JPH09267401A - Frp管およびその製造方法 - Google Patents
Frp管およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH09267401A JPH09267401A JP8104567A JP10456796A JPH09267401A JP H09267401 A JPH09267401 A JP H09267401A JP 8104567 A JP8104567 A JP 8104567A JP 10456796 A JP10456796 A JP 10456796A JP H09267401 A JPH09267401 A JP H09267401A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- preform
- frp
- reinforcing fiber
- flat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造工程での作業性がよく、かつ、より高物
性の達成が可能な、FRP管およびその製造方法を提供
する。 【解決手段】 糸幅が4〜30mmの範囲にあり、糸幅
/糸厚み比が10以上である補強繊維マルチフィラメン
ト糸からなる扁平糸を巻き上げて形成した補強繊維層を
有することを特徴とするFRP管、およびその製造方
法。
性の達成が可能な、FRP管およびその製造方法を提供
する。 【解決手段】 糸幅が4〜30mmの範囲にあり、糸幅
/糸厚み比が10以上である補強繊維マルチフィラメン
ト糸からなる扁平糸を巻き上げて形成した補強繊維層を
有することを特徴とするFRP管、およびその製造方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、とくに、ラケット
フレーム等の曲がり管など、複雑な形状の管に適用して
好適な、FRP管およびその製造方法に関する。
フレーム等の曲がり管など、複雑な形状の管に適用して
好適な、FRP管およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】FRP管は、軽量かつ高強度であるた
め、スポーツ・レジャー用途等各種の用途に使われてい
る。通常、FRP管は、芯材上に樹脂を含浸した補強繊
維糸を巻き付け、それを直接硬化させるか、あるいは、
一旦プリフォームを形成し、該プリフォームを金型内に
セットして樹脂を硬化させることにより成形される。曲
がり管等比較的複雑な形状を有するものに対しては、後
者の方法を採ることが多い。
め、スポーツ・レジャー用途等各種の用途に使われてい
る。通常、FRP管は、芯材上に樹脂を含浸した補強繊
維糸を巻き付け、それを直接硬化させるか、あるいは、
一旦プリフォームを形成し、該プリフォームを金型内に
セットして樹脂を硬化させることにより成形される。曲
がり管等比較的複雑な形状を有するものに対しては、後
者の方法を採ることが多い。
【0003】ところで、先に本出願人により、FRP製
品の成形に用いられる補強繊維織物として、補強繊維マ
ルチフィラメント糸からなる扁平糸を用いた織物が提案
されている(特開平6−136632号公報)。これに
よって、屈曲が少なく、薄くて、低目付かつ高物性の補
強織物が実現された。
品の成形に用いられる補強繊維織物として、補強繊維マ
ルチフィラメント糸からなる扁平糸を用いた織物が提案
されている(特開平6−136632号公報)。これに
よって、屈曲が少なく、薄くて、低目付かつ高物性の補
強織物が実現された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新たに、補
強繊維扁平糸のFRP管への展開をはかるもので、製造
工程での作業性がよく、かつ、より高物性の達成が可能
な、FRP管およびその製造方法を提供することを課題
とする。
強繊維扁平糸のFRP管への展開をはかるもので、製造
工程での作業性がよく、かつ、より高物性の達成が可能
な、FRP管およびその製造方法を提供することを課題
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のFRP管は、糸幅が4〜30mmの範囲に
あり、糸幅/糸厚み比が10以上である補強繊維マルチ
フィラメント糸からなる扁平糸を巻き上げて形成した補
強繊維層を有することを特徴とするものからなる。
に、本発明のFRP管は、糸幅が4〜30mmの範囲に
あり、糸幅/糸厚み比が10以上である補強繊維マルチ
フィラメント糸からなる扁平糸を巻き上げて形成した補
強繊維層を有することを特徴とするものからなる。
【0006】このFRP管は、曲がり管、とくにラケッ
トフレームなどの比較的複雑な形状の曲がり管に適用し
て好適なものである。
トフレームなどの比較的複雑な形状の曲がり管に適用し
て好適なものである。
【0007】また、本発明に係るFRP管成形用プリフ
ォームは、糸幅が4〜30mmの範囲にあり、糸幅/糸
厚み比が10以上である補強繊維マルチフィラメント糸
からなる扁平糸を巻き上げて形成したことを特徴とする
ものからなる。
ォームは、糸幅が4〜30mmの範囲にあり、糸幅/糸
厚み比が10以上である補強繊維マルチフィラメント糸
からなる扁平糸を巻き上げて形成したことを特徴とする
ものからなる。
【0008】このプリフォームは、上記扁平糸をフィラ
メントワインディング法により巻き上げていくことによ
って形成される。
メントワインディング法により巻き上げていくことによ
って形成される。
【0009】フィラメントワインディングを行う際、樹
脂を含浸した扁平糸を巻き付けてもよく、樹脂を含浸し
ないドライの扁平糸を巻き付けてドライ状態のプリフォ
ームを形成してもよい。
脂を含浸した扁平糸を巻き付けてもよく、樹脂を含浸し
ないドライの扁平糸を巻き付けてドライ状態のプリフォ
ームを形成してもよい。
【0010】本発明に係るFRP管の製造方法は、上記
のように形成されたプリフォームを所定の金型内にセッ
トし、加熱・加圧によりFRP管を成形する方法からな
る。たとえば、前記プリフォームを可撓性チューブ上に
形成しておき、該可撓性チューブとともに金型内にセッ
トし、可撓性チューブに内圧を加えて加熱成形すること
ができる。
のように形成されたプリフォームを所定の金型内にセッ
トし、加熱・加圧によりFRP管を成形する方法からな
る。たとえば、前記プリフォームを可撓性チューブ上に
形成しておき、該可撓性チューブとともに金型内にセッ
トし、可撓性チューブに内圧を加えて加熱成形すること
ができる。
【0011】前記樹脂を含浸した扁平糸でプリフォーム
を形成する場合には、上記内圧成形により樹脂を硬化さ
せればよく、前記ドライの扁平糸でプリフォームを形成
する場合には、プリフォームを金型内にセットした後、
金型のキャビティ内に樹脂を注入する方法、たとえばレ
ジントランスファーモールディング法により所望のFR
P管を成形することができる。
を形成する場合には、上記内圧成形により樹脂を硬化さ
せればよく、前記ドライの扁平糸でプリフォームを形成
する場合には、プリフォームを金型内にセットした後、
金型のキャビティ内に樹脂を注入する方法、たとえばレ
ジントランスファーモールディング法により所望のFR
P管を成形することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において、補強繊維マルチ
フィラメント糸からなる扁平糸には、実質的に撚りがな
いことが必要である。ここで「実質的に撚りがない」と
は、糸長1m当たりに1ターン以上の撚りがない状態を
いう。つまり、現実的に無撚の状態をいう。
フィラメント糸からなる扁平糸には、実質的に撚りがな
いことが必要である。ここで「実質的に撚りがない」と
は、糸長1m当たりに1ターン以上の撚りがない状態を
いう。つまり、現実的に無撚の状態をいう。
【0013】扁平糸に撚りがあると、その撚りがある部
分で糸幅が狭く収束して分厚くなり、フィラメントワイ
ンディング法により形成されたプリフォームの表面に凹
凸が発生する。このため、FRP管に成形した場合にお
いて、外力が作用した際にその撚り部分に応力が集中
し、強度特性が不均一になってしまう。
分で糸幅が狭く収束して分厚くなり、フィラメントワイ
ンディング法により形成されたプリフォームの表面に凹
凸が発生する。このため、FRP管に成形した場合にお
いて、外力が作用した際にその撚り部分に応力が集中
し、強度特性が不均一になってしまう。
【0014】このような最適な扁平状態の実質的に撚り
がない扁平糸を巻き上げて形成したプリフォームは、扁
平糸の繊度を大きくしても、また繊維密度を大きくして
も、フィラメントワインディング法により巻き付けられ
る際の各扁平糸の交錯部におけるクリンプは極めて小さ
く抑えられ、FRPやCFRPにした際に高い強度特性
が得られる。また、扁平糸の繊度を上げられることか
ら、扁平糸、ひいてはプリフォーム、さらにはFRP管
が、より安価に製造される。
がない扁平糸を巻き上げて形成したプリフォームは、扁
平糸の繊度を大きくしても、また繊維密度を大きくして
も、フィラメントワインディング法により巻き付けられ
る際の各扁平糸の交錯部におけるクリンプは極めて小さ
く抑えられ、FRPやCFRPにした際に高い強度特性
が得られる。また、扁平糸の繊度を上げられることか
ら、扁平糸、ひいてはプリフォーム、さらにはFRP管
が、より安価に製造される。
【0015】扁平糸であるから、フィラメントワインデ
ィングの際、同じ目付のものでも巻き付けピッチを大き
くでき、その分巻き付け回数が減って効率よくプリフォ
ームを形成できる。さらに、上記の如く、フィラメント
ワインディング法によりプリフォームを形成する際クリ
ンプが極めて小さく抑えられるので、繊維目付を高く設
定できる。したがって、FRP管に成形した場合、繊維
含有率を高く設定できるとともに、樹脂リッチな部分を
極めて小さく抑えることができ、高強度でかつ均一な強
度特性を有するFRP管が得られる。
ィングの際、同じ目付のものでも巻き付けピッチを大き
くでき、その分巻き付け回数が減って効率よくプリフォ
ームを形成できる。さらに、上記の如く、フィラメント
ワインディング法によりプリフォームを形成する際クリ
ンプが極めて小さく抑えられるので、繊維目付を高く設
定できる。したがって、FRP管に成形した場合、繊維
含有率を高く設定できるとともに、樹脂リッチな部分を
極めて小さく抑えることができ、高強度でかつ均一な強
度特性を有するFRP管が得られる。
【0016】さらに、扁平な状態に維持された補強繊維
マルチフィラメント糸を用いているから、樹脂の含浸性
が極めてよい。したがって、一層均一な特性の複合材料
が得られ、目標とする強度特性が容易に得られる。
マルチフィラメント糸を用いているから、樹脂の含浸性
が極めてよい。したがって、一層均一な特性の複合材料
が得られ、目標とする強度特性が容易に得られる。
【0017】この扁平糸は、糸幅が4〜30mmの範囲
にあり、糸幅/糸厚みが10以上である。糸幅が4mm
未満では、上記のような扁平化の効果が少なく、30m
mを超えると、取扱いが難しくなる。糸幅/糸厚み比が
10未満であると、前述したクリンプを小さく抑えるこ
とが難しくなる。また、糸幅については、4〜16mm
の範囲程度が取り扱い易い。
にあり、糸幅/糸厚みが10以上である。糸幅が4mm
未満では、上記のような扁平化の効果が少なく、30m
mを超えると、取扱いが難しくなる。糸幅/糸厚み比が
10未満であると、前述したクリンプを小さく抑えるこ
とが難しくなる。また、糸幅については、4〜16mm
の範囲程度が取り扱い易い。
【0018】上記のような扁平糸自身の作成方法として
は、たとえば、強化繊維糸の製造工程において、複数の
強化繊維からなる繊維束をロール等で所定の幅に拡げ、
扁平な形状にしてそのまま保持するか、あるいは元に戻
らないようにサイジング剤等で形態を保持させればよ
い。とくに、扁平形状を良好に保持するためには、扁平
糸に2重量%未満の少量のサイジング剤を付着させてお
くとよい。
は、たとえば、強化繊維糸の製造工程において、複数の
強化繊維からなる繊維束をロール等で所定の幅に拡げ、
扁平な形状にしてそのまま保持するか、あるいは元に戻
らないようにサイジング剤等で形態を保持させればよ
い。とくに、扁平形状を良好に保持するためには、扁平
糸に2重量%未満の少量のサイジング剤を付着させてお
くとよい。
【0019】上記のような補強繊維マルチフィラメント
糸からなる扁平糸を用いて、たとえば図1に示すように
プリフォームが形成され、該プリフォームを用いて、た
とえば図2に示すように、FRP製曲がり管としてのF
RP製ラケットフレームが成形される。
糸からなる扁平糸を用いて、たとえば図1に示すように
プリフォームが形成され、該プリフォームを用いて、た
とえば図2に示すように、FRP製曲がり管としてのF
RP製ラケットフレームが成形される。
【0020】図1において、まず図1(A)に示すよう
に、マンドレル1に被せた可撓性チューブ芯材2上に、
補強繊維マルチフィラメント糸からなる扁平糸3がフィ
ラメントワインディング法によりヘリカル巻される。本
実施態様では、このヘリカル巻層4の、プリフォームの
軸方向(マンドレル1あるいは芯材2の軸方向)に対す
る巻角度は±30°に設定されている。
に、マンドレル1に被せた可撓性チューブ芯材2上に、
補強繊維マルチフィラメント糸からなる扁平糸3がフィ
ラメントワインディング法によりヘリカル巻される。本
実施態様では、このヘリカル巻層4の、プリフォームの
軸方向(マンドレル1あるいは芯材2の軸方向)に対す
る巻角度は±30°に設定されている。
【0021】次に図1(B)に示すように、巻角度±1
0°にて扁平糸3がフィラメントワインディング法によ
りヘリカル巻される。このヘリカル巻層5の上に、さら
に図1(C)に示すように、巻角度±30°の扁平糸3
を巻き上げたヘリカル巻層6が設けられる。このように
して複数の扁平糸巻層からなるプリフォーム7が形成さ
れる。
0°にて扁平糸3がフィラメントワインディング法によ
りヘリカル巻される。このヘリカル巻層5の上に、さら
に図1(C)に示すように、巻角度±30°の扁平糸3
を巻き上げたヘリカル巻層6が設けられる。このように
して複数の扁平糸巻層からなるプリフォーム7が形成さ
れる。
【0022】上記のように形成されたプリフォーム7を
用いて、たとえば図2に示すようにFRP製ラケットフ
レームが成形される。
用いて、たとえば図2に示すようにFRP製ラケットフ
レームが成形される。
【0023】図1に示したプリフォーム7が、図2のプ
リフォーム11のように略ラケットフレームの形に賦型
され、該プリフォーム11が成形用金型12のキャビテ
ィ内にセットされる。
リフォーム11のように略ラケットフレームの形に賦型
され、該プリフォーム11が成形用金型12のキャビテ
ィ内にセットされる。
【0024】次に主剤13と硬化剤14を所定の比率で
混合した樹脂組成物を金型に投入する。金型12を加熱
するとともに、プリフォームのチューブ2内を加圧して
樹脂を硬化させてFRP製ラケットフレームを得る。
混合した樹脂組成物を金型に投入する。金型12を加熱
するとともに、プリフォームのチューブ2内を加圧して
樹脂を硬化させてFRP製ラケットフレームを得る。
【0025】なお、上記例では、いわゆるレジントラン
スファーモールディング法によるFRP製ラケットフレ
ームの成形方法を示したが、他の方法によって成形して
もよい。たとえば、プリフォームの形成に、補強繊維マ
ルチフィラメント糸からなる扁平糸に予めマトリックス
樹脂を含浸したものを用い、それを図1に示したような
巻方法で巻いてプリフォームを形成し、該プリフォーム
をラケット形状に賦型した後金型内にセットして樹脂を
硬化させるようにしてもよい。
スファーモールディング法によるFRP製ラケットフレ
ームの成形方法を示したが、他の方法によって成形して
もよい。たとえば、プリフォームの形成に、補強繊維マ
ルチフィラメント糸からなる扁平糸に予めマトリックス
樹脂を含浸したものを用い、それを図1に示したような
巻方法で巻いてプリフォームを形成し、該プリフォーム
をラケット形状に賦型した後金型内にセットして樹脂を
硬化させるようにしてもよい。
【0026】また、本発明における補強繊維の種類とし
ては、特に限定されず、たとえば、ガラス繊維や炭素繊
維、さらにはポリアラミド繊維等の有機高弾性率繊維を
用いることができる。
ては、特に限定されず、たとえば、ガラス繊維や炭素繊
維、さらにはポリアラミド繊維等の有機高弾性率繊維を
用いることができる。
【0027】また、マトリックス樹脂の種類も特に限定
されず、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、あるいはこれら
の混合樹脂のいずれも使用できる。一般的には、FRP
製品用には熱硬化性樹脂が最も多用され、中でもエポキ
シ樹脂が最も広く用いられている。
されず、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、あるいはこれら
の混合樹脂のいずれも使用できる。一般的には、FRP
製品用には熱硬化性樹脂が最も多用され、中でもエポキ
シ樹脂が最も広く用いられている。
【0028】エポキシ樹脂としては、たとえば、ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、グ
リシジルアミン型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、
ウレタン変性エポキシ樹脂、ブロム化ビスフェノールA
型エポキシ樹脂など各種のエポキシ樹脂を使用すること
ができる。これらのエポキシ樹脂は、単独または2種類
以上を併用して使用することができ、さらに液状のもの
から固体状のものまで使用することができる。通常、エ
ポキシ樹脂には硬化剤が加えられている一液硬化型のも
のが用いられることが多い。硬化剤としてはとくに限定
されるものではないが保存性の面で潜在型の硬化剤が好
ましい。潜在型の硬化剤の例としてはジシアンジアミド
等のグアニジン系のものが好適に使用される。
ェノールA型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、グ
リシジルアミン型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、
ウレタン変性エポキシ樹脂、ブロム化ビスフェノールA
型エポキシ樹脂など各種のエポキシ樹脂を使用すること
ができる。これらのエポキシ樹脂は、単独または2種類
以上を併用して使用することができ、さらに液状のもの
から固体状のものまで使用することができる。通常、エ
ポキシ樹脂には硬化剤が加えられている一液硬化型のも
のが用いられることが多い。硬化剤としてはとくに限定
されるものではないが保存性の面で潜在型の硬化剤が好
ましい。潜在型の硬化剤の例としてはジシアンジアミド
等のグアニジン系のものが好適に使用される。
【0029】上記のように構成されたFRP製ラケット
フレームにおいては、前述したように、特定の補強繊維
扁平糸を用いているので、高繊維目付にできるととも
に、フィラメントワインディング法により巻き上げられ
た補強繊維層の凹凸(クリンプ)が極めて小さく、均一
かつ高物性のラケットフレームを実現できる。また、プ
リフォーム形成過程での作業性も極めて良好である。
フレームにおいては、前述したように、特定の補強繊維
扁平糸を用いているので、高繊維目付にできるととも
に、フィラメントワインディング法により巻き上げられ
た補強繊維層の凹凸(クリンプ)が極めて小さく、均一
かつ高物性のラケットフレームを実現できる。また、プ
リフォーム形成過程での作業性も極めて良好である。
【0030】
実施例1 まず、東レ(株)製炭素繊維“トレカ”T700SC−
12K(単糸径7μ、フィラメント数12,000本、
繊度800tex、密度1.8g/cm3 )を糸幅が5
mm、糸厚みが0.1mm、糸幅/糸厚み比が50にな
るようにサイジング剤を1重量%付着させて扁平形態を
保持させる。つぎに、外径15mmの芯材の上に折径2
4mm、厚さ70μのナイロンチューブをかぶせ、その
上にクリール(クリール張力400g)から引き出した
前述の炭素繊維扁平糸をアイガイドを通過させて糸幅が
一定になるように制御しながら(±30°/±10°/
±30°)構成に3層巻き付けてドライプリフォームを
作製し、そのドライプリフォームをチューブとともに手
で脱芯した。脱芯は特に大きな力も必要なく、非常に容
易で、かつ糸乱れもなかった。
12K(単糸径7μ、フィラメント数12,000本、
繊度800tex、密度1.8g/cm3 )を糸幅が5
mm、糸厚みが0.1mm、糸幅/糸厚み比が50にな
るようにサイジング剤を1重量%付着させて扁平形態を
保持させる。つぎに、外径15mmの芯材の上に折径2
4mm、厚さ70μのナイロンチューブをかぶせ、その
上にクリール(クリール張力400g)から引き出した
前述の炭素繊維扁平糸をアイガイドを通過させて糸幅が
一定になるように制御しながら(±30°/±10°/
±30°)構成に3層巻き付けてドライプリフォームを
作製し、そのドライプリフォームをチューブとともに手
で脱芯した。脱芯は特に大きな力も必要なく、非常に容
易で、かつ糸乱れもなかった。
【0031】そのドライプリフォームを金型の中に入れ
てチューブ内を与圧しながら樹脂を注入/硬化させて中
空曲がり管を得た。この曲がり管の曲げ剛性は2.16
×108 Pa(2.2×108 kgf/mm2 )であっ
た。
てチューブ内を与圧しながら樹脂を注入/硬化させて中
空曲がり管を得た。この曲がり管の曲げ剛性は2.16
×108 Pa(2.2×108 kgf/mm2 )であっ
た。
【0032】比較例1 実施例1と同様の炭素繊維を扁平状態に固定しなかった
こと以外は実施例1と全く同様の作業を実施した。芯材
に巻き付けられた補強繊維糸の断面形態は、幅が約1m
mの丸みのある(厚みのある)楕円形状であった(単純
計算で糸厚み0.5mm、糸幅/糸厚み比は2であ
る)。脱芯にはかなりの力が必要であったが、何とか手
で脱芯することはできたものの、糸乱れが顕著であっ
た。これは巻き付けた補強繊維糸の幅が小さく、実施例
1の扁平糸では面圧として巻き締まるのに対し、線圧と
して芯材に巻き締まる傾向にあるためである。さらにレ
ジントランスファーモールディングにより得た中空曲が
り管の曲げ剛性は1.96×108 Pa(2.0×10
8 kgf/mm2 )であった。これは糸が交差する点で
の糸の屈曲が影響しているためである。
こと以外は実施例1と全く同様の作業を実施した。芯材
に巻き付けられた補強繊維糸の断面形態は、幅が約1m
mの丸みのある(厚みのある)楕円形状であった(単純
計算で糸厚み0.5mm、糸幅/糸厚み比は2であ
る)。脱芯にはかなりの力が必要であったが、何とか手
で脱芯することはできたものの、糸乱れが顕著であっ
た。これは巻き付けた補強繊維糸の幅が小さく、実施例
1の扁平糸では面圧として巻き締まるのに対し、線圧と
して芯材に巻き締まる傾向にあるためである。さらにレ
ジントランスファーモールディングにより得た中空曲が
り管の曲げ剛性は1.96×108 Pa(2.0×10
8 kgf/mm2 )であった。これは糸が交差する点で
の糸の屈曲が影響しているためである。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特定の補強繊維扁平糸を用いてプリフォームを形成し、
該プリフォームを用いてFRP管を成形することによ
り、より高物性のFRP管を実現できる。また、フィラ
メントワインディング法によるプリフォーム形成の作業
性を向上することもできる。
特定の補強繊維扁平糸を用いてプリフォームを形成し、
該プリフォームを用いてFRP管を成形することによ
り、より高物性のFRP管を実現できる。また、フィラ
メントワインディング法によるプリフォーム形成の作業
性を向上することもできる。
【図1】本発明の一実施態様に係るプリフォームの形成
方法を示す側面図である。
方法を示す側面図である。
【図2】図1のプリフォームを用いてFRP製ラケット
フレームを成形する方法を示す概略構成図である。
フレームを成形する方法を示す概略構成図である。
1 マンドレル 2 可撓性チューブ芯材 3 補強繊維 4、5、6 補強繊維扁平糸のヘリカル巻層 7 プリフォーム 11 賦型されたプリフォーム 12 金型 13 主剤(マトリックス樹脂) 14 硬化剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:08 B29L 23:00 31:52
Claims (9)
- 【請求項1】 糸幅が4〜30mmの範囲にあり、糸幅
/糸厚み比が10以上である補強繊維マルチフィラメン
ト糸からなる扁平糸を巻き上げて形成した補強繊維層を
有することを特徴とするFRP管。 - 【請求項2】 曲がり管からなる、請求項1のFRP
管。 - 【請求項3】 ラケットフレームである、請求項2のF
RP管。 - 【請求項4】 糸幅が4〜30mmの範囲にあり、糸幅
/糸厚み比が10以上である補強繊維マルチフィラメン
ト糸からなる扁平糸を巻き上げて形成したことを特徴と
するFRP管成形用プリフォーム。 - 【請求項5】 請求項4のFRP管成形用プリフォーム
をフィラメントワインディング法により形成する、FR
P管成形用プリフォームの製造方法。 - 【請求項6】 樹脂を含浸した扁平糸を巻き上げる、請
求項5のFRP管成形用プリフォームの製造方法。 - 【請求項7】 樹脂を含浸しないドライの扁平糸を巻き
上げる、請求項5のFRP管成形用プリフォームの製造
方法。 - 【請求項8】 請求項5ないし7のいずれかに記載の方
法により製造されたFRP管成形用プリフォームを金型
内にセットしてFRP管を成形することを特徴とする、
FRP管の製造方法。 - 【請求項9】 FRP管が曲がり管である、請求項8の
FRP管の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8104567A JPH09267401A (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | Frp管およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8104567A JPH09267401A (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | Frp管およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09267401A true JPH09267401A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=14384037
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8104567A Pending JPH09267401A (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | Frp管およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09267401A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002294568A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-09 | Toho Tenax Co Ltd | フィラメントワインディング用炭素繊維束 |
| JP2009214551A (ja) * | 2002-06-20 | 2009-09-24 | Rocky Mountain Composites Inc | 樹脂含浸処理された複数の配向を有する複合材料の製造法 |
| JP2011252264A (ja) * | 2011-08-01 | 2011-12-15 | Toho Tenax Co Ltd | フィラメントワインディング用炭素繊維束の製造方法 |
| CN113696465A (zh) * | 2021-08-02 | 2021-11-26 | 株洲时代新材料科技股份有限公司 | 空心弧形管状复合材料的制备方法 |
-
1996
- 1996-04-02 JP JP8104567A patent/JPH09267401A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002294568A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-09 | Toho Tenax Co Ltd | フィラメントワインディング用炭素繊維束 |
| JP2009214551A (ja) * | 2002-06-20 | 2009-09-24 | Rocky Mountain Composites Inc | 樹脂含浸処理された複数の配向を有する複合材料の製造法 |
| JP2011252264A (ja) * | 2011-08-01 | 2011-12-15 | Toho Tenax Co Ltd | フィラメントワインディング用炭素繊維束の製造方法 |
| CN113696465A (zh) * | 2021-08-02 | 2021-11-26 | 株洲时代新材料科技股份有限公司 | 空心弧形管状复合材料的制备方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5077113A (en) | Filament-reinforced resinous structural rod | |
| US5897447A (en) | FRP racket and method for producing the same | |
| US5409651A (en) | Method of forming tubular parts | |
| EP0628401A1 (en) | Prepreg available for fiber reinforced thermoplastic resin and process of producing sporting goods using the same | |
| US5749211A (en) | Fiber-reinforced plastic bar and production method thereof | |
| EP0628674B1 (en) | Fiber-reinforced plastic rod and method of manufacturing the same | |
| JP2612773B2 (ja) | コンクリート補強部材及びその製造法 | |
| JPH09267401A (ja) | Frp管およびその製造方法 | |
| EP3966022B1 (en) | Fibre-reinforced composite tubular shafts and method of manufacturing thereof | |
| JPH07329196A (ja) | 繊維で強化された合成樹脂管 | |
| JPH04224154A (ja) | コンクリート補強部材の製造法 | |
| JP2653702B2 (ja) | コンクリート補強筋とその製造方法 | |
| JP6364798B2 (ja) | 補強繊維織物及びその製造方法 | |
| JPH081817A (ja) | 繊維補強熱可塑性樹脂管状成形体用スリーブと管状成形体 | |
| JP3433867B2 (ja) | 繊維強化樹脂ストランドの製造方法 | |
| JP2003275355A (ja) | ゴルフシャフト | |
| JP2562805B2 (ja) | 繊維補強熱可塑性樹脂中空成形体 | |
| JP3130648B2 (ja) | コンクリート補強材の製造方法 | |
| JPH09267408A (ja) | Frp管の製造方法 | |
| JP3124829B2 (ja) | コンクリート用補強材の製造法 | |
| JP3672684B2 (ja) | 連続ロッド状成形物中間体及びその製造方法、並びに、その成形物及び成形方法 | |
| JP2002248693A (ja) | Frp長尺成形体およびその製造方法 | |
| JPH04163130A (ja) | 繊維強化樹脂成形体の製造方法 | |
| JPH08336904A (ja) | 管 体 | |
| JPH06312462A (ja) | 釣竿とその製造方法 |