JPH09268279A - 金属捕集剤 - Google Patents

金属捕集剤

Info

Publication number
JPH09268279A
JPH09268279A JP10194796A JP10194796A JPH09268279A JP H09268279 A JPH09268279 A JP H09268279A JP 10194796 A JP10194796 A JP 10194796A JP 10194796 A JP10194796 A JP 10194796A JP H09268279 A JPH09268279 A JP H09268279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
water
metal complex
forming agent
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10194796A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Hosoda
和夫 細田
Masafumi Moriya
雅文 守屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miyoshi Yushi KK
Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
Original Assignee
Miyoshi Yushi KK
Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miyoshi Yushi KK, Miyoshi Oil and Fat Co Ltd filed Critical Miyoshi Yushi KK
Priority to JP10194796A priority Critical patent/JPH09268279A/ja
Publication of JPH09268279A publication Critical patent/JPH09268279A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Removal Of Specific Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属捕集剤溶液を、金属を含む廃水や固体状
廃棄物等に添加して、金属捕集剤によって金属を捕集す
る方法において、金属捕集剤溶液中に沈殿物が生成し易
く、金属捕集剤溶液を廃水や固体状廃棄物等に添加する
ための薬注ポンプや配管が詰まり易いという問題があっ
た。 【解決手段】 本発明は、金属と結合して不溶性の金属
錯体を形成するが、それ自身は水溶性又は水分散性を有
する不溶性金属錯体形成剤と、硬度成分と結合して水溶
性の金属錯体を形成する水溶性金属錯体形成剤とを含む
金属捕集剤、又は上記不溶性金属錯体形成剤と水溶性金
属錯体形成剤とを水性溶媒に溶解させてなる金属捕集剤
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属捕集剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】産業廃水等に含まれる金属、特に水銀、
カドミウム、亜鉛、鉛、銅、クロム等の人体に有害な重
金属は、河川や海を汚染して重大な環境問題を引き起こ
す虞れがある。また鉱山から排出される鉱滓、ゴミ焼却
場の焼却灰、廃水処理場等における使用済の汚泥、工場
跡地等の汚染された土壌等に含まれる重金属類も、河川
や海等に溶出して二次公害を引き起こす虞れがある。こ
のため、重金属類を含む工場廃水等の廃水や、鉱滓、焼
却灰、汚泥、土壌等の固体状廃棄物の処理に際しては、
特に厳しい規制が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】廃水や固体状廃棄物等
を処理するために、これまで種々の方法が提案されてい
るが、近年は金属と不溶性の金属錯体を形成し得る金属
捕集剤を添加し、廃水や固体状廃棄物中の金属を不溶性
錯体として捕集処理する方法が広く利用されている。金
属捕集剤を用いて廃水を処理する方法としては、金属捕
集剤の水溶液を処理すべき廃水に添加し、金属捕集剤が
廃水中の金属を捕集して生成した不溶性のフロックを沈
殿除去した後、廃水を河川等に放流する方法が一般的で
ある。また固体状廃棄物の処理の場合には、固体状廃棄
物に金属捕集剤の水溶液を添加して混練し、固体状廃棄
物中の金属を金属捕集剤に捕集させて不溶化した後、固
体状廃棄物を最終処分する方法が一般的である。
【0004】上記金属捕集剤の水溶液を廃水や固体状廃
棄物に添加して処理する場合、金属捕集剤の水溶液の添
加には薬注ポンプが用いられるが、従来、金属捕集剤の
水溶液中に沈殿物が生成し易く、金属捕集剤水溶液を廃
水や固体状廃棄物等に添加するために用いる薬注ポンプ
や配管を詰まらせる虞れがあった。
【0005】本発明者等は、金属捕集剤水溶液中の沈殿
物の生成し易さの傾向を調べたところ、金属捕集剤の水
溶液を調整してから使用迄の期間が長くなる程、沈殿物
の生成量が増す傾向にあることが判った。また、沈殿物
の生成し易さは金属捕集剤の種類や濃度によっても異な
ることが判明した。本発明者らの研究によれば、金属捕
集剤水溶液は一般にアルカリ性であるため空気中の二酸
化炭素が水溶液中に吸収され易く、この結果、水溶液中
に存在するカルシウム、マグネシウム等の硬度成分が二
酸化炭素と反応して不溶性の炭酸塩を形成することが沈
殿生成の原因ではないかと考えられた。
【0006】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、調整した金属捕集剤の水溶液中に生成した沈
殿によって薬注ポンプや配管等が詰まる等の問題を生じ
ることのない金属捕集剤を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の金属捕集剤
は、金属と結合して不溶性の金属錯体を形成するが、そ
れ自身は水溶性又は水分散性を有する不溶性金属錯体形
成剤と、硬度成分と結合して水溶性の金属錯体を形成す
る水溶性金属錯体形成剤とを含むことを特徴とする。ま
た本発明の金属捕集剤は、金属と結合して不溶性の金属
錯体を形成するが、それ自身は水溶性又は水分散性を有
する不溶性金属錯体形成剤と、硬度成分と結合して水溶
性の金属錯体を形成する水溶性金属錯体形成剤とを水性
溶媒に溶解してなることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の金属捕集剤の成分の一つ
である不溶性金属錯体形成剤は、それ自身は水溶性又は
水分散性を有するが、金属を捕集すると不溶性の金属錯
体を形成する化合物である。この不溶性金属錯体形成剤
としては、従来より廃水処理や固体状廃棄物処理に用い
られている、通常の金属捕集剤を使用することができ
る。例えばジメチルジチオカルバミン酸のアルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、或いはアミ
ンやイミン(以下、これらを単にアミン類という。)の
窒素原子に官能基を有する化合物等が挙げられる。アミ
ン類の窒素原子に結合した官能基としては、ジチオ酸、
アルキレンリン酸、アルキレンカルボン酸等の、アルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩等が挙
げられ、2種以上の異なる官能基が結合していても良
い。上記アルカリ金属としては、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム等が、アルカリ土類金属としては、カルシ
ウム、マグネシウム等が挙げられる。
【0009】アミン類の窒素原子に結合した官能基を有
する化合物におけるアミン類としては、例えばエチルア
ミン、プロピルアミン、ブチルアミン、エチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン、ジプロピレン
トリアミン、ジブチレントリアミン、トリエチレンテト
ラミン、トリプロピレンテトラミン、トリブチレンテト
ラミン、テトラエチレンペンタミン、テトラプロピレン
ペンタミン、テトラブチレンペンタミン、ペンタエチレ
ンヘキサミン、イミノビスプロピルアミン、モノメチル
アミノプロピルアミン、メチルイミノビスプロピルアミ
ン、1,3-ジアミノプロパン、1,4-ジアミノブタン等の脂
肪族アミン;フェニレンジアミン、o-,m-,p-キシレンジ
アミン、3,5-ジアミノクロロベンゼン等の芳香族アミ
ン;1,3-ビス(アミノメチル)シクロヘキサン等のシク
ロアルカン系アミン;ポリエチレンイミン、ポリプロピ
レンイミン、ポリ−2−メチルエチレンイミン、ポリ−
2−エチルエチレンイミン、ポリ−3−メチルプロピレ
ンイミン、ポリ−3−エチルプロピレンイミン、ポリ−
2−メチルプロピレンイミン、ポリ−2−エチルプロピ
レンイミン等の環状イミンの重合体、ポリビニルアミ
ン、ポリアリルアミン等の不飽和アミンの重合体;ビニ
ルアミン、アリルアミン等の不飽和アミンと、ジメチル
アクリルアミド、スチレン、アクリル酸メチル、メタク
リル酸メチル、アクリル酸、メタクリル酸、スチレンス
ルホン酸等及びその塩類等の、共重合可能な不飽和結合
を有する他のモノマーとの共重合体が挙げられる。環状
イミンの重合体、不飽和アミンの重合体及びその共重合
体を用いる場合、平均分子量300〜200万のものが
好ましく、1000〜50万のものがより好ましい。
【0010】また上記アミン類に、アルキル基、β−ヒ
ドロキシアルキル基、アシル基、アルキルフェニル基、
アルキル置換ヒドロキシアルキル基等をN−置換基とし
て導入したものも使用することができる。更に上記アミ
ン類とエピハロヒドリンとが重縮合した重縮合アミン類
も用いることができる。エピハロヒドリンとしては、エ
ピクロルヒドリン、エピブロムヒドリン、エピヨードヒ
ドリン、ブロモメチルオキシラン、クロロメチルオキシ
ラン、ヨードメチルオキシラン等が挙げられる。
【0012】アミン類の窒素原子に結合した上記官能を
有する化合物は、公知の方法で得ることができる。例え
ばアミン類の窒素原子にジチオ酸塩を官能基として有す
る化合物は、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属
水酸化物等のアルカリの存在下で、ポリアミン類に二硫
化炭素を反応させることにより得られる。
【0013】更に不溶性金属錯体形成剤としてキサント
ゲン酸化合物も用いることができる。キサントゲン酸化
合物は、ヒドロキシ化合物のアルカリ化物に二硫化炭素
を反応させることによって得ることができる。ヒドロキ
シ化合物としては、たおてば1価アルコールや多価アル
コール、セルロース、デンプン、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアルコールとエチレン、プロピレン、ス
チレン、アクリル酸、メタクリル酸、アリルアミン、ビ
ニルアミン、酢酸ビニル等との共重合体、キチン、キト
サン等や、これらにアルキル基、β−ヒドロキシアルキ
ル基、アシル基、アルキルフェニル基、アルキル置換ヒ
ドロキシアルキル基等を置換基として導入したもの等が
挙げられる。
【0014】上記1価アルコールとしては、例えばメチ
ルアルコール、エチルアルコール、ブチルアルコール、
プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、アミル
アルコール、ヘキシルアルコール、オクチルアルコー
ル、ノニルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチ
ルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール等の脂肪族飽和アルコール、ア
リルアルコール、クロチルアルコール、プロパギルアル
コール等の脂肪族不飽和アルコール、シクロペンタノー
ル、シクロヘキサノール等の脂環式アルコール、べんじ
るあるこーる、シンナミルアルコール等の芳香族アルコ
ール、フルフリルアルコール等の複素環式アルコール等
が挙げられる。
【0015】また多価アルコールとしては、例えばエチ
レングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−
プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、ジエチレン
グリコールモノアルキルエーテル、ポリエチレングリコ
ールモノアルキルエーテル、ポリエチレングリコール、
グリセリン、ペンタグリセリン、ソルビタン、マンニタ
ン、トレイット、エリトリット、ペンタエリトリット、
アラビット、リビット、キシリット、ラムニット、ソル
ビット、マンニット、イジット、タリット、ガラクチッ
ト、アリット、アルトリット等が挙げられる。
【0016】更にヒドロキシ化合物、上記ヒドロキシ化
合物を硝酸等で処理したものや、部分還元してカルボニ
ル基を導入したもの、更にはポリアルキレンポリアミン
にアルキレンオキシド等のエポキシ化合物を反応させて
水酸基を導入したもの、上記ヒドロキシ化合物にエポキ
シ化合物を反応させたもの等も使用できる。
【0017】本発明の金属捕集剤の他の成分である、水
溶性金属錯体形成剤とは、カルシウム、マグネシウム等
の硬度成分と水溶性の錯体を形成する化合物である。水
溶性金属錯体形成剤としては一般的な金属イオン封鎖剤
を使用でき、例えばEDTA(エチレンジアミンテトラ
酢酸)、NTA(ニトロトリ酢酸)、HEDTA(ヒド
ロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸)、DTPA
(ジエチレントリアミンペンタ酢酸)、TTAH(トリ
エチレントリアミンヘキサ酢酸)、HIDA(ヒドロキ
シエチルイミノジ酢酸)、DHEG(ジヒドロキシエチ
ルグリシン)、ポリカルボン酸類(ポリアクリル酸、ポ
リメタクリル酸やこれらと他のビニル系モノマーとの共
重合体等)、ポリスチレンスルホン酸類(ポリスチレン
スルホン酸やスチレンスルホン酸とスチレンとの共重合
体等)、HEDP(1−ヒドロキシエチリデン−1,1
−ジホスホン酸)等のリン酸類、ATMP(アミノトリ
メチレンホスホン酸)等のアミノリン酸類が挙げられ
る。これらの水溶性金属錯体形成剤は、不溶性金属錯体
形成剤と適宜組み合わせることができるが、金属捕集剤
の水溶液のpHが9以上となる場合、金属捕集剤水溶液
中に沈殿が生じないようにするためには水溶性金属錯体
形成剤として、ポリカルボン酸類、ポリスチレンスルホ
ン酸類、リン酸類、アミノリン酸類を用いることが好ま
しい。
【0018】本発明の金属捕集剤は上記した不溶性金属
錯体形成剤と水溶性金属錯体形成剤とからなるが、両者
の混合物中における水溶性金属錯体形成剤の含有率は
0.01〜5重量%であることが好ましく、特に0.0
1〜3重量%であることが好ましい。上記不溶性金属錯
体形成剤と水溶性金属錯体形成剤とを含有する本発明の
金属捕集剤は、水性溶媒に溶解して水性溶液として用い
ることができる。水性溶液は、金属捕集剤濃度が0.1
〜40程度となるように調整することが好ましい。
【0019】本発明の金属捕集剤の水性溶液は、上記し
た不溶性金属錯体形成剤と水溶性金属錯体形成剤とを予
め混合したものを、水性溶媒に溶解して調整しても良い
が、不溶性金属錯体形成剤を溶解した水性溶液に、水溶
性金属錯体形成剤を溶解させて調整しても、水溶性金属
錯体形成剤を溶解した水性溶液に、不溶性金属錯体形成
剤を溶解させて調整しても良く、また不溶性金属錯体形
成剤を溶解した水性溶液と、水溶性金属錯体形成剤を溶
解した水性溶液を混合して調整しても良い。不溶性金属
錯体形成剤と水溶性金属錯体形成剤とを別々に水性溶媒
に溶解させる場合も、不溶性金属錯体形成剤と水溶性金
属錯体形成剤との合計量に対する水溶性金属錯体形成剤
の含有率が、0.01〜5重量%となるようにすること
が好ましい。
【0020】本発明の金属捕集剤は、工場やゴミ処理場
等から排出される廃水、ゴミ焼却場、火力発電所等から
排出される廃ガス、或いはゴミ焼却場においてゴミ焼却
の際に発生する飛灰(集塵方法の違いによって、MC
灰、EP灰、サイクロン灰、スクラバー灰、バッグフィ
ルター灰等がある。)や残灰等の焼却灰、鉱山から排出
される鉱滓、廃水処理場等における汚泥、或いは工場跡
地等の汚染された土壌の如き固体廃棄物中に含まれる金
属の処理に利用することができる。
【0021】本発明の金属捕集剤を廃水、固体状廃棄物
処理、廃ガス処理等に用いるに際し、硫化水素ナトリウ
ム、一硫化ナトリウム、二硫化ナトリウム、三硫化ナト
リウム、四硫化ナトリウム、五硫化ナトリウム等の硫化
ナトリウム類、トリメルカプトトリアジンまたはその塩
類等の1種又は2種以上と併用することができる。
【0022】本発明の金属捕集剤によって廃水を処理す
る方法としては、廃水中に本発明捕集剤の水溶液を添加
し、本発明の金属捕集剤中の不溶性金属錯体形成剤が廃
水中の金属を捕集して生成したフロックを沈殿濾過して
廃水から分離する方法を採用することができる。フロッ
クを分離除去後の廃水は河川等に放流することができ
る。本発明の金属捕集剤で廃水処理する場合、金属捕集
効果を高めるために、廃水のpHを3〜12程度に調整
しておくことが好ましい。廃水のpHを調整するには、
塩酸、硫酸、硝酸等の酸や、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等のアルカリが使用される。
【0023】固体廃棄物の処理方法としては、固体廃棄
物表面に本発明の金属捕集剤水溶液を散布し、金属捕集
剤を固体廃棄物中に浸透させるか、本発明の金属捕集剤
水溶液を固体廃棄物に添加して混練する方法等が採用さ
れる。固体状廃棄物中の金属は、本発明金属捕集剤中の
不溶性金属錯体形成剤に捕集されて不溶性の金属錯体を
形成し、不溶性金属錯体は固体状廃棄物中から溶出し難
くなるため、処理後の固体廃棄物は安全に最終処分する
ことができる。固体廃棄物の処理に際しても、必要に応
じて酸性物質やアルカリ性物質を併用することが好まし
い。また廃ガス処理の方法としては、廃ガス中に本発明
金属捕集剤の水溶液を投入するか、本発明金属捕集剤の
水溶液を酸性ガス吸着剤とともに投入する方法が採用さ
れる。
【0024】本発明の金属捕集剤は、特に水銀、カドミ
ウム、亜鉛、銅、クロム、砒素、金、銀、白金、バナジ
ウム、タリウム等や、その化合物の捕集性能に優れ、本
発明金属捕集剤は、これらを含む廃水、廃ガス、固体廃
棄物の処理に好適である。
【0025】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
【0026】実施例1 不溶性金属錯体形成剤としてジメチルジチオカルバミン
酸ナトリウム99重量%、水溶性金属錯体形成剤として
EDTA(2Na塩)1重量%含有する金属捕集剤1重
量部を、工業用水(カルシウムを33mg/l含有)10
0重量部に溶解させ,pH=8.4の溶液を調整した。
この水溶液を室温にて48時間放置した後、水溶液の状
態を観察した。結果を表1に示す。上記室温で放置後の
金属捕集剤の水溶液は、ジメチルジチオカルバミン酸ナ
トリウムのみの場合と同等の金属捕集性能を示した。
【0027】
【表1】
【0028】※1放置後の金属捕集剤水溶液の状態を観
察し、 ○・・・沈殿物が全く認められない。 △・・・僅かに沈殿物が認められる。 ×・・・多量の沈殿物が認められる。 として評価した。
【0029】比較例1 ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム1重量部を、実
施例1と同様の工業用水100重量部に溶解させてpH
=8.4の水溶液を調整した。この水溶液を実施例1と
同様に室温で48時間放置した後、水溶液の状態を観察
した。結果を表1に示す。
【0030】実施例2 不溶性金属錯体形成剤としてジエチルジチオカルバミン
酸ナトリウム99.9重量%、水溶性金属錯体形成剤と
してポリアクリル酸ナトリウム0.1重量%を含有する
金属捕集剤2重量部を、プラント水(カルシウムを66
mg/l含有)100重量部に溶解させてpH=9.4の
水溶液を調整した。この水溶液を室温にて24時間放置
した後、水溶液の状態を観察した。結果を表1に示す。
また放置後の金属捕集剤の水溶液は、ジエチルジチオカ
ルバミン酸ナトリウムのみの場合と同等の金属捕集性能
を示した。
【0031】実施例3 不溶性金属錯体形成剤としてジエチレントリアミンの窒
素原子にジチオ酸ナトリウム基を導入した化合物99.
99重量%、水溶性金属錯体形成剤としてHEDPのナ
トリウム塩0.01重量%を含有する金属捕集剤2重量
部を、水(カルシウムを50mg/l含有)100重量部
に溶解させてpH=10.4の水溶液を調整した。この
水溶液を室温にて12時間放置した後、水溶液の状態を
観察した。結果を表1に示す。放置後の金属捕集剤の水
溶液は、HEDPのナトリウム塩を含まない、ジエチレ
ントリアミンの窒素原子にジチオ酸ナトリウム基を導入
した化合物のみの場合と同等の金属捕集性能を示した。
【0032】比較例2 実施例3で用いたと同様の不溶性金属錯体形成剤2重量
部を、実施例3と同様の水100重量部に溶解させてp
H=10.5の水溶液を調整した。この水溶液を室温で
12時間放置した後、水溶液の状態を観察した。結果を
表1に示す。
【0033】実施例4 不溶性金属錯体形成剤としてエチルキサントゲン酸ナト
リウム98重量%、水溶性金属錯体形成剤としてポリス
チレンスルホン酸ナトリウム2重量%を含む金属捕集剤
4重量部を、工業用水(カルシウムを24mg/l含有)
100重量部に溶解させてpH=9.6の水溶液を調整
した。この水溶液を室温にて24時間放置した後、水溶
液の状態を観察した。結果を表1に示す。放置後の金属
捕集剤の水溶液は、エチルキサントゲン酸ナトリウムの
みの場合と同等の金属捕集性能を示した。
【0034】比較例3 エチルキサントゲン酸ナトリウム4重量部を、実施例4
と同様の工業用水100重量部に溶解させてpH=9.
5の水溶液を調整した。この水溶液を室温で24時間放
置した後、水溶液の状態を観察した。結果を表1に示
す。
【0035】
【発明の効果】本発明の金属捕集剤は、不溶性金属錯体
形成剤とともに、硬度成分と結合して水溶性の金属錯体
を形成する水溶性金属錯体形成剤を含むことにより、金
属捕集剤溶液中に沈殿物が生成することがなく、金属捕
集剤溶液を廃水や固体状廃棄物等に添加するための薬注
ポンプや配管が詰まる虞れがなく、また金属捕集溶液の
保存性を大幅に向上できる等の効果がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属と結合して不溶性の金属錯体を形成
    するが、それ自身は水溶性又は水分散性を有する不溶性
    金属錯体形成剤と、硬度成分と結合して水溶性の金属錯
    体を形成する水溶性金属錯体形成剤とを含むことを特徴
    とする金属捕集剤。
  2. 【請求項2】 金属と結合して不溶性の金属錯体を形成
    するが、それ自身は水溶性又は水分散性を有する不溶性
    金属錯体形成剤と、硬度成分と結合して水溶性の金属錯
    体を形成する水溶性金属錯体形成剤とを水性溶媒中に溶
    解してなることを特徴とする金属捕集剤。
JP10194796A 1996-04-01 1996-04-01 金属捕集剤 Pending JPH09268279A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10194796A JPH09268279A (ja) 1996-04-01 1996-04-01 金属捕集剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10194796A JPH09268279A (ja) 1996-04-01 1996-04-01 金属捕集剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09268279A true JPH09268279A (ja) 1997-10-14

Family

ID=14314102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10194796A Pending JPH09268279A (ja) 1996-04-01 1996-04-01 金属捕集剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09268279A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001049235A (ja) * 1999-08-16 2001-02-20 Nippon Soda Co Ltd 重金属固定剤
JP2002166247A (ja) * 2000-09-20 2002-06-11 Ebara Corp 重金属溶出防止剤及びそれを用いた焼却飛灰の処理方法
WO2010029789A1 (ja) * 2008-09-12 2010-03-18 日東電工株式会社 偏光膜およびその製造方法
WO2012131170A1 (en) * 2011-04-01 2012-10-04 Itä-Suomen Yliopisto Method for collecting metals
JP2019076840A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 東ソー株式会社 重金属含有水溶液用浄化剤、及び重金属含有水溶液の浄化方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001049235A (ja) * 1999-08-16 2001-02-20 Nippon Soda Co Ltd 重金属固定剤
JP2002166247A (ja) * 2000-09-20 2002-06-11 Ebara Corp 重金属溶出防止剤及びそれを用いた焼却飛灰の処理方法
WO2010029789A1 (ja) * 2008-09-12 2010-03-18 日東電工株式会社 偏光膜およびその製造方法
JP2010066616A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Nitto Denko Corp 偏光膜およびその製造方法
US8488082B2 (en) 2008-09-12 2013-07-16 Nitto Denko Corporation Polarizing film and method for producing the same
WO2012131170A1 (en) * 2011-04-01 2012-10-04 Itä-Suomen Yliopisto Method for collecting metals
JP2019076840A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 東ソー株式会社 重金属含有水溶液用浄化剤、及び重金属含有水溶液の浄化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2948879B2 (ja) 金属捕集剤及び金属捕集方法
JPH09268279A (ja) 金属捕集剤
JP4029994B2 (ja) 金属捕集剤
JP3243261B2 (ja) 固体状物質中の金属固定化方法
JPH11116938A (ja) 金属捕集剤組成物
JPH04267982A (ja) 固体状物質中の金属固定化方法
JPH09227855A (ja) 金属捕集方法
JP2000015222A (ja) 固体状廃棄物の処理方法
JP3770568B2 (ja) 金属捕集剤の製造方法
JP2003064347A (ja) 有害金属捕捉剤
JP3373023B2 (ja) 金属捕集剤
JP2003181470A (ja) 廃棄物の処理方法
JP2001247848A (ja) 金属捕集剤
JP3582874B2 (ja) 金属捕集剤
JP3611355B2 (ja) 金属捕集剤
JPH10298533A (ja) 重金属捕捉剤
JP2001286847A (ja) 固体状廃棄物中のセレンの固定化方法
JP4023928B2 (ja) 金属捕集剤
JP3582873B2 (ja) 金属捕集剤
JP5101760B2 (ja) 重金属固定剤
JPH10265763A (ja) 金属捕集剤
JP3243290B2 (ja) 金属捕集剤及び金属捕集方法
JP3985923B2 (ja) 金属捕集剤
JP2000053942A (ja) 金属捕集剤
JPH08173936A (ja) 固体状廃棄物の処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050916

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060125

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060712

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02