JPH09258286A - 光周波数コム発生装置 - Google Patents
光周波数コム発生装置Info
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Abstract
ながら、従来のものより広い側帯波発生範囲を得ること
ができる光周波数コム発生装置を実現する。 【解決手段】光周波数コム発生器1を駆動する駆動装置
2を、例えば4GHzと12GHzの周波数成分を発生
する高調波発生手段3と、4GHzの周波数成分に12
GHzの周波数成分を重畳して駆動信号を発生する駆動
信号発生手段4とで構成した。
Description
準を発生するための技術に関するものである。
構成を示す。従来の光周波数コム発生装置は光周波数コ
ム発生器1と発振器21とから構成されていた。所定周
波数の正弦波状マイクロ波によって駆動可能な光周波数
コム発生器1は、電気光学効果を利用した光位相変調器
11の両側に少なくとも1枚ずつのミラー12a,12
bを配置して光共振器12を構成したものである。この
ような光周波数コム発生器1では、入力された光が光共
振器12内を往復する時間に同期したマイクロ波を発振
器21から光位相変調器11への駆動入力とすること
で、光位相変調器11を1回だけ通過する場合に比べ、
数10倍以上の深い位相変調をかけることができる。こ
の結果、より高次の側帯波を強く発生させることがで
き、隣接した側帯波の周波数間隔fm は全て入力された
マイクロ波の周波数fmに等しくなる。従って、周波数
軸上で櫛の歯状に等間隔に並んだスペクトラムを光周波
数の相対的な基準とすることができる。また、入力され
た光の周波数νが既知であれば、各側帯波の周波数は入
力されたマイクロ波の周波数に側帯波次数を乗じたもの
を入力された光の周波数に加えたものとなり、絶対的な
光周波数基準とすることができる。
いる光位相変調器が広帯域にわたり高い位相変調指数を
維持できるものである場合、入力するマイクロ波の周波
数を、入射光が光共振器内を1往復する時間の逆数(自
由スペクトル域)の自然数倍にすると、光周波数コム信
号を発生させることができる。通常の光周波数コム発生
器では自由スペクトル域が1〜3GHz程度であり、広
帯域な位相変調器の動作周波数範囲はDC〜20GHz
程度である。従って、自由スペクトル域が2GHzであ
る場合、駆動周波数として、2,4,6,・・・,20
GHzを選ぶことが可能である。
定の1つを選び、駆動信号を単一周波数のマイクロ波と
してきた。なお、入力される光およびマイクロ波の電力
を一定として、駆動周波数を上げると、光周波数コム信
号の側帯波周波数間隔が広がるため、ほぼ周波数に比例
して一定強度以上の側帯波が発生する周波数範囲は拡大
する。また、発生した側帯波は他の光源(以下、局発光
源という。)からの光と合波して受光され、その受光信
号(ヘテロダイン信号)の周波数から、側帯波と他の光
源からの光の周波数差を検出する目的で利用される。こ
の検出された周波数差に対応する信号は後述する光周波
数オフセットロック制御に用いられ、光周波数コム発生
装置の主な使途となっている。
に望まれる基本的な特性は、入力される光および駆動マ
イクロ波の電力が一定の条件下(光位相変調器に入力で
きるマイクロ波の電力には限度がある。)で、一定光量
以上の側帯波が発生する周波数範囲が広いことである。
この観点からは、広帯域で駆動可能な光位相変調器を内
蔵した光周波数コム発生器では、より高い周波数で駆動
することが望ましい。
含まれる側帯波と局発光源からの光とのヘテロダイン信
号を利用する目的で利用されるため、駆動周波数を高く
することは、実用上、局発光源の光周波数を任意に設定
する際の障害となる場合が多い。これは主に受光器の応
答帯域による制限に由来する。通常、2GHz程度まで
応答する受光器は安価であり、受光信号の増幅、分周等
の処理に要する電気回路も取扱いが容易で、かつ安価で
ある。このことから、実現が容易な受光帯域の2倍であ
る4GHz程度以下の周波数で光周波数コム発生器を駆
動することが望まれている。この場合、発生する側帯波
は4GHz程度以下の周波数間隔で等間隔に多数存在す
るため、各々の側帯波から±2GHz程度の帯域で受光
できれば、側帯波発生範囲の全域にわたって、局発光源
の光周波数を任意に設定することができる。
光源の発振周波数を制御する場合、GHzオーダまでの
信号を直接扱うことの困難から、プリスケーラによって
分周した信号を、基準周波数を与える信号と位相比較し
て制御信号を得ることが多い。このような制御方法は、
ヘテロダイン信号を生成する2つの光の周波数差が、位
相比較のために与えた基準周波数に分周比を乗じた周波
数(オフセット周波数)に固定されるため、光周波数オ
フセットロック制御と呼ばれており、光周波数コム発生
装置の主な使途となっている。このとき、分周後の信号
速度は位相比較器を構成するロジックICの動作速度で
制限され(通常数10MHzが上限である)、ヘテロダ
イン信号の周波数が高いほど、分周比を上げる必要があ
る。分周比を上げることは、ヘテロダイン信号を生成す
る2つの光の周波数差に対して、位相比較時の周波数分
解能を落とすことになる。このため、結果的に光周波数
オフセットロック制御が施された2つの光の周波数差の
安定度が劣化することになる。従って、この観点からも
光周波数コム信号に含まれる側帯波の周波数間隔は狭い
ことが望まれる。
数値を挙げて説明する。波長1.55μm帯の半導体レ
ーザの発振可能な帯域幅は100nm程度に及び、エル
ビウム添加ファイバアンプの利得帯域でも40nm近く
であることを考えると、側帯波発生範囲は10nm以上
であることが望まれる。典型的な数値を挙げると、12
GHz程度で駆動した場合、波長1.55μmの光入力
10mW、マイクロ波入力2W程度で−70dBm以上
の側帯波発生範囲が24nm(3THz)となる場合で
も、駆動周波数を4GHz程度とすると、側帯波発生範
囲は約1/3の8nm(1THz)程度となってしま
う。
生装置では、光位相変調器に入力できるマイクロ波の電
力に限度があることから、側帯波の周波数間隔を広げな
い限り、側帯波発生範囲を広げることはできず、受光帯
域との関係で側帯波の周波数間隔を広げられないから、
実用的な側帯波発生範囲は得られなかった。この発明の
目的は、実用上十分な狭い側帯波の周波数間隔を維持し
ながら、従来のものより実用にかなう広い側帯波発生範
囲を得ることができる光周波数コム発生装置を実現する
ことである。
域で駆動可能な光位相変調器を内蔵した光周波数コム発
生器に入力するマイクロ波駆動信号として、側帯波の周
波数間隔と等しい周波数成分(基本周波数を有する成
分)が得られるような、基本波その高調波、または高調
波同士を積極的に重畳したマイクロ波を利用する。
は、光周波数コム発生器と、該光周波数コム発生器を駆
動する駆動装置とを有し、前記駆動装置が、所望周波数
の自然数倍の周波数成分を二つ以上発生するための高調
波発生手段と、該高調波発生手段の出力信号から前記所
望周波数を基本周波数とする駆動信号を得る駆動信号発
生手段とを備えている。
同期してわずかに伸縮する光共振器と見なすことができ
る。従って、光が1往復する時間の整数倍の時間差をも
って光共振器に入射した光は、通常の光共振器と同様の
振る舞いをする。つまり、よく知られている通り、一定
光量の単色光が常時入射されている場合、ある時刻に入
射した光が1往復する際の位相推移が2πの整数倍であ
れば、共振を生じて、理想的には入射光量と等量の透過
光が得られる。また、別の時刻に入射した光が1往復す
る際の位相推移が2πの整数倍からπ/(フィネス)以
上離れたものであれば、透過光量は共振時の1/2以下
となる。ここに、フィネスは共振時に共振器内を往復す
る光の平均往復回数であり、フィネスが高いほど光の往
復位相推移に対する透過光量の変化は急峻となる。この
ように、光周波数コム発生器の動作は時間領域で観る
と、一定光量の単色光から短光パルスを作り出すシャッ
ターと見ることもできる。マイクロ波を入力しない状態
で共振条件を満足している光周波数コム発生器に単一周
波数のマイクロ波を入力する場合、シャッターの開閉周
波数は駆動周波数の2倍であり、シャッターの開閉時間
はフィネスと位相変調指数と駆動周波数の積に逆比例す
る。フィネスは光学的に決まる量であり、一定と考えら
れる。位相変調指数は電力の1/2乗に比例する。ま
た、駆動周波数によっても変化するが、通常の広帯域で
駆動可能な光位相変調器では15GHz程度まではほぼ
一定と考えてもよい。したがって、駆動電力を一定とす
る場合、シャッターの開閉時間は駆動周波数に逆比例す
るものと考えられる。一般に時間的に短いパルスは周波
数領域では幅の広いスペクトラムを有しており、周期的
なパルス列は周波数領域ではパルス間隔の逆数の整数倍
のみにスペクトラムをもつ(フーリエ級数に展開され
る)ことが知られている。つまり、シャッターの開閉時
間が短いほど広範囲に強いスペクトラムを有し、駆動周
波数と同じ間隔で側帯波が並ぶことになる。
復位相が2π/(フィネス)以上ずれると透過光量は微
少となり、共振条件から往復位相がπずれるまでの間、
透過光量はほとんど減少しない。従って、光共振器をシ
ャッターとして使用する場合、シャッターの開閉時間を
短縮するには共振条件の近傍±2π/(フィネス)程度
で往復位相、つまりマイクロ波電界が急変するようにす
ればよく、共振条件から離れた時点では任意に変化して
も透過光にはほとんど影響しない。このことから、光周
波数コム発生器に入力するマイクロ波駆動信号は正弦波
である必要はなく、矩形波に近い形状やパルス状のもの
であってもよいことがわかる。むしろ、正弦波とその正
弦波の振幅をリミッター等で制限した波形を考えると、
側帯波発生範囲は同一で、駆動電力は振幅制限した方が
少ないことがわかる。
周波数の基本波に対して、3次高調波を重畳した場合に
ついて、定量的な説明を加える。印加されるマイクロ波
電界をE(t)、基本波の振幅をE1、角周波数をω、
3次高調波の振幅をE3とし、時刻t=0において基本
波と3次高調波の初期位相は(sin表示で)ともに0
とする。また、総電力を1とする。 E(t)=E1sinωt+E3sin3ωt ………(1) (E1の2乗)+(E3の2乗)=1 ………(2) これまでの説明で、共振条件の近傍でマイクロ波電界の
時間変化率を大きくとれば、より側帯波発生範囲を広げ
られることを示した。そこで、t=0で共振条件が満足
されているものとして、この時刻でのE(t)の時間変
化率を考えると、 E’(0)=ω・(E1+3・E3)(’は時間微分を示す)……(3) となる。(2)、(3)式から、E1を消去し、q=
E’(0)/ωとおくと、 q=√(1−(E3の2乗))+3・E3 ………(4) を得る。0≦E3≦1に注意すると、1≦q≦3である
ことがわかる。このことは、3次高調波のみで駆動した
場合、基本波のみで駆動した場合の3倍の側帯波発生範
囲が得られることを示している。また、基本波と3次高
調波を重畳した場合、基本波のみの場合と3次高調波の
みの場合の中間的な側帯波発生範囲が得られることを示
唆している。(4)式の右辺を基本波と3次高調波の電
力P1、P3として書き改めると、 q=√(1−P3)+√(3・P3) ………(5) である。P3=0.1、0.3として、それぞれqを概
算すると、1.9、2.5となる。このことは基本波の
1/10程度の電力の3次高調波を重畳するだけで、側
帯波発生範囲は約2倍となり、大きな効果が得られるこ
とを示している。
定でパルス幅が狭まることは、光周波数コム信号の光量
が低下することを意味するが、光入力がmWオーダで−
70dBm程度までの側帯波を利用する通常の使用方法
では、スペクトラムが広がる効果が支配的であり、光量
低下の影響は少ない。
駆動信号波形は変化し、光周波数コム信号のスペクトラ
ムが非対称となる場合も生じる。最も顕著な例は、基本
波の1/4の電力の2次高調波を(sin表示で)初期
位相0またはπで重畳した場合である(図5,図6)こ
の場合、光周波数コム信号の下側帯波または上側帯波が
ほとんど発生しない。しかしながら、通常、光周波数コ
ム信号の両側帯波を同時に利用することはなく、偶数次
高調波が存在する場合や基本波と高調波の初期位相が0
でない場合でも実用可能である。さらに光周波数コム発
生器は駆動信号に対して非線形であるから、直流(バイ
アス)電界の影響も考慮する必要がある(図7)。しか
し、バイアス電界を印加することは光共振器の往復位相
を変化することと等価であるから、光周波数コム発生器
の温度を変化して、共振器長を変化させても同等の効果
が得られる。入射光の周波数が可変の場合には、これを
変化してもよい。
高調波のみが重畳された場合、(2次の)非線形性によ
り、出力にはその差周波である基本波成分が現れる(図
10(a),(b) )。以上のように、高調波の混合について
は振幅及び初期位相に大きな自由度があるが、原則的に
基本周波数に相当する側帯波が十分な強度で発生するこ
とが必要である。このため、例えば、基本波と3次高調
波を1:9で混合すること等は望ましくない。
す。図8は基本波に2次高調波を重畳した例であり、図
9は基本波に3次高調波を重畳した例、図10は2次高
調波に3次高調波を重畳した例、図11は基本波に2次
高調波と3次高調波を重畳した例である。これらの図で
実線は信号波形を、破線は信号波形の1次微分を示して
いる。また、鎖線はバイアスを示しており、実線との交
点付近で光パルスが発生する。従って、この時点の1次
微分の値が、出力されるスペクトラムの広がりを示して
いる。1次微分の正負はそれぞれ上下側帯波に対応して
いる。また、図12には全電力を2として、基本波と1
つの高調波を重畳した場合の最大微係数を示した。当
然、高次高調波ほど微係数つまりスペクトラムの広がり
が大きくなる。
は、図1および図2に示すように、光周波数コム発生器
1とその駆動装置(駆動信号源)2とから構成される。
光周波数コム発生器1は光位相変調器11を内蔵した光
共振器であり、マイクロ波駆動信号を入力として入射し
た光に変調をかけ、高次までの側帯波を発生する。ま
た、光周波数コム発生器1は特定の周波数をもつマイク
ロ波で駆動できるとともに、この周波数の少なくとも1
つの2以上の整数倍でも駆動可能なものである。例え
ば、4GHzでも12GHzでも駆動可能なもの等であ
る。広帯域で駆動可能な光位相変調器を内蔵した光周波
数コム発生器では、この条件は満足されている。これ以
外に広帯域で駆動可能な光位相変調器の電極をマイクロ
波共振を生じるように加工したものや、マイクロ波導波
管を利用したものでも、この条件を満足するものは使用
できる。
動するための周期的なマイクロ波駆動信号を発生するた
めのものであり、光周波数コム発生器1を駆動すること
ができる周波数成分を含むものである。例えば、4、
8、12、16GHzで駆動可能な光周波数コム発生器
に対して、所望の側帯波間隔が4GHzであるとき、通
常は4GHz成分を基本波とし、12GHzの周波数成
分(3次高調波)等を含むものを利用する。この場合、
2GHz成分を基本波とする駆動信号であっても、4、
8GHz等の周波数成分を含んでいればよいことになる
が、2、6GHz等の光周波数コム発生器の駆動に寄与
しない不要な周波数成分を含むため、駆動電力一定の条
件下では不利であり、実用的ではない。また、8GHz
と12GHzを重畳した信号は、その最大公約数である
4GHzを基本周波数とするため利用できる。このよう
に、駆動信号は必ずしも基本波成分を含まなくともよ
い。そして、重畳する高調波を複数とし、三つ以上の周
波数成分を重畳するようにしてもよい。
は、基本波または高調波を重畳する方法(その構成を図
1に示す。)と、基本波を歪ませる方法(その構成を図
2に示す。)とがある。図1に示す構成は、第1の実施
の形態であり、高調波発生手段3と駆動信号発生手段4
とが分離できる構成のものである。図2に示す構成は、
第2の実施の形態であり、高調波発生手段3と駆動信号
発生手段4とが分離できない、一体となった構成のもの
である。
の駆動に対して十分に有為な効果が見られるのは、駆動
信号の全電力一定の条件下で、駆動信号の歪率(高調波
の総電力が全電力に占める割合)が3%〜100%(1
00%は高調波に次数の異なる高調波を重畳する場合)
であり、かつ、入射光の往復位相推移が2πの整数倍と
なる時点付近で、この位相推移の時間変化率が基本波の
みの駆動に対して1.5〜5倍程度の範囲にあるときで
ある。このような条件下では、側帯波の周波数間隔を4
GHzにした場合でも、16nm以上の側帯波発生範囲
を容易に実現できる(従来は、前述のように8nm程
度)。なお、位相推移の時間変化率を5倍以上に増加さ
せても、出力される光パルスの時間幅が狭くなることに
よる平均出力光量の低下と、入射光が多数の側帯波に分
散されることによる各側帯波の光量低下の影響が現れ、
−70dBm以上の強度をもつ側帯波の発生範囲は僅か
に増加するに過ぎず、10倍程度以上で減少に転じる。
また、側帯波の周波数間隔を4GHzとする場合、5倍
以上の位相推移の時間変化率を実現するためには20G
Hz以上の高調波を扱う必要が生じ、経済的にも有効と
はいえない。
タとして、往復位相変調指数とフィネスの積に対する可
検出レベル以上の最高側帯波次数(つまり、有効な側帯
波発生範囲)を示している。(ここではフィネスは一定
と考えているから、)往復位相変調指数が増加すると出
力される光パルスの幅が狭まり、スペクトラムが広がる
と同時に平均出力光量も低下する。このことにより、非
常に深い変調がかかると一定強度以上の側帯波は減少し
ていく。図14は、往復位相変調指数とフィネスの積を
100として規格化したものである。高調波を重畳して
実効的に往復位相変調指数とフィネスの積を5倍以上に
できたとしても、規格化可検出レベル −55dBで
は、可検出最高次数は増加しない。
量に対する受光系の検出限界光量であり、現状では、数
mWの入射光量に対して1〜5%程度である0.1mW
(−10dBm)前後が最大透過光量であり、受光系の
検出限界光量は−60〜−65dBm程度である。従っ
て、典型的な規格化可検出レベルは−55dB(−65
−(−10))程度である。また、最大透過光量は入射
光量に光周波数コム発生器の最大透過率(共振ピークで
の透過率)をかけた光量、受光系の検出限界光量は所定
のSN比(通常,25dB前後)が得られる最小光量、
往復位相変調指数は非正弦波駆動の場合は共振点通過時
の傾斜に対応する実効的な値である。そして、現状の正
弦波駆動では、往復位相変調指数がπ〜2π(rad)
程度である。フィネスは20〜30程度。従って、往復
位相変調指数とフィネスの積は、60〜180程度であ
る。
波数を2、4、6、8、10、12、14、16GHz
とし、所望の側帯波間隔が4GHzである場合について
説明する。これらの駆動周波数は、広帯域で駆動可能な
導波路型光位相変調器を内蔵した光周波数コム発生器の
典型的な値である。これ以外の場合でも、駆動信号源の
実施は光周波数コム発生器の駆動可能な周波数に応じて
自由に行うことできる。
1の実施の形態に対応する。)について説明する。本実
施例は4GHz成分を基本波とし、3次高調波である1
2GHzを重畳した駆動信号を光周波数コム発生器1に
入力するものである。光周波数コム発生器1は入射光に
対して、駆動信号源2からの駆動信号を受けて、変調動
作を行い、多数の側帯波成分を含む光周波数コム信号を
発生する。駆動信号源2は、発振器21、位相ロック発
振器22、位相シフタ23、混合器24および増幅器2
5からなる。発振器21は基本波である4GHzの信号
を出力する。位相ロック発振器22は、発振器21の出
力する信号の一部を参照して、その3倍の周波数をも
ち、かつ参照した信号と位相が同期した信号を出力す
る。位相シフタ23は、最終的に得られる駆動信号に含
まれる基本波と3倍波の位相差を所望の値とするため
に、発振器21から混合器24への信号経路の途中に設
けられている。通常、この位相差は(1)式のように
(sin表示で)0としておけばよい。混合器24は、
発振器21と位相ロック発振器22の出力に基づく信号
を混合する。増幅器25は混合器24からの出力を増幅
して、光周波数コム発生器1の駆動信号を出力する。
が大きく、様々な形態が考えられる。例えば、位相ロッ
ク発振器22の代わりに周波数トリプラー(一般には周
波数マルチプライヤー)を用いて、逓倍出力を増幅して
利用すること等である。図中の点Aに配置された位相シ
フタ23は点B,Cに移動することもでき、また、必要
がなければ省略することもできる。増幅器25の配置に
ついても、基本波と3倍波を独立に増幅した後に混合す
るようにしてもよい。図3に示した配置では、増幅器2
5は少なくとも4GHz、12GHzを増幅できること
が要求され、一般には広帯域アンプが使用される。しか
し、基本波と3倍波を独立に増幅する場合、それぞれの
アンプは狭帯域のものでもよい。
を16GHzとしているため、3次高調波を重畳する実
施例を示したが、20GHz以上の応答帯域をもつ場合
には5次高調波(20GHz)を重畳すれば、さらに、
側帯波発生範囲を拡大することができる。また、煩雑に
はなるが本実施例を拡張し、複数の高調波を重畳するこ
とも可能である。
形態に対応する。)として、駆動信号源2の部分を図4
に示した。光周波数コム発生器1については、第1の実
施例と同様であるため省略した。本実施例の駆動信号源
2は、光周波数コム発生器1に入力する駆動信号を、4
GHz成分を基本波とし、リミッティングアンプ26を
介して発生するものである。発振器21は基本波である
4GHzの信号を発生する。リミッティングアンプ26
は、この基本波信号を増幅しながら振幅制限するもので
ある。さらに必要に応じて、リミッティングアンプ26
の出力を増幅器25で増幅して、駆動信号を発生する。
リミッティングアンプ26としては、ログアンプが代表
的であるが、通常のアンプを飽和させて使用すること
や、増幅作用はないが、リミッターを利用すること等も
可能である。このようにして発生した駆動信号は台形に
近い波形となり、理想的な振幅制限が行われた場合に
は、奇数次高調波のみを含むものとなる。同様に考え
て、リミッティングアンプ26の代わりに、周波数トリ
プラーや電気信号のコム発生器のような周波数マルチプ
ライヤーを利用して、その出力を直接増幅して駆動信号
を得ることもできる。このような非線形性をもつ素子を
利用した際に、基本波と高調波との位相差が問題となる
場合には、主要な高調波に対して、位相シフタのような
周波数分散をもつ素子や伝送路を付加して位相補償を行
うことも可能である。
周波数コム発生装置を用いた実験結果を示す。図におい
て、(a) は基本波(3.81GHz,200mW)の
み、(b) は3次高調波(25mW)のみ、(c) は基本波
(3.81GHz,200mW)に3次高調波(25m
W)を重畳させた重畳波、で駆動した場合の出力光スペ
クトラム(包絡線)を示す。この例においては、(c) の
駆動電力は1.1倍強に過ぎないが、包絡線の傾斜は
1.5倍程度緩やかとなっっている。
クロ波駆動信号として、側帯波の周波数間隔と等しい周
波数成分が得られるような、基本波その高調波、または
高調波同士を積極的に重畳したマイクロ波を利用するこ
ととしたから、実用上十分な狭い側帯波の周波数間隔を
維持しながら、従来のものより実用にかなう広い側帯波
発生範囲を得ることができる光周波数コム発生装置を実
現することができた。
を利用したシステムにおいて、ヘテロダイン信号の取扱
いを容易にし、かつシステムを安価に実現できるという
ことにつながる。また、光周波数コム発生装置が主とし
て利用される光周波数オフセットロック制御系において
は、ヘテロダイン信号を生成する2つの光の周波数差の
安定度が高まることにもなる。
2)sin2ωtとしたときの例であり、(a)は光共
振器の透過率−往復位相特性を示す図、(b)は重畳し
た波形を示す図、(c)は時間軸に沿った透過光量の変
化を示す図、(d)は出力光のスペクトラム(包絡線)
を示す図である。
2)sin2ωtとしたときの例であり、(a)は光共
振器の透過率−往復位相特性を示す図、(b)は重畳し
た波形を示す図、(c)は時間軸に沿った透過光量の変
化を示す図、(d)は出力光のスペクトラム(包絡線)
を示す図である。
2)cos2ωtとしたときの例であり、(a)は光共
振器の透過率−往復位相特性を示す図、(b)は重畳し
た波形を示す図、(c)は時間軸に沿った透過光量の変
化を示す図、(d)は出力光のスペクトラム(包絡線)
を示す図である。
あり、(a)はy=sinx+sin2xの波形(実
線)とその1次微分(点線)を示す図、(b)はy=s
inx−cos2xの波形(実線)とその1次微分(点
線)を示す図である。
あり、(a)はy=sinx+sin3xの波形(実
線)とその1次微分(点線)を示す図、(b)はy=s
inx−cos3xの波形(実線)とその1次微分(点
線)を示す図である。
の例であり、(a)はy=sin2x+sin3xの波
形(実線)とその1次微分(点線)を示す図、(b)は
y=cos2x+cos3xの波形(実線)とその1次
微分(点線)を示す図である。
した駆動信号の例であり、y=cosx+cos2x+
cos3xの波形(実線)とその1次微分(点線)を示
す図である。
化高調波電力と最大微係数との関係を示す図である。
復位相変調指数)×(フィネス)とコム信号の可検出最
高次数(片側)との関係を示す図である。
復位相変調指数)×(フィネス)〔相対値〕とコム信号
の可検出最高次数(片側)〔相対値〕との関係を示す図
である。
示す図である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 入射光を受けて光周波数コム信号を発生
する光周波数コム発生装置であって、 光周波数コム発生器(1)と、該光周波数コム発生器を
駆動する駆動装置(2)とを有し、 前記駆動装置が、所望周波数の自然数倍の周波数成分を
二つ以上発生するための高調波発生手段(3)と、該高
調波発生手段の出力信号から前記所望周波数を基本周波
数とする駆動信号を得る駆動信号発生手段(4)とを含
む、 基本周波数の間隔でなる光周波数コム信号を出力する光
周波数コム発生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09630896A JP3749304B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 光周波数コム発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09630896A JP3749304B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 光周波数コム発生装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09258286A true JPH09258286A (ja) | 1997-10-03 |
| JP3749304B2 JP3749304B2 (ja) | 2006-02-22 |
Family
ID=14161407
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09630896A Expired - Fee Related JP3749304B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 光周波数コム発生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3749304B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006047781A (ja) * | 2004-08-05 | 2006-02-16 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 光周波数コム発生装置及びそれを用いた多波長光源 |
| CN113132046A (zh) * | 2021-03-25 | 2021-07-16 | 中国电子科技集团公司第五十四研究所 | 一种基于锁模光频梳的共视法时间同步装置及方法 |
| JP2021140131A (ja) * | 2020-03-06 | 2021-09-16 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 光周波数コム生成のための変調信号源、光周波数コム装置、変調信号生成方法、及び光周波数コム生成方法 |
| WO2026029751A1 (en) * | 2024-07-29 | 2026-02-05 | Pure Technologies U.S. Inc. | Optical frequency comb generator for distributed acoustic anomaly detection |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP09630896A patent/JP3749304B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006047781A (ja) * | 2004-08-05 | 2006-02-16 | Sumitomo Osaka Cement Co Ltd | 光周波数コム発生装置及びそれを用いた多波長光源 |
| JP2021140131A (ja) * | 2020-03-06 | 2021-09-16 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 光周波数コム生成のための変調信号源、光周波数コム装置、変調信号生成方法、及び光周波数コム生成方法 |
| CN113132046A (zh) * | 2021-03-25 | 2021-07-16 | 中国电子科技集团公司第五十四研究所 | 一种基于锁模光频梳的共视法时间同步装置及方法 |
| CN113132046B (zh) * | 2021-03-25 | 2022-10-11 | 中国电子科技集团公司第五十四研究所 | 一种基于锁模光频梳的共视法时间同步装置及方法 |
| WO2026029751A1 (en) * | 2024-07-29 | 2026-02-05 | Pure Technologies U.S. Inc. | Optical frequency comb generator for distributed acoustic anomaly detection |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3749304B2 (ja) | 2006-02-22 |
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