JPH09253255A - 繊維強化プラスチック製ゴルフクラブ用シャフト - Google Patents
繊維強化プラスチック製ゴルフクラブ用シャフトInfo
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- JPH09253255A JPH09253255A JP8093461A JP9346196A JPH09253255A JP H09253255 A JPH09253255 A JP H09253255A JP 8093461 A JP8093461 A JP 8093461A JP 9346196 A JP9346196 A JP 9346196A JP H09253255 A JPH09253255 A JP H09253255A
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Abstract
捩じれ、曲げ剛性とも、目的とする特性を満足し、しか
も安定した品質である軽量ゴルフクラブ用シャフトを提
供する。 【構成】 シャフト軸に対し左右対称の巻着角度を持つ
ように編まれた組糸a、a’と、前記組糸a、a’に編
み込まれ、シャフト軸に対し0°の巻着角度を持つよう
に編まれた中央糸bとから形成される組物層を、複数層
積層して形成されたゴルフクラブ用シャフトであって、
前記シャフトを構成する組物層は、内層から外層になる
に従い、前記組物層を構成する組糸a、a’及び中央糸
bの各糸の本数を順次増加させて糸間隔を密にし、空隙
部分eを小さくする。
Description
製ゴルフクラブ用シャフトに関するものであり、更に詳
細には、編紐機によって組物形成される繊維強化プラス
チック製ゴルフクラブ用シャフトに関するものである。
金属製シャフトに比べ重量が軽いために、スイングの
際、ヘッドスピードが増加し、その結果、ボールの飛距
離が大きくなるメリットがある。また、前記繊維強化プ
ラスチック製シャフトの製法としては、シートワインデ
ィング法とフィラメントワインディング法が一般的であ
る。前記シートワインディング法は、一般的に、補強繊
維を引揃え、樹脂を含浸させてプリプレグ化した引揃え
シートをマンドレルに巻回した後、テーピングをして加
熱硬化させて成形されるものである。前記シートワイン
ディング法で製作されたシャフトは、その製法上、プリ
プレグシートの巻着開始部分と巻着終了部分とが重なり
合ったり、重ならなかったりして段差が生じることや、
一方向引揃えのシートを台形状にカットして巻着するた
め、巻着角度が、巻き始めと巻き終りでは異なるなどに
よりシャフトの曲げ剛性が円周方向に均一にならず、品
質の安定したシャフトになり難い。又、剪断弾性率が小
さいためスイングの際にシャフトが捩れ易く、ヘッドの
フェースの向きをコントロールすることができ難く、狙
った場所にボールを運び難いといった欠点がある。
一般的に、樹脂を含浸させた補強繊維をマンドレルにヘ
リカル状に巻回被覆し、テーピングをして加熱硬化させ
て成形されるものである。前記フィラメントワインディ
ング法で製作されたシャフトは、円周方向の曲げ剛性は
均一になり、捩れは小さくなるものの、その製法上、シ
ャフトの軸方向に対して、補強繊維を0゜方向に配向さ
せることができないため、曲げ剛性が小さくなり、十分
な曲げ強度が得られない。また、前記曲げ強度を満足さ
せようとすれば、マンドレルに巻回する繊維量を増やさ
なければならず、重量が増加し、繊維強化プラスチック
製シャフト本来の軽量で振り易いというメリットが実現
できない。
を小さくし、かつ、軽量で振り易く、安定した品質を同
時に実現するために、図3に示すように、編紐機を使用
した1回の組物の形成工程において、左右の組糸a、
a’からなる組物層の内側面および左右の組糸a、a’
の中間面のいずれか、もしくは両面に管状体の軸と平行
な縦糸を供給し、組物形成時に縦糸(以後、中央糸bと
称する。)層を同時に形成するゴルフシャフト、釣り竿
等の管状体の製造方法(特開平6−278216号公報
参照)が知られている。
来の方法により製作されるゴルフシャフトにおいては、
樹脂含浸していない糸で組物形成する場合には、組物形
成後に樹脂を含浸させるのであるが、この場合の組物を
形成した後の樹脂含浸工程、あるいは、樹脂含浸後にテ
ーピングをして加熱硬化させる際のテーピング工程にお
いて、巻着された糸が乱れ易く、蛇行してしまい、設計
通りのシャフト性能が再現されないという欠点があっ
た。
シャフトの肉厚は、強度を保つために最薄部でも1mm
以上は必要であるが、前記従来の方法の如く1回の組物
形成工程でこの厚みを出そうとすると、左右の組糸a、
a’および中央糸bを構成する単繊維の本数を多くして
各糸の厚みを厚くしなければならず、左右の組糸a、
a’の交差部分c、もしくは左右の組糸a、a’の交差
部分に更に中央糸bが加わった交差部分dは約2〜3倍
の厚みとなり、前記交差部分と交差していない部分との
段差が大きくなるので、シャフトの表面に大きな凹凸が
できる。従って組物形成によりゴルフシャフトを製作す
る場合には、厚みの薄い糸で組物層を形成し、所望の肉
厚になるまで複数回、前記組物層を積層する必要があ
る。
ば、必要な繊維肉厚を確保することができるが、前記組
物層はシャフトの外層になるに従って、その巻きつけ面
積は増加するので、編み込まれる左右の組糸a、a’と
中央糸bとの間に生じる空隙部分eはシャフトの外層に
なるに従って大きく形成されることになる。マンドレル
に組物層を形成する時に、前記組物層を形成する各々の
糸には編紐機によって付与された、糸の長手方向に作用
する引っ張り張力と、編み組みの際に他の糸と接するこ
とにより生じる摩擦抵抗力、及び樹脂が糸にあらかじめ
含浸されている場合には、含浸樹脂の付着を含む摩擦抵
抗力によって所望の位置に固定されるが、前記空隙部分
eが大きい場合、即ち、各々の組糸a、a’及び中央糸
bの間隔が密でない場合には、編み込まれる糸との接触
による摩擦抵抗力が交差部分以外ではほとんど期待でき
ないため、糸の固定は主として糸に付与された長手方向
に作用する引っ張り張力に依存するものである。故に、
各々の糸は長手方向に作用する外力には強いが、糸に垂
直あるいは、ある角度で作用する外力には弱く、予め樹
脂が含浸されていない糸で組物層を形成し、前記組物層
を積層した後、それを成形用の型内に置き、前記型内に
シャフト成形用樹脂をRI(レジン・インジェクショ
ン)法やRIM(リアクション・インジェクション・モ
ールディング、反応射出成形)法などの高い圧力で射出
すると、樹脂のまわり込み等により巻着された糸が乱れ
て蛇行してしまうという欠点があった。
り組物層を形成し、前記組物層を積層後にポリプロピレ
ン、ポリエステル等の耐熱性ラッピングテープでシャフ
ト軸に対し一定の角度でらせん状に巻き締めた後、加熱
し、含浸樹脂を溶融させて補強繊維間に含浸させ硬化成
形する場合には、前記糸間隔が密でない場合には、テー
ピングの張力によって、巻着された糸が乱れて蛇行して
しまう。この場合、特に中央糸がテープ張力の作用する
方向にずれ易く、設計通りの強度が再現されないという
欠点が生じていた。
移送速度を可変することで、組糸の巻着角度を自由に調
整することができる。したがって、前記方法により、シ
ャフトの外層部及びシャフト太径部になるに従い、シャ
フト軸(0度)に対する組糸の巻着角度を大きくして糸
間隔を密にすることが可能であるが、前記方法とするこ
とにより各糸の間隔は小さくなり、糸の乱れはなくなる
ものの、組糸の巻着角度を大きくすることにより糸間隔
を密にしているため、シャフトの曲げ剛性、曲げ強度は
十分な値にはならなかった。そのため、シャフトの曲げ
剛性、及び強度を満足させるためには、更に組糸の巻き
付け量を増やさなければならず、軽量シャフトとは呼べ
ない、重いシャフトになってしまうといった欠点があっ
た。そこで、本発明は上記従来技術に見られる欠点に鑑
み、ゴルフクラブ用シャフトとしての曲げ強度、捩れ、
曲げ剛性とも、目的とする特性を満足し、しかも安定し
た品質である軽量ゴルフクラブ用シャフトを提供するこ
とを目的とする。
に、本発明は、シャフト軸に対し左右対称の巻着角度を
持つ組糸とシャフト軸に対し0°の巻着角度を持つ中央
糸とから成る複数の組物層により形成される繊維強化プ
ラスチック製ゴルフクラブ用シャフトにおいて、前記組
物層を構成する各糸は、内層から外層になるに従い、糸
の本数または糸に集束されている単繊維の本数を順次増
やした構成の繊維強化プラスチック製ゴルフクラブ用シ
ャフトとした。前記組物層を構成する糸の本数または糸
に集束されている単繊維の本数を、内層から外層になる
に従い順次増加させる構成としては、シャフトの曲げ剛
性、捩じれ剛性などの特性の設計に依り、中央糸の本数
または中央糸に集束されている単繊維の本数を順次増加
させる構成としたり、組糸の本数または組糸に集束され
ている単繊維の本数を順次増加させる構成とすることが
できる。
は、炭素繊維、ガラス繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊
維等の無機繊維、アラミド繊維、ポリパラフェニレンベ
ンゾビスオキサゾール繊維等の有機繊維、ボロン繊維、
ステンレス繊維、チタン繊維等の金属繊維の単独または
混合材の繊維束からなるものから選択的に使用でき、糸
に集束されている単繊維の本数は、1000〜2400
0本のものまで使用できるが、1000本、3000
本、6000本、12000本のものが巻き付け易いた
めより望ましい。成形用樹脂としては、エポキシ樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、架橋エポキシ変性ポリアミノアミド樹脂等の熱
硬化性樹脂や、ポリプロピレン樹脂、ポリフェニレンサ
ルファイド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポ
リエーテルスルフォン樹脂、ABS樹脂、ナイロン樹脂
等の熱可塑性樹脂から選択的に使用できる。
で使用する場合には、組糸、中央糸の区別によらず、各
糸の樹脂含有率は糸1本ごとに体積比で20%〜50%
の範囲で自由に調整することができる。本発明のシャフ
トは、重量を35〜60g、かつ固有振動数を190〜
210c.p.m.のFRP製シャフトにおいて、シャ
フト細径部側から90mmの位置、この部分はゴルフク
ラブでボールを打撃した時の応力集中により最も折損し
やすい箇所であり、この位置の曲げ強度が120kgf
以上150kgf以下としたものである。なお、曲げ強
度が150kgf以上になれば、シヤフトの剛性に悪影
響を及ぼし、強化繊維の量が増加して、シヤフト重量が
重くなるため本発明のシャフトとしては好ましくはない
ものである。
ラブ用シャフトは、シャフト軸に対し左右対称の巻着角
度を持つ組糸とシャフト軸に対し0゜の巻着角度を持つ
中央糸とから成る複数の組物層により形成される繊維強
化プラスチック製ゴルフクラブ用シャフトであり、前記
組物層を構成する各糸は、内層から外層になるに従い、
糸の本数または糸に集束されている単繊維の本数を順次
増加させた構成とすることによって、糸間隔が密にな
り、各糸が接することにより生じる摩擦抵抗力を増加さ
せることができ、組物を形成した後の樹脂含浸工程にお
いて、または樹脂含浸後のテーピング工程において、糸
が乱れることがない。
は糸に集束されている単繊維の本数を、内層から外層に
なるに従い順次増加させる構成として、曲げ剛性、曲げ
強度を特に強くしたシャフトとする場合には、中央糸の
本数または中央糸に集束されている単繊維の本数を順次
増加させる構成とすることによって、糸間隔を密にし、
各糸が接することにより生じる摩擦抵抗力を増加させる
ことができ、組物を形成した後の樹脂含浸工程におい
て、または樹脂含浸後のテーピング工程において、糸が
乱れることがないので、設計通りのシャフトが得られ
る。また、前記組物層を構成している各糸の構成を、あ
らかじめ樹脂が含浸されている無機繊維、有機繊維なら
びに金属繊維の単独または混合材の繊維束からなる構成
とすることによって、各糸が接することにより生じる摩
擦抵抗力に含浸樹脂の付着力が加わるので、樹脂含浸し
ていない糸で組物を形成する場合と比べて、各糸を所望
の位置に固定することができやすくなる。
樹脂含有率を体積比で20%〜50%とすることによっ
て、曲げ剛性、捩り剛性などの繊維強化プラスチック製
シャフトとしての性能を十分に発揮することができる。
この場合、各糸の樹脂含有率を体積比で20%未満とし
たものは、強化繊維量に対して含浸樹脂量が不足するた
め、硬化成形後のシャフトにおいて組物層と組物層の間
で層間剥離が発生しやすくなるので好ましくない。ま
た、各糸の樹脂含有率を体積比で50%より大きくした
ものは、強化繊維量に対して含浸樹脂量が多すぎるた
め、硬化後のシャフトにおいて曲げ剛性、捩り剛性が非
常に小さい値になってしまい、繊維強化プラスチック製
シャフトとして必要な性能を満足しないため好ましくな
い。本発明のシャフトは、設計により重量、固有振動
数、曲げ強度等を任意に調整することができるが、重量
を35〜60g、かつ固有振動数を190〜210c.
p.m.、かつシャフト細径部側先端から90mmの位
置の曲げ強度を120kgf以上とすることによって、
軽量でありながら振り易く、衝撃にも強い繊維強化プラ
スチック製シャフトとすることができる。
る。図1は本実施例に係るシャフト1の正面図であり、
図2は図1のシャフト1の組物の構成を示す拡大説明図
である。本実施例のシャフト1は、図2に示すように、
シャフト1の長手方向の中心軸線であるシャフト軸14
に対し左右対称の巻着角度を持つように編まれた組糸
a、a’と、前記組糸a、a’に編み込まれ、シャフト
軸に対し0°の巻着角度を持つように編まれた中央糸b
とから形成される組物層を、複数層積層して形成された
構成を有している。そして、前記シャフト1を構成する
組物層は、内層から外層になるに従い、前記組物層を構
成する組糸a、a’及び中央糸bの各糸の本数を順次増
加させて糸間隔を密にし、空隙部分eを小さくする構成
とした繊維強化プラスチック製ゴルフクラブ用シャフト
である。
ク製ゴルフクラブ用シャフトの製造方法について説明す
る。使用するマンドレルは、長さ1450mm、細径部
側先端4mmφ、太径部側先端14.75mmφであ
る。使用する糸は、あらかじめエポキシ樹脂が含浸され
ている炭素繊維束からなるロービング糸(UT500:
日本石油株式会社の商品名)とする。なお、糸に集束さ
れている単繊維の本数は6000本、繊維の繊度は40
0g/km、樹脂含有率は体積比で25%である。前記
マンドレルに前記糸を、編紐機によって編み組みするの
であるが、本実施例においては図2に示すように、シャ
フト軸14に対し左右対称の巻着角度を持つ組糸a、
a’と、シャフト軸に対し0゜の巻着角度を持つ中央糸
bとを、同一層内に編み組みして組物層を形成し、前記
組物層を複数層積層する。前記組物層を構成する各糸
は、内層から外層になるに従い、組糸a、a’及び中央
糸bの本数を共に順次増加させて形成した。この時の編
み組み時の糸の巻き付け張力は1.0kgf/mm2 と
する。前記組糸a、a’及び中央糸bの巻き付け本数、
前記組糸a、a’の巻着角度、糸間隔について表1に示
す。
いるA−B−C−Dの意味については、マンドレル細径
部側先端から250mmまでの範囲の巻着角度をA、2
50mmの位置から更に680mm先までを二等分し、
細径部側をB、太径部側をC、680mmの位置から太
径部側先端までの範囲をDとし、AからDの範囲で巻着
角度を連続的に変化させていることを示す。前述した仕
様で組物層を4層積層した後の繊維強化プラスチック製
シャフト中間体において、マンドレルに巻着された各糸
の間隔は各層において密に隣接しており、空隙部分eの
非常に少ないものとなった。なお、糸間隔の疎密の判定
は、組物形成終了後の各層の表面を目視にて判断するも
ので、約9mm2 以上の空隙部分eがある場合を疎とし
ている。
ト中間体を耐熱性ラッピングテープにて巻き締め、加熱
硬化せしめた後マンドレルを引き抜き、ラッピングテー
プを取り去ることにより繊維強化プラスチック製シャフ
ト成形品を得た。前記繊維強化プラスチック製シャフト
成形品の全長を切り揃え、仕上げ研磨を施し、塗装をし
て繊維強化プラスチック製シャフト完成品を得た。
対称の巻着角度を持つ組糸とシャフト軸に対し0°の巻
着角度を持つ中央糸とから成る組物層を、複数層積層し
て形成された構成を有し、かつ各組物層における前記各
糸の本数を全層にわたり等しくさせた構成を有する繊維
強化プラスチック製ゴルフクラブ用シャフトである。次
に、比較例に係る繊維強化プラスチック製ゴルフクラブ
用シャフトの製造方法について説明する。使用するマン
ドレル、糸、及び糸の巻き付け張力は、比較例1、2と
も実施例と同じとする。組糸及び中央糸の巻き付け本
数、前記組糸の巻着角度、糸間隔について、比較例1に
ついては表2に、比較例2については表3に、それぞれ
示す。なお、組糸の巻着角度の欄に記載されているA−
B−C−Dの意味、糸間隔の疎密の判定方法は、実施例
の場合と同じである。
(組糸及び中央糸の巻き付け本数、前記組糸の巻着角
度)で、実施例と同じ肉厚になるまで、かつ、実施例と
同じ重量になるまで組物形成したものである。従って、
積層数は実施例より1層多い5層構造となっている。巻
着された糸の間隔は、1層目は密であるが、2層目以降
は疎であり、空隙部分は、シャフト外層になるに従い大
きく、かつ多くなっており、範囲C、Dにおいて目立っ
た。比較例2は、実施例の1層目と同じ組糸及び中央糸
の巻き付け本数で、実施例と同じ肉厚になるよう、か
つ、実施例と同じ重量になるよう、かつ、糸間隔が密に
なるよう、各層ごとにAからDの範囲における巻着角度
を連続的に変化させて組物形成したものである。繊維強
化プラスチック製シャフト完成品の全長、重量、細径部
側先端の直径、太径部側先端の直径、糸の乱れ、固有振
動数、曲げ強度についてまとめて表4に示す。
の測定方法の概略について述べる。糸の乱れについて
は、あらかじめマンドレルの長手方向にシャフト軸と平
行なケ書き線が入れてあり、シャフト成形と同時にこの
ケ書き線に入り込んだ樹脂が硬化しシャフト内側に凸が
形成される。シャフト完成品を10mmピッチで円周方
向に切断し、断面を拡大して観察する際、この凸部と、
測定対象とする糸断面が、シャフト中心に対してなす角
度を測定し、この角度の変化を糸の乱れとするものであ
る。本実施例および比較例1、2については簡略的に、
測定対象を全中央糸だけとした。
動数測定器により測定した。測定方法は、まず、シャフ
ト1の太径部側2を演算部15に取付けられている固定
治具4にて水平に固定し、細径部側3先端に所定のおも
り治具5を固定する。おもり治具5を手で押さえてシャ
フト1を一定距離だけ沈下させた後、手を離してシャフ
ト1を振動させ、測定部16の光源6と光電セル7間の
赤外線センサーをシャフト1がさえぎる時間を測定し、
演算部15にあるカウンターユニット8により一分間当
たりの振動回数に換算し、表示部のデジタル表示盤9に
示させて測定した。なお、固定治具4から、光源6と光
電セル7間の赤外線センサーまでの距離L1は680m
m、おもり治具5の重量は287.5gとする。本実施
例および比較例1、2については曲げ剛性の円周方向に
おける均一性の指針、即ち、品質の安定性の指針とし
て、最初に測定した任意な長手方向を0°とし、そこか
らシャフト軸を中心に90°回転させ再度測定し、0°
方向の振動数と90°方向の振動数の差を読み取ること
とする。
所定の寸法に切断したシャフト試験片10の長さ方向両
端を支持台13、13’上に置き、所定の負荷速度で加
圧くさび12によってシャフト試験片10の中央部11
に荷重をかけ、破壊荷重を読み取るものである。なお、
加圧くさび12の半径は75mm、支持台13、13’
の半径は12.5mm、負荷速度は20mm/minと
する。そして、表4の曲げ強度の欄に示されたE、F、
G、Hは、曲げ強度測定位置を表し、Eはシャフト細径
部側3先端から90mm先の位置を、Fはシャフト細径
部側3先端から175mm先の位置を、Gはシャフト細
径部側3先端から525mm先の位置を、Hはシャフト
太径部側2先端から175mm先の位置をそれぞれ意味
する。また、支持台13から13’までの支点間距離L
2は、曲げ強度測定位置がEの時150mm、F、G、
Hの時300mmとする。
と、全長、重量、細径部側先端の直径、太径部側先端の
直径はどれも設計通り、同じようにできているが、比較
例1は、糸の乱れが大きく、0°方向の振動数と90°
方向の振動数の差が5c.p.m.もあり、EからHの
各点における曲げ強度も実施例と比べて弱い結果となっ
た。これは比較例1の繊維強化プラスチック製シャフト
中間体の糸間隔が1層目以外密でなかったため、テーピ
ング時にテープ張力の作用する方向に糸がずれ、乱れて
蛇行したためである。このため比較例1のシャフトは、
繊維密度に偏りができたり、樹脂が埋まりきらなかった
空隙部分がボイドとなったりして、十分な剛性、強度が
実現できなかったものである。
フト中間体の糸間隔が密であったために、糸の乱れはな
く、0°方向と90°方向の固有振動数も一定であっ
た。しかし、実施例と比べて固有振動数が6c.p.
m.も小さく、曲げ強度も弱い結果となった。これは、
比較例2の繊維強化プラスチック製シャフト中間体は、
組糸の巻着角度を大きくする、即ち、組糸の巻き付け量
を増やすことで糸間隔を密にしているため、シャフト完
成品の曲げ剛性、曲げ強度とも十分な値とならなかった
のである。比較例1、2の結果に対し実施例は、組糸と
中央糸の本数を、内層から外層になるに従い順次増やす
ことにより糸間隔を密にしているため、糸の乱れもな
く、0°方向と90°方向の固有振動数も一定であり、
かつ、197c.p.m.と硬く、曲げ強度も十分に強
い結果であった。45gという重量でありながら、十分
な曲げ剛性、曲げ強度を有し、しかも品質も安定してい
るシャフトであると言える。
し左右対称の巻着角度を持つ組糸とシャフト軸に対し0
°の巻着角度を持つ中央糸とから成る複数の組物層によ
り形成される繊維強化プラスチック製ゴルフクラブ用シ
ャフトにおいて、前記組物層を構成する各糸は、内層か
ら外層になるに従い、糸の本数または糸に集束されてい
る単繊維の本数を順次増加させた構成とすることによっ
て、糸間隔が密になり、各糸が接することにより生じる
摩擦抵抗力を増加させることができ、組物を形成した後
の樹脂含浸工程において、または樹脂含浸後のテーピン
グ工程において、糸が乱れて蛇行することがないため、
曲げ剛性、曲げ強度、捩れ剛性などの繊維強化プラスチ
ック製シャフトとしての特性の設計の自由度が向上す
る。
は糸に集束されている単繊維の本数を、内層から外層に
なるに従い順次増加させる構成として、中央糸の本数ま
たは中央糸に集束されている単繊維の本数を順次増加さ
せる構成とすることによって、糸間隔が密になり、各糸
が接することにより生じる摩擦抵抗力を増加させること
ができ、組物を形成した後の樹脂含浸工程において、ま
たは樹脂含浸後のテーピング工程において、糸が乱れて
蛇行することがないのはもとより、組糸の巻き付け量を
増やして糸間隔を密にした繊維強化プラスチック製シャ
フトに比べて重量を重くせずに曲げ剛性、曲げ強度を強
くすることができる。特に強調すべき本発明の特徴は、
組物形成されるゴルフクラブ用シャフトにおいて、組物
層を構成する各糸の本数または各糸に集束されている単
繊維の本数を増やすことにより、糸間隔を密にし、かつ
ゴルフクラブ用シャフトとしての曲げ強度、捩れ、曲げ
剛性とも、目的とする特性を満足し、しかも安定した品
質である軽量ゴルフクラブ用シャフトを提供できるとい
う点である。
ゴルフクラブ用シャフトの正面図。
シャフトの2回目以後の組物層の一部を示す拡大説明
図。
上面図。
説明図。
Claims (5)
- 【請求項1】 シャフト軸に対し左右対称の巻着角度を
持つ組糸とシャフト軸に対し0°の巻着角度を持つ中央
糸とから成る組物層を複数層積層することにより形成さ
れる繊維強化プラスチック製ゴルフクラブ用シャフトに
おいて、前記組物層を構成する各糸は、内層から外層に
なるに従い、糸の本数または糸に集束されている単繊維
の本数を順次増やしたことを特徴とする繊維強化プラス
チック製ゴルフクラブ用シャフト。 - 【請求項2】 前記組物層は、内層から外層になるに従
い、前記中央糸の本数または中央糸に集束されている単
繊維の本数を順次増やしたことを特徴とする請求項1記
載の繊維強化プラスチック製ゴルフクラブ用シャフト。 - 【請求項3】 前記組物層を構成している各糸は、あら
かじめ樹脂が含浸されている無機繊維、有機繊維ならび
に金属繊維の単独または混合材の繊維束からなることを
特徴とする請求項1または2記載の繊維強化プラスチッ
ク製ゴルフクラブ用シャフト。 - 【請求項4】 前記組物層を構成している各糸の樹脂含
有率が体積比で20%〜50%であることを特徴とする
請求項1、2または3記載の繊維強化プラスチック製ゴ
ルフクラブ用シャフト。 - 【請求項5】 前記シャフトは、重量が35〜60gで
あり、かつ固有振動数が190〜210c.p.m.、
かつシャフト細径部側先端から90mmの位置の曲げ強
度が120kgf以上150kgf以下であることを特
徴とする請求項1、2、3または4記載の繊維強化プラ
スチック製ゴルフクラブ用シャフト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09346196A JP3807772B2 (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 繊維強化プラスチック製ゴルフクラブシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09346196A JP3807772B2 (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 繊維強化プラスチック製ゴルフクラブシャフト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09253255A true JPH09253255A (ja) | 1997-09-30 |
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-
1996
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Cited By (5)
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