JPH09263036A - インクジェット用受像体 - Google Patents
インクジェット用受像体Info
- Publication number
- JPH09263036A JPH09263036A JP8072111A JP7211196A JPH09263036A JP H09263036 A JPH09263036 A JP H09263036A JP 8072111 A JP8072111 A JP 8072111A JP 7211196 A JP7211196 A JP 7211196A JP H09263036 A JPH09263036 A JP H09263036A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- gelatin
- image
- receiving layer
- image receptor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、単位面積あたりに付与されるイン
ク量が多くなるフルカラーインクジェット記録方式に用
いられる受像体に関するものであり、非印字部のみなら
ず印字部も写真ライクな強光沢を有するインクジェット
用受像体及びOHPシートとして使用可能な透明性の高
いインクジェット用受像体に関するものである。 【解決手段】 支持体上の少なくとも片面にインク受像
層を設けたインクジェット用受像体において、該インク
受像層が少なくともゼラチンを含み、且つインク受像層
の表面が20重量%グリセリン水溶液に対する接触角が
80度以下であることを特徴とするインクジェット用受
像体。これらの、受像体を得るには少なくともゼラチン
を含むインク受像層用塗液を該塗液ゲル化温度より高い
温度で支持体上に塗布後、該塗液に流動性がある状態で
ゲル化温度より高い温度にて乾燥させてインク受像層を
形成することにより得ることができる。
ク量が多くなるフルカラーインクジェット記録方式に用
いられる受像体に関するものであり、非印字部のみなら
ず印字部も写真ライクな強光沢を有するインクジェット
用受像体及びOHPシートとして使用可能な透明性の高
いインクジェット用受像体に関するものである。 【解決手段】 支持体上の少なくとも片面にインク受像
層を設けたインクジェット用受像体において、該インク
受像層が少なくともゼラチンを含み、且つインク受像層
の表面が20重量%グリセリン水溶液に対する接触角が
80度以下であることを特徴とするインクジェット用受
像体。これらの、受像体を得るには少なくともゼラチン
を含むインク受像層用塗液を該塗液ゲル化温度より高い
温度で支持体上に塗布後、該塗液に流動性がある状態で
ゲル化温度より高い温度にて乾燥させてインク受像層を
形成することにより得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単位面積あたりに付与
されるインク量が多くなるフルカラーインクジェット記
録方式に用いられる受像体に関するものであり、非印字
部のみならず印字部も写真ライクな強光沢を有するイン
クジェット用受像体及びOHPシートとして使用可能な
透明性の高いインクジェット用受像体に関するものであ
る。
されるインク量が多くなるフルカラーインクジェット記
録方式に用いられる受像体に関するものであり、非印字
部のみならず印字部も写真ライクな強光沢を有するイン
クジェット用受像体及びOHPシートとして使用可能な
透明性の高いインクジェット用受像体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は騒音の発生が
少なく、高速印字、多色印字が行なえる記録方法であ
り、最近ではインクジェットプリンターの性能が格段に
進歩し、価格的にもパーソナルユースで手の届く価格に
なり、フルカラー記録が低コストで容易に行える記録方
法として注目されている。しかし、フルカラー記録でき
るプリンターに対して、それを受けとめる受像紙の方は
一般に用いられる非塗工紙、マット塗工紙、光沢塗工
紙、OHP用フィルム等が商品化されているが、色鮮や
かな発色を示す写真ライクな受像体が未だに開発段階で
あるのが現状である。
少なく、高速印字、多色印字が行なえる記録方法であ
り、最近ではインクジェットプリンターの性能が格段に
進歩し、価格的にもパーソナルユースで手の届く価格に
なり、フルカラー記録が低コストで容易に行える記録方
法として注目されている。しかし、フルカラー記録でき
るプリンターに対して、それを受けとめる受像紙の方は
一般に用いられる非塗工紙、マット塗工紙、光沢塗工
紙、OHP用フィルム等が商品化されているが、色鮮や
かな発色を示す写真ライクな受像体が未だに開発段階で
あるのが現状である。
【0003】前記した光沢塗工紙は非塗工紙やマット塗
工紙に比べ光沢感はあるものの、塗工層が粒子径がサブ
ミクロンサイズの顔料粒子等により形成されるため、少
なからず可視光を乱反射して、写真程の強い光沢感を出
す受像体は開発されていないのが現状である。すなわ
ち、写真のような光沢感を出すには、写真印画紙が樹脂
被覆紙上にゼラチン層をなして形成されていることから
わかるように、インク受像層は重合体や樹脂あるいはそ
の複合体から形成されるのが好ましく、支持体としては
樹脂被覆紙やプラスチックフィルム等平滑性が優れてい
るものが用いられる方が好ましい。支持体として樹脂被
覆紙やプラスチックフィルムを使う場合、インクを吸
収、拡散、保持できる紙等とは異なり、その支持体上に
何らかのインク受像層を設ける必要がある。この受像層
には種々の特性が要求される。まず、第一に打ち込まれ
たインク液滴を十分に吸収できるインク吸収容量が必要
となる。また、フルカラー印刷の場合は通常3色ないし
は4色の異なるインクが短時間の間に重ね打ちされるた
め、そのドット間でのインクの混じり合いが生じないよ
うにインクの吸収速度が速いことが求められる。次に、
インクのドット径をコントロールするためにインクに対
するぬれ性等が問題となる。そのほかに要求される特性
としては印字部及び非印字部の優れた光沢、染料定着性
(にじみが少ない)、印字濃度、耐水性等が挙げられ
る。
工紙に比べ光沢感はあるものの、塗工層が粒子径がサブ
ミクロンサイズの顔料粒子等により形成されるため、少
なからず可視光を乱反射して、写真程の強い光沢感を出
す受像体は開発されていないのが現状である。すなわ
ち、写真のような光沢感を出すには、写真印画紙が樹脂
被覆紙上にゼラチン層をなして形成されていることから
わかるように、インク受像層は重合体や樹脂あるいはそ
の複合体から形成されるのが好ましく、支持体としては
樹脂被覆紙やプラスチックフィルム等平滑性が優れてい
るものが用いられる方が好ましい。支持体として樹脂被
覆紙やプラスチックフィルムを使う場合、インクを吸
収、拡散、保持できる紙等とは異なり、その支持体上に
何らかのインク受像層を設ける必要がある。この受像層
には種々の特性が要求される。まず、第一に打ち込まれ
たインク液滴を十分に吸収できるインク吸収容量が必要
となる。また、フルカラー印刷の場合は通常3色ないし
は4色の異なるインクが短時間の間に重ね打ちされるた
め、そのドット間でのインクの混じり合いが生じないよ
うにインクの吸収速度が速いことが求められる。次に、
インクのドット径をコントロールするためにインクに対
するぬれ性等が問題となる。そのほかに要求される特性
としては印字部及び非印字部の優れた光沢、染料定着性
(にじみが少ない)、印字濃度、耐水性等が挙げられ
る。
【0004】以上の様な特性を満足させるために種々の
方法がとられてきた。例えば平滑性の高いプラスチック
フィルム上に一般の合成水溶性ポリマーやインクと親和
性のあるポリマー層を設けた受像体が知られている。し
かし、インク溶剤によるポリマー層表面の溶け出しによ
る印字部光沢の低下、水溶性ポリマーによる高湿下での
染料定着性(にじみ)の悪化、ポリマー層表面が弱いた
め、搬送時の拍車状ホイールロール等による印字表面の
傷つきなど種々の問題を抱えている。また、特開平6−
199034号、特開平6−262844号公報記載の
様に可視光の波長より短い一次粒子径を持つコロイダル
シリカやアルミナゾル等だけで透明PETあるいは白色
PET上にインク受像層を形成することも知られてい
る。この方法によれば顔料により形成された表面を有す
ることから、拍車状ホイールロール跡は付きにくい。し
かし、このシステムは受像層が基本的には毛細管現象の
みでインクを吸収、保持しているため、すばやく打ち込
まれてくる大量のインクを素早く吸収、保持することは
可能であるが、それを達成するには30ミクロン以上の
厚い受像層が必要であり、コスト的にも不利になる。ま
た、技術的にも粒子径の小さい無機ゾルをひび割れな
く、均一に塗布するのは難しく、さらにインク吸収容量
が求められる場合、さらに厚い受像層が必要となり技術
的にもコスト的にも非常に難しくなる。また、特開平7
−89221号公報に記載の様に、アルミナゾルと酸性
法ゼラチンにより組み立てられた受像体が提案されてい
るが、基本的にはゼラチンはアルミナゾルの結着剤とし
て使われ、上記同様無機微粒子主体のインク受像層であ
る。これらの受像体は粒子主体で構成されているため、
写真印画紙のゼラチン皮膜の様なポリマー皮膜の平滑性
にはかなわず、写真の光沢感には遠く及ばないのが実状
である。架橋されていないポリマー層にて非常に吸収性
の良い皮膜が形成できても、インク中に含まれているト
リエチレングリコールなどの不揮発性の高沸点溶剤成分
のため印字部等が可塑化され皮膜強度、接着が弱くなり
搬送用の拍車状ホイールロールにて、ロール跡などが付
くという問題もある。また、天然高分子であるゼラチン
などを受像層として用いる場合、通常に得られるゼラチ
ン皮膜ではインク吸収性(速度)が悪いため、特開昭6
2−263084号公報記載などに見られるように、ゼ
ラチンはインク保持層として2層化構成の下層として使
用されている場合が多い。
方法がとられてきた。例えば平滑性の高いプラスチック
フィルム上に一般の合成水溶性ポリマーやインクと親和
性のあるポリマー層を設けた受像体が知られている。し
かし、インク溶剤によるポリマー層表面の溶け出しによ
る印字部光沢の低下、水溶性ポリマーによる高湿下での
染料定着性(にじみ)の悪化、ポリマー層表面が弱いた
め、搬送時の拍車状ホイールロール等による印字表面の
傷つきなど種々の問題を抱えている。また、特開平6−
199034号、特開平6−262844号公報記載の
様に可視光の波長より短い一次粒子径を持つコロイダル
シリカやアルミナゾル等だけで透明PETあるいは白色
PET上にインク受像層を形成することも知られてい
る。この方法によれば顔料により形成された表面を有す
ることから、拍車状ホイールロール跡は付きにくい。し
かし、このシステムは受像層が基本的には毛細管現象の
みでインクを吸収、保持しているため、すばやく打ち込
まれてくる大量のインクを素早く吸収、保持することは
可能であるが、それを達成するには30ミクロン以上の
厚い受像層が必要であり、コスト的にも不利になる。ま
た、技術的にも粒子径の小さい無機ゾルをひび割れな
く、均一に塗布するのは難しく、さらにインク吸収容量
が求められる場合、さらに厚い受像層が必要となり技術
的にもコスト的にも非常に難しくなる。また、特開平7
−89221号公報に記載の様に、アルミナゾルと酸性
法ゼラチンにより組み立てられた受像体が提案されてい
るが、基本的にはゼラチンはアルミナゾルの結着剤とし
て使われ、上記同様無機微粒子主体のインク受像層であ
る。これらの受像体は粒子主体で構成されているため、
写真印画紙のゼラチン皮膜の様なポリマー皮膜の平滑性
にはかなわず、写真の光沢感には遠く及ばないのが実状
である。架橋されていないポリマー層にて非常に吸収性
の良い皮膜が形成できても、インク中に含まれているト
リエチレングリコールなどの不揮発性の高沸点溶剤成分
のため印字部等が可塑化され皮膜強度、接着が弱くなり
搬送用の拍車状ホイールロールにて、ロール跡などが付
くという問題もある。また、天然高分子であるゼラチン
などを受像層として用いる場合、通常に得られるゼラチ
ン皮膜ではインク吸収性(速度)が悪いため、特開昭6
2−263084号公報記載などに見られるように、ゼ
ラチンはインク保持層として2層化構成の下層として使
用されている場合が多い。
【0005】以上の様に写真ライクな光沢感の強いイン
クジェット用受像体や透明性が高いOHPシートは従来
のインクジェット用非塗工紙や塗工紙等と異なった特性
が要求され、技術的にも非常に難しい被記録材料であ
る。
クジェット用受像体や透明性が高いOHPシートは従来
のインクジェット用非塗工紙や塗工紙等と異なった特性
が要求され、技術的にも非常に難しい被記録材料であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は強光沢
を有するインクジェット用受像体及び透明性が高いOH
Pシートを提供することであり、更に詳しくは、インク
の吸収が良好で、印字部及び非印字部が強光沢であり、
染料定着性が良く、印字濃度が高く、表面強度が強く、
べたつきがなく、保存性のよい、非常に写真ライクなイ
ンクジェット用受像体及び透明性が高いOHPシートを
提供することを目的とする。
を有するインクジェット用受像体及び透明性が高いOH
Pシートを提供することであり、更に詳しくは、インク
の吸収が良好で、印字部及び非印字部が強光沢であり、
染料定着性が良く、印字濃度が高く、表面強度が強く、
べたつきがなく、保存性のよい、非常に写真ライクなイ
ンクジェット用受像体及び透明性が高いOHPシートを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決する手段
としては、支持体上の少なくとも片面にインク受像層を
設けたインクジェット用受像体において、該インク受像
層が少なくともゼラチンを含み、且つインク受像層の表
面が20重量%グリセリン水溶液に対する接触角が80
度以下であることを特徴とするインクジェット用受像体
により達成される。また、支持体上の少なくとも片面に
インク受像層を設けたインクジェット用受像体におい
て、該インク受像層が少なくともゼラチンを含み、その
ゼラチン成分がゲル化していない状態で乾燥し形成され
たインク受像層を特徴とするインクジェット用受像体に
よっても達成できる。以上の受像体を製造するには、ゼ
ラチンを含むインク受像層用塗液を該塗液ゲル化温度よ
り高い温度で支持体上に塗布後、該塗液に流動性がある
状態でゲル化温度より高い温度にて乾燥させることによ
り製造できる。
としては、支持体上の少なくとも片面にインク受像層を
設けたインクジェット用受像体において、該インク受像
層が少なくともゼラチンを含み、且つインク受像層の表
面が20重量%グリセリン水溶液に対する接触角が80
度以下であることを特徴とするインクジェット用受像体
により達成される。また、支持体上の少なくとも片面に
インク受像層を設けたインクジェット用受像体におい
て、該インク受像層が少なくともゼラチンを含み、その
ゼラチン成分がゲル化していない状態で乾燥し形成され
たインク受像層を特徴とするインクジェット用受像体に
よっても達成できる。以上の受像体を製造するには、ゼ
ラチンを含むインク受像層用塗液を該塗液ゲル化温度よ
り高い温度で支持体上に塗布後、該塗液に流動性がある
状態でゲル化温度より高い温度にて乾燥させることによ
り製造できる。
【0008】通常、インクジェットプリンターに使用さ
れるインクは環境面、安全性等の点から水性インクが用
いられており、その組成のほとんどが水である。しか
し、ノズルの乾燥防止等のためにグリセリン、トリエチ
レングリコール等の高沸点溶剤が10〜25%程度含ま
れているのが一般的である。このため、インク受像層は
瞬時に水およびグリセリン等を吸収・保持しなければな
らない。よって、受像体の表面物性は打ち込まれるイン
ク液滴によって形成されるインクのドット径やインクの
ドットの真円性に大きく関わり、印字品質に大きく影響
する。
れるインクは環境面、安全性等の点から水性インクが用
いられており、その組成のほとんどが水である。しか
し、ノズルの乾燥防止等のためにグリセリン、トリエチ
レングリコール等の高沸点溶剤が10〜25%程度含ま
れているのが一般的である。このため、インク受像層は
瞬時に水およびグリセリン等を吸収・保持しなければな
らない。よって、受像体の表面物性は打ち込まれるイン
ク液滴によって形成されるインクのドット径やインクの
ドットの真円性に大きく関わり、印字品質に大きく影響
する。
【0009】本発明者等は鋭意検討した結果、インク受
像体の表面物性として、接触角がインク吸収性、印字品
質に与える影響が大きいことを見い出し、特に20重量
%グリセリン水溶液に対する接触角の影響が大きいこと
を見いだした。インク成分の大部分を占める水及びグリ
セリンへのぬれ性を評価することはインクジェット用受
像体の性能を見るためには非常に有意義なことであり、
実際、ぬれ性の良い受像体からほとんどの場合は良好な
画像が得られる。このような表面のぬれ性を評価するに
はインクジェット用受像体表面の水、グリセリン及び水
/グリセリン混合水溶液に対する接触角を測定するの
が、実際的かつ簡便であり一番好ましい。
像体の表面物性として、接触角がインク吸収性、印字品
質に与える影響が大きいことを見い出し、特に20重量
%グリセリン水溶液に対する接触角の影響が大きいこと
を見いだした。インク成分の大部分を占める水及びグリ
セリンへのぬれ性を評価することはインクジェット用受
像体の性能を見るためには非常に有意義なことであり、
実際、ぬれ性の良い受像体からほとんどの場合は良好な
画像が得られる。このような表面のぬれ性を評価するに
はインクジェット用受像体表面の水、グリセリン及び水
/グリセリン混合水溶液に対する接触角を測定するの
が、実際的かつ簡便であり一番好ましい。
【0010】本発明における接触角とは基本的に、ある
固体面がある液体によくぬれるか、ぬれないかを判定す
るときに使われ、固体面上においた液滴の表面と固体面
との交点において液滴に引いた接線と固体面のなす角で
液を含む方の角を接触角θと言う。また、”ぬれ”に関
しても様々な形態があり、大きく分けて拡張ぬれ(水や
アルコールがガラス板上に薄く広がるときのぬれ等を指
す)、浸漬ぬれ(紙や布を水につけた時に起こるぬれ等
を指す)、付着ぬれ(ガラス面上に水銀をおいた時に両
者の接触面で起きるぬれ等を指す)などがある。実際に
は、インク滴が受像体表面に打ち込まれた瞬間には、前
記したぬれが複雑に絡み合いながら、瞬時に吸収され
る。
固体面がある液体によくぬれるか、ぬれないかを判定す
るときに使われ、固体面上においた液滴の表面と固体面
との交点において液滴に引いた接線と固体面のなす角で
液を含む方の角を接触角θと言う。また、”ぬれ”に関
しても様々な形態があり、大きく分けて拡張ぬれ(水や
アルコールがガラス板上に薄く広がるときのぬれ等を指
す)、浸漬ぬれ(紙や布を水につけた時に起こるぬれ等
を指す)、付着ぬれ(ガラス面上に水銀をおいた時に両
者の接触面で起きるぬれ等を指す)などがある。実際に
は、インク滴が受像体表面に打ち込まれた瞬間には、前
記したぬれが複雑に絡み合いながら、瞬時に吸収され
る。
【0011】通常、インクジェット用のインクは前記し
た様にインクジェット用受像体へのぬれ性や浸透性をよ
くするために様々な成分から構成されている。すなわ
ち、実際のインク中には大部分を占める水以外に着色剤
(染料や顔料)、高沸点溶剤成分のグリセリンやエチレ
ングリコール、そのほかに界面活性剤や消泡剤、防錆剤
などの微量成分など様々な成分から構成されている。よ
って、インクジェット用受像体の表面のぬれ性を接触角
にて測定評価する場合、上記の様なインクにて直接、接
触角を測定するには拡張ぬれ、浸漬ぬれ、付着ぬれが複
雑に絡み合い非常に難しく、インク全体の表面張力が低
すぎて、接触角の測定が困難であった。また、インク中
に高沸点溶剤成分として含まれるエチレングリコール
(50.21dyncm-1)やジエチレングリコール(46.97dyn
cm-1)、トリエチレングリコール(47.33dyncm-1)
などのぬれも表面張力が低すぎて同様の理由により測定
困難である。しかし、インク成分中最も多い成分であ
る、水(72.75dyncm-1)とグリセリン(63.40dyncm
-1)の表面張力は特異的に高く、接触角測定に非常に好
都合であり、接触角よりモデル的に受像体表面のぬれを
評価できる。
た様にインクジェット用受像体へのぬれ性や浸透性をよ
くするために様々な成分から構成されている。すなわ
ち、実際のインク中には大部分を占める水以外に着色剤
(染料や顔料)、高沸点溶剤成分のグリセリンやエチレ
ングリコール、そのほかに界面活性剤や消泡剤、防錆剤
などの微量成分など様々な成分から構成されている。よ
って、インクジェット用受像体の表面のぬれ性を接触角
にて測定評価する場合、上記の様なインクにて直接、接
触角を測定するには拡張ぬれ、浸漬ぬれ、付着ぬれが複
雑に絡み合い非常に難しく、インク全体の表面張力が低
すぎて、接触角の測定が困難であった。また、インク中
に高沸点溶剤成分として含まれるエチレングリコール
(50.21dyncm-1)やジエチレングリコール(46.97dyn
cm-1)、トリエチレングリコール(47.33dyncm-1)
などのぬれも表面張力が低すぎて同様の理由により測定
困難である。しかし、インク成分中最も多い成分であ
る、水(72.75dyncm-1)とグリセリン(63.40dyncm
-1)の表面張力は特異的に高く、接触角測定に非常に好
都合であり、接触角よりモデル的に受像体表面のぬれを
評価できる。
【0012】本発明において鋭意検討した結果、20重
量%グリセリン水溶液に対する接触角θが80度以下の
表面を持つ、少なくともゼラチンを含む受像体は、打ち
込まれるインクが適当な大きさに広がり、それにより得
られる画像が非常に良好であることが見い出された。
量%グリセリン水溶液に対する接触角θが80度以下の
表面を持つ、少なくともゼラチンを含む受像体は、打ち
込まれるインクが適当な大きさに広がり、それにより得
られる画像が非常に良好であることが見い出された。
【0013】また、最近のインクジェットカラープリン
ターはコンピューターの急激な低価格化、高性能化も手
伝って、フルカラー画像を出力する環境が整い、従来の
文字やマルチカラーのグラフィックだけではなく、写真
で撮影したようなフルカラーの画像も出力できるように
なり高画質、高精細化が望まれている。そのため、ドッ
トの真円度も重要になってきており、従来のパルプやシ
リカなどの無機顔料等で構成された受像体では、原理的
にはドットの真円度を出しにくい。しかし、前記した接
触角θが80度以下の少なくともゼラチンを含む受像体
であると、打ち込まれたインク滴が適度に素早く広がり
真円度の高いドットを形成することができる。
ターはコンピューターの急激な低価格化、高性能化も手
伝って、フルカラー画像を出力する環境が整い、従来の
文字やマルチカラーのグラフィックだけではなく、写真
で撮影したようなフルカラーの画像も出力できるように
なり高画質、高精細化が望まれている。そのため、ドッ
トの真円度も重要になってきており、従来のパルプやシ
リカなどの無機顔料等で構成された受像体では、原理的
にはドットの真円度を出しにくい。しかし、前記した接
触角θが80度以下の少なくともゼラチンを含む受像体
であると、打ち込まれたインク滴が適度に素早く広がり
真円度の高いドットを形成することができる。
【0014】本発明において前記した表面を持つ受像体
を得る方法の一つとして、少なくともゼラチンを含み、
そのゼラチン成分がゲル化していない状態で乾燥し形成
された受像層により得ることができた。ゼラチンはその
水溶液をゲル化させないで乾燥させるか、ゲル化させて
から乾燥させるかにより、表面や内部構造の異なった様
々な皮膜を形成する事が知られおり、これを利用するこ
とにより本発明の課題を解決したインクジェット用受像
体を得ることができた。すなわち、ゲルを経由しないで
形成されたゼラチン・フィルムとゲルを経由して形成さ
れたゼラチン・フィルムとの違いである。前者はゼラチ
ン溶解の水溶液(ゼラチン・ゾル)をゲル生成させない
条件、例えば60℃以上の高温に保ちながら乾燥させて
得られる皮膜であり、後者はゼラチン・ゾルをゲル化さ
せてから、乾燥させることにより得られる皮膜である。
このように、ゲル化させてから乾燥するか、ゲル化させ
ないで乾燥するかによって異なった特性のゼラチン皮膜
を形成する。
を得る方法の一つとして、少なくともゼラチンを含み、
そのゼラチン成分がゲル化していない状態で乾燥し形成
された受像層により得ることができた。ゼラチンはその
水溶液をゲル化させないで乾燥させるか、ゲル化させて
から乾燥させるかにより、表面や内部構造の異なった様
々な皮膜を形成する事が知られおり、これを利用するこ
とにより本発明の課題を解決したインクジェット用受像
体を得ることができた。すなわち、ゲルを経由しないで
形成されたゼラチン・フィルムとゲルを経由して形成さ
れたゼラチン・フィルムとの違いである。前者はゼラチ
ン溶解の水溶液(ゼラチン・ゾル)をゲル生成させない
条件、例えば60℃以上の高温に保ちながら乾燥させて
得られる皮膜であり、後者はゼラチン・ゾルをゲル化さ
せてから、乾燥させることにより得られる皮膜である。
このように、ゲル化させてから乾燥するか、ゲル化させ
ないで乾燥するかによって異なった特性のゼラチン皮膜
を形成する。
【0015】以下、ゼラチンに関して詳しく説明する。
ゼラチンのゾルは一般に1%以上の濃度ならば10℃の
温度に保つと凝固してゲルとなる。ゾルとゲルの間の変
化はある程度可逆的であり、ゾルが凝固してゲルになる
温度を凝固点(ゲル化温度)といい、ゲルが溶解してゾ
ルになる温度を融点と呼ぶ。一般に線状高分子物質では
融解も凝固も履歴によって著しく影響を受け、融点と凝
固点が一致しないことが多い。ゼラチンも線状高分子か
らできており、これに当てはまる。このように融点と凝
固点との差が5〜8℃位あるのが普通であり、比較的低
濃度の5%位では40℃より高温度では、大体単分子の
ランダム・コイルの形になっており、結晶性の部分がほ
とんどないと考えられている。
ゼラチンのゾルは一般に1%以上の濃度ならば10℃の
温度に保つと凝固してゲルとなる。ゾルとゲルの間の変
化はある程度可逆的であり、ゾルが凝固してゲルになる
温度を凝固点(ゲル化温度)といい、ゲルが溶解してゾ
ルになる温度を融点と呼ぶ。一般に線状高分子物質では
融解も凝固も履歴によって著しく影響を受け、融点と凝
固点が一致しないことが多い。ゼラチンも線状高分子か
らできており、これに当てはまる。このように融点と凝
固点との差が5〜8℃位あるのが普通であり、比較的低
濃度の5%位では40℃より高温度では、大体単分子の
ランダム・コイルの形になっており、結晶性の部分がほ
とんどないと考えられている。
【0016】ゼラチンは18種類のアミノ酸から構成さ
れている両性電解物質であり、このアミノ酸組成の中で
およそ1/3強占めているのグリシンである。ゼラチン
はグリシン残基が含むメチレン鎖のような非極性基がお
およそ64〜65%に達し、これらは親油性として働
き、残りの親水性基より多い。よって、親水性基がゲル
形成の際に相互に結合するため、親油性的影響が顕著に
なることが考えられ、実際、水分を含んでいるゼラチン
のゲルの表面や、ゲル化させてから乾燥して得られた皮
膜表面はかなり撥水性になることがよく知られている。
反対にゼラチンをゲル化させないで形成させた皮膜表面
は、親水性基による相互の結合がないので、ゲル化させ
てから乾燥して得られた皮膜表面より撥水性は劣り、親
水性の表面が形成される。
れている両性電解物質であり、このアミノ酸組成の中で
およそ1/3強占めているのグリシンである。ゼラチン
はグリシン残基が含むメチレン鎖のような非極性基がお
およそ64〜65%に達し、これらは親油性として働
き、残りの親水性基より多い。よって、親水性基がゲル
形成の際に相互に結合するため、親油性的影響が顕著に
なることが考えられ、実際、水分を含んでいるゼラチン
のゲルの表面や、ゲル化させてから乾燥して得られた皮
膜表面はかなり撥水性になることがよく知られている。
反対にゼラチンをゲル化させないで形成させた皮膜表面
は、親水性基による相互の結合がないので、ゲル化させ
てから乾燥して得られた皮膜表面より撥水性は劣り、親
水性の表面が形成される。
【0017】よって、ゲル化させないで形成したゼラチ
ン皮膜は非常にぬれ性の良い表面を形成する。これをイ
ンクジェット受像層として使用したときその表面のぬれ
の良さのため、インク液滴が適度に広がり、吸収性の良
い受像層が得られたと考えられる。
ン皮膜は非常にぬれ性の良い表面を形成する。これをイ
ンクジェット受像層として使用したときその表面のぬれ
の良さのため、インク液滴が適度に広がり、吸収性の良
い受像層が得られたと考えられる。
【0018】本発明においてのインクジェット用受像体
はゼラチンを使用しているため、ゲルを経由しないで形
成されたゼラチン・フィルムやゲルを経由して形成され
たゼラチン・フィルムに関係なく、未印字部、印字部を
問わず表面がべとつかない。通常、他の天然ポリマーや
合成ポリマーなどで構成されたインクジェット用受像体
はインクを吸収した印字部は、乾燥により水分は蒸発し
てなくなるが、高沸点溶剤のグリセリンなどが表面に残
ったり、ポリマー受像層の低分子量体がインクに溶け出
したりして、べとつく場合が多い。しかし、ゼラチンは
上記したように疎水性基と親水性基がバランスよく含ま
れていためか、グリセリンのような不揮発性成分も吸
収、保持できるため、インク成分などには膨潤はする
が、溶け出したりはしないので、印字表面にべとつきが
ないのが特徴である。
はゼラチンを使用しているため、ゲルを経由しないで形
成されたゼラチン・フィルムやゲルを経由して形成され
たゼラチン・フィルムに関係なく、未印字部、印字部を
問わず表面がべとつかない。通常、他の天然ポリマーや
合成ポリマーなどで構成されたインクジェット用受像体
はインクを吸収した印字部は、乾燥により水分は蒸発し
てなくなるが、高沸点溶剤のグリセリンなどが表面に残
ったり、ポリマー受像層の低分子量体がインクに溶け出
したりして、べとつく場合が多い。しかし、ゼラチンは
上記したように疎水性基と親水性基がバランスよく含ま
れていためか、グリセリンのような不揮発性成分も吸
収、保持できるため、インク成分などには膨潤はする
が、溶け出したりはしないので、印字表面にべとつきが
ないのが特徴である。
【0019】以上の理由によりゼラチンを含むインク受
像層はべたつきが少ないため、高い透明性が必要なOH
Pシートのインク受像層にした場合、ブロッキング防止
の無機や有機の微粒子を受像層表面に散りばめる必要が
なく、ポリマーだけで形成された非常に透明性の高い受
像層が確保できる。
像層はべたつきが少ないため、高い透明性が必要なOH
Pシートのインク受像層にした場合、ブロッキング防止
の無機や有機の微粒子を受像層表面に散りばめる必要が
なく、ポリマーだけで形成された非常に透明性の高い受
像層が確保できる。
【0020】また、ゲルを経由しないで形成されたゼラ
チン・フィルムとゲルを経由して形成されたゼラチン・
フィルムの内部構造もかなり異なる。すなわち、ゼラチ
ン・ゲルを経由して形成された皮膜はゲルの性質をその
まま引き継いでおり、ゼラチン・ゲルは広角X線回折や
比旋光度から部分的に整然と配列した結晶部分(ヘリッ
クス構造)と、それを結びつけている非結晶部分(ラン
ダム・コイル構造)とからなる3次元の網目構造をして
いる。このゼラチン・ゲルはゼラチン・ゾルからのゲル
化に際しての様々な条件によって形成されるゲルの内部
構造が異なる。温度の変化、時間の経過等によってゲル
の内部構造が徐々に変化するのである。すなわち、0℃
でゲル化させたものより、15℃でゲル化させたものの
方が融点が高くなる。これは、後者の場合の方がゆっく
りゲル化するために不安定な結合が少なく、反対に前者
は螺旋型配列した小さな結晶部分がたくさんできるため
である。
チン・フィルムとゲルを経由して形成されたゼラチン・
フィルムの内部構造もかなり異なる。すなわち、ゼラチ
ン・ゲルを経由して形成された皮膜はゲルの性質をその
まま引き継いでおり、ゼラチン・ゲルは広角X線回折や
比旋光度から部分的に整然と配列した結晶部分(ヘリッ
クス構造)と、それを結びつけている非結晶部分(ラン
ダム・コイル構造)とからなる3次元の網目構造をして
いる。このゼラチン・ゲルはゼラチン・ゾルからのゲル
化に際しての様々な条件によって形成されるゲルの内部
構造が異なる。温度の変化、時間の経過等によってゲル
の内部構造が徐々に変化するのである。すなわち、0℃
でゲル化させたものより、15℃でゲル化させたものの
方が融点が高くなる。これは、後者の場合の方がゆっく
りゲル化するために不安定な結合が少なく、反対に前者
は螺旋型配列した小さな結晶部分がたくさんできるため
である。
【0021】本発明に使用されるゲルを経由しないで形
成されたゼラチン・フィルムの内部構造は上記したゲル
を経由して形成されたゼラチン・フィルムとは全く反対
で、結晶部分がほとんどなく、非結晶部分が大部分を占
めると考えられる。この様に内部構造が全く異なる為、
ゲルを経由しないで形成されたゼラチン・フィルムとゲ
ルを経由して形成されたゼラチン・フィルムの物性が異
なってくることが考えられる。表面物性に関しては前記
したが、その他の水に対する膨潤度、吸湿性、ゼリー強
度が一般的に異なる。膨潤度や吸湿性は理由は明らかで
はないが、一般的にゲルを経由して形成されたゼラチン
・フィルムの方が高く、ゼリー強度に関しても強いのが
一般的である。
成されたゼラチン・フィルムの内部構造は上記したゲル
を経由して形成されたゼラチン・フィルムとは全く反対
で、結晶部分がほとんどなく、非結晶部分が大部分を占
めると考えられる。この様に内部構造が全く異なる為、
ゲルを経由しないで形成されたゼラチン・フィルムとゲ
ルを経由して形成されたゼラチン・フィルムの物性が異
なってくることが考えられる。表面物性に関しては前記
したが、その他の水に対する膨潤度、吸湿性、ゼリー強
度が一般的に異なる。膨潤度や吸湿性は理由は明らかで
はないが、一般的にゲルを経由して形成されたゼラチン
・フィルムの方が高く、ゼリー強度に関しても強いのが
一般的である。
【0022】このような内部構造の差異は数ミリsecで
打ち込まれてくるインク液滴に対して、あまり大きく関
与するとは考えにくく、受像体の表面特性が支配的であ
ると考えられる。特に画質(特に吸収速度が支配的)に
関してはそうであり、ゲルを経由しないで形成されたゼ
ラチン・フィルムの方が明らかに画質が良い。
打ち込まれてくるインク液滴に対して、あまり大きく関
与するとは考えにくく、受像体の表面特性が支配的であ
ると考えられる。特に画質(特に吸収速度が支配的)に
関してはそうであり、ゲルを経由しないで形成されたゼ
ラチン・フィルムの方が明らかに画質が良い。
【0023】そこで、本発明ではこのようなゲルを経由
しないで形成されたゼラチン・フィルムのインクジェッ
ト用受像体を得るには、種々の方法が用いられる。ゲル
形成するための結合の様式として水素結合、ファンデア
ワールス力などが考えられ、実際にゲル形成の主力とな
っているのは水素結合であり、尿素やサリチル酸、KS
CN等水素結合を著しく阻害する様な試薬やn−プロパ
ノールをゼラチン・ゾル溶液に加えることによりゲルを
経由しないで形成されたゼラチン・フィルムを得ること
ができる。また、ゲル形成はpHにも大きく影響され、
そのゼラチンの等電点よりpHずらしたゼラチン・ゾル
によっても、ゲルを経由しないで形成されたゼラチン・
フィルムを得ることもできる。
しないで形成されたゼラチン・フィルムのインクジェッ
ト用受像体を得るには、種々の方法が用いられる。ゲル
形成するための結合の様式として水素結合、ファンデア
ワールス力などが考えられ、実際にゲル形成の主力とな
っているのは水素結合であり、尿素やサリチル酸、KS
CN等水素結合を著しく阻害する様な試薬やn−プロパ
ノールをゼラチン・ゾル溶液に加えることによりゲルを
経由しないで形成されたゼラチン・フィルムを得ること
ができる。また、ゲル形成はpHにも大きく影響され、
そのゼラチンの等電点よりpHずらしたゼラチン・ゾル
によっても、ゲルを経由しないで形成されたゼラチン・
フィルムを得ることもできる。
【0024】本発明において、最も簡便で確実にゲルを
経由しないで形成されたゼラチン・フィルムを得る方法
はゲル化温度以上のゼラチン・ゾルからそのままゲル化
温度以上の乾燥条件下にて乾燥させることが最も好まし
い。ゼラチンのゲル化温度は一般的に約35℃である。
ゼラチン・ゾルからゼラチン・ゲルを形成させるには濃
度やpH、塩の影響が考えられるが、通常アルカリ法ゼ
ラチン、酸性法ゼラチン、脱塩の有無に関係なく約35
℃以上のゼラチン・ゾル温度、乾燥温度にて、ゲルを経
由しないで形成されたゼラチン・フィルムが得られる。
好ましくは乾燥温度がゲル化温度より5〜8℃高いゼラ
チンの融点以上、すなわち40℃以上が好ましく、さら
には60℃以上が好ましい。しかし、ゲル化温度以上で
塗布した後、室温まで塗布面が冷えた場合、すなわちゲ
ル化温度以下になった場合、ゼラチンのゲル化が進行
し、その後ゲル化温度以上または融点以上の乾燥温度で
乾燥させても、徐々に水分が蒸発し、濃度が上昇するの
でゼラチンの分子が運動しにくくなるため、ゼラチンの
ゲルからゾルへの変化が十分でなく、部分的にゲルを経
由して形成されたゼラチンが生じ、インク吸収性能が低
下してしまう。
経由しないで形成されたゼラチン・フィルムを得る方法
はゲル化温度以上のゼラチン・ゾルからそのままゲル化
温度以上の乾燥条件下にて乾燥させることが最も好まし
い。ゼラチンのゲル化温度は一般的に約35℃である。
ゼラチン・ゾルからゼラチン・ゲルを形成させるには濃
度やpH、塩の影響が考えられるが、通常アルカリ法ゼ
ラチン、酸性法ゼラチン、脱塩の有無に関係なく約35
℃以上のゼラチン・ゾル温度、乾燥温度にて、ゲルを経
由しないで形成されたゼラチン・フィルムが得られる。
好ましくは乾燥温度がゲル化温度より5〜8℃高いゼラ
チンの融点以上、すなわち40℃以上が好ましく、さら
には60℃以上が好ましい。しかし、ゲル化温度以上で
塗布した後、室温まで塗布面が冷えた場合、すなわちゲ
ル化温度以下になった場合、ゼラチンのゲル化が進行
し、その後ゲル化温度以上または融点以上の乾燥温度で
乾燥させても、徐々に水分が蒸発し、濃度が上昇するの
でゼラチンの分子が運動しにくくなるため、ゼラチンの
ゲルからゾルへの変化が十分でなく、部分的にゲルを経
由して形成されたゼラチンが生じ、インク吸収性能が低
下してしまう。
【0025】よって、本発明における少なくともゼラチ
ンを含む受像体を得る場合には、ゼラチンを含む塗液を
その塗液がゲル化する温度より高い塗液温度からすぐに
ゲル化温度以上の温度で乾燥させることにより本発明の
課題を解決したインクジェット用受像体が得られる。こ
の乾燥温度は前記した種々の影響が考えられ、混合する
他の水溶性ポリマー等によっても異なってくるが、前記
したように大体60℃以上であれば、含まれるゼラチン
がゲルを経由しないで受像体が得られることがわかっ
た。
ンを含む受像体を得る場合には、ゼラチンを含む塗液を
その塗液がゲル化する温度より高い塗液温度からすぐに
ゲル化温度以上の温度で乾燥させることにより本発明の
課題を解決したインクジェット用受像体が得られる。こ
の乾燥温度は前記した種々の影響が考えられ、混合する
他の水溶性ポリマー等によっても異なってくるが、前記
したように大体60℃以上であれば、含まれるゼラチン
がゲルを経由しないで受像体が得られることがわかっ
た。
【0026】本発明に使用されるゼラチンであるが種々
のゼラチンが使用することができる。基本的に本発明に
用いられるゼラチンとしては、動物の不溶性コラーゲン
を原料としたゼラチンであれば何れでも使用できるが、
豚皮、牛皮、牛骨あるいは腱から得られるコラーゲンを
原料としたゼラチンが好ましい。更にゼラチンの種類と
しては、特に制限はないが、アルカリ法(石灰処理)ゼ
ラチン、酸性法ゼラチン、またそれらをイオン交換にて
脱塩したもの、しないもの、さらにゼラチン誘導体(例
えば、特公昭38−4854号公報、同昭39−551
4号公報、同昭40−12237号公報、同昭42−2
6345号公報、米国特許第2525753号公報、同
第2594293号公報、同第2614928号公報、
同第2763639号公報、同第3118766号公
報、同第3132945号公報、同第3186846号
公報、同第3312553号公報、英国特許第8614
14号公報、同第1033189号公報等に記載のゼラ
チン誘導体)を単独又はそれらを組み合わせて用いるこ
とができる。
のゼラチンが使用することができる。基本的に本発明に
用いられるゼラチンとしては、動物の不溶性コラーゲン
を原料としたゼラチンであれば何れでも使用できるが、
豚皮、牛皮、牛骨あるいは腱から得られるコラーゲンを
原料としたゼラチンが好ましい。更にゼラチンの種類と
しては、特に制限はないが、アルカリ法(石灰処理)ゼ
ラチン、酸性法ゼラチン、またそれらをイオン交換にて
脱塩したもの、しないもの、さらにゼラチン誘導体(例
えば、特公昭38−4854号公報、同昭39−551
4号公報、同昭40−12237号公報、同昭42−2
6345号公報、米国特許第2525753号公報、同
第2594293号公報、同第2614928号公報、
同第2763639号公報、同第3118766号公
報、同第3132945号公報、同第3186846号
公報、同第3312553号公報、英国特許第8614
14号公報、同第1033189号公報等に記載のゼラ
チン誘導体)を単独又はそれらを組み合わせて用いるこ
とができる。
【0027】しかし、本発明でさらに好ましく使用され
るゼラチンは酸性法ゼラチンである。通常、銀塩写真な
どには、ハロゲン化銀等への影響を考慮して脱塩された
アルカリ法ゼラチンが一般的に用いられるが、酸性法ゼ
ラチンは染料の耐水性と皮膜強度(ゼリー強度)におい
て他のゼラチンに比べて優れている。この理由としては
以下のことが考えられる。
るゼラチンは酸性法ゼラチンである。通常、銀塩写真な
どには、ハロゲン化銀等への影響を考慮して脱塩された
アルカリ法ゼラチンが一般的に用いられるが、酸性法ゼ
ラチンは染料の耐水性と皮膜強度(ゼリー強度)におい
て他のゼラチンに比べて優れている。この理由としては
以下のことが考えられる。
【0028】通常、ゼラチンは動物の不溶性コラーゲン
をアルカリ処理や酸処理をして得られる。コラーゲン中
ではカルボキシル残基の約37%がアミド化されている
が、アルカリ処理では強く加水分解を受けるため、遊離
のカルボキシル基が生じる。一方、酸処理ではアミドの
加水分解を受けることが少なく、ほとんどコラーゲンと
同じ程度のアミドが残っている。そのため、酸性法ゼラ
チンはアルカリ法ゼラチンに比べてカチオン型ポリマー
となっている。また、通常、インクジェットプリンター
のインクの着色剤は水溶性染料が用いられており、その
染料とは一般にスルホン酸基やカルボン酸基を染料分子
内に導入して水溶性を付与させている酸性染料、分散染
料である。そのため、前記カチオン型のゼラチンにアニ
オン型の染料が定着する。皮膜強度に関しても、一般的
に酸性法ゼラチンの方が優れており、前記したコラーゲ
ンからの処理の違いのため、アルカリ法ゼラチンと酸性
法ゼラチンでは一般的に分子量が異なる。前者の数平均
分子量はおおよそ4万〜7万、後者は6.5万〜9万で
あり、これが直接、皮膜強度(ゼリー強度)の差として
現れていると考えられる。
をアルカリ処理や酸処理をして得られる。コラーゲン中
ではカルボキシル残基の約37%がアミド化されている
が、アルカリ処理では強く加水分解を受けるため、遊離
のカルボキシル基が生じる。一方、酸処理ではアミドの
加水分解を受けることが少なく、ほとんどコラーゲンと
同じ程度のアミドが残っている。そのため、酸性法ゼラ
チンはアルカリ法ゼラチンに比べてカチオン型ポリマー
となっている。また、通常、インクジェットプリンター
のインクの着色剤は水溶性染料が用いられており、その
染料とは一般にスルホン酸基やカルボン酸基を染料分子
内に導入して水溶性を付与させている酸性染料、分散染
料である。そのため、前記カチオン型のゼラチンにアニ
オン型の染料が定着する。皮膜強度に関しても、一般的
に酸性法ゼラチンの方が優れており、前記したコラーゲ
ンからの処理の違いのため、アルカリ法ゼラチンと酸性
法ゼラチンでは一般的に分子量が異なる。前者の数平均
分子量はおおよそ4万〜7万、後者は6.5万〜9万で
あり、これが直接、皮膜強度(ゼリー強度)の差として
現れていると考えられる。
【0029】よって、本発明において好ましく用いられ
るゼラチンは以上の様な特性を持つものであり、数平均
分子量が6万以上、等電点としてはpH5〜9の酸性法
ゼラチンが好ましい。
るゼラチンは以上の様な特性を持つものであり、数平均
分子量が6万以上、等電点としてはpH5〜9の酸性法
ゼラチンが好ましい。
【0030】本発明におけるゲルを経由しないで形成さ
れたゼラチン・フィルムは基本的にゲルを経由して形成
されたゼラチン・フィルムに比べて、構造的に不安定で
ある。ゲルを経由しないで形成されたゼラチン・フィル
ムは前記したようにそのほとんどが非結晶部のランダム
コイルである。これが高湿下の環境下などでゾル−ゲル
転移を起こし、より安定なヘリックス構造(結晶部)へ
と変化する。しかし、絶乾状態では高分子鎖の動きはほ
とんどなくこのような変化は生じない。インクジェット
用受像体等のハード・コピー媒体は種々の過酷な環境下
に置かれる可能性があり、当然湿度の影響も考慮しなけ
ればならない。よって、ゲルを経由しないで形成された
ゼラチン・フィルムの湿度による保存性が懸念される。
れたゼラチン・フィルムは基本的にゲルを経由して形成
されたゼラチン・フィルムに比べて、構造的に不安定で
ある。ゲルを経由しないで形成されたゼラチン・フィル
ムは前記したようにそのほとんどが非結晶部のランダム
コイルである。これが高湿下の環境下などでゾル−ゲル
転移を起こし、より安定なヘリックス構造(結晶部)へ
と変化する。しかし、絶乾状態では高分子鎖の動きはほ
とんどなくこのような変化は生じない。インクジェット
用受像体等のハード・コピー媒体は種々の過酷な環境下
に置かれる可能性があり、当然湿度の影響も考慮しなけ
ればならない。よって、ゲルを経由しないで形成された
ゼラチン・フィルムの湿度による保存性が懸念される。
【0031】そこで、本発明においてこのような湿度に
おける経時変化を防ぎ、更に皮膜強度を強くし、水に対
して不溶化の皮膜を得るために、ゼラチンを硬膜して得
られるインクジェット用受像体が非常に有効であること
が見いだされた。すなわち、ゲルを経由しないで形成さ
れたゼラチン・フィルムのランダム・コイルの状態を硬
膜により固定化してしまうのである。この様な硬膜の方
法は銀塩写真などで使われている、種々の硬膜方法が使
用できる。
おける経時変化を防ぎ、更に皮膜強度を強くし、水に対
して不溶化の皮膜を得るために、ゼラチンを硬膜して得
られるインクジェット用受像体が非常に有効であること
が見いだされた。すなわち、ゲルを経由しないで形成さ
れたゼラチン・フィルムのランダム・コイルの状態を硬
膜により固定化してしまうのである。この様な硬膜の方
法は銀塩写真などで使われている、種々の硬膜方法が使
用できる。
【0032】この様な硬膜反応に使われる硬膜剤として
はまず、有機系硬膜剤とては以下のものが挙げられる。
アルデヒド型硬膜剤、具体的にはホルムアルデヒド、グ
リオキザル、サクシンアルデヒド、グルタルデヒド、ジ
アルデヒドスターチ、ポリアクロレイン、N−メチロー
ル及びアセタール系硬膜剤としてはエチレングリコール
とグリオキザールの縮合物、サクシンアルデヒドとエタ
ノールとの縮合物、エポキシ系硬膜剤、アジリジン系硬
膜剤、ジクロロ-S-トリアジン系硬膜剤、ムコハロゲン
酸系硬膜剤のムコクロリックアシド、活性ハロゲン系硬
膜剤の酸ハライド型、ベンジルハライド型、α位の炭素
にハロゲンを有するアシル化合物、活性オレフィン系硬
膜剤のビニルスルホン型、アクリロイル型、ビスマレイ
ミド型、カルボジイミド系硬膜剤、イソオキサゾリュー
ム系硬膜剤、メタスルホン酸エステル系硬膜剤、活性エ
ステル系硬膜剤などを使うことができる。
はまず、有機系硬膜剤とては以下のものが挙げられる。
アルデヒド型硬膜剤、具体的にはホルムアルデヒド、グ
リオキザル、サクシンアルデヒド、グルタルデヒド、ジ
アルデヒドスターチ、ポリアクロレイン、N−メチロー
ル及びアセタール系硬膜剤としてはエチレングリコール
とグリオキザールの縮合物、サクシンアルデヒドとエタ
ノールとの縮合物、エポキシ系硬膜剤、アジリジン系硬
膜剤、ジクロロ-S-トリアジン系硬膜剤、ムコハロゲン
酸系硬膜剤のムコクロリックアシド、活性ハロゲン系硬
膜剤の酸ハライド型、ベンジルハライド型、α位の炭素
にハロゲンを有するアシル化合物、活性オレフィン系硬
膜剤のビニルスルホン型、アクリロイル型、ビスマレイ
ミド型、カルボジイミド系硬膜剤、イソオキサゾリュー
ム系硬膜剤、メタスルホン酸エステル系硬膜剤、活性エ
ステル系硬膜剤などを使うことができる。
【0033】中でもエポキシ系硬膜剤等は硬膜性やポッ
トライフなどの性能面、その他に安価で、一般的に入手
し易くポピュラーな硬膜剤として好ましく、以下に挙げ
る化合物が好ましく使用できる。ソルビトールポリグリ
シジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、
ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ジグリセロ
ルポリグリシジルエーテル、グリセロルポリグリシジル
エーテル、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアネート、トリメチロールプロパンポリグリ
シジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、ネ
オペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−
ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、エチレングリ
コールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコール
ジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシ
ジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジル
エーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジル
エーテル、アジピン酸ジグリシジルエーテル、オルト−
フタル酸ジグリシジルエーテル、ハイドロキノンジグリ
シジルエーテル、ビスフェノール S ジグリシジルエー
テル、テレフタル酸ジグリシジルエーテル、ジブロモネ
オペンチルグリコールジグリシジルエーテル等である。
トライフなどの性能面、その他に安価で、一般的に入手
し易くポピュラーな硬膜剤として好ましく、以下に挙げ
る化合物が好ましく使用できる。ソルビトールポリグリ
シジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、
ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ジグリセロ
ルポリグリシジルエーテル、グリセロルポリグリシジル
エーテル、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソシアネート、トリメチロールプロパンポリグリ
シジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、ネ
オペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−
ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、エチレングリ
コールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコール
ジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシ
ジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジル
エーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジル
エーテル、アジピン酸ジグリシジルエーテル、オルト−
フタル酸ジグリシジルエーテル、ハイドロキノンジグリ
シジルエーテル、ビスフェノール S ジグリシジルエー
テル、テレフタル酸ジグリシジルエーテル、ジブロモネ
オペンチルグリコールジグリシジルエーテル等である。
【0034】また、アジリジン系硬膜剤もpH依存性が
少なく、好ましく使用でき以下の化合物が挙げられる。
トリメチロールプロパン−トリ−β−アジリジニルプロ
ピオネート、テトラメチロールメタン−トリ−β−アジ
リジニルプロピオネート、N,N´−ジフェニルメタン
−4,4−ビス(1−アジリジンカルボクサミド)、
N,N´−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリ
ジンカルボクサミド)、N,N´−トルエン−2,4−
ビス(1−アジリジンカルボクサミド)、トリエチレン
メラミン、ビスイソフタロイル−1−(2−メチルアジ
リジン)等である。
少なく、好ましく使用でき以下の化合物が挙げられる。
トリメチロールプロパン−トリ−β−アジリジニルプロ
ピオネート、テトラメチロールメタン−トリ−β−アジ
リジニルプロピオネート、N,N´−ジフェニルメタン
−4,4−ビス(1−アジリジンカルボクサミド)、
N,N´−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリ
ジンカルボクサミド)、N,N´−トルエン−2,4−
ビス(1−アジリジンカルボクサミド)、トリエチレン
メラミン、ビスイソフタロイル−1−(2−メチルアジ
リジン)等である。
【0035】また、無機系の硬膜剤としては多数ある
が、一般的にミョウバンやクロムミョウバンなどの多価
の金属塩類はよくゼラチンを硬化させる。また、重クロ
ム酸塩を含んだゼラチンが光により硬化する事は古くか
ら知られており、この方法も用いることができる。
が、一般的にミョウバンやクロムミョウバンなどの多価
の金属塩類はよくゼラチンを硬化させる。また、重クロ
ム酸塩を含んだゼラチンが光により硬化する事は古くか
ら知られており、この方法も用いることができる。
【0036】この様にゼラチンを硬膜させるには様々な
方法がある。これは全部で18種類の様々なアミノ酸か
ら構成されているゼラチンの反応点の種類及びその多さ
に起因している。
方法がある。これは全部で18種類の様々なアミノ酸か
ら構成されているゼラチンの反応点の種類及びその多さ
に起因している。
【0037】本発明におけるゲルを経由しないで形成さ
れたゼラチン・フィルムはゲルを経由して形成されたゼ
ラチン・フィルムに比較して若干、膨潤度は劣るが、イ
ンクジェット用受像体としては十分な吸収容量(膨潤
度)を持っている。よって、この場合の膨潤度として
は、200%以上あれば十分にインクを吸収できる容量
があるので、これ以上の膨潤度になるように硬膜剤を添
加するのが好ましい。
れたゼラチン・フィルムはゲルを経由して形成されたゼ
ラチン・フィルムに比較して若干、膨潤度は劣るが、イ
ンクジェット用受像体としては十分な吸収容量(膨潤
度)を持っている。よって、この場合の膨潤度として
は、200%以上あれば十分にインクを吸収できる容量
があるので、これ以上の膨潤度になるように硬膜剤を添
加するのが好ましい。
【0038】本発明において実際に、最も好ましく使用
される硬膜剤はアジリジン系硬膜剤やエポキシ系硬膜剤
であり、その添加量はゼラチン皮膜の経時変化と膨潤度
よりゼラチン固形分に対して0.1重量%から10重量
%の添加量が好ましい。さらには0.3重量%から5重
量%の添加量がもっと好ましい。
される硬膜剤はアジリジン系硬膜剤やエポキシ系硬膜剤
であり、その添加量はゼラチン皮膜の経時変化と膨潤度
よりゼラチン固形分に対して0.1重量%から10重量
%の添加量が好ましい。さらには0.3重量%から5重
量%の添加量がもっと好ましい。
【0039】本発明における少なくともゼラチンを含む
インク受像層は該ゼラチンに種々の水溶性ポリマーやア
ルコール可溶のポリマーを混合したり、ゼラチンにグラ
フト化したり、2層化することにより得られる。この様
にして好ましくゼラチンと共に用いられるポリマーとし
ては、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース、酢酸フタルセルロー
ス、カラギーナン、ファーセレラン、アラビアガム、グ
アーガム、ローカストビーンガム、トランガントガム、
ペクチン、サイクロデキストリン、にかわ、コラーゲン
タンパク、カゼイン、プルラン、アルギン酸ソーダ、ポ
リビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ソー
ダなどが挙げられる。また、混合したり、グラフト化す
る場合、ポリマー全体に対してゼラチンの含有量は30
重量%以上が好ましい。
インク受像層は該ゼラチンに種々の水溶性ポリマーやア
ルコール可溶のポリマーを混合したり、ゼラチンにグラ
フト化したり、2層化することにより得られる。この様
にして好ましくゼラチンと共に用いられるポリマーとし
ては、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース、酢酸フタルセルロー
ス、カラギーナン、ファーセレラン、アラビアガム、グ
アーガム、ローカストビーンガム、トランガントガム、
ペクチン、サイクロデキストリン、にかわ、コラーゲン
タンパク、カゼイン、プルラン、アルギン酸ソーダ、ポ
リビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ソー
ダなどが挙げられる。また、混合したり、グラフト化す
る場合、ポリマー全体に対してゼラチンの含有量は30
重量%以上が好ましい。
【0040】本発明において、支持体としては、市販の
インクジェットプリンターに通紙できる柔軟性を持つ支
持体なら、種々のものが使用できる。例えばサイズ度を
調整した非塗工紙や塗工紙、パルプ、合成樹脂素材から
作られたものの内、外観が紙に似ている合成紙、ガラス
繊維やセラミック繊維から成る無機繊維紙、不織布や着
色された樹脂シートなどが挙げられる。
インクジェットプリンターに通紙できる柔軟性を持つ支
持体なら、種々のものが使用できる。例えばサイズ度を
調整した非塗工紙や塗工紙、パルプ、合成樹脂素材から
作られたものの内、外観が紙に似ている合成紙、ガラス
繊維やセラミック繊維から成る無機繊維紙、不織布や着
色された樹脂シートなどが挙げられる。
【0041】しかし、本発明において用いられる種々の
支持体は、反射光で画像を観察する場合、白色の不透明
支持体が好適であり、写真用印画紙のようにカラー写真
の質感を出すためには、樹脂被覆紙あるいは白色のプラ
スチックフィルムが好ましく用いられる。インクジェッ
ト用受像体の受像層表面に高い平滑性が求められるた
め、平滑性の高いものがより好適である。これは、銀塩
写真の印画紙のようにゼラチン層内に着色剤(染料)が
存在するのとは全く異なり、受像層表面近傍に染料が存
在するインクジェット用記録シートはその表面平滑性が
特に問題となってくる。そのため支持体の平滑性が問題
となり、JIS−Z−8741の鏡面光沢度測定法にて
60度光沢度が40以上のポリエステルフィルムまたは
樹脂被覆紙に受像層を設けることにより、同じくJIS
−Z−8741の鏡面光沢度測定法にて60度光沢度で
80度以上の表面光沢を持つインクジェット用受像体が
得られることがわかった。
支持体は、反射光で画像を観察する場合、白色の不透明
支持体が好適であり、写真用印画紙のようにカラー写真
の質感を出すためには、樹脂被覆紙あるいは白色のプラ
スチックフィルムが好ましく用いられる。インクジェッ
ト用受像体の受像層表面に高い平滑性が求められるた
め、平滑性の高いものがより好適である。これは、銀塩
写真の印画紙のようにゼラチン層内に着色剤(染料)が
存在するのとは全く異なり、受像層表面近傍に染料が存
在するインクジェット用記録シートはその表面平滑性が
特に問題となってくる。そのため支持体の平滑性が問題
となり、JIS−Z−8741の鏡面光沢度測定法にて
60度光沢度が40以上のポリエステルフィルムまたは
樹脂被覆紙に受像層を設けることにより、同じくJIS
−Z−8741の鏡面光沢度測定法にて60度光沢度で
80度以上の表面光沢を持つインクジェット用受像体が
得られることがわかった。
【0042】本発明に好適に使用される不透明支持体は
前記した白色のポリエステルフィルムまたは樹脂被覆紙
であるが、カラー印画紙と同等の質感(手触り感覚)に
適しているのは、印画紙と同じ支持体である樹脂被覆紙
である。最近のカラーハード・コピー分野の進歩はめざ
ましく、画質的にも銀塩写真に近いところまできてい
る。しかし、昇華熱転写法など画質的に非常に優れてい
るにも関わらず、写真の専門家の評価を受けると、銀塩
写真とは全く異なる被記録材料として評価されてしま
う。その一番の原因は手にした時の被記録材料の感触に
違いにあると考えられる。記録された画像だけを遠目か
ら観察するだけなら、非常に良い評価を受けるのだが、
一旦、手に触れて観察されと一転して評価が落ちて、銀
塩写真とは似ても似つかわない被記録材料になってしま
う。
前記した白色のポリエステルフィルムまたは樹脂被覆紙
であるが、カラー印画紙と同等の質感(手触り感覚)に
適しているのは、印画紙と同じ支持体である樹脂被覆紙
である。最近のカラーハード・コピー分野の進歩はめざ
ましく、画質的にも銀塩写真に近いところまできてい
る。しかし、昇華熱転写法など画質的に非常に優れてい
るにも関わらず、写真の専門家の評価を受けると、銀塩
写真とは全く異なる被記録材料として評価されてしま
う。その一番の原因は手にした時の被記録材料の感触に
違いにあると考えられる。記録された画像だけを遠目か
ら観察するだけなら、非常に良い評価を受けるのだが、
一旦、手に触れて観察されと一転して評価が落ちて、銀
塩写真とは似ても似つかわない被記録材料になってしま
う。
【0043】本発明に使用される樹脂被覆紙の厚みは、
プリンターで打ち出されるインクジェット記録の場合、
通常の写真のサイズとは異なり、A4サイズのように大
きくなるので、腰のある支持体が必要となり、樹脂被覆
紙の厚みは200ミクロン以上が好ましい。
プリンターで打ち出されるインクジェット記録の場合、
通常の写真のサイズとは異なり、A4サイズのように大
きくなるので、腰のある支持体が必要となり、樹脂被覆
紙の厚みは200ミクロン以上が好ましい。
【0044】本発明で使用される樹脂被覆紙の原紙は、
一般に用いられているような平滑な原紙が好ましい。原
紙を構成するパルプとしては、天然パルプ、再生パル
プ、合成パルプ等を1種もしくは2種以上混合して用い
られる。この原紙には、一般に製紙で用いられているサ
イズ剤、紙力増強剤、填料、帯電防止剤、蛍光増白剤、
染料等の添加剤が配合される。更に、表面サイズ剤、表
面紙力剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤
等が表面塗布されていてもよい。
一般に用いられているような平滑な原紙が好ましい。原
紙を構成するパルプとしては、天然パルプ、再生パル
プ、合成パルプ等を1種もしくは2種以上混合して用い
られる。この原紙には、一般に製紙で用いられているサ
イズ剤、紙力増強剤、填料、帯電防止剤、蛍光増白剤、
染料等の添加剤が配合される。更に、表面サイズ剤、表
面紙力剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤
等が表面塗布されていてもよい。
【0045】また、原紙は抄造中または抄造後、カレン
ダー等にて圧力を印加して圧縮するなどした表面平滑性
の良いものが好ましく、その坪量は30〜250g/m
2が好ましい。好ましくは100〜250g/m2であ
る。
ダー等にて圧力を印加して圧縮するなどした表面平滑性
の良いものが好ましく、その坪量は30〜250g/m
2が好ましい。好ましくは100〜250g/m2であ
る。
【0046】本発明において、樹脂被覆紙に主に用いら
れる樹脂はポリエチレン樹脂であり、その種類としては
低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレンまたはこれらの混合物が使用できる。ここで言
う低密度ポリエチレンとは、密度が0.915〜0.9
30g/cm3のものであり、通常高圧法で製造される
ものである。一方、高密度ポリエチレンとは密度が0.
950g/cm3以上のものであり、通常低圧法或いは
中圧法で製造されるものである。これらのポリエチレン
樹脂は各種の密度及びメルトフローレートを有するもの
を単独にまたはそれらの2種以上を混合して用いること
ができる。
れる樹脂はポリエチレン樹脂であり、その種類としては
低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレンまたはこれらの混合物が使用できる。ここで言
う低密度ポリエチレンとは、密度が0.915〜0.9
30g/cm3のものであり、通常高圧法で製造される
ものである。一方、高密度ポリエチレンとは密度が0.
950g/cm3以上のものであり、通常低圧法或いは
中圧法で製造されるものである。これらのポリエチレン
樹脂は各種の密度及びメルトフローレートを有するもの
を単独にまたはそれらの2種以上を混合して用いること
ができる。
【0047】本発明における樹脂被覆紙の樹脂層の構成
は単層、二層以上の多層のいずれであっても良い。この
場合にも、上記のポリエチレン樹脂を単独にまたは2種
以上混合して用いることができる。また、多層の各層を
互いに異なる組成とすることも同一とすることもでき
る。多層からなる樹脂層を形成する方法としては、共押
出コーティング法と逐次コーティング法のいずれを採用
しても良い。
は単層、二層以上の多層のいずれであっても良い。この
場合にも、上記のポリエチレン樹脂を単独にまたは2種
以上混合して用いることができる。また、多層の各層を
互いに異なる組成とすることも同一とすることもでき
る。多層からなる樹脂層を形成する方法としては、共押
出コーティング法と逐次コーティング法のいずれを採用
しても良い。
【0048】本発明における樹脂被覆紙の被覆樹脂層の
厚みとしては特に制限はないが、一般に5〜50μmの
厚みに、表面のみまたは表裏両面にコーティングされ
る。
厚みとしては特に制限はないが、一般に5〜50μmの
厚みに、表面のみまたは表裏両面にコーティングされ
る。
【0049】本発明における樹脂被覆紙の樹脂中には、
酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウム等の白
色顔料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミド等の
脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネ
シウム等の脂肪酸金属塩、イルガノックス1010、イ
ルガノックス1076等の酸化防止剤、コバルトブル
ー、群青、セシリアンブルー、フタロシアニンブルー等
のブルーの顔料や染料、コバルトバイオレット、ファス
トバイオレット、マンガン紫等のマゼンタの顔料や染
料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤等の各種の添加剤を適宜
組み合わせて加えることができる。
酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウム等の白
色顔料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミド等の
脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネ
シウム等の脂肪酸金属塩、イルガノックス1010、イ
ルガノックス1076等の酸化防止剤、コバルトブル
ー、群青、セシリアンブルー、フタロシアニンブルー等
のブルーの顔料や染料、コバルトバイオレット、ファス
トバイオレット、マンガン紫等のマゼンタの顔料や染
料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤等の各種の添加剤を適宜
組み合わせて加えることができる。
【0050】本発明において支持体として用いられる樹
脂被覆紙は走行する原紙上に、加熱溶融したポリエチレ
ン樹脂を流延する、いわゆる押出コーティング法により
製造される。また、樹脂と原紙の接着を向上させるため
に、樹脂を原紙に被覆する前に、原紙にコロナ放電処
理、火炎処理等の活性化処理を施すことが好ましい。支
持体のインク受像層が塗布される面(表面)は、その用
途に応じて光沢面、マット面等を有し、特に光沢面が好
ましく用いられる。必ずしも裏面に樹脂を被覆する必要
はないが、カール防止の点から樹脂被覆した方が好まし
い。裏面は通常無光沢面であり、表面あるいは必要に応
じて表裏両面にもコロナ放電処理、火炎処理等の活性処
理を施すことができる。
脂被覆紙は走行する原紙上に、加熱溶融したポリエチレ
ン樹脂を流延する、いわゆる押出コーティング法により
製造される。また、樹脂と原紙の接着を向上させるため
に、樹脂を原紙に被覆する前に、原紙にコロナ放電処
理、火炎処理等の活性化処理を施すことが好ましい。支
持体のインク受像層が塗布される面(表面)は、その用
途に応じて光沢面、マット面等を有し、特に光沢面が好
ましく用いられる。必ずしも裏面に樹脂を被覆する必要
はないが、カール防止の点から樹脂被覆した方が好まし
い。裏面は通常無光沢面であり、表面あるいは必要に応
じて表裏両面にもコロナ放電処理、火炎処理等の活性処
理を施すことができる。
【0051】本発明における支持体には、帯電防止剤、
搬送性、カール防止剤等のために、各種のバックコート
層を塗設することができる。バックコート層には無機帯
電防止剤、有機帯電防止剤、親水性バインダー、ラテッ
クス、硬化剤、顔料、界面活性剤等を適宜組み合わせて
添加せしめることができる。
搬送性、カール防止剤等のために、各種のバックコート
層を塗設することができる。バックコート層には無機帯
電防止剤、有機帯電防止剤、親水性バインダー、ラテッ
クス、硬化剤、顔料、界面活性剤等を適宜組み合わせて
添加せしめることができる。
【0052】次に、もう一つの好適な不透明支持体であ
る白色のプラスチックシートとしては、以下の素材から
成るものが使用できる。例えばポリエステル、ポリオレ
フィン、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリエーテ
ル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリスチレン、ポ
リカーボネート、ポリ−P−フェニレンスルフィド、ポ
リエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)ア
クリル酸エステル等から成るフィルムが好ましく、これ
らの共重合体やブレンド、さらには架橋したものを用い
ることができる。さらに好ましくは、ポリエステルが良
く、その中でもポリエチレンテレフタレート(以下PE
Tと呼ぶ)は平滑性、寸法安定性、耐熱性、強度、高剛
性、耐薬品性、耐湿耐水性等の点から優れており、非常
に好ましい。
る白色のプラスチックシートとしては、以下の素材から
成るものが使用できる。例えばポリエステル、ポリオレ
フィン、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリエーテ
ル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリスチレン、ポ
リカーボネート、ポリ−P−フェニレンスルフィド、ポ
リエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)ア
クリル酸エステル等から成るフィルムが好ましく、これ
らの共重合体やブレンド、さらには架橋したものを用い
ることができる。さらに好ましくは、ポリエステルが良
く、その中でもポリエチレンテレフタレート(以下PE
Tと呼ぶ)は平滑性、寸法安定性、耐熱性、強度、高剛
性、耐薬品性、耐湿耐水性等の点から優れており、非常
に好ましい。
【0053】不透明支持体としては、上記のPETフィ
ルムに白色顔料、例えば酸化チタン、酸化亜鉛、タル
ク、炭酸カルシウム等を練り込んだ白色PETフィルム
を支持体として用いることができる。また、PETフィ
ルムを発泡し、白化させた発泡PETフィルムを支持体
として用いることもできる。
ルムに白色顔料、例えば酸化チタン、酸化亜鉛、タル
ク、炭酸カルシウム等を練り込んだ白色PETフィルム
を支持体として用いることができる。また、PETフィ
ルムを発泡し、白化させた発泡PETフィルムを支持体
として用いることもできる。
【0054】本発明におけるPETフィルムに使用され
る原料は熱可塑性ポリエステルであり、代表的にはテレ
フタル酸またはテレフタル酸ジメチルとジエチレングリ
コールとから、縮合重合されたPETである。また、酸
成分、グリコール成分を変更または組み合わせて重合す
ることによって、融点、ガラス転移温度など基本特性の
異なった、ポリエステルが得られ、PETフィルム原料
として用いることもできる。
る原料は熱可塑性ポリエステルであり、代表的にはテレ
フタル酸またはテレフタル酸ジメチルとジエチレングリ
コールとから、縮合重合されたPETである。また、酸
成分、グリコール成分を変更または組み合わせて重合す
ることによって、融点、ガラス転移温度など基本特性の
異なった、ポリエステルが得られ、PETフィルム原料
として用いることもできる。
【0055】一般に未延伸非晶性PETフィルムは耐熱
性に乏しく、ガラス転移温度付近の70度まで膨張し、
それ以上の温度で低温結晶化を生じ、体積収縮が起こ
る。本発明に用いるPETフィルムは逐次二軸延伸法等
により製造され、結晶化度40%以上、延比2.5倍以
上の延伸した、平滑性、寸法安定性、耐熱性、強度、高
剛性、耐薬品性、耐湿耐水性等の特性を有したPETフ
ィルムを用いるのが好ましい。
性に乏しく、ガラス転移温度付近の70度まで膨張し、
それ以上の温度で低温結晶化を生じ、体積収縮が起こ
る。本発明に用いるPETフィルムは逐次二軸延伸法等
により製造され、結晶化度40%以上、延比2.5倍以
上の延伸した、平滑性、寸法安定性、耐熱性、強度、高
剛性、耐薬品性、耐湿耐水性等の特性を有したPETフ
ィルムを用いるのが好ましい。
【0056】また、インクジェットプリンターのPET
フィルムの搬送性などを考慮して、シリカや酸化チタ
ン、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム等の酸化物、も
しくは無機塩でポリエステルの重合工程、または成型工
程で、平均粒径0.1〜10μmの不活性粒子を0.0
1〜0.5重量%含むPETをシート状にして、溶融押
出し、二軸方向に延伸し、熱処理して、粒子を0.1〜
2μmの粒子としてフィルム面上に分散させることによ
り、滑り性を向上させたPETフィルム等を用いても良
い。
フィルムの搬送性などを考慮して、シリカや酸化チタ
ン、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム等の酸化物、も
しくは無機塩でポリエステルの重合工程、または成型工
程で、平均粒径0.1〜10μmの不活性粒子を0.0
1〜0.5重量%含むPETをシート状にして、溶融押
出し、二軸方向に延伸し、熱処理して、粒子を0.1〜
2μmの粒子としてフィルム面上に分散させることによ
り、滑り性を向上させたPETフィルム等を用いても良
い。
【0057】本発明は、OHPシートとして使用可能
な、透明性の高いインクジェット用受像体に関するもの
でもあるが、OHPシート等の透光性を要求される受像
体においても、インク受像層の組成だけでなく、支持体
の特性も重要である。OHPフィルムとして使用する際
の光透過性は、全光線透過率よりも、ヘーズ(曇価)の
方が、人の感覚に近く、本発明のインク吸収層を、JI
S−K−7105によるヘーズ(曇価)が3.0以下の
透明支持体の少なくとも片面に設けることにより、透明
性の高いインクジェット用受像体を提供することができ
た。
な、透明性の高いインクジェット用受像体に関するもの
でもあるが、OHPシート等の透光性を要求される受像
体においても、インク受像層の組成だけでなく、支持体
の特性も重要である。OHPフィルムとして使用する際
の光透過性は、全光線透過率よりも、ヘーズ(曇価)の
方が、人の感覚に近く、本発明のインク吸収層を、JI
S−K−7105によるヘーズ(曇価)が3.0以下の
透明支持体の少なくとも片面に設けることにより、透明
性の高いインクジェット用受像体を提供することができ
た。
【0058】また、OHPシートとして使用する際のイ
ンクジェット用受像体のヘーズは、支持体上にインク受
像層を設けたインクジェット用受像体において、該イン
クジェット受像体のJIS−K−7105によるヘーズ
(曇価)が5.0以下であることが好ましい。
ンクジェット用受像体のヘーズは、支持体上にインク受
像層を設けたインクジェット用受像体において、該イン
クジェット受像体のJIS−K−7105によるヘーズ
(曇価)が5.0以下であることが好ましい。
【0059】なお、ヘーズ(曇価)は、積分球式光線透
過率測定装置を用いて、拡散透過率および全光線透過率
を測定し、その比によって表すことが、JIS−K−7
105に定められている。
過率測定装置を用いて、拡散透過率および全光線透過率
を測定し、その比によって表すことが、JIS−K−7
105に定められている。
【0060】本発明に使用される、OHP用の好適な透
明支持体であるプラスチックシートとしては、不透明支
持体の白色のプラスチックシートと同様の素材からな
る、種々の透明シートが使用できる。また、白色のプラ
スチックシート同様、ポリエチレンテレフタレートは前
記のヘーズ(曇価)の点から非常に好適であり、平滑
性、寸法安定性、耐熱性、強度、高剛性、耐薬品性、耐
湿耐水性等の点も優れており、非常に好ましい。OHP
シート等の透光性を要求される受像体において、用いる
支持体の厚さは特に制限する必要はないが、ハンドリン
グ性とプリンターの通紙適性から50〜200μm程度
のものが好ましい。
明支持体であるプラスチックシートとしては、不透明支
持体の白色のプラスチックシートと同様の素材からな
る、種々の透明シートが使用できる。また、白色のプラ
スチックシート同様、ポリエチレンテレフタレートは前
記のヘーズ(曇価)の点から非常に好適であり、平滑
性、寸法安定性、耐熱性、強度、高剛性、耐薬品性、耐
湿耐水性等の点も優れており、非常に好ましい。OHP
シート等の透光性を要求される受像体において、用いる
支持体の厚さは特に制限する必要はないが、ハンドリン
グ性とプリンターの通紙適性から50〜200μm程度
のものが好ましい。
【0061】本発明における透明支持体には、インク受
像層と支持体との接着性向上等の目的でアンカー層を設
けてもよい。アンカー層には親水性バインダー、ブチラ
ール等の溶剤可溶性バインダー、ラテックス、硬化剤、
顔料、界面活性剤等を適宜組み合わせて添加せしめるこ
とができる。
像層と支持体との接着性向上等の目的でアンカー層を設
けてもよい。アンカー層には親水性バインダー、ブチラ
ール等の溶剤可溶性バインダー、ラテックス、硬化剤、
顔料、界面活性剤等を適宜組み合わせて添加せしめるこ
とができる。
【0062】透明支持体には、帯電防止性、搬送性、カ
ール防止性、筆記性、糊付け性等のために、ヘーズ(曇
価)を上昇させない範囲で各種のバックコート層を塗設
することができる。バックコート層には、無機帯電防止
剤、有機帯電防止剤、親水性バインダー、ラテックス、
硬化剤、顔料、滑剤、界面活性剤等を適宜組み合わせて
添加せしめることができる。
ール防止性、筆記性、糊付け性等のために、ヘーズ(曇
価)を上昇させない範囲で各種のバックコート層を塗設
することができる。バックコート層には、無機帯電防止
剤、有機帯電防止剤、親水性バインダー、ラテックス、
硬化剤、顔料、滑剤、界面活性剤等を適宜組み合わせて
添加せしめることができる。
【0063】以上述べてきたように、本発明のインク受
像層の表面が20重量%グリセリン水溶液に対する接触
角が80度以下であるインクジェット用受像体は基本的
に支持体上に少なくともゼラチンを含み、ゼラチン成分
がゲル化していない状態で乾燥し形成されたインク受像
層により達成される。そのため、ゼラチン・ゾルを塗工
する場合、流動性がないと塗布できない。すなわち、ゼ
ラチン・ゾルがゲル化しない温度以上にゼラチン塗液を
維持しなければならない。その温度は約35℃以上が好
適で、塗工中、塗液温度をこの温度以上にしておく必要
がある。更に、塗布後すぐに乾燥工程に向かう塗工方法
が好ましく、温度の維持さえできれば、通常の高温度に
よる乾燥でよい。よって、種々の塗工方法が利用でき、
例えばバーコーター、エアナイフコーター、ブレードコ
ーター、ロールコーター、グラビアコーター、マイクロ
グラビアコーター、ファウンテンリバースコーター、ス
プレーコーター、カーテンコーター、Eバーコーター、
コンマコーター等いずれの方法でもよく、特に限定はさ
れない。
像層の表面が20重量%グリセリン水溶液に対する接触
角が80度以下であるインクジェット用受像体は基本的
に支持体上に少なくともゼラチンを含み、ゼラチン成分
がゲル化していない状態で乾燥し形成されたインク受像
層により達成される。そのため、ゼラチン・ゾルを塗工
する場合、流動性がないと塗布できない。すなわち、ゼ
ラチン・ゾルがゲル化しない温度以上にゼラチン塗液を
維持しなければならない。その温度は約35℃以上が好
適で、塗工中、塗液温度をこの温度以上にしておく必要
がある。更に、塗布後すぐに乾燥工程に向かう塗工方法
が好ましく、温度の維持さえできれば、通常の高温度に
よる乾燥でよい。よって、種々の塗工方法が利用でき、
例えばバーコーター、エアナイフコーター、ブレードコ
ーター、ロールコーター、グラビアコーター、マイクロ
グラビアコーター、ファウンテンリバースコーター、ス
プレーコーター、カーテンコーター、Eバーコーター、
コンマコーター等いずれの方法でもよく、特に限定はさ
れない。
【0064】また、乾燥方法も40℃以上であれば支持
体の樹脂被覆紙やプラスチックフィルム等が熱劣化等の
支障をきたさない乾燥条件で水分や溶剤が十分に蒸発
し、皮膜が形成されるなら、どの様な乾燥方法でも構わ
ない。例えば、熱風乾燥炉、乾燥ドラム等が使用でき
る。本発明におけるインク受像層としては7g/m2以
上の乾燥塗工量が好ましい。7g/m2未満だと十分に
インクを吸収できずにインク溢れが生じ、混色を打ち出
すと異なるインクがドットではなく液滴として混ざり良
好なカラー画像が得られないなどの問題が生じることが
多い。また、7g/m2以上の塗工量のその上限はコー
ター等の乾燥能力やコスト次第であり、インクジェット
受像体として特性的に問題を生じる訳ではない。
体の樹脂被覆紙やプラスチックフィルム等が熱劣化等の
支障をきたさない乾燥条件で水分や溶剤が十分に蒸発
し、皮膜が形成されるなら、どの様な乾燥方法でも構わ
ない。例えば、熱風乾燥炉、乾燥ドラム等が使用でき
る。本発明におけるインク受像層としては7g/m2以
上の乾燥塗工量が好ましい。7g/m2未満だと十分に
インクを吸収できずにインク溢れが生じ、混色を打ち出
すと異なるインクがドットではなく液滴として混ざり良
好なカラー画像が得られないなどの問題が生じることが
多い。また、7g/m2以上の塗工量のその上限はコー
ター等の乾燥能力やコスト次第であり、インクジェット
受像体として特性的に問題を生じる訳ではない。
【0065】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
るがこれに限定されるものではない。
るがこれに限定されるものではない。
【0066】実施例1 イオン交換水 88.9g に酸性法ゼラチン(PAGI法に
より等電点7.8、ゼリー強度350、水分10%)を
11.1g分散させ、約3時間放置し、ゼラチンを水で
十分に膨潤させる。その後、ゼラチン分散液を約40℃
で溶解し、固形分濃度10重量%のゼラチン・ゾルとす
る。これに、エポキシ系硬膜剤エチレングリコールジグ
リシジルエーテルを0.1g(ゼラチン固形分に対して
1重量%)添加して塗液とした。これを、塗液温度約4
0℃の塗液を60度光沢度が50の水性下引き処理され
た、厚さ220ミクロン樹脂被覆紙の上にウエット重量
で100g/m2なるようにワイヤーバーにて塗布す
る。塗布した塗液にまだ流動性がある状態で、すぐ80
℃の熱風乾燥機にて約10分間乾燥させた。その後、低
湿下40℃の温度で1昼夜加温しエポキシ硬膜剤による
硬膜を充分に進行させて、乾燥塗工量約10g/m2の
インクジェット用受像体を得た。
より等電点7.8、ゼリー強度350、水分10%)を
11.1g分散させ、約3時間放置し、ゼラチンを水で
十分に膨潤させる。その後、ゼラチン分散液を約40℃
で溶解し、固形分濃度10重量%のゼラチン・ゾルとす
る。これに、エポキシ系硬膜剤エチレングリコールジグ
リシジルエーテルを0.1g(ゼラチン固形分に対して
1重量%)添加して塗液とした。これを、塗液温度約4
0℃の塗液を60度光沢度が50の水性下引き処理され
た、厚さ220ミクロン樹脂被覆紙の上にウエット重量
で100g/m2なるようにワイヤーバーにて塗布す
る。塗布した塗液にまだ流動性がある状態で、すぐ80
℃の熱風乾燥機にて約10分間乾燥させた。その後、低
湿下40℃の温度で1昼夜加温しエポキシ硬膜剤による
硬膜を充分に進行させて、乾燥塗工量約10g/m2の
インクジェット用受像体を得た。
【0067】実施例2 実施例1において、乾燥温度を60℃にした以外は全く
同様にしてインクジェット用受像体を得た。
同様にしてインクジェット用受像体を得た。
【0068】実施例3 硬膜剤を添加しなかった以外は実施例1と全く同様の方
法にてインクジェット用受像体を得た。
法にてインクジェット用受像体を得た。
【0069】実施例4 支持体として60度光沢度が30の水性下引き処理され
た、厚さ220ミクロン樹脂被覆紙を用いた以外は実施
例1と全く同様の方法にてインクジェット用受像体を得
た。
た、厚さ220ミクロン樹脂被覆紙を用いた以外は実施
例1と全く同様の方法にてインクジェット用受像体を得
た。
【0070】実施例5 実施例1の硬膜剤をアジリジン系硬膜剤テトラメチロー
ルメタン−トリ−β−アジリジニルプロピオネートに変
更して0.1g(ゼラチン固形分に対して1重量%)添
加した以外は実施例1と全く同様の方法にてインクジェ
ット用受像体を得た。
ルメタン−トリ−β−アジリジニルプロピオネートに変
更して0.1g(ゼラチン固形分に対して1重量%)添
加した以外は実施例1と全く同様の方法にてインクジェ
ット用受像体を得た。
【0071】実施例6 実施例1において支持体として60度光沢度80、厚さ
125ミクロンの水性下引きされた白色PETシートを用い
た以外は全く同様の方法にてインクジェット用受像体を
得た。
125ミクロンの水性下引きされた白色PETシートを用い
た以外は全く同様の方法にてインクジェット用受像体を
得た。
【0072】実施例7 実施例1において支持体として厚さ125ミクロンの水性下
引きされた透明PETシートを用いた以外は全く同様の
方法にてインクジェット用OHPシートを得た。
引きされた透明PETシートを用いた以外は全く同様の
方法にてインクジェット用OHPシートを得た。
【0073】比較例1 イオン交換水 88.9g に酸性法ゼラチン(PAGI法に
より等電点7.8、ゼリー強度350、水分10%)を
11.1g分散させ、約3時間放置し、ゼラチンを水で
十分に膨潤させる。その後、ゼラチン分散液を約40℃
で溶解し、固形分濃度10重量%のゼラチン・ゾルを塗
液とした。塗液温度約40℃の塗液を、60度光沢度が
30の水性下引き処理された、厚さ220ミクロン樹脂
被覆紙の上にウエット重量で100g/m2になるよう
にワイヤーバーにて塗布する。室温25℃、湿度55%
RHの環境下に置き、ゼラチン層は塗布後10分程で流
動性がなくなり完全にゲル化した。その後、30℃の熱
風乾燥機により乾燥させ、乾燥塗工量約10g/m2の
インクジェット用受像体を得た。
より等電点7.8、ゼリー強度350、水分10%)を
11.1g分散させ、約3時間放置し、ゼラチンを水で
十分に膨潤させる。その後、ゼラチン分散液を約40℃
で溶解し、固形分濃度10重量%のゼラチン・ゾルを塗
液とした。塗液温度約40℃の塗液を、60度光沢度が
30の水性下引き処理された、厚さ220ミクロン樹脂
被覆紙の上にウエット重量で100g/m2になるよう
にワイヤーバーにて塗布する。室温25℃、湿度55%
RHの環境下に置き、ゼラチン層は塗布後10分程で流
動性がなくなり完全にゲル化した。その後、30℃の熱
風乾燥機により乾燥させ、乾燥塗工量約10g/m2の
インクジェット用受像体を得た。
【0074】比較例2 比較例1において、塗布した塗液にまだ流動性がある状
態で30℃の熱風乾燥機により乾燥させて乾燥塗工量約
10g/m2のインクジェット用受像体を得た。
態で30℃の熱風乾燥機により乾燥させて乾燥塗工量約
10g/m2のインクジェット用受像体を得た。
【0075】比較例3 比較例1において、乾燥温度を60℃にした以外は全く
同様にしてインクジェット用受像体を得た。
同様にしてインクジェット用受像体を得た。
【0076】比較例4 比較例1において、塗液にエポキシ系硬膜剤エチレング
リコールジグリシジルエーテルを0.1g(ゼラチン固
形分に対して1重量%)添加した以外は全く同様のして
インク受像体を得、これを、低湿下40℃の温度で1昼
夜加温しエポキシ硬膜剤による硬膜を充分に進行させ
た。
リコールジグリシジルエーテルを0.1g(ゼラチン固
形分に対して1重量%)添加した以外は全く同様のして
インク受像体を得、これを、低湿下40℃の温度で1昼
夜加温しエポキシ硬膜剤による硬膜を充分に進行させ
た。
【0077】比較例5 支持体として60度光沢度が50の水性下引き処理され
た、厚さ220ミクロン樹脂被覆紙を用いた以外は比較
例1と全く同様の方法にてインクジェット用受像体を得
た。
た、厚さ220ミクロン樹脂被覆紙を用いた以外は比較
例1と全く同様の方法にてインクジェット用受像体を得
た。
【0078】比較例6 支持体として60度光沢度が50の水性下引き処理され
た、厚さ220ミクロン樹脂被覆紙を用いた以外は比較
例4と全く同様の方法にてインクジェット用受像体を得
た。
た、厚さ220ミクロン樹脂被覆紙を用いた以外は比較
例4と全く同様の方法にてインクジェット用受像体を得
た。
【0079】比較例7 比較例1において、支持体として60度光沢度が80、
厚さ125ミクロンの水性下引き処理された白色PETフィ
ルム上を用いた以外は全く同様にしてインクジェット用
受像体を得た。
厚さ125ミクロンの水性下引き処理された白色PETフィ
ルム上を用いた以外は全く同様にしてインクジェット用
受像体を得た。
【0080】比較例8 比較例1において、支持体として厚さ125ミクロンの水性
下引き処理された透明PETフィルムを用いた以外は全
く同様にしてインクジェット用受像体を得た。
下引き処理された透明PETフィルムを用いた以外は全
く同様にしてインクジェット用受像体を得た。
【0081】比較例9 イオン交換水90gにポリビニルアルコール(クラレ
(株)製、PVA−117)を10g溶かし塗液とした。これ
を、60度光沢度が50である水性下引き処理された、
厚さ220ミクロン樹脂被覆紙の上にウエット重量で1
00g/m2になるようにワイヤーバーにて塗布し、8
0℃の熱風乾燥機にて約10分間乾燥させ、乾燥塗工量
約10g/m2のインクジェット用受像体を得た。
(株)製、PVA−117)を10g溶かし塗液とした。これ
を、60度光沢度が50である水性下引き処理された、
厚さ220ミクロン樹脂被覆紙の上にウエット重量で1
00g/m2になるようにワイヤーバーにて塗布し、8
0℃の熱風乾燥機にて約10分間乾燥させ、乾燥塗工量
約10g/m2のインクジェット用受像体を得た。
【0082】比較例10 イオン交換水90gにポリビニルピロリドン(和光純薬
(株)製、Kー90、)を10g溶かし塗液とした。これ
を、60度光沢度が50である水性下引き処理された、
厚さ220ミクロン樹脂被覆紙の上にウエット重量で1
00g/m2になるようにワイヤーバーにて塗布し、8
0℃の熱風乾燥機にて約10分間乾燥させ、乾燥塗工量
約10g/m2のインクジェット用受像体を得た。
(株)製、Kー90、)を10g溶かし塗液とした。これ
を、60度光沢度が50である水性下引き処理された、
厚さ220ミクロン樹脂被覆紙の上にウエット重量で1
00g/m2になるようにワイヤーバーにて塗布し、8
0℃の熱風乾燥機にて約10分間乾燥させ、乾燥塗工量
約10g/m2のインクジェット用受像体を得た。
【0083】以上の実施例1〜7、比較例1〜10を表
1に示す。表1中の支持体の光沢度は変角光沢度計(日
本電色工業(株)製VES-300A)にて、JIS Z 87
41の鏡面光沢度測定法に準じて入射角60度および受
光角60度にて鏡面光沢度を求めたものである。
1に示す。表1中の支持体の光沢度は変角光沢度計(日
本電色工業(株)製VES-300A)にて、JIS Z 87
41の鏡面光沢度測定法に準じて入射角60度および受
光角60度にて鏡面光沢度を求めたものである。
【0084】
【表1】
【0085】評価 次に得られたインクジェット用受像体を印字評価、およ
びその他の評価を行った。印字評価は日本電気(株)製
パソコンPC−9801BXにキャノン(株)製バブル
ジェットプリンターBJC−600Jを接続し、種々の
パターン(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、及
びブルー、グリーン、レッドの各混色のベタ等)を光沢
紙モードにて印字記録を行った。
びその他の評価を行った。印字評価は日本電気(株)製
パソコンPC−9801BXにキャノン(株)製バブル
ジェットプリンターBJC−600Jを接続し、種々の
パターン(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック、及
びブルー、グリーン、レッドの各混色のベタ等)を光沢
紙モードにて印字記録を行った。
【0086】下記表2の評価項目の評価方法及び評価結
果の定義は以下の通りである。 ・接触角 イオン交換水/グリセリン=80/20の重量比の20
%グリセリン水溶液に対する接触角を協和界面科学
(株)製FACE自動接触角計CA-Z型にて測定した。測定方
法は完全自動にて行い、表面温度21℃でそれぞれ20
回測定しその平均を算出し接触角をとした。 ・画質 イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各単色及び
それらの混色についてのベタ部の目視判断。○:単色、
混色共にインクのよりやあふれがない均一ベタ。△:混
色のベタにインクのよりやあふれがある。×:単色、混
色共にインクのよりやあふれがある。 ・ベタ部濃度 反射のマクベス濃度計によりブラックのベタ部の光学濃
度を測定した。 ・光沢度 変角光沢度計(日本電色工業(株)製VES-300A)にて、
ブラックのベタ部を、JIS−Z−8741の鏡面光沢
度測定法に準じて、入射角60度および受光角60度に
て鏡面光沢度を求めた。 ・皮膜強度 印字後、非印字部及び印字部の拍車状ホイールロールに
よるロール跡を目視判断。○:非印字部及び印字部共に
全く、ロール跡が見られない。△:印字部だけにロール
跡が見られる。×:非印字部及び印字部共に、全面にロ
ール跡が見られる。 ・皮膜耐水性 非印字部に水滴を落とし、5分後にティッシュで拭き取
り、層面の状態を目視判断。○:インク受像層の溶け出
しや剥がれが全くない。△:インク受像層が少し溶け出
しているが使用上問題はない。×:インク受層が完全に
溶けだしたり、支持体との界面からインク受像層が剥が
れる。 ・染料定着性(高湿にじみ) 2.5×2.5cm2の正方形に、インク滴(ドット)
が独立するようにブラックにて印字し、反射あるいは透
過のマクベス濃度計によりその光学濃度を測定してお
く。次に、その印字サンプルを40℃、80%RHの高温
高湿環境下に24時間放置しておいた後、また印字部の
光学濃度を測定し、にじみ率を算出する。 にじみ率(%)=(にじみ後の反射あるいは透過の光学
濃度/印字直後の反射あるいは透過の光学濃度)×100 ・高湿保存性 白地の無印字サンプルを40℃、80%RHの高温高湿環
境下に3日間放置しておいた後、画質評価と同様に各色
のベタを印字し、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラ
ックの各単色及びそれらの混色について、前記環境下に
放置する前に印字評価した画質(評価項目の画質)と比
較して、目視判断した。○:画質がほとんど変化してい
ない。△:画質がほんの少し変化し、少し悪化してい
る。×:画質が変化し、悪化している。 ・べたつき 手の油分を石鹸でよく落とした状態にして、印字してい
ないインクジェット用受像体(白地)表面と印字部(B
JC−600Jにてブラックベタ部を印字した)を指で
触り、そのべたつき感を評価した。○:印字部、非印字
部共にべたつき感が無い。△:印字部はべたつき感があ
るが、非印字部はべたつき感が無い。×:印字部、非印
字部共にべたつき感がある。 ・ヘーズ(曇価) 日本電色工業製の光沢度計、NDH−300Aを用い、
JIS−K−7105の方法に従い、非印字部のヘーズ
(曇価)を測定した。OHPシートとして用いる際に
は、非印字部のヘーズは5.0以下が好ましく、5.0
を越えると、投影画像が暗くなる。
果の定義は以下の通りである。 ・接触角 イオン交換水/グリセリン=80/20の重量比の20
%グリセリン水溶液に対する接触角を協和界面科学
(株)製FACE自動接触角計CA-Z型にて測定した。測定方
法は完全自動にて行い、表面温度21℃でそれぞれ20
回測定しその平均を算出し接触角をとした。 ・画質 イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各単色及び
それらの混色についてのベタ部の目視判断。○:単色、
混色共にインクのよりやあふれがない均一ベタ。△:混
色のベタにインクのよりやあふれがある。×:単色、混
色共にインクのよりやあふれがある。 ・ベタ部濃度 反射のマクベス濃度計によりブラックのベタ部の光学濃
度を測定した。 ・光沢度 変角光沢度計(日本電色工業(株)製VES-300A)にて、
ブラックのベタ部を、JIS−Z−8741の鏡面光沢
度測定法に準じて、入射角60度および受光角60度に
て鏡面光沢度を求めた。 ・皮膜強度 印字後、非印字部及び印字部の拍車状ホイールロールに
よるロール跡を目視判断。○:非印字部及び印字部共に
全く、ロール跡が見られない。△:印字部だけにロール
跡が見られる。×:非印字部及び印字部共に、全面にロ
ール跡が見られる。 ・皮膜耐水性 非印字部に水滴を落とし、5分後にティッシュで拭き取
り、層面の状態を目視判断。○:インク受像層の溶け出
しや剥がれが全くない。△:インク受像層が少し溶け出
しているが使用上問題はない。×:インク受層が完全に
溶けだしたり、支持体との界面からインク受像層が剥が
れる。 ・染料定着性(高湿にじみ) 2.5×2.5cm2の正方形に、インク滴(ドット)
が独立するようにブラックにて印字し、反射あるいは透
過のマクベス濃度計によりその光学濃度を測定してお
く。次に、その印字サンプルを40℃、80%RHの高温
高湿環境下に24時間放置しておいた後、また印字部の
光学濃度を測定し、にじみ率を算出する。 にじみ率(%)=(にじみ後の反射あるいは透過の光学
濃度/印字直後の反射あるいは透過の光学濃度)×100 ・高湿保存性 白地の無印字サンプルを40℃、80%RHの高温高湿環
境下に3日間放置しておいた後、画質評価と同様に各色
のベタを印字し、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラ
ックの各単色及びそれらの混色について、前記環境下に
放置する前に印字評価した画質(評価項目の画質)と比
較して、目視判断した。○:画質がほとんど変化してい
ない。△:画質がほんの少し変化し、少し悪化してい
る。×:画質が変化し、悪化している。 ・べたつき 手の油分を石鹸でよく落とした状態にして、印字してい
ないインクジェット用受像体(白地)表面と印字部(B
JC−600Jにてブラックベタ部を印字した)を指で
触り、そのべたつき感を評価した。○:印字部、非印字
部共にべたつき感が無い。△:印字部はべたつき感があ
るが、非印字部はべたつき感が無い。×:印字部、非印
字部共にべたつき感がある。 ・ヘーズ(曇価) 日本電色工業製の光沢度計、NDH−300Aを用い、
JIS−K−7105の方法に従い、非印字部のヘーズ
(曇価)を測定した。OHPシートとして用いる際に
は、非印字部のヘーズは5.0以下が好ましく、5.0
を越えると、投影画像が暗くなる。
【0087】
【表2】
【0088】
【発明の効果】実施例から明らかなように、インクの吸
収が良好で画質がよく、印字部及び非印字部が強光沢で
あり、染料定着性が良く滲みが少なく、印字濃度が高
く、表面強度が強く、べたつきが少なく、保存性がよ
い、非常に写真ライクなインクジェット用受像体及び透
明性が高いOHPシート等の特性を持ったインクジェッ
ト用受像体ができた。
収が良好で画質がよく、印字部及び非印字部が強光沢で
あり、染料定着性が良く滲みが少なく、印字濃度が高
く、表面強度が強く、べたつきが少なく、保存性がよ
い、非常に写真ライクなインクジェット用受像体及び透
明性が高いOHPシート等の特性を持ったインクジェッ
ト用受像体ができた。
Claims (5)
- 【請求項1】 支持体上の少なくとも片面にインク受像
層を設けたインクジェット用受像体において、該インク
受像層が少なくともゼラチンを含み、且つインク受像層
の表面が20重量%グリセリン水溶液に対する接触角が
80度以下であることを特徴とするインクジェット用受
像体。 - 【請求項2】 支持体上の少なくとも片面にインク受像
層を設けたインクジェット用受像体において、該インク
受像層が少なくともゼラチンを含み、そのゼラチン成分
がゲル化していない状態で乾燥し形成されたインク受像
層を特徴とするインクジェット用受像体。 - 【請求項3】 該インク受像層が硬膜剤を含有すること
を特徴とする請求項1または2記載のインクジェット用
受像体。 - 【請求項4】 支持体がJIS−Z−8741の鏡面光
沢度測定法にて60度光沢度が40以上のポリエステル
フィルムまたは樹脂被覆紙であることを特徴とする請求
項1、2または3記載のインクジェット用受像体。 - 【請求項5】 少なくともゼラチンを含むインク受像層
用塗液を該塗液ゲル化温度より高い温度で支持体上に塗
布後、該塗液に流動性がある状態でゲル化温度より高い
温度にて乾燥させてインク受像層を形成することを特徴
とするインクジェット用受像体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07211196A JP3468974B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | インクジェット用受像体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07211196A JP3468974B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | インクジェット用受像体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09263036A true JPH09263036A (ja) | 1997-10-07 |
| JP3468974B2 JP3468974B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=13479953
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07211196A Expired - Fee Related JP3468974B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | インクジェット用受像体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3468974B2 (ja) |
Cited By (7)
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|---|---|---|---|---|
| JP2010058346A (ja) * | 2008-09-02 | 2010-03-18 | Fujifilm Corp | インクジェット記録媒体及びその製造方法 |
| EP2169017A1 (en) | 2008-09-26 | 2010-03-31 | Fujifilm Corporation | Ink set and method for forming image |
| WO2012014955A1 (ja) | 2010-07-30 | 2012-02-02 | 富士フイルム株式会社 | 新規なアゾ化合物、水溶液、インク組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録用インクカートリッジ、及びインクジェット記録物 |
| WO2012014954A1 (ja) | 2010-07-30 | 2012-02-02 | 富士フイルム株式会社 | 新規なアゾ化合物、水溶液、インク組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録用インクカートリッジ、及びインクジェット記録物 |
| EP2455431A1 (en) | 2003-10-23 | 2012-05-23 | Fujifilm Corporation | Ink and ink set for inkjet recording |
| WO2012127758A1 (ja) | 2011-03-18 | 2012-09-27 | 富士フイルム株式会社 | インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法 |
| EP2712894A1 (en) | 2012-09-26 | 2014-04-02 | Fujifilm Corporation | Azo compound, aqueous solution, ink composition, ink for inkjet recording, inkjet recording method, ink cartridge for inkjet recording, and inkjet recorded material |
-
1996
- 1996-03-27 JP JP07211196A patent/JP3468974B2/ja not_active Expired - Fee Related
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