JPH09245588A - 真空気密容器の製造方法および真空気密容器 - Google Patents
真空気密容器の製造方法および真空気密容器Info
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- JPH09245588A JPH09245588A JP5476596A JP5476596A JPH09245588A JP H09245588 A JPH09245588 A JP H09245588A JP 5476596 A JP5476596 A JP 5476596A JP 5476596 A JP5476596 A JP 5476596A JP H09245588 A JPH09245588 A JP H09245588A
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Abstract
属からなる端板とを濡れ広がった脚長のろう材および前
記開口端部表面に形成したTi偏析層により強固に封着
することが可能な真空気密容器の製造方法を提供するも
のである。 【解決手段】 セラミックからなる絶縁容器の開口端部
と金属からなる端板との間にAg−Cu−Ti層、Cu
中間層およびAg−Cu層をこの順序で積層した封着ろ
う材を前記Ag−Cu−Ti層が絶縁容器の開口端部側
に位置するように配置する工程と、Ag−Cu層の融点
以上の温度で熱処理して前記Ag−Cu−Ti層を溶融
して前記絶縁容器表面にTi偏析層を形成する工程と、
熱処理温度をさらに上げて前記Cu中間層をAg−Cu
−Tiのろう材中に溶融させ、冷却することにより絶縁
容器の開口端部と端板とを前記Ti偏析層を含むAg−
Cu−Tiの封着部により接合する工程とを具備するこ
とを特徴とする。
Description
造方法および真空気密容器に関する。
真空気密容器は、セラミックからなる絶縁容器の開口端
部に金属からなる端板(封止金具)を封着(接合)する
ことにより製造され、内部を真空気密状態に保持するも
のである。
ミックからなる絶縁容器の開口端部に金属からなる端板
との間にMo−Mnメタライズ層を介在し、加熱するこ
とにより前記絶縁容器と前記端板とを封着する方法によ
り製造されていた。しかしながら、この方法はMo−M
nメタライズ層を作る工程が複雑であり、しかも封着に
際し高温度の熱処理を必要とする問題があった。
方法に代わる封着方法として、活性金属法が検討されて
いる。活性金属ろう材としては、Ag、Cu、Tiの3
元素を含むものが一般的であり、共晶組成のAg−Cu
中にTiを添加したろう材により接合することが特開昭
35−1216号に開示されている。しかしながら、こ
のような活性金属ろう材を前記セラミックからなる絶縁
容器の開口端部と前記金属からなる端板との間に介在さ
せ、前記ろう材の融点で加熱すると、ろう材全体が一度
に溶融して前記絶縁容器に対して十分な濡れ性が得られ
ないため、前記絶縁容器の開口端部に前記金属からなる
端板を良好に封着することが困難であった。
からなる絶縁容器の開口端部と金属からなる端板とを濡
れ広がった脚長のろう材および前記開口端部表面に形成
したTi偏析層により強固に封着し、かつセラミックか
らなる絶縁容器へのクラック発生を防止した真空気密容
器の製造方法および真空気密容器を提供しようとするも
のである。
容器の製造方法は、セラミックからなる絶縁容器の開口
端部と金属からなる端板との間にAg−Cu−Ti層、
Cu中間層およびAg−Cu層をこの順序で積層した封
着ろう材を前記Ag−Cu−Ti層が絶縁容器の開口端
部側に位置するように配置する工程と、Ag−Cu層の
融点以上の温度で熱処理して前記Ag−Cu−Ti層を
溶融して前記絶縁容器表面にTi偏析層を形成する工程
と、熱処理温度をさらに上げて前記Cu中間層をAg−
Cu−Tiのろう材中に溶融させ、冷却することにより
絶縁容器の開口端部と端板とを前記Ti偏析層を含むA
g−Cu−Tiの封着部により接合する工程とを具備す
ることを特徴とするものである。
クからなる絶縁容器の開口端部と金属からなる端板との
間にAg−Cu−Ti層、Cu中間層およびAg−Cu
層をこの順序で積層した封着ろう材を前記Ag−Cu−
Ti層が絶縁容器の開口端部側に位置するように配置す
る工程と、Ag−Cu層の融点以上の温度で熱処理して
前記Ag−Cu−Ti層を溶融して前記絶縁容器表面に
Ti偏析層を形成する工程と、熱処理温度をさらに上げ
て前記Cu中間層をAg−Cu−Tiのろう材中に溶融
させ、冷却することにより絶縁容器の開口端部と端板と
を前記Ti偏析層を含むAg−Cu−Tiの封着部によ
り接合する工程とにより製造された真空気密容器であっ
て、前記封着部中の未溶融Cu中間層は、絶縁容器表面
に対して垂直方向の断面において前記封着ろう材を構成
する前記Cu中間層の70%以下の面積を有することを
特徴とするものである。
面を参照して詳細に説明する。 (第1工程)まず、図1および図2に示すようにセラミ
ックからなる絶縁容器1の開口端部と金属からなる端板
(封止金具)2との間にAg−Cu−Ti層3、Cu中
間層4およびAg−Cu層5をこの順序で積層した封着
ろう材6を前記Ag−Cu−Ti層3が絶縁容器1の開
口端部側に位置するように配置する。
素等のセラミックから形成される。前記端板(封止金
具)は、例えばステンレス、鉄、ニッケル合金等の金属
から形成される。
g−Cu層の厚さ比率は、Ag−Cu−Ti層:Cu中
間層:Ag−Cu層で1〜3:3〜10:4〜12にす
ることが好ましい。また、Ag−Cu−Ti層の組成
は、Ag:Cu:Ti=54〜59:36〜39:2〜
10程度にすることが好ましい。Ag−Cu層の組成
は、凝固後に微細な共晶組織を形成するように共晶に近
いようにする。Ti組成は、十分にセラミック、例えば
アルミナと反応し、かつ融点上昇を起こさないように1
〜10atm%にすることが好ましい。
温度で熱処理する。この時、図3に示すようにAg−C
u層およびAg−Cu−Ti層を溶融してそれぞれAg
−Cu−Ti液相7、Ag−Cu液相8になる。未溶融
のCu中間層4の存在により前記Ag−Cu−Ti液相
7を前記絶縁容器1の開口端部に広い面積で脚長に保持
されると共に、Ag−Cu−Ti液相7中のTiが前記
開口端部表面に拡散してTi偏析層9が形成される。な
お、前記Ag−Cu液相8は前記封止金具2とCu中間
層4を接合し、一方前記Ag−Cu−Ti液相7は前記
絶縁容器1の開口端部との界面に前記Ti偏析層9が形
成されることにより前記絶縁容器1の開口端部との接合
が可能になる。
この熱処理温度は、ろう材の融点より十数K〜数十K程
度に高くすることが好ましい。このような熱処理により
Ag−Cu−Tiのろう材中の平衡組成が高くなり、前
記Cu中間層がろう材中に溶融する。この後、冷却する
ことにより絶縁容器1の開口端部と封止金具2とを前記
Ti偏析層9を含むAg−Cu−Tiの封着部10によ
り接合する。なお、図中の11は未溶融Cu中間層、1
1はCu中間層寄り溶融したCu初晶である。
を有するように熱処理条件を選定することが好ましい。
前記熱処理条件の選定により、封着部10中の未溶融C
u中間層11は絶縁容器1表面に対して垂直方向の断面
において前記封着ろう材6を構成する前記Cu中間層4
の70%以下の面積を有するようになる。
器1の開口端部に封止金具2を脚長の封着部10により
接合でき、かつ絶縁容器1の開口端部との界面にTi偏
析層9を形成できるため、前記絶縁容器1の開口端部と
封止金具2とが強固にかつ気密に接合された真空気密容
器を製造することができる。
中の未溶融Cu中間層11を絶縁容器1表面に対して垂
直方向の断面において前記封着ろう材6を構成する前記
Cu中間層4の70%以下の面積にする、つまりセラミ
ックからなる絶縁容器1との間の熱膨張係数の差に起因
する前記封着部中のCu中間層の面積を小さくすること
によって、前記絶縁容器1に加わる応力を緩和して、前
記絶縁容器1にクラックが発生するのを防止できる。
して詳細に説明する。 (実施例1)厚さ0.05mmのAg−Cu−Tiろう
材箔、厚さ0.3mmのCu中間箔および厚さ0.2m
mのAg−Cuろう材箔をこの順序で積層したリング状
の封着ろう材を作製した。つづいて、外径44mm、内
径39mm、高さ52mmの純度94%のアルミナ製の
筒状絶縁容器の両端面と0.5mm、外径39mm、高
さ5mmのキャップ状をなすSUS304からなる封止
金具との間に前記封着ろう材をAg−Cu−Tiろう材
箔が前記筒状絶縁容器の両端面に位置するようにそれぞ
れ介在した。ひきつづき、これらの部材を真空炉に入
れ、6×10-4Paまで真空引きした後、10K/分の
昇温速度で1090Kまで昇温し、20分間保持した
後、1100Kまで昇温し10分間保持した。この後炉
冷することにより、絶縁容器の両端面に封止金具が封着
部に接合された真空気密容器を製造した。
リング状の封着ろう材を、外径44mm、内径39m
m、高さ52mmの純度94%のアルミナ製の筒状絶縁
容器の両端面と0.5mm、外径39mm、高さ5mm
のキャップ状をなすSUS304からなる封止金具との
間にAg−Cu−Tiろう材箔が前記筒状絶縁容器の両
端面に位置するようにそれぞれ介在した。つづいて、こ
れらの部材を真空炉に入れ、6×10-4Paまで真空引
きした後、10K/分の昇温速度で1090Kまで昇温
し、そのまま炉冷することにより絶縁容器の両端面に封
止金具が封着部に接合された真空気密容器を製造した。
密容器について内部の真空気密性を調べた。その結果、
実施例1の真空気密容器はリークが認められなかった。
これに対し、比較例1の真空気密容器はリークによる真
空度の低下が認められた。また、実施例1および比較例
1の真空気密容器の封着部に赤色塗料を塗ってレッドチ
ェックを行った。その結果、実施例1の真空気密容器は
クラックの発生が認められなかった。これに対し、比較
例1の真空気密容器は絶縁容器にクラックの発生が認め
られた。実施例1および比較例1の真空気密容器につい
て封止金具を引張って封着部の破面を調べた。その結
果、実施例1の真空気密容器では接合界面および絶縁容
器にクラックの発生が認められなかった。これに対し、
比較例1の真空気密容器ではアルミナからなる絶縁容器
にクラックの発生が認められた。
密容器の封着部の断面組織を観察した。その結果、実施
例1の真空気密容器の封着部は前述した図4に示した組
織同様で、未溶融のCu中間層の面積は封着前の封着ろ
う材を構成するCu中間箔の約20%に減少していた。
これに対し、比較例1の真空気密容器の封着部の断面組
織は図5に示すようにアルミナからなる絶縁容器1の両
端面と封止金具2との間に形成された封着部13にCu
中間箔14がそのまま残存し、前記Cu中間箔14に起
因する残留応力により絶縁容器1に生じたクラック15
が観察された。
板に厚さ0.05mmのAg箔をクラッドし、前記Ag
箔と反対側の前記Cu中間板に厚さ0.005mmのT
i膜を成膜し、リング状に打ち抜き加工することにより
リング状の封着ろう材を作製した。つづいて、外径44
mm、内径39mm、高さ52mmの純度94%のアル
ミナ製の筒状絶縁容器の両端面と0.5mm、外径39
mm、高さ5mmのキャップ状をなすSUS304から
なる封止金具との間に前記封着ろう材をそのTi膜が前
記筒状絶縁容器の両端面に位置するようにそれぞれ介在
した。ひきつづき、これらの部材を真空炉に入れ、6×
10-4Paまで真空引きした後、15K/分の昇温速度
で1060Kまで昇温し、5分間保持した後、1100
Kまで昇温し10分間保持した。この後炉冷することに
より、絶縁容器の両端面に封止金具が封着部に接合され
た真空気密容器を製造した。
リング状の封着ろう材を、外径44mm、内径39m
m、高さ52mmの純度94%のアルミナ製の筒状絶縁
容器の両端面と0.5mm、外径39mm、高さ5mm
のキャップ状をなすSUS304からなる封止金具との
間にAg−Cu−Tiろう材箔が前記筒状絶縁容器の両
端面に位置するようにそれぞれ介在した。つづいて、こ
れらの部材を真空炉に入れ、6×10-4Paまで真空引
きした後、15K/分の昇温速度で1060Kまで昇温
し、そのまま炉冷することにより絶縁容器の両端面に封
止金具が封着部に接合された真空気密容器を製造した。
密容器について内部の真空気密性を調べた。その結果、
実施例2および比較例2の真空気密容器はいずれもリー
クが認められなかった。また、実施例2および比較例2
の真空気密容器の封着部に赤色塗料を塗ってレッドチェ
ックを行った。その結果、実施例2の真空気密容器はク
ラックの発生が認められなかった。これに対し、比較例
2の真空気密容器は絶縁容器にクラックの発生が認めら
れた。実施例2および比較例2の真空気密容器について
封止金具を引張って封着部の破面を調べた。その結果、
実施例2の真空気密容器では接合界面および絶縁容器に
クラックの発生が認められなかった。これに対し、比較
例2の真空気密容器ではアルミナからなる絶縁容器にク
ラックの発生が認められた。
密容器の封着部の断面組織を観察した。その結果、実施
例1の真空気密容器の封着部は図6に示すように未溶融
のCu中間層11の厚さが0.1mm程度になり、その
面積が封着前の封着ろう材を構成するCu中間板の約3
3%に減少していた。これに対し、比較例2の真空気密
容器の封着部の断面組織は図7に示すようにアルミナか
らなる絶縁容器1の両端面と封止金具2との間に形成さ
れた封着部16にCu中間板17がそのまま残存し、前
記Cu中間板17に起因する残留応力により絶縁容器1
に生じたクラック15が観察された。
ラミックからなる絶縁容器の開口端部と金属からなる端
板とを濡れ広がった脚長のろう材および前記開口端部表
面に形成したTi偏析層により強固に封着され、かつセ
ラミックからなる絶縁容器へのクラック発生を防止した
信頼性の高い真空気密容器の製造方法および真空気密容
器を提供することができる。
面図。
示す図。
部の断面組織を示す図。
器における封着部の組織を示す図。
部の断面組織を示す図。
Claims (2)
- 【請求項1】 セラミックからなる絶縁容器の開口端部
と金属からなる端板との間にAg−Cu−Ti層、Cu
中間層およびAg−Cu層をこの順序で積層した封着ろ
う材を前記Ag−Cu−Ti層が絶縁容器の開口端部側
に位置するように配置する工程と、 Ag−Cu層の融点以上の温度で熱処理して前記Ag−
Cu−Ti層を溶融して前記絶縁容器表面にTi偏析層
を形成する工程と、 熱処理温度をさらに上げて前記Cu中間層をAg−Cu
−Tiのろう材中に溶融させ、冷却することにより絶縁
容器の開口端部と端板とを前記Ti偏析層を含むAg−
Cu−Tiの封着部により接合する工程とを具備するこ
とを特徴とする真空気密容器の製造方法。 - 【請求項2】 セラミックからなる絶縁容器の開口端部
と金属からなる端板との間にAg−Cu−Ti層、Cu
中間層およびAg−Cu層をこの順序で積層した封着ろ
う材を前記Ag−Cu−Ti層が絶縁容器の開口端部側
に位置するように配置する工程と、 Ag−Cu層の融点以上の温度で熱処理して前記Ag−
Cu−Ti層を溶融して前記絶縁容器表面にTi偏析層
を形成する工程と、 熱処理温度をさらに上げて前記Cu中間層をAg−Cu
−Tiのろう材中に溶融させ、冷却することにより絶縁
容器の開口端部と端板とを前記Ti偏析層を含むAg−
Cu−Tiの封着部により接合する工程とにより製造さ
れた真空気密容器であって、 前記封着部中の未溶融Cu中間層は、絶縁容器表面に対
して垂直方向の断面において前記封着ろう材を構成する
前記Cu中間層の70%以下の面積を有することを特徴
とする真空気密容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05476596A JP3612137B2 (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 真空気密容器の製造方法および真空気密容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05476596A JP3612137B2 (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 真空気密容器の製造方法および真空気密容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09245588A true JPH09245588A (ja) | 1997-09-19 |
| JP3612137B2 JP3612137B2 (ja) | 2005-01-19 |
Family
ID=12979877
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05476596A Expired - Fee Related JP3612137B2 (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 真空気密容器の製造方法および真空気密容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3612137B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022551814A (ja) * | 2019-10-01 | 2022-12-14 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 活性ろう付け接合部および処理方法 |
| CN117820005A (zh) * | 2023-12-28 | 2024-04-05 | 南京三乐集团有限公司 | 平封结构瓷封件的平封结构组件及其高精度封接方法 |
-
1996
- 1996-03-12 JP JP05476596A patent/JP3612137B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022551814A (ja) * | 2019-10-01 | 2022-12-14 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 活性ろう付け接合部および処理方法 |
| CN117820005A (zh) * | 2023-12-28 | 2024-04-05 | 南京三乐集团有限公司 | 平封结构瓷封件的平封结构组件及其高精度封接方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3612137B2 (ja) | 2005-01-19 |
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