JPH09273638A - 流量調節弁 - Google Patents
流量調節弁Info
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- JPH09273638A JPH09273638A JP8250796A JP8250796A JPH09273638A JP H09273638 A JPH09273638 A JP H09273638A JP 8250796 A JP8250796 A JP 8250796A JP 8250796 A JP8250796 A JP 8250796A JP H09273638 A JPH09273638 A JP H09273638A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 弁内の流路中にスケールの堆積を防止し、優
れた流量調節機能を長期間に亙って維持することができ
る流量調節弁の提供が望まれている。 【解決手段】 弁箱127には、ケージ内空間115a
を有するケージ115が設けられている。ケージには4
つのオリフィス105が設けられている。オリフィス
は、流れ方向に流路断面積が変化しており、内面にスケ
ールが堆積しにくくなっている。ケージ内空間には、弁
体111が収容されており、弁体の下部には、スクレー
パ部121が形成されている。よって、ケージのオリフ
ィス出口付近にスケールが付着しても、そのスケール
は、弁体の上下動に伴ってスクレーパ部により掻き取ら
れる。また、ケージ内空間の中央付近には、流体が衝突
することでスケールが析出するが、そのまま流されるた
め、オリフィスより下流にスケールが付着するのが防止
できる。
れた流量調節機能を長期間に亙って維持することができ
る流量調節弁の提供が望まれている。 【解決手段】 弁箱127には、ケージ内空間115a
を有するケージ115が設けられている。ケージには4
つのオリフィス105が設けられている。オリフィス
は、流れ方向に流路断面積が変化しており、内面にスケ
ールが堆積しにくくなっている。ケージ内空間には、弁
体111が収容されており、弁体の下部には、スクレー
パ部121が形成されている。よって、ケージのオリフ
ィス出口付近にスケールが付着しても、そのスケール
は、弁体の上下動に伴ってスクレーパ部により掻き取ら
れる。また、ケージ内空間の中央付近には、流体が衝突
することでスケールが析出するが、そのまま流されるた
め、オリフィスより下流にスケールが付着するのが防止
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流量調節弁、特に
産業用ボイラの過熱器スプレイ系統やドレン水位調節系
などにおいてボイラ給水やドレンに含まれるFe,Si
成分等が析出・堆積して流量低下をきたすような流量調
節弁において、流路内のオリフィスにスケールが堆積す
ることを防止する技術に関するものである。
産業用ボイラの過熱器スプレイ系統やドレン水位調節系
などにおいてボイラ給水やドレンに含まれるFe,Si
成分等が析出・堆積して流量低下をきたすような流量調
節弁において、流路内のオリフィスにスケールが堆積す
ることを防止する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】産業用ボイラの給水路には、オリフィス
付き流量調節弁が使用されてきた。そこに設けられてい
たオリフィスとしては、流路面積が流れ方向に沿って不
変である円形の流路断面形状のオリフィス(以下、スト
レート型オリフィスと称する)が一般的である。このス
トレート型オリフィスは、ケージの円周上に数段にわた
って穿孔されている。また、比較的に口径の小さい流量
調節弁では、V字形の溝からなるV溝型オリフィスが設
けられている場合もあった。
付き流量調節弁が使用されてきた。そこに設けられてい
たオリフィスとしては、流路面積が流れ方向に沿って不
変である円形の流路断面形状のオリフィス(以下、スト
レート型オリフィスと称する)が一般的である。このス
トレート型オリフィスは、ケージの円周上に数段にわた
って穿孔されている。また、比較的に口径の小さい流量
調節弁では、V字形の溝からなるV溝型オリフィスが設
けられている場合もあった。
【0003】しかし、上記ストレート型オリフィスで
は、スプレイ水の温度が高温になると、特にオリフィス
の入口付近にスケールが付着し、使用一カ月程度でスプ
レイ流量が半減し、過熱器の温度調節が困難になってボ
イラの運転に支障をきたす恐れがあった。具体的な事例
を示すと、スケールの付着により、直径6mmのストレ
ート型オリフィスの場合には、直径約4〜5mmに減径
し、直径4mmのオリフィスの場合は、直径約1mmに
なり、直径2mmのオリフィスにいたっては、完全に塞
がってしまう恐れもあった。同様に、V溝型オリフィス
においても、使用一カ月程度でスケールの付着によって
流路面積の70〜80パーセント相当分が塞がり、本来
の流路面積の約10〜20パーセントの流路面積になっ
てしまうため、過熱器の温度調整が困難であった。
は、スプレイ水の温度が高温になると、特にオリフィス
の入口付近にスケールが付着し、使用一カ月程度でスプ
レイ流量が半減し、過熱器の温度調節が困難になってボ
イラの運転に支障をきたす恐れがあった。具体的な事例
を示すと、スケールの付着により、直径6mmのストレ
ート型オリフィスの場合には、直径約4〜5mmに減径
し、直径4mmのオリフィスの場合は、直径約1mmに
なり、直径2mmのオリフィスにいたっては、完全に塞
がってしまう恐れもあった。同様に、V溝型オリフィス
においても、使用一カ月程度でスケールの付着によって
流路面積の70〜80パーセント相当分が塞がり、本来
の流路面積の約10〜20パーセントの流路面積になっ
てしまうため、過熱器の温度調整が困難であった。
【0004】一般的に発電用ボイラの給水ヒータには、
鉄系の伝熱管が多く使用されるが、そうした場合に析出
するスケールの主成分は、マグネタイト(Fe3O4)
である。上述したように、流量調節弁のオリフィスのよ
うな高流速部分にスケールが付着する現象は、水中の微
細スケール粒子の電荷と金属表面の電荷との相互作用に
よるものであるとの報告もあるが、現状では、その析出
と堆積のメカニズム、影響因子等については不明な点が
多い。しかし、これまでの文献や実際のスケール付着状
況の調査から、スケールの付着は流れが乱れ、渦流が発
生している部位、すなわちオリフィスを構成している部
位の前後に集中していることより、渦流中が負圧になる
ため溶存物が析出するという物理的作用によるとも考え
られる。このことから、スケールの付着を避けたい部位
においてこの渦流又は縮流を発生させないことがスケー
ル付着の防止に有効ではないかと考えられる
鉄系の伝熱管が多く使用されるが、そうした場合に析出
するスケールの主成分は、マグネタイト(Fe3O4)
である。上述したように、流量調節弁のオリフィスのよ
うな高流速部分にスケールが付着する現象は、水中の微
細スケール粒子の電荷と金属表面の電荷との相互作用に
よるものであるとの報告もあるが、現状では、その析出
と堆積のメカニズム、影響因子等については不明な点が
多い。しかし、これまでの文献や実際のスケール付着状
況の調査から、スケールの付着は流れが乱れ、渦流が発
生している部位、すなわちオリフィスを構成している部
位の前後に集中していることより、渦流中が負圧になる
ため溶存物が析出するという物理的作用によるとも考え
られる。このことから、スケールの付着を避けたい部位
においてこの渦流又は縮流を発生させないことがスケー
ル付着の防止に有効ではないかと考えられる
【0005】そして、上述したようなスケール付着の問
題を解決しうると考えられるものとして、特開昭58−
170975号公報には、図9に要部が示されるよう
な、流路面積が流れ方向に沿って変化するオリフィス5
を備えた自浄可変オリフィス付きの流量制御弁7が開示
されている。流量制御弁7には、弁座9がねじ込み固定
され、その内側に弁体11が摺動可能に位置する。弁座
9の上方には、オリフィス5より送出する水を一時的に
受け入れる空所13が設けられたケージ15が配設され
ている。オリフィス5の流路面積が流れ方向に沿って一
定である部分17の流れ方向の寸法tは、オリフィス5
を画成する弁体の部分19の肉厚Tの30〜70パーセ
ントとなっている。したがって、前述したストレート型
オリフィスの場合に比べると、オリフィス内のスケール
付着量が減少する。しかし、このオリフィス5において
は、テーパの角度が60度を越えるためオリフィス5内
で剥離流が生じるとともに、流路面積が流れ方向に沿っ
て一定である部分17の寸法tが長いために、オリフィ
ス5内で縮流ができて渦流が生じ、依然としてオリフィ
ス内にスケール付着が起きることにはかわりがない。
題を解決しうると考えられるものとして、特開昭58−
170975号公報には、図9に要部が示されるよう
な、流路面積が流れ方向に沿って変化するオリフィス5
を備えた自浄可変オリフィス付きの流量制御弁7が開示
されている。流量制御弁7には、弁座9がねじ込み固定
され、その内側に弁体11が摺動可能に位置する。弁座
9の上方には、オリフィス5より送出する水を一時的に
受け入れる空所13が設けられたケージ15が配設され
ている。オリフィス5の流路面積が流れ方向に沿って一
定である部分17の流れ方向の寸法tは、オリフィス5
を画成する弁体の部分19の肉厚Tの30〜70パーセ
ントとなっている。したがって、前述したストレート型
オリフィスの場合に比べると、オリフィス内のスケール
付着量が減少する。しかし、このオリフィス5において
は、テーパの角度が60度を越えるためオリフィス5内
で剥離流が生じるとともに、流路面積が流れ方向に沿っ
て一定である部分17の寸法tが長いために、オリフィ
ス5内で縮流ができて渦流が生じ、依然としてオリフィ
ス内にスケール付着が起きることにはかわりがない。
【0006】そこで、このように付着してしまったスケ
ールを除去するための技術として、実公昭63−473
22号公報には、図10に要部が示されるような、スケ
ールを掻き取る機構を備えた可変調整弁が開示されてい
る。この可変調整弁の弁座9の上部には、内側に突出し
た突起部21が設けられている。突起部21の上面に
は、斜面21aが形成されている。弁座9は、図示しな
い駆動機構によって弁体11に沿って上下に摺動可能と
なっている。これによって、オリフィス5に付着したス
ケール23は、摺動する弁座9の突起部21によって加
えられる力で、オリフィス5から剥離され除去される。
ールを除去するための技術として、実公昭63−473
22号公報には、図10に要部が示されるような、スケ
ールを掻き取る機構を備えた可変調整弁が開示されてい
る。この可変調整弁の弁座9の上部には、内側に突出し
た突起部21が設けられている。突起部21の上面に
は、斜面21aが形成されている。弁座9は、図示しな
い駆動機構によって弁体11に沿って上下に摺動可能と
なっている。これによって、オリフィス5に付着したス
ケール23は、摺動する弁座9の突起部21によって加
えられる力で、オリフィス5から剥離され除去される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、特開
昭58−170975号公報の技術では、オリフィス内
面にスケールが付着することを完全に防止することは困
難であった。このため、実公昭63−47322号公報
の技術のようなスケール掻き取り機構が必要であった。
しかし、それによって今度は、前記スケール掻き取り機
構を駆動するための専用の駆動機構が新たに必要になる
ので、構造が複雑になり、それに伴いコスト増大や突起
部21の脱落等の損傷が発生し易くなるといった別の問
題が生じる恐れがある。
昭58−170975号公報の技術では、オリフィス内
面にスケールが付着することを完全に防止することは困
難であった。このため、実公昭63−47322号公報
の技術のようなスケール掻き取り機構が必要であった。
しかし、それによって今度は、前記スケール掻き取り機
構を駆動するための専用の駆動機構が新たに必要になる
ので、構造が複雑になり、それに伴いコスト増大や突起
部21の脱落等の損傷が発生し易くなるといった別の問
題が生じる恐れがある。
【0008】更に、突起部21が設けられた場合には、
オリフィスの幅を2〜3mm程度に小さくして流量の制
御性を高めることは構造的に無理となる。また、流量の
制御性を高めるために上部と下部で幅の違う段違いや縦
長の逆三角形のスリット形オリフィスとして流量調節弁
のレンジアビリティ(調節弁によって流量制御が可能な
最大流量と最小流量との比)を100程度に上げること
を求められることがあるが、前述したような構造では、
オリフィスの幅を一定にしてスケールを除去させる必要
があるため、レンジアビリティの大きな制御性の良い流
量調節弁の設計は実質的には不可能であった。
オリフィスの幅を2〜3mm程度に小さくして流量の制
御性を高めることは構造的に無理となる。また、流量の
制御性を高めるために上部と下部で幅の違う段違いや縦
長の逆三角形のスリット形オリフィスとして流量調節弁
のレンジアビリティ(調節弁によって流量制御が可能な
最大流量と最小流量との比)を100程度に上げること
を求められることがあるが、前述したような構造では、
オリフィスの幅を一定にしてスケールを除去させる必要
があるため、レンジアビリティの大きな制御性の良い流
量調節弁の設計は実質的には不可能であった。
【0009】また、特開昭58−170975号公報及
び実公昭63−47322号公報の技術では、流体が弁
体の下方から流れてくるため、弁体下部の円筒部に形成
されたオリフィスのテーパの加工は、円筒部の内側から
の加工となるため、精密な加工が難しく大幅なコストア
ップが予想され、製作性に劣ると判断される。
び実公昭63−47322号公報の技術では、流体が弁
体の下方から流れてくるため、弁体下部の円筒部に形成
されたオリフィスのテーパの加工は、円筒部の内側から
の加工となるため、精密な加工が難しく大幅なコストア
ップが予想され、製作性に劣ると判断される。
【0010】したがって、本発明の主要な目的は、オリ
フィス内面自体にスケールが堆積することを防止し、優
れた流量調節機能を長期間に亙って維持することができ
る流量調節弁を提供することである。また、本発明の付
随的な目的は、オリフィス内面へのスケールの付着を防
止すると共に、前述したような専用の駆動機構を設ける
ことなく、オリフィス外に付着したスケールを掻き取る
ことができる流量調節弁を提供することである。更に、
本発明の別の付随的な目的は、オリフィス内面及びオリ
フィスよりも下流の流路にスケールが付着するのを防止
することができる流量調節弁を提供することである。
フィス内面自体にスケールが堆積することを防止し、優
れた流量調節機能を長期間に亙って維持することができ
る流量調節弁を提供することである。また、本発明の付
随的な目的は、オリフィス内面へのスケールの付着を防
止すると共に、前述したような専用の駆動機構を設ける
ことなく、オリフィス外に付着したスケールを掻き取る
ことができる流量調節弁を提供することである。更に、
本発明の別の付随的な目的は、オリフィス内面及びオリ
フィスよりも下流の流路にスケールが付着するのを防止
することができる流量調節弁を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の流量調節弁は、弁体と、該弁体が摺動可能
な空間を入口側流路及び出口側流路間に画成する筒壁部
を有した弁箱とを備え、前記筒壁部には、前記入口側流
路及び出口側流路間を連通可能なオリフィスが形成さ
れ、該オリフィスは、流体の出口側の流路面積の方が入
口側の流路面積よりも小さくなるようにテーパ角度が2
0〜60度である流路面積変化部分と、該流路面積変化
部分の最小流路面積を有して前記オリフィス内のほぼ流
れ方向に所定長さ延びている流路面積一定部分とにより
画成されている。
め、本発明の流量調節弁は、弁体と、該弁体が摺動可能
な空間を入口側流路及び出口側流路間に画成する筒壁部
を有した弁箱とを備え、前記筒壁部には、前記入口側流
路及び出口側流路間を連通可能なオリフィスが形成さ
れ、該オリフィスは、流体の出口側の流路面積の方が入
口側の流路面積よりも小さくなるようにテーパ角度が2
0〜60度である流路面積変化部分と、該流路面積変化
部分の最小流路面積を有して前記オリフィス内のほぼ流
れ方向に所定長さ延びている流路面積一定部分とにより
画成されている。
【0012】また、前記オリフィスは、少なくとも2つ
設けられており、かつ、該オリフィスから流出した流体
を前記空間において衝突させるように形成されている。
さらに、前記弁体は、流量調節のために摺動した際に、
前記筒壁部のうち前記空間の画成面に付着したスケール
を掻き取ることが可能なスクレーパ部を有している。
設けられており、かつ、該オリフィスから流出した流体
を前記空間において衝突させるように形成されている。
さらに、前記弁体は、流量調節のために摺動した際に、
前記筒壁部のうち前記空間の画成面に付着したスケール
を掻き取ることが可能なスクレーパ部を有している。
【0013】上述した構造を有する流量調節弁におい
て、弁体が開くと、入口側流路にある流体は、筒壁部に
形成されたオリフィスに流入する。そして、流路面積変
化部分のテーパ角度が20〜60度であり、流路面積一
定部分が所定長さ延びていることから、前述した流体
は、オリフィス内においては剥離したり縮流となったり
することなく流れ、筒壁部により画成された空間へと流
出する。このように各オリフィスから流出した流体は前
記空間において衝突し、同空間においてスケールが析出
する。しかし、析出したスケールは、殆どが、流体と一
緒に出口側流路を通って流される。また、析出したスケ
ールの一部が、筒壁部のうち前記空間の画成面に付着し
ても、流量調節のために弁体が摺動した際には、同弁体
に設けられたスクレーパ部によって掻き取られる。した
がって、オリフィスよりも下流の流路画成部分に対して
もスケールの付着が防止される。
て、弁体が開くと、入口側流路にある流体は、筒壁部に
形成されたオリフィスに流入する。そして、流路面積変
化部分のテーパ角度が20〜60度であり、流路面積一
定部分が所定長さ延びていることから、前述した流体
は、オリフィス内においては剥離したり縮流となったり
することなく流れ、筒壁部により画成された空間へと流
出する。このように各オリフィスから流出した流体は前
記空間において衝突し、同空間においてスケールが析出
する。しかし、析出したスケールは、殆どが、流体と一
緒に出口側流路を通って流される。また、析出したスケ
ールの一部が、筒壁部のうち前記空間の画成面に付着し
ても、流量調節のために弁体が摺動した際には、同弁体
に設けられたスクレーパ部によって掻き取られる。した
がって、オリフィスよりも下流の流路画成部分に対して
もスケールの付着が防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態すなわ
ち実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する
が、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとす
る。図1は、本実施形態の流量調節弁107の主要部の
縦断面図である。流量調節弁107は、弁箱127と、
流路125を開閉するように弁箱127内に配設された
弁体111と、弁箱127の上部に接合される弁蓋12
9とからなる。
ち実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する
が、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとす
る。図1は、本実施形態の流量調節弁107の主要部の
縦断面図である。流量調節弁107は、弁箱127と、
流路125を開閉するように弁箱127内に配設された
弁体111と、弁箱127の上部に接合される弁蓋12
9とからなる。
【0015】弁箱127の内部には、流れ方向に向か
い、横方向から湾曲して縦方向に延びる前述の流路12
5が画成されている。流路125のうち、上述した横方
向に延びる部分を入口流路125aとし、縦方向に延び
る部分を出口流路125bとする。出口流路125bの
上部には、下半部よりも上半部のほうが外径が大きいほ
ぼ筒状の弁座109が配設されている。弁座109の内
面は、出口流路125bを画成する円筒面とほぼ面一に
なっている。弁座109と弁箱127との間には、ガス
ケットaが配設されている。更に、弁箱127におい
て、出口流路125bの上方には縦方向に延びるほぼ円
柱状の弁箱内空間127aが画成されており、弁箱内空
間127aは、その下部で入口流路125aと連通する
と共に、弁箱127の頂面に開口している。弁箱内空間
127aを画成する弁箱127の内面は、弁箱内空間1
27aがその上部より下部の方が広く画成されるように
段付きの形状を有している。弁箱内空間127aには、
その上部を画成している弁箱127の内面とほぼ同形状
の外形を有するケージ115が収容されている。ケージ
115は、その中心に穴すなわちケージ内空間115a
を有する円筒形の部材である。ケージ内空間115a
も、弁箱内空間127aのように、上部より下部のほう
が容積が大きくなっている。
い、横方向から湾曲して縦方向に延びる前述の流路12
5が画成されている。流路125のうち、上述した横方
向に延びる部分を入口流路125aとし、縦方向に延び
る部分を出口流路125bとする。出口流路125bの
上部には、下半部よりも上半部のほうが外径が大きいほ
ぼ筒状の弁座109が配設されている。弁座109の内
面は、出口流路125bを画成する円筒面とほぼ面一に
なっている。弁座109と弁箱127との間には、ガス
ケットaが配設されている。更に、弁箱127におい
て、出口流路125bの上方には縦方向に延びるほぼ円
柱状の弁箱内空間127aが画成されており、弁箱内空
間127aは、その下部で入口流路125aと連通する
と共に、弁箱127の頂面に開口している。弁箱内空間
127aを画成する弁箱127の内面は、弁箱内空間1
27aがその上部より下部の方が広く画成されるように
段付きの形状を有している。弁箱内空間127aには、
その上部を画成している弁箱127の内面とほぼ同形状
の外形を有するケージ115が収容されている。ケージ
115は、その中心に穴すなわちケージ内空間115a
を有する円筒形の部材である。ケージ内空間115a
も、弁箱内空間127aのように、上部より下部のほう
が容積が大きくなっている。
【0016】図2は、弁体が開弁位置にあるときのケー
ジ115、弁体111及びオリフィス105等の部分拡
大断面図である。図3は、図2のIII−III線にお
ける断面図である。図4の(a)は、図3に示されたオ
リフィス105の任意の1つの周辺を拡大した図であ
る。ケージ115の下部には、図1及び2に示されるよ
うに、オリフィス105が設けられている。オリフィス
105は、本実施形態では、図3に示されるように、ケ
ージ115の軸心を中心として放射状に4つ配設されて
いて(尚、本発明は、オリフィスの数が4つであること
を限定しているわけではない)、各オリフィス105が
隣接するオリフィス105と90゜ の角度をなしてい
る。オリフィス105は、図4の(a)に最も明瞭に示
されるように、出口側の流路面積の方が入口側の流路面
積よりも小さくなるようにケージ115の内面に画成さ
れた流路面積変化部分105aと、流路面積変化部分1
05aの最小の流路面積を有して前記オリフィス内のほ
ぼ流れ方向に直線的に所定長さ延びる流路面積一定部分
105bとからなる。流路面積一定部分105bは、オ
リフィス105の流れ方向の軸心とほぼ平行に延びるケ
ージ115の内面によって画成されている。
ジ115、弁体111及びオリフィス105等の部分拡
大断面図である。図3は、図2のIII−III線にお
ける断面図である。図4の(a)は、図3に示されたオ
リフィス105の任意の1つの周辺を拡大した図であ
る。ケージ115の下部には、図1及び2に示されるよ
うに、オリフィス105が設けられている。オリフィス
105は、本実施形態では、図3に示されるように、ケ
ージ115の軸心を中心として放射状に4つ配設されて
いて(尚、本発明は、オリフィスの数が4つであること
を限定しているわけではない)、各オリフィス105が
隣接するオリフィス105と90゜ の角度をなしてい
る。オリフィス105は、図4の(a)に最も明瞭に示
されるように、出口側の流路面積の方が入口側の流路面
積よりも小さくなるようにケージ115の内面に画成さ
れた流路面積変化部分105aと、流路面積変化部分1
05aの最小の流路面積を有して前記オリフィス内のほ
ぼ流れ方向に直線的に所定長さ延びる流路面積一定部分
105bとからなる。流路面積一定部分105bは、オ
リフィス105の流れ方向の軸心とほぼ平行に延びるケ
ージ115の内面によって画成されている。
【0017】ここで、本発明は、従来の技術のように、
単にオリフィスの流路断面積を流れ方向に変化させた
り、流路断面積が一定である部分を含んでいるわけでは
ない。すなわち、本発明は、図4の(a)に示されるよ
うに、流路面積変化部分105aのテーパの角度Yは、
オリフィスの入口近傍において流れの剥離が生じない角
度、具体的には20度〜60度の範囲内の角度(本実施
形態では一例として30度を採用)とし、また、前述し
た所定長さ、すなわち流路面積一定部分105bの軸心
方向の所定長さXは、0.6mmから1±0.1mm
(本実施形態では一例として約1mmを採用)とするこ
とによって初めて、オリフィス内面におけるスケール付
着の防止を可能としている。尚、テーパの角度Yが20
度〜60度のオリフィス105内にスケールが付着しな
いことは、本出願人による有限要素解析法(FEM)で
の流れ解析によって確認されている。同時に、テーパの
角度Yが20度未満である場合、及びテーパの角度Yが
60度を越える場合には、流れに渦が生じることがFE
Mにより確認されているため、スケールが付着する可能
性がある。また、上述のように、流路面積一定部分10
5bの軸心方向の所定長さXに関しては、0.6mm未
満であると強度不足が生じ、約1mmを越えるとオリフ
ィス内において剥離、渦等が生じることが確認された。
単にオリフィスの流路断面積を流れ方向に変化させた
り、流路断面積が一定である部分を含んでいるわけでは
ない。すなわち、本発明は、図4の(a)に示されるよ
うに、流路面積変化部分105aのテーパの角度Yは、
オリフィスの入口近傍において流れの剥離が生じない角
度、具体的には20度〜60度の範囲内の角度(本実施
形態では一例として30度を採用)とし、また、前述し
た所定長さ、すなわち流路面積一定部分105bの軸心
方向の所定長さXは、0.6mmから1±0.1mm
(本実施形態では一例として約1mmを採用)とするこ
とによって初めて、オリフィス内面におけるスケール付
着の防止を可能としている。尚、テーパの角度Yが20
度〜60度のオリフィス105内にスケールが付着しな
いことは、本出願人による有限要素解析法(FEM)で
の流れ解析によって確認されている。同時に、テーパの
角度Yが20度未満である場合、及びテーパの角度Yが
60度を越える場合には、流れに渦が生じることがFE
Mにより確認されているため、スケールが付着する可能
性がある。また、上述のように、流路面積一定部分10
5bの軸心方向の所定長さXに関しては、0.6mm未
満であると強度不足が生じ、約1mmを越えるとオリフ
ィス内において剥離、渦等が生じることが確認された。
【0018】さらに、オリフィス105は、図2に一部
点線を含んで示されるように、その上部と下部において
横方向の幅が異なっている形状として示されるように、
上下に関して横方向の幅が異なっている形状である。こ
のような形状にした理由については、例えば流路断面形
状が円形であるオリフィスでは、オリフィス内面全体に
均一にスケールが付着する傾向があり、言い換えるなら
ば、付着面積が増大する傾向にあるため、オリフィス内
のスケール付着を防止する効果が減少してしまう。した
がって、本実施形態のオリフィス105では、上述の形
状にすることでスケールの付着力を弱め、オリフィス内
のスケール付着を防止する効果をより一層高め、同時
に、レンジアビリティの向上を図っている。
点線を含んで示されるように、その上部と下部において
横方向の幅が異なっている形状として示されるように、
上下に関して横方向の幅が異なっている形状である。こ
のような形状にした理由については、例えば流路断面形
状が円形であるオリフィスでは、オリフィス内面全体に
均一にスケールが付着する傾向があり、言い換えるなら
ば、付着面積が増大する傾向にあるため、オリフィス内
のスケール付着を防止する効果が減少してしまう。した
がって、本実施形態のオリフィス105では、上述の形
状にすることでスケールの付着力を弱め、オリフィス内
のスケール付着を防止する効果をより一層高め、同時
に、レンジアビリティの向上を図っている。
【0019】尚、前記したFEMによる流れ解析の結果
によると、図4の(b)に示されるように、オリフィス
の長さの約90パーセントに相当する長さを半径Rとす
る曲面によって形成された“ベルマウス形”のオリフィ
スでも、流れに渦が生じにくいことが分かっており、同
様な効果が得られる。
によると、図4の(b)に示されるように、オリフィス
の長さの約90パーセントに相当する長さを半径Rとす
る曲面によって形成された“ベルマウス形”のオリフィ
スでも、流れに渦が生じにくいことが分かっており、同
様な効果が得られる。
【0020】図1及び図2に示されるように、ケージ内
空間115aには、弁体111が上下に摺動可能に収容
されている。弁体111の先端部には、ケージ115の
内壁に付着したスケールを掻き取るためのスクレーパ部
121が形成されている。スクレーパ部121の外径
は、弁体111の他の部分の外径よりも大きい。前述し
たように、ケージ内空間115aは、上半部よりも下半
部のほうが容積が大きくなっているが、スクレーパ部1
21の外径は、ケージ内空間115aの下半部を画成す
るケージ115の内径よりも僅かに小さく、かつ、ケー
ジ内空間115aの上半部を画成するケージ115の内
径よりは大きい。これによって、弁体111の上下方向
の摺動量は、スクレーパ部121がケージ内空間115
aの下半部で摺動できる範囲内に制限される。
空間115aには、弁体111が上下に摺動可能に収容
されている。弁体111の先端部には、ケージ115の
内壁に付着したスケールを掻き取るためのスクレーパ部
121が形成されている。スクレーパ部121の外径
は、弁体111の他の部分の外径よりも大きい。前述し
たように、ケージ内空間115aは、上半部よりも下半
部のほうが容積が大きくなっているが、スクレーパ部1
21の外径は、ケージ内空間115aの下半部を画成す
るケージ115の内径よりも僅かに小さく、かつ、ケー
ジ内空間115aの上半部を画成するケージ115の内
径よりは大きい。これによって、弁体111の上下方向
の摺動量は、スクレーパ部121がケージ内空間115
aの下半部で摺動できる範囲内に制限される。
【0021】更に、スクレーパ部121は、図2に示さ
れるように、微小な半径の丸み(図示せず)を有する上
スクレーパ部121a及び下スクレーパ部121bから
なる。上スクレーパ部121aは主に、弁体111が上
方に摺動するときに、下スクレーパ部121bは主に、
弁体111が下方に摺動するときに、前記内壁に付着し
たスケールを掻き取る。弁体111の上部の外周面に
は、ピストンリング131が設けられ、下部内には、下
向きに開口した凹所111aが形成されている。また、
弁体111には、一端が凹所111aに開口し、他端が
弁体111の上面に開口する通路すなわちバランスホー
ル111bが設けられており、このバランスホール11
1bによって、弁体111の上下に作用する圧力がバラ
ンスされ、実際の使用では、バランスホール111bに
よって、より小さなアクチュエータ(図示せず)で弁体
111を動かすことができるようになっている。弁体1
11の上部には、縦方向に延びる弁棒133が取り付け
られている。本実施形態では、弁体111と弁棒133
は、一体の部材として形成されているが、周知の連結手
段で接合される別体の部材であってもよい。
れるように、微小な半径の丸み(図示せず)を有する上
スクレーパ部121a及び下スクレーパ部121bから
なる。上スクレーパ部121aは主に、弁体111が上
方に摺動するときに、下スクレーパ部121bは主に、
弁体111が下方に摺動するときに、前記内壁に付着し
たスケールを掻き取る。弁体111の上部の外周面に
は、ピストンリング131が設けられ、下部内には、下
向きに開口した凹所111aが形成されている。また、
弁体111には、一端が凹所111aに開口し、他端が
弁体111の上面に開口する通路すなわちバランスホー
ル111bが設けられており、このバランスホール11
1bによって、弁体111の上下に作用する圧力がバラ
ンスされ、実際の使用では、バランスホール111bに
よって、より小さなアクチュエータ(図示せず)で弁体
111を動かすことができるようになっている。弁体1
11の上部には、縦方向に延びる弁棒133が取り付け
られている。本実施形態では、弁体111と弁棒133
は、一体の部材として形成されているが、周知の連結手
段で接合される別体の部材であってもよい。
【0022】図1に戻り、弁箱127の上方には、適当
なガスケットbを介して弁蓋129が配設されている。
弁蓋129は、ジョイントボルト135によって弁箱1
27に結合される。弁蓋129の中央には、前述した弁
棒133が貫いて延びる穴129aが穿設されている。
穴129aは、弁蓋129の頂面から底面に亙って延び
ている。穴129aの上部には、弁棒133と穴129
aとの間に位置するパッキンワッシャ139及びパッキ
ン141が設けられている。更にパッキン141の上方
には、グランドボルト143によって弁蓋129に取り
付けられるグランドブッシュ145がある。ケージ内空
間115aと弁蓋129との間には、ブッシュ137が
配設されている。更に、弁蓋129の上部の外周囲に
は、ヨーク147が嵌合している。ヨーク147は、ロ
ックナット149によって弁蓋129に固定されてい
る。
なガスケットbを介して弁蓋129が配設されている。
弁蓋129は、ジョイントボルト135によって弁箱1
27に結合される。弁蓋129の中央には、前述した弁
棒133が貫いて延びる穴129aが穿設されている。
穴129aは、弁蓋129の頂面から底面に亙って延び
ている。穴129aの上部には、弁棒133と穴129
aとの間に位置するパッキンワッシャ139及びパッキ
ン141が設けられている。更にパッキン141の上方
には、グランドボルト143によって弁蓋129に取り
付けられるグランドブッシュ145がある。ケージ内空
間115aと弁蓋129との間には、ブッシュ137が
配設されている。更に、弁蓋129の上部の外周囲に
は、ヨーク147が嵌合している。ヨーク147は、ロ
ックナット149によって弁蓋129に固定されてい
る。
【0023】次に、上述した構造を有する本実施形態の
流量調節弁107の動作について説明する。流量調節弁
107は、図1に示されるように、弁体111が弁座1
09に着座した全閉状態では、入口流路125a側にあ
る流体が出口流路125b側に流れないようになってい
る。開弁動作が始まると、弁体111が弁座109から
離間し、入口流路125aにある流体は、弁箱内空間1
27aの下部、オリフィス105、ケージ内空間115
a、そして弁座109を通って出口流路125b側に流
れる。この動作に関して図2、図3及び図4の(a)を
もとに更に詳細に説明する。
流量調節弁107の動作について説明する。流量調節弁
107は、図1に示されるように、弁体111が弁座1
09に着座した全閉状態では、入口流路125a側にあ
る流体が出口流路125b側に流れないようになってい
る。開弁動作が始まると、弁体111が弁座109から
離間し、入口流路125aにある流体は、弁箱内空間1
27aの下部、オリフィス105、ケージ内空間115
a、そして弁座109を通って出口流路125b側に流
れる。この動作に関して図2、図3及び図4の(a)を
もとに更に詳細に説明する。
【0024】上述のようにケージ内空間115aと出口
流路125bとの間を遮断していた弁体111が上方に
摺動すると、入口流路125a側の流体は、弁箱内空間
127aの下部を通ってケージ115の周囲に行き渡
り、図3に示されるように、入口流路125aの正面の
オリフィス105からだけでなく、他のオリフィス10
5を通っても、ケージ内空間115aに流入する。
流路125bとの間を遮断していた弁体111が上方に
摺動すると、入口流路125a側の流体は、弁箱内空間
127aの下部を通ってケージ115の周囲に行き渡
り、図3に示されるように、入口流路125aの正面の
オリフィス105からだけでなく、他のオリフィス10
5を通っても、ケージ内空間115aに流入する。
【0025】本出願人の知見によると、スケールの付着
は、渦の発生等で流れが乱れたり、剥離したりする部分
で多く見られるが、本実施形態においては、オリフィス
105を通る流体の流れは、流路面積変化部分105a
及び流路面積一定部分105bが上述した形状になって
いるため、従来のようにオリフィス内において剥離して
縮流となったり逆流による渦を生じさせたりすることな
く、ケージ内空間115aの中央部に達する。したがっ
て、オリフィス105の内面にはスケールが付着しな
い。
は、渦の発生等で流れが乱れたり、剥離したりする部分
で多く見られるが、本実施形態においては、オリフィス
105を通る流体の流れは、流路面積変化部分105a
及び流路面積一定部分105bが上述した形状になって
いるため、従来のようにオリフィス内において剥離して
縮流となったり逆流による渦を生じさせたりすることな
く、ケージ内空間115aの中央部に達する。したがっ
て、オリフィス105の内面にはスケールが付着しな
い。
【0026】一方、流路面積一定部分105bの通過直
後には渦が生じることがあり、ケージ内空間115aを
画成するケージ115の内面のうち流路面積一定部分1
05bの出口近傍には、スケールが付着することがあり
うる。更に、ケージ内空間115aの中央付近でも、4
つのオリフィス105から流入した4方向の流れが衝突
して渦を生じ、スケールが析出することがある。しか
し、前述の中央付近で析出したスケールについては、そ
のまま出口流路125bを通って流量調節弁107の外
部へ流される。
後には渦が生じることがあり、ケージ内空間115aを
画成するケージ115の内面のうち流路面積一定部分1
05bの出口近傍には、スケールが付着することがあり
うる。更に、ケージ内空間115aの中央付近でも、4
つのオリフィス105から流入した4方向の流れが衝突
して渦を生じ、スケールが析出することがある。しか
し、前述の中央付近で析出したスケールについては、そ
のまま出口流路125bを通って流量調節弁107の外
部へ流される。
【0027】閉弁動作が始まると、弁体111は、弁座
109と係合するように下方に向けて摺動する。その
際、上述したようにケージ115の内面のうち流路面積
一定部分105bの出口近傍にはスケールが付着してい
ることがありうるが、付着したスケールは、弁体111
の摺動に伴うスクレーパ部121の下スクレーパ部12
1bによって掻き取られ、ケージ115の内面から剥が
される。また、付着したスケールは、開弁動作の際に
も、弁体111の上方に向かう摺動に伴い、スクレーパ
部121の上スクレーパ部121aによって掻き取られ
る。上述のように、流量調節弁107の弁体111は、
流量を正確に調整するため上下方向に摺動され、それに
伴ってスケールが上スクレーパ部121a又は下スクレ
ーパ部121bの何れかによって掻き取られ、オリフィ
ス105よりも下流の流路画成部分に対してもスケール
の付着が防止されている。以上により、本実施形態で
は、オリフィス105の内面、ケージ115の内面及び
オリフィス105よりも下流の流路画成部分においてス
ケールの付着が防止されるので、スケール付着による流
量低下がほとんど無くなり、流量調節弁の長期間の連続
運転が可能となり、当該流量調節弁が備えられるプラン
トの効率的運用に寄与する。
109と係合するように下方に向けて摺動する。その
際、上述したようにケージ115の内面のうち流路面積
一定部分105bの出口近傍にはスケールが付着してい
ることがありうるが、付着したスケールは、弁体111
の摺動に伴うスクレーパ部121の下スクレーパ部12
1bによって掻き取られ、ケージ115の内面から剥が
される。また、付着したスケールは、開弁動作の際に
も、弁体111の上方に向かう摺動に伴い、スクレーパ
部121の上スクレーパ部121aによって掻き取られ
る。上述のように、流量調節弁107の弁体111は、
流量を正確に調整するため上下方向に摺動され、それに
伴ってスケールが上スクレーパ部121a又は下スクレ
ーパ部121bの何れかによって掻き取られ、オリフィ
ス105よりも下流の流路画成部分に対してもスケール
の付着が防止されている。以上により、本実施形態で
は、オリフィス105の内面、ケージ115の内面及び
オリフィス105よりも下流の流路画成部分においてス
ケールの付着が防止されるので、スケール付着による流
量低下がほとんど無くなり、流量調節弁の長期間の連続
運転が可能となり、当該流量調節弁が備えられるプラン
トの効率的運用に寄与する。
【0028】次に、本実施形態のオリフィスを過熱器1
次,2次スプレイ弁のうちの2次スプレイ弁に実施した
場合における、スプレイ流量の経時変化を図5に示す。
図5の縦軸は、スプレイ弁の1時間当たりのスプレイ量
[トン]を示し、横軸は、運転開始を0日とした同スプ
レイ弁の使用経過日数[日]を示す。また、図中の一点
鎖線Aは、従来のストレート型オリフィスを備えた過熱
器1次スプレイ弁についてであり、実線Bは、本実施形
態のオリフィス(テーパの角度が30度である)を備え
た過熱器2次スプレイ弁についてのグラフである。一点
鎖線A及び実線Bは、同一の弁開度における流量変化の
測定結果である。図5に示される結果によれば、運転開
始から51日経過時の従来のオリフィスを備えた過熱器
1次スプレイ弁(一点鎖線A)の流量は、運転開始当初
の流量よりも約75パーセントも減少しているのに対し
て、運転開始から51日経過時の本実施形態のオリフィ
スを備えた過熱器2次スプレイ弁(実線B)の流量は、
運転開始当初の流量よりも約10パーセント減少してい
るに過ぎない。しかも、この計測結果には、スプレイ弁
を通過した流体を散布するスプレイノズルにおけるスケ
ール付着の影響も含まれているため、本実施形態のオリ
フィスを備えた過熱器2次スプレイ弁(実線B)だけで
の実際の流量低下分は、10パーセントより更に少ない
と言える。以上のように、本実施形態のオリフィスで
は、従来は運転開始から20日足らずで分解してスケー
ルを除去しなければならなかったのに比べて、運転開始
から2カ月経過しても、分解してスケールを除去しなけ
ればならない程の流量不足が生じることがない。
次,2次スプレイ弁のうちの2次スプレイ弁に実施した
場合における、スプレイ流量の経時変化を図5に示す。
図5の縦軸は、スプレイ弁の1時間当たりのスプレイ量
[トン]を示し、横軸は、運転開始を0日とした同スプ
レイ弁の使用経過日数[日]を示す。また、図中の一点
鎖線Aは、従来のストレート型オリフィスを備えた過熱
器1次スプレイ弁についてであり、実線Bは、本実施形
態のオリフィス(テーパの角度が30度である)を備え
た過熱器2次スプレイ弁についてのグラフである。一点
鎖線A及び実線Bは、同一の弁開度における流量変化の
測定結果である。図5に示される結果によれば、運転開
始から51日経過時の従来のオリフィスを備えた過熱器
1次スプレイ弁(一点鎖線A)の流量は、運転開始当初
の流量よりも約75パーセントも減少しているのに対し
て、運転開始から51日経過時の本実施形態のオリフィ
スを備えた過熱器2次スプレイ弁(実線B)の流量は、
運転開始当初の流量よりも約10パーセント減少してい
るに過ぎない。しかも、この計測結果には、スプレイ弁
を通過した流体を散布するスプレイノズルにおけるスケ
ール付着の影響も含まれているため、本実施形態のオリ
フィスを備えた過熱器2次スプレイ弁(実線B)だけで
の実際の流量低下分は、10パーセントより更に少ない
と言える。以上のように、本実施形態のオリフィスで
は、従来は運転開始から20日足らずで分解してスケー
ルを除去しなければならなかったのに比べて、運転開始
から2カ月経過しても、分解してスケールを除去しなけ
ればならない程の流量不足が生じることがない。
【0029】次に、本発明の改変実施形態について説明
する。図6は、上記流量調節弁107よりも小口径の流
量調節弁207の断面図である。図7の(a)は、ケー
ジ付弁座209、弁体211及びオリフィス205等の
部分拡大断面図であり、図7の(b)は、図7の(a)
に示されたオリフィス205を含むスカート部分257
のVII−VII線における断面図である。尚、流量調
節弁107と同様な部分についての説明は省略する。
する。図6は、上記流量調節弁107よりも小口径の流
量調節弁207の断面図である。図7の(a)は、ケー
ジ付弁座209、弁体211及びオリフィス205等の
部分拡大断面図であり、図7の(b)は、図7の(a)
に示されたオリフィス205を含むスカート部分257
のVII−VII線における断面図である。尚、流量調
節弁107と同様な部分についての説明は省略する。
【0030】図6に示されるように、空間227aの中
には、下部よりも上部のほうが外形が大きいケージ付弁
座209が配設されている。ケージ付弁座209は、前
記弁座109に相当する弁座部分と、前記ケージ115
に相当するケージ部分215とからなる。ケージ部分2
15の上端は、弁箱227の頂面における空間227a
の開口付近まで延びている。ケージ付弁座209の内面
は、出口流路225bを画成する面とほぼ面一となって
いる。ケージ部分215は円筒状の部分であって、その
内側にケージ内空間215aが形成される。ケージ部分
215には、一端が空間227aに開口し他端がケージ
内空間215aに開口する円形断面形状の少なくとも1
つの通路251が設けられている。
には、下部よりも上部のほうが外形が大きいケージ付弁
座209が配設されている。ケージ付弁座209は、前
記弁座109に相当する弁座部分と、前記ケージ115
に相当するケージ部分215とからなる。ケージ部分2
15の上端は、弁箱227の頂面における空間227a
の開口付近まで延びている。ケージ付弁座209の内面
は、出口流路225bを画成する面とほぼ面一となって
いる。ケージ部分215は円筒状の部分であって、その
内側にケージ内空間215aが形成される。ケージ部分
215には、一端が空間227aに開口し他端がケージ
内空間215aに開口する円形断面形状の少なくとも1
つの通路251が設けられている。
【0031】ケージ内空間215a内には、弁体211
が配設されている。弁体211は、図7に示されるよう
に、円柱状の本体部分253、弁座部分255及びスカ
ート部分257からなる。円柱状の本体部分253は、
弁体211の上方部位に位置し、その上面に弁棒133
が接続されている。弁座部分255は、弁体211のほ
ぼ中央に位置しており、ケージ付弁座209の弁座面と
係合する截頭円錐状の弁座面を有する。スカート部分2
57は、弁座部分255の下方に位置し、下向きに開口
した筒状の部分である。スカート部分257の筒壁に
は、従来は前述したV字形の溝が設けられていたが、本
改変実施形態では、4つのオリフィス205が、オリフ
ィス105と同様に円周方向に等間隔で離間して貫通形
成されている。このオリフィス205は、図7に示され
るように、全体が縦方向に延びており、上部の幅が下部
の幅よりも狭くなっている(この実施形態では、上部の
幅は2mm、下部の幅は4mmである)。また、オリフ
ィス205は、図7の(b)に示されるように、オリフ
ィス出口側の流路面積の方がオリフィス入口側の流路面
積よりも小さくなるような流路面積変化部分205a
と、流路面積変化部分205aの最小の流路面積を有し
て前記オリフィス内のほぼ流れ方向に直線的に所定長さ
延びる流路面積一定部分205bとからなる。流路面積
一定部分205bは、オリフィス205の長手方向軸心
とほぼ平行に延びるスカート部分257の内面で終端し
ている。ここで、流路面積変化部分205aのテーパの
角度Yは30度、流路面積一定部分205bのオリフィ
ス軸心方向の所定長さXは0.6mmとする。尚、図7
の(b)に示される流路面積一定部分205bの所定長
さXは、実際よりも大きく示されている。
が配設されている。弁体211は、図7に示されるよう
に、円柱状の本体部分253、弁座部分255及びスカ
ート部分257からなる。円柱状の本体部分253は、
弁体211の上方部位に位置し、その上面に弁棒133
が接続されている。弁座部分255は、弁体211のほ
ぼ中央に位置しており、ケージ付弁座209の弁座面と
係合する截頭円錐状の弁座面を有する。スカート部分2
57は、弁座部分255の下方に位置し、下向きに開口
した筒状の部分である。スカート部分257の筒壁に
は、従来は前述したV字形の溝が設けられていたが、本
改変実施形態では、4つのオリフィス205が、オリフ
ィス105と同様に円周方向に等間隔で離間して貫通形
成されている。このオリフィス205は、図7に示され
るように、全体が縦方向に延びており、上部の幅が下部
の幅よりも狭くなっている(この実施形態では、上部の
幅は2mm、下部の幅は4mmである)。また、オリフ
ィス205は、図7の(b)に示されるように、オリフ
ィス出口側の流路面積の方がオリフィス入口側の流路面
積よりも小さくなるような流路面積変化部分205a
と、流路面積変化部分205aの最小の流路面積を有し
て前記オリフィス内のほぼ流れ方向に直線的に所定長さ
延びる流路面積一定部分205bとからなる。流路面積
一定部分205bは、オリフィス205の長手方向軸心
とほぼ平行に延びるスカート部分257の内面で終端し
ている。ここで、流路面積変化部分205aのテーパの
角度Yは30度、流路面積一定部分205bのオリフィ
ス軸心方向の所定長さXは0.6mmとする。尚、図7
の(b)に示される流路面積一定部分205bの所定長
さXは、実際よりも大きく示されている。
【0032】上述した流量調節弁207において、各オ
リフィス205を通過した流体は、スカート部分257
の内部で互いに衝突して渦が発生し、そこで析出したス
ケールは、前述したオリフィス105の場合と同様に、
そのまま出口流路225bを通って流量調節弁207の
外部へ流される。したがって、流量調節弁207におい
ても、オリフィス内のスケール付着を防止すると同時
に、レンジアビリティの向上が図られている。また、オ
リフィス205よりも下流の流路画成部分に対してスケ
ールの付着防止が図られている。以上により、本改変実
施形態では、オリフィス105の内面及びオリフィス1
05よりも下流の流路画成部分においてスケールの付着
が防止されるので、スケール付着による流量低下がほと
んど無くなり、流量調節弁の長期間の連続運転が可能と
なり、当該流量調節弁が備えられるプラントの効率的運
用に寄与する。
リフィス205を通過した流体は、スカート部分257
の内部で互いに衝突して渦が発生し、そこで析出したス
ケールは、前述したオリフィス105の場合と同様に、
そのまま出口流路225bを通って流量調節弁207の
外部へ流される。したがって、流量調節弁207におい
ても、オリフィス内のスケール付着を防止すると同時
に、レンジアビリティの向上が図られている。また、オ
リフィス205よりも下流の流路画成部分に対してスケ
ールの付着防止が図られている。以上により、本改変実
施形態では、オリフィス105の内面及びオリフィス1
05よりも下流の流路画成部分においてスケールの付着
が防止されるので、スケール付着による流量低下がほと
んど無くなり、流量調節弁の長期間の連続運転が可能と
なり、当該流量調節弁が備えられるプラントの効率的運
用に寄与する。
【0033】次に、本発明の別の改変実施形態について
説明する。図8の(a)には、本改変実施形態の流量調
節弁におけるケージ、弁体及びオリフィス等の部分拡大
断面図であり、図8の(b)は、実質的に、図8の
(a)のIX−IX線における断面図である(尚、図8
の(a)は、紙面に向かって左側のオリフィスが図8の
(b)におけるH方向からの断面に相当し、紙面に向か
って右側のオリフィスが図8の(b)におけるI方向か
らの断面に相当する)。図8の(c)及び(d)は、矢
印F及びG方向から見たオリフィス305及びオリフィ
ス105を示す図である。ここで、本流量調節弁は、オ
リフィス105に加えてオリフィス305も有すること
を除いては、図1及び図2等に示される流量調節弁10
7と同様である。本改変実施形態では、設けられている
オリフィスの数は、オリフィス105が6つ、オリフィ
ス305が2つの、合計8つである。図8の(d)に示
されるオリフィス105は、上述した図1及び図2等に
示されるオリフィス105と同じである。図8の(a)
及び(c)に示されるオリフィス305は、縦方向に延
びる幅の小さいスリット部305cを下部に有してお
り、それにほぼ相当する分だけオリフィス105よりも
縦方向の寸法が長い。このようにスリット部305cを
設けた利点は、図8の(a)から分かるように、スリッ
ト部305cの分だけオリフィス305の底部がオリフ
ィス105の底部よりも下方に位置するので、弁体11
1が全閉位置から開弁方向すなわち上方に動いた際に、
オリフィス105が弁体111で塞がれていてもスリッ
ト部305cを通っては流体が流れる状態が生じること
とななり、少量の流量まで好適に調節可能となる。した
がって、調節可能な流量の幅が広がり、すなわち前述し
たレンジアビリティを大きくすることができる。尚、図
8の(a)に示されたオリフィス305の底部を画定す
るケージ115の面115cは、オリフィス105の底
部を画定する面115bとは異なり上下方向にテーパが
つけられていないが、本改変実施形態は、そのようにテ
ーパがつけられていない態様を限定するわけではなく、
面115cは面115bと同様にテーパがつけられてい
てもよい。
説明する。図8の(a)には、本改変実施形態の流量調
節弁におけるケージ、弁体及びオリフィス等の部分拡大
断面図であり、図8の(b)は、実質的に、図8の
(a)のIX−IX線における断面図である(尚、図8
の(a)は、紙面に向かって左側のオリフィスが図8の
(b)におけるH方向からの断面に相当し、紙面に向か
って右側のオリフィスが図8の(b)におけるI方向か
らの断面に相当する)。図8の(c)及び(d)は、矢
印F及びG方向から見たオリフィス305及びオリフィ
ス105を示す図である。ここで、本流量調節弁は、オ
リフィス105に加えてオリフィス305も有すること
を除いては、図1及び図2等に示される流量調節弁10
7と同様である。本改変実施形態では、設けられている
オリフィスの数は、オリフィス105が6つ、オリフィ
ス305が2つの、合計8つである。図8の(d)に示
されるオリフィス105は、上述した図1及び図2等に
示されるオリフィス105と同じである。図8の(a)
及び(c)に示されるオリフィス305は、縦方向に延
びる幅の小さいスリット部305cを下部に有してお
り、それにほぼ相当する分だけオリフィス105よりも
縦方向の寸法が長い。このようにスリット部305cを
設けた利点は、図8の(a)から分かるように、スリッ
ト部305cの分だけオリフィス305の底部がオリフ
ィス105の底部よりも下方に位置するので、弁体11
1が全閉位置から開弁方向すなわち上方に動いた際に、
オリフィス105が弁体111で塞がれていてもスリッ
ト部305cを通っては流体が流れる状態が生じること
とななり、少量の流量まで好適に調節可能となる。した
がって、調節可能な流量の幅が広がり、すなわち前述し
たレンジアビリティを大きくすることができる。尚、図
8の(a)に示されたオリフィス305の底部を画定す
るケージ115の面115cは、オリフィス105の底
部を画定する面115bとは異なり上下方向にテーパが
つけられていないが、本改変実施形態は、そのようにテ
ーパがつけられていない態様を限定するわけではなく、
面115cは面115bと同様にテーパがつけられてい
てもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
本発明の流量調節弁によれば、弁箱の筒壁部に形成され
たオリフィスは、流体の出口側の流路面積の方が入口側
の流路面積よりも小さくなるようにテーパ角度が20〜
60度である流路面積変化部分と、該流路面積変化部分
の最小流路面積を有して前記オリフィス内のほぼ流れ方
向に所定長さ延びている流路面積一定部分とにより画成
されているので、オリフィス内面にスケールが付着する
のを防止でき、オリフィスに関する流量低下をほぼ無く
すことができる。
本発明の流量調節弁によれば、弁箱の筒壁部に形成され
たオリフィスは、流体の出口側の流路面積の方が入口側
の流路面積よりも小さくなるようにテーパ角度が20〜
60度である流路面積変化部分と、該流路面積変化部分
の最小流路面積を有して前記オリフィス内のほぼ流れ方
向に所定長さ延びている流路面積一定部分とにより画成
されているので、オリフィス内面にスケールが付着する
のを防止でき、オリフィスに関する流量低下をほぼ無く
すことができる。
【0035】請求項2に記載の流量調節弁によれば、前
記オリフィスは、少なくとも2つ設けられており、か
つ、該オリフィスから流出した流体を前記空間において
衝突させるように形成されているので、衝突によってス
ケールを析出させておきそのスケールを出口流路を通っ
て排出させることで、オリフィスよりも下流の流路にス
ケールが付着するのを防止することができ、流量調節弁
の保守性を向上させることができる。
記オリフィスは、少なくとも2つ設けられており、か
つ、該オリフィスから流出した流体を前記空間において
衝突させるように形成されているので、衝突によってス
ケールを析出させておきそのスケールを出口流路を通っ
て排出させることで、オリフィスよりも下流の流路にス
ケールが付着するのを防止することができ、流量調節弁
の保守性を向上させることができる。
【0036】請求項3に記載の流量調節弁によれば、前
記弁体は、流量調節のために摺動した際に、前記筒壁部
のうち前記空間の画成面に付着したスケールを掻き取る
ことが可能なスクレーパ部を有しているので、専用の駆
動機構を設けることなく、流量調節弁において弁体が行
う通常の動作によってケージ内面に付着したスケールを
掻き取ることが可能となる。
記弁体は、流量調節のために摺動した際に、前記筒壁部
のうち前記空間の画成面に付着したスケールを掻き取る
ことが可能なスクレーパ部を有しているので、専用の駆
動機構を設けることなく、流量調節弁において弁体が行
う通常の動作によってケージ内面に付着したスケールを
掻き取ることが可能となる。
【0037】具体的な結果を示すと、事業用プラント
(15万KW級)において、過熱器1次弁,2次弁(子
弁付き)とも本発明の流量調節弁を用いたところ、19
95年4月から1996年3月までの1年間にプラント
の運転を停止させざる得ない状況は発生せず、連続運転
を行うことができた。また、分解・点検の結果、ほとん
どスケールの付着は認められなかった。
(15万KW級)において、過熱器1次弁,2次弁(子
弁付き)とも本発明の流量調節弁を用いたところ、19
95年4月から1996年3月までの1年間にプラント
の運転を停止させざる得ない状況は発生せず、連続運転
を行うことができた。また、分解・点検の結果、ほとん
どスケールの付着は認められなかった。
【図1】 本発明の実施形態に係る流量調節弁の要部の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】 図1における流量調節弁のケージ、弁体及び
オリフィス等周辺の部分拡大断面図である。
オリフィス等周辺の部分拡大断面図である。
【図3】 図2のIII−III線における断面図であ
る。
る。
【図4】 (a)は、図3に示されたオリフィスの周辺
を拡大した図であり、(b)は、“ベルマウス形”のオ
リフィスに関する(a)と同態様の図である。
を拡大した図であり、(b)は、“ベルマウス形”のオ
リフィスに関する(a)と同態様の図である。
【図5】 従来のストレート型オリフィスを備えたスプ
レイ弁と、本実施形態のオリフィスを備えたスプレイ弁
との、使用経過日数に関する流量変化を示す図である。
レイ弁と、本実施形態のオリフィスを備えたスプレイ弁
との、使用経過日数に関する流量変化を示す図である。
【図6】 本発明の改変実施形態に係る流量調節弁の要
部の縦断面図である。
部の縦断面図である。
【図7】 図6におけるケージ付弁座、弁体及びオリフ
ィス等周辺の部分拡大断面図である。
ィス等周辺の部分拡大断面図である。
【図8】 (a)は、別の改変実施形態の流量調節弁に
おけるケージ付弁座、弁体及びオリフィス等周辺の部分
拡大断面図であり、(b)は、(a)のIX−IX線に
おける断面図であり、(c)及び(d)は、(b)の矢
印F方向から見たオリフィスを示す図である。
おけるケージ付弁座、弁体及びオリフィス等周辺の部分
拡大断面図であり、(b)は、(a)のIX−IX線に
おける断面図であり、(c)及び(d)は、(b)の矢
印F方向から見たオリフィスを示す図である。
【図9】 従来の流量調節弁の要部の部分拡大断面図で
ある。
ある。
【図10】 スケールを掻き取る機構を備えた従来の流
量調節弁の要部の部分拡大断面図である。
量調節弁の要部の部分拡大断面図である。
105,205…オリフィス、105a,205a…流
路面積変化部分、105b,205b…流路面積一定部
分、107,207…流量調節弁、209…ケージ付弁
座(筒壁部)、111,211…弁体、115,215
…ケージ(筒壁部)、115a,215a…ケージ内空
間(空間)、121…スクレーパ部、125a,225
a…入口流路、125b,225b…出口流路、12
7,227…弁箱。
路面積変化部分、105b,205b…流路面積一定部
分、107,207…流量調節弁、209…ケージ付弁
座(筒壁部)、111,211…弁体、115,215
…ケージ(筒壁部)、115a,215a…ケージ内空
間(空間)、121…スクレーパ部、125a,225
a…入口流路、125b,225b…出口流路、12
7,227…弁箱。
Claims (3)
- 【請求項1】 弁体と、該弁体が摺動可能な空間を入口
側流路及び出口側流路間に画成する筒壁部を有した弁箱
とを備え、前記筒壁部には、前記入口側流路及び出口側
流路間を連通可能なオリフィスが形成され、該オリフィ
スは、流体の出口側の流路面積の方が入口側の流路面積
よりも小さくなるようにテーパ角度が20〜60度であ
る流路面積変化部分と、該流路面積変化部分の最小流路
面積を有して前記オリフィス内のほぼ流れ方向に所定長
さ延びている流路面積一定部分とにより画成されてい
る、流量調節弁。 - 【請求項2】 前記オリフィスは、少なくとも2つ設け
られており、かつ、該オリフィスから流出した流体を前
記空間において衝突させるように形成されている、請求
項1に記載の流量調節弁。 - 【請求項3】 前記弁体は、流量調節のために摺動した
際に、前記筒壁部のうち前記空間の画成面に付着したス
ケールを掻き取ることが可能なスクレーパ部を有してい
る、請求項1又は2に記載の流量調節弁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8250796A JPH09273638A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 流量調節弁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8250796A JPH09273638A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 流量調節弁 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09273638A true JPH09273638A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=13776431
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8250796A Pending JPH09273638A (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-04 | 流量調節弁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09273638A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115782145A (zh) * | 2022-11-09 | 2023-03-14 | 江苏盈泰新材料科技有限公司 | 一种高分子薄膜生产用拉伸机 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6039911A (ja) * | 1983-08-12 | 1985-03-02 | Toyo Commun Equip Co Ltd | 双音叉型圧電屈曲振動子の電極構造 |
| JPS6347322U (ja) * | 1986-09-17 | 1988-03-31 |
-
1996
- 1996-04-04 JP JP8250796A patent/JPH09273638A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6039911A (ja) * | 1983-08-12 | 1985-03-02 | Toyo Commun Equip Co Ltd | 双音叉型圧電屈曲振動子の電極構造 |
| JPS6347322U (ja) * | 1986-09-17 | 1988-03-31 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115782145A (zh) * | 2022-11-09 | 2023-03-14 | 江苏盈泰新材料科技有限公司 | 一种高分子薄膜生产用拉伸机 |
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