JPH09268491A - ガラス繊維混抄紙 - Google Patents

ガラス繊維混抄紙

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JPH09268491A
JPH09268491A JP7366196A JP7366196A JPH09268491A JP H09268491 A JPH09268491 A JP H09268491A JP 7366196 A JP7366196 A JP 7366196A JP 7366196 A JP7366196 A JP 7366196A JP H09268491 A JPH09268491 A JP H09268491A
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JP
Japan
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glass fiber
vinyl chloride
sol
fiber
paper
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Application number
JP7366196A
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English (en)
Inventor
Katsuo Moriyama
勝男 森山
Akira Kono
晃 河野
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の技術では必要とされてきた工程剥離紙
も目止め工程も使わないクッション床材の中間基布を提
供すること。 【解決手段】 表面70〜85g/m2、裏面7〜11
g/m2の2層構成とし、表面にはポリエチレン合成パ
ルプを4〜10重量%、裏面にはレーヨン繊維を40〜
60重量%配合し、フラジール通気度10〜20cc
/cm2/sのガラス繊維混抄紙とする。 【効果】 工程剥離紙も目止め工程も使うことなく、該
ガラス繊維混抄紙の両面に塩ビゾルを塗工して、塩ビゾ
ル塗工後の裏抜けもなく、面が平坦で層間強度も問題の
ないクッション床材とすることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿式抄紙により製造さ
れるガラス繊維混抄紙であり、発泡塩ビゾル塗工の軽歩
行用クッション床材の中間基布として用いられるガラス
繊維混抄紙に関する。
【0002】
【従来の技術】軽歩行用クッション床材にはガラス繊維
混抄紙を裏打ち材(=バッカー材基布)として用いてそ
の上に発泡塩ビゾルを塗工する方法と、ガラス繊維紙を
中間基布として用いてガラス繊維紙の両側に発泡塩ビゾ
ルを塗工する方法とがある。前者が主流であり床面に接
着剤で貼り付けて固定して使用する。後者は床面に接着
剤で貼り付けるか、又は置敷きで用いられる。置敷きで
もよいので施工が不要で、家庭でも気軽に用いられる利
点がある。
【0003】従来の中間基布に用いるガラス繊維紙は、
湿式抄紙法により径5〜15μm、長さ3〜20mmの
ガラス繊維をシート化したものである。ガラス繊維以外
には主にPVA繊維やPVA、酢酸ビニル系などのバイ
ンダーからなる。繊維としてはガラス繊維のみであり目
付も30〜50g/m2と薄いため目が開いた通気性の
高い品質になっている。フラジール通気度(JIS L
−1096)で300cc/cm2/s以上の高い通気
性を有するため、クッション床材を製造するときの粘度
の非常に高い塩ビゾル(B型粘度計で3,000 〜10,000cp
s )の浸透性がよい。中間基布のガラス繊維紙の両側に
塩ビゾルを塗って、塩ビゾルが浸透することによりガラ
ス繊維紙の上と下の塩ビゾルが接着し層間強度を持たせ
ている。
【0004】中間基布からクッション床材を製造する方
法には 工程剥離紙を床材の支持体として用い、先ず工程剥離
紙の表面に塩ビゾルを塗工し、その上に基布を落とし込
み、塩ビゾルの中に沈み込ませ一旦加熱・ゲル化後更に
塩ビゾルを塗工し、印刷・発泡後に工程剥離紙より床材
を剥がす方法。 先ず基布に塩ビゾルで目止め・加熱・ゲル化をし、目
止めシートをつくり、該目止めシートの上と下に塩ビゾ
ルを塗工し、印刷・発泡する方法。 の2つの方法があり、は工程剥離紙を大量に消費する
ためコストが高い、は目止め工程で塩ビゾルが基布か
ら漏れて工程が汚れる、3回塩ビゾルを塗るため生産効
率がよくない、という問題がある。
【0005】また、バッカー材に用いているガラス繊維
混抄紙では裏面からの塩ビゾルの浸透性がなく上下の塩
ビの層の層間強度が出ず、中間基布として用いられな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
では必要とされてきた工程剥離紙または目止め工程を使
わない中間基布を提供するものであり、コスト低減及び
生産効率向上を可能とするものである。次の4つの要件
を満たせる中間基布を提供することを課題とする。 塩ビゾルの裏側への漏れがなく支持体となり得るこ
と。 裏面からの塩ビゾルの浸透性がよいこと。 塩ビゾル塗工後の塩ビの層間強度があること。 塩ビゾル塗工後の面が表と裏の両面とも平坦となるこ
と。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、工程剥離紙
も目止め工程も使わずクッション床材をつくるには中間
基布はどうあるべきか鋭意検討した。その結果、裏面か
らの塩ビゾルの浸透がよく、表面は目が詰まって塩ビゾ
ルの浸透が少ないガラス繊維混抄紙を考案した。そのた
めに、表面と裏面の2層構造とし、表面は坪量を大きく
し目を詰め、裏面は坪量を小さくし目を開ける構造とし
た。1層構造では裏面からの塩ビゾルの浸透が悪くなり
好ましくない。表面にはガラス繊維のほかPVA繊維・
パルプ・SBRラテックス・塩ビ系ラテックス・炭酸カ
ルシウム・ポリエチレン合成パルプとし、裏面はパルプ
・PVA繊維・レーヨン繊維からなり、塩ビゾルを表面
→裏面、裏面→表面と塗工する過程で塩ビゾルの裏側へ
の抜けがなく、ポリエチレン合成パルプがゲル化オーブ
ン(通常180〜200℃)及び発泡オーブン(通常20
0 〜230 ℃)の熱で融けて塩ビと接着し、裏面からの塩
ビゾルの浸透がよいので、加熱・ゲル化後の塩ビの層間
強度が出る。以下に詳細に説明する。
【0008】本発明のガラス繊維混抄紙の層構成は、表
面の坪量70g/m2〜85g/m2、裏面の坪量7g/
2〜11g/m2の2層からなる。フラジール通気度は
10〜20cc/cm2/sである。表面の坪量70g
/m2未満では塩ビゾルが裏面へ抜けるため好ましくな
く、85g/m2を超えると目が詰まり塩ビゾルの浸透
性が悪くなり好ましくない。フラジール通気度は10c
c/cm2/s未満では目が詰まり塩ビゾルの浸透性が
悪くなり、20cc/cm2/sを超えると塩ビゾルが
裏側へ抜けるため好ましくない。
【0009】表面の層について述べる。塩ビゾルの裏側
への漏れをなくし、また、塩ビゾル塗工後の面質を平坦
にするため目を詰める必要がある。ガラス繊維(繊度5
〜10μm、長さ15mm以下)を55重量%以上含
み、そのほかパルプ、PVA繊維、ポリエチレン合成パ
ルプ4〜10重量%、SBRラテックス、塩ビ系ラテッ
クス、炭酸カルシウムからなる。パルプは偏平繊維であ
るため面質が平坦となり、パルプ・炭酸カルシウム・ポ
リエチレン合成パルプによって目が詰まり塩ビゾルが裏
側へ抜けない。PVA繊維とSBRラテックスで耐熱強
度を上げ、塩ビ系ラテックスとポリエチレン合成パルプ
で塩ビゾルとの接着性を上げている。ポリエチレン合成
パルプは、抄造の段階では該ポリエチレン合成パルプの
融点より低い温度にドライヤー温度を管理して融かさ
ず、塩ビゾルを塗工後ゲル化・発泡させるときに融けて
塩ビと接着し、クッション床材としての層間強度が出る
ようになっている。
【0010】表面の層のガラス繊維について述べる。ガ
ラス繊維の繊度が5μmよりも細いと目が詰まりすぎ
て、裏面に塩ビゾルを塗工するときに浸透しにくくなる
ので好ましくない。10μmよりも太いと、目が開きす
ぎて表面に塩ビゾルを塗工するとき裏面へ抜けてしまう
ので好ましくない。繊維長さが15mmよりも長いと、
繊維の分散性が悪くなるほか本数が少なくなりバインダ
ーとの接点が少なくなり強度が低下するので好ましくな
い。5mmよりも短いと、引張・引裂強度が弱くなり好
ましくない。ガラス繊維は55重量%以上配合される。
55重量%よりも少ないと、塩ビゾル塗工後ゲル化・発
泡の加熱後の寸法安定性が低下し好ましくない。
【0011】表面の層のポリエチレン合成パルプについ
て述べる。高密度のポリエチレン系の合成パルプであり
フィブリル化されている。繊維長は0.8〜1.6m
m、繊維の巾は1〜15μm、濾水度はTAPPI T221によ
れば0.5〜2.0秒/gであり目詰め効果がある。温
度50℃以上の温水で濃度を1.0%以下にすればパル
パーで分散できる。ドライヤー温度は該ポリエチレン合
成パルプの融点以下に管理し抄造工程では融かさないよ
うにする。塩ビゾル塗工後のゲル化・発泡のときの加熱
により融けて、塩ビと接着し、クッション床材としての
層間強度を持たらす。熱可塑性であるため耐熱強度は弱
くなる。ポリエチレン合成パルプが4重量%未満では塩
ビとの接着が弱く、10重量%を超えると耐熱強度が弱
くなり塩ビゾル塗工後のゲル化・発泡の加熱により伸び
て印刷の柄がズレるか断紙するトラブルが出るので好ま
しくない。
【0012】表面の層のSBRラテックス、塩ビ系ラテ
ックス、炭酸カルシウムについて述べる。炭酸カルシウ
ムで目を詰め、塩ビ系ラテックスで塩ビゾルとの接着性
を上げ、SBRラテックスで耐熱強度を付与する。SB
Rラテックスと塩ビ系ラテックスを炭酸カルシウムのバ
インダーとしポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂で凝
集させ、フロックをつくり長網からの抄紙歩留まりをよ
くしている。内添で用いるか、スプレーで層間に付与す
るか、内添とスプレーの併用で用いられる。
【0013】裏面の層について述べる。繊維配合はパル
プ、PVA繊維、繊度1.5〜4.0デニールのレーヨ
ン繊維からなる。パルプで平坦性を上げ、PVA繊維で
耐熱強度を上げ、レーヨン繊維で目を開け塩ビゾルの浸
透性を上げて、塩ビゾルが裏面の層から表面の層へ抜け
ポリエチレン合成パルプと接着することで塩ビの層間強
度を上げている。レーヨン繊維は円形の繊維であるため
繊度4.0デニールよりも太くなると面の平坦性が低下
し塩ビゾル塗工後の面質が悪くなり好ましくない。レー
ヨン繊維は40〜60重量%配合する。40重量%未満
では目が詰まって塩ビゾルの浸透が悪くなり好ましくな
い。60重量%を超えると面の平坦性が低下するので塩
ビゾル塗工後の面質が低下し、好ましくない。坪量は7
〜11g/m2の範囲が好ましい。7g/m2未満では塩
ビゾルの浸透性はよくなるが、抄造しにくいため欠点が
出やすくなり面の平坦性が低下するので好ましくない。
11g/m2を超えると塩ビゾルの浸透性が低下し、塩
ビとの接着が弱くなり床材としての層間強度が低下し、
好ましくない。
【0014】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明
するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
【0015】比較例1 ガラス繊維(9μ×6mm、旭ファイバーグラス製)の
分散を次のように行った。パルパーに水と初期分散剤と
してノニオンNS-206(日本油脂製)を対ガラス繊維グロ
ス3.0%添加し撹拌したのち、ガラス繊維を投入し、
15分間撹拌した。その後分散安定剤としてSNディスパ
ーサンド5034(サンノプコ製)を対ガラス繊維グロス4
%添加した後、高分子ポリアクリルアミド水溶液のアク
リパーズL(ダイヤフロック製)を対ガラス繊維1.5
%(固形)添加し、往復反転式撹拌機(島崎製作所製ア
ジター)で撹拌した状態で貯蔵した。(以後、撹拌機は
全て往復反転式撹拌機(島崎製作所製アジター)を使用
するものとする。)
【0016】別のパルパーにて叩解後のNBKPカムループ
ス(濾水度 470mlcsf )とPVA繊維(VPB107-1×3
、融点70℃、クラレ製)とを水中に75/25の割合
で混合分散しアクリパーズLを対繊維0.5%(固形)
添加し撹拌して貯蔵した。
【0017】別のタンクにSBRラテックス(T−241
3、日本合成ゴム製)と炭酸カルシウム(NS100 、日東
粉化)、塩化ビニル系ラテックス(ゼオン351 、日本ゼ
オン製)を水中に40/50/10の割合で混合分散
し、ポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂(ポリフィッ
クス201 、昭和高分子)をラテックスの合計固形分に対
しグロス6%添加し凝集させた後、撹拌して貯蔵した。
【0018】表面の層として、上記のガラス/NBKP/PV
A /T-2413/NS100 /ゼオン351 が54/27/9/4
/5/1の割合となるように1次スクリーンの入口前で
混合して長網抄紙機へ送り、固形分80g/m2のウエ
ブを構成した。
【0019】裏面の層として、叩解後のNBKPカムループ
ス(濾水度 470mlcsf )とPVA繊維(VPB107-1×3
)を水中に90/10の割合で混合分散し、アクリパ
ーズLを対繊維0.5%(固形)添加し撹拌して貯蔵、
円網抄紙機へ送り、固形分10g/m2のウエブを構成
した。
【0020】以上、表面の層80g/m2、裏面の層1
0g/m2合計坪量90g/m2のガラス繊維混抄紙を長
網・円網抄紙機とヤンキー式ドライヤーにより抄造し
た。
【0021】比較例2 ガラス繊維(9μ×13mm、旭ファイバーグラス製)
の分散を次のように行った。パルパーに水と初期分散剤
としてノニオンNS-206(日本油脂製)を対ガラス繊維グ
ロス3.0%添加し撹拌したのち、ガラス繊維を投入
し、15分間撹拌した。その後分散安定剤としてSNディ
スパーサンド5034(サンノプコ製)を対ガラス繊維グロ
ス4%添加した後、高分子ポリアクリルアミド水溶液の
アクリパーズL(ダイヤフロック製)を対ガラス繊維
1.5%(固形)添加し、撹拌し貯蔵した。
【0022】別のパルパーにてPVA繊維(VPB107-
1×3 )を水中に分散させ、アクリパーズLを対PVA
繊維1.0%(固形)添加し撹拌して貯蔵した。
【0023】ガラス繊維とPVA繊維を95/5の割合
となるように1次スクリーンの前で混合し、長網抄紙機
で45g/m2のシートとした後、PVAバインダー
(ポバール117 、クラレ製)とポリアミドエポキシ系樹
脂(スミレーズ675 、住友化学製)を93/7の割合で
溶解した調液を5g/m2含浸加工し、熱風循環式エア
ードライヤーで乾燥し、坪量50g/m2の1層からな
るガラス繊維紙を抄造した。
【0024】実施例1 ガラス繊維(9μ×6mm、旭ファイバーグラス製)を
比較例1と同様に分散して撹拌し貯蔵した。別のパルパ
ーで、叩解後のNBKPカムループス(濾水度 470mlcsf )
とPVA繊維(VPB107-1×3 )を水中に5/3の割
合で混合分散し、アクリパーズLを対繊維0.5%(固
形)添加し撹拌して貯蔵した。別のタンクに比較例1と
同様にSBRラテックス(T−2413)と炭酸カルシウム
(NS100)、塩化ビニル系ラテックス(ゼオン351 )を
水中に40/50/10の割合で混合分散し、ポリアミ
ドエピクロルヒドリン系樹脂(ポリフィックス201 )を
ラテックスの合計固形分に対しグロス6%添加し凝集さ
せた後、撹拌して貯蔵した。
【0025】別のパルパーに60℃の温水を入れ、ポリ
エチレン合成パルプ(SWP E-790 、三井ゼラバッ
グ)を対温水で濃度1.0%(固形)となるように投入
し、30分離解した後、離解機(トップファイナー、相
川鉄工製)に通し、貯蔵タンクに送り、撹拌して貯蔵し
た。
【0026】上記のガラス繊維、NBKPとPVA繊維、S
BRラテックス・炭酸カルシウム・塩化ビニル系ラテッ
クス、ポリエチレン合成パルプの各貯蔵タンクの原料を
1次スクリーンの入口前でガラス:NBKP:PVA :SWP :
T-2413:NS-100:ゼオン351=60/16/10/4/
4/5/1となるように混合し、長網抄紙機へ送り、表
面の層として固形分80g/m2のウエブを形成した。
【0027】別のタンクに叩解後のNBKPカムループス
(濾水度 470mlcsf )とPVA繊維(VPB107-1×3
)、レーヨン繊維1.5デニール5mm(大和紡製)
を50/10/40の割合となるように混合し、円網抄
紙機へ送り、裏面の層として固形分10g/m2のウエ
ブを形成した。
【0028】以上、表面の層80g/m2、裏面の層1
0g/m2合計坪量90g/m2のガラス繊維混抄紙を長
網・円網抄紙機とヤンキー式ドライヤーにより抄造し
た。
【0029】比較例3 実施例1の表面の層80g/m2、裏面の層10g/m2
合計坪量90g/m2を1層とし、夫々の原料の配合量
は実施例1と全く同様になるようにし、ガラス繊維混抄
紙を長網抄紙機とヤンキー式ドライヤーにより抄造し
た。
【0030】比較例4、実施例2〜3、比較例5 裏面の層を夫々6、7、11、12g/m2とし、合計
坪量86、87、91、92g/m2とする以外は全く
実施例1と同様にし、比較例4、実施例2〜3、比較例
5のガラス繊維混抄紙を抄造した。
【0031】比較例6、実施例4〜5、比較例7 表面の層を夫々66、70、85、91g/m2とし、
裏面の層を9g/m2とし合計坪量75、79、94、
100g/ m2とする以外は全く実施例1と同様にし、
比較例6、実施例4〜5、比較例7のガラス繊維混抄紙
を抄造した。
【0032】比較例8、実施例6〜7、比較例9 表面の層の配合をSWPが夫々3、7、10、13重量
%とし、NBKPが17、13、10、7重量%とする以外
は実施例1と全く同様とし、比較例8、実施例6〜7、
比較例9の合計坪量90g/m2のガラス繊維混抄紙を
抄造した。
【0033】実施例8、比較例10 裏面の層の配合を夫々レーヨン繊維4デニール6mm
(大和紡製)40重量%、レーヨン繊維6デニール10
mm(大和紡製)40重量%とする以外は実施例1と全
く同様とし、実施例8、比較例9の合計坪量90g/m
2のガラス繊維混抄紙を抄造した。
【0034】比較例11、実施例9、比較例12 裏面の層の配合を夫々レーヨン繊維1.5デニール5m
m(大和紡製)35、60、65重量%とする以外は実
施例1と全く同様とし、比較例11、実施例9、比較例
12の合計坪量90g/m2のガラス繊維混抄紙を抄造
した。
【0035】表1〜5に、実施例1〜9、比較例1〜1
2の表面と裏面の2層の配合と坪量を示す。
【0036】表6〜7に、実施例1〜9、比較例1〜1
2の物性測定結果と、塩ビゾル塗工後のクッション床材
の塩ビの層間強度と面の平坦性、塩ビゾルの裏抜けの評
価結果を示す。
【0037】物性測定項目は、フラジール通気度(JI
S L−1096に準拠)と、耐熱引張強度(JIS
L−1096に準拠)である。耐熱引張強度は温度19
0〜200℃の環境に3分間放置し、その直後にテンシ
ロン引張試験機で巾50mmの試片の引張強度を測る。
クッション床材の製造の経験則より耐熱引張強度が10
kg/50mm未満ではゲル化・発泡時の加熱により変
形し、柄ズレなどの不都合となる。耐熱引張強度が10
kg/50mm以上を可とし、未満を×と記した。
【0038】塩ビゾルの塗工は次の通りの方法で行っ
た。 ガラス繊維混抄紙(またはガラス繊維紙)を温度12
0℃で1分間キュアーした後、表面の層を上にしてガラ
ス板の上に置き、上部をテープで止める。 の試料に、表面用の塩ビゾル(発泡タイプ;粘度5,
000 cps )ギャップ0.4mmのアプリケーターバーで
塗る(塗工量(固形)500〜600g/m2)。 の試料を熱風乾燥機で220℃で15秒間加熱し、
塩ビゾルをゲル化させる。 の試料を塩ビゾルを塗った面を上にしてガラス板の
上に置き、上部をテープで止める。 ギャップ0.6mmのアプリケーターバーで非発泡の
透明塩ビゾルを塗る(塗工厚さは0.2mmとなる)。 の試料を熱風乾燥機で220℃で2分間加熱し、発
泡塩ビを発泡させる。 の試料を裏面を上にしてガラス板の上に置き、上部
をテープで止める。 ギャップ0.4mmのアプリケーターバーで裏面用の
塩ビゾル(発泡タイプ;粘度8,000 cps )を塗工する
(塗工量(固形)600〜700g/m2)。 の試料を熱風乾燥機で180℃で2分間加熱し、発
泡塩ビを発泡させる。 上記の手順にて、ガラス繊維混抄紙(またはガラス繊維
紙)を中間基布として用いたクッション床材が作成され
たことになる。
【0039】塩ビゾルの裏抜けの評価については、上記
の及び終了後に塗工面の裏側の面を観察し、裏側に
抜けているかを判定する。見やすくするため塩ビゾルの
中に青などの顔料を混ぜてもよい。
【0040】塩ビゾルの塗工後の面の平坦性の評価は、
表面については上記のの終了後に試料を表面を上にし
てガラス板の上に置き、目視で判定する。裏面について
は上記のの終了後に試料を裏面を上にしてガラス板の
上に置き、目視で判定する。面の平坦性は比較例1の表
面、裏面を基準とし、比較例1よりも良いか同じレベル
であれば○、劣るレベルであれば×と判定した。
【0041】塩ビゾル塗工後のクッション床材の塩ビの
層間強度の評価は、上記のの終了後のクッション床材
を巾50mm長さ200〜250mmの試料に切り、中
間基布の層間で2つの塩ビ層に剥がす。剥がした2層の
先端をテンシロン引張試験機の上下のチャックに1層ず
つ固定し、JIS L−1096に準拠し剥離強度を測
り、これを層間強度とする。このときの層間強度が3k
g/50mm以上であれば○、3kg/50mm未満で
あれば×と判定した。層間強度が3kg/50mm以上
とは通常のクッション床材に求められている層間強度の
経験則による。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】
【表7】
【0049】比較例1はバッカータイプのガラス繊維混
抄紙であり、目が詰まっており(フラジール通気度1
0.1cc/cm2/s)塩ビゾルの浸透が少ないため
中間基布として用いると、塩ビゾルの表と裏の両面から
の塗工によって層間強度が出ず、不可であることが分か
る。比較例2はガラス繊維紙であり、目が大きく開いて
おり(フラジール通気度354cc/cm2/s)塩ビ
ゾルが大量に浸透するので、裏側に塩ビゾルが抜けて流
れるため面は平坦とならず、紙層の中への塩ビゾルの浸
透量が多いため層間強度が高くなり、層間で剥がせな
い。
【0050】実施例1と比較例3とは配合と坪量が同じ
で、層構成が2層と1層である点のみ異なる。比較例3
の如く1層で構成すると、裏面にガラス繊維など円形繊
維が含まれることになり、裏面の平坦性が×となる。ポ
リエチレン合成パルプあるいは炭酸カルシウムなどによ
り裏面の目が詰まり、塩ビゾルの浸透性が低下し、層間
強度が×となる。
【0051】実施例1〜3、比較例4〜5は裏面の円網
の坪量を6〜12g/m2とした影響を示す。裏面の坪
量が7g/m2未満では裏面の紙層が薄く面質が低下す
るので塩ビゾル塗工後の裏面の平坦性が×となる。裏面
の坪量が11g/m2を超えると、塩ビゾルの浸透が悪
くなり層間強度が×となる。
【0052】実施例4〜5、比較例6〜7は表面の長網
の坪量を66〜91g/m2とした影響を示す。表面の
坪量が70g/m2未満では表面の紙層が薄くなり塩ビ
ゾルが裏へ抜け面の平坦性も悪くなる。表面の坪量が8
5g/m2を超えると、塩ビゾルが紙層に浸透しなくな
り層間強度が×となる。
【0053】実施例6〜7、比較例8〜9は表面のポリ
エチレン合成パルプの配合を3〜13重量%とした影響
を示す。ポリエチレン合成パルプが4重量%未満では塩
ビとの接着が弱く層間強度が×となる。ポリエチレン合
成パルプが多くなるほど目は詰まり耐熱強度が低下し、
10重量%を超えると塩ビゾルの浸透性が低下し層間強
度が×、耐熱強度も×となる。
【0054】実施例1・8、比較例10はレーヨンの繊
度を1.5〜6デニールとした影響を示す。レーヨンの
繊度がを1.5デニールと4デニールでは裏面の平坦性
は問題ない。繊度が6デニールでは裏面の層の凹凸が大
きくなるので塩ビゾル塗工後の裏面の平坦性が×とな
る。
【0055】実施例9、比較例11〜12はレーヨン
1.5デニールの配合を35〜65重量%とした影響を
示す。40重量%未満では塩ビゾルが紙層に浸透しなく
なり層間強度が×となる。60重量%を超えると裏面の
層の凹凸が大きくなるので塩ビゾル塗工後の裏面の平坦
性が×となる。
【0056】実施例1〜9、比較例1〜12のフラジー
ル通気度を見ると、10cc/cm2/s未満では塩ビ
ゾルの浸透性が低下し層間強度が×となる。20cc/
cm2/sを超えると、塩ビゾルが裏側へ抜け平坦性も
悪くなる。フラジール通気度は10〜20cc/cm2
/sの範囲にあることが必要である。
【0057】
【発明の効果】本発明のように、ガラス繊維、木材パル
プ、PVA繊維、ポリエチレン合成パルプ4〜10重量
%、炭酸カルシウム、SBRラテックス、塩ビ系ラテッ
クスからなる坪量70〜85g/m2の表面の層、木材
パルプ、PVA繊維、レーヨン繊維1.5〜4デニール
40〜60重量%からなる坪量7〜11g/m2の裏面
の層の2層からなるフラジール通気度10〜20cc/
cm2/sのガラス繊維混抄紙を提供すれば、該ガラス
繊維混抄紙の表面と裏面の2回塩ビゾルを塗工し、裏側
への抜けもなく、面が平坦で、塩ビの層間強度も問題の
ない、クッション床材を製造することができる。これは
ガラス繊維混抄紙を中間基布に用いた新しい方法であ
る。従来、ガラス繊維紙を中間基布として用い、工程剥
離紙を使うか、目止め工程を行うか、2つの方法しかな
かった。本発明は工程剥離紙のコスト高、目止め工程の
生産ラインが長くなる低効率を解消した。ガラス繊維混
抄紙はバッカー材としてしか使われていなかったが、中
間基布として用いることを可能にした。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス繊維、木材パルプ、PVA繊維、
    ポリエチレン合成パルプ、炭酸カルシウム、SBRラテ
    ックス、塩ビ系ラテックスからなる坪量70〜85g/
    2の表面の層、木材パルプ、PVA繊維、レーヨン繊
    維1.5〜4デニールからなる坪量7〜11g/m2
    裏面の層の2層で構成されるガラス繊維混抄紙であっ
    て、表面の層にポリエチレン合成パルプを4〜10重量
    %、裏面の層にレーヨン繊維を40〜60重量%含み、
    フラジール通気度(JIS L−1096)が10〜2
    0cc/cm2/sであることを特徴とするガラス繊維
    混抄紙。
JP7366196A 1996-03-28 1996-03-28 ガラス繊維混抄紙 Pending JPH09268491A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020044600A (ko) * 2000-12-06 2002-06-19 이순국 합성장판 함침 레이어지 제조기술

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020044600A (ko) * 2000-12-06 2002-06-19 이순국 합성장판 함침 레이어지 제조기술

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