JPH09269308A - 熱線型半導体式ガス検知素子及びガス検知装置 - Google Patents

熱線型半導体式ガス検知素子及びガス検知装置

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JPH09269308A
JPH09269308A JP8020396A JP8020396A JPH09269308A JP H09269308 A JPH09269308 A JP H09269308A JP 8020396 A JP8020396 A JP 8020396A JP 8020396 A JP8020396 A JP 8020396A JP H09269308 A JPH09269308 A JP H09269308A
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JP8020396A
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Tadashi Takada
義 高田
Hiroki Kobayashi
博樹 小林
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New Cosmos Electric Co Ltd
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New Cosmos Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱線型半導体式ガス検知素子の体積を小さく
形成する場合に、効率よく消費電力の抑制を達成させ易
くする技術を提供すること。 【解決手段】 貴金属線コイル2を覆って酸化スズを主
成分とする半導体から形成される感応部3を設けてある
熱線型半導体式ガス検知素子であって、前記感応部3
を、その長径が短径の1.5倍以下で、かつ、体積が
8.2×10-3mm3以下に形成し、前記貴金属線コイ
ル2のコイル部2aから前記感応部3の外表面までの距
離を50μm以下に形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貴金属線コイルを
覆って酸化スズを主成分とする半導体から形成される感
応部を設けてある熱線型半導体式ガス検知素子、及び、
熱線型半導体式ガス検知素子をガス検知回路に組み込む
とともに、そのガス検知回路に電圧を供給する電圧供給
部を設けて、前記熱線型半導体式ガス検知素子からの出
力を検知自在に構成したガス検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の熱線型半導体式ガス検知
素子としては、体積が2.1×10-2mm3 程度の小さ
なものに形成してあるものが知られており、このような
熱線型半導体式ガス検知素子をガス検知回路に組み込ん
でガス検知装置を構成していた。また、他のガス検知素
子としては、感応部が半導体厚膜からなる半導体厚膜式
ガス検知素子や、感応部が半導体薄膜からなるマイクロ
チップが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のガス検
知素子は、体積の小さなものほど、総熱容量が小さく、
小消費電力で作動温度を維持できるという観点から好ま
しいとされている。つまり、半導体厚膜よりも、半導体
薄膜のほうが消費電力が小さいという点では好ましいの
である。しかし、マイクロチップのようにガス検知素子
の体積を小さく形成するにしても、その消費電力を低下
させることはできても、たとえば大気中のオゾンに高感
度であるなどの原因から、他のガス検知素子に比べて、
出力が干渉ガスによって不安定になったり、長期安定性
に乏しくなるという問題点があった。また、それにとも
ない、メタンや、一酸化炭素のような検知を必要とされ
るガスを検知できないのが現状であった。
【0004】従って、本発明の目的は、上記欠点に鑑
み、消費電力が小さく、かつ、干渉ガスに対する出力安
定性や、長期安定性に優れたガス検知素子、あるいは、
これに加えて応答速度の速いガス検知素子を提供するこ
とにある。またさらに本発明の目的は、そのような熱線
型半導体式ガス検知素子が小電力であることから利用容
易なガス検知装置を提供することにもある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、体積が
6.5×10-5mm3 以上8.2×10-3mm3 以下の
熱線型半導体式ガス検知素子に通電した場合の消費電力
や、応答速度は、貴金属線コイルのコイル部から、その
熱線型半導体式ガス検知素子の感応部外表面までの距離
に大きく依存しているという新知見を得た。また、前記
熱線型半導体式ガス検知素子の感応部外表面までの距離
は、50μm以下(0μm、つまり金属線コイルのコイ
ル部が感応部外表面に位置する場合も含む)である場合
に、特に応答速度を高くできるという新知見を得てい
る。本発明はこれらの新知見に基づき成されたものであ
る。
【0006】〔構成1〕図1を参照して説明すれば、上
記目的を達成するための本発明の熱線型半導体式ガス検
知素子の特徴構成は、貴金属線コイル2を覆って酸化ス
ズを主成分とする半導体から形成される感応部3を設け
てある熱線型半導体式ガス検知素子において、前記感応
部3を、その長径d2が短径d3の1.5倍以下で、か
つ、体積が6.5×10-5mm3 以上8.2×10-3
3 以下に形成し、前記貴金属線コイル2のコイル部2
aから前記感応部3外表面までの距離を50μm以下に
形成してあることにあり、二次粒子径が平均0.3μm
以上0.8μm以下の酸化スズを主成分とする半導体を
焼結させて前記感応部3を形成してあることが好まし
い。尚、本発明の特徴構成を説明するのに図面を参照し
たが、本発明は図面に限られるものではない。
【0007】〔作用効果〕つまり、前記感応部の体積が
8.2×10-3mm3 以下に形成してあることで、上述
した従来の熱線型半導体式ガス検知素子よりも、さらに
消費電力を低減させられることが分かる。また、先の新
知見に基づけば、前記貴金属線コイルのコイル部から前
記感応部外表面までの距離(以下感応部厚さと称する)
を50μm以下に形成してあることで、さらに低い消費
電力で作動させられ、かつ高い応答性が得られる(例え
ば、体積9.2×10-4mm3 、感応部厚さ20μmの
ガス検知素子は、体積8.7×10-2mm3 、感応部厚
さ145μm程度の従来のガス検知素子の40倍の応答
速度を発揮する)。また、このような熱線型半導体式ガ
ス検知素子を形成する場合には、その体積の小ささか
ら、感応部の長径が短径よりも大きくなるなど、表面積
の大きなものとなり、吸・放熱の熱収支の関係等から、
特性の安定した熱線型半導体式ガス検知素子を形成しに
くくなるのに対して、長径を短径の1.5倍以下に制御
しておくことで、特性の安定した熱線型半導体式ガス検
知素子を形成しやすい。尚、前記感応部を形成する半導
体は、二次粒子径が小さいほど感応部と貴金属線コイル
との密着性が良く、ガス検知特性が長期安定性を設定し
やすいと考えられるので、前記感応部を酸化スズを主成
分とする半導体で構成する場合には、二次粒子径が平均
0.8μm以下であることが好ましい。ところが、前記
熱線型半導体式ガス検知素子によるガス検知の応答性に
は、前記感応部内へのガス拡散速度が関与しているもの
とかんがえられ、感応部があまりにも緻密である場合に
は、感応部外表面側から、コイル部側へのガス拡散が阻
害され、前記感応部の外表面側と、コイル部側とで検知
すべきガスの濃度が均一になるのに時間を要し、その濃
度差が大きいときには出力が安定しないので、安定した
出力が得られるまでの応答速度が遅くなると予想され
る。そのため、前記二次粒子径としては、平均0.3μ
m以上であることが好ましい。つまり、ガスに対する応
答速度を大幅に向上させることにより、必要以上に長時
間前記感応部を高温に維持することなく、定常状態にお
いてガスを正確に検知することが出来、そのため、前記
感応部の温度を所定温度域に維持するための通電時間
を、必要最小限に抑制するような作動制御を行うことが
出来るようになり、消費電力の抑制に役立てるのに有用
な感応部を形成することが出来るようになった。尚、前
記感応部の温度は、通電により約2m秒で安定させるこ
とができる[バーズ社製 赤外線顕微鏡型温度計 mo
del RM−2A(測定精度2μ秒)により測定]の
に対して、先のガスに対する応答速度は、本発明の熱線
型半導体式ガス検知素子にあっても200m秒程度であ
り、感応部の熱応答に比べ、極めて長時間を要すること
になり、正確にガス検知を行うための通電時間は前記ガ
スに対する応答速度に大きく依存する。
【0008】〔構成2〕図2を参照して説明すれば、上
記目的を達成するための本発明のガス検知装置の特徴構
成は、熱線型半導体式ガス検知素子1をガス検知回路に
組み込むとともに、そのガス検知回路に電圧を供給する
電圧供給部4を設けて、前記熱線型半導体式ガス検知素
子からの出力を検知自在に構成したガス検知装置におい
て、熱線型半導体式ガス検知素子1として先の熱線型半
導体式ガス検知素子1を用い、かつ、前記電圧供給部4
を電池によって電力供給可能に構成してある点にあり、
前記ガス検知回路に電力を供給するON状態と、前記ガ
ス検知回路への電力供給を停止するOFF状態とを交互
に切り替える回路切替手段6を設けるとともに、前記O
N状態の継続時間を1秒以下にするとともに、前記ON
状態とOFF状態との時間比率(ON状態/OFF状
態)を1/10以下に制御する制御装置7を設けてあれ
ば好ましく、また、前記制御装置7の設定は、前記ON
状態の継続時間を0.5秒以下にするとともに、前記O
N状態とOFF状態との時間比率(ON状態/OFF状
態)を1/40以下にすることがさらに好ましい。ま
た、前記制御装置7が、前記熱線型半導体式ガス検知素
子1を350℃以上550℃以下の設定温度に維持制御
可能に構成してあれば好ましい。尚、本発明の特徴構成
を説明するのに図面を参照したが、本発明は図面に限ら
れるものではない。
【0009】〔作用効果〕つまり、本発明のガス検知装
置は、先の熱線型半導体式ガス検知素子を備えたもので
あるから、小電力でガス検知容易なものとなり、電池に
よって駆動することができる。また、前記ガス検知回路
に電力を供給するON状態と、前記ガス検知回路への電
力供給を停止するOFF状態とを交互に切り替える回路
切替手段を設けると、そのガス検知回路に組み込んだ熱
線型半導体式ガス検知素子に電力を供給する状態と電力
を供給停止する状態とを切り換えることが出来る。その
ため、ON状態の時に正確なガス検知を行うことが出来
るとともに、ガス検知を行わないときには、前記熱線型
半導体式ガス検知素子に通電せずに電力消費を抑制可能
な構成を実現できる。そして、前記ON状態の継続時間
を1秒以下にするとともに、前記ON状態とOFF状態
との時間比率(ON状態/OFF状態)を1/10以下
に、さらに好ましくは、前記ON状態の継続時間を0.
5秒以下にするとともに、前記ON状態とOFF状態と
の時間比率(ON状態/OFF状態)を1/40以下に
制御する制御装置を設けてあれば、前記熱線型半導体式
ガス検知素子を、長時間ガス検知作動させても、その通
電時間は作動時間の1/10以下あるいは1/40以下
にできることになる。そのため、前記熱線型半導体式ガ
ス検知素子を、より一層小電力で作動出来、電池を電源
として作動する場合にも、その電池の寿命を長くするこ
とができる。そのため、長期にわたってそのガス検知装
置を安定して利用できる。そこで、電池を電源とする電
圧供給部を設けて前記ガス検知装置を形成すれば、従来
のガス検知装置のようにコンセントを電源とするガス検
知装置の場合には、設置場所に制約が生じたり、コード
を張り巡らせねばならないなど設置が困難になったりす
る場合も考えられるのに対して、設置場所に制限を受け
にくく、従来利用することの出来なかったような場所で
の利用を図ることが出来、また、ガス検知装置を可搬式
のものに出来、ガス検知装置の設置に要するコストを低
減可能にし、ガス検知装置の利用性を向上させることが
できた。また、上述の切替駆動に加えて、前記制御装置
を、前記熱線型半導体式ガス検知素子を350℃以上5
50℃以下の設定温度に維持制御可能にすれば、妨害ガ
スによる被毒に耐久性を付与することが出来るととも
に、切替駆動に基づき前記感応部は高温に維持されにく
いので、焼結が進行してガス検知特性の変化したものと
なるような不都合を生じにくく、前記感応部の長期安定
性を高めることができる。前記熱線型半導体式ガス検知
素子が安定したガス検知を行えるとともに、前記熱線型
半導体式ガス検知素子自体を劣化しにくい環境に維持し
やすいので、ガス検知装置を長期使用した場合にも熱線
型半導体式ガス検知素子の劣化などに伴う不都合を抑制
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて説明する。図2に示すように、本発明
のガス検知装置は、熱線型半導体式ガス検知素子1をブ
リッジ回路に組み込んで構成してある。前記ガス検知素
子1は、コイル径d1が約80μmの白金コイル線2を
覆って、平均二次粒子径が約0.6μmの酸化スズを主
成分とする半導体を、長径d2が短径d3とほぼ等しい
ほぼ120μmの球形に設けて乾燥したのち、その酸化
スズを主成分とする半導体を600℃で1時間焼成して
感応部3を形成してある。つまり、前記白金コイル線2
のコイル部2aから感応部3の外表面までの距離d4は
20μmに形成してある。また、前記ガス検知装置に
は、もし電圧印加を持続させ続ければそのガス検知素子
1の最終到達温度を、350〜550℃にできる電圧を
印加自在な電圧供給装置4、及び、前記ガス検知素子1
を検知回路部5に接続してある。また、前記電圧供給装
置4には、制御規則に従って、前記パルス電圧の電圧印
加(ON)と、前記パルス電圧の電圧印加停止(OF
F)とを、切り替え制御する制御機構6を設け、前記検
知回路部5には、前記パルス電圧の印加に基づくガス検
知素子からの出力を被検知ガスの検知情報(警報音)と
して出力する出力装置(警報装置)8を設けてある。
【0011】このガス検知装置は、例えば以下のような
制御規則に従って、マイコンで切替制御されガス検知に
用いられる。 ◎第一規則:電圧印加される状態の持続時間が(電圧印
加(ON)持続時間)0.1秒に達したときに、その電
圧印加を停止する。 ◎第二規則:電圧印加を停止された状態の持続時間(電
圧印加停止(OFF)持続時間)が前記電圧印加(O
N)持続時間の200倍(20秒間)に達したときに
(作動時間比(ON/OFF)が1/200になったと
きに)電圧印加を開始する。
【0012】つまり、第一、第二規則に従って制御する
と、前記ガス検知素子1には、パルス電圧が印加される
ことになり、そのため、ほぼ20秒あたり0.1秒通電
する動作を繰り返すことによって、前記ガス検知素子1
を所定温度に維持しつつ、前記ガス検知素子1の抵抗値
の変化に基づく出力を得ると、そのガス検知素子1に接
触している可燃性ガス濃度を測定することが出来る。
【0013】この様な切替制御を行うと、前記所定温度
が500℃のとき、前記ガス検知素子1の消費電力は2
50μWと極めて低く設定でき、例えば単一電池2本を
直列に配し駆動電力を供給した場合に、約5年間ガス検
知を行える構成が得られる。
【0014】
【実施例】
<1> 前記ガス検知素子1でガス検知したときの応答
特性を図3実線に示す。尚、図中破線は、上述と同様の
工程で製作した従来のガス検知素子によってガス検知し
たときの応答特性であり、この従来のガス検知素子は、
ほぼ550μmの球形であり、白金コイル線2のコイル
部2aから感応部3の外表面までの距離d4は145μ
mに形成してある。図3より、本発明のガス検知素子1
は各可燃性ガスに対して素早く応答して安定した出力を
示すことがわかる。
【0015】<2> 次に、前記ガス検知素子1の白金
コイル線2の外径寸法や、感応部3の外径寸法を種々に
変更して、前記白金コイル線2の外径から感応部3の外
表面までの距離d4と、そのガス検知素子の応答速度と
の関係を調べたところ表1のようになった。尚、表中の
数値は従来のガス検知素子の応答速度を1とした比応答
速度である。
【0016】
【表1】
【0017】表1より白金コイル線2の外径寸法につい
ても、前記白金コイル線2の外径から感応部3の外表面
までの距離d4についても、全体としてガス検知素子1
を小さくする構成が好ましく、応答速度の改善に大きく
役立っていることがわかり、例えば、距離d4=50μ
m、コイル外径d1=145μmのもので従来のもの
(距離d4=145μm、コイル外径d1=260μm
のもの)の10倍の応答速度が得られている。ここで、
ガス検知素子の応答速度について考察すると、ガス検知
出力は、主に白金コイル線2近傍での検知ガスと、半導
体との反応に基づいて得られるため、応答速度は、検知
ガスがガス検知素子表面から白金コイル線2近傍に達す
るまでの時間に依存するものと言える。また、検知ガス
は感応部3を拡散して白金コイル線2近傍に達するわけ
であるから、前記ガス検知素子内で均一な反応が起きる
条件(濃度が平衡状態)になって初めて安定した出力を
生じるものといえ、つまり、前記応答速度は、検知ガス
の拡散時間に大きく寄与する感応部厚さに依存すると言
える。本発明のガス検知素子は、小体積でかつ感応部厚
さが薄いので、ガス検知素子内(特に白金コイル線近
傍)に達する検知ガス濃度が平衡濃度になるまでに要す
る時間が短くてすみ、従来のガス検知素子では体積が大
きいために、ガス検知出力が一定になるまで長時間要し
ていたのに比較して、応答速度を高めることが出来たの
である。尚、本発明において、コイル部2aから感応部
3の外表面までの距離d4を50μm以下としてあるの
は、従来のガス検知素子の応答速度の10倍以上の応答
速度を得られていることによるものであって、最小条件
を考えれば、白金コイル線2が前記感応部3の外表面に
露出している(平均距離が0μm)状況を含む。
【0018】<3> また、前記感応部3を構成する酸
化スズを主成分とする半導体の平均二次粒子径と、その
ガス検知素子のガス感度(出力)の経時安定性との関係
を調べたところ、図4のようになった。図4より、感応
部3を構成する粒子の平均二次粒子径が小さいほど粒子
と、白金コイル線との接着性が良くなり、長期的な安定
性が得られるものと考えられ、ほぼ0.3〜0.8μm
の範囲であれば、前記粒子の製造容易性及び出力安定
性、十分な応答速度を兼ね備えるので、実用的に好まし
い。
【0019】<4> さらに、このガス検知素子が可燃
性ガスを検知する場合の前記感応部3の被毒試験を行っ
た。まず、先の実施の形態におけるガス検知条件で、ヘ
キサメチルジシロキサンを用いて前記ガス検知素子を被
毒させたときのガス感度(出力)の変化を測定すること
により行ったところ、図5のようになった。図5より、
このガス検知素子は、ヘキサメチルジシロキサンによる
被毒に対しても強い耐性を有することが判明した。次
に、高濃度の水素ガスに対して各ガス検知素子を暴露さ
せ、その暴露を行う前後でのガス検知素子の出力特性の
変化を調べたところ、表2のようになった。尚、表3に
先述の従来のガス検知素子について、出力特性の変化を
同様に調べた結果を合わせて示す。
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】表2より、本発明のガス検知素子は、高濃
度のガスに対しても劣化しにくく、安定した出力を得や
すいという特性を有することが分かった。これは、応答
速度が速く、かつ、ガス検知素子自体が高温に維持され
る時間が短く設定されていることとが相乗的に作用した
ことによる。
【0023】〔別実施形態〕先の実施の形態においては
貴金属線コイルとして白金コイル線2を用いたが、これ
に替えて、白金ロジウム合金線、ジルコニウム安定化白
金線等ガス検知に伴う抵抗値変化を検出可能な貴金属線
のコイルであれば良い。また、前記コイル部から感応部
外表面までの距離d4は、感応部3の外径の短径寸法を
d3、コイル部2aの径をd1として数1で表されるも
のとする。
【0024】
【数1】d4=(d3−d1)/2
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるガス検知素子の部
分断面斜視図
【図2】ガス検知装置の概略図
【図3】本発明の実施例(応答速度試験)を示すグラフ
【図4】本発明の実施例(経時安定性)を示すグラフ
【図5】本発明の実施例(被毒安定性)を示すグラフ
【符号の説明】
2 貴金属線コイル 2a コイル部 3 感応部 4 電力供給部 6 回路切替手段 7 制御装置 d2 長径 d3 短径

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貴金属線コイルを覆って酸化スズを主成
    分とする半導体から形成される感応部を設けてある熱線
    型半導体式ガス検知素子であって、前記感応部を、その
    長径が短径の1.5倍以下で、かつ、体積が6.5×1
    -5mm3 以上8.2×10-3mm3 以下に形成し、前
    記貴金属線コイルのコイル部から前記感応部外表面まで
    の距離を50μm以下に形成してある熱線型半導体式ガ
    ス検知素子。
  2. 【請求項2】 二次粒子径が平均0.3μm以上0.8
    μm以下の酸化スズを主成分とする半導体を焼結させて
    前記感応部を形成してある請求項1に記載の熱線型半導
    体式ガス検知素子。
  3. 【請求項3】 熱線型半導体式ガス検知素子をガス検知
    回路に組み込むとともに、そのガス検知回路に電圧を供
    給する電圧供給部を設けて、前記熱線型半導体式ガス検
    知素子からの出力を検知自在に構成したガス検知装置で
    あって、熱線型半導体式ガス検知素子として請求項1〜
    2の熱線型半導体式ガス検知素子を用い、かつ、前記電
    圧供給部を電池によって電力供給可能に構成してあるガ
    ス検知装置。
  4. 【請求項4】 前記ガス検知回路に電力を供給するON
    状態と、前記ガス検知回路への電力供給を停止するOF
    F状態とを交互に切り替える回路切替手段を設けるとと
    もに、前記ON状態の継続時間を1秒以下にするととも
    に、前記ON状態とOFF状態との時間比率(ON状態
    /OFF状態)を1/10以下に制御する制御装置を設
    けた請求項3に記載のガス検知装置。
  5. 【請求項5】 前記ガス検知回路に電力を供給するON
    状態と、前記ガス検知回路への電力供給を停止するOF
    F状態とを交互に切り替える回路切替手段を設けるとと
    もに、前記ON状態の継続時間を0.5秒以下にすると
    ともに、前記ON状態とOFF状態との時間比率(ON
    状態/OFF状態)を1/40以下に制御する制御装置
    を設けた請求項3〜4のいずれかに記載のガス検知装
    置。
  6. 【請求項6】 前記制御装置が、前記熱線型半導体式ガ
    ス検知素子を350℃以上550℃以下の設定温度に維
    持制御可能に構成してある請求項4〜5のいずれかに記
    載のガス検知装置。
JP8020396A 1996-04-02 1996-04-02 熱線型半導体式ガス検知素子及びガス検知装置 Pending JPH09269308A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001330578A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 New Cosmos Electric Corp ガス検知方法及び装置
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JP2016211896A (ja) * 2015-04-30 2016-12-15 日本写真印刷株式会社 半導体式ガスセンサ、およびこれを備えたガス検知装置

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