JPH09263721A - 孔版印刷用エマルションインキ - Google Patents

孔版印刷用エマルションインキ

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JPH09263721A
JPH09263721A JP20322496A JP20322496A JPH09263721A JP H09263721 A JPH09263721 A JP H09263721A JP 20322496 A JP20322496 A JP 20322496A JP 20322496 A JP20322496 A JP 20322496A JP H09263721 A JPH09263721 A JP H09263721A
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JP
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ink
water
resin
emulsion
oil
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Application number
JP20322496A
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English (en)
Inventor
Shigeji Suzuki
茂司 鈴木
Masato Ishikawa
正人 石川
Yoshihiro Hayashi
佳宏 林
Sadanao Okuda
貞直 奥田
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Publication date
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/023Emulsion inks
    • C09D11/0235Duplicating inks, e.g. for stencil printing

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エマルションの安定性、インキ乾燥性を向上
させ、且つ印刷濃度が高く、インキの滲み、裏抜けの少
ない孔版印刷用エマルションインキを提供する。 【解決手段】 油相および水相を有する油中水(W/
O)型エマルションインキにおいて、前記水相中に水不
溶性着色剤を含み、更に前記油相が溶剤とその増粘剤と
を含有してなることを特徴とする孔版印刷用エマルショ
ンインキ。油相は23℃における粘度が5〜20,000(cp
s)好ましくは15〜2,000(cps)とされる。増粘剤は樹脂
又は油不溶性の粉体又は粒体とすることができる。該樹
脂の含量はインキ全量の1〜30重量%好ましくは2〜
25重量%とされる。該粉体又は粒体の含量はインキ全
量の0.01〜10重量%好ましくは0.1〜5重量とされ
る。樹脂としてはフェノール樹脂、マレイン樹脂、石油
樹脂、ゴム誘導体樹脂、アルキッド樹脂等が用いられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は孔版印刷用エマルシ
ョンインキに関し、さらに詳しくはエマルションの安定
性、インキの乾燥性に優れ、かつ印刷物の印刷濃度が高
く、滲みおよび裏抜けの少ない孔版印刷用エマルション
インキに関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷は、孔版印刷用原紙を用いて製
版を行い、製版により形成された原紙の穿孔部にインキ
を通過させて紙などの被印刷体に印刷を行うものであ
る。この孔版印刷は、版の作製が容易なために幅広い分
野で利用されている。
【0003】孔版印刷用インキとしては、一般に油中水
(W/O)型エマルションインキが使用されており、そ
の油相成分中に着色剤である顔料成分が含まれている
(特開昭61−255967号公報、特開昭64−14
284号公報、特開平4−132777号公報、特開平
5−117565号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】W/O型エマルション
インキは、紙などの被印刷体に印刷されると、まずエマ
ルションの外相である油相成分が被印刷体に浸透し、次
いで内相である水相成分が紙部分に浸透および/または
飛散する。従来のW/O型エマルションインキでは、油
相成分中に顔料成分が含まれているため、インキの浸透
速度が遅くなっていた。更に、油相成分中に顔料を含む
と、油相の浸透に伴い顔料成分も浸透し、その結果、顔
料成分が被印刷体内部まで浸透してしまい、裏抜けが発
生しやすいという問題があった。また、この浸透現象は
紙表面でも同じであり、インキが紙表面で拡がり、滲み
の原因ともなっていた。
【0005】かかる問題点を解決するために、水不溶性
着色剤を水相中に分散させることが提案されている(特
開平7−188598号公報)。この場合、水不溶性着
色剤を水相中に分散させた状態でエマルションを安定に
保つためには、水不溶性着色剤の平均粒径を低くする必
要があり、また、水不溶性着色剤の水に対する濡れ性や
分散性を改良するために分散剤が添加される。しかし、
この分散剤が水中に存在すると、インキのW/O型エマ
ルションの長期安定性を損なう傾向がある。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、エマルションの安定性、インキ乾燥性を向上さ
せ、且つ、印刷濃度が高く、インキの滲み、裏抜けの少
ない孔版印刷用エマルションインキを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、油相および水相を有する油中水(W/O)型エマ
ルションインキにおいて、前記水相中に水不溶性着色剤
を含み、更に前記油相が溶剤とその増粘剤とを含有して
なることを特徴とする孔版印刷用エマルションインキに
よって達成される。
【0008】本発明のエマルションインキでは、油相中
に溶剤の増粘剤が含有されているため、エマルションの
安定性が向上する。これは、エマルションの安定性が油
相成分の粘度によって影響されるためであると考えられ
る。即ち、増粘剤によって油相の粘度が高められると、
エマルションの内相である水相同士が凝集し難くなり、
エマルションの安定性が向上するものと推測される。
【0009】本発明において、油相の粘度は23℃にお
いて5〜20,000(cps)であること好ましく、15〜2,000
(cps)であることがより好ましい。粘度が5(cps)よりも
小さいと、エマルションインキとしての粘度が低くな
り、滲みが多く発生し、この場合、水相内に水不溶性着
色剤を含有させた効果が少なくなる。粘度が20,000(cp
s)よりも大きいと、インキの流動性が乏しくなり、孔版
印刷に適さないインキとなり、このようなインキでは、
孔版印刷用原紙の穿孔部からインキが出にくくなり、十
分な印刷濃度が得られなくなる。
【0010】かくして、本発明のエマルションインキ
は、外相である油相成分の浸透性が水相成分よりも大き
く且つ表面張力が低いため、油相成分が水相成分よりも
先に被印刷体に浸透し、その後に水相成分が浸透および
/または飛散する。この水相成分は、油相成分が浸透し
ている被印刷体の内部に浸透することができないので、
被印刷体表面に留まり、この表面上で乾燥する。その結
果、印刷物の濃度が向上し、インキの裏抜けや滲み等が
防止される。また、水不溶性着色剤が油相中に存在する
従来のエマルションインキの場合には油相成分の浸透速
度が低下し、インキの浸透から乾燥までの時間が長くか
かっていたが、本発明のエマルションインキでは油相成
分の浸透が速やかに行なわれるためインキの乾燥性も向
上する。
【0011】本発明のエマルションインキにおいて、油
相は、基本的に、溶剤に増粘剤と乳化剤を添加すること
により構成することができる。
【0012】増粘剤としては樹脂や油不溶性の粒体又は
粉体を用いることができるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0013】樹脂は一般に高分子材料から成るので、こ
の樹脂成分が油相に含まれると油相の粘度が高められ
る。さらに、樹脂は、油相内に含まれると、一般的に、
溶剤成分と界面活性剤成分の溶解性を改善することがで
きるので、この点からもエマルションの安定化に貢献す
るものと考えられる。かかる樹脂としては、フェノール
樹脂、マレイン樹脂、石油樹脂、ゴム誘導体樹脂、アル
キッド樹脂、及びこれらの脂肪酸変性樹脂等が挙げられ
る。樹脂の種類及び所定の油相粘度を達成するに必要な
添加量は、当業者であれば適宜選択することができる。
一般的には、これらの樹脂をエマルションインキの総量
に対して1〜30重量%、好ましくは2〜25重量%使
用するとよい。
【0014】油不溶性の粒体又は粉体も、油相中に含ま
れると油相の粘度を高めることができる。かかる粒体又
は粉体としては、白土、タルク、クレー、ケイソウ土、
炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、アルミナ
ホワイト、シリカ、カオリン、マイカ、水酸化アルミニ
ウム等の無機微粒子、ポリアクリル酸エステル、ポリウ
レタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレ
ン、ポリシロキサン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂等の有機微粒子またはこれらの重
合体からなる微粒子が挙げられる。該粒体又は粉体の種
類及び所定の油相粘度を達成するに必要な添加量は、当
業者であれば適宜選択することができる。一般的には、
これらの粒体又は粉体をエマルションインキの総量に対
して0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%使用
するとよい。
【0015】上記のように、油不溶性の粒体又は粉体
は、少量の添加量で油相の粘度を高度に向上させること
ができる一方、多量に用いると、印刷時に印刷用紙等の
多孔質の被印刷体の表面付近に残りやすく、多孔質の孔
を塞いでインキの浸透を遅くする傾向がある。したがっ
て、増粘剤としてはインキの浸透性を妨げない点で樹脂
の方が好ましい。また、増粘剤として樹脂と油不溶性の
粉体又は粒体を併用することも可能である。
【0016】溶剤としては、不揮発性溶剤及び/又は揮
発性溶剤を用いることができる。不揮発性溶剤として
は、モータオイル、スピンドル油、マシン油、流動パラ
フィン等の鉱物油系、オリーブ油、ヒマシ油、サラダ油
等の植物油が用いられ、また揮発性溶剤としては公知の
鉱物油系溶剤、植物系溶剤が用いられる。不揮発性溶剤
と揮発性溶剤の使用割合は、油相と水相の配合比率によ
り異なるが、重量比(不揮発性溶剤/揮発性溶剤)で一
般に0〜95/100〜5とすることができ、換言すれ
ば50〜95/50〜5の不揮発性溶剤が半分以上の割
合のみならず、0〜50/100〜50の不揮発性溶剤
が半分未満の割合を採用することもできる。
【0017】乳化剤は、W/O型エマルションを形成す
るために用いられ、非イオン性界面活性剤が好ましく用
いられる。例えばソルビタンモノラウレート、ソルビタ
ンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソ
ルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレエー
ト、ソルビタンセスキオレエート等のソルビタン高級脂
肪酸エステル、オレイン酸モノグリセリド等の脂肪酸モ
ノグリセリド、オレイン酸ジグリセリド等の脂肪酸ジグ
リセリド、及び高級アルコール、アルキルフェノール、
脂肪酸等の酸化エチレン付加物等が挙げられる。
【0018】一方、本発明の水相は、基本的には、水と
これに分散された水不溶性着色剤から構成される。
【0019】本発明に用いられる水不溶性着色剤には特
に制限はなく、公知の顔料などが用いられるが、主溶媒
である水との親和性の良好なものが好ましい。例えばモ
ノクロ用としてはファーネスカーボンブラック、ランプ
ブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等
のカーボンブラック類、銅、鉄、酸化チタン、炭酸カル
シウム等の金属類及び金属酸化物、アルトニトロアニリ
ンブラック等の有機着色剤が挙げられる。またカラー用
としてもフタロシアニンブルー等のシアニン系顔料、溶
性/不溶性アゾ等のアゾ系顔料の他、染色レーキ、ジオ
キサジン類、イソインドリノン、キナクリドン等の有機
顔料など、一般に使用されている各種の着色剤が使用で
きる。
【0020】水不溶性着色剤の平均粒径は10μm以下
が好ましく、3μm以下がより好ましく、最も好ましく
は0.5μm以下である。平均粒径が10μmを越える
と、インキの(W/O)型エマルションが崩壊しやすくな
る。また、水不溶性着色剤の添加量はエマルションイン
キ総量に対して1〜30重量%が好ましく、3〜10重
量%がより好ましい。
【0021】本発明における水相中には、必要に応じて
水中油(O/W)型樹脂エマルションおよび/または水
溶性樹脂を含有させることができる。これらを水相に含
有させることにより、用紙等の被印刷体への水不溶性着
色剤の固着性を向上させることができる。
【0022】O/W型樹脂エマルションとしては、ポリ
酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニ
ル−アクリル酸エステル共重合体、ポリメタクリル酸エ
ステル、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステル
共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリ
デン−アクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化ビニル、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン等の樹
脂エマルションが用いられる。
【0023】また、水溶性樹脂としては、ポリビニルア
ルコール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリ
ドン、ポリエチレン−ポリビニルアルコール共重合体、
ポリエチレンオキサイド、ポリビニルエーテル、ポリア
クリルアミド、アラビアゴム、澱粉、水溶性ポリウレタ
ン等が用いられる。
【0024】これらの水中油(O/W)型樹脂エマルシ
ョンおよび/または水溶性樹脂の添加量は、エマルショ
ンインキの総量に対して固形分換算で20重量%以下が
好ましく、10重量%以下がより好ましい。この配合量
が20重量%を超えると版作製後に長期放置した場合、
版上の穿孔部分でインキが皮膜を作り、インキの通過を
阻止することがあり好ましくない。
【0025】さらに、水相成分には、水に対する水不溶
性着色剤の濡れ性や分散性等を改良するための分散剤と
して、イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン
性界面活性剤、高分子系、シリコーン系、フッ素系の界
面活性剤、又は、第3アミン化合物若しくは酸無水物含
有水溶性ポリマーを添加することが好ましい。
【0026】これらの分散剤のうち、第3アミン化合物
又は酸無水物含有水溶性ポリマーが特に好ましく、分散
剤としてかかる化合物を使用することにより、水不溶性
着色剤を水相中に細かく、かつ安定に分散させることが
でき、水不溶性着色剤の細かな分散によって画像性(色
見)が向上し、かつエマルションの安定性に優れたW/
O型エマルションインキが得られる。分散剤として、分
子内にカルボキシル基、スルフォン酸基などの官能基を
有し、顔料表面に吸着する一般的な高分子化合物を用い
た場合にはエマルションの崩壊が生じ易いが、この理由
は、油相と水相の界面に上記高分子化合物が吸着し、エ
マルションの安定性を低下させるためと考えられる。
【0027】上記第3アミン化合物は、分子内に1個以
上の
【0028】
【化1】
【0029】なる結合を有する化合物であり、例えば、
ポリビニルピロリドン
【0030】
【化2】
【0031】ポリエチレンイミン
【0032】
【化3】
【0033】アルキロールアミン塩
【0034】
【化4】
【0035】ポリN−アクロイルピロリジン
【0036】
【化5】
【0037】等の−NC3基(第3アミン)を有する高
分子化合物が挙げられる。上記酸無水物含有水溶性ポリ
マーは、分子内に1個以上の
【0038】
【化6】
【0039】で示される基又はその塩もしくはエステル
を有する化合物であり、例えば、酸無水物含有オレフィ
ン系共重合体及び酸無水物含有ビニル系共重合体並びに
これらの塩及びエステルから選択することができる。酸
無水物含有オレフィン系共重合体としては、無水マレイ
ン酸のような酸無水物基を含有するエチレン系不飽和単
量体と、エチレンやイソブチレン等のオレフィンとの共
重合体が挙げられる。酸無水物含有ビニル系共重合体と
しては、無水マレイン酸のような酸無水物基を含有する
エチレン系不飽和単量体と、芳香族ビニル系単量体、ビ
ニルエステル単量体又はビニルエーテル単量体との共重
合体が挙げらる。芳香族ビニル系単量体としては、スチ
レン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニ
ルトルエン、p−ブチルスチレン、ビニルナフタレン、
ビニルアントラセン、p−アリールスルホキシアミノス
チレン及びp−スチレンスルホン酸等が挙げられる。ビ
ニルエステル単量体としては、酢酸ビニル、アクリル
酸、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステル等が
挙げられる。ビニルエーテル単量体としてはメチルビニ
ルエーテル等が挙げられる。このうち、好ましい酸無水
物含有オレフィン系共重合体は下記構造式で示されるイ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体
【0040】
【化7】
【0041】であり、好ましい酸無水物含有ビニル系単
量体は下記構造式で示されるスチレン−無水マレイン酸
共重合体
【0042】
【化8】
【0043】である。
【0044】上記酸無水物含有水溶性ポリマーには、水
中に溶解させる際に、アルカリ性の中和剤の添加を要す
るものあるが、かかるポリマーも上記酸無水物含有水溶
性ポリマーの範疇に含まれる。かかる中和剤としては、
アンモニア溶液、水酸化ナトリウム、メチルアミン、エ
チルアミン、酢酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム、尿
素、ホルムアルデヒド、メチルアミドなどが挙げられ
る。かかる中和剤の添加量は、上記ポリマーの酸無水物
の解離度によって異なるが、水相のpHが3〜12、好
ましくは4〜11の範囲に保たれるように添加すること
が望ましい。
【0045】第3アミン化合物及び酸無水物含有水溶性
ポリマーの使用量には特に制限はないが、一般にこれら
の化合物は、高分子化合物であるため、使用量が増える
と、増粘効果が顕著となる。このような場合は、水不溶
性着色剤を水相中に細かく分散し、且つ安定に分散させ
ることができる必要最低量で充分であるため、分散剤に
よって適宜、その使用量を決定することが好ましい。
【0046】なお、水相成分には、さらに、必要に応じ
て、湿潤剤、電解質、防黴剤、酸化防止剤、水蒸発防止
剤などの水溶性添加物を含有させることができる。
【0047】本発明に用いられるW/O型エマルション
インキは、例えば10〜70重量%の油相成分に、90
〜30重量%の水相成分を徐々に添加して乳化させるこ
とにより製造することができる。
【0048】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
以下の例中の部は重量部を意味する。
【0049】実施例1 表1に示す配合により下記の方法でW/O型エマルショ
ンインキを調整した。まず、イオン交換水、エチレング
リコール、ファーネスカーボンブラック及びポリビニル
ピロリドン(BASF社製商品名、ルビスコールK17)を
混合して充分撹拌し、ビーズミルで分散を行った。得ら
れた分散液にエマルションタイプのポリアクリル酸エス
テルを添加し、再度撹拌を行って水相を調製した。
【0050】次に、ロジン変性フェノール樹脂、#40
モーターオイル、日石5号ソルベントおよびソルビタン
モノオレエートを充分撹拌して油相を調製し、この油相
中に上記で調製した水相を徐々に添加しながら撹拌機で
乳化を行い、孔版印刷用エマルションインキを得た。
【0051】なお、表1に示した各油相の粘度は、上記
のように油相を調製した後、水相と混合する前に、23
℃にてレート制御式レオメーター(CV−1D、(株)
HAAKE社製)で測定したものである。
【0052】実施例2〜7 表1に示す配合で、実施例1と同様の方法でそれぞれ孔
版印刷用エマルションインキを製造した。
【0053】実施例8 油相として#40モーターオイル、日石5号ソルベン
ト、ソルビタンモノオレエート、疎水性シリカを三本ロ
ールで分散し油相を調製した他は、実施例1と同様に孔
版印刷用エマルションインキを製造した。
【0054】
【表1】
【0055】比較例1〜2 表2に示す配合で、実施例1と同様の方法で孔版印刷用
エマルションインキを製造した。
【0056】比較例3 表2に示す配合により次の方法でW/O型エマルション
インキを調製した。先ず、アルキッド樹脂、ファーネス
カーボンブラック、#40モーターオイル、日石5号ソ
ルベントおよびソルビタンモノオレエートを充分混合
し、三本ロールミルで充分混練して油相を調製した。次
に、この油相に、イオン交換水とエチレングリコールの
混合溶液を徐々に添加しながら撹拌機で乳化を行い、孔
版印刷用エマルションインキを得た。
【0057】
【表2】
【0058】試験例 実施例1〜8及び比較例1〜3で得られた各孔版印刷用
エマルションインキを用いて孔版印刷機(リソグラフG
R375(登録商標)理想科学工業社製)により孔版印
刷を行った。このエマルションインキのエマルション安
定性、及び、得られた印刷物の印刷濃度、裏抜け性、滲
み性、及び裏移り性を以下の方法により調べ、その結果
を表3に示した。
【0059】(1)安定性:70℃、3カ月間放置して
インキの崩壊状態を目視で観察し、エマルションインキ
の崩壊が発生しなかった場合を○、崩壊した場合には×
で評価した。 (2)印刷濃度:印刷されたベタ部分の印刷濃度をOD
計(RD920、マクベス(株)製)で測定した。 (3)裏抜け性:印刷されたベタ部分の裏面側の濃度を
OD計(同上)で測定した。 (4)滲み性:顕微鏡(80倍)を用いてインキの付着
した部分の滲み状態を観察し、滲みが殆どない場合には
〇、滲みが目立つ場合は×で評価した。 (5)裏移り性:50枚連続印刷時の積み重ねられた印
刷物の裏面を観察し、裏移りがない場合には○、裏移り
がある場合には×で評価した。
【0060】
【表3】
【0061】表3から、実施例1〜8では、比較例1よ
りも、エマルションの安定性が高いことが分かり、比較
例2よりも印刷濃度が高く、裏抜け性、及び滲み性に優
れていることが分かる。また、実施例1〜8では、比較
例3よりも滲み及び裏移りが少なく、印刷濃度も高いこ
とが分かる。
【0062】
【発明の効果】本発明のW/O型エマルションインキに
よれば、水相中に水不溶性着色剤を含んでいるため、印
刷濃度が高く、且つ、インキの裏抜けや滲み等が生じる
ことなくインキの乾燥を行うことができる。しかも、油
相中に樹脂及び/又は油不溶性粉体若しくは粒体等の増
粘剤を含むため、エマルションの安定性に優れている。
フロントページの続き (72)発明者 奥田 貞直 東京都港区新橋2丁目20番15号 理想科学 工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油相および水相を有する油中水(W/
    O)型エマルションインキにおいて、前記水相中に水不
    溶性着色剤を含み、更に前記油相が溶剤とその増粘剤と
    を含有してなることを特徴とする孔版印刷用エマルショ
    ンインキ。
  2. 【請求項2】 前記油相の23℃における粘度が5〜2
    0,000(cps)である請求項1に記載の孔版印刷用エマルシ
    ョンインキ。
  3. 【請求項3】 前記油相の23℃における粘度が15〜
    2,000(cps)である請求項2に記載の孔版印刷用エマルシ
    ョンインキ。
  4. 【請求項4】 前記増粘剤が樹脂である請求項1に記載
    の孔版印刷用エマルションインキ。
  5. 【請求項5】 前記樹脂がインキ全量の1〜30重量%
    である請求項4に記載の孔版印刷用エマルションイン
    キ。
  6. 【請求項6】 前記樹脂がインキ全量の2〜25重量%
    である請求項5に記載の孔版印刷用エマルションイン
    キ。
  7. 【請求項7】 前記増粘剤が油不溶性の粉体又は粒体で
    ある請求項1に記載の孔版印刷用エマルションインキ。
  8. 【請求項8】 前記油不溶性の粉体又は粒体がインキ全
    量の0.01〜10重量%である請求項7に記載の孔版印刷
    用エマルションインキ。
  9. 【請求項9】 前記油不溶性の粉体又は粒体がインキ全
    量の0.1〜5重量%である請求項8に記載の孔版印刷用
    エマルションインキ。
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