JPH06337380A - 累進多焦点レンズ - Google Patents
累進多焦点レンズInfo
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- JPH06337380A JPH06337380A JP5149729A JP14972993A JPH06337380A JP H06337380 A JPH06337380 A JP H06337380A JP 5149729 A JP5149729 A JP 5149729A JP 14972993 A JP14972993 A JP 14972993A JP H06337380 A JPH06337380 A JP H06337380A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- curve
- main meridian
- distance
- progressive
- Prior art date
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/02—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
- G02C7/06—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses bifocal; multifocal ; progressive
- G02C7/061—Spectacle lenses with progressively varying focal power
- G02C7/063—Shape of the progressive surface
- G02C7/065—Properties on the principal line
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/02—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
- G02C7/06—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses bifocal; multifocal ; progressive
- G02C7/061—Spectacle lenses with progressively varying focal power
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Ophthalmology & Optometry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Eyeglasses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 屈折面全域において非点収差および像の歪曲
収差を最小限にして収差的にバランスの最適化を図り、
良好な静的視覚および動的視覚を有する累進多焦点レン
ズを提供することを目的とする。 【構成】 本発明の累進多焦点レンズは、主子午線曲線
に沿って遠景に対応する屈折力を有する遠用部と、近景
に対応する屈折力を有する近用部と、前記遠用部と前記
近用部との間において両部の屈折力を連続的に接続する
中間部とを備えた累進焦点レンズであって、前記レンズ
屈折面の縦断面曲線上の点におけるレンズ屈折面の法線
と主子午面とがなす角度θが、各縦断面曲線に沿って前
記主子午線曲線と直交する方向に、前記主子午線曲線か
ら遠ざかるにしたがって緩やかに且つ単調に変化するよ
うな屈折面形状を有することを特徴とする。
収差を最小限にして収差的にバランスの最適化を図り、
良好な静的視覚および動的視覚を有する累進多焦点レン
ズを提供することを目的とする。 【構成】 本発明の累進多焦点レンズは、主子午線曲線
に沿って遠景に対応する屈折力を有する遠用部と、近景
に対応する屈折力を有する近用部と、前記遠用部と前記
近用部との間において両部の屈折力を連続的に接続する
中間部とを備えた累進焦点レンズであって、前記レンズ
屈折面の縦断面曲線上の点におけるレンズ屈折面の法線
と主子午面とがなす角度θが、各縦断面曲線に沿って前
記主子午線曲線と直交する方向に、前記主子午線曲線か
ら遠ざかるにしたがって緩やかに且つ単調に変化するよ
うな屈折面形状を有することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼の調節力の補助とし
て使用する累進多焦点レンズに関する。
て使用する累進多焦点レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】眼の調節力が衰退して近方視が困難にな
った場合の調節力の補助用眼鏡レンズとして、装用時に
おいて上方に位置する遠用視矯正領域(以下、「遠用
部」という)と、下方の近用視矯正領域(以下、「近用
部」という)と、双方の領域の間において連続的に屈折
力が変化する累進領域(以下、「中間部」という)とを
備えた累進多焦点レンズが種々知られている。なお、本
発明において「上方」、「下方」、「水平」および「鉛
直」等は、装用時のレンズにおける位置関係を示すもの
であって、たとえば遠用部の下方とは遠用部の領域内に
あって中間部に近い領域を示す。また、近用度数と遠用
度数の差を加入度と呼ぶ。
った場合の調節力の補助用眼鏡レンズとして、装用時に
おいて上方に位置する遠用視矯正領域(以下、「遠用
部」という)と、下方の近用視矯正領域(以下、「近用
部」という)と、双方の領域の間において連続的に屈折
力が変化する累進領域(以下、「中間部」という)とを
備えた累進多焦点レンズが種々知られている。なお、本
発明において「上方」、「下方」、「水平」および「鉛
直」等は、装用時のレンズにおける位置関係を示すもの
であって、たとえば遠用部の下方とは遠用部の領域内に
あって中間部に近い領域を示す。また、近用度数と遠用
度数の差を加入度と呼ぶ。
【0003】累進多焦点レンズにおいて、遠用部および
近用部の明視域を広く確保してその間を累進領域(累進
帯)で結ぶと、累進帯の側方領域にレンズ収差が集中す
るようになる。この結果、特に累進帯の側方領域におい
て結像不良(像のボケ)および像の歪みが発生し、この
ような領域で視線を振ったり移動したりすると装用者に
は像の歪みが像のゆれとして知覚され、装用感の悪い不
快な感じを抱くことになる。
近用部の明視域を広く確保してその間を累進領域(累進
帯)で結ぶと、累進帯の側方領域にレンズ収差が集中す
るようになる。この結果、特に累進帯の側方領域におい
て結像不良(像のボケ)および像の歪みが発生し、この
ような領域で視線を振ったり移動したりすると装用者に
は像の歪みが像のゆれとして知覚され、装用感の悪い不
快な感じを抱くことになる。
【0004】このような視覚特性の課題を解決するため
に、公知の累進多焦点レンズにおいては様々な観点に基
づく設計および評価がなされている。図1は、対称に設
計された累進多焦点レンズの領域区分の概要を示す図で
ある。図示の累進多焦点レンズは、装用時において上方
に位置する遠用部Fと、下方の近用部Nと、双方の領域
の間において連続的に屈折力が変化する中間部Pとを備
えている。レンズ面の形状に関しては、レンズ面のほぼ
中央を上方から下方にかけて鉛直に走る子午線に沿った
断面と物体側レンズ面との交線MM′がレンズの加入度
などの仕様を表すための基準線として用いられ、レンズ
の設計においても重要な基準線として用いられている。
このように対称設計された累進多焦点レンズでは、遠用
部Fの遠用中心OF、遠用アイポイントEおよび近用中
心ONは、基準となる中心線MM′上にある。
に、公知の累進多焦点レンズにおいては様々な観点に基
づく設計および評価がなされている。図1は、対称に設
計された累進多焦点レンズの領域区分の概要を示す図で
ある。図示の累進多焦点レンズは、装用時において上方
に位置する遠用部Fと、下方の近用部Nと、双方の領域
の間において連続的に屈折力が変化する中間部Pとを備
えている。レンズ面の形状に関しては、レンズ面のほぼ
中央を上方から下方にかけて鉛直に走る子午線に沿った
断面と物体側レンズ面との交線MM′がレンズの加入度
などの仕様を表すための基準線として用いられ、レンズ
の設計においても重要な基準線として用いられている。
このように対称設計された累進多焦点レンズでは、遠用
部Fの遠用中心OF、遠用アイポイントEおよび近用中
心ONは、基準となる中心線MM′上にある。
【0005】また、図2に示すように、レンズの装用状
態において近用部Nが鼻側に寄ることを考慮して、近用
部Nを非対称に配置した累進多焦点レンズ(以下、「非
対称累進多焦点レンズ」という)が提案されている。こ
のような非対称累進多焦点レンズにおいても、遠用部F
の遠用中心OFと遠用アイポイントEと近用中心ONと
を通る断面と物体側レンズ面との交線からなる中心線M
M′が基準線として用いられる。本発明においては、こ
れらの基準線を総称して「主子午線曲線」という。従来
の累進多焦点レンズとしては、たとえば特公昭49−3
595号公報、特公昭52−20271号公報、特公昭
59−42285号公報および特公昭63−42764
号公報等に開示された累進多焦点レンズがある。
態において近用部Nが鼻側に寄ることを考慮して、近用
部Nを非対称に配置した累進多焦点レンズ(以下、「非
対称累進多焦点レンズ」という)が提案されている。こ
のような非対称累進多焦点レンズにおいても、遠用部F
の遠用中心OFと遠用アイポイントEと近用中心ONと
を通る断面と物体側レンズ面との交線からなる中心線M
M′が基準線として用いられる。本発明においては、こ
れらの基準線を総称して「主子午線曲線」という。従来
の累進多焦点レンズとしては、たとえば特公昭49−3
595号公報、特公昭52−20271号公報、特公昭
59−42285号公報および特公昭63−42764
号公報等に開示された累進多焦点レンズがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特公昭49−3595
号公報に開示の累進多焦点レンズでは、主子午線曲線に
対して直交する平面と屈折面とのなす交線の形状につい
て、中間部のほぼ中央に相当する点における交線のみを
円形とし、それより上方では主子午線曲線から遠ざかる
にしたがって交線の曲率半径は減少し、それより下方で
は増加するような非円形形状とするものである。このよ
うに、中間部の中央のみを円形形状とし、他の領域にお
いては単純な非円形形状としているため、近用部および
遠用部の明視域(非点隔差が0.5ディオプター以下の
範囲)が狭く、また急激な収差変化を伴うため視野が狭
くなり、像の歪み、ゆれ等が著しいという不都合があっ
た。
号公報に開示の累進多焦点レンズでは、主子午線曲線に
対して直交する平面と屈折面とのなす交線の形状につい
て、中間部のほぼ中央に相当する点における交線のみを
円形とし、それより上方では主子午線曲線から遠ざかる
にしたがって交線の曲率半径は減少し、それより下方で
は増加するような非円形形状とするものである。このよ
うに、中間部の中央のみを円形形状とし、他の領域にお
いては単純な非円形形状としているため、近用部および
遠用部の明視域(非点隔差が0.5ディオプター以下の
範囲)が狭く、また急激な収差変化を伴うため視野が狭
くなり、像の歪み、ゆれ等が著しいという不都合があっ
た。
【0007】また、特公昭52−20271号公報は、
特公昭49−3595号公報に開示された静的視覚の改
善に動的視覚の改良を加えた累進多焦点レンズを開示し
ている。しかしながら、開示の累進多焦点レンズではあ
る程度の動的視覚の改善が可能となっているものの、実
用的に十分な性能を未だ達成していないという不都合が
あった。
特公昭49−3595号公報に開示された静的視覚の改
善に動的視覚の改良を加えた累進多焦点レンズを開示し
ている。しかしながら、開示の累進多焦点レンズではあ
る程度の動的視覚の改善が可能となっているものの、実
用的に十分な性能を未だ達成していないという不都合が
あった。
【0008】さらに、特公昭59−42285号公報の
累進多焦点レンズでは、主子午線曲線に直交する平面と
屈折面とのなす交線の形状について、遠用部上方では主
子午線曲線から遠ざかるにつれて曲率半径が減少し、さ
らに上方に向かってその減少率が0に近づき、上方周辺
部(遠用部の上端)では一定の曲率半径となるような非
円形形状としている。また、遠用部の下方では曲率半径
が単調に減少するような非円形形状とし、中間部では遠
用部との接続部を除いて主子午線曲線から遠ざかるにし
たがって曲率半径が増加した後減少する非円形形状とし
ている。さらに近用部では、主子午線曲線より遠ざかる
につれて曲率半径が増加した後減少するような構成とし
ている。
累進多焦点レンズでは、主子午線曲線に直交する平面と
屈折面とのなす交線の形状について、遠用部上方では主
子午線曲線から遠ざかるにつれて曲率半径が減少し、さ
らに上方に向かってその減少率が0に近づき、上方周辺
部(遠用部の上端)では一定の曲率半径となるような非
円形形状としている。また、遠用部の下方では曲率半径
が単調に減少するような非円形形状とし、中間部では遠
用部との接続部を除いて主子午線曲線から遠ざかるにし
たがって曲率半径が増加した後減少する非円形形状とし
ている。さらに近用部では、主子午線曲線より遠ざかる
につれて曲率半径が増加した後減少するような構成とし
ている。
【0009】この公報に開示の累進多焦点レンズでは、
前記特公昭52−20271号公報に開示の累進多焦点
レンズと比較して、ある程度の視覚特性の改良がなされ
ている。しかしながら、遠用部の周辺領域、特に遠用部
の中央から下方にかけての側方領域における残存非点隔
差が依然として著しく、また、中間部および近用部の側
方領域においても像の歪み、ゆれ等が大きく、未だ十分
広い視野を得ることができないという不都合があった。
前記特公昭52−20271号公報に開示の累進多焦点
レンズと比較して、ある程度の視覚特性の改良がなされ
ている。しかしながら、遠用部の周辺領域、特に遠用部
の中央から下方にかけての側方領域における残存非点隔
差が依然として著しく、また、中間部および近用部の側
方領域においても像の歪み、ゆれ等が大きく、未だ十分
広い視野を得ることができないという不都合があった。
【0010】さらに、特公昭63−42764号公報等
に開示の累進多焦点レンズでは、動的視覚および静的視
覚の改善のために、レンズの屈折面を遠用部領域、中間
部領域および近用部領域の3つの領域に分割し、垂直線
の歪曲の仕方を主子午線曲線上の遠用中心と近用中心と
の間における曲率の変化の法則と同じ法則にしたがうよ
うにすることによって、中間部領域の側方における像の
歪曲を小さくしている。さらに、非点収差の分布を緩や
かにすることにするために、主子午線曲線に直交する平
面とレンズの屈折面との交線である横断面曲線が、遠用
部領域ではその側方領域において増加する曲率を有し、
近用部領域ではその側方領域において減少する曲率を有
し、中間部領域の上方(遠用部領域側)では一旦増加し
た後減少しさらにその後再び増加する曲率を有し、中間
部の下方(近用部領域側)では減少した後増加する曲率
を有する構成としている。
に開示の累進多焦点レンズでは、動的視覚および静的視
覚の改善のために、レンズの屈折面を遠用部領域、中間
部領域および近用部領域の3つの領域に分割し、垂直線
の歪曲の仕方を主子午線曲線上の遠用中心と近用中心と
の間における曲率の変化の法則と同じ法則にしたがうよ
うにすることによって、中間部領域の側方における像の
歪曲を小さくしている。さらに、非点収差の分布を緩や
かにすることにするために、主子午線曲線に直交する平
面とレンズの屈折面との交線である横断面曲線が、遠用
部領域ではその側方領域において増加する曲率を有し、
近用部領域ではその側方領域において減少する曲率を有
し、中間部領域の上方(遠用部領域側)では一旦増加し
た後減少しさらにその後再び増加する曲率を有し、中間
部の下方(近用部領域側)では減少した後増加する曲率
を有する構成としている。
【0011】この公報に開示の累進多焦点レンズは、前
記特公昭59−42285号公報の累進多焦点レンズに
比して、動的視覚および静的視覚の改善がある程度なさ
れているものの、中間部側方領域から近用部側方領域に
かけて、特に中間部下方の側方領域から近用部の側方領
域における像の歪曲が依然として残存しているばかりで
はなく、主子午線曲線から遠ざかるにしたがって急激に
増加する歪曲により、依然として像の歪み、ゆれをもた
らすという不都合があった。
記特公昭59−42285号公報の累進多焦点レンズに
比して、動的視覚および静的視覚の改善がある程度なさ
れているものの、中間部側方領域から近用部側方領域に
かけて、特に中間部下方の側方領域から近用部の側方領
域における像の歪曲が依然として残存しているばかりで
はなく、主子午線曲線から遠ざかるにしたがって急激に
増加する歪曲により、依然として像の歪み、ゆれをもた
らすという不都合があった。
【0012】上述のように、従来の累進多焦点レンズで
は、ある程度の視覚性能を確保することができるもの
の、その視覚性能は実用上未だ不十分なものであった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、屈
折面全域において非点収差および像の歪曲収差を最小限
にして収差的にバランスの最適化を図り、良好な静的視
覚および動的視覚を有する累進多焦点レンズを提供する
ことを目的とする。
は、ある程度の視覚性能を確保することができるもの
の、その視覚性能は実用上未だ不十分なものであった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、屈
折面全域において非点収差および像の歪曲収差を最小限
にして収差的にバランスの最適化を図り、良好な静的視
覚および動的視覚を有する累進多焦点レンズを提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、主子午線曲線に沿って遠景に対
応する屈折力を有する遠用部と、近景に対応する屈折力
を有する近用部と、前記遠用部と前記近用部との間にお
いて両部の屈折力を連続的に接続する中間部とを備えた
累進焦点レンズであって、 前記レンズ屈折面の縦断面
曲線上の点におけるレンズ屈折面の法線と主子午面とが
なす角度θが、各縦断面曲線に沿って前記主子午線曲線
と直交する方向に、前記主子午線曲線から遠ざかるにし
たがって緩やかに且つ単調に変化するような屈折面形状
を有することを特徴とする累進多焦点レンズを提供す
る。
に、本発明においては、主子午線曲線に沿って遠景に対
応する屈折力を有する遠用部と、近景に対応する屈折力
を有する近用部と、前記遠用部と前記近用部との間にお
いて両部の屈折力を連続的に接続する中間部とを備えた
累進焦点レンズであって、 前記レンズ屈折面の縦断面
曲線上の点におけるレンズ屈折面の法線と主子午面とが
なす角度θが、各縦断面曲線に沿って前記主子午線曲線
と直交する方向に、前記主子午線曲線から遠ざかるにし
たがって緩やかに且つ単調に変化するような屈折面形状
を有することを特徴とする累進多焦点レンズを提供す
る。
【0014】また、本発明の好ましい態様において、前
記レンズ屈折面の全域に亘り任意の点における角度θ
は、前記レンズの屈折率をnとし、前記任意の点の前記
主子午線曲線からの水平方向距離をH(m)とし、前記
遠用部の屈折力をDF (ディオプター)とし、加入度を
A(ディオプター)とするとき、 tan-1(H・DF /(n−1))≦|θ| tan-1(H・(DF +A)/(n−1))≧|θ| の条件を満足する。
記レンズ屈折面の全域に亘り任意の点における角度θ
は、前記レンズの屈折率をnとし、前記任意の点の前記
主子午線曲線からの水平方向距離をH(m)とし、前記
遠用部の屈折力をDF (ディオプター)とし、加入度を
A(ディオプター)とするとき、 tan-1(H・DF /(n−1))≦|θ| tan-1(H・(DF +A)/(n−1))≧|θ| の条件を満足する。
【0015】
【作用】本発明は、図1および図2に示すように、主子
午線曲線MM′に沿って遠景に対応する屈折力を有する
遠用部Fと、近景に対応する屈折力を有する近用部N
と、前記遠用部Fと前記近用部Nとの間において両部の
屈折力を連続的に接続する中間部Pとを備えた累進焦点
レンズにおいて、遠用部では十分広い視野を有し、中間
部および近用部では実用上不便のない広さの明視域を有
し、その側方領域においても像の歪み、ゆれ等を極力低
減し、側方領域においても不快感を感じることのない累
進焦点レンズを実現するために、レンズ各部の最適形状
を見い出し、屈折面全域において収差的にバランスの最
適化を図ったものである。
午線曲線MM′に沿って遠景に対応する屈折力を有する
遠用部Fと、近景に対応する屈折力を有する近用部N
と、前記遠用部Fと前記近用部Nとの間において両部の
屈折力を連続的に接続する中間部Pとを備えた累進焦点
レンズにおいて、遠用部では十分広い視野を有し、中間
部および近用部では実用上不便のない広さの明視域を有
し、その側方領域においても像の歪み、ゆれ等を極力低
減し、側方領域においても不快感を感じることのない累
進焦点レンズを実現するために、レンズ各部の最適形状
を見い出し、屈折面全域において収差的にバランスの最
適化を図ったものである。
【0016】すでに上述したように、累進多焦点レンズ
において、遠用部Fおよび近用部Nの明視域を広く確保
してその間を累進帯である中間部Pで結ぶと、その中間
部Pの側方領域にレンズ収差が集中するようになり、こ
の領域の存在が像のボケをはじめとして像の歪みを引き
起し視線を移動したときのゆれとして、装用者に悪い印
象を与える。この累進帯の側方領域には、レンズ収差、
特に非点収差が発生し、また屈折面の各部分で像の倍率
が異なるため像の歪曲収差も発生する。この像の歪曲収
差は、像の歪みとして装用者に知覚されることはもちろ
ん、装用者が動くものを眼で追ったり、首を動かすこと
により視線に対して見える物体が相対的に動く場合に、
像のゆれとして装用者に知覚され、著しい不快感を起こ
させることになる。このように、動く物体を見るような
場合を動的視覚と呼ぶ。これに対して、本を読んだり1
つの点を注視するような視線と物体との間に相対的な動
きのほとんどない場合を静的視覚と呼ぶ。
において、遠用部Fおよび近用部Nの明視域を広く確保
してその間を累進帯である中間部Pで結ぶと、その中間
部Pの側方領域にレンズ収差が集中するようになり、こ
の領域の存在が像のボケをはじめとして像の歪みを引き
起し視線を移動したときのゆれとして、装用者に悪い印
象を与える。この累進帯の側方領域には、レンズ収差、
特に非点収差が発生し、また屈折面の各部分で像の倍率
が異なるため像の歪曲収差も発生する。この像の歪曲収
差は、像の歪みとして装用者に知覚されることはもちろ
ん、装用者が動くものを眼で追ったり、首を動かすこと
により視線に対して見える物体が相対的に動く場合に、
像のゆれとして装用者に知覚され、著しい不快感を起こ
させることになる。このように、動く物体を見るような
場合を動的視覚と呼ぶ。これに対して、本を読んだり1
つの点を注視するような視線と物体との間に相対的な動
きのほとんどない場合を静的視覚と呼ぶ。
【0017】静的視覚は、主として非点収差により影響
を受ける。すなわち、非点収差が全体として小さいほ
ど、また遠用部、近用部および中間部の各明視域が広い
ほど、快適な視覚が得られる。一方、動的視覚は、主と
して像の歪曲収差に影響される。すなわち、像の歪曲が
小さいほど、像のゆれの小さい快適な視覚が得られる。
静的視覚と動的視覚との関係は独立した関係ではなく、
良好な静的視覚を得るために明視域を広くすると、レン
ズの側方領域において像倍率の変化が急激になるため像
の歪曲が大きくなり、動的視覚が損なわれるという相反
する関係があるといわれてきた。また逆に、動的視覚を
良くすると、遠用部領域および近用部領域の側方におけ
る非点収差が大きくなって、静的視覚を損なうという相
反関係があるといわれてきた。
を受ける。すなわち、非点収差が全体として小さいほ
ど、また遠用部、近用部および中間部の各明視域が広い
ほど、快適な視覚が得られる。一方、動的視覚は、主と
して像の歪曲収差に影響される。すなわち、像の歪曲が
小さいほど、像のゆれの小さい快適な視覚が得られる。
静的視覚と動的視覚との関係は独立した関係ではなく、
良好な静的視覚を得るために明視域を広くすると、レン
ズの側方領域において像倍率の変化が急激になるため像
の歪曲が大きくなり、動的視覚が損なわれるという相反
する関係があるといわれてきた。また逆に、動的視覚を
良くすると、遠用部領域および近用部領域の側方におけ
る非点収差が大きくなって、静的視覚を損なうという相
反関係があるといわれてきた。
【0018】図3は、対称に設計されたレンズの屈折表
面σについての縦断面曲線を説明する斜視図である。図
3では、レンズの幾何中心をOGとし、幾何中心OGに
おける屈折表面σの曲率中心(不図示)と幾何中心OG
とを通る軸線をx軸としている。また、幾何中心OGを
原点として、図中鉛直方向にy軸を、水平方向にz軸を
とっている。
面σについての縦断面曲線を説明する斜視図である。図
3では、レンズの幾何中心をOGとし、幾何中心OGに
おける屈折表面σの曲率中心(不図示)と幾何中心OG
とを通る軸線をx軸としている。また、幾何中心OGを
原点として、図中鉛直方向にy軸を、水平方向にz軸を
とっている。
【0019】本発明における「縦断面曲線」とは、主子
午線曲線MM′を含む主子午面χ0(x−y平面)と平
行な平面χjによって縦断される屈折表面σの横断線の
ことである。換言すれば、本発明における「縦断面曲
線」は平面χjと屈折表面σとの交線であり、図中縦断
面曲線Mjとして表されている。
午線曲線MM′を含む主子午面χ0(x−y平面)と平
行な平面χjによって縦断される屈折表面σの横断線の
ことである。換言すれば、本発明における「縦断面曲
線」は平面χjと屈折表面σとの交線であり、図中縦断
面曲線Mjとして表されている。
【0020】図4は縦断面曲線M1上の各点におけるレ
ンズ屈折面の法線と主子午面とのなす角度の変化を示す
図である。図3において、P1、P2およびP3は縦断
面曲線M1上においてそれぞれ遠用部、近用部および中
間部の領域内の点である。各点P1、P2およびP3に
おけるレンズ屈折面の法線N1、N2およびN3が主子
午面Sとなす角度は、それぞれK1、K2およびK3で
表されている。各縦断面曲線(たとえばM1等)上の点
における角度θ(たとえば角度K1、K2およびK3
等)の各断面曲線に沿った水平方向(主子午線曲線と直
交する方向)の変化は、近似的に各縦断面曲線に沿った
水平方向のプリズム量の変化と比例する。したがって、
各縦断面曲線に沿った角度θの水平方向の変化は、その
断面での鉛直線の歪曲と見なすことができる。
ンズ屈折面の法線と主子午面とのなす角度の変化を示す
図である。図3において、P1、P2およびP3は縦断
面曲線M1上においてそれぞれ遠用部、近用部および中
間部の領域内の点である。各点P1、P2およびP3に
おけるレンズ屈折面の法線N1、N2およびN3が主子
午面Sとなす角度は、それぞれK1、K2およびK3で
表されている。各縦断面曲線(たとえばM1等)上の点
における角度θ(たとえば角度K1、K2およびK3
等)の各断面曲線に沿った水平方向(主子午線曲線と直
交する方向)の変化は、近似的に各縦断面曲線に沿った
水平方向のプリズム量の変化と比例する。したがって、
各縦断面曲線に沿った角度θの水平方向の変化は、その
断面での鉛直線の歪曲と見なすことができる。
【0021】像の歪み、ゆれを小さくするには、このプ
リズム量の水平方向の変化量を絶対値として小さくする
ばかりでなく、各縦断面曲線に沿った水平プリズムの変
化がレンズの周辺に向かって、すなわち主子午線曲線か
ら遠ざかるにしたがって緩やかで且つ単調である必要が
ある。換言すれば、静的視覚のために水平プリズムの変
化量を絶対値として小さくして像の歪みを小さくするば
かりでなく、動的視覚の改善のために水平プリズムがレ
ンズの周辺領域に向かって単調に且つ緩やかに増加また
は減少する必要がある。事実、水平プリズムの変化量を
絶対値として小さくしても、レンズの周辺領域のある部
分において水平プリズムが急激に変化する場合には、そ
の領域において像のゆれを大きく感じてしまうことにな
る。すなわち、水平プリズムの変化率が重要になってく
る。
リズム量の水平方向の変化量を絶対値として小さくする
ばかりでなく、各縦断面曲線に沿った水平プリズムの変
化がレンズの周辺に向かって、すなわち主子午線曲線か
ら遠ざかるにしたがって緩やかで且つ単調である必要が
ある。換言すれば、静的視覚のために水平プリズムの変
化量を絶対値として小さくして像の歪みを小さくするば
かりでなく、動的視覚の改善のために水平プリズムがレ
ンズの周辺領域に向かって単調に且つ緩やかに増加また
は減少する必要がある。事実、水平プリズムの変化量を
絶対値として小さくしても、レンズの周辺領域のある部
分において水平プリズムが急激に変化する場合には、そ
の領域において像のゆれを大きく感じてしまうことにな
る。すなわち、水平プリズムの変化率が重要になってく
る。
【0022】このように、静的視覚の改善のためには水
平プリズムの変化量を絶対値として小さくし、動的視覚
の改善のためには水平プリズムの変化率(微分値)がレ
ンズの周辺に向かって緩やかに且つ単調に増加あるいは
減少するようなレンズ面形状を構成する必要がある。そ
こで本発明においては、このプリズム量に比例する角度
θに着目し、角度θの各縦断面曲線に沿った水平方向変
化が、主子午線曲線から遠ざかるにしたがって緩やかで
且つ単調であることを必須要件としている。
平プリズムの変化量を絶対値として小さくし、動的視覚
の改善のためには水平プリズムの変化率(微分値)がレ
ンズの周辺に向かって緩やかに且つ単調に増加あるいは
減少するようなレンズ面形状を構成する必要がある。そ
こで本発明においては、このプリズム量に比例する角度
θに着目し、角度θの各縦断面曲線に沿った水平方向変
化が、主子午線曲線から遠ざかるにしたがって緩やかで
且つ単調であることを必須要件としている。
【0023】ところで、一般に眼鏡レンズでは曲率半径
と屈折力との間に密接な関係がある。すなわち、曲率半
径をR(m)とし、屈折力をD(ディオプター)とし、
レンズの屈折率をnとすると、次の数式(1)で表され
る関係が成立する。 D=(n−1)/R (1) レンズ屈折面が半径Rの完全な球面であると近似する
と、主子午線曲線から水平方向に間隔H(m)だけ離れ
た縦断面曲線上の点に着目すると、次の数式(2)また
は(3)で表される関係が成立する。 tanθ≒H/R (2) θ≒tan-1(H/R) (3) すなわち、数式(1)および(3)より次の数式(4)
で表される関係が成立する。 θ≒tan-1(H・D/(n−1)) (4)
と屈折力との間に密接な関係がある。すなわち、曲率半
径をR(m)とし、屈折力をD(ディオプター)とし、
レンズの屈折率をnとすると、次の数式(1)で表され
る関係が成立する。 D=(n−1)/R (1) レンズ屈折面が半径Rの完全な球面であると近似する
と、主子午線曲線から水平方向に間隔H(m)だけ離れ
た縦断面曲線上の点に着目すると、次の数式(2)また
は(3)で表される関係が成立する。 tanθ≒H/R (2) θ≒tan-1(H/R) (3) すなわち、数式(1)および(3)より次の数式(4)
で表される関係が成立する。 θ≒tan-1(H・D/(n−1)) (4)
【0024】本発明では、角度θの各縦断面曲線に沿っ
た水平方向変化が、主子午線曲線から遠ざかるにしたが
って緩やかで且つ単調であるという上述の条件を満足す
るとともに、レンズ面上の任意の点について次の条件式
(5)および(6)を満足するのが好ましい。 tan-1(H・DF /(n−1))≦|θ| (5) tan-1(H・(DF +A)/(n−1))≧|θ| (6) ここで、 DF :遠用部の屈折力(ディオプター) A :加入度(ディオプター) n :レンズの屈折率 H :主子午線曲線からの水平方向距離(m)
た水平方向変化が、主子午線曲線から遠ざかるにしたが
って緩やかで且つ単調であるという上述の条件を満足す
るとともに、レンズ面上の任意の点について次の条件式
(5)および(6)を満足するのが好ましい。 tan-1(H・DF /(n−1))≦|θ| (5) tan-1(H・(DF +A)/(n−1))≧|θ| (6) ここで、 DF :遠用部の屈折力(ディオプター) A :加入度(ディオプター) n :レンズの屈折率 H :主子午線曲線からの水平方向距離(m)
【0025】条件式(5)の下限値は遠用部Fの屈折力
に対応する曲率を有する球面上にある点における角度θ
の値であり、条件式(6)の上限値は近用部Nの屈折力
に対応する曲率を有する球面上にある点における角度θ
の値である。このように最も小さい屈折力である遠用部
Fの屈折力DF に対応する最小値としての角度と、最も
大きい屈折力である近用部Nの屈折力(DF +A)に対
応する最大値としての角度とによって規定される範囲内
において、角度θが主子午線曲線から遠ざかるにしたが
って緩やかに且つ単調に増加または減少するという上述
の条件を実現するのが好ましい。
に対応する曲率を有する球面上にある点における角度θ
の値であり、条件式(6)の上限値は近用部Nの屈折力
に対応する曲率を有する球面上にある点における角度θ
の値である。このように最も小さい屈折力である遠用部
Fの屈折力DF に対応する最小値としての角度と、最も
大きい屈折力である近用部Nの屈折力(DF +A)に対
応する最大値としての角度とによって規定される範囲内
において、角度θが主子午線曲線から遠ざかるにしたが
って緩やかに且つ単調に増加または減少するという上述
の条件を実現するのが好ましい。
【0026】このような累進多焦点レンズのレンズ面の
設計においては、レンズとしての円形形状の範囲内のみ
において設計評価するのではなく、レンズ面の円形形状
を含む四角形を想定し、この四角形内において面形状の
設計および評価を行った。レンズの円形形状を包含する
より大きな面において曲面を最適化することによって、
実用的レンズ面をより滑らかな優れた形状にすることが
可能になる。
設計においては、レンズとしての円形形状の範囲内のみ
において設計評価するのではなく、レンズ面の円形形状
を含む四角形を想定し、この四角形内において面形状の
設計および評価を行った。レンズの円形形状を包含する
より大きな面において曲面を最適化することによって、
実用的レンズ面をより滑らかな優れた形状にすることが
可能になる。
【0027】また、一般に累進多焦点レンズは眼鏡フレ
ームに合わせて加工されるため、遠用部F、中間部Pお
よび近用部Nの各領域、特に周辺部を含む遠用部Fと近
用部Nの領域は、フレームの形状によって大きく変化す
る。加工前の累進多焦点レンズは一般に直径60mm程
度以上の円形レンズであり、この円形形状のまま眼鏡小
売店に供給され、小売店において所望の眼鏡フレーム形
状に合わせて加工されている。したがって、本発明の累
進多焦点レンズの面形状の規定においては、加工前のレ
ンズ形状を基準とするものである。そして、累進多焦点
レンズの最適面形状の設計においては、使用頻度の高い
中心領域ばかりでなく、使用される有効領域を含むより
広い領域における面形状をも考慮して収差のバランスを
図ることが肝要である。
ームに合わせて加工されるため、遠用部F、中間部Pお
よび近用部Nの各領域、特に周辺部を含む遠用部Fと近
用部Nの領域は、フレームの形状によって大きく変化す
る。加工前の累進多焦点レンズは一般に直径60mm程
度以上の円形レンズであり、この円形形状のまま眼鏡小
売店に供給され、小売店において所望の眼鏡フレーム形
状に合わせて加工されている。したがって、本発明の累
進多焦点レンズの面形状の規定においては、加工前のレ
ンズ形状を基準とするものである。そして、累進多焦点
レンズの最適面形状の設計においては、使用頻度の高い
中心領域ばかりでなく、使用される有効領域を含むより
広い領域における面形状をも考慮して収差のバランスを
図ることが肝要である。
【0028】
【実施例】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説明
する。図5は、本発明の実施例にかかる累進多焦点レン
ズについて、主子午線曲線から間隔を隔てた各縦断面曲
線に沿った点における法線と主子午面とがなす角度の変
化を示す図である。図5において、縦軸は法線と主子午
面とがなす角度θ(度)を表し、横軸は鉛直方向の座標
であって図中左端は遠用部の上端を示し図中右端は近用
部の下端を示している。すなわち、図中左側の領域は遠
用部Fの領域であり、図中右側の領域は近用部Nの領域
であり、図中中央部は中間部Pの領域である。
する。図5は、本発明の実施例にかかる累進多焦点レン
ズについて、主子午線曲線から間隔を隔てた各縦断面曲
線に沿った点における法線と主子午面とがなす角度の変
化を示す図である。図5において、縦軸は法線と主子午
面とがなす角度θ(度)を表し、横軸は鉛直方向の座標
であって図中左端は遠用部の上端を示し図中右端は近用
部の下端を示している。すなわち、図中左側の領域は遠
用部Fの領域であり、図中右側の領域は近用部Nの領域
であり、図中中央部は中間部Pの領域である。
【0029】本実施例では、対称設計の累進多焦点レン
ズについて、主子午線曲線からそれぞれ5mm、10m
m、15mm、20mm、25mm、30mm、35m
mだけ水平方向に間隔を隔てた縦断面曲線M1、M2、
M3、M4、M5、M6、M7に沿った点における法線
と主子午面となす角度θの変化をプロットしている。こ
のように、本実施例の累進多焦点レンズでは、角度θが
主子午線曲線から遠ざかるにしたがって緩やかに且つ単
調に増加または減少している。この結果、上述したよう
に、水平プリズムの変化がレンズの周辺に向かって緩や
か且つ単調であるため、像の歪曲収差が低減され、動的
視覚が改善されていることがわかる。
ズについて、主子午線曲線からそれぞれ5mm、10m
m、15mm、20mm、25mm、30mm、35m
mだけ水平方向に間隔を隔てた縦断面曲線M1、M2、
M3、M4、M5、M6、M7に沿った点における法線
と主子午面となす角度θの変化をプロットしている。こ
のように、本実施例の累進多焦点レンズでは、角度θが
主子午線曲線から遠ざかるにしたがって緩やかに且つ単
調に増加または減少している。この結果、上述したよう
に、水平プリズムの変化がレンズの周辺に向かって緩や
か且つ単調であるため、像の歪曲収差が低減され、動的
視覚が改善されていることがわかる。
【0030】図6は、図5に示すレンズ面形状を有する
本実施例の累進多焦点レンズについての等非点隔差曲線
図である。図6において、等非点隔差曲線は0.5ディ
オプターごとの値で示されている。図6に示すように、
本実施例の累進多焦点レンズでは、像の歪曲収差の低減
による動的視覚の改善に加えて、非点収差も低減されて
おり静的視覚においても改善が見られることがわかる。
本実施例の累進多焦点レンズについての等非点隔差曲線
図である。図6において、等非点隔差曲線は0.5ディ
オプターごとの値で示されている。図6に示すように、
本実施例の累進多焦点レンズでは、像の歪曲収差の低減
による動的視覚の改善に加えて、非点収差も低減されて
おり静的視覚においても改善が見られることがわかる。
【0031】なお、従来の累進多焦点レンズでは、主子
午線曲線に沿って全線に亘り微視的な球面の連続とする
いわゆる臍点曲線としたものや、主子午線曲線上の一部
の領域において主子午線曲線に沿った曲率ρm と主子午
線曲線に直交する方向の曲率ρs とが実質的に異なるよ
うな面形状とするものが提案されている。すなわち、従
来の累進多焦点レンズは、主子午線曲線上の面形状に着
目すれば、主子午線曲線の全線に亘って主子午線曲線に
沿った曲率ρm と主子午線曲線に直交する方向の曲率ρ
s とがほぼ等しいようにいわゆる臍点状にしたものと、
主子午線曲線の少なくとも一部において主子午線曲線に
沿った曲率ρm と主子午線曲線に直交する方向の曲率ρ
s が実質的に異なるようにしたものとに大別することが
できる。本発明は、いずれの型式の累進多焦点レンズに
も適用することができる。
午線曲線に沿って全線に亘り微視的な球面の連続とする
いわゆる臍点曲線としたものや、主子午線曲線上の一部
の領域において主子午線曲線に沿った曲率ρm と主子午
線曲線に直交する方向の曲率ρs とが実質的に異なるよ
うな面形状とするものが提案されている。すなわち、従
来の累進多焦点レンズは、主子午線曲線上の面形状に着
目すれば、主子午線曲線の全線に亘って主子午線曲線に
沿った曲率ρm と主子午線曲線に直交する方向の曲率ρ
s とがほぼ等しいようにいわゆる臍点状にしたものと、
主子午線曲線の少なくとも一部において主子午線曲線に
沿った曲率ρm と主子午線曲線に直交する方向の曲率ρ
s が実質的に異なるようにしたものとに大別することが
できる。本発明は、いずれの型式の累進多焦点レンズに
も適用することができる。
【0032】また、レンズの装用状態において近用部が
鼻側によることを考慮して近用部を非対称に配置した非
対称累進多焦点レンズにおいても、遠用中心と遠用アイ
ポイントとを結ぶ線分および近用中心と遠用アイポイン
トとを結ぶ線分とからなる中心線を基準線すなわち主子
午線曲線として扱うことができることはすでに上述のと
おりである。したがって、非対称設計の累進多焦点レン
ズについても、この主子午線曲線に基づいて本発明を適
用することができる。
鼻側によることを考慮して近用部を非対称に配置した非
対称累進多焦点レンズにおいても、遠用中心と遠用アイ
ポイントとを結ぶ線分および近用中心と遠用アイポイン
トとを結ぶ線分とからなる中心線を基準線すなわち主子
午線曲線として扱うことができることはすでに上述のと
おりである。したがって、非対称設計の累進多焦点レン
ズについても、この主子午線曲線に基づいて本発明を適
用することができる。
【0033】
【効果】以上説明したごとく、本発明の累進多焦点レン
ズでは、水平プリズムの変化量を絶対値として小さくす
るばかりでなく、各縦断面曲線に沿った水平プリズムの
変化がレンズの周辺に向かって緩やかで且つ単調であ
る。したがって、屈折面全域において非点収差および像
の歪曲収差を最小限にして収差的にバランスの最適化が
図られ、非点収差の低減による静的視覚の改善ばかりで
なく、像の歪曲収差の低減によって動的視覚の改善も実
現されている。
ズでは、水平プリズムの変化量を絶対値として小さくす
るばかりでなく、各縦断面曲線に沿った水平プリズムの
変化がレンズの周辺に向かって緩やかで且つ単調であ
る。したがって、屈折面全域において非点収差および像
の歪曲収差を最小限にして収差的にバランスの最適化が
図られ、非点収差の低減による静的視覚の改善ばかりで
なく、像の歪曲収差の低減によって動的視覚の改善も実
現されている。
【図1】対称に設計された累進多焦点レンズの領域区分
の概要を示す図である。
の概要を示す図である。
【図2】非対称に設計された累進多焦点レンズの領域区
分の概要を示す図である。
分の概要を示す図である。
【図3】対称に設計されたレンズの屈折表面についての
縦断面曲線を説明する図である。
縦断面曲線を説明する図である。
【図4】縦断面曲線上の各点におけるレンズ屈折面の法
線と主子午面とのなす角度の変化を示す図である。
線と主子午面とのなす角度の変化を示す図である。
【図5】本発明の実施例にかかる累進多焦点レンズにつ
いて、主子午線曲線から間隔を隔てた各縦断面曲線に沿
った点における法線と主子午面とがなす角度の変化を示
す図である。
いて、主子午線曲線から間隔を隔てた各縦断面曲線に沿
った点における法線と主子午面とがなす角度の変化を示
す図である。
【図6】図5に示すレンズ面形状を有する本実施例の累
進多焦点レンズについての等非点隔差曲線図である。
進多焦点レンズについての等非点隔差曲線図である。
F 遠用部 N 近用部 P 中間部 OF 遠用中心 ON 近用中心 E 遠用アイポイント MM′主子午線曲線 D 屈折力 R 曲率半径 A 加入度 DF 遠点部の屈折力 H 主子午線曲線からの水平方向距離 OG 幾何中心 O0 曲率中心 Mj 縦断面曲線
Claims (2)
- 【請求項1】 主子午線曲線に沿って遠景に対応する屈
折力を有する遠用部と、近景に対応する屈折力を有する
近用部と、前記遠用部と前記近用部との間において両部
の屈折力を連続的に接続する中間部とを備えた累進焦点
レンズであって、 前記レンズ屈折面の縦断面曲線上の点におけるレンズ屈
折面の法線と主子午面とがなす角度θが、各縦断面曲線
に沿って前記主子午線曲線と直交する方向に、前記主子
午線曲線から遠ざかるにしたがって緩やかに且つ単調に
変化するような屈折面形状を有することを特徴とする累
進多焦点レンズ。 - 【請求項2】 前記レンズ屈折面の全域に亘り任意の点
における角度θは、前記レンズの屈折率をnとし、前記
任意の点の前記主子午線曲線からの水平方向距離をH
(m)とし、前記遠用部の屈折力をDF (ディオプタ
ー)とし、加入度をA(ディオプター)とするとき、 tan-1(H・DF /(n−1))≦|θ| tan-1(H・(DF +A)/(n−1))≧|θ| の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の累
進多焦点レンズ。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5149729A JPH06337380A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 累進多焦点レンズ |
| US08/249,969 US5510860A (en) | 1993-05-31 | 1994-05-27 | Progressive multifocal lens |
| EP94108366A EP0627645A3 (en) | 1993-05-31 | 1994-05-31 | Progressive multifocal lens. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5149729A JPH06337380A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 累進多焦点レンズ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06337380A true JPH06337380A (ja) | 1994-12-06 |
Family
ID=15481542
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5149729A Pending JPH06337380A (ja) | 1993-05-31 | 1993-05-31 | 累進多焦点レンズ |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5510860A (ja) |
| EP (1) | EP0627645A3 (ja) |
| JP (1) | JPH06337380A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018097283A (ja) * | 2016-12-16 | 2018-06-21 | 東海光学株式会社 | 眼鏡用レンズ |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE69535835D1 (de) * | 1994-10-21 | 2008-10-23 | Carl Zeiss Vision Au Holding | Verbesserter augen-korrekturlinsen-rohling |
| AUPN944096A0 (en) * | 1996-04-24 | 1996-05-16 | Sola International Holdings Ltd | Progressive lens |
| AU720997B2 (en) * | 1996-04-24 | 2000-06-22 | Sola International Holdings Ltd | Progressive lens |
| ATE386958T1 (de) * | 2000-04-25 | 2008-03-15 | Rodenstock Gmbh | Progressives brillenglas mit geringer dynamischer verzeichnung |
| EP1277075B1 (de) | 2000-04-25 | 2008-02-13 | Rodenstock GmbH | Progressives brillenglas mit geringen vergrösserungsunterschieden |
| WO2005124434A1 (en) * | 2004-06-10 | 2005-12-29 | Cabot Safety Intermediate Corporation | Variable geometry lens |
| US8256895B2 (en) * | 2008-02-20 | 2012-09-04 | Swissphonics Sa | Progressive multifocal ophthalmic lenses identically optimized over a wide range of refractive indices, base curves, and additions |
| JP7356743B2 (ja) * | 2020-02-03 | 2023-10-05 | 東海光学株式会社 | 眼鏡レンズの性能評価方法及びプログラム |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| BE755907A (fr) * | 1969-09-11 | 1971-02-15 | Lunetiers | Lentilles a puissance focale progressive |
| FR2193989B2 (ja) * | 1972-07-26 | 1975-03-07 | Essilor Int | |
| JPS5942285A (ja) * | 1982-08-30 | 1984-03-08 | 三菱電機株式会社 | 姿勢制御台車 |
| JPS6342764A (ja) * | 1986-08-11 | 1988-02-23 | Nikkei:Kk | 匣鉢アルミナ塗布装置及び方法 |
| US5000559A (en) * | 1988-02-29 | 1991-03-19 | Nikon Corporation | Ophthalmic lenses having progressively variable refracting power |
| JPH0239768A (ja) * | 1988-07-29 | 1990-02-08 | Minolta Camera Co Ltd | デジタルカラー複写機 |
| US5048945A (en) * | 1989-07-14 | 1991-09-17 | Nikon Corporation | Progressive power lens |
| FR2683642B1 (fr) * | 1991-11-12 | 1994-01-14 | Essilor Internal Cie Gle Optique | Lentille ophtalmique multifocale progressive. |
-
1993
- 1993-05-31 JP JP5149729A patent/JPH06337380A/ja active Pending
-
1994
- 1994-05-27 US US08/249,969 patent/US5510860A/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-05-31 EP EP94108366A patent/EP0627645A3/en not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018097283A (ja) * | 2016-12-16 | 2018-06-21 | 東海光学株式会社 | 眼鏡用レンズ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0627645A3 (en) | 1995-09-20 |
| US5510860A (en) | 1996-04-23 |
| EP0627645A2 (en) | 1994-12-07 |
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