JPH0927448A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH0927448A
JPH0927448A JP7198184A JP19818495A JPH0927448A JP H0927448 A JPH0927448 A JP H0927448A JP 7198184 A JP7198184 A JP 7198184A JP 19818495 A JP19818495 A JP 19818495A JP H0927448 A JPH0927448 A JP H0927448A
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォーカス制御の整定時間を短縮することが
できると共に、感光基板の周縁部を露光する際に感光基
板の走査方向が外側から内側への方向である場合の感光
基板表面の面積利用効率を向上させる。 【構成】 基板Wの周縁部を露光する際に基板Wの走査
方向が外側から内側への方向である場合、走査方向で露
光領域に先行する位置に配置されたセンサB及びエッジ
検出部28により基板Wのエッジ及びそのエッジ検出ポ
イントの投影光学系の光軸方向の位置を検出する。そし
て、調整手段(29、31、21A,22A,23A、
10)ではエッジ検出ポイントの光軸方向の位置及びテ
ーブル10の傾斜Θy に基づいて、エッジ検出時からフ
ォーカスセンサAによる合焦開始までの間に基板W表面
の光軸方向の位置を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影露光装置に係
り、更に詳しくはいわゆる合焦機構を有する投影露光装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子等をフォトリソグ
ラフィ技術を用いて製造する際に、レチクル(マスク)
のパターン像を投影光学系を介して、フォトレジスト等
が塗布されたウエハ又はガラス基板等の感光基板上に露
光する投影露光装置が使用されている。投影露光装置で
は、一般的に投影光学系の結像面に感光基板表面を一致
させるいわゆる合焦機構が設けられている。かかる合焦
機構は、感光基板表面の投影光学系の光軸方向の位置
(高さ)を計測するいわゆるフォーカスセンサと、感光
基板が搭載され光軸方向(Z方向)に移動可能なZステ
ージと、フォーカスセンサの計測値に基づいてZステー
ジを制御する制御装置とから構成されている。この他、
フォーカスセンサと共に感光基板表面の傾斜を計測する
ティルトセンサ(レベリングセンサ)を備え、光軸方向
移動のみでなく光軸に対する傾斜も調整可能なZティル
トステージを用いて感光基板表面の光軸方向位置及び光
軸に対する傾斜を調整する合焦機構も知られている。
【0003】従来の投影露光装置においては、フォーカ
スセンサやティルトセンサを用いて感光基板表面の位置
(傾斜を含む)を直接検出していること及びその目的か
らこれらのセンサの検出範囲は露光範囲(照野範囲)と
一致させることが通常である。このため、ステップ・ア
ンド・スキャン方式の露光装置では、露光中にのみフォ
ーカス及びティルト制御を行い、次のショットを露光位
置へ位置決めするためのステッピングの際には一旦制御
をオフし、Zステージの姿勢を固定し、次ショットが露
光位置へ位置決めされるのと同時にフォーカス制御を再
度開始するシーケンスとなっていた。これは、移動の経
路が必ずしもフォーカスセンサの検出可能領域に入ると
は限らず、検出領域外ではフォーカス制御を継続するこ
とが不可能なためである。なお、照野範囲とは、照明光
によって照明される領域をいい、ステップ・アンド・ス
キャン方式の露光装置では、通常照明系内のブラインド
によって規定されるレチクル上の照明領域(照明フィー
ルド)と、これと共役な感光基板上の照明領域(露光フ
ィールド)とがある。本明細書中では、照野範囲をこの
ような意味で用いるものとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにステッピング中にフォーカス制御をオフする手法
では、感光基板表面がその移動の案内面に対して傾斜し
ている場合に、ステッピング中にZ方向に対しても感光
基板表面の変位を生じ、次ショット位置決め後にフォー
カス制御を開始する際の引き込み量が大きくなって、整
定に時間がかかり、装置のスループットを低下させると
いう不都合があった。
【0005】かかる問題を解決するために、露光に先駆
けて、露光範囲の手前からフォーカスの引き込みを開始
する方法により、フォーカス制御の整定時間が制約条件
となって必要以上にスループットが低下するのを避ける
ことが考えられる。
【0006】しかしながら、例えば感光基板の周縁部を
露光する際にウエハの走査方向が外側から内側への方向
である場合には、露光の途中からフォーカス制御を始め
ることとなるため、この方法は採用できず、フォーカス
制御の整定時間がそのまま制約条件となってスループッ
トの低下を招くという不都合があった。かかる場合に、
フォーカス制御の整定時間をそのまま制約条件としない
ためには、フォーカスセンサによる検出が有効となる範
囲を感光基板表面の内側へと追い込むことが必要であ
り、結果的に感光基板表面の面積利用効率が落ちて、基
板1枚当たりのチップ数が減少してしまうという不都合
があった。
【0007】本発明は、かかる従来技術の有する不都合
に鑑みてなされたもので、その目的は、フォーカス制御
の整定時間を短縮することができると共に、感光基板の
周縁部を露光する際にその走査方向が外側から内側への
方向である場合の感光基板表面の面積利用効率を向上さ
せることができる投影露光装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、感光基板の露光範囲内の投影光学系の光軸方向位置
を検出し、前記感光基板表面の照野範囲を投影光学系の
結像面に一致させるように前記感光基板が搭載された基
板テーブルの前記光軸方向の位置及び光軸方向に対する
傾斜を調整する合焦手段を備えた投影露光装置であっ
て、前記基板テーブルの所定の走査方向で露光領域に先
行する位置に配置された前記感光基板のエッジを検出す
るエッジ検出手段と;前記エッジ検出手段が前記感光基
板のエッジを検出すると同時にそのエッジ検出ポイント
の前記投影光学系の光軸方向の位置を検出する高さ検出
手段と;前記エッジ検出手段及び高さ検出手段からの情
報に基づいてエッジ検出時から前記合焦手段による合焦
開始までの間に前記感光基板表面の光軸方向の位置を調
整する調整手段とを有する。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の投影露光装置において、前記基板テーブルの前記光軸
直交面内の走査方向に直交する軸回りの傾斜量を検出す
る傾斜検出手段を更に有し、前記調整手段は、前記エッ
ジ検出手段、高さ検出手段及び前記傾斜検出手段からの
情報に基づいてエッジ検出時から前記合焦手段による合
焦開始までの間に前記感光基板表面の光軸方向の位置を
調整することを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の投影露光装置において、前記調整手段は、エッジ検出
時から前記合焦手段による合焦開始までの間、前記傾斜
検出手段からの情報に基づいて前記感光基板表面の傾斜
をも調整することを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項2又は3
に記載の投影露光装置において、前記調整手段は、前記
エッジ検出手段が前記感光基板のエッジを検出した時点
の前記傾斜検出手段の検出値及び前記高さ検出手段の検
出値に基づいて焦点ずれ量を算出するとともに、合焦開
始点より手前の所定の点で前記焦点ずれ量が補正される
ような境界条件を満足する速度プロフィールの速度指令
値に基づいて前記基板テーブルの光軸方向の位置を設定
するアクチュエータの速度制御を行なうことを特徴とす
る。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の投影露光装置において、前記速度プロフィールは、加
減速時の加速度を最小とする速度プロフィールであるこ
とを特徴とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれか一項に記載の投影露光装置において、前記
エッジ検出手段と高さ検出手段とが単一の手段から成る
ことを特徴とする。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、感光基板の周
縁部を露光する際にその走査方向が外側から内側への方
向である場合、基板テーブルの所定の走査方向で露光領
域に先行する位置に配置されたエッジ検出手段により感
光基板のエッジが検出される。これと同時に、高さ検出
手段ではそのエッジ検出ポイントの投影光学系の光軸方
向の位置を検出する。そして、調整手段ではエッジ検出
手段及び高さ検出手段からの情報に基づいてエッジ検出
時から合焦手段による合焦開始までの間に感光基板表面
の光軸方向の位置を調整する。その後、合焦手段では感
光基板の露光範囲内の投影光学系の光軸方向位置を検出
し、感光基板表面の照野範囲を投影光学系の結像面に一
致させるように感光基板が搭載された基板テーブルの前
記光軸方向の位置及び光軸方向に対する傾斜を調整す
る。
【0015】これによれば、感光基板が走査の案内面に
対してほぼ傾斜していない場合には、感光基板のエッジ
検出から合焦手段による合焦制御(フォーカス制御)開
始までの間に、少なくとも感光基板表面の光軸方向位置
(高さ)が調整され、合焦制御が開始される前に、感光
基板表面の光軸方向位置が合焦位置の極く近傍に設定さ
れる。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明に対して基板テーブルの光軸直交面内の走
査方向に直交する軸回りの傾斜量を検出する傾斜検出手
段が追加されているので、感光基板が走査の案内面に対
して傾斜していても傾斜手段によりこの傾斜が検出さ
れ、調整手段ではエッジ検出手段、高さ検出手段及び傾
斜検出手段(3つの手段)からの情報に基づいてエッジ
検出時から合焦手段による合焦開始までの間に感光基板
表面の光軸方向の位置を調整する。即ち、この場合に
は、感光基板が走査の案内面に対して傾斜した状態で走
査されることにより生ずる感光基板表面の光軸方向の位
置誤差をも考慮して調整手段により感光基板表面の光軸
方向の位置が調整され、感光基板が走査の案内面に対し
て傾斜している場合であっても、合焦制御が開始される
前に、感光基板表面の光軸方向位置が合焦位置の極く近
傍に設定される。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の調整手段が、エッジ検出時から合焦手段
による合焦開始までの間、傾斜検出手段からの情報に基
づいて感光基板表面の傾斜をも調整することから、合焦
制御が開始される前に、感光基板表面の光軸方向位置の
みならず、走査方向に直交する軸回りの傾斜も合焦状態
に近く設定される。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
又は3に記載の発明の調整手段が、エッジ検出手段が感
光基板のエッジを検出した時点の傾斜検出手段の検出値
及び高さ検出手段の検出値に基づいて焦点ずれ量を算出
するとともに、合焦開始点より手前の所定の点で焦点ず
れ量が補正されるような境界条件を満足する速度プロフ
ィールの速度指令値に基づいて基板テーブルの光軸方向
の位置を設定するアクチュエータの速度制御を行なうの
で、合焦手段による合焦が開始される時点では、焦点ず
れが補正された位置に感光基板表面の光軸方向位置が設
定されている。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の速度プロフィールが、加減速時の加速度
を最小とする速度プロフィールであることから、アクチ
ュエータの急加速、急減速が行なわれることがないと共
に、速度プロフィールが1次関数となってその演算が容
易になる。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
ないし5のいずれか一項に記載の発明のエッジ検出手段
と高さ検出手段とが単一の手段から成るので、その分構
成が簡単になると共に、部品点数の削減によるコストの
低減が可能となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図8に
基づいて説明する。
【0022】図1には、一実施例に係るステップ・アン
ド・スキャン方式の投影露光装置の構成が概略的に示さ
れている。
【0023】図1において、マスクとしてのレチクルR
は、レチクルホルダ2を介してレチクルステージ3上に
載置されている。このレチクルステージ3はレチクルス
テージ駆動部14によって、レチクルステージガイド4
の案内面に沿って走査方向(図1におけるX方向)に駆
動されるようになっている。また、このレチクルステー
ジ3上の走査方向の一端には、移動鏡5が紙面直交方向
(Y方向)に延設されている。この移動鏡5に対向し
て、当該移動鏡5にレーザ光を照射すると共にその反射
光を受光してレチクルステージ3の位置を計測するレチ
クル干渉計13が配置されている。レチクル干渉計13
の計測値は主制御系20に入力されており、主制御系2
0はこのレチクル干渉計13の計測値に基づいてレチク
ルステージ駆動部14を介してレチクルステージ3の位
置及び速度を制御している。
【0024】前記レチクルR上の照明フィールド1は図
示しない照明光学系からの照明光により、ほぼ均一に照
明されており、投影光学系PLを介して、その投影像が
感光基板としてのウエハW上の露光フィールド6に形成
される。
【0025】ウエハWは、ウエハホルダ8上に載置され
図示しないバキュームチャックを介して吸着保持されて
いる。ウエハホルダ8は、基板テーブル10上に載置さ
れている。この基板テーブル10は、図2に示されるよ
うに、3つのピボット21、22、23にてXYステー
ジ11上に3点で支持されており、この3つのピボット
21、22、23は、下半部が基板テーブル10下面の
それぞれのピボットの支持点を投影光学系PLの光軸方
向(Z方向)に駆動するアクチュエータ21A、22
A、23Aとされ、上半部が各ピボットのZ方向位置を
検出するエンコーダ21B、22B、23Bとされてい
る(図5参照)。即ち、本実施例では、基板テーブル1
0と3つのアクチュエータ21A、22A、23Aとに
よって、ウエハW表面の光軸方向位置(Z方向位置)及
び光軸に対する傾斜を調整するZティルトステージ60
が構成されている。
【0026】基板テーブル10が搭載されたXYステー
ジ11は、X軸、Y軸方向にウエハステージ駆動部16
によって駆動されるようになっており、これによってウ
エハWがY方向に移動及びX方向に走査されるようにな
っている。図2に示されるように、基板テーブル10上
のX軸方向の一端には、移動鏡12XがY軸方向に延設
され、この移動鏡12Xに対向してX軸用ウエハ干渉計
15Xが配置されている。同様に、基板テーブル10上
のY軸方向の一端には、移動鏡12YがX軸方向に延設
され、この移動鏡12Yに対向してY軸用ウエハ干渉計
15Yが配置されている。これらのウエハ干渉計15
X、15Yによって基板テーブル10のXY2次元方向
の位置が計測されるようになっている。なお、図1で
は、移動鏡12X、12Yを代表的に移動鏡12として
示し、ウエハ干渉計15X、15Yをウエハ干渉計15
として示している。ウエハ干渉計15の計測値は、主制
御系20に入力されており、主制御系20ではこの計測
値に基づいてウエハステージ駆動部16を介してXYス
テージ11の位置及び速度を制御している。露光のため
の走査時には、主制御系20はレチクルステージ3とX
Yステージ11を同期制御する。
【0027】ウエハW表面のZ方向位置は、送光系7A
と受光系7Bとから成るフォーカスセンサ(以下、適宜
「フォーカスセンサ7」と総称する)で光電検出され
る。図3には、このフォーカスセンサ7を構成する個々
のセンサの検出原理が示されており、送光部7aから射
出された光ビームのウエハW表面での反射光の入射位置
は、ウエハW表面のZ軸方向位置に応じて受光部7bの
受光面上で変化するので、ウエハW表面のZ軸方向位置
を受光部7bの受光面上の光ビームの位置の変化として
光電的に検出するのである。
【0028】本実施例では、フォーカスセンサ7を構成
する個々のセンサ71 〜7n は、図4に示されるよう
に、2次元的に配置されている。第2列から第4列のセ
ンサ74 〜712はウエハW表面の露光領域(照野範囲)
内のそれぞれの計測点のZ軸方向位置をモニタするため
に設けられたものである。一方、第1列のセンサ71
3 及び第5列のセンサ713〜715は、スキャン方向
(走査方向)で露光領域に先行する位置に配置され、各
計測点でのウエハW表面のZ軸方向位置の計測の他、ウ
エハWのエッジを検出するためのものである。
【0029】なお、以下の説明においては、便宜上、セ
ンサ74 〜712をセンサAと総称し、センサ71 〜73
をセンサBと総称し、センサ713〜715をセンサB’と
総称するものとする。
【0030】図1において、主制御系20は、このフォ
ーカスセンサ7による計測値を用いてZティルトステー
ジ60(より具体的には、基板テーブル10を駆動する
アクチュエータ21A、22A,23A)を制御し、ウ
エハW表面の位置を制御している。
【0031】前述したアクチュエータ21、22、23
により駆動される基板テーブル10のそれぞれの支持点
のZ方向位置はピボットに組み込まれたエンコーダ21
B、22B、23B(図5参照)により計測されてお
り、この計測値PZ1、PZ2、PZ3と各ピボットの
XY2次元座標位置(X1,Y1)、(X2,Y2)、
(X3,Y3)とに基づき基板テーブル10の位置は次
式(1)にて定義される。
【0032】
【数1】
【0033】ここで、Θx :X軸回りの傾斜 Θy :Y軸回りの傾斜 Z :Z方向位置 である。なお、フォーカスセンサ7によるウエハW表面
の座標系と、エンコーダ21B、22B、23Bによる
基板テーブル10の位置の座標系はあらかじめキャリブ
レーションすることにより、その原点とスケールを一致
させている。
【0034】図5には、本実施例におけるフォーカス制
御系の構成が示されている。このフォーカス制御系は、
目標値出力部25、最小2乗法近似部27、エッジ検出
部28、周縁フォーカス補正部29、座標変換部30、
コントローラ31、及びマルチプレクサ32等を有す
る。各部について、詳細に説明すると、目標値出力部2
5は、Z方向位置の目標値z' 、X軸回りの傾斜の目標
値θx'、Y軸回りの傾斜の目標値θy'を出力する。これ
らの目標値は、投影光学系PLの結像面を試し焼き等に
よりキャリブレーションすることにより予め定められて
いる。
【0035】最小2乗法近似部27は、センサAに含ま
れる個々のセンサが検出するウエハWのZ方向位置の検
出信号を、いわゆる最小2乗法を用いて平面近似するこ
とで、Z方向位置z、X軸回りの傾斜θx 、Y軸回りの
傾斜θy の3成分に分解する。
【0036】エッジ検出部28は、センサB(又は
B’)に含まれる各センサからの検出信号の信号レベル
の差に基づいてウエハの有無を検出することにより、ウ
エハWのエッジを検出すると同時に、そのエッジ検出ポ
イントのウエハW表面のZ方向位置情報を周縁フォーカ
ス補正部29に送出する。即ち、本実施例では、センサ
B(又はB’)とエッジ検出部28とによってエッジ検
出手段及び高さ検出手段が構成されている。なお、セン
サBとセンサB’とは、ウエハWの走査方向に応じて選
択的に使用される。
【0037】周縁フォーカス補正部29は、ウエハWの
周縁部において外側から内側へ走査する場合のフォーカ
ス制御のための速度プロフィールを作り出す部分であ
る。これについては、後に詳述する。
【0038】座標変換部30は、3つのピボットに組み
込まれたエンコーダ21B、22B、23Bの計測値P
Z1、PZ2、PZ3を前述した式(1)を用いてZ方
向位置Z、X軸回りの傾斜Θx 、Y軸回りの傾斜Θy に
座標変換する。
【0039】コントローラ31は、位置制御ループのコ
ントローラであり、目標値出力部25からの目標値z'
、θx'、θy'と後述するマルチプレクサ32から出力
される現在値(z、θx 、θy 又はZ、Θx 、Θy )と
の差であるZ方向位置偏差Δz、X軸回りの傾斜偏差Δ
θx 、Y軸回りの傾斜偏差Δθy を動作信号としてP動
作、PI動作、あるいはPID動作を行なういわゆるP
ID制御器を含んで構成されている。このコントローラ
31は、偏差Δz、Δθx 、Δθy にゲインをかけたも
のをアクチュエータへの速度指令とし、さらに、X及び
Y軸回りの傾斜とZ方向の3成分で与えられた速度指令
を各ピボットの現在位置のXY2次元座標値に基づいて
配分するための非干渉化演算を行って、その演算結果を
実際にアクチュエータ21A、22A、23Aへ出力し
ている。また、このコントローラ31には、周縁フォー
カス補正部29から後述する速度プロフィールの速度指
令vz (t)がZ方向の速度の目標値として入力される
ようになっており、この速度指令が入力されたときに
は、偏差Δzに代えてvz (t)をアクチュエータへの
速度指令として非干渉化演算を行なうようになってい
る。
【0040】マルチプレクサ32は、最小2乗法近似部
27からの現在値の3成分(z、θx 、θy )と座標変
換部30からの現在値の3成分(Z、θx'、θy')を図
示しないCPUからの指令に応じて切り替える。従っ
て、本実施例では、基板テーブル10は目標値に対し
て、フォーカスセンサAによる位置決め、各ピボットに
組み込まれたエンコーダ21B、22B、23Bによる
位置決めの両方ができるように構成されている。なお、
マルチプレクサ32の設定によっては、X軸及びY軸回
りの傾斜方向の制御はエンコーダ21B、22B、23
Bを使用した制御ループで、かつ、Z方向の制御はフォ
ーカスセンサ7による制御ループを使って行なうことも
可能である。
【0041】3軸のアクチュエータ21A、22A、2
3Aは与えられた速度指令に対して内蔵された速度検出
器(タコジェネレータ)を使用してサーボをかけ、追従
させている。
【0042】次に、周縁フォーカス補正部29について
詳述する。この周縁フォーカス補正部29は、前述した
如く、ウエハWの周縁部が投影光学系PLに対して外側
から内側へ向かって走査される場合のフォーカス制御の
ための速度プロフィールを作り出す部分である。以下
に、この速度プロフィールの作り方について説明する。
【0043】本実施例においては、図6に示されるよう
に、走査方向に沿って中央に露光領域のウエハW表面の
Z方向位置を検出するセンサAが配置され、その両側に
エッジ検出機能を兼ね備えたフォーカスセンサB,B’
が配置されている。これは、前述したように正逆両方向
の走査に対応するためである。
【0044】ここでセンサBがウエハW表面のある場所
を検出する時刻をt=t0 とする。また、センサAが同
一場所を検出する時刻をt=t1 とし、センサAとセン
サBの距離をdとし、ウエハWの走査速度をvとする。
また、時刻t=t0 におけるセンサBの検出するデフォ
ーカス量をZ’とする。ここで、基板テーブル10が走
査方向に、走査の案内面(XY平面)に対してθだけ傾
いているとすると、センサA、Bの間には図6に示され
るようにd・θだけのオフセットが生じる。このため、
センサAを基準として考えたデフォーカス量は次式
(2)で表される。
【0045】
【数2】Z=Z’−d・θ…(2)
【0046】また、時刻t=t0 には基板テーブル10
はZ方向に静止していて、時刻t=t1 ではフォーカス
制御が開始されるものとすると、それ以後ウエハW表面
のフォーカス位置を一定に保っている必要があるので、
基板テーブル10のZ方向速度に関して以下の境界条件
が設定される。
【0047】
【数3】
【0048】ここで、vはウエハWの走査速度である。
【0049】また、時刻t=t1 にて、フォーカスがあ
っていることを期待するには、t=t0 からt=t1
での間に、先に(2)式で与えたデフォーカス量を補正
する分だけ基板テーブル10をZ方向に動かす必要があ
るので、以下の関係が成り立つことが必要となる。
【0050】
【数4】
【0051】すなわち、(3)式の境界条件の下で
(4)式を満たす速度vz (t)を目標値として、それ
に沿って基板テーブルのZ方向の速度を制御すればt=
1 でほぼフォーカスのあった位置にウエハW表面を持
ってくることができる。ここで、t=t1 をフォーカス
が必要な領域t=t2 の手前に設定すれば、以後、通常
のフォーカス制御によりウエハW表面のZ方向位置をセ
ンサAにてサーボ制御すれば所定の領域に対してフォー
カス制御を実現できることになる。
【0052】そこで、周縁フォーカス補正部29では、
(3)式及び(4)式を満足する速度プロフィールを作
り出し、これをコントローラ31にZ方向速度の目標値
として与えようというのである。
【0053】図7に条件(3)式及び(4)式を満足
し、さらに加減速時の加速度を最小とする速度プロフィ
ールの例が示されている。ここで、加速度を最小とする
には加減速時の加速度を揃えればよいので以下の式が成
り立つ。
【0054】
【数5】
【0055】また、この速度プロフィールで基板テーブ
ル10をZ方向に駆動したときの時刻0からt1 までの
移動量Zは以下の式で与えられる。
【0056】
【数6】 Z=(t10+t11−t01)/2 …(6)
【0057】よって、(5)式及び(6)式において、
1 ,v1 ,Zは既知であるので(5)式及び(6)式
を解いて、未知数であるt0 ,v0 が決定される。この
0,v0 が決定されればa=v0 /t0 とおいて、次
式にて速度プロフィールを逐字計算できる。
【0058】
【数7】
【0059】図5において、フォーカス制御系を構成す
る目標値出力部25、最小2乗法近似部27、エッジ検
出部28、周縁フォーカス補正部29、座標変換部3
0、コントローラ31、及びマルチプレクサ32等は、
主制御系20の構成部分であるが、エッジ検出部28及
び周縁フォーカス補正部29は、例えば図示しないCP
Uの機能によって実現することができる。このCPU
は、装置全体を統括的に制御するもので、干渉計の計測
値等も入力されている。
【0060】次に、本実施例におけるウエハW周縁部で
のフォーカス制御について、CPUの制御アルゴリズム
を示す図8のフローチャートに沿って説明する。このフ
ローチャートがスタートするのは、露光処理中に露光す
べき領域がウエハW周縁部に差し掛かり、走査方向が外
側から内側であると判断したときである。
【0061】ステップ100でウエハWのエッジが検出
されるのを待つ。具体的には、センサBの検出信号の差
に基づいてウエハWのエッジを検出する(エッジ検出部
の機能)。そして、ウエWのエッジが検出されるとステ
ップ100の判断が肯定され、ステップ102に進んで
その時点のセンサBの出力Z' に基づいて前述した式
(2)に従って初期デフォーカス量を算出する。なお、
このとき、式(2)中の角度θは、座標変換部30から
出力されるΘy が用いられる。
【0062】次のステップ104では、速度プロフィー
ルに基づいた速度制御を実行する。具体的には、前述し
たようにして時事刻々式(7)の速度プロフィールvz
(t)を演算・出力する(周縁フォーカス補正部の機
能)。このとき、マルチプレクサ32からはΘx 、Θy
、Zが出力されているので、コントローラ31では、
基板テーブル10の傾斜方向の制御をエンコーダによる
位置制御ループで行なうと共に、Z方向についてはvz
(t)を速度指令として速度制御ループで制御を行な
う。
【0063】次のステップ106では、速度プロフィー
ルに基づいた速度制御の実行開始から時間t1 が経過し
たか否かを判断することにより、通常のフォーカス制御
の開始位置までウエハWが走査されたか否かを判断す
る。そして、この判断が否定された場合は、ステップ1
04に戻り、ステップ104、106の処理・判断を繰
り返す。なお、ステップ106における判断は、ウエハ
干渉計15の計測値に基づいてXYステージ11の位置
を検出することによっても可能である。
【0064】通常のフォーカス制御の開始位置までウエ
ハWが走査され、ステップ106の判断が肯定される
と、ステップ108に進んでセンサAによる位置制御ル
ープを用いた通常のフォーカス制御を開始する。具体的
には、速度プロフィールの演算・出力を停止すると同時
にマルチプレクサ32の出力をθx 、θy 、zに切り替
える。これにより、いわゆるオートフォーカス制御が開
始される。
【0065】これまでの説明から明らかなように、本実
施例では、周縁フォーカス補正部29とコントローラ3
1とアクチュエータ21A、22A、23Aと基板テー
ブル10とによって調整手段が構成され、エンコーダ2
1B、22B,23Bと座標変換部30とによって傾斜
検出手段が構成され、センサA(74 〜712)と最小2
乗法近似部27とアクチュエータ21A、22A、23
Aと目標値出力部25とコントローラ31とによって合
焦手段が構成されている。
【0066】以上説明したように本実施例によると、ウ
エハWの周縁部が投影光学系PLに対して外側から内側
へ向かって走査される場合、露光領域に配置されたフォ
ーカスセンサ(センサA)の検出域がウエハWの内に完
全に入りきるまでの間は、基板テーブル10はX及びY
軸回りの傾斜方向にはエンコーダによる位置制御で姿勢
を保ちながら、Z方向にフォーカス補正部29の作り出
す速度プロフィールを目標値としてその速度を制御され
ることから、フォーカスセンサAによる制御を開始する
時点では、初期ずれ量をウエハW表面の凹凸程度に押さ
え込むことができ、フォーカスの整定時間を短縮するこ
とができ、装置の処理能力の向上が期待できる。これに
加え、周縁部で外側からウエハWの走査・露光を行う場
合に際しても、フォーカスの整定時間が制約条件となら
ないので、ウエハW表面の有効範囲を制限されることが
少なくなり、ウエハW表面の面積利用効率が向上し、ウ
エハ1枚当たりのチップ数が増加する。
【0067】なお、上記実施例ではフォーカスセンサに
よるフォーカス制御を行わないとき、あるいはフォーカ
スセンサによるフォーカス制御ができない場合であって
も、エンコーダの出力により、基板テーブル10の姿勢
を一定に保つことが可能である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
感光基板の周縁部を露光する際にその走査方向が外側か
ら内側への方向である場合、感光基板のエッジ検出から
合焦手段による合焦制御(フォーカス制御)開始までの
間に、少なくとも感光基板表面の光軸方向位置(高さ)
が調整され、合焦制御が開始される前に、感光基板表面
の光軸方向位置が合焦位置の極く近傍に設定されるの
で、フォーカス制御の整定時間を短縮することができる
と共に、ウエハの周縁部を露光する際にウエハの走査方
向が外側から内側への方向である場合の感光基板表面の
面積利用効率を向上させることができるという従来にな
い優れた効果がある。
【0069】特に、請求項2記載の発明では感光基板が
走査の案内面に対して傾斜している場合であっても、フ
ォーカス制御の整定時間を短縮することができるという
効果がある。
【0070】また、請求項3記載の発明では合焦制御が
開始される前に、感光基板表面の光軸方向位置のみなら
ず、走査方向に直交する軸回りの傾斜も合焦状態に近く
設定されることから、請求項2記載の発明に比べてもよ
り一層フォーカス制御の整定時間を短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係るステップ・アンド・スキャン方
式の投影露光装置の概略的な構成を示す図である。
【図2】図1の基板テーブル及びその駆動手段の詳細を
示す斜視図である。
【図3】図1のフォーカスセンサを構成する個々のセン
サの検出原理を示す図である。
【図4】フォーカスセンサを構成する個々のセンサの配
置を示す図である。
【図5】フォーカス制御系の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】速度プロフィールの作り方の原理を説明するた
めの図である。
【図7】速度プロフィールの一例を示す線図である。
【図8】主制御系内CPUの主要な制御アルゴリズムを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 〜73 センサB(エッジ検出手段の一部、高さ検
出手段の一部) 74 〜712 センサA(合焦手段の一部) 713〜715 センサB’(エッジ検出手段の一部、高さ
検出手段の一部) 10 基板テーブル(調整手段の一部) 21A、22A、23A アクチュエータ(調整手段の
一部、合焦手段の一部) 21B、22B,23B エンコーダ(傾斜検出手段の
一部) 25 目標値出力部(合焦手段の一部) 27 最小2乗法近似部(合焦手段の一部) 28 エッジ検出部(エッジ検出手段の一部、高さ検出
手段の一部) 29 周縁フォーカス補正部(調整手段の一部) 30 座標変換部(傾斜検出手段の一部) 31 コントローラ(調整手段の一部、合焦手段の一
部) W ウエハ(感光基板) PL 投影光学系

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光基板の露光範囲内の投影光学系の光
    軸方向位置を検出し、前記感光基板表面の照野範囲を投
    影光学系の結像面に一致させるように前記感光基板が搭
    載された基板テーブルの前記光軸方向の位置及び光軸方
    向に対する傾斜を調整する合焦手段を備えた投影露光装
    置であって、 前記基板テーブルの所定の走査方向で露光領域に先行す
    る位置に配置された前記感光基板のエッジを検出するエ
    ッジ検出手段と;前記エッジ検出手段が前記感光基板の
    エッジを検出すると同時にそのエッジ検出ポイントの前
    記投影光学系の光軸方向の位置を検出する高さ検出手段
    と;前記エッジ検出手段及び高さ検出手段からの情報に
    基づいてエッジ検出時から前記合焦手段による合焦開始
    までの間に前記感光基板表面の光軸方向の位置を調整す
    る調整手段とを有する投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記基板テーブルの前記光軸直交面内の
    走査方向に直交する軸回りの傾斜量を検出する傾斜検出
    手段を更に有し、 前記調整手段は、前記エッジ検出手段、高さ検出手段及
    び前記傾斜検出手段からの情報に基づいてエッジ検出時
    から前記合焦手段による合焦開始までの間に前記感光基
    板表面の光軸方向の位置を調整することを特徴とする請
    求項1に記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記調整手段は、エッジ検出時から前記
    合焦手段による合焦開始までの間、前記傾斜検出手段か
    らの情報に基づいて前記感光基板表面の傾斜をも調整す
    ることを特徴とする請求項2に記載の投影露光装置。
  4. 【請求項4】 前記調整手段は、前記エッジ検出手段が
    前記感光基板のエッジを検出した時点の前記傾斜検出手
    段の検出値及び前記高さ検出手段の検出値に基づいて焦
    点ずれ量を算出するとともに、合焦開始点より手前の所
    定の点で前記焦点ずれ量が補正されるような境界条件を
    満足する速度プロフィールの速度指令値に基づいて前記
    基板テーブルの光軸方向の位置を設定するアクチュエー
    タの速度制御を行なうことを特徴とする請求項2又は3
    に記載の投影露光装置。
  5. 【請求項5】 前記速度プロフィールは、加減速時の加
    速度を最小とする速度プロフィールであることを特徴と
    する請求項4に記載の投影露光装置。
  6. 【請求項6】 前記エッジ検出手段と高さ検出手段とが
    単一の手段から成ることを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれか一項に記載の投影露光装置。
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