JPH09243748A - 距離測定装置 - Google Patents

距離測定装置

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JPH09243748A
JPH09243748A JP8048915A JP4891596A JPH09243748A JP H09243748 A JPH09243748 A JP H09243748A JP 8048915 A JP8048915 A JP 8048915A JP 4891596 A JP4891596 A JP 4891596A JP H09243748 A JPH09243748 A JP H09243748A
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measuring device
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distance measuring
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JP8048915A
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Yasuhiro Ito
保博 伊東
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、送信したパルス状の測定波が物体
で反射して戻ってくるまでの往復時間からその反射物体
までの距離測定と存在方向検出を行う距離測定装置に係
り、回路規模を大きくすることなく検出方向の数を増加
させ得、しかも測定時間が短時間で済む距離測定装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 受信手段(12)の各出力を並列的に受
けて2値化する信号検出手段(14)と、信号検出手段
(14)の各出力を並列的に受けて送信手段(11)の送
信時刻に同期して時系列にサンプリングした各受信デー
タを記憶する記憶手段(15)と、記憶手段(15)に
記憶されたサンプルタイミングにおける受信データから
反射物体までの距離と方向を求める計測手段(10)と
を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信したパルス状
の測定波が物体で反射して戻ってくるまでの往復時間か
らその反射物体までの距離測定を行うと共に、同時に存
在方向検出も行える距離測定装置に係り、特に移動体の
進路を監視するセンサとして好適な距離測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載して車両の前方や側方、後方
の監視に用いる距離測定装置では、障害物までの距離測
定が行えると共に、同時にその障害物の存在方向も検出
できることが要求される。この種の距離測定装置には、
例えば図3に示す構成のレーザレーダが良く使用され
る。
【0003】図3は、車載用レーザレーダを簡略化して
示した従来の距離測定装置の構成図である。この距離測
定装置たる車載用レーザレーダは、演算処理部31と、
送信部32と、受信部33と、増幅部34と、信号選択
部35とを備える。演算処理部31は、時間基準を与え
る発振器と、その発振器に同期して送信部32に対し送
信開始信号aを出力し距離測定動作を開始する論理回路
と、それらを統括制御すると共に、送信開始信号aの出
力に同期して信号選択部35に選択信号eを出力し、信
号選択部35からの受信信号fを取り込み距離演算を実
行するマイクロコンピュータとを備える。
【0004】送信部32は、レーザダイオードと、演算
処理部31からの送信開始信号aを受けてレーザダイオ
ードをパルス励振するドライブ回路と、レーザダイオー
ドの出力パルス光を平行化する光学系とを備える。受信
部33は、送信部32が送信するパルス光が照射する例
えば車両前方の所定領域(以下「監視領域」と言う)か
らの反射パルス光を反射位置に応じて各別に受光できる
ように配置される複数の受光素子と、各受光素子の受光
面に反射パルス光を集光する光学系とを備える。
【0005】複数の受光素子は、例えばPINフォトダ
イオードをアレイ配列したものである。受光素子たるP
INフォトダイオードは、それぞれカソードが共通に電
源に接続され、アノードが当該受信部33の出力端とな
っている。増幅部34は、受信部33の各受光素子毎に
設けた複数の広帯域増幅器からなる。各増幅器は、対応
する受光素子の出力を適宜レベルまで増幅し、それぞれ
信号選択部35に出力する。
【0006】信号選択部35は、演算処理部31からの
選択信号eを受けて、増幅部34の指定された増幅器を
選択する回路と、選択した増幅器の出力レベルと基準値
との大小関係を比較し、増幅器の出力レベルが基準値以
上であれば“1”を、基準値以下であれば“0”をそれ
ぞれ受信信号fとして演算処理部31に与える回路とを
備える。
【0007】以上の構成において、演算処理部31は、
送信部32に送信開始信号aを出力すると共に、それに
同期して信号選択部35に対し増幅部34の1つの増幅
器の出力を選択させる選択信号eを出力する。送信部3
2は、演算処理部31からの送信開始信号aを受けて、
所定時間幅のレーザパルス光を車両の前方の所定監視領
域に向けて送出する。所定監視領域に障害物が存在する
場合は、その障害物での反射パルス光が受信部33にお
ける何れか1つまたは複数の受光素子に受光され、その
受信信号が増幅部34の対応する増幅器で適宜レベルに
増幅されて信号選択部35に入力する。
【0008】信号選択部35は、演算処理部31からの
選択信号eで指定された1つの増幅器の出力内容
(“1”レベルまたは“0”レベル)を受信信号fとし
て演算処理部31に与える。演算処理部31は、信号選
択部35から入力した受信信号fが“1”レベルである
とき、障害物が存在するので、送信開始信号aを出力し
た時点から信号選択部35から受信信号fが入力する時
点までの時間を計測し、それと光速とから障害物までの
距離を算出する。
【0009】信号選択部35から入力した受信信号f
は、受信部33の受光素子の配置で決まる方向情報を含
むので、演算処理部31は、距離測定と同時に当該受信
信号fが取得された方向も同時に検出することになる。
演算処理部31は、1回の送信で1つの方向からの受信
信号を取得できるので受信部33の全ての受信素子につ
いての受信信号fを取得するには、信号選択部35への
選択信号eの内容を変更しつつ送信開始信号aを発生す
ることを、受信部33の受信素子の個数分繰り返し行う
ことが必要となる。
【0010】但し、信号選択部35から入力した受信信
号fが“1”レベルであるとき、その方向の近傍からの
反射パルス光を対象とすれば良いので、必ずしも全ての
受光素子についての受信信号fを取得しなくとも良い場
合もある。なお、以上は、受信部に複数の受光素子を設
けた例であるが、受信部に1つの受光素子を設け、送信
部と受信部の前にスキャニング機構を設けて監視領域を
走査できる構成とし、1個の受光素子で同様に監視領域
について十分な測定情報が得られるようにした距離測定
装置も知られている。
【0011】何れにせよ、従来の距離測定装置で距離測
定に必要な時間Tは、 T=(検出方向の数)×(距離測定動作時間) ・・・(1) となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両に搭載
される進路センサでは、衝突回避のために的確に状況判
断が行えることが要求されるが、そのためには検出方向
の数を増加させ、測定方向の間隔を狭くすることが必要
である。
【0013】しかし、従来の距離測定装置では、上述し
たように各々の方向毎に測定を行う構成であるので、的
確な状況判断のために検出方向の数を増加させると、式
(1)から明らかなように、検出方向の数の増加に応じて
測定時間が長くなる。
【0014】つまり、従来の距離測定装置で単に検出方
向の数を増加させると、的確な状況判断に時間が掛かり
過ぎる結果となるので、衝突回避が困難となる場合が想
定される。距離測定に必要な時間を短くするには、図3
の従来装置で言えば、演算処理部31を検出方向毎に設
ければ良いが、これだと回路規模が大きくなり、また高
価なものとなる。
【0015】本発明は、このような従来の課題を解決す
べく創作されたもので、回路規模を大きくすることなく
検出方向の数を増加させることができ、しかも距離測定
の時間を増加させずに短時間で距離測定が可能な距離測
定装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、パルス状の測定波を送信する送信手段と、送信手段
が送信したパルス状の測定波が照射する範囲内から反射
して戻ってくる反射パルス波を反射位置に応じて各別に
受信する受信手段とを備える距離測定装置において、受
信手段の各出力を並列的に受けて2値化する信号検出手
段と、信号検出手段の各出力を並列的に受けて送信手段
の送信時刻に同期して時系列にサンプリングした各受信
データを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたサ
ンプルタイミングにおける受信データから反射物体まで
の距離と方向を求める計測手段とを備えたことを特徴と
する。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の距離測定装置において、受信手段の各出力と記憶手段
への各入力との対応関係の変更を信号経路の変更で実現
する接続変更手段と、記憶手段に記憶した受信データに
基づき接続変更手段に接続変更を行わせると判断したと
き、その変更内容を当該受信データに基づき決定する変
更内容決定手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の距離測定装置において、受信手段の各出力と記憶手段
への各入力との対応関係の変更を信号経路の変更で実現
する接続変更手段と、当該装置を搭載する移動体の移動
方向を検出する移動方向検出手段と、記憶手段に記憶し
た受信データに基づき接続変更手段に接続変更を行わせ
ると判断したとき、その変更内容を移動方向検出手段の
出力内容に基づき決定する変更内容決定手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0019】(作用)請求項1に記載の発明では、記憶
手段が、信号検出手段の各出力を送信手段の送信時刻に
同期して時系列にサンプリングした各受信データを記憶
し、計測手段が、記憶手段に記憶されたサンプルタイミ
ングにおける受信データから反射物体までの距離と方向
を求める。
【0020】記憶手段に信号検出手段の各出力、つま
り、受信手段の各出力を記憶する動作は、測定情報収集
動作であるが、この測定情報収集動作は、送信手段の1
回の送信動作で終了する。従って、計測手段は、短時間
内に距離と方向を求めることができる。請求項2に記載
の発明では、変更内容決定手段が、記憶手段に記憶した
受信データに基づき接続変更を行わせるべきと判断した
ときには、その受信データの内容に従って接続変更手段
に、受信手段の各出力と記憶手段の各入力との間の対応
関係を変更させる。即ち、記憶手段に記憶する受信デー
タに接続変更によって重み付けを行う。
【0021】従って、記憶手段に当初記憶した受信デー
タが、当該距離測定装置の近傍に障害物が存在すること
を示す場合に、それが当該距離測定装置にどの程度重要
であるかを記憶手段から読み出す受信データに含めて出
力することができる。請求項3に記載の発明では、変更
内容決定手段が、記憶手段に記憶した受信データに基づ
き接続変更を行わせるべきと判断したときには、移動方
向検出手段が示す移動方向に応じて接続変更手段に、受
信手段の各出力と記憶手段の各入力との間の対応関係を
変更させる。即ち、記憶手段に記憶する受信データに接
続変更によって重み付けを行う。
【0022】従って、記憶手段に当初記憶した受信デー
タが、当該距離測定装置の近傍に障害物が存在すること
を示す場合に、その障害物が当該装置を搭載する移動体
の進行方向に在り回避措置を必要とする等を記憶手段か
ら読み出す受信データに含めて出力することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0024】図1は、本発明の第1実施の形態の距離測
定装置の構成図である。請求項1に記載の発明に対する
実施の形態である。図1において、この距離測定装置
は、演算処理部10、送信部11、受信部12、増幅部
13、信号検出部14、記憶部15等で構成される。演
算処理部10は、図3に示した演算処理部31と同様
に、時間基準を与える発振器と、その発振器に同期して
送信部11に対し送信開始信号aを出力し距離測定動作
を開始する論理回路と、それらを統括制御するマイクロ
コンピュータとを備えるが、本発明ではマイクロコンピ
ュータの構成・機能が従来とは異なる。
【0025】即ち、本発明では、マイクロコンピュータ
は、基本的に送信開始信号aの出力を1回だけ行い、そ
の送信開始信号aの出力に同期して記憶部15のn+1
個のシフトレジスタ15aにサンプリングクロックbを
与えること、その後記憶部15のアドレスデコーダ15
bにアドレスデータcを与えて、データセレクタ15c
から受信データdを取り込み、距離と方向を求めること
を行う。
【0026】送信部11は、図3に示した送信部32と
同様に、レーザダイオードと、演算処理部10からの送
信開始信号aを受けてレーザダイオードをパルス励振す
るドライブ回路と、レーザダイオードの出力光パルスを
平行化する光学系とを備える。
【0027】受信部12は、送信部11が送信するパル
ス光が照射する例えば車両前方の所定領域(以下「監視
領域」と言う)からの反射パルス光を反射位置に応じて
各別に受光できるように配置される複数の受光素子と、
各受光素子の受光面に反射パルス光を集光する光学系と
を備え、複数の受光素子は、例えばPINフォトダイオ
ードのアレイ配置で構成できる点は、図3に示した受信
部33と同様であるが本発明では、複数の受光素子の数
が従来とは異なる。
【0028】即ち、本発明では、複数の受光素子は、図
1の例では説明の便宜から8個の受光素子(#0から#
7)を横一列に配置して示してあるが、基本的に数に制
限なく設けることができる。具体的には、どの程度の分
解能が要求されるかにもよるが、受光素子を例えば2次
元的に配置して、送信パルス光が照射する所定監視領域
の全域からの反射パルス光を漏れなく受光するのに必要
な数を設けることができる。図1の構成は、2次元配置
の一部であると言うこともできる。
【0029】増幅部13は、受信部12の各受光素子毎
に設けた複数の広帯域増幅器からなる点、図3に示した
増幅部34と同様である。本発明では、各増幅器の出力
は、それぞれ信号検出部14に与えられる。信号検出部
14は、増幅部13の各増幅器毎に設けた高速動作可能
なコンパレータを備える。各コンパレータの出力は、記
憶部15の前段に設けた#nのシフトレジスタ15aの
データ入力端に並列的に印加される。
【0030】記憶部15は、前述したように、n+1個
のシフトレジスタ15aと、アドレスデコーダ15b
と、データセレクタ15cとを備える。n+1個のシフ
トレジスタ15aは、本実施の形態では、それぞれ受光
素子の数分(図示例では8個)のビット数(即ち8ビッ
ト)のシフトレジスタをn+1個縦続接続して構成して
ある。
【0031】アドレスデコーダ15bとデータセレクタ
15cは、演算処理部10からの指令に基づきシフトレ
ジスタ15aにサンプリング記憶した受信データを選択
して演算処理部10に与える動作をする。演算処理部1
0が当該記憶部15を読み出し専用のメモリとして扱え
るのである。本第1実施の形態の構成と請求項1に記載
の発明との対応関係は次のようになっている。送信部1
1は、送信手段に対応し、受信部12は、受信手段に対
応する。信号検出部14は、信号検出手段に対応し、記
憶部15は、記憶手段に対応する。また、演算処理部1
0は、計測手段に対応する。
【0032】次に、以上のように構成される本第1実施
の形態の動作を図1を参照して説明する。図1におい
て、演算処理部10は、送信部11に送信開始信号aを
出力すると共に、それに同期して、即ち、同時刻にまた
はその前後の時刻に記憶部15のn+1個のシフトレジ
スタ15aにn+1個のサンプリングクロックbを並列
的に与えることを開始する。
【0033】送信部11は、演算処理部10からの送信
開始信号aを受けて、所定時間幅(例えば10ns)の
レーザパルス光(パワーは、例えばピーク値で10〜3
0W)を車両の前方の所定監視領域に向けて送出する。
所定監視領域に障害物が存在する場合は、その障害物で
の反射パルス光が受信部12の8個の受光素子の何れか
1つまたは複数の受光素子に受光され、その受信信号が
増幅部13の対応する増幅器で適宜レベルに増幅されて
信号検出部14に入力する。
【0034】信号検出部14は、各コンパレータが、増
幅部13の対応する増幅器の出力レベルと基準値との大
小関係を比較し、増幅器の出力レベルが基準値以上であ
れば出力レベルを“1”レベルとし、基準値以下であれ
ば出力レベルを“0”レベルとする。即ち、信号検出部
14は、受信部12の8個の出力をそれぞれ“1”と
“0”の何れかに2値化し、それぞれを並列的に記憶部
15の初段の#nのシフトレジスタ15aのデータ入力
端に与える。
【0035】なお、増幅部13で増幅するレベルは、信
号検出部14で適正に受信信号レベルが“1”レベルで
あるか“0”レベルであるかを判定できるレベルである
必要がある。従って、近距離からの受信信号のように受
信レベルが大きい信号が混在する場合は、増幅部13の
増幅度や信号検出部14の基準値を時間の経過に伴い変
化させると良い。この時間の経過は、例えばサンプリン
グクロックbから得られる時間を利用できる。
【0036】記憶部15のn+1個のシフトレジスタ1
5aは、それぞれ共通のサンプリングクロックbを受け
て接続方向へのシフト動作をし、初段の#nのシフトレ
ジスタ15aがサンプリングクロックbの最初のサンプ
ルタイミングで信号検出部14の並列出力をサンプリン
グして形成した8ビットの受信データを順次接続方向へ
転送して記憶する。
【0037】従って、初段の#nのシフトレジスタ15
aには、最も遠い位置で反射されたパルス光による受信
データが記憶され、最終段の#0のシフトレジスタ15
aには、最も近い位置で反射されたパルス光による受信
データが記憶される。即ち、シフトレジスタ15aの配
置位置は、距離に対応する。そして、そのシフトレジス
タ15aの8ビットの受信データには方向情報が含まれ
ているのである。
【0038】以上のようにして、記憶部15には、1回
の送信開始信号aでもって所定監視領域における障害物
等についての距離と方向の情報が収集される。その際
に、受信部12の受光素子の数を増加させてあるので、
検出方向の間隔を狭くしてきめ細かく情報を収集できる
点、注意する必要がある。次いで、演算処理部10は、
サンプリングクロックbの送出を終了すると、距離と方
向を検出するために、その後の適宜時点でアドレスデコ
ーダ15bに対しアドレスデータcを出力し、記憶部1
5から受信データの読み出しを行う。なお、この読み出
しは、例えば、まず最終段の#0のシフトレジスタ15
aに記憶された最も近い位置で反射されたパルス光によ
る受信データから行う。
【0039】アドレスデータcを受けた記憶部15で
は、アドレスデコーダ15bが、入力したアドレスデー
タを解読してn+1個のシフトレジスタ15aの何れか
1つを指定した選択信号をデータセレクタ15cに与え
る。それを受けてデータセレクタ15cが、指定された
シフトレジスタ15aがビットシリアルに出力する受信
データを取り込み、それをビット並列にして演算処理部
10に出力する。なお、各シフトレジスタ15aへのシ
フトクロックは、図示省略したが、演算処理部10から
供給される。
【0040】距離は、次のようにして求める。上述した
ように、n+1個のシフトレジスタ15aの配置位置
は、サンプリングクロックの各サンプルタイミングに対
応し、距離情報を含むので、サンプルタイミング即ちシ
フトレジスタ15aの配置位置を「アドレス」と称すれ
ば、あるシフトレジスタ15aの受信データが示す距離
Rは、 R=(光速)×(アドレス)×(サンプリングクロックの周期)÷2 ・・・(2) となる。
【0041】また、方向は、受光素子の配置位置との関
係で求まる。例えば、受光素子の配置が図1に示すよう
に横一列であり、最左端受光素子#0がデータビットD0
に対応し、最右端受光素子#7がデータビットD7に対応
するとすれば、データビットD0が“1”のときは最左端
の方向と判断できる。さらに、本発明によれば、方向情
報を角度情報として求めることによって物体の大きさも
近似的に求めることができる。例えば、最左端の受光素
子#0を基準に右方向への受光素子1つ当たりの角度を
θとして割り当てると、あるアドレスm(0<m<n)
の受信データが、D0=0、D1=1、D2=1、D3=1、D4
=0、D5=0、D7=0の場合、物体の距離は式(2)で
求まり、存在方向は、最左端から中心に向かい角度θか
ら4×θの方向と判断でき、その大きさは、 (tan(4×θ)−tan(θ))×距離 ・・・・(3) と近似できる。
【0042】なお、上記例で言えば、データビットD1、
D2、D3に関しては、アドレスm+1からアドレスnまで
の値は、全て“0”であることの確認が必要である。仮
に1つでも“1”が存在する場合は、物体は1つではな
いことも考えられるからである。演算処理部10は、以
上の演算処理をn+1個の受信データについて行うが、
高速に行えるので、この場合の演算時間はそれ程問題に
はならない。従って、従来装置で問題であった衝突回避
のための適切な状況判断を迅速に行うことができるだけ
でなく、情報の収集動作は1回で終了するので適切な措
置を迅速に採ることが可能となる。
【0043】次に、図2は、本発明の第2実施の形態の
距離測定装置の構成図である。請求項2、3に記載の発
明の実施の形態である。本第2実施の形態では、信号接
続変更部21を信号検出部14と記憶部15との間に設
け、また演算処理部20の配下に移動方向検出部22を
設け、本装置を搭載した移動体が障害物にどの程度接近
しているか等の危険度判断を行うものである。
【0044】信号接続変更部21は、演算処理部20の
指令に従い受信部12の各受光素子出力と記憶部15の
シフトレジスタ15aの各データ入力端との対応関係を
変更するスイッチ回路である。図2では、スイッチ回路
は、論理回路で構成されることになるが、アナログスイ
ッチで構成することも勿論可能であり、その場合は、受
信部12と増幅部13の間、または、増幅部13と信号
検出部14の間に設けることになる。
【0045】移動方向検出部22は、移動体の移動方向
を検出し、演算処理部20に報告する回路である。本第
2実施の形態では、例えば、横方向への移動を検出する
加速度センサと移動速度を検出する速度計とで構成して
ある。演算処理部20は、第1実施の形態の演算処理部
10の動作に加え、請求項2、3に記載の接続内容決定
手段の動作も行う。
【0046】本第2実施の形態の構成と請求項2、3に
記載の発明との対応関係は次のようになっている。演算
処理部20は、変更内容決定手段に対応し、信号接続変
更部21は、接続変更手段に対応し、移動方向検出部2
2は、移動方向検出手段に対応する。以下、本第2実施
の形態で行う危険度判断の動作を説明する。演算処理部
20は、記憶部15のシフトレジスタ15aの受信デー
タの内容によって危険度判断を行い、危険度が高い場合
は信号接続変更部21に接続変更指令を出力するが、そ
の際に、信号接続変更部21に出力する接続変更指令の
内容を移動方向検出部22から入力した進行方向に基づ
き決定する。
【0047】危険度は、障害物までの距離が短く、か
つ、進行方向に近い程高くなるので、例えば受信部12
の中央付近の受光素子#3、#4が障害物を検出してい
る場合(この場合は受信データのデータビットD3とD4が
“1”である)で、かつ、移動方向検出部22から入力
した当該移動体の進行方向が真っ直ぐ前方に向かって進
行している場合は、危険度は高く設定する必要がある。
【0048】このような危険度の判断は、シフトレジス
タ15aの受信データのデータビットに重み付けを行う
ことにより可能である。この重み付けは、受信データを
取り込んだ演算処理部20におけるソフトウェアによる
演算処理によっても良いが、本実施の形態では、信号接
続変更部21を設け、ハードフェアによって迅速に行え
るようにしてある。
【0049】具体的には、シフトレジスタ15aに記憶
される受信データは、上位ビットになる程高い危険度を
示すと定義してあり、演算処理部20は、上述したよう
に、危険方向にある受光素子を判定できると、その危険
方向にある受光素子の出力がシフトレジスタ15aの最
上位ビット側に入るように、記憶部15と信号検出部1
4との接続を変更するのである。これは、重みを付けた
のと等価であり、ハードウェア処理であるので、処理時
間も短くできる利点がある。
【0050】例えば、演算処理部20は、上述したよう
に、受信データのデータビットD3とD4が“1”で、か
つ、移動方向検出部22から入力した当該移動体の進行
方向から危険であると判断したときは、受信部12の中
央付近の対応する2つの受光素子#3、#4の出力が、
シフトレジスタ15aの最上位ビットと次の上位ビット
とに入るような接続変更指令を信号接続変更部21に対
し出力する。
【0051】そして、8ビットの受信データの値が、例
えば16進表記で「C0H」以上であれば、危険と判断
することにすれば、判断シーケンスを簡素化できる。な
お、距離を含めた危険度判断では、シフトレジスタ15
aのアドレスと信号接続変更後のそのシフトレジスタ1
5aの受信データとの積や和を予め定めた危険度の規定
値と比較することにすれば、止まれる距離にあるか否か
の判断資料が得られる。
【0052】また、シフトレジスタ15aのアドレスと
信号接続変更後のシフトレジスタ15aの受信データと
の積や和の総和は、進行方向全体の危険度の判断基準に
使用できるので、渋滞等において有益な基準となる。以
上の危険度判断を適切に行うには、送信部11から複数
回パルス光を送出し距離情報を収集する必要があること
は言うまでもないが、上述したように短時間に終了する
ので、問題は生じない。
【0053】なお、以上の説明から明らかなように、移
動方向検出手段22を省略して、変更接続の内容を受信
データの内容から決定するようにしても、それ自身に方
向情報を含み、また移動体自身には速度計を備えるの
で、ほぼ同様の機能を実現できる。本実施の形態は、車
載用進路センサへの用途を想定しているので、高速動作
が要求される。従って、受信部12は、PINフォトダ
イオードアレイで構成したが、車載用進路センサ以外の
単純な距離と方向の検出で、要求速度もそれ程大きくな
い用途では、電荷蓄積素子も当然使用できる場面も想定
される。
【0054】また、記憶部15では、シフトレジスタを
用いたが、150MHz程度の高速動作を行わせるとすれ
ば、例えばDタイプのフリップフロップやECL素子で
構成した方が良い場合もある。一方、要求速度もそれ程
大きくない用途では、RAMのアドレスを更新して記憶
する方式でも良い。この記憶部15は、集積化が可能で
あるから、サンプリングクロックの数を数100m相当
まで増加させても、回路規模がそれ程増大することには
ならず、装置の小型化が図れる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明では、受信手段の各出力を送信時刻に同期して時系
列にサンプリングして記憶し、記憶されたサンプルタイ
ミングにおける受信データから反射物体までの距離と方
向を求めるので、測定情報収集動作は1回で終了し、短
時間内に距離と方向を求めることができる。
【0056】即ち、請求項1に記載の発明によれば、受
信手段の複数の出力を1度に記憶でき、測定情報収集動
作は短時間に終了する結果、当該受信手段の出力数、即
ち、検出方向の数を大幅に増加させることができる。原
理的には、送信手段が送信したパルス状の測定波が照射
する範囲内から反射して戻ってくる反射波を漏れなく受
信できる数とすることができる。
【0057】従って、当該距離測定装置を移動体に搭載
し進路センサとして使用した場合に危険回避に必要な測
定情報をきめ細かく取得できるので、測定時間が短いこ
とと相俟って適切な状況判断を迅速に行うことができ
る。請求項2に記載の発明では、記憶手段に当初記憶し
た受信データに基づき受信手段の各出力と記憶手段の入
力との対応関係を変更し、受信データに重み付けを行う
ので、記憶手段に当初記憶した受信データが、当該距離
測定装置の近傍に障害物が存在することを示す場合に、
それがどの程度重要なものであるかを記憶手段から読み
出す受信データに含めて出力することができる。
【0058】また、請求項3に記載の発明では、当該装
置を搭載する移動体の進行方向に従って受信手段の各出
力と記憶手段の入力との対応関係を変更し、受信データ
に重み付けを行うので、記憶手段に当初記憶した受信デ
ータが、当該距離測定装置の近傍に障害物が存在するこ
とを示す場合に、その障害物が当該装置を搭載する移動
体の進行方向に在り回避措置を必要とする等を記憶手段
から読み出す受信データに含めて出力することができ
る。
【0059】即ち、請求項2または請求項3に記載の発
明によれば、当該距離測定装置を移動体に搭載し進路セ
ンサとして使用した場合に、当該移動体近傍の状況判断
や危険回避措置を迅速かつ適切に採ることができる。ま
た、記憶手段は、集積回路化により十分に小型化できる
ので、本発明によれば、回路規模を大きくすることなく
検出方向の数を増加させることができ、しかも距離測定
の時間を増加させずに短時間で距離測定が可能な小型で
安価な距離測定装置を提供できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態の距離測定装置の構成
図である。
【図2】本発明の第2実施の形態の距離測定装置の構成
図である。
【図3】従来の距離測定装置の構成図である。
【符号の説明】
10、20 演算処理部 11 送信部 12 受信部 13 増幅部 14 信号検出部 15 記憶部 15a シフトレジスタ 15b アドレスデコーダ 15c データセレクタ 21 信号接続変更部 22 移動方向検出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス状の測定波を送信する送信手段
    と、 前記送信手段が送信したパルス状の測定波が照射する範
    囲内から反射して戻ってくる反射パルス波を各反射位置
    に応じて各別に受信する受信手段とを備える距離測定装
    置において、 前記受信手段の各出力を並列的に受けて2値化する信号
    検出手段と、 前記信号検出手段の各出力を並列的に受けて前記送信手
    段の送信時刻に同期して時系列にサンプリングした各受
    信データを記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されたサンプルタイミングにおける
    受信データから反射物体までの距離と方向を求める計測
    手段とを備えたことを特徴とする距離測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の距離測定装置におい
    て、 前記受信手段の各出力と前記記憶手段への各入力との対
    応関係の変更を信号経路の変更で実現する接続変更手段
    と、 前記記憶手段に記憶した受信データに基づき前記接続変
    更手段に接続変更を行わせると判断したとき、その変更
    内容を当該受信データに基づき決定する変更内容決定手
    段とを備えたことを特徴とする距離測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の距離測定装置におい
    て、 前記受信手段の各出力と前記記憶手段への各入力との対
    応関係の変更を信号経路の変更で実現する接続変更手段
    と、 当該装置を搭載する移動体の移動方向を検出する移動方
    向検出手段と、 前記記憶手段に記憶した受信データに基づき前記接続変
    更手段に接続変更を行わせると判断したとき、その変更
    内容を前記移動方向検出手段の出力内容に基づき決定す
    る変更内容決定手段とを備えたことを特徴とする距離測
    定装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006098190A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Irvine Sensors Corp 光子検知子モジュールと像映装置。
JP2006105688A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Denso Corp 車両用レーダ装置
JP2009244192A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Nec Corp 移動体位置測定装置、移動体位置測定方法、及び移動体位置測定プログラム
JP2009265010A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Nagasaki Univ 物体認識装置
JP2010197118A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Nec Engineering Ltd 距離測定装置

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