JPH09261007A - デジタルフィルタ装置 - Google Patents

デジタルフィルタ装置

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JPH09261007A
JPH09261007A JP8072857A JP7285796A JPH09261007A JP H09261007 A JPH09261007 A JP H09261007A JP 8072857 A JP8072857 A JP 8072857A JP 7285796 A JP7285796 A JP 7285796A JP H09261007 A JPH09261007 A JP H09261007A
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JP
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level
impulse response
pass filter
infinite impulse
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JP8072857A
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Yoichi Uramoto
洋一 浦本
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Original Assignee
Sony Corp
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    • H—ELECTRICITY
    • H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H17/00—Networks using digital techniques
    • H03H17/02—Frequency selective networks
    • H03H17/04—Recursive filters

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無限インパルス応答型デジタルフィルタを用
いたデジタルフィルタ装置において、無限インパルス応
答型デジタルフィルタの位相回転の影響を受けずに、所
定周波数域の出力レベルを任意に制御することができる
と共に、減衰特性の傾きが急峻となるデジタルフィルタ
装置を得る。 【解決手段】 入力端子1に並列接続された種類の異な
る一対の無限インパルス応答型デジタルフィルタ3L
A、5AAと、一対の無限インパルス応答型デジタルフ
ィルタ3LA、5AAの各出力側にそれぞれ設けられた
レベル制御手段4、6と、一対のレベル制御手段4、6
の各出力を加算して出力端子2に供給する加算器7とを
有し、一対の無限インパルス応答型デジタルフィルタ3
LA、5AAとの周波数に対する位相特性を略一致させ
ると共に、一対のレベル制御手段4、6の制御レベルを
調整して、所定周波数域の出力レベルを制御するように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声信号用イコラ
イザ装置、トーンコントロール装置等に適用して好適な
無限インパルス応答型デジタルフィルタフィルタ{以
下、単に、IIRフィルタと略称する場合もある)を用
いたデジタルフィルタ装置に関する。尚、IIRはInfi
nite Impulse Response (インフィニッツ・インパルス
・レスポンス)の各単語の頭文字をとったものである。
【0002】
【従来の技術】車載用のCDプレーヤでは、ロードノイ
ズや、エンジンノイズによって、中低音域が聴き難いた
め、トーンコントローラやラウドネスコントローラ等の
フィルタ装置を用いて、音声信号の中低音域(略200
Hz以下)の出力レベルを可変自在となし、その中低音
域の出力レベルを適当なレベルで強調し得るようにして
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のフィルタ
装置の減衰特性の傾きは、6dB/octと頗る緩やか
であるため、中低音域に隣接する減衰側の音域がフィル
タ特性の影響を受け、好ましくなかった。
【0004】かかる点に鑑み、本発明は、無限インパル
ス応答型デジタルフィルタを用いたデジタルフィルタ装
置において、無限インパルス応答型デジタルフィルタの
位相回転の影響を受けずに、所定周波数域の出力レベル
を任意に制御することができると共に、減衰特性の傾き
が急峻となるデジタルフィルタ装置を提案しようとする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力端子に並
列接続された種類の異なる一対の無限インパルス応答型
デジタルフィルタと、一対の無限インパルス応答型デジ
タルフィルタの各出力側にそれぞれ設けられたレベル制
御手段と、一対のレベル制御手段の各出力を加算して出
力端子に供給する加算器とを有し、一対の無限インパル
ス応答型デジタルフィルタの周波数に対する位相特性を
略一致させると共に、一対のレベル制御手段の制御レベ
ルを調整して、所定周波数域の出力レベルを制御するよ
うにしたことを特徴とするデジタルフィルタ装置であ
る。
【0006】かかる本発明によれば、一対の無限インパ
ルス応答型デジタルフィルタの周波数に対する位相特性
が近似せしめられているので、無限インパルス応答型デ
ジタルフィルタの位相回転の悪影響が、デジタルフィル
タ装置のフィルタ特性に及ばない。又、一対のレベル制
御手段の制御レベルを調整することによって、所定周波
数域(通過帯域又は減衰帯域)の出力レベルが制御され
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、図1を参照して、本発明
の実施の形態を説明する。この実施の形態は、例えば、
CDプレーヤ等の音響再生装置、特に、車載用音響再生
装置に適用したイコライザ(トーンコントローラ)の場
合で、略200Hz以下の中低音域の音声信号のレベル
を制御することができるようした場合である。
【0008】8は全体としてイコライザを示し、1はデ
ジタル音声信号の入力端子、2は等化されたデジタル音
声信号の出力端子である。入力端子1に供給されるデジ
タル音声信号は、ここでは、CD(コンパクトディス
ク)プレーヤからの再生信号であって、デジタル音声信
号である。
【0009】3LAは4次IIRフィルタからなるバタ
ワースローパスフィルタで、2次IIRフィルタからな
るバタワースローパスフィルタ3La、3Lbの縦続回
路から構成される。ローパスフィルタ3LAの次段、即
ち、ローパスフィルタ3Lbの次段には、レベル制御手
段(デジタル増幅器又はデジタル減衰器から構成され
る)4が接続されている。5AAは2次IIRフィルタ
5aからなるオールパスフィルタで、そのオールパスフ
ィルタ5AAの次段には、レベル制御手段(デジタル増
幅器又はデジタル減衰器から構成される)6が接続され
ている。
【0010】入力端子1からのデジタル音声信号が、そ
れぞれ4次IIRフィルタからなるローパスフィルタ3
LA及び2次IIRフィルタからなるオールパスフィル
タ5AAに供給される。そして、レベル制御手段4、6
の各出力が加算器(デジタル加算器)(全加算器)7に
供給されて加算され、その加算出力が出力端子2に供給
される。
【0011】そして、4次IIRフィルタからなるロー
パスフィルタ3LA及び2次IIRフィルタからなるオ
ールパスフィルタ5AAの位相回転角は、共に最大36
0°と等しくなるが、この場合に、ローパスフィルタ3
LA及びオールパスフィルタ5AAの入力デジタル音声
信号の周波数に対する位相特性を略一致させるようにす
る。この位相特性の一致については、後に詳述する。
【0012】次に、図4を参照して、この実施の形態の
デジタルフィルタ装置の動作を説明する。図4Aのa
は、4次IIRフィルタからなるローパスフィルタ3L
Aの周波数特性、即ち、入力デジタル音声信号の周波数
に対する出力デジタル音声信号のレベルの特性を示し、
これは低域通過特性を示す。その遮断周波数を、200
Hz付近に設定する。このローパスフィルタ3LAは、
4次IIRフィルタからなるので、その減衰特性の傾き
は24dB/octとなり、急峻となる。
【0013】図4Bのbは、2次IIRフィルタからな
るオールパスフィルタの周波数特性、即ち、入力デジタ
ル音声信号の周波数に対する出力デジタル音声信号のレ
ベルの特性を示し、これは全域通過特性を示す。
【0014】入力端子1に供給されるデジタル音声信号
のレベルを、元のデジタル音声信号のレベルのK0 倍
(但し、0<K0 <1)とし、ここでは、例えば、K0
=1/4としておく。そして、レベル制御手段4の入力
レベルに対する出力レベルの比K1 を、−1〜3の範囲
で可変するようにし、レベル制御手段6の入力レベルに
対する出力レベルの比K2 を1に固定する。かくする
と、出力端子2に出力される出力デジタル音声信号のレ
ベルは、0〜1の範囲で変化する。尚、入力レベルに対
する出力レベルの比が負数になるのは、デジタル音声信
号の位相反転を意味する。
【0015】かくすると、イコライザ全体の周波数特性
は、K1 −1>0のときは、図4Cのc1に示す如く低
域通過特性(低域強調特性)を呈し、K1 −1<0のと
きは、図4Cのc2に示す如く低域阻止特性{高域通過
特性(高域強調特性)}を呈する。尚、イコライザ全体
の周波数特性は、K1 −1=0とすれば、オールパス特
性を呈する。従って、レベル制御手段4の入力出力レベ
ル比K1 を、上述のように−1〜3の範囲で可変するこ
とによって、出力デジタル音声信号の中低音域のレベル
を強めたり、弱めたりすることができる。
【0016】上述のK0 、K1 及びK2 の関係を一般的
に述べれば、次ようになる。入力端子1に供給されるデ
ジタル音声信号のレベルを、元のデジタル音声信号のレ
ベルと等しいままの状態で、K0 を0<K0 <1となる
任意の値とし、レベル制御手段4の入出力レベル比K1
を−K0 〜(1−K0 )の範囲で可変し、レベル制御手
段6の入出力レベル比K2 をK0 に固定する。尚、レベ
ル制御手段4の入出力レベル比K1 をK0 に固定し、レ
ベル制御手段6の入出力レベル比K2 を−K0〜(1−
K0 )の範囲で可変するようにしても良い。
【0017】上述したように、4次IIRフィルタから
なるローパスフィルタ3LA及び2次IIRフィルタか
らなるオールパスフィルタ5AAの位相回転角は、共に
最大360°となるが、この場合に、ローパスフィルタ
3LA及びオールパスフィルタ5AAの入力デジタル音
声信号の周波数に対する位相特性を略一致させることに
ついて説明する。但し、ローパスフィルタ3LA及びオ
ールパスフィルタ5AAの入力デジタル音声信号の周波
数に対する位相特性を、完全に等しくすることはできな
い。
【0018】ここでは、4次IIRフィルタからなるバ
タワースローパスフィルタ3LA及び2次IIRフィル
タからなるオールパスフィルタ5AAの入力デジタル音
声信号の周波数に対する位相特性が略一致するときの、
オールパスフィルタ5AAのQ(Qulity Factor : コリ
ティファクタ)であるQa を求めるが、その前に、これ
らの位相特性が完全には一致しないことを説明する。オ
ールパスフィルタ5AAのQであるQa を変数とし、ロ
ーパスフィルタ3LA及びオールパスフィルタ5AAの
周波数に対する位相特性が完全に一致するものと仮定す
る。ローパスフィルタ3LA及びオールパスフィルタ5
AAの角周波数ωに対する位相特性曲線の式を、数1、
数2にそれぞれ示す。尚、Q1 、Q2 は、ローパスフィ
ルタ3LAを構成する2次IIRフィルタからなるロー
パスフィルタ3La、3LbのQをそれぞれ示す。
【0019】
【数1】
【0020】
【数2】
【0021】数1、数2の両式を等しいと置くと、数3
に示す式が成立し、Q1 =Q1 でなかえれば、オールパ
スフィルタ5AAのQであるQa は存在しないことにな
る。
【0022】
【数3】
【0023】数1、数2の式を角周波数ωで微分して、
これらの位相特性曲線の傾きが等しいものと仮定して、
オールパスフィルタ5AAのQであるQaを求めてみ
た。次の数4の式はその結果である。尚、α及びβは定
数となる。
【0024】
【数4】
【0025】数3及び図4の式を比較すると、ローパス
フィルタ3LAの特性曲線と、オールパスフィルタ5A
Aの特性曲線は、理論的には一致しないことが分かる。
【0026】そこで、ローパスフィルタ3LAの特性曲
線と、オールパスフィルタ5AAの特性曲線が略一致す
るときのオールパスフィルタ5AAのQであるQa を求
めることにする。先ず、数5に示すように、両特性曲線
の差分arg diff(ω) をとる。
【0027】
【数5】
【0028】次に、差分arg diff(ω) を角周波数ωで
積分すると、数6に示す式が得られる。
【0029】
【数6】
【0030】この数6の式から、arg DIFF( Qa ) が最
小になるとき、両位相特性曲線は最も一致するものと考
える。この場合、Q1 、Q2 は定数となる。デジタルフ
ィルタ装置は、このときのオールパスフィルタ5AAの
QであるQa をパラメータとして、係数乗算器の係数を
求めることによって得られる。
【0031】次に、図2を参照して、本発明の他の実施
の形態を説明する。この実施の形態の場合も、例えば、
CDプレーヤ等の音響再生装置、特に、車載用音響再生
装置に適用したイコライザ(トーンコントローラ)の場
合で、略200Hz以下の中低音域の音声信号のレベル
を制御することができるようしにものである。尚、図2
において、図1と対応する部分には同一符号を付して、
重複説明を省略する。この実施の形態では、図1の実施
の形態における2次IIRフィルタからなるバタワース
ローパスフィルタ3La、3Lbの縦続回路からなる4
次IIRフィルタからなるバタワースローパスフィルタ
3LAの代わりに、2次IIRフィルタからなるバタワ
ースハイパスフィルタ3Ha、3Hbの縦続回路からな
る4次IIRフィルタからなるバタワースハイパスフィ
ルタ3HAを設けたものである。その他の構成は、図1
の構成と同様である。
【0032】この実施の形態の場合も、4次IIRフィ
ルタからなるハイパスフィルタ3HA及び2次IIRフ
ィルタからなるオールパスフィルタ5AAの位相回転角
は、共に最大360°となるが、この場合に、ハイパス
フィルタ3HA及びオールパスフィルタ5AAの入力デ
ジタル音声信号の周波数に対する位相特性を略一致させ
るようにする。
【0033】次に、図5を参照して、この図2の実施の
形態のデジタルフィルタ装置の動作を説明する。図5A
のaは、4次IIRフィルタからなるハイパスフィルタ
3HAの周波数特性、即ち、入力デジタル音声信号の周
波数に対する出力デジタル音声信号のレベルの特性を示
し、これは高域通過特性(低域阻止特性)を示す。その
遮断周波数を、200Hz付近に設定する。このハイパ
スフィルタ3HAは、4次IIRフィルタからなるの
で、その減衰特性の傾きは24dB/octとなり、急
峻となる。
【0034】図5Bのbは、2次IIRフィルタからな
るオールパスフィルタの周波数特性、即ち、入力デジタ
ル音声信号の周波数に対する出力デジタル音声信号のレ
ベルの特性を示し、これは全域通過特性を示す。
【0035】入力端子1に供給されるデジタル音声信号
のレベルを、元のデジタル音声信号のレベルのK0 倍
(但し、0<K0 <1)とし、ここでは、例えば、K0
=1/4としておく。そして、レベル制御手段4の入力
レベルに対する出力レベルの比K1 を、−1〜3の範囲
で可変するようにし、レベル制御手段6の入力レベルに
対する出力レベルの比K2 を1に固定する。かくする
と、出力端子2に出力される出力デジタル音声信号のレ
ベルは、0〜1の範囲で変化する。尚、入力レベルに対
する出力レベルの比が負数になるのは、デジタル音声信
号の位相反転を意味する。
【0036】かくすると、イコライザ全体の周波数特性
は、K1 −1>0のときは、図4Cのc1に示す如く
{高域通過特性(高域強調特性)}(低域阻止特性)を
呈し、K1 −1<0のときは、図5Cのc2に示す如く
高域阻止特性{低域通過特性(低域強調特性)}を呈す
る。尚、イコライザ全体の周波数特性は、K1 −1=0
とすれば、オールパス特性を呈する。従って、レベル制
御手段4の入力出力レベル比K1 を、上述のように−1
/4〜3の範囲で可変することによって、出力デジタル
音声信号の中低音域のレベルを弱めたり、強めたりする
ことができる。
【0037】上述のK0 、K1 及びK2 の関係を一般的
に述べれば、次ようになる。入力端子1に供給されるデ
ジタル音声信号のレベルを、元のデジタル音声信号のレ
ベルと等しいままの状態で、K0 を0<K0 <1となる
任意の値とし、レベル制御手段4の入出力レベル比K1
を−K0 〜(1−K0 )の範囲で可変し、レベル制御手
段6の入出力レベル比K2 をK0 に固定する。尚、レベ
ル制御手段4の入出力レベル比K1 をK0 に固定し、レ
ベル制御手段6の入出力レベル比K2 を−K0〜(1−
K0 )の範囲で可変するようにしても良い。
【0038】図3は本発明の更に他の実施の形態を示
し、入力端子1及び出力端子2間に、図1及び図2の各
イコライザ8を縦続接続して、バス及びトレブルの出力
レベルを独立に制御するようにしたイコライザ(トーン
コントローラ)を構成した場合である。
【0039】次に、図6を参照して、本発明の更に他の
実施の形態を説明する。尚、図6において、図1と対応
する部分には、同一符号を付してある。この実施の形態
は、例えば、CDプレーヤ等の音響再生装置、特に、車
載用音響再生装置に適用したイコライザ(トーンコント
ローラ)の場合で、略200Hz以下の中低音域の音声
信号のレベルを制御することができるようしにものであ
る。
【0040】1はデジタル音声信号の入力端子、2は等
化されたデジタル音声信号の出力端子である。入力端子
1に供給されるデジタル音声信号は、ここでは、CD
(コンパクトディスク)プレーヤからの再生信号であ
る。
【0041】3LBは8次IIRフィルタからなるバタ
ワースローパスフィルタで、2次IIRフィルタからな
るバタワースローパスフィルタ3La、3Lb、3L
c、3Ldの縦続回路から構成される。ローパスフィル
タ3LBの次段、即ち、ローパスフィルタ3Ldの次段
には、レベル制御手段(デジタル増幅器又はデジタル減
衰器から構成される)4が接続されている。5ABは4
次IIRフィルタ5aからなるオールパスフィルタで、
2次IIRフィルタからなるオールパスフィルタ5a、
5bの縦続回路から構成される。そのオールパスフィル
タ5ABの次段には、レベル制御手段(デジタル増幅器
又はデジタル減衰器から構成される)6が接続されてい
る。
【0042】入力端子1からのデジタル音声信号が、そ
れぞれ8次IIRフィルタからなるローパスフィルタ3
LB及び4次IIRフィルタからなるオールパスフィル
タ5ABに供給される。そして、レベル制御手段4、6
の各出力が加算器(デジタル加算器)(全加算器)7に
供給されて加算され、その加算出力が出力端子2に供給
される。
【0043】そして、8次IIRフィルタからなるロー
パスフィルタ3LB及び4次IIRフィルタからなるオ
ールパスフィルタ5ABの位相回転角は、共に最大72
0°となるが、この場合に、ローパスフィルタ3LB及
びオールパスフィルタ5Bの入力デジタル音声信号の周
波数に対する位相特性を略一致させるようにする。そし
て、ローパスフィルタ3LBの特性曲線と、オールパス
フィルタ5ABの特性曲線が略一致するときのオールパ
スフィルタ5ABのQであるQa を求め、両特性曲線の
差分arg diff(ω) をとり、その差分arg diff(ω) を
角周波数ωで積分することによって、数6の式に準じた
式が得られ、その式から、arg DIFF(Qa ) が最小にな
るとき、両位相特性曲線は最も一致する。そこで、デジ
タルフィルタ装置は、このときのオールパスフィルタ5
ABのQであるQa をパラメータとして、係数乗算器の
係数を求めることによって得る。
【0044】以下に、それぞれ係数乗算器、遅延器(遅
延量はZ-1、即ち、デジタル音声信号のクロック信号の
1クロック周期)及び加算器から構成されるそれぞれ2
次IIRフィルタからなる各ローパスフィルタ3La〜
3Ld及びそれぞれ2次IIRフィルタからなる各オー
ルパスフィルタ5a、5bの各係数乗算器の係数を以下
に示す。
【0045】ローパスフィルタ3Laの係数乗算器L1
0〜L14の係数は次にの通りである。L10:0.0
00197、L11:0.000395、L12:0.
000197、L13:−1.944842、L14:
0.945632。
【0046】ローパスフィルタ3Lbの係数乗算器L2
0〜L24の係数は次にの通りである。L20:0.0
00198、L21:0.000397、L22:0.
000198、L23:−1.952924、L24:
0.953717。
【0047】ローパスフィルタ3Lcの係数乗算器L3
0〜L34の係数は次にの通りである。L30:0.0
00200、L31:0.000400、L32:0.
000200、L33:−1.968036、L34:
0.968835。
【0048】ローパスフィルタ3Ldの係数乗算器L4
0〜L44の係数は次にの通りである。L40:0.0
00202、L41:0.000404、L42:0.
000202、L43:−1.988137、L44:
0.988945。
【0049】オールパスフィルタ5aの係数乗算器A1
0〜A13の係数は次の通りである。A10:0.94
9711、A11:−1.948920、A12:−
1.948920、A13:0.949711。
【0050】オールパスフィルタ5bの係数乗算器A2
0〜A23の係数は次の通りである。A20:0.97
9391、A21:−1.948588、A22:−
1.978588、A23:0.979391。
【0051】図6において、入力端子1に供給されるデ
ジタル音声信号のレベルを、元のデジタル音声信号のレ
ベルのK0 倍(但し、0<K0 <1)とし、ここでは、
例えば、K0 =1/4としておく。そして、レベル制御
手段4の入力レベルに対する出力レベルの比K1 を、−
1〜3の範囲で可変するようにし、レベル制御手段6の
入力レベルに対する出力レベルの比K2 を1に固定す
る。かくすると、出力端子2に出力される出力デジタル
音声信号のレベルは、0〜1の範囲で変化する。尚、入
力レベルに対する出力レベルの比が負数になるのは、デ
ジタル音声信号の位相反転を意味する。
【0052】かくすると、イコライザ全体の周波数特性
は、K1 −1>0のときは、低域通過特性(低域強調特
性)を呈し、K1 −1<0のときは、低域阻止特性{高
域通過特性(高域強調特性)}を呈する。尚、イコライ
ザ全体の周波数特性は、K1−1=0とすれば、オール
パス特性を呈する。従って、レベル制御手段4の入力出
力レベル比K1 を、上述のように−1/4〜3の範囲で
可変することによって、出力デジタル音声信号の中低音
域のレベルを強めたり、弱めたりすることができる。
【0053】上述のK0 、K1 及びK2 の関係を一般的
に述べれば、次ようになる。入力端子1に供給されるデ
ジタル音声信号のレベルを、元のデジタル音声信号のレ
ベルと等しいままの状態で、K0 を0<K0 <1となる
任意の値とし、レベル制御手段4の入出力レベル比K1
を−K0 〜(1−K0 )の範囲で可変し、レベル制御手
段6の入出力レベル比K2 をK0 に固定する。尚、レベ
ル制御手段4の入出力レベル比K1 をK0 に固定し、レ
ベル制御手段6の入出力レベル比K2 を−K0〜(1−
K0 )の範囲で可変するようにしても良い。
【0054】尚、図6において、8次IIRフィルタか
らなるバタワースローパスフィルタ3LBを、8次II
Rフィルタからなるバタワースハイパスフィルタに置換
することができる。
【0055】本発明の実施の形態を、一般的に述べれ
ば、次にのようになる。入力端子に並列接続された種類
の異なる一対のIIRフィルタと、一対のIIRフィル
タの各出力側にそれぞれ設けられたレベル制御手段と、
一対のレベル制御手段の各出力を加算して出力端子に供
給する加算器とを有し、一対のIIRフィルタの周波数
に対する位相特性を略一致させると共に、一対のレベル
制御手段の制御レベルを調整して、所定周波数域の出力
レベルを制御するようにしたデジタルフィルタ装置であ
って、一対のIIRフィルタは、それぞれ4n(但し、
nは自然数)を次数とするIIRフィルタからなる、例
えば、バタワースローパスフィルタ(又はバタワースハ
イパスフィルタ)及び2nを次数とすIIRフィルタか
らなるオールパスフィルタである。この場合のデジタル
フィルタ装置の減衰特性の傾きは、(24dB/oc
t)×2nとなる。
【0056】次に、図7を参照して、本発明の更に他の
実施の形態を説明する。11はDSP(デジタルシグナ
ルプロセッサ)、15はDSPを制御する制御CPU
で、これらにて、上述のデジタルフィルタ装置を構成す
る。DSP11は、制御CPU15の制御の下に、デジ
タルフィルタ装置のIIRフィルタの係数乗算器におけ
る係数乗算、遅延器における1クロック周期の遅延、加
算器における加算と、レベル制御手段4、6におけるレ
ベル制御(一定係数乗算及び可変係数乗算)、加算器7
における加算等の演算を行う。
【0057】しかして、CD再生装置10からのデジタ
ル音声信号がDSB11に供給され、DSB11の出力
であるデジタル音声信号がD/A変換器12に供給され
てアナログ音声信号に変換され、その音声信号が低周波
増幅器13を通じてスピーカ14に供給されると共に、
磁気テープ記録装置(記録再生装置)に供給されて、磁
気テープに記録される(光磁気ディスク記録装置又は記
録再生装置に供給されて、光磁気ディスクに記録され
る)。
【0058】尚、アナログ音声信号を、図7のDSB1
1に供給するときは、その音声信号をA/D変換器に供
給してデジタル音声信号に変換してから、DSB11に
供給する。
【0059】尚、本発明によるデジタルフィルタ装置に
供給する信号は、デジタル音声信号に限らず、デジタル
映像信号、その他のデジタル信号が可能である。
【0060】又、デジタルフィルタ装置における出力レ
ベルが制御される所定周波数域は、低域、高域に限ら
ず、帯域であっても良い。
【0061】
【発明の効果】第1の本発明によれば、入力端子に並列
接続された種類の異なる一対の無限インパルス応答型デ
ジタルフィルタと、一対の無限インパルス応答型デジタ
ルフィルタの各出力側にそれぞれ設けられたレベル制御
手段と、一対のレベル制御手段の各出力を加算して出力
端子に供給する加算器とを有し、一対の無限インパルス
応答型デジタルフィルタの周波数に対する位相特性を略
一致させると共に、一対のレベル制御手段の制御レベル
を調整して、所定周波数域の出力レベルを制御するよう
にしたので、無限インパルス応答型デジタルフィルタの
位相回転の影響を受けずに、所定周波数域の出力レベル
を任意に制御することができると共に、減衰特性の傾き
が急峻となるデジタルフィルタ装置を得ることができ
る。そして、この第1の本発明によれば、減衰特性の傾
きが急峻となるために、所定周波数域に隣接する減衰側
の周波数域に対するフィルタ特性の影響を、大幅に軽減
することができる。
【0062】第2の本発明によれば、第1の本発明のデ
ジタルフィルタ装置において、一対の無限インパルス応
答型デジタルフィルタは、それぞれ4n(但し、nは自
然数)を次数とするバタワース無限インパルス応答型デ
ジタルローパスフィルタ及び2nを次数とす無限インパ
ルス応答型デジタルオールパスフィルタであるので、第
1の本発明の効果に加えて、低域及び高域の出力レベル
を任意に制御することのできるデジタルフィルタ装置を
得ることができる。
【0063】第3の本発明によれば、第1の本発明のデ
ジタルフィルタ装置において、一対の無限インパルス応
答型デジタルフィルタは、それぞれ4n(但し、nは自
然数)を次数とするバタワース無限インパルス応答型デ
ジタルハイパスフィルタ及び2nを次数とす無限インパ
ルス応答型デジタルオールパスフィルタであるので、第
1の本発明の効果に加えて、高域及び低域の出力レベル
を任意に制御することのできるデジタルフィルタ装置を
得ることができる。
【0064】第4の本発明によれば、第1の本発明のデ
ジタルフィルタ装置において、入力端子に供給される信
号は、デジタル音声信号であり、所定周波数域である中
低音域(例えば、略200Hz以下)の出力レベルを制
御し得る周波数特性を有するので、第1の本発明の効果
に加えて、車載用音響再生装置に適用したときに、再生
音響の車内におけるロードノイズやエンジンノイズによ
る妨害を抑圧して、車内の雑音特性に応じて再生音質を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック線図であ
る。
【図2】本発明の他の実施の形態を示すブロック線図で
ある。
【図3】本発明の更に他の実施の形態を示すブロック線
図である。
【図4】本発明の実施の形態の動作説明に供する特性曲
線図である。
【図5】本発明の他の実施の他の形態の動作説明に供す
る特性曲線図である。
【図6】本発明の更に他の実施の形態を示すブロック線
図である。
【図7】本発明の更に他の実施の形態を示すブロック線
図である。
【符号の説明】
1 入力端子、2 出力端子、3La〜3Ld それぞ
れ2次IIRフィルタを用いたバタワースローパスフィ
ルタ、3LA 4次IIRフィルタを用いたバタワース
ローパスフィルタ、3LB 8次IIRフィルタを用い
たバタワースローパスフィルタ、3Ha、3Hb それ
ぞれ2次IIRフィルタを用いたバタワースハイパスフ
ィルタ、3HA 4次IIRフィルタを用いたバタワー
スハイパスフィルタ、4 レベル制御手段、5AA(5
a)、5b それぞれ2次IIRフィルタを用いたオー
ルパスフィルタ、5AB 4次IIRフィルタを用いた
オールパスフィルタ、6 レベル制御手段、7 加算
器、8 イコライザ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子に並列接続された種類の異なる
    一対の無限インパルス応答型デジタルフィルタと、 前記一対の無限インパルス応答型デジタルフィルタの各
    出力側にそれぞれ設けられたレベル制御手段と、 前記一対のレベル制御手段の各出力を加算して出力端子
    に供給する加算器とを有し、 前記一対の無限インパルス応答型デジタルフィルタの周
    波数に対する位相特性を略一致させると共に、前記一対
    のレベル制御手段の制御レベルを調整して、所定周波数
    域の出力レベルを制御するようにしたことを特徴とする
    デジタルフィルタ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタルフィルタ装置
    において、 前記一対の無限インパルス応答型デジタルフィルタは、
    それぞれ4n(但し、nは自然数)を次数とするバタワ
    ース無限インパルス応答型デジタルローパスフィルタ及
    び2nを次数とす無限インパルス応答型デジタルオール
    パスフィルタであることを特徴とするデジタルフィルタ
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデジタルフィルタ装置
    において、 前記一対の無限インパルス応答型デジタルフィルタは、
    それぞれ4n(但し、nは自然数)を次数とするバタワ
    ース無限インパルス応答型デジタルハイパスフィルタ及
    び2nを次数とす無限インパルス応答型デジタルオール
    パスフィルタであることを特徴とするデジタルフィルタ
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のデジタルフィルタ装置
    において、 前記入力端子に供給される信号は、デジタル音声信号で
    あり、 前記所定周波数域である中低音域の出力レベルを制御し
    得る周波数特性を有することを特徴とするデジタルフィ
    ルタ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のデジタルフィルタ装置
    において、 前記中低音域は略200Hz以下であることを特徴とす
    るデジタルフィルタ装置。
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