JPH09255638A - 新規第4級アンモニウム塩及びその製造方法、並びにそれを含有する毛髪化粧料 - Google Patents

新規第4級アンモニウム塩及びその製造方法、並びにそれを含有する毛髪化粧料

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JPH09255638A
JPH09255638A JP6980396A JP6980396A JPH09255638A JP H09255638 A JPH09255638 A JP H09255638A JP 6980396 A JP6980396 A JP 6980396A JP 6980396 A JP6980396 A JP 6980396A JP H09255638 A JPH09255638 A JP H09255638A
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康規 大田和
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊維や毛髪の柔軟効果に優れ、かつ生分解性
がより優れ、柔軟剤基剤や毛髪処理基剤として適した化
合物の提供。 【解決手段】 一般式(1) で表される第4級アンモニウ
ム塩及びその製造方法、並びにそれを含有する毛髪化粧
料。 【化1】 〔式中、R1, R2及びR3は炭素数1〜6のアルキル基又は
ヒドロキシアルキル基、R4は H、炭素数1〜6のアルキ
ル基又はヒドロキシアルキル基、R5及びR6は炭素数8〜
22のアルカノイル基等、X は陰イオン基を示す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な第4級アンモ
ニウム塩及びその製造方法、並びにそれを含有する毛髪
化粧料に関するものである。更に詳細には、新規な界面
活性剤で、布帛、毛髪等の柔軟剤の基剤として使用され
る新規な第4級アンモニウム塩及びその製造方法、並び
にそれを含有する毛髪化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
布帛や毛髪用の柔軟剤などに使用される界面活性剤は、
界面活性能のほかに安全性、皮膚に対して低刺激性、生
分解性などの諸特性に優れたものが要望されている。現
在、柔軟剤などに使用されている界面活性剤としては、
下記式(A) で表されるジ長鎖アルキルジメチルアンモニ
ウム塩、あるいは下記式(B) で表されるジ長鎖アルキル
イミダゾリンなどが良く知られている。
【0003】
【化5】
【0004】(式中、 Rは長鎖アルキル基を示す。〕
【0005】
【化6】
【0006】(式中、Rは前記と同じ意味を示し、R'は
長鎖アルキル基を示し、Eは -O-、-NH-又は-S- を示
す。) これらの界面活性剤を用いた柔軟剤は一般的に、布帛や
毛髪に対する柔軟性や、ふっくら感が優れており、広く
使用されてきた。しかし、これらの界面活性剤は一般的
に、安全性や柔軟剤の基剤としての性能に優れる反面、
生分解性に問題があり、使用後、川や海の中で容易に分
解せず、長期にわたり存在する問題があった。
【0007】従って、本発明の課題は繊維や毛髪の柔軟
効果に優れ、かつ生分解性がより優れ、柔軟剤基剤や毛
髪処理基剤として適した化合物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記現状
に鑑み、布帛や毛髪用の柔軟剤として優れ、且つ安全性
が高く、更に生分解性の良好な化合物を得るべく鋭意検
討を行った結果、下記一般式(1) で表される新規第4級
アンモニウム塩が本発明の目的に合致することを見出
し、本発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、一
般式(1) で表される第4級アンモニウム塩及びその製造
方法、並びにそれを含有する毛髪化粧料を提供するもの
である。
【0009】
【化7】
【0010】〔式中、R1, R2及びR3は同一又は異なって
炭素数1〜6の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒド
ロキシアルキル基、R4は H、炭素数1〜6の直鎖又は分
岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、R5及び
R6は同一又は異なって H、炭素数8〜22の直鎖又は分岐
のアルカノイル基、アルケノイル基あるいはヒドロキシ
アルカノイル基を示し、R5及びR6の少なくとも一方は炭
素数8〜22の直鎖又は分岐のアルカノイル基、アルケノ
イル基あるいはヒドロキシアルカノイル基である。X は
陰イオン基を示す。〕 また、本発明は一般式(1) で表される第4級アンモニウ
ム塩の製造中間体として有用である、下記一般式(4) で
表されるアミノエステルを提供するものである。
【0011】
【化8】
【0012】〔式中、R1, R2, R4, R5及びR6は前記と同
じ意味を示す。〕
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。前記一般式(1) で表される第4級アンモニ
ウム塩に関する報告は従来の刊行物等になく、かかる本
発明の第4級アンモニウム塩は新規化合物である。
【0014】本発明の一般式(1) で表される第4級アン
モニウム塩において、R1, R2及びR3は同一又は異なっ
て、炭素数1〜6の直鎖又は分岐のアルキル基あるいは
ヒドロキシアルキル基を示すが、具体的にはメチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒ
ドロキシブチル基、ヒドロキシヘキシル基等の基が挙げ
られ、好ましくはメチル基、エチル基又はヒドロキシエ
チル基であり、更に好ましくはメチル基である。
【0015】また、R4は H、炭素数1〜6の直鎖又は分
岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基を示す
が、具体的には H、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヒドロキシエチル
基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒド
ロキシヘキシル基等の基が挙げられ、好ましくは H、メ
チル基、エチル基又はヒドロキシエチル基であり、更に
好ましくは H、メチル基又はエチル基である。
【0016】R5及びR6は同一又は異なって H、炭素数8
〜22の直鎖又は分岐のアルカノイル基、アルケノイル基
あるいはヒドロキシアルカノイル基を示し、R5及びR6
少なくとも一方は炭素数8〜22の直鎖又は分岐のアルカ
ノイル基、アルケノイル基あるいはヒドロキシアルカノ
イル基であるが、R5及びR6の両方が炭素数8〜22の直鎖
又は分岐のアルカノイル基、アルケノイル基あるいはヒ
ドロキシアルカノイル基であるものが好ましい。炭素数
8〜22の直鎖又は分岐のアルカノイル基、アルケノイル
基あるいはヒドロキシアルカノイル基の具体例として
は、オクタノイル基、デカノイル基、ドデカノイル基、
テトラデカノイル基、ヘキサデカノイル基、オクタデカ
ノイル基、イソオクタデカノイル基、ヒドロキシオクタ
デカノイル基、エイコサノイル基、ベヘノイル基や、牛
脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、パーム脂肪酸、硬化パーム
脂肪酸、パームステアリン酸、硬化パームステアリン酸
等の脂肪酸から水酸基を除いた残基が挙げられ、好まし
くは炭素数8〜22の直鎖アルカノイル基、更に好ましく
はオクタデカノイル基もしくはヘキサデカノイル基又は
これらの混合のアルカノイル基である。
【0017】Xは陰イオン基を示すが、好ましくはCl、B
r等のハロゲン原子、サルフェート、炭素数1〜4の水
酸基で置換されていてもよいカルボキシレート又は炭素
数1〜4のアルキルサルフェート(CH3SO4、C2H5SO
4等)、更に好ましくはCl又はCH3SO4 、特に好ましくは
Clである。
【0018】一般式(1) で表される好ましい第4級アン
モニウム塩として、例えば次のようなものが挙げられ
る。
【0019】
【化9】
【0020】上記一般式(1) で表される本発明の第4級
アンモニウム塩(以下、第4級アンモニウム塩(1) と略
記する)は、次の製造方法1により製造することができ
る。
【0021】製造方法1:一般式(2)
【0022】
【化10】
【0023】〔式中、R1,R2及びR4は前記と同じ意味を
示す。〕で表されるアミノアルコールと、一般式(3) R7Y (3) 〔式中、R7は炭素数8〜22の直鎖又は分岐のアルカノイ
ル基、アルケノイル基あるいはヒドロキシアルカノイル
基を示し、 YはOH、炭素数1〜6のアルコキシ基又はハ
ロゲン原子を示す。〕で表される長鎖脂肪酸、脂肪酸エ
ステル又は脂肪酸ハライドの1種又は2種以上とを反応
させ、得られた一般式(4)
【0024】
【化11】
【0025】〔式中、R1, R2, R4, R5及びR6は前記と同
じ意味を示す。〕で表されるアミノエステルを、一般式
(5) R3X (5) 〔式中、R3及びX は前記と同じ意味を示す。〕で表され
る4級化剤と反応させ、必要に応じて塩交換を行い、第
4級アンモニウム塩(1) を得る方法。
【0026】以下、第4級アンモニウム塩(1) の製造方
法の詳細を説明する。まず初めに、一般式(2) で表され
るアミノアルコール(以下、アミノアルコール(2) と略
記する)と一般式(3) で表される長鎖脂肪酸、脂肪酸エ
ステル又は脂肪酸ハライド(以下、長鎖脂肪酸又はその
誘導体(3) と略記する)とを反応させて、一般式(4) で
表されるアミノエステル(以下、アミノエステル(4) と
略記する)を得る。
【0027】ここで使用されるアミノアルコール(2) と
しては、2−ジメチルアミノ−1,3−プロパンジオー
ル、2−ジメチルアミノ−2−メチル−1,3−プロパ
ンジオール、2−ジメチルアミノ−2−エチル−1,3
−プロパンジオール、2−ジエチルアミノ−1,3−プ
ロパンジオール、2−ジエチルアミノ−2−メチル−
1,3−プロパンジオール、2−ジエチルアミノ−2−
エチル−1,3−プロパンジオール、2−ジヒドロキシ
エチルアミノ−1,3−プロパンジオール、2−ジヒド
ロキシエチルアミノ−2−メチル−1,3−プロパンジ
オール、2−ジヒドロキシエチルアミノ−2−エチル−
1,3−プロパンジオール等を挙げることができる。
【0028】このアミノアルコール(2) は市販のものを
そのまま用いてもよいし、あるいは2−アミノ−1, 3
−プロパンジオールを、ロイカルト法や還元メチル化法
等の既存のアルキル化法によりアルキル化することによ
り調製しても良い。また、2−ジヒドロキシアルキルア
ミノ−1, 3−プロパンジオールの場合は、2−アミノ
−1, 3−プロパンジオールのアルキレンオキサイド付
加等によって調製してもよい。更に、特開昭53−135948
号公報に開示の方法に従い、2−アミノ−1,3−プロ
パンジオールとホルマリンを反応させて得ることもでき
る。
【0029】本発明で用いられる長鎖脂肪酸又はその誘
導体(3) としては、例えばオクタン酸、デカン酸、ドデ
カン酸、テトラデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカ
ン酸、イソオクタデカン酸、ヒドロキシオクタデカン
酸、エイコサン酸、ベヘン酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂
肪酸、パーム脂肪酸、硬化パーム脂肪酸、パームステア
リン酸、硬化パームステアリン酸等の脂肪酸、そのメチ
ルエステル、エチルエステル、脂肪酸クロライド等を挙
げることができる。
【0030】このアミノアルコール(2) と長鎖脂肪酸又
はその誘導体(3) との反応の場合、エステル化反応にお
ける反応温度は脂肪酸の場合は80〜 240℃が好ましく、
さらに好ましくは 100〜200 ℃である。脂肪酸エステル
を用いた場合は50〜 240℃が好ましく、さらに好ましく
は80〜 200℃である。脂肪酸ハライドを用いた場合は0
〜200 ℃が好ましく、さらに好ましくは10〜100 ℃であ
る。反応温度がこの範囲であると適度の収率で着色の少
ない生成物が得られ好ましい。脂肪酸又は脂肪酸エステ
ルを用いた場合では脱アルコールを促進するために触媒
を用いても良い。このときの触媒は一般的なエステル化
触媒が挙げられ、アルカリ触媒、金属触媒等が用いられ
る。また、脂肪酸ハライドを用いた場合には発生するハ
ロゲン化水素をトラップする目的としてアルカリトラッ
プ剤を用いても良い。
【0031】このエステル化反応における〔長鎖脂肪酸
又はその誘導体(3) /アミノアルコール(2) 〕のモル比
は1/1〜4/1が好ましく、さらに好ましくは 1.5/
1〜3/1である。この範囲内では、アミノアルコール
(2) 及び長鎖脂肪酸又はその誘導体(3) の反応系内への
残存量が少ないため好ましい。
【0032】反応圧力は、常圧又は減圧の何れでも良い
が、副生する水又は低級アルコールを効率よく除去する
ために減圧反応が好ましい。具体的には5〜400mmHg 、
さらに好ましくは10〜200mmHg である。反応圧力を示す
数値が5mmHg以上であると、反応途中に未反応のアミノ
アルコール(2)あるいは長鎖脂肪酸又はその誘導体(3)が
系外に除外される恐れがなく、また400mmHg 以下では生
成するアミノエステル(4) の収率が低下しないので好ま
しい。
【0033】上記のようにして得られたアミノエステル
(4) は新規化合物である。アミノエステル(4) の代表的
な化合物を以下に例示する。
【0034】
【化12】
【0035】尚、この反応において、アミノアルコール
(2) として、R1及び/又はR2が炭素数1〜6のヒドロキ
シアルキル基である化合物を用いた場合には、このヒド
ロキシアルキル基が長鎖脂肪酸又はその誘導体(3) によ
りアシル化されて下記に例示するような化合物を副生す
る。
【0036】
【化13】
【0037】このような副生物は、晶析やクロマトグラ
フィー等で精製して取り除くこともできるが、特に問題
がなければそのまま次の4級化反応を行っても良い。
【0038】4級化反応は、上記で得られたアミノエス
テル(4) を一般式(5) で表される4級化剤(以下、4級
化剤(5) と略記する)で4級化して、第4級アンモニウ
ム塩(1) を得る反応である。
【0039】ここで用いられる4級化剤(5) としては、
メチルクロライド等の低級アルキルハライド、ジメチル
硫酸等のジ低級アルキル硫酸等があげられる。4級化反
応の溶媒としては、水、メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコール、アセトン等が挙げられる。
【0040】このアミノエステル(4) と4級化剤(5) と
の反応温度は70〜 120℃が好ましい。また、この4級化
反応における、〔4級化剤(5) /アミノエステル(4) 〕
のモル比は 0.8〜2.0 が好ましく、さらに好ましくは0.
95〜1.5 である。この条件で0.5〜10時間かけて無溶媒
あるいは溶媒中で4級化反応を行えば反応が完結し、そ
の後、常法に従い後処理を行い、さらに必要ならば、イ
オン交換樹脂等を用いて塩交換を行えば、必要な対イオ
ンを有する第4級アンモニウム塩(1) を得ることができ
る。
【0041】尚、この4級化反応において、上記副生物
も4級化されて、下記に例示するような化合物を副生す
る。
【0042】
【化14】
【0043】このような副生物は、用途上支障のある場
合には晶析やクロマトグラフィー等で精製して取り除く
こともできるが、特に問題がなければそのまま毛髪処理
剤等に使用してもよい。
【0044】本発明の第4級アンモニウム塩(1) 、アミ
ノエステル(4) は赤外線吸収スペクトル、核磁気共鳴ス
ペクトルでその構造を確認することができる。
【0045】本発明の第4級アンモニウム塩(1) は、新
規な界面活性剤であり、繊維に対して優れた柔軟性を付
与でき、生分解性の優れた柔軟基剤として有用である。
また毛髪に対しても優れた柔軟性と平滑性を付与でき、
毛髪化粧料にも応用することができる。
【0046】本発明の毛髪化粧料は、第4級アンモニウ
ム塩(1) を必須成分として含有するものであり、ヘアリ
ンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘ
アパック、ヘアクリーム、スタイリングローション、ス
タイリングムース、コンディショニングムース、ヘアム
ース、ヘアスプレー、シャンプー、洗い流さないコンデ
ィショニング剤、永久又は塩基性ヘアカラー、パーマ剤
等に用いることができる。この場合、本発明の第4級ア
ンモニウム塩(1) は、1種又は2種以上を組み合わせて
用いることができ、本発明の毛髪化粧料中に 0.1重量%
以上配合するのが好ましく、特に 0.1〜20重量%、更に
0.1〜10重量%配合するのが好ましい。
【0047】本発明の毛髪化粧料には、本発明の第4級
アンモニウム塩(1) に加え、更に油脂類やシリコーン類
を単独又は組み合わせて用いることができる。油脂類と
しては、直鎖又は分岐のアルキル基又はアルケニル基を
有する高級アルコール、流動パラフィン、ワセリン、固
形パラフィン等の炭化水素類、液状ラノリン、ラノリン
脂肪酸等のラノリン誘導体、高級脂肪酸エステル類、高
級脂肪酸類、アルキル基又はアルケニル基を有する長鎖
アミドアミン等の油脂類、ミンクオイル、オリーブ油等
の動植物性油脂等を挙げることができる。これらの中で
も炭素数12〜24の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐の脂肪
酸由来のモノグリセリド、炭素数12〜26の直鎖又は分岐
のアルキル基又はアルケニル基を有する高級アルコール
及び高級脂肪酸が好ましく、特にオレイン酸モノグリセ
リド、パルミチン酸モノグリセリド、ベヘン酸モノグリ
セリド、イソステアリン酸モノグリセリド等の脂肪酸モ
ノグリセリド、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、アラキンアルコール、ベヘニルアルコール、カラナ
ービルアルコール、セリルアルコール等の高級アルコー
ル、ステアリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、イソステ
アリン酸、18−メチルイコサン酸、ヤシ油脂肪酸等の
高級脂肪酸が好ましい。
【0048】シリコーン類としては、ジメチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサンの他、アミノ変
性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等の各種変
性シリコーンが挙げられる。これら油脂類やシリコーン
類を配合する場合には、本発明の毛髪化粧料中に0.01重
量%以上配合するのが好ましく、特に0.01〜30重量%、
更に0.05〜20重量%配合するのが好ましい。
【0049】本発明の毛髪化粧料には、上記成分以外
に、必要に応じて従来型のモノ又はジ(長鎖アルキル)
第4級アンモニウム塩のようなカチオン性活性剤やノニ
オン活性剤、グリセリン、尿素等の保湿剤、カチオン性
ポリマー、多糖類、ポリペプタイド等の高分子物質、α
−ヒドロキシカルボン酸類、芳香族スルホン酸類、色
素、香料、噴射剤、溶剤、キレート剤、pH調整剤、防
腐剤、抗フケ剤等を本発明の目的を損なわない範囲内で
適宜配合することができる。
【0050】
【実施例】以下、本発明の第4級アンモニウム塩(1) の
製造実施例、及び本発明の毛髪化粧料の処方例により本
発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施
例、処方例に限定されるものではない。
【0051】実施例1 攪拌機、温度計、蒸留塔を備えた1リットル容−4ツ口
フラスコに、2−ジメチルアミノ−1,3−プロパンジ
オール 119g(1.0モル)、オクタデカン酸 596g(2.1モ
ル) を仕込み、 180℃で攪拌した。反応途中で生成する
水を蒸留塔で留去しながら反応を行った。ガスクロマト
グラフィーにて10時間後に反応系内における2−ジメチ
ルアミノ−1,3−プロパンジオールが消失したのを確
認した後、反応系を 200℃、1mmHgにして、過剰のオク
タデカン酸を系外に除去し、淡黄色の固体 650g(収率
97%)を得た。得られた物質をIR分析、NMR分析に
て、下記構造式を有する2−ジメチルアミノ−1,3−
ジ(オクタデカノイルオキシ)プロパンであることを確
認した。
【0052】
【化15】
【0053】IR分析、NMR分析結果 <IR分析>1743cm-1 (5.74μ) においてエステル特有
の強い吸収が認められた。 <NMR分析> 溶媒CDCl3 、内部標準TMS 4.2ppm (dd,4H) C-CH2 -OCO 2.9ppm (m,1H) N-CH 2.4ppm (s,6H) CH3 -N 。
【0054】実施例2 攪拌機、温度計、圧力計の付いた 0.5リットルオートク
レーブに実施例1で得られた2−ジメチルアミノ−1,
3−ジ(オクタデカノイルオキシ)プロパン100g、メチルクロ
ライト゛11g、イソプロピルアルコール80gを入れ、90℃ま
で昇温した。そのままの温度で6時間攪拌し、反応を終
結させた。反応後、過剰のメチルクロライドを留去し、
淡黄色固体の下記の構造式を有する2−トリメチルアン
モニオ−1,3−ジ(オクタデカノイルオキシ)プロパ
ン クロライド180 g(収率98%)を得た。
【0055】
【化16】
【0056】IR分析、NMR分析結果 <IR分析>1740cm-1 (5.75μ) においてエステル特有
の強い吸収が認められた。
【0057】<NMR分析> 溶媒CDCl3 、内部標準TMS 4.6ppm (dd,4H) C-CH2 -OCO 4.5ppm (m,1H) N-CH 3.6ppm (s,9H) CH3 -N 実施例3 原料アミノアルコールとして、2−ジメチルアミノ−
1,3−プロパンジオールの代わりに2−ジメチルアミ
ノ−2−メチル−1,3−プロパンジオールを用いる以
外実施例1と同様に行い、淡黄色固体を得た(収率95
%)。得られた化合物は下記構造式を有する2−ジメチ
ルアミノ−2−メチル−1,3−ジ(オクタデカノイル
オキシ)プロパンであることを実施例1と同様の方法で
確認した。
【0058】
【化17】
【0059】<IR分析>1743cm-1 (5.74μ) において
エステル特有の強い吸収が認められた。
【0060】実施例4 実施例3で得られた2−ジメチルアミノ−2−メチル−
1,3−ジ(オクタデカノイルオキシ)プロパンを2−
ジメチルアミノ−1,3−ジ(オクタデカノイルオキ
シ)プロパンの代わりに用いる以外は実施例2と同様に
行い、淡黄色固体を得た(収率98%)。得られた化合物
は下記構造式を有するものであることを実施例2と同様
の方法で確認した。
【0061】
【化18】
【0062】<IR分析>1740cm-1 (5.73μ) において
エステル特有の強い吸収が認められた。
【0063】実施例5 原料アミノアルコールとして2−ジメチルアミノ−1,
3−プロパンジオールの代わりに2−ジメチルアミノ−
2−エチル−1,3−プロパンジオールを用い、オクタ
デカン酸の代わりに硬化牛脂脂肪酸を用いる以外は実施
例1と同様に行い、淡黄色固体を得た(収率95%)。得
られた化合物は下記構造式を有する2−ジメチルアミノ
−2−エチル−1,3−ジ(アルカノイルオキシ)プロ
パンであることを実施例1と同様の方法で確認した。
【0064】
【化19】
【0065】(式中、R8は硬化牛脂脂肪酸からカルボキ
シル基を除いた残基を示す。) <IR分析>1743cm-1 (5.74μ) においてエステル特有
の強い吸収が認められた。
【0066】実施例6 実施例5で得られた2−ジメチルアミノ−2−エチル−
1,3−ジ(アルカノイルオキシ)プロパンを2−ジメ
チルアミノ−1,3−ジ(オクタデカノイルオキシ)プ
ロパンの代わりに用いる以外は実施例2と同様に行い、
淡黄色固体を得た(収率98%)。得られた化合物は下記
構造式を有するものであることを実施例2と同様の方法
で確認した。
【0067】
【化20】
【0068】(式中、R8は前記と同じ意味を示す。) <IR分析>1740cm-1 (5.75μ) においてエステル特有
の強い吸収が認められた。
【0069】実施例7 実施例5で得られた2−ジメチルオキシアミノ−2−エ
チル−1,3−ジ(アルカノイルオキシ)プロパンを2
−ジメチルアミノ−1,3−ジ(オクタデカノイルオキ
シ)プロパンの代わりに用い、ジメチル硫酸をメチルク
ロライドの代わりに用いる以外は実施例2と同様に行
い、淡黄色固体を得た(収率92%)。得られた化合物は
下記構造式を有するものであることを実施例2と同様の
方法で確認した。
【0070】
【化21】
【0071】(式中、R8は前記と同じ意味を示す。) <IR分析>1737cm-1 (5.76μ) においてエステル特有
の強い吸収が認められた。
【0072】実施例8 原料アミノアルコールとして2−ジメチルアミノ−1,
3−プロパンジオールの代わりに2−ジ(ヒドロキシエ
チル)アミノ−1,3−プロパンジオールを用いる以外
は実施例1と同様に行い、、淡黄色固体を得た(収率97
%)。得られた化合物は下記構造式を有する2−ジ(ヒ
ドロキシエチル)アミノ−1,3−ジ(オクタデカノイ
ルオキシ)プロパンであることを実施例1と同様の方法
で確認した。
【0073】
【化22】
【0074】<IR分析>1740cm-1 (5.73μ) において
エステル特有の強い吸収が認められた。
【0075】実施例9 実施例8で得られた2−ジ(ヒドロキシエチル)アミノ
−1,3−ジ(オクタデカノイルオキシ)プロパンを2
−ジメチルアミノ−1,3−ジ(オクタデカノイルオキ
シ)プロパンの代わりに用いる以外は実施例2と同様に
行い、淡黄色固体を得た(収率95%)。得られた化合物
は下記の構造式を有するものであることを実施例2と同
様の方法で確認した。
【0076】
【化23】
【0077】<IR分析>1737cm-1 (5.76μ) において
エステル特有の強い吸収が認められた。
【0078】処方例1(ヘアリンス) 下記組成のヘアリンスを製造した。得られたヘアリンス
は、毛髪に対して優れた柔軟性と平滑性を付与できた。
【0079】 <組成> 第4級アンモニウム塩(実施例2) 1.0重量% セチルアルコール 3.0重量% ベヘン酸 1.0重量% ジエチレングリコールモノエチルエーテル 3.0重量% ヒドロキシエチルセルロース 0.5重量% 水 91.1重量% 香料 0.4重量% 処方例2(スタイリングローション) 下記組成のスタイリングローションを製造した。得られ
たスタイリングローションは、毛髪に対して優れた柔軟
性と平滑性を付与できた。
【0080】 <組成> 第4級アンモニウム塩(実施例4) 0.5重量% ポリエチレングリコール 0.5重量% アクリル樹脂アルカノールアミン液 5.0重量% 2−ベンジルオキシエタノール 1.0重量% メタクリルエステル重合体 1.0重量% エタノール 20.0重量% 香料 0.4重量% 水 バランス ─────────────────────────────── 100.0重量% 処方例3(コンディショニングフォーム) 下記組成のコンディショニングフォームを製造した。得
られたコンディショニングフォームは、毛髪に対して優
れた柔軟性と平滑性を付与できた。
【0081】 <組成> 第4級アンモニウム塩(実施例6) 0.5重量% ミリスチン酸オクチルドデシル 1.0重量% ジプロピレングリコール 1.0重量% グリセリン 2.5重量% 流動パラフィン 2.5重量% モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.2重量% グリコール酸 0.5重量% イソステアリルペンタエリスリルグリシジルエーテル の1モル付加体 0.5重量% エタノール 5.0重量% メチルパラベン 0.1重量% 香料 0.1重量% 噴射剤(LPG) 10.0重量% 水 バランス ──────────────────────────────────── 100.0重量%
【0082】
【発明の効果】本発明によって得られた第4級アンモニ
ウム塩(1) は柔軟性を有し、且つ微生物による分解も容
易である。またかかる第4級アンモニウム塩(1) を主成
分とした毛髪化粧料は、毛髪に対して優れた柔軟性を示
し、皮膚に対して低刺激性である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) で表される第4級アンモニウ
    ム塩。 【化1】 〔式中、R1, R2及びR3は同一又は異なって炭素数1〜6
    の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキ
    ル基、R4は H、炭素数1〜6の直鎖又は分岐のアルキル
    基あるいはヒドロキシアルキル基、R5及びR6は同一又は
    異なって H、炭素数8〜22の直鎖又は分岐のアルカノイ
    ル基、アルケノイル基あるいはヒドロキシアルカノイル
    基を示し、R5及びR6の少なくとも一方は炭素数8〜22の
    直鎖又は分岐のアルカノイル基、アルケノイル基あるい
    はヒドロキシアルカノイル基である。X は陰イオン基を
    示す。〕
  2. 【請求項2】 一般式(1) において、R1, R2及びR3がメ
    チル基、エチル基又はヒドロキシエチル基、R4が H、メ
    チル基又はエチル基、R5及びR6が炭素数8〜22の直鎖ア
    ルカノイル基、 XがCl又はCH3SO4である請求項1記載の
    第4級アンモニウム塩。
  3. 【請求項3】 一般式(2) 【化2】 〔式中、R1,R2及びR4は前記と同じ意味を示す。〕で表
    されるアミノアルコールと、一般式(3) R7Y (3) 〔式中、R7は炭素数8〜22の直鎖又は分岐のアルカノイ
    ル基、アルケノイル基あるいはヒドロキシアルカノイル
    基を示し、 YはOH、炭素数1〜6のアルコキシ基又はハ
    ロゲン原子を示す。〕で表される長鎖脂肪酸、脂肪酸エ
    ステル又は脂肪酸ハライドの1種又は2種以上とを反応
    させ、得られた一般式(4) 【化3】 〔式中、R1, R2, R4, R5及びR6は前記と同じ意味を示
    す。〕で表されるアミノエステルを、一般式(5) R3X (5) 〔式中、R3及びX は前記と同じ意味を示す。〕で表され
    る4級化剤と反応させることを特徴とする請求項1記載
    の第4級アンモニウム塩の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(4) で表されるアミノエステル。 【化4】 〔式中、R1, R2, R4, R5及びR6は前記と同じ意味を示
    す。〕
  5. 【請求項5】 請求項1記載の第4級アンモニウム塩を
    含有することを特徴とする毛髪化粧料。
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