JPH09268432A - 有撚分繊用高発色性ポリエステルマルチフィラメント糸 - Google Patents
有撚分繊用高発色性ポリエステルマルチフィラメント糸Info
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- JPH09268432A JPH09268432A JP8071915A JP7191596A JPH09268432A JP H09268432 A JPH09268432 A JP H09268432A JP 8071915 A JP8071915 A JP 8071915A JP 7191596 A JP7191596 A JP 7191596A JP H09268432 A JPH09268432 A JP H09268432A
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、製糸操業性が良好で、かつ
高次通過性、特に分繊性が良好であり、オーガンジー用
素材として従来以上の高い発色性を有し、かつ良好な鮮
明性、高い強度を持つオーガンジー用のモノフィラメン
トを製造するための有撚分繊用ポリエステルマルチフィ
ラメント糸を提供することにある。 【解決手段】 金属スルホネート基を含有するイソフタ
ル酸成分を全ジカルボン酸成分に対して0.7〜2.4
モル%及び分子量90〜6000のポリアルキレングリ
コール成分をポリエステルに対して0.2〜10重量%
共重合された固有粘度(IV)が0.64以上の改質ポ
リエステルで形成されており、フィラメント断面が異型
断面形状で、マルチフィラメント糸のクロム鏡面動摩擦
係数が1.0未満であり、マルチフィラメント糸の伸度
が30%以上からなる有撚分繊用高発色性ポリエステル
マルチフィラメント糸。
高次通過性、特に分繊性が良好であり、オーガンジー用
素材として従来以上の高い発色性を有し、かつ良好な鮮
明性、高い強度を持つオーガンジー用のモノフィラメン
トを製造するための有撚分繊用ポリエステルマルチフィ
ラメント糸を提供することにある。 【解決手段】 金属スルホネート基を含有するイソフタ
ル酸成分を全ジカルボン酸成分に対して0.7〜2.4
モル%及び分子量90〜6000のポリアルキレングリ
コール成分をポリエステルに対して0.2〜10重量%
共重合された固有粘度(IV)が0.64以上の改質ポ
リエステルで形成されており、フィラメント断面が異型
断面形状で、マルチフィラメント糸のクロム鏡面動摩擦
係数が1.0未満であり、マルチフィラメント糸の伸度
が30%以上からなる有撚分繊用高発色性ポリエステル
マルチフィラメント糸。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有撚分繊用高発色
性ポリエステルマルチフィラメント糸に関する。さらに
詳しくは、オーガンジー用素材として従来以上の高い発
色性を有し、かつ良好な鮮明性、高い強度を持つオーガ
ンジー用のモノフィラメントを製造するための有撚分繊
用ポリエステルマルチフィラメント糸に関するものであ
る。
性ポリエステルマルチフィラメント糸に関する。さらに
詳しくは、オーガンジー用素材として従来以上の高い発
色性を有し、かつ良好な鮮明性、高い強度を持つオーガ
ンジー用のモノフィラメントを製造するための有撚分繊
用ポリエステルマルチフィラメント糸に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維は、機械的性質、化学
的性質、イージーケア性、光沢性等優れた特性から一般
衣料用や産業資材用として広く利用されている。衣料用
素材の中で特殊な分野の衣料に使用される織物としてオ
ーガンジーがある。オーガンジーは、軽くて張りのある
平織の薄地織物で、古くから絹や綿の細い糸で製造され
てきた。その後、合成繊維の出現によりオーガンジーに
も合成繊維、特にポリエステル繊維が展開されるように
なった。
的性質、イージーケア性、光沢性等優れた特性から一般
衣料用や産業資材用として広く利用されている。衣料用
素材の中で特殊な分野の衣料に使用される織物としてオ
ーガンジーがある。オーガンジーは、軽くて張りのある
平織の薄地織物で、古くから絹や綿の細い糸で製造され
てきた。その後、合成繊維の出現によりオーガンジーに
も合成繊維、特にポリエステル繊維が展開されるように
なった。
【0003】オーガンジーは、前述の特徴を生かし、ウ
エディングドレスなどのブライダル製品、パーティード
レスや僧侶の袈裟、お洒落用羽織など特殊な分野の衣料
および装飾用などに使用されている。オーガンジーは、
特に高貴な雰囲気を醸し出す素材、高級感のある素材が
要求されており、その特性を出すために従来から種々の
研究開発がなされてきた。その中で特に高い発色性や鮮
明性、良好な光輝性のある素材が要求されてきたが、ポ
リエステル繊維における従来のオーガンジーは、通常の
ポリエステルで丸断面のモノフィラメントを主体に用い
たものが多く、高い発色性や鮮明性、良好な光輝性のあ
る素材はなかった。これらの特性を出すには、特殊なポ
リエステルを用い、モノフィラメントの断面形状も特定
な形状にすることが必要であると考えられてきた。例え
ば、特開昭60−199931号公報では、オーガンジ
ー様織物用糸として合成繊維マルチフィラメント糸でト
−タルデニールが10〜50デニール、フィラメント数
が2〜3本で、フィラメントの沸水収縮率が各々異なる
ものを用いる技術が開示されているが、この技術から得
られるオーガンジー様織物は、高い発色性や高い鮮明性
がなく高級感に乏しい。また、特開昭62−15633
4号公報では、シルクライクオーガンジー織物の使用原
糸として、繊度が10〜50デニールで横断面形状が偏
平上の合成繊維の技術が開示されているが、この技術で
も高い発色性や高い鮮明性がなく高級感に乏しいもので
ある。
エディングドレスなどのブライダル製品、パーティード
レスや僧侶の袈裟、お洒落用羽織など特殊な分野の衣料
および装飾用などに使用されている。オーガンジーは、
特に高貴な雰囲気を醸し出す素材、高級感のある素材が
要求されており、その特性を出すために従来から種々の
研究開発がなされてきた。その中で特に高い発色性や鮮
明性、良好な光輝性のある素材が要求されてきたが、ポ
リエステル繊維における従来のオーガンジーは、通常の
ポリエステルで丸断面のモノフィラメントを主体に用い
たものが多く、高い発色性や鮮明性、良好な光輝性のあ
る素材はなかった。これらの特性を出すには、特殊なポ
リエステルを用い、モノフィラメントの断面形状も特定
な形状にすることが必要であると考えられてきた。例え
ば、特開昭60−199931号公報では、オーガンジ
ー様織物用糸として合成繊維マルチフィラメント糸でト
−タルデニールが10〜50デニール、フィラメント数
が2〜3本で、フィラメントの沸水収縮率が各々異なる
ものを用いる技術が開示されているが、この技術から得
られるオーガンジー様織物は、高い発色性や高い鮮明性
がなく高級感に乏しい。また、特開昭62−15633
4号公報では、シルクライクオーガンジー織物の使用原
糸として、繊度が10〜50デニールで横断面形状が偏
平上の合成繊維の技術が開示されているが、この技術で
も高い発色性や高い鮮明性がなく高級感に乏しいもので
ある。
【0004】ポリエステル繊維において、高い発色性や
鮮明性を発現するために、いくつかの技術が開発されて
きた。発色性に優れたポリマとして塩基性可染型ポリエ
ステルが良く知られている。従来から塩基性可染型ポリ
エステルとして、特公昭34−10497号公報などで
金属スルホネート基を有するイソフタル酸成分、たとえ
ば5−ナトリウムスルホイソフタル酸成分を共重合させ
たものが知られている。しかし、このものでは発色性を
満足なレベルに上げるためには金属スルホネート基を有
するイソフタル酸成分(以下S成分と略す)を多量に共
重合したものでなければならない。S成分を多量に共重
合したポリエステルは、S成分の増粘作用のため繊維と
して必要な重合度のポリマでは溶融粘度が高く、紡糸を
困難ならしめていた。したがって多量のS成分を共重合
したポリマを通常の方法で紡糸するには、溶融粘度を通
常紡糸できる範囲にまで低下させておくためにポリマの
重合度を低くしておく必要がある。しかしながら、その
結果、糸強度が低下し、製糸性、高次工程通過性の低下
を生じる欠点および用途が限定される欠点があった。ま
た、多量のS成分を共重合したものの製品は耐アルカリ
性の低下、染色物の耐光性の低下をも招来し、これによ
っても得られた糸の用途が制限されていた。
鮮明性を発現するために、いくつかの技術が開発されて
きた。発色性に優れたポリマとして塩基性可染型ポリエ
ステルが良く知られている。従来から塩基性可染型ポリ
エステルとして、特公昭34−10497号公報などで
金属スルホネート基を有するイソフタル酸成分、たとえ
ば5−ナトリウムスルホイソフタル酸成分を共重合させ
たものが知られている。しかし、このものでは発色性を
満足なレベルに上げるためには金属スルホネート基を有
するイソフタル酸成分(以下S成分と略す)を多量に共
重合したものでなければならない。S成分を多量に共重
合したポリエステルは、S成分の増粘作用のため繊維と
して必要な重合度のポリマでは溶融粘度が高く、紡糸を
困難ならしめていた。したがって多量のS成分を共重合
したポリマを通常の方法で紡糸するには、溶融粘度を通
常紡糸できる範囲にまで低下させておくためにポリマの
重合度を低くしておく必要がある。しかしながら、その
結果、糸強度が低下し、製糸性、高次工程通過性の低下
を生じる欠点および用途が限定される欠点があった。ま
た、多量のS成分を共重合したものの製品は耐アルカリ
性の低下、染色物の耐光性の低下をも招来し、これによ
っても得られた糸の用途が制限されていた。
【0005】オーガンジー用のポリエステル繊維におい
て、高い発色性や鮮明性、良好な光輝性のある繊維につ
いても種々検討がされてきたが溶融紡糸性、延伸性およ
び高次通過性が不良で工業的に生産できないなど、未だ
に満足のいく素材が開発されていないのが実状である。
て、高い発色性や鮮明性、良好な光輝性のある繊維につ
いても種々検討がされてきたが溶融紡糸性、延伸性およ
び高次通過性が不良で工業的に生産できないなど、未だ
に満足のいく素材が開発されていないのが実状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、製糸
操業性が良好で、かつ高次通過性、特に分繊性が良好で
あり、オーガンジー用素材として従来以上の高い発色性
を有し、かつ良好な鮮明性、高い強度を持つオーガンジ
ー用のモノフィラメントを製造するための有撚分繊用ポ
リエステルマルチフィラメント糸を提供することにあ
る。
操業性が良好で、かつ高次通過性、特に分繊性が良好で
あり、オーガンジー用素材として従来以上の高い発色性
を有し、かつ良好な鮮明性、高い強度を持つオーガンジ
ー用のモノフィラメントを製造するための有撚分繊用ポ
リエステルマルチフィラメント糸を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的
は、「金属スルホネート基を含有するイソフタル酸成分
を全ジカルボン酸成分に対して0.7〜2.4モル%及
び分子量90〜6000のポリアルキレングリコール成
分をポリエステルに対して0.2〜10重量%共重合さ
れた固有粘度(IV)が0.64以上の改質ポリエステ
ルで形成されており、フィラメント断面が異型断面形状
で、マルチフィラメント糸のクロム鏡面動摩擦係数が
1.0未満であり、マルチフィラメント糸の伸度が30
%以上からなる有撚分繊用高発色性ポリエステルマルチ
フィラメント糸」によって達成できる。
は、「金属スルホネート基を含有するイソフタル酸成分
を全ジカルボン酸成分に対して0.7〜2.4モル%及
び分子量90〜6000のポリアルキレングリコール成
分をポリエステルに対して0.2〜10重量%共重合さ
れた固有粘度(IV)が0.64以上の改質ポリエステ
ルで形成されており、フィラメント断面が異型断面形状
で、マルチフィラメント糸のクロム鏡面動摩擦係数が
1.0未満であり、マルチフィラメント糸の伸度が30
%以上からなる有撚分繊用高発色性ポリエステルマルチ
フィラメント糸」によって達成できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明の有撚分繊用高発色性ポリエステルマルチフィラメ
ント糸は、金属スルホネート基を含有するイソフタル酸
成分を全ジカルボン酸成分に対して0.7〜2.4モル
%及び分子量90〜6000のポリアルキレングリコー
ル成分(以下G成分と略す)をポリエステルに対して
0.2〜10重量%共重合された固有粘度(IV)が
0.64以上の改質ポリエステルで形成されている必要
がある。該改質ポリエステルはS成分を多量に共重合さ
せて染色性を高めたものよりも糸強度が高く、塩基性染
料に良好な発色性と耐光性を示すものである。S成分と
しては、次式で示される化合物であり、具体的にはジメ
チル(5−ナトリウムスルホ)イソフタレ−ト、ビス−
2−ヒドロキシエチル(5−ナトリウムスルホ)イソフ
タレ−ト、ビス−4−ヒドロキシブチル(5−ナトリウ
ムスルホ)イソフタレ−ト、ジメチル(5−リチウムス
ルホ)イソフタレ−トなどである。
発明の有撚分繊用高発色性ポリエステルマルチフィラメ
ント糸は、金属スルホネート基を含有するイソフタル酸
成分を全ジカルボン酸成分に対して0.7〜2.4モル
%及び分子量90〜6000のポリアルキレングリコー
ル成分(以下G成分と略す)をポリエステルに対して
0.2〜10重量%共重合された固有粘度(IV)が
0.64以上の改質ポリエステルで形成されている必要
がある。該改質ポリエステルはS成分を多量に共重合さ
せて染色性を高めたものよりも糸強度が高く、塩基性染
料に良好な発色性と耐光性を示すものである。S成分と
しては、次式で示される化合物であり、具体的にはジメ
チル(5−ナトリウムスルホ)イソフタレ−ト、ビス−
2−ヒドロキシエチル(5−ナトリウムスルホ)イソフ
タレ−ト、ビス−4−ヒドロキシブチル(5−ナトリウ
ムスルホ)イソフタレ−ト、ジメチル(5−リチウムス
ルホ)イソフタレ−トなどである。
【0009】
【化1】 (但し、式中MはNa、Li、Kなどのアルカリ金属を
示し、A、A´は水素、アルキル基または−(CH2 )
nOHを示し、nは2以上の整数を示す)好ましいS成
分としては、ジメチル(5−ナトリウムスルホ)イソフ
タレート、ビス−2−ヒドロキシエチル(5−ナトリウ
ムスルホ)イソフタレートである。
示し、A、A´は水素、アルキル基または−(CH2 )
nOHを示し、nは2以上の整数を示す)好ましいS成
分としては、ジメチル(5−ナトリウムスルホ)イソフ
タレート、ビス−2−ヒドロキシエチル(5−ナトリウ
ムスルホ)イソフタレートである。
【0010】S成分は改質ポリエステル酸成分に対し
0.7〜2.4モル%共重合させる必要がある。共重合
量が0.7モル%未満では繊維の塩基性染料による染色
性および発色性が不満足であり、2.4モル%を越える
と溶融粘度が著し大きくなるために溶融紡糸する際に適
正な濾過ができず良好な糸特性を持つ未延伸糸が得られ
ない。その結果、糸強度も低くなる。
0.7〜2.4モル%共重合させる必要がある。共重合
量が0.7モル%未満では繊維の塩基性染料による染色
性および発色性が不満足であり、2.4モル%を越える
と溶融粘度が著し大きくなるために溶融紡糸する際に適
正な濾過ができず良好な糸特性を持つ未延伸糸が得られ
ない。その結果、糸強度も低くなる。
【0011】G成分としては、分子量が90〜6000
のものであることが必要である。分子量が90未満のも
のは耐光性を満足させる共重合量では、繊維の染色性お
よび発色性が不満足であり、また分子量が小さいために
改質ポリエステルの融点が低くなることに起因して、繊
維の高次加工性が不良となる。
のものであることが必要である。分子量が90未満のも
のは耐光性を満足させる共重合量では、繊維の染色性お
よび発色性が不満足であり、また分子量が小さいために
改質ポリエステルの融点が低くなることに起因して、繊
維の高次加工性が不良となる。
【0012】一方、分子量が6000を越えるG成分で
は改質ポリエステル中に均一に共重合し難いので、得ら
れる繊維の染色性および発色性を満足させる共重合量で
は、耐光性が不満足となる。また、改質ポリエステルの
耐酸化分解性が低下すること、得られる布帛の抗フロス
ティング性が低下するなどの欠点が発生する。好ましい
G成分の分子量は、100〜4000であり、より好ま
しくは、100〜1200である。
は改質ポリエステル中に均一に共重合し難いので、得ら
れる繊維の染色性および発色性を満足させる共重合量で
は、耐光性が不満足となる。また、改質ポリエステルの
耐酸化分解性が低下すること、得られる布帛の抗フロス
ティング性が低下するなどの欠点が発生する。好ましい
G成分の分子量は、100〜4000であり、より好ま
しくは、100〜1200である。
【0013】前記した分子量が90〜6000のG成分
の代表例としては、HO−(CH2−CH2 −O)mR
−O−(CH2 −CH2 −O)nH(式中Rは炭素原子
数3〜20の直鎖、環状、側鎖を有する二価の脂肪族炭
化水素基、フェニレン基、ビフェニレン基、ナフタレン
基などの二価の芳香族炭化水素基、m、nは同一または
異なる整数で1≦m+n≦100である)で示されるグ
リコール、ビスフェノ−ルA−エチレンオキサイド付加
物および次式で示されるポリアルキレングリコールなど
があげられる。 A(CnH2 nO)mH 式中AはCeH2 (e+1) OまたはOH、eは1〜10、
nは2〜5、mは2〜65の整数を示す。
の代表例としては、HO−(CH2−CH2 −O)mR
−O−(CH2 −CH2 −O)nH(式中Rは炭素原子
数3〜20の直鎖、環状、側鎖を有する二価の脂肪族炭
化水素基、フェニレン基、ビフェニレン基、ナフタレン
基などの二価の芳香族炭化水素基、m、nは同一または
異なる整数で1≦m+n≦100である)で示されるグ
リコール、ビスフェノ−ルA−エチレンオキサイド付加
物および次式で示されるポリアルキレングリコールなど
があげられる。 A(CnH2 nO)mH 式中AはCeH2 (e+1) OまたはOH、eは1〜10、
nは2〜5、mは2〜65の整数を示す。
【0014】前記G成分としては、ポリアルキレングリ
コールが好ましい。これはポリアルキレングリコールの
減粘効果が他のG成分より大きいため、良好な糸特性を
持つ繊維を得るために必要な重合度を持つ改質ポリエス
テルを得るには他のG成分よりは有利なことによる。そ
してポリアルキレングリコールとしては、両末端にOH
基を有するポリエチレングリコールがより好ましい。こ
れはアルキレンオキサイド単位が短いほど、またグリコ
ールをランダムに共重合するほど発色性向上効果、減粘
効果が大きいためである。
コールが好ましい。これはポリアルキレングリコールの
減粘効果が他のG成分より大きいため、良好な糸特性を
持つ繊維を得るために必要な重合度を持つ改質ポリエス
テルを得るには他のG成分よりは有利なことによる。そ
してポリアルキレングリコールとしては、両末端にOH
基を有するポリエチレングリコールがより好ましい。こ
れはアルキレンオキサイド単位が短いほど、またグリコ
ールをランダムに共重合するほど発色性向上効果、減粘
効果が大きいためである。
【0015】G成分の共重合量は改質ポリエステルに対
して0.2〜10重量%の範囲にする必要がある。G成
分の共重合量が0.2重量%未満では、改質ポリエステ
ル繊維の発色性が不満足であり、10重量%を越えると
染色布の耐光性および耐酸化分解性が低下する。
して0.2〜10重量%の範囲にする必要がある。G成
分の共重合量が0.2重量%未満では、改質ポリエステ
ル繊維の発色性が不満足であり、10重量%を越えると
染色布の耐光性および耐酸化分解性が低下する。
【0016】本発明における改質ポリエステル繊維の固
有粘度は0.64以上あることが必要である。固有粘度
が0.64未満では、紡糸性や延伸性が不満足であり、
糸強力も満足できるレベルではない。しかし、あまりに
も高い固有粘度では溶融紡糸時の溶融粘度が高くなり過
ぎて紡糸が困難となるので固有粘度は0.88以下にす
ることが好ましい。
有粘度は0.64以上あることが必要である。固有粘度
が0.64未満では、紡糸性や延伸性が不満足であり、
糸強力も満足できるレベルではない。しかし、あまりに
も高い固有粘度では溶融紡糸時の溶融粘度が高くなり過
ぎて紡糸が困難となるので固有粘度は0.88以下にす
ることが好ましい。
【0017】また本発明の改質ポリエステルには、本発
明の効果を阻害しない範囲で抗酸化剤、蛍光増白剤、難
燃剤、紫外線吸収剤などよく知られた添加剤が含有され
ていてもよい。しかし、本発明では光輝性を重要視する
ために公知の艶消剤、例えば酸化チタンや炭酸カルシウ
ムは、0.1重量%以上含有してはならない。
明の効果を阻害しない範囲で抗酸化剤、蛍光増白剤、難
燃剤、紫外線吸収剤などよく知られた添加剤が含有され
ていてもよい。しかし、本発明では光輝性を重要視する
ために公知の艶消剤、例えば酸化チタンや炭酸カルシウ
ムは、0.1重量%以上含有してはならない。
【0018】本発明では、光輝性の点、高級感の点およ
びオーガンジーの手触り感特にサラッとした感覚が重要
であり、フィラメント断面が異型断面形状であることが
必要である。異型断面形状としては、三葉〜八葉断面、
凹凸のある楕円断面など断面形状として凹凸のある断面
なら何でもよいがこの中でも光輝性の点、高級感の点な
どから三葉断面形状が好ましい。三葉断面形状は、三つ
の葉の長さが同等であることが好ましく、その形状係数
としては、1.7〜2.4であることが好ましい。
びオーガンジーの手触り感特にサラッとした感覚が重要
であり、フィラメント断面が異型断面形状であることが
必要である。異型断面形状としては、三葉〜八葉断面、
凹凸のある楕円断面など断面形状として凹凸のある断面
なら何でもよいがこの中でも光輝性の点、高級感の点な
どから三葉断面形状が好ましい。三葉断面形状は、三つ
の葉の長さが同等であることが好ましく、その形状係数
としては、1.7〜2.4であることが好ましい。
【0019】本発明のマルチフィラメント糸は、フィラ
メント断面が異型断面形状で、マルチフィラメント糸の
クロム鏡面動摩擦係数が1.0未満であり、マルチフィ
ラメント糸の伸度が30%以上である必要がある。ま
た、マルチフィラメント糸のクロム鏡面動摩擦係数が
1.0未満であることが必要で、該値が1.0以上であ
ると紡糸時や延伸時のガイド等での滑り性が不良で製糸
性が不良であり、さらに分繊時のガイド等での滑り性が
不良で糸切れが発生しやすく、かつ分繊性が不良で良く
ない。該摩擦係数を1.0未満にするには、平滑性が良
好な油剤を溶融紡糸時に付着させることによって達成す
ることができる。
メント断面が異型断面形状で、マルチフィラメント糸の
クロム鏡面動摩擦係数が1.0未満であり、マルチフィ
ラメント糸の伸度が30%以上である必要がある。ま
た、マルチフィラメント糸のクロム鏡面動摩擦係数が
1.0未満であることが必要で、該値が1.0以上であ
ると紡糸時や延伸時のガイド等での滑り性が不良で製糸
性が不良であり、さらに分繊時のガイド等での滑り性が
不良で糸切れが発生しやすく、かつ分繊性が不良で良く
ない。該摩擦係数を1.0未満にするには、平滑性が良
好な油剤を溶融紡糸時に付着させることによって達成す
ることができる。
【0020】また、マルチフィラメント糸の伸度が小さ
いと、延伸時や分繊時での糸切れが発生しやすく分繊性
が不良となるので、伸度は30%以上が必要であり、3
5%以上あることが好ましい。
いと、延伸時や分繊時での糸切れが発生しやすく分繊性
が不良となるので、伸度は30%以上が必要であり、3
5%以上あることが好ましい。
【0021】また、本発明のマルチフィラメント糸のフ
ィラメント繊度は、10〜30デニールであることが、
オーガンジー製品の品位の点およびマルチフィラメント
糸をモノフィラメントに分繊する場合の分繊性の点で好
ましい。さらにマルチフィラメント糸のフィラメント数
は、2〜16であることが分繊性が良好であり好まし
い。
ィラメント繊度は、10〜30デニールであることが、
オーガンジー製品の品位の点およびマルチフィラメント
糸をモノフィラメントに分繊する場合の分繊性の点で好
ましい。さらにマルチフィラメント糸のフィラメント数
は、2〜16であることが分繊性が良好であり好まし
い。
【0022】本発明のマルチフィラメント糸は有撚であ
り、有撚マルチフィラメント糸をモノフィラメントに分
繊し、そのモノフィラメントを製織してオーガンジーに
するのであるが、有撚マルチフィラメント糸を製造する
場合、特にマルチフィラメント糸の巻上げ工程におい
て、巻崩れによる糸切れがなく、かつ巻き姿を良好にす
るためにマルチフィラメント糸に適切な撚を掛けて巻上
げる。さらに分繊工程においては分繊性が良好な撚数が
必要であり、この両者を満足する撚数が必要である。こ
れらを満足する撚数としては、7〜16(T/m)であ
ることが好ましい。 本発明の有撚分繊用高発色性ポリ
エステルマルチフィラメント糸は、金属スルホネート基
を含有するイソフタル酸成分を全ジカルボン酸成分に対
して0.7〜2.4モル%及び分子量90〜6000の
ポリアルキレングリコール成分をポリエステルに対して
0.2〜10重量%共重合された固有粘度(IV)が
0.64以上の改質ポリエステルを異型の吐出孔を有す
る口金を用いて溶融紡糸し、紡出糸条を冷却風で冷却
後、平滑性が高い油剤を付着し巻上げた未延伸糸を通常
のドローツイスターで延伸・加撚しながらパッケージに
巻上げることによって製造することができる。例えば、
溶融紡糸時に用いる三葉型の吐出孔を有する口金は、延
伸後のフィラメントの断面の形状係数が1.7〜2.4
になる三葉型の吐出孔を有した口金を用いるが、溶融紡
糸時の口金汚れを発生しにくくするために、三葉型の吐
出孔の角部(葉の交点や葉の先端)は丸み付け加工した
ものをもちいることが好ましい。また、ドローツイスタ
ーで延伸・加撚しながらパッケージに巻上げる際の加撚
は、マルチフィラメント糸の撚数が7〜16(T/m)
の範囲に加撚するが、パッケージの巻始めから巻終りに
至るまで漸次増加させて加撚することが好ましい。パッ
ケージの形態としては、パーン(ボビンに巻いたも
の)、ドラムやチーズ(紙管やその他の感に巻いたも
の)など糸巻体なら何でもよいが、分繊工程での取扱い
の点からパーンが最も好ましい。
り、有撚マルチフィラメント糸をモノフィラメントに分
繊し、そのモノフィラメントを製織してオーガンジーに
するのであるが、有撚マルチフィラメント糸を製造する
場合、特にマルチフィラメント糸の巻上げ工程におい
て、巻崩れによる糸切れがなく、かつ巻き姿を良好にす
るためにマルチフィラメント糸に適切な撚を掛けて巻上
げる。さらに分繊工程においては分繊性が良好な撚数が
必要であり、この両者を満足する撚数が必要である。こ
れらを満足する撚数としては、7〜16(T/m)であ
ることが好ましい。 本発明の有撚分繊用高発色性ポリ
エステルマルチフィラメント糸は、金属スルホネート基
を含有するイソフタル酸成分を全ジカルボン酸成分に対
して0.7〜2.4モル%及び分子量90〜6000の
ポリアルキレングリコール成分をポリエステルに対して
0.2〜10重量%共重合された固有粘度(IV)が
0.64以上の改質ポリエステルを異型の吐出孔を有す
る口金を用いて溶融紡糸し、紡出糸条を冷却風で冷却
後、平滑性が高い油剤を付着し巻上げた未延伸糸を通常
のドローツイスターで延伸・加撚しながらパッケージに
巻上げることによって製造することができる。例えば、
溶融紡糸時に用いる三葉型の吐出孔を有する口金は、延
伸後のフィラメントの断面の形状係数が1.7〜2.4
になる三葉型の吐出孔を有した口金を用いるが、溶融紡
糸時の口金汚れを発生しにくくするために、三葉型の吐
出孔の角部(葉の交点や葉の先端)は丸み付け加工した
ものをもちいることが好ましい。また、ドローツイスタ
ーで延伸・加撚しながらパッケージに巻上げる際の加撚
は、マルチフィラメント糸の撚数が7〜16(T/m)
の範囲に加撚するが、パッケージの巻始めから巻終りに
至るまで漸次増加させて加撚することが好ましい。パッ
ケージの形態としては、パーン(ボビンに巻いたも
の)、ドラムやチーズ(紙管やその他の感に巻いたも
の)など糸巻体なら何でもよいが、分繊工程での取扱い
の点からパーンが最も好ましい。
【0023】以上述べた通り本発明のマルチフィラメン
ト糸は、S成分とG成分を共重合し、あるレベル以上の
固有粘度の改質ポリエステルからなり、かつ特定化され
たフィラメント断面形状にすることにより、従来のモノ
フィラメントにはない高い発色性を有し、ドライな清涼
感、良好な鮮明性、高い強度を持つためにオーガンジー
用として最適なモノフィラメントを製造するための有撚
分繊用ポリエステルマルチフィラメント糸である。
ト糸は、S成分とG成分を共重合し、あるレベル以上の
固有粘度の改質ポリエステルからなり、かつ特定化され
たフィラメント断面形状にすることにより、従来のモノ
フィラメントにはない高い発色性を有し、ドライな清涼
感、良好な鮮明性、高い強度を持つためにオーガンジー
用として最適なモノフィラメントを製造するための有撚
分繊用ポリエステルマルチフィラメント糸である。
【0024】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。なお実施例中の物性は、次の様にして測定した。
する。なお実施例中の物性は、次の様にして測定した。
【0025】A.ポリマ中のグリコール成分 ポリマをアミン分解した後ガスクロマトグラフィー、ま
たは液体クロマトグラフィーを用いて定量分析した。
たは液体クロマトグラフィーを用いて定量分析した。
【0026】B.固有粘度 オルソクロロフェノール10CCに改質ポリエステル
0.8gを溶解し、溶解液をオストワルド粘度計にて2
5℃で測定し求めた。
0.8gを溶解し、溶解液をオストワルド粘度計にて2
5℃で測定し求めた。
【0027】C.耐光性 フェードメーターを用いてJIS−L1044に準じて
光り退色させたときのブルースケール基準で測定した。
光り退色させたときのブルースケール基準で測定した。
【0028】D.染色性 マラカイトグリーン(関東化学製)5%owf,酢酸
0.5g/l、酢酸ソーダ0.2g/l、浴比1:10
0、温度120℃溶媒水なる条件での染色による染料吸
尽率によって求めた。
0.5g/l、酢酸ソーダ0.2g/l、浴比1:10
0、温度120℃溶媒水なる条件での染色による染料吸
尽率によって求めた。
【0029】E.発色性 布帛の染料吸尽率が同一になるように前述方法にて染色
し、SMカラーコンピュータ(スガ試験機(株)製)を
用いて、布帛を5枚以上重ね、照射光が透過しない状態
でL値を測定した(L値が小さいほど発色性は良い)。
し、SMカラーコンピュータ(スガ試験機(株)製)を
用いて、布帛を5枚以上重ね、照射光が透過しない状態
でL値を測定した(L値が小さいほど発色性は良い)。
【0030】F.マルチフィラメント糸のクロム鏡面動
摩擦係数 直径3.6cmのクロム鏡面の円筒上を90度接触さ
せ、2.5m/分で走行させ、動摩擦係数を測定した。
摩擦係数 直径3.6cmのクロム鏡面の円筒上を90度接触さ
せ、2.5m/分で走行させ、動摩擦係数を測定した。
【0031】G.マルチフィラメント糸の強力、伸度 東洋ボールドウイン社製「テンシロンUTM−4−10
0」を用いて、試料長200mm、引張速度200mm
/分の条件下で荷重−伸長曲線を測定し、この曲線から
強力、伸度を読取り、10回の平均値を算出する。
0」を用いて、試料長200mm、引張速度200mm
/分の条件下で荷重−伸長曲線を測定し、この曲線から
強力、伸度を読取り、10回の平均値を算出する。
【0032】実施例1 ポリマとして酸成分にテレフタル酸(98.3モル%)
とジメチル−5−ナトリウムスルホイソフタル酸(1.
7モル%)、グリコール成分にエチレングリコールと表
1に示すグリコールを用いたポリエステル(固有粘度を
0.68〜0.70に調整したもの)を使用し、紡糸温
度295℃で三葉型の吐出孔を8個有する口金から吐出
した後に、毎分30mの速度の冷却風をあてて冷却し、
平滑性の高い油剤を油分付着量が1.0%になるように
コントロ−ルしながら付与した後に、紡速1600m/
分で巻取った。なお、口金の三葉型の吐出孔は、得られ
るフィラメントの断面形状が1.8〜1.9の範囲にな
る口金を用いた。
とジメチル−5−ナトリウムスルホイソフタル酸(1.
7モル%)、グリコール成分にエチレングリコールと表
1に示すグリコールを用いたポリエステル(固有粘度を
0.68〜0.70に調整したもの)を使用し、紡糸温
度295℃で三葉型の吐出孔を8個有する口金から吐出
した後に、毎分30mの速度の冷却風をあてて冷却し、
平滑性の高い油剤を油分付着量が1.0%になるように
コントロ−ルしながら付与した後に、紡速1600m/
分で巻取った。なお、口金の三葉型の吐出孔は、得られ
るフィラメントの断面形状が1.8〜1.9の範囲にな
る口金を用いた。
【0033】得られた未延伸糸をホットロールーホット
プレート系のドローツイスターにて延伸糸の伸度が40
±2%となる延伸倍率で延伸・加撚しながら、巻取速度
800m/minで巻き上げ120デニール8フィラメ
ントのマルチフィラメント糸を得た。なお、加撚条件は
パッケ−ジの巻初めで9(T/m)、巻終りで12(T
/m)とし、巻初めから巻終りに至るまで漸次増加にな
る条件とした。
プレート系のドローツイスターにて延伸糸の伸度が40
±2%となる延伸倍率で延伸・加撚しながら、巻取速度
800m/minで巻き上げ120デニール8フィラメ
ントのマルチフィラメント糸を得た。なお、加撚条件は
パッケ−ジの巻初めで9(T/m)、巻終りで12(T
/m)とし、巻初めから巻終りに至るまで漸次増加にな
る条件とした。
【0034】得られたマルチフィラメント糸を一連式分
繊機で8本のモノフィラメントに分繊し、得られたモノ
フィラメントを整経し、WJL織機にて織上密度タテ9
7本/インチ×ヨコ102本/インチに製織し、オーガ
ンジーを得た。ポリマへの添加グリコールの内容、得ら
れたマルチフィラメント糸の特性、オーガンジーの各種
評価結果を表1に示す。
繊機で8本のモノフィラメントに分繊し、得られたモノ
フィラメントを整経し、WJL織機にて織上密度タテ9
7本/インチ×ヨコ102本/インチに製織し、オーガ
ンジーを得た。ポリマへの添加グリコールの内容、得ら
れたマルチフィラメント糸の特性、オーガンジーの各種
評価結果を表1に示す。
【0035】
【表1】 本発明の実験No.1〜7は糸強力が大きく、発色性、
染色性、耐光性に優れており、分繊性も良好であり、か
つオーガンジーの官能評価の結果ドライな清涼感があ
り、また鮮明性も良好であり、さらに独特の光沢がある
ものであった。
染色性、耐光性に優れており、分繊性も良好であり、か
つオーガンジーの官能評価の結果ドライな清涼感があ
り、また鮮明性も良好であり、さらに独特の光沢がある
ものであった。
【0036】実験No.8(比較例)は、製糸性が不良
で糸強力が著しく低く、発色性、耐光性も充分なもので
はなかった。実験No.9(比較例)は染色性が低く、
実験No.10(比較例)は耐光性が不良であり、しか
も延伸時の糸切れも多く、染色オーガンジーの染めムラ
もあった。
で糸強力が著しく低く、発色性、耐光性も充分なもので
はなかった。実験No.9(比較例)は染色性が低く、
実験No.10(比較例)は耐光性が不良であり、しか
も延伸時の糸切れも多く、染色オーガンジーの染めムラ
もあった。
【0037】実施例2 実施例1の実験No.6のポリマ組成で固有粘度IVが
種々変更されたポリエステルを用い、溶融紡糸が正常に
できる紡糸温度にした以外は実施例1に準じてマルチフ
ィラメント糸を得、実施例1に準じて評価した。固有粘
度IVが低い実験No.11(比較例)は糸強力が低く
満足できるレベルではない。また紡糸時の糸切れも5回
/トンと多かった。
種々変更されたポリエステルを用い、溶融紡糸が正常に
できる紡糸温度にした以外は実施例1に準じてマルチフ
ィラメント糸を得、実施例1に準じて評価した。固有粘
度IVが低い実験No.11(比較例)は糸強力が低く
満足できるレベルではない。また紡糸時の糸切れも5回
/トンと多かった。
【0038】実験No.12〜15(本発明)は、強
力、分繊性ともに問題ないものであった。しかし、実験
No.15は紡糸時の溶融粘度が高いので長時間の紡糸
は困難であり生産上好ましくはない。なお、発色性、染
色性、耐光性などの他の特性はどの水準も満足できもの
であった。結果を表2に示す。
力、分繊性ともに問題ないものであった。しかし、実験
No.15は紡糸時の溶融粘度が高いので長時間の紡糸
は困難であり生産上好ましくはない。なお、発色性、染
色性、耐光性などの他の特性はどの水準も満足できもの
であった。結果を表2に示す。
【0039】
【表2】 実施例3 実施例1の実験No.6の未延伸糸を用い、延伸時での
延伸倍率を変更した以外は実施例1に準じ、伸度を変更
したマルチフィラメント糸を得た。得られたマルチフィ
ラメント糸を実施例1に準じて分繊し、その分繊性を評
価した。評価結果を表3に示した。
延伸倍率を変更した以外は実施例1に準じ、伸度を変更
したマルチフィラメント糸を得た。得られたマルチフィ
ラメント糸を実施例1に準じて分繊し、その分繊性を評
価した。評価結果を表3に示した。
【0040】
【表3】 実験No.16(比較例)は、伸度が小さいために分繊
性が不良であった。
性が不良であった。
【0041】実験No.17〜19(本発明)は、分繊
性が良好であり、特に伸度が35%以上である実験N
o.18、19は分繊性が良好であった。
性が良好であり、特に伸度が35%以上である実験N
o.18、19は分繊性が良好であった。
【0042】実施例4 実施例1の実験No.6の条件で、溶融紡糸時に付着さ
せる油剤の種類を変更した以外は実施例1に準じ、マル
チフィラメント糸のクロム鏡面動摩擦係数の異なる4水
準のマルチフィラメント糸を得た。得られたマルチフィ
ラメント糸のクロム鏡面動摩擦係数、紡糸巻取性、延伸
優等率、分繊性を評価した。評価結果を表4に示す。
せる油剤の種類を変更した以外は実施例1に準じ、マル
チフィラメント糸のクロム鏡面動摩擦係数の異なる4水
準のマルチフィラメント糸を得た。得られたマルチフィ
ラメント糸のクロム鏡面動摩擦係数、紡糸巻取性、延伸
優等率、分繊性を評価した。評価結果を表4に示す。
【0043】
【表4】 実験No.20〜22(本発明)は、動摩擦係数が1.
0未満であり、紡糸巻取性、延伸優等率、分繊性とも問
題ないものであった。しかし、実験No.23(比較
例)は、動摩擦係数が高いので紡糸巻取性、延伸優等
率、分繊性とも良くなく企業的には問題がある性能であ
った。
0未満であり、紡糸巻取性、延伸優等率、分繊性とも問
題ないものであった。しかし、実験No.23(比較
例)は、動摩擦係数が高いので紡糸巻取性、延伸優等
率、分繊性とも良くなく企業的には問題がある性能であ
った。
【0044】実施例5 実施例1の実験No.6の条件で、口金吐出孔の形状を
変更し、得られるマルチフィラメント糸のフィラメント
断面形状係数を変更した5水準のマルチフィラメント糸
を得た。製糸性、織物品位の結果を表5に示した。
変更し、得られるマルチフィラメント糸のフィラメント
断面形状係数を変更した5水準のマルチフィラメント糸
を得た。製糸性、織物品位の結果を表5に示した。
【0045】
【表5】 実験No.24は、形状係数が小さいために織物での光
沢ムラが若干目立った。また、実験No.28は、形状
係数が大きいために製糸性がやや不良で織物の手触り評
価でザラザラ感が若干あった。以上の結果から、形状係
数は1.7〜2.4であることが好ましい。
沢ムラが若干目立った。また、実験No.28は、形状
係数が大きいために製糸性がやや不良で織物の手触り評
価でザラザラ感が若干あった。以上の結果から、形状係
数は1.7〜2.4であることが好ましい。
【0046】実施例6 実施例1の実験No.6の未延伸糸を用い、延伸・加撚
時の加撚条件を変更してマルチフィラメント糸の撚数を
変更した以外は実施例1に準じ、4水準のマルチフィラ
メント糸を得た。加撚条件および得られたマルチフィラ
メント糸の分繊性の評価結果を表6に示す。
時の加撚条件を変更してマルチフィラメント糸の撚数を
変更した以外は実施例1に準じ、4水準のマルチフィラ
メント糸を得た。加撚条件および得られたマルチフィラ
メント糸の分繊性の評価結果を表6に示す。
【0047】
【表6】 実験No.29、30は良好な分繊性であった。実験N
o.31は、マルチフィラメント糸のパッケ−ジの巻終
りの撚数が大きく、分繊での分繊初めの時点での糸切れ
があり分繊性が若干不良であった。また、実験No.3
2は、マルチフィラメント糸のパッケ−ジの巻初めの撚
数が小さく、分繊での分繊終りの時点での糸切れがあり
分繊性が若干不良であった。以上結果から、マルチフィ
ラメント糸の撚数は、7〜16(T/m)であることが
好ましい。
o.31は、マルチフィラメント糸のパッケ−ジの巻終
りの撚数が大きく、分繊での分繊初めの時点での糸切れ
があり分繊性が若干不良であった。また、実験No.3
2は、マルチフィラメント糸のパッケ−ジの巻初めの撚
数が小さく、分繊での分繊終りの時点での糸切れがあり
分繊性が若干不良であった。以上結果から、マルチフィ
ラメント糸の撚数は、7〜16(T/m)であることが
好ましい。
【0048】
【発明の効果】上述した様に本発明により製糸操業性が
良好で、かつ高次通過性特に分繊性が良好であり、従来
にはない高い発色性を有するポリエステルマルチフィラ
メント糸が得られ、かつ良好な鮮明性、高い強度があ
り、オーガンジー用として最適なモノフィラメントを製
造できる有撚分繊用ポリエステルマルチフィラメント糸
が提供できる。該糸から得られるオーガンジーは従来に
はない優れた発色性、鮮明性ばかりでなく、従来素材に
ない独特な光沢性が得られ、かつドライな清涼感があ
り、従来素材とは差別化される新規素材として高い価値
があるものである。
良好で、かつ高次通過性特に分繊性が良好であり、従来
にはない高い発色性を有するポリエステルマルチフィラ
メント糸が得られ、かつ良好な鮮明性、高い強度があ
り、オーガンジー用として最適なモノフィラメントを製
造できる有撚分繊用ポリエステルマルチフィラメント糸
が提供できる。該糸から得られるオーガンジーは従来に
はない優れた発色性、鮮明性ばかりでなく、従来素材に
ない独特な光沢性が得られ、かつドライな清涼感があ
り、従来素材とは差別化される新規素材として高い価値
があるものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 金属スルホネート基を含有するイソフタ
ル酸成分を全ジカルボン酸成分に対して0.7〜2.4
モル%及び分子量90〜6000のポリアルキレングリ
コール成分をポリエステルに対して0.2〜10重量%
共重合された固有粘度(IV)が0.64以上の改質ポ
リエステルで形成されており、フィラメント断面が異型
断面形状で、マルチフィラメント糸のクロム鏡面動摩擦
係数が1.0未満であり、マルチフィラメント糸の伸度
が30%以上からなる有撚分繊用高発色性ポリエステル
マルチフィラメント糸。 - 【請求項2】 ポリエステルマルチフィラメント糸が、
オーガンジー用である請求項1項記載の有撚分繊用高発
色性ポリエステルマルチフィラメント糸。 - 【請求項3】 フィラメント断面の断面形状が、三葉断
面形状でその形状係数が、1.7〜2.4である請求項
1〜2のいずれか1項記載の有撚分繊用高発色性ポリエ
ステルマルチフィラメント糸。但し、三葉断面形状の形
状係数は、フィラメント断面における(外接円の直径/
内接円の直径)である。 - 【請求項4】 フィラメント繊度が、10〜30デニー
ル、フィラメント数が2〜16本のマルチフィラメント
糸である請求項1〜3のいずれか1項記載の有撚分繊用
高発色性ポリエステルマルチフィラメント糸。 - 【請求項5】 マルチフィラメント糸の撚数が、7〜1
6(T/m)である請求項1〜4のいずれか1項記載の
有撚分繊用高発色性ポリエステルマルチフィラメント
糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8071915A JPH09268432A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 有撚分繊用高発色性ポリエステルマルチフィラメント糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8071915A JPH09268432A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 有撚分繊用高発色性ポリエステルマルチフィラメント糸 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09268432A true JPH09268432A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=13474320
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8071915A Pending JPH09268432A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 有撚分繊用高発色性ポリエステルマルチフィラメント糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09268432A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007031863A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Teijin Fibers Ltd | 分繊用異型ポリエステルマルチフィラメント |
| JP2007031862A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Teijin Fibers Ltd | 分繊用異型ポリエステルマルチフィラメント |
| JP2010222771A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-10-07 | Nippon Ester Co Ltd | 織編物用ポリエステルモノフィラメント |
-
1996
- 1996-03-27 JP JP8071915A patent/JPH09268432A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007031863A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Teijin Fibers Ltd | 分繊用異型ポリエステルマルチフィラメント |
| JP2007031862A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Teijin Fibers Ltd | 分繊用異型ポリエステルマルチフィラメント |
| JP2010222771A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-10-07 | Nippon Ester Co Ltd | 織編物用ポリエステルモノフィラメント |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041026 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050308 |