JPH09245426A - 動圧軸受を用いたスピンドルモータ - Google Patents

動圧軸受を用いたスピンドルモータ

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JPH09245426A
JPH09245426A JP7961796A JP7961796A JPH09245426A JP H09245426 A JPH09245426 A JP H09245426A JP 7961796 A JP7961796 A JP 7961796A JP 7961796 A JP7961796 A JP 7961796A JP H09245426 A JPH09245426 A JP H09245426A
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dynamic pressure
stator
bearing
coil
spindle motor
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JP7961796A
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Hideo Chihama
英雄 千濱
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光記録あるいは磁気記録による情報記録再生装
置に用いられかつ動圧軸受を用いた動圧軸受使用の3相
スピンドルモータにおいて、起動時の軸受流体の加熱が
軸受の周方向について均一にかつ迅速に行われ、もって
低温時における起動が早くかつ安定して行われ、起動不
良を回避することができるものを提供する。 【解決手段】動圧軸受部材にアルミニウム系合金または
銅系合金を用いると共に、ステータのコアを、軸受流体
に接触する動圧軸受部材に直接固定する。モータ制御装
置は起動時に2相のステータコイルへの通電により発熱
させる温度制御回路を有する。ステータのコアに設けた
各相のコイルは、同相のものが隣接しないように、2組
以上のコイルを周方向に分散配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録、磁気記録
による情報記録、再生の少なくともいずれかを行う装置
に用いられ、かつ軸受として動圧軸受を用いた3相スピ
ンドルモータ装置に係り、特に起動時における動圧発生
用軸受流体の粘度を低下させるために温度を上昇させる
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記情報記録再生装置においては、高速
回転可能な軸受装置として、軸と円筒軸受との間に油等
の軸受流体を充填し、かつ軸または軸受の対向面にくの
字形の溝を設けて求心性を持たせた動圧軸受が用いられ
る。
【0003】このような動圧軸受を用いた従来のスピン
ドル用駆動回路においては、ホールセンサを使用し、ロ
ータ側の駆動用マグネットの極の位置を確認した後に、
ロータが一定の方向に回転するように、マグネットに対
向するステータ側のコイルを選択して通電していた。具
体的には、前記ホールセンサによりマグネットの極の感
知に対応してトランジスタ等を用いてスイッチングを行
うことにより選択されたコイルに通電し、これによりロ
ータの一定方向の回転が効率的に行われるようにコイル
とマグネットとの間に吸引、反発力を発生させていた。
【0004】しかしながら、近年における小型化、低コ
スト化の要求にともない、前記ホールセンサを用いない
センサレス駆動が行われるようになってきている。この
センサレス駆動においては、ロータの回転中にファラデ
ィーの法則により発生する起電力を利用して通電のスイ
ッチングを行っている。しかし、起動時はロータは回転
していないため、起電力が発生せず、そのためにスイッ
チングができなくなってしまう。そのため、駆動回路内
で最初にスイッチングのタイミング設定を決めておき、
強制的にモータを回転させている。そして、回転速度が
ある一定の速度に達した時点で、起電力の信号を利用し
てコイル通電のスイッチングを行うようにしている。
【0005】前記起動時におけるスイッチングのタイミ
ング設定を行うに当たり、そのタイミング設定は、ディ
スク等を搭載したモータの状態に合わせて行っている。
ここでいうモータの状態とは、イナーシャおよび駆動を
妨げる軸損を含めた損失等を意味する。イナーシャは、
モータのロータ部および搭載されたディスクにより決定
される。
【0006】従来のボール軸受においては、温度による
起動軸受損失の差は0度から60度の温度変化に対し、
軸損の差は約5〜7g・cm程度であったが、しかし、
動圧軸受に用いられる流体は、図4(A)に示すよう
に、温度低下に伴い、粘度が二次関数的に増加するた
め、流体温度が低い状態においては、摩擦トルクが増大
し、ボール軸受に比較して、数十%から数百%程度軸損
が増加する。このような低温における軸損の増大は、低
温時において起動トルク不足を招き、起動不良を起こす
おそれがある。
【0007】このような低温起動時における起動不良の
問題を解決するため、軸受流体の温度を制御することが
行われる。例えば特開平2−308119号公報におい
ては、軸受の外周部にヒータを設けるか、あるいはステ
ータコイルに通電してモータを非回転状態で発熱させる
ことにより、軸受内の流体の温度を上げて軸損を低減さ
せている。また、従来のスピンドルモータにおいては、
図9に示すように、ステータのコア6はブラケット10
に固定され、ブラケット10にシャフト9が固定されて
おり、コイル7に通電した場合、ブラケット10を介し
てシャフト9に伝達され、シャフト9とスリーブ2との
間の軸受流体25が加温される。なお、図9において、
22はシャフト9に固定したスラストプレート、5は該
スラストプレート22に軸受流体25を介して対面する
ようにスリーブ2に固定したスラストプレートである。
【0008】
【従来の技術】上記した従来の動圧軸受においては、一
般に軸受部材として鋼製の筒材が用いられており、ま
た、ヒータやコイル7と動圧部品とは離れており、熱が
周囲に放散し、ヒータ等から軸受流体への熱伝導効率が
悪かった。さらに、ハードディスクドライバ(HDD)
等では、ケースに温度の影響を受け易いヘッドアクチュ
エータ用のボイスコイルモータ(VCM)や、データの
読み書き用制御IC等、熱による影響を受けやすい部材
にまで熱が伝導するおそれがあった。
【0009】また、前記公報に記載のように、機械的接
合部が多いと、熱伝導性が低下し、そのために接合部に
シリコングリス等熱伝導を良くする塗料を付けることが
考えられるが、このような塗料を付けると、コストの上
昇、発塵、アウトガス発生等の問題を生じるおそれがあ
る。
【0010】また、上記公報に記載のように、ステータ
コイルがY結線され、各相のコイルを共通に接続した中
間タップと全コイルの他端間に直流電流を流して発熱さ
せる構成を採用した場合は、中間タップと各相の全コイ
ルに通電できないステータコイルの回路構成の場合には
採用できない。
【0011】また、図10(A)に示すように、ロータ
側のハブ1の内周にマグネット4が固定され、スリーブ
2にステータのコア6が固定され、図10(B)に示す
ように、コア6に各相U、V、Wのコイル7が、同相の
コイル7が隣接するように集中して配置された従来構成
において、全相のコイル7について通電が行なえないた
めに矢印で示す2相(U、W)の直流通電を行なうこと
により、起動時の軸受流体の加熱を行うとすれば、周方
向についての熱分布が不均一となり、起動時のロータの
回転が不安定となる。
【0012】本発明は、上記した問題点に鑑み、光記録
あるいは磁気記録による情報記録再生装置に用いられる
3相スピンドルモータにおいて、起動時の軸受流体の加
熱が軸受の周方向について均一にかつ迅速に行われ、も
って低温時における起動が早くかつ安定して行われ、起
動不良を回避することができるものを提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、光記
録あるいは磁気記録による情報記録再生装置に用いら
れ、ロータに配置したマグネットに3相コイルの巻装部
を対向させ、かつ動圧軸受をを用いたスピンドルモータ
において、動圧軸受部材にアルミニウム系合金または銅
系合金を用いると共に、ステータのコアを、軸受流体に
接触する動圧軸受部材に直接固定し、モータ制御装置は
起動時に2相のステータコイルへの通電により発熱させ
る温度制御回路を有し、ステータのコアに設けた各相の
コイルは、同相のものが隣接しないように、2組以上の
コイルを周方向に分散配置したことを特徴とする。
【0014】請求項2の発明は、ステータのコアのスロ
ット数またはコイル数をSとし、ステータのコアまたは
コイルと対向するように配置された駆動用マグネットの
メイン着磁の極数をPとした場合、 N=(360/P)/|360/P−360/S| なる式において、Nが3となるように構成したことを特
徴とする。
【0015】請求項3の発明は、シャフトまたはおよび
軸受に軸方向に隔てて2組の動圧発生溝を設け、各組の
動力発生溝の応力中心点または最大応力点の間に、ステ
ータのコアの軸方向の中心が存在するように配置したこ
とを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1においては、モータ制御装置は起動時
に2相のステータコイルへの通電により発熱させる温度
制御回路を有し、ステータを動圧軸受に直接固定し、動
圧軸受にアルミニウム合金または銅合金を用いたので、
ステータコイルの熱が動圧軸受に迅速に伝導され、軸受
流体の加熱が早期に行われ、起動が迅速に行える。ま
た、動圧軸受の周方向について均一な加熱が行われ、起
動時の安定性が得られる。
【0017】請求項2においては、スロット数またはコ
イル数Sと極数Pとの比S:P=3:4または3:2に
設定され、ステータコイルを周方向に分散配置したこと
に伴い、動圧軸受の周方向について均一な加熱が行わ
れ、起動時の安定性が得られる。
【0018】請求項3においては、各組の動力発生溝の
応力中心点または最大応力点の間にステータのコアの軸
方向の中心が存在するので、上下の動力発生が均一化
し、ロータの傾斜を防止できる。
【0019】
【実施例】図1(A)は本発明による動圧軸受を用いた
スピンドルモータの一実施例を示す断面図、図1(B)
は図1(A)のスピンドルモータを用いたハードディス
ク用情報記録再生装置を示す断面図である。また、図2
(A)はこのスピンドルモータのマグネットとステータ
コイルとの配置を示す平面図である。
【0020】図1(A)のスピンドルモータにおいて、
1は円筒形のハブ、9は該ハブ1の中心に固定されたシ
ャフト、22はシャフト9に嵌着されたスラストプレー
ト、3はハブ1の外周に固定された円筒形のマグネット
ヨーク、4は図2(A)に示すように、マグネットヨー
ク3の内周に周方向に複数着磁されたマグネットであ
り、これらによりロータが構成される。
【0021】2は前記シャフト9を回転自在に嵌合した
円筒形のスリーブ、5は該スリーブ2の上端に開口端部
に固定されて前記スラストプレート22に対向するスラ
ストプレート、8はスリーブ2のシャフト9の嵌合穴の
下端を塞ぐボトムプレート、25はシャフト9とスリー
ブ2との間の間隙に充填された軸受流体、32は軸受流
体25の流出を防ぐシールである。該スリーブ2はアル
ミニウム系合金または銅系合金からなるものであり、表
1に示すように熱伝導率が従来の炭素鋼に比較して2倍
以上大きなものである。
【0022】
【表1】 前記シャフト9の外周には、動圧発生用のくの字形をな
す溝a、bが上下2段に設けられている。このような動
圧発生用の溝a、bはスリーブ2のシャフト対向面にの
み、またはシャフト9とスリーブ2の双方に設けてもよ
い。また、前記スラストプレート22の両面、またはス
ラストプレート22に対向するスリーブ2の面またはお
よびハブ1の面のいずれかに動圧発生用の溝を形成して
いる。これらの動圧発生用の溝は、転造、切削加工、レ
ーザ、エッチング等により形成される。
【0023】6はスリーブ2に外嵌し固定されるコアで
あり、該コア6に外周に突出されて形成された突出部
(スロット間の部分)にはそれぞれコイル7が巻装され
る。前記スリーブ2、スラストプレート22、ボトムプ
レート8、コア6およびコイル7によりステータが構成
される。
【0024】図2(A)に示すように、コア6の外周の
各コイル7を巻装した突出部はマグネット4に対向す
る。マグネット4は隣接するものが逆方向に着磁された
ものとなるように交互に着磁される。また、各相のコイ
ル7は2組以上設けられ、かつ同相のコイル7が隣接し
ないように周方向に分散配置される。そして、コイル7
の数(すなわちスロットの数)をSとし、駆動用マグネ
ット4のメイン着磁数をPとした場合、下記の(1)式
において、Nが3となるようにこれらの数S、Pを設定
する。表2はこれらの数S、P間の関係を表わしてお
り、S:P=3:2または3:4が成立する。
【0025】 N=(360/P)/|360/P−360/S| …(1)
【0026】
【表2】 このように構成されたスピンドルモータは、図1(B)
の情報記録再生装置にディスクを回転させる手段として
組み込まれる。図1(B)において、前記スリーブ2は
ベースプレート12に固定されており、回転するハブ1
にはスペーサ14を介してディスク13が搭載される。
15はディスク13の記録面に読み書きを行うヘッドで
あり、各ヘッド15は、回転軸受17を中心として回転
自在に取付けられたアーム16に取付けられている。ベ
ースプレート12上には、スピンドルモータに近接して
ボイスコイルモータ(VCM)36が設けられ、該VC
M36は、マグネットバックヨーク18と、フラットマ
グネット19と、扁平コイル20と、コイルヨーク21
とからなり、このVCM36の駆動により、回転軸受1
7を中心にアーム16が円弧運動を行い、ディスク13
に対してヘッドにより情報を読み書きする。
【0027】また、図1(B)において、ヘッド15か
らの信号を処理するIC24が、モータ近傍のベースプ
レート12に装着されたフレキシブルプリント回路(F
PC)23上に実装されている。また、ベースプレート
12上のモータ実装面側はトップカバー11により覆わ
れている。ベースプレート12のモータ側と反対側に
は、駆動用IC、マイクロプロセッサ等のIC26が実
装された基板27が固定されている。
【0028】図3(A)は本実施例のステータの制御回
路を示すブロック図であり、本図に示すように、本実施
例においてはスピンドルモータのステータコイル7はY
結線されており、U、V、Wの各相の巻線の端部は、電
源端子とアース間に直列に接続して挿入されたトランジ
スタ37aと37b、38aと38b、39aと39b
との接続点に接続される。40は各トランジスタ37a
〜39bのベースに出力部が接続された主制御回路、4
1は補助制御回路であり、これらの回路は、タイマ回路
42の出力部に接続される。タイマー回路42は、電源
スイッチと同期してオンとなるスイッチ素子43の作動
により起動される積分回路44と、基準電圧発生回路4
5と、積分回路44の電圧が基準電圧発生回路45の出
力電圧を超えると出力をオンとする比較回路46とから
なる。
【0029】次にこのスピンドルモータの動作について
説明する。図3(A)の回路図において、スイッチ43
がオンとなった後の積分回路44の入力電圧V1、出力
電圧V2、比較回路46(タイマ回路42)の出力電圧
V3は図3(B)に示すようになり、電源スイッチに連
動してスイッチ素子43をオンとさせた後、タイマ回路
42は、軸受流体25の加温に必要な時間だけ、補助制
御回路41を作動させ、3相のうちの2相に直流電流を
流して発熱させる。図示例においては、トランジスタ3
7aと38bをオンとしてU相とW相のコイル7に直流
電流を流している。
【0030】このように2相のコイル7に通電して発熱
させると、コイル7は同相のものが隣接しないように分
散配置されているので、熱分布は図2(B)において矢
印で示すようになり、発熱部が周方向に均一に分散して
存在しているため、軸受流体25は全体的に均一粘度に
制御できる。また、スリーブ2は銅系合金またはアルミ
ニウム系合金によりなり、コア6が直接スリーブ2に固
定されているため、軸受流体25の温度は速やかに上昇
する。また、図1(B)において、ステータのコア6は
ベースプレート12に直接固定されていないため、IC
24やVCM36に熱が伝わりにくい。
【0031】図4(B)は上述のようにしてコイル7に
流す電流の値とコイルの発熱温度との関係を示す図であ
り、コイル7への通電電流の値により通電時間を調整で
きる。このスピンドルモータを摂氏0度において使用し
た場合を想定すると、起動時にボール軸受と同等の軸損
にするためには、約10度の温度上昇があればよいこと
になる。ここで仮に1.3Aの電流をコイル7に流した
とすると、13秒の通電でよいことになる。なお、前記
タイマ回路42は、周囲温度に応じて通電時間を変える
ように構成する。63.5mm以下のディスクを搭載す
る小型スピンドルモータおよびその装置においては、起
動軸損が小さいため、低電流でかつ短時間の通電ですむ
ことになる。
【0032】上述のようにコイル7の通電により軸受流
体25の温度を上げて粘度を低下させた後、タイマ回路
42の出力がオンとなり、補助制御回路41はオフとな
ってU相、W相の直流通電が停止し、その代わりに主制
御回路40がオンとなり、図3(B)に示す起動期間に
おいて、1周期T1、T2ごとに周期が短くなるよう
に、トランジスタ37a〜39bを制御して通電する。
この通電はU相のコイルに正方向電流(中間タップOに
向かう電流)を流すとき、その通電期間の前半期にはV
相コイルに負の電流(中間タップOから電源側に向かう
電流)を流し、後半期にはW相コイル負の電流を流し、
次にV相正電流でその通電期間の前半期はW相負電流、
後半期はU相負電流を流し、次にW相正電流でその通電
期間の前半期はU相負電流、後半期V相負電流を流すと
いう順序で各相のコイル7に電流を流すことにより、コ
ア6とマグネット4との間に磁気的は吸引、反発力を発
生させて、徐々に速度を上げて定速回転期間に入る。
【0033】図5(A)は本発明の他の実施例であり、
シャフト9をブラケット10と一体に形成し、ブラケッ
ト10にステータのコア6を固定し、ステータとして構
成されるシャフト9にスラストプレート22を固定した
ものである。本例に示すように、ブラケット47をシャ
フト9と一体に形成することにより、図10に示した従
来構造のようなブラケット10とシャフト9との嵌合部
における伝熱抵抗が無くなり、軸受流体25への熱の伝
導が効率良く行われる。
【0034】図5(B)は本発明の他の実施例であり、
ブラケット10と共にステータを構成するシャフト9に
コア6を直接固定したものである。本実施例において
も、コイル7において発生する熱がコア6を介してアル
ミニウム系合金系または銅系合金でなるシャフト9を介
して軸受流体に伝導され、熱の伝導が効率良く行われ
る。図5(C)は図5(B)の変形例であり、ロータを
構成するマグネットヨーク3とスリーブ2との間にスラ
ストプレート22を介在させ、シャフト9の上端にハブ
1を固定した点が図5(B)と異なっているが、コイル
7への初期通電による熱伝導の効率向上の点については
同様の効果を奏するものである。
【0035】図6(A)は、マグネットヨーク3に固定
したシャフト9に設ける動圧発生用の溝を軸方向に隔て
て2組(a、b)設けると共に、図6(B)に示すよう
に、これらの溝a、bによる動圧軸受の応力中心または
応力最大点L1、L2のコア6(該コア6は、アルミニ
ウム系または銅系合金でなるスリーブ2の外周に固定さ
れる)の中心Sを固定したものである。図6(A)の矢
印はコア6からの熱分布を示しており、発熱部であるコ
イル7から上下の応力発生部までの距離が近似あるいは
等しくなるため、初期におけるコイル7の通電による熱
が上下の応力発生部に均等に伝熱されるため、図6
(B)に示すように、軸受部の応力分布が上下均等にな
り、シャフト9の傾きが発生しない。
【0036】図7(A)は動圧軸受を構成するボトムプ
レート8に、図7(C)の斜視図に示す扁平コイル28
を、図7(B)の平面図に示すように配置して固定した
本発明の他の実施例を示すものであり、この場合は、ハ
ブ1に固定したマグネット4に軸方向に対向する。本実
施例においては、ボトムプレート8が熱伝導度のよい銅
系またはアルミニウム系合金からなり、扁平コイル28
によって発生する熱がボトムプレート8を介して軸受流
体25に効率良く伝導され、迅速な軸受流体25の加温
がなされる。なお、ボトムプレート8に絶縁膜を施し、
その絶縁膜上に回路配線を施してもよい。
【0037】図8(A)は図7(C)に示した扁平コイ
ル28を、スリーブ2に固定されるスラストプレート5
に固定した例である。本例においては、スラストプレー
ト5は銅系またはアルミニウム系合金からなり、絶縁膜
上に回路配線を施し、その回路配線がコネクタ29に接
続される。本実施例においては、扁平コイル28の熱は
スラストプレート5を介して軸受流体25に伝導される
と共に、スリーブ2を介して軸受流体25に伝導され、
加温される。なお、本実施例においては、ロータ側のシ
ャフト9に固定した扁平なハブ1の下面にマグネット4
が固定される。
【0038】図8(B)は銅系またはアルミニウム系合
金からなるスリーブ2の内周にコア6を図8(C)の平
面図に示すように取付け、シャフト9に固定したマグネ
ット4に前記コア6をシャフト9の半径方向に対向させ
たものである。本実施例においても前記実施例と同様の
効果があげられる。
【0039】本発明において、ステータのコイルにおい
て発生する熱を軸受流体に伝達する動圧軸受部材は、軸
受流体に接する部材であればよく、軸受流体に接触する
部材であっても、コイルにおいて発する熱の伝導にあま
り寄与しない部材は必ずしも熱伝導性のよい部材とする
必要はない。
【0040】
【発明の効果】請求項1、2によれば、モータ制御装置
は起動時に2相のステータコイルへの通電により発熱さ
せる温度制御回路を有し、ステータを動圧軸受に直接固
定し、動圧軸受にアルミニウム合金または銅合金を用い
たので、ステータコイルの熱が動圧軸受に迅速に伝導さ
れ、軸受流体の加熱が早期に行われ、起動が迅速に行え
る。また、スピンドルステータの各相のコイルは2組以
上周方向に分散配置したので、動圧軸受の周方向につい
て均一な加熱が行われ、起動時の安定性が得られる。
【0041】請求項3によれば、各組の動力発生溝の応
力中心点または最大応力点の間にステータのコアの軸方
向の中心が存在するので、ロータの傾斜を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明によるスピンドルモータの一実
施例を示す断面図、(B)は本実施例のスピンドルモー
タを備えた情報記録再生装置を示す断面図である。
【図2】(A)は本実施例のマグネットとコアの配置を
示す平面図、(B)は本実施例におけるコイルへの通電
による発熱と熱伝導を示す平面図である。
【図3】(A)は本実施例のスピンドルモータの制御回
路のブロック図、(B)はその動作を説明するタイムチ
ャートである。
【図4】(A)は温度と軸受摩擦トルクとの相関図、
(B)は本実施例においてコイル通電電流を種々に変化
させた場合の通電時間とコイル発熱温度との相関図であ
る。
【図5】(A)〜(C)はそれぞれ本発明のスピンドル
モータの他の実施例を示す断面図である。
【図6】(A)は本発明のスピンドルモータの他の実施
例を示す断面図、(B)は(A)における応力分布図で
ある。
【図7】(A)は本発明のスピンドルモータの他の実施
例を示す断面図、(B)は(A)におけるコイルの配置
を示す平面図、(C)は本実施例に用いる扁平コイルの
斜視図である。
【図8】(A)、(B)はそれぞれ本発明のスピンドル
モータの他の実施例を示す断面図、(C)は(B)のコ
イルの配置を示す平面図である。
【図9】従来のスピンドルモータを示す断面図である。
【図10】(A)は従来のマグネットとコアの配置を示
す平面図、(B)は(A)におけるコイルへの通電によ
る発熱と熱伝導を示す平面図である。
【符号の説明】
1:ハブ、2:スリーブ、3:マグネットヨーク、4:
マグネット、5:スラストプレート、6:ステータのコ
ア、7:コイル、8:ボトムプレート、9:シャフト、
10:ブラケット、11:トップカバー、12:ベース
プレート、13:ディスク、14:スペーサー、15:
ヘッド、16:アーム、17:軸受、18:マグネット
バックヨーク、19:フラットマグネット、20:扁平
コイル、21:コイルヨーク、22:スラストプレー
ト、23:FPC、24:読み書き用IC、25:軸受
流体、26:IC、27:基板、28:扁平コイル、2
9:コネクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光記録あるいは磁気記録による情報記録再
    生装置に用いられ、ロータに配置したマグネットに3相
    コイルの巻装部を対向させ、かつ動圧軸受をを用いたス
    ピンドルモータにおいて、 動圧軸受部材にアルミニウム系合金または銅系合金を用
    いると共に、ステータのコアを、軸受流体に接触する動
    圧軸受部材に直接固定し、 モータ制御装置は起動時に2相のステータコイルへの通
    電により発熱させる温度制御回路を有し、 ステータのコアに設けた各相のコイルは、同相のものが
    隣接しないように、2組以上のコイルを周方向に分散配
    置したことを特徴とする動圧軸受を用いたスピンドルモ
    ータ。
  2. 【請求項2】請求項1において、 ステータのコアのスロット数またはコイル数をSとし、
    ステータのコアまたはコイルと対向するように配置され
    た駆動用マグネットのメイン着磁の極数をPとした場
    合、 N=(360/P)/|360/P−360/S| なる式において、Nが3となるように構成したことを特
    徴とする動圧軸受を用いたスピンドルモータ。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 シャフトまたはおよび軸受に軸方向に隔てて2組の動圧
    発生溝を設け、 各組の動力発生溝の応力中心点または最大応力点の間
    に、ステータのコアの軸方向の中心が存在するように配
    置したことを特徴とする動圧軸受を用いたスピンドルモ
    ータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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