JPH09253631A - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置

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Publication number
JPH09253631A
JPH09253631A JP7173296A JP7173296A JPH09253631A JP H09253631 A JPH09253631 A JP H09253631A JP 7173296 A JP7173296 A JP 7173296A JP 7173296 A JP7173296 A JP 7173296A JP H09253631 A JPH09253631 A JP H09253631A
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JP
Japan
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layer
water
hollow fiber
sand
water treatment
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Application number
JP7173296A
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English (en)
Inventor
Masao Yokoyama
昌夫 横山
Tamiyuki Eguchi
民行 江口
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/28Treatment of water, waste water, or sewage by sorption
    • C02F1/283Treatment of water, waste water, or sewage by sorption using coal, charred products, or inorganic mixtures containing them
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/44Treatment of water, waste water, or sewage by dialysis, osmosis or reverse osmosis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F1/00Treatment of water, waste water, or sewage
    • C02F1/48Treatment of water, waste water, or sewage with magnetic or electric fields
    • C02F1/481Treatment of water, waste water, or sewage with magnetic or electric fields using permanent magnets

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  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】濾過性能に優れた新規な中空糸膜型の濾過フィ
ルターと、効果的な磁化処理機能を有する濾過槽とを組
み合わせ、且つ耐熱性を備えた水処理装置を提供する。 【解決手段】一端内面にクサビ状の突起14を形成した
収納容器9に、中央でループ状に折り返した複数の中空
糸膜12の束を収納し、中空糸束の開口端を突起にポッ
ティング材13で集束固定するにあたって、突起のポッ
ティング材との接着面を予め臨界表面張力が40dyn
/cm以上になるようにコロナ放電処理し、更に中空糸
膜に親水性が付与されている外圧濾過式で逆洗可能なプ
レフィルターBと、一端及び他端にそれぞれ水の流入口
及び流出口を有する筒状のハウジング内に粒状活性炭、
砂等をそれぞれ層状に堆積してなるとともに、粒状セラ
ミックを堆積した層の上下にそれぞれ少なくとも1個の
磁石をその磁力線の向きが互いに一致し且つ方向が水の
流れの沿うように配置した濾過槽Cとからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水処理装置に係わり、
更に詳しくは水道水やそれを加熱した温水を浄化、活性
化する水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から水道水を処理する水処理装置と
しては、活性炭、中空糸膜等により残留塩素や汚染物質
を除去するようになしたものや(第1世代)や、これに
加えて電気分解処理、イオン交換樹脂等により水質(p
H等)を調整するようになしたもの(第2世代)がある
が、近年、更にこれに加えて遠赤外線照射、磁化処理等
により水分子を活性化するようになしたもの(第3世
代)がある。
【0003】例えば、特開平1−266892号公報、
特開平2−115094号公報、特公平4−70073
号公報には、水が通過する流路内にセラミック等からな
る遠赤外線放射体を敷設するとともに、該流路内若しく
はその周囲に永久磁石等からなる磁場発生装置を設けた
水処理装置が開示されている。
【0004】その一例を簡単に説明すれば、従来の水処
理装置は、筒状のハウジング内にその水の流入口を有す
る上部から水の流出口を有する下部に向かって、第1の
砂層、活性炭層、第2の砂層、磁性層及びセラミック層
が、不織布フィルター等を介して積層されている。ここ
で、第1の砂層及び第2の砂層は、火成岩シラスを特殊
処理した白砂からなり、また活性炭層は抗菌性の粒状活
性炭からなっており、これらによって主として残留塩
素、有機物質、有害物質(例えばトリハロメタン)、赤
錆、不純物、カビ臭等を除去する。また、磁性層は、磁
鉄鉱石、フェライトマグネット、石英閃緑玲石、泰 澄
石の細片が混合されたものであり、磁鉄鉱石とフェライ
トマグネットによる磁場で重金属類を除去するともと
に、水分子を磁化処理して活性化し、更に石英閃緑玲石
及び泰 澄石によって主として水質(pH等)を調整す
るとともにミネラルを補給する。また、セラミック層
は、火成岩シラスを特殊処理した白砂を更に高温(例え
ば1100℃)で特殊処理した粒状セラミックからなっ
ており、遠赤外線照射によって水分子を活性化するとと
もに水質劣化を防止する。
【0005】しかし、前述の水処理装置では、磁性層に
おいて磁鉄鉱石とフェライトマグネットがランダムに混
合されているため、個々のフェライトマグネットの磁場
が互いに打ち消し合い、水分子に作用する磁場が弱くな
って活性化が十分に行われ難いという問題があった。ま
た、濾材や不織布フィルター等の目詰まりによる除去性
能低下、流量低下が生じて寿命が短くなるという問題も
あり、この問題に対しては通常のプリーツ型プレフィル
ターを設けることによってある程度は改善できるもの
の、プレフィルターの目詰まりによる同様な問題は残
る。
【0006】一方、多数の中空糸膜を束ね、その開口端
を一ヶ所に集合して収納容器内の一端にポッティング材
で集束固定した構造の濾過フィルターは、限外濾過、精
密濾過、逆浸透、人工透析、ガス分離等に用いられてい
る。一般的には、中空糸膜は微細な不純物や微生物を除
去する性能に優れているが、水透過係数が小さく、流量
を多くするには多数本の中空糸膜束を用いなければなら
ず、装置が大型になる欠点を有している。そのため、中
空糸膜を用いた家庭用の浄水器では、流量を犠牲にして
小型化を図っているのが現状である。また、このような
構造の中空糸型フィルターに、温度の異なる流体を急激
に供給したり、交互に供給したりすると、ポッティング
部分では半径方向に急速に温度分布が生じ、温度勾配の
大きいところでは大きな内部応力が発生し、あるいは収
納容器とポッティング材の膨張率若しくは収縮率が異な
るために接着面に応力が発生し、接着面に垂直な引っ張
り応力や平行な剪断応力が複雑に働いて、接着力が乏し
い場合にはこれらの接着面で剥離が生じ、漏れの原因に
なることがある。
【0007】これらの収納容器及び接続部材にはポリ塩
化ビニル、アクリルニトリル/スチレン共重合体樹脂
(AS樹脂)、ポリカーボネート、ポリスルホン、繊維
強化樹脂(FRP)等、ポッティング用熱硬化性樹脂と
の接着性が比較的良いプラスチック材料が使用されてい
るが、熱湯(約80℃)を通す場合には接着性が十分と
は言えない。これを防止するために従来では収納容器の
内面に溝や突起を設け、接着面積を大きくしたり、アン
カー効果を持たせて接着力を物理的に補っている。即
ち、収納容器のポッティング材との接着面に溝を設ける
方法(例えば、特開昭53−102878号公報)、あ
るいはクサビ状の突起を設ける方法(例えば、特開平6
−296834号公報)が知られている。この場合、接
着面に溝を設ける方法では、溝の中に気泡が残りやすい
こともあって、溝構造よりもクサビ状突起の方がいわゆ
るアンカー効果がより発揮されるが、それでも加熱冷却
を繰り返すことにより大きな剥離は生じなくても漏れが
認めうる微小な剥離はしばしば発生している。また、い
わゆるプライマーを使用して接着力を補う方法もある
が、プライマーから有害な成分が溶出するおそれがあ
る。
【0008】一方、ポリプロピレンは、耐熱性、耐薬品
性、機械的特性、安全性等の点で優れた材料であるが、
ポッティング用熱硬化性樹脂との接着性が乏しいために
未だにケース材料には使われていない。また、従来の中
空糸膜モジュールではケース材料同士の接続には、ポッ
ティング材と同じ接着剤が使用されたり、接着剤とねじ
や溶接が併用されているが、ポリプロピレンは上記と同
じ理由でケース材料に利用されていない。
【0009】また、熱硬化性樹脂製のポッティング材と
しては、従来からエポキシ樹脂又はウレタン樹脂が使用
されてきたが、温度の異なる液体を繰り返し濾過する中
空糸型フィルターのポッティング材として特に開発され
たものではない。エポキシ樹脂の場合、硬化剤に脂環式
アミン又は芳香族系アミンを選択することによって耐熱
性及び強度は高くなるが、逆に柔軟性が乏しくなるため
ポッティング材を切断して中空糸膜を開口させる際にナ
イフカッター等で鋭利に切断することができず、切断時
に粉塵が発生し中空糸膜の開口が目詰まりを生じるおそ
れがあるとともに、収納容器とポッティング材の接着面
での剥離の問題は依然残っている。また、ウレタン樹脂
の場合、ナイフカッター等による鋭利な切断が可能であ
る柔軟なものを、常温で使用する医療用として一部使用
されているが、これは常温でも引っ張り強度は数十kg
/cm2 以下であるので、80℃程度の温水を濾過する
場合には強度が不足するといった欠点を有する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】水処理装置の耐熱性を
考える場合、濾材とそれを収容する容器の耐熱性を考慮
する必要がある。濾材そのものは、耐熱性の高いものを
選べば良く、実際に80℃程度の温度では耐熱性が問題
になることは少ないが、収納容器とポッティング材の接
着面や、収納容器が複数の部材からなる場合にはその接
着面での耐熱性が問題になり、この場合単に高温に耐え
るのではなく、加熱と冷却を繰り返しても耐えることが
要求される。本発明は、このような耐熱性を備えた水処
理装置を提供せんとするものである。
【0011】ポリプロピレンが中空糸膜のケース材料に
使用されていない理由は、上記のようにポッティング材
である熱硬化性樹脂との接着性が乏しいことと、ケース
材料同士の接続が困難であることによる。従って、これ
らの問題を解決すればきわめて優れたケース材料として
利用することができる。
【0012】接着剤と被接着物の表面エネルギーが等し
いときに接着力が強くなることは、良く知られている。
中空糸膜のポッティング材には通常エポキシ樹脂若しく
はウレタン樹脂が使用されるが、これらの熱硬化性樹脂
は液状の主剤と硬化剤の混合液を硬化させたものであ
り、エポキシ樹脂の場合にはポリアミン、ウレタン樹脂
の場合にはポリオールを硬化剤として使用するためにこ
れらの混合液は比較的大きい表面エネルギーを有する。
従って、ポリプロピレンのように表面エネルギーの小さ
い材料には強い接着力を持たず、またポッティング材と
比較的接着性が良いとされている他のケース材料でも、
加熱冷却を繰り返して使用する場合には、接着力が不足
するのである。
【0013】また、ポリプロピレンのように表面エネル
ギーの小さい材料でもコロナ放電処理や火炎処理すると
表面エネルギーは大きくなり、接着性が向上することも
良く知られている。従って、ポリプロピレンでもこのよ
うな処理をして適度な表面エネルギーを持たせれば中空
糸型フィルターのポッティング材に対して強い接着力を
持たせることは可能であるが、このような技術を実際に
中空糸型フィルターに応用されたことはなく、この場合
の効果は不明である。また、収納容器とポッティング材
の接着面の形状を工夫してアンカー効果も併用すれば、
加熱冷却に対する接着力がより向上すると期待される。
更に、ポッティング材として、ナイフカッター等による
鋭利な切断が可能で、しかも加熱冷却の繰り返しに対し
て耐久性があり、強度も十分に備えた特性のものを採用
する必要がある。
【0014】そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決
しようとするところは、水透過係数が大きく、流量が多
く、濾過性能に優れた新規な中空糸膜型の濾過フィルタ
ーと、水質調整機能、ミネラル補給機能及び効果的な磁
化処理機能を有する濾過槽とを組み合わせてそれぞれの
特徴を生かすとともに、逆洗が可能で且つ長寿命であ
り、更に中空糸膜をポッティング材で集束固定する接着
部の構造及び収納容器等のケース材料とポッティング材
料を工夫することによって、80℃程度の熱湯をも処理
できる耐熱性を備えた水処理装置を提供する点にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、プレフィルターと濾過槽とからなる水処理
装置であって、前記プレフィルターは、一端内面にクサ
ビ状の突起を形成した熱可塑性樹脂製の収納容器に、中
央でループ状に折り返した複数の中空糸膜の束を収納
し、該中空糸膜束の開口端を前記突起に熱硬化性樹脂製
のポッティング材で集束固定するにあたって、該突起の
ポッティング材との接着面を予め臨界表面張力が40d
yn/cm以上になるようにコロナ放電処理し、更に中
空糸膜に親水性が付与され、外圧濾過式で逆洗可能な中
空糸型フィルターであり、前記濾過槽は、一端及び他端
にそれぞれ水の流入口及び流出口を有する筒状のハウジ
ング内に粒状活性炭、砂等をそれぞれ層状に堆積してな
るとともに、粒状セラミックを堆積した層の上下にそれ
ぞれ少なくとも1個の磁石をその磁力線の向きが互いに
一致し且つ方向が水の流れの沿うように配置したもので
あり、前記プレフィルターで原水を濾過した後、その濾
過液を前記濾過槽によって濾過、活性化してなることを
特徴とする水処理装置を構成した。
【0016】この場合、前記収納容器が多孔円筒容器の
一端に、内面にクサビ状の突起を有するリングを接着若
しくは熱融着又は超音波融着したものであること、ある
いは前記収納容器が多孔円筒容器の一端を熱変形温度以
上に加熱してから加圧成型することによって内面にクサ
ビ状の突起を形成したものであることが好ましい実施例
である。
【0017】また、前記収納容器の少なくともポッティ
ング材側の一端に、流体の通路を形成する接続部材が接
着若しくは熱融着又は超音波融着されている。
【0018】ここで、前記収納容器がポリプロピレン製
又はポリ塩化ビニル製であり、前記接続部材がポリプロ
ピレン製であるとより好ましい。
【0019】更に、前記ポッティング材が、NCO含量
が13〜18重量%の芳香族ポリイソシアネートを、O
H価が700mg−KOH/g以上のポリエーテルポリ
オールに対して化学量論量の100〜105%加えた混
合液を硬化させたウレタン樹脂であり、それに加えて混
合液の粘度が2000〜8000cpsであること、あ
るいは前記ポッティング材が、120℃における最大引
っ張り応力が30〜200kg/cm2 で、破断時の伸
びが10%以上であることが好ましい。
【0020】また、粒状セラミックを堆積した層の上下
の少なくとも一方に磁鉄鉱石を堆積した層を介在させて
なることが好ましい。
【0021】更に具体的には、前記濾過槽として、上部
より、砂、粒状活性炭、砂、泰澄石、磁鉄鉱石、粒状セ
ラミック、磁鉄鉱石及び麦飯石をそれぞれ層状に堆積し
て第1の砂層、活性炭層、第2の砂層、泰澄石層、第1
の磁鉄鉱石層、セラミック層、第2の磁鉄鉱石層及び麦
飯石層を形成するとともに、活性炭層と第2の砂層との
間、第1の磁鉄鉱石層とセラミック層との間並びに第2
の磁鉄鉱石層と麦飯石層との間に、それぞれ少なくとも
1個の磁石をその磁力線の向きが互いに一致し且つ方向
が水の流れの沿うように配置したものを用いる。
【0022】又は、前記濾過槽として、上部より、砂、
粒状活性炭、砂、泰澄石、磁鉄鉱石、粒状セラミック、
磁鉄鉱石及び麦飯石をそれぞれ層状に堆積して第1の砂
層、活性炭層、第2の砂層、泰澄石層、第1の磁鉄鉱石
層、セラミック層、第2の磁鉄鉱石層及び麦飯石層を形
成するとともに、第2の砂層と泰澄石層との間、第1の
磁鉄鉱石層とセラミック層との間並びにセラミック層と
第2の磁鉄鉱石層との間に、それぞれ少なくとも1個の
磁石をその磁力線の向きが互いに一致し且つ方向が水の
流れの沿うように配置したものを用いる。
【0023】又は、前記濾過槽として、上部より、砂、
粒状活性炭、砂、泰澄石、磁鉄鉱石、粒状セラミック、
磁鉄鉱石及び麦飯石をそれぞれ層状に堆積して第1の砂
層、活性炭層、第2の砂層、泰澄石層、第1の磁鉄鉱石
層、セラミック層、第2の磁鉄鉱石層及び麦飯石層を形
成するとともに、第1の砂層と活性炭層との間、泰澄石
層と第1の磁鉄鉱石層との間、第2の磁鉄鉱石層と麦飯
石層との間に、それぞれ少なくとも1個の磁石をその磁
力線の向きが互いに一致し且つ方向が水の流れの沿うよ
うに配置したものを用いる。
【0024】そして、前述の具体的な濾過槽において、
層と層との間に配置された少なくとも1個の磁石同士の
各層と直交する方向に対する間隔をほぼ同一となしたこ
と、層と層との間に配置される磁石としてハウジングの
中心軸を中心とする同一円上の中心角を等分した位置に
配置された少なくとも2個の磁石を用いてなること、磁
石の磁力線の向きと水の流れの向きとを逆にしてなるこ
とがより好ましい。
【0025】
【作用】以上の如き内容からなる本発明の水処理装置
は、以下の作用を有する。中空糸型フィルターからなる
プレフィルターについては、中空糸膜に親水性が付与さ
れ、最小浸透圧が低くなっているので、通常の水道水の
水圧によって即時使用することが可能であり、また外圧
濾過式で逆洗可能であるので、濾過性能が低下した場合
には、逆洗によってその機能を回復させることができ、
長寿命である。また、濾過槽については、粒状セラミッ
クを堆積した層の上下にそれぞれ配置された磁石の磁場
は互いに結合して補強し合うことになり、しかもその方
向が水の流れに沿っていることにより水分子を効果的に
磁化処理することができ、また、前記磁場は粒状セラミ
ックを堆積した層を通過することになるため、粒状セラ
ミックの遠赤外線照射による水分子の活性化作用を向上
させるのである。
【0026】そして、プレフィルターと濾過槽とを組み
合わせた水処理装置においては、プレフィルターの中空
糸膜によって水道水中の目詰まり物質を捕捉するので、
濾過槽における濾材の目詰まりの問題は全く生じなく、
中空糸膜に捕捉された目詰まり物質を逆洗するので逆洗
効果が非常に高く、その結果として水処理装置の寿命も
長くなる。また、マンション等の集合住宅に設置されて
いる受水槽で、万一管理不十分による水質低下により微
生物が繁殖しても、中空糸膜によって全て除去できるの
で、プレフィルターを通過した濾過液を濾過槽に送るこ
とにより、濾過槽内での微生物の繁殖を防止できるので
ある。しかも、濾過槽で残留塩素、有機物質、有害物質
(例えばトリハロメタン)、赤錆、不純物、カビ臭等を
除去し、水質(pH等)を調整し、ミネラルを補給し、
更に磁化処理と遠赤外線照射による水分子の活性化を行
うので、清潔且つ美味しい水が得られる。
【0027】更に詳しくプレフィルターにおいては、中
空糸膜を合成樹脂製収納容器に熱硬化性樹脂からなるポ
ッティング材で集束固定するために、ポッティング材を
接着する当該収納容器の接着面を、予め臨界表面張力が
40dyn/cm以上になるようにコロナ放電処理し
て、収納容器の接着面の表面エネルギーを大きくし、表
面エネルギーが大きいポッティング材、例えばエポキシ
樹脂やウレタン樹脂との接着性を大幅に改善するのであ
る。それにより、前記収納容器がポッティング材に対し
て比較的接着性に優れた材料で作製された場合は勿論、
ポッティング材に対して接着性に乏しいポリプロピレン
製で作製された場合にも、収納容器とポッティング材と
が強力に接着し、加熱冷却を多数回繰り返してもポッテ
ィング材と中空糸膜の収納容器との間で剥離が発生しな
いのである。更に、収納容器のポッティング材との接着
面に接着強度を補うためのクサビ状の突起を設ければ、
収納容器とポッティング材とが構造的に絡み合い、アン
カー効果によって大きな接着強度が得られる。
【0028】一方、収納容器とその端部に接続する接続
部材の接合面同士を接合した状態で超音波融着する場合
に、該融着面と、接続部材と超音波エネルギー伝達部材
との接触面の間の距離を20mm未満に設定すると、超
音波エネルギーが前記融着面に集中的に伝達し、融着に
よって強固な接続が可能となり、その距離が10mm未
満であると融着面に超音波エネルギーがより集中するの
で、収納容器と接続部材を共に超音波融着に適しないポ
リプロピレン製で成形した場合にも、互いに強固に超音
波融着することができる。
【0029】ウレタン樹脂製のポッティング材におい
て、硬化物の耐熱性と強度は、NCO含量とOH価によ
ってほぼ決定される。図11はポリオール変性MDIと
ポリオール変性ポリメリックMDIを混合してNCO含
量を調節し、OH価が850mg−KOH/gのトリメ
チロールプロパン系ポリエーテルポリオールとを配合し
て得た硬化物のJIS−1号ダンベルを用い、引っ張り
速度50mm/分で測定した120℃における最大引っ
張り強度を示したものである。120℃の蒸気圧がその
ままポッティング材に加わった場合を想定するとこの温
度で少なくとも30kg/cm2 以上の引っ張り強度が
必要であると考えられるので、この図からNCO含量は
13重量%以上でなければならないことがわかる。同様
な関係はMDIとポリメリックMDIの混合物について
も得られ、NCO含量によってほぼ一義的に決定され
る。一方、NCO含量が18重量%を越えると硬化物が
固くなりすぎてナイフカッターでは鋭利に切断すること
が困難になる。従って、本発明では13〜18重量%の
NCO含量のポリイソシナネートが特に好ましく使用さ
れる。
【0030】糖、多価アルコール、多価アミン等にプロ
ピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドを付加させ
た多種類のポリエーテルポリオールがポリイソシアネー
トの硬化剤として知られており、何れも本発明に使用可
能であるが、エステル系ポリオールは、耐薬品性と耐加
水分解性に難点があり、本発明には好ましくない。ま
た、多価アルコールのうちでグリセリン系のものも耐薬
品性と耐加水分解性が比較的劣る。従って、グリセリン
を除く多価アルコール、糖及び多価アミンにアルキレン
オキサイドを付加させたポリエーテルポリオールが本発
明では好ましく用いられる。エチレンジアミン等のアミ
ン系ポリエーテルポリオールは反応が早く、他のポリオ
ールと混合して反応速度を調節するために好適である。
【0031】図12は、NCO含量が16重量%のポリ
イソシアネートとOH価の異なるトリメチロールプロパ
ン系ポリエーテルポリオールを配合して上記と同様な測
定をした結果を示したものである。同様な関係は、糖及
びグリセリン系のポリエーテルポリオールや多価アミン
系ポリエーテルポリオールを添加したポリオールについ
ても得られる。従って、この図から適切な強度を得るた
めにはOH価がおよそ700mg−KOH/g以上必要
であることがわかる。また、ポリイソシアネートとポリ
エーテルポリオールの配合比率は、安全性の点から未反
応成分の溶出をできるだけ少なくするために化学量論量
の±10%以内、更に好ましくは±5%以内に調整す
る。
【0032】また、中空糸膜のポッティングは遠心注型
あるいは浸漬によって行われるが、中空糸膜の有する孔
が大きい場合には、成型時のポッティング材の粘度が低
いと中空糸膜の内部までポッティング材が侵入して開口
部が失われことがある。逆に、ポッティング材の粘度が
高すぎると中空糸膜の間に完全に充填されず、漏れの原
因になることがある。従って、ポッティング時のポッテ
ィング材の粘度は、ポリイソシアネートあるいはポリオ
ールの分子量やこれらの温度を適当に選択して2000
〜8000cpsになるように調整する必要がある。
【0033】中空糸膜の収納容器には、前述の理由によ
ってポリプロピレン製の多孔円筒容器が好ましく用いら
れる。中空糸膜は通常これらの収納容器とともに適当な
厚みのポッティング材で集束固定される。このような中
空糸型フィルターに加熱冷却のヒートサイクルを繰り返
すとポッティング材内部で温度分布による内部応力が発
生し、収納容器とポッティング材の界面でこの応力が接
着力を越えて剥離が生じることがある。また、接着力が
強いときにはポッティング材自身に亀裂が生じることが
ある。このような問題を避けるためにはポッティング材
が適度な柔軟性を持ち、ヒートサイクル時に過度の内部
応力を発生させない必要があり、このような柔軟性の目
安として使用温度範囲でポッティング材の破断時の伸び
が10%以上必要であることを見いだした。また、ナイ
フカッターで鋭利に切断できるためにもこの伸びが好ま
しいことも見いだした。
【0034】
【実施例】次に添付図面に示した実施例に基づき更に本
発明の詳細を説明する。図1は本発明の水処理装置を示
し、図中Aは本体ケース、Bはプレフィルター、Cは濾
過槽をそれぞれ示している。
【0035】本発明におけるプレフィルターBは、原液
中に混入した微細不純物あるいは微生物を除去するため
のものであり、その性能は例えば0.1μmのポリマー
粒子の対数除去率が5以上あるいはシュードモナス菌の
対数除去率が7以上である。また、濾過槽Cは、残留塩
素等を除去し、水質を調整するとともにミネラルを補給
し、水分子を磁化処理して活性化し、遠赤外線照射によ
って水分子を活性化するとともに水質劣化を防止するも
のである。
【0036】本体ケースAは、後述のプレフィルターB
と濾過槽Cを内装して水処理装置を構成するものであ
り、プレフィルターBと濾過槽Cを立起状態で固定する
ベース部材1と、それらを外被するカバー2とで構成さ
れている。前記ベース部材1には、上面にプレフィルタ
ーBと濾過槽Cの下端部をそれぞれ嵌合保持するための
取付台3,4が設けられ、各取付台3,4の中央部には
貫通孔5,6が形成されており、また下面には複数の脚
部7,…が突設されている。そして、前記カバー2は、
下方を開放した箱状であり、下方開口部8を前記ベース
部材1に外嵌し、適宜な固定手段にて一体化されるもの
である。
【0037】プレフィルターBは、水透過係数が300
0(l/m2 ・hr・kg/cm2)(但し、単位にお
ける「l」はリットルを表す。以下同様である。)以上
の多数の中空糸膜を充填し、流量が6(l/min)以
上、耐熱温度が80℃の外圧濾過式で逆洗可能な中空糸
型フィルターからなる。具体的には、前記プレフィルタ
ーBは、前述の濾過性能を有する中空糸型カートリッジ
フィルターB1と、それを交換可能に装着する装填ケー
スB2とで構成されている。
【0038】前記中空糸型カートリッジフィルターB1
は、図1及び図2に示すように、何れも耐熱性合成樹脂
で作製した多孔円筒容器9aと、ヘッダー10及びボト
ム11とで、該多孔円筒容器9aの上下端にヘッダー1
0とボトム11とを接着又は融着又は超音波融着で接続
して収納容器9を形成するとともに、該収納容器9の内
部に多数本の中空糸膜12,…を装填したものである。
この中空糸膜12は中央部でU字状に折り返して形成
し、先端を収納容器9とともに熱硬化性樹脂でポッティ
ングされている。このポッティング材13と接する収納
容器9の端部内周部分には接着力を補うためにクサビ状
突起14が形成されている。尚、本実施例の前記クサビ
状突起14は、上下にテーパー面を有するように内縁が
拡開した形状のものである。また、クサビ状突起14の
接着面15は、コロナ放電処理して臨界表面張力が40
dyn/cm以上になるようにしてポッティング材13
との接着力を高めている。
【0039】そして、前記収納容器9の周囲及びボトム
11に形成した導入孔16から内部に導入された原液
は、中空糸膜12を通過して濾過され、その濾過液は中
空糸膜12の内部を通りポッティング材13に開口した
端部からポッティング材13とヘッダー10とで形成さ
れる空間に溢出し、ヘッダー10に設けられた流通路1
7を通って外部に排出されるのである。ここで、前記収
納容器9の周囲に形成した導入孔16は小さく、またボ
トム11に形成した導入孔16は大きく設定し、中空糸
膜12の直線部分12aは収納容器9の小さな導入孔1
6に近接し、中空糸膜12のループ部分12bはボトム
11の大きな導入孔16に近接している。尚、前記ヘッ
ダー10は、流通路17を有する口部が円筒形に形成さ
れており、その周囲には単又は複数のOリング18が装
着され、後述の装填ケースB2にこのOリング18によ
って封着される。
【0040】また、前記装填ケースB2は、本実施例で
は外筒19の上端部に上蓋20をOリング21を介在さ
せて嵌合するとともに、外筒19の上端に螺合したリン
グ状の締付具22にて上蓋20を着脱自在に取付ける構
造のものである。そして、前記外筒19の底面23の中
央部には、外周にネジ部を有する流入管24を突設し、
前記取付台3に底面23部分を嵌合し且つ流入管24を
貫通孔5に挿通した状態で、口金25を流入管24に螺
合して装填ケースB2をベース部材1に固定するととも
に、流入ホース26を接続している。また、前記上蓋2
0の内部には、前記ヘッダー10の口部を嵌合する円筒
部27が形成され、前記中空糸型カートリッジフィルタ
ーB1を装填ケースB2の内部に収容した際に、前記O
リング18が密着するのである。また、外筒19の内部
下方には、収納容器9の下部をガタつきなく保持するた
めに複数条のリブ28,…が縦設されている。そして、
前記上蓋20の上端には、流出管29が突設されてお
り、この流出管29には接続ホース30の一端が口金3
1にて接続される。
【0041】ここで、前記中空糸膜12は、濾過圧力だ
けでなく大量に流体を濾過する際に生じる中空糸への振
動及び引っ張り荷重にも耐えなければならない。したが
って、中空糸1本あたりの引っ張り強度は100g以
上、更に好ましくは150g以上必要である。また、最
大伸びは20%、更に好ましくは30%以上必要であ
る。また、中空糸膜12の強度を維持させながらプレフ
ィルターBとしての透水速度を最大にする内径を解析的
に設定することは可能である。中空糸を細くすれば収納
できる中空糸の有効濾過面積を大きくすることができる
が、通常のプリーツ型カートリッジフィルターと同様に
水を中空糸の外側から濾過したときには中空糸の内側を
流れる濾過水の圧力損失が大きくなる。したがって、中
空糸の水透過係数に対応してプレフィルターBとしての
透水速度を最大にする中空糸の寸法の最適値が存在す
る。
【0042】例えば、中空糸の水透過係数が1000、
5000及び10000(l/m2・hr・kg/cm2
)の場合、プレフィルターBにしたときの透水速度
は、強度を保持するために必要な中空糸の肉厚にも多少
依存するが、それぞれおよそ300μm、400μm及
び500μmのときに最大になる。このときプリーツ型
カートリッジフィルターに相当する標準サイズのカート
リッジフィルターとしての透水速度は0.1kg/cm
2 の濾過圧力で、それぞれおよそ4、11、17(l/
min)である。
【0043】このような中空糸膜12の素材としては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポ
リアクリロニトリル、ポリテトラフロロエチレン、ポリ
フッ化ビニリデン、ポリ弗化エチレン、セルロースアセ
テート、再生セルロース、ポリスルホン、ポリエーテル
スルホン、ポリエステル、芳香族ポリマーなど種々のも
のが挙げられ、表面がフィブリル化したものを使用する
ことが可能である。また、芳香族ポリマーの中では、芳
香族ポリエーテル、芳香族ポリエステル、芳香族ポリア
ミド、芳香族ポリイミド、芳香族ポリスルホンが挙げら
れる。これらのうち、耐薬品性、機械的強度、耐熱性、
濾過特性などの基本的な特性が優れたポリエーテルスル
ホン、ポリアリルエーテルスルホン等の芳香族ポリスル
ホンが特に好ましく、またポリスルホンも好ましく使用
できる。
【0044】ところで、水に対して有限の接触角をもつ
膜に水を濾過させようとする場合、ある一定圧力以上の
加圧が必要であり、これを通常最小浸透圧と呼ぶ。前述
の素材からなる疎水性の中空糸膜では、この接触角が大
きく最小浸透圧もそれに伴い大きい。膜が完全な親水性
を有する場合、あるいは完全に水で濡れて接触角が0で
あれば最小浸透圧も0になるが、実際には実用上問題の
ない最小浸透圧を与える程度に膜が親水性を有するかあ
るいは濡れていることが必要である。
【0045】前述の芳香族ポリマー系疎水性膜に親水性
を付与するには、溶剤に完全溶解しないものを予め分別
して除いた親水性セルロース誘導体を不可逆的に吸着さ
せることにより行う。これにより、溶出物が極めて少な
い親水性膜が得られる。ここで、親水性セルロース誘導
体としては、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースが好ましく、これらは
単独又は2種以上組み合わせて用いることができる。こ
れらの親水性セルロース誘導体は、水又はアルカリ水溶
液に溶解するので取り扱いが容易である。また、これら
のセルロース誘導体から不溶性部分を分別するために用
いる溶剤については特に限定されないが、例えば水、エ
タノール、エタノール水溶液、エタノール/アルカリ水
溶液などを好適に使用することができる。更に、よく知
られているように分別溶剤の溶解度を変えることによっ
て分画分子量を調整することができる。分別によって析
出した不溶性部分を含む大きな凝集物を濾紙などで濾過
することもできるが、自然に沈澱する場合には、上澄み
溶液を分取するだけで不溶性部分を含まない成分を得る
ことができる。
【0046】通常入手できるセルロース誘導体の数平均
分子量は、およそ1万〜30万(例えば日本薬局方、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースの項参照)である。
分子量が大きくなるほど不溶性部分の割合も増加するの
で、分画前の原料としてはできるだけ分子量の小さいも
のを選ぶことが好ましい。このような原料から前記の方
法で不溶性部分を分別すると、数平均分子量が2000
〜8000のセルロース誘導体が得られる。
【0047】本発明者らによる研究によって、メチルセ
ルロースやヒドロキシプロピル基含量がヒドロキシプロ
ピルセルロースのおよそ1/10のヒドロキシプロピル
セルロース及び低置換度のヒドロキシプロピルセルロー
スの方がヒドロキシプロピルセルロースよりも強固に吸
着することから、芳香族残基、即ちポリスルホンに対す
る疎水性結合基は、セルロース骨格であるブドウ糖残基
自身であり、ヒドロキシプロピル基はメトキシ基と同様
に親水性を付与するが、ポリスルホンに対する疎水結合
を逆に妨げるとの知見に基づき、強固な不可逆結合を発
揮させるためにはこれらの置換基の量がおよそ40%以
下、また親水性を付与するためにおよそ10%以上の範
囲のセルロース誘導体を用いることが好ましいことを見
出した。このようなセルロース誘導体を使用すれば、分
子量が1万未満であってもポリスルホンに強固に不可逆
吸着するとともに、親水性を付与することができる。し
かし、分子量が2000未満ではやはり結合力が低下す
る。
【0048】上記のセルロース誘導体の溶液を疎水性膜
に含浸させて不可逆的に吸着させるが、速やかに含浸さ
せるために、溶液にエタノールなどのアルコールを少量
添加してもよい。また、セルロース誘導体の濃度はおよ
そ50〜1000ppmであり、疎水性膜をセルロース
誘導体の溶液に10分〜2時間以内接触させる。ここ
で、含浸させる場合、予め疎水性膜が水で濡れていれば
単にセルロース誘導体の溶液に浸すだけでよく、乾燥し
ている場合には強制的に圧入する。
【0049】この方法によって親水性中空糸膜を具体的
に作成する一例を以下に説明する。ポリアリルエーテル
スルホン(帝人アモコエンジニアリングプラスチック
社、P−3500)を20重量部とジメチルスルホキシ
ド80重量部の溶液を70℃に保持しながら少量の水を
含むプロピレングリコール水溶液とともに二重管状ノズ
ルから空気中に押し出し、ノズルの下方約10cmにあ
る温水中に侵入させた後巻き取り、孔径が約0.02μ
mの中空糸を作成した。この中空糸を束ねた後、ジメチ
ルスルホキシドの残存量が約1ppmになるまで熱水で
洗浄した。それから、この中空糸束に平均分子量が25
00のヒドロキシプロピルメチルセルロースの500p
pm水溶液を40℃で1時間シャワーリングしながら含
浸させた後、直ちに50℃の水を1時間シャワーリング
してヒドロキシプロピルメチルセルロースの水溶液を洗
い流した。この中空糸束を90℃で乾燥して所望の親水
性中空糸膜を作成した。
【0050】また、疎水性膜を水で濡らす方法として
は、膜との接触角が小さくなる溶液を膜に接触させ、そ
の溶液で膜全体が濡れた後、溶液を水で置換すればよ
い。該溶液としては、いわゆる有機溶剤、2種以上の有
機溶剤の混合溶液、有機溶剤の水溶液、有機物の水溶液
等を使用することができる。有機溶剤としては、メタノ
ール、エタノール等の各種アルコール類及びアセトンが
好ましい。また、有機物としては界面活性剤等が好まし
い。これらの溶液を用いて中空糸膜全体を濡らす方法と
しては、通常の方法を用いることができる。中空糸膜を
溶液に浸す方法よりは中空糸膜に溶液を通過させる方法
の方が好ましい。その後、水で洗浄し、膜に付着してい
る物質を水に置き換える。このような方法で疎水性膜を
単に水で濡らすことによっても、親水性を付与すること
ができ、実際に使用するまで乾燥せずに濡れた状態を維
持できれば、一応の目的は達成できる。このように、疎
水性膜の膜表面及び細孔部にある一定以上の水分子が付
着していることにより膜は親水性を有するのであるが、
その水の必要量は、膜の材質及び構造により異なるが、
通常膜重量の5〜30%である。それ以上の水を含有し
ていても効果は変わらないし、また支障もない。
【0051】更に、中空糸型カートリッジフィルターB
1の全体が滅菌されていることが好ましく、この滅菌方
法として具体的にはエチレンオキサイドガス滅菌、オー
トクレイブ滅菌、γ線による滅菌等が挙げられる。そし
て、滅菌操作後の再汚染を防止し、所望の効果を使用時
まで維持するために、ガスバリヤー性の高い、滅菌可能
なフィルム状の材質でカートリッジフィルターを密封す
ることが環境によっては必要である。市販されている各
種滅菌バッグをこれに用いることができる。また、効果
の維持を補強する目的でプラスチック容器に密封しても
良い。
【0052】例えば、中空糸膜がポリスルホン製である
中空糸型カートリッジフィルターB1を、30%エタノ
ール水溶液に10分間浸漬した後、通水し、エタノール
を除去すると同時に水で膜を濡らし、直ちに滅菌バッグ
に入れ、減圧下で密封した後、121℃加圧蒸気下で1
時間処理した。室温で1週間放置した後、滅菌バッグか
ら中空糸型カートリッジフィルターを取り出し、水の濾
過を行った。原水側の空気を追い出した直後から20
(l/min)、濾過圧力150mmHgで通水し、最
小浸透圧が濾過圧力を越えることはなかった。また、濾
過液からは細菌は検出されなかった。
【0053】次に、濾過槽Cについて詳細に説明する。
この濾過槽Cは、図1及び図3に示すように、耐熱性合
成樹脂製のハウジング32の内部に特殊な濾過材を充填
したものであり、該ハウジング32は、円筒状の濾過槽
本体33の上端にキャップ34を密封装着し、該キャッ
プ34に突設したネジ付き流入管35に、前記接続ホー
ス30の他端を口金36を螺合して接続し、前記プレフ
ィルターBを通った一次濾過液を濾過材で更に濾過処理
するものである。そして、前記ハウジング32の底面3
7を前記取付台4に嵌合するとともに、該底面37に突
設したネジ付き流出管38を前記貫通孔6に挿通した状
態で、該流出管38に口金39を螺合して当該濾過槽C
を立起状態でベース部材1に取付けると同時に、流出ホ
ース40を接続している。尚、図中35aは流入口、3
8aは流出口である。
【0054】図3は濾過槽Cの代表的な実施例の要部を
示すもので、図中、32はハウジング、41は第1の砂
層、42は活性炭層、43は第2の砂層、44は泰澄石
層、45は第1の磁鉄鉱石層、46はセラミック層、4
7は第2の磁鉄鉱石層、48は麦飯石層、51は穴明き
フィルター、52は不織布フィルター、53は仕切り
網、60−1,60−2,60−3はマグネットプレー
トである。
【0055】第1の砂層41及び第2の砂層43は火成
岩シラスを特殊処理した白砂を層状に堆積してなってお
り、また、活性炭層42は粒状活性炭を層状に堆積して
なっており、これらによって主として残留塩素、有機物
質、有害物質(例えばトリハロメタン)、赤錆、不純
物、カビ臭等を除去する。また、泰澄石層44及び麦飯
石層48はそれぞれ泰澄石及び麦飯石の細片を層状に堆
積してなっており、主として水質(pH等)を調整する
とともにミネラルを補給する。尚、活性炭層42は粒状
活性炭に限らず繊維状活性炭も適宜用いることができ
る。
【0056】第1の磁鉄鉱石層45及び第2の磁鉄鉱石
層47は磁鉄鉱石の細片を層状に堆積してなっており、
後述するマグネットの磁場によって磁化され、重金属類
を除去するとともに水分子を磁化処理して活性化する。
また、セラミック層46は火成岩シラスを特殊処理した
白砂をさらに高温(例えば1100℃)で特殊処理した
粒状セラミックを層状に堆積してなっており、遠赤外線
照射によって水分子を活性化するとともに水質劣化を防
止する。
【0057】穴明きフィルター51はほぼ全面に細かい
穴が多数設けられたプラスチックプレートからなってお
り、周知の不織布フィルター52及び仕切り網53とと
もに前述した各層を分離・保持する。
【0058】マグネットプレート60−1〜60−3は
全て同一構成で、図4に示すように3個のコイン状のマ
グネット61及びほぼ全面に細かい穴(図示せず)が多
数設けられたプラスチックプレート等からなるスペーサ
62より構成され、該3つのマグネット61はスペーサ
62の3つの収納孔62aによって、それぞれがハウジ
ングの中心軸を中心とする同一円上の中心角を等分した
位置(ここでは中心角120°で3等分した位置)に保
持される如くなっている。また、前記マグネット61は
表面がプラスチック等によりコーティングされた強力な
磁石(例えば残留磁束密度12000ガウス)であり、
軸方向に磁化されている。
【0059】而して、ハウジング32の本体11内にそ
の上部より下方に向かって、前述した各層、フィルター
及びプレートが、符号51、52、41、52、53、
42、52、60−1、52、43、52、53、4
4、53、52、45、52、60−2、46、53、
52、47、52、60−3、48、52、51の順に
積層配置され、濾過槽が構成される。この際、マグネッ
トプレート60−1〜60−3はマグネットプレート6
0−1及び60−2の間隔とマグネットプレート60−
2及び60−3の間隔とがほぼ同一になり且つそれぞれ
のマグネット61の位置が上下方向で一致するように位
置決めされ、また、各マグネットプレート60−1〜6
0−3の全てのマグネット61はその磁力線の向きが互
いに一致、特に水の流れに対して逆向きとなるように一
致し且つ磁力線の方向が水の流れに沿うように配置され
ている。
【0060】この濾過槽によれば、マグネットプレート
60−1〜60−3のそれぞれのマグネット61の磁力
線は互いに結合して増強し合い、特に上向き、即ち水の
流れに沿い且つそれとは逆向きの均一で強力な磁場63
を形成し、また、該磁場63は第1の磁鉄鉱石層45及
び第2の磁鉄鉱石層47全体を強力に磁化するため、水
分子はマグネットプレート60−1とマグネットプレー
ト60−3との間、特に第1の磁鉄鉱石層45及び第2
の磁鉄鉱石層47を通過する際、効果的に磁化処理され
ることになる。また、前記磁場63並びにこれにより磁
化された第1の磁鉄鉱石層45及び第2の磁鉄鉱石層4
7による磁場がセラミック層46を通過するため、遠赤
外線照射による水分子の活性化がより増強される。な
お、他の各層における作用は従来の濾過槽の場合と同様
である。
【0061】図5は濾過槽Cの他の実施例を示すもの
で、図中、図3の実施例と同一構成部分は同一符号をも
って表す。即ち、32はハウジング、41は第1の砂
層、42は活性炭層、43は第2の砂層、44は泰澄石
層、45は第1の磁鉄鉱石層、46はセラミック層、4
7は第2の磁鉄鉱石層、48は麦飯石層、51は穴明き
フィルター、52は不織布フィルター、53は仕切り
網、60−1,60−2,60−3はマグネットプレー
トである。
【0062】本実施例の構成は基本的に図3の実施例と
同一であるが、活性炭層42の厚さをハウジング全体の
1/2程度まで広げた点、マグネットプレート60−1
を第2の砂層43及び泰澄石層44間に配置した点、マ
グネットプレート60−3をセラミック層46及び第2
の磁鉄鉱石層47間に配置した点、泰澄石層44及び第
1の磁鉄鉱石層45間の仕切部材を除いた点、並びに第
2の磁鉄鉱石層47及び麦飯石層48間の仕切部材を除
いた点で異なる。
【0063】この濾過槽によれば、活性炭槽42が厚く
なった分、残留塩素、有機物質、有害物質、赤錆、不純
物、カビ臭等をより強力に除去でき、また、各マグネッ
トプレート60−1〜60−3の間隔が狭くなった分、
より強力な磁場が形成され、該磁場並びにこれにより磁
化された第1の磁鉄鉱石層45及び第2の磁鉄鉱石層4
7による磁場によって、水分子の磁化処理やセラミック
層46の遠赤外線照射による水分子の活性化がより一層
増強される。
【0064】図6は濾過槽Cの更に他の実施例を示すも
ので、図中、図3の実施例と同一構成部分は同一符号を
もって表す。即ち、32はハウジング、41は第1の砂
層、42は活性炭層、43は第2の砂層、44は泰澄石
層、45は第1の磁鉄鉱石層、46はセラミック層、4
7は第2の磁鉄鉱石層、48は麦飯石層、51は穴明き
フィルター、52は不織布フィルター、53は仕切り
網、60−1,60−2,60−3はマグネットプレー
トである。
【0065】本実施例の構成は基本的に図3の実施例と
同一であるが、活性炭層42の厚さをハウジング全体の
1/2程度まで広げた点、マグネットプレート60−1
を第1の砂層41及び活性炭層42間に配置した点、マ
グネットプレート60−2を泰澄石層44及び第1の磁
鉄鉱石層45間に配置した点で異なる。
【0066】この濾過槽によれば、活性炭層42が厚く
なった分、残留塩素、有機物質、有害物質、赤錆、不純
物、カビ臭等をより強力に除去でき、また、マグネット
プレート60−1が上部に配置されたため、濾過槽全体
に平均的な磁場が形成され、該磁場により濾過槽全体に
おいて水分子の磁化処理がなされる。
【0067】以上のような本発明の水処理装置は、水道
管に接続した流入ホース26から供給された原水を、プ
レフィルターBを構成する装填ケースB2内に下端部の
流入管24から注水すると、原水は中空糸型カートリッ
ジフィルターB1の導入孔16,…から収納容器9内に
侵入し、その水圧によって中空糸膜12,…の外側から
内側へ浸透して濾過される。この中空糸膜12の内部を
通過した濾過液は、ポッティング材13の上面に開口さ
れた中空糸膜12の端部から溢れ出て、上端部の流出管
29に接続された接続ホース30を通して、プレフィル
ターBに並設した濾過槽Cの上端部の流入管35からハ
ウジング32内に注水され、前述の如く内部で各種の処
理がなされて下端部の流出管38に接続した流出ホース
40より処理水が排出される。ここで、プレフィルター
Bと濾過槽Cとは、上端部で互いに接続ホース30で連
結されているため、接続ホース30の長さを短くするこ
とができ、それにより接続ホース30での圧力損失を最
小に抑制できる。
【0068】次に、前記中空糸型カートリッジフィルタ
ーB1の各部、特に部材と部材との接合部の具体的実施
例について説明する。先ず、前記収納容器9を構成する
多孔円筒容器9aの一端内周に突設したクサビ状突起1
4を形成する方法について例示する。勿論、クサビ状突
起14を多孔円筒容器9aに一体成形することは可能で
あるが、多孔円筒容器9aとボトム11を一体成形する
場合や、導入孔16の形状、配置によっては一体的に成
形できない場合もある。以下は、その場合にもクサビ状
突起14を形成することができる方法を例示する。
【0069】図7(a) は、多孔円筒容器9aの一端に、
内周にクサビ状突起14を突設したリング部材70を熱
融着したものである。図中71は多孔円筒容器9aとリ
ング部材70との熱融着部(接合部)、72はリング部
材70と接続部材としてのヘッダー10との熱融着部
(接合部)である。また、熱融着が困難な場合、あるい
は接着が容易な場合には、接着剤を用いて接合すること
も可能である。この場合には接合部71及び72を図7
(b) に示すように凹凸嵌合構造とし、接合面73を形成
して接着面積を大きくすることが好ましい。
【0070】前記収納容器9あるいは多孔円筒容器9a
及びクサビ状突起14を有するリング部材70は、熱可
塑性合成樹脂で成形したものである。例えば、熱融着に
適した材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
アクリロニトリル・スチレン共重合体(AS樹脂)、ポ
リカーボネートなどがあり、その中ではポリプロピレン
が特に好ましく、また接着が好ましい材料としては、ポ
リ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリスルホン、
ポリ弗化ビニリデンなどがあり、その中ではポリ塩化ビ
ニルが特に好ましい。熱融着は、接着に比べて溶剤の溶
出の心配がなく、好ましい方法であるために更に詳しく
説明する。
【0071】前記の円筒容器2の両端に、図8に示す加
工方法を用いてリング部材70を熱融着する。多孔円筒
容器9aと、切削加工あるいは射出成形で成形されたリ
ング部材70を、ヒーター74に接触させ、これらの溶
融温度以上に加熱したのちヒーター74から外し、溶融
温度以下になる前に加熱面同士を押しつけながら熱変形
温度以下になるまで保持する。例えば、これらの材質と
してポリプロピレンを使用する場合、表面温度が250
〜280℃のヒーター74に多孔円筒容器9aとリング
部材70を、5〜10秒間接触させ、各々の先端を溶融
させてから、溶融温度以下になる前に各々の加熱面同士
を押しつけながら熱変形温度以下、例えば100℃以下
になるまで保持する。材質が異なる場合も適切な溶融温
度を選択することによって同様にして加工することがで
きる。
【0072】図9は、多孔円筒容器9aの一端内面にク
サビ状突起14を加熱・加圧成形して加工するときの方
法を示す。図9(a) のステップ1で先端に型抜きを可能
にした片半分のクサビ型75aを設けた右コアー75と
他方の片半分のクサビ型76aを設けた左コアー76を
挿入した多孔円筒容器9aがヒーターを内蔵する開閉で
きるメス型77に装着される。尚、図中16は多数の孔
(導入孔)である。次いで図9(b) のステップ2で、ヒ
ーターで多孔円筒容器9aの加工部分を熱変形温度以
上、例えば円筒容器がポリプロピレンの場合には、17
0〜250℃に加熱しながらコアー75と76のクサビ
型75a,76aに軟化した円筒容器の先端が充填する
ように円筒容器を押し込む。最後に熱変形温度以下に冷
却してからメス型77を開き左右のコアー75、76を
抜いて先端にクサビ状突起14を有する多孔円筒容器9
aが形成される。
【0073】図10は、クサビ状突起14を有するリン
グ部材70の破断面斜視図であり、ポッティング材を充
填する際にクサビ面に気泡が残らないようにするための
空気の抜け穴78(図10(a) )又は切欠79(図10
(b) )を形成している。尚、前記抜け穴78又は切欠7
9は、多孔円筒容器9aとクサビ状突起14を有するリ
ング部材70とを別々に成形して互いに接着若しくは熱
融着する場合又は多孔円筒容器9aの一端にクサビ状突
起14を加熱・加圧成形する場合の何れの場合にも、成
形時に一体形成することも又は後加工の穿孔、切削によ
って形成することも可能である。
【0074】ポッティング材13にはエポキシ樹脂ある
いはウレタン樹脂が通常使用される。加熱冷却の繰り返
しに耐えるためにはこれらのポッティング材は使用温度
の範囲で数十kg/cm2 以上の最大引っ張り強度とお
よそ10%以上の破断時の伸びが必要である。このよう
なポッティング材の例として、脂環式多価アミンに末端
がアミノ化されたアクリロニトリル−ブタジエン共重合
体オリゴマーを柔軟性付与剤として加えた硬化剤を用い
たビスフェノールA系エポキシ樹脂が、あるいは、NC
O含量が13重量%以上のポリイソシアネートとOH価
が700mg−KOH/g以上のポリエーテルからなる
ウレタン樹脂が挙げられる。
【0075】更に詳しくは、前記ポッティング材13で
用いるウレタン樹脂は、図11及び図12の結果に基づ
いて行った前述の考察により、NCO含量が13〜18
重量%の芳香族ポリイソシアネートを、OH価が700
mg−KOH/g以上のポリエーテルポリオールに対し
て化学量論量の100〜105%加えた混合液を硬化さ
せたものが好ましく、しかも混合液の粘度が2000〜
8000cpsであり、また120℃における最大引っ
張り応力が30〜200kg/cm2 で、破断時の伸び
が10%以上であることがより好ましい。これらの特性
を備えることによって、ポッティング材13で中空糸膜
12を集束固定する際の充填作業、ポッティング材13
を切断して中空糸膜12を開口させる際の加工性、耐熱
性及びその他の性質が中空糸型カートリッジフィルター
B1のポッティング材13として要求される全ての特性
を満足するのである。
【0076】前述のウレタン樹脂の安全性については、
中空糸型カートリッジフィルターB1のポッティング材
13と同じ硬化温度、時間になるようにして厚さ3mm
のウレタン樹脂板を作り、「食品衛生法・食品、添加物
等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)個別
規格に規定された以外の合成樹脂製の器具又は容器包装
(昭和57年厚生省告示第20号)使用温度が100℃
を越えるもの」(以下、食品衛生法による方法と呼
ぶ)、あるいは「日本薬局方、輸液用プラスチック容器
試験法」(以下、局方と呼ぶ)によって評価した。
【0077】また、ウレタン樹脂の強度は、最大引っ張
り応力(単位、kg/cm2 )で表し、上記の板から切
り出したJIS−1号ダンベルを使い、オートグラフを
用いて所定の温度で50mm/分の引っ張り速度で測定
し、また破断時の伸び(%)も測定した。
【0078】更に、ウレタン樹脂の耐薬品性は、水、有
効塩素濃度1000ppmの次亜塩素酸ソーダ水溶液、
1%の過酸化水素水溶液、3%のホルマリン水溶液、硝
酸で調整したpH1の水溶液、カ性ソーダで調整したp
H14の水溶液、それぞれに30℃で1週間上記のダン
ベルを浸した後、水洗し、乾燥することなく強度を上記
の方法で測定し、浸漬前の強度と比較して評価した。
【0079】その一例を示せば、ポリオール変性MDI
とポリオール変性ポリメリックMDIを混合してNCO
含量を13.4%(重量%、以下同)、16.0%、1
8.0%に調整した3種類のポリイソシアネートをOH
価が850mg−KOH/gのトリメチロールプロパン
系ポリエーテルポリオールに50℃で化学量論量の10
5%加えた配合液を減圧下で2分間脱気してから型に流
し込んで硬化させ、厚さ3mmの板を作成し、これらの
板からJIS−1号ダンベルを切り出し、120℃にお
ける最大引っ張り強度(kg/cm2 )を測定した結
果、それぞれ55、135、196であり、また破断時
の伸び(%)はそれぞれ51、31、13であった。
【0080】また、NCO含量が16.0%のポリオー
ル変性ポリメリックMDIにOH価が720、850、
1000mg−KOH/gの3種類のトリメチロールプ
ロパン系ポリエーテルポリオールを配合し、前記同様に
してダンベルを作成し、120℃における最大引っ張り
強度(kg/cm2 )を測定した結果、それぞれ74、
135、174であり、また破断時の伸び(%)はそれ
ぞれ38、31、22であった。
【0081】更に、NCO含量が15%のポリオール変
性MDIとトリメチロールプロパン系ポリエーテルポリ
オールに、少量のエチレンジアミンのプロピレンオキサ
イド変性ポリオールを添加したOH価が820mg−K
OH/gのポリエーテルポリオールを配合して前記同様
にしてウレタン樹脂板を作成した。このウレタン樹脂の
120℃での最大強度及び伸びは、それぞれ97kg/
cm2 、42%であった。また、このウレタン樹脂の食
品衛生法及び局方試験の結果は何れも合格であった。ま
た、このダンベルについて耐薬品性試験を行った結果、
試験液による差は見られなかったが、試験前に比べて最
大引っ張り強度は約30%低下し、伸びは変わらなかっ
た。
【0082】次に、クサビ状突起14と収納容器9との
接着性について説明する。前述のようにポッティング材
13には通常エポキシ樹脂もしくはウレタン樹脂のよう
な熱硬化性樹脂が使用される。これらはいわゆる液状の
主剤と硬化剤の混合液を、中空糸膜とその収納容器を装
着したモールドに、浸漬あるいは遠心注型によって注入
したのち硬化させて用いられる。エポキシ樹脂の硬化剤
は反応基として2〜3級アミンあるいはカルボン酸無水
物を持ち、これらが主剤のエポキシ基と反応して硬化物
になる。ウレタン樹脂の硬化剤は反応基として水酸基あ
るいはアミノ基を持ち、これらが主剤のイソシアネート
と反応して硬化物になる。
【0083】従って、中空糸膜の収納容器表面(クサビ
状突起14の接着面15)のポリマーにこれらの反応基
が存在すると主剤と化学的にも結合して強力な接着力が
えられる。合成樹脂の表面をコロナ放電処理すると空気
中の、主に酸素が様々な分子形態で導入されることが知
られており、これらの中で前記の主剤と反応するものも
存在することが推定される。
【0084】図13(a) はクサビ状突起14の表面を含
めて収納容器9のポッティング材13との接着面15を
コロナ放電処理するための装置の一部を示す。図示した
リング状電極80の直径は、クサビ状突起14の内径よ
りも約2mm小さく、収納容器9が上下してリング状電
極80に出入りする間に接着面15がコロナ放電処理さ
れる。また、電極は図13(b) のように直線状電極81
でも良く、収納容器9を直線状電極81のまわりで回転
させ、接着面15を直線状電極81に沿って移動させて
コロナ放電処理される。コロナ放電処理した表面の表面
エネルギーの変化は市販のぬれ指数標準液により臨界表
面張力を測定することによって評価される。
【0085】図14はコロナ放電処理前の、図15はコ
ロナ放電処理後のポリ塩化ビニルのX線光電子分光法に
よる表面分析である。コロナ放電処理後のポリ塩化ビニ
ルの表面分子には酸素元素の多量の増加が認められる。
また、図16はコロナ放電処理前の、図17はコロナ放
電処理後のポリプロピレンの表面分析である。ポリ塩化
ビニルと同様に処理前にはほとんど存在しなかった酸素
元素の大量の増加が認められる。同様な変化は、ポリエ
チレン、ポリカーボネート、塩素化ポリ塩化ビニル、ポ
リスルホン、ポリフッ化ビニリデン、アクリロニトリル
/スチレン共重合体などにも認められ、合成樹脂一般に
生じる変化と考えられる。
【0086】一方、従来からよく知られているように接
着物の表面エネルギーが互いにほぼ等しいときに最大の
物理的接着強度がえられる。前記のポッティング材は極
性の大きい官能基を持ち、表面エネルギーが比較的大き
いものであるが、合成樹脂からなる中空糸膜の収納容器
の表面をコロナ放電処理すると表面エネルギーが大きく
なり、物理的接着力も向上する。コロナ放電処理によっ
て表面エネルギーが大きくなることはその臨界表面張力
(接触角が0になる液体の表面張力)によって確認する
ことができる。
【0087】中空糸型カートリッジフィルターB1に使
用されるエポキシ樹脂、ウレタン樹脂の場合、中空糸膜
12の収納容器9との接着力はその臨界表面張力がおよ
そ40dyn/cm以上のとき、更に好ましくは60d
yn/cm以上のときに強力になる。前記のようにコロ
ナ放電処理によって表面エネルギーが大きくなるだけで
なく、ポッティング材と化学的に反応する官能基も導入
されるために物理的効果と化学的効果が重なって、一層
強力な接着力が生じると考えられる。この場合の接着強
度はポッティング材自身の破壊強度を上回ることもあ
る。
【0088】次に、図18に基づいて収納容器9と、流
体の通路を有する接続部材としてのヘッダー10及びボ
トム11との超音波融着について説明する。本実施例の
中空糸型カートリッジフィルターB1の収納容器9は、
多孔円筒容器9aと、それに接続するヘッダー10及び
ボトム11からなり、多孔円筒容器9a、ヘッダー10
及びボトム11は、ポリプロピレン製である。前記収納
容器9の内部に装填する中空糸膜12は、多数本を中央
部でU字状に折り返して形成し、先端を収納容器9とと
もに熱硬化性樹脂でポッティングされている。このポッ
ティング材13と接する多孔円筒容器9aの端部内周部
分には接着力を補うために設けたクサビ状突起14は、
上下にテーパー面を有するように内縁が拡開した形状の
ものである。
【0089】通常、ポリプロピレン同士は、接着面を約
300℃で数秒間加熱して溶かし、熱融着で接続される
が、中空糸型カートリッジフィルターB1では接着部分
がポッティング部分の近傍にあるために短時間とはいえ
このような高い温度で加熱されるとポッティング材13
と収納容器9との接着力が低下してこれらの間に剥離が
生じるおそれがある。
【0090】超音波エネルギーの伝達部材(ホーン)8
2は、ヘッダー10については超音波融着部72(接合
部)の上方に形成した平坦な接触面83でヘッダー10
と接触してそのエネルギーを伝達する。ボトム11につ
いては同様に超音波融着部72(接合部)の下方に形成
した平坦な接触面83で接触してエネルギーを伝達す
る。
【0091】図19は融着前のヘッダー10を示すが、
ヘッダーの融着面84には超音波エネルギーを集中させ
る突起85がある。前記ボトム11にも同様な突起があ
る。この突起85の底辺は融着面84の幅の1/3〜1
/5が好ましく、高さは0.3〜1.0mmが好まし
い。これらの寸法が大きすぎると突起85を溶融するた
めに過大な超音波エネルギーが必要になり、中空糸膜1
2を損傷することがある。逆に、小さすぎると全面が融
着しないために接着強度が小さかったり、漏れの原因に
なることがある。
【0092】前記ホーン82の接触面83と融着面84
の間の距離は、20mm未満、更に好ましくは10mm
未満がよい。ポリプロピレンは比較的柔軟な材料である
ために超音波エネルギーが材料自身に吸収され易く、こ
の距離が長いと過大な超音波エネルギーが必要になり、
中空糸膜4を損傷したり、ホーン82との接触面83が
傷つくことがある。この距離は小さい方がよいがヘッダ
ー10自身の強度上から通常4mm以上は必要である。
【0093】超音波融着設備は限定されないが、ポリプ
ロピレンに効果的に融着エネルギーを伝達するために
は、周波数は20kHz程度が好ましい。また、超音波
エネルギーの伝達条件については、ホーン82の加圧力
を大きくするよりも、超音波エネルギーの伝達効率が比
較的よくないので融着時間を長くする方が好ましい。
【0094】最後に、以下の製造方法で作製した各々の
中空糸型カートリッジフィルターB1の耐熱性を調べた
結果を例示する。
【0095】内径が約77mm、長さが約22cmのポ
リ塩化ビニル製パイプの一端の内面を、先端から約20
mm、臨界表面張力が70dyn/cmとなるように、
直径が約73mmのリング状電極を使用し、周波数約3
0kHz、出力0.3kWでコロナ放電処理した。この
パイプの中にループ状に折り返した内、外径が0.8、
1.2mmの分画分子量が約20000のポリスルホン
製中空糸膜を1250本入れ、NCO含量が15重量%
のポリオール変性4、4−ジフェニルメタンジイソシア
ネートとOH価が850mg−KOH/gのトリメチロ
ールプロパン系ポリエーテルポリオールとの混合液から
なるポッティング材を用いて遠心注型によってポッティ
ング部分の厚さが前記のコロナ放電処理した長さ以下に
なるようにポッティングしたのち、パイプの先端でポッ
ティング部分を切断して中空糸を開口させた。次いで端
部にポリ塩化ビニル製のヘッダーとボトムを水道用ポリ
塩化ビニルパイプ接続用接着剤で接着して接続して中空
糸型カートリッジフィルターを作製した。このフィルタ
ーに約60℃の熱水と約20℃の水を約60リットル/
分で1時間づつ交互に流した。この加熱冷却を50回繰
り返してもポッティング材とポリ塩化ビニル製円筒容器
との間に剥離は発生しなかった。
【0096】内径が約60mm、長さが22cmのポリ
プロピレン製のパイプの一端の内面を先端から約15m
m、臨界表面張力が70dyn/cmとなるようにコロ
ナ放電処理した。このパイプの中にループ状に折り返し
た内、外径が0.5、0.8mmの平均孔径が約0.2
ミクロンのポリスルホン製中空糸膜を1700本入れ、
コロナ放電処理をした端部で実施例1と同じポッティン
グ材を用いて集束固定したのち、パイプの先端でポッテ
ィング部分を切断して中空糸を開口させた。このモジュ
ールは、121℃、1時間のオートクレーブと20℃の
水に30分間浸す加熱冷却を10回繰り返しても剥離が
生じなかった。
【0097】コロナ放電によってポッティング材と接触
する部分(接着面)の臨界表面張力を70dyn/cm
にしたポリプロピレン製収納容器に、平均孔径0.2μ
mで、内径0.5mm、外径0.8mmのポリスルホン
製中空糸膜を3400本入れ、NCO含量が15重量%
のポリオール変性4,4−ジフェニルメタンジイソシア
ネートとOH価が850mg−KOH/gのトリメチロ
ールプロパン系ポリエーテルポリオールとの混合液から
なるポッティング剤を用いて遠心注型によってポッティ
ングした後、ポッティング部分を切断して中空糸膜を開
口させた。次いで、ホーン82の接触面83と融着面8
4の間の距離が8mm、融着面の幅が3mm、突起85
の底辺が0.6mm、高さが0.5mmであるヘッダー
10とボトム11を周波数20KHz、加圧力18ポン
ド/平方インチ(124110Pa)、融着時間0.8
秒で収納容器に融着した。この中空糸型カートリッジフ
ィルターは、121℃、60分間のオートクレーブ処理
と約20℃の水に浸す処理を10回以上繰り返すヒート
サイクル試験の前後で、水の濾過流量と3kg/cm2
における空気の拡散流量をそれぞれJIS−K383
1、JIS−K3833の方法で測定したが、水の濾過
流量、空気の拡散流量とも変わらず、漏れも発生しなか
った。
【0098】外径89mm、内径77mm、長さ約22
cmの塩素化ポリ塩化ビニル製のパイプの一端に、塩素
化ポリ塩化ビニルを切削して作成した、突起の高さが3
mm、クサビの角度が45度、帯状部分の幅が10mm
のクサビ状突起を有する外径89mm、内径77mm、
全長25mmのリング部材を市販の接着剤(積水化学工
業(株)製、耐熱接着剤、No.100)を用いて接着
した。リング部材の内面をコロナ放電処理したのち、こ
の収納容器に中央で折り返したポリスルホン製の中空糸
膜を充填して一端を、NCO含量が15重量%のポリオ
ール変性4、4−ジフェニルメタンジイソシアネートと
少量のエチレンジアミンのポリプロピレンオキサイド変
性ポリオールを加えたOH価が820mg−KOH/g
のトリメチロールプロパン系ポリエーテルポリオールか
らなるウレタン樹脂でポッティング部分の長さが約20
mmになるように集束固定した。次いで塩素化ポリ塩化
ビニルを切削して作成したヘッダーをリング部材に、ボ
トムを収納容器の端部に前記の接着剤で接着した。この
中空糸型カートリッジフィルターは、約90℃の熱水と
約20℃の冷水を交互に30分間づつ流すヒートサイク
ルテストを100回繰り返してもポッティング材とリン
グ部材の間で剥離が発生せず、漏れは生じなかった。
【0099】約3mm角の矩形孔を形成した外径70m
m、長さ約70cmのポリプロピレン製押出成形多孔パ
イプの一端に、ポリプロピレンを射出成形した、突起の
高さが3mm、クサビの角度が45度、帯状部分の幅が
10mmのクサビ状突起を有する外径70mm、内径6
3mm、長さ20mmのリング部材を、図8に示す方法
で、表面温度が270℃のヒーターに各々同時に10秒
間接触させてから熱融着した。リング部材の内面をコロ
ナ放電処理したのちポリスルホン製中空糸膜を充填し、
NCO含量が15重量%のポリオール変性4、4−ジフ
ェニルメタンジイソシアネートと少量のエチレンジアミ
ンのポリプロピレンオキサイド変性ポリオールを加えた
OH価が820mg−KOH/gのトリメチロールプロ
パン系ポリエーテルポリオールからなるウレタン樹脂で
ポッティング部分の長さが約15mmになるように集束
固定した。次いで、ポリプロピレンを射出成形したヘッ
ダーをリング部材に、またボトムをパイプの他端に上記
と同様にして熱融着した。この中空糸型カートリッジフ
ィルターは、121℃、60分間のオートクレーブ処理
と約20℃の水に30分間浸すヒートサイクルテストを
50回繰り返してもリング23とポッティング材5の間
で剥離が発生せず、漏れは生じなかった。
【0100】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の水処理装置は、
以下の顕著な効果を奏する。
【0101】請求項1によれば、プレフィルターの中空
糸膜に直接原水を通して、原水から微細な不純物や微生
物を除去した後、その濾過液を濾過槽に送ることによ
り、濾過槽内での微生物の繁殖を防止するとともに、濾
過槽の目詰まりを防止でき、また濾過槽で残留塩素、有
機物質、有害物質(例えばトリハロメタン)、赤錆、不
純物、カビ臭等を除去し、水質(pH等)を調整し、ミ
ネラルを補給し、更に効果的に磁化処理と遠赤外線照射
による水分子の活性化を行うので、美味しい水が得られ
る。特に、プレフィルターは、中空糸膜に親水性が付与
され、最小浸透圧が低くなっているので、通常の水道水
の水圧によって即時使用することができる。また、外圧
濾過式で逆洗可能であるので、中空糸膜の外表面に不純
物が捕捉されて濾過性能が低下した場合には、逆洗によ
って中空糸膜の外表面から不純物を排除してその機能を
回復させることができ、水処理装置の長寿命化(3〜5
年)を達成できる。また、濾過槽は、粒状セラミックを
堆積した層の上下にそれぞれ配置された磁石の磁場は互
いに結合して補強し合うことになり、しかもその方向が
水の流れに沿っていることにより水分子を効果的に磁化
処理することができ、また、前記磁場は粒状セラミック
を堆積した層を通過することになるため、粒状セラミッ
クの遠赤外線照射による水分子の活性化をより増強させ
ることができる。また、本発明の水処理装置は、飲み水
や料理用水のみならず、処理流量が多くしかも80℃程
度の熱水を処理できる耐熱性を有するのでお風呂のお湯
やシャワーにも使用することができる。
【0102】請求項2又は3によれば、ポッティング材
と中空糸膜の収納容器との接着強度が高く、加熱冷却を
繰り返しても接着部が剥離せず、更に耐熱性に優れる。
【0103】請求項4によれば、ポッティング材の切断
を行った後に、収納容器と接続部材とを確実に接合で
き、特に超音波融着する場合には、ポッティング材及び
中空糸膜を熱変形させずに接合できる。
【0104】請求項5又は6によれば、各部材の接着強
度が高く、またケース材料自体も耐熱性を有し、特にケ
ース材料がポリプロピレンである場合には、耐薬品性、
安全性、堅牢性等の特性が備わる。
【0105】請求項7〜9によれば、耐熱性、安全性、
強度、耐薬品性、相性及び切断性の全ての特性を満足
し、ポッティング材として最も好ましい。
【0106】請求項10によれば、磁鉄鉱石を堆積した
層全体が磁石の磁場によって磁化されることになり、該
磁鉄鉱石を堆積した層を通過する全ての水分子に磁場を
効果的に加えることができる。
【0107】請求項11によれば、活性炭層と第2の砂
層との間、第1の磁鉄鉱石層とセラミック層との間並び
に第2の磁鉄鉱石層と麦飯石層との間に配置された磁石
の磁力線が互いに結合して増強し合い、上下方向、即ち
水の流れに沿って方向の強力な磁場が形成され、また、
該磁場により第1及び第2の磁鉄鉱石層全体が強力に磁
化されるので、第1及び第2の磁鉄鉱石層を通過する
際、水分子に効果的に磁場を加えることができ、また、
前述した磁場並びにこれによって磁化された第1及び第
2の磁鉄鉱石層による磁場がセラミック層を通過するの
で、遠赤外線照射による水分子の活性化をより増強させ
ることができる。
【0108】請求項12によれば、第2の砂層と泰澄石
層との間、第1の磁鉄鉱石層とセラミック層との間並び
にセラミック層と第2の磁鉄鉱石層との間に配置された
磁石の磁力線が互いに結合して増強し合い、上下方向、
即ち水の流れに沿って方向の強力な磁場が形成され、ま
た、該磁場により第1及び第2の磁鉄鉱石層全体が強力
に磁化されるので、特に第1及び第2の磁鉄鉱石層を通
過する際、水分子に効果的に磁場を加えることができ、
また、前述した磁場並びにこれによって磁化された第1
及び第2の磁鉄鉱石層による磁場がセラミック層を通過
するので、遠赤外線照射による水分子の活性化をより増
強させることができる。
【0109】請求項13によれば、第1の砂層と活性炭
層との間、泰澄石層と第1の磁鉄鉱石層との間並びに第
2の磁鉄鉱石層と麦飯石層との間に配置された磁石の磁
力線が互いに結合して増強し合い、濾過槽全体の上下方
向、即ち水の流れに沿って方向の強力な磁場が形成さ
れ、また、該磁場により第1及び第2の磁鉄鉱石層全体
が強力に磁化されるので、濾過槽全体、特に第1及び第
2の磁鉄鉱石層を通過する際、水分子に効果的に磁場を
加えることができ、また、前述した磁場並びにこれによ
って磁化された第1及び第2の磁鉄鉱石層による磁場が
セラミック層を通過するので、遠赤外線照射による水分
子の活性化をより増強させることができる。
【0110】請求項14によれば、層と層との間に配置
された磁石による磁場が均一となり、水分子の磁化処理
や粒状セラミックの遠赤外線照射による水分子の活性化
がより効果的に行われる。
【0111】請求項15によれば、層全体に対してほぼ
均一な磁場を発生でき、水分子の磁化処理や粒状セラミ
ックの遠赤外線照射による水分子の活性化がより効果的
に行われる。
【0112】請求項16によれば、水分子の磁化処理や
粒状セラミックの遠赤外線照射による水分子の活性化が
より効果的に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水処理装置を一部断面で示した説明図
である。
【図2】本発明で用いた中空糸型カートリッジフィルタ
ーを一部断面で示した正面図である。
【図3】本発明で用いた濾過槽の代表的な実施例を示す
断面図である。
【図4】マグネットプレートの分解斜視図である。
【図5】濾過槽の他の実施例を示す断面図である。
【図6】濾過槽の更に他の実施例を示す断面図である。
【図7】中空糸型カートリッジフィルターの他の例を示
す概略断面図であり、(a) は多孔円筒容器の端部にクサ
ビ状突起を有するリング部材を熱融着した例、(b) は同
じく接着した例を示す。
【図8】多孔円筒容器とリング部材の熱融着方法を示す
説明図である。
【図9】多孔円筒容器の先端を加熱・加圧成型してクサ
ビ状突起を形成するための方法を示す説明図である。
【図10】クサビ状突起にポッティング材を接着する際
の空気抜きを設けた説明図であり、(a) は抜け穴を貫通
させた構造、(b) は切欠を設けた構造を示す。
【図11】OH価を一定にした場合のNCO含量と最大
引っ張り強度との関係を示すグラフである。
【図12】NCO含量を一定にした場合のOH価と最大
引っ張り強度との関係を示すグラフである。
【図13】収納容器の内周に設けたクサビ状突起の接着
面をコロナ放電処理するための装置の一部を示した部分
断面図であり、(a) はリング状の電極を使用した場合
を、(b) は直線状の電極を使用した場合を示す。
【図14】コロナ放電処理前のポリ塩化ビニル表面のX
線電子分光法によるワイドスペクトルである。
【図15】コロナ放電処理後のポリ塩化ビニル表面のX
線電子分光法によるワイドスペクトルである。
【図16】コロナ放電処理前のポリプロピレン表面のX
線電子分光法によるワイドスペクトルである。
【図17】コロナ放電処理後のポリプロピレン表面のX
線電子分光法によるワイドスペクトルである。
【図18】多孔円筒容器の端部にヘッダーを超音波融着
する場合の、超音波エネルギーの伝達部材であるホーン
との関係を一部破断して示した側面図である。
【図19】超音波融着前のヘッダーを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
A 本体ケース B プレフィルター B1 中空糸型カートリッジフィルター B2 装填ケース 1 ベース部材 2 カバー 3 取付台 4 取付台 5 貫通孔 6 貫通孔 7 脚部 8 下方開口部 9 収納容器 9a 多孔円筒容器 10 ヘッダー 11 ボトム 12 中空糸膜 12a 直線部分 12b ループ部分 13 ポッティング材 14 クサビ状突起 15 接着面 16 導入孔 17 流通路 18 Oリング 19 外筒 20 上蓋 21 Oリング 22 締付具 23 底面 24 流入管 25 口金 26 流入ホース 27 円筒部 28 リブ 29 流出管 30 接続ホース 31 口金 32 ハウジング 33 濾過槽本体 34 キャップ 35 流入管 35a 流入口 36 口金 37 底面 38 流出管 38a 流出口 39 口金 40 流出ホース 41 第1の砂層 42 活性炭層 43 第2の砂層 44 泰澄石層 45 第1の磁鉄鉱石層 46 セラミック層 47 第2の磁鉄鉱石層 48 麦飯石層 51 穴明きフィルター 52 不織布フィルター 53 仕切り網 60−1,60−2,60−3 マグネットプレート 61 マグネット 62 スペーサ 62a 収納孔 63 磁場 70 リング部材 71 接合部 72 接合部 73 接合面 74 ヒーター 75 右コアー 75a クサビ型 76 左コアー 76a クサビ型 77 メス型 78 抜け穴 79 切欠 80 リング状電極 81 直線状電極 82 ホーン 83 接触面 84 融着面 85 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/48 C02F 1/48 A 1/68 510 1/68 510B 520 520P 520V 530 530B 540 540A 540B 540D 540F 540Z

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレフィルターと濾過槽とからなる水処
    理装置であって、 前記プレフィルターは、一端内面にクサビ状の突起を形
    成した熱可塑性樹脂製の収納容器に、中央でループ状に
    折り返した複数の中空糸膜の束を収納し、該中空糸膜束
    の開口端を前記突起に熱硬化性樹脂製のポッティング材
    で集束固定するにあたって、該突起のポッティング材と
    の接着面を予め臨界表面張力が40dyn/cm以上に
    なるようにコロナ放電処理し、更に中空糸膜に親水性が
    付与され、外圧濾過式で逆洗可能な中空糸型フィルター
    であり、 前記濾過槽は、一端及び他端にそれぞれ水の流入口及び
    流出口を有する筒状のハウジング内に粒状活性炭、砂等
    をそれぞれ層状に堆積してなるとともに、粒状セラミッ
    クを堆積した層の上下にそれぞれ少なくとも1個の磁石
    をその磁力線の向きが互いに一致し且つ方向が水の流れ
    の沿うように配置したものであり、 前記プレフィルターで原水を濾過した後、その濾過液を
    前記濾過槽によって濾過、活性化してなることを特徴と
    する水処理装置。
  2. 【請求項2】 前記収納容器が多孔円筒容器の一端に、
    内面にクサビ状の突起を有するリングを接着若しくは熱
    融着又は超音波融着したものである請求項1記載の水処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記収納容器が多孔円筒容器の一端を熱
    変形温度以上に加熱してから加圧成型することによって
    内面にクサビ状の突起を形成したものである請求項1記
    載の水処理装置。
  4. 【請求項4】 前記収納容器の少なくともポッティング
    材側の一端に、流体の通路を形成する接続部材が接着若
    しくは熱融着又は超音波融着されている請求項1、2又
    は3いずれかに記載の水処理装置。
  5. 【請求項5】 前記収納容器がポリプロピレン製又はポ
    リ塩化ビニル製である請求項1、2、3又は4いずれか
    に記載の水処理装置。
  6. 【請求項6】 前記接続部材がポリプロピレン製である
    請求項4記載の水処理装置。
  7. 【請求項7】 前記ポッティング材が、NCO含量が1
    3〜18重量%の芳香族ポリイソシアネートを、OH価
    が700mg−KOH/g以上のポリエーテルポリオー
    ルに対して化学量論量の100〜105%加えた混合液
    を硬化させたウレタン樹脂である請求項1記載の水処理
    装置。
  8. 【請求項8】 混合液の粘度が2000〜8000cp
    sである請求項7記載の水処理装置。
  9. 【請求項9】 前記ポッティング材が、120℃におけ
    る最大引っ張り応力が30〜200kg/cm2 で、破
    断時の伸びが10%以上である請求項1、7又は8いず
    れかに記載の水処理装置。
  10. 【請求項10】 粒状セラミックを堆積した層の上下の
    少なくとも一方に磁鉄鉱石を堆積した層を介在させてな
    る請求項1記載の水処理装置。
  11. 【請求項11】 前記濾過槽が、上部より、砂、粒状活
    性炭、砂、泰澄石、磁鉄鉱石、粒状セラミック、磁鉄鉱
    石及び麦飯石をそれぞれ層状に堆積して第1の砂層、活
    性炭層、第2の砂層、泰澄石層、第1の磁鉄鉱石層、セ
    ラミック層、第2の磁鉄鉱石層及び麦飯石層を形成する
    とともに、活性炭層と第2の砂層との間、第1の磁鉄鉱
    石層とセラミック層との間並びに第2の磁鉄鉱石層と麦
    飯石層との間に、それぞれ少なくとも1個の磁石をその
    磁力線の向きが互いに一致し且つ方向が水の流れの沿う
    ように配置したものである請求項1記載の水処理装置。
  12. 【請求項12】 前記濾過槽が、上部より、砂、粒状活
    性炭、砂、泰澄石、磁鉄鉱石、粒状セラミック、磁鉄鉱
    石及び麦飯石をそれぞれ層状に堆積して第1の砂層、活
    性炭層、第2の砂層、泰澄石層、第1の磁鉄鉱石層、セ
    ラミック層、第2の磁鉄鉱石層及び麦飯石層を形成する
    とともに、第2の砂層と泰澄石層との間、第1の磁鉄鉱
    石層とセラミック層との間並びにセラミック層と第2の
    磁鉄鉱石層との間に、それぞれ少なくとも1個の磁石を
    その磁力線の向きが互いに一致し且つ方向が水の流れの
    沿うように配置したものである請求項1記載の水処理装
    置。
  13. 【請求項13】 前記濾過槽が、上部より、砂、粒状活
    性炭、砂、泰澄石、磁鉄鉱石、粒状セラミック、磁鉄鉱
    石及び麦飯石をそれぞれ層状に堆積して第1の砂層、活
    性炭層、第2の砂層、泰澄石層、第1の磁鉄鉱石層、セ
    ラミック層、第2の磁鉄鉱石層及び麦飯石層を形成する
    とともに、第1の砂層と活性炭層との間、泰澄石層と第
    1の磁鉄鉱石層との間、第2の磁鉄鉱石層と麦飯石層と
    の間に、それぞれ少なくとも1個の磁石をその磁力線の
    向きが互いに一致し且つ方向が水の流れの沿うように配
    置したものである請求項1記載の水処理装置。
  14. 【請求項14】 層と層との間に配置された少なくとも
    1個の磁石同士の各層と直交する方向に対する間隔をほ
    ぼ同一となした請求項11又は12記載の水処理装置。
  15. 【請求項15】 層と層との間に配置される磁石として
    ハウジングの中心軸を中心とする同一円上の中心角を等
    分した位置に配置された少なくとも2個の磁石を用いて
    なる請求項1、10、11、12、13又は14いずれ
    か記載の水処理装置。
  16. 【請求項16】 磁石の磁力線の向きと水の流れの向き
    とを逆にしてなる請求項1、10、11、12、13、
    14又は15いずれか記載の水処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005246379A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Celgard Inc 中空繊維膜コンタクタおよびその作成方法
WO2011155431A1 (ja) * 2010-06-08 2011-12-15 インテグリス・インコーポレーテッド 磁石フィルタ及びそれを用いた不純物回収方法
CN117160239A (zh) * 2018-12-21 2023-12-05 纳诺斯通沃特公司 陶瓷过滤元件和形成过滤膜片模块的方法

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