JPH09255397A - セメント成形体材料及びその製造方法並びにセメント成形体の製造方法 - Google Patents

セメント成形体材料及びその製造方法並びにセメント成形体の製造方法

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JPH09255397A
JPH09255397A JP9613196A JP9613196A JPH09255397A JP H09255397 A JPH09255397 A JP H09255397A JP 9613196 A JP9613196 A JP 9613196A JP 9613196 A JP9613196 A JP 9613196A JP H09255397 A JPH09255397 A JP H09255397A
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cement
particles
wood
gypsum
molded product
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JP9613196A
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Masayuki Oshima
正之 大島
Atsushi Yamaguchi
山口  淳
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MOKUSHITSU FUKUGOU ZAIRYO GIJUTSU KENKYU KUMIAI
Original Assignee
MOKUSHITSU FUKUGOU ZAIRYO GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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    • C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B20/00—Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials
    • C04B20/02—Treatment
    • C04B20/026—Comminuting, e.g. by grinding or breaking; Defibrillating fibres other than asbestos
    • Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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Abstract

(57)【要約】 【課題】木片セメント板におけるセメントマトリックス
と木質材料との結合力を高める。 【解決手段】木質材料とセメント又は石膏とを高速気流
中衝撃法によって同時に処理することによって木質材料
の表面をけばだたせるとともに、該木質材料の表面にセ
メント粒子又は石膏粒子を打ち込んで固定させる。この
ようにして得られたセメント板成形材料を用いて木片セ
メント板を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント成形体材
料及びその製造方法並びにセメント成形体の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、セメント成形体では、その補
強材ないしは充填材としてパルプ(木質繊維)、木片等
の木質材料が利用されている。そして、このような木質
材料の表面をけばだたせれば、セメントとの結合性が良
くなることが知られている。しかし、例えばパルプ繊維
の解繊を行なっても、これを乾燥させると、けばだちが
元に戻る、つまり、けばだちがなくなる、という問題が
ある。このため、解繊したパルプ繊維を利用する場合
は、湿式抄造によってパルプ繊維にセメント粒子を定着
させて、セメント成形体を製造していた。
【0003】例えば、特開平5−147988号公報に
は、解繊したパルプ繊維に正電荷を有する微粉末を添加
して混合し、該混合パルプをセメント及びシリカ分から
なるセメント配合物に添加して混合し、乾式法によって
セメント成形体を得る技術が記載されている。上記正電
荷を有する微粉末の添加は、これによってパルプ繊維の
解繊状態を維持するためである。すなわち、パルプ繊維
に正電荷を付与すれば、けばだちの戻りを防止すること
ができる、というものである。
【0004】特開平4−164852号公報には、パル
プとセメントとの結合性を高めるために、パルプ繊維表
面に湿式抄造によって石膏を定着させて針状結晶のエト
リンガイドを生成させ、このエトリンガイドを介してパ
ルプとセメントとを結合させることが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記湿式抄造
の場合は、製造工程が複雑になるとともに、設備もコス
ト面から大型になる傾向があり、少量生産には不向きで
ある。また、セメントはその粒子が細かくなるほど反応
性が高まるのであるが、セメント粒子が抄造機の網目を
通って洩れ易くなり、パルプ繊維に対する定着性が低
い。また、上記正の電荷の付与によるけばだちの維持も
十分ではない。上記石膏の場合でも、湿式抄造ではセメ
ント粒子の定着の場合と同様の問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
課題に対して、木質材料とセメント又は石膏を混合し、
この混合物にこれを運動させながら機械的エネルギーを
繰返し加えると、木質材料の表面をけばだたせながら、
該木質材料表面に上記セメント粒子や石膏粒子を強固に
結合させることができることを見出だし、本発明を完成
するに至ったものである。
【0007】<請求項1に係る発明>この発明は、セメ
ント母粒子の表面にセメント微粒子が固着してなる微粒
子固着型セメント粒子が、表面がけばだった木質材料に
結合してなることを特徴とするセメント成形体材料であ
る。
【0008】上記セメント成形体材料において、微粒子
固着型セメント粒子は、表面のセメント微粒子によって
セメント成形体を成形する際の反応性が高くなり、しか
も、該微粒子固着型セメント粒子が、表面がけばだった
木質材料に結合しているから、得られるセメント成形体
は、木質材料とセメントマトリックスとの結合性が高
く、従って、曲げ強度及び剥離強度が高いものになる。
【0009】<請求項2に係る発明>この発明は、木質
材料とセメントとの混合物に機械的エネルギーを繰返し
加えることによって、セメント母粒子の表面にセメント
微粒子が固着してなる微粒子固着型セメント粒子を形成
するとともに、木質材料の表面をけばだたせながら、該
木質材料表面に上記微粒子固着型セメント粒子を打ち込
むことを特徴とするセメント成形体材料の製造方法であ
る。
【0010】当該方法においては、木質材料は、機械的
エネルギーを繰返し受けることによって表面が破壊され
てけばだち(枝分かれ)を生ずる。一方、セメント粒子
は機械的エネルギーによる衝撃を繰返し受けることによ
って表面の角がとれて径が小さくなるとともに球状化す
る。そして、このような球状化した母粒子にセメント微
粒子が固着する。このため、大径のセメント粒子が減る
とともに、セメント微粒子も母粒子への固着によって少
なくなって、セメントはその粒径のばらつきが少なくな
るとともに、得られる微粒子固着型セメント粒子の表面
性状は均質なものになる。
【0011】そうして、このような木質材料のけばだち
及びセメント粒子の球状化・微粒子固着には、上記木質
材料とセメント粒子との衝突がかかわり、この衝突によ
って当該球状化やけばだちが効果的に進むとともに、こ
のけばだった木質材料に上記球状化した微粒子固着型セ
メント粒子が打ち込まれて結合することになる。この場
合、木質材料とセメント粒子との結合は、打ち込みによ
るものであるから、そこにアンカー効果が働き、強いも
のになる。
【0012】<請求項3に係る発明>この発明は、木質
材料とセメントとの混合物に機械的エネルギーを繰返し
加えることによって、セメント母粒子の表面にセメント
微粒子が固着してなる微粒子固着型セメント粒子と、表
面にけばだちがあり且つ上記微粒子固着型セメント粒子
が結合してなる木質材料とを有するセメント成形体材料
を製造し、上記セメント成形体材料に水を混合し、加圧
することを特徴とするセメント成形体の製造方法であ
る。
【0013】当該方法においては、粒径のばらつきが少
なくしかも表面性状が均質な微粒子固着型セメント粒子
と、このようなセメント粒子が結合し且つ表面がけばだ
った木質材料とを用いてセメント成形体を成形している
から、得られるセメント成形体の曲げ強度及び剥離強度
が高くなる。
【0014】<請求項4に係る発明>この発明は、表面
がけばだった木質材料の表面に石膏粒子が打ち込まれて
いることを特徴とするセメント成形体材料である。
【0015】このセメント成形体材料の場合は、木質材
料表面のけばだちによって、該木質材料とセメントマト
リックスとの結合力が高まるとともに、木質材料表面の
石膏粒子が水と作用してエトリンガイドを生成し、該エ
トリンガイドの作用によって該木質材料とセメントマト
リックスとの結合力が高まる。
【0016】<請求項5に係る発明>この発明は、木質
材料と石膏との混合物に機械的エネルギーを繰返し加え
ることによって、木質材料の表面をけばだたせながら、
該木質材料表面に石膏粒子を打ち込むことを特徴とする
セメント成形体材料の製造方法である。
【0017】当該方法においては、木質材料は機械的エ
ネルギーが繰返し加えられることによってその表面にけ
ばだちが得られ、石膏粒子はこのような木質材料との衝
突によって該木質材料の表面に打ち込まれて該表面に固
定されることになる。石膏粒子は、木質材料の表面に打
ち込みによって結合されているから、アンカー効果によ
って高い結合力が得られ、また、石膏粒子が木質材料表
面を被覆するので、水との反応によるアルカリ成分の溶
出も少なくなる。
【0018】<請求項6に係る発明>この発明は、木質
材料と石膏との混合物に機械的エネルギーを繰返し加え
ることによって、木質材料の表面がけばだち、且つ該木
質材料表面に上記石膏粒子が打ち込まれてなるセメント
成形体材料を製造し、上記セメント成形体材料をセメン
ト及び水と混合し、加圧することを特徴とするセメント
成形体の製造方法である。
【0019】当該方法においては、表面がけばだち且つ
石膏が強固に固着してなる木質材料をセメント等と混合
してセメント成形体を製造するから、得られるセメント
成形体は、上記けばだちと石膏によるエトリンガイドの
生成とによって木質材料とセメントマトリックスとの結
合力が高くなり、高い曲げ強度及び剥離強度を有するも
のになる。
【0020】
【発明の効果】請求項1乃至請求項3の各発明によれ
ば、木質材料が、その表面がけばだち、しかもセメント
母粒子の表面にセメント微粒子が固着してなる微粒子固
着型セメント粒子が結合してなるものであるから、又は
このようなセメント成形体材料を得てセメント成形体を
製造するものであるから、セメント粒子の反応性が高
く、しかも木質材料とセメントマトリックスとの結合力
が高くなり、セメント成形体の曲げ強度及び剥離強度を
高める上で有利になる。
【0021】また、請求項2及び請求項3の各発明によ
れば、木質材料の処理に、木質材料とセメントとの混合
物に機械的エネルギーを繰返し加える、という乾式法を
採用しているから、湿式法に比べて工程が簡略なものに
なるとともに、設備の大型化を避けることができ、大量
生産だけでなく少量生産にも有利になり、しかも、木質
材料の表面にけばだちを確実に形成することができ、上
記曲げ強度及び剥離強度の高いセメント成形体を得る上
で有利になる。
【0022】請求項4乃至請求項6の各発明によれば、
木質材料が、その表面がけばだち、しかも該表面に石膏
が打ち込まれているものであるから、又はこのようなセ
メント成形体材料を得てセメント成形体を製造するもの
であるから、木質材料とセメントマトリックスとの結合
力が高くなり、セメント成形体の曲げ強度及び剥離強度
を高める上で有利になる。
【0023】また、請求項5及び請求項6の各発明によ
れば、木質材料の処理に、木質材料と石膏との混合物に
機械的エネルギーを繰返し加える、という乾式法を採用
しているから、湿式法に比べて工程が簡略なものになる
とともに、設備の大型化を避けることができ、大量生産
だけでなく少量生産にも有利になり、しかも、木質材料
の表面にけばだちを確実に形成することができ、上記曲
げ強度及び剥離強度の高いセメント成形体を得る上で有
利になる。
【0024】
【発明の実施の形態】上記木質材料とセメント又は石膏
との混合物の処理には、(株)奈良機械製作所の商品名
「ナラ−ハイブリダイザー」や(株)徳寿工作所の商品
名「シータ・コンポーザ」等を用いた、いわゆる高速気
流中衝撃法によって行なうことができる。
【0025】図1には、そのような高速気流中衝撃装置
の概略構成が示されている。同図において、1はケーシ
ング、2はリング状ステータ、3はロータ、4は材料投
入用のホッパー、5は処理済みの材料を取出す材料取出
し口である。ケーシング1の側壁とステータ2とによっ
て処理室6が形成され、またケーシング1の周壁とステ
ータ2の外周面との間には温度調整液用ジャケット7が
形成されている。ロータ3にはブレード8が設けられて
いる。ホッパー4は中間に開閉弁9を有するパイプ10
によってケーシング1の側壁中央から処理室6に繋がっ
ている。また、ステータ2には循環用出口が形成されて
いて、該出口から延設された循環通路11が上記ケーシ
ング1の側壁中央から上記処理室6に接続されている。
上記取出し口5には開閉弁12が設けられている。
【0026】次に、上記高速気流中衝撃装置を用いたセ
メント成形材料の製造方法を説明する。
【0027】上記ロータ3を回転させながら、木質繊維
又は細切れになった木片等の木質材料とセメント粉末と
の混合物を、ホッパー4より処理室6に供給する。この
混合物は、ロータ3の回転によって処理室6内を高速で
回転し、また循環通路11を通って処理室6を出入りを
繰返し、ブレード8や処理室6の内壁面、さらには循環
通路11の内壁面に衝突するとともに、木質材料同士で
衝突し、セメント粒子同士で衝突し、さらには木質材料
とセメント粒子との間で衝突しながら、混合・撹拌され
る。
【0028】このような衝突によって、木質材料は、衝
撃力、圧縮力、剪断力等の機械的エネルギーを繰返し受
け、表面がけばだってくるとともに、該表面にセメント
粒子又は石膏粒子が打ち込まれる。一方、セメント粉末
については、上記機械的エネルギーを受けることによっ
て、比較的大径のセメント粒子は表面の角や凸部が摩砕
されて丸い母粒子となる。また、この母粒子と、この母
粒子から砕け散ったセメント微粒子や当初から含まれて
いたセメント微粒子との間には上記混合・撹拌によって
凝集力が発生し、互いの衝突によって母粒子の表面に微
粒子が結合し、微粒子結合型の球状化セメント粒子が生
成する。図2は球状化セメント粒子15を模式的に示す
ものであり、同図において、16がセメント母粒子、1
7がセメント微粒子である。
【0029】また、上記セメント粉末や球状化したセメ
ント粒子は、上記木質材料との衝突によって、該木質材
料の表面のけばだった部分あるいは、けばだっていない
部分に打ち込まれてこれに結合する。
【0030】セメント成形体を製造するには、上記セメ
ント成形体材料に水、並びに必要に応じて軽量骨材、他
の木質材料、セメント、硬化促進剤等を混合し、加圧す
ることになる。
【0031】上記セメント粉末に代えて石膏粉末を用い
る場合も、セメント粉末の場合と同様に上記高速気流中
衝撃装置によって処理することによって、けばだった木
質材料の表面に石膏粒子を打ち込んで結合させることに
よってセメント成形体材料を得る。そして、このセメン
ト成形体材料に、セメント及び水、並びに必要に応じて
軽量骨材、他の木質材料、硬化促進剤等を混合し、加圧
することによって、セメント成形体を得る。上記木質材
料に結合している石膏粉末は、セメント中のC3 A(ア
ルミン酸三カルシウム)及び水との反応によってエトリ
ンガイドを生成する。
【0032】上記セメントとしては、普通ポルトランド
セメント、早強セメント、高炉スラグセメント等を用い
ることができる。
【0033】上記木質材料としては、木片、木粉、広葉
樹や針葉樹のパルプ(木質繊維)、新聞古紙、ダンボー
ル古紙等を用いることができる。木質長繊維は上記ロー
タ3に絡まり易いため、上記装置によってセメント粉末
や石膏粉末と処理する木質繊維としては短繊維(繊維長
5mm以下)が好適であり、長繊維はセメント成形体の
補強や保形性のためのものとして後添加にする方がよ
い。また、かかる短繊維であっても、上記装置によって
処理しているときに絡み合って糸まり状になる傾向があ
るため、木片や木粉を添加することが好適である。
【0034】石膏としては、無水石膏、半水石膏及び二
水石膏のいずれをも用いることができ、添加量はSO3
量に換算してセメント量の6wt%程度が好適である。
【0035】軽量骨材としては、パーライト、シラス発
泡体等を用いることができ、これにより、セメント成形
体の軽量化が図れるとともに、建材として用いる場合の
釘打ち性が良くなる。
【0036】硬化促進剤として、塩化カルシウム等を用
いることができる。
【0037】[実施例及び比較例の各セメント成形体の
作製] <実施例1> セメント成形体を得るための配合は次の通りである。 木片 12.5重量部 木質繊維 25.0重量部 新聞古紙 12.5重量部 シラス発泡体 100重量部 早強セメント 200重量部 塩化カルシウム 4重量部 水 75重量部 新聞古紙(平均繊維長1mm)と市販の早強セメントと
を上記高速気流中衝撃装置によって処理することによっ
てセメント成形体材料を得た。ロータ回転数は5600
rpm 、処理時間は45秒である。セメントの平均粒径
は、処理前が13.6μm、処理後が12.7μmであ
った。得られたセメント成形体材料、木片、木質繊維、
シラス発泡体、塩化カルシウム及び水をレーディゲミキ
サーに投入して均一な混合体になるように数分間混合し
た。木片の平均粒径は35メッシュ、木質繊維は西洋ス
ギからなる繊維長10〜30mmのものであり、シラス
発泡体はかさ比重が0.1、平均粒径が250μmであ
る。得られた混合物をベースの上に所定厚さに散布しそ
の上から板を重ねて10kgf/cm2 で加圧し、該圧
締状態で60℃×20時間の養生を行なった。
【0038】<比較例1>セメント及び新聞古紙の高速
気流中衝撃装置による処理を行なうことなく、他は実施
例1と同じ条件及び方法によってセメント成形体を作製
した。
【0039】<比較例2>セメントのみを上記高速気流
中衝撃装置によって処理し、他は実施例1と同じ条件及
び方法によってセメント成形体を作製した。セメントの
平均粒径は上記処理によって実施例1と同じく12.7
μmであった。
【0040】<比較例3>高速気流中衝撃装置によるセ
メントの処理において、処理条件を8000rpm×60
秒とする他は比較例2と同じ条件及び方法によってセメ
ント成形体を作製した。セメントの平均粒径は上記処理
によって実施例1と同じく12.7μmであった。
【0041】<比較例4>新聞古紙のみを上記高速気流
中衝撃装置によって処理し、他は実施例1と同じ条件及
び方法によってセメント成形体を作製した。
【0042】<実施例2>実施例1の配合に、さらに二
水石膏4重量部を追加し、該石膏と木片と上記高速気流
中衝撃装置によって処理(5600rpm ×45秒)する
ことによってセメント成形体材料を得た。このセメント
成形体材料、セメント、木質繊維、新聞古紙、シラス発
泡体、塩化カルシウム及び水をレーディゲミキサーに投
入して均一な混合体になるように数分間混合し、他は実
施例1と同じ条件及び方法によってセメント成形体を作
製した。従って、高速気流中衝撃装置によるセメントと
新聞古紙との処理は行なっていない。
【0043】<実施例3>上記高速気流中衝撃装置によ
る処理を上記石膏と木片についてではなく、石膏と新聞
古紙について行ない、他は実施例2と同じ条件及び方法
によってセメント成形体を作製した。
【0044】<比較例5>実施例1の配合に、さらに二
水石膏4重量部を追加し、他は比較例1と同じ条件及び
方法によってセメント成形体を作製した。
【0045】[実施例及び比較例の評価]上記実施例1
〜3及び比較例1〜5の各セメント成形体について曲げ
強度試験と剥離強度試験とを行なった。結果は表1に示
されている。
【0046】
【表1】 高速気流中衝撃装置によるセメントと新聞古紙とを処理
した実施例1は、そのような処理を行なっていない比較
例1〜4に比べて、曲げ強度及び剥離強度が格段に高く
なっている。
【0047】比較例2,3は、セメントのみを上記高速
気流中衝撃装置による処理に供したものであるが、その
ような処理を行なっていない比較例1に比べて曲げ強度
の向上が認められるものの、実施例1に比べるとその値
はかなり低い。剥離強度については、比較例1と比較例
2,3とは剥離強度を左右する木質材料が同じであるた
め、その向上がほとんど認められない。
【0048】比較例4は、新聞古紙のみを上記高速気流
中衝撃装置による処理に供したものであるが、そのよう
な処理を行なっていない比較例1に比べて剥離強度の向
上が認められるものの、実施例1に比べるとその値はか
なり低い。
【0049】以上のように、セメントのみあるいは新聞
古紙のみを高速気流中衝撃装置によって処理しても、曲
げ強度又は剥離強度の向上は認められるが、その向上の
程度はセメントと新聞古紙とを同時に処理した実施例1
に比べて低い。よって、このセメントと新聞古紙との同
時処理には相乗効果がある、ということができる。
【0050】図3及び図4は実施例1の高速気流中衝撃
装置によって処理された新聞古紙の繊維とセメント粒子
とを示す写真であり、新聞古紙の繊維がけばだち、そこ
に多数のセメント粒子が結合していることがわかる。こ
れに対して、図5及び図6は新聞古紙とセメントとを単
に混合した状態で示す写真であり、新聞古紙の繊維には
若干のけばだちが見られるが、これは新聞古紙がもとも
と有するけばであり、実施例1のようなけばだちは認め
られず、セメント粒子の付着量も少ない。
【0051】また、比較例2,3の結果をみると、その
曲げ強度には大差がないことから、高速気流中衝撃装置
での処理条件については、ローター回転数を5600rp
m 以上としたり、あるいは処理時間を45秒以上にする
ことも可能である、ということができるが、ローター回
転数を高め処理時間を長くした比較例3の曲げ強度の方
が若干低くなっているから、ローター回転数を過度に高
めること、処理時間を過度に長くすることは好ましくな
い、ということができる。
【0052】次に実施例2,3及び比較例1,5をみる
と、比較例1と比較例5との比較から、石膏の添加が曲
げ強度の向上に有効であることがわかるが、木質材料と
石膏とを高速気流中衝撃装置によって処理した実施例
2,3では比較例5よりも曲げ強度及び剥離強度が格段
に高くなっている。また、実施例2と実施例3とを比べ
ると、後者の方が剥離強度が高くなっているが、これは
新聞古紙は繊維状であって、木片よりもけばだちが多く
石膏やセメントと絡み易いためと考えられる。
【0053】図7は実施例2の高速気流中衝撃装置によ
って処理された木片と石膏とを示すものであり、木片の
仮道管が壊れてけばだちがみられ、その中に石膏粒子が
入り込んで石膏と木片とが強固に結合している。なお、
この木片のけばだちは新聞古紙の場合のような細かい羽
毛状ではないが、仮道管の破壊によって表面が乱れて凹
凸状になっているものである。これに対して、図8は木
片と石膏とを単に混合した状態を示しているが、石膏が
木片にまとわり付いているものの(木片表面の白いもや
もやしたものが石膏である)、単に付着しているだけで
あってとれ易くなっている。
【0054】図9は実施例3の高速気流中衝撃装置によ
って処理された新聞古紙と石膏とを示すものであり、新
聞古紙の繊維のけばだちが多くなっていることがわか
る。なお、石膏についてはあまり見えないが、繊維のけ
ばだち部分に付着している。これに対して、図10は新
聞古紙と石膏とを単に混合した状態を示しているが、新
聞古紙の繊維のけばだちは少ないまた、実施例1,2,
3を比較すると、セメントと木質材料とを高速気流中衝
撃装置によって処理した実施例1の方が好結果を示して
いる。これは、実施例1の場合は、セメントの全量を上
記装置によって処理し、そのために木質材料とセメント
とが直接的に結合し、その結合状態が全体にわたって極
めて良くなっているのに対し、実施例2,3では石膏と
木質材料との結合が良好なものになった結果として、該
石膏を介して木質材料とセメントとの結合性が向上して
いるが、石膏の絶対量が少ないため、と考えられる。そ
の代わり、石膏については、上記装置による処理量が少
なくて済むため、生産性やコストの面で有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高速気流中衝撃装置の断面図。
【図2】球状化セメント粒子を示す断面図。
【図3】高速気流中衝撃装置によって処理された新聞古
紙の繊維形状とセメント粒子とを示す倍率100倍の顕
微鏡写真。
【図4】高速気流中衝撃装置によって処理された新聞古
紙の繊維形状とセメント粒子とを示す倍率500倍の顕
微鏡写真。
【図5】高速気流中衝撃装置によって処理されていない
新聞古紙の繊維形状とセメント粒子とを示す倍率100
倍の顕微鏡写真。
【図6】高速気流中衝撃装置によって処理されていない
新聞古紙の繊維形状とセメント粒子とを示す倍率500
倍の顕微鏡写真。
【図7】高速気流中衝撃装置によって処理された木片の
繊維形状(組織)と石膏粒子とを示す倍率100倍の顕
微鏡写真。
【図8】高速気流中衝撃装置によって処理されていない
木片の繊維形状(組織)と石膏粒子とを示す倍率100
倍の顕微鏡写真。
【図9】高速気流中衝撃装置によって処理された新聞古
紙の繊維形状と石膏粒子とを示す倍率80倍の顕微鏡写
真。
【図10】高速気流中衝撃装置によって処理されていな
い新聞古紙の繊維形状(組織)と石膏粒子とを示す倍率
80倍の顕微鏡写真。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 リング状ステータ 3 ロータ 4 材料投入用のホッパー 5 材料取出し口 6 処理室 7 ジャケット 8 ブレード 9 開閉弁 10 パイプ 11 循環通路 12 開閉弁 15 球状化セメント粒子 16 セメント母粒子 17 セメント微粒子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント母粒子の表面にセメント微粒子
    が固着してなる微粒子固着型セメント粒子が、表面がけ
    ばだった木質材料に結合してなることを特徴とするセメ
    ント成形体材料。
  2. 【請求項2】 木質材料とセメントとの混合物に機械的
    エネルギーを繰返し加えることによって、セメント母粒
    子の表面にセメント微粒子が固着してなる微粒子固着型
    セメント粒子を形成するとともに、木質材料の表面をけ
    ばだたせながら、該木質材料表面に上記微粒子固着型セ
    メント粒子を打ち込むことを特徴とするセメント成形体
    材料の製造方法。
  3. 【請求項3】 木質材料とセメントとの混合物に機械的
    エネルギーを繰返し加えることによって、セメント母粒
    子の表面にセメント微粒子が固着してなる微粒子固着型
    セメント粒子と、表面にけばだちがあり且つ上記微粒子
    固着型セメント粒子が結合してなる木質材料とを有する
    セメント成形体材料を製造し、 上記セメント成形体材料に水を混合し、加圧することを
    特徴とするセメント成形体の製造方法。
  4. 【請求項4】 表面がけばだった木質材料の表面に石膏
    粒子が打ち込まれていることを特徴とするセメント成形
    体材料。
  5. 【請求項5】 木質材料と石膏との混合物に機械的エネ
    ルギーを繰返し加えることによって、木質材料の表面を
    けばだたせながら、該木質材料表面に石膏粒子を打ち込
    むことを特徴とするセメント成形体材料の製造方法。
  6. 【請求項6】 木質材料と石膏との混合物に機械的エネ
    ルギーを繰返し加えることによって、木質材料の表面が
    けばだち、且つ該木質材料表面に上記石膏粒子が打ち込
    まれてなるセメント成形体材料を製造し、 上記セメント成形体材料をセメント及び水と混合し、加
    圧することを特徴とするセメント成形体の製造方法。
JP9613196A 1996-03-25 1996-03-25 セメント成形体材料及びその製造方法並びにセメント成形体の製造方法 Pending JPH09255397A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009292665A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Kagoshima Prefecture 高真球度シラスバルーンの製造方法及びそれによって得られる高真球度シラスバルーン
JP2011213541A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Nichiha Corp 木質セメント板、及びその製造方法
JP2012096944A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Nichiha Corp 木質セメント板、及びその製造方法
JP2012096943A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Nichiha Corp 木質セメント板、及びその製造方法

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