JPH09250096A - 記録用紙 - Google Patents

記録用紙

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JPH09250096A
JPH09250096A JP8085907A JP8590796A JPH09250096A JP H09250096 A JPH09250096 A JP H09250096A JP 8085907 A JP8085907 A JP 8085907A JP 8590796 A JP8590796 A JP 8590796A JP H09250096 A JPH09250096 A JP H09250096A
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JP
Japan
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paper
sizing agent
water
ink
printing
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Pending
Application number
JP8085907A
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English (en)
Inventor
Hideki Takagi
秀樹 高木
Takao Suzuki
孝郎 鈴木
Seitaro Ando
征太郎 安藤
Akira Wakatsuki
亮 若月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAGOYA PULP KK
Toho Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
NAGOYA PULP KK
Toho Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by NAGOYA PULP KK, Toho Chemical Industry Co Ltd filed Critical NAGOYA PULP KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーム輪転機による印刷・作業適性を備え
るとともに、さらにインクジェットプリンタに用いられ
る水溶性インクに対し、高インク吸収能力、高インク吸
収速度、高解像度、高色彩性を持ち、印字された水溶性
インクが紙層中において定着され、高い耐水性を示すこ
とになるインクジェットプリンタに特に好適な記録用紙
を提供する。 【解決手段】 パルプ繊維基紙の外層および/または内
層に、二塩基性カルボン酸(a)とポリアルキレンポリ
アミン(b)とを、(a):(b)=1:1.1〜1.
5のモル比で反応させて得られたポリアミドポリアミン
に、エピハロヒドリン(c)を、前記ポリアルキレンポ
リアミン(b)に対して(b):(c)=1:1.1〜
1.8のモル比で反応させて得られた化合物であるポリ
アミドポリアミンとエピハロヒドリンの反応物を含有し
てなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録用紙に関す
る。さらに詳しくは、この発明は、水溶性インクを用い
たインクジェット記録方式による記録適性、フォーム輪
転機等による印刷適性、および、電子写真方式等による
記録適性とを兼ね備え、さらに、インクジェット記録方
式による記録後の水溶性インクの記録が雨や飲料水等に
よって滲んだりすることのない耐水性を備えた記録用紙
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、料金明細書、ダイレクトメール等
が家庭、事務所等に郵送される量は膨大なものとなって
いる。料金明細書、ダイレクトメール等は、フォーム用
紙に罫線や図案等といった定型のフォームが印刷され、
該フォームに宛名や、バーコード等の個別情報が印字さ
れたものであって、これまで、専ら定型フォームの印刷
と、個別情報の印字とは分離して行われていた。すなわ
ち、顧客が、定型フォームの罫線や図案等の印刷を行わ
せる印刷会社を入札によって選定し、選定された印刷会
社がフォーム用紙にオフセット式のフォーム輪転機によ
ってフォーム印刷を行い、ミシン目掛け、マージナルパ
ンチ等の加工を施した一定のフォームを作成して顧客に
納入し、顧客が、レーザービームプリンタ等のNIP
(ノンインパクトプリンタ)によって個別情報を印字
し、これを郵送するという方式が採用されている。この
方式に用いられるフォーム用紙は、フォーム輪転機によ
って定型のフォームを印刷し、所定の用紙幅に切断加工
等して一定のフォームを作成するのに適した(a)印刷
・作業適性と、(b)使用適性等を有することが必要で
あり、そのためフォーム用紙の品質設計が抄紙段階から
行われている。(a)の印刷・作業適性としては、印刷
加工段階において巻取紙のまま高速で連続してフォーム
印刷ができ、それに続くミシン目、マージナルパンチ等
の加工を良好に行うために必要とされる要件であって、
紙グセがないこと、版汚れを起こさないこと、ミシン刃
等の刃の摩耗が少ないこと等が挙げられる。紙グセ対策
としては、インレットのリップ開度の巾方向調節、およ
び、BM計による自動制御等によって、坪量、水分、紙
厚ムラを無くすよう調整することが行われており、版汚
れ防止対策としては、外添サイズパートにて澱粉、PV
A等を0.1〜10重量%の割合で用紙表裏面に塗布し
て用紙の表面強度がワックスピック試験(JIS P
9129)で11A以上になるようにし、さらに、印刷
時の湿し水によって用紙が水負けしないようにサイズ剤
を内添および/または外添し、適度なサイズ性を付与す
ることが行われている。また、ミシン刃等の摩耗防止対
策としては、用紙中に内添されている炭酸カルシウムや
タルク、クレー等からなる填料の含有量を10重量%以
下になるようにしている。(b)の使用適性とは、顧客
であるエンドユーザーにおいて個別情報を印字する際等
に必要とされる要件であって、レーザービーム方式のN
IP印字時において用紙に伸縮がないこと、印字適性が
充分であること、静電気障害がないこと、斜傾を起こさ
ないこと等が挙げられる。用紙の伸縮が大きいと印字時
にフォームの罫線等との桁ズレを起こすことに繋がるこ
とから、パルプ繊維のフリーネスを400cc以上に設
定し、用紙の伸縮を防止することが必要である。また、
充分な印字適性を得るためには、平滑度を少なくとも2
0秒以上とすることが必要であり、静電気障害、すなわ
ち、静電気による紙詰まりを防止するためには、用紙の
表裏面に塗布される澱粉やPVA等に導電剤を混合して
電気抵抗値の管理を行うことが必要である。また、レー
ザービーム等のNIPで印字する場合は、ヒートロール
から受ける熱で用紙が縮み印字後の折りが均一とならな
い斜傾現象を起こすことがある。これを防止するには、
フリーネスを高めに設定するとともに、繊維配向角が少
なくとも0±5°内となるようにして、用紙が縮んでも
用紙にゆがみが生じないようにしている。このような用
紙を用いてフォーム輪転機によって定型のフォームを印
刷会社において作成し、その後顧客がNIPを用いて個
別情報を印字する方式では、フォームの印刷、加工と、
個別情報の印字、郵送までの工程が2企業間にまたがる
ことになり、フォーム作成から発送に至るまでに手間が
かかり、コスト高に繋がっている。
【0003】このようなことから、オフセット式のフォ
ーム輪転機に、インクジェットプリンタを連結したシス
テムが開発されている。これにより、フォームの印刷か
ら個別情報の印字および必要な加工までを一箇所におい
て連続・一貫して行うことが可能となり、データの機密
保持面や高速かつ安価な面から、印刷、加工といった工
程と、個別情報の記録、郵送といった工程とが2箇所に
おいて分離されていた方式に変わり得るものとして期待
されている。このシステムにおいて用いられるインクジ
ェットプリンタは、一般に水溶性のインクを種々の作動
原理により微小液滴として飛翔させて紙等の記録用紙に
付着させ、ドットを形成させ記録を行うもので、高速、
低騒音、多色化が容易であること、記録パターンの融通
性が大きいこと等の特徴を有することから、フォームへ
の個別情報の印字に適したものといえる。一般に、水溶
性インクを用いたインクジェットプリンタ記録用紙に
は、印字適性として、記録用紙の厚さ方向へのインクの
吸収性が良好で、インクの吸収速度が早いこと等が必要
であるとされている。これにより、印字後の記録面から
のインク滴の流れ出し等の現象の発生が防止でき、印字
後に水溶性インクが用紙の印字面近傍で横方向へ広がっ
て滲み出し、記録画像が太り、解像度の低下をきたすこ
とがなく、多色印字においても高色彩性を維持できるこ
とになり、さらには、印字された水溶性インクがインク
ジェットプリンタのマイクロウェーブ乾燥機の出口直後
に設けられた金属ロールに転写し、その転写した水溶性
インクが用紙に再転写して用紙汚れを引き起したりしな
いことになる。従って、このシステムに用いられるフォ
ーム用紙は、少なくともフォーム輪転機における印刷適
性とインクジェットプリンタにおける印字適性等を兼ね
備えていることが必要である。前記したフォーム用紙
を、このシステムに使用すると、フォーム輪転機による
印刷は良好に行われるものの、インクジェットプリンタ
による印字を行うと、印刷時の湿し水によって用紙が水
負けしないようにするために内添および/または外添さ
れているサイズ剤の作用によって、インクジェットプリ
ンタの水溶性インクの用紙への吸収が阻害され、インク
滴の流れ出し等の現象が生じたり、印字された水溶性イ
ンクが、マイクロウェーブによって完全に乾燥されずイ
ンクジェットプリンタのマイクロウェーブ乾燥機の出口
直後に設けられた金属ロールに転写し、さらにその転写
した水溶性インクが用紙に再転写して用紙汚れを引き起
こすことになり、個別情報が印字されたフォームとして
の価値を減ずることになる。また、たとえ、このシステ
ムによって個別情報が明瞭に印字されたとしても、版汚
れ防止対策のために用紙の表裏面に塗布された澱粉、P
VA等の薬品は、印刷時の湿し水によって用紙が水負け
しないように、内添および/または外添されているサイ
ズ剤によって用紙の内部まで浸透せずに、外層に存在し
ており、しかも、これらには耐水性がないことから、水
溶性インクを印字した印字面が用紙の使用上雨や飲料水
等の水と触れた場合には、澱粉、PVA等の溶出に伴い
水溶性インクも溶出して滲みを起こし、印字された情報
が解読できなくなったり、印字された情報形態がバーコ
ードの場合には、バーコードの読取ができなくなる等、
印字情報が無意味になる恐れがあるといった欠点があ
り、これまでのフォーム用紙を、前記したインクジェッ
トプリンタを組み込んだフォーム印刷システムに使用す
ることは充分満足のいくものではなかった。
【0004】ところで、インクジェット記録用紙の水溶
性インクの吸収性や耐水性等に関して、これまでにいく
つかの提案がなされている。例えば、特開昭52−53
012号公報には、湿潤紙力増強剤が略均一に内添され
ている実質的に無サイジングの抄紙原紙の表面に、通常
の表面塗工用の塗料を塗工し、かつ抄紙原紙の内部に浸
透されてなる水性インクによるインクジェット記録用紙
が記載されている。また、特開昭53−49113号公
報には、微粉末状の尿素−ホルマリン樹脂成分、湿潤強
度増強剤成分が混和されてなる木材パルプ抄製シートの
表面に水溶性高分子を含浸してなる水性インキを用いる
インクジェット記録用紙が記載されている。これらのイ
ンクジェット記録用紙は水溶性インクの吸収性は良好な
ものの、ドットの周辺がぼけやすく、かつインクが紙層
深く浸透してしまうためにインク濃度が充分でなく、イ
ンクジェットプリンタにより印字された印字面に水がか
かると印字が滲んだり消失したりしてしまい、耐水性が
不十分であった。また、これらのインクジェット記録用
紙は、油性インクに対する印刷適性は特に考慮されてお
らず、フォーム印刷適性とが必ずしも充分なものとはい
えない。水溶性インクを用いるインクジェット記録用紙
の印字の耐水性を高めることも検討されている。例え
ば、特開昭55−53591号公報には、金属の水溶性
塩を噴霧等によって付与してなる被記録面に、分子中に
スルホン酸基および/またはカルボキシル基の塩を有す
る水溶性染料を含む記録媒体液を液滴状態で付着させ、
前記染料を水に不溶性の塩と成して耐水性の記録像を形
成することが記載されており、また、特開昭56−84
992号公報には、ポリカチオン高分子電解質を含有さ
せたインクジェット記録媒体が記載されている。しかし
ながら、これらのものをもってしても、水溶性インクの
耐水性は充分満足のいくものとはなっておらず、また、
油性インクに対するフォーム印刷適性とが必ずしも充分
なものとはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】こういったことから、
水溶性インクを用いたインクジェットプリンタによる印
字適性とフォーム輪転機による印刷・作業適性を備え、
インクジェットプリンタによる印字後の水溶性インクの
記録が雨や飲料水等によっても滲んだりすることのな
い、耐水性を備えたフォーム用の記録用紙は未だに開発
されていないといっていいのが現状である。このような
実情から、フォーム輪転機による印刷・作業適性を備
え、水溶性インクを用いたインクジェットプリンタによ
る良好な印字適性と、印字後の記録が高耐水性を有する
記録用紙の開発が希求されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の発明者
は鋭意研究を重ねた結果、水溶性インクを用いたインク
ジェットプリンタによる良好な印字適性と、印字後の記
録が高耐水性を有するようにするには、印字された水溶
性インクを紙層中に浸透させ、さらに浸透させた水溶性
インクを紙層中において完全に定着させるようなカチオ
ン性の反応物を、基紙に内添および/または外添塗布さ
せることが必要であるとの知見を得、その上このこと
が、フォーム用紙に必要とされる表面強度、内部強度、
剛度等の印刷・加工適性やトナー定着性、繊維配向性、
寸法安定性等のNIP印字適性等に悪影響を与えるもの
ではないとの結論を得、これに基づきこの発明を完成す
るに至った。すなわち、本発明は、フォーム輪転機によ
る印刷・作業適性を備えるとともに、さらにインクジェ
ットプリンタに用いられる水溶性インクに対し高インク
吸収能力、高インク吸収速度、高解像度、高色彩性を持
ち、印字された水溶性インクが紙層中において定着され
高い耐水性を示すことになるインクジェットプリンタに
特に好適な記録用紙として、パルプ繊維基紙の外層およ
び/または内層に、ポリアミドポリアミンとエピハロヒ
ドリンの反応物を含有してなることを特徴とするもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】ポリアミドポリアミンとエピハロ
ヒドリンの反応物をパルプ繊維基紙の外層に含有させる
には、サイズプレス等による外添塗布または含浸によっ
て行うことができ、内層に含有させるには内添すること
によって行うことができる。図1に、パルプ繊維基紙
(1)の表裏両外層にポリアミドポリアミンとエピハロ
ヒドリンの反応物を外添塗布した塗工層(2)、(2)
を有する記録用紙(3)の断面図を示す。
【0008】ポリアミドポリアミンとエピハロヒドリン
の反応物としては、二塩基性カルボン酸(a)とポリア
ルキレンポリアミン(b)とを、(a):(b)=1:
1.1〜1.5のモル比で反応させて得られたポリアミ
ドポリアミンに、エピハロヒドリン(c)を、前記ポリ
アルキレンポリアミン(b)に対して(b):(c)=
1:1.1〜1.8のモル比で反応させて得られた化合
物であることが好ましい。ポリアミドポリアミンとエピ
ハロヒドリンの反応物は、特公昭35−3547号や、
特公昭46−7607号に記載された公知の方法で得る
ことができる。すなわち、二塩基性カルボン酸とポリア
ルキレンポリアミンとでまずポリアミドポリアミンを合
成し、その後該ポリアミドポリアミンを水に溶解してエ
ピハロヒドリンと反応させればよい。二塩基性カルボン
酸とポリアルキレンポリアミンとの反応は脱水縮合反応
であり、140℃〜200℃、好ましくは150℃〜1
80℃の範囲で行う。二塩基性カルボン酸とポリアルキ
レンポリアミンの反応モル比は、二塩基性カルボン酸1
モルに対しポリアルキレンポリアミンが0.8〜2.0
モルの範囲が好ましく、特に1.1〜1.5モルの範囲
が望ましい。ポリアルキレンポリアミンの反応比が0.
8モル未満では、ポリアルキレンポリアミンのエピハロ
ヒドリン反応物のカチオン当量が低くなり、このためイ
ンク吸収性が低下し好ましくなく、また、2.0モルを
超えると、ポリアミドポリアミン中の未反応ポリアルキ
レンポリアミン量が増加し好ましくない。得られたポリ
アミドポリアミンを水に溶解させ、pH7〜11に調整
しエピハロヒドリンを30℃〜80℃の範囲で反応させ
る。エピハロヒドリンの反応モル比は、ポリアミドポリ
アミンに用いたポリアルキレンポリアミン対して0.5
〜2.2モルの範囲が好ましく、特に1.1〜1.8モ
ルの範囲が望ましい。エピハロヒドリンの反応比が0.
5モル未満では、充分な耐水性が得られないことから好
ましくなく、また、2.2モルを超えると、インク吸収
性が低下することになり好ましくない。得られた反応生
成物は、貯蔵安定性を付与するため、塩酸、硫酸、硝
酸、燐酸、酢酸等を使用して酸性化することが好まし
い。二塩基性カルボン酸としてはコハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸、
イタコン酸などの脂肪族二塩基性カルボン酸、およびイ
ソフタル酸、テレフタル酸などの芳香族二塩基性カルボ
ン酸が使用できるが、この中でアジピン酸が、インク吸
収性、耐水効果および経済性の面から好ましい。ポリア
ルキレンポリアミンは、分子中に2個の一級アミノ基、
および少なくとも1個の二級アミノ基を有するポリアル
キレンポリアミンであり、例えばジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタア
ミン、ペンタエチレンヘキサミン、ミノビスプロピルア
ミン、3−アザヘキサン−1,6−ジアミン等が使用で
きるが、その中でジエチレントリアミンが、インク吸収
性、耐水効果、経済性、および成紙の黄変が少ないこと
等の点から好ましい。エピハロヒドリンとしてはエピク
ロルヒドリン、エピブロムヒドリンなどが挙げられる
が、エピクロルヒドリンが経済的な面から好ましい。
【0009】本発明で使用されるパルプ繊維基紙の原料
としては、L−BKP100%のパルプが好ましいが、
バージンパルプのみではなくフォーム用紙としての適性
に影響しない範囲であれば古紙やN−BKPの配合は可
能である。そして、フリーネスは400〜530ccの
ものを用いることが好ましい。フリーネスが400cc
未満であるとフォーム用紙として用いた時、寸法安定性
が悪くなり桁ズレや斜傾を起こす原因となる。また、用
紙の吸油性が悪くなり、オフセット印刷で使用される油
性インクのセット性(乾燥性)が悪くなる。フリーネス
が530ccを超えると、叩解によるパルプ繊維のフィ
ブリル化の程度が少ないため表面強度が弱くなり版汚れ
の原因となる。また、内添する填料としては水溶性イン
クの吸収性填料を使用するものであって、炭酸カルシウ
ム、タルク、クレー、合成シリカ等を用いることができ
るが、パルプ繊維基紙中の含有量は2〜10重量%とす
ることが好ましい。これらの填料は単独で用いても良い
し、複合して用いてもよい。含有量が10重量%を超え
ると、フォーム加工の際ミシン目やマージナルパンチ等
の刃の摩耗が激しくなり、長時間連続加工が不可能とな
る。また、用紙の抄造上紙力低下、および脱水性不良に
つながり操業性が悪化することから好ましくない。そし
て、填料の含有量が2重量%未満であると、用紙の不透
明性の低下、水溶性インクの吸収性の悪化を引き起こす
ことから好ましくない。内添サイズ剤の添加は、抄造マ
シン上でサイズ効果を発揮しサイズプレス等の塗工装置
での吸液性をコントロールしやすく、かつ抄造直後以降
サイズ性の変化が少ないものを採用することが好まし
く、中性処方ならば中性ロジンサイズ剤が、酸性処方な
らばロジンエマルジョンサイズ剤が好適である。内添サ
イズ剤のパルプ繊維基紙中への含有率は、中性ロジンサ
イズ剤の場合は0.07〜0.56重量%が好ましく、
特に0.21〜0.42重量%であることが望ましい。
また、ロジンエマルジョンサイズ剤の場合は0.05〜
0.50重量%が好ましく、特に0.10〜0.30重
量%であることが望ましい。中性ロジンサイズ剤で0.
07重量%、ロジンエマルジョンサイズ剤で0.05重
量%未満であると、水溶性インクが記録用紙内部まで浸
透することにより記録用紙の表面の印字濃度が低くなる
とともに、裏抜けを生じたりすることから好ましくな
い。中性ロジンサイズ剤で0.56重量%、ロジンエマ
ルジョンサイズ剤で0.50重量%を超えると、水溶性
インクの紙層中への吸収性が悪くなり、またインクの耐
水性が悪くなることから好ましくない。また、パルプ原
液にはその他の薬品として公知の硫酸バンド等のサイズ
定着剤、カチオン澱粉等の紙力増強剤、タルク等のピッ
チ除去剤、苛性ソーダ等のPHコントロール剤を所定量
混合内添することができる。なお、紙力増強剤は、内添
だけでなく必要に応じ外添塗布してもよいことはもちろ
んである。
【0010】そして、パルプ繊維基紙に対し、前述のモ
ル比で反応させたポリアミドポリアミンとエピハロヒド
リンの反応物を外添塗布、または含浸する場合は、該反
応物は固形分としての総量が1.0〜5.0g/m2
望ましくは1.5〜3.0g/m2 となるように抄造紙
の両面に含有させ乾燥させる。前記反応物がこの範囲内
で用紙の両面に含有されれば、印字後の水溶性インクの
耐水性が得られることとなる。前記反応物の総量が1.
0g/m2 未満であると、水溶性インクの耐水化が悪く
なり水に触れた場合、印字に滲みを起こすことから好ま
しくない。前記反応物の総量が5.0g/m2 を超える
と、アフタードライヤーでの乾燥負荷が大きくなり操業
性が悪化することから好ましくない。前記反応物のパル
プ繊維基紙への外添塗布に際しては、これを水溶液に
し、必要に応じ通常使用されるバインダー、例えばコー
ンスターチ、酸化澱粉、タピオカ澱粉、PVA、CM
C、その他のセルロース誘導体と混合して、サイズプレ
ス、ロールコーター、その他の形式のコーターにより原
紙に塗工する。
【0011】外添するサイズ剤は、前記のポリアミドポ
リアミンとエピハロヒドリンの反応物に混合して用い、
該反応物に影響を与えないカチオン性表面サイズ剤が好
ましい。アニオン性表面サイズ剤は、カチオン性である
前記反応物と化学反応を起こし凝集するため好ましくな
い。カチオン性表面サイズ剤は固形分としての総量が
0.010〜0.082g/m2 、望ましくは0.01
6〜0.057g/m2となるように抄造紙の両面に含
有させ乾燥させる。固形分としての総量が0.010g
/m2 未満であると、インクジェット印字後の水溶性イ
ンクが用紙面近傍で横方向へ広がって滲み出し記録画像
が太ること(文字、画像の滲み不良)となり好ましくな
い。固形分としての総量が0.082g/m2 を超える
と、水溶性インクの紙層中への吸収性が悪くなり、また
インクの耐水性が悪くなることから好ましくない。な
お、外添サイズ剤としてもちろんノニオン性表面サイズ
剤を使用できることは言うまでもない。
【0012】ここにおいて、パルプ繊維基紙の外層およ
び/または内層に、ポリアミドポリアミンとエピハロヒ
ドリンの反応物を含有してなる記録用紙が、フォーム輪
転機による印刷・作業適性を備えるとともに、インクジ
ェットプリンタに用いられる水溶性インクに対し高イン
ク吸収能力、高インク吸収速度、高解像度、高色彩性を
持ち、さらに印字された水溶性インクが紙層中において
定着され、高い耐水性を示すことになる根拠は必ずしも
明確にはなっていないが、前記反応物が、分子中にカチ
オン基と反応基であるハロヒドリン基、およびアゼチデ
ィニウム基を持っていることによるものと考えられる。
すなわち、フォーム輪転機による印刷においては、前記
反応物をパルプ繊維基紙の外層および/または内層に含
有させることによって、油性インクの着肉性やセット性
がよくなり、良好な印刷・作業適性を示すことになるも
のと考えられる。また、アニオン基を持つ直接染料、酸
性染料からなるインクジェット用の水溶性インクが付与
され、該水溶性インクのアニオン基が前記反応物のカチ
オン基とイオン結合を形成し、紙上に固定されることに
より水溶性インクに対し高インク吸収能力、高インク吸
収速度、高解像度、高色彩性を示すことになるものと考
えられる。そして、インクジェットプリンタによる印字
後のマイクロウェーブ乾燥により、前記反応物中のハロ
ヒドリン基、およびアゼチディニウム基が染料中の活性
水素を持つアミノ基、スルホン基と反応して染料自体を
水に不溶化し、水溶性インクを紙層中に完全に固定する
ことになり、雨や飲料水等に対しても高い耐水性を付与
することになるものと推察される。
【0013】
【実施例】以下、実施例を示し、さらに詳しく本発明に
ついて説明する。もちろん、本発明は以下の実施例によ
って限定されるものではない。なお、各実施例中、%は
特記しない限り「重量%」を意味する。以下の実施例に
おいては、ポリアミドポリアミンとエピハロヒドリンの
反応物として、以下に反応物I、II、IIIとして示
す3種類のポリアミドポリアミンエピハロヒドリンを用
いた。 <反応物I>温度計、攪拌機、窒素導入管、およびコン
デンサーを取り付けた4つ口フラスコにアジピン酸43
8g(3モル)とジエチレントリアミン412g(4モ
ル)を加え、150〜160℃で4時間脱水縮合を行
い、発生した水108g(6モル)を系外に除去した。
反応物を120℃に冷却後、水を加え固形分25%のポ
リアミドポリアミン水溶液を得た。次に、得られたポリ
アミドポリアミン水溶液に硫酸を加えpH8.5に調整
した後、30℃に冷却しエピクロルヒドリン555g
(6モル)を5時間要して添加した。この間フラスコ内
の温度は30〜50℃に保持した。エピクロルヒドリン
添加終了後、同温度でさらに5時間攪拌を行い反応を続
行した。硫酸にてpH5に調整後水を加えて、固形分3
0%、粘度65cp(25℃)である反応物Iを得た。
【0014】<反応物II>アジピン酸140g(1モ
ル)、ジエチレントリアミン123.6g(1.2モ
ル)、およびエピクロルヒドリン148g(1.6モ
ル)を使用した以外は反応物Iを得る方法と同様に行
い、固形分30%、粘度80cp(25℃)である反応
物IIを得た。
【0015】<反応物III>アジピン酸123.2g
(0.8モル)、ジエチレントリアミン92.7g
(0.9モル)、およびエピクロルヒドリン101.8
g(1.1モル)を使用し、硫酸の代わりに塩酸を使用
した以外は反応物Iを得る方法と同様に行い、固形分3
0%、粘度96cp(25℃)である反応物IIIを得
た。
【0016】(実施例1)L−BKP100%、フリー
ネス470ccのパルプ原液に、填料として軽質炭酸カ
ルシウム(タマパールTP−121−6S、奥多摩工業
社製)、内添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤(NT
−83、荒川化学工業社製)を、填料の基紙中含有率が
3.5%、中性ロジンサイズ剤が0.28%となるよう
に混合・攪拌しツインワイヤー抄紙機で抄造した。プレ
ス工程で搾水した基紙に、プレドライヤー工程とアフタ
ードライヤー工程の間で、反応物Iと澱粉(コーンスタ
ーチ、敷島スターチ社製)、さらに表面サイズ剤(SS
−362、日本PMC社製)を水に混合・攪拌させ調整
した塗工液を塗工装置により外添塗布し、表1の実施例
1に示すような外添薬品の固形分の総量で3.17g/
2 、このうち反応物Iが2.20g/m2 、表面サイ
ズ剤が0.03g/m2 基紙に塗布された米坪82.0
g/m2 、紙厚100μmの記録用紙を得た。
【0017】シート状とした記録用紙にキャノン製のB
J−220JSを用い、インク量が多く画像濃度の濃い
SHQ(スーパーハイクオリティー)で印字して、イン
クジェット方式による印字適性を、以下の1)〜5)に
ついて評価した。 1)「インク吸収性」はベタ印字を行い、その部分が印
字5秒後には既に乾いているか否かで評価した。 ○:インクが紙中に吸収され印字面が光っていない。 ×:インクが紙面に残っており印字面が光っている。 2)「文字、画像の滲み」はアルファベット、数字を印
字し、各文字、数字の輪郭がはっきりしているか否かの
状態を目視で観察することで評価した。 ○:良好 ×:不良 3)「裏抜け」はベタ印字部の裏側にインクが滲みだし
ているか否かを観察することで評価した。 ○:裏抜けなし ×:裏抜けあり 4)「インク濃度」はベタ印字部の濃度をインク濃度計
(X−Rite404カラー反射濃度計、日本平版機材
製)によって計測し評価した。 ○:インク濃度1.20以上 ×:インク濃度1.20
未満 5)「インク耐水性」はベタ、アルファベット、数字を
印字し、印字後3分間105℃の熱風乾燥機中に放置す
る。その後印字したシートを25℃の水に30秒間浸漬
して、浸漬後のインクの滲み程度を目視にて評価した。 ○:滲みなし ×:滲みあり 6)「ワックスピック」によって、フォーム印刷適性を
評価した。ワックスピックは、JIS P 8129の
ワックスを用いる方法に従い計測し、ワックス強度で1
1A以上あるか否かで評価した。 ○:11A以上 ×:11A未満 7)「トナー定着性」によってPPC適性を評価した。
試験は、リコー社製FT−3350複写機を用い、20
℃;53%RHの条件で複写した用紙にメンディングテ
ープを貼り付けた後、該テープを剥離しテープの粘着面
に取られたトナーの状態を目視にて観察することによっ
て行った。 ○:トナーが取られていない。 ×:トナーが取られている。 8)ステキヒトサイズ度は、JIS P 8122の規
定に従って計測した。
【0018】(実施例2)L−BKP100%、フリー
ネス470ccのパルプ原液に、填料としてタルク(D
Nタルク、富士タルク工業社製)、内添サイズ剤として
ロジンエマルジョンサイズ剤(AL104、日本PMC
社製)を、填料の基紙中含有率が5.0%、ロジンエマ
ルジョンサイズ剤が0.15%となるように混合・攪拌
して得た基紙に、反応物IIとPVA、さらに表面サイ
ズ剤(SS−362、日本PMC社製)を水に混合・攪
拌させ調整した塗工液を実施例1と同様にして外添塗布
した。得られた記録用紙の米坪、紙厚、外添薬品の固形
分総量を表1に示す。また、得られた記録用紙を実施例
1と同一の評価方法に基づいて評価した。結果は表1に
示した通りである。
【0019】(実施例3)L−BKP100%、フリー
ネス470ccのパルプ原液に、填料として合成アルミ
ナ硅酸ソーダ(チキソレックス17、KOFRAN C
HEMICAL社製)、内添サイズ剤として中性ロジン
サイズ剤(NT−83、荒川化学工業社製)を、填料の
基紙中含有率が4.3%、中性ロジンサイズ剤が0.3
0%となるように混合・攪拌して得た基紙に、反応物I
IIとポリアクリルアミド(サーフトップ100H、日
本PMC社製)、さらに表面サイズ剤(SS−362、
日本PMC社製)を水に混合・攪拌させ調整した塗工液
を実施例1と同様にして外添塗布した。得られた記録用
紙の米坪、紙厚、外添薬品の固形分総量を表1に示す。
また、得られた記録用紙を実施例1と同一の評価方法に
基づいて評価した。結果は表1に示した通りである。
【0020】(実施例4)L−BKP100%、フリー
ネス470ccのパルプ原液に、填料として軽質炭酸カ
ルシウム(タマパールTP−121−6S、奥多摩工業
社製)、内添サイズ剤としてAKDサイズ剤(AS−2
61、日本PMC社製)を、填料の基紙中含有率が3.
8%、AKDサイズ剤が0.02%となるよう混合・攪
拌して得た基紙に、反応物Iと澱粉(コーンスターチ、
敷島スターチ社製)、さらに表面サイズ剤(SS−36
2、日本PMC社製)を水に混合・攪拌させ調整した塗
工液を実施例1と同様にして外添塗布した。得られた記
録用紙の米坪、紙厚、外添薬品の固形分総量を表1に示
す。また、得られた記録用紙を実施例1と同一の評価方
法に基づいて評価した。結果は表1に示した通りであ
る。
【0021】(実施例5)L−BKP100%、フリー
ネス470ccのパルプ原液に、填料として軽質炭酸カ
ルシウム(タマパールTP−121−6S、奥多摩工業
社製)、内添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤(NT
−83、荒川化学工業社製)、さらに内添紙力増強剤と
して内添用ポリアクリルアミド(ハーマイドEX−35
N、ハリマ化成商事社製)を、填料の基紙中含有率が
4.2%、中性ロジンサイズ剤が0.32%、内添紙力
増強剤が0.23%となるように混合・攪拌して得た基
紙に、反応物Iと表面サイズ剤(SS−362、日本P
MC社製)を水に混合・攪拌させ調整した塗工液を実施
例1と同様にして外添塗布した。得られた記録用紙の米
坪、紙厚、外添薬品の固形分総量を表1に示す。また、
得られた記録用紙を実施例1と同一の評価方法に基づい
て評価した。結果は表1に示した通りである。
【0022】
【表1】
【0023】(比較例1)L−BKP100%、フリー
ネス470ccのパルプ原液に、填料として軽質炭酸カ
ルシウム(タマパールTP−121−6S、奥多摩工業
社製)、内添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤(NT
−83、荒川化学工業社製)を、填料の基紙中含有率が
6.0%、中性ロジンサイズ剤が0.60%となるよう
に混合・攪拌しツインワイヤー抄紙機で抄造した。プレ
ス工程で搾水した基紙に、プレドライヤー工程とアフタ
ードライヤー工程の間で、澱粉(コーンスターチ、敷島
スターチ社製)と表面サイズ剤(SS−362、日本P
MC社製)を水に混合・攪拌させ調整した塗工液を塗工
装置により外添塗布し、表2の比較例1に示すような外
添薬品の固形分の総量で2.50g/m2 、このうち表
面サイズ剤が0.03g/m2 基紙に塗布された米坪8
1.8g/m2 、紙厚99μmの記録用紙を得た。得ら
れた記録用紙は実施例1と同一の評価方法に基づいて評
価した。結果は表2に示した通りである。
【0024】(比較例2)L−BKP100%、フリー
ネス470ccのパルプ原液に、填料として軽質炭酸カ
ルシウム(タマパールTP−121−6S、奥多摩工業
社製)、内添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤(NT
−83、荒川化学工業社製)を、填料の基紙中含有率が
4.5%、中性ロジンサイズ剤が0.28%となるよう
に混合・攪拌しツインワイヤー抄紙機で抄造した。プレ
ス工程で搾水した基紙に、プレドライヤー工程とアフタ
ードライヤー工程の間で、ポリエチレンイミン(ポリミ
ンSN、BASF・ジャパン社製)および表面サイズ剤
(SS−362、日本PMC社製)を水に混合・攪拌さ
せ調整した塗工液を塗工装置により外添塗布し、表2の
比較例2に示すような外添薬品の固形分の総量で2.8
0g/m2 、このうち表面サイズ剤が0.10g/m2
基紙に塗布された米坪82.1g/m2 、紙厚100μ
mの記録用紙を得た。得られた記録用紙は実施例1と同
一の評価方法に基づいて評価した。結果は表2に示した
通りである。
【0025】(比較例3)L−BKP100%、フリー
ネス470ccのパルプ原液に、填料としてタルク(D
Nタルク、富士タルク工業社製)、内添サイズ剤として
ロジンエマルジョンサイズ剤(AL104、日本PMC
社製)を、填料の基紙中含有率が5.0%、ロジンエマ
ルジョンサイズ剤が0.20%となるように混合・攪拌
して得た基紙に、PVAと表面サイズ剤(ポリマロン1
343S、荒川化学工業社製)を水に混合・攪拌させ調
整した塗工液を実施例1と同様にして外添塗布し、表2
の比較例3に示すような外添薬品の固形分の総量で3.
10g/m2 、このうち表面サイズ剤が0.005g/
2 基紙に塗布された米坪83.0g/m2 、紙厚10
1μmの記録用紙を得た。得られた記録用紙は実施例1
と同一の評価方法に基づいて評価した。結果は表2に示
した通りである。
【0026】(比較例4)L−BKP100%、フリー
ネス470ccのパルプ原液に、填料としてタルク(D
Nタルク、富士タルク工業社製)、内添サイズ剤として
ロジンエマルジョンサイズ剤(AL104、日本PMC
社製)を、填料の基紙中含有率が4.6%、ロジンエマ
ルジョンサイズ剤が0.01%となるように混合・攪拌
しツインワイヤー抄紙機で抄造した。プレス工程で搾水
した基紙に、プレドライヤー工程とアフタードライヤー
工程の間で、PVAと表面サイズ剤(ポリマロン134
3S、荒川化学工業社製)を水に混合・攪拌させ調整し
た塗工液を塗工装置により外添塗布し、表2の比較例4
に示すような外添薬品の固形分の総量で3.00g/m
2 、このうち表面サイズ剤が0.04g/m2 基紙に塗
布された米坪82.6g/m2 、紙厚101μmの記録
用紙を得た。得られた記録用紙は実施例1と同一の評価
方法に基づいて評価した。結果は表2に示した通りであ
る。
【0027】(比較例5)L−BKP100%、フリー
ネス470ccのパルプ原液に、填料として合成アルミ
ナ硅酸ソーダ(チキソレックス17、KOFRAN C
HEMICAL社製)、内添サイズ剤として中性ロジン
サイズ剤(NT−83、荒川化学工業社製)を、填料の
基紙中含有率が4.0%、中性ロジンサイズ剤が0.0
5%となるように混合・攪拌しツインワイヤー抄紙機で
抄造した。プレス工程で搾水した基紙に、プレドライヤ
ー工程とアフタードライヤー工程の間で、ポリエチレン
イミン(ポリミンSN、BASF・ジャパン社製)およ
び表面サイズ剤(SS−362、日本PMC社製)を水
に混合・攪拌させ調整した塗工液を塗工装置により外添
塗布し、表2の比較例5に示すような外添薬品の固形分
の総量で2.98g/m2 、このうち表面サイズ剤が
0.005g/m2 基紙に塗布された米坪82.2g/
2 、紙厚101μmの記録用紙を得た。得られた記録
用紙は実施例1と同一の評価方法に基づいて評価した。
結果は表2に示した通りである。
【0028】
【表2】
【0029】(比較例6)L−BKP100%、フリー
ネス470ccのパルプ原液に、填料として合成アルミ
ナ硅酸ソーダ(チキソレックス17、KOFRAN C
HEMICAL社製)、内添サイズ剤として中性ロジン
サイズ剤(NT−83、荒川化学工業社製)を、填料の
基紙中含有率が5.0%、中性ロジンサイズ剤が0.3
2%となるように混合・攪拌しツインワイヤー抄紙機で
抄造した。プレス工程で搾水した基紙に、プレドライヤ
ー工程とアフタードライヤー工程の間で、ポリアクリル
アミド(サーフトップ100H、日本PMC社製)およ
び表面サイズ剤としてAKDサイズ剤(AS−261、
日本PMC社製)を水に混合・攪拌させ調整した塗工液
を塗工装置により外添塗布し、表3の比較例6に示すよ
うな外添薬品の固形分の総量で2.38g/m2 、この
うち表面サイズ剤としてのAKDサイズ剤が0.09g
/m2 基紙に塗布された米坪83.2g/m2 、紙厚1
00μmの記録用紙を得た。得られた記録用紙は実施例
1と同一の評価方法に基づいて評価した。結果は表3に
示した通りである。
【0030】(比較例7)L−BKP100%、フリー
ネス470ccのパルプ原液に、填料として軽質炭酸カ
ルシウム(タマパールTP−121−6S、奥多摩工業
社製)、内添サイズ剤としてADKサイズ剤(AS−2
61、日本PCM社製)を、填料の基紙中含有率が4.
8%、ADKジンサイズ剤が0.10%となるように混
合・攪拌しツインワイヤー抄紙機で抄造した。プレス工
程で搾水した基紙に、プレドライヤー工程とアフタード
ライヤー工程の間で、澱粉(コーンスターチ、敷島スタ
ーチ社製)および表面サイズ剤(SS−362、日本P
MC社製)を水に混合・攪拌させ調整した塗工液を塗工
装置により外添塗布し、表3の比較例7に示すような外
添薬品の固形分の総量で2.95g/m2 、このうち表
面サイズ剤が0.03g/m2 基紙に塗布された米坪8
1.8g/m2 、紙厚99μmの記録用紙を得た。得ら
れた記録用紙は実施例1と同一の評価方法に基づいて評
価した。結果は表3に示した通りである。
【0031】(比較例8)L−BKP100%、フリー
ネス470ccのパルプ原液に、填料として軽質炭酸カ
ルシウム(タマパールTP−121−6S、奥多摩工業
社製)、内添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤(NT
−83、荒川化学工業社製)、さらに内添紙力増強剤と
して内添用ポリアクリルアミド(ハーマイドEX−35
N、ハリマ化成商事社製)を、填料の基紙中含有率が
4.8%、中性ロジンサイズ剤が0.32%、内添紙力
増強剤が0.23%となるように混合・攪拌しツインワ
イヤー抄紙機で抄造した。プレス工程で搾水した基紙
に、プレドライヤー工程とアフタードライヤー工程の間
で、澱粉(コーンスターチ、敷島スターチ社製)および
表面サイズ剤(SS−362、日本PMC社製)を水に
混合・攪拌させ調整した塗工液を塗工装置により外添塗
布し、表3の比較例8に示すような外添薬品の固形分の
総量で2.26g/m2 、このうち表面サイズ剤が0.
04g/m2 基紙に塗布された米坪82.3g/m2
紙厚101μmの記録用紙を得た。得られた記録用紙は
実施例1と同一の評価方法に基づいて評価した。結果は
表3に示した通りである。
【0032】(比較例9)L−BKP100%、フリー
ネス470ccのパルプ原液に、填料として軽質炭酸カ
ルシウム(タマパールTP−121−6S、奥多摩工業
社製)、内添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤(NT
−83、荒川化学工業社製)を、填料の基紙中含有率が
4.1%、中性ロジンサイズ剤が0.25%となるよう
に混合・攪拌しツインワイヤー抄紙機で抄造した。プレ
ス工程で搾水した基紙に、プレドライヤー工程とアフタ
ードライヤー工程の間で、ノニオン性ポリアミド(スミ
レーズレジン5001、住友化学工業社製)、澱粉(コ
ーンスターチ、敷島スターチ社製)および表面サイズ剤
(SS−362、日本PMC社製)を水に混合・攪拌さ
せ調整した塗工液を塗工装置により外添塗布し、表3の
比較例9に示すような外添薬品の固形分の総量で3.0
0g/m2 、このうちノニオン性ポリアミドが1.78
g/m2 、表面サイズ剤が0.04g/m2 基紙に塗布
された米坪82.5g/m2 、紙厚101μmの記録用
紙を得た。得られた記録用紙は実施例1と同一の評価方
法に基づいて評価した。結果は表3に示した通りであ
る。
【0033】(比較例10)L−BKP100%、フリ
ーネス470ccのパルプ原液に、填料として軽質炭酸
カルシウム(タマパールTP−121−6S、奥多摩工
業社製)、内添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤(N
T−83、荒川化学工業社製)を、填料の基紙中含有率
が3.4%、中性ロジンサイズ剤が0.28%となるよ
うに混合・攪拌しツインワイヤー抄紙機で抄造した。プ
レス工程で搾水した基紙に、プレドライヤー工程とアフ
タードライヤー工程の間で、カチオン性ポリアクリルア
ミド(ポリストロン311、荒川化学工業社製)、澱粉
(コーンスターチ、敷島スターチ社製)および表面サイ
ズ剤(SS−362、日本PMC社製)を水に混合・攪
拌させ調整した塗工液を塗工装置により外添塗布し、表
3の比較例10に示すような外添薬品の固形分の総量で
3.12g/m2 、このうちカチオン性ポリアクリルア
ミドが1.85g/m2 、表面サイズ剤が0.03g/
2 基紙に塗布された米坪82.4g/m2 、紙厚10
1μmの記録用紙を得た。得られた記録用紙は実施例1
と同一の評価方法に基づいて評価した。結果は表3に示
した通りである。
【0034】
【表3】
【0035】図2に内添サイズ剤と反応物Iとの関係を
示す。内添サイズ剤は、中性ロジンサイズ剤としてNT
−83(荒川化学工業社製)、ロジンエマルジョンサイ
ズ剤としてAL104(日本PMC社製)を用い、外添
塗布には、反応物I、澱粉(コーンスターチ、敷島スタ
ーチ社製)、表面サイズ剤(SS−362、日本PMC
社製)との塗工液を用いた。基紙は、L−BKP100
%、フリーネス470ccのパルプ原液に、填料として
軽質炭酸カルシウム(タマパールTP−121−6S、
奥多摩工業社製)を基紙中含有率が3.5%となるよう
混合・攪拌し、上記内添サイズ剤の添加量を変えツイン
ワイヤー抄紙機で抄造し、プレス工程で搾水して得たも
のを用いた。外添塗布は、反応物Iの固形分量を変える
こと以外は実施例1と同様にして行ったものである。得
られた記録用紙のインク吸収性、インク耐水性、インク
濃度、裏抜けは実施例1と同一の評価方法に基づいて評
価した。また、乾燥負荷は、以下のようにして評価し
た。 ○:通常条件で操業でき、操業トラブルを起こさない。 ×:通常条件で操業できず、蒸気圧アップや抄造速度ダ
ウンが必要。または、ドライヤーに汚れが生じる等のト
ラブルが発生する。 図2に示されるように網掛けを施した領域が好適であ
り、斜線を施した領域が最適である。
【0036】図3に表面サイズ剤と反応物Iとの関係を
示す。外添塗布として、反応物I、澱粉(コーンスター
チ、敷島スターチ社製)、表面サイズ剤(SS−36
2、日本PMC社製)との塗工液を用いた。基紙は、L
−BKP100%、フリーネス470ccのパルプ原液
に、填料として軽質炭酸カルシウム(タマパールTP−
121−6S、奥多摩工業社製)、内添サイズ剤として
中性ロジンサイズ剤(NT−83、荒川化学工業社製)
を、填料の基紙中含有率が3.5%、中性ロジンサイズ
剤が0.28%となるよう混合・攪拌し、ツインワイヤ
ー抄紙機で抄造し、プレス工程で搾水して得たものを用
いた。該基紙に、表面サイズ剤、および、反応物Iの添
加量をそれぞれ変えた塗工液を外添塗布して記録用紙を
得た。得られた記録用紙のインク吸収性、インク耐水
性、文字、画像の滲みは実施例1と同一の評価方法に基
づいて評価した。図3に示されるように網掛けを施した
領域が好適であり、斜線を施した領域が最適である。
【0037】
【発明の効果】この発明は、以上詳しく説明したように
構成されているので、以下に記載されるような効果を奏
する。本発明の記録用紙は、水溶性インクを用いたイン
クジェットプリンタによる印字において、高インク吸収
能力、高インク吸収速度、高解像度、高色彩性の印字適
性とフォーム輪転機による印刷・作業適性を備え、イン
クジェットプリンタによる印字後の水溶性インクの記録
が雨や飲料水等によって滲んだりすることのない耐水性
を備えていることから、印字等が明瞭であって、しかも
料金明細書やダイレクトメール等に使用しても、これら
を雨や飲料水等で濡らさないように注意を払って取り扱
う必要が無く、また、長期間にわたっての保存も容易と
なる。また、本発明の記録用紙は、前記の通りの特性を
有することから輪転印刷用紙、PPC用紙、インクジェ
ット記録用紙等単独の用紙としても使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録用紙の断面図である。
【図2】内添サイズ剤と、ポリアミドポリアミンとエピ
ハロヒドリンの反応物との関係を示す図である。
【図3】表面サイズ剤と、ポリアミドポリアミンとエピ
ハロヒドリンの反応物との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 基紙 2 塗工層 3 記録用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 征太郎 東京都杉並区浜田山4丁目15番地5号 (72)発明者 若月 亮 千葉県千葉市中央区今井1丁目3番地16号 −102

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルプ繊維基紙の外層および/または内
    層に、ポリアミドポリアミンとエピハロヒドリンの反応
    物を含有してなることを特徴とする記録用紙。
  2. 【請求項2】 パルプ繊維基紙の外層および/または内
    層に、ポリアミドポリアミンとエピハロヒドリンの反応
    物を含有してなることを特徴とするインクジェットプリ
    ント用の記録用紙。
  3. 【請求項3】 ポリアミドポリアミンとエピハロヒドリ
    ンの反応物が、二塩基性カルボン酸(a)とポリアルキ
    レンポリアミン(b)とを、(a):(b)=1:1.
    1〜1.5のモル比で反応させて得られたポリアミドポ
    リアミンに、エピハロヒドリン(c)を、前記ポリアル
    キレンポリアミン(b)に対して(b):(c)=1:
    1.1〜1.8のモル比で反応させて得られた化合物で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の記録用
    紙。
  4. 【請求項4】 二塩基性カルボン酸がアジピン酸、ポリ
    アルキレンポリアミンがジエチレントリアミン、エピハ
    ロヒドリンがエピクロルヒドリンであることを特徴とす
    る請求項3記載の記録用紙。
  5. 【請求項5】 基紙に水溶性インクの吸収性填料および
    サイズ剤が内添され、紙力増強剤が内添および/または
    外添塗布されてなることを特徴とする請求項1、2、3
    または4記載の記録用紙。
  6. 【請求項6】 基紙の少なくとも片面にサイズ剤が外添
    塗布されてなることを特徴とする請求項1、2、3、4
    または5記載の記録用紙。
JP8085907A 1996-03-13 1996-03-13 記録用紙 Pending JPH09250096A (ja)

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Cited By (5)

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