JPH09251143A - 累進焦点レンズ - Google Patents
累進焦点レンズInfo
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- JPH09251143A JPH09251143A JP8085698A JP8569896A JPH09251143A JP H09251143 A JPH09251143 A JP H09251143A JP 8085698 A JP8085698 A JP 8085698A JP 8569896 A JP8569896 A JP 8569896A JP H09251143 A JPH09251143 A JP H09251143A
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/02—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
- G02C7/06—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses bifocal; multifocal ; progressive
- G02C7/061—Spectacle lenses with progressively varying focal power
- G02C7/063—Shape of the progressive surface
- G02C7/066—Shape, location or size of the viewing zones
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/02—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
- G02C7/06—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses bifocal; multifocal ; progressive
- G02C7/061—Spectacle lenses with progressively varying focal power
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- Ophthalmology & Optometry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Eyeglasses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 近用部において広い明視域を確保したまま、
近景よりも実質的に離れた特定視距離まで明視可能な近
用作業用累進焦点レンズ。 【解決手段】 近景に対応する面屈折力を有する近用視
矯正領域と、近景よりも実質的に離れた特定距離に対応
する面屈折力を有する特定視距離矯正領域と、近用視矯
正領域と特定視距離矯正領域との間において両領域の屈
折力を連続的に接続する累進領域とを備えている。そし
て、特定視距離矯正領域の中心から近用視矯正領域の中
心までの累進領域の長さは15mm以上であり、近用視
矯正領域における明視域の最大巾は累進領域における明
視域の最小巾の少なくとも5倍ある。
近景よりも実質的に離れた特定視距離まで明視可能な近
用作業用累進焦点レンズ。 【解決手段】 近景に対応する面屈折力を有する近用視
矯正領域と、近景よりも実質的に離れた特定距離に対応
する面屈折力を有する特定視距離矯正領域と、近用視矯
正領域と特定視距離矯正領域との間において両領域の屈
折力を連続的に接続する累進領域とを備えている。そし
て、特定視距離矯正領域の中心から近用視矯正領域の中
心までの累進領域の長さは15mm以上であり、近用視
矯正領域における明視域の最大巾は累進領域における明
視域の最小巾の少なくとも5倍ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼の調節力の補助
として使用する累進焦点レンズに関する。
として使用する累進焦点レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、眼の調節力が衰退して近方視が困
難になった場合の調節力の補助用眼鏡レンズとしては、
二焦点レンズまたは三焦点レンズが主流であった。ま
た、近距離専用の単焦点レンズを使用することも、従来
より行われていた。近年では、補助用眼鏡レンズとし
て、累進焦点レンズが一般的になりつつある。累進焦点
レンズは、装用時において上方に位置する遠用視矯正領
域(以下、「遠用部」という)と、下方の近用視矯正領
域(以下、「近用部」という)と、双方の領域の間にお
いて連続的に屈折力が変化する累進領域(以下、「累進
帯」という)を含む中間視矯正領域(以下、「中間部」
という)とを備えている。累進焦点レンズは、装用時に
視線を下げることにより衰退した調整力を補う機能があ
るという利点と、二焦点レンズや三焦点レンズとは異な
りレンズ全面において目で見てわかる分割線がないとい
う利点を有する。
難になった場合の調節力の補助用眼鏡レンズとしては、
二焦点レンズまたは三焦点レンズが主流であった。ま
た、近距離専用の単焦点レンズを使用することも、従来
より行われていた。近年では、補助用眼鏡レンズとし
て、累進焦点レンズが一般的になりつつある。累進焦点
レンズは、装用時において上方に位置する遠用視矯正領
域(以下、「遠用部」という)と、下方の近用視矯正領
域(以下、「近用部」という)と、双方の領域の間にお
いて連続的に屈折力が変化する累進領域(以下、「累進
帯」という)を含む中間視矯正領域(以下、「中間部」
という)とを備えている。累進焦点レンズは、装用時に
視線を下げることにより衰退した調整力を補う機能があ
るという利点と、二焦点レンズや三焦点レンズとは異な
りレンズ全面において目で見てわかる分割線がないとい
う利点を有する。
【0003】なお、本明細書の従来技術の説明におい
て、遠用中心と近用中心との距離を中間累進部の長さ
(以下、「累進帯の長さ」という)と呼び、遠用中心と
近用中心との間で付加される屈折力の増加量を加入度と
呼ぶ。また、本明細書において、「上方」、「下方」、
「水平」および「鉛直」等は、装用時のレンズにおける
位置関係を示す。
て、遠用中心と近用中心との距離を中間累進部の長さ
(以下、「累進帯の長さ」という)と呼び、遠用中心と
近用中心との間で付加される屈折力の増加量を加入度と
呼ぶ。また、本明細書において、「上方」、「下方」、
「水平」および「鉛直」等は、装用時のレンズにおける
位置関係を示す。
【0004】このように、累進焦点レンズは、1つの屈
折面から形成される限られた領域において、遠用部、近
用部および中間部の3つの領域を備えている。このた
め、遠用部および近用部における明視域(ボケることな
く見える領域)を広く確保してその間を累進帯で結ぶ
と、累進帯の側方領域にレンズ収差が集中するようにな
る。この結果、特に累進帯の側方領域において結像不良
(像のボケ)および像の歪みが発生し、このような領域
で視線を振ったり移動したりすると装用者には像の歪み
が像のゆれとして知覚され、装用感の悪い不快な感じを
抱くことになる。このような視覚特性の課題を解決する
ために、公知の累進焦点レンズにおいては様々な観点に
基づく設計および評価がなされている。
折面から形成される限られた領域において、遠用部、近
用部および中間部の3つの領域を備えている。このた
め、遠用部および近用部における明視域(ボケることな
く見える領域)を広く確保してその間を累進帯で結ぶ
と、累進帯の側方領域にレンズ収差が集中するようにな
る。この結果、特に累進帯の側方領域において結像不良
(像のボケ)および像の歪みが発生し、このような領域
で視線を振ったり移動したりすると装用者には像の歪み
が像のゆれとして知覚され、装用感の悪い不快な感じを
抱くことになる。このような視覚特性の課題を解決する
ために、公知の累進焦点レンズにおいては様々な観点に
基づく設計および評価がなされている。
【0005】図3は、主子午線曲線に対して対称に設計
された累進焦点レンズの領域区分の概要を示す図であ
る。図示の累進焦点レンズは、装用時において上方に位
置する遠用部Fと、下方の近用部Nと、双方の領域の間
において連続的に屈折力が変化する中間部Pとを備えて
いる。レンズ面の形状に関しては、装用状態でレンズ面
のほぼ中央を上方から下方にかけて斜めに走る子午線に
沿った断面と物体側レンズ面との交線MM′がレンズの
加入度などの仕様を表すための基準線として用いられ、
レンズの設計においても重要な基準線として用いられて
いる。このように対称設計された累進焦点レンズでは、
遠用部Fの遠用中心OF、遠用アイポイントE、レンズ
面の幾何中心OGおよび近用中心(すなわち近用アイポ
イント)ONは、基準となる中心線MM′上にある。
された累進焦点レンズの領域区分の概要を示す図であ
る。図示の累進焦点レンズは、装用時において上方に位
置する遠用部Fと、下方の近用部Nと、双方の領域の間
において連続的に屈折力が変化する中間部Pとを備えて
いる。レンズ面の形状に関しては、装用状態でレンズ面
のほぼ中央を上方から下方にかけて斜めに走る子午線に
沿った断面と物体側レンズ面との交線MM′がレンズの
加入度などの仕様を表すための基準線として用いられ、
レンズの設計においても重要な基準線として用いられて
いる。このように対称設計された累進焦点レンズでは、
遠用部Fの遠用中心OF、遠用アイポイントE、レンズ
面の幾何中心OGおよび近用中心(すなわち近用アイポ
イント)ONは、基準となる中心線MM′上にある。
【0006】また、図4に示すように、レンズの装用状
態において近用部Nが鼻側に寄ることを考慮して、近用
部Nおよび中間部Pを非対称に配置した累進焦点レンズ
(以下、「非対称型累進焦点レンズ」という)が提案さ
れている。このような非対称型累進焦点レンズにおいて
も、遠用部Fの遠用中心OF、遠用アイポイントE、レ
ンズ面の幾何中心OGおよび近用中心ONを通る断面と
物体側レンズ面との交線からなる中心線MM′が基準線
として用いられる。本発明においては、これらの基準線
を総称して「主子午線曲線」という。
態において近用部Nが鼻側に寄ることを考慮して、近用
部Nおよび中間部Pを非対称に配置した累進焦点レンズ
(以下、「非対称型累進焦点レンズ」という)が提案さ
れている。このような非対称型累進焦点レンズにおいて
も、遠用部Fの遠用中心OF、遠用アイポイントE、レ
ンズ面の幾何中心OGおよび近用中心ONを通る断面と
物体側レンズ面との交線からなる中心線MM′が基準線
として用いられる。本発明においては、これらの基準線
を総称して「主子午線曲線」という。
【0007】このように、対称設計された累進焦点レン
ズ(以下、「対称型累進焦点レンズ」という)では、主
子午線曲線MM′がレンズ屈折面を鼻側領域と耳側領域
とに対称的に分割するが、非対称型累進焦点レンズで
は、中間部Pおよび近用部Nにおいて主子午線曲線M
M′が鼻側に変位している。
ズ(以下、「対称型累進焦点レンズ」という)では、主
子午線曲線MM′がレンズ屈折面を鼻側領域と耳側領域
とに対称的に分割するが、非対称型累進焦点レンズで
は、中間部Pおよび近用部Nにおいて主子午線曲線M
M′が鼻側に変位している。
【0008】図5は、従来の対称型累進焦点レンズにお
ける典型的な非点隔差の分布を示す図である。図5で
は、非点隔差の等しい点を結んだ曲線すなわち等非点隔
差曲線が示されている。一般に、像のボケを感じること
なく物を見ることができる非点隔差の値は、0.5ディ
オプター(0.5D)以下であるといわれている。図5
において一番小さい等非点隔差曲線は、0.5ディオプ
ターの曲線である。従って、この0.5ディオプターの
等非点隔差曲線よりも主子午線曲線MM′側では、像の
ボケを感じることなく物を見ることができる。
ける典型的な非点隔差の分布を示す図である。図5で
は、非点隔差の等しい点を結んだ曲線すなわち等非点隔
差曲線が示されている。一般に、像のボケを感じること
なく物を見ることができる非点隔差の値は、0.5ディ
オプター(0.5D)以下であるといわれている。図5
において一番小さい等非点隔差曲線は、0.5ディオプ
ターの曲線である。従って、この0.5ディオプターの
等非点隔差曲線よりも主子午線曲線MM′側では、像の
ボケを感じることなく物を見ることができる。
【0009】このように、像のボケを感じることなく物
を見ることができる領域を、「明視域」という。そし
て、この明視域の水平方向の巾が、累進焦点レンズの性
能を評価する上での重要なファクターとなる。一般に、
累進焦点レンズの性能は、遠用部Fでは遠用中心OFよ
りも上方での明視域の最大巾で、近用部Nでは近用中心
ONよりも下方での明視域の最大巾で、中間部Pでは遠
用中心OFと近用中心ONとの間の明視域の最小巾でそ
れぞれ評価する。
を見ることができる領域を、「明視域」という。そし
て、この明視域の水平方向の巾が、累進焦点レンズの性
能を評価する上での重要なファクターとなる。一般に、
累進焦点レンズの性能は、遠用部Fでは遠用中心OFよ
りも上方での明視域の最大巾で、近用部Nでは近用中心
ONよりも下方での明視域の最大巾で、中間部Pでは遠
用中心OFと近用中心ONとの間の明視域の最小巾でそ
れぞれ評価する。
【0010】累進焦点レンズに求められる性能は、次の
点である。 遠用部Fおよび近用部Nにおける明視域の巾が実用上
充分広いこと。 中間部Pにおける明視域の巾が実用上充分であり、累
進帯の長さが適当であること。 屈折表面の収差が可能な限り小さいこと。
点である。 遠用部Fおよび近用部Nにおける明視域の巾が実用上
充分広いこと。 中間部Pにおける明視域の巾が実用上充分であり、累
進帯の長さが適当であること。 屈折表面の収差が可能な限り小さいこと。
【0011】しかしながら、累進焦点レンズは、ほぼ一
定の屈折力をそれぞれ有する遠用部および近用部と、屈
折力が連続的に変化する累進帯を含む中間部とを一つの
屈折面の中に備えている。このため、中間部の側方領域
には、比較的大きなレンズの収差が存在する。この中間
部の側方領域におけるレンズの収差は、累進焦点レンズ
において原理的に避けることのできない不具合である。
したがって、より快適な装用感を得るためには、装用者
の使用条件に合わせたタイプ別設計がなされるべきであ
る。そこで、装用者の使用条件に合わせた種々の累進焦
点レンズが知られている。
定の屈折力をそれぞれ有する遠用部および近用部と、屈
折力が連続的に変化する累進帯を含む中間部とを一つの
屈折面の中に備えている。このため、中間部の側方領域
には、比較的大きなレンズの収差が存在する。この中間
部の側方領域におけるレンズの収差は、累進焦点レンズ
において原理的に避けることのできない不具合である。
したがって、より快適な装用感を得るためには、装用者
の使用条件に合わせたタイプ別設計がなされるべきであ
る。そこで、装用者の使用条件に合わせた種々の累進焦
点レンズが知られている。
【0012】図6は、従来の遠近重視タイプの一般生活
用累進焦点レンズにおける典型的な等非点隔差曲線図で
ある。従来の遠近重視タイプの累進焦点レンズでは、累
進帯の長さが通常12〜15mmである。このタイプの設
計では、遠用部の明視域の巾を広く保ちつつ、眼球の回
旋角を小さく(累進帯の長さを短く)して近方視時の目
線の移動量を少なくしている。さらに、近用部の明視域
の巾を極力広くして、遠方視および近方視での快適さを
追求している。
用累進焦点レンズにおける典型的な等非点隔差曲線図で
ある。従来の遠近重視タイプの累進焦点レンズでは、累
進帯の長さが通常12〜15mmである。このタイプの設
計では、遠用部の明視域の巾を広く保ちつつ、眼球の回
旋角を小さく(累進帯の長さを短く)して近方視時の目
線の移動量を少なくしている。さらに、近用部の明視域
の巾を極力広くして、遠方視および近方視での快適さを
追求している。
【0013】従来の遠近重視タイプの累進焦点レンズの
欠点としては、中間部の明視域の巾が比較的狭く累進帯
の側方領域のレンズ収差が大きいため、視線を振ったと
きの像のゆれが大きいことである。したがって、従来の
遠近重視タイプの累進焦点レンズは、視線を実質的に振
らないような使用条件に、例えば読書などに適してい
る。
欠点としては、中間部の明視域の巾が比較的狭く累進帯
の側方領域のレンズ収差が大きいため、視線を振ったと
きの像のゆれが大きいことである。したがって、従来の
遠近重視タイプの累進焦点レンズは、視線を実質的に振
らないような使用条件に、例えば読書などに適してい
る。
【0014】図7は、従来の遠中重視タイプの一般生活
用累進焦点レンズにおける典型的な等非点隔差曲線図で
ある。従来の遠中重視タイプの累進焦点レンズでは、累
進帯の長さが通常18mm以上である。このタイプの設計
では、遠用部の明視域の巾が最も広く、累進帯の長さを
長くして中間部の明視域の巾を比較的広くしている。
用累進焦点レンズにおける典型的な等非点隔差曲線図で
ある。従来の遠中重視タイプの累進焦点レンズでは、累
進帯の長さが通常18mm以上である。このタイプの設計
では、遠用部の明視域の巾が最も広く、累進帯の長さを
長くして中間部の明視域の巾を比較的広くしている。
【0015】従来の遠中重視タイプの累進焦点レンズの
欠点としては、累進帯の長さが長く近用部の明視域の幅
も狭いので、近用作業には不向きなことである。したが
って、従来の遠中重視タイプの累進焦点レンズは、遠方
視および中間視が主な使用条件に、例えばスポーツなど
に適している。
欠点としては、累進帯の長さが長く近用部の明視域の幅
も狭いので、近用作業には不向きなことである。したが
って、従来の遠中重視タイプの累進焦点レンズは、遠方
視および中間視が主な使用条件に、例えばスポーツなど
に適している。
【0016】図8は、従来のバランスタイプの一般生活
用累進焦点レンズにおける典型的な等非点隔差曲線図で
ある。従来のバランスタイプの累進焦点レンズでは、累
進帯の長さが通常15〜18mmである。累進帯の長さか
らも明らかなように、バランスタイプの累進焦点レンズ
は、遠近重視タイプと遠中重視タイプとの中間的性能を
有する累進焦点レンズであり、現在開発されている累進
焦点レンズの代表的タイプである。バランスタイプの累
進焦点レンズは、長時間に亘って装用し続ける眼鏡、い
わゆる掛けっぱなし眼鏡に適している。
用累進焦点レンズにおける典型的な等非点隔差曲線図で
ある。従来のバランスタイプの累進焦点レンズでは、累
進帯の長さが通常15〜18mmである。累進帯の長さか
らも明らかなように、バランスタイプの累進焦点レンズ
は、遠近重視タイプと遠中重視タイプとの中間的性能を
有する累進焦点レンズであり、現在開発されている累進
焦点レンズの代表的タイプである。バランスタイプの累
進焦点レンズは、長時間に亘って装用し続ける眼鏡、い
わゆる掛けっぱなし眼鏡に適している。
【0017】このように、装用者は、遠近重視タイプ、
遠中重視タイプ、およびバランスタイプの累進焦点レン
ズから、使用条件に合わせて適当なタイプを選択するこ
とができる。上述した3つのタイプの累進焦点レンズ
は、自然に遠方視した(正面を見た)ときに快適な装用
感を得るための性能を有する点で共通している。これ
は、一般の生活において遠方視が必要不可欠であるから
である。
遠中重視タイプ、およびバランスタイプの累進焦点レン
ズから、使用条件に合わせて適当なタイプを選択するこ
とができる。上述した3つのタイプの累進焦点レンズ
は、自然に遠方視した(正面を見た)ときに快適な装用
感を得るための性能を有する点で共通している。これ
は、一般の生活において遠方視が必要不可欠であるから
である。
【0018】前述したように、累進焦点レンズは、ほぼ
一定の屈折力をそれぞれ有する遠用部および近用部と、
屈折力が連続的に変化する累進帯を含む中間部とを一つ
の屈折面の中に備えている。したがって、遠方視におけ
る快適な装用感を重視して遠用部に巾の広い明視域を配
置した場合、中間部の明視域の巾および近用部の明視域
の巾のうちいずれか一方または双方を犠牲にして屈折表
面の収差を可能な限り小さくすることになる。これは、
バランスタイプの累進焦点レンズにおいても例外ではな
い。なお、上述の3タイプの累進焦点レンズを総称して
「一般生活用累進焦点レンズ」という。
一定の屈折力をそれぞれ有する遠用部および近用部と、
屈折力が連続的に変化する累進帯を含む中間部とを一つ
の屈折面の中に備えている。したがって、遠方視におけ
る快適な装用感を重視して遠用部に巾の広い明視域を配
置した場合、中間部の明視域の巾および近用部の明視域
の巾のうちいずれか一方または双方を犠牲にして屈折表
面の収差を可能な限り小さくすることになる。これは、
バランスタイプの累進焦点レンズにおいても例外ではな
い。なお、上述の3タイプの累進焦点レンズを総称して
「一般生活用累進焦点レンズ」という。
【0019】前述したように、累進焦点レンズは、装用
者の使用目的に合わせて設計されるべきである。この観
点から、装用者の使用目的が近用作業主体であるような
場合、従来の累進焦点レンズとは異なり、遠用部におけ
る明視域の巾よりも近用部における明視域の巾の方が広
いかあるいは等しいタイプ、すなわち中近重視タイプの
累進焦点レンズが必要となってくる。
者の使用目的に合わせて設計されるべきである。この観
点から、装用者の使用目的が近用作業主体であるような
場合、従来の累進焦点レンズとは異なり、遠用部におけ
る明視域の巾よりも近用部における明視域の巾の方が広
いかあるいは等しいタイプ、すなわち中近重視タイプの
累進焦点レンズが必要となってくる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】このような中近重視タ
イプの累進焦点レンズとしては、例えば特開平2−24
8920号公報、特公平6−90368号公報に開示さ
れた累進焦点レンズが知られている。しかしながら、従
来の中近重視タイプの累進焦点レンズでは、近用作業主
体の使用条件に対して一応の視覚性能の向上を図ってい
るが、最適な視覚性能を得るには未だ不十分なものであ
った。
イプの累進焦点レンズとしては、例えば特開平2−24
8920号公報、特公平6−90368号公報に開示さ
れた累進焦点レンズが知られている。しかしながら、従
来の中近重視タイプの累進焦点レンズでは、近用作業主
体の使用条件に対して一応の視覚性能の向上を図ってい
るが、最適な視覚性能を得るには未だ不十分なものであ
った。
【0021】すなわち、特開平2−248920号公報
に開示の中近重視タイプの累進焦点レンズでは、遠距離
視野「範囲」および近距離視野「範囲」を実際には範囲
ではなく2個の数学的点としている。そして、通常より
も大きい範囲すなわちレンズの範囲全体に亘って非点収
差を分布させることにより、望ましくない表面非点収差
の値を減少させている。しかしながら、遠距離視野およ
び近距離視野における光学的に安定した範囲(明視域の
巾)が広く確保されていなかった。
に開示の中近重視タイプの累進焦点レンズでは、遠距離
視野「範囲」および近距離視野「範囲」を実際には範囲
ではなく2個の数学的点としている。そして、通常より
も大きい範囲すなわちレンズの範囲全体に亘って非点収
差を分布させることにより、望ましくない表面非点収差
の値を減少させている。しかしながら、遠距離視野およ
び近距離視野における光学的に安定した範囲(明視域の
巾)が広く確保されていなかった。
【0022】また、特公平6−90368号公報に開示
の中近重視タイプの累進焦点レンズでは、中央基準線
(主子午線曲線)上の屈折力の勾配を小さくしている。
このため、遠用アイポイントの位置がかなり上方となっ
ており、近用アイポイントの位置も従来の一般生活用累
進焦点レンズとほぼ同様の位置となっている。その結
果、近用作業主体の使用条件では、眼球の回旋による疲
労が起こるという不都合があった。
の中近重視タイプの累進焦点レンズでは、中央基準線
(主子午線曲線)上の屈折力の勾配を小さくしている。
このため、遠用アイポイントの位置がかなり上方となっ
ており、近用アイポイントの位置も従来の一般生活用累
進焦点レンズとほぼ同様の位置となっている。その結
果、近用作業主体の使用条件では、眼球の回旋による疲
労が起こるという不都合があった。
【0023】これらの課題を解決するには、明視域の巾
の広い遠用部、近用部および中間部の3つの領域と、回
旋疲労の少ない累進部とを共有し、且つ最大非点隔差を
減少させる必要がある。しかしながら、限られた1つの
屈折面領域において、これらの機能をすべて満たすこと
が原理的に不可能である。
の広い遠用部、近用部および中間部の3つの領域と、回
旋疲労の少ない累進部とを共有し、且つ最大非点隔差を
減少させる必要がある。しかしながら、限られた1つの
屈折面領域において、これらの機能をすべて満たすこと
が原理的に不可能である。
【0024】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、近用部において広い明視域を確保したまま、
近景よりも実質的に離れた特定視距離まで明視可能な近
用作業用累進焦点レンズを提供することを目的とする。
のであり、近用部において広い明視域を確保したまま、
近景よりも実質的に離れた特定視距離まで明視可能な近
用作業用累進焦点レンズを提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、レンズ屈折面を鼻側領域と耳側
領域とに分割する主子午線曲線に沿って、近景に対応す
る面屈折力を有する近用視矯正領域と、近景よりも実質
的に離れた特定距離に対応する面屈折力を有する特定視
距離矯正領域と、前記近用視矯正領域と前記特定視距離
矯正領域との間において両領域の屈折力を連続的に接続
する累進領域とを備え、前記主子午線曲線に沿って前記
特定視距離矯正領域の中心から前記近用視矯正領域の中
心までの間において所望の加入度が付加される累進領域
の長さは15mm以上であり、前記近用視矯正領域にお
ける明視域の最大巾は、前記累進領域における明視域の
最小巾の少なくとも5倍あることを特徴とする累進焦点
レンズを提供する。
に、本発明においては、レンズ屈折面を鼻側領域と耳側
領域とに分割する主子午線曲線に沿って、近景に対応す
る面屈折力を有する近用視矯正領域と、近景よりも実質
的に離れた特定距離に対応する面屈折力を有する特定視
距離矯正領域と、前記近用視矯正領域と前記特定視距離
矯正領域との間において両領域の屈折力を連続的に接続
する累進領域とを備え、前記主子午線曲線に沿って前記
特定視距離矯正領域の中心から前記近用視矯正領域の中
心までの間において所望の加入度が付加される累進領域
の長さは15mm以上であり、前記近用視矯正領域にお
ける明視域の最大巾は、前記累進領域における明視域の
最小巾の少なくとも5倍あることを特徴とする累進焦点
レンズを提供する。
【0026】本発明の好ましい態様によれば、前記特定
視距離矯正領域における明視域の最大巾は、前記累進領
域における明視域の最小巾の少なくとも2倍である。ま
た、前記特定視距離矯正領域の中心から前記近用視矯正
領域の中心までの間において所望の加入度が付加される
累進領域の長さは19mm以内であり、前記レンズ屈折
面における最大非点隔差の値は、前記加入度の値よりも
小さいのが好ましい。
視距離矯正領域における明視域の最大巾は、前記累進領
域における明視域の最小巾の少なくとも2倍である。ま
た、前記特定視距離矯正領域の中心から前記近用視矯正
領域の中心までの間において所望の加入度が付加される
累進領域の長さは19mm以内であり、前記レンズ屈折
面における最大非点隔差の値は、前記加入度の値よりも
小さいのが好ましい。
【0027】
【発明の実施の態様】本発明の累進焦点レンズでは、遠
用部の明視域をある程度犠牲にし、装用者の老視の度合
いに応じて近景よりも実質的に離れた特定視距離までの
範囲を(軽度の老視であれば遠方までの範囲を)矯正し
ている。すなわち、本発明では、近用作業時の装用感を
最重視して、回旋疲労が少ないような累進帯の長さを確
保している。また、明視域の広い近用部を確保し、且つ
最大非点隔差を減少させ、中間部における明視域もある
程度確保している。なお、本発明において、近景よりも
実質的に離れた特定距離に対応する面屈折力を有する特
定視距離矯正領域を「特定視部」と呼び、特定視部の中
心と近用部の中心との距離を「累進帯の長さ」と呼び、
特定視部の中心と近用部の中心との間で付加される屈折
力の増加量を「加入度」と呼ぶ。
用部の明視域をある程度犠牲にし、装用者の老視の度合
いに応じて近景よりも実質的に離れた特定視距離までの
範囲を(軽度の老視であれば遠方までの範囲を)矯正し
ている。すなわち、本発明では、近用作業時の装用感を
最重視して、回旋疲労が少ないような累進帯の長さを確
保している。また、明視域の広い近用部を確保し、且つ
最大非点隔差を減少させ、中間部における明視域もある
程度確保している。なお、本発明において、近景よりも
実質的に離れた特定距離に対応する面屈折力を有する特
定視距離矯正領域を「特定視部」と呼び、特定視部の中
心と近用部の中心との距離を「累進帯の長さ」と呼び、
特定視部の中心と近用部の中心との間で付加される屈折
力の増加量を「加入度」と呼ぶ。
【0028】さらに具体的に説明すると、本発明の累進
焦点レンズでは、近用部および特定視部の双方に面屈折
力を付与し、累進帯の長さを15mm以上にするととも
に、近用部における明視域の最大巾を中間部累進帯にお
ける明視域の最小巾の少なくとも5倍としている。した
がって、15mm以上の長さの累進帯により中間部にお
いて十分広い明視域を確保した上で、近用部において非
常に広い明視域を確保し、特定視距離まで明視が可能に
なる。
焦点レンズでは、近用部および特定視部の双方に面屈折
力を付与し、累進帯の長さを15mm以上にするととも
に、近用部における明視域の最大巾を中間部累進帯にお
ける明視域の最小巾の少なくとも5倍としている。した
がって、15mm以上の長さの累進帯により中間部にお
いて十分広い明視域を確保した上で、近用部において非
常に広い明視域を確保し、特定視距離まで明視が可能に
なる。
【0029】また、本発明の好ましい態様によれば、特
定視部における明視域の最大巾を中間部累進帯における
明視域の最小巾の少なくとも2倍としている。したがっ
て、特定視部においても、十分広い明視域を確保するこ
とができる。さらに、本発明の好ましい態様によれば、
累進帯の長さを19mm以内としているので、従来の中
近タイプの累進焦点レンズよりも回旋角が小さくなり、
回旋による疲労感を少なくすることができる。ちなみ
に、従来の中近タイプの累進焦点レンズにおける累進帯
の長さは、通常23mm〜25mm程度である。
定視部における明視域の最大巾を中間部累進帯における
明視域の最小巾の少なくとも2倍としている。したがっ
て、特定視部においても、十分広い明視域を確保するこ
とができる。さらに、本発明の好ましい態様によれば、
累進帯の長さを19mm以内としているので、従来の中
近タイプの累進焦点レンズよりも回旋角が小さくなり、
回旋による疲労感を少なくすることができる。ちなみ
に、従来の中近タイプの累進焦点レンズにおける累進帯
の長さは、通常23mm〜25mm程度である。
【0030】また、本発明の好ましい態様によれば、最
大非点隔差の値を加入度の値よりも小さくしているの
で、中間部累進帯において広く安定した明視域を確保す
ることができる。この場合、最大非点隔差の値を加入度
の値から0.5ディオプターを減じた値以下にすること
により、中間部累進帯においてさらに広く安定した明視
域を確保することができる。こうして、本発明では、近
用部の視覚性能としては非常に広い明視域を確保したま
ま、眼球の回旋角が小さく疲労の少ない近用作業用(中
近重視タイプ)の累進焦点レンズを達成することができ
る。なお、本発明の累進焦点レンズと従来の一般生活用
累進焦点レンズとの併用により、さらに快適な装用感が
得られる。
大非点隔差の値を加入度の値よりも小さくしているの
で、中間部累進帯において広く安定した明視域を確保す
ることができる。この場合、最大非点隔差の値を加入度
の値から0.5ディオプターを減じた値以下にすること
により、中間部累進帯においてさらに広く安定した明視
域を確保することができる。こうして、本発明では、近
用部の視覚性能としては非常に広い明視域を確保したま
ま、眼球の回旋角が小さく疲労の少ない近用作業用(中
近重視タイプ)の累進焦点レンズを達成することができ
る。なお、本発明の累進焦点レンズと従来の一般生活用
累進焦点レンズとの併用により、さらに快適な装用感が
得られる。
【0031】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説
明する。上述のような屈折面形状を有する本発明の実施
例にかかる累進焦点レンズについて、性能評価を行っ
た。図1は、本発明の実施例にかかる累進焦点レンズの
等非点隔差曲線図である。図1において、等非点隔差曲
線は0.5ディオプター(0.5D)ごとに示されてい
る。また、前述したように、MM´は主子午線曲線を、
OGは幾何中心を、ODは特定視部の中心を、ONは近
用中心をそれぞれ示している。なお、本実施例の中近重
視タイプの累進焦点レンズでは、近用部Nのベースカー
ブが5.00ディオプターであり、加入度は1.50デ
ィオプターである。すなわち、晩期老視で調節力が1.
00ディオプターである場合、近用作業距離を30cm
として明視距離範囲は30cm〜1.2mとなる。
明する。上述のような屈折面形状を有する本発明の実施
例にかかる累進焦点レンズについて、性能評価を行っ
た。図1は、本発明の実施例にかかる累進焦点レンズの
等非点隔差曲線図である。図1において、等非点隔差曲
線は0.5ディオプター(0.5D)ごとに示されてい
る。また、前述したように、MM´は主子午線曲線を、
OGは幾何中心を、ODは特定視部の中心を、ONは近
用中心をそれぞれ示している。なお、本実施例の中近重
視タイプの累進焦点レンズでは、近用部Nのベースカー
ブが5.00ディオプターであり、加入度は1.50デ
ィオプターである。すなわち、晩期老視で調節力が1.
00ディオプターである場合、近用作業距離を30cm
として明視距離範囲は30cm〜1.2mとなる。
【0032】図1から明らかなように、特定視部におけ
る明視域の巾よりも近用部における明視域の巾の方が広
くなっていることがわかる。また、最大非点隔差の値も
1.00ディオプターであり、加入度の値1.50ディ
オプターから0.5ディオプターを減じた値となってい
る。また、特定視部における明視域の巾は13mm以上
であり、近用部における明視域の巾は40mm以上であ
り、中間部累進帯における明視域の巾は約5.5mmで
ある。その結果、近用部における明視域の最大巾は累進
帯における明視域の最小巾の7.2倍以上に、特定視部
における明視域の最大巾は累進帯における明視域の最小
巾の2.3倍以上になっている。
る明視域の巾よりも近用部における明視域の巾の方が広
くなっていることがわかる。また、最大非点隔差の値も
1.00ディオプターであり、加入度の値1.50ディ
オプターから0.5ディオプターを減じた値となってい
る。また、特定視部における明視域の巾は13mm以上
であり、近用部における明視域の巾は40mm以上であ
り、中間部累進帯における明視域の巾は約5.5mmで
ある。その結果、近用部における明視域の最大巾は累進
帯における明視域の最小巾の7.2倍以上に、特定視部
における明視域の最大巾は累進帯における明視域の最小
巾の2.3倍以上になっている。
【0033】図2は、図1の主子午線曲線MM′上の屈
折力変化を示す図である。特定視部の中心ODはレンズ
の幾何中心OGよりも14mm上方に位置し、近用中心
ONは幾何中心OGよりも5mm下方に位置している。
すなわち、特定視部の中心ODと近用中心ONとの間の
主子午線曲線MM′に沿った距離である累進帯の長さは
19mmである。
折力変化を示す図である。特定視部の中心ODはレンズ
の幾何中心OGよりも14mm上方に位置し、近用中心
ONは幾何中心OGよりも5mm下方に位置している。
すなわち、特定視部の中心ODと近用中心ONとの間の
主子午線曲線MM′に沿った距離である累進帯の長さは
19mmである。
【0034】本実施例の中近重視タイプの累進焦点レン
ズは、遠用部の明視域をある程度犠牲にし、近景よりも
実質的に離れた特定視距離までの範囲に対して快適な装
用感を実現させるための累進焦点レンズである。本実施
例では、近用部の中心ONがレンズの幾何中心OGから
僅か5mm下方にあるため、近用作業時における目線の
移動量が非常に少なくて済む。ちなみに、従来の中近タ
イプの累進焦点レンズでは、近用中心は一般生活用累進
焦点レンズとほぼ同等の位置、すなわち幾何中心OGか
ら約14〜16mm下方にあった。また、本実施例で
は、近用作業時の明視域として、40mm以上という非
常に広い巾の明視域を確保している。
ズは、遠用部の明視域をある程度犠牲にし、近景よりも
実質的に離れた特定視距離までの範囲に対して快適な装
用感を実現させるための累進焦点レンズである。本実施
例では、近用部の中心ONがレンズの幾何中心OGから
僅か5mm下方にあるため、近用作業時における目線の
移動量が非常に少なくて済む。ちなみに、従来の中近タ
イプの累進焦点レンズでは、近用中心は一般生活用累進
焦点レンズとほぼ同等の位置、すなわち幾何中心OGか
ら約14〜16mm下方にあった。また、本実施例で
は、近用作業時の明視域として、40mm以上という非
常に広い巾の明視域を確保している。
【0035】なお、累進焦点レンズでは、中間部側方で
の最大非点隔差の値が小さいほど、累進帯における明視
域の巾を広くすることができることは良く知られてい
る。本実施例では、中間部側方での最大非点隔差の値は
1.00ディオプターである。累進帯の長さが19mm
であること、特定視部および近用部においてそれぞれ広
い明視域を確保していることを考慮すると、本実施例に
おける最大非点隔差の値は非常に小さい値である。その
結果、中間部累進帯においても、十分広い明視域を確保
している。さらに、本実施例の中近重視タイプの累進焦
点レンズは、特定視部においても広い明視域を確保し、
累進帯の長さも19mmと短くしている。したがって、
近用作業時に上目使いで特定視距離にある物体を見る場
合にも、違和感を感じることなく快適な視界が得られ
る。
の最大非点隔差の値が小さいほど、累進帯における明視
域の巾を広くすることができることは良く知られてい
る。本実施例では、中間部側方での最大非点隔差の値は
1.00ディオプターである。累進帯の長さが19mm
であること、特定視部および近用部においてそれぞれ広
い明視域を確保していることを考慮すると、本実施例に
おける最大非点隔差の値は非常に小さい値である。その
結果、中間部累進帯においても、十分広い明視域を確保
している。さらに、本実施例の中近重視タイプの累進焦
点レンズは、特定視部においても広い明視域を確保し、
累進帯の長さも19mmと短くしている。したがって、
近用作業時に上目使いで特定視距離にある物体を見る場
合にも、違和感を感じることなく快適な視界が得られ
る。
【0036】なお、本実施例では、近用部における明視
域の巾が特定視部における明視域の巾よりも広いタイプ
を例にとって本発明を説明している。しかしながら、近
用部における明視域の巾と特定視部における明視域の巾
とがほぼ等しいタイプの累進焦点レンズにも、本発明を
適用することができることは明らかである。さらに、本
発明を非対称型累進焦点レンズに適用することができる
ことも明らかである。
域の巾が特定視部における明視域の巾よりも広いタイプ
を例にとって本発明を説明している。しかしながら、近
用部における明視域の巾と特定視部における明視域の巾
とがほぼ等しいタイプの累進焦点レンズにも、本発明を
適用することができることは明らかである。さらに、本
発明を非対称型累進焦点レンズに適用することができる
ことも明らかである。
【0037】
【効果】以上説明したごとく、本発明によれば、近用部
において広い明視域を確保したまま、近景よりも実質的
に離れた特定視距離まで明視可能な近用作業用累進焦点
レンズを実現することができる。また、累進帯の長さを
19mm以内にすることにより、回旋疲労の少ない快適
な近用作業用累進焦点レンズを実現することができる。
において広い明視域を確保したまま、近景よりも実質的
に離れた特定視距離まで明視可能な近用作業用累進焦点
レンズを実現することができる。また、累進帯の長さを
19mm以内にすることにより、回旋疲労の少ない快適
な近用作業用累進焦点レンズを実現することができる。
【図1】本発明の実施例にかかる累進焦点レンズの等非
点隔差曲線図である。
点隔差曲線図である。
【図2】図1の主子午線曲線MM′上の屈折力変化を示
す図である。
す図である。
【図3】対称型累進焦点レンズの領域区分の概要を示す
図である。
図である。
【図4】非対称型累進焦点レンズの領域区分の概要を示
す図である。
す図である。
【図5】従来の対称型累進焦点レンズにおける典型的な
非点隔差の分布を示す図である。
非点隔差の分布を示す図である。
【図6】従来の遠近重視タイプの一般生活用累進焦点レ
ンズにおける典型的な等非点隔差曲線図である。
ンズにおける典型的な等非点隔差曲線図である。
【図7】従来の遠中重視タイプの一般生活用累進焦点レ
ンズにおける典型的な等非点隔差曲線図である。
ンズにおける典型的な等非点隔差曲線図である。
【図8】従来のバランスタイプの一般生活用累進焦点レ
ンズにおける典型的な等非点隔差曲線図である。
ンズにおける典型的な等非点隔差曲線図である。
【符号の説明】 F 遠用部 N 近用部 P 中間部 OF 遠用中心 ON 近用中心(近用アイポイント) OG 幾何中心 OD 特定視部の中心 E 遠用アイポイント MM′主子午線曲線
Claims (4)
- 【請求項1】 レンズ屈折面を鼻側領域と耳側領域とに
分割する主子午線曲線に沿って、近景に対応する面屈折
力を有する近用視矯正領域と、近景よりも実質的に離れ
た特定距離に対応する面屈折力を有する特定視距離矯正
領域と、前記近用視矯正領域と前記特定視距離矯正領域
との間において両領域の屈折力を連続的に接続する累進
領域とを備え、 前記主子午線曲線に沿って前記特定視距離矯正領域の中
心から前記近用視矯正領域の中心までの間において所望
の加入度が付加される累進領域の長さは15mm以上で
あり、 前記近用視矯正領域における明視域の最大巾は、前記累
進領域における明視域の最小巾の少なくとも5倍あるこ
とを特徴とする累進焦点レンズ。 - 【請求項2】 前記特定視距離矯正領域における明視域
の最大巾は、前記累進領域における明視域の最小巾の少
なくとも2倍であることを特徴とする請求項1に記載の
累進焦点レンズ。 - 【請求項3】 前記特定視距離矯正領域の中心から前記
近用視矯正領域の中心までの間において所望の加入度が
付加される累進領域の長さは19mm以内であり、 前記レンズ屈折面における最大非点隔差の値は、前記加
入度の値よりも小さいことを特徴とする請求項1または
2に記載の累進焦点レンズ。 - 【請求項4】 前記レンズ屈折面における最大非点隔差
の値は、前記加入度の値から0.5ディオプターを減じ
た値以下であることを特徴とする請求項3に記載の累進
焦点レンズ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8085698A JPH09251143A (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 累進焦点レンズ |
| US08/815,801 US5864380A (en) | 1996-03-14 | 1997-03-12 | Progressive power lens |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8085698A JPH09251143A (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 累進焦点レンズ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09251143A true JPH09251143A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=13866058
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8085698A Pending JPH09251143A (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | 累進焦点レンズ |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5864380A (ja) |
| JP (1) | JPH09251143A (ja) |
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| JP2000249992A (ja) * | 1999-02-04 | 2000-09-14 | Johnson & Johnson Vision Care Inc | リグレッシブ面を備えたプログレッシブ付加レンズ及びその製造方法 |
| JP2002518705A (ja) * | 1998-06-12 | 2002-06-25 | ソーラ インターナショナル ホールディングス リミテッド | 近視レンズ |
| JP2004501389A (ja) * | 2000-04-25 | 2004-01-15 | オプティッシュ.ウエルケ.ゲー.ローデンストック | 累進眼鏡レンズ |
| US7040758B2 (en) | 2002-09-10 | 2006-05-09 | Pentax Corporation | Spectacle lens |
| US7048376B2 (en) | 2002-12-12 | 2006-05-23 | Seiko Epson Corporation | Progressive addition power lens |
| JP2010033070A (ja) * | 2005-02-04 | 2010-02-12 | Seiko Epson Corp | 組み合わせ眼鏡レンズ、補助レンズ及び組み合わせ眼鏡レンズの玉型加工方法 |
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| EP2639628A2 (en) | 2012-03-12 | 2013-09-18 | Hoya Corporation | Progressive eyeglass lens and design method, manufacturing method and design system for eyeglass lens |
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| EP1216432B1 (en) | 1999-10-01 | 2009-03-04 | Carl Zeiss Vision Australia Holdings Ltd. | Progressive lens |
| AU772399B2 (en) * | 1999-10-01 | 2004-04-29 | Carl Zeiss Vision Australia Holdings Ltd | Progressive lens |
| US6250759B1 (en) * | 1999-12-22 | 2001-06-26 | Peakvision, Llc | Eyeglass lens with multiple optical zones having varying optical properties for enhanced visualization of different scenes in outdoor recreational activities |
| US6979083B2 (en) * | 1999-12-22 | 2005-12-27 | Peakvision Llc | Eyeglass lens with multiple optical zones having varying optical properties for enhanced visualization of different scenes in outdoor recreational activities |
| US6390623B1 (en) * | 2000-03-29 | 2002-05-21 | Johnson & Johnson Vision Care, Inc. | Customized progressive addition lenses |
| ES2296759T3 (es) * | 2000-04-27 | 2008-05-01 | Rodenstock Gmbh | Cristal de gafa progresivo con poca variacion dinamica de las propiedades de uso al mover horizontalmente la vista. |
| JP4030814B2 (ja) * | 2002-07-10 | 2008-01-09 | ペンタックス株式会社 | 多焦点眼鏡レンズおよびその製造方法 |
| DE10349726A1 (de) * | 2003-10-23 | 2005-06-09 | Rodenstock Gmbh | Bildschirmarbeitsplatzglas |
| KR100439437B1 (ko) | 2003-12-18 | 2004-07-09 | 주식회사 교원나라 | 공용계좌를 통한 연동 계좌 결제 시스템 |
| EP3296792B1 (en) * | 2016-09-19 | 2025-05-14 | Essilor International | Method for managing the display of an image to a user of an optical system |
| EP4678143A1 (en) | 2024-07-09 | 2026-01-14 | Biotech Vision Care Pvt. Ltd. | Refractive edof intraocular lens for continuous vision |
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| JPH0690368B2 (ja) * | 1985-07-09 | 1994-11-14 | セイコーエプソン株式会社 | 累進多焦点レンズ及び眼鏡 |
| US5123725A (en) * | 1986-12-19 | 1992-06-23 | American Optical Corporation | Progressive addition spectacle lens |
| JP2502439B2 (ja) * | 1992-09-11 | 1996-05-29 | キヤノン株式会社 | 画像形成方法 |
| FR2726374B1 (fr) * | 1994-10-28 | 1996-12-27 | Essilor Int | Lentille ophtalmique multifocale progressive |
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1996
- 1996-03-14 JP JP8085698A patent/JPH09251143A/ja active Pending
-
1997
- 1997-03-12 US US08/815,801 patent/US5864380A/en not_active Expired - Lifetime
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|---|---|
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050204 |
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| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050322 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050510 |