JPH09260232A - 化合物半導体基板およびその製造方法 - Google Patents
化合物半導体基板およびその製造方法Info
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- JPH09260232A JPH09260232A JP7062296A JP7062296A JPH09260232A JP H09260232 A JPH09260232 A JP H09260232A JP 7062296 A JP7062296 A JP 7062296A JP 7062296 A JP7062296 A JP 7062296A JP H09260232 A JPH09260232 A JP H09260232A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シリコン基板10と化合物半導体層11との
界面に生じる導電層20を容易に分断することができる
化合物半導体基板を提供する。 【解決手段】 単結晶基板10上に化合物半導体層11
が積層された化合物半導体基板において、前記化合物半
導体層11のへき開面に沿って生じたクラック35と、
前記単結晶基板10上に形成された該クラック35の発
生源となるパターン30と、を有すること特徴とする化
合物半導体基板。
界面に生じる導電層20を容易に分断することができる
化合物半導体基板を提供する。 【解決手段】 単結晶基板10上に化合物半導体層11
が積層された化合物半導体基板において、前記化合物半
導体層11のへき開面に沿って生じたクラック35と、
前記単結晶基板10上に形成された該クラック35の発
生源となるパターン30と、を有すること特徴とする化
合物半導体基板。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単結晶基板上に化
合物半導体層をエピタキシャル成長させることにより形
成した化合物半導体基板およびその製造方法に関する。
合物半導体層をエピタキシャル成長させることにより形
成した化合物半導体基板およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体を用いた半導体デバイス
は、一般にシリコン半導体を用いたものより高速・高周
波域で動作することが可能であるため、高周波領域で使
用される半導体装置として利用され、また、半導体レー
ザとしても用いられるため、次第にその利用が広がって
いる。
は、一般にシリコン半導体を用いたものより高速・高周
波域で動作することが可能であるため、高周波領域で使
用される半導体装置として利用され、また、半導体レー
ザとしても用いられるため、次第にその利用が広がって
いる。
【0003】このように化合物半導体を用いたデバイス
の需要は多くなっているにもかかわらず、化合物半導体
のみによるバルク基板の口径は未だ3〜4インチ、大き
くても5インチ程度であり、8インチや12インチとい
った大口径化が達成されているシリコン基板と比較し、
その上に形成される半導体デバイスの量産化を困難とす
る一因になっている。
の需要は多くなっているにもかかわらず、化合物半導体
のみによるバルク基板の口径は未だ3〜4インチ、大き
くても5インチ程度であり、8インチや12インチとい
った大口径化が達成されているシリコン基板と比較し、
その上に形成される半導体デバイスの量産化を困難とす
る一因になっている。
【0004】そこで、注目されているのが、シリコン基
板上に、エピタキシャル成長法によって化合物半導体層
を成長させた化合物半導体基板である。このようにシリ
コン基板上に化合物半導体をエピタキシャル成長される
ことで、提供される化合物半導体基板としての大口径化
を行うことが可能となる。また、このシリコン基板上に
化合物半導体層を形成した基板は、丈夫であり、熱電導
性が高いために半導体装置を形成した際の放熱性に優れ
るなどの特徴を有する。
板上に、エピタキシャル成長法によって化合物半導体層
を成長させた化合物半導体基板である。このようにシリ
コン基板上に化合物半導体をエピタキシャル成長される
ことで、提供される化合物半導体基板としての大口径化
を行うことが可能となる。また、このシリコン基板上に
化合物半導体層を形成した基板は、丈夫であり、熱電導
性が高いために半導体装置を形成した際の放熱性に優れ
るなどの特徴を有する。
【0005】しかし、この様なシリコン基板上に化合物
半導体層を形成した化合物半導体基板では、シリコン基
板のシリコンがエピタキシャル成長された化合物半導体
に対してドナー源となり、シリコン基板と化合物半導体
層との界面で抵抗値の低い導電層が形成され、例えば、
この化合物半導体基板上に作成される素子の電極、配線
およびパッドなどの部分に、この導電層を介して他の素
子の電極、配線またはパッドとの間で大きな寄生容量が
生じ、素子の高周波特性に悪影響を及ぼすといった問題
がある。
半導体層を形成した化合物半導体基板では、シリコン基
板のシリコンがエピタキシャル成長された化合物半導体
に対してドナー源となり、シリコン基板と化合物半導体
層との界面で抵抗値の低い導電層が形成され、例えば、
この化合物半導体基板上に作成される素子の電極、配線
およびパッドなどの部分に、この導電層を介して他の素
子の電極、配線またはパッドとの間で大きな寄生容量が
生じ、素子の高周波特性に悪影響を及ぼすといった問題
がある。
【0006】そこで、この様な導電層による不具合を防
止するためには、導電層部分を分断する必要がある。従
来、この様な導電層を分断するための方法として、例え
ば特開昭7−326731号公報には、図6に示すよう
に、シリコン基板10上にGaAs層11および12を
積層した構造を有する基板を用いた半導体装置におい
て、電極、配線またはパッドを含む領域を取り囲むよう
に、シリコン基板10とGaAs層11との界面部分に
できる導電層20に高抵抗な領域7を設けた半導体装置
が開示されている。
止するためには、導電層部分を分断する必要がある。従
来、この様な導電層を分断するための方法として、例え
ば特開昭7−326731号公報には、図6に示すよう
に、シリコン基板10上にGaAs層11および12を
積層した構造を有する基板を用いた半導体装置におい
て、電極、配線またはパッドを含む領域を取り囲むよう
に、シリコン基板10とGaAs層11との界面部分に
できる導電層20に高抵抗な領域7を設けた半導体装置
が開示されている。
【0007】この公報の中で、高抵抗な領域7の具体的
なものとしては、シリコン基板10上にGaAs層11
をエピタキシャル成長後、高抵抗な領域7を形成する部
分に不純物をイオン注入して導電層を高抵抗化したり、
また、高抵抗な領域7とする部分をエッチングによりシ
リコン基板面に至るまで除去する(図6に示したもの)
ことにより形成している。
なものとしては、シリコン基板10上にGaAs層11
をエピタキシャル成長後、高抵抗な領域7を形成する部
分に不純物をイオン注入して導電層を高抵抗化したり、
また、高抵抗な領域7とする部分をエッチングによりシ
リコン基板面に至るまで除去する(図6に示したもの)
ことにより形成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この様に従来の技術で
は、導電層を分断するために、エピタキシャル成長後イ
オン注入を行ったり、エッチングによって除去するため
の加工工程を行う必要がある。
は、導電層を分断するために、エピタキシャル成長後イ
オン注入を行ったり、エッチングによって除去するため
の加工工程を行う必要がある。
【0009】そこで、本発明は、化合物半導体層のエピ
タキシャル成長後、シリコン基板と化合物半導体層との
界面に生じる導電層を分断するための特別な加工工程を
行うことなく、化合物半導体基板としての製造を効率化
し得る、導電層を分離した化合物半導体基板およびその
製造方法を提供することを目的とする。
タキシャル成長後、シリコン基板と化合物半導体層との
界面に生じる導電層を分断するための特別な加工工程を
行うことなく、化合物半導体基板としての製造を効率化
し得る、導電層を分離した化合物半導体基板およびその
製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の本発明は、単結晶基板上に化合物半導
体層が積層された化合物半導体基板において、前記化合
物半導体層のへき開面に沿って生じたクラックと、前記
単結晶基板上に形成された該クラックの発生源となるパ
ターンと、を有することを特徴とする化合物半導体基
板。
の請求項1記載の本発明は、単結晶基板上に化合物半導
体層が積層された化合物半導体基板において、前記化合
物半導体層のへき開面に沿って生じたクラックと、前記
単結晶基板上に形成された該クラックの発生源となるパ
ターンと、を有することを特徴とする化合物半導体基
板。
【0011】また、上記目的を達成するための請求項2
記載の本発明は、単結晶基板上に、該単結晶基板と熱膨
張係数の異なる化合物半導体層をエピタキシャル成長さ
せる化合物半導体基板の製造方法において、前記単結晶
基板上に、前記化合物半導体層をエピタキシャル成長さ
せた際、この化合物半導体層がへき開する方向にクラッ
クを発生させるためのパターンを形成する段階と、該パ
ターンを形成した単結晶基板上に、前記化合物半導体層
をクラックが発生する膜厚となるまでエピタキシャル成
長させる段階と、を有することを特徴とする化合物半導
体基板の製造方法である。
記載の本発明は、単結晶基板上に、該単結晶基板と熱膨
張係数の異なる化合物半導体層をエピタキシャル成長さ
せる化合物半導体基板の製造方法において、前記単結晶
基板上に、前記化合物半導体層をエピタキシャル成長さ
せた際、この化合物半導体層がへき開する方向にクラッ
クを発生させるためのパターンを形成する段階と、該パ
ターンを形成した単結晶基板上に、前記化合物半導体層
をクラックが発生する膜厚となるまでエピタキシャル成
長させる段階と、を有することを特徴とする化合物半導
体基板の製造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して本
発明の実施の形態を説明する。なお、同一機能を有する
部材には同一の付号を付した。
発明の実施の形態を説明する。なお、同一機能を有する
部材には同一の付号を付した。
【0013】ここで説明する本発明の一実施の形態は、
単結晶基板としてシリコン基板を用い、その上に化合物
半導体としてGaAs層をエピタキシャル成長により形
成した化合物半導体基板(GaAsonSi)である。
単結晶基板としてシリコン基板を用い、その上に化合物
半導体としてGaAs層をエピタキシャル成長により形
成した化合物半導体基板(GaAsonSi)である。
【0014】本発明を適用したGaAsonSi基板の
製造は、まず、図1に示すように基板表面の面方位(1
00)のシリコン基板10上に、後に形成するGaAs
層に発生させるクラックの始点と終点になる位置に微小
なパターン30を形成する。
製造は、まず、図1に示すように基板表面の面方位(1
00)のシリコン基板10上に、後に形成するGaAs
層に発生させるクラックの始点と終点になる位置に微小
なパターン30を形成する。
【0015】この微小パターン30は、例えば酸化シリ
コン(SiO2 )や窒化シリコン(SiNx )をシリコ
ン基板10全面にCVD法や熱酸化法によって、膜厚
0.2〜0.5μm程度形成し、その後、レジスト塗
布、フォトリソグラフィーおよびエッチングによって、
1〜10μm角程度の正方形パターンとしたものであ
る。ここで、この微小パターンの大きさを上記のように
1〜10μmとしたのは、現在のフォトリソグラフィー
やエッチング技術などから特にその下限値については、
あまりに微小なパターンを形成する場合、特別なリソグ
ラフィー装置や方法が必要となりその工程に掛かる費用
が高くなり好ましくないのでこの様な大きさとしたもの
である。ただし、大きさの上限を10μmとしたのは、
あまり大きなパターンを形成した場合に、その後にエピ
タキシャル成長させるGaAa層の結晶性に悪影響(例
えば結晶性が不揃いで多結晶化したり不規則なクラック
が生じるなど)が生じるためである。また、膜厚につい
ても0.2〜0.5μmに限定されるものではないが、
あまりにも薄いと、後述のGaAsエピタキシャル成長
工程において、その前の洗浄工程などにより剥離したり
洗浄液のエッチング作用で溶解したりするため好ましく
なく、その下限を0.2μm程度としたものであり、上
限については、0.5μmを越えて厚くした場合には、
エピタキシャル成長時にこのパターン周辺部分のGaA
s自体の結晶性に影響を与え、好ましくないので0.5
μm程度としたものである。
コン(SiO2 )や窒化シリコン(SiNx )をシリコ
ン基板10全面にCVD法や熱酸化法によって、膜厚
0.2〜0.5μm程度形成し、その後、レジスト塗
布、フォトリソグラフィーおよびエッチングによって、
1〜10μm角程度の正方形パターンとしたものであ
る。ここで、この微小パターンの大きさを上記のように
1〜10μmとしたのは、現在のフォトリソグラフィー
やエッチング技術などから特にその下限値については、
あまりに微小なパターンを形成する場合、特別なリソグ
ラフィー装置や方法が必要となりその工程に掛かる費用
が高くなり好ましくないのでこの様な大きさとしたもの
である。ただし、大きさの上限を10μmとしたのは、
あまり大きなパターンを形成した場合に、その後にエピ
タキシャル成長させるGaAa層の結晶性に悪影響(例
えば結晶性が不揃いで多結晶化したり不規則なクラック
が生じるなど)が生じるためである。また、膜厚につい
ても0.2〜0.5μmに限定されるものではないが、
あまりにも薄いと、後述のGaAsエピタキシャル成長
工程において、その前の洗浄工程などにより剥離したり
洗浄液のエッチング作用で溶解したりするため好ましく
なく、その下限を0.2μm程度としたものであり、上
限については、0.5μmを越えて厚くした場合には、
エピタキシャル成長時にこのパターン周辺部分のGaA
s自体の結晶性に影響を与え、好ましくないので0.5
μm程度としたものである。
【0016】この微小パターン30のパターン間隔は、
例えば、後に形成するGaAs上のトランジスタやその
他の素子の電極のパターンと予め一致させておいたり、
また、形成するトランジスタや素子のチャネル形成部分
のみを導電層から分断するようにチャネル間隔を元にし
て一定間隔に複数形成するようにしても良い。
例えば、後に形成するGaAs上のトランジスタやその
他の素子の電極のパターンと予め一致させておいたり、
また、形成するトランジスタや素子のチャネル形成部分
のみを導電層から分断するようにチャネル間隔を元にし
て一定間隔に複数形成するようにしても良い。
【0017】次に、このような微小パターン30を形成
したシリコン基板10上にGaAsを、その限界膜厚以
上にエピタキシャル成長させる。ここで、限界膜厚と称
するのは、成長させたGaAsとシリコン基板との熱膨
張係数の違いによって加わる応力のためにエピタキシャ
ル成長させたGaAs層11にクラックが発生する膜厚
である。この限界膜厚は、これまでの経験や実験などの
結果、シリコン基板上のGaAsの場合約4μmであ
る。
したシリコン基板10上にGaAsを、その限界膜厚以
上にエピタキシャル成長させる。ここで、限界膜厚と称
するのは、成長させたGaAsとシリコン基板との熱膨
張係数の違いによって加わる応力のためにエピタキシャ
ル成長させたGaAs層11にクラックが発生する膜厚
である。この限界膜厚は、これまでの経験や実験などの
結果、シリコン基板上のGaAsの場合約4μmであ
る。
【0018】このGaAsのエピタキシャル成長時、シ
リコン基板のシリコン原子がエピタキシャル成長中のG
aAsに拡散して、シリコン原子がピーク値で最大10
18cm-3程度拡散したn型の導電層20が形成される。
リコン基板のシリコン原子がエピタキシャル成長中のG
aAsに拡散して、シリコン原子がピーク値で最大10
18cm-3程度拡散したn型の導電層20が形成される。
【0019】限界膜厚以上にエピタキシャル成長させた
GaAs層11には、図2aおよびbに示すように、先
程シリコン基板10上に形成した微小パターン30を、
その始点または終点として、GaAsの結晶配列によっ
て決まるへき開面に沿ってクラック35が発生する。す
なわち、本発明を適用することで、このGaAs層11
に発生するクラック35をシリコン基板10上に形成し
た微小パターン30によって制御しているものである。
そして、このクラック35はシリコン基板10面上に達
しており、シリコン基板10とGaAs層11との界面
部分に生じる導電層20を分断する。なお、図2aは平
面図であり、図2bは図2a中のC−C線に沿った断面
図である。
GaAs層11には、図2aおよびbに示すように、先
程シリコン基板10上に形成した微小パターン30を、
その始点または終点として、GaAsの結晶配列によっ
て決まるへき開面に沿ってクラック35が発生する。す
なわち、本発明を適用することで、このGaAs層11
に発生するクラック35をシリコン基板10上に形成し
た微小パターン30によって制御しているものである。
そして、このクラック35はシリコン基板10面上に達
しており、シリコン基板10とGaAs層11との界面
部分に生じる導電層20を分断する。なお、図2aは平
面図であり、図2bは図2a中のC−C線に沿った断面
図である。
【0020】したがって、この様にして得られたGaA
sonSi基板を用いて各種デバイスを形成すれば、シ
リコン基板10とGaAs層11との界面部分に生じる
導電層20が任意の位置で分断されているため、高抵抗
GaAsバルク基板を用いたものと同様に良好な特性を
有するデバイスとなる。このデバイス形成に際しては、
GaAs層11上にさらにGaAsや他の化合物半導
体、例えばAlGaAs、InGaAs、InP、Zn
Seなどを積層してもよいことは言うまでもない。
sonSi基板を用いて各種デバイスを形成すれば、シ
リコン基板10とGaAs層11との界面部分に生じる
導電層20が任意の位置で分断されているため、高抵抗
GaAsバルク基板を用いたものと同様に良好な特性を
有するデバイスとなる。このデバイス形成に際しては、
GaAs層11上にさらにGaAsや他の化合物半導
体、例えばAlGaAs、InGaAs、InP、Zn
Seなどを積層してもよいことは言うまでもない。
【0021】なお、本発明においては、限界膜厚となる
ように化合物半導体層を単結晶基板上にエピタキシャル
成長させることができれば容易に実施することができる
ものであり、上述したようなシリコン基板上にGaAs
層をエピタキシャル成長させたものに限定されるもので
はなく、単結晶基板とその上に形成する化合物半導体層
との熱膨張係数の違いによって、単結晶基板上の化合物
半導体層に引っ張り応力が加わるような組み合わせであ
れば好適に実施することができ、例えば単結晶基板とし
て、シリコン基板の他、SiC単結晶基板を用いてもよ
く、また、化合物半導体層としては、III −V族化合物
半導体、例えばIII 族元素としてGa、In,Alと、
V族元素としてAs、P、Nなどを適宜組み合わせた化
合物半導体層を単層または積層したものであっても良
い。そして、これらの基板上における限界膜厚は、厳密
には基板とその上に形成する化合物半導体層との熱膨張
係数の差によって決まり、また格子定数の違いも影響す
るが、多くの場合化合物半導体の種類によらず、単結晶
基板との関係で略同様となり、前記したシリコン基板上
では約4μm、SiC基板上では約0.6μmで化合物
半導体層にクラックが生じる。
ように化合物半導体層を単結晶基板上にエピタキシャル
成長させることができれば容易に実施することができる
ものであり、上述したようなシリコン基板上にGaAs
層をエピタキシャル成長させたものに限定されるもので
はなく、単結晶基板とその上に形成する化合物半導体層
との熱膨張係数の違いによって、単結晶基板上の化合物
半導体層に引っ張り応力が加わるような組み合わせであ
れば好適に実施することができ、例えば単結晶基板とし
て、シリコン基板の他、SiC単結晶基板を用いてもよ
く、また、化合物半導体層としては、III −V族化合物
半導体、例えばIII 族元素としてGa、In,Alと、
V族元素としてAs、P、Nなどを適宜組み合わせた化
合物半導体層を単層または積層したものであっても良
い。そして、これらの基板上における限界膜厚は、厳密
には基板とその上に形成する化合物半導体層との熱膨張
係数の差によって決まり、また格子定数の違いも影響す
るが、多くの場合化合物半導体の種類によらず、単結晶
基板との関係で略同様となり、前記したシリコン基板上
では約4μm、SiC基板上では約0.6μmで化合物
半導体層にクラックが生じる。
【0022】
【実施例】以下、本発明による化合物半導体基板を用い
たデバイスの実施例を説明する。
たデバイスの実施例を説明する。
【0023】実施例1 本実施例1は、本発明を適用した化合物半導体基板にパ
ワー用GaAsMESFETを集積化したデバイスで、
図3は平面図であり、図4aは図3のA−A線に沿う断
面図であり、図4bは図3のB−B線に沿う断面図であ
る。
ワー用GaAsMESFETを集積化したデバイスで、
図3は平面図であり、図4aは図3のA−A線に沿う断
面図であり、図4bは図3のB−B線に沿う断面図であ
る。
【0024】このデバイスは、4つのFET41,4
2,43,44を集積化したもので、その構造は、図示
するように、単結晶基板である比抵抗100Ωcm以
上、好ましくは500Ωcm以上の高抵抗p型シリコン
基板10上に、不純物濃度1×1015cm-3のp型Ga
As層11を4μm、その上に不純物濃度5×1016c
m-3のp型AlGaAs層12を1μm、さらにその上
にチャネル層となる不純物濃度2×1017cm-3のn型
GaAs層13を1μm、それぞれエピタキシャル成長
させ、チャネルとなる部分を以外のn型GaAs層13
を除去し、チャネル部分にゲート電極4を形成し、Ga
As層13を除去した部分にソース領域4に接続された
ソースパッド2、同様にドレイン領域6に接続されたド
レインパッド3、およびゲート電極4と接続されたゲー
トパッド1をそれぞれ形成したものである。ここで、ソ
ースパッド2およびドレインパッド3は4つのFETに
共通化されており、ゲートパッド1は2つのFETごと
に共通化されている。そして、本実施例1では、各FE
Tが分離されるように、クラック35が形成されてい
る。
2,43,44を集積化したもので、その構造は、図示
するように、単結晶基板である比抵抗100Ωcm以
上、好ましくは500Ωcm以上の高抵抗p型シリコン
基板10上に、不純物濃度1×1015cm-3のp型Ga
As層11を4μm、その上に不純物濃度5×1016c
m-3のp型AlGaAs層12を1μm、さらにその上
にチャネル層となる不純物濃度2×1017cm-3のn型
GaAs層13を1μm、それぞれエピタキシャル成長
させ、チャネルとなる部分を以外のn型GaAs層13
を除去し、チャネル部分にゲート電極4を形成し、Ga
As層13を除去した部分にソース領域4に接続された
ソースパッド2、同様にドレイン領域6に接続されたド
レインパッド3、およびゲート電極4と接続されたゲー
トパッド1をそれぞれ形成したものである。ここで、ソ
ースパッド2およびドレインパッド3は4つのFETに
共通化されており、ゲートパッド1は2つのFETごと
に共通化されている。そして、本実施例1では、各FE
Tが分離されるように、クラック35が形成されてい
る。
【0025】このクラック35は、既に実施の形態とし
て説明したものと同様であり、予めシリコン基板10上
に、このクラック35の始点と終点となる位置に酸化シ
リコンや窒化シリコンによる微小パターンを設けた後、
GaAs層11をその限界膜厚と同じ4μmの厚さでエ
ピタキシャル成長させることによって形成されたもので
ある。これにより、シリコン基板10とGaAs層11
との界面部分に形成される導電層20が分断され、集積
化した4つのFETをそれぞれ導電層20から電気的に
分離することができ、1つのFET部分に生じる寄生容
量が他のFETに生じる寄生容量と直列に結合すること
がなくなり、パワー用GaAsMESFETを集積化し
たデバイスの特性が向上する。
て説明したものと同様であり、予めシリコン基板10上
に、このクラック35の始点と終点となる位置に酸化シ
リコンや窒化シリコンによる微小パターンを設けた後、
GaAs層11をその限界膜厚と同じ4μmの厚さでエ
ピタキシャル成長させることによって形成されたもので
ある。これにより、シリコン基板10とGaAs層11
との界面部分に形成される導電層20が分断され、集積
化した4つのFETをそれぞれ導電層20から電気的に
分離することができ、1つのFET部分に生じる寄生容
量が他のFETに生じる寄生容量と直列に結合すること
がなくなり、パワー用GaAsMESFETを集積化し
たデバイスの特性が向上する。
【0026】実施例2 次に本発明を適用してOEICを製作した実施例につい
て説明する。
て説明する。
【0027】OEIC(Opto Electric IC)とは、半
導体レーザ素子と、それを駆動するためのFETなどの
周辺回路を集積化したものであり、以下に説明するよう
に本発明を適用することで、図5に示すように、半導体
レーザ素子50とそれを駆動するためのFETなどの周
辺回路51を1つのシリコン基板10上に作製すること
が可能となる。
導体レーザ素子と、それを駆動するためのFETなどの
周辺回路を集積化したものであり、以下に説明するよう
に本発明を適用することで、図5に示すように、半導体
レーザ素子50とそれを駆動するためのFETなどの周
辺回路51を1つのシリコン基板10上に作製すること
が可能となる。
【0028】本実施例2におけるOEICは、シリコン
基板上10に、まず、後述する半導体レーザ素子50の
へき開反射面52となるクラックを発生させるための微
小パターンを酸化シリコンや窒化シリコンなどにより形
成する。この微小パターンは本発明の実施の形態として
説明したものと同様である。
基板上10に、まず、後述する半導体レーザ素子50の
へき開反射面52となるクラックを発生させるための微
小パターンを酸化シリコンや窒化シリコンなどにより形
成する。この微小パターンは本発明の実施の形態として
説明したものと同様である。
【0029】その後、この微小パターンを形成したシリ
コン基板10上に、GaAs層11をクラックが入らな
い程度の厚み、例えば4μm以上をエピタキシャル成長
させ、その上に通常の半導体レーザ形成と同様に、バッ
ファ層61、クラッド層62、活性層60、およびコン
タクト層63となる各種化合物半導体層を積層する。
コン基板10上に、GaAs層11をクラックが入らな
い程度の厚み、例えば4μm以上をエピタキシャル成長
させ、その上に通常の半導体レーザ形成と同様に、バッ
ファ層61、クラッド層62、活性層60、およびコン
タクト層63となる各種化合物半導体層を積層する。
【0030】これによりシリコン基板10上に形成した
微小パターンを始点および終点として、成長温度から室
温に降温する際にクラックが生じる。
微小パターンを始点および終点として、成長温度から室
温に降温する際にクラックが生じる。
【0031】このクラックは、化合物半導体層のへき開
面に沿って発生するため、これをそのまま半導体レーザ
50のへき開反射面52として利用することができる。
その後最後に形成したGaAs層の不要な部分を除去
し、電極の形成を行った後、半導体レーザ素子50とし
て用いる部分以外のシリコン基板10上の全ての化合物
半導体層を除去してシリコン基板1面を露出させ、この
部分にFETなどの周辺回路51を作製することで、前
記のように、半導体レーザと周辺回路を同一基板上に集
積化したOEICを作製することができる。なお、シリ
コン基板上の周辺回路は化合物半導体層を形成する前に
作製しておいてもよく、その場合には、周辺回路作製
後、半導体レーザ素子を形成する部分に、前述の如く、
クラックの始点や終点となる微小パターンを形成した
後、各種化合物半導体層をエピタキシャル成長させて、
半導体レーザ素子を形成しても良い。
面に沿って発生するため、これをそのまま半導体レーザ
50のへき開反射面52として利用することができる。
その後最後に形成したGaAs層の不要な部分を除去
し、電極の形成を行った後、半導体レーザ素子50とし
て用いる部分以外のシリコン基板10上の全ての化合物
半導体層を除去してシリコン基板1面を露出させ、この
部分にFETなどの周辺回路51を作製することで、前
記のように、半導体レーザと周辺回路を同一基板上に集
積化したOEICを作製することができる。なお、シリ
コン基板上の周辺回路は化合物半導体層を形成する前に
作製しておいてもよく、その場合には、周辺回路作製
後、半導体レーザ素子を形成する部分に、前述の如く、
クラックの始点や終点となる微小パターンを形成した
後、各種化合物半導体層をエピタキシャル成長させて、
半導体レーザ素子を形成しても良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、請求項ご
とに以下のような効果を奏する。請求項1記載の本発明
によれば、単結晶基板上に化合物半導体層を形成した化
合物半導体基板において、予め形成したパターンを発生
源としたクラックを化合物半導体層に形成したことで、
このクラックにより化合物半導体層と単結晶基板界面部
分に生じる導電層を分断させることができるので、この
半導体基板を用いてデバイスを作製した場合に、複数の
素子間や素子内における電極や配線、パッド間に生じる
寄生容量が導電層を介して結合することがなくなり、デ
バイス全体としての寄生容量を少なくすることができ、
デバイス特性を向上させ得る。
とに以下のような効果を奏する。請求項1記載の本発明
によれば、単結晶基板上に化合物半導体層を形成した化
合物半導体基板において、予め形成したパターンを発生
源としたクラックを化合物半導体層に形成したことで、
このクラックにより化合物半導体層と単結晶基板界面部
分に生じる導電層を分断させることができるので、この
半導体基板を用いてデバイスを作製した場合に、複数の
素子間や素子内における電極や配線、パッド間に生じる
寄生容量が導電層を介して結合することがなくなり、デ
バイス全体としての寄生容量を少なくすることができ、
デバイス特性を向上させ得る。
【0033】請求項2記載の発明によれば、単結晶基板
上に後にエピタキシャル成長させる化合物半導体層にク
ラックを生じせしめるパターンを形成し、その上に化合
物半導体層をエピタキシャル成長させることとしたの
で、化合物半導体層に生じるクラックの位置を前記単結
晶基板上に形成するパターンによって制御することがで
き、例えば、このクラックを半導体レーザ素子のへき開
反射面に利用すれば、化合物半導体基板の製造工程中に
自動的にへき開面を得ることが可能となる。
上に後にエピタキシャル成長させる化合物半導体層にク
ラックを生じせしめるパターンを形成し、その上に化合
物半導体層をエピタキシャル成長させることとしたの
で、化合物半導体層に生じるクラックの位置を前記単結
晶基板上に形成するパターンによって制御することがで
き、例えば、このクラックを半導体レーザ素子のへき開
反射面に利用すれば、化合物半導体基板の製造工程中に
自動的にへき開面を得ることが可能となる。
【図1】 本発明の実施の形態を説明するための平面図
である。
である。
【図2】 本発明の実施の形態を説明するための平面図
と断面図で、図2aは平面図であり、図2bは図2a中
のC−C線に沿う断面図である。
と断面図で、図2aは平面図であり、図2bは図2a中
のC−C線に沿う断面図である。
【図3】 本発明を適用した実施例1のMESFETデ
バイス平面図である。
バイス平面図である。
【図4】 図3に示すMESFETの断面図で、図4a
は図3中のA−A線に沿う断面図であり、図4bは図3
中のB−B線に沿う断面図である。
は図3中のA−A線に沿う断面図であり、図4bは図3
中のB−B線に沿う断面図である。
【図5】 本発明を適用した実施例2のOEICの断面
図である。
図である。
【図6】 従来の半導体装置の断面図である。
1…ゲートパッド、 2…ソースパッド、 3…ドレインパッド、 4…ゲート電極、 5…ソース領域、 6…ドレイン領域、 10…シリコン基板、 11…GaAs層、 12…AlGaAs層、 13…GaAs層(チャネル)、 20…導電層、 30…微笑パターン、 35…クラック、 50…半導体レーザ、 51…周辺回路、 52…へき開反射面。
Claims (2)
- 【請求項1】 単結晶基板上に化合物半導体層が積層さ
れた化合物半導体基板において、 前記化合物半導体層のへき開面に沿って生じたクラック
と、 前記単結晶基板上に形成された該クラックの発生源とな
るパターンと、を有することを特徴とする化合物半導体
基板。 - 【請求項2】 単結晶基板上に、該単結晶基板と熱膨張
係数の異なる化合物半導体層をエピタキシャル成長させ
る化合物半導体基板の製造方法において、 前記単結晶基板上に、前記化合物半導体層をエピタキシ
ャル成長させた際、この化合物半導体層がへき開する方
向にクラックを発生させるためのパターンを形成する段
階と、 該パターンを形成した単結晶基板上に、前記化合物半導
体層をクラックが発生する膜厚となるまでエピタキシャ
ル成長させる段階と、を有することを特徴とする化合物
半導体基板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7062296A JPH09260232A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 化合物半導体基板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7062296A JPH09260232A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 化合物半導体基板およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09260232A true JPH09260232A (ja) | 1997-10-03 |
Family
ID=13436910
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7062296A Withdrawn JPH09260232A (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 化合物半導体基板およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09260232A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8592677B2 (en) | 2010-10-04 | 2013-11-26 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Substrate, solar cell including the substrate, and method of manufacturing the same |
-
1996
- 1996-03-26 JP JP7062296A patent/JPH09260232A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8592677B2 (en) | 2010-10-04 | 2013-11-26 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Substrate, solar cell including the substrate, and method of manufacturing the same |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030603 |