JPH09264992A - 放射線照射方法及びそれに使用する使用済核燃料貯蔵用キャスク容器 - Google Patents

放射線照射方法及びそれに使用する使用済核燃料貯蔵用キャスク容器

Info

Publication number
JPH09264992A
JPH09264992A JP8097387A JP9738796A JPH09264992A JP H09264992 A JPH09264992 A JP H09264992A JP 8097387 A JP8097387 A JP 8097387A JP 9738796 A JP9738796 A JP 9738796A JP H09264992 A JPH09264992 A JP H09264992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
nuclear fuel
cask
spent nuclear
cavity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8097387A
Other languages
English (en)
Inventor
Chisako Honma
智佐子 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nuclear Fuel Industries Ltd
Original Assignee
Nuclear Fuel Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nuclear Fuel Industries Ltd filed Critical Nuclear Fuel Industries Ltd
Priority to JP8097387A priority Critical patent/JPH09264992A/ja
Publication of JPH09264992A publication Critical patent/JPH09264992A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャスク容器内中心部の高温化の防止に効果
的で、同時にキャスク内の使用済核燃料からの放射線を
有効利用することのできる放射線照射方法及びそれに使
用する使用済核燃料貯蔵用キャスク容器を提供する。 【解決手段】 使用済核燃料貯蔵用キャスク容器を廃棄
物貯蔵容器としてのみ扱うのではなく、γ線などの放射
線照射装置として有効活用し、使用済核燃料収納室によ
り隔壁を介して囲まれるように外部に開放された空洞部
をキャスク容器に設けて、この空胴部を放射線照射のた
めの領域および使用済核燃料収納室における異常温度上
昇を防止するための核燃料非配置領域として利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済核燃料を有
効利用した放射線照射方法及びそれに使用するキャスク
容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所から生じる使用済核燃料
は、依然として残存放射能による放射線と熱を発生して
おり、これらによる環境汚染を防ぐ必要があることか
ら、多くの場合、燃料集合体のまま貯蔵プールの水中に
浸漬する湿式貯蔵法、あるいは放射線遮蔽断熱容器装置
(キャスクシステム)に収納する乾式貯蔵法により貯蔵
されている。
【0003】このうち、貯蔵規模が小さい場合はキャス
クシステムを利用する方が経済的に有利であり、この場
合、使用済核燃料貯蔵用キャスクシステムによる原子力
発電所内での貯蔵も行われている。
【0004】従来より、使用済核燃料貯蔵用キャスクシ
ステムとして様々な構造のものが提案されているが、一
般的にはコンクリートキャスクシステムがよく用いられ
ている。コンクリートは中性子遮蔽体として優れている
だけでなく、他の遮断材よりも廉価で、構造体としての
必要な強度や断熱性も得られるので、原子力施設の放射
線遮蔽材として広く用いられている。
【0005】しかしながら、コンクリートは熱の影響に
よる強度低下を起こし易く、特に局部的に高温下に置か
れると熱影響部に局部的な強度低下が生じてクラック等
が発生するという難点がある。
【0006】このため、依然として熱を発生する使用済
核燃料をコンクリートキャスクシステムによって貯蔵す
る場合には、キャスク内部の異常な温度上昇を避けるた
めに除熱システムを付設するなど、熱による強度低下な
どの悪影響をなくすための特別な工夫が必要とされてい
る。
【0007】例えば、従来から一般的に用いられている
ベンチレーション型の除熱システムを備えたコンクリー
トキャスクシステムの一例を図5に示す。このキャスク
システムは、複数の使用済燃料集合体を安定に収容する
ためにスリーブで複数区画に仕切られた使用済核燃料収
納室を内部に形成した円筒形の多重遮蔽形密封キャスク
容器(MSB)51と、この密封キャスク容器51を内
部に収容するための円筒形のコンクリート製外装容器5
2とを備え、密封キャスク容器51とその外周を覆うコ
ンクリート製外装容器52との間に空気流路を形成し、
この空気流路に下部の空気入口53と上部の空気出口5
4とを介して自然対流を生成させる構造となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図5に示したような従
来のコンクリートキャスクシステムでは、密封キャスク
容器51の多重遮蔽構造の外穀とコンクリート製外装容
器52の充分な厚さのコンクリート外殻とによって外部
への放射線の漏洩は安全基準レベル以下に抑制される
が、コンクリート製外装容器52内の閉鎖空間内に収容
された円筒形の密封キャスク容器51内に複数の燃料集
合体を密に配置する構造となっているので、貯蔵中の燃
料集合体内から生じる放射線の密度が密封キャスク容器
51内の中心部でかなり高くなり、それによる発熱でキ
ャスク容器51内の中心部温度が異常に高温となること
がある。
【0009】このため、密封キャスク容器51の内部に
放射線遮蔽部材等を設置することが余儀なくされている
が、それでも密封キャスク容器51は外周部のみが自然
対流で冷却されるだけであるので、キャスク容器51内
の中心部領域の効果的な冷却は困難であり、このため密
封キャスク容器51内に収納できる燃料集合体の数も制
限されるという問題があった。
【0010】本発明の課題は、キャスク容器内中心部の
高温化の防止に効果的で、同時に、従来は無駄に遮蔽す
るのみであったキャスク内の使用済核燃料からの放射線
を有効利用することのできる放射線照射方法及びそれに
使用する使用済核燃料貯蔵用キャスク容器を提供するこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明による放射線照射方法は、使用済
核燃料収納室により隔壁を介して囲まれるように外部に
開放された空洞部を有する使用済核燃料貯蔵用キャスク
容器を用い、前記収納室の内部に使用済核燃料を収納し
た状態で前記空洞部内に照射対象試料を位置させ、前記
収納室内の使用済核燃料から放出される放射線を前記空
洞部内の照射対象試料に照射することを特徴とするもの
である。
【0012】また、請求項2の発明による使用済核燃料
貯蔵用キャスク容器は、使用済核燃料収納室により隔壁
を介して囲まれた空洞部を備え、該空胴部には照射対象
試料を導入するための開口が設けられていることを特徴
とするものである。
【0013】また、請求項3の発明による使用済核燃料
貯蔵用キャスク容器は、請求項2の発明による使用済核
燃料貯蔵用キャスク容器において、前記収納室が内周隔
壁と外周隔壁とによって環状の収納空間を形成し、前記
空洞部が前記環状収納空間の前記内周膕隔壁で囲まれる
同心状の中央内孔を形成していることを特徴とするもの
である。
【0014】更に、請求項4の発明による使用済核燃料
貯蔵用キャスク容器は、請求項2または3の発明による
使用済核燃料貯蔵用キャスク容器において、照射対象試
料を内部に収納するカートリッジ容器を前記空洞部に着
脱可能に挿入したことを特徴とするものである。
【0015】更にまた、請求項5の発明による使用済核
燃料貯蔵用キャスク容器は、請求項4の発明による使用
済核燃料貯蔵用キャスク容器において、前記カートリッ
ジ容器の内部に補助放射線源を備えたことを特徴とする
ものである。
【0016】本発明は、各種の照射対象試料にγ線を照
射する用途に有効である。このような用途としては、例
えば医療用具や器具、生物化学用包装容器、製剤原料な
どの滅菌や殺菌、プラスチック材料の架橋反応、植物の
発芽または成長の抑制および殺虫等を挙げることができ
る。
【0017】即ち、本発明では、使用済核燃料貯蔵用キ
ャスク容器を廃棄物貯蔵容器としてのみ扱うのではな
く、γ線などの放射線照射装置として有効活用し、使用
済核燃料収納室により隔壁を介して囲まれるように外部
に開放された空洞部をキャスク容器に設けて、この空胴
部を放射線照射のための領域および使用済核燃料収納室
における異常温度上昇を防止するための核燃料非配置領
域として利用することを基本理念としている。
【0018】本発明における使用済核燃料貯蔵用キャス
ク容器は、従来のコンクリートキャスクシステムにおけ
る多重遮蔽(MSB)形密封キャスク容器と対比した場
合、使用済核燃料収納室により隔壁を介して囲まれるよ
うに外部に開放された空洞部を有する点で特異的であ
る。
【0019】即ち、本発明における使用済核燃料貯蔵用
キャスク容器では、その使用済核燃料収納室と空洞部と
を互いに隔離する隔壁は、容器内からの放射線を外部に
開放された空洞部へ少なくとも照射目的を満たす強度で
通過させる材質構造をもち、この隔壁を除く外殻は、多
重遮蔽(MSB)形などの放射線遮蔽構造をもつもので
ある。
【0020】この場合、具体的には例えば隔壁を中性子
遮蔽機能をもつγ線透過隔壁構造とするのが一般的であ
り、このような隔壁によって使用済核燃料収納室から隔
離された空胴部を設けることにより、この空洞部の内部
をγ線照射空間として利用することができる。
【0021】空洞部は一つまたは複数設けることがで
き、使用済核燃料貯蔵用キャスク容器のどこに設けるか
は、キャスク容器の形状に応じて内部の放射線密度の集
中を避けるべき部位に選べばよい。例えば、通常の軽水
炉の燃料集合体を対象とする筒状の使用済核燃料貯蔵用
キャスク容器の場合は、キャスク容器の中心軸に沿って
延在する同心状空胴部として設けられる。
【0022】何れにせよ空胴部は前記隔壁を介して使用
済核燃料収納室により囲まれていることから、使用済核
燃料収納室の内側領域に使用済核燃料の存在しない空胴
部が確保されているので、使用済核燃料収納室の内部が
異常高温になることがない。尚、空胴部内は異常高温下
に晒されないとは言っても依然として周囲の使用済核燃
料収納室からの輻射熱を受けており、従って照射対象試
料に放射線照射に加えてこの熱を照射する用途にも利用
可能であるし、熱の照射が不要な場合には照射対象試料
を放射線透過性の断熱材被覆または容器内に入れた状態
で空洞部に導入すればよい。
【0023】空洞部は、キャスク容器の外面に位置する
開口を少なくともその一端に備えた有底もしくは貫通穴
とすることができ、この開口を介して照射対象試料の出
し入れが行なわれる。空洞部が筒状キャスク容器の両端
面に開口して軸方向に貫通している場合は、照射対象試
料を一端の開口から他端の開口へ一方通行で通過させる
こともできる。
【0024】例えば、このような空洞部を中心軸上に同
心状に設けたキャスク容器においては、その使用済核燃
料収納室が前記空洞部を中心内孔とする環状の収納空間
をもつことになる。このキャスク容器をコンクリート製
外装容器内に収納する場合、外装容器にも空洞部の開口
と対応する箇所に開口が設けられ、両方の開口を介して
照射対象試料を空胴部内に出し入れできるようにし、照
射用途に供しない場合には外装容器の開口を放射線遮蔽
蓋で密閉できるようにしておくとよい。
【0025】空洞部への照射対象試料の出し入れは、照
射対象試料を自重で吊下させる方法をはじめ、コンベア
装置や滑車装置などの搬送手段を利用する種々の方法を
採用することができる。また、照射対象試料を被覆また
は容器等の包装体に入れて空胴部へ出し入れしても良
く、一般的には、照射対象試料を内部に入れたカートリ
ッジ容器を空洞部に着脱可能に挿入する方式が採用可能
である。
【0026】この方式の利点は、空胴部に対するカート
リッジ容器の挿入時間を管理することで照射時間の管理
が用意に行なえることにあり、また、カートリッジ容器
の端蓋を放射線遮蔽構造として構成することができるの
で、空胴部にカートリッジ容器を装着したときにその端
蓋が空洞部の開口を密に閉鎖するように設計しておくこ
とにより、カートリッジ容器が装着された状態ではキャ
スク容器の空胴部開口から外部へ漏洩する放射線量が微
量に制限されることも利点の一つである。
【0027】カートリッジ容器内に照射対象試料を比較
的密に入れて照射を行なう場合、カートリッジ容器内の
中心部では周辺部よりも線量が低下することがある。カ
ートリッジ容器内部の照射対象試料の全体にできるだけ
均一な照射が要求される場合には、カートリッジ容器内
の好ましくはほぼ中心部に例えばコバルト60などの照
射目的に応じて各種の補助的な線源を配置しておくこと
も有効である。
【0028】また別の方式として、例えばγ線反射材な
どの所望の放射線反射材からなる反射部材をカートリッ
ジ容器の中心部に配置しておくことも有効であり、この
ような反射部材によってカートリッジ容器内を放射状に
分割してそれぞれ軸方向に沿った複数の平行な試料収納
コンパートメントを形成しても良い。
【0029】
【発明の実施の形態】図1に本発明の実施の形態の一例
を示す。図1(a)は、本例における使用済核燃料貯蔵
用キャスク容器の概略縦断面図、図1(b)は、図1
(a)のX−X線における横断面図であり、図1(a)
は図1(b)のY−Y線における縦断面図に対応してい
る。尚、以後説明するすべての図において、同一又は相
当する部位には同一の符号が付されている。
【0030】このキャスク容器1は、中央部に貫通開口
を有する環状ディスク形状の底壁4と、この底壁4の外
縁に接合された外周壁2と、底壁4の貫通開口周縁に接
合された内周壁3とによって構成された同心状の有底二
重筒構造をもつ容器本体1を備え、この容器本体1の外
周壁2と内周壁3との間の環状空間が複数体の使用済燃
料集合体6を軸心と平行に収納するための使用済核燃料
収納室Aを形成し、内周壁3で囲まれる内孔が照射対象
試料に収納室A内の燃料集合体から放射線を照射するた
めの空洞部7を形成している。
【0031】内周壁3には、空洞部7の上部開口縁に半
径方向の内側へ向かって突出する内向きフランジが設け
られており、一方、外周壁2には、その外周面上縁部に
半径方向の外側へ向かって張り出す外向きフランジが設
けられている。これらのフランジには、ボルト貫通穴が
所定の周方向間隔で複数設けられている。
【0032】このようなフランジ構造を有する容器本体
1の上縁部には、対応する内向き及び外向きフランジ構
造を持つ環状ディスク形状の上蓋5がボルト8によって
着脱可能に重ねられ、また上蓋5と容器本体1との間に
は、それぞれの内向き及び外向きフランジの基部にシー
ルリング9が介装されることにより、ボルト8の締め付
けにより上蓋5で収納室Aが密閉されるようになってい
る。上蓋5を装着した状態におけるキャスク容器の空洞
部7は、底壁4と上蓋5の各々の中央開口により軸心方
向に貫通している。
【0033】このキャスク容器1の外周壁2と底壁4お
よび上蓋5は、収納室内部からの中性子およびγ線など
の放射線を遮断する放射線遮断壁であり、これに対して
内周壁3は、中性子を遮断するがγ線は少なくとも照射
目的に応じた強度で通過させる隔壁である。
【0034】これらの蓋および壁の具体的な構造は本発
明では特に限定するものではないが、例えば、外周壁2
は、図1(b)に示すように、それぞれ鋼製の外筒10
と内筒11との間に中間筒12を同心配置した三重筒構
造をもち、外筒10と中間筒12との間に中性子遮蔽材
13を、また中間筒12と内筒11との間にγ線遮蔽材
14をそれぞれ装填した多層遮蔽構造(MSB)となっ
ている。また内周壁3は、空洞部7に面する鋼製内筒1
1aと、その収納室A内の表面を覆う中性子遮蔽材13
aとの積層構造からなっている。
【0035】このような構造のキャスク容器1は、例え
ば原子力発電所の使用済燃料貯蔵サイトにおかれてお
り、ボルト8を外して上蓋5を開けることにより使用済
燃料集合体6を収納室A内に収容し、上蓋5を閉じてボ
ルト8により密閉する。
【0036】この状態で内周壁3の内側の空洞部7には
収納室A内の使用済燃料集合体6からのγ線が照射さ
れ、また使用済燃料集合体6の発熱による輻射熱も空洞
部7に照射される。照射対象試料は上蓋5の中心開口か
ら空洞部7内に導入し、必要な時間に亙って照射対象試
料をγ線照射下におけばよい。この試料の導入には、例
えばバケット容器による吊下げ、或いはコンベアによる
連続搬送が採用可能である。
【0037】本例のキャスク容器1は、このような構成
を備えていることから使用済燃料集合体からのγ線や輻
射熱を各種試料の放射線照射に利用することができるだ
けでなく、従来のキャスクシステムでは異常高温となっ
たキャスク容器中心領域を燃料集合体の非配置領域とし
て空洞化でき、キャスク内温度の異常上昇を防止できる
という効果も得られる。
【0038】図2および図3は、本発明の実施の形態の
別の一例を示している。図2(a)はキャスク容器の横
断面図であり、図2(b)はキャスク容器の空洞部に装
着される照射対象試料用カートリッジ容器の縦断面図で
あり、図3は空胴部にカートリッジ容器を装着した状態
の縦断面図である。
【0039】本例のキャスク容器1は、図1に示したも
のと殆ど同様の構造であるが、その内周壁3が中性子遮
蔽層をもたないステンレス鋼などの鋼製内筒のみからな
り、また底壁4が中心開口を持たない閉鎖面を与えるデ
ィスク形状である点が異なっている。従って、この場合
の空洞部は有底内孔であり、この空洞部に上蓋5の中心
開口からカートリッジ容器20が出し入れされる。
【0040】カートリッジ容器20は、その主体部がキ
ャスク容器1の内向きフランジの内径より小さい外径を
もつ筒体からなり、この主体部筒体は、図2(b)に示
すように、鋼製の筒体23の内側に中性子遮蔽材13b
を積層し、その底部を同じく中性子遮蔽材13cで閉鎖
し、更に上部開口には中性子遮蔽構造の蓋22をボルト
8で着脱可能に閉鎖できるようにし、この蓋22には上
部にハンドル21を設け、ハンドル21の下面側に突起
21aを付設した構成である。
【0041】カートリッジ容器20の内部には、その蓋
22を開けて照射対象試料が入れられる。この後、蓋2
2を閉鎖してボルト8により密閉したカートリッジ容器
は、その底部からキャスク容器1の上部開口を介して空
洞部7に挿入される。
【0042】このときハンドル21の下面側に設けられ
た突起21aが上蓋5の内向きフランジの上面に載り、
これによりカートリッジ容器20の荷重がキャスク容器
1により支持される。このようにして所望の時間に亙り
カートリッジ容器20内の試料にγ線が照射される。照
射処理を終えたら、ハンドル21を上方へ引上げること
によりカートリッジ容器20を空洞部7から取り出し、
別のカートリッジ容器を代わりに空胴部7に挿入する。
【0043】この例の場合は、キャスク容器1の上蓋5
の開口がカートリッジ容器20の蓋22により遮蔽され
るので、カートリッジ容器20が装着されている状態で
のキャスク外部への放射線漏洩が防止できる効果があ
り、また図1の例と同様に、使用済燃料集合体からのγ
線や輻射熱をカートリッジ容器20内の照射対象試料に
照射できるだけでなく、従来のキャスクシステムでは異
常高温となったキャスク容器中心領域を燃料集合体の非
配置領域として空洞化でき、キャスク内温度の異常上昇
を防止できるという効果も得られる。
【0044】図4は、図2に示したカートリッジ容器2
0内に補助線源40を設けた場合の変形例を示す。この
場合、カートリッジ容器20の軸心上の位置にコバルト
60からなるコラム状の補助線源40が取り付けられて
いる。これ以外の構成は図2及び図3で説明した例と同
様である。
【0045】図4の例では、カートリッジ容器20内の
照射対象試料に対して、外周からはキャスク容器1の収
納室A内からのγ線が、そして中心側からは補助線源4
0からのγ線が照射されるため、カートリッジ容器20
内での照射強度の不均一が緩和される。
【0046】図4において、カートリッジ容器20の軸
心上に補助線源40を取り付けた場合を示したが、この
補助線源40はカートリッジ容器20の内部全長に亙っ
て延在させたものに限定されるものではなく、カートリ
ッジ容器20内の試料の装填状態に応じて線量を補う必
要のある位置に適宜配置すればよい。
【0047】尚、いずれの場合もカートリッジ容器20
は照射対象試料を入れてγ線照射に使用することを第一
義的な用途としているが、例えば中に何も入れない空の
カートリッジ容器20を空洞部7に適切に装着して空胴
部の開口からの放射線の漏洩を遮断するために専ら利用
することも可能であり、これによりキャスク中心部での
異常高温の防止効果が得られることは述べるまでもな
い。
【0048】また、図4の例ではカートリッジ容器20
内に補助線源40を配置した場合を述べたが、この補助
線源40の代わりに、あるいはそれに加えて、γ線反射
部材をコラム状に配置しても線量分布の不均一緩和に有
効である。
【0049】
【実施例】図1に示すのと同様の構成のキャスク容器を
用い、その収納室内に12体の使用済燃料集合体を装荷
したときの空洞部内におけるγ−吸収線量を評価した。
使用した使用済燃料集合体は取出冷却期間5年の4種類
の取出燃焼度の異なる12体ずつであり、線源算出には
ORIGEN2コードを用い、遮蔽計算はANISN−
JRコードで行なった。装荷燃料集合体の濃縮度タイプ
と取出燃焼度に対するγ−吸収線量の評価結果を、空洞
部で1[kGy] の照射量を得るに必要な時間T[hr]と共に
表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】表1の結果から、使用済燃料集合体の種類
に応じて空洞部におけるγ線量と照射時間との関係がわ
かるので、このような評価結果又は実際の測定結果に基
づいて照射処理の工程管理を行なえば、必要な照射量に
対応する照射時間を決めることができる。
【0052】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明では使用済
核燃料貯蔵用キャスク容器を廃棄物貯蔵容器としてのみ
扱うのではなく、新たな観点に基づいてγ線などの放射
線照射装置として有効活用することができ、使用済核燃
料収納室により隔壁を介して囲まれるように外部に開放
された空洞部をキャスク容器に設けたので、この空胴部
を放射線照射のための領域および使用済核燃料収納室に
おける異常温度上昇を防止するための核燃料非配置領域
として利用することができるものである。
【0053】従って、キャスク容器を一部空洞化させた
ことによりキャスク内が異常な高温になることがなく、
コンクリートキャスクシステムに適用してコンクリート
遮蔽外殻の熱劣化の防止に有効であり、しかも各種資料
の放射線照射が簡単な設備で実施可能となるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例に係る使用済核燃料
貯蔵用キャスク容器を示す説明図であり、(a)図は概
略縦断面図、(b)図は(a)図のX−X線における横
断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の別の例に係る使用済核燃
料貯蔵用キャスク容器を示す説明図であり、(a)図は
概略横断面図、(b)図はカートリッジ容器の概略縦断
面図である。
【図3】図2の(a)図のキャスク容器に(b)図のカ
ートリッジ容器を装着した状態の概略縦断面図である。
【図4】図2の例のカートリッジ容器内に補助線源を設
けた場合の変形例を示す概略横断面図である。
【図5】従来のベンチレーション型除熱システムを有す
るコンクリートキャスクシステムの一例を示す部分切欠
斜視図である。
【符号の説明】
1:使用済核燃料貯蔵用キャスク容器 2:外周壁 3:内周壁 4:底壁 5:上蓋 6:燃料集合体 7:空洞部 8:ボルト 9:シールリング 10:外筒 11,11a:内筒 12:中間筒 13,13a,13b,13c:中性子遮蔽材 14:γ線遮蔽材 20:カートリッジ容器 21:ハンドル 21a:突起 22:蓋 40:補助線源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済核燃料収納室により隔壁を介して
    囲まれるように外部に開放された空洞部を有する使用済
    核燃料貯蔵用キャスク容器を用い、前記収納室の内部に
    使用済核燃料を収納した状態で前記空洞部内に照射対象
    試料を位置させ、前記収納室内の使用済核燃料から放出
    される放射線を前記空洞部内の照射対象試料に照射する
    ことを特徴とする放射線照射方法。
  2. 【請求項2】 使用済核燃料収納室により隔壁を介して
    囲まれた空洞部を備え、該空胴部には照射対象試料を導
    入するための開口が設けられていることを特徴とする使
    用済核燃料貯蔵用キャスク容器。
  3. 【請求項3】 前記収納室が内周隔壁と外周隔壁とによ
    って環状の収納空間を形成し、前記空洞部が前記環状収
    納空間の前記内周隔壁で囲まれる同心状の中央内孔を形
    成していることを特徴とする請求項2に記載の使用済核
    燃料貯蔵用キャスク容器。
  4. 【請求項4】 照射対象試料を内部に収納するカートリ
    ッジ容器を前記空洞部に着脱可能に挿入したことを特徴
    とする請求項2または3に記載の使用済核燃料貯蔵用キ
    ャスク容器。
  5. 【請求項5】 前記カートリッジ容器の内部に補助放射
    線源を備えたことを特徴とする請求項4に記載の使用済
    核燃料貯蔵用キャスク容器。
JP8097387A 1996-03-28 1996-03-28 放射線照射方法及びそれに使用する使用済核燃料貯蔵用キャスク容器 Withdrawn JPH09264992A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8097387A JPH09264992A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 放射線照射方法及びそれに使用する使用済核燃料貯蔵用キャスク容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8097387A JPH09264992A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 放射線照射方法及びそれに使用する使用済核燃料貯蔵用キャスク容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09264992A true JPH09264992A (ja) 1997-10-07

Family

ID=14191112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8097387A Withdrawn JPH09264992A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 放射線照射方法及びそれに使用する使用済核燃料貯蔵用キャスク容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09264992A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014185906A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Fuji Kagaku Kk 臨界防止被覆材、臨界防止被覆層、及びその形成方法
JP2018054558A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 三菱重工業株式会社 使用済燃料集合体の収納方法及び収納容器
WO2019236535A1 (en) * 2018-06-04 2019-12-12 Deep Isolation, Inc. Hazardous material canister
US10878972B2 (en) 2019-02-21 2020-12-29 Deep Isolation, Inc. Hazardous material repository systems and methods
US10943706B2 (en) 2019-02-21 2021-03-09 Deep Isolation, Inc. Hazardous material canister systems and methods
US11158434B2 (en) 2018-12-18 2021-10-26 Deep Isolation, Inc. Radioactive waste repository systems and methods
KR102520010B1 (ko) * 2022-09-07 2023-04-11 한전케이피에스 주식회사 방사성 폐기물 용기 및 이를 포함하는 방사성 폐기물 검사시스템
US12158058B2 (en) 2021-01-19 2024-12-03 Deep Isolation, Inc. Supporting hazardous waste canisters in drillholes
US12595718B2 (en) 2022-02-14 2026-04-07 Deep Isolation, Inc. Hazardous waste canister systems and methods

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014185906A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Fuji Kagaku Kk 臨界防止被覆材、臨界防止被覆層、及びその形成方法
JP2018054558A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 三菱重工業株式会社 使用済燃料集合体の収納方法及び収納容器
CN112534518A (zh) * 2018-06-04 2021-03-19 深度隔离有限公司 危险材料罐
US10692618B2 (en) 2018-06-04 2020-06-23 Deep Isolation, Inc. Hazardous material canister
WO2019236535A1 (en) * 2018-06-04 2019-12-12 Deep Isolation, Inc. Hazardous material canister
JP2021527196A (ja) * 2018-06-04 2021-10-11 ディープ アイソレーション, インコーポレイテッド 有害物質キャニスタ
US11158434B2 (en) 2018-12-18 2021-10-26 Deep Isolation, Inc. Radioactive waste repository systems and methods
US10878972B2 (en) 2019-02-21 2020-12-29 Deep Isolation, Inc. Hazardous material repository systems and methods
US10943706B2 (en) 2019-02-21 2021-03-09 Deep Isolation, Inc. Hazardous material canister systems and methods
US11289230B2 (en) 2019-02-21 2022-03-29 Deep Isolation, Inc. Hazardous material canister systems and methods
US11488736B2 (en) 2019-02-21 2022-11-01 Deep Isolation, Inc. Hazardous material repository systems and methods
US11842822B2 (en) 2019-02-21 2023-12-12 Deep Isolation, Inc. Hazardous material canister systems and methods
US12158058B2 (en) 2021-01-19 2024-12-03 Deep Isolation, Inc. Supporting hazardous waste canisters in drillholes
US12595718B2 (en) 2022-02-14 2026-04-07 Deep Isolation, Inc. Hazardous waste canister systems and methods
KR102520010B1 (ko) * 2022-09-07 2023-04-11 한전케이피에스 주식회사 방사성 폐기물 용기 및 이를 포함하는 방사성 폐기물 검사시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3845315A (en) Packaging for the transportation of radioactive materials
US8415521B2 (en) Apparatus for providing additional radiation shielding to a container holding radioactive materials, and method of using the same to handle and/or process radioactive materials
US5646971A (en) Method and apparatus for the underwater loading of nuclear materials into concrete containers employing heat removal systems
US6727510B2 (en) Transportation vessel for radioactive substance and method of loading closed vessel
US6538259B2 (en) Storage container, storage container refilling system, and refilling method
JP2021527231A (ja) 使用済み核燃料の貯蔵と輸送のための多部品キャスク
US6452994B2 (en) Systems and methods for storing exothermic materials
US5995573A (en) Dry storage arrangement for spent nuclear fuel containers
JPH09264992A (ja) 放射線照射方法及びそれに使用する使用済核燃料貯蔵用キャスク容器
US4868400A (en) Ductile iron cask with encapsulated uranium, tungsten or other dense metal shielding
KR100666886B1 (ko) 방사성 물질의 밀폐용기, 밀폐용기의 밀폐용접방법, 및밀폐용접방법에 사용하는 배기장치
US3175087A (en) Container for radioactive materials
JP2002243888A (ja) 放射性物質の封入方法および冷却装置
JPH0419519B2 (ja)
US20240013943A1 (en) Transport basket for defective spent nuclear fuel of heavy-water reactor
JP2002022881A (ja) コンクリート製貯蔵容器
JP2002202400A (ja) 放射性物質貯蔵容器の監視方法、および監視装置を備えた放射性物質貯蔵システム
JP2002202396A (ja) 放射性物質を収納した密閉容器の温度制御方法、この密閉容器を貯蔵する貯蔵システムおよび貯蔵施設
JP4119731B2 (ja) 放射性物質格納容器
JP2003270382A (ja) 放射性物質格納容器および放射性物質の格納方法
SU526026A1 (ru) Транспортный контейнер дл радиоактивных материалов
JP3405018B2 (ja) 放射性物質乾式貯蔵設備及び放射性物質乾式貯蔵方法
RU2463677C1 (ru) Транспортный упаковочный комплект для отработавших тепловыделяющих сборок ядерных реакторов
US20250357015A1 (en) Simplified economic ventilated metal storage system (sevmss)
JP2001174592A (ja) 使用済燃料の貯蔵方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030603