JPH09257019A - シート部材の取付具 - Google Patents

シート部材の取付具

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JPH09257019A
JPH09257019A JP6417396A JP6417396A JPH09257019A JP H09257019 A JPH09257019 A JP H09257019A JP 6417396 A JP6417396 A JP 6417396A JP 6417396 A JP6417396 A JP 6417396A JP H09257019 A JPH09257019 A JP H09257019A
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JP
Japan
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retaining collar
mounting hole
mounting
retaining
sheet member
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JP6417396A
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Inventor
Shigeo Oi
茂雄 大井
Kenji Okabe
賢治 岡部
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Togo Seisakusho Corp
Original Assignee
Togo Seisakusho Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート部材への装着作業性の低下を来すこと
なく美観と遮音性の向上を図る 【解決手段】 取付孔Hへの挿入をし易くする閉じ方向
への弾性撓みが可能であり、且つ傘形状とすることによ
り閉じ方向とは逆の反転方向の撓みを規制された抜止鍔
22を設けた。抜止鍔22を先に向けて取付孔Hに押し
込むだけでダッシュサイレンサ(シート部材)Sを装着
できるから、装着作業性に優れる。装着状態では、抜止
鍔22が取付孔Hの開口部を全体に亘って塞ぐから、美
観がよく、遮音性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車においてダ
ッシュサイレンサ等のシート部材を取り付けるために用
いるシート部材の取付具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車においてダッシュサイレンサ等の
シート部材を取り付けるために用いるシート部材の取付
具として、実公平1−13844号公報に開示されてい
るものがある。この取付具は、図8に示すように、筒状
本体1Aに、係止鍔1Bとパンタグラフのように変形す
る係止片1Cを設けてなり、係止片1Cを図示するよう
に立ち上げた状態でシート部材Sの取付孔Hに貫通させ
た後に、係止片1Cを潰すように変形させ、この状態で
保持する。すると、この潰れ変形させた係止片1Cと係
止鍔1Bが取付孔Hの孔縁に対して表裏両面側から挟む
ように係止し、もって取付具1がシート部材Sに装着さ
れる。そして、この筒状本体1Aを車体パネルPに立設
したスタッドボルトBに外嵌してその雄ネジ部に係止爪
1Dを抜け規制状態に係止させると、取付具1とともに
シート部材SがパネルPに取り付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記取付具1
においては、係止片1Cを取付孔Hに貫通させる必要
上、係止片1Cの幅が取付孔Hの直径よりも小さくなっ
ている。このため、取付け状態では係止片1Cが取付孔
Hの開口部を完全に覆うことができず、その開口部一部
が露出して美観が損なわれるとともに遮音性の低下を来
していた。一方、図9に示す取付具2も開発されてい
る。この取付具2は、係止鍔3Aを有する筒状本体3
と、係止鍔4Aを有するキャップ4とからなり、筒状本
体3をシート部材Sの裏面側から取付孔Hに嵌入すると
共に表面側から筒状本体3内にキャップ4を嵌合すると
両係止鍔3A,4Aがシート部材Sを挟むように係止
し、もって取付具2がシート部材Sに装着される。この
取付具2は、円形の係止鍔3A,4Aで取付孔Hの開口
部を完全に覆うことによって美観の向上と遮音性の向上
を実現しているのであるが、シート部材Sへの装着に際
してはキャップ4と筒状本体3をシート部材Sの表面と
裏面の両側から嵌めるという作業が必要であるため、作
業性が悪いという不具合があった。本願発明は上記事情
に鑑みて創案されたものであって、シート部材への装着
作業性の低下を来すことなく美観と遮音性の向上を図る
ことを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、筒状
本体の両端に係止鍔と抜止鍔とを設けてなり、筒状本体
をシート部材の取付孔に挿入して係止鍔と抜止鍔を取付
孔の孔縁に対して表裏両面側から係止させると共に、筒
状本体を取付面に立設した軸状部材に外嵌することによ
り、シート部材を取付面に取り付けるようにしたシート
部材の取付具であって、抜止鍔が、弾性材料によって全
周に亘ってテーパ状に傾斜した傘形状に成形されてい
て、取付孔への挿入時には閉じ方向へ弾性撓みし、取付
孔の通過後には筒状本体と反対側への反転撓みが規制さ
れた状態で取付孔回りを覆う構成となっているところに
特徴を有する。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、抜止鍔と筒状本体が互いに組付け可能な別部品とし
て成形され、且つ、筒状本体が剛性の高い材料によって
成形されているところに特徴を有する。請求項3の発明
は、請求項1又は請求項2の発明において、抜止鍔の外
面には、取付孔への貫通時にその取付孔と摺接するリブ
が放射方向に形成されているところに特徴を有する。請
求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの発
明において、抜止鍔の基部には、その外面を周方向に沿
って肉抜きすることによって抜止鍔の閉じ方向への撓み
を容易にする易撓み部が形成されているところに特徴を
有する。請求項5の発明は、請求項1又は請求項2の発
明において、抜止鍔の基部には、その外面を周方向に沿
って肉抜きすることによって抜止鍔の閉じ方向への撓み
を容易にする幅狭の溝状をなす易撓み部が形成されてい
ると共に、抜止鍔の外面には、取付孔への貫通時にその
取付孔と摺接するリブが易撓み部の溝縁を基端として放
射方向に形成され、抜止鍔が反転撓みされようとしたと
きにはリブの基端部が易撓み部の溝の内壁面に当接する
ことによりその抜止鍔の反転撓みを規制する構成とした
ところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明にかかる取付具
は、抜止鍔を先に向けて取付孔に押し込むようにするこ
とによってシート部材に装着される。このとき、抜止鍔
は、閉じるように弾性撓みして取付孔に挿入され、取付
孔を通過した後は拡開するように弾性復帰して取付孔の
孔縁に係止すると共に取付孔の開口部を全体に亘って覆
うようになる。抜止鍔は、傘形状をなしていて反転撓み
が規制されているから抜止機能を発揮する。このよう
に、請求項1の発明によれば、シート部材への装着に際
してはその片面側から取付孔への挿入操作を行うだけで
済み、しかも取付孔を完全に塞ぐようになっているか
ら、シート部材への装着作業性を低下させることなく美
観と遮音性の向上を実現することができる。
【0007】請求項2の発明においては、筒状本体が剛
性の高い材料からなるため、筒状本体を軸状部材に外嵌
したときに高い嵌合保持力が得られる。抜止鍔と筒状本
体を別部品としたから、抜止鍔の取付孔に対する貫通容
易性と筒状本体の軸状部材に対する嵌合保持力とを共に
向上させることができる。請求項3の発明においては、
抜止鍔が取付孔を貫通する際には、抜止鍔が閉じるのに
伴ってそのリブが取付孔の貫通方向に沿って配されるよ
うになり、リブはその長さ方向に沿って取付孔の孔縁や
内周面に摺接する。したがって、抜止鍔の外面が広い面
積で摺接する場合に比べると、摺接抵抗が小さくて済
み、取付孔への貫通操作性が向上する。請求項4の発明
においては、易撓み部を形成したことによって抜止鍔の
閉じ方向の撓みが容易になるから、シート部材への装着
作業性が向上する。請求項5の発明においては、抜止鍔
が閉じ方向に撓みながら取付孔を貫通する際には、リブ
がその長さ方向に沿って取付孔の孔縁や内周面に摺接す
るから、抜止鍔の外面が広い面積で摺接する場合に比べ
ると、摺接抵抗が小さくて済み、取付孔への貫通操作性
が向上する。また、易撓み部を形成したことによって抜
止鍔の閉じ方向の撓みが容易になるから、この点におい
ても取付孔への貫通操作性が向上する。さらに、抜止鍔
が反転方向へ撓まされようとしても、リブの基端部が易
撓み部の溝の内壁面に当接することによりその抜止鍔の
反転撓みが規制される。したがって、本発明によれば、
抜止鍔の抜止機能を低下させることなく取付孔への貫通
操作性の向上を実現することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1乃至図7を参照して説明する。本実施形態の
取付具10は、自動車においてエンジンルームと車室と
の間を仕切るパネル(本発明の構成要件である取付面)
Pに遮音用のダッシュサイレンサ(本発明の構成要件で
あるシート部材)Sを取り付けるために用いられる。パ
ネルPには複数のスタッドボルト(本発明の構成要件で
ある軸状部材)Bが立設され、ダッシュサイレンサSに
はスタッドボルトBに対応する取付孔Hが貫通して形成
され、各スタッドボルトBに本実施形態の取付具10を
装着すると共にこれらの取付具10に取付孔Hを嵌合す
ることにより、ダッシュサイレンサSがパネルPに取り
付けられる。本実施形態の取付具10は、互いに別部品
として成形された筒状本体11とキャップ20によって
構成されている。筒状本体11は合成樹脂材料からなり
高い剛性を有する。キャップ20は、筒状本体11と同
じく合成樹脂材料からなるが、比較的容易に撓むことの
できるような弾性を有している。この筒状本体11とキ
ャップ20は一体に組み付けられた状態でダッシュサイ
レンサSに装着される。
【0009】まず、筒状本体11について説明する。筒
状本体11は、先端面と基端面の双方が開口され、基端
部外周には同心円形の係止鍔12が形成されている。係
止鍔12は、先端を上に向けた状態で裾広がりとなるよ
うな傘形状をなしており、ダッシュサイレンサSへの装
着の際には取付孔Hの孔縁に対してダッシュサイレンサ
Sの裏面側から係止されるようになっている。筒状本体
11の基端部内周には、先端側へ向かって斜め内側へ突
出する一対の係止爪13が軸心を挟んで互いに対応する
ように形成されている。筒状本体11をその基端側から
スタッドボルトBに外嵌するときには、係止爪13は外
側へ僅かに弾性撓みしつつスタッドボルトBの雄ネジ部
の山を乗り越えるようになっている。外嵌が完了する
と、両係止爪13はスタッドボルトBを挟むように位置
して雄ネジ部の谷に係止し、もって筒状本体11のスタ
ッドボルトBからの抜けが規制されるようになってい
る。筒状本体11の係止爪13よりも先端側には、その
中空から外周面に達する一対の窓孔14が形成されてい
る。窓孔14には上記係止爪13が臨んでおり、この窓
孔14を形成したことによって係止爪13の弾性撓みが
許容されている。筒状本体11の先端部外周には軸心を
挟んで対応する一対の結合突起15が形成されている。
この結合突起15が後述するキャップ20の結合孔24
と嵌合されることにより、筒状本体11とキャップ20
とが一体に組み付けられるようになっている。
【0010】次に、キャップ20について説明する。キ
ャップ20は、筒状本体11の先端部に被着される円形
の支持部21と、この支持部21の周縁から外側へ延出
する同心円形の抜止鍔22とを備えて構成されている。
支持部21には筒状本体11の先端部に外嵌される円形
の筒部23が形成され、この筒部23の裏面(図1にお
ける下面)には、上記結合突起15と嵌合される一対の
結合孔24が形成されている。また、支持部21の筒部
23と反対側の表面には直線状の溝からなる治具嵌合部
25が形成されている。この治具嵌合部25にマイナス
ドライバ(図示せず)を嵌めて回転操作すると、キャッ
プ20及び筒状本体11が回転されてスタッドボルトB
からの取外しを行えるようになっている。
【0011】抜止鍔22は、全周に亘って設けられ、且
つ、軸方向と直交する面に対して少し傾いた傘形状なし
ており、その傾斜の向きは、支持部21の表面を上に向
けた状態において裾広がりとなるように設定されてい
る。かかる抜止鍔22は、上記のように弾性撓み容易な
材料からなるため、傘を閉じるような方向へは容易に弾
性撓みすることができるようになっている。しかし、こ
の閉じ方向とは逆に杯状となるような反転方向へ撓まさ
れようとした場合には、傘形状としたことによって抜止
鍔22の外周縁が無理に引き伸ばされることになるた
め、それに伴って生じる反力により反転方向の撓みが規
制されている。
【0012】抜止鍔22の基部には、支持部21との境
界縁に沿って表面を同心円形に肉抜きすることにより狭
い溝状をなす易撓み部26が形成されている。この易撓
み部26を形成したことによって抜止鍔22と支持部2
1との境界縁の肉厚が薄くなっているため、抜止鍔22
の閉じ方向への撓み易さの向上が図られている。また、
この易撓み部26の支持部21側の内壁面は、後述する
リブ28の当接部(本発明の構成要件である撓み規制
部)29が当接することによって抜止鍔22の反転方向
への撓みを規制する受け部(本発明の構成要件である撓
み規制部)27となっている。
【0013】さらに、抜止鍔22の表側の面には、その
中心から放射方向に延びる複数のリブ28が周方向にお
いて等角度間隔で形成されている。このリブ28は、抜
止鍔22の表面から突出して形成されており、抜止鍔2
2が閉じ変形して取付孔Hに押し込まれたときには、リ
ブ28が取付孔Hの孔縁及び内周面に摺接するようにな
っている。また、このリブ28の中心側の端部は、上記
易撓み部26に臨んでその受け部27と対向する当接部
29となっている。この当接部29がは、抜止鍔22が
反転方向(表側)へ撓まされようとしたときに受け部2
7に当接し、もって抜止鍔22のそれ以上の反転撓みが
規制されるようになっている。
【0014】次に、本実施形態の作用について説明す
る。本実施形態の取付具10は、ダッシュサイレンサS
への装着に先だち、筒状本体11とキャップ20を組み
付けて一体化される。組付けは、キャップ20の筒部2
3を弾性撓みさせつつ筒状本体11の先端部に被せて結
合孔24と結合突起15とを嵌合させることによって行
う。結合突起15と結合孔24が嵌合すると、筒状本体
11とキャップ20は、軸方向の脱抜及び周方向の相対
変位不能に一体化される。上記のようにして組み付けた
取付具10はパネルPの各スタッドボルトBに嵌合され
る。嵌合は、筒状本体11をその基端側(係止鍔12の
形成されている側)からスタッドボルトBに押し付ける
ようにして外嵌する。すると、係止爪13が外側へ弾性
的に撓みつつスタッドボルトBの雄ネジ部を乗り越え、
係止鍔12がパネルPに当接してそれ以上の押し付けが
不能になったところで嵌合操作が完了する(図5を参
照)。この状態では、図4に示すように係止爪13がス
タッドボルトBの雄ネジ部に係止することにより、取付
具10が脱抜を規制された状態でスタッドボルトBに取
り付けられる。
【0015】次に、上記のようにしてスタッドボルトB
に取り付けた取付具10に対して取付孔Hを押し付ける
ようにしつつ、ダッシュサイレンサSの裏面をパネルP
に密着させる。すると、各取付孔Hには、キャップ20
側を先に向けて筒状本体11が押し込まれるようにな
る。この押込み操作に伴い、抜止鍔22は、そのリブ2
8を取付孔Hの孔縁に当接させることにより筒状本体1
1の外周面に接近するように弾性的に閉じ変形しつつ取
付孔H内に進入する(図6を参照)。このとき、抜止鍔
22が撓みを生じ易い弾性材料からなると共に易撓み部
26が設けられていることにより、抜止鍔22は容易に
閉じ方向へ撓むようになる。しかも、抜止鍔22の外面
にリブ28を設けたことによって取付孔Hとの摺接抵抗
が低減される。このため、取付孔H内への押込み操作に
抗する抵抗が小さく、操作性に優れている。
【0016】そして、取付孔Hの裏側の孔縁が係止鍔1
2に係止した後もさらにダッシュサイレンサSをパネル
Pに押し付けると、ダッシュサイレンサSの裏側部分が
係止鍔12で弾性的に潰されるように変形しつつ、抜止
鍔22が取付孔Hを通過してダッシュサイレンサSの表
側に突出する。すると、抜止鍔22はその弾性復元力に
より傘状に拡開して取付孔Hの開口部を塞ぐ状態とな
る。この状態でダッシュサイレンサSから手を離すと、
ダッシュサイレンサSが弾性復元すると共に抜止鍔22
と係止鍔12が取付孔Hの孔縁に対して表面と裏面の両
側から挟むように係止し、図7に示すように、ダッシュ
サイレンサSは取付具10に対して抜き差し方向の移動
を規制された状態になる。尚、係止鍔12は、剛性の高
い筒状本体11に一体成形したものであるため確実な係
止機能を発揮する。また、抜止鍔22については、閉じ
方向への撓みは容易であるものの、抜止鍔22が傘形状
をなすこと及び易撓み部26に受け部27と当接部29
を設けたことにより閉じ方向とは逆の反転方向の撓みが
規制されているため、この抜止鍔22も係止鍔12と同
様に高い係止機能を発揮する。以上により、ダッシュサ
イレンサSは取付具10によって抜き挿しを規制された
状態でパネルPに取り付けられる。
【0017】また、ダッシュサイレンサSをパネルPか
ら取り外す際には、治具嵌合部25にマイナスドライバ
を嵌めてキャップ20を回転させると、筒状本体11が
キャップ20と一体に回転するのに伴って係止爪13が
雄ネジ部の螺旋に沿って移動し、もって取付具10がス
タッドボルトBから取り外されると共にダッシュサイレ
ンサSがパネルPから取り外される。尚、一旦外したダ
ッシュサイレンサSを再びパネルPに取り付ける際に
は、取付具10を取付孔Hに装着した状態のままでダッ
シュサイレンサSをパネルPに密着させるように押しつ
け操作を行えばよい。これにより、取付具10がスタッ
ドボルトBに装着されてダッシュサイレンサSがパネル
Pに取り付けられる。
【0018】上述のように、本実施形態の取付具10
は、取付孔Hへの挿入を可能にする閉じ方向へ容易に弾
性撓みする抜止鍔22を備えたことにより、抜止鍔22
を先に向けて裏面側から取付孔Hに押し込まれるように
するだけで簡単にダッシュサイレンサSを装着すること
ができる。しかも、装着状態では、その抜止鍔22が傘
状に弾性復元して取付孔Hの開口部を全体に亘って塞ぐ
ようになっている。このように、本実施形態によれば、
ダッシュサイレンサSの装着作業性に優れていると共
に、取付孔Hの美観と遮音性の向上が実現されている。
【0019】また、筒状本体11が剛性の高い材料から
なるため、筒状本体11の係止爪13がスタッドボルト
Bの雄ネジ部に係止したときに係止爪13が外れ方向へ
撓む虞がなく、取付具10のパネルPに対する取り付け
が確実に行われる。しかも、抜止鍔22を有するキャッ
プ20と筒状本体11とを別部品としたから、筒状本体
11のスタッドボルトBに対する高い保持機能と、抜止
鍔22の取付孔Hに対する貫通容易性とを共に高い水準
で両立させることが可能となっている。
【0020】また、抜止鍔22が取付孔Hを貫通する際
には、抜止鍔22が閉じるのに伴ってそのリブ28が取
付孔Hを貫通する方向に沿って配されるようになり、リ
ブ28はその長さ方向に沿って取付孔Hの孔縁や内周面
に摺接する。したがって、抜止鍔22の外面が広い面積
で摺接する場合に比べると摺接抵抗が小さくなってお
り、取付孔Hへの貫通操作が容易となって、ダッシュサ
イレンサSの装着作業性に優れている。しかも、易撓み
部26を形成したことにより抜止鍔22の閉じ方向の撓
みが容易となって抜止鍔22の弾性復元力が小さくなっ
ているから、摺接抵抗が低減されており、この点におい
ても取付孔Hへの貫通操作が容易となっている。
【0021】さらに、本実施形態では、抜止鍔22の閉
じ方向の撓み易さを向上させるための易撓み部26を形
成する手段として肉抜きにより撓み部分の肉厚を薄くす
る構成としているため、閉じ方向とは逆の反転方向へも
撓み易くなっているのであるが、本実施形態では、反転
方向の撓みを規制するための手段として受け部27と当
接部29を設けてあるから、抜止鍔22が反転撓みして
その抜止機能が損なわれる、ということが防止されてい
る。
【0022】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では易撓み部26を外面側(取付孔
Hに対向する側)に形成したが、本発明によれば、内面
側(筒状本体の外周面に対向する側)の面を幅広の溝状
に肉抜きすることによって形成してもよい。
【0023】(2)上記実施形態では、易撓み部26を
一条の溝状に形成したが、易撓み部は同心円状の複数条
の溝によって構成してもよい (3)上記実施形態では易撓み部26を溝状に形成した
が、本発明によれば抜止鍔に対してこれよりも内周側の
支持部における広い範囲が低くなるような段差状に形成
してもよい。 (4)上記実施形態では易撓み部26を設けたが、本発
明によれば易撓み部を設けない構成としてもよい。
【0024】(5)上記実施形態では抜止鍔22の外面
にリブ28を設けたが、本発明によれば抜止鍔にリブを
設けない構成とすることもできる。 (6)上記実施形態では筒状本体11と抜止鍔22を別
部品としたが、本発明によれば、筒状本体と抜止鍔を、
硬質と軟質の二種類の樹脂材料を用いた二色成形法によ
って一体に成形してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における分解状態の斜視図
【図2】抜止鍔の平面図
【図3】取付具の一部切欠側面図
【図4】図3のA−A断面図
【図5】取付具をスタッドボルトに取り付けた状態をあ
らわす断面図
【図6】ダッシュサイレンサのパネルへの取付け作業途
中の状態をあらわす断面図
【図7】ダッシュサイレンサのパネルへの取付けが完了
した状態をあらわす断面図
【図8】従来例の分解斜視図
【図9】他の従来例の分解斜視図
【符号の説明】
10…取付具 11…筒状本体 12…係止鍔 22…抜止鍔 26…易撓み部 28…リブ B…スタッドボルト(軸状部材) H…取付孔 P…パネル(取付面) S…ダッシュサイレンサ(シート部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状本体の両端に係止鍔と抜止鍔とを設
    けてなり、前記筒状本体をシート部材の取付孔に挿入し
    て前記係止鍔と前記抜止鍔を前記取付孔の孔縁に対して
    表裏両面側から係止させると共に、前記筒状本体を取付
    面に立設した軸状部材に外嵌することにより、前記シー
    ト部材を前記取付面に取り付けるようにしたシート部材
    の取付具であって、 前記抜止鍔が、弾性材料によって全周に亘ってテーパ状
    に傾斜した傘形状に成形されていて、前記取付孔への挿
    入時には閉じ方向へ弾性撓みし、前記取付孔の通過後に
    は前記筒状本体と反対側への反転撓みが規制された状態
    で前記取付孔回りを覆う構成となっていることを特徴と
    するシート部材の取付具。
  2. 【請求項2】 抜止鍔と筒状本体が互いに組付け可能な
    別部品として成形され、且つ、前記筒状本体が剛性の高
    い材料によって成形されていることを特徴とする請求項
    1記載のシート部材の取付具。
  3. 【請求項3】 抜止鍔の外面には、取付孔への貫通時に
    その取付孔と摺接するリブが放射方向に形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシート部
    材の取付具。
  4. 【請求項4】 抜止鍔の基部には、その外面を周方向に
    沿って肉抜きすることによって前記抜止鍔の閉じ方向へ
    の撓みを容易にする易撓み部が形成されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のシー
    ト部材の取付具。
  5. 【請求項5】 抜止鍔の基部には、その外面を周方向に
    沿って肉抜きすることによって前記抜止鍔の閉じ方向へ
    の撓みを容易にする幅狭の溝状をなす易撓み部が形成さ
    れていると共に、前記抜止鍔の外面には、取付孔への貫
    通時にその取付孔と摺接するリブが前記易撓み部の溝縁
    を基端として放射方向に形成され、前記抜止鍔が反転撓
    みされようとしたときには前記リブの基端部が前記易撓
    み部の溝の内壁面に当接することによりその抜止鍔の反
    転撓みを規制する構成としたことを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載のシート部材の取付具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200464795Y1 (ko) * 2011-11-16 2013-01-17 조송남 조립형 앵커볼트유닛
JP2015072021A (ja) * 2013-10-01 2015-04-16 株式会社パイオラックス 取付孔への係止具
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