JPH09252745A - フレーバー含有糖組成物の製造方法 - Google Patents

フレーバー含有糖組成物の製造方法

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JPH09252745A
JPH09252745A JP8094727A JP9472796A JPH09252745A JP H09252745 A JPH09252745 A JP H09252745A JP 8094727 A JP8094727 A JP 8094727A JP 9472796 A JP9472796 A JP 9472796A JP H09252745 A JPH09252745 A JP H09252745A
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JP
Japan
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flavor
heating zone
zone temperature
sugar
drying
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JP8094727A
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English (en)
Inventor
Toshitsugu Suzuki
寿嗣 鈴木
Tetsuya Nakamura
哲也 中村
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T Hasegawa Co Ltd
Original Assignee
T Hasegawa Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揮発性フレーバーを熱や酸化に対して安定な
状態の粉末状にし、フレーバーの保留性及び安定性に優
れ、長期間安定な粉末香料の製造方法を提供する。 【解決手段】 糖液とフレーバーとの混合物を、発泡し
ない条件下で真空乾燥させることを特徴とする、更に具
体的には、ベルト式連続真空乾燥装置において、第1加
熱ゾーン温度145±10℃、第2加熱ゾーン温度13
5±10℃、第3加熱ゾーン温度45±5℃及び冷却ゾ
ーン温度25±5℃で真空乾燥を行い、フレーバーの保
留性及び安定性に優れ、長期間安定な粉末香料を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレーバー含有糖
組成物の製造方法に関し、より具体的には、糖液とフレ
ーバーとの混合物を乾燥させる際に、発泡しない条件下
で真空乾燥させることを特徴とするフレーバー含有糖組
成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、食品のフレーバーを安定な乾
燥粉末状に保持する方法は多く行われて来た。例えば、
保香用糖液とフレーバーとの混合液を噴霧乾燥するよく
知られた方法のほか、70〜80重量%の糖濃度範囲の
糖液を50℃以下の温度でフレーバーと混合し、50℃
以下、減圧下で乾燥する方法(特公昭51−23581
号公報)、糖液とフレーバーとの混合液を真空乾燥させ
る際に、温度10〜55℃の範囲内で、被乾燥物の発泡
後の体積の増大が、前の体積の5倍以下となるような圧
力で乾燥する方法(特公昭52−18780号公報)、
蔗糖を結晶化させて、結晶内にフレーバーを固定化し乾
燥する方法(特公昭53−1827号公報、特公昭56
−50553号公報)、マルトース、ラクトース等の少
糖類とデンプン加水分解物の分子状混合状態の中にフレ
ーバーを添加して乾燥する方法(特公昭52−3706
2号公報)などが提案されている。
【0003】上記した如きフレーバー含有糖組成物の乾
燥方法では、フレーバーの揮散防止及び乾燥時間の短縮
のために、低温でしかも発泡しやすい条件が採用されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ごとき方法で得られるフレーバー含有糖組成物は、発泡
していて表面積が大きいため、フレーバーが揮散あるい
は酸化されやすいなどの欠点を有している。また、前記
特公昭53−1827号公報に記載の常温に放置し糖の
結晶化を待つ方法では、乾燥に長時間を要するなどの製
造上の問題点もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のご
とき欠点を有する従来のフレーバー含有糖組成物の製造
方法を改善すべく鋭意研究を行った。その結果、糖液と
フレーバーとの混合物を、発泡しない条件下で真空乾燥
させることを特徴とする、より具体的には、真空乾燥
を、ベルト式連続真空乾燥装置において、第1加熱ゾー
ン温度145±10℃、第2加熱ゾーン温度135±1
0℃、第3加熱ゾーン温度45±5℃及び冷却ゾーン温
度25±5℃の条件下で行うことにより、上記欠点を一
挙に解決することができることを見出し、本発明を完成
した。
【0006】かくして、本発明は、糖液とフレーバーと
の混合物を発泡しない条件下で真空乾燥させることを特
徴とする、熱や酸化に対して安定で且つフレーバーの揮
散が防止された、フレーバー含有糖組成物の製造方法を
提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳細に
説明する。
【0008】本発明の一実施態様においては、例えば、
果糖ブドウ糖液糖に乳化剤として例えばポリグリセリン
脂肪酸エステルを混合溶解した後、オレンジフレーバー
を少量ずつ添加しながら撹拌して乳化する。このように
して得られるオレンジフレーバー含有糖液をベルト式連
続真空乾燥装置を用いて乾燥する。その乾燥温度条件と
しては、例えば、第1加熱ゾーン温度145℃、第2加
熱ゾーン温度135℃、第3加熱ゾーン温度45℃及び
冷却ゾーン温度25℃とし、この乾燥条件下で真空乾燥
を行い、乾燥後排出されたブロック状の乾燥物を粉砕機
で所望の粒度に粉砕することによって、本発明品のフレ
ーバー含有糖組成物を得る。
【0009】本発明で使用することができる糖液は高濃
度の糖液が望ましく、例えば、DEが40以上の水飴、
果糖ブドウ糖液糖、液化オリゴ糖、高濃度ショ糖液糖、
還元麦芽糖水飴等の糖液を挙げることができる。
【0010】また、本発明で使用することができるフレ
ーバーは、食品で使用できるものなら特に制限されるも
のではなく、例えば、オレンジ、レモン、ライム、グレ
ープフルーツなどの柑橘類精油;花精油、ペパーミント
油、スペアミント油、スパイス油などの植物精油;コー
ラナッツエキストラクト、コーヒーエキストラクト、ワ
ニラエキストラクト、ココアエキストラクト、紅茶エキ
ストラクト、スパイス類エキストラクトなどの油性及び
水性のエキストラクト及びこれらのオレオレジン類;着
香油、バター分解物、チーズ分解物;合成香料化合物、
油性調合香料組成物及びこれらの任意の混合物などが挙
げられる。
【0011】これらフレーバーの使用量は、使用する上
記の糖液の種類等にもよるが、一般的に、糖液(固形
分)に対して約0.1〜40%、好ましくは、約10〜
30%程度の範囲内を挙げることができる。
【0012】また、上記した如きフレーバーを糖液に添
加する際、それらを糖液中に溶解あるいは乳化するため
に場合により乳化剤を使用することができるが、そのよ
うな乳化剤としては、特に制限されるものではなく、従
来から飲食品等に用いられている各種の乳化剤が使用可
能であり、例えば、脂肪酸モノグリセリド、脂肪酸ジグ
リセリド、脂肪酸トリグリセリド、プロピレングリコー
ル脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセ
リン脂肪酸エステル、レシチン、化工でん粉、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、キラヤ抽出物、アラビアガム、トラ
ガントガム、グアーガム、カラヤガム、キサンタンガ
ム、ペクチン、アルギン酸及びその塩類、カラギーナ
ン、ゼラチン、カゼイン等を挙げることができる。
【0013】これら乳化剤の使用量は厳密に制限される
ものではなく、用いる乳化剤の種類等に応じて広い範囲
にわたり変えることができるが、通常、フレーバー1重
量部に対し約0.01〜約100重量部、好ましくは約
0.1〜約50重量部の範囲内が適当である。
【0014】上記した如き糖液及びフレーバー並びに場
合によってはそれに加えて乳化剤を用いて乾燥原液を調
製する方法の好ましい一実施態様においては、例えば、
果糖ブドウ糖糖液(固形分70%)75部にポリグリセ
リン脂肪酸エステル5部を添加してよく混合溶解し、そ
れにオレンジフレーバー20部を少量ずつよく撹拌しな
がら添加する。オレンジフレーバーは糖液中に可溶化さ
れ、このようにして得られる乾燥原液の糖濃度は52.
5%、粘度は20000cps(30℃)であった。
【0015】上記のようにして得られる乾燥原液の糖濃
度は、一般的に約40〜約90%、好ましくは約50〜
約80%の範囲内とすることができる。また、乾燥原液
の粘度は、測定温度30℃で、約700〜約50000
cps、好ましくは約1000〜約30000cpsの
範囲内とすることができる。
【0016】本発明で使用するベルト式連続真空乾燥装
置としては、真空容器内の加熱プレート上を移動するベ
ルト上に、乾燥原液をフィードして乾燥させ、連続的に
乾燥物を排出できるような装置が挙げられる。かかる装
置は加熱ゾーンと冷却ゾーンを有することが望ましく、
特に、第1加熱ゾーン温度145±10℃、第2加熱ゾ
ーン温度135±10℃、第3加熱ゾーン温度45±5
℃及び冷却ゾーン温度25±5℃の温度設定ができるも
のが好適である。このような温度設定が可能なベルト式
連続真空乾燥装置としては、例えば、スイスのKASA
G社製のVBT10型ベルト式連続真空乾燥装置、大川
原製作所製のBV−310バンド連続真空乾燥装置など
を挙げることができる。
【0017】本発明で用いる乾燥装置としては、上記し
た如く、加熱ゾーンと冷却ゾーンを有し、連続的に乾燥
物を排出できる機能を有する装置が好ましいが、このよ
うな機能を有さないものであっても乾燥原液を発泡しな
い条件下で乾燥できる装置であれば、本発明の目的を達
成することができると考える。
【0018】また、本発明の方法は、上記した如きフレ
ーバーの他に、例えば、ドコサヘキサエン酸(DH
A)、エイコサペンタエン酸(EPA)、DHA及びE
PA含有魚油、リノール酸、γ−リノレン酸、α−リノ
レン酸、月見草油、ボラージ油、レシチン、オクタコサ
ノール、ローズマリー、セージ、γ−オリザノール、キ
チンキトサン、ロイヤルゼリー、プロポリス等の機能性
物質やビタミン類、色素等、酸化や熱による劣化の生じ
やす物質の粉末化に対しても、有効な乾燥方法である。
【0019】以下、実施例により本発明を更に具体的に
説明する。
【0020】
【実施例】
実施例1 大豆オリゴ糖(糖濃度70%)75部に、精製レシチン
5部を混合し、50℃にてレモンオイルをホモミキサー
を用いて混合、可溶化した。得られた可溶化物をベルト
式連続真空乾燥機VBT−10(KASAG社製)で乾
燥した。乾燥機の温度条件は第1加熱ゾーン145℃、
第2加熱ゾーン140℃、第3加熱ゾーン50℃及び冷
却ゾーン20℃であった。得られた乾燥物は粉砕後30
メッシュで篩別して粉末製品とした(本発明品1)。
【0021】比較例1 実施例1と同じ組成の可溶化物を同じ真空乾燥機を用
い、温度条件だけを変えて乾燥を行った。乾燥機の温度
条件は第1加熱ゾーン120℃、第2加熱ゾーン100
℃、第3加熱ゾーン90℃及び冷却ゾーン20℃であっ
た。得られた乾燥物は粉砕後30メッシュで篩別して粉
末製品とした(比較品1)。
【0022】実施例2 高濃度ショ糖液糖(糖濃度75%)88部にキラヤ抽出
物を混合し、DHA含有精製魚油10部をホモミキサー
を用いて混合、可溶化した。得られた可溶化物を実施例
1と全く同様にして乾燥し、得られた乾燥物は粉砕後3
0メッシュで篩別して粉末製品とした(本発明品2)。
【0023】比較例2 実施例2と同じ組成の可溶化物を比較例1と全く同様の
条件で乾燥し、得られた乾燥物は粉砕後30メッシュで
篩別して粉末製品とした(比較品2)。
【0024】評価:本発明品1,2及び比較品1,2に
ついて、また、これらを低密度ポリエチレン製の袋に入
れて、50℃で2週間遮光下で保存試験したものについ
て官能評価を行った。官能評価は、本発明品、比較品の
各々0.1gを300ml容ビーカーに精秤し、約50
℃の温水を100ml入れよく撹拌したものを用い、よ
く訓練されたパネラーにより香気について評価を行っ
た。結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】 評価の結果:50℃2週間保存後、比較品1は石油臭
が、比較品2は魚の生臭い匂いが発生し、非常に劣化し
ていた。本発明品1及び2では、香気の揮散や劣化臭が
多少認められたものの、比較品と比べると非常に良好で
あった。この結果より、発泡を抑えて乾燥することによ
り、高温下での保存安定性は極めて良好になることが確
認された。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、糖液とフレーバーとの
混合物を、発泡しない条件下で真空乾燥させることによ
り、揮発性フレーバーを熱や酸化に対して安定な状態の
粉末状にして保持することができ、フレーバーの保留性
及び安定性に優れ、長期間安定な粉末香料の製造が可能
となり、飲食品等、広い分野への用途が開けるなど極め
て有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糖液とフレーバーとの混合物を発泡しな
    い条件下で真空乾燥させることを特徴とするフレーバー
    含有糖組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 真空乾燥を、ベルト式連続真空乾燥装置
    において、第1加熱ゾーン温度145±10℃、第2加
    熱ゾーン温度135±10℃、第3加熱ゾーン温度45
    ±5℃及び冷却ゾーン温度25±5℃で行う請求項1に
    記載の方法。
JP8094727A 1996-03-26 1996-03-26 フレーバー含有糖組成物の製造方法 Pending JPH09252745A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11140482A (ja) * 1997-11-13 1999-05-25 T Hasegawa Co Ltd 速放性香料粉末製剤
JP2002119242A (ja) * 2000-10-13 2002-04-23 Kinjirushi Wasabi Kk 耐熱性および水分散性に優れた香味製品
JP2002212221A (ja) * 2001-01-12 2002-07-31 Nippon Junyaku Kk ポリアクリル酸系重合体の製造方法
JP2017158534A (ja) * 2016-03-07 2017-09-14 焼津水産化学工業株式会社 チップ状食品の製造方法及びチップ状食品

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