JPH09275598A - スピーカ用センターリングスパイダ及びこれを用いたスピーカ - Google Patents

スピーカ用センターリングスパイダ及びこれを用いたスピーカ

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JPH09275598A
JPH09275598A JP8511696A JP8511696A JPH09275598A JP H09275598 A JPH09275598 A JP H09275598A JP 8511696 A JP8511696 A JP 8511696A JP 8511696 A JP8511696 A JP 8511696A JP H09275598 A JPH09275598 A JP H09275598A
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Toru Mori
徹 森
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; ELECTRIC HEARING AIDS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/02Details
    • H04R9/04Construction, mounting, or centering of coil
    • H04R9/041Centering
    • H04R9/043Inner suspension or damper, e.g. spider

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Abstract

(57)【要約】 【課題】実効質量が小さく2次共振が生じにくいことを
保持しつつ、スピーカのピストン振動に伴うスポーク部
分の捩じれによる破損を防止するとともに、スピーカに
大入力が印加可能な蝶ダンパー形センターリングスパイ
ダを実現する。 【解決手段】センターリングスパイダ1は4対のスポー
ク部1aとリング部1b及び1cとからなる。各スポー
ク部1aの一端部分はリング部1bに連結され、他端部
分はリング部1cに連結されている。4対のスポーク部
1aは、スピーカの振動方向に互いに対向して湾曲し一
対となったスポーク1aa、1abから構成され立体的
になっている。スピーカがピストン振動した場合スポー
ク1aa、1abの中央部が伸縮するのでスポーク部1
aは捩じれ振動を生じず、ボイスコイルボビンおよびフ
レームに接着するリング部1b、1cとの連結部1dに
ストレスが生じることは少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動電形スピーカの
振動板に連接するボイスコイルを磁気回路からなる磁気
ギャップの中心に保持するセンターリングスパイダに関
する。
【0002】
【従来の技術】動電形スピーカの一つであるコーン形ス
ピーカがある。図10は、このコーン形スピーカ51の
概略断面図である。図10において、コーン形スピーカ
51は、ボイスコイルボビン50、コーン振動板52、
ボイスコイル53、磁気回路54、コーン振動板52に
連接するボイスコイル53を磁気回路54からなる磁気
ギャップの中心に保持するセンターリングスパイダ(通
称ダンパー)55、フレーム57を備える。そして、こ
のフレーム57は、コーン振動板52の外周に連接する
エッジ56、磁気回路54、センターリングスパイダ5
5及びエッジ56を支持する。
【0003】初期の時代における動電形スピーカのセン
ターリングスパイダ55は、図11の平面図及び図11
のD−D線に沿った断面図である図12に示すように、
カンチレバー形から発展した蝶ダンパー形センターリン
グスパイダ58が用いられていた。
【0004】蝶ダンパー形センターリングスパイダ58
は、樹脂シートや織布に樹脂を含浸した薄板をプレス機
で型抜きして製作していた。蝶ダンパー形センターリン
グスパイダ58は、実効質量が等価的に軽量になる利点
はあるが、大振幅が取りにくいこと、この蝶ダンパー形
センターリングスパイダ58の隙間から鉄粉が磁気ギャ
ップに混入する可能性があるなどの欠点があった。
【0005】上述した蝶ダンパー形センターリングスパ
イダ58の欠点を補う一つの方法として、コルゲーショ
ン形センターリングスパイダ59を用いることがある。
図13は、コルゲーション形センターリングスパイダ5
9の平面図であり、図14は、図13のE−E線に沿っ
た断面図である。
【0006】図13及び図14に示すように、コルゲー
ション形センターリングスパイダ59は、綿糸、合成樹
脂糸などからなる織布に樹脂を含浸し、複数の同心円状
の波形に加熱成形した形状となっている。
【0007】コルゲーション形センターリングスパイダ
59では、比較的に大振幅が取りやすい利点はあるが、
実効質量が蝶ダンパー形センターリングスパイダ58に
比べて等価的に重くなること、形状が回転対称であるの
で2次共振が最低共振周波数foの約10倍の帯域で発生
し2次歪音を生じやすいこと、織布の織り目の隙間を空
気が流出入することによって摩擦音が発生して歪音が生
じること等の欠点がある。これらの欠点は、小口径で振
動系の質量が軽いスピーカでは顕著である。
【0008】近年のデジタル信号再生に対応するスピー
カでは、実効質量が等価的に軽量になる利点をとって、
図15にその平面図を示すような形状の蝶ダンパー形セ
ンターリングスパイダ60を用いる例もある。
【0009】一般に、スピーカの開口部の形状は円形で
あり、センターリングスパイダの外周をスピーカのフレ
ームに接着固定するために、図13及び図15に示した
ようなコルゲーション形センターリングスパイダ59お
よび蝶ダンパー形センターリングスパイダ60が用いら
れている。最低共振周波数foを低周波数にするために
は、大口径のセンターリングスパイダが必要となる。
【0010】近年、ワイドな画面を搭載したテレビショ
ンセットやパソコン用のディスプレイでは、横幅寸法を
抑さえるために長円形又は楕円形のスピーカが用いられ
ることが多くなっている。図16は、長円形又は楕円形
のスピーカ61の平面図であり、図17は、スピーカ6
1の部分断面図である。図16及び図17において、6
2は蝶ダンパー形センターリングスパイダ、63はコー
ン振動板、64はエッジ、65はフレーム、66は磁気
回路である。
【0011】この長円形又は楕円形のスピーカ61に、
図15に示すような円形の蝶ダンパー形センターリング
スパイダ60を用いた場合、このセンターリングスパイ
ダ60の外形寸法は、スピーカ61の短径の寸法wに制
限を受ける。従って、蝶ダンパー形センタリングスパイ
ダ60は大口径にできないので、スポーク部分60aが
短くなり、スチフネスが高くなって最低共振周波数foを
低くすることが困難となる。
【0012】そこで、蝶ダンパー形センターリングスパ
イダの外形を長円形および楕円形のスピーカのフレーム
の形状に合わせ、図18に示すような形状の蝶ダンパー
形センターリンングスパイダ62を用いて、4本のスポ
ーク部分62aを長くし、スチフネスを低くして最低共
振周波数foを低くしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図15および
図18に示したような形状の蝶ダンパー形センターリン
グスパイダ60及び62では、スポーク部分を2次元的
に湾曲させた形状をしているために、例えば、蝶ダンパ
ー形センターリングスパイダ62では、スピーカがピス
トン振動をすると湾曲した平板状のスポーク部分62a
は捩じれて伸縮すし、これによってスピーカ振動系が捩
じれ運動をしつつピストン振動をすることになる。
【0014】そのために、スポーク部60aのネック部
60b、つまり、リング部60cとスポーク部60aと
の接続部分及びリング部60dとスポーク部60aとの
接続部分にストレスを受け大振幅で駆動した場合破損す
ることがある。同様に、スポーク部62aのネック部6
2b、つまり、リング部62cとスポーク部62aとの
接続部分及びリング部62dとスポーク部62aとの接
続部分にストレスを受け大振幅で駆動した場合破損する
ことがある。
【0015】また、蝶ダンパー形センターリングスパイ
ダ60及び62の内周は、円筒状のボイスコイルボビン
50に接着しているので、湾曲した平板状のスポーク部
60a又は62aが伸縮することによって、ボイスコイ
ルボビン50が部分的に変形を生じ歪音を発生するとと
もに、入力が制限されてしまうという欠点があった。
【0016】本発明は、蝶ダンパー形センターリングス
パイダの等価的に実効質量が小さいこと及び2次共振が
生じにくいことを保持しつつ、スピーカのピストン振動
に伴うスポーク部分の捩じれ伸縮によるスポーク部分の
破損を防止するとともに、スピーカに大入力が印加可能
な蝶ダンパー形センターリングスパイダ及びこれを用い
たスピーカを実現することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成される。スピーカのボイス
コイルを磁気ギャップの中心に保持するセンターリング
スパイダにおいて、スピーカのボイスコイルボビンに接
着されるほぼ円形の第1のリング部と、第1のリング部
より外形が大であり、スピーカのフレームに接着される
第2のリング部と、第1のリング部と第2のリング部と
の間に配置され、スピーカの振動方向から見て互いに対
向し、かつ、互いに逆方向に湾曲する一対のスポークで
あって、この一対のスポークを、少なくとも3対有する
スポーク部とを備える。
【0018】スピーカが前後にピストン振動した場合、
スポークの中央部が、伸展するようにして伸縮するの
で、スポーク部は、捩じれ振動を生じない。その結果、
ボイスコイルボビンおよびフレームに接着するリング部
とスポーク部との連結部にストレスが生じることは少な
い。
【0019】また、スピーカのボイスコイルを磁気ギャ
ップの中心に保持するセンターリングスパイダにおい
て、スピーカのボイスコイルボビンに接着されるほぼ円
形の第1のリング部と、第1のリング部より外形が大で
あり、スピーカのフレームに接着される第2のリング部
と、第1のリング部と第2のリング部との間に配置さ
れ、スピーカの振動方向から見て互いにほぼ平行であ
り、かつ、互いに逆方向に湾曲する一対のスポークであ
って、この一対のスポークを、少なくとも3対有するス
ポーク部とを備える。
【0020】好ましくは、上記センターリングスパイダ
において、スポーク部を構成する各スポークは、このス
ポークと第1及び第2のリング部との接続部分から、こ
のスポークの中心部に向かうに従って、断面積が小とな
っていく形状を有する。
【0021】スポークの中心部に向かうに従って、断面
積が小となっていく形状を有するので、スポークの柔軟
性を向上することができ、リング部とスポーク部との連
結部にストレスが生じることが、よりは少なくなる。
【0022】また、好ましくは、上記センターリングス
パイダにおいて、第1のリング部、第2のリング部及び
スポーク部は、射出成形により形成される。また、好ま
しくは、上記センターリングスパイダにおいて、スポー
クは、その断面形状が矩形、楕円形又は円形である。
【0023】また、スピーカのボイスコイルを磁気ギャ
ップの中心に保持するセンターリングスパイダにおい
て、スピーカのボイスコイルボビンに接着されるほぼ円
形の第1のリング部、この第1のリング部より外形が大
であり、スピーカのフレームに接着される第2のリング
部、第1のリング部と第2のリング部との間に配置さ
れ、スピーカの振動方向に湾曲するスポークを、少なく
とも3つ有する第1のスポーク部、を有する第1のスパ
イダ部と、スピーカのボイスコイルボビンに接着される
ほぼ円形の第3のリング部、この第3のリング部より外
形が大であり、スピーカのフレームに接着される第4の
リング部、第3のリング部と第4のリング部との間に配
置され、スピーカの振動方向に湾曲するスポークを、少
なくとも3つ有する第2のスポーク部、を有する第2の
スパイダ部と、を備え、第1のスパイダ部と第2のスパ
イダ部とは、第1のスポーク部と第2のスポーク部と
が、スピーカの振動方向から見て互いに逆向きに湾曲す
るように、接着されている。
【0024】好ましくは、上記センターリングスパイダ
において、第1のスパイダ部及び第2のスパイダ部の、
それぞれは、合成樹脂板を加熱成形し所定の形状に型抜
きして形成される。
【0025】また、好ましくは、上記センターリングス
パイダにおいて、第1のスパイダ部と第2のスパイダ部
とは、第1のスポーク部と第2のスポーク部とが、スピ
ーカの振動方向から見て互いに対向するように接着され
ている。
【0026】また、好ましくは、上記センターリングス
パイダにおいて、第1のスパイダ部と第2のスパイダ部
とは、第1のスポーク部と第2のスポーク部とが、スピ
ーカの振動方向から見て互いにほぼ平行となるように接
着されている。
【0027】また、ボイスコイルと、ボイスコイルボビ
ンと、コーン振動板と、ボイスコイルを磁気ギャップの
中心に保持するセンターリングスパイダと、これらを支
持するフレームとからなるスピーカにおいて、センター
リングスパイダは、ボイスコイルボビンに接着されるほ
ぼ円形の第1のリング部と、第1のリング部より外形が
大であり、フレームに接着される第2のリング部と、第
1のリング部と第2のリング部との間に配置され、スピ
ーカの振動方向から見て互いに対向し、かつ、互いに逆
方向に湾曲する一対のスポークであって、この一対のス
ポークを、少なくとも3対有するスポーク部とを備え
る。
【0028】スピーカが前後にピストン振動した場合、
スポークの中央部が、伸展するようにして伸縮するの
で、スポーク部は、捩じれ振動を生じない。その結果、
ボイスコイルボビンおよびフレームに接着するリング部
とスポーク部との連結部にストレスが生じることは少な
く、耐久性を向上することができ、スピーカに大入力を
印加可能となる。
【0029】また、ボイスコイルと、ボイスコイルボビ
ンと、コーン振動板及びエッジと、ボイスコイルを磁気
ギャップの中心に保持するセンターリングスパイダと、
これらを支持するフレームとからなるスピーカにおい
て、センターリングスパイダは、ボイスコイルボビンに
接着されるほぼ円形の第1のリング部と、第1のリング
部より外形が大であり、フレームに接着される第2のリ
ング部と、第1のリング部と第2のリング部との間に配
置され、スピーカの振動方向から見て互いにほぼ平行で
あり、かつ、互いに逆方向に湾曲する一対のスポークで
あって、この一対のスポークを、少なくとも3対有する
スポーク部とを備える。
【0030】また、ボイスコイルと、ボイスコイルボビ
ンと、コーン振動板及びエッジと、ボイスコイルを磁気
ギャップの中心に保持するセンターリングスパイダと、
これらを支持するフレームとからなるスピーカにおい
て、センターリングスパイダは、ボイスコイルボビンに
接着されるほぼ円形の第1のリング部と、この第1のリ
ング部より外形が大であり、フレームに接着される第2
のリング部と、第1のリング部と第2のリング部との間
に配置され、スピーカの振動方向に湾曲するスポーク
を、少なくとも3つ有する第1のスポーク部とを有する
第1のスパイダ部と、ボイスコイルボビンに接着される
ほぼ円形の第3のリング部と、この第3のリング部より
外形が大であり、フレームに接着される第4のリング部
と、第3のリング部と第4のリング部との間に配置さ
れ、スピーカの振動方向に湾曲するスポークを、少なく
とも3つ有する第2のスポーク部とを有する第2のスパ
イダ部とを備え、第1のスパイダ部と第2のスパイダ部
とは、第1のスポーク部と第2のスポーク部とが、スピ
ーカの振動方向から見て互いに逆向きに湾曲するよう
に、接着されている。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。説明を簡単にするために、円
形の蝶ダンパー形センターリングスパイダを例として説
明する。図1は、本発明の第1の実施形態である蝶ダン
パー形センターリングスパイダ1の平面図であり、図2
は、図1のA−A線に沿った断面図である。図1及び図
2において、蝶ダンパー形センターリングスパイダ1
は、4対のスポーク部1aと、ボイスコイルボビンおよ
びフレームに接着するリング部1b及び1cとからなっ
ている。そして、各スポーク部1aの一端部分は、リン
グ部1bに連結され、他端部分はリング部1cに連結さ
れている。
【0032】4対のスポーク部1aは、このセンターリ
ングスパイダ1が取り付けられるスピーカの振動方向
(スピーカの前後方向)に、互いに対向して湾曲し、一
対となったスポーク1aa、1abから構成され、立体
的になっている。図3は、スポーク部1aの動作説明図
である。この図3において、スピーカが矢印で示すよう
にスピーカの前後にピストン振動した場合、スポーク1
aa、1abの中央部が、矢印で示すように伸展するよ
うにして伸縮するので、スポーク部1aは、従来例に示
したような捩じれ振動を生じない。その結果、ボイスコ
イルボビンおよびフレームに接着するリング部1b、1
cとの連結部1dにストレスが生じることは少ない。
【0033】したがって、上記第1の実施形態によれ
ば、実効質量が小さいこと及び2次共振が生じにくいこ
とを保持しつつ、スピーカのピストン振動に伴うスポー
ク部分の捩じれ伸縮によるスポーク部分の破損を防止す
るとともに、スピーカに大入力が印加可能な蝶ダンパー
形センターリングスパイダ及びこれを用いたスピーカを
実現することができる。
【0034】なお、上述した本発明の第1の実施形態に
おいては、スポーク部1aを4対としたが、4対に限ら
ず、3対以上の複数の対によりスポーク部を構成する事
が可能である。
【0035】図4は、本発明の第2の実施形態である蝶
ダンパー形センターリングスパイダ2の平面図であり、
図5は、図4のB−B線に沿った断面図である。図1に
示した第1の実施形態では、スポーク部1aaと1ab
とは、スピーカの振動方向に互いに対向する構成となっ
ている。これに対して、図4及び図5に示した第2の実
施形態においては、これらスポーク部2aa及び2ab
は、スピーカの振動方向から見ると、互いに平行した形
状となっており、互いに対向する形状とはなっていな
い。
【0036】ただし、スポーク部2aは、4対からな
り、リング部2aと2bとの間に形成され、スピーカの
振動方向に、互いに逆向きに湾曲した一対のスポーク部
2aa、2abとから構成される点は、第1の実施形態
と同様である。この第2の実施形態においても、上記第
1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0037】なお、上述した第1及び第2の実施形態
は、射出成形により形成することができ、材質として
は、例えば、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂等
の単一材料又は混合材料であり、柔軟性のある材質でよ
い。
【0038】上述したように、第1及び第2の実施形態
であるセンターリングスパイダ1及び2を射出成形によ
り形成する場合には、スポーク部の断面積を部位に応じ
て調整可能である。
【0039】したがって、例えば、図1の例において、
図6に示すように、スポーク部1aa、1abは、ボイ
スコイルボビンおよびフレームに接着する部分であるリ
ング部1b、1cとの連接部1dを断面積大として厚く
し、、湾曲した中心部1acに向かって断面積小として
薄肉になるようにすることができる。
【0040】その結果、スポーク部1aa及び1ab
は、さらに柔軟性を向上することができ、ボイスコイル
ボビンおよびフレームに接着するリング部1b、1cと
の連接部1dへのストレスを、さらに減少させることが
できる。なお、図4の例についても、同様に、スポーク
部2aa、2abは、ボイスコイルボビンおよびフレー
ムに接着する部分であるリング部2b、2cとの連接部
を断面積大として厚くし、、湾曲した中心部に向かって
断面積小として薄肉になるようにすることができる。
【0041】さらに、図1及び図4の実施形態において
は、射出成形で形成する場合には、スポーク部1aa、
1ab、2aa、2abの断面形状を、矩形、楕円形、
円形のいずれでも可能である。この場合、スポーク部の
断面形状が、矩形から、楕円形、円形となるに従って、
スポーク部の柔軟性を向上させることができると考えら
れる。
【0042】図1及び図4の実施形態においては、射出
成形により形成する場合を説明したが、射出成形以外の
方法により、本発明のセンターリングスパイダを形成す
ることも可能である。
【0043】つまり、図7は、本発明の第3の実施形態
である蝶ダンパー形センターリングスパイダ3の分解斜
視図であり、この第3の実施形態においては、射出成形
ではなく、所定の形状に加熱成形しプレス機によって型
抜きした、2枚の蝶ダンパー形センターリングスパイダ
3aと3bとを互いに逆向きに貼り合わせて、図1の例
と同様な形状となるように形成するものである。
【0044】つまり、第1のセンターリングスパイダ部
3aは、リング部3abと、リング部3acと、これら
リング部3abと3acとの間に接続され、同一方向
(スピーカの振動方向)に湾曲する4つのスポーク部3
adとから形成される。そして、第2のセンターリング
スパイダ部3bは、第1のセンターリングスパイダ部3
aと同様に、リング部3bbと、リング部3bcと、こ
れらリング部3bbと3bcとの間に接続され、同一方
向(スピーカの振動方向)に湾曲する4つのスポーク部
3bdとから形成される。
【0045】そして、スポーク部3adと、3bdと
が、互いに対向し、かつ、互いに逆向きに湾曲する形状
となるように、第1のセンターリングスパイダ部3a
と、第2のセンターリングスパイダ部3bとが接着され
る。
【0046】上述した本発明の第3の実施形態において
も、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0047】なお、図7の例において、スポーク部3a
bと、3bdとが互いに対向する形状ではなく、図4の
例のような形状となるように、センターリングスパイダ
部3a及び3bを接着することも可能である。
【0048】図1から図7に示した、本発明の実施形態
では、図10に示すような円形のスピーカに適用される
円形の形状の例について説明したが、図16に示すよう
な長円形および楕円形のスピーカにおいては、スピーカ
のフレーム形状に合わせて長円形および楕円形としても
良い。
【0049】図8は、本発明の第4の実施形態である蝶
ダンパー形センターリングスパイダ4の平面図であり、
図9は図8のC−C線に沿った断面図である。図8及び
図9において、蝶ダンパー形センターリングスパイダ4
は、4対のスポーク部4aと、ボイスコイルボビンおよ
びフレームに接着されるリング部4b及び長円形のリン
グ部4cとからなっている。そして、各スポーク部4a
の一端部分は、リング部4bに連結され、他端部分はリ
ング部4cに連結されている。
【0050】4対のスポーク部4aは、スピーカの振動
方向に、互いに対向して湾曲し、一対となったスポーク
4aa、4abから構成され、立体的になっている。こ
の第4の実施形態は、フレームに接着されるリング部4
Cが長円形となっている点を除いて、他の部分は第1の
実施形態と同様となる。
【0051】上述した本発明の第4の実施形態において
も、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0052】なお、上述した本発明の実施形態である蝶
ダンパー形センターリングスパイダのスポーク部は、互
いに逆向きに湾曲し、対になったスポーク部から構成さ
れているので、それぞれのスポーク部に2次共振が発生
した場合においても、互いに打ち消しあい歪音を生じる
ことは無い。
【0053】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、次のような効果がある。本発明の蝶ダンパ
ー形センターリング部スパイダのスポーク部は、それぞ
れ、スピーカの振動方向に湾曲し、対になったスポーク
部からなっているので、スピーカがピストン振動した場
合、スポーク部が伸縮するため、スポークが捩じれ振動
をしてボイスコイルボビンおよびフレームに接着するリ
ング部との連接部にストレスが生じることは少ない。そ
の結果、大入力が印加できるようになる効果がある。
【0054】したがって、蝶ダンパー形センターリング
スパイダの等価的に実効質量が小さいこと及び2次共振
が生じにくいことを保持しつつ、スピーカのピストン振
動に伴うスポーク部分の捩じれ伸縮によるスポーク部分
の破損を防止するとともに、スピーカに大入力が印加可
能な蝶ダンパー形センターリングスパイダ及びこれを用
いたスピーカを実現することができる。
【0055】さらに、スポーク部の湾曲の度合い、スポ
ーク部の幅および厚さを適宜変えることによってスチフ
ネスを調整できるので、比較的小口径の蝶ダンパー形セ
ンターリングスパイダが構成できるようになる。その結
果、比較的小口径のスピーカに用いることが可能となり
最低共振周波数foを低く設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である蝶ダンパー形セ
ンターリングスパイダの平面図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】図1に示したスポーク部の動作説明図である。
【図4】本発明の第2の実施形態である蝶ダンパー形セ
ンターリングスパイダの平面図である。
【図5】図4のB−B線に沿った断面図である。
【図6】スポーク部の断面積を中央部と端部とで変化さ
せる例の説明図である。
【図7】本発明の第3の実施形態である蝶ダンパー形セ
ンターリングスパイダの分解斜視図である。
【図8】本発明の第4の実施形態である蝶ダンパー形セ
ンターリングスパイダの平面図である。
【図9】図8のC−C線に沿った断面図である。
【図10】従来のスピーカの断面図である。従来の蝶ダ
ンパー形の形態例の平面図である。
【図11】従来の蝶ダンパー形センターリングスパイダ
の一例の平面図である。
【図12】図11の例のD−D線に沿った断面図であ
る。従来の長円形スピーカの蝶ダンパーの形態例の平面
図である。
【図13】従来のコルゲーション形センターリングスパ
イダの平面図である。
【図14】図13のE−E線に沿った断面図である。
【図15】従来の蝶ダンパー形センターリングスパイダ
の他の例の平面図である。
【図16】従来の長円形スピーカの平面図である。
【図17】図16に示した従来の長円形スピーカの部分
断面図である。
【図18】従来の長円形スピーカの蝶ダンパー形センタ
ーリングスパイダの平面図である。
【符号の説明】
1、2、3、4 蝶ダンパー形センターリングスパイダ 1a、2a、4a スポーク部 1aa、1ab、2aa、2ab 湾曲したスポーク部 1b、1c、2b、2c リング部 1d 連結部 3ab、3bb、3ac、3bc、4b、4c リング
部 3ad、3bd、4aa、4ab 湾曲したスポーク部 50 ボイスコイルボビン 51、61 スピーカ 52 コーン振動板 53 ボイスコイル 54 磁気回路 56 エッジ 57 フレーム

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピーカのボイスコイルを磁気ギャップの
    中心に保持するセンターリングスパイダにおいて、 スピーカのボイスコイルボビンに接着されるほぼ円形の
    第1のリング部と、 上記第1のリング部より外形が大であり、スピーカのフ
    レームに接着される第2のリング部と、 上記第1のリング部と第2のリング部との間に配置さ
    れ、スピーカの振動方向から見て互いに対向し、かつ、
    互いに逆方向に湾曲する一対のスポークであって、この
    一対のスポークを、少なくとも3対有するスポーク部
    と、 を備えることを特徴とするセンターリングスパイダ。
  2. 【請求項2】スピーカのボイスコイルを磁気ギャップの
    中心に保持するセンターリングスパイダにおいて、 スピーカのボイスコイルボビンに接着されるほぼ円形の
    第1のリング部と、 上記第1のリング部より外形が大であり、スピーカのフ
    レームに接着される第2のリング部と、 上記第1のリング部と第2のリング部との間に配置さ
    れ、スピーカの振動方向から見て互いにほぼ平行であ
    り、かつ、互いに逆方向に湾曲する一対のスポークであ
    って、この一対のスポークを、少なくとも3対有するス
    ポーク部と、 を備えることを特徴とするセンターリングスパイダ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のセンターリングスパ
    イダにおいて、上記スポーク部を構成する各スポーク
    は、このスポークと第1及び第2のリング部との接続部
    分から、このスポークの中心部に向かうに従って、断面
    積が小となっていく形状を有することを特徴とするセン
    ターリングスパイダ。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2又は請求項3記載のセ
    ンターリングスパイダにおいて、上記第1のリング部、
    第2のリング部及びスポーク部は、射出成形により形成
    されることを特徴とするセンターリングスパイダ。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれ一項記載の
    センターリングスパイダにおいて、上記スポークは、そ
    の断面形状が矩形であることを特徴とするセンターリン
    グスパイダ。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項4のいずれ一項記載の
    センターリングスパイダにおいて、上記スポークは、そ
    の断面形状が楕円形であることを特徴とするセンターリ
    ングスパイダ。
  7. 【請求項7】請求項1から請求項4のいずれ一項記載の
    センターリングスパイダにおいて、上記スポークは、そ
    の断面形状が円形であることを特徴とするセンターリン
    グスパイダ。
  8. 【請求項8】スピーカのボイスコイルを磁気ギャップの
    中心に保持するセンターリングスパイダにおいて、 スピーカのボイスコイルボビンに接着されるほぼ円形の
    第1のリング部と、この第1のリング部より外形が大で
    あり、スピーカのフレームに接着される第2のリング部
    と、上記第1のリング部と第2のリング部との間に配置
    され、スピーカの振動方向に湾曲するスポークを、少な
    くとも3つ有する第1のスポーク部とを有する第1のス
    パイダ部と、 スピーカのボイスコイルボビンに接着されるほぼ円形の
    第3のリング部と、この第3のリング部より外形が大で
    あり、スピーカのフレームに接着される第4のリング部
    と、上記第3のリング部と第4のリング部との間に配置
    され、スピーカの振動方向に湾曲するスポークを、少な
    くとも3つ有する第2のスポーク部とを有する第2のス
    パイダ部と、 を備え、第1のスパイダ部と第2のスパイダ部とは、第
    1のスポーク部と第2のスポーク部とが、スピーカの振
    動方向から見て互いに逆向きに湾曲するように、接着さ
    れていることを特徴とするセンターリングスパイダ。
  9. 【請求項9】請求項8記載のセンターリングスパイダに
    おいて、上記第1のスパイダ部及び第2のスパイダ部
    の、それぞれは、合成樹脂板を加熱成形し所定の形状に
    型抜きして形成されることを特徴とするセンターリング
    スパイダ。
  10. 【請求項10】請求項8記載のセンターリングスパイダ
    において、上記第1のスパイダ部と第2のスパイダ部と
    は、第1のスポーク部と第2のスポーク部とが、スピー
    カの振動方向から見て互いに対向するように、接着され
    ていることを特徴とするセンターリングスパイダ。
  11. 【請求項11】請求項8記載のセンターリングスパイダ
    において、上記第1のスパイダ部と第2のスパイダ部と
    は、第1のスポーク部と第2のスポーク部とが、スピー
    カの振動方向から見て互いにほぼ平行となるように、接
    着されていることを特徴とするセンターリングスパイ
    ダ。
  12. 【請求項12】ボイスコイルと、ボイスコイルボビン
    と、コーン振動板と、ボイスコイルを磁気ギャップの中
    心に保持するセンターリングスパイダと、これらを支持
    するフレームとからなるスピーカにおいて、 上記センターリングスパイダは、 ボイスコイルボビンに接着されるほぼ円形の第1のリン
    グ部と、 上記第1のリング部より外形が大であり、上記フレーム
    に接着される第2のリング部と、 上記第1のリング部と第2のリング部との間に配置さ
    れ、スピーカの振動方向から見て互いに対向し、かつ、
    互いに逆方向に湾曲する一対のスポークであって、この
    一対のスポークを、少なくとも3対有するスポーク部
    と、 を備えることを特徴とするスピーカ。
  13. 【請求項13】ボイスコイルと、ボイスコイルボビン
    と、コーン振動板及びエッジと、ボイスコイルを磁気ギ
    ャップの中心に保持するセンターリングスパイダと、こ
    れらを支持するフレームとからなるスピーカにおいて、 上記センターリングスパイダは、 ボイスコイルボビンに接着されるほぼ円形の第1のリン
    グ部と、 上記第1のリング部より外形が大であり、上記フレーム
    に接着される第2のリング部と、 上記第1のリング部と第2のリング部との間に配置さ
    れ、スピーカの振動方向から見て互いにほぼ平行であ
    り、かつ、互いに逆方向に湾曲する一対のスポークであ
    って、この一対のスポークを、少なくとも3対有するス
    ポーク部と、 を備えることを特徴とするスピーカ。
  14. 【請求項14】ボイスコイルと、ボイスコイルボビン
    と、コーン振動板及びエッジと、ボイスコイルを磁気ギ
    ャップの中心に保持するセンターリングスパイダと、こ
    れらを支持するフレームとからなるスピーカにおいて、 上記センターリングスパイダは、 ボイスコイルボビンに接着されるほぼ円形の第1のリン
    グ部と、この第1のリング部より外形が大であり、上記
    フレームに接着される第2のリング部と、上記第1のリ
    ング部と第2のリング部との間に配置され、スピーカの
    振動方向に湾曲するスポークを、少なくとも3つ有する
    第1のスポーク部とを有する第1のスパイダ部と、 ボイスコイルボビンに接着されるほぼ円形の第3のリン
    グ部と、この第3のリング部より外形が大であり、上記
    フレームに接着される第4のリング部と、上記第3のリ
    ング部と第4のリング部との間に配置され、スピーカの
    振動方向に湾曲するスポークを、少なくとも3つ有する
    第2のスポーク部とを有する第2のスパイダ部と、 を備え、第1のスパイダ部と第2のスパイダ部とは、第
    1のスポーク部と第2のスポーク部とが、スピーカの振
    動方向から見て互いに逆向きに湾曲するように、接着さ
    れていることを特徴とするスピーカ。
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