JPH09273625A - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
車両用自動変速機の変速制御装置Info
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- JPH09273625A JPH09273625A JP11020096A JP11020096A JPH09273625A JP H09273625 A JPH09273625 A JP H09273625A JP 11020096 A JP11020096 A JP 11020096A JP 11020096 A JP11020096 A JP 11020096A JP H09273625 A JPH09273625 A JP H09273625A
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- shift
- way clutch
- downshift
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コーストダウンシフト後の駆動状態で一方向
クラッチが係合することによるショックを防止する自動
変速機用の制御装置を提供する。 【解決手段】 駆動力源の出力を低下させて非駆動状態
とした際に、摩擦係合装置と並列に配置された一方向ク
ラッチを係合させて設定する変速段にダウンシフトされ
る自動変速機の制御装置であって、駆動力源の出力低下
による非駆動状態を検出する非駆動状態検出手段(ステ
ップ1)と、非駆動状態での車速の低下を含む走行状態
の変化によって前記一方向クラッチを係合させる変速段
へのダウンシフトを検出するダウンシフト検出手段(ス
テップ1)と、前記ダウンシフトが検出された場合に
は、前記一方向クラッチと並列に配置してある前記摩擦
係合装置を係合させる係合制御手段(ステップ3,5)
とを備えている。
クラッチが係合することによるショックを防止する自動
変速機用の制御装置を提供する。 【解決手段】 駆動力源の出力を低下させて非駆動状態
とした際に、摩擦係合装置と並列に配置された一方向ク
ラッチを係合させて設定する変速段にダウンシフトされ
る自動変速機の制御装置であって、駆動力源の出力低下
による非駆動状態を検出する非駆動状態検出手段(ステ
ップ1)と、非駆動状態での車速の低下を含む走行状態
の変化によって前記一方向クラッチを係合させる変速段
へのダウンシフトを検出するダウンシフト検出手段(ス
テップ1)と、前記ダウンシフトが検出された場合に
は、前記一方向クラッチと並列に配置してある前記摩擦
係合装置を係合させる係合制御手段(ステップ3,5)
とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用の自動変
速機での変速を制御するための装置に関し、特に非駆動
状態にあるときに、摩擦係合装置と並列に配置した一方
向クラッチを係合させて設定する低速段へのダウンシフ
トが生じる自動変速機の変速を制御するための装置に関
するものである。
速機での変速を制御するための装置に関し、特に非駆動
状態にあるときに、摩擦係合装置と並列に配置した一方
向クラッチを係合させて設定する低速段へのダウンシフ
トが生じる自動変速機の変速を制御するための装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように車両用の自動変速機は、ス
ロットル開度や車速などの走行状態に基づき、それぞれ
の走行状態に適した変速段を設定するよう構成されてお
り、一般には、走行状態に応じて変速段領域を定めた変
速マップおよび入力されたデータに基づいて変速を実行
している。したがってその変速マップによって車両の走
行性能(駆動性能)が変化するから、従来では、燃費を
重視した走行を行うためにアップシフト線を低車速側に
設定した変速マップと加速性を重視した走行を行うため
にアップシフト線を高車速側に設定した変速マップと
を、通常の走行に使用する変速マップに加えて備え、運
転者の選択操作やアクセル操作などに基づいて変速マッ
プを切り換えることも行われている。
ロットル開度や車速などの走行状態に基づき、それぞれ
の走行状態に適した変速段を設定するよう構成されてお
り、一般には、走行状態に応じて変速段領域を定めた変
速マップおよび入力されたデータに基づいて変速を実行
している。したがってその変速マップによって車両の走
行性能(駆動性能)が変化するから、従来では、燃費を
重視した走行を行うためにアップシフト線を低車速側に
設定した変速マップと加速性を重視した走行を行うため
にアップシフト線を高車速側に設定した変速マップと
を、通常の走行に使用する変速マップに加えて備え、運
転者の選択操作やアクセル操作などに基づいて変速マッ
プを切り換えることも行われている。
【0003】さらにエンジンブレーキの作用を増大させ
るために変速マップもしくはその特定の変速線を変更す
ることも行われており、例えば特開平2−46354号
公報に記載された発明では、スロットル開度が所定開度
以下となる部分で、ダウンシフト線を高速側に突出させ
て設定するようにしている。すなわちこの公報に記載さ
れた発明では、車速がある程度高い状態であっても、ス
ロットル開度が低下することにより積極的に低速段への
変速を実行させ、これによりエンジンを被駆動状態とし
てエンジンブレーキを効かせるように制御している。
るために変速マップもしくはその特定の変速線を変更す
ることも行われており、例えば特開平2−46354号
公報に記載された発明では、スロットル開度が所定開度
以下となる部分で、ダウンシフト線を高速側に突出させ
て設定するようにしている。すなわちこの公報に記載さ
れた発明では、車速がある程度高い状態であっても、ス
ロットル開度が低下することにより積極的に低速段への
変速を実行させ、これによりエンジンを被駆動状態とし
てエンジンブレーキを効かせるように制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで車両用の自動
変速機における低速側の変速段は、一方向クラッチを係
合させて設定することが広く行われている。すなわち発
進時などの高トルク状態で設定される低速段からアップ
シフトする場合、パワーオン状態での変速ショックをな
くすには複雑かつ正確な制御が要求されるので、トルク
変化に伴って自動的に解放する一方向クラッチを使用し
て変速制御を容易にしている。
変速機における低速側の変速段は、一方向クラッチを係
合させて設定することが広く行われている。すなわち発
進時などの高トルク状態で設定される低速段からアップ
シフトする場合、パワーオン状態での変速ショックをな
くすには複雑かつ正確な制御が要求されるので、トルク
変化に伴って自動的に解放する一方向クラッチを使用し
て変速制御を容易にしている。
【0005】上記従来の自動変速機におけるように、低
スロットル開度でのダウンシフト線を高車速側に設定す
ることにより積極的に設定される低速段が、上述した一
方向クラッチを係合させて設定する変速段であれば、比
較的高車速の状態でスロットル開度が低下することによ
りダウンシフトが生じ、一方向クラッチが解放した状態
で低速段が設定される。この状態では、自動変速機はト
ルクを伝達していない。その場合であってもエンジンは
アイドリング状態で駆動されているから、車速が更に低
下すると自動変速機に対してエンジンからの駆動力が入
力され、いわゆるパワーオン状態に切り替わる。その結
果、解放状態にある一方向クラッチが係合し、出力軸に
トルクが発生する。このような状況は、ダウンシフト後
に再度アクセルペダルを僅かに踏み込んだ場合にも生じ
る。
スロットル開度でのダウンシフト線を高車速側に設定す
ることにより積極的に設定される低速段が、上述した一
方向クラッチを係合させて設定する変速段であれば、比
較的高車速の状態でスロットル開度が低下することによ
りダウンシフトが生じ、一方向クラッチが解放した状態
で低速段が設定される。この状態では、自動変速機はト
ルクを伝達していない。その場合であってもエンジンは
アイドリング状態で駆動されているから、車速が更に低
下すると自動変速機に対してエンジンからの駆動力が入
力され、いわゆるパワーオン状態に切り替わる。その結
果、解放状態にある一方向クラッチが係合し、出力軸に
トルクが発生する。このような状況は、ダウンシフト後
に再度アクセルペダルを僅かに踏み込んだ場合にも生じ
る。
【0006】上述のようにして一方向クラッチが係合す
ると、自動変速機の出力軸のトルクが、負のトルクから
正のトルクに変化し、特に第3速などの中速段からの飛
び越し変速によって第1速にダウンシフトされた場合に
は、そのトルクの変化の幅が大きくなる。そのため、ダ
ウンシフト後に一方向クラッチが係合することによって
出力トルクの増大が生じ、これが原因となってショック
が生じることがあった。
ると、自動変速機の出力軸のトルクが、負のトルクから
正のトルクに変化し、特に第3速などの中速段からの飛
び越し変速によって第1速にダウンシフトされた場合に
は、そのトルクの変化の幅が大きくなる。そのため、ダ
ウンシフト後に一方向クラッチが係合することによって
出力トルクの増大が生じ、これが原因となってショック
が生じることがあった。
【0007】この発明は、上記の事情を背景としてなさ
れたものであり、コーストダウンシフト後の変速段を設
定する一方向クラッチが係合することによるショックを
改善することのできる制御装置を提供することを目的と
するものである。
れたものであり、コーストダウンシフト後の変速段を設
定する一方向クラッチが係合することによるショックを
改善することのできる制御装置を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載した発明は、駆動
力源の出力を低下させて非駆動状態とした際に、摩擦係
合装置と並列に配置された一方向クラッチを係合させて
設定する変速段にダウンシフトされる車両用自動変速機
の変速制御装置において、駆動力源の出力低下による非
駆動状態を検出する非駆動状態検出手段と、非駆動状態
での車速の低下を含む走行状態の変化によって前記一方
向クラッチを係合させる変速段へのダウンシフトを検出
するダウンシフト検出手段と、このダウンシフト検出手
段で前記ダウンシフトが検出された場合には、前記一方
向クラッチと並列に配置してある前記摩擦係合装置を係
合させる制御を実行する係合制御手段とを備えているこ
とを特徴とするものである。
的を達成するために、請求項1に記載した発明は、駆動
力源の出力を低下させて非駆動状態とした際に、摩擦係
合装置と並列に配置された一方向クラッチを係合させて
設定する変速段にダウンシフトされる車両用自動変速機
の変速制御装置において、駆動力源の出力低下による非
駆動状態を検出する非駆動状態検出手段と、非駆動状態
での車速の低下を含む走行状態の変化によって前記一方
向クラッチを係合させる変速段へのダウンシフトを検出
するダウンシフト検出手段と、このダウンシフト検出手
段で前記ダウンシフトが検出された場合には、前記一方
向クラッチと並列に配置してある前記摩擦係合装置を係
合させる制御を実行する係合制御手段とを備えているこ
とを特徴とするものである。
【0009】したがってこの請求項1の発明では、エン
ジンなどの駆動力源の出力低下に伴い車速が低下し、そ
の結果、ダウンシフトが実行されると、ダウンシフト後
の変速段を設定するための一方向クラッチに対して並列
に配置されている摩擦係合装置を係合させる制御が実行
される。この摩擦係合装置は、エンジンブレーキを効か
せるために設けられているものであって、エンジンブレ
ーキレンジで係合させられるのが通常であるが、請求項
1の発明では、レンジの切り換えによらず、車速などの
走行状態の変更に伴うダウンシフト時にもこれを係合さ
せる。その結果、非駆動状態から駆動状態に変化した場
合、一方向クラッチで受け持つトルクが摩擦係合装置に
掛かるので、一方向クラッチの係合やそれに起因するシ
ョックが解消もしくは軽減される。
ジンなどの駆動力源の出力低下に伴い車速が低下し、そ
の結果、ダウンシフトが実行されると、ダウンシフト後
の変速段を設定するための一方向クラッチに対して並列
に配置されている摩擦係合装置を係合させる制御が実行
される。この摩擦係合装置は、エンジンブレーキを効か
せるために設けられているものであって、エンジンブレ
ーキレンジで係合させられるのが通常であるが、請求項
1の発明では、レンジの切り換えによらず、車速などの
走行状態の変更に伴うダウンシフト時にもこれを係合さ
せる。その結果、非駆動状態から駆動状態に変化した場
合、一方向クラッチで受け持つトルクが摩擦係合装置に
掛かるので、一方向クラッチの係合やそれに起因するシ
ョックが解消もしくは軽減される。
【0010】また請求項2の発明は、前記係合制御手段
が、前記摩擦係合装置のトルク容量を、前記一方向クラ
ッチを係合させる変速段を設定するのに要するトルク容
量より低いトルク容量に制御する手段を含むことを特徴
とするものである。
が、前記摩擦係合装置のトルク容量を、前記一方向クラ
ッチを係合させる変速段を設定するのに要するトルク容
量より低いトルク容量に制御する手段を含むことを特徴
とするものである。
【0011】したがってこの請求項2の発明では、摩擦
係合装置のトルク容量が低いために、ダウンシフトに伴
ってこの摩擦係合装置が係合しても直ちにエンジンブレ
ーキが効くことはなく、また非駆動状態から駆動状態に
切り替わった際に、たとえ一方向クラッチが係合して
も、その前後でのトルクの変化の幅が小さくなるので、
ショックが軽減される。
係合装置のトルク容量が低いために、ダウンシフトに伴
ってこの摩擦係合装置が係合しても直ちにエンジンブレ
ーキが効くことはなく、また非駆動状態から駆動状態に
切り替わった際に、たとえ一方向クラッチが係合して
も、その前後でのトルクの変化の幅が小さくなるので、
ショックが軽減される。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明を具体化した一例
を説明する。まず、この発明で対象とするエンジンEお
よび自動変速機Aの一例について説明すると、図3は全
体的な制御系統図であって、自動変速機Aを連結してあ
るエンジンEは、その吸気管路12にメインスロットル
バルブ13とその上流側に位置するサブスロットルバル
ブ14とを有している。そのメインスロットルバルブ1
3はアクセルペダル15に連結されていて、アクセルペ
ダル15の踏み込み量に応じて開閉される。またサブス
ロットルバルブ14は、サーボモータなどのスロットル
アクチュエータ16によって開閉されるようになってい
る。
を説明する。まず、この発明で対象とするエンジンEお
よび自動変速機Aの一例について説明すると、図3は全
体的な制御系統図であって、自動変速機Aを連結してあ
るエンジンEは、その吸気管路12にメインスロットル
バルブ13とその上流側に位置するサブスロットルバル
ブ14とを有している。そのメインスロットルバルブ1
3はアクセルペダル15に連結されていて、アクセルペ
ダル15の踏み込み量に応じて開閉される。またサブス
ロットルバルブ14は、サーボモータなどのスロットル
アクチュエータ16によって開閉されるようになってい
る。
【0013】このサブスロットルバルブ14の開度を調
整するためにスロットルアクチュエータ16を制御し、
またエンジンEの燃料噴射量および点火時期などを制御
するためのエンジン用電子制御装置(E−ECU)17
が設けられている。この電子制御装置17は、中央演算
処理装置(CPU)および記憶装置(RAM、ROM)
ならびに入出力インターフェースを主体とするものであ
って、この電子制御装置17には、制御のためのデータ
として、エンジン(E/G)回転数N、吸入空気量Q、
吸入空気温度、スロットル開度、車速、エンジン水温、
ブレーキスイッチからの信号などの各種の信号が入力さ
れている。
整するためにスロットルアクチュエータ16を制御し、
またエンジンEの燃料噴射量および点火時期などを制御
するためのエンジン用電子制御装置(E−ECU)17
が設けられている。この電子制御装置17は、中央演算
処理装置(CPU)および記憶装置(RAM、ROM)
ならびに入出力インターフェースを主体とするものであ
って、この電子制御装置17には、制御のためのデータ
として、エンジン(E/G)回転数N、吸入空気量Q、
吸入空気温度、スロットル開度、車速、エンジン水温、
ブレーキスイッチからの信号などの各種の信号が入力さ
れている。
【0014】自動変速機Aは、油圧制御装置18によっ
て変速およびロックアップクラッチやライン圧あるいは
所定の摩擦係合装置の係合圧が制御される。その油圧制
御装置18は、電気的に制御されるように構成されてお
り、また変速を実行するための第1ないし第3のシフト
ソレノイドバルブS1 ,〜S3 、エンジンブレーキ状態
を制御するための第4ソレノイドバルブS4 、ライン圧
を制御するためのリニアソレノイドバルブSLT、アキュ
ームレータ背圧を制御するためのリニアソレノイドバル
ブSLN、ロックアップクラッチや所定の摩擦係合装置の
係合圧を制御するためのリニアソレノイドバルブSLUが
設けられている。
て変速およびロックアップクラッチやライン圧あるいは
所定の摩擦係合装置の係合圧が制御される。その油圧制
御装置18は、電気的に制御されるように構成されてお
り、また変速を実行するための第1ないし第3のシフト
ソレノイドバルブS1 ,〜S3 、エンジンブレーキ状態
を制御するための第4ソレノイドバルブS4 、ライン圧
を制御するためのリニアソレノイドバルブSLT、アキュ
ームレータ背圧を制御するためのリニアソレノイドバル
ブSLN、ロックアップクラッチや所定の摩擦係合装置の
係合圧を制御するためのリニアソレノイドバルブSLUが
設けられている。
【0015】これらのソレノイドバルブに信号を出力し
て変速やライン圧あるいはアキュームレータ背圧などを
制御する自動変速機用電子制御装置(T−ECU)19
が設けられている。この自動変速機用電子制御装置19
は、中央演算処理装置(CPU)および記憶装置(RA
M、ROM)ならびに入出力インターフェースを主体と
するものであって、この電子制御装置19には、制御の
ためのデータとしてスロットル開度、車速、エンジン水
温、ブレーキスイッチからの信号、シフトポジションを
示す信号、パターンセレクトスイッチからの信号、オー
バードライブスイッチからの信号、後述するクラッチC
0 の回転速度を検出するC0 センサからの信号、自動変
速機の油温、マニュアルシフトスイッチからの信号など
が入力されている。
て変速やライン圧あるいはアキュームレータ背圧などを
制御する自動変速機用電子制御装置(T−ECU)19
が設けられている。この自動変速機用電子制御装置19
は、中央演算処理装置(CPU)および記憶装置(RA
M、ROM)ならびに入出力インターフェースを主体と
するものであって、この電子制御装置19には、制御の
ためのデータとしてスロットル開度、車速、エンジン水
温、ブレーキスイッチからの信号、シフトポジションを
示す信号、パターンセレクトスイッチからの信号、オー
バードライブスイッチからの信号、後述するクラッチC
0 の回転速度を検出するC0 センサからの信号、自動変
速機の油温、マニュアルシフトスイッチからの信号など
が入力されている。
【0016】またこの自動変速機用電子制御装置19と
エンジン用電子制御装置17とは、相互にデータ通信可
能に接続されており、エンジン用電子制御装置17から
自動変速機用電子制御装置19に対しては、1回転当た
りの吸入空気量(Q/N)などの信号が送信され、また
自動変速機用電子制御装置19からエンジン用電子制御
装置17に対しては、各ソレノイドバルブに対する指示
信号と同等の信号および変速段を指示する信号などが送
信されている。
エンジン用電子制御装置17とは、相互にデータ通信可
能に接続されており、エンジン用電子制御装置17から
自動変速機用電子制御装置19に対しては、1回転当た
りの吸入空気量(Q/N)などの信号が送信され、また
自動変速機用電子制御装置19からエンジン用電子制御
装置17に対しては、各ソレノイドバルブに対する指示
信号と同等の信号および変速段を指示する信号などが送
信されている。
【0017】すなわち自動変速機用電子制御装置19
は、入力されたデータおよび予め記憶しているマップに
基づいて変速段やロックアップクラッチのON/OF
F、あるいはライン圧や係合圧の調圧レベルなどを判断
し、その判断結果に基づいて所定のソレノイドバルブに
指示信号を出力し、さらにフェールの判断やそれに基づ
く制御を行うようになっている。またエンジン用電子制
御装置17は、入力されたデータに基づいて燃料噴射量
や点火時期あるいはサブスロットルバルブ14の開度な
どを制御することに加え、自動変速機Aでの変速時に燃
料噴射量を削減し、あるいは点火時期を変え、もしくは
サブスロットルバルブ14の開度を絞ることにより、出
力トルクを一時的に低下させるようになっている。
は、入力されたデータおよび予め記憶しているマップに
基づいて変速段やロックアップクラッチのON/OF
F、あるいはライン圧や係合圧の調圧レベルなどを判断
し、その判断結果に基づいて所定のソレノイドバルブに
指示信号を出力し、さらにフェールの判断やそれに基づ
く制御を行うようになっている。またエンジン用電子制
御装置17は、入力されたデータに基づいて燃料噴射量
や点火時期あるいはサブスロットルバルブ14の開度な
どを制御することに加え、自動変速機Aでの変速時に燃
料噴射量を削減し、あるいは点火時期を変え、もしくは
サブスロットルバルブ14の開度を絞ることにより、出
力トルクを一時的に低下させるようになっている。
【0018】図4は上記の自動変速機Aの歯車列の一例
を示す図であり、ここに示す構成では、前進5段・後進
1段の変速段を設定するように構成されている。すなわ
ちここに示す自動変速機Aは、トルクコンバータ20
と、副変速部21と、主変速部22とを備えている。そ
のトルクコンバータ20は、ロックアップクラッチ23
を有しており、このロックアップクラッチ23は、ポン
プインペラ24に一体化させてあるフロントカバー25
とタービンランナ26を一体に取付けた部材(ハブ)2
7との間に設けられている。エンジンのクランクシャフ
ト(それぞれ図示せず)はフロントカバー25に連結さ
れ、またタービンランナ26を連結してある入力軸28
は、副変速部21を構成するオーバードライブ用遊星歯
車機構29のキャリヤ30に連結されている。
を示す図であり、ここに示す構成では、前進5段・後進
1段の変速段を設定するように構成されている。すなわ
ちここに示す自動変速機Aは、トルクコンバータ20
と、副変速部21と、主変速部22とを備えている。そ
のトルクコンバータ20は、ロックアップクラッチ23
を有しており、このロックアップクラッチ23は、ポン
プインペラ24に一体化させてあるフロントカバー25
とタービンランナ26を一体に取付けた部材(ハブ)2
7との間に設けられている。エンジンのクランクシャフ
ト(それぞれ図示せず)はフロントカバー25に連結さ
れ、またタービンランナ26を連結してある入力軸28
は、副変速部21を構成するオーバードライブ用遊星歯
車機構29のキャリヤ30に連結されている。
【0019】この遊星歯車機構29におけるキャリヤ3
0とサンギヤ31との間には、多板クラッチC0 と一方
向クラッチF0 とが設けられている。なお、この一方向
クラッチF0 はサンギヤ31がキャリヤ30に対して相
対的に正回転(入力軸28の回転方向の回転)する場合
に係合するようになっている。またサンギヤ31の回転
を選択的に止める多板ブレーキB0 が設けられている。
そしてこの副変速部21の出力要素であるリングギヤ3
2が、主変速部22の入力要素である中間軸33に接続
されている。
0とサンギヤ31との間には、多板クラッチC0 と一方
向クラッチF0 とが設けられている。なお、この一方向
クラッチF0 はサンギヤ31がキャリヤ30に対して相
対的に正回転(入力軸28の回転方向の回転)する場合
に係合するようになっている。またサンギヤ31の回転
を選択的に止める多板ブレーキB0 が設けられている。
そしてこの副変速部21の出力要素であるリングギヤ3
2が、主変速部22の入力要素である中間軸33に接続
されている。
【0020】したがって副変速部21は、多板クラッチ
C0 もしくは一方向クラッチF0 が係合した状態では遊
星歯車機構29の全体が一体となって回転するため、中
間軸33が入力軸28と同速度で回転し、低速段とな
る。またブレーキB0 を係合させてサンギヤ31の回転
を止めた状態では、リングギヤ32が入力軸28に対し
て増速されて正回転し、高速段となる。
C0 もしくは一方向クラッチF0 が係合した状態では遊
星歯車機構29の全体が一体となって回転するため、中
間軸33が入力軸28と同速度で回転し、低速段とな
る。またブレーキB0 を係合させてサンギヤ31の回転
を止めた状態では、リングギヤ32が入力軸28に対し
て増速されて正回転し、高速段となる。
【0021】他方、主変速部22は三組の遊星歯車機構
40,50,60を備えており、それらの回転要素が以
下のように連結されている。すなわち第1遊星歯車機構
40のサンギヤ41と第2遊星歯車機構50のサンギヤ
51とが互いに一体的に連結され、また第1遊星歯車機
構40のリングギヤ43と第2遊星歯車機構50のキャ
リヤ52と第3遊星歯車機構60のキャリヤ62との三
者が連結され、かつそのキャリヤ62に出力軸65が連
結されている。さらに第2遊星歯車機構50のリングギ
ヤ53が第3遊星歯車機構60のサンギヤ61に連結さ
れている。
40,50,60を備えており、それらの回転要素が以
下のように連結されている。すなわち第1遊星歯車機構
40のサンギヤ41と第2遊星歯車機構50のサンギヤ
51とが互いに一体的に連結され、また第1遊星歯車機
構40のリングギヤ43と第2遊星歯車機構50のキャ
リヤ52と第3遊星歯車機構60のキャリヤ62との三
者が連結され、かつそのキャリヤ62に出力軸65が連
結されている。さらに第2遊星歯車機構50のリングギ
ヤ53が第3遊星歯車機構60のサンギヤ61に連結さ
れている。
【0022】この主変速部22の歯車列では後進段と前
進側の四つの変速段とを設定することができ、そのため
のクラッチおよびブレーキが以下のように設けられてい
る。先ずクラッチについて述べると、互いに連結されて
いる第2遊星歯車機構50のリングギヤ53および第3
遊星歯車機構60のサンギヤ61と中間軸33との間に
第1クラッチC1 が設けられ、また互いに連結された第
1遊星歯車機構40のサンギヤ41および第2遊星歯車
機構50のサンギヤ51と中間軸33との間に第2クラ
ッチC2 が設けられている。
進側の四つの変速段とを設定することができ、そのため
のクラッチおよびブレーキが以下のように設けられてい
る。先ずクラッチについて述べると、互いに連結されて
いる第2遊星歯車機構50のリングギヤ53および第3
遊星歯車機構60のサンギヤ61と中間軸33との間に
第1クラッチC1 が設けられ、また互いに連結された第
1遊星歯車機構40のサンギヤ41および第2遊星歯車
機構50のサンギヤ51と中間軸33との間に第2クラ
ッチC2 が設けられている。
【0023】つぎにブレーキについて述べると、第1ブ
レーキB1 はバンドブレーキであって、第1遊星歯車機
構40および第2遊星歯車機構50のサンギヤ41,5
1の回転を止めるように配置されている。またこれらの
サンギヤ41,51(すなわち共通サンギヤ軸)とケー
シング66との間には、第1一方向クラッチF1 と多板
ブレーキである第2ブレーキB2 とが直列に配列されて
おり、その第1一方向クラッチF1 はサンギヤ41,5
1が逆回転(入力軸28の回転方向とは反対方向の回
転)しようとする際に係合するようになっている。
レーキB1 はバンドブレーキであって、第1遊星歯車機
構40および第2遊星歯車機構50のサンギヤ41,5
1の回転を止めるように配置されている。またこれらの
サンギヤ41,51(すなわち共通サンギヤ軸)とケー
シング66との間には、第1一方向クラッチF1 と多板
ブレーキである第2ブレーキB2 とが直列に配列されて
おり、その第1一方向クラッチF1 はサンギヤ41,5
1が逆回転(入力軸28の回転方向とは反対方向の回
転)しようとする際に係合するようになっている。
【0024】多板ブレーキである第3ブレーキB3 が第
1遊星歯車機構40のキャリヤ42とケーシング66と
の間に設けられている。そして第3遊星歯車機構60の
リングギヤ63の回転を止めるブレーキとして多板ブレ
ーキである第4ブレーキB4と第2一方向クラッチF2
とがケーシング66との間に並列に配置されている。な
お、この第2一方向クラッチF2 はリングギヤ63が逆
回転しようとする際に係合するようになっている。
1遊星歯車機構40のキャリヤ42とケーシング66と
の間に設けられている。そして第3遊星歯車機構60の
リングギヤ63の回転を止めるブレーキとして多板ブレ
ーキである第4ブレーキB4と第2一方向クラッチF2
とがケーシング66との間に並列に配置されている。な
お、この第2一方向クラッチF2 はリングギヤ63が逆
回転しようとする際に係合するようになっている。
【0025】上記の自動変速機Aでは、各クラッチやブ
レーキを図5の作動表に示すように係合・解放すること
により前進5段・後進1段の変速段を設定することがで
きる。なお、図5において○印は係合状態、●印はエン
ジンブレーキ時に係合状態、◎はエンジンブレーキレン
ジで係合させられかつ他のレンジで選択的に係合させら
れること、△印は係合・解放のいずれでもよいこと、空
欄は解放状態をそれぞれ示す。
レーキを図5の作動表に示すように係合・解放すること
により前進5段・後進1段の変速段を設定することがで
きる。なお、図5において○印は係合状態、●印はエン
ジンブレーキ時に係合状態、◎はエンジンブレーキレン
ジで係合させられかつ他のレンジで選択的に係合させら
れること、△印は係合・解放のいずれでもよいこと、空
欄は解放状態をそれぞれ示す。
【0026】ここでレンジについて説明すると、上記の
自動変速機Aは、パーキング(P)レンジ、リバース
(R)レンジ、ニュートラル(N)レンジ、ドライブ
(D)レンジ、“4”レンジ、“3”レンジ、“2”レ
ンジ、ロー(L)レンジを備えており、これらは、シフ
トレバー(図示せず)を操作することによって選択され
る。またこれらのシフト装置における配列は、図6に示
すように、車両の前方側から順にPレンジ位置とRレン
ジ位置とが直線上に配列され、そのRレンジに対して右
斜め後方にNレンジ位置が配置されている。このNレン
ジ位置に対して後方にDレンジ位置が設けられ、このD
レンジ位置に対して左側に“4”レンジ位置が配置さ
れ、さらにこの“4”レンジ位置の後方に“3”レンジ
位置が配置されている。この“3”レンジ位置の左斜め
後方に“2”レンジ位置が配置され、この“2”レンジ
位置の左側にLレンジ位置が配置されている。そしてこ
れらの各レンジ位置は、シフトレバーをガイドする溝に
よって連結されている。
自動変速機Aは、パーキング(P)レンジ、リバース
(R)レンジ、ニュートラル(N)レンジ、ドライブ
(D)レンジ、“4”レンジ、“3”レンジ、“2”レ
ンジ、ロー(L)レンジを備えており、これらは、シフ
トレバー(図示せず)を操作することによって選択され
る。またこれらのシフト装置における配列は、図6に示
すように、車両の前方側から順にPレンジ位置とRレン
ジ位置とが直線上に配列され、そのRレンジに対して右
斜め後方にNレンジ位置が配置されている。このNレン
ジ位置に対して後方にDレンジ位置が設けられ、このD
レンジ位置に対して左側に“4”レンジ位置が配置さ
れ、さらにこの“4”レンジ位置の後方に“3”レンジ
位置が配置されている。この“3”レンジ位置の左斜め
後方に“2”レンジ位置が配置され、この“2”レンジ
位置の左側にLレンジ位置が配置されている。そしてこ
れらの各レンジ位置は、シフトレバーをガイドする溝に
よって連結されている。
【0027】Pレンジは、車両を停止状態に維持するレ
ンジであり、シフト装置によって動作させられるマニュ
アルバルブ(図示せず)の全ての出力ポートが閉じられ
ることにより、自動変速機Aはニュートラル状態とな
り、また出力軸65と一体のパーキングギヤにロックポ
ール(それぞれ図示せず)が係合することにより、出力
軸65の回転が機械的に阻止される。Rレンジは、後進
段を設定するための油圧がマニュアルバルブから出力さ
れ、また第1ないし第3のソレノイドバルブS1,〜S3
が動作させられて所定のシフトバルブ(図示せず)に
油圧が送られ、図5に示すように第2クラッチC2 、副
変速部21のブレーキB0 、第4ブレーキB4 が係合す
る。
ンジであり、シフト装置によって動作させられるマニュ
アルバルブ(図示せず)の全ての出力ポートが閉じられ
ることにより、自動変速機Aはニュートラル状態とな
り、また出力軸65と一体のパーキングギヤにロックポ
ール(それぞれ図示せず)が係合することにより、出力
軸65の回転が機械的に阻止される。Rレンジは、後進
段を設定するための油圧がマニュアルバルブから出力さ
れ、また第1ないし第3のソレノイドバルブS1,〜S3
が動作させられて所定のシフトバルブ(図示せず)に
油圧が送られ、図5に示すように第2クラッチC2 、副
変速部21のブレーキB0 、第4ブレーキB4 が係合す
る。
【0028】Nレンジでは、Pレンジと同様にマニュア
ルバルブ(図示せず)の全ての出力ポートが閉じられる
ことにより、自動変速機Aはニュートラル状態となる。
そしてDレンジでは、第1速ないし第5速の全ての前進
段を設定することができ、また第3速以下の変速段で
は、一方向クラッチと並列の摩擦係合装置が解放状態に
維持され、エンジンブレーキが効かない。また“4”レ
ンジでは、第4速までの変速段を設定することができ、
“3”レンジでは、第3速までの変速段を設定でき、か
つ第3速で第1ブレーキB1 が係合させられることによ
り、第3速でエンジンブレーキが効く。さらに“2”レ
ンジでは、第2速までの変速段を設定でき、かつ第2速
でクラッチC0 を係合させることによりエンジンブレー
キが効く。そしてLレンジでは、第1速のみが設定さ
れ、第4ブレーキを係合させることによりエンジンブレ
ーキの効く第1速となる。
ルバルブ(図示せず)の全ての出力ポートが閉じられる
ことにより、自動変速機Aはニュートラル状態となる。
そしてDレンジでは、第1速ないし第5速の全ての前進
段を設定することができ、また第3速以下の変速段で
は、一方向クラッチと並列の摩擦係合装置が解放状態に
維持され、エンジンブレーキが効かない。また“4”レ
ンジでは、第4速までの変速段を設定することができ、
“3”レンジでは、第3速までの変速段を設定でき、か
つ第3速で第1ブレーキB1 が係合させられることによ
り、第3速でエンジンブレーキが効く。さらに“2”レ
ンジでは、第2速までの変速段を設定でき、かつ第2速
でクラッチC0 を係合させることによりエンジンブレー
キが効く。そしてLレンジでは、第1速のみが設定さ
れ、第4ブレーキを係合させることによりエンジンブレ
ーキの効く第1速となる。
【0029】上述した自動変速機Aでは、図5に示す各
変速段での摩擦係合装置の係合状態から知られるように
第2速と第3速との間での変速を実行する場合、第2ブ
レーキB2 と第3ブレーキB3 との係合・解放状態を共
に切り換えることになる。これはいわゆるクラッチ・ツ
ウ・クラッチ変速であって、その制御は、両者のトルク
容量(油圧)を変速進行状態や入力トルクなどに応じて
制御する必要があり、複雑な制御を要求される。そこで
上記の自動変速機Aでは、Dレンジでの第3速からのコ
ーストダウンシフトすなわちスロットル開度を全閉とし
たアイドル状態での第3速からのダウンシフトは、クラ
ッチ・ツウ・クラッチ変速を避けて第1速に変速するよ
うに制御する。
変速段での摩擦係合装置の係合状態から知られるように
第2速と第3速との間での変速を実行する場合、第2ブ
レーキB2 と第3ブレーキB3 との係合・解放状態を共
に切り換えることになる。これはいわゆるクラッチ・ツ
ウ・クラッチ変速であって、その制御は、両者のトルク
容量(油圧)を変速進行状態や入力トルクなどに応じて
制御する必要があり、複雑な制御を要求される。そこで
上記の自動変速機Aでは、Dレンジでの第3速からのコ
ーストダウンシフトすなわちスロットル開度を全閉とし
たアイドル状態での第3速からのダウンシフトは、クラ
ッチ・ツウ・クラッチ変速を避けて第1速に変速するよ
うに制御する。
【0030】この第1速へのコーストダウンシフトの場
合、図5から知られるように、第1ブレーキB1 を解放
させることによって実行されるが、エンジンがアイドリ
ング状態であることにより自動変速機Aが非駆動状態で
あれば、すなわち入力回転数が、第1速の変速比と出力
軸回転数との積より小さい状態であれば、第2一方向ク
ラッチF2 が解放状態に維持され、第3遊星歯車機構6
0のリングギヤ63に反力トルクが与えられることはな
い。しかしこの状態が継続して車速が更に低下した場合
やアクセルペダルが踏み込まれてエンジンがアイドルオ
フの状態になると、エンジンから入力されるトルクが増
大して第2一方向クラッチF2 が係合する。その場合、
変速前が第3速であったのに対して第2一方向クラッチ
F2 が係合して出力トルクが現れる変速段は第1速であ
って、変速比がかなり大きくなっているから、第2一方
向クラッチF2 の係合によって生じる出力トルクの増大
が顕著になることがある。
合、図5から知られるように、第1ブレーキB1 を解放
させることによって実行されるが、エンジンがアイドリ
ング状態であることにより自動変速機Aが非駆動状態で
あれば、すなわち入力回転数が、第1速の変速比と出力
軸回転数との積より小さい状態であれば、第2一方向ク
ラッチF2 が解放状態に維持され、第3遊星歯車機構6
0のリングギヤ63に反力トルクが与えられることはな
い。しかしこの状態が継続して車速が更に低下した場合
やアクセルペダルが踏み込まれてエンジンがアイドルオ
フの状態になると、エンジンから入力されるトルクが増
大して第2一方向クラッチF2 が係合する。その場合、
変速前が第3速であったのに対して第2一方向クラッチ
F2 が係合して出力トルクが現れる変速段は第1速であ
って、変速比がかなり大きくなっているから、第2一方
向クラッチF2 の係合によって生じる出力トルクの増大
が顕著になることがある。
【0031】このようなコーストダウンシフト後の実質
的なパワーオン状態で第2一方向クラッチF2 の係合に
伴う出力トルクの急激な増大を防止するために、この発
明の制御装置は、第2一方向クラッチF2 と並列の第4
ブレーキB4 を以下に述べるように制御する。そこで先
ず、この第4ブレーキB4 のトルク容量すなわち係合圧
を制御する機構について説明する。
的なパワーオン状態で第2一方向クラッチF2 の係合に
伴う出力トルクの急激な増大を防止するために、この発
明の制御装置は、第2一方向クラッチF2 と並列の第4
ブレーキB4 を以下に述べるように制御する。そこで先
ず、この第4ブレーキB4 のトルク容量すなわち係合圧
を制御する機構について説明する。
【0032】図7において、アキュームレータ背圧を制
御するためのリニアソレノイドバルブSLNの信号圧PSL
N がアキュームレータコントロールバルブ70の入力ポ
ート71に供給されている。このアキュームレータコン
トロールバルブ70は、前記リニアソレノイドバルブS
LNの出力した信号圧PSLN を、スロットル開度に基づい
て調圧するためのバルブであり、スロットル開度に基づ
いてデューティ比の制御されるリニアソレノイドバルブ
SLTの信号圧PSLT に応じた調圧レベルで調圧し、出力
ポート72からアキュームレータ背圧PACC を出力する
ように構成されている。
御するためのリニアソレノイドバルブSLNの信号圧PSL
N がアキュームレータコントロールバルブ70の入力ポ
ート71に供給されている。このアキュームレータコン
トロールバルブ70は、前記リニアソレノイドバルブS
LNの出力した信号圧PSLN を、スロットル開度に基づい
て調圧するためのバルブであり、スロットル開度に基づ
いてデューティ比の制御されるリニアソレノイドバルブ
SLTの信号圧PSLT に応じた調圧レベルで調圧し、出力
ポート72からアキュームレータ背圧PACC を出力する
ように構成されている。
【0033】このアキュームレータ背圧PACC がコース
トブレーキコントロールバルブ73の制御ポート74に
供給されている。このコーストブレーキコントロールバ
ルブ73は、スプリング75の弾性力とアキュームレー
タ背圧PACC とに出力圧を対抗させることにより、出力
圧を調圧するバルブであり、Dレンジで出力されるDレ
ンジ圧の入力される入力ポート76に選択的に連通させ
られる出力ポート77がフィードバックポート78に接
続されている。またその出力ポート77が、コーストブ
レーキリレーバルブ79の入力ポート80に接続されて
いる。
トブレーキコントロールバルブ73の制御ポート74に
供給されている。このコーストブレーキコントロールバ
ルブ73は、スプリング75の弾性力とアキュームレー
タ背圧PACC とに出力圧を対抗させることにより、出力
圧を調圧するバルブであり、Dレンジで出力されるDレ
ンジ圧の入力される入力ポート76に選択的に連通させ
られる出力ポート77がフィードバックポート78に接
続されている。またその出力ポート77が、コーストブ
レーキリレーバルブ79の入力ポート80に接続されて
いる。
【0034】このコーストブレーキリレーバルブ79
は、第4ソレノイドバルブS4 の信号圧あるいは所定の
レンジ圧が供給されることにより入力ポート80を出力
ポート81に連通させるバルブであり、その出力ポート
81が 2-3シフトバルブ82の入力ポート83に接続さ
れている。
は、第4ソレノイドバルブS4 の信号圧あるいは所定の
レンジ圧が供給されることにより入力ポート80を出力
ポート81に連通させるバルブであり、その出力ポート
81が 2-3シフトバルブ82の入力ポート83に接続さ
れている。
【0035】この 2-3シフトバルブ82は、第2速と第
3速との間の変速の際に切り換えられるバルブであっ
て、その入力ポート83の他のポートとの連通状態は、
図7の2-3シフトバルブ82の下側に模式的に示してあ
る。すなわち入力ポート83は、第1速、第2速、Nレ
ンジ、およびRレンジで出力ポート84に連通させられ
る。さらにこの出力ポート84が、 1-2シフトバルブ8
5の入力ポート86に接続されている。この 1-2シフト
バルブ85は、第1速と第2速との間の変速を実行する
ためのバルブであり、その入力ポート86と他のポート
との連通状態は、図7の 1-2シフトバルブ85の下側に
模式的に示してある。すなわち入力ポート86は、第1
速およびNレンジならびにRレンジで出力ポート87に
連通させられる。そしてこの出力ポート87がシャトル
バルブ88を介して第4ブレーキB4 に接続されてい
る。
3速との間の変速の際に切り換えられるバルブであっ
て、その入力ポート83の他のポートとの連通状態は、
図7の2-3シフトバルブ82の下側に模式的に示してあ
る。すなわち入力ポート83は、第1速、第2速、Nレ
ンジ、およびRレンジで出力ポート84に連通させられ
る。さらにこの出力ポート84が、 1-2シフトバルブ8
5の入力ポート86に接続されている。この 1-2シフト
バルブ85は、第1速と第2速との間の変速を実行する
ためのバルブであり、その入力ポート86と他のポート
との連通状態は、図7の 1-2シフトバルブ85の下側に
模式的に示してある。すなわち入力ポート86は、第1
速およびNレンジならびにRレンジで出力ポート87に
連通させられる。そしてこの出力ポート87がシャトル
バルブ88を介して第4ブレーキB4 に接続されてい
る。
【0036】したがって第4ソレノイドバルブS4 がO
N状態であれば、コーストブレーキコントロールバルブ
73から第4ブレーキB4 に至る油路が、第1速および
NレンジならびにRレンジで連通することになるが、D
レンジ圧は第1速で出力されているから、結局、第4ブ
レーキB4 には第1速で油圧が供給されてこれが係合す
る。そしてその係合圧は、リニアソレノイドバルブSLN
によってコーストブレーキコントロールバルブ73の調
圧レベルを変えることにより制御される。
N状態であれば、コーストブレーキコントロールバルブ
73から第4ブレーキB4 に至る油路が、第1速および
NレンジならびにRレンジで連通することになるが、D
レンジ圧は第1速で出力されているから、結局、第4ブ
レーキB4 には第1速で油圧が供給されてこれが係合す
る。そしてその係合圧は、リニアソレノイドバルブSLN
によってコーストブレーキコントロールバルブ73の調
圧レベルを変えることにより制御される。
【0037】図1は、この図7に示す油圧回路を使用し
た第1速へのコーストダウンシフト時に実行する第4ブ
レーキB4 の係合制御ルーチンを概念的に示している。
この制御では、先ず、第3速から第1速へのコーストダ
ウンシフトを判断する(ステップ1)。これは具体的に
は、アイドルスイッチがON(非駆動状態)であり、か
つ第3速の状態で第1速を設定する変速信号(シフトソ
レノイドバルブの切り換えのための信号)が出力された
ことなどに基づいて判断することができる。このような
第3速から第1速へのいわゆる飛び越し変速を行うの
は、上述した自動変速機Aが第2速と第3速との間でク
ラッチ・ツウ・クラッチ変速となり、その変速の際のシ
ョックを良好にするためには、制御が複雑になるからで
ある。したがってこのステップ1がこの発明の非駆動状
態検出手段およびダウンシフト検出手段に相当する。
た第1速へのコーストダウンシフト時に実行する第4ブ
レーキB4 の係合制御ルーチンを概念的に示している。
この制御では、先ず、第3速から第1速へのコーストダ
ウンシフトを判断する(ステップ1)。これは具体的に
は、アイドルスイッチがON(非駆動状態)であり、か
つ第3速の状態で第1速を設定する変速信号(シフトソ
レノイドバルブの切り換えのための信号)が出力された
ことなどに基づいて判断することができる。このような
第3速から第1速へのいわゆる飛び越し変速を行うの
は、上述した自動変速機Aが第2速と第3速との間でク
ラッチ・ツウ・クラッチ変速となり、その変速の際のシ
ョックを良好にするためには、制御が複雑になるからで
ある。したがってこのステップ1がこの発明の非駆動状
態検出手段およびダウンシフト検出手段に相当する。
【0038】ステップ1で否定判断された場合、すなわ
ち第3速から第1速へのコーストダウンシフトが判断さ
れていない場合にはリターンし、またこのコーストダウ
ンシフトが判断されている場合には、つぎの変速すなわ
ち他の変速段への切り換えを実行するべき状態となって
いるか否かを判断する(ステップ2)。これは坂道を下
っていることに伴って車速が増大するなどのことによっ
て走行状態が第1速以外の変速段領域に入ったことなど
によって判断することができる。そしてこのステップ2
で肯定判断された場合には特に制御を行うことなくリタ
ーンし、これに対して否定判断された場合、すなわち第
1速を維持する場合には、第4ブレーキB4 の係合の制
御を実行する(ステップ3)。
ち第3速から第1速へのコーストダウンシフトが判断さ
れていない場合にはリターンし、またこのコーストダウ
ンシフトが判断されている場合には、つぎの変速すなわ
ち他の変速段への切り換えを実行するべき状態となって
いるか否かを判断する(ステップ2)。これは坂道を下
っていることに伴って車速が増大するなどのことによっ
て走行状態が第1速以外の変速段領域に入ったことなど
によって判断することができる。そしてこのステップ2
で肯定判断された場合には特に制御を行うことなくリタ
ーンし、これに対して否定判断された場合、すなわち第
1速を維持する場合には、第4ブレーキB4 の係合の制
御を実行する(ステップ3)。
【0039】前述したようにこの第4ブレーキB4 は、
コーストダウンシフト後の第1速を設定する第2一方向
クラッチF2 と並列に配置されているエンジンブレーキ
用の摩擦係合装置であり、第4ソレノイドバルブS4 を
ON制御することによって実行される。図7に示すよう
に、第1速では、 2-3シフトバルブ82の入力ポート8
3と出力ポート84とが連通し、また 1-2シフトバルブ
85の入力ポート86と出力ポート87とが連通してい
るので、コーストブレーキリレーバルブ79から第4ブ
レーキB4 に油圧を供給できる状態になっている。した
がってこの状態で第4ソレノイドバルブS4 をON制御
して信号圧をコーストブレーキリレーバルブ79の制御
ポートに供給することにより、その入力ポート80と出
力ポート81とを連通させれば、Dレンジ圧を元圧とし
た油圧が第4ブレーキB4 に供給される。
コーストダウンシフト後の第1速を設定する第2一方向
クラッチF2 と並列に配置されているエンジンブレーキ
用の摩擦係合装置であり、第4ソレノイドバルブS4 を
ON制御することによって実行される。図7に示すよう
に、第1速では、 2-3シフトバルブ82の入力ポート8
3と出力ポート84とが連通し、また 1-2シフトバルブ
85の入力ポート86と出力ポート87とが連通してい
るので、コーストブレーキリレーバルブ79から第4ブ
レーキB4 に油圧を供給できる状態になっている。した
がってこの状態で第4ソレノイドバルブS4 をON制御
して信号圧をコーストブレーキリレーバルブ79の制御
ポートに供給することにより、その入力ポート80と出
力ポート81とを連通させれば、Dレンジ圧を元圧とし
た油圧が第4ブレーキB4 に供給される。
【0040】このようにして第4ブレーキB4 に供給さ
れる油圧は、リニアソレノイドバルブSLUおよびコース
トブレーキコントロールバルブ73によって調圧され、
その結果、第4ブレーキB4 はいわゆる半係合状態に設
定される。すなわち入力回転数NC0が検出されるととも
に、この回転数が第1速の同期回転数よりも低回転数で
ある一定範囲にあるか否かが判断される(ステップ
4)。具体的には、出力回転数NO に第1速の変速比よ
り小さい2つの係数k1 ,k2 (>k1 )を掛けた値の
範囲に入力回転数が入っているか否か(k1 ・NO <N
C0<k2 ・NO )を判断する。なお、この範囲を図2に
示してある。
れる油圧は、リニアソレノイドバルブSLUおよびコース
トブレーキコントロールバルブ73によって調圧され、
その結果、第4ブレーキB4 はいわゆる半係合状態に設
定される。すなわち入力回転数NC0が検出されるととも
に、この回転数が第1速の同期回転数よりも低回転数で
ある一定範囲にあるか否かが判断される(ステップ
4)。具体的には、出力回転数NO に第1速の変速比よ
り小さい2つの係数k1 ,k2 (>k1 )を掛けた値の
範囲に入力回転数が入っているか否か(k1 ・NO <N
C0<k2 ・NO )を判断する。なお、この範囲を図2に
示してある。
【0041】入力回転数NC0がこの範囲に入っていない
ことによりステップ4で否定判断された場合には、リニ
アソレノイドバルブSLNのデューティ比DSLN に所定の
補正値αを加減算する(ステップ5)。そして入力回転
数NC0が上記の範囲に入るまでステップ5の制御を実行
する。すなわちリニアソレノイドバルブSLNのデューテ
ィ比DSLN を入力回転数NC0に基づいてフィードバック
制御する。そしてステップ4で肯定判断された場合に
は、リターンする。
ことによりステップ4で否定判断された場合には、リニ
アソレノイドバルブSLNのデューティ比DSLN に所定の
補正値αを加減算する(ステップ5)。そして入力回転
数NC0が上記の範囲に入るまでステップ5の制御を実行
する。すなわちリニアソレノイドバルブSLNのデューテ
ィ比DSLN を入力回転数NC0に基づいてフィードバック
制御する。そしてステップ4で肯定判断された場合に
は、リターンする。
【0042】したがって図1に示す制御では、入力回転
数NC0を第1速の同期回転数よりも所定回転数低い状態
に維持するよう第4ブレーキB4 を半係合状態に制御す
ることになる。この場合、第4ブレーキB4 のトルク容
量が第1速を設定するのに要する容量よりも低い状態に
維持されるから、第4ブレーキB4 には滑りが生じてい
ることになる。その結果、第1速が完全に達成されてい
ないから、コーストブレーキ(エンジンブレーキ)状態
となったり、それに伴ってショックが生じたりすること
が防止される。
数NC0を第1速の同期回転数よりも所定回転数低い状態
に維持するよう第4ブレーキB4 を半係合状態に制御す
ることになる。この場合、第4ブレーキB4 のトルク容
量が第1速を設定するのに要する容量よりも低い状態に
維持されるから、第4ブレーキB4 には滑りが生じてい
ることになる。その結果、第1速が完全に達成されてい
ないから、コーストブレーキ(エンジンブレーキ)状態
となったり、それに伴ってショックが生じたりすること
が防止される。
【0043】また第4ブレーキB4 がいわゆる半係合状
態であれば、第3遊星歯車機構60のリングギヤ63に
ある程度の反力トルクを与えていることになるので、出
力トルクはその分大きくなっている。したがって車速の
低下やスロットル開度が若干増大することなどによっ
て、非駆動状態から駆動状態に変化し、それに伴って第
2一方向クラッチF2 が係合した場合、その第2一方向
クラッチF2 は、第4ブレーキB4 が完全に係合してい
ないことによる反力トルクの不足分、すなわち半係合状
態から完全係合状態になることによって生じる反力トル
クを発生させることになる。
態であれば、第3遊星歯車機構60のリングギヤ63に
ある程度の反力トルクを与えていることになるので、出
力トルクはその分大きくなっている。したがって車速の
低下やスロットル開度が若干増大することなどによっ
て、非駆動状態から駆動状態に変化し、それに伴って第
2一方向クラッチF2 が係合した場合、その第2一方向
クラッチF2 は、第4ブレーキB4 が完全に係合してい
ないことによる反力トルクの不足分、すなわち半係合状
態から完全係合状態になることによって生じる反力トル
クを発生させることになる。
【0044】それに応じて出力トルクが増大するが、そ
のトルクの増大量は、第4ブレーキB4 を解放させた状
態で第2一方向クラッチF2 を解放状態から係合させて
生じる増大量にはならず、事前に第4ブレーキB4 が半
係合状態となってある程度増大させており、その不足分
の増大量になる。換言すれば、第2一方向クラッチF2
が係合することに伴って生じる出力トルクの増大量が抑
制され、第2一方向クラッチF2 の係合に起因するショ
ックが軽減される。
のトルクの増大量は、第4ブレーキB4 を解放させた状
態で第2一方向クラッチF2 を解放状態から係合させて
生じる増大量にはならず、事前に第4ブレーキB4 が半
係合状態となってある程度増大させており、その不足分
の増大量になる。換言すれば、第2一方向クラッチF2
が係合することに伴って生じる出力トルクの増大量が抑
制され、第2一方向クラッチF2 の係合に起因するショ
ックが軽減される。
【0045】特に上述した自動変速機Aでは、クラッチ
・ツウ・クラッチ変速を避けて第3速から第1速にコー
ストダウンシフトするので、変速後の第1速での変速比
が大きくなるから、一方向クラッチが係合することによ
る出力トルクの増大量が大きくなるが、上記のように一
方向クラッチと並列に配列された摩擦係合装置すなわち
エンジンブレーキ用の摩擦係合装置を事前に半係合状態
として出力トルクをある程度増大しておくために、一方
向クラッチの係合に起因する出力トルクの急増すなわち
ショックを有効に防止することができる。なお、図1に
示すステップ3およびステップ5がこの発明の係合制御
手段に相当する。
・ツウ・クラッチ変速を避けて第3速から第1速にコー
ストダウンシフトするので、変速後の第1速での変速比
が大きくなるから、一方向クラッチが係合することによ
る出力トルクの増大量が大きくなるが、上記のように一
方向クラッチと並列に配列された摩擦係合装置すなわち
エンジンブレーキ用の摩擦係合装置を事前に半係合状態
として出力トルクをある程度増大しておくために、一方
向クラッチの係合に起因する出力トルクの急増すなわち
ショックを有効に防止することができる。なお、図1に
示すステップ3およびステップ5がこの発明の係合制御
手段に相当する。
【0046】なお、この発明は、以上説明した具体例に
限定されないのであり、第3速から第1速へのコースト
ダウンシフト以外のダウンシフトの場合にも同様に実施
することができる。その場合、一方向クラッチと並列に
配置した摩擦係合装置は、上述した例におけるように半
係合状態にする替わりに、車速やエンジンの駆動状態に
応じて、完全な係合状態としてもよい。
限定されないのであり、第3速から第1速へのコースト
ダウンシフト以外のダウンシフトの場合にも同様に実施
することができる。その場合、一方向クラッチと並列に
配置した摩擦係合装置は、上述した例におけるように半
係合状態にする替わりに、車速やエンジンの駆動状態に
応じて、完全な係合状態としてもよい。
【0047】またこの発明の制御装置は、図4に示すギ
ヤトレイン以外のギヤトレインを備えた自動変速機ある
いは図7に示す油圧回路以外の油圧回路を備えた自動変
速機を対象として実施することができる。さらにこの発
明は駆動力源としてエンジン以外にモータなどを備えた
車両の自動変速機用制御装置に適用することができる。
ヤトレイン以外のギヤトレインを備えた自動変速機ある
いは図7に示す油圧回路以外の油圧回路を備えた自動変
速機を対象として実施することができる。さらにこの発
明は駆動力源としてエンジン以外にモータなどを備えた
車両の自動変速機用制御装置に適用することができる。
【0048】そしてまたこの発明では、一方向クラッチ
と並列に配置した摩擦係合装置のトルク容量(係合圧)
を必ずしもフィードバック制御する必要はないのであ
り、車速やエンジン回転数あるいはスロットル開度など
をパラメータとしてマップ化したデータを使用して摩擦
係合装置の係合圧を制御することとしてもよい。
と並列に配置した摩擦係合装置のトルク容量(係合圧)
を必ずしもフィードバック制御する必要はないのであ
り、車速やエンジン回転数あるいはスロットル開度など
をパラメータとしてマップ化したデータを使用して摩擦
係合装置の係合圧を制御することとしてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
発明によれば、コーストダウンシフトによって達成され
た低速側の変速段を設定する際に、一方向クラッチと並
列の摩擦係合装置を係合させるから、非駆動状態から駆
動状態に変化して一方向クラッチが係合したとしても、
前記摩擦係合装置が既に係合していることにより出力ト
ルクが変速比の増大に応じて増大させられており、した
がって一方向クラッチが係合することによる出力トルク
の増大が少なく、そのため駆動状態に変化して一方向ク
ラッチが係合することによるショックを有効に防止する
ことができる。
発明によれば、コーストダウンシフトによって達成され
た低速側の変速段を設定する際に、一方向クラッチと並
列の摩擦係合装置を係合させるから、非駆動状態から駆
動状態に変化して一方向クラッチが係合したとしても、
前記摩擦係合装置が既に係合していることにより出力ト
ルクが変速比の増大に応じて増大させられており、した
がって一方向クラッチが係合することによる出力トルク
の増大が少なく、そのため駆動状態に変化して一方向ク
ラッチが係合することによるショックを有効に防止する
ことができる。
【0050】特に請求項2に記載した発明においては、
一方向クラッチと並列に配置されている摩擦係合装置の
トルク容量が、その摩擦係合装置を係合させて設定され
る低速段を完全に達成するのに要する容量より低容量に
制御されるから、この摩擦係合装置を係合させることに
起因するショックを防止できるうえに、エンジンブレー
キ状態での負トルクによるショックをも有効に防止する
ことができる。
一方向クラッチと並列に配置されている摩擦係合装置の
トルク容量が、その摩擦係合装置を係合させて設定され
る低速段を完全に達成するのに要する容量より低容量に
制御されるから、この摩擦係合装置を係合させることに
起因するショックを防止できるうえに、エンジンブレー
キ状態での負トルクによるショックをも有効に防止する
ことができる。
【図1】この発明の制御装置で実行される制御内容を説
明するためのフローチャートである。
明するためのフローチャートである。
【図2】一方向クラッチと並列の摩擦係合装置によって
設定される入力回転数の範囲を示す図である。
設定される入力回転数の範囲を示す図である。
【図3】この発明による全体的な制御系統を模式的に示
す図である。
す図である。
【図4】この発明で対象とする自動変速機のギヤトレイ
ンの一例を示すスケルトン図である。
ンの一例を示すスケルトン図である。
【図5】その自動変速機で各変速段を設定するための摩
擦係合装置の係合作動表を示す図である。
擦係合装置の係合作動表を示す図である。
【図6】シフト装置におけるレンジ位置の配列の一例を
示す図である。
示す図である。
【図7】第4ブレーキの油圧を制御する油圧系統を模式
的に示す図である。
的に示す図である。
17 エンジン用電子制御装置 18 油圧制御装置 19 自動変速機用電子制御装置 A 自動変速機 B4 第4ブレーキ E エンジン F2 第2一方向クラッチ
Claims (2)
- 【請求項1】 駆動力源の出力を低下させて非駆動状態
とした際に、摩擦係合装置と並列に配置された一方向ク
ラッチを係合させて設定する変速段にダウンシフトされ
る車両用自動変速機の変速制御装置において、 駆動力源の出力低下による非駆動状態を検出する非駆動
状態検出手段と、 非駆動状態での車速の低下を含む走行状態の変化によっ
て前記一方向クラッチを係合させる変速段へのダウンシ
フトを検出するダウンシフト検出手段と、 このダウンシフト検出手段で前記ダウンシフトが検出さ
れた場合には、前記一方向クラッチと並列に配置してあ
る前記摩擦係合装置を係合させる制御を実行する係合制
御手段とを備えていることを特徴とする車両用自動変速
機の変速制御装置。 - 【請求項2】 前記係合制御手段が、前記摩擦係合装置
のトルク容量を、前記一方向クラッチを係合させる変速
段を設定するのに要するトルク容量より低いトルク容量
に制御する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載
の車両用自動変速機の変速制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11020096A JPH09273625A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 車両用自動変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11020096A JPH09273625A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 車両用自動変速機の変速制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09273625A true JPH09273625A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=14529596
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11020096A Pending JPH09273625A (ja) | 1996-04-05 | 1996-04-05 | 車両用自動変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09273625A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010164095A (ja) * | 2009-01-13 | 2010-07-29 | Toyota Motor Corp | 車両用自動変速機の制御装置 |
| JP2012091561A (ja) * | 2010-10-25 | 2012-05-17 | Nissan Motor Co Ltd | ハイブリッド車両の制御装置 |
| CN114909466A (zh) * | 2021-02-07 | 2022-08-16 | 广汽埃安新能源汽车有限公司 | 一种车辆降挡控制方法、装置及存储介质 |
-
1996
- 1996-04-05 JP JP11020096A patent/JPH09273625A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010164095A (ja) * | 2009-01-13 | 2010-07-29 | Toyota Motor Corp | 車両用自動変速機の制御装置 |
| JP2012091561A (ja) * | 2010-10-25 | 2012-05-17 | Nissan Motor Co Ltd | ハイブリッド車両の制御装置 |
| CN114909466A (zh) * | 2021-02-07 | 2022-08-16 | 广汽埃安新能源汽车有限公司 | 一种车辆降挡控制方法、装置及存储介质 |
| CN114909466B (zh) * | 2021-02-07 | 2024-03-29 | 广汽埃安新能源汽车有限公司 | 一种车辆降挡控制方法、装置及存储介质 |
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