JPH09262937A - 両面離型積層フイルム - Google Patents

両面離型積層フイルム

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JPH09262937A
JPH09262937A JP9932796A JP9932796A JPH09262937A JP H09262937 A JPH09262937 A JP H09262937A JP 9932796 A JP9932796 A JP 9932796A JP 9932796 A JP9932796 A JP 9932796A JP H09262937 A JPH09262937 A JP H09262937A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】文書の修正に使用する修正テープ又は糊テープ
の基体として好適な両面離型積層フイルムを提供する。 【解決手段】共押出により複合化された少なくとも2層
から成るポリエステルフイルムの両面(A)及び(B)
に離型層を設けて成り、下記式(1)〜(3)を同時に
満足する。 【数1】0.05≦RaB ≦2・・・・・(1) 1≦FB /FA ≦6 ・・・・・(2) 5≦FA +FB ≦70・・・・・(3) 上記式中、RaB はB面側の中心線平均粗さ(μm )、
A はA面側の剥離力(gf/50mm 幅)、FB はB面側の
剥離力(gf/50mm 幅)を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両面離型積層フイ
ルムに関し、詳しくは文書の修正に使用される修正テー
プまたは糊テープの基体として好適な両面離型積層フイ
ルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、事務用品分野において、文書の修
正に修正液や糊剤などが使用されているが、これらは、
何れも溶液ないしはペースト状の製品であるため、使用
の際に修正不要箇所まで付着または糊付けされる等の不
都合がある。
【0003】近時、上記の問題を解決するため、白色顔
料層を有する種々の修正用テープが提案されている(特
開平4−131297号公報、特開平5−134378
号公報、特開平6−127774号公報など)。上記の
修正用テープは、修正が必要な個所にテープ状の白色顔
料層を転写させて使用され、乾燥時間が不要であり、目
標の場所のみを修正し得る等の利点を備えている。
【0004】また、アクリル系などの糊剤層を有する糊
テープも提案されている。この糊テープは、修正が必要
な個所にテープ状の糊剤層を転写(塗布)した後、その
上に適当な大きさの修正紙を貼り合わせて使用され、目
標の場所のみに糊剤を塗布し得る等の利点がある。
【0005】ところで、上記の提案に係る修正用テープ
や糊テープの基体には、両面に離型層を設けた紙が主と
して使用されているが、斯かる基体では厚さに制限があ
るため、コンパクト化することが困難である。そこで、
上記の紙の代わりにポリエステルフイルムの利用が考え
られるが、両面に設けられる離型層の剥離力が適当な値
でない場合は、実際の使用場面において、巻回された修
正テープからの当該修正テープの引き出しがスムーズに
行われない問題がある。
【0006】すなわち、修正テープの引出し時の剥離力
が弱過ぎる(軽すぎる)場合は、白色顔料層が基体から
容易に脱落する等の不都合があり、逆に、剥離力が強過
ぎる(重すぎる)場合は、白色顔料層の剥離不良が生じ
る。これらの傾向は、糊テープの場合も同様である。ま
た、修正テープの基体として、ポリエステルフイルムを
使用した場合は、転写後のテープ状の白色顔料層(白色
テープ)がぎらつくと言う問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記実情に鑑
みなされたものであり、その目的は、文書の修正に使用
する修正テープ又は糊テープの基体として好適な両面離
型積層フイルムを提供することにある。
【0008】すなわち、本発明の要旨は、共押出により
複合化された少なくとも2層から成るポリエステルフイ
ルムの両面(A)及び(B)に離型層を設けて成り、下
記式(1)〜(3)を同時に満足することを特徴とする
両面離型積層フイルムに存する。
【0009】
【数2】0.05≦RaB ≦2・・・・・(1) 1≦FB /FA ≦6 ・・・・・(2) 5≦FA +FB ≦70・・・・・(3) 上記式中、RaB はB面側の中心線平均粗さ(μm )、
A はA面側の剥離力(gf/50mm 幅)、FB はB面側の
剥離力(gf/50mm 幅)を表す。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、共押出により複合化された少なくとも
2層から成るポリエステルフイルム(以下、積層フイル
ムと言う)とは、全ての層が押出口金から共に溶融押し
出される、いわゆる共押出法により押し出され、縦方向
および横方向の二軸方向に配向させたフイルムを言う。
本発明で使用するポリエステルは、ホモポリエステルで
あっても共重合ポリエステルであってもよい。
【0011】上記のホモポリエステルは、芳香族ジカル
ボン酸と脂肪族グリコールとを重縮合させて得られる。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸などが挙げられ、脂肪族グリコ
ールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が挙げら
れる。代表的なホモポリエステルとしては、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリエチレン−2,6−
ナフタレンジカルボキシレート(PEN)等が例示され
る。
【0012】上記の共重合ポリエステルは、上記のホモ
ポリエステル中に共重合成分として第三成分を含有させ
て得られる。第三成分の割合は、通常30モル%以下の
範囲から選択される。共重合ポリエステルに使用される
上記以外のジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、
フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン
酸、セバシン酸、オキシカルボン酸(例えばP−オキシ
安息香酸など)等が挙げられ、上記以外のグリコール成
分としては、プロピレングリコール、ブタンジオール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグ
リコール等が挙げられる。
【0013】複合化された層のうち、外層を構成するポ
リエステルB層には、シリカ、炭酸カルシウム、カオリ
ン、酸化チタン等の粒子が含有され、後述の特定の中心
線平均粗さ(RaB )に調整される。粒子の平均粒径
は、通常1〜7μm、好ましくは1.4〜3.5μmの
範囲とされ、粒子の含有量は、ポリエステルに対して
0.05〜20重量%の範囲とされる。
【0014】粒子の含有量が0.05重量%未満の場合
は、光沢度が高すぎて修正インキ層転写後のぎらつき防
止効果が不充分となる。粒子の含有量が20重量%を超
える場合は、製膜の際の押出工程における粒子の分散性
が悪いため、フイルムの機械的強度低下による破断発生
などの問題がある。
【0015】上記の粒子は、例えば、ポリエステルを製
造する任意の段階において添加することが出来るが、エ
ステル化の段階またはエステル交換反応終了後の重縮合
反応開始前の段階で添加するのが好ましい。そして、添
加する粒子は、エチレングリコール等に分散させたスラ
リーとして使用するのが好ましい。また、ベント付き混
練押出機を使用し、エチレングリコール又は水などに分
散させた粒子のスラリーとポリエステル原料とをブレン
ドする方法、または、混練押出機を使用し、乾燥させた
粒子とポリエステル原料とをブレンドする方法なども採
用することが出来る。
【0016】積層フイルムの厚さは(総厚さ)は、通常
1〜25μm、好ましくは9〜20μmの範囲とされ
る。厚さが1μm未満の場合は、両面離型積層フイルム
に加工する際の連続性に支障を来たし、厚さが25μm
を超える場合は、リール状に巻き取ってカセットに収納
する際の長尺化が困難となる。
【0017】積層フイルムのB層(外層)の厚さは、通
常0.5〜20μm、好ましくは1〜10μmの範囲と
される。B層の厚さが0.5μm未満の場合は、当該層
に含有してされている粒子が脱落し易くなり、また、当
該粒子によるフイルム表面の光沢度低下が充分発揮され
ない。B層の厚さが20μmを超える場合は、当該B層
と接する他の層の厚みが薄くなり、他の層の構成ポリエ
ステルに再生原料を使用して製造コストの低減を図ろう
とする場合にその効果が低減する。
【0018】上記の積層フイルムは、通常、次の様な共
押出法よって製造される。先ず、複数台の押出機、複数
層のマルチマニホールドダイ又はフィードブロックを使
用し、各層のポリエステルを積層して口金から溶融シー
トとして押し出し、冷却ロールで冷却固化して未延伸シ
ートを得る。この場合、シートの平面性を向上させるた
め、シートと回転冷却ドラムとの密着性を高める必要が
あり、静電印加密着法および/または液体塗布密着法が
好ましく採用される。
【0019】静電印加密着法とは、通常、シートの上面
側にシートの流れと直行する方向に線状電極を張架し、
当該電極に約5〜10kVの直流電圧を印加することに
より、シートに静電荷を付与してシートとドラムとの密
着性を向上させる方法である。また、液体塗布密着法と
は、回転冷却ドラム表面の全体または一部(例えばシー
ト両端部と接触する部分のみ)に液体を均一に塗布する
ことにより、ドラムとシートとの密着性を向上させる方
法である。本発明においては必要に応じ両者を併用して
もよい。
【0020】次いで、得られた未延伸フイルムは二軸方
向に延伸して二軸配向される。すなわち、先ず、前記の
未延伸シートを一方向にロール又はテンター方式の延伸
機により延伸する。延伸温度は、通常70〜120℃、
好ましくは80〜110℃であり、延伸倍率は、通常
2.5〜7倍、好ましくは3.0〜6倍である。次い
で、一段目の延伸方向と直交する方向に延伸を行う。延
伸温度は、通常70〜120℃、好ましくは80〜11
5℃であり、延伸倍率は、通常3.0〜7倍、好ましく
は3.5〜6倍である。そして、引き続き、130〜2
50℃の範囲の温度で30%以内の弛緩下で熱処理を行
い、二軸延伸フイルムを得る。
【0021】上記の延伸においては、一方向の延伸を2
段階以上で行う方法を使用することも出来る。その場
合、最終的に二方向の延伸倍率がそれぞれ上記範囲とな
る様に行うのが好ましい。また、前記の未延伸シートを
面積倍率が10〜40倍になる様に同時二軸延伸を行う
ことも可能である。更に、必要に応じて熱処理を行う前
または後に再度縦および/または横方向に延伸してもよ
い。
【0022】本発明においては、延伸工程中にフイルム
表面を処理する、所謂インラインコーティングを行うこ
とが出来る。例えば、1段目の延伸が終了後、2段目の
延伸前に、帯電防止性、滑り性、接着性などの改良、二
次加工性改良などの目的で、水溶液、水系エマルジョ
ン、水系スラリー等のコーティング処理を行うことが出
来る。なお、積層フイルムには、各種安定剤、紫外線吸
収剤、滑剤、顔料、酸化防止剤および可塑剤などが添加
されていてもよい。
【0023】本発明において、積層フイルムのB面側の
中心線平均粗さ(RaB )は下記式(1)を満足する必
要がある。
【0024】
【数3】0.05≦RaB ≦2・・・・・(1)
【0025】特に、修正テープの基体用として本発明の
両面離型積層フイルムを使用する場合、B面側のフイル
ム表面の中心線平均粗さRaB が0.05μm未満では
修正テープ転写後のテープ状の白色顔料層がぎらつき、
一方、RaB が2μmを超えると白色テープに凹凸跡が
転写し平面性などを悪化させる。
【0026】本発明において、積層フイルムのB面側の
表面は、上記RaB の条件を満足した上で光沢度が50
%以下であることが好ましい。斯かる追加的条件を満足
することにより、白色テープ転写後のぎらつきをより少
なくすることが出来る。積層フイルムのA面側の中心線
平均粗さ(RaA )も0.05〜2μmの範囲であるこ
とが好ましい。
【0027】本発明において、離型層は、硬化性シリコ
ーン樹脂を主成分とした離型層であることが好ましい。
硬化性シリコーン樹脂としては、溶剤付加型、溶剤縮合
型、溶剤紫外線硬化型、無溶剤付加型、無溶剤縮合型、
無溶剤紫外線硬化型、無溶剤電子線硬化型などの何れの
タイプであってもよい。
【0028】溶剤付加型のシリコーン樹脂は、例えば、
白金触媒を使用することにより、末端にビニル基を導入
したポリジメチルシロキサンを架橋させて塗膜を形成
し、溶剤縮合型のシリコーン樹脂は、有機錫触媒下の存
在下にベースポリマーにあるシラノール基と架橋剤の官
能基との間で縮重合反応が起こって塗膜を形成する。
【0029】溶剤紫外線硬化型のシリコーン樹脂として
は、シリコーンゴムにアクリル系官能基を使用して光硬
化させる通常のタイプ、紫外線のオニウム塩分解により
強酸を発生させてエポキシ基開裂後に架橋させるタイ
プ、ビニルシロキサンへのチオールの付加反応にて架橋
するタイプ等が挙げられる。
【0030】無溶剤付加型のシリコーン樹脂としては、
Si原子に結合したアルケニル基の重合反応を利用した
もの、Si−CH=CH2 とH−Siとの付加反応を利
用したものが多い。無溶剤紫外線硬化型のシリコーン樹
脂においては、溶剤紫外線硬化型と同様の反応にて硬化
が進行する。但し、溶剤型と異なり、分子量を低く抑え
且つ低粘度化しているため、反応性は極めて高い。
【0031】硬化性シリコーン樹脂の具体例としては、
信越化学工業(株)製の商品KS−774、KS−77
5、KS−778、KS−779H、KS−856、X
−62−2422、X−62−2461、KNS−30
5、KNS−3000、X−62−1256、ダウ・コ
ーニング・アジア(株)製の商品DKQ3−202、D
KQ3−203、DKQ3−204、DKQ3−20
5、DKQ3−210、東芝シリコーン(株)製の商品
YSR−3022、TPR−6700、TPR−672
0、TPR−6721等が挙げられる。
【0032】積層フイルム両面における硬化性シリコー
ン樹脂の組み合わせとしては、付加型同士、縮合型同
士、紫外線硬化型同士、付加・紫外線硬化型などが考え
られる。また、製品要求特性に応じ、特に、経時による
剥離安定性を考慮する場合は、縮合型同士の組み合わせ
が好ましい。そして、本発明の両面離型積層フイルムを
修正テープ又は糊テープの基体として使用する場合は、
シリコーン樹脂の移行が少ない方が好ましく、そのた
め、残留接着率が85%以上のタイプの硬化性シリコー
ン樹脂が好適に使用される。
【0033】本発明において、積層フイルムの両面に離
型剤を塗布して離型層を形成する方法としては、バーコ
ート、リバースロールコート、グラビアコート、ロッド
コート、エアドクターコート、ドクターブレードコート
等、従来より公知の塗工方式を採用することが出来る。
【0034】離型層の厚さは、粗面化した表面への塗工
性の観点から、0.01〜5μmの範囲が好ましい。離
型層の厚さが0.01μm未満の場合は、塗工安定性に
欠けて均一な塗膜を得るのが困難であるり、逆に、5μ
mを超える場合は、厚すぎて実用面で好ましくない。
【0035】本発明の両面離型積層フイルムは、修正テ
ープ又は糊テープの基体として好適に使用されが、本発
明においては、A面側(軽剥離面)の剥離力(gf/50mm
幅)FA とB面側(重剥離面)の剥離力(gf/50mm 幅)
B とは、次の式(2)及び(3)を同時に満足するこ
とが重要である。
【0036】
【数4】1≦FB /FA ≦6 ・・・・・(2) 5≦FA +FB ≦70・・・・・(3)
【0037】式(2)は、A面側とB面側との剥離力比
率を規定し、式(3)は、両面の剥離力レベルを規定し
ている。式(2)において、軽剥離面(A)に対する重
剥離面(B面)の剥離力比率は、好ましくは2〜4であ
る。剥離力比率が1未満の場合、極端に剥離力が軽くな
り、その結果、本発明の両面離型積層フイルムを基材と
してその表面に例えば白色顔料層を形成して修正テープ
とした際、白色顔料層が基材から容易に脱落し、また、
加工中に巻ズレ等の不具合が発生する。
【0038】一方、剥離力比率が6を超える場合、重剥
離面(B面)側の剥離力が重くなり過ぎ、その結果、白
色顔料層の剥離不良を生じる。そこで、更に、式(3)
において、両面の剥離力の合計が5〜70(gf/50mm) を
超えない様に規定し、軽剥離面(A面)及び重剥離面
(B面)の剥離力レベルを一定の範囲内に抑える必要が
ある。
【0039】本発明の両面離型積層フイルムを修正テー
プの基体として使用する場合、修正テープのための白色
顔料層は、白色顔料、バインダー、添加剤などから構成
される。白色顔料として、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸
カルシウム、炭酸バリウム等が挙げられ、これらは、1
種類または2種類以上の混合物として使用される。一
方、バインダーとしては、代表的にはセルロース系樹
脂、具体的には、エチルセルロース等が挙げられる。添
加剤としては、分散剤や可塑剤が挙げられるが、添加剤
は任意成分である。白色顔料層は、上記の各成分を含有
する修正インキを調製し、これを本発明の両面離型積層
フイルムの重剥離面(B面)に塗布した後に乾燥するこ
とにより形成される。
【0040】本発明の両面離型積層フイルムを糊テープ
の基体として使用する場合、糊剤層は、アクリル系など
の糊剤層が好適に使用される。糊剤層は、本発明の両面
離型積層フイルムの重剥離面(B面)に形成される。白
色顔料層および糊剤層の厚さ(乾燥後の厚さ)は、通
常、基材の厚さの1.2倍以内とされる。
【0041】本発明において、積層フイルムを使用する
利点として、片面のみを選択的粗面化することが可能
であること、薄膜化基材の粗面化に伴う機械的強度の
低下を単層に比べて低減することが可能であること等が
挙げられる。
【0042】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例中「部」とあるのは固形分としての「重量部」を示
す。また、本発明で使用した評価方法は次の通りであ
る。
【0043】(1)表面粗さ(Ra)評価方法:中心線
表面粗さRa(μm)を持って表面粗さとした。(株)
小坂研究所社製表面粗さ測定機(SE−3F)を使用
し、JIS−B−0601−1982に準じて測定し
た。但し、カットオフ値80μm、測定長2.5mmと
した。
【0044】(2)光沢度評価方法:グロスメーター
(日本電色株式会社製「VG−107型」)を使用して
JIS−Z−8741の方法に準じて光沢度を測定し
た。入射角および反射角60°における黒色標準板の反
射率を基準にして試料の反射率を求め光沢度(Gs60
°)とした。
【0045】(3)剥離性評価:測定試料のシリコーン
層に両面粘着テープ(日東電工社製「No.502」)
の片面を貼り付けて50mm×300mmにカットした
後、1時間放置後の剥離力を測定する。剥離力は、引張
試験機((株)インテスコ製「インテスコモデル200
1型」を使用し、引張速度300mm/min.の条件
下に行った。
【0046】(4)修正テープの評価:修正テープ引出
時の剥離性を評価して行った。すなわち、両面シリコー
ンコート離型積層フイルムの重剥離面に白色顔料層を形
成し、巻回された修正テープ部を作成し、修正テープ引
出時の剥離状態(使用感)を次の表1に示す3段階で評
価した。なお、白色顔料層の厚さは、両面シリコーンコ
ート離型積層フイルムと同一厚さとした。
【0047】
【表1】 ○・・・スムーズに適度の剥離性を持って修正テープが
引き出せる。 △・・・修正テープを引き出す時の使用感がやや重い
(剥離力が強い)。 ×・・・修正テープを引き出す時の使用感が相当重い
(剥離力が強過ぎる)又は使用感が相当軽い(剥離力が
弱過ぎる)。
【0048】(5)修正テープ使用時のぎらつき程度
(外観)評価:上記の修正テープの評価で得た修正テー
プを使用し、転写後のテープ状の白色顔料層(白色テー
プ)がぎらつきの有無を観察した。「ぎらつき無し」を
〇、「ぎらつき有り」を×の記号で表した。
【0049】製造例1(ポリエステルA) ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
60部および酢酸マグネシウム・4水塩0.09部を反
応器に採り、加熱昇温すると共にメタノールを留去し、
エステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要して
230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了し
た。次いで、平均粒径1.5μmのシリカ粒子2部、燐
酸0.04部、三酸化アンチモン0.04部を添加した
後、100分で温度を280℃、圧力を15mmHgに
達せしめ、以後も徐々に圧力を減じ最終的に0.05m
mHgとした。4時間後、系内を常圧に戻しポリエステ
ルAを得た。ポリエステルAのシリカ粒子含有量は2重
量%であった。
【0050】製造例2(ポリエステルB) 製造例1により得られたポリエステルA80部と平均粒
径4.5μmのシリカ粒子20部を常法に従い二軸混練
押出機中で溶融混合してポリエステルBを得た。ポリエ
ステルBの平均粒径1.5μmのシリカ粒子含有量は
1.6重量%、平均粒径4.5μmのシリカ粒子含有量
は20重量%であった。
【0051】製造例3(ポリエステルC) 製造例1において、平均粒径1.5μmのシリカ粒子2
部含有するエチレングリコールスラリーを添加しない以
外は、製造例1と同様にしてポリエステルCを得た。
【0052】製造例4(ポリエステルA1) 製造例2で得られたポリエステルA5部と製造例3で得
られたポリエステルC95部をドライブレンドで均一に
混合してポリエステルA1を得た。ポリエステルA1の
平均粒径1.5μmのシリカ粒子含有量は0.1重量%
であった。
【0053】製造例5(ポリエステルB1) 製造例2で得られたポリエステルB15部と製造例3で
得られたポリエステルC85部をドライブレンドで均一
に混合してポリエステルB1を得た。ポリエステルB1
の平均粒径1.5μmのシリカ粒子含有量は0.24重
量%、平均粒径4.5μmのシリカ粒子含有量は3重量
%であった。
【0054】製造例6(ポリエステルD) 製造例1により得られたポリエステルA70部と平均粒
径2.5μmのシリカ粒子30部を常法に従い二軸混練
押出機中で溶融混合してポリエステルDを得た。ポリエ
ステルDの平均粒径1.5μmのシリカ粒子含有量は
1.4重量%、平均粒径2.5μmのシリカ粒子含有量
は30重量%であった。
【0055】製造例7(ポリエステルD1) 製造例6で得られたポリエステルD1部と製造例3で得
られたポリエステルC99部をドライブレンドで均一に
混合してポリエステルD1を得た。ポリエステルD1の
平均粒径1.5μmのシリカ粒子含有量は0.014重
量%、平均粒径2.5μmのシリカ粒子含有量は0.3
重量%であった。
【0056】製造例8(ポリエステルD2) 製造例7で得られたポリエステルD1を10部と製造例
3で得られたポリエステルC90部をドライブレンドで
均一に混合してポリエステルD2ろを得た。ポリエステ
ルD2の平均粒径1.5μmのシリカ粒子含有量は0.
0014重量%、平均粒径2.5μmのシリカ粒子含有
量は0.03重量%であった。
【0057】製造例9(ポリエステルフイルムF1) ポリエステルAとポリエステルB1とを別々に180℃
で4時間不活性ガス雰囲気中で乾燥し、別個の溶融押出
機により290℃で溶融押出を行い、これらのポリマー
をフィードブロック内で合流して積層し、静電印加密着
法を使用し、表面温度を40℃に設定した冷却ロール上
で固化して積層未延伸シートを得た。得られたシートを
85℃で3.2倍縦方向に延伸し、得られたフイルムを
テンターに導き125℃で3.4倍横方向に延伸し、2
30℃にて熱固定を行い、厚さ25μmの積層ポリエス
テルフイルムを得た。層構成はA/B1であり、各層の
厚さは22/3(μm)である。
【0058】製造例10(ポリエステルフイルムF2) 製造例9において、ポリエステルB1の代わりにポリエ
ステルD1を使用した以外は、製造例9と同様にして厚
さ25μmの積層ポリエステルフイルムを得た。層構成
はA/D1であり、各層の厚さは22/3(μm)であ
る。
【0059】製造例11(ポリエステルフイルムF3) 製造例9において、ポリエステルAとポリエステルB1
の代わりにポリエステルD2を使用した以外は、製造例
9と同様にして厚さ25μmの積層ポリエステルフイル
ムを得た。層構成はD2/D2であり、各層の厚さは1
2.5/12.5(μm)である。
【0060】製造例12(ポリエステルフイルムF4) 製造例9において、ポリエステルAとポリエステルB1
の代わりにポリエステルA1使用した以外は、製造例9
と同様にして厚さ25μmの積層ポリエステルフイルム
を得た。層構成はA1/A1であり、各層の厚さは1
2.5/12.5(μm)である。
【0061】実施例1 製造例9で得られたポリエステルフイルムF1の両面
(A)及び(B)に乾燥後の厚さが塗布量が0.2g/
2 となる様に以下の組成の離型剤を塗布して両面離型
積層フイルムを得た。このフイルムの特性は、表2に示
す通りであった。なお、離型剤の反応型による組み合わ
せは、溶剤付加型同士とした。
【0062】面(A)側の離型剤の組成は、硬化性シリ
コーン樹脂(信越化学(株)製「KS−779H」)1
00部、硬化剤(信越化学(株)製「CAT−PL−
8」)1部、メチルエチルケトン(MEK)700部、
トルエン800部、n−ヘプタン700部であり、面
(B)側の離型剤の組成は、硬化性シリコーン樹脂(信
越化学(株)製「KS−847H」)100部、硬化剤
(信越化学(株)製「CAT−PL−50T」)1部、
上記と同様の各溶媒量である。
【0063】実施例2 製造例10で得られたポリエステルフイルムF2の両面
(A)及び(B)に乾燥後の厚さが塗布量が0.2g/
2 となる様に以下の組成の離型剤を塗布して両面離型
積層フイルムを得た。このフイルムの特性は、表2に示
す通りであった。なお、離型剤の反応型による組み合わ
せは、溶剤縮合型同士とした。
【0064】面(A)側の離型剤の組成は、硬化性シリ
コーン樹脂(ダウ・コーニング・アジア(株)製「FS
XK−2560」)100部、硬化剤(ダウ・コーニン
グ・アジア(株)製「FSK−1638」)1部、ME
K700部、トルエン800部、n−ヘプタン700部
であり、面(B)側の離型剤の組成は、硬化性シリコー
ン樹脂(1)(信越化学(株)製「KS−723A」)
100部および硬化性シリコーン樹脂(1)(信越化学
(株)製「KS−723B」)10部、硬化剤(信越化
学(株)製「PS−3」)5部、上記と同様の各溶媒量
である。
【0065】比較例1 製造例11で得られたポリエステルフイルムF3の両面
(A)及び(B)に乾燥後の厚さが塗布量が0.2g/
2 となる様に以下の組成の離型剤を塗布して両面離型
積層フイルムを得た。このフイルムの特性は、表2に示
す通りであった。なお、離型剤の反応型による組み合わ
せは、溶剤縮合型同士とした。
【0066】面(A)側の離型剤の組成は、硬化性シリ
コーン樹脂(ダウ・コーニング・アジア(株)製「FS
XK−2560」)100部、硬化剤(ダウ・コーニン
グ・アジア(株)製「FSK−1638」)1部、ME
K700部、トルエン800部、n−ヘプタン700部
であり、面(B)側の離型剤の組成は、硬化性シリコー
ン樹脂(1)(信越化学(株)製「KS−723A」)
100部および硬化性シリコーン樹脂(2)(信越化学
(株)製「KS−723B」)15部、硬化剤(信越化
学(株)製「PS−3」)5部、上記と同様の各溶媒量
である。
【0067】比較例2 製造例12で得られたポリエステルフイルムF4の両面
(A)及び(B)に乾燥後の厚さが塗布量が0.2g/
2 となる様に以下の組成の離型剤を塗布して両面離型
積層フイルムを得た。このフイルムの特性は、表2に示
す通りであった。なお、離型剤の反応型による組み合わ
せは、溶剤付加型同士とした。
【0068】面(A)側の離型剤の組成は、硬化性シリ
コーン樹脂(信越化学(株)製「KS−779H」)1
00部、硬化剤(信越化学(株)製「CAT−PL−
8」)1部、MEK700部、トルエン800部、n−
ヘプタン700部であり、面(B)側の離型剤の組成
は、硬化性シリコーン樹脂(信越化学(株)製「KS−
847H」)100部、硬化剤(信越化学(株)製「C
AT−PL−50T」)1部、上記と同様の各溶媒量で
ある。
【0069】比較例3 製造例9で得られたポリエステルフイルムF1の両面
(A)及び(B)に乾燥後の厚さが塗布量が0.2g/
2 となる様に以下の組成の離型剤を塗布して両面離型
積層フイルムを得た。このフイルムの特性は、表2に示
す通りであった。なお、離型剤の反応型による組み合わ
せは、溶剤縮合型同士とした。
【0070】面(A)側の離型剤の組成は、硬化性シリ
コーン樹脂(1)(信越化学(株)製「KS−723
A」)100部および硬化性シリコーン樹脂(2)
((信越化学(株)製「KS−723B」)25部、硬
化剤(信越化学(株)製「PS−3」)5部、MEK7
00部、トルエン800部、n−ヘプタン700部であ
り、面(B)側の離型剤の組成は、硬化性シリコーン樹
脂(1)(信越化学(株)製「KS−723A」)10
0部、硬化性シリコーン樹脂(2)(信越化学(株)製
「KS−723B」)5部、硬化剤(信越化学(株)製
「PS−3」)5部、上記と同様の各溶媒量である。
【0071】
【表2】 ─────────────────────────────────── 実施例 比較例 1 2 1 2 3 フイルム 厚さ(μm) 25 25 25 25 25 RaB (μm) 0.4 0.2 0.1 0.03 0.4 Gs60°B (%) 30 80 100 165 30 離型層厚さ(g/m2) A面 0.3 0.2 0.2 0.2 0.2 B面 0.3 0.2 0.2 0.2 0.2 剥離力(gf/50mm) A面 7 10 7 7 20 B面 7 60 50 7 80 剥離力比率(B/A) 1 6 7.1 1 4 修正テープの評価 〇 〇 × 〇 × 外観(ぎらつき) 〇 〇 × × 〇 ───────────────────────────────────
【0072】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、文書の修
正に使用される修正テープ又は糊テープの基体として好
適な両面離型積層フイルムが提供され、本発明は、事務
用品分野に寄与するところが大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 直美 滋賀県坂田郡山東町井之口 347番地 ダ イアホイルヘキスト株式会社滋賀事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共押出により複合化された少なくとも2
    層から成るポリエステルフイルムの両面(A)及び
    (B)に離型層を設けて成り、下記式(1)〜(3)を
    同時に満足することを特徴とする両面離型積層フイル
    ム。 【数1】0.05≦RaB ≦2・・・・・(1) 1≦FB /FA ≦6 ・・・・・(2) 5≦FA +FB ≦70・・・・・(3) 上記式中、RaB はB面側の中心線平均粗さ(μm )、
    A はA面側の剥離力(gf/50mm 幅)、FB はB面側の
    剥離力(gf/50mm 幅)を表す。
  2. 【請求項2】 離型層が硬化性シリコーン樹脂を主成分
    とする離型層である請求項1に記載の両面離型積層フイ
    ルム。
  3. 【請求項3】 重剥離面(B面)に白色顔料層を形成し
    て使用される請求項1又は2に記載の修正テープの基体
    用両面離型積層フイルム。
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