JPH09250030A - 粗糸端解舒防止方法及び装置 - Google Patents

粗糸端解舒防止方法及び装置

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JPH09250030A
JPH09250030A JP5953896A JP5953896A JPH09250030A JP H09250030 A JPH09250030 A JP H09250030A JP 5953896 A JP5953896 A JP 5953896A JP 5953896 A JP5953896 A JP 5953896A JP H09250030 A JPH09250030 A JP H09250030A
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JP
Japan
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roving
bobbin
yarn
pressing
thread
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Application number
JP5953896A
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English (en)
Inventor
Toshiki Hasegawa
敏紀 長谷川
Kengo Ohashi
憲吾 大橋
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粗糸端の口出しに支障がない状態で、粗糸垂
れを防止する。 【解決手段】 昇降部材11には満ボビンFを支持する複
数のペッグ14が、ベルト19を介して一体回動可能に支持
されている。管替機に固定された支持ブラケット22に、
移動フレーム25がスライドガイド23及びスライドレール
24介して昇降部材11と直交する方向に移動可能に支持さ
れ、移動フレーム25はモータ27で駆動されるピニオン28
及びラック26を介して往復移動される。移動フレーム25
上に押圧部材45が支持ブラケット44を介して固定され、
押圧部材45はモータ27の駆動により押圧部45aが満ボビ
ンFの粗糸端Reと係合して粗糸端Reを巻付き粗糸層の最
外層の粗糸間に押し込む作用位置と、満ボビンFと係合
不能な待機位置とに移動される。移動フレーム25にはペ
ッグ駆動用モータ33により回動される接圧ローラ20が設
けられ、作用位置において接圧ローラ20を介してペッグ
14を回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粗紡機で玉揚げされ
た満ボビンあるいは精紡機で使用された後の残粗糸ボビ
ン等の粗糸ボビンの粗糸端解舒防止方法及び装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、紡績工場においては省力化が進
み、各工程間の連結、搬送の自動化が実施されており、
粗紡・精紡工程間の連結及び粗糸ボビンの搬送について
も自動化の提案がなされている。そして、粗紡・精紡工
程間の粗糸搬送は一般に天井に架設された搬送路に沿っ
て移動する搬送体に粗糸ボビンを吊下した状態で行う
(例えば特開昭50ー76340号公報、特開昭61ー
194228号公報等参照)。ところが、粗紡機で玉揚
げされた粗糸ボビンは粗糸端が粗糸巻外周に充分付着さ
れていないため、粗糸ボビンの搬送途中における振動あ
るいは精紡機クリールの予備粗糸巻レールで待機してい
る際等に粗糸端が粗糸巻表面から離れて垂れ下がり、粗
糸ボビンの搬送や、精紡機での粗糸替作業の際に支障を
来すという問題があった。
【0003】この問題を解消する装置として、従来、玉
揚げされた粗糸ボビンの粗糸端を粗糸巻の外周に押さえ
付けることにより粗糸端の解除を防止する装置が提案さ
れている(例えば、特開昭63−6122号公報)。こ
の装置では玉揚げした粗糸ボビンを搬送する途中におい
て、粗糸ボビンの外周面を押さえ装置で押さえるととも
に粗糸ボビンを粗糸の巻取り方向に回し、粗糸端を粗糸
ボビンの外周面に押さえ付けるようにしている。
【0004】ところが、粗紡機で満管停止に続いて玉揚
げに先立って行われる粗糸切断は、ボビンレールの降下
に伴って粗糸が粗糸ボビンの巻尻(粗糸が粗糸ボビンに
対してその巻付け方向に沿って巻き付けられている部分
の端部)とフライヤプレッサとの間で引っ張られること
により行われる。従って、図18に示すように、玉揚げ
された粗糸ボビンF(満ボビン)の粗糸端Reは、巻尻
Raより上側に延びる状態で、粗糸ボビンFに巻き付け
られている粗糸Rと交差する状態となる。粗糸端Reを
粗糸ボビンFの外周面に保持する力は、粗糸Rの表面に
出ている繊維同士の絡み合いによる支持力のため、粗糸
端Reが粗糸Rの巻付け方向と交差する状態では粗糸端
Reと粗糸ボビンFの外層の粗糸Rとの接触面積が小
く、粗糸端Reを粗糸ボビンFの外周面に保持する力が
弱い。特にコーマ糸や合成繊維の場合は粗糸の表面に出
ている繊維が少なく、繊維同士の絡み合いによる力がよ
り弱くなって粗糸端が解舒し易い。また、粗糸ボビンF
が広い接触面積で押さえ装置と接触して回転するので、
粗糸の表面を荒らす欠点もある。
【0005】前記の欠点を改良する装置として特開平3
−90637号公報には、図19,20に示す装置が開
示されている。この装置は図19に示すように、回転駆
動可能なぺッグ91を備えたぺッグバー92上に、処理
ヘッド93を備えた取付けレバー94がシリンダ95に
より作用位置と非作用位置とに変位可能に設けられてい
る。図20に示すように、処理ヘッド93は折り曲げら
れた板で構成され、その一端側に粗糸ボビンFの回転方
向に相対するようにして所定間隔で櫛歯状の掬上片96
が形成され、掬上片96と反対側に弧状に折り曲げられ
た撫付部97が形成されている。
【0006】そして、処理ヘッド93が作用位置、即ち
掬上片96の一部と撫付部97とが粗糸ボビンFに接触
する位置に配置された状態で、粗糸ボビンFがぺッグ9
1とともに粗糸の巻付け方向(図20の矢印方向)に回
転される。その結果、粗糸ボビンFの表面に粗糸の巻付
け方向と交差する状態に配置されている粗糸端Reは、
粗糸端Reが粗糸ボビンFから遊離している遊離点に極
めて近い位置で掬上片96に掬い上げられて粗糸の巻付
け方向に沿って延びた状態で撫付部97により粗糸ボビ
ンFの表面に押し付けられる。
【0007】また、実開昭50−5031号公報には、
粗紡機で玉揚げされた満ボビンを粗糸が巻き付く方向に
回転降下させる作動板、該作動板上を転落する満ボビン
に、その粗糸端が粗糸中に喰い込む程度の押しつけ力を
付与する手段を有する満ボビン粗糸端の抑止装置が開示
されている。この装置においても、粗糸端が粗糸の巻付
け方向に沿って延びた状態で押しつけ力を受ける。
【0008】また、従来、精紡機で使用されて空に近づ
いた残粗糸ボビンと、予備粗糸巻レールに吊下された予
備粗糸巻との交換を行う粗糸替装置が提案されている。
この装置においても、残粗糸ボビンの粗糸端の垂れ下が
りを防止する必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−90637
号公報あるいは実開昭50−5031号公報に開示され
た装置のように、粗糸端を粗糸巻付け方向に沿って延び
る状態で粗糸ボビンに対して押し付けた場合は、粗糸端
と外層に巻き付けられている粗糸層との接触面積が大き
くなって粗糸端の解舒防止効果が向上する。
【0010】しかし、粗糸端を粗糸巻付け方向に沿って
延びる状態で粗糸ボビンの外周に押し付けた場合は、精
紡工程に搬送されて精紡機のクリールに吊下された粗糸
ボビンの粗糸継ぎ作業を作業者が行う場合、粗糸端の位
置が見つけ難くなるとともに、粗糸端が隣接する粗糸層
の間に入り込んだ状態となって口出し作業もし難くなる
という問題がある。
【0011】また、粗糸ボビンが玉揚げされた状態では
粗糸端は巻尻より上側に向かって延びる状態となってお
り、その後、搬送中の振動等により下側に向かって延び
る状態になる場合もあるが、粗糸端を粗糸ボビンの粗糸
巻付け方向に沿って延びる状態にするには、特開平3−
90637号公報に開示された装置のように専用の装置
が必要となり、構造が複雑になる。
【0012】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は粗糸端の口出しに支障がない状
態で、粗糸垂れを防止することができる粗糸端解舒防止
方法及び装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、粗糸ボビンに巻き付け
られた粗糸の端部が、粗糸ボビンに巻き付けられている
粗糸と交差する状態において、その粗糸の端部の一部を
隣接する粗糸間に挟み込んだ状態とするようにした。
【0014】請求項2に記載の発明では、粗糸が巻き付
けられた粗糸ボビンを支持するボビン支持部材と、前記
ボビン支持部材に支持された状態の粗糸ボビンに巻き付
けられている粗糸と交差する状態に配置されている粗糸
の端部の一部を、粗糸ボビンに巻き付けられている外層
の隣接する粗糸間に押し込む押し込み手段とを備えた。
【0015】請求項3に記載の発明では、前記押し込み
手段は、粗糸ボビンに巻き付けられている粗糸の巻付け
方向と平行に延びる粗糸の径より薄い厚さの押圧部を備
えるとともに、前記押圧部を前記ボビン支持部材に支持
された粗糸ボビンの粗糸の端部の一部と係合して粗糸の
端部を巻付き粗糸層の最外層の粗糸間に押し込む作用位
置と、粗糸ボビンと係合不能な待機位置とに移動させる
駆動手段とを備えている。
【0016】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記ボビン支持部材は回動手段によ
り粗糸ボビンと一体回動可能に構成され、前記押圧部は
作用位置に配置された状態でその先端部の一部が前記巻
付き粗糸層の最外層の粗糸間に入り込み、当該粗糸間に
入り込んだ部分に連続する部分と粗糸層との隙間が次第
に大きくなる形状に形成されている。
【0017】請求項5に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記ボビン支持部材は回動手段によ
り粗糸ボビンと一体回動可能に構成され、前記押圧部は
作用位置に配置された状態でその先端部全体を前記巻付
き粗糸層の最外層の粗糸間に入り込んだ状態に保持可能
な円弧状に形成されている。
【0018】請求項6に記載の発明では、請求項2〜請
求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記押し
込み手段は粗糸ボビンの巻尻を挟んで上下両側となる位
置に前記押圧部を備えている。
【0019】請求項7に記載の発明では、請求項2〜請
求項6のいずれか1項に記載の発明において、前記ボビ
ン支持部材及び押し込み手段は粗紡機の玉揚げ装置に装
備されている。
【0020】請求項1に記載の発明では、粗糸ボビンに
巻き付けられた粗糸の端部(以下、単に粗糸端という)
が、粗糸ボビンに巻き付けられている粗糸と交差する状
態において、粗糸端の一部が隣接する粗糸間に挟み込ま
れた状態になることにより、粗糸端の解舒が防止され
る。
【0021】請求項2に記載の発明では、粗糸ボビンが
ボビン支持部材に支持された状態で、粗糸ボビンに巻き
付けられている粗糸と交差する状態に配置されている粗
糸端の一部が、粗糸ボビンに巻き付けられている外層の
隣接する粗糸間に押し込み手段の作用により押し込まれ
る。そして、粗糸端の一部が粗糸ボビンに巻き付けられ
た隣接する粗糸間に挟み込まれた状態になる。
【0022】請求項3に記載の発明では、粗糸ボビンに
巻き付けられている粗糸の巻付け方向と平行に延びると
ともに粗糸の径より薄い厚さの押圧部が、駆動手段の作
用により待機位置と作用位置とに移動される。そして、
押圧部が作用位置に移動されると、押圧部はボビン支持
部材に支持された粗糸ボビンの粗糸端の一部と係合し
て、粗糸端の一部を巻付き粗糸層の最外層の粗糸間に押
し込む。
【0023】請求項4に記載の発明では、粗糸ボビンが
ボビン支持部材に支持された状態で、押圧部が作用位置
に配置されると、押圧部はその先端部の一部が巻付き粗
糸層の最外層の粗糸間に入り込み、当該粗糸間に入り込
んだ部分に連続する部分と粗糸層との隙間が次第に大き
くなる状態となる。このとき、粗糸端は押圧部に押圧さ
れた状態にあるとは限らない。その状態で回動手段が作
動されてボビン支持部材が粗糸ボビンとともに回動され
ると、押圧部と係合せずに粗糸層の外周面に粗糸ボビン
に巻き付けられている粗糸と交差する状態に配置されて
いる粗糸端の一部が、押圧部と係合し、さらに粗糸ボビ
ンが回転されると押圧部により巻付き粗糸層の最外層の
粗糸間に押し込まれる。
【0024】請求項5に記載の発明では、ボビン支持部
材に粗糸ボビンが支持された状態で押圧部が作用位置に
配置された後、回動手段によりボビン支持部材が粗糸ボ
ビンと一体的に回動される。押圧部が作用位置に配置さ
れただけでは、押圧部の押圧力によっては、粗糸端の一
部が巻付き粗糸層の最外層の粗糸間に押し込まれない場
合もある。しかし、粗糸ボビンを回動させることによ
り、押圧部の押圧力が弱くても押圧部に押し付けられて
いる粗糸端の一部が巻付き粗糸層の最外層の粗糸間に押
し込まれる。
【0025】請求項6に記載の発明では、粗糸ボビンの
巻尻を挟んで上下両側となる位置に押圧部が設けられて
いる。従って、粗糸端解舒防止装置と対応する位置まで
粗糸ボビンが搬送される間に、玉揚げのための粗糸自動
切断時に配置された位置と反対側に粗糸端が配置されて
も、いずれか一方の押圧部が粗糸端と係合して、粗糸端
の一部を巻付き粗糸層の最外層の粗糸間に押し込む。
【0026】請求項7に記載の発明では、ボビン支持部
材及び押し込み手段が粗紡機の玉揚げ装置に装備されて
いるため、粗糸ボビンは粗糸端解舒防止処置を受けない
状態で移動する距離が少なくなり、粗糸端解舒(粗糸垂
れ)が発生する確率が非常に小さくなる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を粗紡機に沿って間
欠的に移動して管替作業を行う管替機に具体化した第1
の実施の形態を図1〜図6に従って説明する。図3に示
すように上部支持式のフライヤ1を装備した粗紡機2の
ボビンレール3上にはボビンホイール4が前後2列に千
鳥状に配設されている。粗紡機2の前側(図3の右側)
上方には精紡機に至る搬送レール5が粗紡機2と平行に
架設され、該搬送レール5にはボビンハンガー6が所定
ピッチで装備されたボビン搬送体7が走行自在に装備さ
れている。
【0028】粗紡機2と平行に敷設されたレール8に沿
って間欠的に移動する玉揚機としての管替機9には、空
ボビンリフタ及び満ボビンリフタとからなるボビン昇降
装置と、管替機構10とが装備されている。空ボビンリ
フタは搬送レール5に待機するボビン搬送体7から空ボ
ビンEを受取って下方位置に降ろす作用をなし、満ボビ
ンリフタは粗糸ボビンとしての満ボビンFをボビン搬送
体7の空ボビンEが取り外された位置に装着する作用を
なす。管替機構10はボビンレール3上から満ボビンF
を取り出して前記満ボビンリフタの満ボビン移送用の昇
降部材11上に載置するとともに、空ボビンリフタの空
ボビン移送用昇降部材12上から空ボビンEを取り出し
てボビンレール3上に載置する作用をなす。空ボビンリ
フタの昇降機構、満ボビンリフタの昇降機構及び前記管
替機構10は特開昭61ー119730号公報に開示さ
れた装置と同様な構成であり、説明を省略する。なお、
管替機構10はボビンレール3上から前列及び後列の満
ボビンFを同時に3本ずつ取り出し可能に6本の管替腕
13を装備している。
【0029】昇降部材11には図2に示すようにボビン
支持部材としての6個のペッグ14がボビンレール3上
のボビンホイール4と同ピッチで千鳥状に配設されてい
る。また、空ボビン移送用昇降部材12上にも同じく6
個のペッグ15が同ピッチで千鳥状に配設されている。
昇降部材11に配設されたペッグ14は図4に示すよう
に、昇降部材11に対してベアリング16を介して回転
自在に支持された軸17の上部に一体回転可能に固定さ
れている。各軸17の下端には2段プーリ18が一体回
転可能に嵌着固定されるとともに、図2に示すように隣
接するプーリ18間にベルト19が巻掛けられ、1個の
ぺッグ14の駆動により全ぺッグ14が同方向へ同時に
回転可能となっている。また、後記する接圧ローラ20
と係合可能な1個のぺッグ14の鍔部14aが幅広に形
成されている。
【0030】図3に示すように管替機9には昇降部材1
1の上昇行程における所定の一時停止位置と対応する箇
所である管替機構10の上方位置に粗糸端解舒防止装置
本体21が配設されている。図1及び図2に示すよう
に、管替機9のフレーム(図示せず)に固定された一対
の支持ブラケット22に、一対のスライドレール24が
スライドガイド23を介して昇降部材11の長手方向と
直交する方向に摺動可能に支承されている。両スライド
レール24の下面には移動フレーム25が固定され、移
動フレーム25の下面には1本のラック26がスライド
レール24に沿って延びるように固定されている。ラッ
ク26の下部側方の所定位置には正逆回転駆動可能なモ
ータ27が、管替機9に固定されたブラケット(図示せ
ず)に対して固定され、その駆動軸にラック26と噛合
するピニオン28が嵌着されている。
【0031】移動フレーム25にはぺッグ14を粗糸巻
取り方向に回転駆動させる回動手段としての駆動装置が
装備されている。図2及び図4に示すように、移動フレ
ーム25の下面に固定された筒状のハウジング29に回
転軸30がベアリング31を介して支持されている。ハ
ウジング29と対応する移動フレーム25上にはブラケ
ット32を介してぺッグ駆動用モータ33が固定されて
いる。回転軸30の上端はぺッグ駆動用モータ33の駆
動軸33aにカップリング34を介して連結され、下端
には駆動プーリ35が嵌着固定されている。
【0032】ハウジング29には軸受36を介してレバ
ー37が回動可能に支持され、レバー37の第1端部に
固定された支柱38に前記接圧ローラ20がベアリング
39を介して回転可能に支持されている。接圧ローラ2
0にはぺッグ14の鍔部14aと係合する大径部20a
と、それより小径のベルト掛け部20bとが形成され、
ベルト掛け部20bと駆動プーリ35間にベルト40が
巻掛けられている。大径部20aの外周部は摩擦抵抗の
大きなゴム等の材質で形成されている。また、レバー3
7は移動フレーム25が作用位置に配置された際に、レ
バー37の第2端部と移動フレーム25との間に張設さ
れた引張りばね41により接圧ローラ20を鍔部14a
に押圧する方向に回動付勢されるようになっている。前
記接圧ローラ20、ハウジング29、ぺッグ駆動用モー
タ33、駆動プーリ35、レバー37、ベルト40及び
引張りばね41等により回動手段としての駆動装置が構
成されている。
【0033】移動フレーム25の上面には移動フレーム
25が作用位置に配置された際に、ペッグ14に支持さ
れた満ボビンFに巻き付けられている粗糸Rと交差する
状態に配置されている粗糸端Reの一部を押圧する6個
の押圧装置42がぺッグ14の配置と対応する位置に固
定されている。
【0034】図1及び図5に示すように、押圧装置42
は移動フレーム25にボルト43a及びナットを介して
固定された支持ブラケット44と、その先端にねじ43
bを介して満ボビンFに巻き付けられている粗糸の巻付
け方向と平行に延びる状態で固定された偏平な押圧部材
45とから構成されている。押圧部材45は粗糸Rの径
より小さな厚さ(例えば、0.3〜1mm程度)の可撓
性を有する板材で扇状に形成され、押圧部材45の先端
部が満ボビンFの粗糸端Reの一部と係合して粗糸端を
巻付き粗糸層の最外層の粗糸間に押し込む押圧部45a
を構成する。押圧部材45の先端は面取りが施されてい
る。図1に示すように、押圧部材45は巻尻Raより所
定距離Aだけ上側において満ボビンFに係合可能な高さ
に固定されている。押圧部材45の素材は金属、樹脂、
セラミックス等特に限定されない。
【0035】移動フレーム25、スライドレール24、
ラック26、モータ27及びピニオン28等により、押
圧部45aをぺッグ14上に支持された満ボビンFの粗
糸端Reの一部と係合して粗糸端Reを巻付き粗糸層の
最外層の粗糸間に押し込む作用位置と、満ボビンFと係
合不能な待機位置とに移動させる駆動手段が構成されて
いる。また、押圧装置42及び前記駆動手段により押し
込み手段が構成されている。
【0036】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。粗紡機2が満管停止されて管替作業が必要に
なると、管替機9がレール8に沿って移動して所定の管
替位置で停止する。粗紡機2の満管停止に続いてボビン
レール3が玉揚げ位置まで降下されて、満ボビンFから
フライヤ1に連なる粗糸の切断が行われる。粗糸切断は
ボビンレール3の降下に伴って粗糸が巻尻Raとプレッ
サ1aとの間で引っ張られることにより行われる。従っ
て、図1に示すように、玉揚げされた満ボビンFの粗糸
端Reは、巻尻Raより上側に延びる状態で、満ボビン
Fに巻き付けられている粗糸と交差する状態となる。
【0037】管替作業時に管替機構10の作動によりボ
ビンレール3上の満ボビンFがボビンホイール4から引
抜かれて昇降部材11のペッグ14と対応する位置に配
置される。その状態で昇降部材11が上昇移動されて満
ボビンFの底部がペッグ14に嵌挿されるとともに、管
替機構10が待機位置に移動する。そして、昇降部材1
1はぺッグ14に装着された満ボビンFを上方に位置す
るボビン搬送体7のボビンハンガー6に吊下するための
上昇行程の途中で一時停止する。この一時停止位置はぺ
ッグ14の鍔部14aが接圧ローラ20と当接可能な高
さに設定されている。そして、昇降部材11が一時停止
した状態で、モータ27が正転駆動されてピニオン28
及びラック26の作用により移動フレーム25が昇降部
材11側に向かって移動され、図2に実線で示す所定の
作用位置で停止する。移動フレーム25が作用位置に達
する少し前で接圧ローラ20がぺッグ14の鍔部14a
と当接する状態となり、移動フレーム25が作用位置に
停止した状態では接圧ローラ20は引張りばね41の付
勢力によりぺッグ14の鍔部14aに圧接された状態に
保持される。
【0038】また、押圧部材45は図1に示すように、
押圧部45aが満ボビンFの周面に押し付けられた状態
に保持される。この状態では図5に示すように、押圧部
45aはその先端部の一部が巻付き粗糸層の最外層の粗
糸間に入り込んだ状態に保持され、一部が粗糸層から離
間した状態となる。そして、押圧部45aは満ボビンF
に向かって凸となる円弧状に形成されているため、満ボ
ビンFの粗糸層内に進入した押圧部45aの部分の両側
には、当該部分に向かって次第に狭くなる楔状の隙間δ
が存在する状態となる。
【0039】一般に粗紡機2ではフライヤ1はそのプレ
ッサ1aの位置が、前列と後列とで180°位相がずれ
た状態に配設されており、ぺッグ14上に玉揚げされた
満ボビンFの粗糸端Reの位置も前列と後列とで180
°位相がずれた状態となる。そして、この実施の形態で
は図3に示すように、プレッサ1aが前後方向に延びる
状態で粗糸切断が行われる。従って、後列用(図1,3
の左側)のぺッグ14上に支持された満ボビンFの粗糸
端Reが図1において手前側にあると、前列用のぺッグ
14上に支持された満ボビンFの粗糸端Reは図1にお
いて満ボビンFの裏側にある。従って、押圧部45aが
作用位置に配置されただけでは、各満ボビンFの粗糸端
Reは押圧部45aと係合しない。
【0040】次にぺッグ駆動用モータ33が駆動され、
駆動プーリ35及びベルト40を介して接圧ローラ20
が回転される。そして、接圧ローラ20の回転に伴って
接圧ローラ20が圧接されているぺッグ14が駆動さ
れ、プーリ18及びベルト19を介して全てのぺッグ1
4が同方向に回転される。ぺッグ14の回転に伴い満ボ
ビンFが回転され、粗糸端Reが楔状の隙間δを経て押
圧部45aと係合する位置へ移動する。粗糸端Reが押
圧部45aと係合した状態で更に満ボビンFが回転する
ことにより、図6(a)に示すように、粗糸端Reの一
部が押圧部45aの作用により満ボビンFの巻付き粗糸
層の最外層の粗糸R間に押し込まれる。そして、粗糸端
Reの一部が隣接する粗糸R間に挟み込まれた状態にな
る。粗糸端Reの一部が満ボビンFの巻付き粗糸層の最
外層の隣接する粗糸R間に挟み込まれた状態となるた
め、粗糸端Reは粗糸表面の繊維の絡み合いにより粗糸
端Reを保持する力より強い力で保持される。
【0041】押圧部45aが外層の粗糸Rの中心と対応
する状態となった場合は、押圧部材45に大きな力が作
用する状態となるが、押圧部材45が可撓性の板材によ
り形成されているため、押圧部材45が撓む。そして、
押圧部45a向きが斜めになって、隣接する粗糸R側へ
向かう状態となり、押圧部45aは確実に隣接する粗糸
R間と対応する状態となる。なお、満ボビンFの回転方
向は粗糸巻取り方向あるいは逆方向のいずれでもよい。
【0042】満ボビンFがほぼ1回転された後、ぺッグ
駆動用モータ33が停止されるとともにモータ27が逆
転駆動され、移動フレーム25が待機位置まで移動され
る。その後、昇降部材11が再び上昇され、満ボビンF
は空ボビン移送用昇降部材12の昇降作用により空ボビ
ンEが取り外された後のボビンハンガー6に吊下され
る。そして、満ボビンFは精紡機の予備粗糸巻レールへ
搬送され、精紡機クリールの残粗糸ボビンと交換されて
使用される。粗糸端Reが満ボビンFの巻付き粗糸層と
交差する方向に配置されているため、満ボビンFの粗糸
を精紡機のドラフト装置に供給するための口出し作業を
手作業で行う場合、粗糸端Reを見つけ易くなるととも
に、粗糸端Reを粗糸層から取り出し易くなる。また、
口出し作業を自動的に行う場合も、図6(b)に示すよ
うに、粗糸端Reの一部が粗糸層内に押し込まれた位置
が吸引ノズル46のほぼ中央に位置する状態で、吸引ノ
ズル46の吸引力を満ボビンFに作用させると、粗糸端
Reの粗糸間に挟持されていない部分がまず吸引され
る。そして、その部分に作用する力と吸引ノズル46の
吸引力により粗糸端Re全体が吸引ノズル46に吸引さ
れて、口出しが支障なく行われる。
【0043】この実施の形態では以下の効果を有する。 (イ) 粗糸ボビンに巻き付けられている粗糸と交差す
る状態において、粗糸端Reの一部が隣接する粗糸間に
挟み込んだ状態で保持される。その結果、粗糸表面の繊
維の絡み合いにより粗糸端Reを粗糸層の表面に付着さ
せる場合と異なり、従来粗糸端解舒が発生し易かったコ
ーマ糸、合成繊維あるいは細番手の粗糸においても、粗
糸端解舒防止効果が安定して発揮される。また、粗糸端
Reの位置を見つけ易く、手作業で粗糸端の口出しを行
う場合に、口出し作業が容易となる。
【0044】(ロ) 押圧部45aの一部が巻付き粗糸
層の最外層の粗糸間に入り込む状態では、残りの部分と
粗糸層との間にはその距離が次第に大きくなる楔状の隙
間δが生じる。その結果、押圧部45aが作用位置に配
置された際に押圧部45aと係合不能な位置にあった粗
糸端Reは、その後の満ボビンFの回動時に、押圧部4
5aと係合するとともに、押圧部45aに押圧されて粗
糸端Reの一部が巻付き粗糸層の最外層の粗糸間に円滑
に押し込まれる。
【0045】(ハ) 押圧部45aを作用位置に配置し
た後、満ボビンFを回動させることにより、粗糸端Re
の一部を巻付き粗糸層の最外層の粗糸間に円滑に押し込
むことができる。従って、前列及び後列の満ボビンFで
玉揚げ時の切断粗糸端の位置が異なる粗紡機に対しても
支障なく適用できる。
【0046】(ニ) 粗糸端解舒防止装置が管替機9に
装備され、粗紡機2から玉揚げされた満ボビンFに対し
て粗糸端解舒防止処置がすぐに施されるため、満ボビン
Fは粗糸端解舒防止処置を受けない状態で移動する距離
が少なくなり、粗糸端解舒(粗糸垂れ)が発生する確率
が非常に小さくなる。
【0047】(ホ) 押圧部材45は可撓性を有する板
材で構成されているため、作用位置に配置されて粗糸端
Reの一部と交差する状態で係合して粗糸端Reの一部
を巻付き粗糸層の最外層の粗糸間に押し込む際、押圧部
45aに過大な力が加わった場合は押圧部材45が撓む
ことにより粗糸に過大な力が作用するのが抑制される。
また、押圧部45aは粗糸端Reを確実に巻付き粗糸層
の最外層の粗糸間に押し込むことができる。
【0048】(第2の実施の形態)次に粗紡工程から精
紡工程へ満ボビンFを搬送する搬送経路の途中に粗糸端
解舒防止装置を設けた第2の実施の形態を図7〜図9に
従って説明する。
【0049】図9に示すように、複数の粗紡機2が並設
された粗紡工程と、複数の精紡機47が並設された精紡
工程との間に主搬送レール48が設けられ、粗紡機2の
前側上方には粗紡機用レール49が、精紡機2の左右両
側には予備粗糸巻レール50がそれぞれ主搬送レール4
8から分岐した状態で配設されている。また、精紡工程
と粗紡工程との間には残粗糸処理用レール51が主搬送
レール48から分岐した状態で配設されている。満ボビ
ンF、精紡機47で使用された後の残粗糸ボビン、ある
いは残粗糸が処理された後の空ボビン等の粗糸ボビンを
吊下可能なボビン搬送体7が、主搬送レール48、粗紡
機用レール49予備粗糸巻レール50及び残粗糸処理用
レール51上を走行可能に設けられている。そして、主
搬送レール48上を走行する搬機52により、粗紡機2
で玉揚げされた満ボビンFを吊下したボビン搬送体7が
予備粗糸巻レール50へ搬送され、精紡機47で使用さ
れた残粗糸ボビンを吊下したボビン搬送体7が残粗糸処
理用レール51へ搬送される。また、残粗糸処理用レー
ル51と対応する位置に設けられた残粗糸処理装置53
により残粗糸が処理された空ボビンを吊下したボビン搬
送体7が、搬機52により粗紡機用レール49へ搬送さ
れるようになっている。
【0050】主搬送レール48の粗紡工程と精紡工程と
の中間部に、粗糸端解舒防止装置54が配設されてい
る。図7に示すように、主搬送レール48の粗糸端解舒
防止装置54の配設位置には支持フレーム55が設けら
れている。支持フレーム55の下部プレート55a上に
は主搬送レール48と対向する位置に一対のシリンダ5
6が固定され、そのピストンロッド56aの先端には支
持プレート57が水平に支持されている。支持プレート
57上には6個のペッグ58がボビン搬送体7に吊下さ
れた満ボビンFのピッチと同じピッチで回動可能に支持
されている。ペッグ58はピストンロッド56aの没入
時にその先端が満ボビンFと係合しない待機位置(図7
の状態)に配置され、ピストンロッド56aの突出時に
その先端が満ボビンFの底部に嵌合して満ボビンFをボ
ビンハンガー6から若干浮かせた状態で支持する位置に
配設されている。
【0051】支持フレーム55には一対の支持ロッド5
5bが主搬送レール48を挟んで主搬送レール48と平
行に固定され、支持ロッド55bには支持ブラケット5
9a,59bが回動可能に支持されている。図8に示す
ように、第1の支持ブラケット59aの下部には各ペッ
グ58と対応する位置にそれぞれ一対のゴムローラ60
が回動可能に支持されている。第2の支持ブラケット5
9bの下部には各ペッグ58と対応する位置に回転軸6
1を介して駆動ローラ62が回動可能に支持されてい
る。各駆動ローラ62が固定された回転軸61には2段
プーリ63が一体回転可能に固定されている。第2の支
持ブラケット59bの下部にはモータ64が固定され、
モータ64の駆動軸に固定された駆動プーリ65と前記
各2段プーリ63間に巻き掛けられたベルト66(図8
にのみ図示)により各駆動ローラ62が同一方向に回動
されるようになっている。
【0052】支持ブラケット59a,59bは支持フレ
ーム55の両側壁に取り付けられた駆動手段としての各
シリンダ67のピストンロッド67aに連結され、シリ
ンダ67の作動により図7に鎖線で示す退避位置と、実
線で示す作用位置とに配置されるようになっている。ゴ
ムローラ60及び駆動ローラ62は、支持ブラケット5
9a,59bが作用位置に配置された状態で、ペッグ5
8に支持された満ボビンFの下部周面に当接可能な位置
に配設されている。
【0053】また、第2の支持ブラケット59bには支
持ブラケット59bが作用位置に配置された際に、ペッ
グ58に支持された満ボビンFの巻尻Raを挟んで上下
両側となる位置に、前記実施の形態と同様な押圧部材4
5が各駆動ローラ62と対応してそれぞれ2個ずつ固定
されている。
【0054】主搬送レール48には搬機52に装備され
た検出センサで検出可能な位置にドッグ(いずれも図示
せず)が配設されている。搬機52は検出センサの出力
信号に基づいて、粗糸端解舒防止装置54と対応する位
置に到達したときは、ボビン搬送体7に吊下された満ボ
ビンFが6個ずつペッグ58と対向する状態となるよう
に、間欠的に所定距離ずつ移動するようになっている。
【0055】支持フレーム55上には前記シリンダ5
6,67及びモータ64を制御する制御装置68と、ボ
ビン搬送体7に吊下された満ボビンFを検出可能なセン
サが配設されている。センサは投光部Sa及び受光部S
bからなり、制御装置68は受光部Sbの満ボビン検出
信号に基づいてセンサが検出した満ボビンF数をカウン
トするカウンタ68aを備え、カウンタ68aのカウン
ト値が6になる毎に、シリンダ56,67及びモータ6
4を所定の順序で制御して粗糸端解舒防止処置を満ボビ
ンFに施すようになっている。支持ブラケット59a,
59bには投光部Sa及び受光部Sbと対向する位置に
窓が形成されている。
【0056】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。両支持ブラケット59a,59b及びペッグ
58は、常には図7に鎖線で示す待機位置に配置されて
いる。そして、満ボビンFを吊下したボビン搬送体7を
牽引した搬機52が粗糸端解舒防止装置54と対応する
位置に到達すると、搬機52は満ボビンFが6個ずつペ
ッグ58と対向する状態となる位置に間欠的に停止す
る。ボビン搬送体7に吊下された満ボビンFが各ペッグ
58と対向する位置に配置されるより所定時間前にカウ
ンタのカウント値が6になり、制御装置68はカウント
値が6になった所定時間後に先ずシリンダ56を作動さ
せる。その結果、ペッグ58が作用位置に配置されて満
ボビンFと嵌合し、満ボビンFはボビンハンガー6から
若干浮いた状態となる。なお、図8はボビン搬送体7が
ない状態における図7のX−X線断面図である。
【0057】次にシリンダ67が作動されて両支持ブラ
ケット59a,59bが待機位置から作用位置に配置さ
れ、ペッグ58と嵌合した各満ボビンFの下部がゴムロ
ーラ60及び駆動ローラ62に挟持された状態となる。
また、各押圧部材45が巻尻Raの高さを挟んだ上下両
側において満ボビンFと係合し、押圧部45aの一部が
粗糸間に入り込んだ状態となる。次にモータ64が駆動
されて各駆動ローラ62が一斉に同じ方向に回動され、
満ボビンFが回動される。その結果、第1の実施の形態
と同様な作用により、粗糸端Reの一部が隣接する粗糸
R間に挟み込まれた状態になる。
【0058】前記のように粗糸端Reは切断時には巻尻
Raより上側に向かって延びる状態で満ボビンFの表面
に付着されている。しかし、玉揚げ後、ボビン搬送体7
に吊下されて粗糸端解舒防止装置54と対応する位置ま
で搬送される間に、図7に鎖線で示すように、粗糸端R
eが巻尻Raより下側に向かって延びる状態で満ボビン
Fの表面に付着した状態となる場合がある。この実施の
形態では支持ブラケット59bが作用位置に配置された
際、押圧部材45が巻尻Raの高さを挟んだ上下両側に
おいて満ボビンFと係合する。従って、粗糸端Reが玉
揚げ時と異なって下側へ延びるように配置されていても
確実に押圧部45aの押し込み作用を受け、粗糸端Re
の一部が隣接する粗糸R間に挟み込まれた状態になる。
【0059】また、前記実施の形態では管替機構10に
より管替え(玉揚げ)しながら、満ボビンFを搬送レー
ル5上のボビン搬送体7に吊下する作業を行う管替機9
に粗糸端解舒装置が設けられているため、粗紡機2の全
錘の管替(玉揚)が完了するまでの時間が長引く。しか
し、この実施の形態では粗紡機2から精紡機47へ満ボ
ビンFを搬送する主搬送レール48の途中に粗糸端解舒
装置54が設けられているため、管替時間が短縮されて
粗紡機2の稼働率が向上する。
【0060】(第3の実施の形態)次に第3の実施の形
態を図10及び図11に従って説明する。この実施の形
態では押圧部材45を作用位置に配置した後に満ボビン
Fを回転させなくても、押圧部45aが粗糸端Reに係
合して粗糸端Reの一部を隣接する粗糸R間に押し込む
ことが可能な点が第1の実施の形態と大きく異なってい
る。
【0061】この実施の形態の装置では、前列用のぺッ
グ14のみが回動可能に構成され、後列用のぺッグ14
は回転不能となっている。図11に示すように、前列用
のぺッグ14と対応する3個の2段プーリ18間に各プ
ーリ18が一体回動可能にベルト19が巻き掛けられて
いる。移動フレーム25に設けられた前列用のぺッグ1
4を回動する駆動装置は第1の実施の形態の駆動装置と
基本的に同じ構成であるが、レバー37の配設位置が若
干異なっている。レバー37は押圧部45aが満ボビン
Fの粗糸端Reを粗糸間に押し込む作用位置に接近した
準備位置において、接圧ローラ20がぺッグ14の鍔部
14aに圧接されぺッグ14を回動可能な位置に配設さ
れている。また、押圧部材45は扇形状ではなく、満ボ
ビンFの曲率とほぼ等しい曲率で満ボビンF側が凹とな
る弧状の押圧部45aを有する形状に形成されている。
【0062】モータ27は移動フレーム25を作用位置
に移動させる場合、第1段階で接圧ローラ20が鍔部1
4aに圧接されるとともに、押圧部45aが満ボビンF
と係合不能な状態となる準備位置まで移動させ、第2段
階で押圧部45aが満ボビンFに押圧される作用位置ま
で移動させるようになっている。
【0063】そして、この実施の形態においては粗紡機
2は満管停止時に後列のフライヤ1のプレッサ1aが粗
紡機2の前側に位置する状態で停止するようになってい
る。従って、満管停止後、ボビンレール3が玉揚げ位置
まで下降すると、後列の満ボビンFの粗糸端Reは押圧
部材45と対向する位置に配置され、前列の満ボビンF
の粗糸端Reは押圧部材45と対向する位置と反対側に
配置された状態となる。
【0064】第1の実施の形態と同様にして、ぺッグ1
4に満ボビンFが装着された昇降部材11が上昇行程の
途中で一時停止すると、モータ27が正転駆動されて移
動フレーム25が準備位置まで移動される。このとき押
圧部材45は満ボビンFと係合不能な状態にあるが、接
圧ローラ20はぺッグ14の鍔部14aに押圧されて満
ボビンFをぺッグ14と共に回動可能な状態となる。
【0065】次にぺッグ駆動用モータ33が駆動されて
接圧ローラ20が回転され、接圧ローラ20の回転に伴
って接圧ローラ20が圧接されているぺッグ14が駆動
され、プーリ18及びベルト19を介して前列用のぺッ
グ14が同方向に回転される。ぺッグ駆動用モータ33
はぺッグ14が180°回転した時点で停止される。そ
の結果、前列用のぺッグ14に装着された満ボビンF
は、後列用のぺッグ14に装着された満ボビンFと同様
に、粗糸端Reが押圧部材45と対向する側に配置され
た状態となる。
【0066】次にモータ27が正転駆動されて移動フレ
ーム25が作用位置まで移動される。そして、押圧部材
45は図10に示すように、押圧部45aが満ボビンF
の周面に押し付けられた状態に保持される。この状態で
は押圧部45aは巻付き粗糸層の最外層の粗糸間に入り
込んだ状態に保持され、粗糸端Reの一部が押圧部45
aの作用により満ボビンFの巻付き粗糸層の最外層の粗
糸R間に押し込まれる。そして、粗糸端Reの一部が隣
接する粗糸R間に挟み込まれた状態になる。この実施の
形態では、押圧部45aは巻付き粗糸層の粗糸Rと交差
する状態の粗糸端Reの一部と係合しながら巻付き粗糸
層の最外層の粗糸間に入り込む。従って、満ボビンFを
回動させつつ粗糸端Reを作用位置に配置されている押
圧部45aに係合させる前記実施の形態に比較して、粗
糸端Reを隣接する粗糸間に押し込み易くなる。
【0067】また、押圧部45aが広い範囲にわたって
巻付き粗糸層の最外層の粗糸間に入り込む形状に形成さ
れているため、粗糸端Reの位置が多少ずれていても確
実に粗糸端Reと係合して、粗糸端Reを隣接する粗糸
間に押し込むことができる。
【0068】(第4の実施の形態)次に第4の実施の形
態を図12及び図13に従って説明する。この実施の形
態では満ボビンFを玉揚げする前に粗糸端解舒防止処置
を施す点が、前記各実施の形態と異なっている。
【0069】この実施の形態の粗紡機2の駆動系は例え
ば特開昭63−264923号公報に開示された装置の
ように、紡出駆動系、巻取り駆動系及びリフティング駆
動系が独立したモータにより駆動可能となっている。図
12に示すように、ボビン駆動軸69にはボビンホイー
ル4の被動歯車4aと噛合する駆動歯車70が嵌着固定
され、ボビン駆動軸69が紡出駆動系及びリフティング
駆動系と独立して駆動されると、ボビンホイール4とと
もに満ボビンFが回転されるようになっている。
【0070】粗紡機2の後側(図12の左側)には玉揚
げ停止位置に配置されたボビンレール3と対応する位置
に、回転軸71がボビンレール3の長手方向(図12の
紙面と垂直方向)に沿って配設されている。図13に示
すように、粗紡機機台の端部にはモータ72が配設さ
れ、回転軸71は歯車列73を介してモータ72により
正逆回転可能となっている。
【0071】回転軸71にはボビンホイール4と対向す
る位置に押圧装置42がそれぞれ取り付けられている。
押圧装置42を構成する支持ブラケット74aは回転軸
71に一体回転可能に固定され、支持ブラケット74a
に支持片74aを介して押圧部材45が固定されてい
る。そして、回転軸71の回転により、押圧部材45が
図12に実線で示す作用位置と、鎖線で示す待機位置と
に配置されるようになっている。
【0072】この実施の形態では、粗紡機2の満管停止
後、ボビンレール3が玉揚げ位置より上の所定位置まで
下降され、下降途中で粗糸が自動切断されて、図12に
示すように、粗糸端Reは巻尻Raより上方に延びた状
態で粗糸層の表面に付着された状態となる。このとき、
フライヤ1のスピンドル1b(図3にのみ図示)の先端
は満ボビンFの頂部と係合状態にある。
【0073】次にモータ72が正転駆動されて回転軸7
1が回転され、押圧装置42が図12に示す作用位置に
配置される。押圧装置42が作用位置に配置されると、
押圧部45aが満ボビンFの外周に圧接されて、押圧部
45aはその先端部の一部が巻付き粗糸層の最外層の粗
糸間に入り込んだ状態に保持される。次に紡出駆動系及
びボビンレール3の昇降駆動系が停止された状態で、ボ
ビン駆動軸69が駆動されて各ボビンホイール4ととも
に満ボビンFが一斉に同じ方向に回動される。その結
果、第1の実施の形態と同様な作用により、粗糸端Re
の一部が隣接する粗糸R間に挟み込まれた状態になる。
【0074】満ボビンFは押圧装置42に押圧された状
態で回転されるが、フライヤ1のスピンドル1bの先端
が満ボビンFの頂部と係合状態にあるため、安定した状
態で回転される。満ボビンFがほぼ1回転された後、ボ
ビン駆動軸69の回転が停止され、満ボビンFの粗糸端
解舒防止処置作業が完了する。紡出駆動系が停止状態に
あるため、ドラフトパートからの粗糸Rの送り出しがな
く、再起動時に支障を与えることはない。
【0075】次にモータ72が逆転駆動されて回転軸7
1が図12に実線で示す位置から反時計回り方向にほぼ
90°回動され、押圧部材45がボビンレール3の昇降
運動に支障を来さない待機位置に配置される。その後、
ボビンレール3の昇降駆動系が駆動され、満ボビンFの
頂部がフライヤ1のスピンドル1b先端より若干下方と
なる玉揚げ位置までボビンレール3が下降される。その
状態で管替装置(図示せず)により玉揚げ(管替)作業
が行われる。
【0076】この実施の形態では満ボビンFの粗糸端R
eの一部が玉揚げ前に隣接する粗糸R間に挟み込まれた
状態となるため、玉揚げ動作中における粗糸垂れによる
トラブルが確実に防止される。
【0077】また、全錘一斉に粗糸端解舒防止処置が施
されるため、第1及び第3の実施の形態に比較して粗紡
機2の停止時間が短くなる。粗糸端解舒防止装置を粗紡
機2側に設け、玉揚げ作業と独立して粗糸端解舒防止処
置を施すことができるため、管替装置側に何の制約もな
くなる。
【0078】満ボビンFを回転させるための駆動部を新
たに設ける必要がなく、粗紡機機台上で粗糸端解舒防止
処置を行うため、自動搬送装置を備えないシステムにも
適用できる。
【0079】(第5の実施の形態)次に第5の実施の形
態を図14及び図15に従って説明する。この実施の形
態では満ボビンFを回動する操作を必要としない点が第
1〜第4の実施の形態と大きく異なっている。第2の実
施の形態と同様に、粗糸端解舒防止装置54を粗紡工程
と精紡工程とを連絡する主搬送レール48の中間部の粗
紡工程に近い位置に配設した例を説明する。なお、第2
の実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明
は省略する。
【0080】支持フレーム55の両側壁には駆動手段と
しての各一対のシリンダ75,76が水平に固定され、
シリンダ75,76のピストンロッド75a,76aに
は押圧部材77,78が固定されている。押圧部材7
7,78は側面コ字状を成し、図15に示すように満ボ
ビンFの周面とほぼ等しい曲率のほぼ半円弧状の押圧部
77a,78aがペッグ58と同じピッチで上下各6個
ずつ形成されている。各押圧部77a,78aはペッグ
58に支持された満ボビンFの巻尻Raを挟んで上下両
側となる位置に配置されている。そして、シリンダ7
5,76の作動により押圧部材77,78が待機位置と
作用位置とに水平に往復移動されるようになっている。
なお、図14は両押圧部材77,78が待機位置に配置
された状態の正面図を示し、図15は両押圧部材77,
78が待機位置から作用位置に向かう途中の状態を示す
平面図である。
【0081】この実施の形態では粗紡機2の満管停止時
後、前列の満ボビンFは粗糸端Reがボビンレール3の
前側に、後列の満ボビンFの粗糸端Reは後側にそれぞ
れ位置する状態で粗糸端の自動切断が行われる。そし
て、第1の実施の形態と同様にして満ボビンFがボビン
搬送体7のボビンハンガー6に吊下され、満ボビンFの
粗糸端Reの位置は交互にその移送が180°ずれた状
態となる。従って、搬送途中でボビンハンガー6に対す
る満ボビンFの相対回動がなければ、ボビン搬送体7が
粗糸端解舒防止装置54と対応する位置に到達した際、
満ボビンFの粗糸端Reは押圧部77a,78aと交互
に対向する状態となる。
【0082】従って、6個の満ボビンFがペッグ58に
支持された状態でシリンダ75,76が突出作動されて
押圧部材77,78が作用位置に配置されると、粗糸端
Reはいずれかの押圧部77a,78aによって、その
一部が巻付き粗糸層の最外層の粗糸間に押し込まれる。
仮に、搬送中の振動により満ボビンFがボビンハンガー
に対して多少相対回動してもその回動量は僅かであり、
押圧部77a,78aがほぼ半円弧状のため、ペッグ5
8を回動しなくても粗糸端Reは押圧部77a,78a
により粗糸間に押し込まれる。従って、この実施の形態
ではペッグ58の回動手段が不要となり、構造が簡単に
なるとともに製造コストが安くなる。
【0083】(第6の実施の形態)次に第6の実施の形
態を図16に従って説明する。この実施の形態では前列
用及び後列用のペッグ14がそれぞれ独立して駆動可能
に構成されている点が第1の実施の形態と異なってお
り、その他の構成は基本的に同じである。前列用の3個
のペッグ14が固定された各軸17の2段プーリ18間
に2本のベルト19が、後列用の3個のペッグ14が固
定された各軸17の2段プーリ18間に2本のベルト1
9がそれぞれ巻き掛けられている。
【0084】移動フレーム25は3個の支持ブラケット
22により支持され、移動フレーム25には前列用及び
後列用のペッグ14を回動する回動手段としての駆動装
置が2個装備されている。前列用のペッグ14の駆動装
置は第3の実施の形態の駆動装置と同じに構成され、後
列用のペッグ14の駆動装置はレバー37の延びる方向
が前列用の駆動装置と左右対称となっている点を除いて
前記駆動装置と同じに構成されるとともに、後列用のペ
ッグ14に近い位置に配設されている。
【0085】この実施の形態においては、例えば第1の
実施の形態と同様に、粗紡機2の満管停止時にフライヤ
1のプレッサ1aが前後方向に延びる状態で停止し、切
断後の粗糸端Reが押圧部材45に対してほぼ90°移
送がずれた位置に存在するとする。
【0086】ぺッグ14に満ボビンFが装着された昇降
部材11が粗糸端解舒防止装置本体21と対応する所定
位置で一時停止すると、モータ27が正転駆動されて移
動フレーム25が準備位置まで移動される。このとき押
圧部材45は満ボビンFと係合不能な状態にあるが、両
駆動装置の接圧ローラ20はぺッグ14の鍔部14aに
押圧されて満ボビンFをぺッグ14と共に回動可能な状
態となる。
【0087】次に各ぺッグ駆動用モータ33が駆動され
て前列用及び後列用のペッグ14がそれぞれ所定量ずつ
回転され、各ペッグ14に支持された満ボビンFの粗糸
端Reが押圧部材45と対向する状態となる。前列用及
び後列用のペッグ14の必要回動量は180°異なる
が、それぞれ独立した駆動装置により駆動されるため、
前列用及び後列用のぺッグ14に装着された各満ボビン
Fの粗糸端Reが押圧部材45と対向する状態に確実に
配置される。
【0088】次にモータ27が正転駆動されて移動フレ
ーム25が作用位置まで移動される。第1及び第3の実
施の形態と同様に押圧部45aの作用により、粗糸端R
eの一部が満ボビンFの巻付き粗糸層の最外層の粗糸R
間に押し込まれる。そして、粗糸端Reの一部が隣接す
る粗糸R間に挟み込まれた状態になる。
【0089】この実施の形態においても第3の実施の形
態と同様な効果を発揮する。また、前列用及び後列用の
ペッグ14が独立して回動可能なため、粗紡機2の停止
時におけるプレッサ1aの位置を自由に設定でき、その
位置に対応した量だけ前列用及び後列用のペッグ14を
回動させた後、押圧部材45を作用位置に配置すること
により、前記の効果を得ることができる。
【0090】また、押圧部45aが作用位置に配置され
ただけでは、押圧部45aの押圧力によっては、粗糸端
Reの一部が巻付き粗糸層の最外層の粗糸間に押し込ま
れない虞がある。しかし、この実施の形態では、押圧部
45aが作用位置に配置された後、再びぺッグ14を回
動させると、押圧部45aが確実に粗糸端45aを押圧
している状態で満ボビンFが回動され、押圧部45aの
押圧力が弱くても押圧部45aに押し付けられている粗
糸端Reの一部が巻付き粗糸層の最外層の粗糸間に押し
込むことが可能となる。
【0091】(第7の実施の形態)次に第7の実施の形
態を図17に従って説明する。前記各実施の形態では満
ボビンFの粗糸端Reの解舒を防止する方法及び装置に
関するものであったが、この実施の形態では精紡機で使
用されて空に近づいた残粗糸ボビンの粗糸垂れ防止用に
適用した点が大きく異なっている。そして、この実施の
形態では、精紡機の機台長手方向に沿って移動し、クリ
ールのボビンハンガーに吊下されている残粗糸ボビン
と、予備粗糸巻レールに吊下された予備粗糸巻(満ボビ
ンF)とを交換するボビン交換装置を備えた粗糸替機の
粗糸端解舒防止装置(粗糸垂れ防止装置)に適用されて
いる。
【0092】図17に示すように、図示しない粗糸替機
(例えば特開昭61−119728号公報、特開昭62
−268829号公報に開示されたものと同様な構成)
に装備された残粗糸ボビン移載用のボビン交換腕79の
上部に支持部材80が設けられ、支持部材80上にぺッ
グ81が回転可能に設けられている。ペッグ81はモー
タ82により積極駆動される。支持部材80上にはシリ
ンダ83がペッグ81と直交する方向に延びるように配
設され、そのピストンロッド83aの先端には押圧部材
84が固定されている。押圧部材84は残粗糸ボビンU
と対向する側が凸となる扇状の押圧部84aを有し、押
圧部84aが残粗糸ボビンUの下部周面と対応する位置
で水平に延びるように配設されている。
【0093】粗糸替機は一対の交換腕の昇降動及び前後
動により残粗糸ボビンUをクリールから取り出して予備
粗糸巻レールに吊下し、代わりに予備粗糸巻レールに吊
下されていた予備粗糸巻をクリールに吊下する作用をな
す。そして、粗糸替時には紡出中の粗糸を切断した後、
残粗糸ボビンUをクリールから取り出す。残粗糸ボビン
Uには粗糸が1層程度巻かれた状態で残っている。
【0094】残粗糸ボビンUをクリールから取り出して
予備粗糸巻レールに吊下する作業を行う際、ペッグ81
に残粗糸ボビンUが嵌入された後、シリンダ83が作動
されて押圧部84aが粗糸層内に進入可能な作用位置に
押圧部材84が配置される。次にペッグ81がゆっくり
回動され、残粗糸ボビンUから垂れ下がっている粗糸端
Reが押圧部84aと対応する位置へと移動し、押圧部
84aと残粗糸ボビンUとの楔状の隙間を経て押圧部8
4aと係合する位置へ移動する。粗糸端Reが押圧部8
4aと係合した状態で更に残粗糸ボビンUが回転するこ
とにより、第1及び第2の実施の形態と同様に粗糸端R
eの一部が押圧部84aの作用により残粗糸ボビンUの
巻付き粗糸層の粗糸R間に押し込まれる。そして、粗糸
端Reの一部が隣接する粗糸R間に挟み込まれた状態に
なり、粗糸端Reは粗糸表面の繊維の絡み合いにより粗
糸端Reを保持する力より強い力で保持される。
【0095】従って、残粗糸ボビンUが予備粗糸巻レー
ルに吊下された状態で粗紡工程への搬送を待つ間に、ト
ラベリングクリーナからの吹き出し気流の作用を受けて
も残粗糸ボビンUの粗糸Rが解けて垂れ下がることが防
止され、粗糸垂れによるトラブルが無くなる。
【0096】なお、本発明は前記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、次のように具体化してもよ
い。 (1) 第7の実施の形態において押圧部材84を上下
に複数設ける。残粗糸ボビンUの場合は、粗糸端Reの
垂れ下がりの始点が不定のため、押圧部材84を1個と
した場合は、残粗糸ボビンUの下部側に設けなければな
らず、粗糸端Reの一部を垂れ下がりの始点近くで粗糸
層内に押し込むことができない場合が多くなる。しか
し、押圧部材84を複数段に設けた場合は、粗糸端Re
の一部を垂れ下がりの始点近くで粗糸層内に押し込むこ
とができ、粗糸端Reの解舒防止効果が高まる。
【0097】(2) 特開平3−90637号公報に開
示された装置のように、玉揚げされた粗糸ボビン搬送用
に粗紡機に沿って配設されたコンベアの端部に設けたボ
ビン昇降装置に適用したり、ボビン昇降装置を粗紡機か
ら離れた位置に配設するとともに粗紡機で玉揚された満
ボビンを運搬車に搭載してボビン昇降装置と対応する位
置まで運搬した後、当該位置で満ボビンをボビン搬送体
に吊下するシステムに適用してもよい。
【0098】(3) 特開昭58−119562号公報
に開示された管替方法のように、粗紡機に沿って全錘一
斉式の管替装置を配置し、玉揚げされた満ボビンを粗紡
機の上方に沿って配設されたレール上に待機するボビン
搬送体に吊下する管替方法に適用してもよい。例えば、
満ボビンを吊下して上昇する搬送レールに、第5の実施
の形態と同様な構成の押圧部材と、押圧部材を作用位置
と待機位置とに移動させる駆動手段とを設ける。この場
合、押圧部材が左右両側から対称に満ボビンFを押圧す
るため、ペッグで支持せずにボビンハンガーに吊下した
だけの状態で押圧部による押圧作用を加えても、押圧部
が粗糸端を粗糸間に押し込むことができる。
【0099】(4) 第1及び第4の実施の形態におい
て、粗紡機2をフライヤ1のプレッサ1aの位置が前列
及び後列で同じ位相となるように構成する。そして、満
管停止時に粗糸端Reが押圧部45aと対向する位置と
なるようにフライヤ1を停止させ、ペッグ14を回動さ
せずに押圧部45aを粗糸層に進入させるだけで、粗糸
端R1Eの一部を粗糸間に押し込むようにしてもよい。
この場合は、粗糸端解舒防止装置の構造が簡単となる。
【0100】(5) 第6の実施の形態において、粗糸
端の位置を検出するセンサを設け、粗糸端Reが押圧部
45aと対向する状態となるまでペッグ14を回動さ
せ、その後、押圧部材を作用位置に配置する構成とす
る。この場合、粗紡機2の満管停止時に、プレッサ1a
が所定の位置となるように停止させる必要がなくなり、
プレッサ1aの位置を検出する検出手段が不要になると
ともに粗紡機2の停止制御が簡単となる。
【0101】(6) 押圧部材45,77,78を作用
位置において振動させる振動手段(例えば、バイブレー
タ)を設け、作用位置に配置された押圧部45a等に振
動を与える。この場合、押圧部45a等が粗糸端Reを
粗糸間に押し込み易くなる。
【0102】(7) 移動フレーム25を作用位置と待
機位置とに移動させる駆動手段として、モータ27で駆
動されるピニオン28とラック26との組合せに代えて
シリンダを使用し、そのピストンロッドを移動フレーム
25に連結する。この場合、構造が簡単となる。
【0103】(8) 第4の実施の形態において、押圧
装置42を回転軸71による回動により作用位置と待機
位置とに移動配置する構成に代えて、平行移動により作
用位置と待機位置とに移動配置する構成を採用してもよ
い。また、満ボビンFを回転させる際、必ずしもフライ
ヤ1のスピンドル1bが満ボビンFと係合状態にある必
要はない。
【0104】(9) 残粗糸ボビンUの粗糸端解舒防止
装置をボビン交換腕79上に設ける代わりに、粗糸替機
上に設けてもよい。 (10) 押圧部材45,84の形状は、扇形状や円弧
状に限らず、押圧部45a,84aが直線状となる形状
等であってもよい。また、押圧部材45,77,78,
84は全体が押圧部45a等と同じ厚さではなく、押圧
部45a等部分を薄くして、基端側を厚くしてもよい。
【0105】前記各実施の形態及び変更例から把握でき
る請求項記載以外の発明について、以下にその効果とと
もに記載する。 (1) 請求項2〜請求項5に記載の発明のいずれかを
粗糸替機の残粗糸ボビン移載用のボビン交換腕に装備す
る。この場合、残粗糸ボビンが予備粗糸巻レールに吊下
された状態で粗紡工程への搬送を待つ間に、トラベリン
グクリーナからの吹き出し気流の作用を受けても残粗糸
ボビンの粗糸が解けて垂れ下がることが防止され、粗糸
垂れによるトラブルが無くなる。
【0106】(2) 請求項7に記載された発明におい
て、ボビン支持部材を粗紡機の前列の満ボビンが装着さ
れるものと、後列の満ボビンが装着されるもの同士をそ
れぞれ独立して回動可能に構成する。この場合、粗紡機
で玉揚げされた満ボビンの粗糸端の位置の位相がずれて
いても、各満ボビンの粗糸端の位置を押圧部が満ボビン
と係合する前に押圧部と対向する位置に配置できる。
【0107】(3) 請求項2〜請求項6に記載の粗糸
端解舒防止装置を粗紡機で玉揚げされた満ボビンを精紡
機の予備粗糸巻レールまで搬送するボビン搬送体の走行
経路となる主搬送レールと対応する位置に設ける。この
場合、玉揚げ装置に設ける場合と異なり、粗糸端解舒防
止処置を施すのに多少時間がかかっても玉揚げ時間を長
引かせることがなく、粗紡機の稼働率を低下させること
がない。
【0108】(4) 請求項2〜請求項7、(1)〜
(3)に記載の発明において、押圧部が粗糸ボビンに係
合した状態において押圧部に振動を与える振動付与手段
を設ける。この場合、押圧部が粗糸端の一部を隣接する
粗糸間に押し込み易くなる。
【0109】(5) 押圧部材を可撓性の材質で形成す
る。この場合、押圧部が作用位置に配置された際、粗糸
に過大な押圧力を付与することが抑制される。
【0110】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項7
に記載の発明によれば、粗紡機で玉揚げされた満ボビン
の粗糸端の口出しに支障がない状態で、粗糸垂れを防止
することができる。
【0111】請求項1〜請求項5に記載の発明を粗糸替
機に適用すれば、残粗糸ボビンの粗糸垂れ防止効果が向
上する。請求項4に記載の発明によれば、玉揚げ時の粗
糸端の位置に拘らず粗糸端の一部を外側粗糸層の隣接す
る粗糸間に押し込むことができる。
【0112】請求項5に記載の発明によれば、粗糸端の
一部を外側粗糸層の隣接する粗糸間に押し込む機能の確
実性が向上する。請求項6に記載の発明によれば、粗糸
端の位置が玉揚げ後に下側に向いて延びる状態となった
場合も、確実に粗糸端の一部を外側粗糸層の隣接する粗
糸間に押し込むことができる。
【0113】請求項7に記載の発明によれば、粗糸ボビ
ン(満ボビンF)は粗糸端解舒防止処置を受けない状態
で移動する距離が少なくなり、粗糸端解舒(粗糸垂れ)
が発生する確率が非常に小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の粗糸端解舒防止装置の側
面図。
【図2】 同じく一部省略平面図。
【図3】 粗紡機及び管替機の位置関係を示す概略側面
図。
【図4】 ぺッグ駆動装置の要部断面図である。
【図5】 満ボビンと押圧部材との関係を示す平面図。
【図6】 (a)は作用を示す模式図、(b)は口出し
時の吸引ノズルの配置を示す模式図。
【図7】 第2の実施の形態の粗糸端解舒防止装置の正
面図。
【図8】 図7の満ボビンを省略したX−X線断面図。
【図9】 同じく粗糸端解舒防止装置の配置を示す概略
平面図。
【図10】 第3の実施の形態の作用を示す模式図。
【図11】 同じく粗糸端解舒防止装置の一部省略平面
図。
【図12】 第4の実施の形態の概略側面図。
【図13】 同じく一部省略平面図。
【図14】 第5の実施の形態の概略正面図。
【図15】 同じく一部省略平面図。
【図16】 第6の実施の形態の粗糸端解舒防止装置の
一部省略平面図。
【図17】 第7の実施の形態の粗糸端解舒防止装置の
概略側面図。
【図18】 玉揚げ時に切断された粗糸端の状態を示す
正面図。
【図19】 従来装置の概略側面図。
【図20】 同じく概略平面図。
【符号の説明】
2…粗紡機、9…玉揚げ装置としての管替機、14,5
8,81…ボビン支持部材としてのペッグ、20…回動
手段を構成する接圧ローラ、33…同じくぺッグ駆動用
モータ、35…同じく駆動プーリ、40…同じくベル
ト、25…駆動手段を構成する移動フレーム、26…同
じくラック、27…同じくモータ、28…同じくピニオ
ン28、42…押し込み手段を構成する押圧装置、4
5,77,78,84…押圧部材、45a,77a,7
8a,84a…押圧部、67,75,76…駆動手段と
してのシリンダ、F…粗糸ボビンとしての満ボビン、R
…粗糸、Ra…巻尻、Re…粗糸端。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗糸ボビンに巻き付けられた粗糸の端部
    が、粗糸ボビンに巻き付けられている粗糸と交差する状
    態において、その粗糸の端部の一部を隣接する粗糸間に
    挟み込んだ状態とする粗糸端解舒防止方法。
  2. 【請求項2】 粗糸が巻き付けられた粗糸ボビンを支持
    するボビン支持部材と、前記ボビン支持部材に支持され
    た状態の粗糸ボビンに巻き付けられている粗糸と交差す
    る状態に配置されている粗糸の端部の一部を、粗糸ボビ
    ンに巻き付けられている外層の隣接する粗糸間に押し込
    む押し込み手段とを備えた粗糸端解舒防止装置。
  3. 【請求項3】 前記押し込み手段は、粗糸ボビンに巻き
    付けられている粗糸の巻付け方向と平行に延びる粗糸の
    径より薄い厚さの押圧部を備えるとともに、前記押圧部
    を前記ボビン支持部材に支持された粗糸ボビンの粗糸の
    端部の一部と係合して粗糸の端部を巻付き粗糸層の最外
    層の粗糸間に押し込む作用位置と、粗糸ボビンと係合不
    能な待機位置とに移動させる駆動手段とを備えている請
    求項2に記載の粗糸端解舒防止装置。
  4. 【請求項4】 前記ボビン支持部材は回動手段により粗
    糸ボビンと一体回動可能に構成され、前記押圧部は作用
    位置に配置された状態でその先端部の一部が前記巻付き
    粗糸層の最外層の粗糸間に入り込み、当該粗糸間に入り
    込んだ部分に連続する部分と粗糸層との隙間が次第に大
    きくなる形状に形成されている請求項3に記載の粗糸端
    解舒防止装置。
  5. 【請求項5】 前記ボビン支持部材は回動手段により粗
    糸ボビンと一体回動可能に構成され、前記押圧部は作用
    位置に配置された状態でその先端部全体を前記巻付き粗
    糸層の最外層の粗糸間に入り込んだ状態に保持可能な円
    弧状に形成されている請求項3に記載の粗糸端解舒防止
    装置。
  6. 【請求項6】 前記押し込み手段は粗糸ボビンの巻尻を
    挟んで上下両側となる位置に前記押圧部を備えている請
    求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の粗糸端解舒防
    止装置。
  7. 【請求項7】 前記ボビン支持部材及び押し込み手段は
    粗紡機の玉揚げ装置に装備されている請求項2〜請求項
    6のいずれか1項に記載の粗糸端解舒防止装置。
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