JPH09266221A - 半導体装置の製法および半導体装置ならびにそれに用いられる封止用樹脂層付遮蔽板 - Google Patents

半導体装置の製法および半導体装置ならびにそれに用いられる封止用樹脂層付遮蔽板

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JPH09266221A
JPH09266221A JP8074245A JP7424596A JPH09266221A JP H09266221 A JPH09266221 A JP H09266221A JP 8074245 A JP8074245 A JP 8074245A JP 7424596 A JP7424596 A JP 7424596A JP H09266221 A JPH09266221 A JP H09266221A
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semiconductor element
resin layer
sealing resin
shielding plate
semiconductor device
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Tatsushi Ito
達志 伊藤
Takashi Fukushima
喬 福島
Masanori Mizutani
昌紀 水谷
Makoto Kuwamura
誠 桑村
Shinichiro Shudo
伸一朗 首藤
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】フリップチップ/サーフェスマウントアレイ構
造等の半導体装置の製法。 【解決手段】ドーターボード1に、半導体素子3を実装
する。そして、実装されたドーターボード1の半導体素
子3搭載面に、封止用樹脂層付遮蔽板15の凹部16に
上記半導体素子3を対峙させた状態で上記封止用樹脂層
付遮蔽板15をドーターボード1に載置する。ついで、
加熱することにより、半導体素子3とドーターボード1
との空隙内に、溶融状態の封止用樹脂を充填し硬化させ
ることにより半導体装置を製造する。この際、上記封止
用樹脂層14は、 (a)エポキシ樹脂。 (b)ノボラック型フェノール樹脂。 (c)最大粒径が30μm以下の溶融シリカ粉末。 (x)ペレット密度が真密度に対して99%以上。 (y)断面積1mm×2mmの角柱状ペレットを150
℃で10分間加熱溶融し、50μmの空隙を有する2枚
の鏡面ガラス板間に侵入させた際の侵入距離が15mm
以上。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーフェスマウン
トアレイ構造等に代表される形態の半導体装置の製法お
よび半導体装置ならびにそれに用いられる封止用樹脂層
付遮蔽板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の半導体デバイスの性能向上に伴う
要求として、半導体装置をマザーボードに実装する前
に、まず、半導体素子をフェースダウン構造で、配線回
路が形成されたドーターボードに実装し、ついで、この
ドーターボードの下面に設けられた接続バンプによって
マザーボードに実装する方式が注目されている。このよ
うな方式により得られる半導体パッケージは、サーフェ
スマウントアレイ構造に代表される形態のパッケージで
あり、つぎのようにして作製される。すなわち、図6に
示すように、内部配線が設けられ、一面に複数の球状バ
ンプ8が設けられたドーターボード1の他面に、球状電
極部2を有する半導体素子3を実装する(フリップチッ
プ実装)。ついで、半導体素子3とドーターボード1と
の空隙に、液状の封止用樹脂組成物を注入してこの樹脂
組成物を硬化することにより、図7に示すように、封止
樹脂層4を形成する。さらに、図8に示すように、この
半導体素子3搭載面に、接着剤層6aおよび6bを介し
てアルミニウム製キャップ5を被せ固定することにより
半導体装置が作製される。そして、このようにして得ら
れた半導体装置を、図9に示すように、配線回路が形成
されたマザーボード7面に、ドーターボード1の一面に
形成された複数の球状バンプ8を介して搭載することに
よりフリップチップ/サーフェスマウントアレイ構造の
半導体パッケージが得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記半導体パッケージ
は、電気特性面から注目されているが、上記のように、
その製造プロセスが煩雑であり、プロセスコストを含め
たコストが高いことが大きな障壁となっている。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、フリップチップ/サーフェスマウントアレイ構
造等のような半導体装置の製造が容易である半導体装置
の製法およびそれにより得られた半導体装置ならびにそ
れに用いられる封止用樹脂層付遮蔽板の提供をその目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、配線回路基板の配線電極に、半導体素子
の電極部を当接して上記基板に半導体素子を搭載する工
程と、遮蔽板の片面に上記半導体素子に対応する対応部
分を残すように下記の封止用樹脂層(α)を部分的に形
成して封止用樹脂層付遮蔽板を形成する工程と、上記封
止用樹脂層付遮蔽板の上記対応部分に、半導体素子搭載
基板の半導体素子を対峙させた状態で上記封止用樹脂層
付遮蔽板と半導体素子搭載基板とを重ね合わせる工程
と、全体を加熱して、上記配線回路基板と半導体素子と
の空隙に、溶融状態の封止用樹脂を充填し硬化させて上
記基板と半導体素子との空隙を樹脂封止する工程とを備
えた半導体装置の製法を第1の要旨とする。 (α)下記の封止用樹脂組成物(A)により形成され、
かつ下記の特性(x)および(y)を備えた封止用樹脂
層。 (A)下記の(a)〜(c)成分を含有する封止用樹脂
組成物。 (a)結晶性エポキシ樹脂および常温で固体の2官能エ
ポキシ樹脂の少なくとも一方。 (b)ノボラック型フェノール樹脂。 (c)最大粒径が30μm以下に設定された溶融シリカ
粉末。 (x)ペレット密度が真密度に対して99%以上。 (y)断面積1mm×2mmの角柱状ペレットを150
℃で10分間加熱溶融し、50μmの空隙を有する2枚
の鏡面ガラス板間に侵入させた際の侵入距離が15mm
以上。
【0006】また、配線回路基板の配線電極面に、それ
自体の電極層を介して半導体素子が搭載され、上記半導
体素子上面に遮蔽板が積重され、上記配線回路基板と半
導体素子との空隙に封止樹脂層が形成されている半導体
装置を第2の要旨とする。さらに、遮蔽板の片面に、上
記封止用樹脂層(α)が部分的に形成されてなる封止用
樹脂層付遮蔽板を第3の要旨とする。
【0007】すなわち、本発明は、遮蔽板の片面に、半
導体素子に対応する対応部分を残すように封止用樹脂層
を部分的に形成して封止用樹脂層付遮蔽板を形成する。
そして上記封止用樹脂層付遮蔽板の上記対応部分に、半
導体素子搭載基板の半導体素子を対峙させた状態で上記
封止用樹脂層付遮蔽板と半導体素子搭載基板とを重ね合
わせ、加熱することにより、上記配線回路基板と半導体
素子との空隙に、溶融状態の封止用樹脂を充填し硬化さ
せて上記基板と半導体素子との空隙を樹脂封止するもの
である。このため、半導体素子が実装された配線回路基
板の基板と素子との空隙の樹脂封止工程と、遮蔽板の積
重工程を一回の作業工程で行うことができ、製造工程の
省力化が図れる。そして、上記封止用樹脂層付遮蔽板に
形成される封止用樹脂層として、前記に示す特殊な封止
用樹脂組成物を用いるとともに、特定の物性を有するも
の〔封止用樹脂層(α)〕を用いることにより、樹脂封
止作業でボイド発生等の問題なく良好な封止樹脂層を形
成することができる。
【0008】なかでも、上記特殊な封止用樹脂組成物に
おいて、(c)成分の含有割合を特定の割合に設定する
ことにより、配線回路基板と半導体素子との空隙の樹脂
封止をより一層良好に行うことができ、しかも良好な封
止樹脂層を形成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を詳しく説明す
る。
【0010】本発明の半導体装置の製法では、その製造
時に、従来にはなかった形態の封止用樹脂層付遮蔽板が
用いられる。この封止用樹脂層付遮蔽板を用いることに
より、従来煩雑であった製造工程が短縮され一工程で行
うことが可能となる。
【0011】上記封止用樹脂層付遮蔽板は、例えば、遮
蔽板の片面全面に接着剤層が形成され、その接着剤層を
介して封止用樹脂(アンダーフィル樹脂)層が部分的に
形成されたものである。
【0012】上記遮蔽板の材料としては、アルミニウム
およびアルミニウム合金板、銅および銅合金板、鉄等の
金属板があげられる。一般に、軽量,高熱伝導,耐腐食
性という観点からアルミニウム板が好適に用いられる。
【0013】上記アンダーフィル樹脂層は、例えば、そ
の封止硬化物の特性から下記に示す封止用樹脂組成物
(A)を用いて形成することが好ましい。
【0014】上記封止用樹脂組成物(A)は、特定のエ
ポキシ樹脂(a成分)と、ノボラック型フェノール樹脂
(b成分)と、特定のシリカ粉末と(c成分)を用いて
得られるものであり、常温で固体を示するものが好まし
い。上記常温とは、具体的に、20〜50℃の範囲をい
う。
【0015】上記特定のエポキシ樹脂(a成分)として
は、結晶性エポキシ樹脂、常温で固体の2官能エポキシ
樹脂があげられ、具体的には、低溶融粘度という観点か
ら、下記の一般式(1),式(2),式(3)で表され
る構造のエポキシ樹脂があげられる。これらは単独でも
しくは2種以上併せて用いられる。
【0016】
【化1】
【0017】
【化2】
【0018】
【化3】
【0019】上記式(1)〜(3)で表される構造のエ
ポキシ樹脂において、特にエポキシ当量150〜230
g/eqで、融点60〜160℃のものを用いることが
好ましい。
【0020】上記特定のエポキシ樹脂(a成分)ととも
に用いられるノボラック型フェノール樹脂(b成分)
は、特に限定するものではなく通常用いられているもの
が用いられるが、そのなかでも低粘度のものを用いるこ
とが望ましい。そして、上記ノボラック型フェノール樹
脂として、水酸基当量が80〜120g/eqで、軟化
点が80℃以下のものを用いることが好ましい。より好
ましくは、水酸基当量90〜110g/eqで、軟化点
50〜70℃である。特に好ましくは水酸基当量100
〜110g/eqで、軟化点55〜65℃である。
【0021】上記特定のエポキシ樹脂(a成分)とノボ
ラック型フェノール樹脂(b成分)の配合割合は、上記
エポキシ樹脂中のエポキシ基1当量に対してノボラック
型フェノール樹脂中の水酸基当量を0.5〜1.6の範
囲に設定することが好ましい。より好ましくは0.8〜
1.2の範囲に設定することである。
【0022】上記a成分およびb成分とともに用いられ
る特定のシリカ粉末(c成分)は、球状の溶融シリカ粉
末である。そして、上記溶融シリカ粉末(c成分)とし
ては、平均粒径が3〜20μmのものを用いることが好
ましく、特に好ましくは5〜13μmである。ととも
に、最大粒径が30μm以下のものを用いる必要があ
る。特に好ましくは最大粒径が15〜25μmである。
すなわち、最大粒径が30μmを超えると、図2〜図9
に示すような構造において、半導体素子3とドーターボ
ード1との空隙間、および球状バンプ8が連続して並ぶ
場合、その間にシリカ粉末が、つまり、樹脂組成物が充
填できなくなるケースが発生する。また、封止用樹脂組
成物(A)を製造する場合、エポキシ樹脂,フェノール
樹脂の溶融状態でシリカ粉末を分散させるが、この後、
常温,冷却までに、シリカ粉末が沈降して成分が不均一
となるからである。また、このような観点から、この特
定のシリカ粉末(c成分)の粒径は、配線回路基板と、
この基板に搭載された半導体素子間の空隙〔封止用樹脂
組成物(A)を用いて樹脂封止される空隙〕の距離の1
/2以下に設定することが好ましい。より好ましくは1
/10〜1/5である。すなわち、粒径を1/2以下に
設定することにより、上記配線回路基板と半導体素子間
の空隙への溶融状態の封止用樹脂組成物(A)の充填時
に、シリカ粉末の詰まりによる未充填,ボイド等が生じ
ず良好になされるようになるからである。
【0023】上記特定のシリカ粉末(c成分)の含有量
は、封止用樹脂組成物(A)全体の50重量%以上80
重量%未満の範囲に設定することが好ましい。特に好ま
しくは60〜75重量%である。すなわち、シリカ粉末
(c成分)の含有量が50重量%未満では、封止用樹脂
組成物(A)の線膨張係数が、図2〜図9に示す半導体
素子3とドーターボード1,球状バンプ8を大きく上回
り、ストレスから剥離が生じてしまう。また、80重量
%以上では、封止用樹脂の溶融粘度が高くなることか
ら、充填性が悪くなるからである。
【0024】上記アンダーフィル樹脂層形成材料である
封止用樹脂組成物(A)には、上記a〜c成分以外に、
必要に応じて、シリコーン化合物(側鎖エチレングライ
コールタイプジメチルシロキサン等)等の低応力化剤、
難燃剤、ポリエチレン、カルナバ等のワックス、シラン
カップリング剤(γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン等)等のカップリング剤等を適宜に配合しても
よい。
【0025】上記難燃剤としては、ブロム化エポキシ樹
脂等があげられ、これに三酸化二アンチモン等の難燃助
剤等が用いられる。
【0026】本発明に用いられる封止用樹脂組成物
(A)は、例えばつぎのようにして得られる。すなわ
ち、前記a成分、b成分およびc成分を外部より加熱可
能な金属容器の中で150℃で30分〜1時間混合し、
120℃に温度を下げた後、反応性調整のための触媒を
添加し、均一混合する。ついで、上記均一混合した後圧
延シート化し、これを所望の形状に打ち抜いてペレット
化することにより得られる。
【0027】上記反応性調整のために配合される触媒と
しては、特に限定するものではなく従来から硬化促進剤
として用いられるものがあげられる。例えば、トリフェ
ニルホスフィン、テトラフェニルホスフェート、テトラ
フェニルボレート、2−メチルイミダゾール等があげら
れる。
【0028】上記各成分の混合およびペレットの作製方
法については上記方法に限定するものではなく、例え
ば、上記混合においては、2軸ロール、3軸ロール等を
用いることも可能である。また、上記ペレットの作製方
法についても、シート状にした後に打ち抜く以外に、注
型法等の方法を用いることができる。
【0029】上記ペレットの形状については、特に限定
するものではないが、後述の封止用樹脂層付遮蔽板の使
用対象物である半導体素子搭載基板の形態等を考慮し
て、四角枠形状に設定することが好ましい。
【0030】本発明の半導体装置の製法に用いられる封
止用樹脂層付遮蔽板は、例えば、所定の大きさの遮蔽板
の片面に、接着剤層を形成し、この接着剤層を介して四
角枠形状のアンダーフィル樹脂を積層することにより、
図1(a)および(b)に示すような封止用樹脂層付遮
蔽板15が得られる。図1において、12は遮蔽板、1
3は接着剤層、14は封止用樹脂(アンダーフィル樹
脂)層である。
【0031】上記接着剤層13の形成方法としては、例
えば、エポキシ樹脂系フィルム状接着剤を遮蔽板に張り
付けることにより形成する方法があげられる。
【0032】また、上記封止用樹脂層付遮蔽板15に
は、接着剤層13が設けられているが、特にこの構成に
限定するものではなく、必ずしもこの接着剤層13を設
ける必要はない。例えば、上記接着剤層13を設けず、
遮蔽板12に、直接、液状,ペレット状のアンダーフィ
ル樹脂形成材料を所定の形状(四角枠形状等)にパター
ン塗工することにより、アンダーフィル樹脂層14を形
成してもよい。好適には、モジュール製造工程上、接着
剤層13のタック性を利用し、アンダーフィル樹脂が遮
蔽板に固定できるという観点から、接着剤層13を設け
ることが好ましい。
【0033】このように、本発明の封止用樹脂層付遮蔽
板15は、その一例として、図1に示すように、遮蔽板
12の片面全面に接着剤層13が形成され、この接着剤
層13を介して遮蔽板12の周辺に沿うように、四角枠
形状の封止用樹脂(アンダーフィル樹脂)層14が形成
されている。そして、上記遮蔽板12と四角枠形状のア
ンダーフィル樹脂層14により中央部に、凹部16が形
成されている。この凹部16の深さ、大きさ、そして、
アンダーフィル樹脂層14の厚みおよび大きさは、積重
対象となる基板に搭載された半導体素子の厚みに球状バ
ンプを加えたものと同等、もしくは+1〜−0.5mm
に、好適には±0〜−0.1mmに設定される。具体的
には、遮蔽板12の厚みは、0.1〜20mmに、好適
には1〜3mmに設定される。また、大きさは、使用さ
れる半導体素子サイズに対して+0.1〜+20mm
に、好適には+1〜+5mmに設定される。そして、接
着剤層13の厚みは、0.005〜3mmに、好適には
0.005〜0.5mmに設定される。さらに、アンダ
ーフィル樹脂層14の厚みは、0.2〜6mmに、好適
には0.5〜4mmに設定される。
【0034】本発明の半導体装置は、例えばつぎのよう
にして製造される。すなわち、まず、上記のようにして
封止用樹脂層付遮蔽板を形成する(図1参照)。一方、
図2に示すように、内部配線が設けられ、下面に複数の
球状バンプ8が設けられたドーターボード1の他面に、
上記内部配線とそれ自体の球状電極部2とを当接して、
好ましくは加熱することにより半導体素子3を実装する
(フリップチップ実装)。そして、図3に示すように、
このフリップチップ実装されたドーターボード1の半導
体素子3搭載面に、上記封止用樹脂層付遮蔽板15の凹
部16に上記半導体素子3を対峙させた状態で上記封止
用樹脂層付遮蔽板15をドーターボード1に載置する。
ついで、全体を加熱することにより、アンダーフィル樹
脂層14を溶融し、溶融状態にして、毛管現象を利用し
て半導体素子3とドーターボード1との空隙内に、溶融
状態のアンダーフィル樹脂を充填し硬化させることによ
り空隙を樹脂封止する。このようにして、図4に示すよ
うな半導体装置を製造する。図4において、17はアン
ダーフィル樹脂により形成された封止樹脂層である。
【0035】上記アンダーフィル樹脂層14を溶融状態
にする際の加熱温度としては、半導体素子3およびドー
ターボード1の劣化、球状バンプ8の溶融温度およひ劣
化等を考慮して100〜250℃の範囲に、さらに好適
には130〜150℃に設定することが好ましい。そし
て、加熱方法としては、赤外線リフロー炉,乾燥機,温
風機,熱板等があげられる。
【0036】上記のようにして製造された半導体装置に
おいて、半導体素子3の大きさは、通常、幅5〜20m
m×長さ5〜20mm×厚み0.1〜1.0mmに設定
される。より好適なのは幅8〜18mm×長さ8〜18
mm×厚み0.3〜0.8mmである。また、半導体素
子3を搭載する配線回路が形成されたドーターボード1
の大きさは、通常、幅10〜70mm×長さ10〜70
mm×厚み0.05〜3.0mmに設定される。より好
適なのは幅15〜50mm×長さ15〜50mm×厚み
0.1〜2.0mmである。そして、溶融したアンダー
フィル樹脂が充填される、半導体素子3とドーターボー
ド1との間の空隙の距離は、通常、10〜150μmで
ある。特に、上記両者間の距離は、30〜100μmに
設定することが好ましい。
【0037】上記封止用樹脂層付遮蔽板15に形成され
たアンダーフィル樹脂層(封止用樹脂層)14として、
そのペレット(アンダーフィル樹脂層14部分)密度が
真密度に対して99%以上〔特性(x)〕でなければな
らない。すなわち、ペレット密度が真密度に対して99
%以上という高真密度に設定することにより、ペレット
内部の空気が硬化物に持ち込まれ、この空気がボイドを
形成する原因となることを防止することが可能となるか
らである。なお、上記ペレット密度(%)は下記の式に
て算出される値である。
【0038】
【数1】ペレット密度(%)=〔(ペレットの比重)/
(硬化物の比重)〕×100
【0039】さらに、上記アンダーフィル樹脂層(封止
用樹脂層)14としては、下記の特性(y)を有する必
要がある。すなわち、上記アンダーフィル樹脂層14の
形成材料である封止用樹脂組成物を用い、上記方法に従
って断面積1mm×2mmの角柱状ペレットを作製す
る。そして、上記角柱状ペレットを150℃で10分間
加熱溶融し、50μmの空隙を有する2枚の鏡面ガラス
板間に溶融侵入させ、その際の侵入距離が15mm以上
となる特性〔特性(y)〕を有する必要がある。より好
ましくは侵入距離が18mm以上である。また、上記ア
ンダーフィル樹脂を用いて封止することにより形成され
た封止樹脂層17、すなわち、アンダーフィル樹脂とし
ては、各使用温度での溶融粘度が1〜100pois
e、ゲルタイムが150℃において0.5〜22分間、
その硬化物としては、線膨脹係数が17〜40ppm/
℃であることが好ましい。特に好ましくは溶融粘度が1
〜30poise、ゲルタイムが150℃において0.
5〜15分間、線膨脹係数が22〜30ppm/℃であ
る。これは、界面ジョイントである半田の線膨張係数に
界面封止樹脂の線膨張係数を合わせることが応力集中を
無くし導通信頼性を向上させることによるものである。
すなわち、溶融粘度が上記範囲内に設定されることによ
り、半導体素子3,ドーターボード1および球状バンプ
8間の空隙への充填が容易となる。また、ゲルタイムが
上記範囲内に設定されることにより、上記と同様、半導
体素子3,ドーターボード1および球状バンプ8間の空
隙への充填が容易となる。さらに、線膨脹係数が上記範
囲内に設定されることにより、半導体素子3,ドーター
ボード1および球状バンプ8にもたらすそれぞれの熱に
よる発生応力が低減される。なお、上記溶融粘度は、コ
ーンプレート粘度計により測定し、上記ゲルタイムは、
熱板キャビティー法にて測定した。また、線膨張係数
は、熱機械分析(Thermal Mechanical Analysis :TM
A)により測定した。
【0040】このようにして得られた半導体装置は、例
えば、図5に示すように、ドーターボード1の下面に形
成された複数の球状バンプ8を介して、マザーボード7
に搭載してサーフェスマウントアレイ構造をとるような
形態の構成部品として用いられる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明は、遮蔽板の片面
に半導体素子に対応する対応部分を残すように、前記の
特殊な封止用樹脂層を部分的に形成して封止用樹脂層付
遮蔽板を形成する。そして、上記封止用樹脂層付遮蔽板
の上記対応部分に、半導体素子搭載基板の半導体素子を
対峙させた状態で上記封止用樹脂層付遮蔽板と半導体素
子搭載基板とを重ね合わせ、加熱することにより、上記
配線回路基板と半導体素子との空隙に、溶融状態の封止
用樹脂を充填し硬化させて上記基板と半導体素子との空
隙を樹脂封止するものである。このため、半導体素子の
実装済み基板と素子により形成された空隙の樹脂封止工
程と、遮蔽板の積重工程が一回の製造工程で行うことが
可能となり、製造工程全体の省力化が実現する。したが
って、半導体装置の低コスト化が図れる。そして、上記
封止用樹脂層付遮蔽板に形成される封止用樹脂層が、特
に前記(a)〜(c)成分を含有する常温で固体の特定
の封止用樹脂組成物により形成された前記特定の特性を
有する特殊な層であることから、樹脂封止作業でボイド
発生等の問題なく良好な封止樹脂層を形成することがで
きる。
【0042】そして、上記封止用樹脂層付遮蔽板におけ
る特殊な封止用樹脂層において、これを形成する封止用
樹脂組成物中の(c)成分の含有割合が特定範囲に設定
することにより、配線回路基板と半導体素子との空隙を
樹脂封止することが、一層作業性よく行うことができ、
しかも良好な封止樹脂層を形成することができる。
【0043】つぎに、本発明を実施例に基づいて説明す
る。
【0044】まず、実施例に先立って、下記に示す各成
分を準備した。
【0045】〔エポキシ樹脂a1〕下記の式(4)で表
される構造のビフェニル型エポキシ樹脂である。
【0046】
【化4】
【0047】〔エポキシ樹脂a2〕下記の式(5)で表
される構造のエポキシ樹脂である。
【0048】
【化5】
【0049】〔エポキシ樹脂a3〕下記の式(6)で表
される構造のビフェニル型エポキシ樹脂である。
【0050】
【化6】
【0051】〔硬化剤b1〕ノボラック型フェノール樹
脂(水酸基当量:104g/eq、軟化点59℃)であ
る。
【0052】〔シリカ粉末c1〜c4〕下記の表1に示
す球状溶融シリカ粉末である。
【0053】
【表1】
【0054】〔触媒d1〕トリフェニルホスフィンであ
る。
【0055】〔触媒d2〕テトラフェニルホスフェート
およびテトラフェニルボレートの混合物(モル混合比1
/1)である。
【0056】〔難燃剤〕ブロム化エポキシフェノールノ
ボラックである。
【0057】〔難燃助剤〕三酸化二アンチモンである。
【0058】〔ワックス〕ポリエチレンである。
【0059】〔シリコーン化合物〕側鎖エチレングライ
コールタイプジメチルシロキサンである。
【0060】〔カップリング剤〕γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシランである。
【0061】〔樹脂組成物の作製〕上記各成分を用い、
下記の表2〜表4に示す割合で各成分を混合し、アンダ
ーフィル樹脂層形成材料である樹脂組成物を作製した。
【0062】また、上記樹脂組成物を加熱溶融して硬化
(条件:150℃×20分+175℃×300分)する
ことによりその硬化物の線膨脹係数を熱機械分析(TM
A)により測定した。また、それぞれの溶融粘度および
ゲルタイムを前述の方法に従って測定した。さらに、上
記各成分を用い、断面積1mm×2mm×長さ20mm
の角柱状ペレットを作製した。つぎに、上記角柱状ペレ
ットを150℃で10分間加熱溶融し、スペーサーを用
いて50μmの空隙が形成された2枚の鏡面ガラス板間
に侵入させて、その侵入距離を測定した。これらの結果
を下記の表2〜表4に併せて示した。
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】
【実施例1〜24】ついで、上記各樹脂組成物を用い、
これを直接シート化し、冷却後打ち抜くことにより所定
の大きさの正方形の四角枠形状ペレットを作製した。そ
して、上記正方形の四角枠形状のペレットの大きさおよ
び厚みは後記の表5〜表7に示した。なお、上記四角枠
形状ペレット密度は、いずれも真密度に対して99%以
上であった。
【0067】そして、所定の大きさのアルミニウム板
に、エポキシ樹脂系フィルム状接着剤層(厚み25μ
m)を介して上記四角枠形状のペレットを張り付けるこ
とにより、アンダーフィル樹脂層付遮蔽板を作製した
(図1参照)。なお、上記アルミニウム板(アルミ板)
の大きさおよび厚みは後記の表5〜表7に示した。
【0068】
【表5】
【0069】
【表6】
【0070】
【表7】
【0071】このようにして得られた各実施例および比
較例のアンダーフィル樹脂層付遮蔽板を用い、つぎのよ
うにして充填効果確認用の半導体装置に似せたサンプル
品を製造した。これは、まず、厚み0.37mmの3種
類のサイズ(5×5mm、10×10mm、15×15
mm)のシリコンチップを準備した。ついで、図10
(a)および(b)に示すように、長さ50μmのスペ
ーサー20を介して、上記シリコンチップ22をガラス
板21(大きさ:22×22mm)上にフェースダウン
で接合搭載し、ヒーターにより封止温度である150℃
まで加熱した。この状態のまま、図11に示すように、
シリコンチップ22とアンダーフィル樹脂層形成面とが
対峙するよう、上記アンダーフィル樹脂層付遮蔽板23
を、ガラス板21に載置した。つぎに、遮蔽板23の上
部から200gの荷重をかけてその状態で静置し、溶融
したアンダーフィル樹脂をガラス板21とシリコンチッ
プ22との空隙に充填させた。10分後に、このサンプ
ルをヒーターから離して、アンダーフィル樹脂の空隙内
への浸透状態および形成された封止樹脂層のボイドの有
無をガラス板21面から目視により確認した。その結
果、完全に空隙内に充填されボイドの形成が確認されな
かったものを○、ボイドの形成が確認されたものを×と
して表示し、下記の表8〜表10に示した。
【0072】
【表8】
【0073】
【表9】
【0074】
【表10】
【0075】上記表8〜表10の結果から、全ての実施
例品は、半導体素子とガラス板との空隙内に良好に充填
が行われ、ボイド形成の跡も見られなかった。このこと
から、空隙への封止樹脂の充填およびアルミニウム板の
積重を一工程で行ったにもかかわらず、空隙の樹脂封止
作業が良好に行われたことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の封止用樹脂層付遮蔽板を示す
斜視図であり、(b)はその断面図である。
【図2】本発明の半導体装置の製造工程を示す説明断面
図である。
【図3】本発明の半導体装置の製造工程を示す説明断面
図である。
【図4】本発明の半導体装置を示す断面図である。
【図5】本発明の半導体装置をマザーボードに搭載した
状態を示す断面図である。
【図6】従来の半導体装置の製造工程を示す説明断面図
である。
【図7】従来の半導体装置の製造工程を示す説明断面図
である。
【図8】従来の半導体装置を示す断面図である。
【図9】従来の半導体装置をマザーボードに搭載した状
態を示す断面図である。
【図10】(a)は実施例の充填効果確認用サンプル品
として用いられる構成部品を示す側面図であり、(b)
はその平面図である。
【図11】上記実施例の充填効果確認用サンプル品の製
造工程を示す説明断面図である。
【符号の説明】
1 ドーターボード 2 球状電極部 3 半導体素子 14 封止用樹脂層 15 封止用樹脂層付遮蔽板 16 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 63/00 NJS (72)発明者 桑村 誠 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 首藤 伸一朗 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線回路基板の配線電極に、半導体素子
    の電極部を当接して上記基板に半導体素子を搭載する工
    程と、遮蔽板の片面に上記半導体素子に対応する対応部
    分を残すように下記の封止用樹脂層(α)を部分的に形
    成して封止用樹脂層付遮蔽板を形成する工程と、上記封
    止用樹脂層付遮蔽板の上記対応部分に、半導体素子搭載
    基板の半導体素子を対峙させた状態で上記封止用樹脂層
    付遮蔽板と半導体素子搭載基板とを重ね合わせる工程
    と、全体を加熱して、上記配線回路基板と半導体素子と
    の空隙に、溶融状態の封止用樹脂を充填し硬化させて上
    記基板と半導体素子との空隙を樹脂封止する工程とを備
    えたことを特徴とする半導体装置の製法。 (α)下記の封止用樹脂組成物(A)により形成され、
    かつ下記の特性(x)および(y)を備えた封止用樹脂
    層。 (A)下記の(a)〜(c)成分を含有する封止用樹脂
    組成物。 (a)結晶性エポキシ樹脂および常温で固体の2官能エ
    ポキシ樹脂の少なくとも一方。 (b)ノボラック型フェノール樹脂。 (c)最大粒径が30μm以下に設定された溶融シリカ
    粉末。 (x)ペレット密度が真密度に対して99%以上。 (y)断面積1mm×2mmの角柱状ペレットを150
    ℃で10分間加熱溶融し、50μmの空隙を有する2枚
    の鏡面ガラス板間に侵入させた際の侵入距離が15mm
    以上。
  2. 【請求項2】 上記封止用樹脂組成物(A)中の(c)
    成分の含有割合が封止用樹脂組成物全体の50重量%以
    上80重量%未満の範囲に設定されている請求項1記載
    の半導体装置の製法。
  3. 【請求項3】 配線回路基板の配線電極面に、それ自体
    の電極層を介して半導体素子が搭載され、上記半導体素
    子上面に遮蔽板が積重され、上記配線回路基板と半導体
    素子との空隙に封止樹脂層が形成されていることを特徴
    とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 遮蔽板の片面に、下記の封止用樹脂層
    (α)が部分的に形成されてなる封止用樹脂層付遮蔽
    板。 (α)下記の封止用樹脂組成物(A)により形成され、
    かつ下記の特性(x)および(y)を備えた封止用樹脂
    層。 (A)下記の(a)〜(c)成分を含有する封止用樹脂
    組成物。 (a)結晶性エポキシ樹脂および常温で固体の2官能エ
    ポキシ樹脂の少なくとも一方。 (b)ノボラック型フェノール樹脂。 (c)最大粒径が30μm以下に設定された溶融シリカ
    粉末。 (x)ペレット密度が真密度に対して99%以上。 (y)断面積1mm×2mmの角柱状ペレットを150
    ℃で10分間加熱溶融し、50μmの空隙を有する2枚
    の鏡面ガラス板間に侵入させた際の侵入距離が15mm
    以上。
  5. 【請求項5】 遮蔽板と封止用樹脂層との間に、接着フ
    ィルム層が設けられている請求項4記載の封止用樹脂層
    付遮蔽板。
JP8074245A 1996-03-28 1996-03-28 半導体装置の製法および半導体装置ならびにそれに用いられる封止用樹脂層付遮蔽板 Pending JPH09266221A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6027812A (en) * 1997-01-24 2000-02-22 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Encapsulant of crystalline epoxy resin and phenolic resin-crystalline epoxy resin reaction product
JP2014091744A (ja) * 2012-10-31 2014-05-19 3M Innovative Properties Co アンダーフィル組成物、半導体装置およびその製造方法

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