JPH09255920A - 珪素含有有機物塗膜 - Google Patents

珪素含有有機物塗膜

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JPH09255920A
JPH09255920A JP6789696A JP6789696A JPH09255920A JP H09255920 A JPH09255920 A JP H09255920A JP 6789696 A JP6789696 A JP 6789696A JP 6789696 A JP6789696 A JP 6789696A JP H09255920 A JPH09255920 A JP H09255920A
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silicon
coating film
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coating
silicone
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JP6789696A
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Kouzaburou Matsumura
功三郎 松村
Kenichi Watanabe
健一 渡辺
Takeshi Sawai
毅 沢井
Hozumi Endo
穂積 遠藤
Nobuyuki Matsuzoe
信行 松添
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JNC Corp
Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた膜特性を有する塗膜を得る。 【構成】 鉛筆硬度2H以上、水との接触角85゜以
上である珪素含有有機物塗膜。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、珪素含有有機物塗膜に関する。
【従来技術】
【0002】近年、有機・無機双方の特性を兼ね備えた
塗膜、特に珪素を含有する有機物の塗膜が様々な分野で
注目されており、例えばシリル基含有共重合体による珪
素成分含有コーティングの他、各種アルコキシシラン等
の加水分解縮合可能基を有する珪素化合物を樹脂成分に
配合した組成物を塗布してなる塗膜が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来知られている珪素含有塗膜は、珪素を含有しない有
機物塗膜に比べて高い硬度を有するものの、可撓性、撥
水性が充分でなかった。一方、Si−O主鎖にメチル
基、フェニル基等各種の有機基側鎖を有する、いわゆる
シリコーン樹脂を主成分とする組成物を塗布、硬化して
なる塗膜も知られているが、この場合は可撓性、撥水性
には優れるものの硬度が充分ではない。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは鋭
意検討した結果、特定組成物を塗布、硬化することによ
り、充分な硬度と可撓性、撥水性とを兼ね備えた塗膜を
形成しうることを見出し、本発明に到達した。すなわ
ち、本発明は、鉛筆硬度2H以上、水との接触角85゜
以上である珪素含有有機物塗膜、に存する。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。
【発明の実施の形態】本発明の珪素含有有機物塗膜は、
鉛筆硬度が2Hであることを特徴とする。鉛筆硬度の測
定方法は、JIS K 5400(1990)に記載の
方法であり、鉛筆引っかき試験機を用い、塗膜のすり傷
で評価した値である。また、本発明の珪素含有有機物塗
膜は、水との接触角が85゜以上であることを特徴とす
る。接触角の測定方法は、協和科学(株)社製の接触角
計:CA−A型を用い、温度25±2℃、湿度55±5
%の環境下で、塗膜表面に直径2mmの大きさの液滴
(脱塩水)を滴下した時の接触角を測定する「液滴測定
法」により求めた値である。このように、高硬度と可と
う性、撥水性とを兼ね備えた塗膜は従来存在しなかった
ものであり、屋外塗装、屋内塗装、各種基材への防汚塗
膜の形成と、様々な用途に用いることができる、非常に
有用なものである。
【0006】本発明の珪素含有有機物塗膜を得るには、
例えば、以下の方法が挙げられる。すなわち、特定の珪
素化合物と、特定のシリコーン変性アクリル共重合体と
を配合してなる液状組成物を基材に塗布して、必要に応
じて加熱して硬化する。ここで特定の珪素化合物とは珪
素に直結したアルコキシ基を有する珪素化合物及び/又
は該珪素化合物の加水分解物である。
【0007】珪素に直結したアルコキシ基を有する珪素
化合物としては、好ましくはトリ又はテトラアルコキシ
シラン、より好ましくはテトラアルコキシシラン、特に
好ましくはテトラエトキシシラン及びテトラメトキシシ
ランのうち1種以上の、モノマー及び/又は低縮合物で
あるオリゴマーがよい。更に、これらアルコキシシラン
の加水分解物を用いるのがよく、加水分解の方法として
は、テトラアルコキシシランに、テトラアルコキシシラ
ンの有するアルコキシ基のモル数の0.05〜0.5モ
ル倍の水を添加して、好ましくは溶媒及び必要に応じて
触媒の存在下に加水分解を行う。特に高硬度の塗膜を目
的とする場合には、WO95/17349に詳細に記載
された方法等により慣性半径10Å以下の超微粒シリカ
を形成して用いることもできる。
【0008】次に、特定のシリコーン変性アクリル共重
合体としては、下記(1)ないし(4)の単量体を共重
合させることによって製造することができる。 (1)ビニル基含有アルコキシシラン (2)ビニル基含有ポリシロキサン (3)水酸基を有するメタクリル酸エステルおよび/ま
たはアクリル酸エステル (4)メタクリル酸エステルおよび/またはアクリル酸
エステル
【0009】なかでも最善の塗膜物性を得るためには前
記(1)〜(2)の化合物の共重合体製造時の使用割合
はビニル基含有アルコキシシラン0.5〜20重量%、
ビニル基含有ポリシロキサン0.1〜20重量%、水酸
基を有するアクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エ
ステル10〜30重量%、メタクリル酸エステルおよび
/またはアクリル酸エステル40〜80重量%であるこ
とが好ましい。(1)〜(3)の化合物の使用量のいず
れか一以上が上記範囲外であると得られた塗膜の特性が
やや低下し、(4)の化合物の使用量が上記範囲より多
い場合も同様であり、上記範囲より少ない場合は場合に
よっては(4)の化合物の使用による効果が充分発揮さ
れないことがある。
【0010】(1)のビニル基含有アルコキシシランと
しては、一般式
【0011】
【化1】R2−SiXa(R33-a
【0012】(式中、R3 は炭素数1〜10のアルキル
基、アリール基及びアラルキル基から選ばれる1価の
基、R2 は重合性二重結合を有する有機残基、Xは加水
分解性基、aは1〜3の整数を示す)で表されるシラン
化合物である。R2 の具体的な基としては、
【0013】
【化2】
【0014】などがあげられる。またXの具体的な基と
しては、
【0015】
【化3】
【0016】などがあげられる。(1)のビニル基含有
アルコキシシランの具体例としては、例えばメタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシ
シランなどがあげられる。(2)のビニル基含有ポリシ
ロキサンとしては、一般式
【0017】
【化4】
【0018】で示される片末端ビニル基含有ポリシロキ
サン、または
【0019】
【化5】
【0020】で示される両末端ビニル基含有ポリシロキ
サンである(R2 は前記アルコキシシランのR2 と同
様)。(2)のビニル基含有ポリシロキサンの具体例と
しては、両末端もしくは片末端ビニルジメチルポリシロ
キサン、及び両末端もしくは片末端メタクリロキシプロ
ピルジメチルポリシロキサンがあげられる。これらのポ
リシロキサンの粘度範囲は5〜1000cP程度が好ま
しい。分子量としては200〜100,000が好まし
い。
【0021】(3)の水酸基を含有するアクリル酸エス
テルおよび/またはメタクリル酸エステルの具体例とし
ては、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2
−ヒドロキシプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシブチ
ル、アクリル酸ポリエチレングリコール、アクリル酸ポ
リプロピレングリコール、アクリル酸グリセロール、ア
クリル酸2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピ
ル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸
2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシ
ブチル、メタクリル酸2−ヒドロキシペンチル、メタク
リル酸ポリエチレングリコール、メタクリル酸ポリプロ
ピレングリコール、メタクリル酸グリセロールなどがあ
げられる。
【0022】(4)のメタクリル酸エステルおよび/ま
たはアクリル酸エステルのエステル基の炭素数は1〜1
2が好ましくこれらの具体例としては、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
アリル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸ペンチル、メタクリル
酸ラウリル、メタクリル酸ビニル、メタクリル酸アリ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチ
ル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジル、メタク
リル酸2エチルヘキシルがあげられる。(4)の化合物
は、2種類以上併用しても差し支えない。
【0023】(1)〜(4)の化合物(単量体)の共重
合にあたっては好ましくは(5)炭素数3以上の有機酸
を重合用混合物(注.(1)〜(5)の化合物の使用量
合計)の0.1〜5重量%使用する。また、重合触媒と
して全単量体合計量に対して0.1〜3重量%好ましく
は0.2〜2重量%のラジカル開始剤例えば過酸化ベン
ゾイル、アゾビスイソブチロニトリル等を使用する。重
合は、バルク重合、溶液重合の何れでも実施できるが、
溶液重合が塗装のための配合工程上好ましい。
【0024】溶液重合に使用する有機溶媒は、重合体に
対してある程度親和性があり(反応時、希釈時、粘度調
整時)、硬化性組成物塗布時の乾燥性その他特性の良い
ものから選べばよい。かかる溶媒としてはアルコール類
があげられ、その具体例として、メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソブ
タノール、イソアミルアルコール等をあげることができ
る。その他、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の
ケトン類を単独もしくは組み合わせて併用してもよい。
【0025】シリコーン変性アクリル共重合体の重合条
件(温度、時間)は、特に限定しないが通常60〜15
0℃、2〜10時間で行うことができる。重合中の単量
体の供給方法は、重合器の除熱形式または溶媒もしくは
分散媒の存否によっても異なるが、各単量体を個別にま
たは、混合して逐次重合器に供給すればよい。
【0026】シリコーン変性アクリル共重合体の重合度
は、単量体量に対する重合触媒の種類、使用量、もしく
は連鎖移動剤の添加によって調整可能であり、有機溶媒
を使用した溶液重合においては、単量体合計量に対し、
一定比率の溶剤を使用し、重合終了後、そのまま得られ
るコーティング液の塗工に適した粘度範囲になるように
前述の重合度を調整する。
【0027】このようにして得られたシリコーン変性ア
クリル共重合体を、前述の、珪素に直結したアルコキシ
基を有する珪素化合物及び/又は該珪素化合物の加水分
解物と、配合する。シリコーン変性アクリル共重合体の
添加量は、珪素に直結したアルコキシ基を有する珪素化
合物及び/又は該珪素化合物の加水分解物100重量部
に対し、0.5〜1900重量部、好ましくは1〜80
0重量部程度が適当である。
【0028】0.5重量部以下では得られる塗膜にクラ
ックが発生し易い。また1900重量部以上では得られ
る塗膜の硬度が低い傾向がある。また、上記のシリコー
ン変性アクリル共重合体は、単独でも、或いは目的に応
じて2種以上を併用することも差し支えない。併用に際
しては、2種以上を予め配合しても、各々を、熟成を経
た配合液に添加してもよい。
【0029】この、シリコーン変性アクリル共重合体
の、配合液への添加に際しては、必要に応じて、溶媒、
分散媒、硬化触媒、その他の添加剤を併せて、又は追っ
て、添加することができる。例えば後述する成膜に際
し、特にスプレー法、ディップ法による場合、塗工条
件、膜厚等の目的膜物性に応じた粘度、不揮発成分含有
量を有する硬化性組成物を調製するため、これら溶媒又
は分散媒の添加を行うことができる。
【0030】溶媒としては配合液とシリコーン変性アク
リル共重合体の双方に相溶性を持つものが好適であり、
例えばアルコール類、あるいはグリコール誘導体、炭化
水素類、エステル類、ケトン類、エーテル類を1種、ま
たは2種以上混合して使用できる。
【0031】アルコール類としては具体的にはメタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノ
ール、イソブタノール、オクタノール等が挙げられ、グ
リコール誘導体としてはエチレングリコール、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノn−プロピ
ルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチルエーテ
ル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコ
ール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート等が挙げられる。
【0032】炭化水素類としてはベンゼン、ケロシン、
トルエン、キシレン等が使用でき、エステル類として、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチ
ル、アセト酢酸エチル等が使用できる。アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセチルア
セトン等のケトン類、エチルエーテル、ブチルエーテ
ル、2−α−メトキシエタノール、2−α−エトキシエ
タノール、ジオキサン、フラン、テトラヒドロフラン等
のエーテル類が使用できる。
【0033】場合によっては、分散媒も使用することが
できる。用いる分散媒としては、たとえば、水−界面活
性剤系が好適であり、界面活性剤としてはアニオン、カ
チオン又はノニオン性のものが一般的である。アニオン
性界面活性剤としては、カルボン酸塩、スルホン酸塩、
硫酸エステル塩、リン酸エステル塩等、カチオン性のも
のとしては、1〜3級アミンの有機もしくは無機酸の
塩、四級アンモニウム塩、ポリオキシエチレンアルキル
アミン塩等、さらにはノニオン性のものとしては、ソル
ビタンジアルキルエステル、ソルビタンアルキルエステ
ルのエチレングリコール縮合物、脂肪族アルコールポリ
エチレングリコール縮合物、アルキルフェノールポリエ
チレングリコール縮合物、ポリプロピレングリコールポ
リエチレングリコール縮合物等、が挙げられる。
【0034】これらの界面活性剤は、上記配合液に対し
て0.1〜5%程度使用するのが一般的であり、分散
(乳化)に際しては、適当量の水を用いて、ホモミキサ
ー、コロイドミル、超音波等、公知の方法によることが
できる。
【0035】これら溶媒、分散媒のうち、通常は溶媒を
用いるのが、得られる塗膜の物性や、硬化性組成物の安
定性が優れているので望ましい。また溶媒の種類につい
ても目的とする塗膜の特性、塗工条件等に適したものを
選択すればよいが、一般には、例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の炭化水素類や、メチルエチルケトン等
のケトン類を用いた場合、塗膜硬化時の脱溶媒速度が適
切であるため、得られる塗膜の表面光沢が特に優れたも
のとなる上、所望の膜厚を容易に得ることができる。
【0036】その他、一般に、使用条件、所望の膜特性
等に応じて適宜選択すればよい。尚、使用条件、シリコ
ーン変性アクリル共重合体の種類、使用量等によって
は、官能基が多く、成膜後の硬化速度向上のために触媒
を更に添加するのが望ましい場合もあるが、一般には、
配合液の熟成の際に添加した触媒で充分である。尚、こ
れら溶媒及び触媒を使用する際の添加順序は特に限定さ
れず、シリコーン変性アクリル共重合体と同時に熟成物
に添加してもよく、あるいは配合し、混合、放置等して
から添加してもよい。
【0037】こうして得られた液状組成物をポリマー、
金属、セラミック等の基材や線材に含浸法、スピンコー
ター法、スプレー法等で造膜する。室温で脱溶剤処理と
して1〜10分放置後、20℃以上で加熱硬化すること
ができる。加熱炉はガス炉、電気炉等汎用炉で良い。
【0038】尚、常温乾燥により膜硬化を行う場合は、
加熱する場合よりもやや長時間を要するが、通常半日程
度放置すれば充分である。また、本発明の硬化性組成物
は再塗布性が良いため、用途によっては、乾燥後、さら
に再塗布し、乾燥してもよいが、本発明の硬化性組成物
によれば、一回の塗布で10μm以上の膜厚を得ること
ができる。
【0039】塗布自体は常法によることができ、膜厚も
適宜選定することができる。膜厚の選定は、常法による
ことができ、例えば液中非揮発成分濃度、液の粘度、デ
ィップ法における引上げ速度、スプレー法における噴射
時間等を調整したり、再塗布を行ったりすることにより
選定できる。更にはシリコーン変性アクリル共重合体の
種類、添加量の調整等によっても、得られる膜厚は適宜
変化させることができる。
【0040】本発明の珪素含有有機物塗膜は、更に、直
径6mmφのSUS棒で曲げ加工してもクラックの発生
しないという、極めて可とう性に富んだものとすること
ができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明を、実施例により更に詳細に説
明する。 (実施例1) (ワニスの調製) (シリコーン変性アクリル共重合体の合成)メタクリル
酸メチル42.5重量部(以下、部で示す)、メタクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル18.0部、メタクリル酸n
−ブチル27.5部、アクリル酸n−ブチル5.0部、
3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン5.0
部、片末端メタクリロキシプロピルジメチルポリシロキ
サン(Mw=5000)1.0部、メタクリル酸1.0
部及びアゾビスイソブチロニトリル0.5部を混合して
重合用単量体混合液を調製した。この混合液を80℃に
保持したイソプロピルアルコール100.0部に滴下し
て5時間反応させ、更にアゾビスイソブチロニトリル
0.5部を添加して80℃で4時間反応させ、最終的に
分子量約70,000のシリコーン変性アクリル樹脂溶
液を得た。(註 樹脂分濃度50重量%) この溶液に、イソプロピルアルコールと酢酸エチルの混
合液(重量比で3/1)を加え固形分濃度20%になる
ように調製した。
【0042】(硬化性組成物の調製)三菱化学(株)製
「MS−51」(テトラメトキシシラン・オリゴマー)
30.8重量部にエタノール62.4部を添加し、次い
でアルミニウムトリス(アセチルアセトネート)0.3
部及び脱塩素水6.57部を添加した。室温で1日放置
した。次いで(シリコーン変性アクリル共重合体の合
成)で得られた共重合体を20g部添加し、室温で7日
放置し、コーティング液を得た。
【0043】(塗膜の作成)アルミニウム基材(JIS
H 4000−88、厚さ0.1mm)を得られたコ
ーティング液に含浸し、引き上げ速度3mm/分で引き
上げた。次いで電気炉で150℃、2時間加熱硬化し
た。得られたコーティング膜厚は1μm、鉛筆硬度9H
以上、直径6mmφのSUS304棒で180℃曲げ加
工してもクラック発生はなかった。水との接触角は96
°と高く耐汚染性に優れている。
【0044】実施例2 シリコーン変性アクリル共重合体を80部添加した以外
は実施例1同様に行った。得られたコーティング膜厚は
2μm、鉛筆硬度4H、直径6mmφのSUS304棒
で180℃曲げ加工してもクラック発生はなかった。水
との接触角は98°と高く、耐汚染性に優れている。
【0045】実施例3 テトラメトキシシラン(Si(OCH34)40.5部
にエタノール48.4部を添加し、次いでマレイン酸
0.3部及び脱塩素水10.8部を添加した。室温で5
日放置した。
【0046】次いで実施例1(シリコーン変性アクリル
共重合体の合成)で得られたシリコーン変性アクリル共
重合体を149部添加し、室温で2日放置しコーティン
グ液を得た。アルミニウム基材(JIS H 4000
−88,厚さ0.1mm)を得られたコーティング液に
含浸し、引き上げ速度3mm/分で引き上げた。次いで
電気炉で150℃、2時間加熱硬化した。得られたコー
ティング膜厚は3μm、鉛筆硬度3H、直径3mmφの
SUS304棒で180℃曲げ加工してもクラック発生
はなかった。水との接触角は98°と高く耐汚染性に優
れている。
【0047】実施例4 三菱化学(株)製「MS−51」30.8部にエタノー
ル62.4部添加し、次いでマレイン酸0.3部及び脱
塩素水6.57部を添加した。室温で3日放置した。
【0048】次いで実施例1(シリコーン変性アクリル
共重合体の合成)で得られたシリコーン変性アクリル共
重合体を400部添加し、室温で1日放置しコーティン
グ液を得た。アルミニウム基材(JIS H 4000
−88,厚さ0.1mm)に250μmアプリケーター
を用いて塗布した。次いで電気炉で150℃、2時間加
熱硬化した。得られたコーティング膜厚は28μm、鉛
筆硬度2H、直径3φmmのSUS304棒で180℃
曲げ加工してもクラック発生はなかった。水との接触角
は99℃と高く耐汚染性に優れている。
【0049】
【発明の効果】本発明により、硬度、高可とう性及び撥
水性を有する有機物塗膜を得ることができ、水を嫌う電
子基材、電気機器、屋外、屋内建材、摺動基材(例プリ
ペイド・カード)等へも応用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢井 毅 北九州市八幡西区黒崎城石1番1号 三菱 化学株式会社黒崎開発研究所内 (72)発明者 遠藤 穂積 北九州市八幡西区黒崎城石1番1号 三菱 化学株式会社黒崎開発研究所内 (72)発明者 松添 信行 東京都千代田区丸の内2丁目5番2号 三 菱化学株式会社新規事業開発室内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉛筆硬度2H以上、水との接触角85゜以
    上である珪素含有有機物塗膜。
  2. 【請求項2】直径6mmφのSUS棒で曲げ加工しても
    クラックの発生しない請求項1記載の有機物塗膜。
JP6789696A 1996-03-25 1996-03-25 珪素含有有機物塗膜 Pending JPH09255920A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011116880A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Kusumoto Kasei Kk リコート時の付着性を損なわない塗料用レベリング剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011116880A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Kusumoto Kasei Kk リコート時の付着性を損なわない塗料用レベリング剤

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