JPH09268709A - 屋根瓦と瓦葺き構造 - Google Patents
屋根瓦と瓦葺き構造Info
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- JPH09268709A JPH09268709A JP8152396A JP8152396A JPH09268709A JP H09268709 A JPH09268709 A JP H09268709A JP 8152396 A JP8152396 A JP 8152396A JP 8152396 A JP8152396 A JP 8152396A JP H09268709 A JPH09268709 A JP H09268709A
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- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
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- 230000005012 migration Effects 0.000 description 1
- 238000013508 migration Methods 0.000 description 1
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- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 瓦面が平坦となる屋根瓦として、美しい外観
の屋根面を構成でき、軽量であり、三枚重ね構造によら
ずに雨水の排水性を確保できるものを提供する。 【解決手段】 薄肉平板状の矩形本体部10の左右一側
辺より軒側端縁にわたる位置に、本体部10の略厚み分
を段下して本体部10の面方向に張出する平面視L字状
の張出片11が一体形成され、張出片11の軒側端にお
ける左右幅が本体部10の左右幅と略等しく設定されて
なる。
の屋根面を構成でき、軽量であり、三枚重ね構造によら
ずに雨水の排水性を確保できるものを提供する。 【解決手段】 薄肉平板状の矩形本体部10の左右一側
辺より軒側端縁にわたる位置に、本体部10の略厚み分
を段下して本体部10の面方向に張出する平面視L字状
の張出片11が一体形成され、張出片11の軒側端にお
ける左右幅が本体部10の左右幅と略等しく設定されて
なる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洋風屋根等に多用
される瓦面が平坦な屋根瓦と、これを用いた瓦葺き構造
に関する。
される瓦面が平坦な屋根瓦と、これを用いた瓦葺き構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の平たい屋根瓦としては、
図9(イ)(ロ)に示すように、矩形平板状で厚肉の本
体部21の左右に、下面が該本体部21の下面に面一な
薄肉の下位張出片22と、上面が本体部21の下面に面
一な薄肉の上位張出片23とを一体形成すると共に、そ
の下位張出片22の上面に軒側へ開放した溝23を設け
た屋根瓦20が多用されている。なお、25は本体部2
1の棟側端部に設けた瓦固定用の釘孔である。
図9(イ)(ロ)に示すように、矩形平板状で厚肉の本
体部21の左右に、下面が該本体部21の下面に面一な
薄肉の下位張出片22と、上面が本体部21の下面に面
一な薄肉の上位張出片23とを一体形成すると共に、そ
の下位張出片22の上面に軒側へ開放した溝23を設け
た屋根瓦20が多用されている。なお、25は本体部2
1の棟側端部に設けた瓦固定用の釘孔である。
【0003】この屋根瓦20を用いた瓦屋根では、各屋
根瓦20の下位張出片22上に、左右に隣接する屋根瓦
20の上位張出片23を重ねると共に、下位の瓦20の
棟側端部を上位の瓦20の軒側端部が覆い、且つ上下の
瓦20,20を前記重なり部分の軒側端が下位の瓦20
における本体部21の左右方向中間部上にくるように配
置させており、隣接する瓦20,20間の隙間に浸入し
た雨水を下位張出片22の溝23から下位の瓦20の本
体21上へ流出させることにより、屋根内側への雨水の
浸入を防止するようになっている。
根瓦20の下位張出片22上に、左右に隣接する屋根瓦
20の上位張出片23を重ねると共に、下位の瓦20の
棟側端部を上位の瓦20の軒側端部が覆い、且つ上下の
瓦20,20を前記重なり部分の軒側端が下位の瓦20
における本体部21の左右方向中間部上にくるように配
置させており、隣接する瓦20,20間の隙間に浸入し
た雨水を下位張出片22の溝23から下位の瓦20の本
体21上へ流出させることにより、屋根内側への雨水の
浸入を防止するようになっている。
【0004】また、近年においては、図10に示すよう
に、薄肉で長い平板状の屋根瓦30を用い、各瓦30の
棟側端部が破線で示すように2段上の瓦30の軒側端部
下に位置させると共に、左右に隣接する瓦30,30の
境界部31が下位の瓦30の左右方向中央部上にくるよ
うに配置させた屋根葺き構造が登場している。このよう
な瓦屋根でも、前記境界部31の外に露呈した部分の下
面側全体に下位の瓦30の中央部が配置しているため、
該境界部31に浸入した雨水が下位の瓦30にて受けら
れ、その傾斜に沿って流下して再び屋根外面へ出ること
になり、屋根内側への雨水の浸入は防止される。
に、薄肉で長い平板状の屋根瓦30を用い、各瓦30の
棟側端部が破線で示すように2段上の瓦30の軒側端部
下に位置させると共に、左右に隣接する瓦30,30の
境界部31が下位の瓦30の左右方向中央部上にくるよ
うに配置させた屋根葺き構造が登場している。このよう
な瓦屋根でも、前記境界部31の外に露呈した部分の下
面側全体に下位の瓦30の中央部が配置しているため、
該境界部31に浸入した雨水が下位の瓦30にて受けら
れ、その傾斜に沿って流下して再び屋根外面へ出ること
になり、屋根内側への雨水の浸入は防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9の
如き従来の瓦葺き構造では、屋根瓦20が上下位の張出
片22,23を形成するために分厚くなっていることか
ら、各瓦20の軒側端20aによる大きい段差が目立
ち、屋根面全体としての美観に劣ると共に、屋根重量が
重いという難点があった。一方、図10の如き従来の瓦
葺き構造では、薄肉の屋根瓦30であるために軒側端3
0aによる段差が小さく、屋根面全体として平坦性の高
い良好な外観が得られる反面、瓦30…は個々には薄く
とも三枚重ねになった構造であることから、やはり屋根
重量が重くなる上、材料コストが高く付くという難点が
あった。
如き従来の瓦葺き構造では、屋根瓦20が上下位の張出
片22,23を形成するために分厚くなっていることか
ら、各瓦20の軒側端20aによる大きい段差が目立
ち、屋根面全体としての美観に劣ると共に、屋根重量が
重いという難点があった。一方、図10の如き従来の瓦
葺き構造では、薄肉の屋根瓦30であるために軒側端3
0aによる段差が小さく、屋根面全体として平坦性の高
い良好な外観が得られる反面、瓦30…は個々には薄く
とも三枚重ねになった構造であることから、やはり屋根
重量が重くなる上、材料コストが高く付くという難点が
あった。
【0006】本発明第一の目的は、上述の状況に鑑み、
瓦面が平坦となる屋根瓦として、美しい外観の屋根面を
構成でき、しかも軽量である上に三枚重ね構造によらず
に雨水の排水性を確保できるものを提供することにあ
る。また本発明の第二の目的は、上記の屋根瓦を用い、
屋根面の美観に優れると共に、軽量で安価に施工できる
瓦葺き構造を提供することにある。
瓦面が平坦となる屋根瓦として、美しい外観の屋根面を
構成でき、しかも軽量である上に三枚重ね構造によらず
に雨水の排水性を確保できるものを提供することにあ
る。また本発明の第二の目的は、上記の屋根瓦を用い、
屋根面の美観に優れると共に、軽量で安価に施工できる
瓦葺き構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために、本発明の請求項1に係る屋根瓦1は、図面の
参照符号を付して示せば、薄肉平板状の矩形本体部10
の左右一側辺より軒側端縁にわたる位置に、該本体部1
0の略厚みd1 分を段下して当該本体部10の面方向に
張出する平面視L字状の張出片11が一体形成され、こ
の張出片11の軒側端における左右幅w2 が前記本体部
10の左右幅w1 と略等しく設定されてなる構成を採用
したものである。
るために、本発明の請求項1に係る屋根瓦1は、図面の
参照符号を付して示せば、薄肉平板状の矩形本体部10
の左右一側辺より軒側端縁にわたる位置に、該本体部1
0の略厚みd1 分を段下して当該本体部10の面方向に
張出する平面視L字状の張出片11が一体形成され、こ
の張出片11の軒側端における左右幅w2 が前記本体部
10の左右幅w1 と略等しく設定されてなる構成を採用
したものである。
【0008】上記構成の屋根瓦1にて屋根葺きを行う場
合、各瓦1の張出片11の側方張出部11a上に、左右
に隣接する瓦1の本体部10の張出片非形成側10aを
重合させ、この重合部の軒側端が下位瓦1Bの本体部1
0における左右方向中間部に臨む形で、下位瓦1Bの棟
側部上に上位瓦1Aの軒側部を重ねて配置させる。これ
により、屋根面は、各瓦1の本体部10と張出片11の
軒側張出部11bとが露呈するから、あたかも薄い瓦を
少し上下(前後)にずらせて二重に重ねたような外観を
呈し、本体部10の軒側端と張出片11の軒側張出部1
1bの軒側端とによる2段になった小段差が、軒側から
棟側へ一定間隔置きに配置した形になる。しかして、左
右に隣接する瓦1,1の合わさった本体部10,10間
の隙間tに浸入した雨水は、張出片11の側方張出部1
1bにて受け止められ、該側方張出部11b上を屋根傾
斜に沿って流下して、下位瓦1Bの本体部10上へ流出
することになる。
合、各瓦1の張出片11の側方張出部11a上に、左右
に隣接する瓦1の本体部10の張出片非形成側10aを
重合させ、この重合部の軒側端が下位瓦1Bの本体部1
0における左右方向中間部に臨む形で、下位瓦1Bの棟
側部上に上位瓦1Aの軒側部を重ねて配置させる。これ
により、屋根面は、各瓦1の本体部10と張出片11の
軒側張出部11bとが露呈するから、あたかも薄い瓦を
少し上下(前後)にずらせて二重に重ねたような外観を
呈し、本体部10の軒側端と張出片11の軒側張出部1
1bの軒側端とによる2段になった小段差が、軒側から
棟側へ一定間隔置きに配置した形になる。しかして、左
右に隣接する瓦1,1の合わさった本体部10,10間
の隙間tに浸入した雨水は、張出片11の側方張出部1
1bにて受け止められ、該側方張出部11b上を屋根傾
斜に沿って流下して、下位瓦1Bの本体部10上へ流出
することになる。
【0009】請求項2の発明では、上記請求項1の屋根
瓦1において、前記張出片11の厚みd2 が前記本体部
10の厚みd1 と略等しく設定された構成であるから、
屋根面は2枚の同じ薄い瓦を少し上下にずらせて重ねた
ような外観となる。
瓦1において、前記張出片11の厚みd2 が前記本体部
10の厚みd1 と略等しく設定された構成であるから、
屋根面は2枚の同じ薄い瓦を少し上下にずらせて重ねた
ような外観となる。
【0010】請求項3の発明では、上記請求項1又2の
屋根瓦1において、前記張出片11の側方張出部11a
の上面に、前後方向の溝2…が形成された構成を採用し
ている。従って、左右に隣接する瓦1,1の前記隙間t
から浸入した雨水は前記溝2…に入って流下することに
なり、排水が促進されると共に、該溝2…の縁が堰とし
て作用し、雨水が前記側方張出部11aの側端を越えて
屋根内側へ流れ込むのを防止する。
屋根瓦1において、前記張出片11の側方張出部11a
の上面に、前後方向の溝2…が形成された構成を採用し
ている。従って、左右に隣接する瓦1,1の前記隙間t
から浸入した雨水は前記溝2…に入って流下することに
なり、排水が促進されると共に、該溝2…の縁が堰とし
て作用し、雨水が前記側方張出部11aの側端を越えて
屋根内側へ流れ込むのを防止する。
【0011】請求項4の発明では、上記請求項1〜3の
いずれかの屋根瓦1において、前記本体部10における
張出片非形成側10aの下面に、前後方向に連続する凹
凸条3…が形成された構成であるから、左右に隣接する
瓦1,1の前記隙間tから浸入した雨水が前記張出片1
1の側方張出部11a上を流下する際、該張出片11の
側方張出部11a上面と本体部10の張出片非形成側1
0aの下面との重合部において、毛管現象による雨水の
側方移動が前記凹凸条3…によって断たれることにな
る。
いずれかの屋根瓦1において、前記本体部10における
張出片非形成側10aの下面に、前後方向に連続する凹
凸条3…が形成された構成であるから、左右に隣接する
瓦1,1の前記隙間tから浸入した雨水が前記張出片1
1の側方張出部11a上を流下する際、該張出片11の
側方張出部11a上面と本体部10の張出片非形成側1
0aの下面との重合部において、毛管現象による雨水の
側方移動が前記凹凸条3…によって断たれることにな
る。
【0012】請求項5の発明では、上記請求項1〜4の
いずれかの屋根瓦1において、前記本体部10の棟側部
上面に、左右方向に沿う浅い窪み4…が形成された構成
であるから、下位瓦1Bの棟側部と上位瓦1Aの軒側部
との重なり部分において、該窪み4…によって毛管現象
による雨水の棟側への移行が断たれると共に、浸入した
雨水の水止めがなされる。
いずれかの屋根瓦1において、前記本体部10の棟側部
上面に、左右方向に沿う浅い窪み4…が形成された構成
であるから、下位瓦1Bの棟側部と上位瓦1Aの軒側部
との重なり部分において、該窪み4…によって毛管現象
による雨水の棟側への移行が断たれると共に、浸入した
雨水の水止めがなされる。
【0013】請求項6の発明では、上記請求項1〜5の
いずれかの屋根瓦1において、前記本体部10の棟側端
に、張出片11の下面よりも下方へ突出した瓦止め突縁
部5が形成された構成であるから、屋根葺きに際し、野
地13上に固設される左右方向の瓦桟14に、各瓦1を
瓦止め突縁部5によって掛止させることができる。
いずれかの屋根瓦1において、前記本体部10の棟側端
に、張出片11の下面よりも下方へ突出した瓦止め突縁
部5が形成された構成であるから、屋根葺きに際し、野
地13上に固設される左右方向の瓦桟14に、各瓦1を
瓦止め突縁部5によって掛止させることができる。
【0014】上記第二の目的を達成するために、本発明
の請求項7に係る瓦葺き構造は、野地13上に前記請求
項1〜6のいずれかの屋根瓦1…が下位瓦1Bの棟側部
上に上位瓦1Aの軒側部が重なるように敷設され、各瓦
1…は、その張出片1の側方張出部11a上に左右に隣
接する瓦1の本体部10が張出片非形成側10aで重合
すると共に、この重合部が下位瓦1Bの本体部10にお
ける左右方向中間部に臨むように配置してなる構成を採
用している。
の請求項7に係る瓦葺き構造は、野地13上に前記請求
項1〜6のいずれかの屋根瓦1…が下位瓦1Bの棟側部
上に上位瓦1Aの軒側部が重なるように敷設され、各瓦
1…は、その張出片1の側方張出部11a上に左右に隣
接する瓦1の本体部10が張出片非形成側10aで重合
すると共に、この重合部が下位瓦1Bの本体部10にお
ける左右方向中間部に臨むように配置してなる構成を採
用している。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図5は本発明の一実施例に
係る屋根瓦1を示す。この屋根瓦1は、薄肉平板状の矩
形本体部10と、その左側辺より軒側端縁にわたる位置
に、該本体部10より段下して当該本体部10の面方向
に張出する平面視L字状の張出片11が一体形成されて
いる。しかして、図2に示すように、張出片11の軒側
端における左右幅w2 は本体部10の左右幅w1 と同じ
であり、これにより、張出片11の側方張出部11aの
左右幅s2 は、その軒側張出部11bの右端と本体部1
0の右端との間隔s1 と等しくなっている。また、図4
に示すように、本体部10の厚みd1 、張出片11の厚
みd2 、本体部10と張出片11との段差gも等しく設
定されている。すなわち、w1 =w2 、s1 =s2 、d
1 =d2 =gである。なお、w1 ,w2 は200〜40
0mm程度、d1 ,d2 ,gは8〜20mm程度であ
る。
係る屋根瓦1を示す。この屋根瓦1は、薄肉平板状の矩
形本体部10と、その左側辺より軒側端縁にわたる位置
に、該本体部10より段下して当該本体部10の面方向
に張出する平面視L字状の張出片11が一体形成されて
いる。しかして、図2に示すように、張出片11の軒側
端における左右幅w2 は本体部10の左右幅w1 と同じ
であり、これにより、張出片11の側方張出部11aの
左右幅s2 は、その軒側張出部11bの右端と本体部1
0の右端との間隔s1 と等しくなっている。また、図4
に示すように、本体部10の厚みd1 、張出片11の厚
みd2 、本体部10と張出片11との段差gも等しく設
定されている。すなわち、w1 =w2 、s1 =s2 、d
1 =d2 =gである。なお、w1 ,w2 は200〜40
0mm程度、d1 ,d2 ,gは8〜20mm程度であ
る。
【0016】本体部10は、上面の棟側部に左右方向に
沿う浅い窪み4…が3列に形成され、最も棟側に位置す
る窪み4が途切れた2カ所に瓦固定用の釘孔6を有して
おり、また棟側端縁に沿って張出片11の下面よりも下
方へ突出した瓦止め突縁部5が形成されると共に、該棟
側端縁の左端に矩形の係合突起7a、同右端に矩形の係
合凹部7aを備えている。更に、該本体部10の下面側
には、張出片11の軒側張出部11bの右端部と瓦止め
突縁部5との間に、頂面(下面)が張出片11の下面と
面一になった前後方向に沿う脚条部8を有すると共に、
この脚条部8よりも右側部分には前後方向に沿う複数本
の凹凸条3…(図3,図5参照)が形成されている。
沿う浅い窪み4…が3列に形成され、最も棟側に位置す
る窪み4が途切れた2カ所に瓦固定用の釘孔6を有して
おり、また棟側端縁に沿って張出片11の下面よりも下
方へ突出した瓦止め突縁部5が形成されると共に、該棟
側端縁の左端に矩形の係合突起7a、同右端に矩形の係
合凹部7aを備えている。更に、該本体部10の下面側
には、張出片11の軒側張出部11bの右端部と瓦止め
突縁部5との間に、頂面(下面)が張出片11の下面と
面一になった前後方向に沿う脚条部8を有すると共に、
この脚条部8よりも右側部分には前後方向に沿う複数本
の凹凸条3…(図3,図5参照)が形成されている。
【0017】一方、張出片11は、側方張出部11aの
上面に前後方向に沿う3本の溝2を有すると共に、軒側
張出部11bの下面に左右方向の凹条9(図1,図4参
照)が形成されている。しかして、側方張出部11aの
各溝2は、軒側端部が上り勾配となって棟側張出部11
bの上面へ移行しているが、棟側は軒側張出部11bの
端縁の手前で切れた形になっている。なお、本体部10
からの軒側張出部11bの張出長さは15〜50mm程
度、同側方張出部11aの張出長さは40〜80mm程
度である。
上面に前後方向に沿う3本の溝2を有すると共に、軒側
張出部11bの下面に左右方向の凹条9(図1,図4参
照)が形成されている。しかして、側方張出部11aの
各溝2は、軒側端部が上り勾配となって棟側張出部11
bの上面へ移行しているが、棟側は軒側張出部11bの
端縁の手前で切れた形になっている。なお、本体部10
からの軒側張出部11bの張出長さは15〜50mm程
度、同側方張出部11aの張出長さは40〜80mm程
度である。
【0018】図6は上記構成の屋根瓦1…を用いた瓦葺
き構造の一実施例を示す。13は垂木15上に張設され
た木板や合板からなる野地板であり、各屋根瓦1は、該
野地板13上に所定間隔置きに固設された左右方向の瓦
桟14…に、瓦止め突縁部5を掛止し、釘孔6を通して
瓦釘16を打ち込むことにより、下位瓦1Bの棟側部に
上位瓦1Aの軒側部が重なる形で固定される。
き構造の一実施例を示す。13は垂木15上に張設され
た木板や合板からなる野地板であり、各屋根瓦1は、該
野地板13上に所定間隔置きに固設された左右方向の瓦
桟14…に、瓦止め突縁部5を掛止し、釘孔6を通して
瓦釘16を打ち込むことにより、下位瓦1Bの棟側部に
上位瓦1Aの軒側部が重なる形で固定される。
【0019】ここで、屋根瓦1…の左右方向の配置は、
図7に示すように、各瓦1の張出片11の側方張出部1
1a上に隣接する瓦1の本体部10の張出片非形成側で
ある右側部10aを重合させると共に、隣合う瓦1,1
の係合突起7aと係合凹部7aとを係合させる。そし
て、前後方向(軒−棟方向)については、同図の仮想線
で示すように、前記の側方張出部11aと右側部10a
との重合部が、下位瓦1Bの本体部10における左右方
向中間部に臨むように配置させる。
図7に示すように、各瓦1の張出片11の側方張出部1
1a上に隣接する瓦1の本体部10の張出片非形成側で
ある右側部10aを重合させると共に、隣合う瓦1,1
の係合突起7aと係合凹部7aとを係合させる。そし
て、前後方向(軒−棟方向)については、同図の仮想線
で示すように、前記の側方張出部11aと右側部10a
との重合部が、下位瓦1Bの本体部10における左右方
向中間部に臨むように配置させる。
【0020】従って、施工後の屋根面は、図8に示すよ
うに、各瓦1の本体部10と張出片11の軒側張出部1
1bとが露呈した状態となり、あたかも本体部10の厚
みに相当する薄い2枚の瓦を少し上下(前後)にずらせ
て重ねたような状態で、本体部10の軒側端と張出片1
1の軒側張出部11bの軒側端とによる2段になった小
段差が屋根傾斜方向において一定間隔置きに配置した形
になり、全体として平坦な印象で非常に美しい外観とな
る。しかも、個々の屋根瓦1は薄肉で軽量である上、従
来の薄い瓦を使用する場合のような三枚重ねを必要とし
ないから、屋根重量は従来に比較して格段に軽くなると
共に、上記の三枚重ねのような材料(瓦)コストの増大
もない。
うに、各瓦1の本体部10と張出片11の軒側張出部1
1bとが露呈した状態となり、あたかも本体部10の厚
みに相当する薄い2枚の瓦を少し上下(前後)にずらせ
て重ねたような状態で、本体部10の軒側端と張出片1
1の軒側張出部11bの軒側端とによる2段になった小
段差が屋根傾斜方向において一定間隔置きに配置した形
になり、全体として平坦な印象で非常に美しい外観とな
る。しかも、個々の屋根瓦1は薄肉で軽量である上、従
来の薄い瓦を使用する場合のような三枚重ねを必要とし
ないから、屋根重量は従来に比較して格段に軽くなると
共に、上記の三枚重ねのような材料(瓦)コストの増大
もない。
【0021】そして、左右に隣接する瓦1,1の合わさ
った本体部10,10間の隙間tに浸入した雨水は、張
出片11の側方張出部11bにて受け止められ、該側方
張出部11b上を屋根傾斜に沿って流下して、下位の瓦
1の本体部10上へ流出することになる。このとき、張
出片11の側方張出部11aの上面には前後方向の溝2
…が形成されているから、雨水は溝2…に入って流下し
て排水が促進されると共に、該溝2…の縁が堰になり、
雨量が多い場合でも前記側方張出部11aの側端を越え
て屋根内側へ流れ込むことはなく、また本体部10の右
側部10aの下面にも前後方向の凹凸条3があるから、
該右側部10aと側方張出部11aとの重合部における
毛管現象による雨水の側方移動も断たれ、もって毛管現
象に屋根内側への雨水の滲み込みも防止される。
った本体部10,10間の隙間tに浸入した雨水は、張
出片11の側方張出部11bにて受け止められ、該側方
張出部11b上を屋根傾斜に沿って流下して、下位の瓦
1の本体部10上へ流出することになる。このとき、張
出片11の側方張出部11aの上面には前後方向の溝2
…が形成されているから、雨水は溝2…に入って流下し
て排水が促進されると共に、該溝2…の縁が堰になり、
雨量が多い場合でも前記側方張出部11aの側端を越え
て屋根内側へ流れ込むことはなく、また本体部10の右
側部10aの下面にも前後方向の凹凸条3があるから、
該右側部10aと側方張出部11aとの重合部における
毛管現象による雨水の側方移動も断たれ、もって毛管現
象に屋根内側への雨水の滲み込みも防止される。
【0022】一方、上下の瓦1,1の重なり部分におい
ても、下位の瓦1の本体部10に左右方向に沿う浅い窪
み4…があるため、毛管現象による雨水の棟側への移行
が断たれると共に、風圧によって吹き込んだ雨水も窪み
4…部分で止められ、屋根内側へ達する懸念はない。な
お、張出片11の軒側張出部11bの下面にある左右方
向の凹条9も、上下の瓦1,1の重なり部分における雨
水の浸入防止に寄与している。
ても、下位の瓦1の本体部10に左右方向に沿う浅い窪
み4…があるため、毛管現象による雨水の棟側への移行
が断たれると共に、風圧によって吹き込んだ雨水も窪み
4…部分で止められ、屋根内側へ達する懸念はない。な
お、張出片11の軒側張出部11bの下面にある左右方
向の凹条9も、上下の瓦1,1の重なり部分における雨
水の浸入防止に寄与している。
【0023】上記実施例の屋根瓦1は張出片11の側方
張出部11aが本体部10の左側にあるが、言うまでも
なく側方張出部11aは逆に右側であってもよい。ま
た、実施例では屋根瓦1の本体部10と張出片11の厚
みd1 ,d2 を同寸法にしているが、両者の厚みは多少
異なっていても差支えない。ただし、張出片11の軒側
端における左右幅w2 と本体部10の左右幅w1 、並び
に本体部10の厚みd1と段差gは、左右の瓦1,1を
がたつきのない状態で嵌合させるために略等しく設定す
る必要がある。
張出部11aが本体部10の左側にあるが、言うまでも
なく側方張出部11aは逆に右側であってもよい。ま
た、実施例では屋根瓦1の本体部10と張出片11の厚
みd1 ,d2 を同寸法にしているが、両者の厚みは多少
異なっていても差支えない。ただし、張出片11の軒側
端における左右幅w2 と本体部10の左右幅w1 、並び
に本体部10の厚みd1と段差gは、左右の瓦1,1を
がたつきのない状態で嵌合させるために略等しく設定す
る必要がある。
【0024】なお、実施例の屋根瓦1における前後方向
に沿う脚条部8は、屋根葺き状態において張出片11の
側方張出部11aと共に瓦桟14に対する当たり部にな
り、且つ補強リブとしても機能するが、本体部10の張
出片非形成側(実施例では右側部10a)は隣接する瓦
1の側方張出部11aにて支承できるため、省略しても
差支えない。また張出片11の軒側張出部11bの下面
にある左右方向の凹条9も必須ではない。その他、本発
明においては、本体部10の縦横寸法、その棟側端部の
窪み4及び下面の凹凸条3の数と形状、釘孔6の数と位
置、張出片11の側方張出部11a及び軒側張出部11
bの張出長さ、側方張出部11aの溝2の数と形状、係
合突起7aと係合凹部7aの形状と大きさ等、細部構成
については実施例以外に種々設計変更可能である。
に沿う脚条部8は、屋根葺き状態において張出片11の
側方張出部11aと共に瓦桟14に対する当たり部にな
り、且つ補強リブとしても機能するが、本体部10の張
出片非形成側(実施例では右側部10a)は隣接する瓦
1の側方張出部11aにて支承できるため、省略しても
差支えない。また張出片11の軒側張出部11bの下面
にある左右方向の凹条9も必須ではない。その他、本発
明においては、本体部10の縦横寸法、その棟側端部の
窪み4及び下面の凹凸条3の数と形状、釘孔6の数と位
置、張出片11の側方張出部11a及び軒側張出部11
bの張出長さ、側方張出部11aの溝2の数と形状、係
合突起7aと係合凹部7aの形状と大きさ等、細部構成
については実施例以外に種々設計変更可能である。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、瓦面が平坦と
なる屋根瓦として、段差が小さく平坦で美しい外観の屋
根面を構成でき、しかも軽量である上に三枚重ね構造に
よらずに雨水の排水性を確保できるため、屋根の軽量化
に適したものが提供される。
なる屋根瓦として、段差が小さく平坦で美しい外観の屋
根面を構成でき、しかも軽量である上に三枚重ね構造に
よらずに雨水の排水性を確保できるため、屋根の軽量化
に適したものが提供される。
【0026】請求項2の発明によれば、上記屋根瓦とし
て、より外観に優れた屋根面を構成できるものが提供さ
れる。
て、より外観に優れた屋根面を構成できるものが提供さ
れる。
【0027】請求項3の発明によれば、上記屋根瓦とし
て、特に左右に隣接する瓦の合わせ目から浸入する雨水
の外部への排水性がよく、雨量が多い場合でも屋根内側
への流入を確実に防止できるものが提供される。
て、特に左右に隣接する瓦の合わせ目から浸入する雨水
の外部への排水性がよく、雨量が多い場合でも屋根内側
への流入を確実に防止できるものが提供される。
【0028】請求項4の発明によれば、上記屋根瓦とし
て、左右に隣接する瓦の合わせ目から浸入する雨水の毛
管現象による屋根内側への滲み込みを確実に防止できる
ものが提供される。
て、左右に隣接する瓦の合わせ目から浸入する雨水の毛
管現象による屋根内側への滲み込みを確実に防止できる
ものが提供される。
【0029】請求項5の発明によれば、上記屋根瓦とし
て、特に下位瓦と上位瓦との重なり部分からの雨水の屋
根内側への浸入を確実に防止できるものが提供される。
て、特に下位瓦と上位瓦との重なり部分からの雨水の屋
根内側への浸入を確実に防止できるものが提供される。
【0030】請求項6の発明によれば、上記屋根瓦とし
て、屋根葺きの施工性及び安定性に優れるものが提供さ
れる。
て、屋根葺きの施工性及び安定性に優れるものが提供さ
れる。
【0031】請求項7の発明によれば、上記の屋根瓦を
用いた瓦葺き構造として、瓦による段差が小さく平坦で
美しい外観を備え、しかも軽量で安価に施工できるもの
が提供される。
用いた瓦葺き構造として、瓦による段差が小さく平坦で
美しい外観を備え、しかも軽量で安価に施工できるもの
が提供される。
【図1】 本発明に係る一実施例の屋根瓦の斜視図。
【図2】 同屋根瓦の平面図。
【図3】 同屋根瓦の軒側からの正面図。
【図4】 図2のA−A線の断面矢視図。
【図5】 図2のB−B線の断面矢視図。
【図6】 本発明の一実施例に係る瓦葺き構造の縦断側
面図。
面図。
【図7】 同瓦葺き構造における瓦の配置地謡を示す平
面図。
面図。
【図8】 同瓦葺き構造における屋根面の斜視図。
【図9】 従来の屋根瓦とこれを用いた屋根面の代表例
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図10】 従来の瓦葺き構造における屋根面の他の例
を示す斜視図。
を示す斜視図。
1 屋根瓦 1A 上位瓦 1B 下位瓦 10 本体部 10a 右側部(張出片非形成側) 11 張出片 11a 側方張出部 11b 軒側張出部 2 溝 3 凹凸条 4 窪み 5 瓦止め突縁部 6 釘孔 13 野地板 14 瓦桟 w1 本体部の左右幅 w2 張出片の軒側端における左右幅 d1 本体部の厚みd1 d2 張出片の厚み g 本体部と張出片との段差
Claims (7)
- 【請求項1】 薄肉平板状の矩形本体部の左右一側辺よ
り軒側端縁にわたる位置に、該本体部の略厚み分を段下
して当該本体部の面方向に張出する平面視L字状の張出
片が一体形成され、この張出片の軒側端における左右幅
が前記本体部の左右幅と略等しく設定されてなる屋根
瓦。 - 【請求項2】 前記張出片の厚みが前記本体部の厚みと
略等しく設定されてなる請求項1記載の屋根瓦。 - 【請求項3】 前記張出片の側方張出部の上面に、前後
方向の溝が形成されてなる請求項1又は2に記載の屋根
瓦。 - 【請求項4】 前記本体部における張出片非形成側の下
面に、前後方向に連続する凹凸条が形成されてなる請求
項1〜3のいずれかに記載の屋根瓦。 - 【請求項5】 前記本体部の棟側部上面に、左右方向に
沿う浅い窪みが形成されてなる請求項1〜4のいずれか
に記載の屋根瓦。 - 【請求項6】 前記本体部の棟側端縁に、張出片の下面
よりも下方へ突出した瓦止め突縁部が形成されてなる請
求項1〜5のいずれかに記載の屋根瓦。 - 【請求項7】 野地上に前記請求項1〜6のいずれかの
屋根瓦が下位瓦の棟側部上に上位瓦の軒側部が重なるよ
うに敷設され、各瓦は、その張出片の側方張出部上に左
右に隣接する瓦の本体部が張出片非形成側で重合すると
共に、この重合部が下位瓦の本体部における左右方向中
間部に臨むように配置してなる瓦葺き構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8152396A JPH09268709A (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 屋根瓦と瓦葺き構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8152396A JPH09268709A (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 屋根瓦と瓦葺き構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09268709A true JPH09268709A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=13748706
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8152396A Withdrawn JPH09268709A (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 屋根瓦と瓦葺き構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09268709A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009121180A (ja) * | 2007-11-16 | 2009-06-04 | Sekishu Kawakami Yogyo:Kk | 平板瓦 |
-
1996
- 1996-04-03 JP JP8152396A patent/JPH09268709A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009121180A (ja) * | 2007-11-16 | 2009-06-04 | Sekishu Kawakami Yogyo:Kk | 平板瓦 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030603 |