JPH10120801A - 含フッ素樹脂フィルム及び粘着シート - Google Patents

含フッ素樹脂フィルム及び粘着シート

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JPH10120801A
JPH10120801A JP8299406A JP29940696A JPH10120801A JP H10120801 A JPH10120801 A JP H10120801A JP 8299406 A JP8299406 A JP 8299406A JP 29940696 A JP29940696 A JP 29940696A JP H10120801 A JPH10120801 A JP H10120801A
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film
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resin
sensitive adhesive
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JP8299406A
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Nobuhiko Tsuda
暢彦 津田
Ryuji Iwakiri
龍治 岩切
Katsuhiko Imoto
克彦 井本
Masaru Nagato
大 長門
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Daikin Industries Ltd
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C41/00Shaping by coating a mould, core or other substrate, i.e. by depositing material and stripping-off the shaped article; Apparatus therefor
    • B29C41/02Shaping by coating a mould, core or other substrate, i.e. by depositing material and stripping-off the shaped article; Apparatus therefor for making articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C41/12Spreading-out the material on a substrate, e.g. on the surface of a liquid
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08J2327/02Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08J2327/12Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing fluorine atoms

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造段階において有機溶剤を使用することが
なく、耐候性及び汚染除去性に優れ、薄膜状にすること
ができる加工性を有し、しかも表面印刷が可能である合
成樹脂フィルム及びそれを用いた粘着シートを提供す
る。 【解決手段】 キャスト方式により作成された弾性率
が、50kg/mm2 以上であり、伸びが、50%以上
である含フッ素樹脂フィルムであり、また、樹脂が水性
媒体中に分散されてなる含フッ素樹脂水性分散液であっ
て溶剤不溶性である含フッ素樹脂水性分散液を、非接着
性基材上に伸展し乾燥することにより得られる含フッ素
樹脂フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性及び汚染除
去性に優れた含フッ素樹脂フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、酢酸ビニル系樹脂等の合成樹脂は、その優れた加工
性から、住宅建材、屋外建造物、看板、標示板、交通標
識等の幅広い分野において汎用されている。なかでも、
これらの合成樹脂をフィルム状に加工し、更に粘着剤を
塗布して粘着シートとしたものは、表面保護フイルム又
はマーキングフイルム等として多用されている。
【0003】このような合成樹脂フィルムは、屋外で使
用した場合、これらを構成する合成樹脂の耐侯性が悪い
場合には、経時変化により変色したり退色したりして、
商品のイメージを重視する看板としての機能を低下させ
たり、住宅内装の美装性を悪化させたり、色が重大な意
味を持つ交通標識としての機能を低下させて交通事故の
発生のおそれを生じたりする問題点があった。また、こ
れらの合成樹脂の種類によっては、当該合成樹脂に含有
される可塑剤がブリーディングすること等により、表面
が汚染されやすくなる等の問題点があった。
【0004】そこで、耐候性を向上させる目的で含フッ
素樹脂製のフィルムが提案されているが、含フッ素樹脂
は一般に結晶性が高く、高融点又は高分子量のために熱
溶融流動がしにくいため、含フッ素樹脂フイルムを形成
するには、高温で押し出し成形するか、有機溶剤でのデ
ィスパージョンからのキャスティングが行われているの
が現状である。このような方法による含フッ素樹脂フィ
ルムは、いずれの方法をとるにしても、数十μm以下の
薄いフイルムを効率よく作製することは困難であった。
【0005】このような問題点を解決するため、特公平
7−62079号公報には、溶剤可溶性合成樹脂の有機
溶剤溶液から溶剤をキャストしてフィルムを形成する方
法が提案されている。しかしながら、この方法では、合
成樹脂は溶剤可溶性のものに限られ、得られるフィルム
は、硬くて伸びがあるというマーキングフィルム等に必
要な性能を充分に満足させるものではなかった。
【0006】また、この方法においては、人体に有害な
有機溶剤を用いることが必須であるため、当該溶剤の除
去、回収のためのコストや、安全性等の作業環境上の問
題もあった。更に、含フッ素樹脂から成形されたフィル
ムは、フッ素が有する非付着性、非粘着性等の特性のた
め、従来公知のオフセット印刷、グラビア印刷等の印刷
によって装飾性を付与することが非常に困難であるた
め、汎用性に乏しい欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑み、製造段階において有機溶剤を使用することがな
く、耐候性及び汚染除去性に優れ、薄膜状にすることが
できる加工性を有し、しかも表面印刷が可能である合成
樹脂フィルム及びそれを用いた粘着シートを提供するこ
とを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の含フッ素樹脂フ
ィルムは、キャスト方式により作成された含フッ素樹脂
フィルムであって、弾性率が、50kg/mm2 以上で
あり、伸びが、50%以上である。上記キャスト方式と
は、水、有機溶剤等の液状媒体に溶解又は分散させたも
のを、基材上に伸展し、室温又は加熱状態において液状
媒体を揮発させてフィルムを得る方法をいい、例えば、
樹脂を有機溶剤に溶解させた溶液を基材上に伸展させた
後、当該有機溶剤を揮発させる方法、樹脂の水性分散液
を基材上に伸展させた後、水性媒体を揮発させる方法等
を挙げることができる。
【0009】上記弾性率及び伸びは、室温付近、25℃
でJIS K 6301に準拠して測定する。上記測定
にあたっては、キャスト時に使用した有機溶剤等がフィ
ルム中に残存しているとフィルム調製直後は可塑効果に
より高い伸び率を示しても溶剤等の揮発に伴い可塑効果
が失われフィルムの伸びがなくなり使用中にクラック、
割れ等が生じるため、有機溶剤等がフィルム中に含有さ
れていないようにして測定する。上記弾性率が50kg
/mm2 未満であると、汚染物質のめりこみ等により、
フィルムの耐汚染性、汚染除去性が低下する。上記伸び
が50%未満であると、フィルム加工時、及び、粘着シ
ート加工後、曲面への接着の際にフィルムのわれ、白化
等が生じる。好ましくは、伸びが80%以上である。
【0010】本発明の含フッ素樹脂フィルムは、樹脂が
水性媒体中に分散されてなる含フッ素樹脂水性分散液
を、非接着性基材上に伸展し乾燥することにより得られ
る。
【0011】上記含フッ素樹脂水性分散液の固形分濃度
は、一般に20〜60重量%程度であり、粒子の平均粒
子径は、50〜300nm程度である。また、通常、当
該水性分散液のpHは、5〜10である。本発明の含フ
ッ素樹脂フィルムは、上記含フッ素樹脂水性分散液を非
接着性基材上に伸展し乾燥することにより得られる。こ
の際、必要に応じて、上記含フッ素樹脂水性分散液に、
顔料、顔料分散剤、ガラスビーズ、樹脂ビーズ、成膜助
剤としての高沸有機溶剤、凍結防止剤、粘度調整剤、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、抗菌剤、抗黴剤等を配合する
ことができ、更にまた、フィルム化した際の静電気の発
生による作業性の低下等を防止するために界面活性剤型
の帯電防止剤、導電性フィラー等の帯電防止剤等を配合
することが好ましい。
【0012】上記基材としては特に限定されず、例え
ば、ガラス板、金属板、合成樹脂シート等の平滑な表面
を有する基材等を挙げることができる。上記基材上に、
含フッ素樹脂水性分散液を伸展する方法としては特に限
定されず、例えば、バーコーター、フローコーター、コ
イルコーター、カーテンコーター、エアースプレー等の
いずれの方法も好ましく用いることができる。
【0013】上記基材上に伸展した含フッ素樹脂水性分
散液を乾燥させる方法としては特に限定されず、例え
ば、基材上に塗布した後に室温にて水等の揮発成分を蒸
発させる方法、予め予熱した基材上に公知の方法で含フ
ッ素樹脂水性分散液を塗布し、更に加熱炉中で30〜2
00℃の温度で5秒〜24時間程度送風乾燥する方法等
を挙げることができる。
【0014】また、上記操作を連続ライン中で、塗布、
乾燥、冷却、フィルムの巻き取りまでを連続して行う方
法も好ましい。この際に、含フッ素樹脂水性分散液の中
に含まれる水は勿論のこと、可塑剤として使用される高
沸の有機溶剤が、塗膜中の0.5重量%以下になるよう
に乾燥条件を設定することが好ましい。有機溶剤の残存
はフィルムのタッキングの原因となり、ブロッキング性
を低下させ、取扱性及び耐汚染性を低下させるので好ま
しくない。
【0015】また、上記基材上で乾燥されたフィルム状
物を上記基材から剥離する方法としては特に限定され
ず、通常の力学的方法等を適宜選択して適用することが
できる。
【0016】本発明の含フッ素樹脂フィルムは、樹脂が
水性媒体中に分散されてなる含フッ素樹脂水性分散液を
乾燥して調製される。上記含フッ素樹脂水性分散液は、
樹脂が水性媒体中に分散されてなる基本構造を有する。
上記水性媒体としては特に限定されず、水に、後に詳述
する添加剤や溶媒等を添加したもの等を挙げることがで
きる。上記水性媒体中に分散される樹脂は、含フッ素樹
脂及びその他の樹脂である。本明細書中においては、上
記含フッ素樹脂及び上記その他の樹脂を総称して「樹
脂」という。
【0017】上記水性媒体中に分散される樹脂は、大別
して、(1)フルオロオレフィンとこれと共重合可能な
単量体との共重合体からなる含フッ素樹脂、及び、
(2)フルオロオレフィンの重合体からなる樹脂とその
他の重合体とからなるフッ素系複合樹脂を挙げることが
できる。本明細書においては、上記(1)及び上記
(2)を、総称して「樹脂」という。
【0018】本発明に係る樹脂の一つは、(1)フルオ
ロオレフィンとこれと共重合可能な単量体との共重合体
からなる含フッ素樹脂である。上記フルオロオレフィン
としては特に限定されず、例えば、フッ化ビニル、ビニ
リデンフルオライド(VdF)、テトラフルオロエチレ
ン(TFE)、クロロトリフルオロエチレン(CTF
E)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、トリフル
オロエチレン等の炭素数2〜4程度のフルオロオレフィ
ン等を挙げることができる。
【0019】上記フルオロオレフィンと共重合可能な単
量体としては、例えば、エチレン、プロピレン、イソブ
チレン等のオレフィン類;エチルビニルエーテル(EV
E)、シクロヘキシルビニルエーテル(CHVE)、ヒ
ドロキシブチルビニルエーテル(HBVE)、ブチルビ
ニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、メチルビニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンビニルエーテル等のビ
ニルエーテル類;ポリオキシエチレンアリルエーテル、
エチルアリルエーテル、ヒドロキシエチルアリルエーテ
ル、アリルアルコール、アリルエーテル等のアルケニル
類;酢酸ビニル、乳酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸
ビニル、安息香酸ビニル、VEOVA9(シェル社
製)、VEOVA10(シェル社製)等のビニルエステ
ル類、無水イタコン酸、無水コハク酸、クロトン酸等の
エチレン性不飽和カルボン酸類等を挙げることができ
る。
【0020】上記フルオロオレフィンとこれと共重合可
能な単量体との共重合体としては特に限定されず、例え
ば、CTFE/ビニルエーテル共重合体、CTFE/ビ
ニルエステル共重合体、TFE/ビニルエーテル共重合
体、TFE/ビニルエステル共重合体、TFE/エチレ
ン共重合体、TFE/プロピレン共重合体、CTFE/
エチレン共重合体、CTFE/プロピレン共重合体、C
TFE/エチレン/ビニルエーテル共重合体、CTFE
/エチレン/ビニルエステル共重合体、及びそれらの共
重合体を少量の共重合可能な単量体により変性したもの
等を挙げることができる。
【0021】上記含フッ素樹脂は、水性媒体中において
は、含フッ素樹脂粒子として存在する。
【0022】上記含フッ素樹脂水性分散体は、例えば、
溶剤中等で上記(1)の樹脂を重合して得た後、乳化剤
の存在下、水中に分散し、溶剤を留去する相転換法、上
記(1)の樹脂の乳化重合を水性媒体中で行う方法等を
挙げることができが、溶剤の削減と工程の簡略化のため
には、水性媒体中で乳化重合を行う方法が好ましい。上
記乳化重合は、通常行われる乳化重合と同様の方法によ
り行うことができ、例えば、密閉容器中、水性媒体中
で、界面活性剤、重合開始剤、連鎖移動剤、場合によっ
てはキレート化剤、pH調整剤及び溶剤等の存在下、フ
ルオロオレフィン、フルオロオレフィンと共重合可能な
単量体等の単量体を10〜90℃の温度で0.5〜40
時間反応させることにより得ることができる。
【0023】上記界面活性剤としては、アニオン性、ノ
ニオン性又はアニオン性−ノニオン性の組み合せを用い
ることができ、場合によっては両性界面活性剤を用いる
こともできる。上記アニオン性界面活性剤としては、例
えば、高級アルコール硫酸エステル、アルキルスルホン
酸ナトリウム塩、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム塩、コハク酸ジアルキルエステルスルホン酸ナトリウ
ム塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリ
ウム塩等の炭化水素系アニオン性界面活性剤のほか、フ
ルオロアルキルカルボン酸塩、フルオロアルキルスルホ
ン酸塩、フルオロアルキル硫酸エステル等の含フッ素ア
ニオン性界面活性剤等を挙げることができる。
【0024】上記ノニオン性界面活性剤としては、例え
ば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエ
チレンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエステル類、ソルビタンアルキルエステル
類、グリセリンエステル類及びその誘導体等を挙げるこ
とができる。上記両性界面活性剤としては、例えば、ラ
ウリルベタイン等を挙げることができる。また、上記界
面活性剤として、いわゆる反応性乳化剤等を用いること
ができ、更に、このような反応性乳化剤と上記乳化剤と
を併用することもできる。
【0025】上記乳化重合の際に用いる重合開始剤とし
ては、水性媒体中でフリーラジカル反応に供し得るラジ
カルを10〜90℃の間で発生するものであれば特に限
定されず、場合によっては、還元剤と組み合せて用いる
ことも可能である。このようなものとして、通常水溶性
の重合開始剤としては、過硫酸塩、過酸化水素、還元剤
としては、ピロ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリ
ウム、L−アスコルビン酸ナトリウム、ロンガリット等
を挙げることができる。油溶性の重合開始剤としては、
ジイソプロピルパーオキシジカーボネート(IPP)、
過酸化ベンゾイル、過酸化ジブチル、アゾビスイソブチ
ロニトリル(AIBN)等を挙げることができる。上記
重合開始剤の使用量は、通常、ラジカル重合性不飽和単
量体100重量部あたり、0.05〜2.0重量部であ
る。
【0026】上記乳化重合の際に用いる連鎖移動剤とし
ては、例えば、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン
化炭化水素;n−ドデシルメルカプタン、tert−ド
デシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン等のメ
ルカプタン類等を挙げることができる。上記連鎖移剤の
使用量は、通常、ラジカル重合性不飽和単量体100重
量部あたり、0〜5.0重量部である。
【0027】上記溶剤は、作業性、防災安全性、環境安
全性、製造安全性を損なわない範囲内、例えば、20重
量%以下の範囲で用いられ、例えば、メチルエチルケト
ン、アセトン、トリクロロトリフルオロエタン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン、メタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール、エチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカ
ルビトール、ブチルカルビトール、ジオキサン、ブチル
カルビトールアセテート、テキサノール、酢酸エチル、
酢酸ブチル等を挙げることができる。このような溶剤の
添加によって含フッ素樹脂粒子へのラジカル重合性不飽
和単量体の膨潤性が改良されることがある。
【0028】本発明に係る樹脂の他の一つは、(2)フ
ルオロオレフィンの重合体からなる樹脂とその他の重合
体とからなるフッ素系複合樹脂である。上記その他の重
合体としては特に限定されないが、例えば、ラジカル重
合性不飽和単量体からなる重合体が好ましい。上記フル
オロオレフィンの共重合体は、水性媒体中においては粒
子状で分散されており、上記ラジカル重合性不飽和単量
体によるフッ素系複合樹脂を形成するときには、いわゆ
るシード重合により重合される。本明細書においては、
「シード重合」とは、樹脂粒子の存在する水性媒体中に
おいて他の単量体と重合する反応を意味する。上記フッ
素系複合樹脂は、従って、上記シード重合後のシード重
合体を意味し、上記樹脂粒子は、シード重合におけるシ
ード粒子を意味する。
【0029】上記フルオロオレフィンの重合体としては
VdF系重合体が好ましく、例えば、VdF単独重合
体、VdF/TFE共重合体、VdF/HFP共重合
体、VdF/CTFE共重合体、VdF/TFE/CT
FE共重合体、VdF/TFE/HFP共重合体等を挙
げることができる。上記フルオロオレフィンの重合体が
VdF系重合体であるときには、上記フッ素系複合樹脂
を、本明細書においては、VdF系複合樹脂と称する。
【0030】上記シード粒子を構成する重合体として
は、VdF系共重合体が好ましく、更にVdFを70モ
ル%以上含んでなる重合体が好ましい。VdFが70モ
ル%以上であると、シード粒子とラジカル重合性不飽和
単量体からなる重合体との相溶性がよくなり、エマルジ
ョンを乾燥させて成膜したフィルム(キャストフィル
ム)の透明性、機械的特性が向上するといった相溶性に
起因する優れた特性を得ることができる。
【0031】上記シード粒子の平均粒子径は、シード重
合後のフッ素系複合樹脂の平均粒子径と密接に関連して
おり、シード重合後のフッ素系複合樹脂の平均粒子径を
50〜300nmとするため、40〜290nmにする
ことが好ましい。
【0032】上記シード粒子を構成する重合体は、通常
の乳化重合法によって得ることができる。例えば、親水
性部位を有するフッ素系反応性乳化剤を水に対して0.
01〜1.0重量%、フッ素系乳化剤を0〜1.0重量
%それぞれ共存させて、フルオロオレフィンを含む単量
体混合物を乳化重合させることにより調製することがで
きる。
【0033】また、水に対して1.0重量%以下、好ま
しくは0.5重量%以下、より好ましくは0.2重量%
以下(下限は通常0.01重量%)のフッ素系界面活性
剤と水に対して0.001〜0.1重量%、好ましくは
0.01〜0.05重量%のノニオン性非フッ素系界面
活性剤との共存下にフルオロオレフィンを含む単量体混
合物を乳化重合させることにより調製することができ
る。これらの方法により得られた水性分散液は、平均粒
子径0.2μm以下のシード粒子を30〜50重量%の
高濃度で安定に含むことができる。
【0034】上記親水性部位を有するフッ素系反応性乳
化剤としては、例えば、CF2 =CF−(CF2 CF
X)n Y(式中、Xは、F又はCF3 、Yは、SO
3 M、COOM(Mは、水素原子、アミン、アンモニウ
ム又はアルカリ金属)、nは、整数を表す。)、CF2
=CF−O(CFX)n (式中、X、Y、nは前記と同
じ。)、CH2 =CF−CF2 −O(CF(CF3 )C
2 O)n −CF(CF3 )Y(式中、Y、nは、前記
と同じ。)、CF2 =CF−CF2 −O(CF(C
3 )CF2 O)n −CF(CF3 )Y(式中、Y、n
は、前記と同じ。)で表られる構造を有するもの等を挙
げることができが、水への溶解性と界面活性の点から、
nは0〜3の範囲にあるものが好ましい。より具体的に
は、CF2 =CF−CF2 −O(CF(CF3 )CF2
O)n −CF(CF3 )COOHの構造で、nが0〜2
のものが用いられる。
【0035】重合温度は、20〜120℃、好ましくは
30〜70℃である。重合温度が20℃より低いと概し
て生成ラテックスの安定性が低くなり、重合温度が12
0℃より高いと連鎖移動による重合速度の失速が起こる
傾向がある。重合は、重合体の種類にもよるが、通常、
1.0〜50kgf/cm2 (ゲージ圧)の加圧下に5
〜100時間加熱されて行われる。
【0036】上記シード粒子の乳化重合に用いられる上
記フッ素系乳化剤としては、構造中にフッ素原子を含み
界面活性能を有する化合物の1種又は2種以上の混合物
等を挙げることができる。例えば、X(CF2 n CO
OH(nは、6〜20の整数、Xは、F又は水素原子を
表す。)で表される酸及びそのアルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩、アミン塩又は第四アンモニウム塩;Y(CH
2 CF2 m COOH(mは、6〜13の整数、Yは、
F又は塩素原子を表す。)で表される酸及びそのアルカ
リ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩又は第四アンモニ
ウム塩等を挙げることができる。より具体的には、パー
フルオロオクタン酸のアンモニウム塩、パーフルオロノ
ナン酸のアンモニウム塩等を挙げることができる。その
他、公知のフッ素系界面活性剤を使用することもでき
る。
【0037】シード粒子を得るときの乳化重合において
は、フッ素系界面活性剤の存在下少量のノニオン性非フ
ッ素系界面活性剤も用いることができ、その具体例とし
ては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシ
エチレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエス
テル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステ
ル類、グリセリンエステル類及びその誘導体等を挙げる
ことができる。
【0038】より具体的には、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル類としては、ポリオキシエチレンラウリル
エーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオ
キシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレン
オレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテ
ル等を挙げることができ、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル類としては、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェ
ニルエーテル等を挙げることができ、ポリオキシエチレ
ンアルキルエステル類としては、モノラウリル酸ポリエ
チレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコ
ール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール等を挙
げることができ、ソルビタンアルキルエステル類として
は、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モ
ノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノス
テアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイ
ン酸ポリオキシエチレンソルビタン等を挙げることがで
き、グリセリンエステル類としては、モノミリスチン酸
グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノオレイ
ン酸グリセリル等を挙げることができる。
【0039】またこれらの誘導体としては、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキル
フェニル−ホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルリン酸塩等を挙げることができる。
特に好ましいものは、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル類及びポリオキシエチレンアルキルエステル類であ
って、HLB値が10〜18のものであり、具体的に
は、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO:5〜
20。EOはエチレンオキシドユニット数を表す。)、
モノステアリン酸ポリエチレングリコール(EO:6〜
10)である。
【0040】本発明に係る樹脂の(2)フルオロオレフ
ィンの共重合体からなる樹脂とその他の重合体とからな
るフッ素系複合樹脂におけるその他の重合体を構成する
ものとしては、上記したようにラジカル重合性不飽和単
量体からなる重合体を挙げることができる。上記ラジカ
ル重合性不飽和単量体としては特に限定されず、例え
ば、アルキル基の炭素数が1〜18のアクリル酸アルキ
ルエステル、アルキル基の炭素数が1〜18のメタクリ
ル酸アルキルエステル、これらと共重合可能なエチレン
性不飽和単位を有する単量体等を挙げることができる。
【0041】上記アルキル基の炭素数が1〜18のアク
リル酸アルキルエステルとしては、例えば、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、
アクリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アク
リル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸
2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル等を挙げるこ
とができる。
【0042】上記アルキル基の炭素数が1〜18のメタ
クリル酸アルキルエステルとしては、例えば、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プ
ロピル、メタクリル酸i−プロピル、メタクリル酸n−
ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸t−ブ
チル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸
シクロヘキシル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリ
ル酸t−ブチルシクロヘキシル、メタクリル酸ステアリ
ル、メタクリル酸ラウリル等を挙げることができる。
【0043】また、耐溶剤性、耐水性向上の目的で、エ
チレングリコールジメタクリレート、プロピレングリコ
ールジメタクリレート等の多官能性単量体を共重合する
こともできる。上記アクリル酸エステル、上記メタクリ
ル酸エステルと共重合可能なエチレン性不飽和単位を有
する単量体としては、下記(I)及び下記(II)等を
挙げることができる。
【0044】(I)反応性を有する官能基を持つ単量
体、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、
無水イタコン酸、無水コハク酸、クロトン酸等のエチレ
ン性不飽和カルボン酸類;アクリルアミド、メタクリル
アミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチロールア
クリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、N
−メチロールメタクリルアミド、N−メチルメタクリル
アミド、N−ブトキシメチルメタクリルアミド等のアミ
ド化合物;アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸
ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メ
タクリル酸ヒドロキシプロピル等の水酸基含有単量体;
アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル等のエ
ポキシ基含有単量体;γ−トリメトキシシランメタクリ
レート、γ−トリエトキシシランメタクリレート等のシ
ラノール基含有単量体;アクロレイン等のアルデヒド基
含有単量体。
【0045】(II)その他ビニル化合物、例えば、エ
チレン、プロピレン、イソブチレン等のαオレフィン
類;エチルビニルエーテル(EVE)、シクロヘキシル
ビニルエーテル(CHVE)、ヒドロキシブチルビニル
エーテル(HBVE)、ブチルビニルエーテル、イソブ
チルビニルエーテル、メチルビニルエーテル、ポリオキ
シエチレンビニルエーテル等のビニルエーテル類;ポリ
オキシエチレンアリルエーテル、エチルアリルエーテ
ル、ヒドロキシエチルアリルエーテル、アリルアルコー
ル、アリルエーテル等のアルケニル類;酢酸ビニル、乳
酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、安息香酸ビ
ニル、VEOVA9、VEOVA10(シェル社製)等
のビニルエステル類;無水イタコン酸、無水コハク酸、
クロトン酸等のエチレン性不飽和カルボン酸類;スチレ
ン、αメチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン
等の芳香族ビニル化合物類;アクリロニトリル等。
【0046】上記アクリル酸エステル、上記メタクリル
酸エステルと共重合可能なエチレン性不飽和結合を有す
る単量体として、親水性部位を含む低分子量のポリマー
又はオリゴマーを分子中に含む化合物を用いることもで
きる。上記親水性部位とは、親水性基を有する部位又は
親水性の結合を有する部位、及び、これらの組み合せか
らなる部位を意味する。上記親水性基は、イオン性、非
イオン性、両性及びこれらの組合せのいずれであっても
よいが、非イオン性、アニオン性の親水性基が好まし
い。また、公知の反応性乳化剤であってもよい。
【0047】上記アクリル酸エステル、上記メタクリル
酸エステルと共重合可能なエチレン性不飽和結合を有す
る単量体、反応性乳化剤としては、例えば、ポリエチレ
ングリコールメタクリレート、ポリプロピレングリコー
ルメタクリレート、メトキシポリエチレングリコールメ
タクリレート、ポリエチレングリコールアクリレート、
ポリプロピレングリコールアクリレート、メトキシポリ
エチレングリコールアクリレート、ポリエチレングリコ
ールアリルエーテル、メトキシポリエチレングリコール
アリルエーテル、ポリエチレングリコールポリプロピレ
ングリコールモノメタクリレート、ポリエチレングリコ
ールポリテトラメチレングリコールモノメタクリレー
ト、ポリオキシエチレンアルキルアリルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアリルフェニルエーテ
ル硫酸塩、スチレンスルホン酸塩、アリルアルキルスル
ホン酸塩、ポリエチレングリコールメタクリレート硫酸
塩、アルキルアリルスルホコハク酸塩、ビス(ポリオキ
シエチレン多環フェニルエーテル)メタクリレート化硫
酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテルアクリル酸エステル、メタクリロイルオキシポリ
オキシアルキレン硫酸エステル塩、メタクリロイルオキ
シアルキレン硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンビニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンビニルエステル等を挙
げることができる。
【0048】本発明において、上記ラジカル重合性不飽
和単量体を含フッ素樹脂粒子の存在下にシード重合させ
ると、まず上記ラジカル重合性不飽和単量体の含フッ素
樹脂への膨潤が起こり、この時点で上記ラジカル重合性
不飽和単量体が均一溶解した含フッ素共重合体の水性分
散体の状態となる。その後、重合開始剤を添加すること
によって上記ラジカル重合性不飽和単量体が重合し、分
子鎖のからまりあった相溶体粒子が形成される。上記ラ
ジカル重合性不飽和単量体が多官能性である場合には、
相互侵入網目構造(IPN)を形成することもできる。
上記多官能性ラジカル重合性不飽和単量体としては、例
えば、モノグリコールジメタクリレート、ジグリコール
ジメタクリレート等を挙げることができる。
【0049】上記ラジカル重合性不飽和単量体のシード
重合は、公知の方法、例えば、含フッ素樹脂粒子の存在
下に反応系にラジカル重合性不飽和単量体の全量を一括
して仕込む方法、ラジカル重合性不飽和単量体の一部を
仕込み反応させた後、残りを連続又は分割して仕込む方
法、ラジカル重合性不飽和単量体の全量を連続して仕込
む方法等によって行うことができる。また、上記シード
重合の重合条件は、通常の乳化重合と同様であって、例
えば、含フッ素樹脂粒子を含む水性媒体中に、界面活性
剤、重合開始剤、連鎖移動剤、場合によってはキレート
化剤、pH調整剤及び溶剤等を添加し、10〜90℃の
温度で0.5〜6時間反応を行うことにより重合するこ
とができる。
【0050】上記界面活性剤としては、アニオン性、ノ
ニオン性又はアニオン性−ノニオン性の組み合せを用い
ることができ、場合によっては両性界面活性剤を用いる
こともできる。上記アニオン性界面活性剤としては、例
えば、高級アルコール硫酸エステル、アルキルスルホン
酸ナトリウム塩、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム塩、コハク酸ジアルキルエステルスルホン酸ナトリウ
ム塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリ
ウム塩等の炭化水素系アニオン性界面活性剤のほか、フ
ルオロアルキルカルボン酸塩、フルオロアルキルスルホ
ン酸塩、フルオロアルキル硫酸エステル等の含フッ素ア
ニオン性界面活性剤等を挙げることができる。
【0051】上記ノニオン性界面活性剤としては、例え
ば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエ
チレンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエステル類、ソルビタンアルキルエステル
類、グリセリンエステル類及びその誘導体等を挙げるこ
とができる。上記両性界面活性剤としては、例えば、ラ
ウリルベタイン等を挙げることができる。
【0052】また、上記界面活性剤として、ラジカル重
合性不飽和単量体と共重合可能な、いわゆる反応性乳化
剤等を用いることができ、更に、このような反応性乳化
剤と上記乳化剤とを併用することもできる。上記界面活
性剤の使用量は、通常、ラジカル重合性不飽和単量体1
00重量部あたり、0.05〜5.0重量部である。
【0053】上記シード重合の際に用いる重合開始剤と
しては、水性媒体中でフリーラジカル反応に供し得るラ
ジカルを20〜90℃の間で発生するものであれば特に
限定されず、場合によっては、還元剤と組み合せて用い
ることも可能である。このようなものとして、通常水溶
性の重合開始剤としては、過硫酸塩、過酸化水素、還元
剤としては、ピロ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナト
リウム、L−アスコルビン酸ナトリウム、ロンガリット
等を挙げることができる。油溶性の重合開始剤として
は、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート(IP
P)、過酸化ベンゾイル、過酸化ジブチル、アゾビスイ
ソブチロニトリル(AIBN)等を挙げることができ
る。上記重合開始剤の使用量は、通常、ラジカル重合性
不飽和単量体100重量部あたり、0.05〜2.0重
量部である。
【0054】上記シード重合の際に用いる連鎖移動剤と
しては、例えば、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲ
ン化炭化水素;n−ドデシルメルカプタン、tert−
ドデシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン等の
メルカプタン類等を挙げることができる。上記連鎖移剤
の使用量は、通常、ラジカル重合性不飽和単量体100
重量部あたり、0〜5.0重量部である。
【0055】上記溶剤は、作業性、防災安全性、環境安
全性、製造安全性を損なわない範囲内、例えば、20重
量%以下の範囲で用いられ、例えば、メチルエチルケト
ン、アセトン、トリクロロトリフルオロエタン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン、メタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール、エチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトール、エチルカ
ルビトール、ブチルカルビトール、ジオキサン、ブチル
カルビトールアセテート、テキサノール、酢酸エチル、
酢酸ブチル等を挙げることができる。
【0056】このような溶剤の添加によって含フッ素樹
脂粒子へのラジカル重合性不飽和単量体の膨潤性が改良
されることがある。
【0057】本発明の含フッ素樹脂粒子の水性分散液中
での粒子径は、50〜300nmが好ましい。より好ま
しくは、50〜200nmである。上記粒子径が50n
m未満であると、濃度が実用的範囲である30%以上に
おいて含フッ素樹脂水性分散液の粘度が著しく増大し、
塗料化の作業に支障を来す。上記粒子径が300nmを
超えると、得られる含フッ素樹脂水性分散体の沈降安定
性が悪くなり、同じ組成の樹脂構成であっても、含フッ
素樹脂水性分散体の最低成膜温度の上昇を招くこととな
り、またこのような含フッ素樹脂水性分散体から調製し
たフィルムは、レべリング性が充分でなく、高光沢の塗
膜を得ることが困難となる。
【0058】本発明の粘着シートは、上記含フッ素樹脂
フィルムの少なくとも片面に、粘着剤層を設けてなる。
上記粘着シートは、粘着剤層を片面のみに有していても
よいし、両面に有していてもよい。上記粘着剤層は、粘
着剤を層状に成形したものであり、通常、上記含フッ素
樹脂フィルムの片面又は両面に、粘着剤を塗布すること
により設けることができる。上記粘着剤としては特に限
定されず、熱可塑性、感圧性、硬化性等いずれの粘着剤
も使用でき、例えば、ロジン、変性ロジン、ポリテルペ
ン樹脂、テルペンフェノール樹脂、石油系樹脂、脂環族
系水添石油樹脂、アクリル樹脂、天然ゴム、スチレンブ
タジエンゴム、シリコンゴム等が好ましく使用される。
【0059】上記粘着剤の塗布方法としては特に限定さ
れず、例えば、バーコーター、フローコーター、コイル
コーター、カーテンコーター、エアースプレー等の方法
を適宜選択して採用することができる。上記粘着剤層を
設けるにあたり、本発明の粘着シートの作業性を考慮す
れば、剥離紙等を粘着剤層表面に設けることにより、フ
ィルム貼り付け時まで保護しておくことが好ましい。上
記剥離紙としては特に限定されず、例えば、フッ素系、
シリコン系等の離型剤が含浸された塗工紙等が好ましく
使用される。
【0060】本発明の粘着シートの一形態として、当該
粘着シートを構成する含フッ素樹脂フィルムに顔料が分
散されているものを用いて、当該粘着シートを適宜彩色
することができる。上記顔料としては、通常塗料用に供
される公知の顔料及び加工顔料として市販されている公
知顔料の水性分散ペースト等を挙げることができる。例
えば、白顔料としては、酸化チタン、体質顔料、クレ
ー、硫酸カルシウム等を挙げることができ、着色顔料と
しては、カーボン、金属酸化物等の無機顔料、無機焼成
顔料;フタロシアニン等の有機顔料;及びそれらの水分
散性ペースト等を挙げることができる。
【0061】本発明の粘着シートの一形態として、更
に、表面を印刷することにより模様が施されてなる装飾
用粘着シートを挙げることができる。上記印刷方法とし
ては特に限定されず、例えば、シール印刷、オフセット
印刷、シルク印刷等の公知の印刷方法等を挙げることが
できる。上記装飾用粘着シートは、内装用シートとして
の優れた風合いを活かして、例えば、住宅室内装飾用シ
ート等として適用することができる。
【0062】本発明の粘着シートの最も顕著な適用方法
の一つは、マーキングフィルムである。マーキングフィ
ルムは、屋外看板、屋外標示板、室内標示板、非常用標
示板、交通標識等として汎用されている。本発明の粘着
シートを用いたマーキングフィルムは、耐候性及び汚染
除去性に優れ、薄膜状にすることができる加工性を有し
ているため、極めて良好な利用特性を有している。
【0063】本発明の粘着シートの使用形態は、上記マ
ーキングフィルムに限定されない。本発明の粘着シート
の他の使用形態としては、例えば、食品包装用フィル
ム、薬品包装用フィルム、農業用ビニルハウス用フィル
ム、屋上防水用フィルム、販売促進用紙ステッカー、シ
ール、屋外標示用ステッカー、看板類等の被覆フィルム
等の他、金属材料、金属製品の保管、防錆、防損を目的
とした表面保護フィルム、ストリッパプルフィルム等を
挙げることができる。
【0064】更に、上記のほか、本発明の粘着シートの
使用形態としては、例えば、大別して、反射シート用、
表面保護シート、外装用シート、内装用シート等を挙げ
ることができ、上記反射シートとしては、例えば、フィ
ルムに極微小ビーズをはめ込んで夜間光を当てると光源
に向かって光を反射する道路標識、道路付属物、自動車
等の車両用、踏切、電柱下部、消火栓標識、看板、装
飾、造花、壁画、JISZ 9105に規定する反射安
全標識、JIS M 700に規定する鉱山保安警標、
衣類、へルメット等向けの反射シート等を挙げることが
できる。
【0065】上記表面保護シートは、例えば、ステンレ
ス、アルミ、カラー鋼板等の金属板、ガラス、特殊合
板、アクリル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ
エーテルサルフォン等の合成樹脂等に使用される。上記
内装用シートとしては、例えば、壁、天井用の粘着シー
ト等を挙げることができる。
【0066】
【実施例】以下に本発明の合成例、実施例を掲げて本発
明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらのみに限定
されるものではない。
【0067】合成例1 内容量1lの攪拌機付耐圧反応容器に、脱イオン水50
0ml、パーフルオロオクタン酸アンモニウム塩0.5
g、MYS40(日光ケミカルズ社製)0.05gを仕
込み、窒素圧入、脱気を繰返し、溶存空気を除去した
後、VdF/TFE/CTFEの74/14/12モル
%比の混合モノマーにて、60℃で10kgf/cm2
まで加圧した。次に、過硫酸アンモニウム0.2gを仕
込み、糟内圧力が10kgf/cm2 で一定となるよう
にVdF/TFE/CTFEの74/14/12モル%
比の混合モノマーを連続供給し、40時間反応を行った
後、槽内を常温、常圧に戻し反応の終了とした。
【0068】この水性分散体を5%炭酸水素ナトリウム
でpH6.5に調整した。得られた水性分散液は固形分
濃度40%、平均粒子径は120nmであった。なお、
固形分濃度は、150℃真空乾燥器中で1時間乾燥し、
乾燥後の重量を乾燥前の水性分散液重量に対する百分率
で表した。また、平均粒子径は、レーザー光散乱粒径測
定装置(大塚電子ELS−3000)にて測定したもの
であった。
【0069】実施例1 攪拌翼、冷却管、温度計を備えた内容量200mlの四
つ口フラスコに、合成例1で得られた含フッ素樹脂水性
分散体100gを仕込み、これに反応性乳化剤エレミノ
ールJS2(三洋化成工業社製)1.5gを添加した。
攪拌下に水浴中で加湿し、槽温が80℃に達したところ
で、メタクリル酸メチル(MMA)17.0g、メトキ
シポリエチレングリコールメタクリレートのRMA45
0M(日本乳化剤社製)1.7gの混合物をJS2の
0.5重量%水溶液10gで乳化したエマルジョンを1
時間かけて滴下した。直後に、過硫酸アンモニウムの2
重量%水溶液1mlを添加し反応を開始した。反応開始
後3時間後に、槽内温度を85℃に上げ、1時間保持し
た後冷却し、アンモニア水でpH7に調整した後に、3
00メッシュの金網で濾過して青白色の含フッ素樹脂水
性分散体を得た。固形分濃度は46%、平均粒子径は1
60nmであった。この水性分散体を乾燥し、得られた
樹脂をTHFに溶解し、固有粘度を30℃で測定しよう
としたが、得られた樹脂は、THFに不溶であった。こ
の水性分散液を10cmのシャーレに、乾燥フィルムの
膜厚が200μmになるように流し込み、50℃で2時
間乾燥した。得られたフィルムの力学特性をJIS K
6301に準じて弾性率、破断伸びを測定した。得ら
れたフィルムの弾性率は、20℃で110kg/m
2 、伸びは、260%であった。
【0070】別途、上記により得られた水性分散体をス
プレードライ法により120℃の乾燥炉中に吐出するこ
とによって乾燥パウダーとした。このパウダーをメタノ
ールで洗浄、乾燥後、ジメチルホルムアミド(DMF)
に10重量%となるように溶解しようとしたが一部不溶
画分が残るDMF溶剤分散体となった。この分散体をプ
ロピレン板上に伸展し室温で24時間溶剤を乾燥した
後、更に80℃で24時間溶剤を乾燥した。得られたフ
ィルムの厚さは23μmであり、フィルム中の残存DM
Fは、メタノールによる抽出後ガスクロマトグラフィー
にて確認したところ、フィルムに対して0.1重量%以
下であった。このフィルムの力学特性を測定したとこ
ろ、得られたフィルムの弾性率は、20℃で121kg
/mm2 、伸びは、205%であった。
【0071】実施例2 水10.0重量部、分散剤としてSN5027(サンノ
プコ社製)5.3重量部、消泡剤としてFS013B
(ダウコーニング社製)0.3重量部、エチレングリコ
ール4.0重量部、28%アンモニア水0.1重量部、
酸化チタン タイペークCR97(石原産業社製)7
0.0重量部をサンドミルで分散し、顔料ペーストを調
製した。次に、実施例1で作製した含フッ素樹脂水性分
散体75.6重量部に28%アンモニア水0.6重量部
を添加し、その後顔料ペースト24.1重量部、アジピ
ン酸ジエチル5.1重量部、消泡剤としてFS013B
(ダウコーニング社製)0.1重量部、増粘剤としてア
デカノールUH420の10%水溶液を1.9重量部添
加し、400rpmで1時間攪拌し白塗料を得た。実施
例1と同様にガラス板状に組成物を伸展し色フィルムを
得た。このフィルムの力学的特性を表1に示した。測定
項目及び試験方法は、以下のようであった。
【0072】光沢:得られた組成物を、ガラス板上に、
アプリケーターを用いて、20μmの塗膜厚さになるよ
うに伸展し、室温で一週間乾燥後、光沢計(スガ試験器
社製)を用いて光沢を測定した。 汚染除去牲:得られた白フィルムを両面接着テープでア
ルミ板上に接着し、水に分散したカーボンをスプレーに
て塗布、40℃の乾燥器中で2時間乾燥後、流水下でフ
ィルム表面を刷毛で洗浄、乾燥後残ったカーボンによる
変色を、ミノルタ社製DP−300で色差を測定し、Δ
Eで表した。 耐屈曲性試験:得られた白フィルムを5℃の恒温室中
で、JIS K 5400に規定された耐屈曲性試験に
供した。判定は、フィルムの割れが直径何mmの心棒ま
で発生しないかで行った。結果を表1に示した。数値の
小さい方が、フィルムの貼り付け時に小さな曲率面まで
追随できることを表している。 耐侯性試験:得られた白フィルムを促進耐候性試験装置
(SUV)中で1000時間静置し、その前後における
光沢保持率(%)を測定した。
【0073】実施例3 200mlのステンレス製攪拌機付きオートクレーブに
表1に示す組成のシクロヘキシルビニルエーテル(CH
VE)20.0g、親水性部位を有するマクロモノマー
(PKA5003、日本油脂社製)4.5g、エチルビ
ニルエーテル(EVE)11.4g、イオン交換水6
6.1g、パーフルオロオクタン酸アンモニウム(乳化
剤)0.35g、炭酸カリウム(K2 CO3 )0.35
g、亜硫酸水素ナトリウム(NaHSO3 )0.02
g、過硫酸アンモニウム(開始剤)0.08gを仕込
み、氷で冷却して窒素ガスを3.5kg/cm2 になる
ように加圧し脱気した。この加圧脱気を2回繰り返した
後10mmHgまで脱気して溶存酸素を除去した後、ク
ロロトリフルオロエチレン(CTFE)38.0gを仕
込み、30℃で12時間反応を行い,合成例5の水性分
散液を得た。得られた水性分散体は、固形分濃度48
%、平均粒子径は180nmであった。また、得られた
樹脂はTHF不溶であった。実施例2と同様に白フィル
ムを作製し白フィルム物性を測定した。結果を表1に示
した。
【0074】実施例4 攪拌翼、冷却管、温度計を備えた内容量200mlの四
つ口フラスコに、合成例1で得られた含フッ素樹脂水性
分散体100gを仕込み、これに反応性乳化剤エレミノ
ールJS2(三洋化成工業社製)1.5gを添加した。
攪拌下に水浴中で加温し、槽温が80℃に達したところ
で、メタクリル酸メチル(MMA)32.0g、メトキ
シポリエチレングリコールメタクリレートのRMA45
0M(日本乳化剤社製)1.7gの混合物をJS2の
0.5重量%水溶液10gで乳化したエマルジョンを1
時間かけて滴下した。直後に、過硫酸アンモニウム2重
量%水溶液1mlを添加し反応を開始した。反応開始後
3時間後に、槽内温度を85℃に上げ、1時間保持した
後冷却し、アンモニア水でpHを7に調整した後に、3
00メッシュの金網で濾過して青白色の含フッ素樹脂の
水性分散液を得た。固形分濃度は5%、平均粒子径は1
57nmであった。得られた樹脂はTHFに不溶であっ
た。実施例2と同様にフィルムの特性を測定し表1に示
す結果を得た。
【0075】実施例5 攪拌翼、冷却管、温度計を備えた内容量200mlの四
つ口フラスコに、合成例1で得られた含フッ素樹脂水性
分散体100gを仕込み、これに反応性乳化剤エレミノ
ールJS2(三洋化成工業社製)1.5gを添加した。
攪拌下に水浴中で加温し、槽温が80℃に達したところ
で、メタクリル酸メチル(MMA)50.0g、ラウリ
ルメルカプタン0.25g、メトキシポリエチレングリ
コールメタクリレートのRMA450M(日本乳化剤社
製)1.7gの混合物をJS2の0.5重量%水溶液1
0gで乳化したエマルジョンを1時間かけて滴下した。
直後に、過硫酸アンモニウム2重量%水溶液1mlを添
加し反応を開始した。反応開始後3時間後に、槽内温度
を85℃に上げ、1時間保持した後冷却し、アンモニア
水でpHを7に調整した後に、300メッシュの金網で
濾過して青白色の含フッ素樹脂の水性分散液を得た。固
形分濃度は5%、平均粒子径は157nmであった。得
られた樹脂をTHF中30℃で測定した固有粘度は、
2.3dl/gであった。実施例2と同様にフィルムの
特性を測定し表1に示す結果を得た。
【0076】比較例1 n−ラウリルメルカプタンを0.5gにしたこと以外は
実施例3と同様にして青白色の含フッ素樹脂の水性分散
液を得た。固形分濃度は45%、平均粒子径は158n
mであった。また得られた樹脂のTHF中30℃の固有
粘度は1.8dl/gであった。実施例2と同様にフィ
ルムの特性を測定し表1に示す結果を得た。 比較例2 MMA17gの代わりに、MMA8.5g、アクリル酸
ブチル8.5gの混合モノマーを使用したこと以外は実
施例1と同様にして、青白色の含フッ素樹脂の水性分散
液を得た。固形分濃度は46%、平均粒子径は163n
mであった。また得られた樹脂はTHFに不溶であっ
た。実施例2と同様にフィルムの特性を測定し表1に示
す結果を得た。
【0077】実施例6 実施例1で得られた樹脂水性分散体100gに対して、
成膜助剤としてアジピン酸ジエチル4.6g、増粘剤と
してアデカノールUH420(旭電化工業社製)の10
%水溶液1gを添加した組成物を50×50cmのガラ
ス板上に幅40cm、4milのアプリケーターで伸展
し、50℃の乾燥器中で2時間乾燥した。次に粘着剤と
してアクリルエマルジョン型粘着剤ビニブラン7040
(日信化学社製)を4milのアプリケーター上で調製
した含フッ素樹脂フィルムの上に伸展した。50℃の乾
燥器中で2時間乾燥した後、剥離紙をアクリル粘着剤上
に重ね、含フッ素樹脂フィルム積層板を作成した。得ら
れた含フッ素樹脂フィルム積層板を室内の壁面に貼付し
た。その後、油性マジックインキ(赤、青、黒)で表面
に落書きをした後、24時間放置した。その後、エタノ
ールで拭き取りしたところ、マジックインキは完全に除
去された。またフィルムの表面の光沢は、変化がなかっ
た。
【0078】
【表1】
【0079】実施例7〜9 白顔料ペーストの代わりに、市販の顔料ペースト8重量
部を用いたこと以外は実施例3と同様にして着色フィル
ムを得た。使用した顔料ペースト及び結果を表2に示し
た。表2中、「E−13」はAFカラーE−13(有機
赤)(大日精化社製)を、「E−1」はAFカラーE−
1(有機青)(大日精化社製)を、「E−30」はAF
カラーE−30(無機黄)(大日精化社製)を、それぞ
れ表す。
【0080】
【表2】
【0081】実施例10 実施例2で得られた白フィルムを、縦5cm、横7.5
cmの長方形であって中央部が直径4cmの円状にくり
抜かれた形状に切り取り、また、実施例7で得られた赤
フィルムを、直径4cmの円状に切り取って上記白フィ
ルムのくり抜かれた円状にはめ込むことにより、日本国
旗を表すマーキングフィルムを作成した。この裏面に、
ビニブラン7040(日信化学社製)を、4milのア
プリケーターで塗布し、室温で24時間乾燥後、アルミ
板上に貼付し、SUVで耐候性試験を行った。1000
時間後の表面の光沢保持率は、いずれの色の部分であっ
ても90%以上であった。
【0082】実施例11 実施例6で得られたフィルムを、粘着剤添付前に、A4
の大きさに切り取り、この表面にバブルジェットプリン
ター(キャノン社製BJC600J)でダイキン工業株
式会社のマークを印刷した。50℃で2時間乾燥後、印
刷面上にクリア塗料組成物を4milのアプリケーター
で伸展し、50℃の乾燥器中において2時間乾燥した。
その後、裏面に粘着剤を塗布して、実施例6と同様にし
て含フッ素樹脂フィルム積層板を作成した。インクの塗
着性は良好であり、含フッ素樹脂フィルム積層板の作成
時のクリア塗料によるにじみ等もなく、装飾性に優れた
フィルムが得られた。
【0083】
【発明の効果】本発明の含フッ素樹脂フィルムは、上述
の構成よりなるので、製造段階において有機溶剤を使用
することがなく、耐候性及び汚染除去性に優れ、薄膜状
にすることができる加工性を有し、しかも表面印刷が可
能である。また、本発明の含フッ素樹脂フィルムを用い
た粘着シートは、耐候性、汚染除去性及び加工性に優
れ、マーキングフィルム等として用いるのに極めて適し
ている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 33/00 B32B 33/00 C08L 27/12 C08L 27/12 (72)発明者 井本 克彦 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 長門 大 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキン 工業株式会社淀川製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャスト方式により作成された含フッ素
    樹脂フィルムであって、弾性率が、50kg/mm2
    上であり、伸びが、50%以上であることを特徴とする
    含フッ素樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 樹脂が水性媒体中に分散されてなる含フ
    ッ素樹脂水性分散液を、非接着性基材上に伸展し乾燥す
    ることにより得られる請求項1記載の含フッ素樹脂フィ
    ルム。
  3. 【請求項3】 樹脂は、VdF系樹脂粒子の存在下に、
    ラジカル重合性不飽和単量体を水性媒体中でシード重合
    して得られるVdF系複合樹脂である請求項2記載の含
    フッ素樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】 含フッ素樹脂水性分散液は、溶剤不溶性
    であるものである請求項1、2又は3記載の含フッ素樹
    脂フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の含フッ素
    樹脂フィルムの少なくとも片面に、粘着剤層を設けてな
    ることを特徴とする粘着シート。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の粘着シートであって、前
    記含フッ素樹脂フィルムは、顔料が分散されてなるもの
    であるカラー粘着シート。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の粘着フィルムであって、
    更に、表面を印刷することにより模様が施されてなる装
    飾用粘着シート。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の粘着シートを用いること
    を特徴とするマーキングフィルム。
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