JPH09265603A - 磁気記録再生装置およびその装置に適用される信号処理回路 - Google Patents

磁気記録再生装置およびその装置に適用される信号処理回路

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JPH09265603A
JPH09265603A JP7411796A JP7411796A JPH09265603A JP H09265603 A JPH09265603 A JP H09265603A JP 7411796 A JP7411796 A JP 7411796A JP 7411796 A JP7411796 A JP 7411796A JP H09265603 A JPH09265603 A JP H09265603A
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JP
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head
voltage
characteristic
output
input
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JP7411796A
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Inventor
Yoshio Horiguchi
能生 堀口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】MRヘッドの磁界電圧変換特性の逆の非線形入
出力特性を持つフィルタでヘッドからの再生信号を補正
することにより、PRML方式等のデータ検出方式に適
した線形性の高い再生信号を得、高記録密度を実現した
磁気記録装置を提供する。 【解決手段】非線形フィルタ4は、MRヘッド2の非線
形特性を補償するようMRヘッド2の磁気電圧変換特性
の逆の非線形な入出力特性を有し、MRヘッド2から出
力され、リードアンプ3で増幅されたリード信号(R
A)を入力して、ディスク1上の記録磁化から発生する
磁界に線形に対応するよう補正した再生信号RBを出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル磁気デ
ィスクなどの、ディジタル信号を磁気記録媒体に記録お
よび再生するディジタル磁気記録再生装置に関し、特に
データ再生用としてMRヘッドを使用したデータ再生技
術を適用した磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハードディスク装置(HDD)等
の磁気記録再生装置は、磁気ヘッド(以下単にヘッドと
称する)により、記録媒体であるディスク上にデータを
磁気的に記録し、またディスクからデータを再生する。
【0003】ヘッドは、データ記録動作時にはギャップ
を介して記録磁界を発生し、デー夕再生動作時にはディ
スクから記録磁化を検出して再生信号に変換する。近
年、HDDでは、データ記録再生動作をーつのヘッド
(通常では誘導型の薄膜ヘッド)により兼用する方式と
記録再生分離型の方式がある。記録再生分離型の方式
は、再生ヘッドにMR(magnetoresisti
ve)ヘッドを使用し、記録ヘッドとして誘導型の薄膜
ヘッドを使用する。
【0004】ところで、特にHDDでは、小型化かつ記
憶容量の大容量化を図るために、データの高記録密度化
が要求されている。ヘッドからの再生波形からデジタル
信号を取り出すデータ検出は、かつてはピーク検出方式
が主であったが、記録の高密度化により低下するS/N
に対して、エラーレートの悪化を防ぐために、PRML
(PartialResponseMaximumLi
keliーhood)方式等ノイズに強いデータ検出方
式が用いられるようになってきた。
【0005】ところがMRヘッドの磁界電圧変換特性に
は非線形性があり、PRML方式等、再生波形の線形性
を仮定しているデータ検出方式では、この非線形性がエ
ラーレートに悪影響を及ぽすことが懸念される。
【0006】MRヘッドの再生波形の上下非対称性を補
正する方法として、出力が正の値をとるときと負の値を
とるときとで異なるゲインを与える方法があるが、この
方法は単に再生出力の正負の出力値を等しくするだけの
ものであり、非線形性が解消されているとは言えない。
信号の符号が変わるときにゲインが不連続に変化するこ
とから、むしろ補正前の信号より不自然な波形になって
いるとさえ言える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】HDD等において、記
録の高密度化を図るには、ピーク検出に代わるS/Nに
強いデータ検出方式として、PRML方式等、再生波形
の線形性を仮定したデー夕検出方式を用いることが不可
欠となっており、これらのデータ検出方式を有効に機能
させるためにはヘッドからの再生信号から可能な限り非
線性を取り除く必要がある。
【0008】そこで、本発明は、再生ヘッドにMRヘッ
ドを用いた場合の、MRヘッドの磁界電圧変換特性の非
線形性を、この磁界電圧変換特性とは逆の特性を持つフ
ィル夕で補正することにより、高い線形性を持つ再生信
号を得ることによってエラーレートの低い高精度のデー
タ検出ができるようにし、高記録密度の磁気記録再生が
可能な磁気記録再生装置およびその装置に適用する信号
処理回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録再生装
置は、ディスク上に記録されたデータを、MRへッドに
より読出して再生する磁気記録再生装置であって、前記
MRヘッドの非線形特性を補償するよう前記MRヘッド
の磁気電圧変換特性の逆の非線形な入出力特性を有し、
前記MRヘッドから出力されたリード信号を入力して、
前記ディスク上の記録磁化から発生する磁界に線形に対
応するよう補正された再生信号を出力する補正手段を具
備することにより、MRヘッドによる線形性の高い再生
信号を生成することができる。
【0010】また、前記リード信号の上下半波形の非対
称性をもとに、前記入出力特性を調整する調整手段、前
記補正手段から出力された再生信号の上下半波形の非対
称性をもとに、前記入出力特性を調整する調整手段を具
備することにより、MRヘッド個々の特性のばらつきに
対応して信号を適切に補正することができる。
【0011】また、本発明の信号処理回路は、ディスク
上に記録されたデータを、MRヘッドにより読出して再
生する磁気記録再生装置に適用される信号処理回路であ
って前記MRヘッドから出力されたリード信号の電圧成
分を電流成分に変換する変換手段と、ダイオードの電圧
電圧特性とそのダイオードに加えるバイアス電圧または
そのダイオードに流れるバイアス電流に基づき、前記M
Rヘッドの非線形な磁気電圧変換特性を補償し、前記変
換手段で変換された電流成分を前記ディスク上の記録磁
化から発生する磁界に線形に対応するよう補正された電
圧成分に変換して再生信号として出力する再生信号補正
手段とを具備することにより、MRヘッドによる線形性
の高い再生信号を生成することができる。
【0012】また、前記リード信号の上下半波形の非対
称性をもとに、前記ダイオードの電圧電流特性に基づく
入出力特性を調整する調整手段、前記再生信号補正手段
から出力された再生信号の上下半波形の非対称性をもと
に、前記ダイオードの電圧電流特性に基づく入出力特性
を調整する調整手段を具備することにより、MRヘッド
個々の特性のばらつきに対応して信号を適切に補正する
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、第1の実施形態に係るハ
ードディスク装置(HDD)等の磁気記録再生装置の要
部の構成を示したブロック図であり、図2は、MRヘッ
ドの磁界電圧変換特性を示したグラフであり、図3は非
線形フィルタの入出力特性を示したグラフであり、図4
はヘッドー非線形フィルタ系の磁界電圧変換特性を示し
たグラフである。
【0014】本実施形態は、再生系にMRヘッドを使用
したHDDを想定しており、MRヘッドの磁界電圧変換
特性と逆の非線形特性を持つフィルタを用いてMRヘッ
ドの磁界電圧変換特性に由来する再生信号出力の非線形
性を補正し、線形性の高い再生信号を生成するものであ
る。
【0015】図1に示すように、磁気記録再生装置は、
記録媒体であるディスク1と、ヘッド2と、信号処理回
路10と、リードチャネル5とを有する。ディスク1上
に記録されたデータをヘッド2により読み出して得られ
た再生信号は信号処理回路10に入力され、信号処理回
路10において再生信号の非線形性が補正される。信号
処理回路10から出力された再生信号RBはリードチャ
ネル5に入力される。リードチャンネル5は、データを
再生するデータ再生回路であり、PRML方式等、再生
信号出力の線形性を仮定したデータ再生方式を想定して
いる。
【0016】信号処理回路10は、図1に示すように、
リードアンプ3と非線形フィルタ4から構成される。リ
ードアンプ3は、MRヘッド2による再生信号を増幅す
る。非線形フィルタ4は、ヘッドアンプにより増幅され
た再生信号RAに、MRヘッドの磁気電圧変換特性(図
2参照)の逆の非線形特性(図3参照)のフィルタをか
けて、再生信号RBとしてリードチャネル5に出力す
る。
【0017】MRヘッド2の磁界(H)電圧(V)変換
特性は、図2に示すように、磁気(H)の強くなるほど
上に凸な非線形特性を示す。これに対し、非線形フィル
タ4の入(I)出力(0)特性は、入力値(I)が大き
くなるほど下に凸な非線形特性を示すようになってい
る。
【0018】図2に示すような磁界電圧変換特性を持つ
MRヘッド2の出力信号を図3に示す非線形特性を持つ
フィルタ4に入力することにより、MRヘッド2の磁界
電圧変換特性の非線形性が補正される。これによりMR
ヘッド−非線形フィルタ系11の磁界電圧変換特性は図
4に示すようになり、ディスク1上の記録磁化から発生
する磁界に線形に対応した再生信号RBが非線形フィル
タ4から出力される。
【0019】データ検出にPRML方式のように再生信
号の線形性を仮定した方式を用いる場合、再生信号の非
線形性はデータ検出に悪影響を及ぽすと考えられるが、
本実施形態の構成にしたがえば再生信号の非線形性のう
ちMRヘッドの磁界電圧変換特性の非線形性に由来する
要素を除去することができる。
【0020】図5は、非線形フィルタ4の構成例を示し
たものである。図5において、電圧加算回路100でリ
ードアンプ3から出力された再生信号RA(電圧値v)
に任意の電圧値V1を加算し、電圧値(v+V1)から
ダイオード101aの電圧電流特性に基づき補正された
電流値(I+I1)を得て、電流電圧変換器101bで
電流成分(I+I1)を電圧成分(V+V1)に変換
し、それがオペアンプ102の非反転入力端子に入力さ
れる。ダイオード101bのアノ一ドは、電圧加算回路
100の出力と電流電圧変換器101bの入力に接続さ
れ、ダイオード101aのカソードは接地されている。
【0021】ダイオード101aは、図6に示すような
電圧電流特性をもち、特に、順方向の電圧電流特性は、
図6からも明らかなように、MRヘッドの磁気電圧変換
特性(図2参照)とは逆の下に凸な非線形特性を示して
いる。
【0022】電圧加算回路100で任意のバイアス電圧
V1を加算して、ダイオードに加えることにより、図6
に示すようなダイオードの特性曲線の任意の部分を利用
することがきる。
【0023】さて、図6の特性曲線から電流電圧変換器
101bから出力される電圧値V+V2は、オペアンプ
102の非反転入力端子に入力され、反転入力端子に入
力されたオフセット電圧(電圧V2)との差分V(すな
わち入力電圧vの補正された成分)が増幅されて再生信
号RB(オペアンプのゲインをαとすると電圧値αV)
として出力される。
【0024】図5に示した構成において、非線形フィル
タ4の入出力特性は、ダイオード101aの順方向の特
性曲線そのままの下に凸な特性曲線が得られる。さら
に、非線形フィルタ4は、図7に示すような構成も考え
られる。図7において、電圧加算回路200で任意の電
圧値V1からリードアンプ3から出力された再生信号R
A(電圧値v)を減算し、電圧値(V1−v)からダイ
オード201aの電圧電流特性に基づき補正された電流
値(I2−I)を得て、電流電圧変換器201bで電流
成分(I2−I)を電圧成分(V2−V)に変換し、そ
れがオペアンプ202の反転入力端子に入力される。ダ
イオード201bのアノ一ドは、電圧加算回路200の
出力と電流電圧変換器201bの入力に接続され、ダイ
オード201aのカソードは接地されている。
【0025】ダイオード201aの電圧電流特性も図6
に示すものであり、図6の特性曲線から電流電圧変換器
201bから出力される電圧値V2−Vは、オペアンプ
202のに反転入力端子に入力され、非反転入力端子に
入力されたオフセット電圧(電圧V2)との差分V(す
なわち入力電圧vの補正された成分)が増幅されて再生
信号RB(オペアンプのゲインをαとすると電圧値α
V)として出力される。
【0026】電圧加算回路200で任意のバイアス電圧
V1を加算して、ダイオードに加えることにより、図6
に示すようなダイオードの特性曲線の任意の部分を利用
することがきる。
【0027】図7に示した構成においては、結果的に非
線形フィルタ4の入出力特性は、ダイオード201bの
順方向の特性曲線とは逆に上に凸な特性曲線が得られ
る。さらに、非線形フィルタ4は、図20に示すような
構成も考えられる。図20において、電圧加算回路50
0でリードアンプ3から出力された再生信号RA(電圧
v)に任意の電圧値V1を加算し、電圧電流変換器50
1aで電圧成分(v+V1)を電流成分(I+I1)変
換し、ダイオード501bの電圧電流特性に基づき補正
された電圧値(V+V2)を得て、それがオペアンプ5
02の非反転入力端子に入力される。ダイオード501
bのアノードは、電圧電流変換器501aの出力とオペ
アンプ502の非反転入力端子に接続され、ダイオード
501bのカソードは接地されている。
【0028】ダイオード501aは、図6に示すもので
あり、図6の特性曲線から電圧電流変換器501aから
出力される電流(I+I1)に対応する電圧値V+V2
は、オペアンプ502の非反転入力端子に入力され、反
転入力端子に入力されたオフセット電圧(電圧V2)と
の差分V(すなわち、入力電圧vの補正された成分)が
増幅されて再生信号RB(オペアンプのゲインをαとす
ると電圧値αV)として出力される。
【0029】図20に示した構成において、非線形フィ
ルタ4の入出力特性は、ダイオード501bの特性曲線
の縦軸と横軸を入れ替えた形の上に凸な特性曲線が得ら
れる。
【0030】さらに、非線形フィルタ4は、図21に示
すような構成も考えられる。図21において、電圧加算
回路600で任意の電圧V1からリードアンプ3から出
力された再生信号RA(電圧v)を減算し、電圧電流変
換器601aで電圧成分(V1−v)を電流成分(I1
−I)に変換し、ダイオード601bの電圧電流特性に
基づき補正された電圧値(V2−V)を得て、それがオ
ペアンプ602の反転入力端子に入力される。ダイオー
ド601bのアノードは、電圧電流変換器601aの出
力とオペアンプ602の反転入力端子に接続され、ダイ
オード601bのカソードは接地されている。
【0031】ダイオード601aは、図6に示すもので
あり、図6の特性曲線から電圧電流変換器601aから
出力される電流(I1−I)に対応する電圧値(V2−
V)は、オペアンプ602の反転入力端子に入力され、
非反転入力端子に入力されたオフセット電圧(電圧V
2)との差分V(すなわち、入力電圧vの補正された成
分)が増幅されて再生信号RB(オペアンプのゲインを
αとすると電圧値αV)として出力される。
【0032】図21に示した構成において、非線形フィ
ルタ4の入出力特性は、ダイオード601bの特性曲線
の縦軸と横軸を入れ替えた上で縦軸と横軸を反転した下
に凸な特性曲線が得られる。
【0033】なお、図5、図7、図20、図21におい
て、異なる特性のダイオードを用いたり、バイアス電圧
V1の値を変化させることで、種々の入出力特性が得ら
れることはいうまでもない。
【0034】また、図5、図7、図20、図21に示し
たような構成の非線形フィルタを複数組み合わせること
によって、任意の入出力特性が得られる。例えば、図8
に示すように、図5、図7に示したような構成のn個の
非線形フィルタ(図8においてFi(1=1〜n)と表
す)を並列に接続して、各入力端子に再生信号RA(電
圧v)を入力し、各出力端子からの出力電圧を電圧加算
回路にて加算することにより、非線形性が補正された再
生信号RBを得る。
【0035】また、図9に示すように、図5、図7に示
したような構成のn個の非線形フィルタ(図9において
Fi(1=1〜n)と表す)を直列に接続して、F1に
再生信号RAを入力すれば、Fnの出力から非線形性が
補正された再生信号RBを得る。
【0036】さらに、図5、図7に示したような構成の
複数の非線形フィルタを図8に示したような直列接続
と、図9に示したような並列接続を組み合わせて接続す
ることによっても任意の入出力特性が得られるであろ
う。
【0037】非線形フィルタ4を以上説明したように構
成することにより、MRヘッド2の入出力特性とは逆の
入出力特性を実現できる。 (第2の実施形態)第2の実施形態では、非線形フィル
タに可変な入出力特性を持つフィルタを使用したHDD
等の磁気記録再生装置に関するものである。
【0038】図10は第2の実施形態に係るHDDの要
部の構成を示したブロック図であり、図11はMRヘッ
ドの平均的な磁界電圧変換特性を示したグラフであり、
図12は調整機能を有する非線形フィルタに予め備えら
れた入出力特性を示したグラフであり、図13はばらつ
きを持つMRヘッドの任意のーつの磁界電圧変換特性を
示したグラフであり、図14は調整された非線形フィル
タの入出力特性を示したグラフであり、図15は、図1
3のH−Vグラフに示したような磁界電圧変換特性を示
すMRヘッドによる再生波形を模式的に示したものであ
る。
【0039】信号処理回路30は、図10に示すよう
に、リードヘッドアンプ3と非線形フィルタ21とズレ
量検出回路22とを有する。リードアンプ3は、MRヘ
ッド2による再生信号を増幅する。非線形フィルタ21
は、リードアンプ3により増幅された再生信号RAに、
MRヘッド2の磁界電圧変換特性(図13参照)の逆の
非線形特性(図14参照)のフィルタをかけて、再生信
号RBとしてリードチャネル5に出力する。
【0040】ズレ量検出回路22は、リードアンプ3の
出力からMRヘッド2の磁界電圧変換特性の、予め与え
られた標準的な特性曲線からのズレを求める。非線形フ
ィル夕21の入出力特性は、ズレ量検出回路21からの
信号によって調整される。
【0041】MRヘッド2の磁界電圧変換特性はヘッド
自体の個体差やセンス電流の大きさ等によって相違があ
る。そこで非線形フィルタの特性を可変にして、MRヘ
ッド2の磁界電圧変換特性のばらつきに対応するように
なっている。
【0042】図11にMRヘッド2の平均的な磁界(H
o)電圧(Vo)変換特性 Vo=fo(Ho) を示す。個々のMRヘッドの磁界電圧変換特性は、この
平均的な磁界電圧変換特性から微少量ずれたものである
と考えられる。そこで個々のMRヘッドの磁界電圧変換
特性を特性曲線の概形は同じで特性グラフの原点が異な
るものとみなすと、この磁界電圧変換特性V=f(H)
は、 V=fo(H+ΔH)−fo(ΔH) と表され、図13にH−Vグラフとして示されるものに
なる。
【0043】ΔHは原点のズレを表すパラメータであ
る。このMRヘッドによる再生信号RAの例を図15に
示す。ズレ量検出回路22は、再生信号RAの出力波形
の正負ピークの出力値からΔHを求めるものである。
【0044】図12に、MRヘッド2の平均的な磁界電
圧変換特性の逆の特性をもつ非線形フィルタ21に予め
備えられた入(Io)出(Oo)力特性 Oo=go(Io) を示す。ここで、go(x)=af-1(x/a)、ただ
し、aはリードアンプ3のゲインとする。
【0045】この特性曲線と、ズレ量検出回路22によ
って求められたMRヘッド2の磁界電圧変換特性のズレ
量ΔHから、図14に示すような、このMRヘッド2に
対応した非線形入出力特性I−Oを得る。この特性は I=go(0+ΔO)−go(ΔO) 表され、原点のシフト量ΔOは、ΔO=af(ΔH)で
与えられる。このとき、go(ΔO)=aΔHとなる。
なお、aは、リードアンプ3のゲインである。
【0046】ズレ量検出回路21の構成例を図16に示
す。図16に示す構成では、再生信号RAは、上側半波
整流器300と、下側半波整流器302にそれぞれ入力
されて、ピーク検出部301、303で再生信号の出力
波形の上側のピークと下側のピークをそれぞれ別々に検
出し、波形ピーク値の絶対値を出力するようになってい
る。
【0047】ピーク検出部301、303の出力は、そ
れぞれオペアンプ304の反転入力端子、非反転入力端
子に入力されて差動増幅し、その出力Vpがオペアンプ
305の非反転入力端子に入力される。Vpは、入力さ
れた再生信号RAの上下ピーク値の絶対値の差である。
オペアンプ305の反転入力端子には、MRヘッドの磁
界電圧特性がv。=fo(Ho)(図11参照)で表さ
れる平均的なものである場合の再生信号の波形の上下ピ
ーク値の絶対値の差である信号Vpoが入力され、差動
増幅してΔHが出力される。ΔHは、MRヘッド2の磁
界変換特性V=f(H)のVo=fo(Ho)からのず
れ量であり、 ΔH=b(Vp−vpo) と表すことができる。
【0048】また、bは、上下ピークの絶対値の差Vp
の期待される値VpoからのずれVp−vpoとΔHを
結びつけている係数である。すなわち、ΔHが微小値で
あると仮定しての一次近似の比例定数となっている。
【0049】ここで、ズレ量ΔHについて、さらに詳細
に説明する。ズレ量検出回路22に入力される再生信号
RAの上下ピーク値出力V+ 、Vに対応する磁界をH
pとすると、V+ 、V- は、それぞれ、 Vf=af(Hp)=a{fo(Hp+ΔH)−fo
(ΔH)} V- =af(−Hp)=a{fo(−Hp+ΔH)−f
o(ΔH)} と表すことができる。このときVpは次式で表される。
【0050】
【数1】 ΔHを微小値として近似すると、
【0051】
【数2】 となり、従って、ずれ量ΔHは、
【0052】
【数3】 となる。
【0053】非線形フィルタ21の構成例を図17に示
す。図17のフィルタ部151は、例えば、図5に示す
構成の非線形フィルタ4であり、この非線形フィルタ4
において、入出力特性曲線の原点位置をずらす操作をす
ればよい。すなわち、フィルタ部151に再生信号RA
を入力する前段に、非線形フィルタ4の入出力特性曲線
の原点位置をずらす様、電圧加算回路150で再生信号
RAの電圧成分に電圧vxを加算する。そして、フィル
タ部151の出力をオペアンプ152の非反転入力端子
に入力し、オペアンプ152の反転入力端子には、電圧
vxをオペアンプ153で増幅したもの(Vx=c・v
x;cはオペアンプ153のゲイン)を入力して、フィ
ルタ部151で補正された再生信号の電圧成分から先に
電圧加算回路150で加算された電圧成分を差し引い
て、再生信号RBを出力するようになっている。
【0054】電圧加算回路150で加算される電圧vx
は、ズレ検出回路22で検出されたずれ量ΔHに見合う
電圧で、オペアンプ153のゲインcは、フィルタ部1
51の入出力特性go(vo)の原点における傾き
【0055】
【数4】 と等しくなるように調節しておく(これは、フィルタ部
151の入出力特性go(vo)から一意に定まる定数
である)。
【0056】(第3の実施形態)第3の実施形態では、
非線形フィルタに可変な入出力特性を持つフィルタを使
用したHDD等の磁気記録再生装置に関するものであ
る。
【0057】図18は第3の実施形態に係るHDDの要
部を構成を示したブロック図である。なお、図1と同一
部分には、同一符号を付し、異なる部分について説明す
る。すなわち、信号処理回路の構成が異なる。
【0058】図18において、信号処理回路50は、リ
ードアンプ3と非線形フィルタ41と非対称性検出回路
42とを有する。リードアンプ3は、MRヘッド2によ
る再生信号を増幅する。非線形フィルタ41は、リード
アンプ3により増幅された再生信号RAに、MRヘッド
の磁界電圧変換特性(図13参照)の逆の非線形特性
(図14参照)のフィルタをかけて、再生信号RBとし
てリードチャネル5に出力する。
【0059】非対称性検出回路42は、非線形フィルタ
41の出力波形の正負の非対称性を検出して非線形フィ
ルタ41にフィードバックする。非線形フィルタ41の
入出力特性は、非対称性検出回路42からの信号によっ
て調整される。
【0060】MRヘッド2の平均的な磁界電圧変換特性
が図11のHo−Voグラフとして示されるものとす
る。非線形フィルタ41には、図12に示すような、M
Rヘッド2の平均的な磁界電圧変換特性の逆の入出力特
性Io−Ooを予め備えておく。非線形フィルタ41
は、図14のI−0グラフに示すように、入出力特性曲
線の原点位置を移動できるようになっている。
【0061】実際の個々のMRヘッドの磁界電圧変換特
性は図13のH−Vグラフに示すように平均的な特性H
o−Voからずれたものになる。このMRヘッドの再生
信号を非線形フィルタ41に通した再生波形RBは、非
線形フィルタが適切な入出力特性を持たない限り、正負
ピーク値が非対称な波形となる。この非対称性を非対称
性検出回路42で検出し、非線形フィルタ41にフィー
ドバックすることによって、再生波形に上下非対称性が
生じないように非線形フィルタ41の入出力特性の調整
を行う。
【0062】非対称性検出回路42の構成例を図19に
示す。図19に示す構成では、非線形フィルタ41から
出力された再生信号RBは、上側半波整流器400と、
下側半波整流器402にそれぞれ入力されて、ピーク検
出部401、403で再生信号の出力波形の上側のピー
クと下側のピークをそれぞれ別々に検出するようになっ
ている。
【0063】ピーク検出部401、403の出力は、そ
れぞれオペアンプ404の反転入力端子、非反転入力端
子に入力されて差動増幅し、その出力が非線形フィルタ
42にフィードバックされる。このような構成にり、再
生信号RBの上下ピーク値の絶対値の差をとることによ
って、上下非対称の度合いを検出するようになってい
る。
【0064】図19に示した非対称性検出回路42と、
図16に示したズレ検出回路22との違いは、非対称性
検出回路42の機能が、本来上下対称であるべき信号に
ついて、非対称性の度合いを検出するものであるのに対
して、ズレ検出回路22は、元々上下非対称な信号につ
いて期待される非対称の度合いと実際の信号の非対称の
度合いの差を検出するところにある。
【0065】さて、上記第2、第3の実施形態にて説明
した非線形フィルタの特性の調整は、装置出荷前に等間
隔パルス信号を記録・再生することによって行うことが
考えられる。
【0066】さらに、動作中に再生出力を監視して、特
定の信号パターンに対する再生に関して、理想的な信号
出力と実際の信号出力との比較を行うことによって、非
線形フィルタの調整を自動的に行うようにすることも考
えられる。
【0067】この調整に利用する信号としては、データ
信号やサーボ信号が考えられ、他に非線形フィルタ調整
用の信号を独自に用意することも考えられる。以上、説
明したように、上記第1〜第3の実施形態によれば、再
生ヘッドにMRヘッド2を用いた場合、MRヘッド2の
磁界電圧変換特性の非線形性を、この磁界電圧変換特性
とは逆の入出力特性(例えば、ダイオードの電圧電流特
性)を持つ非線形フィルタで補正することにより、高い
線形性を持つ再生信号を得ることによってエラーレート
の低い高精度のデータ検出ができるようにし、高記録密
度の磁気記録再生装置を実現できる。
【0068】また、第2、第3の実施形態に係る非線形
フィルタ21、41は、再生信号RAあるいはRBの上
下非対称性に基づいて特性を調整することにより、より
S/Nの悪い条件下でも低エラーレートのデータ検出が
可能となり、記録の高密度化を図ることが可能となる。
本発明を小型のHDD等のディスク記録再生装置に適用
すれば、記録の高密度化に伴って、大容量のディスク記
録再生装置を実現することが可能となる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
再生ヘッドにMRヘッドを用いた場合のMRヘッドの磁
界電圧変換特性の非線形性を、この磁界電圧変換特性と
は逆の特性を持つフィルタで補正することにより、高い
線形性を持つ再生信号を得ることによってエラーレート
の低い高精度のデータ検出ができ、高記録密度の磁気記
録再生が可能な磁気記録再生装置およびその装置に適用
する信号処理回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る磁気記録再生装
置の要部の構成を示したブロック図。
【図2】MRヘッドの磁界電圧変換特性の具体例を示し
た図。
【図3】非線形フィルタの入出力特性の具体例を示した
図。
【図4】MRヘッドー非線形フィルタ系の磁界電圧変換
特性の具体例を示した図。
【図5】非線形フィルタの構成例を概略的に示したブロ
ック図。
【図6】ダイオードの電圧電流特性の具体例を示したも
ので、非線形フィルタの入出力特性を説明するための
図。
【図7】非線形フィルタの他の構成例を概略的に示した
図。
【図8】任意の入出力特性を得るための複数の非線形フ
ィルタを並列に接続して構成される非線形フィルタの構
成例を示した図。
【図9】任意の入出力特性を得るための複数の非線形フ
ィルタを直列に接続して構成される非線形フィルタの構
成例を示した図。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る磁気記録再生
装置の要部を構成を示したブロック図。
【図11】MRヘッドの平均的な磁界電圧変換特性の具
体例を示した図。
【図12】非線形フィルタに予め備えられた入出力特性
の具体例を示した図。
【図13】任意のMRヘッドの磁界電圧変換特性の具体
例を示した図。
【図14】非線形フィルタの調整された入出力特性の具
体例を示した図。
【図15】MRヘッドによる再生信号の波形の一例を模
式的に示した図。
【図16】ズレ検出回路の構成例を概略的に示した図。
【図17】図10の非線形フィルタの構成例を概略的に
示した図。
【図18】本発明の第3の実施形態に係る磁気記録再生
装置の要部を構成を示したブロック図。
【図19】図18の非対称性検出回路の構成例を示した
ブロック図。
【図20】非線形フィルタのさらに他の構成例を示した
ブロック図。
【図21】非線形フィルタのさらに他の構成例を示した
ブロック図。
【符号の説明】
1…ディスク(記録媒体) 2…MRヘッド(記録再生兼用ヘッドまたは再生ヘッ
ド) 3…ヘッドアンプ 4…非線形フィルタ 5…リードチャネル 10…信号処理回路 11…MRヘッドー非線形フィルタ系 21…調整可能な非線形フィルタ 22…ズレ検出回路 30…信号処理回路 41…調整可能な非線形フィルタ 42…非対称性検出回路 50…信号処理回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク上に記録されたデータを、MR
    ヘッドにより読出して再生する磁気記録再生装置であっ
    て、 前記MRヘッドの非線形特性を補償するよう前記MRヘ
    ッドの磁気電圧変換特性の逆の非線形な入出力特性を有
    し、前記MRヘッドから出力されたリード信号を入力し
    て、前記ディスク上の記録磁化から発生する磁界に線形
    に対応するよう補正された再生信号を出力する補正手段
    を具備したことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 ディスク上に記録されたデータを、MR
    ヘッドにより読出して再生する磁気記録再生装置であっ
    て、 前記MRヘッドの非線形特性を補償するよう前記MRヘ
    ッドの磁気電圧変換特性の逆の非線形な入出力特性を有
    し、前記MRヘッドから出力されたリード信号を入力し
    て、前記ディスク上の記録磁化から発生する磁界に線形
    に対応するよう補正された再生信号を出力する補正手段
    と、 前記リード信号の上下半波形の非対称性をもとに、前記
    入出力特性を調整する調整手段と、 を具備したことを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 ディスク上に記録されたデータを、MR
    ヘッドにより読出して再生する磁気記録再生装置であっ
    て、 前記MRヘッドの非線形特性を補償するよう前記MRヘ
    ッドの磁気電圧変換特性の逆の非線形な入出力特性を有
    し、前記MRヘッドから出力されたリード信号を入力し
    て、前記ディスク上の記録磁化から発生する磁界に線形
    に対応するよう補正された再生信号を出力する補正手段
    と、 この補正手段から出力された再生信号の上下半波形の非
    対称性をもとに、前記入出力特性を調整する調整手段
    と、 を具備したことを特徴とする磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記入出力特性は、ダイオードの電圧電
    流の非線形性に基づき前記MRヘッドの非線形特性を補
    償することを特徴とする請求項1または2または3記載
    の磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 ディスク上に記録されたデータを、MR
    ヘッドにより読出して再生する磁気記録再生装置に適用
    される信号処理回路であって、 前記MRヘッドから出力されたリード信号の電圧成分を
    電流成分に変換する変換手段と、 ダイオードの電圧電流特性とそのダイオードに加えるバ
    イアス電圧またはそのダイオードに流れるバイアス電流
    に基づき、前記MRヘッドの非線形な磁気電圧変換特性
    を補償し、前記変換手段で変換された電流成分を前記デ
    ィスク上の記録磁化から発生する磁界に線形に対応する
    よう補正された電圧成分に変換して再生信号として出力
    する再生信号補正手段と、 を具備したことを特徴とする信号処理回路。
  6. 【請求項6】 ディスク上に記録されたデータを、MR
    ヘッドにより読出して再生する磁気記録再生装置に適用
    される信号処理回路であって、 前記MRヘッドから出力されたリード信号の電圧成分を
    電流成分に変換する変換手段と、 ダイオードの電圧電流特性とそのダイオードに加えるバ
    イアス電圧またはそのダイオードに流れるバイアス電流
    に基づき、前記MRヘッドの非線形な磁気電圧変換特性
    を補償し、前記変換手段で変換された電流成分を前記デ
    ィスク上の記録磁化から発生する磁界に線形に対応する
    よう補正された電圧成分に変換して再生信号として出力
    する再生信号補正手段と、 前記リード信号の上下半波形の非対称性をもとに、前記
    ダイオードの電流電圧特性に基づく入出力特性を調整す
    る調整手段と、 を具備したことを特徴とする信号処理回路。
  7. 【請求項7】 ディスク上に記録されたデータを、MR
    ヘッドにより読出して再生する磁気記録再生装置に適用
    される信号処理回路であって、 前記MRヘッドから出力されたリード信号の電圧成分を
    電流成分に変換する変換換手段と、 ダイオードの電圧電圧特性とそのダイオードに加えるバ
    イアス電圧またはそのダイオードに流れるバイアス電流
    に基づき、前記MRヘッドの非線形な磁気電圧変換特性
    を補償し、前記変換手段で変換された電流成分を前記デ
    ィスク上の記録磁化から発生する磁界に線形に対応する
    よう補正された電圧成分に変換して再生信号として出力
    する再生信号補正手段と、 この再生信号補正手段から出力された再生信号の上下半
    波形の非対称性をもとに、前記ダイオードの電流電圧特
    性に基づく入出力特性を調整する調整手段と、 を具備したことを特徴とする信号処理回路。
  8. 【請求項8】 前記再生信号補正手段を複数組み合わせ
    て、前記MRヘッドの非線形な磁気電圧変換特性を補償
    することを特徴とする請求項4記載の信号処理回路。
JP7411796A 1996-03-28 1996-03-28 磁気記録再生装置およびその装置に適用される信号処理回路 Pending JPH09265603A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6396651B1 (en) * 1999-07-12 2002-05-28 Deanne S. Grover Gear-shifting compensation system and method for nonlinear input elements
JP2008236945A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 演算増幅器を含むアナログ回路の入出力特性調整方法

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