JPH09263028A - 回転式印字器及び回転式印字器に用いる帯状体の製造方法 - Google Patents

回転式印字器及び回転式印字器に用いる帯状体の製造方法

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JPH09263028A
JPH09263028A JP8318387A JP31838796A JPH09263028A JP H09263028 A JPH09263028 A JP H09263028A JP 8318387 A JP8318387 A JP 8318387A JP 31838796 A JP31838796 A JP 31838796A JP H09263028 A JPH09263028 A JP H09263028A
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JP8318387A
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Hiroyuki Koike
裕之 小池
Toshinori Sugiyama
敏則 杉山
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Individual
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    • B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41K—STAMPS; STAMPING OR NUMBERING APPARATUS OR DEVICES
    • B41K1/00—Portable hand-operated devices without means for supporting or locating the articles to be stamped, i.e. hand stamps; Inking devices or other accessories therefor
    • B41K1/08—Portable hand-operated devices without means for supporting or locating the articles to be stamped, i.e. hand stamps; Inking devices or other accessories therefor with a flat stamping surface and changeable characters
    • B41K1/10—Portable hand-operated devices without means for supporting or locating the articles to be stamped, i.e. hand stamps; Inking devices or other accessories therefor with a flat stamping surface and changeable characters having movable type-carrying bands or chains

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字器の印字位置に所望する字体を選択配置
する際、これを視認し易くするとともに、選択動作を軽
快に行うことにより印字処理能率を向上することができ
る回転式印字器を提供する。 【解決手段】 ハウジング2内に回動自在に配備された
印字用回動ローラー10aと印字用支軸11aとに架け
渡され、その外周面に複数種類の印字部Mが配列された
無端状の印字帯12aと、印字用回動ローラー10aに
連結された回転操作板とを備えるとともに、表示用回動
ローラー20aと表示用支軸21aに架け渡され、印字
帯12aの外周面に配列された各印字部Mに対応する表
示文字Nをが外周面に配列された表示帯22aが、回転
操作板の回動操作により印字帯12aと同調回動するこ
とにより、印字部Mの印字文字に対応する表示文字Nを
表示用窓5に対向表示し、これを視認して所望の印字部
Mの印字面を印字開口部6へ選択的に露出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外周面に複数種類
の印字部が配列された無端状の印字帯を備え、操作部材
を回動操作することにより印字帯を回動し、所望する印
字部の印字面を印字処理位置に選択配置する回転式印字
器及びその回転式印字器に用いる帯状体の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転式印字器としては、
例えば年月日や番号等を印字するための0ないし9まで
の数字や、あるいは会計処理などに用いられる科目を表
した文字などの字面を凸状に浮き上がらせて構成された
印字部を各々その外周面に配列した無端状の帯状体で構
成された複数本の印字帯が、印字器の回動体と支軸に架
け渡され、各印字帯の回動体に連結されている回転操作
板の外縁部分を回動操作することによって、年月日合わ
せや科目合わせなど、所望する印字部の印字面を印字器
における印字処理位置に選択配置するものがある。
【0003】また、この種の回転式印字器に用いる印字
帯は帯状体で構成されているが、そのような帯状体の印
字帯は、従来、図24ないし図26に示すような製造方
法によって製造されている。
【0004】すなわち、まず、図24(a)に示すよう
に、図示しないヒーターが内設された基台300の凹部
301に、印字帯の外周面に配列する印字部を成形する
成形型302がセットされ、その上に印字帯および印字
部の母材となる例えばシート状のゴム板303が乗せら
れ、さらにその上に、基布304が乗せられる。成形型
302の表面には、図25(a)に示すように、印字帯
の外周面に配列する月、日の上位(10の位)、日の下
位(1の位)、年の印字部を成形する成形凹部302
m、302d10、302d1 、302yが形成されてい
て、成形凹部302m、302d10、302d1 、30
2yが形成された表面側を上にして基台300の凹部3
01にセットされる。基台300の凹部301の上方に
は図示しないヒーターが内設された押圧部材305が待
機されている。
【0005】次に、図24(b)に示すように、ヒータ
ーによって基台300、押圧部材305が加熱された状
態で、押圧部材305が、ゴム板303、基布304を
成形型302に押しつけるように加圧する。
【0006】所定時間、加熱・加圧すると、ゴム板30
3が溶けて成形凹部302m、302d10、302
d1 、302yに流れ込むとともに、ゴムと基布204
とが一体となる。これによって製造されるシート状物の
周囲を裁断して矩形にすることで、図25(b)に示す
ように、基布204と一体となり、印字文字の字面が凸
状に浮き上がった印字部M(年の印字部My、日の下位
の印字部Md1 、日の上位の印字部Md10、月の印字部
Mm)が成形された、帯状体を展開したシート状物31
0が得られる。
【0007】次に、図24(c)に示すように、このシ
ート状物310の両端部310a、310bを芯部材3
06の上で重ね合わせ、その重ね合わせ部分を加熱した
押圧部材305で芯部材306に押しつけるように加圧
して、その重ね合わせ部分を溶着接合する。これによっ
て、図26に示すような、年の印字部Myが外周面に配
列された年の印字帯320y、日の下位の印字部Md1
が外周面に配列された日の下位の印字帯320d1 、日
の上位の印字部Md10が外周面に配列された日の上位の
印字帯320d10、月の印字部Mmが外周面に配列され
た月の印字帯320mを連ねた帯状体320が得られ
る。この帯状体320を図の一点鎖線に沿って裁断して
分離することによって、年の印字帯320y、日の下位
の印字帯320d1 、日の上位の印字帯320d10、月
の印字帯320mが得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例に係る回転式印字器には以下に述べるような問
題がある。すなわち、上記のように回転操作板を回動操
作しながら印字帯に配列された印字部の印字面を印字処
理位置に配置する際、通常、印字器の把持部を把持して
印字面を覗き込みながら、所望する印字部を選択的に位
置合わせするので、その位置確認がしづらいものであっ
た。また、印字帯に配列される印字部の印字文字は正常
な字形態を反転したものであるので、科目等の比較的複
雑な印字部の場合、その視認がしづらいものである。結
果、印字処理における作業能率が低下するという問題点
がある。
【0009】さらに、従来に見られる印字器の印字処理
位置側で印字帯を巻き架け支持する支軸は板状部材等の
固定された部材で構成されており、印字帯の回動に伴っ
て連動しないので、印字帯のテンション等の関係上、回
転操作板の回動操作に強い力を要するという難点があ
る。また、固定姿勢の板状部材との摩擦によって印字帯
が摩耗しやすく耐久性に劣るといった別異の問題があ
る。
【0010】また、まずシート状物310を製造し、こ
のシーツ状物310の両端部を重ね合わせて溶着接合す
ることで帯状体320を製造する従来の帯状体の製造方
法には以下のような欠点があった。
【0011】すなわち、従来の製造方法で、シート状物
310の両端部を重ね合わせて溶着接合した帯状体32
0の接合部分には印字部を成形できないので、帯状体3
20(帯状体320を裁断して得る印字帯320y、3
20d1 、320d10、320m)には、印字部が成形
できない無駄な接合部分を含むことになる。しかも、接
合部分の接合強度を高めるためには、接合部分の周回方
向の長さPL(図26参照)をある程度長くしなければ
ならないので、印字帯320y、320d1 、320d
10、320mの印字部を形成する外周面に占める無駄な
接合部分の周回方向の長さが長くなる。このことは、所
定の個数(種類)の印字部を印字帯320y、320d
1 、320d10、320mの外周面に配列させるために
は、印字帯320y、320d1 、320d10、320
m全体の周回方向の長さが長くなり、回転式印字器の大
型化を招くことになり、一方で、周回方向の長さが予め
決められている印字帯320y、320d1 、320d
10、320mの場合には、その外周面に配列し得る印字
部の個数(種類)に制限を受けることになる。
【0012】また、シート状物310の両端部を接合す
る工程では、図24(c)に示すように、シート状物3
10の一端部310aの上に他端部310bを重ね合わ
せて溶着接合するが、これは、前記一端部310aの上
面のゴム部分330と前記他端部310bの上面のゴム
部分330との間に、前記他端部330bの下部の基布
304を挟み込んでの溶着接合であるから、接合部分の
接合強度自体が弱く、印字帯320y、320d1 、3
20d10、320mは接合部分で切れ易かった。従っ
て、この従来の製造方法で得られた印字帯320y、3
20d1 、320d10、320mを用いた回転式印字器
は、回転操作板を回動操作しながら印字帯320y、3
20d1 、320d10、320mを回動させる操作を繰
り返すうちに、印字帯320y、320d1 、320d
10、320mの接合部分が切れることがしばしば起こ
り、回転式印字器の寿命は比較的短いものであった。
【0013】さらに、図24(c)に示すシート状物3
10の両端部を重ね合わせる工程は、従来、手作業で行
われており、図27に示すように、重ね合わせ部分がず
れたり歪んだりしたまま溶着接合されることもあった。
このように重ね合わせ部分がずれたり歪んだりしたまま
溶着接合されて得られた印字帯320y、320d1、
320d10、320mは、印字部が螺旋状に配列された
り、1つの帯状体320から得る全ての印字帯320
y、320d1 、320d10、320mの周回方向の長
さが均一にならなかったり、さらには、各印字帯320
y、320d1 、320d10、320mの周回方向の長
さが設計通りの長さにならないなどの不都合を招き、印
字帯として使いものにならないので、廃棄せざるを得
ず、製造上の無駄が多かった。
【0014】本発明は、このような実情に着目してなさ
れたものであって、印字器の印字処理位置に所望する印
字部を選択配置する際、これを視認し易くするととも
に、選択動作を軽快に行うことにより印字処理能率を向
上することができる回転式印字器を提供することを主た
る目的とする。
【0015】本発明の別の目的は、従来の帯状体の製造
方法によって招いていた種々の不都合を解消し得る回転
式印字器に用いる帯状体の製造方法を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に係る発明は、把持部を有するハウジング
と、前記ハウジング内に配備された回動体と、前記回動
体に連結して少なくとも一部がハウジング外に導出され
た操作部材と、前記ハウジングの印字開口部側に配備さ
れた支軸と、前記回動体と前記支軸とに架け渡され、外
周面に複数種類の印字部が配列された無端状の印字帯と
を備え、前記操作部材を回動操作することにより前記印
字帯を回動させて所望の印字部の印字面を前記ハウジン
グの印字開口部から選択的に露出させるように構成され
た回転式印字器において、前記印字帯の外周面に配列さ
れた各印字部の印字文字に対応する表示文字が外周面に
配列されており、かつ前記回動体の回動に同調して回動
することにより、前記ハウジングの印字開口部から露出
している印字部の印字文字に対応する表示文字を、前記
ハウジングに形成された表示用窓に対向させる表示用回
動機構を備えたことを特徴とするものである。
【0017】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の回転式印字器において、前記表示用回動機構は、
前記ハウジング内で前記印字用の回動体に係合して同調
回動する表示用回動体と、前記表示用回動体に対向して
ハウジング内に配備された表示用支軸と、前記表示用回
動体と前記表示用支軸とに架け渡され、前記印字帯の外
周面に配列された各印字部の印字文字に対応する表示文
字が外周面に配列された無端状の表示帯とから構成され
ている。
【0018】また、請求項3に係る発明は、請求項2に
記載の回転式印字器において、前記印字用回動体および
表示用回動体の各々の外周面には一定の間隔で突起部ま
たは窪み部が形成されており、かつ、前記印字帯および
表示帯の各々の内周面には前記各回動体の突起部または
窪み部に噛み合う窪み部または突起部が一定間隔で形成
されている。
【0019】また、請求項4に係る発明は、請求項2ま
たは3に記載の回転式印字器において、前記印字用支軸
および表示用支軸は、ともに回動自在の角形軸で形成さ
れている。
【0020】また、請求項5に係る発明は、回転式印字
器に用いる帯状体の製造方法であって、(1)第1の成
形型、帯状体の母材、基布が巻回された板状の中敷体、
帯状体の母材、第2の成形型をその順で積層するととも
に、前記中敷体の端面のうち、少なくとも基布が巻回さ
れた2面の端面に近接させてガイド部材を配置する工程
と、(2)前記(1)の工程の後、加熱しながら前記第
1の成形型と前記第2の成形型とを接近させるように加
圧する工程と、を含む製造工程によって帯状体を製造す
ることを特徴とする。
【0021】また、請求項6に係る発明は、請求項5に
記載の回転式印字器に用いる帯状体の製造方法におい
て、前記第1、第2の成形型として印字帯成形用の成形
型を用いて、外周面に複数種類の印字部が配列された無
端状の帯状体で構成された印字帯または複数本の印字帯
を連ねた帯状体を製造することを特徴とする。
【0022】また、請求項7に係る発明は、請求項5に
記載の回転式印字器に用いる帯状体の製造方法におい
て、前記第1、第2の成形型として印字帯成形用の成形
型を用いて、外周面に複数種類の印字部が配列された無
端状の帯状体で構成された印字帯または複数本の印字帯
を連ねた帯状体を製造するとともに、前記第1、第2の
成形型として表示帯成形用の成形型を用いて、回転式印
字器内で前記印字帯と同調回転される表示帯となる帯状
体を製造することを特徴とする。
【0023】なお、本発明における印字文字とは、用紙
などに印字するための文字、文字列、数字、数字列、記
号、記号列、図形、図形列など、あるいは、それらを適
宜に組み合わせた文字、数字、記号、図形などを混ぜた
ものなどをいう。
【0024】また、本発明における印字部とは、前記印
字文字を用紙などに印字するために、前記印字文字の字
面を印字帯の外周面から凸状に浮き上がらせたもの、あ
るいは、前記印字文字を凹状に窪ませたものをいう。こ
の印字部の印字文字は、正常な字形態を反転した状態で
印字帯の外周面に配列される。
【0025】前記印字部の印字面は、インクなどを付け
て用紙などに当接される面である。
【0026】一方、表示文字は、前記印字帯の外周面に
配列された各印字部の印字文字に対応する文字、文字
列、数字、数字列、記号、記号列、図形、図形列など、
あるいは、それらを適宜に組み合わせた文字、数字、記
号、図形などを混ぜたものなどを正常な字形態で表した
ものである。
【0027】
【作用】請求項1に係る発明の作用は次のとおりであ
る。ハウジングを把持しながら、このハウジング外に少
なくとも一部が導出された操作部材を回動操作すると、
操作部材に連結されたハウジング内の回動体が回動す
る。これにより、回動体とハウジングの印字開口部側に
配備された支軸とに架け渡された無端状の印字帯が回動
する。このとき、前記印字帯の外周面に配列された各印
字部の印字文字に対応する表示文字がその外周面に配列
され、前記回動体の回動に同調して回動する表示用回動
機構が、前記ハウジングの印字開口部から露出している
印字部の印字文字に対応する表示文字をハウジングに形
成された表示用窓に対向表示する。つまり、表示用窓に
所望の印字部の印字文字に対応する表示文字が位置する
ように操作部材を操作すれば、ハウジングの印字開口部
に所望の印字部の印字面が露出される。
【0028】また、請求項2に係る発明によれば、操作
部材の回動操作によって印字用回動体が回動すると、こ
の印字用回動体に係合している表示用回動体が同調回動
する。そして、この表示用回動体と、これに対向してハ
ウジング内に配備された表示用支軸とに架け渡され、印
字帯の外周面に配列された各印字部の印字文字に対応す
る表示文字がその外周面に配列された無端状の表示帯が
回動することにより、所望する印字部の印字文字に対応
する表示文字が表示用窓に表示される。
【0029】また、請求項3に係る発明は、印字用回動
体および表示用回動体の各々の外周面に一定間隔で形成
された突起部または窪み部に、印字帯および表示帯の各
々の内周面に一定間隔で形成された窪み部または突起部
が噛み合った状態で印字帯と表示帯とがそれぞれ回動す
るので、印字用回動体と印字帯との間、および表示用回
動体と表示帯との間に滑りが生じない。したがって、表
示用窓に対向した表示文字と印字処理位置にある印字部
の印字面との位置関係にズレが生じることがない。
【0030】また、請求項4に係る発明によれば、印字
用支軸および表示用支軸は、ともに回動自在の角形軸で
形成されており、各角形軸が印字帯や表示帯の回動に伴
って回転するので、それぞれに巻き掛けられた印字帯お
よび表示帯がスムーズに回転する。
【0031】また、請求項5に係る発明によれば、回転
式印字器に用いる印字帯や表示帯などの帯状体を以下の
製造方法で製造する。すなわち、第1の成形型、帯状体
の母材、基布が巻回された板状の中敷体、帯状体の母
材、第2の成形型をその順で積層するとともに、中敷体
の端面のうち、少なくとも基布が巻回された2面の端面
に近接させてガイド部材を配置して、加熱しながら第1
の成形型と第2の成形型とを接近させるように加圧す
る。この加熱しながらの加圧によって、母材が溶けて基
布と一体となるとともに、溶けた母材が中敷体の端面の
うちの基布が巻回された2面の端面に、中敷体の表裏両
面から回り込んでそこで接合し、中敷体を囲む帯状体が
成形される。このとき、中敷体の端面のうちの基布が巻
回された2面の端面にガイド部材を近接配置しているの
で、接合部分の厚みを他の部分と同等の厚さに成形する
ことができる。
【0032】つまり、この請求項5の発明に係る製造方
法によれば、母材と基布との一体化などのために加熱・
加圧する工程で、帯状体を成形するので、シート状物の
両端部を重ね合わせて接合する場合に生じる無駄な接合
部分を無くすことができる。また、接合部分は溶けた母
材同志の接合であり、基布を介在させて溶着するよりも
接合部分の接合強度自体が強くなる。さらに、帯状体は
基布に補強されているので、成形された帯状体は切れ難
く、伸びなども防止できる。また、中敷体を囲む帯状体
が成形されるので、常に、中敷体の外周の長さに応じた
周回方向の長さを有する帯状体を成形でき、製造する帯
状体の周回方向の長さを常に所望の長さに正確に製造で
きるとともに、製造する帯状体の周回方向の長さを常に
均一に製造することができる。
【0033】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
の製造方法において、第1、第2の成形型として印字帯
成形用の成形型を用いる。
【0034】印字帯成形用の第1、第2の成形型は中敷
体側の面に、印字帯の外周面に配列する印字部を成形す
る成形部を有する。なお、第1、第2の成形型は、それ
ぞれ印字帯の外周面に配列する複数種類の印字部の半分
ずつの印字部を成形するものである。
【0035】請求項5の製造方法における(2)の加熱
・加圧工程中に、第1、第2の成形型の中敷体側の面の
成形部に、溶けた母材が流れ込み帯状体の外周面に印字
部が成形され、外周面に複数種類の印字部が成形された
印字帯または複数本の印字帯を連ねた帯状体が製造され
る。複数本の印字帯を連ねた帯状体を製造したときに
は、その帯状体を所定の幅に裁断して個々の印字帯を得
る。
【0036】このように製造された印字帯は、無駄な接
合部分が無く、切れ難く、伸び難く、さらに、周回方向
の長さが設計通りの正確な長さとなる。
【0037】請求項7に係る発明では、第1、第2の成
形型として印字帯成形用の成形型を用いて、請求項5の
製造方法によって、外周面に複数種類の印字部が配列さ
れた無端状の帯状体で構成された印字帯または複数本の
印字帯を連ねた帯状体を製造するとともに、第1、第2
の成形型として表示帯成形用の成形型を用いて、請求項
5の製造方法によって、回転式印字器内で前記印字帯と
同調回転される表示帯となる帯状体を製造する。
【0038】印字帯の製造は請求項6の発明の作用と同
じである。一方、表示帯の外周面には、印字部の成形は
不要であるので、表示帯成形用の第1、第2の成形型の
中敷体側の面には、印字部成形用の成形部を有さず、例
えば、凹凸のない平坦な面で構成されている。これによ
り、外周面が平坦な帯状体が成形され、この帯状体を所
定の幅に裁断し、例えば、印字帯の外周面に成形された
印字部の印字文字に対応する正常な字形態の表示文字が
印刷された表示テープなどをその外周面に貼着するなど
により表示帯を得る。
【0039】これによって、上記請求項2に係る発明の
ように帯状体の印字帯と帯状体の表示帯を備えた回転式
印字器用の好適な印字帯と表示帯が得られる。
【0040】ところで、請求項2の発明に係る回転式印
字器では、印字帯の回動に同調して表示帯が回動され、
印字開口部から露出されている印字部の印字文字に対応
する表示文字が表示用窓に対向表示される必要がある。
例えば、印字帯または/および表示帯の周回方向の長さ
が設計通りの長さになっていないと、印字帯、表示帯を
回動させているうちに、印字開口部から露出されている
印字部の印字文字と表示用窓に対向表示される表示文字
がズレて対応しなくなることにもなる。従って、製造す
る印字帯、および、表示帯の周回方向の長さは常に設計
通りの長さである必要があるが、この請求項7に記載の
発明によれば、製造する印字帯、および、表示帯の周回
方向の長さは常に設計通りの長さに正確に製造すること
ができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例いくつかを
図面を参照しながら説明する。 <第1実施例>図1は第1実施例に係る回転式印字器の
内部の全体斜視図、図2は回転式印字器の縦断面図、図
3は回転式印字器の回動機構を示す平面図、図4はハウ
ジングの上カバーを外した状態の平面図、図5は図4に
おけるA−A矢視図、図6は図4におけるB−B矢視図
である。
【0042】図1,図2に示すように、本実施例に係る
回転式印字器(以下、単に印字器ともいう)1は、その
外周面が把持されるハウジング2の内に印字部3および
表示部4を対向配備して構成されている。ハウジング2
の短片両側は開口しており、表示部4側(図2では右
側)の開口には後述する表示文字Nを拡大表示する凸レ
ンズ5aが嵌入されて表示用窓5が形成されている。ま
た、印字部3側(図2では左側)の開口〔印字開口部〕
6にはキャップ7が着脱可能に嵌め付けられている。な
お、ハウジング2は上下一対の樹脂カバーを長辺両端縁
でそれぞれ嵌合して形成されている。ハウジング2の長
辺両端部分に形成された長孔を介して印字部3の回転操
作板(操作部材)8a,8bの外周縁部がハウジング2
の外方に導出されている。
【0043】図2ないし図4に示すように、印字部3
は、ハウジング2内の中寄り(図3では中央左寄り)に
短辺に軸心P周りに回動自在に軸支された、正八角柱状
の長短2個の印字用回動ローラー10a,10bと、印
字開口部6の側に軸心Q周りに回動自在に軸支された四
角柱状の長短2個の印字用支軸11a,11bとを備え
ている。これら長い方の印字用回動ローラー10aおよ
び印字用支軸11aには、会計処理等に用いられる科目
およびこれに関連するコード番号(以下、単に科目とい
う)についての印字部Maを外周面に等間隔に配列して
構成された幅広の無端状の印字帯12aが架け渡されて
いる。短い方の印字用回動ローラー10bおよび印字用
支軸11bには、補助コード番号の印字部Mbを外周面
に等間隔に配列して構成された幅狭の無端状の印字帯1
2bが架け渡されている。なお、印字部Ma、Mbは、
科目、補助コード番号の印字文字の字面を印字帯12
a、12bの外周面から凸状に浮き上がらせたり、ある
いは、前記印字文字を凹状に窪ませて構成されている。
図に示すように、この印字部Ma、Mbの印字文字は、
用紙などに正常な字形態で印字するために正常な字形態
を反転して構成している。これら印字帯12a,12b
および印字部Ma,Mbはゴム系、あるいは樹脂系のい
ずれの材料で形成してもよいが、長期の使用による印字
帯の伸びを極力小さくするとともに、印字部Mの押印時
におけるインク乱れが生じないようにするためには、樹
脂系材料が好ましい。なお、外周面に印字部Ma、Mb
が等間隔に配列された印字帯12a、12bや、後述す
る表示帯22a、22bを後で詳述する製造方法によっ
て製造することが好ましい。長短2個の印字用回動ロー
ラー10a,10bには、回転操作板8a,8bがそれ
ぞれ連結固定されている。印字用回動ローラー10a,
10bそれぞれの一端側には、回転操作板8a,8bの
回動操作による動力を後述する表示部4の回動機構へ伝
達するための歯車13a,13bが各軸に連結されてい
る。
【0044】また、図2に示すように、印字用回動ロー
ラー10a(10b)の外周面角部には軸方向に突起部
15が形成されており、無端状の印字帯12a(12
b)の内周面に一定間隔で形成されたV字形の窪み部1
6に噛み合うようになっている。この印字帯12a,1
2bの各窪み部16の間隔は、その外周面に1行ずつ順
次配列された各印字部Mの間隔と同じに設定されてお
り、また、印字用回動ローラー10a,10bの断面正
八角形の一辺の長さとも同等に形成されている。また、
印字用支軸11a,11bの断面正方形の一辺の長さ
は、印字帯12a,12bの窪み部16の間隔と略同等
に構成されている。
【0045】図5に示すように、印字開口部6には、印
字帯12a,12bの外周面に順に設けられた科目や補
助コード番号の印字部M(Ma、Mb)が、回転操作板
8a,8bの回動操作によって順次露出するようになっ
ている。
【0046】図2ないし図4に戻って、表示部4は、ハ
ウジング2内の中寄り(図3では中央右寄り)に前記印
字用回動ローラー10a,10bに対向して、正八角柱
状で長短2個の表示用回動ローラー20a,20bが軸
心R周りに回動自在に軸支され、表示用窓5の内側には
四角柱状で長短2個の表示用支軸21a,21bが軸心
S周りに回動自在に軸支されている。これら長い方の表
示用回動ローラー20aおよび表示用支軸21aには、
前記幅広の印字帯12aの外周面に配列された科目の印
字部Maの印字文字に対応する表示文字Naを正常な字
形態で印刷した表示テープが貼付けられた幅広の表示帯
22aが架け渡されている。また、短い方の表示用回動
ローラー20bおよび表示用支軸21bには同様に補助
コード番号の印字部Mbの印字文字に対応する表示文字
Nbを正常な字形態で印刷した表示テープが貼付けられ
た幅狭の表示帯22bが架け渡されている。これら表示
帯22a,22bも印字帯12a,12bと同様に樹脂
系材料により形成されている。なお、印字用回動ローラ
ー10a,10bと同様に表示用回動ローラー20a,
20bの外周面角部にも軸方向に突起部25が形成され
ており、これらの突起部25が無端状の表示帯22a,
22bにおける内周面に一定間隔で形成されたV字形の
窪み部26に噛み合うようになっている(図2参照)。
【0047】表示用回動ローラー20a,20bの各々
の一端側には、前記印字用回動ローラー10a,10b
に配備された歯車13a,13bに噛み合う同径同歯数
の歯車23a,23bが各軸に連結されている。すなわ
ち、回転操作板8(8aまたは8b)の回動操作によっ
て印字部3と表示部4とが同調回動するようになってい
る。
【0048】図6に示すように、表示用窓5には、表示
帯22a,22bに順に貼付けられた表示テープの科目
や補助コード番号の表示文字N(Na、Nb)が、印字
帯12a,12bと同調回動する表示帯22a,22b
の回動によって、順次表示されるようになっている。
【0049】この表示部4の構成によれば、印字部3と
同様に表示帯22に表示文字Nを順に配列しているの
で、表示文字Nを円筒体などの表面に配置して表示する
場合と比べて、ハウジング2の厚みが薄くなり、印字器
1全体としてコンパクトに構成することができるととも
に、表示文字を比較的大きな文字で構成することもでき
る。なお、印字帯12a,12bがハウジング2に覆わ
れ、所望した印字部Mの印字面のみが印字開口部6から
露出しているので、印字器1を把持しているときや載置
しているときなどに、他の印字部Mの印字面に付いたイ
ンクが把持者の手や周辺物へ誤って付着したりすること
はない。また、ハウジング2を例えば透明素材で形成す
れば、ハウジング2の内部における表示帯22a,22
bの表示文字Nが視認でき、所望する印字部Mを見つけ
て印字開口部6にセットする場合に便利である。
【0050】上記のように構成された本実施例の回転式
印字器1による印字処理動作について以下に説明する。
初期状態における回転式印字器1の印字部3および表示
部4の位置関係は、図1,図4ないし図6に示すよう
に、例えば印字開口部6および表示用窓5に「当座預金
110 7」の印字部Mおよび表示文字Nが位置していると
する。この状態で、印字器把持者が所望する印字部Mを
「定期預金112 5」として印字開口部6にこれを選択露
出する場合を想定して説明する。まず、印字器把持者は
キャップ7を外して(図2参照)、印字器1が押印姿勢
の状態でハウジング2の外周面を把持し表示用窓5を視
認しながら、ハウジング2の長辺一端側に導出された回
転操作板8aの周縁部分を図1に示す矢印a方向に回転
操作する。回転操作板8aの回動操作に伴って、図3に
示したように、長い方の印字用回動ローラー10aが軸
心P周りに回転して、印字用支軸11aとに架け渡され
た幅広の印字帯12aが回転する。印字用回動ローラー
10aの回転力が歯車13a,23aを介して表示用回
動ローラー20aに伝達され、このローラー20aが軸
心R周りに矢印aと逆方向に回転することにより、ロー
ラー20aと表示用支軸21aとに架け渡された表示帯
22aが同調回転する。
【0051】このとき、印字用支軸11aおよび表示用
支軸21aは、それぞれ印字帯12aおよび表示帯22
aに伴って軸心Q,S周りに回動するので、印字帯12
aや表示帯22aのテンション等に関わらず、回転操作
板8aの回動操作を軽快に行うことができる。また、印
字帯12aや表示帯22aと、各々の支軸11a,21
aとの間に摩擦が生じないので印字帯12aや表示帯2
2aの摩擦が少なくなり耐久性が良くなる。また、図2
に示したように、印字用回動ローラー10aや表示用回
動ローラー20aの外周面角部に形成された突起部1
5,25と、無端状の印字帯12aや表示帯22aにお
ける内周面に形成された窪み部16,26とがそれぞれ
噛み合いながら回転するので、印字部3と表示部4との
回動機構においてズレが生じることなく、印字部3と表
示部4との同調した回動が確実なものとなる。
【0052】そして、回転操作板8aの回転動作を継続
することにより、表示用窓5には、図1,図4に示した
ように、次に配列されている「支払手形140 」、その次
の「買掛金135 」などの表示文字Naが順次通過してい
き「定期預金112 」の表示文字Naが表示されたところ
で、印字器把持者は回転操作板8aの回転動作を停止す
る。この状態で印字開口部6には「定期預金112 」の印
字部Mが印字開口部6から露出して、所望した科目側の
印字部Maの選択動作が完了する。
【0053】次に、表示用窓5に現在表示されている補
助コード番号の表示文字Nbは「 7」になっているの
で、これを例えば「 5」の表示文字Nbに選択配置する
動作を説明する。この動作も科目側の印字部Maを選択
配置する動作と同様にして、ハウジング2の長辺他端側
に導出された回転操作板8bの周縁部分を図1に示す矢
印b方向に回転操作すると、短い方の印字用回動ローラ
ー10bが軸心P周りに回動して、ローラー10bと印
字用支軸11bとに架け渡された幅狭の印字帯12bが
回動するとともに、歯車13b,23bを介して表示用
回動ローラー20bが軸心R周りに逆方向に回転し、ロ
ーラー20bと表示用支軸21bとに架け渡された表示
帯22bが同調回転する。
【0054】そして、回転操作板8bによる回転操作の
継続により、表示用窓5には、次に配列されている「
6」の表示文字Nbが通り過ぎて、「 5」の表示文字N
bが表示されたところで、印字器把持者は回転操作板8
bの回転操作を停止する。この状態で、印字開口部6に
は「 5」の補助コード番号の印字部Mbが配置されて選
択動作が完了する。これらの動作によって、印字開口部
6には印字器把持者が所望する「定期預金112 5」の印
字部Mが選択配置されて露出される。
【0055】なお、上記の選択操作によれば、各回転操
作板8a,8bの回転方向を図1に示した矢印a,b方
向に回転動作させているが、勿論、その逆方向に各回転
操作板8a,8bを回転させて選択操作してもよい。ま
た、両回転操作板8a,8bを同時に回転操作して、所
望する科目側と補助コード番号側の印字部Ma、Mbの
選択配置操作を同時的に行ってもよい。
【0056】所望する印字部Mの選択配置が完了する
と、印字器把持者によって印字開口部6に露出された
「定期預金112 5」の印字部Mの印字面にインクが付け
られて、所定の用紙等に押印される。
【0057】なお、この回転式印字器1を浸透印として
構成する場合は、図7や図8に示すように構成すればよ
い。図7の構成では、印字用回動ローラー30と印字用
支軸31を筒体で構成し、かつその外周部分に多孔質体
32a,32bを付設し、ローラー30と支軸31の筒
状内部にインクを充填させるとともに、各印字部Mも多
孔質体で構成し、かつ、印字帯33に浸透孔34を設け
て、常時、印字部Mにインクを浸透吸収させるようにし
ている。なお、図7の構成において、印字帯33を多孔
質体で構成すれば、浸透孔34を設けなくてもよい。
【0058】図8の構成では、印字帯12a、12bお
よび印字部Mを多孔質体で構成し、印字部Mの印字面に
接触するようにハウジング2の内周面とキャップ7の内
側にインク吸収体35(35a、35b)を取り付けて
いる。ハウジング2およびキャップ7にはインク注入孔
36が設けられ、スポイド状のインク注入器(図示せ
ず)でインク注入孔36からインクを注入して各インク
吸収体35(35a、35b)にインクを吸収させるよ
うに構成されている。なお、キャップ7にインク注入孔
36を設けずに、キャップ7をハウジング2から取り外
してキャップ7の内側に取り付けられたインク吸収体3
5bへインクの注入を行うようにしてもよい。インク吸
収体35にインクが吸収されると、インク吸収体35に
接触している多孔質体の印字部Mの印字面からインクが
吸収され、多孔質体の印字帯12a、12bを経て全て
の印字部Mにインクが浸透吸収されるようになってい
る。
【0059】なお、図7、図8の構成において、インク
の充填、注入が行なわれてから印字部Mにインクが浸透
吸収されるまでの間は、浸透印として機能しないが、図
8の構成では、印字部Mの印字面にインク吸収体35が
接触しているので、全ての印字部Mにインクが浸透吸収
されていない状態でも印字部Mの印字面をインク吸収体
35に接触させれば用紙等への押印は可能である。特
に、図8に示すように、ハウジング2の内周面のインク
吸収体35aを、印字開口部6に位置している印字部M
の前後の印字部Mの印字面に接触するように配設する
と、図8の状態で、インク吸収体35a、35bにイン
クが吸収されると、任意の印字部Mを印字開口部6に露
出させる過程で、その印字部Mの印字面は必ずインク吸
収体35に接触することになるので、インク吸収体35
a、35bへのインク注入後、すぐに任意の印字部Mの
印字文字を用紙など押印することができる。
【0060】なお、図8(b)は、後述する第3実施例
に対応するもので、突起部15に代えて窪み部16を印
字用回動ローラー10a、10bに形成し、窪み部16
に代えて突起部15を印字帯12a、12bの内周面に
形成した印字器1を浸透印で構成したものである。図7
の構成も同様に、突起部15に代えて窪み部16を印字
用回動ローラー10a、10bに形成し、窪み部16に
代えて突起部15を印字帯12a、12bの内周面に形
成した印字器にも適用できる。
【0061】本実施例の回転式印字器1によれば、回転
操作板8a,8bを回動操作しながら印字帯12a,1
2bの外周面に配列された印字部Ma,Mbを印字開口
部6に配置する際、従来の印字器のように把持部を把持
して印字面を覗き込んだり持ち替えたりする必要がな
く、印字器1を押印姿勢に把持した状態で表示用窓5を
視認しながら、所望する印字部Mの選択配置操作ができ
るので、その位置確認を容易に行うことができる。ま
た、印字帯12a,12bにおける反転形態の印字文字
を視認するのではなく、表示用窓5には正常な字形態の
表示文字Na,Nbが拡大表示されるので、科目等の比
較的複雑な文字であっても見やすく、選択処理を誤るこ
とはない。結果、印字処理における作業能率を向上する
ことができる。
【0062】<第2実施例>次に、本発明に係る回転式
印字器の第2実施例を図9,図10を参照して説明す
る。図9は第2実施例に係る回転式印字器の内部機構の
全体斜視図である。図10は回転式印字器の回動機構を
示す平面図である。ただし、第1実施例と共通の構成要
素については第1実施例の各図と同一符号で示し、ここ
での説明は省略する。第2実施例に係る回転式印字器5
0は、基本的には、第1実施例の回転式印字器1におけ
る表示部4の回動機構を変形したものである。
【0063】図9,図10に示すように、印字用回動ロ
ーラー10a,10bのそれぞれの一端側には、回転操
作板8a,8bの回動操作による動力を表示部51の回
動機構へ伝達するためのタイミングプーリ52a,52
bが各軸に連結されている。そして、表示用窓5の内側
には長短2個の円柱形状の表示ローラー53a,53b
が軸心T周りに回動自在に軸支されている。長い方の表
示ローラー53aには、幅広の印字帯12aの外周面に
配列された科目の印字部Maの印字文字に対応する表示
文字Naが正常な字形態で印刷された表示テープが貼付
けられている。また、短い方の表示ローラー53bには
同様に補助コード番号の印字部Mbの印字文字に対応す
る表示文字Nbが正常な字形態で印刷された表示テープ
が貼付けられている。表示ローラー53a,53bのそ
れぞれの一端側には、タイミングプーリ54a,54b
がそれぞれ連結配備され、前記印字用回動ローラー10
a,10b側のタイミングプーリ52a,52bとに亘
ってタイミングベルト55a,55bがそれぞれ巻き掛
けられている。このタイミングベルト55a,55bは
使用による伸びの少ない樹脂系材料で構成されている。
回転操作板8a,8bの回転操作によって印字帯12
a,12bが1回転すると、表示ローラー53a,53
bも1回転するように、印字用回動ローラー10a,1
0bに配備された両タイミングプーリ52a,52b
と、表示ローラー53a,53bに配備された両タイミ
ングプーリ54a,54bとの直径比が設定され、印字
部3と表示部51とが同調回動するように構成されてい
る。
【0064】すなわち、この回転式印字器50による動
作は、回転操作板8aが回転操作されると、印字用回動
ローラー10aが回動し、その回転力がタイミングベル
ト55aを介して表示ローラー53aに伝達されて表示
ローラー53aが回転する。同様に、回転操作板8bが
回転操作されることによって、印字用回動ローラー10
bと表示ローラー53bが同調回転する。印字器把持者
は表示用窓5に拡大表示される表示文字Nを視認しなが
ら所望する印字部Mの印字文字に対応する表示文字Nが
表示されたところで回転操作板8a,8bの回転をそれ
ぞれ停止することにより、印字開口部6には所望の印字
部Mが配置される。本実施例によれば表示部51側のハ
ウジング2が若干肉厚になるものの、第1実施例と同様
の効果が得られる。
【0065】<第3実施例>次に、本発明に係る回転式
印字器の第3実施例を図11を参照して説明する。図1
1は第3実施例に係る回転式印字器の構成を示す縦断面
図である。ただし、第1実施例と共通の構成要素につい
ては第1実施例の各図と同一符号で示し、ここでの説明
は省略する。
【0066】第3実施例に係る回転式印字器60は、第
1実施例の回転式印字器1における印字用回転ローラー
10a、10bに形成した突起部15を窪み部16に代
え、印字帯12a、12bの内周面に形成した窪み部1
6を突起部15に代え、同様に、表示用回転ローラー2
0a、20bに形成した突起部25を窪み部26に代
え、表示帯22a、22bの内周面に形成した窪み部2
6を突起部25に代えものである。その他の構成は第1
実施例と略同じである。
【0067】このように、突起部15、25と窪み部1
6、26を入れ代えた構成によっても、第1実施例と同
様に、印字部3と表示部4との回動機構においてズレが
生じることなく、印字部3と表示部4との同調した回動
を確実にすることができる。
【0068】また、印字帯12a、12b、表示帯22
a、22bに窪み部16、26を形成すると、その窪み
部16、26の部分が肉薄になり、その部分で印字帯1
2a、12b、表示帯22a、22bが切れ易くなる
が、第3実施例のように印字帯12a、12b、表示帯
22a、22bに突起部15、25を形成すると、その
ような不都合が解消される。
【0069】本発明に係る回転式印字器は、以下のよう
に変形実施することができる。 上記第1〜第3実施例では、科目や補助コード番号
の印字部Ma、Mbがそれぞれ配列された長短2本の印
字帯12a,12bで構成しているが、印字部Mの種類
はこれに限らず、例えば日付印の数字や人名あるいはマ
ーク、図形など多種多様な印字部Mで作製するととも
に、表示部4(51)もそれに対応するように印字器1
(50、60)を構成してもよい。また、その印字部M
の種類に応じて印字帯12の本数や幅などを適宜に変更
してもよい。
【0070】 印字帯12a,12bを回動するため
の操作部材として薄い円板状の回転操作板8a,8bを
使用してハウジング2の両側端部にその外周縁部分を導
出して構成しているが、例えばハウジング2の外部両側
面に印字用回動ローラー10a,10bに連結するダイ
ヤル式またはハンドル式の操作部材で印字器1(50、
60)を構成してもよい。
【0071】 また、凸レンズで構成した表示用窓5
は、ハウジング2の形状や押印姿勢などに応じて視認し
易い任意の位置に設ければよく、いずれの位置であって
も印字開口部6の印字部Mの印字文字と表示用窓5の表
示文字Nとが対応するように調整すればよい。
【0072】 第1、第3実施例において、回転操作
板8の回動操作による印字部3から表示部4へ動力を伝
達する機構として、印字用回動ローラー10および表示
用回動ローラー20の軸端に配備したそれぞれ一対の歯
車13,23で構成しているが、タイミングベルトなど
で伝達するように構成してもよい。
【0073】 上記第1〜第3実施例の印字用回転ロ
ーラー10a、10b、第1、第3実施例の表示用ロー
ラー20a、20bは、正多角形柱状(断面正多角形)
の部材で構成してもよいし、後述する製造方法などで製
造した印字帯や表示帯のように柔軟な帯状体であれば、
円柱状(断面円形)の部材で構成してもよい。
【0074】 上記第1〜第3実施例の印字用回転ロ
ーラー10a、10bを、図12に示すような連結/分
離可能なローラー部材70で構成してもよい。このロー
ラー部材70は、一端面側に連結凸部71が形成され、
他端面側に連結凹部72が形成され、あるローラー部材
70の連結凸部71を別のローラー部材70の連結凹部
72に嵌め込むことで複数個のローラー部材70を一体
的に軸芯P周りに回動させることができる。もちろん、
連結凸部71を連結凹部72から外すことも可能であ
る。このように構成すれば、例えば、幅RDが4mm、6
mm、8mmなどのローラー部材70を用意しておけば、各
幅のローラー部材70を適宜に組み合わせて連結するこ
とで、任意の幅の印字帯12a、12bを架けるための
印字用回転ローラー10a、10bを作ることができ
る。印字帯12a、12bは、科目の内容などによって
その幅は一定しない。これら個々の幅の印字帯12a、
12bに対応した幅の印字用回転ローラー10a、10
bを一体物で製造する場合、手間であるしコスト高にも
なる。これに対して図12のように構成すれば、基本的
な幅のローラー部材70を数種類用意しておけば、各種
の幅の印字帯12a、12bにも柔軟に対応することが
できる。従って、基本的な幅のローラー部材70を数種
類決めておけば、それら基本幅のローラー部材70を生
産するだけで良く、製造上の手間を軽減できるし、コス
ト低減にもなる。印字用支軸11a、11bや、第1、
第3実施例の表示用ローラー20a、20b、表示用支
軸21a、21bについても上記と同様に構成すること
ができる。
【0075】次に、回転式印字器に用いる印字帯や表示
帯のような帯状体の製造方法を説明する。
【0076】まず、外周面に印字部が配列された帯状体
の印字帯の製造方法を図13ないし図21を参照して説
明する。なお、ここでは、年、月、日の上位(10の
位)、日の下位(1の位)の印字帯を製造する場合を例
に採り説明する。
【0077】印字帯の製造には、基台、製造枠、押圧部
材、印字帯成形用の第1、第2の成形型、印字帯および
印字部(帯状体)の母材、中敷体、基布、ガイド枠が用
いられる。
【0078】図13に示すように、鉄などの熱伝導が良
い材質で構成された基台100には図示しないヒーター
が内設されている。この基台100上に、上面が開口さ
れた箱型の製造枠101が載置される。製造枠101も
鉄などの熱伝導が良い材質で構成され、内部に位置合わ
せ用の棒状部材102が2本立設されている。製造枠1
01の上面開口の上方には、鉄などの熱伝導が良い材質
で構成され、図示しないヒーターが内設された押圧部材
103が待機されている。この押圧部材103は昇降可
能で、下降動作において下面103aに当接した物体を
下方に向けて所定の圧力で加圧できるように構成されて
いる。
【0079】図14に示すように、印字帯成形用の第
1、第2の成形型110a、110bの表面には、印字
帯の外周面に配列する印字部を成形する成形凹部(印字
文字の形に凹状に刻設された凹部)110c(月の成形
凹部110m、日の上位の成形凹部110d10、日の下
位の成形凹部110d1 、年の成形凹部110y)が形
成されている。第1の成形型110aの表面には、印字
帯の外周面に配列する印字部の半分の印字部を成形する
成形凹部110cが形成され、第2の成形型110bの
表面には、残りの半分の印字部を成形する成形凹部11
0cが形成されている。また、第1、第2の成形型11
0a、110bには、製造枠101に立設された棒状部
材102に貫通され、製造枠101内での第1、第2の
成形型110a、110bの位置決めを行なうための位
置決め孔110dが穿設されている。
【0080】印字帯および印字部の母材は、薄いシート
状に形成されたゴム材や樹脂材などが用いられる。この
シート材の長さは、第1、第2の成形型110a、11
0bの表面に配列された成形凹部110cを囲む一点鎖
線で示す外周の長さHL(図14参照)よりも若干短
く、前記シート材の幅は、成形凹部110cを囲む外周
の幅HW(図14参照)よりも若干狭い寸法のものを用
いる。また、浸透印で構成する場合には、印字帯を製造
した後、多孔質体となる材料を母材として用いればよ
い。
【0081】図15に示すように、板状の中敷体111
の表裏両面および2面の端面には所定ピッチPPで溝1
11aが刻設されている。この溝111aは、印字帯の
内周面に形成する突起部(15)を成形するためのもの
で、各溝111aのピッチPPは、印字用回転ローラー
(10a、10b)の窪み部(16)間のピッチと同じ
になるようにしている。なお、表裏面の両端の溝111
aと各端面の溝111aとの間のピッチも他の溝111
a間のピッチと同じになる(PP1+PP2=PP)よ
うにしている。このように、中敷体111の端面に突起
(15)成形用の溝111aを設け、中敷体111の厚
みNDを比較的薄くすれば、図のPP1を長くでき、こ
の部分に印字部を形成することができ、印字帯を製造し
たとき各突起(15)間に漏れなく印字部を配列するこ
とができる。中敷体111の長さNLは、第1、第2の
成形型110a、110bの表面に配列された成形凹部
110cを囲む外周の長さHL(図14参照)と略同じ
長さで、中敷体111の幅NWは、第1、第2の成形型
110a、110bの幅HWW(図14参照)よりも短
く構成されている。また、この中敷体111にも製造枠
101に立設された棒状部材102に貫通され、製造枠
101内での中敷体111の(第1、第2の成形型11
0a、110bに対する)位置決めを行なうための位置
決め孔111bが穿設されている。
【0082】基布は、目の粗い麻布などが用いられる。
図16に示すように、この基布112は、中敷体111
の溝111aの並び方向に沿って中敷体111に巻回さ
れる。この基布111の幅KWは、第1、第2の成形型
110a、110bの表面に配列された成形凹部110
cを囲む外周の幅HW(図14参照)と略同じかそれよ
り若干広い幅であり、その長さは、中敷体111を1周
巻回して両端部112a、112bが若干重なる程度の
長さを有する。
【0083】図17に示すように、ガイド枠113は額
縁形状に構成されている。このガイド枠113は、互い
に対向する2本のガイド部材113aと、その間を両端
部側で連結する2本の連結部材113bで構成されてい
る。このガイド枠113(ガイド部材113a、連結部
材113b)の厚みGDは、中敷体111の厚みNDと
略同じ厚みに構成している。また、各ガイド部材113
aの内側面の間の間隔GB1が、基布112が巻回され
た中敷体111が納まる程度、あるいは、それより若干
長くなるように、かつ、各連結部材113bの内側面の
間の間隔GB2が中敷体111の幅NWと略同じになる
ようにガイド枠113が構成されている。
【0084】次に、印字帯の製造手順を図18のフロー
チャートおよび図19、図20の工程説明図を参照して
説明する。
【0085】ステップS1:図19(a)に示すよう
に、第1の成形型110aの成形凹部110cが形成さ
れた表面を上にし、第1の成形型110aの位置決め孔
110dを製造枠101の棒状部材102に貫通させ
て、第1の成形型110aを製造枠101内に収納す
る。
【0086】ステップS2:図19(a)の二点鎖線で
示す位置に配置させるように、印字帯および印字部のシ
ート状の母材を、第1の成形型110aの上に載置す
る。
【0087】ステップS3:図19(b)に示すよう
に、中敷体111の位置決め孔111bを製造枠101
の棒状部材102に貫通させて、基布112が巻回され
た中敷体111を第1の成形型110aの上のシート状
の母材114の上に載置する。なお、このとき、中敷体
111に巻回した基布112の重ね合わせ部分を下にし
て、基布112の重ね合わせ部分をシート状の母材と中
敷体111との間に挟んで固定してもよいし、図に示す
ように中敷体111に巻回した基布112の重ね合わせ
部分を上にして、基布112の重ね合わせ部分を、中敷
体111と後のステップS5で載置するシート状の母材
との間に挟んで固定してもよい。
【0088】ステップS4:図19(c)に示すよう
に、基布112が巻回された中敷体111の周囲に配置
するように、ガイド枠113を製造枠101内に収納す
る。これにより、中敷体111の端面のうち、基布11
2が巻回された2面の端面に、ガイド枠113のガイド
部材113aの内側面が近接配置される(図20(b)
参照)。なお、一方のガイド部材113aの内側面とそ
の面に対向する中敷体111の端面との間の隙間と、他
方のガイド部材113aの内側面とその面に対向する中
敷体111の端面との間の隙間とを均等にするには、例
えば、以下のように構成すればよい。位置合わせ用の凸
部(又は凹部)を第1の成形型110aの表面(成形凹
部110cが形成された面)の複数箇所に設ける一方、
それら凸部(又は凹部)に勘合する凹部(又は凸部)を
ガイド枠113の下面の複数箇所に設ける。そして、ス
テップS4の工程で、前記凸部と凹部とを勘合させて、
第1の成形型110aに対して所定位置に位置合わせし
てガイド枠113をセッティングする。これにより、第
1の成形型110aと中敷体111とは棒状部材102
を介して位置合わせされているので、一方のガイド部材
113aの内側面とその面に対向する中敷体111の端
面との間の隙間と、他方のガイド部材113aの内側面
とその面に対向する中敷体111の端面との間の隙間と
を均等にする位置にガイド枠113をセッティングする
ことができる。
【0089】ステップS5:図19(c)の二点鎖線で
示す位置に配置させるように、印字帯および印字部のシ
ート状の母材を、中敷体111の上に載置する。
【0090】ステップS6:第2の成形型110bの成
形凹部110cが形成された表面を下にし、第2の成形
型110bの位置決め孔110dを製造枠101の棒状
部材102に貫通させて、第2の成形型110bを中敷
体111の上のシート状の母材の上に乗せる。ここまで
で、図20(a)、(b)に示すように、第1の成形型
110a、印字帯および印字部のシート状の母材11
4、基布112が巻回された板状の中敷体111、印字
帯および印字部のシート状の母材114、第2の成形型
110bがその順で積層されるとともに、中敷体111
の端面のうち、基布112が巻回された2面の端面にガ
イド部材113aの内側面が近接配置される。なお、図
20(a)に示すように、第1の成形型110aおよび
第2の成形型110bの各々の月の成形凹部110mの
列、日の上位の成形凹部110d10の列、日の下位の成
形凹部110d1 の列、年の成形凹部110yの列が対
向するように第1、第2の成形型110a、110bを
製造枠101内に収納する。
【0091】ステップS7:基台100、押圧部材10
3に内設されたヒーターを作動させて、基台100、製
造枠101、押圧部材103を加熱しながら、押圧部材
103を下降させ、図20(c)に示すように、第1の
製造型110aと第2の製造型110bとを接近させる
ように加圧する。この加熱しながらの加圧によって、母
材114が溶けて基布112と一体となるとともに、図
20(d)に示すように、溶けた母材114が中敷体1
11の端面のうちの基布112が巻回された2面の端面
に、中敷体111の表裏両面から回り込んでそこで接合
し、中敷体111を囲む帯状体が成形される。このと
き、中敷体111の端面のうちの基布112が巻回され
た2面の端面にガイド部材113aを近接配置している
ので、接合部分の厚みを他の部分と同等の厚さに成形す
ることができる。また、この加熱・加圧中に、溶けた母
材114が第1、第2の成形型110a、110bの成
形凹部110cと中敷体111の各溝111aに流れ込
んで、帯状体の外周面に印字部が成形されるとともに、
内周面に等間隔で突起部15が成形される。
【0092】そして、所定時間経過すると、加熱・加圧
を停止し、押圧部材103を上昇させ、第2の成形型1
10b、中敷体111、第1の成形型110aを製造枠
101から取り出し、中敷体111から基布112と一
体になった帯状体を抜き取り、両サイドを裁断すること
で、図21に示すような、印字文字の字面が凸状に浮き
上がった印字部M(年の印字部My、日の下位の印字部
Md1 、日の上位の印字部Md10、月の印字部Mm)が
外周面に配列され、内周面に突起部15が等間隔に成形
された、年の印字帯120y、日の下位の印字帯120
d1 、日の上位位の印字帯120d10、月の印字帯12
0mを連ねた帯状体120が得られる。なお、図21
(a)では、印字部Mを平面的に描いているが、実際に
は、図21(b)、(c)に示すように、各印字部Mの
印字文字は字面が外周面から凸状に浮き上がっている。
また、帯状体120の外周面には、図21(b)に示す
ように、第1の成形型110aによって成形された印字
部M1と第2の成形型によって成形された印字部M2が
連続して等間隔に配列されている。また、図中の符号1
5aで示す突起部は、中敷体111の端面に形成された
溝111aによって成形された突起部部である。
【0093】ステップS8:最後に、図21(a)の一
点鎖線に沿って裁断して分離することで、年の印字帯1
20y、日の下位の印字帯120d1 、日の上位位の印
字帯120d10、月の印字帯120mを得る。
【0094】上述した製造方法によれば、母材114と
基布112との一体化と、印字部M、突起部15の成形
のために加熱しながら加圧する工程で、同時に帯状体1
20を成形するので、従来の製造方法のようにシート状
物の両端部を重ね合わせて接合する場合に生じる無駄な
接合部分を無くすことができる。また、接合部分は溶け
た母材同志の溶着接合であり、従来の製造方法のように
基布を介在させないので、接合部分の接合強度自体も強
く、成形された帯状体120は切れ難い。なお、得られ
た帯状体120y、120d1 、120d10、120m
は基布112によって補強されているので、例えば、ゴ
ム材や樹脂材だけで製造された印字帯よりも強度は強
く、そのことによっても印字帯120y、120d1 、
120d10、120mは切れ難く、また、伸びなどの起
き難い。さらに、上述した製造方法によれば、中敷体1
11を囲む帯状体120が成形されるので、常に、中敷
体111の外周の長さに応じた周回方向の長さを有する
帯状体120(印字帯120y、120d1 、120d
10、120m)を成形でき、製造する帯状体120(印
字帯120y、120d1 、120d10、120m)の
周回方向の長さを常に設計通りの長さに正確に製造でき
る。従って、従来の製造方法によって招いていた種々の
不都合を解消することができる。
【0095】次に、表示帯の製造方法について図22、
図23を参照して説明する。表示帯の製造方法は基本的
に、上述した印字帯の製造方法と同じであるが、表示帯
には、印字部の成形は不要であるので、印字帯成形用の
第1、第2の成形型110a、110bに代えて、表示
帯成形用の第1、第2の成形型115a、115bを用
いる。この表示帯成形用の第1、第2の成形型115
a、115bの中敷体側の面は、成形凹部110cを有
さず、例えば、平坦な面に構成されている。
【0096】図22(a)に示すように、製造枠101
内に、表示帯成形用の第1の成形型115a、シート状
に形成されたゴム材や樹脂材の表示帯の母材116、基
布112が巻回された板状の中敷体111、表示帯の母
材116、表示帯成形用の第2の成形型115bをその
順で積層するとともに、中敷体111の端面のうち、少
なくとも基布112が巻回された2面の端面に近接させ
てガイド枠113のガイド部材113aを近接配置し、
図22(b)に示すように、加熱しながら第1の成形型
115aと第2の成形型115bとを接近させるように
押圧部材103で加圧する。
【0097】これによって、印字帯の帯状体120と同
様に、図23に示す基布112と一体となり、内周面に
突起部25が等間隔に成形された帯状体130が得られ
る。ただし、この帯状体130の外周面は平坦である。
【0098】そして、得られた帯状体130を所定の幅
に裁断し、例えば、印字帯120y、120d1 、12
0d10、120mに成形された印字部M(My、M
d1 、Md10、Mm)の印字文字に対応する正常な字形
態の表示文字Nが印刷された表示テープなどをその外周
面に貼着するなどにより印字帯120y、120d1 、
120d10、120mに対応する表示帯130a〜13
0dを得る。
【0099】このように製造された表示帯は、上記印字
帯120y、120d1 、120d 10、120mと同様
に、無駄な接合部分が無く、切れ難く、伸び難いととも
に、製造する帯状体130(表示帯)の周回方向の長さ
を常に正確な長さに製造することができる。
【0100】上記第1、第3実施例に係る印字器1、6
0のような印字器では、印字帯の回動に同調して表示帯
が回動され、印字開口部から露出されている印字部の印
字文字に対応する表示文字が表示用窓に対向表示される
必要がある。例えば、印字帯、表示帯22a、22bの
いずれか一方でも周回方向の長さが設計通りの長さにな
っていないと、印字帯、表示帯を回動させているうち
に、印字開口部から露出されている印字部の印字文字と
表示用窓に対向表示される表示文字がズレて対応しなく
なることにもなる。
【0101】これに対して、上述した製造方法によって
印字帯、表示帯を製造することで、印字帯、および、表
示帯の周回方向の長さは常に設計通りの長さ(例えば、
印字帯の周回方向の長さと表示帯の周回方向の長さを同
じにするなど)に製造することができ、印字開口部から
露出されている印字部の印字文字と表示用窓に対向表示
される表示文字がずれて対応しなくなるなどの不都合の
発生を防止できる。
【0102】なお、上述した印字帯の製造方法では、複
数本の印字帯を連ねた帯状体を製造する場合について説
明したが、1種類の印字帯成形用の第1、第2の成形型
を用いれば、1種類の印字帯のみを製造することもでき
る。また、第1の成形型、帯状体の母材、基布を巻回し
た中敷体、帯状体の母材、第2の成形型の積層体とガイ
ド枠とを、製造枠内に複数組並置させて、押圧部材10
3で同時に加熱・加圧し、複数の帯状体を同時に製造す
れば、生産性が向上する。このような変形例は、表示帯
の製造にも同様に適用できる。
【0103】また、上述した製造方法によって製造した
印字帯は、表示部を備えない、従来の回転式印字器の印
字帯としても用いることができる。
【0104】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、印字帯の外周面に配列された
各印字部の印字文字に対応する表示文字が外周面に配列
された表示用回動機構が印字用回動体と同調して回動し
て、ハウジングの印字開口部から露出している印字部の
印字文字に対応する表示文字を、ハウジングの表示用窓
に対向配置するように構成しているので、操作部材を回
動操作して印字帯の外周面に配列された印字部から所望
の印字部を印字開口部に配置する際、ハウジングを把持
して印字面を覗き込んだり持ち替えたりする必要がな
く、印字器を押印姿勢に把持した状態で表示用窓を視認
しながら所望する印字部の選択配置操作を行うことがで
きる。また、印字帯における反転形態に配列された印字
部の印字文字を視認するのではなく、表示用窓には正常
な字形態の表示文字が表示されて見やすいので選択処理
を誤ることがなく、印字処理における作業能率を向上す
ることができる。さらに、印字帯がハウジングで覆われ
ているので、把持者や周辺物へのインク汚れを防止でき
る。
【0105】また、請求項2に係る発明によれば、表示
用回動体がハウジング内で印字用回動体に係合して同調
回動し、この表示用回動体と表示用支軸とに、印字帯の
外周面に配列された各印字部の印字文字に対応する表示
文字が外周面に配列された無端状の表示帯が架け渡され
て回動するように構成されているので、ハウジングの厚
みを薄くできて印字器全体としてコンパクトに構成する
ことができ携帯性などにも優れる。また、表示文字を大
きく形成することもできる。
【0106】また、請求項3に係る発明によれば、印字
用回動体および表示用回動体の各々の外周面に一定間隔
で形成された突起部または窪み部に、印字帯および表示
帯の各々の内周面に一定間隔で形成された窪み部または
突起部が噛み合うので、印字帯と表示帯との同調回動に
おいてズレが生じることなく、所望する印字部を適確に
選択配置することができる。
【0107】また、請求項4に係る発明によれば、印字
用支軸および表示用支軸は、ともに回転自在の角形軸で
形成されており、それぞれに巻き掛けられた印字帯およ
び表示帯がスムーズに回動されるので、操作部材の回動
操作を軽快に行うことができ、また、印字帯や表示帯と
各々支軸との間に摩擦が生じないので、印字帯や表示帯
の摩耗が少なく耐久性が向上する。
【0108】また、請求項5の発明に係る製造方法によ
れば、加熱・加圧の際に、帯状体を成形するので、無駄
な接合部分が無く、強度が強く、伸び難い帯状体を製造
できるとともに、常に、設計通りの長さの帯状体を正確
に製造することができる。従って、シート状物の両端部
を後で接合して帯状体を製造する従来の製造方法によっ
て招いていた種々の不都合を解消することができ、回転
式印字器に用いるのに好適な帯状体を製造することがで
きる。
【0109】また、請求項6に係る発明によれば、無駄
な接合部分が無く、強度が強く、伸び難く、かつ、設計
通りの長さの印字帯を製造でき、回転式印字器に用いる
のに好適な印字帯を得ることができる。
【0110】また、請求項7に係る発明によれば、無駄
な接合部分が無く、強度が強く、伸び難く、かつ、設計
通りの長さの印字帯と表示帯を製造でき、回転式印字器
に用いるのに好適な印字帯と表示帯を得ることができ
る。また、このようにして得られた印字帯と表示帯を、
請求項2に係る発明のような印字帯と表示帯を同調回動
させる回転式印字器に用いると、印字開口部から露出さ
れている印字部の印字文字と表示用窓に対向表示される
表示文字がズレて対応しなくなるなどの不都合の発生を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る回転式印字器の内部機構を示
す全体斜視図である。
【図2】第1実施例に係る回転式印字器の縦断面図であ
る。
【図3】第1実施例に係る回転式印字器の回動機構を示
す平面図である。
【図4】第1実施例に係る回転式印字器のハウジングの
上部を外した状態の平面図である。
【図5】図4におけるA−A矢視図である。
【図6】図4におけるB−B矢視図である。
【図7】回転式印字器を浸透印として構成した場合の印
字部の縦断面図である。
【図8】別の構成で回転式印字器を浸透印として構成し
た場合の印字部の縦断面図である。
【図9】第2実施例に係る回転式印字器の内部機構を示
す全体斜視図である。
【図10】第2実施例に係る回転式印字器の回動機構を
示す平面図である。
【図11】第3実施例に係る回転式印字器の縦断面図で
ある。
【図12】印字用回動ローラーの変形例の構成を示す斜
視図と縦断面図である。
【図13】回転式印字器に用いる帯状体の製造装置の構
成を示す斜視図と縦断面図である。
【図14】印字帯成形用の第1、第2の成形型の構成を
示す平面図である。
【図15】回転式印字器用の帯状体の製造に用いる中敷
体の構成を示す平面図と側面図である。
【図16】回転式印字器用の帯状体の製造に用いる基布
の構成を示す斜視図である。
【図17】回転式印字器用の帯状体の製造に用いるガイ
ド枠の構成を示す斜視図である。
【図18】印字帯の製造手順を示すフローチャートであ
る。
【図19】印字帯の製造手順を示す工程説明図である。
【図20】同じく、印字帯の製造手順を示す工程説明図
である。
【図21】得られた帯状体の構成を示す斜視図と側面図
と要部を拡大した側面図である。
【図22】表示帯の製造手順を示す工程説明図である。
【図23】得られた帯状体の構成を示す斜視図である。
【図24】従来の帯状体の製造方法を説明するための図
である。
【図25】同じく、従来の帯状体の製造方法を説明する
ための図である。
【図26】従来方法で得られた帯状体の構成を示す斜視
図である。
【図27】従来方法の欠点の一つを説明するための平面
図である
【符号の説明】
1(50、60)… 回転式印字器 2 … ハウジング 5 … 表示用窓 6 … 印字開口部 8a,8b … 回転操作板(操作部材) 10a,10b … 印字用回動ローラー(印字用回動
体) 11a,11b … 印字用支軸 12a,12b … 印字帯 15,25 … 突起部 16,26 … 窪み部 20a,20b … 表示用回動ローラー(表示用回動
体) 21a,21b … 表示用支軸 22a,22b … 表示帯 50 … 表示ローラー 103 … 押圧部材 110a、110b … 印字帯成形用の第1、第2の
成形型 111 … 中敷体 112 … 基布 113 … ガイド枠 113a … ガイド部材 114、116 … 帯状体の母材 115a、115b … 表示帯成形用の第1、第2の
成形型 M … 印字部 N … 表示文字

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把持部を有するハウジングと、前記ハウ
    ジング内に配備された回動体と、前記回動体に連結して
    少なくとも一部がハウジング外に導出された操作部材
    と、前記ハウジングの印字開口部側に配備された支軸
    と、前記回動体と前記支軸とに架け渡され、外周面に複
    数種類の印字部が配列された無端状の印字帯とを備え、
    前記操作部材を回動操作することにより前記印字帯を回
    動させて所望の印字部の印字面を前記ハウジングの印字
    開口部から選択的に露出させるように構成された回転式
    印字器において、 前記印字帯の外周面に配列された各印字部の印字文字に
    対応する表示文字が外周面に配列されており、かつ前記
    回動体の回動に同調して回動することにより、前記ハウ
    ジングの印字開口部から露出している印字部の印字文字
    に対応する表示文字を、前記ハウジングに形成された表
    示用窓に対向させる表示用回動機構を備えたことを特徴
    とする回転式印字器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転式印字器におい
    て、前記表示用回動機構は、前記ハウジング内で前記印
    字用の回動体に係合して同調回動する表示用回動体と、
    前記表示用回動体に対向してハウジング内に配備された
    表示用支軸と、前記表示用回動体と前記表示用支軸とに
    架け渡され、前記印字帯の外周面に配列された各印字部
    の印字文字に対応する表示文字が外周面に配列された無
    端状の表示帯とから構成されている回転式印字器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の回転式印字器におい
    て、前記印字用回動体および表示用回動体の各々の外周
    面には一定の間隔で突起部または窪み部が形成されてお
    り、かつ、前記印字帯および表示帯の各々の内周面には
    前記各回動体の突起部または窪み部に噛み合う窪み部ま
    たは突起部が一定間隔で形成されている回転式印字器。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の回転式印字器
    において、前記印字用支軸および表示用支軸は、ともに
    回動自在の角形軸で形成されている回転式印字器。
  5. 【請求項5】 回転式印字器に用いる帯状体の製造方法
    であって、(1)第1の成形型、帯状体の母材、基布が
    巻回された板状の中敷体、帯状体の母材、第2の成形型
    をその順で積層するとともに、前記中敷体の端面のう
    ち、少なくとも基布が巻回された2面の端面に近接させ
    てガイド部材を配置する工程と、(2)前記(1)の工
    程の後、加熱しながら前記第1の成形型と前記第2の成
    形型とを接近させるように加圧する工程と、 を含む製造工程によって帯状体を製造することを特徴と
    する回転式印字器に用いる帯状体の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の回転式印字器に用いる
    帯状体の製造方法において、 前記第1、第2の成形型として印字帯成形用の成形型を
    用いて、外周面に複数種類の印字部が配列された無端状
    の帯状体で構成された印字帯または複数本の印字帯を連
    ねた帯状体を製造することを特徴とする回転式印字器に
    用いる帯状体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の回転式印字器に用いる
    帯状体の製造方法において、 前記第1、第2の成形型として印字帯成形用の成形型を
    用いて、外周面に複数種類の印字部が配列された無端状
    の帯状体で構成された印字帯または複数本の印字帯を連
    ねた帯状体を製造するとともに、 前記第1、第2の成形型として表示帯成形用の成形型を
    用いて、回転式印字器内で前記印字帯と同調回転される
    表示帯となる帯状体を製造することを特徴とする回転式
    印字器に用いる帯状体の製造方法。
JP8318387A 1996-01-25 1996-11-29 回転式印字器及び回転式印字器に用いる帯状体の製造方法 Pending JPH09263028A (ja)

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