JPH09270341A - トランス - Google Patents

トランス

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JPH09270341A
JPH09270341A JP9020339A JP2033997A JPH09270341A JP H09270341 A JPH09270341 A JP H09270341A JP 9020339 A JP9020339 A JP 9020339A JP 2033997 A JP2033997 A JP 2033997A JP H09270341 A JPH09270341 A JP H09270341A
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bobbin
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transformer
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Masaya Yamamori
雅也 山盛
Nobukazu Nakajima
伸和 中嶋
Toshihisa Kitada
敏久 北田
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Tabuchi Electric Co Ltd
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Tabuchi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】巻線間に安全規格を満足する空間・沿面距離を
確保しながらも、巻線間に電気的短絡といったトラブル
が発生することがなく、生産性の向上および小型化を達
成できる構成を備えたトランスを提供する。 【解決手段】一次巻線16と二次巻線17の少なくとも
一方を、複数層の絶縁被覆を施した重絶縁電線で形成す
る。ボビン10に、主巻枠部11、補助巻枠部12、お
よびこれらの間に位置する中間つば部14を設ける。補
助巻枠部12のつば部15に、ボビン10における径方
向で相対向する第1と第2の側部F1,F2に位置し
て、それぞれ一次巻線用と二次巻線用の端子ピン8A,
8Bを配設する。中間つば部14に、径方向で相対向す
る第3と第4の側部F3,F4の少なくとも一方に位置
して、中間つば部14の端部から底部に向かって進入
し、かつ第3または第4の側部F3,F4の幅W2に対
し1/4以上で3/4以下の幅W1を有する挿通溝14
aを形成する。この挿通溝14aに重絶縁電線を通す

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、スイッチ
ング電源装置に用いられるものであって、ボビンに一次
巻線と二次巻線とをボビンの径方向に重ねて巻回して小
型化を図った高周波電源用のトランスに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】小型化を図ることを目的とした高周波電
源用のトランスでは、一般に、ボビンに一次巻線と二次
巻線をボビンの径方向に重ねて巻回した構成になってい
る。この種のトランスでは、安全規格で定められた一次
巻線と二次巻線間の電気絶縁および空間・沿面距離の条
件を満足する必要がある。このような安全性を確保する
ために、一次巻線および二次巻線として、エナメルコー
ティング電線のような、電線の表面に単層の絶縁膜をコ
ーティングした軽絶縁電線を用いたトランスでは、コイ
ルボビンの巻枠部における軸心方向の両端部にそれぞれ
バリアテープを巻き付けることにより、一次巻線と二次
巻線との相互間に所要の空間・沿面距離を確保してい
る。しかし、このトランスでは、バリアテープの設置ス
ペース分だけコイルボビンの形状が大きくなるため、特
に、小型化を目的とする高周波電源用のトランスにおい
て、その要求に相反することになる。
【0003】そこで、近年においては、図6に示すよう
に、三層に絶縁被覆を施した三層絶縁電線のような重絶
縁電線を用いて一次巻線1A,1Bを形成することによ
り、バリアテープを除外したトランス(実開平7-42507
号公報)が案出されている。このトランスは、一層目と
四層目の各コイル巻層をそれぞれ形成する一次巻線1
A,1Bに三層の絶縁被覆層を施すことにより、この一
次巻線1A,1Bと、エナメルコーティング電線で形成
された二次巻線2A,2Bとの間に所要の絶縁性を確保
している。また、コイル巻層間は、絶縁テープ4により
電気絶縁されている。コイルボビン5は、磁気回路を構
成する、例えば、E型コア部6aとI型コア部6bから
なるEI型コア6に取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一次巻線1
A,1Bを形成する三層絶縁電線の一次側端子ピン8A
への接続は、一次巻線1A,1Bの巻端部からの引出し
部1aをコイルボビン5の一方(図の下方)のつば部5
aの引出し溝5bから引出し、一方のつば部5aとコイ
ルボビン5の端子板部5cとの間に設けられた引出し線
ガイド溝3を介して一次側の端子ピン8Aまで導くとと
もに、その引出し部1aの先端を半田H付けすることに
より行われる。そのため、前記引出し部1aにおける図
6の平行横線で図示した半田付け処理部分S1の三層絶
縁被覆層が熱劣化により著しく絶縁性が低下する。この
三層絶縁電線は、絶縁性が低下すると、空間・沿面距離
を確保するための機能を失う。
【0005】そこで、コイルボビン5に上述の引出し線
ガイド溝3を設けるとともに、三層絶縁電線からなる一
次巻線1Aの巻き始め端を、一次側の端子ピン8Aに半
田H付けにより接続し、その引出し部1aを引出し線ガ
イド溝3に沿ってコイルボビン5に対し約半周するよう
巻き付けたのちに、一方のつば部5aの引出し溝5bを
通ってコイルボビン5の巻枠部に連続的に巻き付けてい
る。一次巻線1Bの巻き終わり端も、上述とは逆の経
路、つまり、引出し溝5bおよび引出し線ガイド溝3を
通って一次側の他の端子ピン8Aに接続される。一方、
二次巻線2A,2Bは、コイルボビン5の巻枠部におけ
る引出し部2aが、引出し溝5bおよび引出し線ガイド
溝3をコイルボビン5の軸心方向に通って二次側の端子
ピン8Bに半田H付けにより接続される。それにより、
一次巻線1A,1Bの引出し部1aにおける絶縁被覆層
の熱劣化していない先端部S2と二次巻線2aとの間
に、安全規格の規定を満足する空間・沿面距離Dを確保
している。
【0006】しかしながら、上記トランスは、安全規格
の規定を満足する空間・沿面距離Dを確保することはで
きるが、三層絶縁電線(図6では一次巻線1の場合を例
示)が、ほぼ直角に折り曲げられて引出し線ガイド溝3
から比較的狭い幅の引出し溝5bに導かれるようになっ
ているため、三層絶縁電線の直角に折り曲げられる部分
は、巻き付けるときに引出し溝5cの角部で強くこすれ
て、その絶縁被覆層が剥がれて絶縁破壊することがあ
る。しかも、一次と二次の両巻線1,2の各々の引出し
部1a,2aは、互いに重ねるようにして単一の引出し
溝5bに挿通されるため、万一、三層絶縁電線に絶縁破
壊が生じると、両巻線1,2間が電気的に短絡するトラ
ブルが生じてトランスの寿命が短くなる。さらに、多出
力仕様の場合には、巻線の数が多くなることから、上記
の絶縁被覆層の剥がれが発生する可能性がさらに高くな
る上に、単一の引出し溝5bに巻線の多くの引出し部が
集中するために、混線状態が発生して引出しおよび半田
付け作業が難しくなり、生産の自動化が困難となる。
【0007】また、三層絶縁電線は、比較的幅の狭い引
出し線ガイド溝3に約半周巻き付けるとともに、ほぼ直
角に折り曲げて引出し溝5bからコイルボビン5の巻枠
部に導く不自然な巻回状態となるので、生産性が低下す
る。さらに、上記トランスでは、所要の空間・沿面距離
Dを確保するために、巻線を巻き付ける用途とは無関係
な引出し線ガイド溝3を形成しているので、所定の巻数
の巻線を巻くよう設定した場合に、コイルボビン5の軸
心方向(図6の上下方向)および径方向(図6の左右方
向)の寸法が大きくなり、小型化を目的とする高周波電
源用のトランスとして適したものにならない。
【0008】そこで、本発明は、巻線間に安全規格を満
足する空間・沿面距離を確保しながらも、巻線間に電気
的短絡といったトラブルが発生することがなく、生産性
の向上および小型化を達成できる構成を備えたトランス
を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、一次巻線と二次巻線の少なくとも一
方が、複数層の絶縁被覆を施した重絶縁電線で形成さ
れ、コアに取り付けられたボビンに、前記一次巻線と二
次巻線がボビンの径方向に重ねて巻かれたトランスにお
いて、前記ボビンに、主巻枠部と補助巻枠部とが中間つ
ば部を介在してボビンの軸心方向に並設され、前記補助
巻枠部のつば部に、前記ボビンにおける径方向で相対向
する第1と第2の側部に位置して、それぞれ一次巻線用
と二次巻線用の端子ピンが配設され、前記中間つば部
に、前記径方向で相対向する第3と第4の側部の少なく
とも一方に位置して、前記中間つば部の端部から底部に
向かって進入し、かつ前記第3または第4の側部の幅に
対し1/4以上で3/4以下の幅を有する挿通溝が形成
され、前記重絶縁電線からなる巻線の接続用の引出し部
が、前記主巻枠部から前記挿通溝および前記補助巻枠部
を経て前記端子ピンに半田付けにより接続され、前記主
巻枠部に前記一次巻線と二次巻線が巻かれるとともに、
前記補助巻枠部に、前記各巻線のうち、前記重絶縁電線
からなる巻線の一部または他の巻線が巻かれている。
【0010】この第1の発明では、補助巻枠部のつば部
に、ボビンの径方向で相対向する第1と第2の側部に位
置する端子ピンが設けられた縦型トランスにおいて、一
次巻線と二次巻線の少なくとも一方が、複数層、例えば
三層の絶縁被覆層を施した三層絶縁電線で形成されてい
るから、この三層の絶縁被覆層により一次巻線と二次巻
線による各コイル巻層間の空間・沿面距離が確保され
る。一方、三層絶縁電線からなる重絶縁電線は、挿通溝
を通ってボビンの第3または第4の側部から第1または
第2の側部に回り込んだうえで、端子ピンに半田付けで
接続される。したがって、端子ピンに接続された重絶縁
電線の引出し部における熱劣化していない先端部から他
方の巻線までの空間・沿面距離は、補助巻枠部の軸心方
向の長さに加えてボビンの第1または第2の側部から第
3または第4の側部に回り込んだ分だけ長くなり、安全
規格を十分確保できる長さとなる。
【0011】しかも、ボビンの第3または第4の側部の
幅に対し1/4以上で3/4以下の比較的大きな幅を有
する挿通溝を有しているため、重絶縁電線からなる巻線
は、僅かに曲げるだけで斜めに挿通溝を通過させること
ができるから、補助巻枠部での巻き付け方向にほぼ沿っ
て主巻枠部に向かい連続的に巻き付けできる。それによ
り、重絶縁電線は、挿通溝の角部への接触によるストレ
スが殆どなく、巻き付け時に絶縁被覆層が剥がれるおそ
れが殆どない。また、挿通溝には重絶縁電線が通される
だけであるから、混線状態が生じないうえに、絶縁被覆
層が剥がれるおそれがないので、挿通溝内での両巻線間
の電気的短絡といったトラブルが発生することがない。
【0012】さらに、重絶縁電線を補助巻枠部から挿通
溝を通って主巻枠部にスムーズに巻き付けできること
と、挿通溝には重絶縁電線が通されるだけであって混線
状態が生じないことから、引出しおよび半田付け作業が
容易になることとにより、生産性を高めることができ
る。また、重絶縁電線からなる巻線の一部またはベース
巻線などの他の巻線を巻き付けるための補助巻線部を利
用して安全規格に規定された所要の空間・沿面距離を確
保するようになっており、本来の用途である巻線の巻き
付けとは無関係の引出し線ガイド溝を利用して所要の空
間・沿面距離を確保する従来トランスに比較して、同じ
巻数の巻線を巻くよう設定した場合に、ボビンの形状が
小さくなり、小型化を要求される高周波電源用のトラン
スとして適したものとなる。
【0013】また、第2の発明は、一次巻線と二次巻線
の少なくとも一方が、複数層の絶縁被覆を施した重絶縁
電線で形成され、コアに取り付けられたボビンに、前記
一次巻線と二次巻線がボビンの径方向に重ねて巻かれた
トランスにおいて、前記ボビンに、主巻枠部と補助巻枠
部とが中間つば部を介在してボビンの軸心方向に並設さ
れ、前記主巻枠部のつば部と補助巻枠部のつば部のそれ
ぞれに、前記ボビンにおける第1の側部に位置して、一
次巻線用と二次巻線用の端子ピンが配設され、前記中間
つば部に、前記径方向で前記第1の側部に対向する第2
の側部、および径方向で相対向する第3と第4の側部の
うち、少なくとも1つの側部に位置して、前記中間つば
部の端部から底部に向かって進入し、かつ前記側部の幅
に対し1/4以上で3/4以下の幅を有する挿通溝が形
成され、前記重絶縁電線からなる巻線の接続用の引出し
部が、前記主巻枠部から前記挿通溝および前記補助巻枠
部を経て前記端子ピンに半田付けにより接続され、前記
主巻枠部に前記一次巻線と二次巻線が巻かれるととも
に、前記補助巻枠部に、前記各巻線のうち、前記重絶縁
電線からなる巻線の一部または他の巻線が巻かれてい
る。
【0014】この第2の発明は、主巻枠部のつば部と補
助巻枠部のつば部のそれぞれに、ボビンの特定の側部に
位置する端子ピンが設けられた横型トランスにおいて、
第1発明と同様に、安全規格を十分確保できる長さの空
間・沿面距離を形成できる構成としながらも、重絶縁電
線の絶縁被覆層が剥がれるおそれがなく、かつ混線状態
が生じないことより、一次および二次の両巻線間の電気
的短絡といったトラブルが発生することがなく、さら
に、生産性の向上とボビンの小型化といった効果を得る
ことができる。
【0015】さらに、第3の発明は、一次巻線と二次巻
線の少なくとも一方が、複数層の絶縁被覆を施した重絶
縁電線で形成され、コアに取り付けられたボビンに、前
記一次巻線と二次巻線がボビンの径方向に重ねて巻かれ
たトランスにおいて、ボビン本体の外周面が円形となっ
た前記ボビンに、主巻枠部と補助巻枠部とが中間つば部
を介在してボビンの軸心方向に並設され、前記補助巻枠
部のつば部に、前記ボビンにおける径方向で相対向する
第1と第2の側部に位置して、それぞれ一次巻線用と二
次巻線用の端子ピンが配設され、前記中間つば部に、前
記径方向で相対向する第3と第4の側部の少なくとも一
方に位置して、前記中間つば部の端部から底部に向かっ
て進入し、かつ一方の前記端子ピンの配列方向にほぼ直
角に位置する第1カット面とこの第1カット面に対して
ボビン本体の軸心回りに30°以上で90°以下の角度
だけ離れた第2カット面とによりほぼV字形状となった
挿通溝が形成され、前記重絶縁電線からなる巻線の接続
用の引出し部が、前記主巻枠部から前記挿通溝および前
記補助巻枠部を経て一方の前記端子ピンに半田付けによ
り接続され、前記主巻枠部に前記一次巻線と二次巻線が
巻かれるとともに、前記補助巻枠部に、前記各巻線のう
ち、前記端子ピンに接続された重絶縁電線からなる巻線
の一部または他の巻線が巻かれている。
【0016】この第3の発明は、第1の発明と同等の効
果を得られるのに加えて、ボビンのボビン本体の外周面
が円形になっているので、巻線を円滑に巻き付けられる
利点がある。また、第1の発明のトランスの挿通溝と同
等の機能を得られる挿通溝を、ボビン本体の円形の外周
面に支障なく一体形成できる形状を有しており、ボビン
を、第1の発明のボビンを樹脂成形するための金型と同
じ割り数の金型で樹脂成形できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第
1実施形態に係る縦型のトランスを示す縦断面図で、図
2はそのボビンを示す斜視図である。これらの図におい
て、ボビン10は、巻線が巻かれる芯となる角筒形のボ
ビン本体10aと、その両端のつば部15,19と、中
間つば部14とが一体成形された構成になっており、ボ
ビン本体10aにはコア6の挿通孔13が形成されてい
る。このボビン10は、つば部19と中間つば部14と
の間に主巻枠部11が形成されているとともに、中間つ
ば部14とつば部15との間に主巻枠部11よりも軸心
方向の長さが短い補助巻枠部12が形成されている。
【0018】また、中間つば部14には、ボビン10に
おける第1の側部F1に対しその両方へ周方向に90°
ずれてボビン10の径方向で相対向する第3および第4
の側部F3,F4のそれぞれに位置して、その端部から
底部に向かって進入する第1の挿通溝14aが形成され
ているとともに、第1の側部F1に対しボビン10の径
方向で相対向する第2の側部F2に位置して、第2の挿
通溝14bが形成されている。図2に示す第1の挿通溝
14aの幅W1は,第3,第4の側部F3,F4におけ
るボビン本体10aの幅W2の1/2程度の幅になって
いる。挿通溝14aの幅W1はボビン本体10aの幅W
2の1/4以上で3/4以下が好ましく、1/4以上で
2/3以下がより好ましく、1/3以上で2/3以下が
さらに好ましい。また、第1の挿通溝14aは、第1の
側部F1よりも第2の側部F2寄りに位置する方が好ま
しい。
【0019】補助巻枠部12のつば部15には、第1と
第2の側部にF1,F2に位置して、それぞれ複数個の
引出し溝15aが形成されているとともに、このつば部
15における引出し溝15aが形成されている二つの端
面に、複数個の引出し溝15bが形成されている。さら
に、補助巻枠部12のつば部15には、第1と第2の側
部F1,F2に位置して、所要本数の一次側と二次側の
端子ピン8A,8Bがその突出した脚部をボビン10の
軸心方向に向けた状態でインサート成形により配設され
ている。前記端子ピン8A,8Bの脚部が配線基板50
に差し込まれる。これにより、コア6が配線基板50に
垂直になる(縦型トランス)。
【0020】この実施形態ではスイッチング電源装置用
の縦型トランスを例示してある。図1では、一次巻線1
6、二次巻線17およびベース巻線18の各々につい
て、便宜上、それらのコイル巻層ごとに区分した符号を
付してある。ボビン10の主巻枠部11には、一次巻線
16A,16Bの大部分と二次巻線17A、17Bの全
部とがボビン10の径方向に重ねて巻かれているととも
に、ボビン10の補助巻枠部12には、スイッチング素
子駆動用のベース巻線18(他の巻線の一種)と、一次
巻線16A,16Bの各一部とがボビン10の径方向に
重ねて巻かれている。これら一次巻線16A,16B、
二次巻線17A、17Bおよびベース巻線18は、図3
に示すように、コア6を介して磁気結合されている。
【0021】図1の主巻枠部11の1層目と4層目のコ
イル巻層を形成する一次巻線16A,16Bおよび補助
巻枠部12の1層目のコイル巻層を形成するベース巻線
18は、それぞれ三層絶縁電線のような重絶縁電線によ
り形成されている。上記三層絶縁電線は、例えば下2層
に変性ポリエステル、上1層にポリアミドの各被覆を電
線の表面に施したものである。主巻枠部11の2層目と
3層目のコイル巻層を形成する二次巻線17A,17B
は、通常のエナメルコーティング電線のような軽絶縁電
線で形成されている。一方、隣接する各コイル巻層間
は、既存の絶縁テープ4で電気絶縁されている。この絶
縁テープ4は、各巻線16A、16B、17A,17
B,18に対して、その巻き乱れを防止するとともに、
ボビン10の径方向内方に加えられる力に抗して機械的
に保護している。
【0022】重絶縁電線からなる一次巻線16は、図2
に実線で示すように、一方の引出し部16aが第1の側
部F1にある一次側の端子ピン8Aに半田H付けされ、
この端子ピン8Aからつば部15の引出し溝15aを通
って、矢印方向に補助巻枠部12に巻かれたのち、また
は巻かれないで補助巻枠部12を通過したのち、第3の
側部F3にある第1の挿通溝14aを通って主巻枠部1
1に巻かれる。一次巻線16はつづいて、第4の側部F
4にある第1の挿通溝14aを通り、補助巻枠部12を
通過し、別の引出し溝15aを通って、他方の引出し部
16b(図1)が別の一次側の端子ピン8Aに半田H付
けされている。
【0023】他方、軽絶縁電線からなる二次巻線17
は、図2に一点鎖線で示すように、一方の引出し部17
aが第2の側部F2にある二次側の端子ピン8Bに半田
H付けされ、この端子ピン8Bからつば部15の引出し
溝15aを通って補助巻枠部12を通過したのち、第2
の側部F2にある第2の挿通溝14bを通って主巻枠部
11に巻かれる。ついで、二次巻線17は、再び第2の
挿通溝14bを通り、補助巻枠部12を通過して、他方
の引出し部17b(図1)が別の二次側の端子ピン8B
に半田付けされる。ここで、一次巻線16は重絶縁電線
なので、絶縁性は高いから、二次巻線17の引出し部1
7a,17bと一次巻線16間の絶縁距離を大きくとる
必要はない。さらに、ベース巻線18は、補助巻枠部1
2における巻線端からの引出し部18aが引出し溝15
aを介して一次側の端子ピン8Aまで引き出されたのち
に、半田H付けにより端子ピン8Aに接続されている。
【0024】上記トランスは、重絶縁電線からなる一次
巻線16A,16Bの三層の絶縁被覆層により互いに隣
接する一次巻線16A,16Bと二次巻線17A,17
Bによる各コイル巻層間の空間・沿面距離が十分に確保
されている。一方、重絶縁電線からなる一次巻線16
A,16Bの端部は、半田H付けによって、絶縁被覆層
の図1に平行横線S1で示す部分が熱劣化で絶縁性が低
下するが、この一次巻線16A,16Bの引出し部16
a,16bにおける熱劣化していない先端部S2から隣
接する二次巻線17A,17Bの主巻枠部11における
巻端部S3までの空間・沿面距離D1は、図2に図示す
る長さとなり、安全規格に規定された長さを十分有して
いる。
【0025】すなわち、上記トランスは、中間つば部1
4の第3と第4の側部F3,F4にそれぞれ位置する第
1の挿通溝14aが形成されているから、主巻枠部11
に巻かれた一次巻線16は、第1の挿通溝14aを通っ
て第3または第4の側部F3,F4から第1または第2
の側部F1,F2に回り込んだうえで、第1の側部F1
にある一次側の端子ピン8Aに半田H付けで接続され
る。したがって、この場合の空間・沿面距離D1は、図
1の端子ピン8Aに接続された引出し部16a,16b
における熱劣化していない先端部S2から、主巻枠部1
1に巻かれた二次巻線17における第1の挿通溝14a
で露出する巻端部S3までの距離となる。この空間・沿
面距離D1は、一次巻線16を軸心方向に沿って補助巻
枠部12を通過させて引き出す場合に比較して、第1の
側部F1から第3または第4の側部F3,F4に回り込
む分だけ、大幅に長くなる。その結果、安全規格をより
一層十分に確保できる。
【0026】また、第1の挿通溝14aは、第3または
第4の側部F3,F4における第2の側部F2寄りの部
位に位置しているとともに、第3,第4の側部F3,F
4におけるボビン本体10aの幅W2のほぼ半分にも及
ぶ大きな幅W1に形成されている。そのため、重絶縁電
線からなる一次巻線16は、僅かに曲げるだけで斜めに
第1の挿通溝14aを通過させることができるから、補
助巻枠部12での巻き付け方向にほぼ沿って主巻枠部1
1に向かい連続的に巻き付けできる。それにより、一次
巻線16の中間つば部14およびボビン本体10aとの
接触によるストレスが殆どなくなり、一次巻線16の絶
縁被覆層の安全性が高まる。したがって、図1と図6と
の比較から明らかなように、従来のトランスのように重
絶縁電線のほぼ直角に折り曲げられた部位が中間つば部
14の角部でこすれて絶縁被覆層が剥がれ、重絶縁電線
の絶縁破壊によって両巻線16,17が電気的に短絡す
るといったトラブルは生じない。また、一次巻線16を
補助巻枠部12から第1の挿通溝14aを通って主巻枠
部11にスムーズに巻き付けできるので、生産性を高め
ることもできる。
【0027】しかも、第1の挿通溝14aが大きな幅W
1に設定されているとともに、一次巻線16を第1の挿
通溝14aに通し、二次巻線17を第2の挿通溝14b
に通しているから、多出力仕様となって巻線の数が多く
なっても、図6の従来トランスのように単一の引出し溝
5bに両方の巻線1,2を通す場合と異なり、混線状態
が発生せず、かつ各挿通溝14a,14bに巻線が集中
することによる巻き太りや巻き乱れが生じないので、引
き出しおよび半田付け作業が容易になるともに、重絶縁
電線の絶縁被覆層の劣化による両巻線16,17間の電
気的短絡の発生をより確実に防止できる。
【0028】また、この実施形態では、主巻枠部11に
重ねて巻かれる一次巻線16A,16Bまたは二次巻線
17A,17Bのうちの、重絶縁電線で形成された方の
巻線の一部を、補助巻枠部12に巻くことにより、ボビ
ン10における一次巻線16A,16Bの一部とベース
巻線18を巻くための補助巻線部12を利用して安全規
格に規定された所要の空間・沿面距離D1を確保するよ
うになっている。これに対し、図6に示す従来トランス
のボビンでは、巻線の巻き付けとは無関係な用途に用い
る引出し線ガイド溝3を形成して所要の空間・沿面距離
Dを確保している。したがって、図1と図6との比較か
ら明らかなように、第1実施形態のトランスのボビン1
0は、図6と同じ巻数の巻線を巻くよう設定した場合に
上下方向(軸心方向)および左右方向(径方向)の寸法
が図6のボビンよりも小さくなり、小型化を要求される
高周波電源用のトランスとして適したものとなる。
【0029】なお、一次巻線16および二次巻線17の
両方を重絶縁電線で形成すると、両巻線間の磁気的結合
を弱める結果を招いて所期の変圧性能を得られないのに
対し、この実施形態では、重絶縁電線が一次巻線16の
みに用いられているから、一次及び二次の両巻線16、
17間に高い磁気的結合を得てトランスの所期の性能が
保持される。また、補助巻枠部12にはベース巻線18
のみを巻いて、重絶縁電線からなる一次巻線16の全て
を主巻枠部11に巻いた構成とすれば、巻き付け工程を
簡略化できる利点がある。
【0030】図4は本発明の第2実施形態に係る横型の
トランスを示す縦断面図である。このトランスのボビン
10の全体形状は第1実施形態のボビン10とほぼ同様
であるが、主巻枠部11のつば部19にも、補助巻枠部
12のつば部15の引出し溝15aと同様の引出し溝1
9aが形成されている。また、補助巻枠部12のつば部
15および主巻枠部11のつば部19のそれぞれの一端
面に、ボビン10の第1の側部F1に位置して、所要本
数の一次側と二次側の端子ピン8A,8Bが、それらの
脚部をボビン10の径方向に向けた状態で配設されてい
る。これにより、配線基板(図示せず)に対してコア
(図示せず)が平行となる(横型トランス)。
【0031】中間つば部14には、第1実施形態と同様
に、ボビン10における第1の側部F1に対しその両方
へ周方向に90°ずれてボビン10の径方向で相対向す
る第3および第4の側部F3,F4のそれぞれに位置し
て、その端部から底部に向かって進入する合計2つの挿
通溝14aが形成されている。この挿通溝14aの幅と
ボビン本体10aの幅との好ましい関係は、図示してい
ないが、前述の第1実施例の場合と同様である。すなわ
ち、挿通溝14aの幅はボビン本体10aの第3または
第4の側部F3,F4の幅の1/4以上で3/4以下が
好ましく、1/4以上で2/3以下がより好ましく、1
/3以上で2/3以下がさらに好ましい。また、挿通溝
14aは、第1の側部F1よりも第2の側部F2寄りに
位置する方が好ましい。
【0032】重絶縁電線からなる一次巻線16は、実線
で示すように、一方の引出し部16aが補助巻枠部12
のつば部15に設けられた一次側の端子ピン8Aに半田
付けされ、この端子ピン8Aからつば部15の引出し溝
15aを通って補助巻枠部12に巻かれたのち、または
巻かれないで補助巻枠部12を通過したのち、第3の側
部F3にある挿通溝14aを通って主巻枠部11に巻か
れる。つづいて、第3の側部F3または第4の側部F4
にある挿通溝14aを通り、補助巻枠部12を通過し、
引出し溝15aを通って、他方の引出し部16bが一次
側の端子ピン8Aに半田付けされる。主巻枠部11に巻
かれた一次巻線16は、図示しないが、その中間部が第
3の側部F3または第4の側部F4にある挿通溝14a
および補助巻枠部12を通過して、別の一次側の端子ピ
ン8Aに半田付けされて、中間タップ(図3参照)を形
成している。
【0033】他方、軽絶縁電線からなる二次巻線17
は、一点鎖線で示すように、一方の引出し部17aが主
巻枠部12のつば部19に設けられた二次側の端子ピン
8Bに半田付けされ、この端子ピン8Bからつば部19
の引出し溝19aを通って主巻枠部11に巻かれる。二
次巻線17の他方の引出し部17bは、別の引出し溝1
9aを通って別の端子ピン8Bに半田付けされる。
【0034】したがって、この実施形態のトランスは、
主に端子ピン8A,8Bの取付形態が異なるだけで、第
1実施形態とほぼ同様であり、一次巻線16A,16B
と二次巻線17A,17Bとの間の空間・沿面距離は、
図示していないが、第1実施形態と同様に安全規格に規
定の長さを十分有している。すなわち、端子ピン8A,
8Bが配設された第1の側部F1と90°ずれた第3の
側部F3および第4の側部F4に挿通溝14aが形成さ
れているから、重絶縁電線からなる一次巻線16は、挿
通溝14aを通って第3または第4の側部から第1の側
部に回り込んだうえで、端子ピン8Aに半田H付けで接
続される。この場合の空間・沿面距離D2は、端子ピン
8Aに接続された引出し部16a,16bにおける熱劣
化していない先端部から、主巻枠11に巻かれた二次巻
線17が露出する各挿通溝14aまでの距離となる。こ
の空間・沿面距離D2は、一次巻線16を補助巻枠部1
2の軸心方向に沿って引き出す場合と比較して、第1の
側部F1から第3の側部F3,F4に回り込む分だけ、
大幅に長くなる。
【0035】また、2つの挿通溝14aは、第1実施形
態と同様に、第3または第4の側部F3,F4における
第2の側部F2寄りの部位に位置して、第3,第4の側
部F3,F4におけるボビン本体10aの幅のほぼ半分
にも及ぶ大きな幅に形成されている。そのため、重絶縁
電線からなる一次巻線16は、僅かに曲げるだけで第1
の挿通溝14aを通過させることができるから、一次巻
線16が中間つば部14の角部でこすれて絶縁被覆層が
剥がれるといったおそれがない。また、挿通溝14aを
2つ設けたから、単一の挿通溝に一次巻線16のすべて
の挿通部分を通過させる場合と異なり、混線状態が発生
しないので、引き出しおよび半田付け作業が容易にな
る。ただし、挿通溝14a は単一としてもよく、その場
合、端子ピン8A,8Bが設けられた第1の側部F1か
ら最も遠い第2の側部に挿通溝14aのみを設けるのが
好ましく、これにより、空間・沿面距離を長くとること
ができる。
【0036】図5は本発明の第3実施形態に係る縦型の
トランスを示す斜視図である。このトランスのボビン1
0は、ボビン本体10aの外周面が円形に形成されてい
る。補助巻枠部12のつば部15に、ボビン10におけ
る径方向で相対向する第1と第2の側部F1,F2に位
置して、それぞれ一次巻線用と二次巻線用の端子ピン8
A,8Bが配設されている。中間つば部15には、ボビ
ン10における径方向で相対向する第3と第4の側部F
3,F4の両方に位置して、中間つば部15の端部から
底部に向かって進入し、かつ端子ピン8A,8Bの配列
方向にほぼ直角に位置し、かつボビン本体10aの外周
面に対して、ほぼ、その接線方向に延びるする第1カッ
ト面20と、この第1カット面20に対してボビン本体
の軸心回りに90°の角度だけ離れた第2カット面21
とによりほぼV字形状となった第1の挿通溝14aが形
成されている。この第1の挿通溝14aの角度θは、3
0°以上で90°以下が好ましく、45°以上で90°
以下がより好ましい。さらに、中間つば部14には、第
2の側部F2に対向する辺に、二次巻線17を個々に挿
通させるための複数個の第2の挿通溝14bが形成され
ている。その他の構成は、第1実施形態と同様であるの
で、その説明を省略する。
【0037】この実施形態のトランスは、図2と図5と
の比較から明らかなように、各巻線16、17が第1実
施形態とほぼ同様に巻かれており、二次巻線17が中間
つば部14の複数個の第2の挿通溝14bに個々に通さ
れる構成においてのみ第1実施形態と相違する。このト
ランスにおいても、中間つば部14の第3と第4の側部
F3,F4にそれぞれ位置する第1の挿通溝14aが形
成されているから、主巻枠部11に巻かれた一次巻線1
6は、第1の挿通溝14aを通って第3または第4の側
部F3,F4から第1または第2の側部F1,F2に回
り込んだうえで、第1の側部F1にある一次側の端子ピ
ン8Aに半田H付けで接続される。したがって、この場
合の空間・沿面距離D3は、端子ピン8Aに接続された
引出し部16a,16bにおける熱劣化していない先端
部から、主巻枠部11に巻かれた二次巻線17にまでの
距離となり、この空間・沿面距離D3は、一次巻線16
を軸心方向に沿って補助巻枠部12を通過させて引き出
す場合に比較して、第1の側部F1から第3または第4
の側部F3,F4に回り込む分だけ、大幅に長くなる。
【0038】その他に、前述した第1実施形態の種々の
効果と同等の効果を得ることができる。それに加えて、
二次巻線17を個々の挿通溝14bを通して混線なく補
助巻枠部12を通過させることができる。さらに、ボビ
ン10のボビン本体10aの外周面が円形になっている
ので、巻線16,17を円滑に巻き付けられる利点があ
る。この実施形態のトランスは、第1実施形態のトラン
スの第1および第2の挿通溝14a、14bと同等の機
能を得られる第1および第2の挿通溝14a、14b
を、円形の外周面を有するボビン本体10aに支障なく
一体形成できる形状としたものであり、このボビン10
は、第1実施形態のボビン10を樹脂成形するための金
型と同じ割り数の金型で樹脂成形できる。
【0039】なお、上述の各実施形態では、一次巻線を
重絶縁電線で形成した場合を示したが、二次巻線を重絶
縁電線で形成し、一次巻線およびベース巻線を軽絶縁電
線で形成してもよい。この場合、各巻線を巻き付ける箇
所を変更する。例えば、二次巻線を重絶縁電線で形成し
て、この二次巻線の大部分の巻数を主巻枠部に巻くとと
もに、残りの巻数を補助巻枠部に巻き、一次巻線および
ベース巻線は、いずれも軽絶縁電線で形成するととも
に、その全ての巻数を主巻枠部に巻く構成としてもよ
い。さらに、ベース巻線は、軽絶縁電線で形成するとと
もに、補助巻枠部に個別に、あるいは一次巻線または二
次巻線の一部と重ねて巻いてもよい。
【0040】要は、主巻枠部に少なくとも一次巻線と二
次巻線の巻数の大部分が巻かれるとともに、この一次,
二次巻線のうち、重絶縁電線からなる巻線の接続用の引
出し部が、補助巻枠部を通過して端子ピンに接続され
る、或いは補助巻枠部に一部を巻かれて端子ピンに接続
される構成を備えていれば、安全規格に規定の空間・沿
面距離を確保できる。
【0041】また、一次巻線、二次巻線およびベース巻
線の全てを重絶縁電線で形成してもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明のトランスによれば、縦型および
横型のいずれのトランスにおいても、安全規格を十分確
保できる空間・沿面距離を形成できる。そのうえに、中
間つば部の所要の箇所に大きな幅の挿通溝を形成したの
で、重絶縁電線からなる巻線を、僅かに曲げるだけで挿
通溝を通過させながら補助巻枠部と主巻枠部との間に連
続的に巻き付けできる結果、重絶縁電線の絶縁被覆層の
剥がれや、隣接する巻線間が電気的短絡するといったト
ラブルの発生が絶無となる。また、重絶縁電線を挿通溝
を通ってスムーズに巻き付けできることと、挿通溝に混
線状態が生じないことから引出しおよび半田付け作業が
容易になることとにより、生産性を高めることができ
る。さらに、巻線を巻くための補助巻線部を利用して所
要の空間・沿面距離を確保する構成としたので、ボビン
の形状を小さくでき、小型化を要求される高周波電源用
のトランスとして適したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るトランスを示す縦
断側面図である。
【図2】同上トランスのボビンを示す斜視図である。
【図3】同上のンスの配線を示す回路図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るトランスのボビン
を示す斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るトランスのボビン
を示す斜視図である。
【図6】従来のトランスを示す縦断面図である。
【符号の説明】
6…コア、8A,8B…端子ピン、10…ボビン、11
…主巻枠部、12…補助巻枠部、14…中間つば部、1
5…補助巻枠部側のつば部、19…主巻枠側のつば部、
16,16A,16B…一次巻線、16a,16b…一
次巻線の引出し部、17,17A,17B…二次巻線、
17a,17b…二次巻線の引出し部、18…ベース巻
線(他の巻線)、19…補助巻枠部のつば部、20…第
1カット面、21…第2カット面、F1…第1の側部、
F2…第2の側部,F3…第3の側部、F4…第4の側
部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次巻線と二次巻線の少なくとも一方
    が、複数層の絶縁被覆を施した重絶縁電線で形成され、
    コアに取り付けられたボビンに、前記一次巻線と二次巻
    線がボビンの径方向に重ねて巻かれたトランスにおい
    て、 前記ボビンに、主巻枠部と補助巻枠部とが中間つば部を
    介在してボビンの軸心方向に並設され、 前記補助巻枠部のつば部に、前記ボビンにおける径方向
    で相対向する第1と第2の側部に位置して、それぞれ一
    次巻線用と二次巻線用の端子ピンが配設され、 前記中間つば部に、前記径方向で相対向する第3と第4
    の側部の少なくとも一方に位置して、前記中間つば部の
    端部から底部に向かって進入し、かつ前記第3または第
    4の側部の幅に対し1/4以上で3/4以下の幅を有す
    る挿通溝が形成され、 前記重絶縁電線からなる巻線の接続用の引出し部が、前
    記主巻枠部から前記挿通溝および前記補助巻枠部を経て
    前記端子ピンに半田付けにより接続され、 前記主巻枠部に前記一次巻線と二次巻線が巻かれるとと
    もに、前記補助巻枠部に、前記各巻線のうち、前記重絶
    縁電線からなる巻線の一部または他の巻線が巻かれてい
    るトランス。
  2. 【請求項2】 一次巻線と二次巻線の少なくとも一方
    が、複数層の絶縁被覆を施した重絶縁電線で形成され、
    コアに取り付けられたボビンに、前記一次巻線と二次巻
    線がボビンの径方向に重ねて巻かれたトランスにおい
    て、 前記ボビンに、主巻枠部と補助巻枠部とが中間つば部を
    介在してボビンの軸心方向に並設され、 前記主巻枠部のつば部と補助巻枠部のつば部のそれぞれ
    に、前記ボビンにおける第1の側部に位置して、一次巻
    線用と二次巻線用の端子ピンが配設され、 前記中間つば部に、前記径方向で前記第1の側部に対向
    する第2の側部、および径方向で相対向する第3と第4
    の側部のうち、少なくとも1つの側部に位置して、前記
    中間つば部の端部から底部に向かって進入し、かつ前記
    側部の幅に対し1/4以上で3/4以下の幅を有する挿
    通溝が形成され、 前記重絶縁電線からなる巻線の接続用の引出し部が、前
    記主巻枠部から前記挿通溝および前記補助巻枠部を経て
    前記端子ピンに半田付けにより接続され、 前記主巻枠部に前記一次巻線と二次巻線が巻かれるとと
    もに、前記補助巻枠部に、前記各巻線のうち、前記重絶
    縁電線からなる巻線の一部または他の巻線が巻かれてい
    るトランス。
  3. 【請求項3】 一次巻線と二次巻線の少なくとも一方
    が、複数層の絶縁被覆を施した重絶縁電線で形成され、
    コアに取り付けられたボビンに、前記一次巻線と二次巻
    線がボビンの径方向に重ねて巻かれたトランスにおい
    て、 ボビン本体の外周面が円形となった前記ボビンに、主巻
    枠部と補助巻枠部とが中間つば部を介在してボビンの軸
    心方向に並設され、 前記補助巻枠部のつば部に、前記ボビンにおける径方向
    で相対向する第1と第2の側部に位置して、それぞれ一
    次巻線用と二次巻線用の端子ピンが配設され、 前記中間つば部に、前記径方向で相対向する第3と第4
    の側部の少なくとも一方に位置して、前記中間つば部の
    端部から底部に向かって進入し、かつ一方の前記端子ピ
    ンの配列方向にほぼ直角に位置する第1カット面とこの
    第1カット面に対してボビン本体の軸心回りに30°以
    上で90°以下の角度だけ離れた第2カット面とにより
    ほぼV字形状となった挿通溝が形成され、 前記重絶縁電線からなる巻線の接続用の引出し部が、前
    記主巻枠部から前記挿通溝および前記補助巻枠部を経て
    一方の前記端子ピンに半田付けにより接続され、 前記主巻枠部に前記一次巻線と二次巻線が巻かれるとと
    もに、前記補助巻枠部に、前記各巻線のうち、前記端子
    ピンに接続された重絶縁電線からなる巻線の一部または
    他の巻線が巻かれているトランス。
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