JPH09255694A - アクリル基を有するホスホニウム塩化合物の製造方法 - Google Patents
アクリル基を有するホスホニウム塩化合物の製造方法Info
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Abstract
剤、抗菌剤等に有用なアクリル基を有するホスホニウム
塩化合物を、容易な操作で、非常に高純度に収率良く得
ること。 【解決手段】 一般式1 CH2 =CR1−COX (1) (R1はH又はCH3 、XはCl、Br又はIを示す)
の不飽和脂肪族カルボン酸ハライドと、一般式2 [HO−A−P+R2R3R4] Y- (2) (Aはアルキレン基、YはCl、Br又はI、R2、
R3、R4はC1〜8のアルキル基、シクロアルキル基、
アリール基等を示す)のヒドロキシアルキルホスホニウ
ム塩化合物とを反応させる。一般式3 (A、R1、R2、R3及びR4は前記と同義を示す)のホ
スホニウム塩化合物の製造方法。
Description
ーの原料であり帯電防止剤、抗菌剤等に有用なアクリル
基を有するホスホニウム塩化合物の製造方法に関するも
のである。
物は、カチオン性のポリマーの原料として有用である
が、そのモノマーおよびポリマーは同じくカチオン性化
合物である第4級アンモニウム塩と異なり、P−C結合
が強固であるところから優れた耐熱性や化学的安定性を
有しているため、最近、様々な分野での用途開発が盛ん
に試みられている。例えばポリマー型の固定化抗菌剤
(特開平7−25714号公報)や抗菌性無機粉体(特
開平7−145014号公報)、抗菌性ゾル(特開平7
−187928号公報)等が開示されている。また、カ
チオン性を利用した帯電防止剤としての提案もある。か
かる化合物の製造方法は、通常以下の例示のような反応
式(A)、(B)で合成される。
一反応(A) では、ピリジンやトリエチルアミンのような
塩基性触媒を用いて反応するために、生成物を該触媒と
蒸留で精製分離する必要があるので収率が悪くなり、操
作も非常に煩雑である。しかも、アルキレン鎖が大きく
なるにつれて生成物の沸点が上昇するので、合成できる
化合物が制限される。さらに、第二反応(B) では、上記
のアクリル基を有するハロゲン化物とトリオルガノホス
フィンと反応させる場合は、高い反応温度や長時間の反
応時間を要する。しかも、このような重合性の官能基を
持つ化合物を合成する場合、通常、重合禁止剤を添加す
るが、高温および長時間加熱するために、得られた目的
物に重合物や未反応物が混入したりして純度の高いもの
が得られないといった問題がある。
により純度が高く、しかも高収率にアクリル基を有する
ホスホニウム塩を製造する方法を鋭意検討した結果、ヒ
ドロキシアルキルトリアルキルホスホニウムハライドを
不飽和脂肪族カルボン酸ハライドと反応させることによ
り、容易に純度の高いアクリル基を有するホスホニウム
塩が得られることを見出し、本発明を完成した。すなわ
ち、本発明は、ホモポリマー又はコポリマーを生成でき
るアクリル基含有のホスホニウム塩を工業的に有利に製
造する方法を提供することを目的とする。
一般式(1):
Br又はIを示す)で表される不飽和脂肪族カルボン酸
ハライドと、下記一般式(2)
基、YはCl、Br又はI、R2、R3及びR4 は炭素数
1〜8の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基、アルカリール基又はアラルキル
基、あるいはこれらのヒドロキシ基もしくはアルコキシ
基置換体のいずれかを示し、それぞれが同じ基でも又は
異なる基であってもよい)で表されヒドロキシアルキル
ホスホニウム塩化合物とを反応させることを特徴とす
る、下記一般式(3):
前記と同義を示す)で表されるアクリル基を有するホス
ホニウム塩化合物の製造方法を提供するものである。
する。 (不飽和脂肪酸ハライド)本発明の原料である一般式
(1)の不飽和脂肪酸ハライドは、工業的に入手できる
ものであれば、特に制限されるものではない。その中で
も好ましいものは、アクリル酸クロライド及びメタクリ
ル酸クロライドである。
た、もう一つの原料である一般式(2)で表されるヒド
ロキシアルキルホスホニウム塩化合物において、式中の
Aは、例えばメチレン基、エチレン基、トリメチレン
基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、エチルエチ
レン基等の直鎖または分岐のアルキレン基であるが、好
ましくは炭素原子数1〜4の直鎖状のアルキレン基であ
る。 また、R2 、R3 およびR4 は、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ドデシル基、オクタデシ
ル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル
基等のアリール基又はアルカリール基;ベンジル基、フ
ェニチル基等のアラルキル基;前記アルキル基、アリー
ル基、アラルキル基をヒドロキシ基またはアルコキシ基
で置換した基等が挙げられ、中でも好ましくはエチル、
ブチル、オクチル等のアルキル基、フェニル、トリル等
のアリ−ル基、さらに好ましくは、アルキル基であるの
がよい。また、R1、R2およびR3は、同一の基であっ
ても異なった基であってもよい。Y-は、Cl-、Br-
およびI-のハロゲンイオンである。とくに好ましく
は、Cl-又はBr-である。上記の一般式(2)の反応
原料は、工業的に入手できるものであれば、特に制限さ
れるものではないが、これを製造するための次の2つの
公知方法を代表的に例示しておく。 (1)Aがメチレン基の場合、下記一般式(4):
義を示す。)で表されるトリオルガノホスフィンをハロ
ゲン化水素の存在下でパラホルムアルデヒドと反応させ
ると、次の反応式(C):
キルホスホニウムを得ることができる。[Hellmann,H.,
J.Bader,H.Birkner,and O.Schumacher,Ann.,659,49(196
2)] (2)Aがエチレン基やトリメチレン基、テトラメチレ
ン基等の場合、上記一般式(4)で表されるトリオルガ
ノホスフィンと、下記一般式(5):
す。)で表されるハロゲン化アルキルアルコールとを、
次の反応式(D):
キルホスホニウム塩を得ることができる。[Petrov,K.,
A.Gavriliva,V.Nam,and V.Chuchkanova,Zh.Obsheh.Khi
m.,32,3711(1962)]
(1)と一般式(2)とを反応させることにより、容易
に達成することができる。本発明では、かかる原料を使
用するので、下記反応式(E)に示されるように不飽和
カルボン酸ハライドとアルコール性水酸基を有するホス
ホニウム塩とのエステル化反応であるために、反応触媒
を必要とせず、比較的低温で短時間に反応が終了する。
また、得られる生成物は、容易な操作で非常に高純度に
収率良く得ることができ、工業的に極めて有利である。
本発明の反応である次の反応式(E)において、
00℃、好ましくは30〜80℃であり、反応時間は通
常1〜24時間、好ましくは1〜10時間である。また
必要に応じて熟成反応を行えばよい。一般式(1)の不
飽和脂肪族カルボン酸ハライドと一般式(2)のヒドロ
キシアルキルホスホニウム塩化合物との反応時のモル比
は、1:1〜1:5モル、好ましくは1:1〜1:3モ
ルが適当である。
よび反応溶媒を添加して反応を行う。重合禁止剤の種類
は、例えばハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチル
エーテル、フェノチアジン、2,6−ジターシャリブチ
ルパラクレゾール、チオ尿素、尿素、N-フェニル-N'-
イソプロピル-パラフェニレンジアミン等を挙げること
ができるが、これに特に制限されるものではない。ま
た、重合禁止剤の添加量は、得られる目的物に対して1
00〜10000ppm、好ましくは500〜5000
ppm、また溶媒量は、通常ホスホニウム塩に対して重
量で2〜10倍、好ましくは2〜5倍程度であるが、こ
れらは特に制限されるものではない。
トリル、ブチロニトリル等のニトリル化合物、トルエ
ン、ベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、ア
セトン、メチルエチルケトン、MIBK等のケトン類、
DMSO、スルホラン、THF、DMF、ジメチルアセ
トアミド等が挙げられるが、特に制限されるものではな
い。上記の溶媒量は、原料のホスホニウム塩が溶解すれ
ば、特に数量の限定はないが、溶媒や原料中の微量の水
分を除去するために、共沸脱水を行うことが望ましい。
共沸脱水後の反応系内の水分量は、10〜1000pp
m、好ましくは10〜100ppmである。
物)上記製造方法で得られる、一般式(3)で表される
アクリル基を有するホスホニウム塩化合物は、例えば、
トリ−n−ブチル(メタクリロイルオキシメチル)ホス
ホニウムクロライド、トリ−n−ブチル(アクリロイル
オキシメチル)ホスホニウムクロライド、トリ−n−ブ
チル(2−メタクリロイルオキシエチル)ホスホニウム
クロライド、トリ−n−ブチル(2−アクリロイルオキ
シエチル)ホスホニウムクロライド、トリ−n−オクチ
ル(2−メタクリロイルオキシエチル)ホスホニウムク
ロライド、トリエチル(2−メタクリロイルオキシエチ
ル)ホスホニウムクロライド、トリ−n−ブチル(2−
メタクリロイルオキシエチル)ホスホニウムブロマイ
ド、トリ−n−ブチル(2−アクリロイルオキシエチ
ル)ホスホニウムブロマイド、トリ−n−ブチル(2−
メタクリロイルオキシエチル)ホスホニウムアイオダイ
ド、トリ−n−ブチル(3−メタクリロイルオキシプロ
ピル)ホスホニウムクロライド、トリ−n−ブチル(3
−アクリロイルオキシプロピル)ホスホニウムクロライ
ド、トリ−n−ブチル(4−メタクリロイルオキシブチ
ル)ホスホニウムクロライド、トリ−n−ブチル(4−
アクリロイルオキシブチル)ホスホニウムクロライド、
トリシクロヘキシル(2−メタクリロイルオキシエチ
ル)ホスホニウムクロライド、トリフェニル(2−メタ
クリロイルオキシエチル)ホスホニウムクロライド、ト
リベンジル(2−メタクリロイルオキシエチル)ホスホ
ニウムクロライド、トリ−p−トルイル(2−メタクリ
ロイルオキシエチル)ホスホニウムクロライドなどが挙
げられる。本発明の化合物は、各種の産業分野、例えば
製紙におけるスライム防止又はコントロール材、水、油
脂、エマルジョン、紙、木材、ゴム、プラスチックス、
繊維、フィルム、塗料等の防腐、抗菌性、帯電防止性、
難燃性、防汚性を付与することができる。
る。 (実施例1) トリ−n−ブチル(メタクリロイルオキシメチル)ホス
ホニウムクロライドの製造方法 撹拌機、温度計、滴下ロート、コンデンサーを備えた1
Lの四つ口フラスコを、十分に窒素で置換し、トリ−n
−ブチルホスフィン150g(0.741モル)、パラ
ホルムアルデヒド23.4g(0.779モル)、純水2
00mlを添加した。室温下、(1+1)塩酸水溶液1
62g(0.779モル)を30分かけて徐々に滴下し
たところ、内温は38℃まで上昇した。さらに、60℃
で2時間熟成した。反応液を、二硫化炭素を用いてトリ
アルキルホスフィンの残留を確認したが、検出されなか
った。エバポレーターで濃縮し、さらに真空ポンプで乾
燥することにより、白色個体201.8gを得た。融点
は、強い潮解性のために測定できなかった。過塩素酸に
よる非水滴定から求めた純度は、98.7%で、収率は
100%であった。撹拌機、温度計、および蒸留ライン
を備えた1Lの四つ口フラスコに、得られたトリ−n−
ブチル(ヒドロキシメチル)ホスホニウム クロライド
を仕込み、アセトニトリル500mlに溶解した。常圧
にて撹拌しながら加熱して、アセトニトリルを約200
ml留出させた。これは共沸脱水により系内の微量の水
分を除去することを目的とする。塩化カルシウム管を備
えたコンデンサーを蒸留ラインと交換して、重合禁止剤
としてハイドロキノンモノメチルエーテル1.5gを添
加し、滴下ロートからメタクリロイルクロライド77.
5g(0.741モル)を50℃にて2時間かけて滴下
した。反応温度は、ほとんど上昇しなかった。さらに、
同温度にて3時間熟成した。冷却後、反応液を一部分取
して、FT−IRにて分析したところ、原料に由来する
水酸基のOH伸縮振動やメタクリロイルクロライドのC
=O伸縮振動は、観測されず、新たにカルボン酸エステ
ルに由来するC=O伸縮振動が確認されたので、反応は
完結したものと判断できた。反応液を、濃縮しさらに真
空ポンプで乾燥すると、微黄色の粘性液体254.2g
が得られた。滴定純度97.4%で、収率は99.2%で
あった。生成物の同定は、FAB−MS(Pos.);
301、FAB−MS(Neg.);35、37で確認
した。
ニウムクロライドの製造方法 実施例1のメタクリロイルクロライドのかわりにアクリ
ロイルクロライド67.1g(0.741モル)を用いた
以外すべて実施例1と同様にして、上記化合物を合成し
た。微黄色の粘性液体241.2gが得られた。滴定純
度98.1%で、収率は98.9%であった。生成物の同
定は、FAB−MS(Pos.);287、FAB−M
S(Neg.);35、37で確認した。
ホスホニウムクロライドの製造方法 撹拌機、温度計、滴下ロート、コンデンサーを備えた5
00mlの四つ口フラスコを、十分に窒素で置換し、ト
リ−n−ブチルホスフィン150g(0.741モル)
を仕込んだ。80℃にて2−クロロエタノール62.7
g(0.779モル)を30分かけて滴下した。滴下と
ともに、白濁した。さらに、120℃で2時間熟成し
た。反応液は、非常に粘性が強い無色透明液体であっ
た。二硫化炭素により未反応のトリアルキルホスフィン
をチェックしたが検出されなかった。エバポレーターで
濃縮し、さらに真空ポンプで乾燥することにより、無色
透明粘性液体206.4gを得た。滴定純度は、100.
0%で、収率は98.5%であった。撹拌機、温度計、
および蒸留ラインを備えた1Lの四つ口フラスコに、得
られたトリ−n−ブチル(2−ヒドロキシエチル)ホス
ホニウム クロライドをアセトニトリル500mlに溶
解して仕込んだ。常圧にて撹拌しながら加熱して、アセ
トニトリルを約200ml留出させた。塩化カルシウム
管を備えたコンデンサーをつけて、重合禁止剤としてハ
イドロキノンモノメチルエーテル1.5gを添加し、さ
らに滴下ロートでメタクリロイルクロライド76.3g
(0.730モル)を50℃にて2時間かけて滴下し、
さらに、同温度にて3時間熟成した。FT−IRで未反
応物のないことを確認後、反応液を濃縮しさらに真空ポ
ンプで乾燥すると、微黄色の粘性液体249.3gが得
られた。滴定純度96.9%で、収率は94.3%であっ
た。生成物の同定は、FAB−MS(Pos.);31
5、FAB−MS(Neg.);35、37で確認し
た。
スホニウムクロライドの製造方法 実施例3のメタクリロイルクロライドのかわりにアクリ
ロイルクロライド66.1g(0.730モル)を用いた
以外すべて実施例3と同様にして、微黄色の粘性液体2
41.6gが得られた。滴定純度97.6%で、収率は9
5.9%であった。生成物の同定は、FAB−MS(P
os.);301、FAB−MS(Neg.);35、3
7で確認した。
ル)ホスホニウムクロライドの製造方法 撹拌機、温度計、滴下ロート、コンデンサーを備えた5
00mlの四つ口フラスコを、十分に窒素で置換し、ト
リ−n−オクチルホスフィン150g(0.405モ
ル)、2−クロロエタノール39.1g(0.486モ
ル)を仕込んだ。混和せずに二層に分離し、反応による
発熱は認められなかった。窒素気流下、撹拌しながら徐
々に温度をあげて、最終的に150℃で8時間反応させ
た。冷却後、反応液を二硫化炭素を用いてトリアルキル
ホスフィンの残留を確認したが検出されなかった。反応
液をエバポレーターで濃縮し、さらに真空ポンプで乾燥
することにより、ロウ状白色固体190.1gを得た。
滴定純度は、96.1%で、収率は100.0%であっ
た。撹拌機、温度計、および蒸留ラインを備えた1Lの
四つ口フラスコに、得られたトリ−n−オクチル(2−
ヒドロキシエチル)ホスホニウム クロライドをアセト
ニトリル500mlに溶解して仕込んだ。常圧にて撹拌
しながら加熱して、アセトニトリルを約200ml留出
させた。塩化カルシウム管を備えたコンデンサーをつけ
て、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテ
ル1.5gを添加し、さらに滴下ロートでメタクリロイ
ルクロライド42.3g(0.405モル)を50℃にて
2時間かけて滴下し、さらに、同温度にて3時間熟成し
た。FT−IRで未反応物のないことを確認後、反応液
を濃縮しさらに真空ポンプで乾燥すると、微黄色の粘性
固体209.2gが得られた。滴定純度97.1%で、収
率は96.6%であった。生成物の同定は、FAB−M
S(Pos.);483、FAB−MS(Neg.);3
5、37で確認した。
ニウムクロライドの製造方法 撹拌機、温度計、滴下ロート、コンデンサーを備えた1
Lの四つ口フラスコを、十分に窒素で置換し、トリエチ
ルホスフィン100g(0.846モル)、トルエン4
00mlを仕込んだ。80℃にて2−クロロエタノール
74.9g(0.930モル)を1時間かけて滴下した。
さらに、100℃で3時間熟成した。反応液を、二硫化
炭素を用いてトリアルキルホスフィンの残留を確認した
が、検出されなかった。エバポレーターで濃縮し、さら
に真空ポンプで乾燥することにより、無色透明粘性液体
165.0gを得た。滴定純度は、99.0%で、収率は
97.2%であった。蒸留ラインをコンデンサーの代わ
りに取り付け、得られたトリ−n−ブチル(2−ヒドロ
キシエチル)ホスホニウム クロライドをアセトニトリ
ル500mlで溶解した。常圧にて撹拌しながら加熱し
て、アセトニトリルを約200ml留出させた。塩化カ
ルシウム管を備えたコンデンサーをつけて、重合禁止剤
としてハイドロキノンモノメチルエーテル1.5gを添
加し、さらに滴下ロートでメタクリロイルクロライド8
5.9g(0.822モル)を50℃にて2時間かけて滴
下し、さらに、同温度にて3時間熟成した。FT−IR
で未反応物のないことを確認後、反応液を濃縮しさらに
真空ポンプで乾燥すると、微黄色の粘性液体214.7
gが得られた。滴定純度98.2%で、収率は96.1%
であった。生成物の同定は、FAB−MS(Po
s.);231、FAB−MS(Neg.);35、37
で確認した。
ホスホニウム ブロマイドの製造方法 撹拌機、温度計、滴下ロート、コンデンサーを備えた5
00mlの四つ口フラスコを、十分に窒素で置換し、ト
リ−n−ブチルホスフィン150g(0.741モル)
を仕込んだ。50℃にて2−ブロモエタノール97.3
g(0.779モル)を30分かけて滴下した。さら
に、120℃で2時間熟成した。反応液を、二硫化炭素
を用いてトリアルキルホスフィンの残留を確認したが、
検出されなかった。エバポレーターで濃縮し、さらに真
空ポンプで乾燥することにより、無色透明粘性液体23
7.4gを得た。滴定純度は、99.4%で、収率は9
7.3%であった。撹拌機、温度計、および蒸留ライン
を備えた1Lの四つ口フラスコに、得られたトリ−n−
ブチル(2−ヒドロキシエチル)ホスホニウム ブロマ
イドをアセトニトリル500mlに溶解して仕込んだ。
常圧にて撹拌しながら加熱して、アセトニトリルを約2
00ml留出させた。塩化カルシウム管を備えたコンデ
ンサーをつけて、重合禁止剤としてハイドロキノンモノ
メチルエーテル1.5gを添加し、さらに滴下ロートで
メタクリロイルクロライド75.8g(0.725モル)
を50℃にて2時間かけて滴下し、さらに、同温度にて
3時間熟成した。FT−IRで未反応物のないことを確
認後、反応液を濃縮しさらに真空ポンプで乾燥すると、
微黄色の粘性液体297.8gが得られた。滴定純度9
4.5%で、収率は98.7%であった。生成物の同定
は、FAB−MS(Pos.);315、FAB−MS
(Neg.);79、81で確認した。
スホニウム ブロマイドの製造方法 実施例7のメタクリロイルクロライドのかわりにアクリ
ロイルクロライド65.6g(0.725モル)を用いた
以外すべて実施例7と同様にして、微黄色の粘性液体2
78.1gが得られた。滴定純度95.6%で、収率は9
6.7%であった。生成物の同定は、FAB−MS(P
os.);301、FAB−MS(Neg.);79、8
1で確認した。
ホスホニウムアイオダイドの製造方法 撹拌機、温度計、滴下ロート、コンデンサーを備えた5
00mlの四つ口フラスコを、十分に窒素で置換し、ト
リ−n−ブチルホスフィン150g(0.741モル)
を仕込んだ。2−ヨードエタノール127.4g(0.7
41モル)を50〜55℃に保ちながら約1時間かけて
滴下した。さらに、80℃で2時間熟成した。反応液
を、二硫化炭素を用いてトリアルキルホスフィンの残留
を確認したが、検出されなかった。エバポレーターで濃
縮し、さらに真空ポンプで乾燥することにより、融点4
3.6〜45.2℃のロウ状白色固体273.5gを得
た。潮解性はほとんどなかった。滴定純度は、100.
0%で、収率は98.6%であった。撹拌機、温度計、
および蒸留ラインを備えた1Lの四つ口フラスコに、得
られたトリ−n−ブチル(2−ヒドロキシエチル)ホス
ホニウム アイオダイドをアセトニトリル500mlに
溶解して仕込んだ。常圧にて撹拌しながら加熱して、ア
セトニトリルを約200ml留出させた。塩化カルシウ
ム管を備えたコンデンサーをつけて、重合禁止剤として
ハイドロキノンモノメチルエーテル1.5gを添加し、
さらに滴下ロートでメタクリロイルクロライド76.4
g(0.731モル)を50℃にて2時間かけて滴下
し、さらに、同温度にて3時間熟成した。滴下と同時
に、沃素の遊離によると思われる黄色の着色が起こっ
た。FT−IRで未反応物のないことを確認後、反応液
を濃縮しさらに真空ポンプで乾燥すると、赤褐色の粘性
液体309.6gが得られた。滴定純度95.2%で、収
率は95.5%であった。生成物の同定は、FAB−M
S(Pos.);315、FAB−MS(Neg.);1
27で確認した。
ル)ホスホニウムクロライドの製造方法 撹拌機、温度計、滴下ロート、コンデンサーを備えた5
00mlの四つ口フラスコを、十分に窒素で置換し、ト
リ−n−ブチルホスフィン150g(0.741モル)
を仕込んだ。80℃で、3−クロロ−1−プロパノール
73.6g(0.779モル)を添加し、段階的に温度を
上げて最終的に、150℃で4時間加熱した。未反応の
トリアルキルホスフィンがないことを、二硫化炭素でチ
ェック後、エバポレーターで濃縮し、さらに真空ポンプ
で乾燥することにより、無色透明粘性液体220.0g
を得た。滴定純度は、97.8%で、収率は97.8%で
あった。撹拌機、温度計、および蒸留ラインを備えた1
Lの四つ口フラスコに、得られたトリ−n−ブチル(3
−ヒドロキシプロピル)ホスホニウム クロライドをア
セトニトリル500mlに溶解して仕込んだ。常圧にて
撹拌しながら加熱して、アセトニトリルを約200ml
留出させた。塩化カルシウム管を備えたコンデンサーを
つけて、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエ
ーテル1.5gを添加し、さらに滴下ロートでメタクリ
ロイルクロライド75.8g(0.725モル)を50℃
にて2時間かけて滴下し、さらに、同温度にて3時間熟
成した。FT−IRで未反応物のないことを確認後、反
応液を濃縮しさらに真空ポンプで乾燥すると、微黄色液
体290.3gが得られた。滴定純度94.6%で、収率
は100.0%であった。生成物の同定は、FAB−M
S(Pos.);343、FAB−MS(Neg.);3
5、37で確認した。
ホスホニウムクロライドの製造方法 実施例3のメタクリロイルクロライドのかわりにアクリ
ロイルクロライド65.6g(0.725モル)を用いた
以外すべて実施例3と同様にして、微黄色液体271.
9gが得られた。滴定純度96.8%で、収率は99.5
%であった。生成物の同定は、FAB−MS(Po
s.);329、FAB−MS(Neg.);35、37
で確認した。
ホスホニウムクロライドの製造方法 撹拌機、温度計、滴下ロート、コンデンサーを備えた5
00mlの四つ口フラスコを、十分に窒素で置換し、ト
リ−n−ブチルホスフィン150g(0.741モル)
を仕込んだ。140℃で、4−クロロ−1−ブタノール
62.7g(0.779モル)を還流しないように、4時
間かけて徐々に滴下した。さらに、同温度で3時間熟成
させた。二硫化炭素による反応チェックをしたところ、
赤色に着色したことから、未反応のトリアルキルホスフ
ィンが検出された。よって、純水500mlに溶解さ
せ、トルエン300mlで抽出洗浄し、未反応のトリ−
n−ブチルホスフィンを除去した。水層をエバポレータ
ーで濃縮し、さらに真空ポンプで乾燥することにより、
無色透明粘性液体209.9gを得た。滴定純度は、9
9.8%で、収率は90.9%であった。撹拌機、温度
計、および蒸留ラインを備えた1Lの四つ口フラスコ
に、得られたトリ−n−ブチル(4−ヒドロキシブチ
ル)ホスホニウム クロライドをアセトニトリル500
mlに溶解して仕込んだ。常圧にて撹拌しながら加熱し
て、アセトニトリルを約200ml留出させた。塩化カ
ルシウム管を備えたコンデンサーをつけて、重合禁止剤
としてハイドロキノンモノメチルエーテル1.5gを添
加し、さらに滴下ロートでメタクリロイルクロライド7
0.5g(0.674モル)を50℃にて2時間かけて滴
下し、さらに、同温度にて3時間熟成した。FT−IR
で未反応物のないことを確認後、反応液を濃縮しさらに
真空ポンプで乾燥すると、微黄色の粘性液体261.4
gが得られた。滴定純度95.7%で、収率は98.0%
であった。生成物の同定は、FAB−MS(Po
s.);343、FAB−MS(Neg.);35、37
で確認した。
スホニウムクロライドの製造方法 実施例3のメタクリロイルクロライドのかわりにアクリ
ロイルクロライド61.0g(0.674モル)を用いた
以外すべて実施例3同様にして、微黄色液体.248.1
gが得られた。滴定純度96.2%で、収率は97.1%
であった。生成物の同定は、FAB−MS(Po
s.);357、FAB−MS(Neg.);35、37
で確認した。
によれば、反応原料として使用する上記一般式(1)と
一般式(2)との反応、すなわち不飽和カルボン酸ハロ
ゲン化物とアルコール性水酸基のエステル化反応との反
応になるために、反応触媒を必要とせず、比較的低温で
短時間に反応が進行する。また、得られる生成物は非常
に高純度に容易な操作で収率良く得ることができ、工業
的に有利である。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1 はH又はCH3 、XはCl、Br又はIを
示す)で表される不飽和脂肪族カルボン酸ハライドと、
下記一般式(2) 【化2】 (式中、Aは直鎖または分岐のアルキレン基、YはC
l、Br又はI、R2、R3及びR4 は炭素数1〜8の直
鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、シクロアルキル基、ア
リール基、アルカリール基又はアラルキル基、あるいは
これらのヒドロキシ基もしくはアルコキシ基置換体のい
ずれかを示し、それぞれが同じ基でも又は異なる基であ
ってもよい)で表されヒドロキシアルキルホスホニウム
塩化合物とを反応させることを特徴とする、下記一般式
(3): 【化3】 (式中、A、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記と同義を
示す)で表されるアクリル基を有するホスホニウム塩化
合物の製造方法。
Priority Applications (2)
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|---|---|---|---|
| JP06659296A JP3721224B2 (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | アクリル基を有するホスホニウム塩化合物の製造方法 |
| US09/153,083 US6080885A (en) | 1996-03-22 | 1998-09-15 | Process for preparing a phosphonium salt compound having an acryl group |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06659296A JP3721224B2 (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | アクリル基を有するホスホニウム塩化合物の製造方法 |
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Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09255694A true JPH09255694A (ja) | 1997-09-30 |
| JP3721224B2 JP3721224B2 (ja) | 2005-11-30 |
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ID=26407791
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP06659296A Expired - Fee Related JP3721224B2 (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | アクリル基を有するホスホニウム塩化合物の製造方法 |
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|---|---|
| US (1) | US6080885A (ja) |
| JP (1) | JP3721224B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5602996B2 (ja) * | 2008-02-08 | 2014-10-08 | 日本化学工業株式会社 | 粉末状のシリカコンポジット粒子及びその製造方法、シリカコンポジット粒子分散液、並びに樹脂組成物 |
| US8936728B2 (en) | 2010-08-31 | 2015-01-20 | Debra A. Riggs | Chemicals for oil spill cleanup |
-
1996
- 1996-03-22 JP JP06659296A patent/JP3721224B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-09-15 US US09/153,083 patent/US6080885A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
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