JPH09262940A - 住宅用耐汚染性内装材 - Google Patents

住宅用耐汚染性内装材

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JPH09262940A
JPH09262940A JP8074138A JP7413896A JPH09262940A JP H09262940 A JPH09262940 A JP H09262940A JP 8074138 A JP8074138 A JP 8074138A JP 7413896 A JP7413896 A JP 7413896A JP H09262940 A JPH09262940 A JP H09262940A
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JP
Japan
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interior material
fibers
aqueous dispersion
fiber
fluorine
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Application number
JP8074138A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Tsuda
暢彦 津田
Ryuji Iwakiri
龍治 岩切
Katsuhiko Imoto
克彦 井本
Yasushi Yonei
康史 米井
Masaru Nagato
大 長門
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保護被膜の密着性に優れ、かつ汚染除去性や
防汚性などの耐汚染性に優れ、さらに耐水性、耐候性に
も優れた住宅用耐汚染性内装材を提供する。 【解決手段】 含フッ素重合体の水性分散液からなる組
成物を繊維からなる基材に塗布または含浸して保護被膜
を形成したのち、加工して内装材をうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅用耐汚染性内
装材に関する。さらに詳しくは、本発明の内装材は、と
くに、密着性、耐汚染性に優れ、たとえば畳、ネット、
織布スクリーンなどに好適に用いられうる住宅用耐汚染
性内装材である。
【0002】
【従来の技術】従来、壁紙、畳、ネット、織布スクリー
ンなどの住宅用内装材としては、種々のものが提案され
ており、たとえば特開平3−269184号公報には、
ポリ塩化ビニル加工された壁紙などの基材シートにヘプ
タデカフルオロデシルメタクリレートなどを重合してえ
られる含フッ素重合体の水性分散液からなる組成物を塗
布してえられる保護被覆を有する耐汚染性壁紙が記載さ
れている。
【0003】しかし、前記公報に記載されている壁紙
は、基材シートに前記含フッ素重合体の水性分散液から
なる組成物を塗布してえられたものであるので、わずか
の摩擦により塗膜が剥離するなど、塗膜の基材シートへ
の密着性の点などで問題がある。
【0004】また、天然高分子化合物系繊維からえられ
る畳、ポリ塩化ビニル繊維からえられるネット、ポリエ
ステル繊維からえられる織布スクリーンなどの住宅用内
装材では、天然高分子化合物系繊維、ポリ塩化ビニル繊
維、ポリエステル繊維などの繊維からなる基材にたとえ
ばアクリル樹脂の水性分散液を予め含浸させてから該内
装材をうる方法もある。
【0005】しかし、このような方法でえられる内装材
は、直射日光のあたる部分では退色するなど耐候性が不
充分であり、タバコの煙が付着しやすく防汚性も不充分
であり、誤ってマジックインキなどが付着すれば除去で
きにくく汚染除去性も不充分であるなどの問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、保護
被膜の密着性に優れ、かつ汚染除去性や防汚性などの耐
汚染性に優れ、さらに耐水性、耐候性にも優れた住宅用
耐汚染性内装材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、保護被膜を有
する繊維からなる基材を用いてえられる住宅用内装材で
あって、該保護被膜が、繊維からなる基材に含フッ素重
合体の水性分散液からなる組成物を塗布または含浸して
えられる被膜であることを特徴とする住宅用耐汚染性内
装材に関する。
【0008】また本発明は、前記繊維が天然高分子化合
物系繊維であり、かつ内装材が畳であることが好まし
い。
【0009】また本発明は、前記繊維がポリ塩化ビニル
繊維であり、かつ内装材がネットであることが好まし
い。
【0010】また本発明は、前記繊維がポリエステル繊
維であり、かつ内装材が織布スクリーンであることが好
ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の住宅用耐汚染性内装材
は、繊維からなる基材に塗布または含浸するための材料
として、含フッ素重合体の水性分散液からなる組成物を
用いてえられること、および予め繊維の表面に該重合体
の保護被膜を形成させておき、そのあとで加工してえら
れる内装材であることに最大の特徴がある。
【0012】本発明の内装材は、たとえば居住用構造物
の室内において用いられる、たとえば畳、ネット、織布
スクリーン、テーブルクロス、壁面材などがあげられ
る。
【0013】前記内装材に用いる繊維からなる基材と
は、1本または複数本の繊維からなり、通常シート状の
形状を有する基材である。
【0014】なお、本明細書において、前記塗布とは繊
維からなる基材に含フッ素重合体の水性分散液からなる
組成物をスプレー、フローコーターなどの公知の方法に
より接触させて該繊維の表面に該組成物の連続層を形成
することをいう。また前記含浸とは、含フッ素重合体の
水性分散液からなる組成物を繊維からなる基材に接触さ
せ、該基材の表面および内部の該繊維の表面に該組成物
の層を形成することをいうが、このときの層は連続して
いてもよくまたは不連続であってもよい。
【0015】前記繊維は、繊維状になりうる高分子化合
物からえられる繊維であり、たとえば高分子量の多糖
類、高分子量のペプチド類、セルロースなどからえられ
る天然高分子化合物系繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ
アクリル繊維、ポリエステル繊維などの合成高分子化合
物系繊維などがあげられるが、前記畳用としては天然高
分子化合物系繊維が好ましく、前記ネット用としてはポ
リ塩化ビニル繊維、ポリアクリル繊維が好ましく、前記
織布スクリーン用としてはポリエステル繊維が好まし
い。
【0016】本発明において用いることのできる含フッ
素重合体の水性分散液は、たとえば含フッ素単量体など
から通常の乳化重合法によりえられる水性分散液などが
あげられるが、該含フッ素重合体としてビニリデンフル
オライド系重合体の粒子(以下、「シード粒子」ともい
う)の存在下に、アクリル系単量体を通常の乳化重合法
により重合(以下、「シード重合」ともいう)してえら
れる含フッ素シード重合体の粒子を含む水性分散液がと
くに汚染除去性に優れているという点から好ましい。
【0017】前記含フッ素重合体としては、たとえばビ
ニリデンフルオライド(VdF)、クロロトリフルオロ
エチレン(CTFE)、テトラフルオロエチレン(TF
E)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、トリフル
オロエチレン(TrFE)、ビニルフルオライド(V
F)などの含フッ素単量体の単独重合体もしくは共重合
体またはこれらの単量体と共重合が可能な単量体たとえ
ばシクロヘキシルビニルエーテル(CHVE)、エチル
ビニルエーテル(EVE)などのようなビニルエーテル
単量体との共重合体があげられ、保護被膜を形成するた
めに用いられる。これらのうちでも、VdFを必須成分
とするVdF系重合体が好ましく、該VdF系重合体の
粒子の存在下に、アクリル系単量体をシード重合してえ
られる含フッ素シード重合体がさらに好ましい。これら
のばあいVdF70〜95モル%、好ましくはVdF7
5〜90モル%、さらに好ましくはVdF75〜85モ
ル%を含んでなるVdF系重合体が好適に用いられ、と
くに、VdF75〜85モル%、CTFE15〜25モ
ル%、TFE10〜20モル%(ただし、VdF、CT
FEおよびTFEの含有率の合計は100モル%であ
る)からなるVdF系重合体が好ましい。
【0018】また、水に対して1.0重量%以下、好ま
しくは0.5重量%以下、より好ましくは0.2重量%
以下(下限は通常0.01重量%)のフッ素系界面活性
剤と水に対して0.001〜0.1重量%、好ましくは
0.01〜0.05重量%のノニオン性非フッ素系界面
活性剤との共存下に含フッ素単量体またはこれらと共重
合可能な単量体を含む単量体混合物を乳化重合させるこ
とによっても調製することができる。
【0019】重合温度は20〜120℃、好ましくは3
0〜70℃の温度である。重合温度が20℃より低いと
概してえられる水性分散液の安定性が低くなり、重合温
度が120℃より高いと連鎖移動による重合速度の失速
が起こる傾向がある。重合は、重合体の種類によるが、
通常、1.0〜50kgf/cm2(ゲージ圧)の加圧
下に5〜100時間加熱されて行なわれる。
【0020】含フッ素重合体の粒子をうるときの乳化重
合に用いられる前記フッ素系界面活性剤としては、構造
中にフッ素原子を含み、界面活性能をもつ化合物の1種
または2種以上の混合物があげられる。たとえば、X
(CF2nCOOH(nは6〜20の整数、XはFまた
はHを表わす)で示される酸およびそのアルカリ金属
塩、アンモニウム塩、アミン塩または第四アンモニウム
塩:Y(CH2CF2mCOOH(mは6〜13の整
数、YはFまたはClを表わす)で示される酸、そのア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩または第四ア
ンモニウム塩などがあげられる。より具体的には、パー
フルオロオクタン酸のアンモニウム塩、パーフルオロノ
ナン酸のアンモニウム塩などが用いられる。その他、公
知のフッ素系界面活性剤を使用することもできる。
【0021】前記のように、含フッ素重合体の粒子をう
るときの乳化重合においては、フッ素系界面活性剤の存
在下少量のノニオン性非フッ素系界面活性剤も用いるこ
とができ、その具体例としては、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル
類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレ
ンソルビタンアルキルエステル類、グリセリンエステル
類およびその誘導体などがあげられる。
【0022】より具体的には、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル類のものとしてポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリ
オキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレ
ンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエー
テルなどがあげられる。
【0023】ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル類のものとしてポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテ
ルなどがあげられる。
【0024】ポリオキシエチレンアルキルエステル類の
ものとしてモノラウリン酸ポリエチレングリコール、モ
ノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン
酸ポリエチレングリコールなどがあげられる。
【0025】ソルビタンアルキルエステル類のものとし
てモノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノ
パルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステ
アリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン
酸ポリオキシエチレンソルビタンなどがあげられる。
【0026】ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエ
ステル類のものとしてモノラウリン酸ポリオキシエチレ
ンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソ
ルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビ
タンなどがあげられる。
【0027】グリセリンエステル類のものとしてモノミ
リスチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、
モノオレイン酸グリセリルなどがあげられる。
【0028】また、これらの誘導体としては、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニル−ホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルリン酸塩などがあげられる。
【0029】とくに好ましいものはポリオキシエチレン
アルキルエーテル類およびポリオキシエチレンアルキル
エステル類であってHLB値が10〜18のものであ
り、具体的には、ポリオキシエチレンラウリルエーテル
(EO:5〜20、EOはエチレンオキシドユニット数
を示す)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール
(EO:10〜55)、モノオレイン酸ポリエチレング
リコール(EO:6〜10)があげられる。
【0030】これらの方法でえられた水性分散液は、平
均粒子径30〜300nmの含フッ素重合体の粒子を2
0〜70重量%の高濃度で安定に含むことができる。
【0031】前記シード重合において用いることができ
るシード粒子を形成する含フッ素重合体としては、前記
にあげたものを用いることができるが、それらのうちで
もVdFを前記した割合で含む重合体を好適に用いるこ
とができる。
【0032】前記シード重合において用いることができ
るアクリル系単量体としては、たとえばアクリル酸アル
キルエステル、メタクリル酸アルキルエステルなどのア
クリル系単量体またはこれらの単量体と共重合が可能な
単量体との単量体混合物があげられる。
【0033】前記アクリル酸アルキルエステルとして
は、たとえばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル(E
A)、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル(B
A)、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−アミル、
アクリル酸イソアミル、アクリル酸n−ヘキシル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリルなどを
あげることができる。これらのうち、アルキル基の炭素
数が1〜4のアクリル酸アルキルエステルが好ましい。
また、前記メタクリル酸アルキルエステルとしては、た
とえばメタクリル酸メチル(MMA)、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチ
ル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−アミ
ル、メタクリル酸イソアミル、メタクリル酸n−ヘキシ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラ
ウリルなどをあげることができる。これらのうち、アル
キル基の炭素数が1〜3のメタクリル酸アルキルエステ
ルが好ましい。
【0034】前記アクリル系単量体と共重合が可能な単
量体としては、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、コ
ハク酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸類、アクリ
ルアミド、メタクリルアミド、N−メチルアクリルアミ
ド、N−メチルメタクリルアミド、N−メチロールアク
リルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−ア
ルキルアクリルアミド、N−アルキルメタクリルアミ
ド、N,N−ジアルキルアクリルアミド、N,N−ジア
ルキルメタクリルアミドなどのアミド化合物、アクリル
酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸N,N−ジアルキ
ルアミノエチル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸フ
ルオロアルキルなどのアクリル酸エステル、メタクリル
酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸N,N−ジアル
キルアミノエチル、メタクリル酸グリシジル(GM
A)、メタクリル酸フルオロアルキル、エチレングリコ
ールジメタクリレートなどのメタクリル酸エステル、ア
リルグリシジルエーテルなどのビニルエーテル化合物、
1,3−ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどの
共役ジエン、スチレン、α−メチルスチレン、ハロゲン
化スチレン、ジビニルベンゼンなどの芳香族ビニル化合
物、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシア
ン化ビニル化合物などをあげることができる。また、酢
酸ビニル、分岐アルキルのビニルエステル混合物である
Veova9、Veova10(シェル化学)などのビ
ニルエステル化合物が例示される。これらの単量体は、
単独でまたは2種以上を混合して使用される。
【0035】これらの単量体のうちでも、メタクリル酸
メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸が好ましい。
【0036】前記アクリル系単量体の使用量は合計量
で、前記シード粒子100部(重量部、以下同様)に対
して20〜300部である。前記アクリル系単量体のシ
ード重合は、通常の乳化重合と同様の条件で行なうこと
ができる。たとえば、シード粒子を含む水媒体中に、界
面活性剤、重合開始剤、連鎖移動剤、必要によりキレー
ト化剤、pH調整剤および溶剤などを添加して、20〜
90℃、好ましくは20〜80℃、より好ましくは30
〜70℃の温度で0.5〜6時間反応を行なう。
【0037】前記シード粒子の平均粒子径は、シード重
合後の含フッ素シード重合体の粒子の平均粒子径と密接
に関連し、含フッ素シード重合体の粒子の平均粒子径を
30〜300nmにするために、20〜250nmであ
ることが好ましい。
【0038】シード重合において、シード粒子の存在下
に反応系に単量体全量を一括して仕込む方法、単量体の
一部を仕込み反応させたのち、残りを連続あるいは分割
して仕込む方法、単量体全量を連続して仕込む方法のい
ずれを用いてもよい。
【0039】前記アクリル系単量体をシード粒子の存在
下に乳化重合法によりシード重合させると、まずアクリ
ル系単量体によりシード粒子の膨潤が起こり、この時点
でアクリル系単量体にシード粒子が均一溶解した水性分
散体の状態となり、重合開始剤の添加によってアクリル
系単量体が重合し、アクリル系重合体の分子鎖と含フッ
素重合体の分子鎖とがからまりあった相溶体粒子が形成
される。また、前記アクリル系単量体と多官能の単量体
を共重合することによって擬相互進入網目構造(S−I
PN)を形成することもできる。多官能の単量体として
は、モノグリコールジメタクリレート、ジグリコールジ
メタクリレートなどがあげられる。
【0040】シード重合に用いられる界面活性剤として
は、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、ま
たはそれらが組み合わせて用いられ、両性界面活性剤を
用いることもできる。アニオン性界面活性剤としては、
高級アルコール硫酸塩のエステル、たとえばアルキルス
ルホン酸ナトリウム塩、アルキルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム塩、コハク酸ジアルキルエステルスルホン酸ナ
トリウム塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸
ナトリウム塩などが用いられる。ノニオン性界面活性剤
としては、前記ノニオン性非フッ素系界面活性剤として
あげたものなどが用いられる。両性界面活性剤としては
ラウリルベタインなどが用いられる。また前記アクリル
系単量体と共重合可能な、いわゆる反応性乳化剤、たと
えばスチレンスルホン酸ナトリウム、アルキルスルホコ
ハク酸ナトリウムなどを用いることもできる。界面活性
剤の使用量は、通常、アクリル系単量体の合計100部
あたり、0.05〜5.0部程度である。
【0041】重合開始剤は、水性媒体中でフリーラジカ
ル反応に供しうるラジカルを20〜90℃の間で発生す
るものであればとくに限定されず、ばあいによっては、
還元剤と組み合せて用いることも可能である。通常、水
溶性の重合開始剤としては、過硫酸塩、過酸化水素、還
元剤としては、ピロ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナ
トリウム、L−アスコルビン酸ナトリウムなどをあげる
ことができる。油溶性の重合開始剤としては、ジイソプ
ロピルパーオキシジカーボネート(IPP)、過酸化ベ
ンゾイル、過酸化ジブチル、アゾビスイソブチロニトリ
ル(AIBN)などがあげられる。重合開始剤の使用量
は、通常、アクリル系単量体の合計100部あたり、
0.05〜2.0部程度である。
【0042】重合温度は、20〜90℃、好ましくは3
0〜70℃の範囲がよい。
【0043】連鎖移動剤としてはハロゲン化炭化水素
(たとえばクロロホルム、四塩化炭素など)、メルカプ
タン類(たとえばn−ドデシルメルカプタン、t−ドデ
シルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、チオグ
リコール酸イソオクチルエステルなど)などが用いられ
る。これらのうちでも、連鎖移動効果や臭気の点からチ
オグリコール酸イソオクチルエステル、n−ドデシルメ
ルカプタンが好ましい。連鎖移動剤の使用量は、通常、
アクリル系単量体の合計100部あたり、0〜5.0部
程度である。
【0044】シード重合においては、作業性、防災安全
性、環境安全性、製造安全性を損なわない範囲の少量の
メチルエチルケトン、アセトン、トリクロロトリフルオ
ロエタン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチルなどの
溶剤を使用することができる。溶剤の添加によってシー
ド粒子のアクリル系単量体による膨潤性が改良されるこ
とがある。
【0045】このようなシード重合でえられた水性分散
液は、平均粒子径30〜300nmの含フッ素シード重
合体の粒子を20〜70重量%の高濃度で安定に含むこ
とができる。
【0046】本発明において、前記含フッ素重合体の水
性分散液は、そのままでも繊維からなる基材に塗布また
は含浸するための組成物として用いることができるが、
液状の汚染物質が該基材に付着するのをさらに防止する
ために、撥水撥油剤、親水撥油剤、低分子量ポリテトラ
フルオロエチレン(PTFE)またはこれらの2種以上
の添加剤を添加し、該組成物として用いることができ
る。
【0047】これらの撥水撥油剤、親水撥油剤、低分子
量PTFEまたはこれらの2種以上の添加量は、前記含
フッ素重合体100部に対して、5〜20部である。
【0048】本発明において用いる含フッ素重合体の水
性分散液からなる組成物には、前記添加剤以外に通常用
いられる成膜助剤、増粘剤、分散剤、消泡剤、凍結防止
剤、顔料、湿潤剤、チクソ化剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、撥水剤、防腐・防ばい剤などの各種通常の添加剤
を適宜添加することができる。
【0049】前記成膜助剤としては、たとえばエチレン
グリコールのエステル系またはエーテル系の誘導体類、
プロピレングリコールのエステルまたはエーテル系の誘
導体類、脂肪族エステル、ケトン系溶剤などが好ましく
用いられる。これらのうちでもエチレングリコールまた
はプロピレングリコールの2量体または3量体の両端エ
ーテル化合物が好ましく、さらにジメチルエーテル化合
物が好ましい。また、前記脂肪酸エステルのうちでも、
エチルアルコールの脂肪酸のエステルが好ましく、とく
に成膜性の改良効果が大きく、塗料化後の保存安定性
(粘度変化、pH変化)が良好なアジピン酸ジエチルが
好ましい。
【0050】とくに、本発明において用いる前記含フッ
素重合体の水性分散液からなる組成物がアジピン酸ジエ
チルを含むばあい、畳、ネット、織布スクリーンは、ア
ジピン酸ジエチルの成膜性の改良効果が大きいことによ
り溶剤量を削減し、乾燥速度が速いことによって塗料乾
燥時の塗膜中への溶剤の残存を少なくすることができ、
この結果、速乾性がえられ、汚染除去性、防汚性、ブロ
ッキング性に優れる。
【0051】前記顔料としては、たとえば酸化チタン、
マイカ、タルク、クレー、沈降性硫酸バリウム、シリカ
末、炭酸カルシウム、酸化鉄、酸化亜鉛、アルミ末また
はカーボンなどの無機顔料;フタロシアニンブルーなど
の有機顔料などがあげられ、これらの顔料を乳化剤また
は分散剤などにより水中に分散せしめた、いわゆる分散
顔料の使用もまた可能であり、それぞれの目的に応じ
て、適宜、選択されて使用される。
【0052】前記顔料の使用量は、前記組成物の固形分
に対して200重量%以下であることが好ましい。20
0重量%を超えると、えられる塗膜がポーラスになり、
耐水性などの長期の耐久性が劣るようになるので、好ま
しくない。
【0053】前記増粘剤としては、たとえばポリカルボ
ン酸類またはスルホン酸塩よりなる水溶性オリゴマーや
カルボン酸系高分子増粘剤類などをはじめ、ポリビニル
アルコール、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロースまたはヒドロキシエチルセルロースなどの各種の
水溶性高分子物質や、ウレタン系増粘剤類などを用いる
ことができる。
【0054】前記増粘剤の使用量は、所望の粘度になる
量を添加すればよいが、塗膜の耐水性などを考慮して、
前記組成物に対して、5重量%以下であることが好まし
い。
【0055】本発明の住宅用耐汚染性内装材をうるに
は、たとえばつぎのような製法があげられる。
【0056】処理槽に前記含フッ素重合体の水性分散液
(重合体の含有率3〜10重量%)100kgを入れ、
撹拌下に各種通常の添加剤などを適宜添加して均一な溶
液とする。なお、撥水撥油剤、親水撥油剤、低分子量P
TFEまたはこれらの2種以上の添加剤を添加するとき
は、0.1〜10kgを入れる。また、溶液の温度は全
工程を通じて5〜40℃に保持する。
【0057】つぎに、前記溶液中に前記繊維からなる基
材1〜10kgを5〜30秒間投入して該溶液を含浸さ
せたのち、該基材を引き上げ、過剰の溶液を除去したの
ち、80〜120℃で10〜20分間乾燥して保護被膜
を有する繊維からなる基材をえ、通常の方法により本発
明の住宅用耐汚染性内装材をうる。
【0058】なお、本発明においては、紡糸工程をへて
えられるモノフィラメントまたはマルチフィラメントを
前記溶液中に連続して通したのち乾燥することによって
も、保護被膜を有する繊維からなる基材がえられ、適度
の長さに切断してさらに織り合せてシート状に加工して
用いることができる。
【0059】このような方法によりえられる繊維からな
る基材の表面には、前記含フッ素重合体の1〜20μm
の保護被膜が形成されており、単にシート状基材に塗布
しただけではえられない密着性がえられる。この際、保
護被膜は必ずしも連続層を形成している必要はない。
【0060】本発明の住宅用耐汚染性内装材としては、
たとえばつぎのようなものが好ましくあげられる。
【0061】(1) (A)繊維からなる基材 (B)含フッ素重合体からなる保護被膜 この内装材は、密着性、耐汚染性、耐水性、耐候性の点
で有利である。
【0062】より好ましくは、 (A)繊維からなる基材 (B1)VdF系重合体の粒子の存在下にアクリル系単
量体を重合してえられる含フッ素シード重合体からなる
保護被膜 この内装材は、とくに汚染除去性の点で優れている。
【0063】さらに好ましくは、 (A)繊維からなる基材 (B1)VdF系重合体の粒子の存在下にアクリル系単
量体を重合してえられる含フッ素シード重合体からなる
保護被膜 (C)撥水撥油剤、親水撥油剤および低分子量PTFE
よりなる群から選ばれた少なくとも1種 この内装材は、さらに汚染除去性、防汚性の点で優れて
いる。
【0064】(2) (A)天然高分子化合物系繊維からなる基材 (B)含フッ素重合体からなる保護被膜 この畳は、密着性、耐汚染性、耐水性、耐候性の点で有
利である。
【0065】より好ましくは、 (A)天然高分子化合物系繊維からなる基材 (B1)VdF系重合体の粒子の存在下にアクリル系単
量体を重合してえられる含フッ素シード重合体からなる
保護被膜 この畳は、とくに汚染除去性の点で優れている。
【0066】さらに好ましくは、 (A)天然高分子化合物系繊維からなる基材 (B1)VdF系重合体の粒子の存在下にアクリル系単
量体を重合してえられる含フッ素シード重合体からなる
保護被膜 (C)撥水撥油剤、親水撥油剤および低分子量PTFE
よりなる群から選ばれた少なくとも1種 この畳は、さらに汚染除去性、防汚性の点で優れてい
る。
【0067】(3) (A)ポリ塩化ビニル繊維からなる基材 (B)含フッ素重合体からなる保護被膜 このネットは、密着性、耐汚染性、耐水性、耐候性の点
で有利である。
【0068】より好ましくは、 (A)ポリ塩化ビニル繊維からなる基材 (B1)VdF系重合体の粒子の存在下にアクリル系単
量体を重合してえられる含フッ素シード重合体からなる
保護被膜 このネットは、とくに汚染除去性の点で優れている。
【0069】さらに好ましくは、 (A)ポリ塩化ビニル繊維からなる基材 (B1)VdF系重合体の粒子の存在下にアクリル系単
量体を重合してえられる含フッ素シード重合体からなる
保護被膜 (C)撥水撥油剤、親水撥油剤および低分子量PTFE
よりなる群から選ばれた少なくとも1種 このネットは、さらに汚染除去性、防汚性の点で優れて
いる。
【0070】(4) (A)ポリエステル繊維からなる基材 (B)含フッ素重合体からなる保護被膜 この織布スクリーンは、密着性、耐汚染性、耐水性、耐
候性の点で有利である。
【0071】より好ましくは、 (A)ポリエステル繊維からなる基材 (B1)VdF系重合体の粒子の存在下にアクリル系単
量体を重合してえられる含フッ素シード重合体からなる
保護被膜 この織布スクリーンは、とくに汚染除去性の点で優れて
いる。
【0072】さらに好ましくは、 (A)ポリエステル繊維からなる基材 (B1)VdF系重合体の粒子の存在下にアクリル系単
量体を重合してえられる含フッ素シード重合体からなる
保護被膜 (C)撥水撥油剤、親水撥油剤および低分子量PTFE
よりなる群から選ばれた少なくとも1種 この織布スクリーンは、汚染除去性、防汚性の点で優れ
ている。
【0073】
【実施例】つぎに、実施例に基づいて本発明の住宅用耐
汚染性内装材をさらに具体的に説明するが、本発明はこ
れらのみに限定されるものではない。
【0074】合成例1 内容量1リットルの撹拌機付耐圧反応容器に、脱イオン
水500ml、パーフルオロオクタン酸アンモニウム塩
0.5g、ノニオン系非フッ素系界面活性剤であるポリ
オキシエチレンラウリルエーテル(日光ケミカルズ製、
MYS25)を仕込み、チッ素圧入、脱気を繰返し、溶
存空気を除去したのち、VdFを連続供給し、30時間
反応を行なったのち、槽内を常温、常圧に戻し反応の終
了とし、VdF重合体の粒子を含む水性分散液をえた。
【0075】つぎに、撹拌翼、冷却管、温度計を供えた
内容量200mlの四つ口フラスコに、前記水性分散液
70gを仕込み、これに界面活性剤としてJS2(三洋
化成)および、RS30(三洋化成)をそれぞれ固形分
に対して0.5重量%添加した。撹拌下に水浴中で加温
し、槽温が80℃に達したところで、VdF重合体固形
分100重量部に対して40重量部のメタクリル酸メチ
ル/アクリル酸ブチル/アクリル酸の96/2/2重量
比の単量体混合物をJS2(三洋化成)の0.5重量%
水溶液で乳化したエマルジョンおよびRMA450M
(日本乳化剤)の50重量%水溶液8重量部を1時間か
けて滴下した。直後に、過硫酸アンモニウムの0.1重
量%水溶液20mlを3時間かけて連続滴下した。3時
間後に、槽内温度を85℃に上げ、1時間保持したのち
80℃、180mmHgでエマルジョンの固形分濃度が
52重量%になるまで濃縮した。その後、冷却し、アン
モニア水でpHを7に調整したのちに、300メッシュ
の金網で濾過して青白色の含フッ素シード重合体の粒子
を含む水性分散液をえた。
【0076】合成例2 200ミリリットルのステンレス型撹拌機付オートクレ
ーブにシクロヘキシルビニルエーテル(CHVE)2
0.0gとエチルビニルエーテル(EVE)11.4g
および親水性部位を有するマクロモノマー(PKAS0
03、日本油脂型)4.5g、イオン交換水66.1
g、パーフルオロオクタン酸アンモニウム(乳化剤)
0.35g、炭酸カリウム(K2CO3)0.35g、亜
硫酸水素ナトリウム(NaHSO3)0.02g、過硫
酸アンモニウム(開始剤)0.08gを仕込み、氷で冷
却してチッ素ガスを3.5kg/cm2になるように加
圧し脱気する。この加圧脱気を2回繰り返したのち、1
0mmHgまで脱気して溶存酸素を除去したのち、クロ
ロトリフルオロエチレン(CTFE)38.0gを仕込
み、30℃で12時間反応を行ない、含フッ素重合体の
粒子を含む水性分散液をえた。
【0077】合成例3 撹拌翼、冷却管、温度計を備えた内容量200ミリリッ
トルの四つ口フラスコに、JS2(三洋化成工業(株)
製)の0.5重量%水溶液45gを仕込んだ。撹拌下に
水浴中で加温し、槽温が80℃に達したところで、メタ
クリル酸メチル56g、RS30(三洋化成工業(株)
製)7.5gおよびラウリルメルカプタン0.3gをJ
S2(三洋化成工業(株)製)の0.5重量%水溶液2
0gで乳化したエマルジョンを1時間かけて滴下した。
直後に、過硫酸アンモニウムの2重量%水溶液1ミリリ
ットルを添加し反応を開始した。反応開始後3時間後
に、槽内温度を85℃に上げ、1時間保持したのち冷却
し、アンモニア水でpHを7に調整したのち、300メ
ッシュの金網で濾過して青白色のアクリル系重合体の水
性分散液組成物をえた。
【0078】実施例1 合成例1でえられた含フッ素シード重合体の粒子を含む
水性分散液1kgに、成膜助剤(通常の添加剤)として
チッソ(株)製テキサノール4kgを添加し、組成物を
調製した。この組成物を固形分が10重量%となるよう
に水で希釈したのち、天然高分子化合物系繊維(100
g)に25℃で30秒間含浸させたのち150℃で2分
間乾燥させた。この繊維を内装材としての畳状のシート
に加工し、つぎの試験を行なった。
【0079】密着性:幅10mmのセロハンテープ(積
水化学(株)製)を50mm長にカットしたものを内装
材に貼り付け、剥離試験を行なった。この操作を同じ箇
所について3回繰り返し、剥離および浮きがあるときを
×、ないときを○として評価した。
【0080】対水接触角:接触角計にて静止接触角を測
定した。
【0081】汚染除去性:油性の赤マジックインキを内
装材上に塗り、24時間放置後、エタノールで拭き取り
試験を行なった。色差計でのΔEにより、ΔE<5のと
きを◎、5≦ΔE<10のときを○、10≦ΔE<20
のときを△、ΔE≧20およびツヤ引けのあるときを×
として評価した。
【0082】防汚性:20リットルのデシケータ中に、
内装材をつり下げ、ショートピース2本を30分かけて
燃焼させ1晩放置する。このサイクルを5サイクル行な
い、色差計のΔEにより、ΔE<5のときを○、5≦Δ
E<10のときを△、10≦ΔEのときを×として評価
した。
【0083】耐水性:内装材を60℃の温水中に24時
間浸漬し、白化など外観の変化を目視により観察し、外
観の変化のないときを○、白化およびツヤ引けなどが生
じたときを×として評価した。
【0084】耐候性:SUV促進耐候性試験機中に10
00hr内装材を入れ、外観の変化を目視により観察
し、外観の変化がないときを○、白化およびツヤ引けな
どが生じたときを×として評価した。
【0085】耐ブロッキング性:えられた内装材と前記
保護被膜を有していない内装材とを重ね、50℃の雰囲
気下で5kgf/cm2の圧力を10分間かけ、内装材
の外観変化、剥がれなどがなく容易に剥がせるときを
○、一部粘着しており剥がし難いときを△、剥がれない
ときまたは内装材の変化があるときを×として評価し
た。
【0086】結果を表1に示す。
【0087】実施例2〜8 表1に示す重合体、添加剤、繊維を用い、表1に示す内
装材をうるための加工をしたこと以外は、実施例1と同
様にして表1に示す本発明の内装材をえ、実施例1と同
様にして試験を行なった。結果を表1に示す。
【0088】実施例9 合成例1でえられた含フッ素シード重合体を含む水性分
散液100gに成膜助剤としてアジピン酸ジエチル2.
5g、消泡剤としてサンノプコ社製SN373の0.2
g、増粘剤として旭電化工業(株)製アデカノールUH
420の10重量%水溶液2.0gを添加して撹拌し、
25℃において1200cpsの組成物をえた。この組
成物を、ポリエステル繊維からなる基材に実施例1と同
様の方法により含浸し乾燥して、内装材としての織布ス
クリーンに加工し、実施例1と同様にして試験を行なっ
た。結果を表1に示す。
【0089】実施例10 水12.1gにSNディスパーサント5027(サンノ
プコ社製)3.5g、チローゼH4000P(ヘキスト
合成(株)製)の2重量%水溶液10g、FSアンチフ
ォーム013B(ダウコーニング社製)0.3g、エチ
レングリコール4.0g、タイペークCR97(石原産
業(株)製)をサンドミルで分散した顔料ペースト10
gおよび合成例1でえられた含フッ素シード重合体を含
む水性分散液100gに、成膜助剤としてアジピン酸ジ
エチル2.5g、消泡剤として、サンノプコ社製SN3
73の0.2g、増粘剤として旭電化工業(株)製アデ
カノールUH420の10重量%水溶液2.0gを混合
撹拌し、1500cpsの組成物をえた。この組成物を
ポリエステル繊維からなる基材に実施例1と同様の方法
により含浸し乾燥して、内装材としての織布スクリーン
に加工し、実施例1と同様にして試験を行なった。結果
を表1に示す。
【0090】
【表1】
【0091】なお、表1において添加剤の種類を表わす
記号などは、つぎのものを示す。
【0092】 TG550 :ダイキン工業(株)製撥水撥油剤 TG452A:ダイキン工業(株)製撥水撥油剤 TG990 :ダイキン工業(株)製親水撥油剤 ルブロン :ダイキン工業(株)製低分子量PTFE
粉末
【0093】比較例1〜3 添加剤を用いず、表2に示す重合体、繊維からなる基材
を用い、表2に示す内装材をうるための加工をしたこと
以外は、実施例1と同様にして表2に示す内装材をえ、
実施例1と同様にして試験を行なった。結果を表2に示
す。
【0094】比較例4 実施例1でえられた組成物をポリ塩化ビニルシートにス
プレーを用いて50g/m2になるように塗布し、10
0℃で30分間乾燥したのち、実施例1と同様にして試
験を行なった。結果を表2に示す。
【0095】比較例5および6 実施例10で調製した組成物を、窓用ブラインドを想定
した5cm×100cm×0.2mm厚の鋼板(比較例
5)および5cm×100cm×0.3mm厚のポリエ
チレンテレフタレート板(比較例6)のそれぞれにスプ
レーを用いて、100g/m2になるように塗布し、1
00℃で30分間乾燥したのち、実施例1と同様にして
試験を行った。結果を表2に示す。
【0096】
【表2】
【0097】表1および表2の結果から明らかなよう
に、保護被膜を形成した繊維からなる基材を加工してえ
られる本発明の内装材は、とくに密着性に優れている。
また、含フッ素重合体とくにVdF系シード重合体から
なる保護被膜を有する本発明の内装材はとくに汚染除去
性に優れている。また、撥水撥油剤、親水撥油剤、低分
子量PTFEまたはこれらの2種以上を併用してえられ
る本発明の内装材は、とくに対水接触角が大きく、さら
に汚染除去性、防汚性に優れている。さらに、本発明の
内装材のうち畳、ネットおよび織布スクリーンはいずれ
も密着性、耐汚染性、耐水性、耐候性に優れている。な
お、繊維からなる基材に組成物を含浸せず、鋼板やプラ
スチック板に塗布しているばあい、たとえば比較例5お
よび6において、ワンコートでは密着性がえられていな
いことがわかる。
【0098】
【発明の効果】本発明の住宅用耐汚染性内装材は、密着
性、汚染除去性や防汚性などの耐汚染性、耐水性、耐候
性に優れたものであり、とくに畳、ネット、織布スクリ
ーンなどに好適に用いられうる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 51/00 LKQ C08L 51/00 LKQ D06M 13/46 D06M 13/46 E04F 13/00 8913−2E E04F 13/00 B 13/16 8913−2E 13/16 A 15/16 9232−2E 15/16 A D06M 13/46 (72)発明者 井本 克彦 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 米井 康史 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 長門 大 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護被膜を有する繊維からなる基材を用
    いてえられる住宅用内装材であって、該保護被膜が、繊
    維からなる基材に含フッ素重合体の水性分散液からなる
    組成物を塗布または含浸してえられる被膜であることを
    特徴とする住宅用耐汚染性内装材。
  2. 【請求項2】 前記含フッ素重合体の水性分散液が、ビ
    ニリデンフルオライド系重合体の粒子の存在下に、アク
    リル系単量体を重合してえられる水性分散液である請求
    項1記載の住宅用耐汚染性内装材。
  3. 【請求項3】 前記組成物が、撥水撥油剤、親水撥油剤
    および低分子量ポリテトラフルオロエチレンよりなる群
    から選ばれた少なくとも1種を含む請求項1または2記
    載の住宅用耐汚染性内装材。
  4. 【請求項4】 前記繊維が天然高分子化合物系繊維であ
    り、かつ内装材が畳である請求項1〜3のいずれかに記
    載の住宅用耐汚染性内装材。
  5. 【請求項5】 前記繊維がポリ塩化ビニル繊維であり、
    かつ内装材がネットである請求項1〜3のいずれかに記
    載の住宅用耐汚染性内装材。
  6. 【請求項6】 前記繊維がポリエステル繊維であり、か
    つ内装材が織布スクリーンである請求項1〜3のいずれ
    かに記載の住宅用耐汚染性内装材。
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