JPH09255376A - 防火性に優れた合わせガラス及びその製造方法 - Google Patents
防火性に優れた合わせガラス及びその製造方法Info
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- JPH09255376A JPH09255376A JP8087340A JP8734096A JPH09255376A JP H09255376 A JPH09255376 A JP H09255376A JP 8087340 A JP8087340 A JP 8087340A JP 8734096 A JP8734096 A JP 8734096A JP H09255376 A JPH09255376 A JP H09255376A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 合わせガラスが、火災等の熱を伴う災害によ
り破損すると、内部の接着剤,フィルムが溶融して外部
に流出し、その際に熱分解生成物による発煙や発火を防
止する。 【解決手段】 2枚のガラス板1,1´の各内面にシリ
コン系接着剤層2,2´を形成し、該ガラス板のシリコ
ン系接着剤層2,2´の面上に、有機化合物接着剤層
4,フィルム類5,有機化合物接着剤層4´からなる中
間層を挾持するように積層して構成し、加熱,加圧,減
圧等の処理によりシリコン系接着剤層と有機化合物接着
層の間に両接着剤による混合層3,3´を形成せしめた
合わせガラスを使用する。
り破損すると、内部の接着剤,フィルムが溶融して外部
に流出し、その際に熱分解生成物による発煙や発火を防
止する。 【解決手段】 2枚のガラス板1,1´の各内面にシリ
コン系接着剤層2,2´を形成し、該ガラス板のシリコ
ン系接着剤層2,2´の面上に、有機化合物接着剤層
4,フィルム類5,有機化合物接着剤層4´からなる中
間層を挾持するように積層して構成し、加熱,加圧,減
圧等の処理によりシリコン系接着剤層と有機化合物接着
層の間に両接着剤による混合層3,3´を形成せしめた
合わせガラスを使用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木構造物または
建築構造物に出入口,換気口,採光等の目的のために外
部に向け設けられた開口部分または内部の仕切部分に使
用される窓,扉等の仕切材料の一部材を構成する合わせ
ガラスの内で、特に防火性に優れた合わせガラス及びそ
の製造方法に関する。
建築構造物に出入口,換気口,採光等の目的のために外
部に向け設けられた開口部分または内部の仕切部分に使
用される窓,扉等の仕切材料の一部材を構成する合わせ
ガラスの内で、特に防火性に優れた合わせガラス及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】合わせガラスは、少なくとも2枚のガラ
ス板の内面で、少なくとも2層の有機化合物接着剤層と
少なくとも1層のフィルムから構成された中間層を挾持
する構造をなしており、該フィルムを前記ガラス板に接
着することにより、従来ガラスに欠如した耐貫通性を高
めた構造としている。
ス板の内面で、少なくとも2層の有機化合物接着剤層と
少なくとも1層のフィルムから構成された中間層を挾持
する構造をなしており、該フィルムを前記ガラス板に接
着することにより、従来ガラスに欠如した耐貫通性を高
めた構造としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした改善手段によ
って、合わせガラスは耐貫通性の面が強化され優れた防
犯性を備えるようになった他に、万一の破壊時にもガラ
スの飛散が少ないと言う安全性も兼ね備えるようになっ
たため、近年一戸建て住宅等の玄関戸等の一部材として
も使用されるようになった。
って、合わせガラスは耐貫通性の面が強化され優れた防
犯性を備えるようになった他に、万一の破壊時にもガラ
スの飛散が少ないと言う安全性も兼ね備えるようになっ
たため、近年一戸建て住宅等の玄関戸等の一部材として
も使用されるようになった。
【0004】しかし、ガラス板に挾持された中間層を構
成する接着剤とフィルムは何れも有機化合物であり、耐
熱性に劣ると言う共通点を持つため、火災等の熱を伴う
災害に会うと前記ガラス板に挾持された前記中間層が溶
融し、前記ガラスが破損した際に破損箇所によっては外
部へ流出し発火することが知られている。
成する接着剤とフィルムは何れも有機化合物であり、耐
熱性に劣ると言う共通点を持つため、火災等の熱を伴う
災害に会うと前記ガラス板に挾持された前記中間層が溶
融し、前記ガラスが破損した際に破損箇所によっては外
部へ流出し発火することが知られている。
【0005】一方、単品としてのガラスは防火性に優れ
た特性を有するが耐貫通性の低さから防犯面で劣り、防
犯めがね(ドアスコープ)程度の小孔用を除けば集合住
宅等の玄関用戸の部材として、板状の前記単品ガラスま
たは合わせガラスが使用されることはなく、代りに金属
製で特に防火と防犯の面で優れた鉄鋼製戸が用いられ
る。
た特性を有するが耐貫通性の低さから防犯面で劣り、防
犯めがね(ドアスコープ)程度の小孔用を除けば集合住
宅等の玄関用戸の部材として、板状の前記単品ガラスま
たは合わせガラスが使用されることはなく、代りに金属
製で特に防火と防犯の面で優れた鉄鋼製戸が用いられ
る。
【0006】しかし、金属製の玄関戸を使用した集合住
宅等では、前記戸の採光性が不足するため昼間でも玄関
内部は暗く、また来訪者の確認も視野の狭い防犯めがね
(ドアスコープ)に頼らざるを得ない等の問題があり、
夜間はもとより前記戸の開閉には照明とドアチエーンの
利用を欠かせないのが普通である。
宅等では、前記戸の採光性が不足するため昼間でも玄関
内部は暗く、また来訪者の確認も視野の狭い防犯めがね
(ドアスコープ)に頼らざるを得ない等の問題があり、
夜間はもとより前記戸の開閉には照明とドアチエーンの
利用を欠かせないのが普通である。
【0007】このため、金属製戸が持つ防火と防犯の両
性質を損なうことなく、前記金属製戸に採光性を付与し
組込可能なガラス部材の出現を、防火性が義務付けられ
た集合住宅や雑居ビルの建設に係る関係者から待ち望ま
れ開発研究もなされてきたが、未だ十分に防火性を有す
る合わせガラスの開発に至っていない。
性質を損なうことなく、前記金属製戸に採光性を付与し
組込可能なガラス部材の出現を、防火性が義務付けられ
た集合住宅や雑居ビルの建設に係る関係者から待ち望ま
れ開発研究もなされてきたが、未だ十分に防火性を有す
る合わせガラスの開発に至っていない。
【0008】合わせガラスに係る多くの出願内容を集約
すると、遮熱性,遮音性,耐貫通性,白化防止,保温
性,接着性,装飾性,安全性,散光性等に限定され、例
えば特開平6−211548号,特開平6−21154
9号,特開平6−256043号,特開平6−3294
46号では、出願要旨は次のようなものである。
すると、遮熱性,遮音性,耐貫通性,白化防止,保温
性,接着性,装飾性,安全性,散光性等に限定され、例
えば特開平6−211548号,特開平6−21154
9号,特開平6−256043号,特開平6−3294
46号では、出願要旨は次のようなものである。
【0009】特開平6−211548号は、中間層のフ
ィルムに可塑化ポリビニールアセタール樹脂を、シール
層と接着力調整層に夫々シランカップリング剤と変成シ
リコンオイルを使用し、合わせガラス周辺部の白化を防
止し、耐貫通性とガラスの飛散防止性を改善している。
ィルムに可塑化ポリビニールアセタール樹脂を、シール
層と接着力調整層に夫々シランカップリング剤と変成シ
リコンオイルを使用し、合わせガラス周辺部の白化を防
止し、耐貫通性とガラスの飛散防止性を改善している。
【0010】特開平6−211549号では、片側のガ
ラス内面に金属層を形成し、中間層のフィルムに可塑化
ポリビニールアセタール樹脂を、接着力調整層に極性ま
たは非極性変成シリコンオイルを使用し、耐候性と熱反
射性ならびに耐貫通性とガラスの飛散防止性を改善して
いる。
ラス内面に金属層を形成し、中間層のフィルムに可塑化
ポリビニールアセタール樹脂を、接着力調整層に極性ま
たは非極性変成シリコンオイルを使用し、耐候性と熱反
射性ならびに耐貫通性とガラスの飛散防止性を改善して
いる。
【0011】特開平6−256043号では、片側のガ
ラス内面に金属層を形成し、中間層のフィルムに可塑化
ポリビニールアセタール樹脂を、接着力調整層を位置に
より夫々極性または非極性変成シリコンオイルを分けて
使用し、白化を防止し耐候性と熱反射性ならびに耐貫通
性とガラスの飛散防止性を改善している。
ラス内面に金属層を形成し、中間層のフィルムに可塑化
ポリビニールアセタール樹脂を、接着力調整層を位置に
より夫々極性または非極性変成シリコンオイルを分けて
使用し、白化を防止し耐候性と熱反射性ならびに耐貫通
性とガラスの飛散防止性を改善している。
【0012】特開平6−329446号は、合わせガラ
スを造る際に高温加圧の製造工程を必要としない、樹脂
層(A)と樹脂層(B)を積層して構成した中間層につ
いて記載され、ガラスとの接着性と耐衝撃性と透明性に
ついての改善がはかられているが、いずれの例も防火性
を向上することに係る記述は見当たらない。
スを造る際に高温加圧の製造工程を必要としない、樹脂
層(A)と樹脂層(B)を積層して構成した中間層につ
いて記載され、ガラスとの接着性と耐衝撃性と透明性に
ついての改善がはかられているが、いずれの例も防火性
を向上することに係る記述は見当たらない。
【0013】
【課題を解決するための手段】少なくとも2枚のガラス
板の内面に、少なくとも2層の接着層と少なくとも1層
のフィルム類を積層し、該ガラス板で該接着層と該フィ
ルム類からなる中間層を挾持した構成が、(A)2枚の
ガラス板の面上にシリコン系接着剤を塗布乾燥し、
(B)該ガラス板の1枚のシリコン系接着剤層面上に、
順次有機化合物接着剤,フィルム類,有機化合物接着剤
の順序で層状に配し、(C)工程(B)の最上部の有機
化合物接着剤層に当接する様に、残りの1枚の前記ガラ
ス板をそのシリコン系接着剤層面を向け重ねて積層体を
形成し、(D)好ましくは減圧下による加圧のもとに該
積層体を加熱して、シリコン系接着剤層と有機化合物接
着剤層とこれ等の混合層を形成する、各工程を経て製造
されたことを特徴とする防火性に優れた合わせガラスと
その製造方法である。
板の内面に、少なくとも2層の接着層と少なくとも1層
のフィルム類を積層し、該ガラス板で該接着層と該フィ
ルム類からなる中間層を挾持した構成が、(A)2枚の
ガラス板の面上にシリコン系接着剤を塗布乾燥し、
(B)該ガラス板の1枚のシリコン系接着剤層面上に、
順次有機化合物接着剤,フィルム類,有機化合物接着剤
の順序で層状に配し、(C)工程(B)の最上部の有機
化合物接着剤層に当接する様に、残りの1枚の前記ガラ
ス板をそのシリコン系接着剤層面を向け重ねて積層体を
形成し、(D)好ましくは減圧下による加圧のもとに該
積層体を加熱して、シリコン系接着剤層と有機化合物接
着剤層とこれ等の混合層を形成する、各工程を経て製造
されたことを特徴とする防火性に優れた合わせガラスと
その製造方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明者は、課題の解決にあたり
種々検討を行った結果、接着層にシリコン系接着剤層と
有機化合物接着剤層を設け、該両層間に前記両接着剤か
らなる混合層を形成させることにより、従来からの合わ
せガラスの機能を損なうことなく、防火性に優れた合わ
せガラスとして使用可能なことを見いだした。
種々検討を行った結果、接着層にシリコン系接着剤層と
有機化合物接着剤層を設け、該両層間に前記両接着剤か
らなる混合層を形成させることにより、従来からの合わ
せガラスの機能を損なうことなく、防火性に優れた合わ
せガラスとして使用可能なことを見いだした。
【0015】既述のように、火災等の熱を伴う災害に会
うと従来の合わせガラスは接着剤層とフィルムが有機化
合物であるために溶融し、前記合わせガラスの破損部分
から外部に流出して発火する問題は、流出の際に熱分解
を起こし該熱分解による生成物の発火現象が防火試験の
際に認められている。
うと従来の合わせガラスは接着剤層とフィルムが有機化
合物であるために溶融し、前記合わせガラスの破損部分
から外部に流出して発火する問題は、流出の際に熱分解
を起こし該熱分解による生成物の発火現象が防火試験の
際に認められている。
【0016】本発明者は、これ等を考慮し検討した結
果、接着機能を有するシリコン系物質と従来の合わせガ
ラス面に形成されている有機化合物接着剤層との間に、
シリコン系物質と有機化合物接着剤からなる混合層を設
けると、前記有機化合物接着剤層が熱溶融しても分解生
成物の発生量を抑制できることを発見した。
果、接着機能を有するシリコン系物質と従来の合わせガ
ラス面に形成されている有機化合物接着剤層との間に、
シリコン系物質と有機化合物接着剤からなる混合層を設
けると、前記有機化合物接着剤層が熱溶融しても分解生
成物の発生量を抑制できることを発見した。
【0017】その結果として発火現象の抑止を可能とし
たが、このことは接着剤が本来必要とする接着層とガラ
ス面間または接着層とフィルム面間の密着性と接着性に
影響を及ぼすことはなく、従来の合わせガラスと較べて
も変わらない物性に加えて、防火性に優れた合わせガラ
スを完成するに至った。
たが、このことは接着剤が本来必要とする接着層とガラ
ス面間または接着層とフィルム面間の密着性と接着性に
影響を及ぼすことはなく、従来の合わせガラスと較べて
も変わらない物性に加えて、防火性に優れた合わせガラ
スを完成するに至った。
【0018】本発明になる合わせガラスを構成するガラ
ス自体は、通常の土木用または建築用の材料として用い
られているガラスであれば、その種類(表1参照)を問
わずまた組み合わせも同種同士または異種同士(表2参
照)の構成で使用することが可能である。
ス自体は、通常の土木用または建築用の材料として用い
られているガラスであれば、その種類(表1参照)を問
わずまた組み合わせも同種同士または異種同士(表2参
照)の構成で使用することが可能である。
【0019】
【0020】ガラスは仕様に応じて切断し、ガラス表面
(接着面)を洗浄するが、洗浄方法はガラス洗浄機を使
用してもよいし手洗いによってもよく、洗浄剤としても
限定されるものではなく、汚れに応じて水,有機溶剤
系,界面活性剤系等の中から単独もしくは組合せて選択
し使用すればよい。
(接着面)を洗浄するが、洗浄方法はガラス洗浄機を使
用してもよいし手洗いによってもよく、洗浄剤としても
限定されるものではなく、汚れに応じて水,有機溶剤
系,界面活性剤系等の中から単独もしくは組合せて選択
し使用すればよい。
【0021】
【0022】ガラス面を乾燥したのちシリコン系接着剤
を塗布するが、対象となる前記シリコン系接着剤とし
て、アミノプロピルトリメトキシシラン,アミノプロピ
ルトリエトキシシラン,アミノプロピルメチルジエトキ
シシラン,メルカプトエチルトリメトキシシラン,メル
カプトエチルトリエトメトキシシラン,ポリメチルシロ
キサン,メタクリロキシメチルトリメトキシシラン,メ
タクリロキシメチルトリエトキシシラン,グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン等のシラン化合物、これ等
のシラン化合物誘導体、これ等のシラン化合物の混合
物、これ等のシラン化合物誘導体の混合物、これ等のシ
ラン化合物とこれ等のシラン化合物誘導体の混合物等の
市販品が使用出来るが、シリコン系接着剤の形態は液体
が好ましく、フィルム,粉末等の固体を使用することは
有機化合物接着剤との混合層を形成し難いために好まし
くはない。
を塗布するが、対象となる前記シリコン系接着剤とし
て、アミノプロピルトリメトキシシラン,アミノプロピ
ルトリエトキシシラン,アミノプロピルメチルジエトキ
シシラン,メルカプトエチルトリメトキシシラン,メル
カプトエチルトリエトメトキシシラン,ポリメチルシロ
キサン,メタクリロキシメチルトリメトキシシラン,メ
タクリロキシメチルトリエトキシシラン,グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン等のシラン化合物、これ等
のシラン化合物誘導体、これ等のシラン化合物の混合
物、これ等のシラン化合物誘導体の混合物、これ等のシ
ラン化合物とこれ等のシラン化合物誘導体の混合物等の
市販品が使用出来るが、シリコン系接着剤の形態は液体
が好ましく、フィルム,粉末等の固体を使用することは
有機化合物接着剤との混合層を形成し難いために好まし
くはない。
【0023】ガラス板の面に対するシリコン系接着剤の
塗布手段は、通常の液状物質を塗布する刷毛塗り,スプ
レー,スクリーン印刷,ロールコート等の方法の中か
ら、使用するシリコン系接着剤の粘度と前記ガラス面へ
の塗布量等の条件を勘案し選択決定すればよい。
塗布手段は、通常の液状物質を塗布する刷毛塗り,スプ
レー,スクリーン印刷,ロールコート等の方法の中か
ら、使用するシリコン系接着剤の粘度と前記ガラス面へ
の塗布量等の条件を勘案し選択決定すればよい。
【0024】次にガラス板の面に塗布されたシリコン系
接着剤の加熱条件は、該シリコン系接着剤が有機化合物
接着剤との間で混合層を作りうる状態であることが好ま
しく、この処理のための温度は該シリコン系接着剤の種
類により当然異るが、通常は室温〜250°Cの範囲で
行われ、好ましくは室温〜200°Cの範囲、より好ま
しくは50〜150°Cの範囲で行うのがよい。
接着剤の加熱条件は、該シリコン系接着剤が有機化合物
接着剤との間で混合層を作りうる状態であることが好ま
しく、この処理のための温度は該シリコン系接着剤の種
類により当然異るが、通常は室温〜250°Cの範囲で
行われ、好ましくは室温〜200°Cの範囲、より好ま
しくは50〜150°Cの範囲で行うのがよい。
【0025】加熱の実施時間は通常10〜60分間の範
囲、好ましくは10〜40分間の範囲、より好ましくは
15〜30分間の範囲で行うのがよく、所定の温度と時
間の枠を超えるとシリコン系接着剤が完全に乾燥し、混
合層を形成しないばかりか合わせガラス自体の本来機能
(耐貫通性等)の低下も認められる。
囲、好ましくは10〜40分間の範囲、より好ましくは
15〜30分間の範囲で行うのがよく、所定の温度と時
間の枠を超えるとシリコン系接着剤が完全に乾燥し、混
合層を形成しないばかりか合わせガラス自体の本来機能
(耐貫通性等)の低下も認められる。
【0026】シリコン系接着剤により形成された層の厚
みは、使用されるシリコン系接着剤の種類による物性ま
たは濃度等により異なるのは当然であり、乾燥状態で通
常は50〜500μmの範囲、好ましくは100〜50
0μmの範囲、より好ましくは200〜400μmの範
囲とするのがよい。
みは、使用されるシリコン系接着剤の種類による物性ま
たは濃度等により異なるのは当然であり、乾燥状態で通
常は50〜500μmの範囲、好ましくは100〜50
0μmの範囲、より好ましくは200〜400μmの範
囲とするのがよい。
【0027】しかし、シリコン系接着剤層の上に積層さ
れる有機化合物接着剤との間で形成される混合層を確保
するためには、シリコン系接着剤層の厚みが前述の範囲
を下回ると、火災等により有機化合物接着剤層の熱溶融
による熱分解生成物の発生を抑える効果が低下して防火
性を劣化するので、該混合層の厚みとして前記有機化合
物接着剤層の加熱前の厚みに対し通常は30〜90%の
範囲、好ましくは40〜80%の範囲、より好ましくは
40〜70%の範囲とするのがよい。
れる有機化合物接着剤との間で形成される混合層を確保
するためには、シリコン系接着剤層の厚みが前述の範囲
を下回ると、火災等により有機化合物接着剤層の熱溶融
による熱分解生成物の発生を抑える効果が低下して防火
性を劣化するので、該混合層の厚みとして前記有機化合
物接着剤層の加熱前の厚みに対し通常は30〜90%の
範囲、好ましくは40〜80%の範囲、より好ましくは
40〜70%の範囲とするのがよい。
【0028】ガラス板面のシリコン系接着剤を加熱処理
後、該シリコン系接着剤層上に順次有機化合物接着剤,
フィルム類,有機化合物接着剤,最後に前記ガラス板と
同様にシリコン系接着剤を塗布加熱処理した別のガラス
板をシリコン系接着剤層を有機化合物接着剤層に向けて
積層し、減圧下で加熱し前記有機化合物接着剤を溶融す
る。
後、該シリコン系接着剤層上に順次有機化合物接着剤,
フィルム類,有機化合物接着剤,最後に前記ガラス板と
同様にシリコン系接着剤を塗布加熱処理した別のガラス
板をシリコン系接着剤層を有機化合物接着剤層に向けて
積層し、減圧下で加熱し前記有機化合物接着剤を溶融す
る。
【0029】この減圧操作は、ガラス板と該ガラス板に
挾持された接着剤層,フィルムからなる中間層により構
成された積層体が、好ましくは該積層体自体の自重によ
る加圧を含め前記ガラス板の外面から加圧可能な状態に
保持しながら減圧し、前記積層体の各層間の脱気を行い
層間の密着を十分確保できるようにする。
挾持された接着剤層,フィルムからなる中間層により構
成された積層体が、好ましくは該積層体自体の自重によ
る加圧を含め前記ガラス板の外面から加圧可能な状態に
保持しながら減圧し、前記積層体の各層間の脱気を行い
層間の密着を十分確保できるようにする。
【0030】減圧操作は通常−600〜−760mmH
gの範囲、好ましくは−650〜−760mmHgの範
囲、より好ましくは−700〜−760mmHgの範囲
とするのがよく、加圧操作は通常2〜1.1Kg/cm
2 Gの範囲、好ましくは2〜1.3Kg/cm2 Gの範
囲、より好ましくは2〜1.5Kg/cm2 Gの範囲と
するのがよく、減圧と加圧の両操作は単独操作から同時
操作の範囲で時間と組合せ設定し制御できる手段を備え
た設備機器で実施されることが好ましい。
gの範囲、好ましくは−650〜−760mmHgの範
囲、より好ましくは−700〜−760mmHgの範囲
とするのがよく、加圧操作は通常2〜1.1Kg/cm
2 Gの範囲、好ましくは2〜1.3Kg/cm2 Gの範
囲、より好ましくは2〜1.5Kg/cm2 Gの範囲と
するのがよく、減圧と加圧の両操作は単独操作から同時
操作の範囲で時間と組合せ設定し制御できる手段を備え
た設備機器で実施されることが好ましい。
【0031】使用の対象となる有機化合物接着剤は、熱
可塑性有機化合物,熱硬化性有機化合物等が適してお
り、ビニルエステル系共重合物,エチレン−酢酸ビニル
共重合物および該鹸化物,ポリビニルブチラール,塩化
ビニル系共重合物,ポリビニルブチルエーテル,ポリビ
ニルアセタール,エチレン−アクリル酸エステル共重合
物等が例示でき、これ等は一軸延伸または二軸延伸等の
加工を受けまたは加工を受けていない無延伸のフィルム
または微粉末等の材料の使用も可能で、これ等の有機化
合物接着剤は、脱気が十分でない等の製造上の条件を満
足できない環境以外では、加熱時に該有機化合物接着剤
は均一に溶融する。
可塑性有機化合物,熱硬化性有機化合物等が適してお
り、ビニルエステル系共重合物,エチレン−酢酸ビニル
共重合物および該鹸化物,ポリビニルブチラール,塩化
ビニル系共重合物,ポリビニルブチルエーテル,ポリビ
ニルアセタール,エチレン−アクリル酸エステル共重合
物等が例示でき、これ等は一軸延伸または二軸延伸等の
加工を受けまたは加工を受けていない無延伸のフィルム
または微粉末等の材料の使用も可能で、これ等の有機化
合物接着剤は、脱気が十分でない等の製造上の条件を満
足できない環境以外では、加熱時に該有機化合物接着剤
は均一に溶融する。
【0032】中間層の構成体の一つであるフィルムは、
任意の形状の固形物から成形しても微粉末を使用しても
よく、材料としては樹脂,紙,布,金属または該材料に
印刷等各種加工を施したものを含めて(以下フィルム類
と称する)、防火と防犯の性能を低下しないものであれ
ば単独または複数での使用が可能である。
任意の形状の固形物から成形しても微粉末を使用しても
よく、材料としては樹脂,紙,布,金属または該材料に
印刷等各種加工を施したものを含めて(以下フィルム類
と称する)、防火と防犯の性能を低下しないものであれ
ば単独または複数での使用が可能である。
【0033】特に、フィルム類が樹脂であるポリエチレ
ンテレフタレート,ポリプロピレン,ポリブチレンテレ
フタレート等の有機高分子物質の場合は、一軸延伸また
は二軸延伸等の加工を受けまたは加工を受けていない無
延伸材料の使用も可能であり、該樹脂に炭酸カルシウム
等の無機塩類を添加してフィルムの不透明化を図ったも
のも含まれる。
ンテレフタレート,ポリプロピレン,ポリブチレンテレ
フタレート等の有機高分子物質の場合は、一軸延伸また
は二軸延伸等の加工を受けまたは加工を受けていない無
延伸材料の使用も可能であり、該樹脂に炭酸カルシウム
等の無機塩類を添加してフィルムの不透明化を図ったも
のも含まれる。
【0034】有機化合物接着剤層の厚みは、特に限定さ
れるものではないが防火性,耐貫通性,フィルム類とガ
ラス板への密着性を考慮すると、前記有機化合物接着剤
層の厚みは乾燥状態で通常20〜250μmの範囲、好
ましくは50〜200μmの範囲、より好ましくは50
〜150μmの範囲とするのがよい。
れるものではないが防火性,耐貫通性,フィルム類とガ
ラス板への密着性を考慮すると、前記有機化合物接着剤
層の厚みは乾燥状態で通常20〜250μmの範囲、好
ましくは50〜200μmの範囲、より好ましくは50
〜150μmの範囲とするのがよい。
【0035】次にフィルム類の厚みは、該フィルム類自
体の耐熱性や耐貫通性等の物性に加えて、前記フィルム
類の両面に形成された接着剤層の厚みと種類にも関係し
通常は50〜400μmの範囲、好ましくは50〜30
0μmの範囲、より好ましくは100〜250μmの範
囲とするのがよい。
体の耐熱性や耐貫通性等の物性に加えて、前記フィルム
類の両面に形成された接着剤層の厚みと種類にも関係し
通常は50〜400μmの範囲、好ましくは50〜30
0μmの範囲、より好ましくは100〜250μmの範
囲とするのがよい。
【0036】ガラス板,接着剤,フィルム類を所定の順
序に従って重ねた後、これを加熱し有機化合物接着剤を
溶融させて積層するが、加熱手段は使用する前記有機化
合物接着剤が溶融するに十分な温度と熱量を安定して供
給し、制御できるものであれば、どのような方法であっ
てもよい。
序に従って重ねた後、これを加熱し有機化合物接着剤を
溶融させて積層するが、加熱手段は使用する前記有機化
合物接着剤が溶融するに十分な温度と熱量を安定して供
給し、制御できるものであれば、どのような方法であっ
てもよい。
【0037】例えば、加熱温度が100°C以下で溶融
する有機化合物接着剤である時、熱源として水または水
に無機塩ないしは有機化合物およびその塩を添加して沸
点を上昇させた水溶液を使用することで目的を達成出来
るし、100°C以上では都市ガス,プロパン,重油ま
たは電気等を熱源として使用できる。
する有機化合物接着剤である時、熱源として水または水
に無機塩ないしは有機化合物およびその塩を添加して沸
点を上昇させた水溶液を使用することで目的を達成出来
るし、100°C以上では都市ガス,プロパン,重油ま
たは電気等を熱源として使用できる。
【0038】加熱は有機化合物接着剤を溶融し、ガラス
板,接着剤,フィルム類の積層体相互間を接着し、シリ
コン系接着剤と有機化合物接着剤とその混合層を形成す
るためで、温度と時間はシリコン系接着剤の種類と加熱
温度,有機化合物接着剤の溶融温度,生成する混合層の
厚み,フィルム類の耐熱性等を考慮して決定される。
板,接着剤,フィルム類の積層体相互間を接着し、シリ
コン系接着剤と有機化合物接着剤とその混合層を形成す
るためで、温度と時間はシリコン系接着剤の種類と加熱
温度,有機化合物接着剤の溶融温度,生成する混合層の
厚み,フィルム類の耐熱性等を考慮して決定される。
【0039】従って、加熱温度が低く加熱時間が短いと
既述の混合層が十分に生成せずに防火性と防犯性が低下
し、逆に加熱温度が高く加熱時間が長いとガラス板に挾
持された中間層が熱変形もしくは変質して、合わせガラ
スの本来機能である防火性と防犯性や装飾性等の低下を
もたらす。
既述の混合層が十分に生成せずに防火性と防犯性が低下
し、逆に加熱温度が高く加熱時間が長いとガラス板に挾
持された中間層が熱変形もしくは変質して、合わせガラ
スの本来機能である防火性と防犯性や装飾性等の低下を
もたらす。
【0040】このような理由により、加熱温度は通常9
0〜200°Cの範囲、好ましくは90〜150°Cの
範囲、より好ましくは100〜150°Cの範囲とする
のがよく、加熱時間は通常10〜60分の範囲、好まし
くは10〜40分の範囲、より好ましくは15〜30分
の範囲とするのがよい。
0〜200°Cの範囲、好ましくは90〜150°Cの
範囲、より好ましくは100〜150°Cの範囲とする
のがよく、加熱時間は通常10〜60分の範囲、好まし
くは10〜40分の範囲、より好ましくは15〜30分
の範囲とするのがよい。
【0041】本発明の合わせガラスが有する作用は、J
ISA1311-1994 「建築用防火戸の防火試験方法」
に規定する加熱炉を使用し1時間加熱の加熱等級で処理
し、平成2年建設省告示第1125号に規定する衝撃試
験を実施した結果、供試体に掲げられた甲種防火戸とし
ての条件に適合した。
ISA1311-1994 「建築用防火戸の防火試験方法」
に規定する加熱炉を使用し1時間加熱の加熱等級で処理
し、平成2年建設省告示第1125号に規定する衝撃試
験を実施した結果、供試体に掲げられた甲種防火戸とし
ての条件に適合した。
【0042】本発明になる実施例と比較例を以下の項で
説明し、前記両例の説明が重複するときは、その旨を注
記して後例の説明を省略したので、その際は前例の説明
を参照されたい。また、図1は本発明の概念図である。
説明し、前記両例の説明が重複するときは、その旨を注
記して後例の説明を省略したので、その際は前例の説明
を参照されたい。また、図1は本発明の概念図である。
【0043】
【実施例1】実施例に使用した供試体を図1を使用して
説明すると、試験面が300mm×300mmの大きさ
で、厚みが各3mmの2枚のフロート板ガラス1,1´
の、夫々の該ガラス板の片面に熱硬化性シリコン系接着
剤(商品名:SC100:セメダイン株式会社製)でな
る層2,2´をロールコータにより厚み約350μmを
塗布し、加熱装置で約100°Cで約30分間加熱し半
硬化状態とした。
説明すると、試験面が300mm×300mmの大きさ
で、厚みが各3mmの2枚のフロート板ガラス1,1´
の、夫々の該ガラス板の片面に熱硬化性シリコン系接着
剤(商品名:SC100:セメダイン株式会社製)でな
る層2,2´をロールコータにより厚み約350μmを
塗布し、加熱装置で約100°Cで約30分間加熱し半
硬化状態とした。
【0044】冷却後、前述の2枚のガラス板1,1´で
2枚のフィルム状の熱可塑性有機化合物接着剤(商品
名:デュミラン:武田製品工業株式会社製)でなる層
4,4´と1枚のポリエステルフィルム5を挾持させ、
真空用袋に入れて−760mmHgまで減圧し約110
°Cで15分間加熱した後に約70°Cまで冷却し、約
5分かけて減圧を解除し、熱硬化性シリコン系接着剤と
熱可塑性有機化合物接着剤からなる混合層3,3´が存
在する合わせガラスを得た。
2枚のフィルム状の熱可塑性有機化合物接着剤(商品
名:デュミラン:武田製品工業株式会社製)でなる層
4,4´と1枚のポリエステルフィルム5を挾持させ、
真空用袋に入れて−760mmHgまで減圧し約110
°Cで15分間加熱した後に約70°Cまで冷却し、約
5分かけて減圧を解除し、熱硬化性シリコン系接着剤と
熱可塑性有機化合物接着剤からなる混合層3,3´が存
在する合わせガラスを得た。
【0045】こうして製造された合わせガラスは、平成
2年建設省告示第1125号に規定された防火性能試験
方法とJISA1311-1994 「建築用防火戸の防火試
験方法」に準じた防火性の試験、即ち前記JISの3章
に規定された加熱炉を使用し、4章の加熱等級2項に定
められた付図2に従い1時間加熱した。
2年建設省告示第1125号に規定された防火性能試験
方法とJISA1311-1994 「建築用防火戸の防火試
験方法」に準じた防火性の試験、即ち前記JISの3章
に規定された加熱炉を使用し、4章の加熱等級2項に定
められた付図2に従い1時間加熱した。
【0046】加熱終了後に、合わせガラスは加熱面の裏
面側にロープで吊り下げられた重量3kgの砂袋を鉛直
距離50cmの高さから落下させた結果、前述の建設省
告示に規定された不合格条件の加熱面の裏側からの発炎
および著しい発煙、加熱による隙間や加熱面の裏側に達
する亀裂等の発生、砂袋を落下させた場合の破壊,剥
離,脱落等は認められなかった。
面側にロープで吊り下げられた重量3kgの砂袋を鉛直
距離50cmの高さから落下させた結果、前述の建設省
告示に規定された不合格条件の加熱面の裏側からの発炎
および著しい発煙、加熱による隙間や加熱面の裏側に達
する亀裂等の発生、砂袋を落下させた場合の破壊,剥
離,脱落等は認められなかった。
【0047】
【比較例1】比較例に使用した供試体は、本発明になる
合わせガラス(実施例と同一仕様)と建築材料としての
通常の合わせガラスならびに単板ガラス(フロート板ガ
ラス,網入型板ガラス,線入型板ガラス,強化板ガラ
ス)とからなり、JISR3205-1989 に規定する落
球試験とショットバッグ試験の両方法で試験した。
合わせガラス(実施例と同一仕様)と建築材料としての
通常の合わせガラスならびに単板ガラス(フロート板ガ
ラス,網入型板ガラス,線入型板ガラス,強化板ガラ
ス)とからなり、JISR3205-1989 に規定する落
球試験とショットバッグ試験の両方法で試験した。
【0048】落球試験は既述の供試体を610mm×6
10mm角に切り出し、試験直前まで4時間23±2°
Cの室温に維持し鉄製枠に固定して、直径63.5mm
質量1,040gの鋼球を高さ120cmから自然落下
し、前記供試体の割れ状態を観察するもので、試験の結
果を表3に示した。
10mm角に切り出し、試験直前まで4時間23±2°
Cの室温に維持し鉄製枠に固定して、直径63.5mm
質量1,040gの鋼球を高さ120cmから自然落下
し、前記供試体の割れ状態を観察するもので、試験の結
果を表3に示した。
【0049】
【0050】ショットバッグ試験は既述の供試体を19
30mm×864mm角に切り出し、試験直前まで4時
間23±5°Cの室温に維持し所定枠に固定して、質量
45±0.1kgの加撃体を高さ50cmおよび100
cmから振り子式に自由落下し、前記供試体の割れ状態
を観察するもので試験の結果を表4に示した。
30mm×864mm角に切り出し、試験直前まで4時
間23±5°Cの室温に維持し所定枠に固定して、質量
45±0.1kgの加撃体を高さ50cmおよび100
cmから振り子式に自由落下し、前記供試体の割れ状態
を観察するもので試験の結果を表4に示した。
【0051】供試体に使用したガラス板の厚みは、本発
明品と通常の合わせガラスが3mmのフロート板ガラス
を、単板ガラスではフロート板ガラスと強化板ガラスで
6mmを網入型板ガラスと線入型板ガラスで6.8mm
を使用したが、本発明の合わせガラスは通常の合わせガ
ラスと比較し何ら遜色のない耐貫通性を有した。
明品と通常の合わせガラスが3mmのフロート板ガラス
を、単板ガラスではフロート板ガラスと強化板ガラスで
6mmを網入型板ガラスと線入型板ガラスで6.8mm
を使用したが、本発明の合わせガラスは通常の合わせガ
ラスと比較し何ら遜色のない耐貫通性を有した。
【0052】 記号説明 ○:破壊せず若しくはひびがいるが貫通せず。 ×:貫通若しくは脱落。 −:試験は実施せず。
【0053】
【比較例2】本比較例の供試体として、本発明になる合
わせガラス(実施例と同一仕様)を(1)、シリコン系
接着剤の加熱条件を温度200°Cで2時間乾燥させ、
有機化合物接着剤との間で混合層を存在しないようにし
た合わせガラスを(2)、シリコン系接着剤を除いた合
わせガラスを(3)として夫々選んだ。
わせガラス(実施例と同一仕様)を(1)、シリコン系
接着剤の加熱条件を温度200°Cで2時間乾燥させ、
有機化合物接着剤との間で混合層を存在しないようにし
た合わせガラスを(2)、シリコン系接着剤を除いた合
わせガラスを(3)として夫々選んだ。
【0054】前述の供試体間の相違点は、本発明になる
合わせガラス(1)に対して、合わせガラス(2)では
シリコン系接着剤の乾燥条件であり、合わせガラス
(3)ではシリコン系接着剤の塗布およびそれに伴う加
熱または乾燥工程が省略されたことで、それ以外の構成
および条件は同じである。
合わせガラス(1)に対して、合わせガラス(2)では
シリコン系接着剤の乾燥条件であり、合わせガラス
(3)ではシリコン系接着剤の塗布およびそれに伴う加
熱または乾燥工程が省略されたことで、それ以外の構成
および条件は同じである。
【0055】供試体の寸法と試験方法は、実施例と比較
例1に夫々記載された説明に従って実施され、その防火
性,落球試験,ショットバッグ試験(但し、加撃体の自
由落下の高さを100cmのみに限定)により、その性
能の違いを調べた結果を表5に示した。
例1に夫々記載された説明に従って実施され、その防火
性,落球試験,ショットバッグ試験(但し、加撃体の自
由落下の高さを100cmのみに限定)により、その性
能の違いを調べた結果を表5に示した。
【0056】 記号説明 ○:何ら問題なし。 △:密着性が悪く一方のガラスが飛散。 ×:使用不可。
【0057】表5に示したように、本発明になる合わせ
ガラス(1)は通常の合わせガラス(3)に較べ、防火
性の点で優り落球とショットバッグの両試験においても
同等の性能を示し、一方シリコン層を充分に乾燥した合
わせガラス(2)では防火性もなく落球とショットバッ
グの両試験の結果も不充分であった。
ガラス(1)は通常の合わせガラス(3)に較べ、防火
性の点で優り落球とショットバッグの両試験においても
同等の性能を示し、一方シリコン層を充分に乾燥した合
わせガラス(2)では防火性もなく落球とショットバッ
グの両試験の結果も不充分であった。
【0058】
【発明の効果】本発明になる合わせガラスは、2枚のガ
ラス板にシリコン系接着剤層,有機化合物接着剤層,こ
れ等接着剤からなる混合層およびフィルム類を挾持させ
た一体化構成であるため、優れた防火性のみならず前記
フィルム類の種類や加工等により装飾性,熱線反射,紫
外線除去等の多くの機能を付加することができた。
ラス板にシリコン系接着剤層,有機化合物接着剤層,こ
れ等接着剤からなる混合層およびフィルム類を挾持させ
た一体化構成であるため、優れた防火性のみならず前記
フィルム類の種類や加工等により装飾性,熱線反射,紫
外線除去等の多くの機能を付加することができた。
【図1】 本発明になる概念図を示した。
1,1´ ガラス板 2,2´ シリコン系接着剤層 3,3´ 混合層 4,4´ 有機化合物接着剤層 5 フィルム類
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷 顕吾 神奈川県横浜市中区山下町89番地6 株式 会社トーヨコ理研内 (72)発明者 松森 博己 兵庫県西宮市青葉台1丁目8番26号 (72)発明者 中甑 利一 大阪府堺市三宝町2丁136−1カルム堺A −509
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも2枚のガラス板(1,1´)
の内面に、少なくとも2層の接着層と少なくとも1層の
フィルム類を積層し、ガラス板(1,1´)で該接着層
と該フィルム類からなる中間層を挾持したことを特徴と
する防火性に優れた合わせガラス。 - 【請求項2】 接着層の構成が、シリコン系接着剤層
(2,2´)と有機化合物接着剤層(4,4´)及びこ
れらの混合層(3,3´)からなることを特徴とする請
求第1項に記載の防火性に優れた合わせガラス。 - 【請求項3】 少なくとも2枚のガラス板の内面に、少
なくとも2層の接着層と少なくとも1層のフィルム類を
積層し、該ガラス板で該接着層と該フィルム類からなる
中間層を挾持した構成が、(A)2枚のガラス板(1,
1´)の面上に、シリコン系接着剤(2,2´)を塗布
して乾燥し、(B)該ガラス板(1)の1枚のシリコン
系接着剤層(2)面上に有機化合物接着剤(4),フィ
ルム類(5),有機化合物接着剤(4´)の順序で層状
に配し、(C)工程(B)の最上部の有機化合物接着剤
層(4´)に接する様に、残りの1枚の前記ガラス板
(1´)をそのシリコン系接着剤層面(2´)を向け重
ねて積層体を形成し、(D)好ましくは減圧下による加
圧のもとに該積層体を加熱し、シリコン系接着剤層と有
機化合物接着剤層とこれ等の混合層(3,3´)とを形
成する、各工程を経て製造されたことを特徴とする防火
性に優れた合わせガラスの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8087340A JPH09255376A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 防火性に優れた合わせガラス及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8087340A JPH09255376A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 防火性に優れた合わせガラス及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09255376A true JPH09255376A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13912147
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8087340A Pending JPH09255376A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 防火性に優れた合わせガラス及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09255376A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002012456A (ja) * | 2000-06-23 | 2002-01-15 | Kazariichi:Kk | 合わせガラス |
| JP2005213068A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Bridgestone Corp | 合わせガラスの製造方法およびこの方法により得られた合わせガラス |
| CN104499900A (zh) * | 2014-11-27 | 2015-04-08 | 浙江金辰玻璃有限公司 | 新型玻璃门 |
-
1996
- 1996-03-15 JP JP8087340A patent/JPH09255376A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002012456A (ja) * | 2000-06-23 | 2002-01-15 | Kazariichi:Kk | 合わせガラス |
| JP2005213068A (ja) * | 2004-01-28 | 2005-08-11 | Bridgestone Corp | 合わせガラスの製造方法およびこの方法により得られた合わせガラス |
| CN104499900A (zh) * | 2014-11-27 | 2015-04-08 | 浙江金辰玻璃有限公司 | 新型玻璃门 |
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