JPH09267159A - 連続鋳造設備のロール間隔測定方法 - Google Patents

連続鋳造設備のロール間隔測定方法

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JPH09267159A
JPH09267159A JP7739096A JP7739096A JPH09267159A JP H09267159 A JPH09267159 A JP H09267159A JP 7739096 A JP7739096 A JP 7739096A JP 7739096 A JP7739096 A JP 7739096A JP H09267159 A JPH09267159 A JP H09267159A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業効率がよく、経済性に優れた連続鋳造設
備のロール間隔測定方法を提供する。 【解決手段】 ダミーバー8に搭載された距離センサ2
A(図示しない2B)、距離センサ2A(図示しない2
B)が検出した距離情報に基づいてロール群9の全ての
ロール対La、Lb間のロール間隔を算出する連続鋳造
設備のロール間隔測定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は連続鋳造設備のロ
ール間隔測定方法に係り、特に鋳片の移送に先行して移
送するダミーバーに設けた距離センサが検出する距離情
報に基づいてダミーバーが傾斜した場合にも、真のロー
ル間隔を算出する連続鋳造設備のロール間隔測定方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造の操業に際しては、鋳型から引
き抜かれる鋳片を挟持して所定経路に沿って移送するロ
ール群の鋳片の厚み方向に対向して配置されるロール対
のロール間隔を適正に保つロール管理が最重点課題の一
つである。
【0003】連続鋳造設備には、鋳型からの鋳片の引抜
き経路に沿って、内側ロール群および外側ロール群が対
向して併設されており、これらロール群の対向するロー
ル間隔が所定の範囲に保たれていない場合、製品として
得られる鋳片に形状不良、内部割れ等の種々の不都合が
生じる。また、ロール間隔の異常が検出されずに放置さ
れる場合には、異常が生じているロール対に近接する他
のロール対の負荷が増大し、近接するロール対にも異常
が誘発されて操業停止を招く場合ある。
【0004】このように、連続鋳造設備の操業において
は、各ロール対のロール間隔の管理が重要となるが、配
置されるロール対の数は数十から数百となるので、おの
おののロール対のロール間隔を常に管理することは工数
ならびに費用の面から容易でない。そこで、連続鋳造の
操業に先立ち、鋳型の擬似底として挿入されるダミーバ
ーを用いてロール間隔の管理をするロール間隔測定装置
が従来から知られている。従来のロール間隔測定装置
は、例えば本願出願人が特開平4−15510号公報に
開示したように、ダミーバーにロール間隔測定装置を配
設し、ダミーバーが各ロール対を通過する毎にロール間
隔測定装置でロール間隔を検出するよう構成されたもの
がある。
【0005】図10に特開平4−015510号公報の
ロール間隔測定装置の実施例を示す。図10において、
ダミーバー31にボルトナット37で取付けられたロー
ル間隔測定装置30は、上下方向に突出したシリンダ3
2a、32bを備え、シリンダ32a、32bの先端に
検出ヘッド33a、33bが設けられている。シリンダ
32a、32bはスプリング34a(および図示しない
34b)により上下突出方向に付勢されており、ダミー
バー31の移送時に検出ヘッド33a、33bがそれぞ
れ、上側ロールLa、下側ロールLbの外周に接触して
押付けられ、押付け力が付与されるよう構成される。
【0006】また、ロール間隔測定装置30には、変位
計35a(および図示しない35b)が内蔵され、変位
検出ロッド36a(および図示しない36b)をシリン
ダ32a、32bと接続し、上側ロールLa、下側ロー
ルLbの外周により押付けられて生じるシリンダ32
a、32bの上下方向の変位量を変位計35a(および
図示しない35b)で検出可能とし、変位計35a(お
よび図示しない35b)で検出した変位量に基づいてロ
ール間隔測定装置30の基準位置から検出ヘッド33
a、33bの先端(ロールLa、ロールLbの外周)ま
での距離が測定できるよう構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平4−15510
号公報に開示されたロール間隔測定装置は、図11の対
向した一対のロール間隔測定の説明図に示すように、ロ
ール対の上側ロールLaと下側ロールLbの中心を結ぶ
中心線Yと、ダミーバー31の移送方向の中心線Cが垂
直の関係にある(a)図の場合には、図10に示す検出
ヘッド33a、33bを介してロール間隔測定装置30
が検出する変位量は、真のロール間隔に対応した値とな
るが、ダミーバー31が傾斜し、移送方向の中心線CA
が中心線Cから傾斜角θを有する(b)図の場合には、
検出ヘッド33a、33bを介してロール間隔測定装置
30が検出する変位量は、真のロール間隔に対応した値
にならない課題がある。なお、ダミーバー31が複数の
ロール対で構成された経路を移送される時、(b)図の
ような傾斜角θを有する状態で移送されることが多い。
【0008】図11は、ダミーバー31が移送方向に対
して上下に傾斜角θを有する場合の課題であるが、同様
にしてダミーバー31がダミーバー31の長手軸廻りに
傾斜した場合、またはダミーバー31の移送方向に対し
て斜行した場合にもロール間隔測定装置30が検出する
変位量は、真のロール間隔に対応した値にならない課題
がある。
【0009】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その第1目的はダミーバーがダミーバ
ーの長手軸廻りに傾斜しても真のロール間隔を算出する
ことができる連続鋳造設備のロール間隔測定方法を提供
することにある。
【0010】また、第2の目的はダミーバーが移送方向
に対して斜行し、且つ長手軸廻りに傾斜しても真のロー
ル間隔を算出することができる連続鋳造設備のロール間
隔測定方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に係る連続鋳造設備のロール間隔測定方法は、
鋳型から引き抜かれる鋳片を挟持して所定経路に沿って
移送する上下方向に対向した複数のロール対におけるロ
ール間隔を、鋳片に先行して移送されるダミーバーの上
下に、ダミーバー幅方向に所定間隔で配置した複数の距
離センサが検出すーの上下に、ダミーバー幅方向に所定
間隔で配置した複数の距離センサが検出するロール対ま
での距離に基づいて演算する連続鋳造設備のロール間隔
測定方法において、ダミーバーが長手軸廻りに傾斜した
場合にも、以下のステップで真のロール間隔を測定する
ことを特徴とする。 ステップ1:ダミーバーに配置された距離センサの距離
センサ間隔(S)を記憶する。 ステップ2:上下に対向したそれぞれの距離センサで任
意のロール対の上側ロール、および下側ロールまでの距
離情報(JXU、JXD)を所定タイミングで連続して検出
し、検出した距離情報(JXU、JXD)を記憶する。 ステップ3:隣合った距離センサが検出した任意のロー
ル対の下側ロール(または、上側ロール)までのそれぞ
れの最小距離情報(JXDM、JYDM)の偏差(ΔJ=J
XDM−JYDM)を距離センサ間隔(S)で除算して傾斜角
(θR)を演算する。 ステップ4:任意の対向した距離センサの一方で検出し
た所定のロール対の下側ロール(または、上側ロール)
までの最小距離情報(JXDM)と、この最小距離情報
(JXDM)を検出した同じタイミングで他方の距離セン
サで検出した所定のロール対の上側ロール(または、下
側ロール)までの距離情報(JXU)との和に傾斜角(θ
R)の余弦値(cosθR)を乗算して真のロール間隔
(L)を算出する。
【0012】請求項1に係る連続鋳造設備のロール間隔
測定方法は、隣合った距離センサが検出した任意のロー
ル対の下側ロール(または、上側ロール)までのそれぞ
れの最小距離情報(JXDM、JYDM)の偏差(ΔJ=J
XDM−JYDM)を距離センサ間隔(S)で除算して傾斜角
(θR)を演算し、続いて任意の対向した距離センサの
一方で検出した所定のロール対の下側ロール(または、
上側ロール)までの最小距離情報(JXDM)と、この最
小距離情報(JXDM)を検出した同じタイミングで他方
の距離センサで検出した所定のロール対の上側ロール
(または、下側ロール)までの距離情報(JXU)との和
に傾斜角(θR)の余弦値(cosθR)を乗算して真の
ロール間隔(L)を算出することができるので、ダミー
バーが長手軸廻りに傾斜して移送される場合でも、傾斜
角(θR)を補正して任意のロール対の上側ロールと下
側ロールのロール間隔を正確に算出し、ロール間隔が正
常か否かを判定することができる。
【0013】請求項2に係る連続鋳造設備のロール間隔
測定方法は、鋳型から引き抜かれる鋳片を挟持して所定
経路に沿って移送する複数のロール対のロール間隔を、
前記鋳片に先行して移送されるダミーバーの上下に対向
させ、ダミーバー幅方向に所定間隔で配置した複数の距
離センサで検出した前記ロール対までの距離情報に基づ
いて演算する連続鋳造設備のロール間隔測定方法におい
て、ダミーバーが移送方向に対して斜行(ロール軸に対
し傾斜角δ)し、且つ長手軸廻りに傾斜(傾斜角θR
した場合にも、以下のステップで真のロール間隔を測定
することを特徴とする。 ステップ1:ダミーバーに配置された距離センサの距離
センサ間隔(S)、およびロールキャビティに配列され
るN番目とN+1番目のロール設置設計ピッチ(P)を
記憶する。 ステップ2:隣り合った距離センサが任意のロール対の
上側ロール(または、下側ロール)までのそれぞれの最
小距離情報(JXUM、JYUM)を検出した時間差(to)
を算出する。 ステップ3:隣り合った距離センサのいずれか一方が、
N番目とN+1番目のロールの最小距離情報(JXUM
を検出したロール間時間差(T)を算出する。 ステップ4:ロール設置設計ピッチ(P)とロール間時
間差(T)の比を演算してダミーバーの移送速度(V)
を演算する。 ステップ5:ダミーバーの移送速度(V)に時間差(t
o)を乗算し、隣り合った距離センサの一方が最小距離
情報(JXUM)を検出した時の他方の距離センサが最小
距離情報(JYUM)を検出するダミーバーまでの距離
(X)を算出する。 ステップ6:距離センサ間隔(S)および距離(X)か
ら斜行するダミーバーの傾斜角δを算出し、距離センサ
間隔(S)と傾斜角δの余弦値(cosδ)から仮想セ
ンサ間隔(SA)を演算する。 ステップ7:ステップ2で検出したそれぞれの最小距離
情報(JXUM、JYUM)の偏差を仮想センサ間隔(SA
で除算してダミーバーの長手軸廻りの傾斜角(θR)を
演算する。 ステップ8:任意の対向した距離センサの一方で検出し
た所定のロール対の上側ロール(または、下側ロール)
までの最小距離情報(JXUM)と、この最小距離情報
(JXUM)を検出した同じタイミングで他方の距離セン
サで検出した所定のロール対の下側ロール(または、上
側ロール)までの距離情報(JXD)との和に傾斜角(θ
R)の余弦値(cosθR)を乗算して真のロール間隔
(L)を算出する。
【0014】請求項2に係る連続鋳造設備のロール間隔
測定方法は、N番目とN+1番目のロールの最小距離情
報(JXUM)を検出したロール間時間差(T)と、ロー
ル設置設計ピッチ(P)からダミーバーの移送速度
(V)を算出し、隣り合う距離センサが最小情報(J
XUM、JYUM)を検出した時間差(to)と、移送速度
(V)から距離(X)を演算し、距離センサ間隔(S)
と距離(X)からダミーバーの移送方向に対する斜行
(傾斜角δ)を算出することができる。続いて、算出し
た傾斜角δと距離センサ間隔(S)から仮想センサ間隔
(SA)を求め、隣り合った距離センサが検出したロー
ル対の上側ロールまでのそれぞれの最小距離情報(J
XUM、JYUM)の偏差を仮想センサ間隔(SA)で除算し
てダミーバーの長手軸廻りの傾斜角(θR)を演算した
後、対向した距離センサの一方で検出した上側ロールま
での最小距離情報(JXUM)と、この最小距離情報(J
XUM)を検出した同じタイミングで他方の距離センサが
検出した下側ロールまでの距離情報(JXD)の和と、傾
斜角(θR)の余弦値(cosθR)を乗算して真のロー
ル間隔(L)を算出することができるので、ダミーバー
が移送方向に対して斜行(傾斜角δ)し、且つ長手軸廻
りに傾斜(傾斜角θR)した場合にも、傾斜角(δ)お
よび傾斜角(θR)を補正して任意のロール対の上側ロ
ールと下側ロールのロール間隔を正確に算出することが
できる。
【0015】請求項3に係る連続鋳造設備のロール間隔
測定方法は、移送速度(V)に代え、予め設定したロー
ル対の駆動ロールの回転速度(VX)を適用したことを
特徴とする。
【0016】ダミーバーの移送速度(V)に代え、予め
設定したロール対の駆動ロールの回転速度(VX)を適
用したので、移動速度(V)の演算過程を省略すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。なお、この発明は、鋳型か
ら引き抜かれる鋳片を挟持して所定経路に沿って移送す
る複数のロール対のロール間隔を、ダミーバーに配置し
た距離センサで検出したロール対までの距離情報に基づ
いて算出し、ダミーバーが長手軸廻りに傾斜したり、ま
たはダミーバーが移送方向に対して斜行し、且つ長手軸
廻りに傾斜しても真のロール間隔を測定することができ
る連続鋳造設備のロール間隔測定方法を提供するもので
ある。
【0018】図1はこの発明に係る連続鋳造設備のロー
ル間隔測定方法を適用する連続鋳造設備の一実施例全体
構成図である。図1において、連続鋳造設備は、ダミー
バー8、ロール群9、ダミーバー8に搭載された距離セ
ンサ2A(図示しない2B)、距離センサ2A(図示し
ない2B)が検出した距離情報に基づいてロール群9の
全てのロール対La、Lb間のロール間隔を算出するロ
ール間隔測定装置1を備える。
【0019】ダミーバー8は、鋳型から引き抜かれる鋳
片を挟持して所定経路に沿って移送する複数のロール対
間を鋳片に先行して試験的に移送するためのものであ
り、移送方向に所定の間隔で複数の屈曲節8a、8b、
…、8iを備え、複数の対向する上側ロールLa、下側
ロールLbで構成したロール群9の経路内を移送され
る。
【0020】距離センサ2Aは、ダミーバー8の上側に
上側ロールLaまでの距離を検出する距離センサ2AU
と、ダミーバー8の下側に下側ロールLbまでの距離を
検出する距離センサ2ADとを一組としてダミーバー8
の上下に対向して複数組を配置し、ダミーバー8が複数
の対向する上側ロールLa、下側ロールLbで構成され
るロール群9の経路内を移送され、それぞれのロール対
La、Lbを通過する際に、それぞれ上側ロールLa、
下側ロールLbの距離を検出して距離情報を所定のタイ
ミングで連続的に出力する。
【0021】図2はダミーバー上への距離センサ配置図
である。ダミーバー8の所定の位置に、幅方向に複数の
対向した距離センサ2A〜2Cを配置する。距離センサ
2A〜2Cはそれぞれ2個の距離センサ2AU、2AD
2BU、2BD、2CU、2CDを一組としてダミーバー8
の上下に対向して配置し、距離センサ2AU、2BU、2
Uは任意のロール対の上側ロールLaまでの距離、一
方距離センサ2AD、2BD、2CDは任意のロール対の
下側ロールLbまでの距離を検出し、ダミーバー8が全
てのロール対間を経由して移送されると、各距離センサ
から全てのロール対のロールまでの距離を所定のタイミ
ングで連続的に検出して対応する距離情報を出力する。
なお、図2では距離センサ2A〜2Cの3組配置の例を
示したが、2組以上であれば何組でもよい。
【0022】説明を図1に戻し、ロール間隔測定装置1
は、マイクロプロセッサを基本に構成し、データ処理部
11、データ演算部12、データ記憶部13、判定部1
4、表示部15を備え、距離センサ2Aから供給されて
くるアナログの距離情報に基づいてデータ処理、距離デ
ータの演算等を実行し、演算したロール間隔を予め設定
してあるロール間隔の許容値と比較した後、全てのロー
ル対、または許容値を超えたロール対について比較結果
を表示する。なお、距離センサ2Aとロール間隔測定装
置1との距離情報や制御信号の送受信を、例えば無線信
号で行ってリアルタイムで処理するよう構成する。ま
た、ダミーバー8に距離センサ2Aと接続し、制御信号
を記録したデータ記憶媒体(例えば、フロッピーディス
ク)を設け、制御信号で距離センサ2Aの距離情報取り
込みを制御し、距離情報をデータ記憶媒体に一旦保存し
た後、ロール間隔測定装置1を用いてバッチ処理を行う
よう構成してもよい。
【0023】データ処理部11は、送受信ユニット、A
/D変換器、タイミング信号発生器、メモリ等で構成
し、距離センサ2Aから送信されてくるアナログの距離
情報を所定のタイミングで受信し、A/D変換を施して
ディジタルの距離情報(例えば、後述するJXU、JXD
に変換した後、距離情報(JXU、JXD)を一時保存して
データ演算部12に提供する。
【0024】データ演算部12は各種演算機能を備え、
データ処理部11から供給されるディジタルの距離情報
(JXU、JXD)ならびにデータ記憶部13に予め設定さ
れた情報(例えば、距離センサ間隔S、ロール設置設計
ピッチP、ロール回転速度VX等)に基づいて全てのロ
ール対のロール間隔Lを演算し、演算したロール間隔L
を判定部14に供給する。
【0025】判定部14はコンパレータ、メモリを備
え、演算したロール間隔Lと予め設定したロール間隔の
許容値LKとを比較し、ロール間隔Lが許容値LK以内か
否かを判定し、判定信号を表示部15に出力する。な
お、判定信号は全てのロール対についてのロール間隔L
と許容値LKの偏差、または許容値LKを超えるロール対
の偏差で形成する。
【0026】表示部15はディスプレイ、プリンタ、ス
ピーカ等の組合せで構成し、ロール間隔Lが許容値LK
内か否かを可視的ならびに可聴的に表示する。
【0027】次に、図1の連続鋳造設備に適用してロー
ル対のロール間隔を測定するロール間隔測定方法につい
て説明する。図3は請求項1に係る連続鋳造設備のロー
ル間隔測定方法の説明図である。図3において、上側ロ
ールLa(N)および下側ロールLb(N)からなる任
意のロール対の間を上側ロールLa(N)の軸と下側ロ
ールLb(N)の軸に平行にダミーバー8が紙面の裏側
から表側(ダミーバー8の長手軸方向)に移送されてい
る場合、ダミーバー8のX1点、Y1点およびZ1点に
距離センサ間隔Sで配置されたそれぞれ一組の対向した
距離センサ2A、2B、2Cが検出する上側ロールLa
までの距離LUと下側ロールLbまでの距離LDは全て等
しく、ダミーバー8の板厚を無視すれば上側ロールLa
と下側ロールLbのロール間隔L(=LU+LD)は、そ
れぞれ距離センサ2A、2B、2Cが検出した距離情報
に直接対応した値となる。なお、(N)はN番目のロー
ル対を表す。
【0028】次に、ダミーバー8が長手軸廻りに任意の
傾斜角θRだけ傾斜して移送される場合について説明す
る。ダミーバー8が傾斜角θRだけ傾斜すると、ダミー
バー8上のX1点、Y1点およびZ1点に配置された対
向する距離センサ2A、2B、2CはそれぞれX2点、
Y2点およびZ2点に移動する。なお、説明を単純にす
るため、図3ではY1点とY2点を同じ位置とする。
【0029】距離センサ2Aのダミーバー8上側の距離
センサ2AUが検出する上側ロールLa(N)までの距
離はXU(距離情報JXU)、ダミーバー8下側の距離セ
ンサ2ADが検出する下側ロールLb(N)までの距離
はXD(距離情報JXD)となる。同様に、距離センサ2
B、2Cの距離センサ2BU、2CUが検出する上側ロー
ルLa(N)までの距離はそれぞれYU(距離情報
YU)、ZU(距離情報JZU)となり、距離センサ2
D、2CDが検出する下側ロールLb(N)までの距
離)はそれぞれYD(距離情報JYD)、ZD(距離情報J
ZD)となる。なお、距離情報JXU、JXD、JYU、JYD
ZU、JZDはそれぞれの距離センサが所定のタイミング
で連続的に検出し、図1に示すロール間隔測定装置1で
ディジタル変換された値を表す。
【0030】距離XUとXDの和(XU+XD)、距離YU
とYDの和(YU+YD)、および距離ZUとZDの和(ZU
+ZD)は等しくなるが、傾斜角θRの影響によってロー
ル間隔L(=LU+LD)と等しくならない。
【0031】傾斜角θRが分れば、(XU+XD)、(YU
+YD)または(ZU+ZD)からロール間隔L(=LU
D)を算出できるので、以下に傾斜角θRの算出方法を
説明する。なお、傾斜角θRの算出には距離センサが2
個あればよいので、距離センサ2Aの下側ロールLbま
での距離を検出する距離センサ2ADと、距離センサ2
Bの下側ロールLbまでの距離を検出する距離センサ2
Dの隣り合った距離センサを用いる。
【0032】図4は傾斜角θRの演算説明図である。距
離XD(距離情報JXD)と、距離YD(距離情報JYD)お
よび距離センサ間隔Sおよび傾斜角θRから直角三角形
OPQを作図する。直角三角形OPQから明らかなよう
に、tanθRは(YD−XD)/Sで求められる。
【0033】従って、距離情報JXDの中の最小距離情報
XDM、距離情報JYDの中の最小距離情報JYDM、および
予め記憶してある距離センサ間隔Sを用いて傾斜角θR
は数1から演算することができる。
【0034】
【数1】θR=tan-1(JYDM−JXDM)/S
【0035】傾斜角θRが求まると、図3の(XU
D)と傾斜角θRから真のロール間隔L(=LU+LD
を求めることができる。
【0036】これは、距離情報JXDの中の最小距離情報
XDM、最小距離情報JXDMを検出した時と同じタイミン
グで検出した距離情報JXU(通常は最小距離情報JXUM
に等しい)、および数1の傾斜角θRを用いて数2から
算出することができる。
【0037】
【数2】L=(JXDM+JXU)*cosθR
【0038】図5は請求項1に係る連続鋳造設備のロー
ル間隔測定方法の動作フロー図である。ロール対にダミ
ーバーを移送させる際に、ロール間隔測定装置1をイニ
シャライズ(初期化)し、ステップS1では、ダミーバ
ー8に配置された距離センサ2Aと2B、または2Bと
2Cの距離センサ間隔Sを記憶する。
【0039】次に、ステップS2では、ダミーバー8の
上下に対向して配置された距離センサ2AU、2AD(2
U、2BD、または2CU、2CD)のそれぞれで任意の
ロール対の上側ロールLa(N)、および下側ロールL
b(N)までの距離情報JXU、JXD(JYU、JYDまたは
ZU、JZD)を所定タイミングで連続的に検出し、検出
した距離情報JXU、JXD(JYU、JYDまたはJZU
ZD)を記憶する。
【0040】続いて、ステップS3では、隣り合った距
離センサ2ADと2BD(または2AUと2BU)が検出し
た任意のロール対の下側ロールLb(N)(または、上
側ロールLa(N))までの距離情報JXD、JYD(また
は、JXU、JYU)のそれぞれの最小距離情報JXDM、J
YDM(または、JXUM、JYUM)の偏差ΔJ(=JXDM−J
YDM、または=JXUM−JYUM)を演算し、この偏差ΔJ
を距離センサ間隔Sで除算して数1から傾斜角θRを演
算する。
【0041】ステップS4では、距離センサ2ADが検
出した下側ロールLb(N)までの最小距離情報JXDM
と、最小距離情報JXDMを検出した時と同じタイミング
で、距離センサ2ADと対向した距離センサ2AUが検出
した上側ロールLa(N)までの距離情報JXUとの和を
演算し、傾斜角θRの余弦値cosθRを乗算して数2か
ら真のロール間隔Lを算出する。
【0042】ステップS5では、ステップS4で算出し
た真のロール間隔Lとロール間隔測定装置1に予め設定
したロール間隔の許容値LKとを比較し、真のロール間
隔Lが許容値LKの範囲内ならば正常の判定をし、一
方、真のロール間隔Lが許容値LKの範囲外ならば異常
の判定をして真のロール間隔Lと許容値LKの偏差(=
L−LK)を記録する。
【0043】そして、ステップS2からステップS6を
ロール群9のロール対1番目から最終番目まで繰返し、
それぞれのロール対について正常または異常の判定を、
真のロール間隔Lと許容値LKの偏差(=L−LK)を含
めてディスプレイやプリンタに表示する。
【0044】なお、本実施の形態では隣り合った距離セ
ンサ2Aと2Bについて説明したが、距離センサ2Bと
2C、または距離センサ2Aと2Cの組合せでも同様に
適用することができる。なお、距離センサ2Aと2Cの
場合には、ステップS1およびステップS3の距離セン
サ間隔Sの代りに距離センサ間隔2Sを用いればよい。
【0045】また、本実施の形態では真のロール間隔L
の演算に距離センサ2Aが検出する最小距離情報JXDM
と同じタイミングで検出した距離情報JXUの和を用いた
が、距離センサ2Bが検出する最小距離情報JYDMと同
じタイミングで検出した距離情報JYUの和、または距離
センサ2Cが検出する最小距離情報JZDMと同じタイミ
ングで検出した距離情報JZUの和を用いてもよい。
【0046】このように、請求項1に係る連続鋳造設備
のロール間隔測定方法は、隣り合った距離センサが検出
した任意のロール対の下側ロール(または、上側ロー
ル)までのそれぞれの最小距離情報(JXDM、JYDM)の
偏差(ΔJ=JXDM−JYDM)を距離センサ間隔(S)で
除算して傾斜角(θR)を演算し、続いて任意の対向し
た距離センサの一方で検出した所定のロール対の下側ロ
ール(または、上側ロール)までの最小距離情報(J
XDM)と、この最小距離情報(JXDM)を検出した同じタ
イミングで他方の距離センサで検出した所定のロール対
の上側ロール(または、下側ロール)までの距離情報
(JXU)との和に傾斜角(θR)の余弦値(cosθR
を乗算して真のロール間隔(L)を算出することができ
るので、ダミーバーが長手軸廻りに傾斜して移送される
場合でも、傾斜角(θR)を補正して任意のロール対の
上側ロールと下側ロールの真のロール間隔Lを正確に算
出し、ロール間隔の許容値LKと比較してロール間隔が
正常か否かの判定をロール群の全てロール対について実
行することができる。
【0047】図6は請求項2に係る連続鋳造設備のロー
ル間隔測定方法の説明図である。なお、図6はダミーバ
ー8が移送方向に対して斜行(ロール軸に対する傾斜角
δ)している場合のみを示し、ダミーバー8の長手軸廻
りに傾斜角θRだけ傾斜している状態については、図3
または図4と同様であるのでこれらを流用する。
【0048】図6において、ダミーバー8は移送方向に
対して斜行(ロール軸Cに対して水平方向に傾斜角δの
傾き)しているため、ダミーバー8の幅方向に隣り合っ
て配置した距離センサ2Aおよび距離センサ2BのN番
目のロール対の上側ロールLa(N)までの距離を検出
する距離センサ2AUと距離センサ2BUの位置関係は、
例えば距離センサ2AUが上側ロールLa(N)までの
最小距離情報JXUMを検出した時点で、距離センサ2BU
が上側ロールLa(N)までの最小距離情報JY UMを検
出するまでの距離がXとなる。なお、距離Xはロール軸
Cへの垂線となる。
【0049】図7は距離センサ2AU、2BUが最小距離
情報JXUM、JYUMを検出する時間差(to)特性図であ
る。図7において、ダミーバー8が移送されて距離セン
サ2AUがN番目のロール対の上側ロールLa(N)ま
での最小距離情報JXUMを検出した時間をt1とし、距
離センサ2BUが最小距離情報JYUMを検出した時間をt
2とすると、距離センサ2AUが最小距離情報JXUMを検
出してから距離センサ2BUが最小距離情報JYUMを検出
するまでの時間差toは(t2−t1)となる。ロール
間隔測定装置1は、距離センサ2AUが最小距離情報J
XUMを検出した時間t1と、距離センサ2BUが最小距離
情報JYUMを検出した時間t2とから時間差to(=t
2−t1)を算出する。時間差toが決定されたので、
ダミーバー8の移送速度Vが決定されると図6に示す距
離Xが一義的に決定される。
【0050】図8は距離センサ2AUがN番目とN+1
番目の上側ロールLa(N、N+1)の最小距離情報J
XUMを検出する時間差(T)特性図である。図8におい
て、距離センサ2AUがN番目のロール対の上側ロール
La(N)までの最小距離情報JXUMを検出した時間を
T1とし、続いてN+1番目のロール対の上側ロールL
a(N+1)までの最小距離情報JXUMを検出した時間
をT2とすると、距離センサ2AUが上側ロールLa
(N)から上側ロールLa(N+1)まで移送される時
間差Tは(T2−T1)となる。
【0051】N番目のロール対とN+1番目のロール対
のロール設置設計ピッチをPとすると、距離センサ2A
Uが配置されたダミーバー8の移送速度Vは、ロール設
置設計ピッチをPと時間差Tから数3で表わされる。
【0052】
【数3】V=P/T
【0053】数3ではダミーバー8の移送速度Vをロー
ル設置設計ピッチをPと時間差Tの比から算出したが、
移送速度Vに代えてロール対の上側ロールLa(N)ま
たは下側ロールLb(N)のいずれか一方の駆動ロール
の回転速度VXを適用することができる。
【0054】数3の移送速度Vと時間差toとを乗算し
て図6に示す距離Xを数4から算出する。
【0055】
【数4】X=V*to
【0056】数4から距離Xが算出されるので、図6に
示す傾斜角δは、距離センサ2AUと距離センサ2BU
の距離センサ間隔S、距離Xを用いて数5から演算する
ことができる。
【0057】
【数5】δ=sin-1(X/S)
【0058】ダミーバー8の傾斜角δが算出されると、
距離センサ2AUから、ロール軸Cと距離Xが直交する
交点までの距離センサ2BUの仮想センサ間隔SAは、距
離センサ2AUと距離センサ2BU間の距離センサ間隔S
に傾斜角δの余弦値cosδを乗算して数6から算出さ
れる。
【0059】
【数6】SA=S*cosδ
【0060】このように、ダミーバー8が移送方向に対
して斜行しても、隣り合った距離センサ2AU、2BU
それぞれ上側ロールLa(N)までの最小距離情報J
XUM、最小距離情報JYUMを検出する時間差toと、距離
センサ2AUがN番目、N+1番目の上側ロールLa
(N)、上側ロールLa(N+1)までの最小距離情報
XUMを検出するまでの時間差Tと、ロール設置設計ピ
ッチP、およびロール間隔Sから仮想センサ間隔SA
算出して傾斜角δを補正することができる。
【0061】次に、ダミーバー8の長手軸廻りの傾斜角
θRは、図3に示すようにダミーバー8の幅方向に隣り
合って配置した距離センサ2AUおよび距離センサ2BU
のそれぞれが検出するN番目のロール対の上側ロールL
a(N)までの最小距離情報JXUM、JYUMおよび数6で
算出した仮想センサ間隔SAに基づいて数1から演算で
き、数7で表わされる。
【0062】
【数7】傾斜角θR=tan-1(JYUM−JXUM)/SA
【0063】ダミーバー8の長手軸廻りの傾斜角θR
算出されると、ダミーバー8の上下に対向して配置され
た一組の距離センサ2Aの内、距離センサ2AUが検出
するN番目のロール対の上側ロールLa(N)までの最
小距離情報JXUMと、最小距離情報JXUMの検出と同じタ
イミングで距離センサ2ADが検出するN番目のロール
対の下側ロールLb(N)までの距離情報JXDに基づい
て真のロール間隔Lが数2より演算でき、数8で表わさ
れる。
【0064】
【数8】L=(JXUM+JXD)*cosθR
【0065】このように、ダミーバー8が移送方向に斜
行(ロール軸Cに対して水平方向に傾斜角δ)し、さら
に長手軸廻りに傾斜角θRだけ傾斜しても、隣り合った
距離センサ2AU、2BUがそれぞれ上側ロールLa
(N)までの最小距離情報JXUM、最小距離情報JYUM
偏差(=JYUM−JXUM)と、仮想センサ間隔SAから傾
斜角θRを算出し、この傾斜角θRと、距離センサ2Aが
検出する最小距離情報JXU Mおよび距離情報JXDとから
傾斜角θRを補償して真のロール間隔Lを算出すること
ができる。
【0066】なお、本実施の形態では、時間差toの算
出に距離センサ2AU、距離センサ2BU、時間差Tの算
出に距離センサ2AUの上側ロールLa(N)までの距
離情報を検出する距離センサを用いたが、下側ロールL
b(N)までの距離情報を検出する距離センサ2AD
2BDを用いることもできる。
【0067】図9は請求項2に係る連続鋳造設備のロー
ル間隔測定方法の動作フロー図である。ロール対にダミ
ーバーを移送させる際に、ロール間隔測定装置1をイニ
シャライズ(初期化)し、ステップP1では、ダミーバ
ー8に配置された距離センサ2Aと2Bの距離センサ間
隔S、および予め設定されたロールキャビティに配列さ
れるN番目とN+1番目のロール設置設計ピッチPを記
憶する。
【0068】次に、ステップP2では、隣り合った距離
センサ2AUおよび距離センサ2BUが検出する任意のロ
ール対の上側ロールLa(N)までの最小距離情報J
XUM、JYUMを検出する時間t1、t2から時間差to
(=t2−t1)を演算する。
【0069】続いて、ステップP3では、隣り合った距
離センサ2AUまたは距離センサ2BUの一方(図8では
距離センサ2AU)が、N番目とN+1番目の上側ロー
ルLa(N)、上側ロールLa(N+1)までの最小距
離情報JXUMを検出する時間T1、T2から時間差T
(=T2−T1)を演算する。
【0070】ステップP4では、予め記憶してあるロー
ル設置設計ピッチPと時間差Tの比を演算し、ダミーバ
ー8の移送速度Vを演算する。
【0071】なお、ステップ3およびステップ4の移送
速度Vの算出の過程に代え、予め設定したロール対の駆
動ロールの回転速度VXを適用することができる。
【0072】ステップP5では、ダミーバー8の移送速
度Vに時間差toを乗算し、隣り合った一方の距離セン
サ2AUが最小距離情報JXUMを検出した時の他方の距離
センサ2BUが最小距離情報JYUMを検出するダミーバー
8の図6に示す距離Xを算出する。
【0073】続いて、ステップP6では、予め記憶して
ある距離センサ間隔SおよびステップP5で算出した距
離Xから図6に示す傾斜角δを算出し、距離センサ間隔
Sと傾斜角δの余弦値cosδを乗算して仮想センサ間
隔SAを演算する。
【0074】ステップP7では、ステップ2で検出した
最小距離情報JXUM、JYUMの偏差ΔJ(=JYUM
XUM)と仮想センサ間隔SAの比を演算してダミーバー
8の長手軸廻りの傾斜角θRを算出する。
【0075】次に、ステップP8では、対向した一組の
距離センサ2Aの距離センサ2AUが検出した上側ロー
ルLa(N)までの最小距離情報JXUMと、最小距離情
報JX UMを検出した時と同じタイミングで距離センサ2
Uが検出した下側ロールLb(N)までの距離情報J
XDとの和に傾斜角θRの余弦値cosθRを乗算して真の
ロール間隔Lを算出する。
【0076】ステップP9では、算出した真のロール間
隔Lを予め設定したロール間隔の許容値LKと比較し、
真のロール間隔Lが許容値LKの範囲内ならば正常の判
定をし、一方、真のロール間隔Lが許容値LKの範囲外
ならば異常の判定をしてステップP10で真のロール間
隔Lと許容値LKの偏差(=L−LK)を記録する。
【0077】そして、ステップS2からステップS10
をロール群9のロール対1番目から最終番目まで繰返
し、それぞれのロール対について正常または異常の判定
を、真のロール間隔Lと許容値LKの偏差(=L−LK
を含めてディスプレイやプリンタに表示する。
【0078】このように、請求項2に係る連続鋳造設備
のロール間隔測定方法は、隣り合った距離センサ間隔
(S)、N番目とN+1番目のロール設置設計ピッチ
(P)を記憶するステップP1と、隣り合った距離セン
サが任意のロール対の下側ロール(または、上側ロー
ル)までのそれぞれの最小距離情報(JXDM、JYDM)を
検出した時間差(to)を算出するステップP2と、一
方の距離センサがN番目とN+1番目の上側ロール(ま
たは、下側ロール)までの最小距離情報(JXUM)を検
出するまでの時間差(T)を算出するステップP3と、
ロール設置設計ピッチ(P)と時間差(T)の比を演算
してダミーバー8の移送速度(V)を求めるステップP
4と、移送速度(V)と時間差(to)を乗算して距離
(X)を算出するステップP5と、距離センサ間隔
(S)と距離(X)から斜行するダミーバー8の傾斜角
δを演算し、さらに距離センサ間隔(S)と傾斜角δか
ら仮想センサ間隔(SA)を算出することができるステ
ップP6と、最小距離情報(JXUM、JYUM)と仮想セン
サ間隔(SA)からダミーバー8の長手軸廻りの傾斜角
θRを算出することができるステップP7と、対向した
距離センサの一方で検出した最小距離情報(JXUM
と、最小距離情報(JXUM)を検出した時と同じタイミ
ングでもう一方の距離センサが検出した距離情報
(JXD)との和(JXUM+JXD)に傾斜角θRの余弦値
(cosθR)を乗算して真のロール間隔(L)を算出
するステップP8と、乗算した真のロール間隔(L)と
予め設定したロール間隔の許容値(LK)とを比較して
乗算した真のロール間隔(L)が正常か否かの判定を実
行するステップP9と、真のロール間隔(L)がロール
間隔の許容値(LK)外の場合には真のロール間隔
(L)と許容値(LK)の偏差(L−LK)を記録するス
テップP10とを備え、ダミーバーが移送方向に対して
斜行し、且つ長手軸廻りに傾斜して移送される場合に
も、ロール群の全ての真のロール間隔を算出することが
できる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る連
続鋳造設備のロール間隔測定方法は、ダミーバーに配置
された距離センサ間隔(S)を記憶するステップ1と、
上下に対向したそれぞれの距離センサで任意のロール対
の上側ロール、および下側ロールまでの距離情報
(JXU、JXD)を所定タイミングで連続して検出し、検
出した距離情報(JXU、JXD)を記憶するステップ2
と、隣合った距離センサが検出した任意のロール対の下
側ロール(または、上側ロール)までのそれぞれの最小
距離情報(JXDM、JYDM)の偏差(ΔJ=JXDM
YDM)を距離センサ間隔(S)で除算して傾斜角
(θR)を演算するステップ3と、任意の対向した距離
センサの一方で検出した所定のロール対の下側ロール
(または、上側ロール)までの最小距離情報(JXDM
と、この最小距離情報(JXDM)を検出した同じタイミ
ングで他方の距離センサで検出した所定のロール対の上
側ロール(または、下側ロール)までの距離情報
(JXU)との和に傾斜角(θR)の余弦値(cosθR
を乗算して真のロール間隔(L)を算出するステップ4
とを備え、ダミーバーが長手軸廻りに傾斜して移送され
る場合でも、ロール群の全ての真のロール間隔を算出す
ることができ、単純な演算と、少ない作業時間でロール
間隔を測定することができる。
【0080】また、請求項2に係る連続鋳造設備のロー
ル間隔測定方法は、隣り合った距離センサ間隔(S)、
N番目とN+1番目のロール設置設計ピッチ(P)を記
憶するステップ1と、隣り合った距離センサが任意のロ
ール対の下側ロール(または、上側ロール)までのそれ
ぞれの最小距離情報(JXDM、JYDM)を検出した時間差
(to)を算出するステップ2と、一方の距離センサが
N番目とN+1番目の上側ロール(または、下側ロー
ル)までの最小距離情報(JXUM)を検出するまでの時
間差(T)を算出するステップ3と、ロール設置設計ピ
ッチ(P)と時間差(T)の比を演算してダミーバー8
の移送速度(V)を求めるステップ4と、移送速度
(V)と時間差(to)を乗算して距離(X)を算出す
るステップ5と、距離センサ間隔(S)と距離(X)か
ら斜行するダミーバー8の傾斜角δを演算し、さらに距
離センサ間隔(S)と傾斜角δから仮想センサ間隔(S
A)を算出することができるステップ6と、最小距離情
報(JXUM、JYUM)と仮想センサ間隔(SA)からダミ
ーバー8の長手軸廻りの傾斜角θRを算出することがで
きるステップ7と、対向した距離センサの一方で検出し
た最小距離情報(JXUM)と、最小距離情報(JXUM)を
検出した時と同じタイミングでもう一方の距離センサが
検出した距離情報(JXD)との和(JXUM+JXD)に傾
斜角θRの余弦値(cosθR)を乗算して真のロール間
隔(L)を算出するステップ8とを備え、ダミーバーが
移送方向に対して斜行し、且つ長手軸廻りに傾斜して移
送される場合にも、ロール群の全ての真のロール間隔を
算出することができ、単純な演算と、少ない作業時間で
ロール間隔を測定することができる。
【0081】さらに、請求項3に係る連続鋳造設備のロ
ール間隔測定方法は、ダミーバーの移送速度(V)に代
えて、予め設定されたロール対の駆動ロールの回転速度
(V)Xを適用したので、演算をより単純化することが
できる。
【0082】よって、作業効率がよく、経済性に優れた
連続鋳造設備のロール間隔測定方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る連続鋳造設備のロール間隔測定
方法を適用する連続鋳造設備の一実施例全体構成図
【図2】ダミーバー上への距離センサ配置図
【図3】請求項1に係る連続鋳造設備のロール間隔測定
方法の説明図
【図4】傾斜角θRの演算説明図
【図5】請求項1に係る連続鋳造設備のロール間隔測定
方法の動作フロー図
【図6】請求項2に係る連続鋳造設備のロール間隔測定
方法の説明図
【図7】距離センサ2AU、2BUが最小距離情報
XUM、JYUMを検出する時間差(to)特性図
【図8】距離センサ2AUがN番目とN+1番目の上側
ロールLa(N、N+1)の最小距離情報JXUMを検出
する時間差(T)特性図
【図9】請求項2に係る連続鋳造設備のロール間隔測定
方法の動作フロー図
【図10】従来のロール間隔測定装置の実施例
【図11】対向した一対のロール間隔測定の説明図
【符号の説明】
1…ロール間隔測定装置、2A,2AU,2AD,2B,
2BU,2BD,2C,2CU,2CD…距離センサ、8…
ダミーバー、8a〜8i…屈曲節、9…ロール群、11
…データ処理部、12…データ演算部、13…データ記
憶部、14…判定部、15…表示部、L(=LU+LD
…ロール間隔、La(N)…上側ロール、Lb(N)…
下側ロール、LU,XU,YU,ZU…上側ロールLaまで
の距離、LD,XD,YD,ZD…下側ロールLbまでの距
離、JXU,JXD,JYU,JYD,JZU,JZD…距離情報、
XUM,JXDM,JYUM,JYDM…最小距離情報、P…ロー
ル設置設計ピッチ、S…距離センサ間隔、SA…仮想サ
ンサ間隔、to,T…時間差、V…移送速度、VX…ロ
ール回転速度、X…距離、θR…長手軸廻りの傾斜角、
δ…ロール軸に対する傾斜角。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型から引き抜かれる鋳片を挟持して所
    定経路に沿って移送する複数のロール対のロール間隔
    を、前記鋳片に先行して移送されるダミーバーの上下に
    対向させ、ダミーバー幅方向に所定間隔で配置した複数
    の距離センサで検出した前記ロール対までの距離情報に
    基づいて演算する連続鋳造設備のロール間隔測定方法に
    おいて、 前記ダミーバーが長手軸廻りに傾斜した場合にも、以下
    のステップで真のロール間隔を測定することを特徴とす
    る連続鋳造設備のロール間隔測定方法。 ステップ1:ダミーバーに配置された距離センサの距離
    センサ間隔(S)を記憶する。 ステップ2:上下に対向したそれぞれの距離センサで任
    意のロール対の上側ロール、および下側ロールまでの距
    離情報(JXU、JXD)を所定タイミングで連続して検出
    し、検出した距離情報(JXU、JXD)を記憶する。 ステップ3:隣合った距離センサが検出した任意のロー
    ル対の下側ロール(または、上側ロール)までのそれぞ
    れの最小距離情報(JXDM、JYDM)の偏差(ΔJ=J
    XDM−JYDM)を距離センサ間隔(S)で除算して傾斜角
    (θR)を演算する。 ステップ4:任意の対向した距離センサの一方で検出し
    た所定のロール対の下側ロール(または、上側ロール)
    までの最小距離情報(JXDM)と、この最小距離情報
    (JXDM)を検出した同じタイミングで他方の距離セン
    サで検出した所定のロール対の上側ロール(または、下
    側ロール)までの距離情報(JXU)との和に傾斜角(θ
    R)の余弦値(cosθR)を乗算して真のロール間隔
    (L)を算出する。
  2. 【請求項2】 鋳型から引き抜かれる鋳片を挟持して所
    定経路に沿って移送する複数のロール対のロール間隔
    を、前記鋳片に先行して移送されるダミーバーの上下に
    対向させ、ダミーバー幅方向に所定間隔で配置した複数
    の距離センサで検出した前記ロール対までの距離情報に
    基づいて演算する連続鋳造設備のロール間隔測定方法に
    おいて、 前記ダミーバーが移送方向に対して斜行(ロール軸に対
    し傾斜角δ)し、且つ長手軸廻りに傾斜(傾斜角θR
    した場合にも、以下のステップで真のロール間隔を測定
    することを特徴とする連続鋳造設備のロール間隔測定方
    法。 ステップ1:ダミーバーに配置された距離センサの距離
    センサ間隔(S)、およびロールキャビティに配列され
    るN番目とN+1番目のロール設置設計ピッチ(P)を
    記憶する。 ステップ2:隣り合った距離センサが任意のロール対の
    上側ロール(または、下側ロール)までのそれぞれの最
    小距離情報(JXUM、JYUM)を検出した時間差(to)
    を算出する。 ステップ3:隣り合った距離センサのいずれか一方が、
    N番目とN+1番目のロールの最小距離情報(JXUM
    を検出したロール間時間差(T)を算出する。 ステップ4:ロール設置設計ピッチ(P)とロール間時
    間差(T)の比を演算してダミーバーの移送速度(V)
    を演算する。 ステップ5:ダミーバーの移送速度(V)に時間差(t
    o)を乗算し、隣り合った距離センサの一方が最小距離
    情報(JXUM)を検出した時の他方の距離センサが最小
    距離情報(JYUM)を検出するダミーバーまでの距離
    (X)を算出する。 ステップ6:距離センサ間隔(S)および距離(X)か
    ら斜行するダミーバーの傾斜角δを算出し、距離センサ
    間隔(S)と傾斜角δの余弦値(cosδ)から仮想セ
    ンサ間隔(SA)を演算する。 ステップ7:ステップ2で検出したそれぞれの最小距離
    情報(JXUM、JYUM)の偏差を仮想センサ間隔(SA
    で除算してダミーバーの長手軸廻りの傾斜角(θR)を
    演算する。 ステップ8:任意の対向した距離センサの一方で検出し
    た所定のロール対の上側ロール(または、下側ロール)
    までの最小距離情報(JXUM)と、この最小距離情報
    (JXUM)を検出した同じタイミングで他方の距離セン
    サで検出した所定のロール対の下側ロール(または、上
    側ロール)までの距離情報(JXD)との和に傾斜角(θ
    )の余弦値(cosθ)を乗算して真のロール間隔
    (L)を算出する。
  3. 【請求項3】 ステップ3およびステップ4の移送速度
    (V)に代え、予め設定したロール対の駆動ロールの回
    転速度(VX)を適用したことを特徴とする請求項2記
    載の連続鋳造設備のロール間隔測定方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100530463B1 (ko) * 2000-12-26 2005-11-23 주식회사 포스코 박슬래브 연속주조기의 롤 검사장치 및 그 검사방법
JP2007256117A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Fujitsu Ltd プリント回路基板試験装置、プリント回路基板試験方法、プリント回路基板試験プログラム、プリント回路基板製造方法
US8205662B2 (en) 2006-09-19 2012-06-26 Sms Demag Aktiengesellschaft Method for the continuous casting of a metal strand
CN102721360A (zh) * 2012-06-13 2012-10-10 上海应用技术学院 冷轧机辊缝测试传感器
CN102847902A (zh) * 2011-06-28 2013-01-02 上海梅山钢铁股份有限公司 采用上装引锭杆的高效连铸机双浇次共存控制方法
CN105444718A (zh) * 2015-11-13 2016-03-30 武汉钢铁(集团)公司 辊缝在线测量装置
CN111438344A (zh) * 2019-01-16 2020-07-24 宝山钢铁股份有限公司 一种连铸机液压扇形段热态辊缝的测量装置及其测量方法

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