JPH09276154A - 断熱容器 - Google Patents

断熱容器

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JPH09276154A
JPH09276154A JP8086810A JP8681096A JPH09276154A JP H09276154 A JPH09276154 A JP H09276154A JP 8086810 A JP8086810 A JP 8086810A JP 8681096 A JP8681096 A JP 8681096A JP H09276154 A JPH09276154 A JP H09276154A
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JP
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casing
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intermediate member
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housing
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JP8086810A
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English (en)
Inventor
Hidetoshi Shigefuji
秀俊 重藤
Yukihisa Sato
幸久 佐藤
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外筐体の内側面の間隔が下部よりも上部で狭
く設定された場合でも、発泡筐体を予め成形して外筐体
内に組み込むことが可能な断熱容器を提供する。 【解決手段】 対向する内側面102同士の間隔が下部
よりも上部で狭くなる外筐体10、20と、この外筐体
10内に設置される内筐体11と、予め成形された状態
で外筐体10と内筐体11との間に装着される発泡合成
樹脂製の発泡筐体12とを備えた断熱容器において、発
泡筐体12を、外筐体10の前記内側面102のそれぞ
れに対応した面形状を有する一対の両側部材12Aと、
両側部材12Aの間に配置される中間部材12Bとの少
なくとも三つの要素に分割し、外筐体10の内側面10
2に装着された両側部材12Aの間に中間部材12Bが
装着されるように前記要素12A、12Bを外筐体10
内で相互に組み合わせて発泡筐体12を形成し、その形
成された発泡筐体12内に内筐体11を装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外筐体及び内筐体
の間に発泡筐体が装着された構造を有し、魚釣における
獲物の保冷や新鮮な荷物の運搬時の保冷、保温等に用い
られる断熱容器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の断熱容器は、従来、外筐体と内
筐体とを組み合わせた後に、それらの内部からエアーを
抜き取りつつ発泡性合成樹脂を注入して製造されてい
た。しかし、このような製造方法では、外気温の変化等
に起因して発泡状況が変化し、それにより発泡不良や発
泡斑が生じることがある。また、エアー抜きの不良によ
り内外の筐体間にエアーが残留して断熱性能が損なわ
れ、筐体の衝撃強度が低下するおそれもあった。そし
て、外部から発泡状況の確認もできないため、品質管理
上も問題がある。
【0003】そこで、近年では、実公平3−39139
号公報に開示されているように、金型内で予め発泡筐体
を成形し、それを内外筐体の間に組み込むようにした断
熱容器も提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、発泡筐体を
予め成形する場合には、金型と発泡筐体との間で囓が生
じ易く、これを防止するためには発泡筐体の金型に対す
る当接面にアンダーカットを設けなければならない。従
って、外筐体の内側面や内筐体の外側面が断熱容器の上
面や下面に対して垂直に設計されていると、それらの側
面と発泡筐体との間に隙間が生じ、上述した断熱性能や
衝撃強度の低下を解決できない。
【0005】なお、上記公報には、発泡筐体を二分割し
て成形する例が開示されている。このような分割構造に
よればアンダーカットを設ける面を任意に選択できるか
ら、外筐体や内筐体の垂直な側面に発泡筐体を密着させ
ることも不可能ではない。しかしながら、発泡筐体を二
分割にするだけでは、発泡筐体を組み込み可能な外筐体
の形状が制限される。例えば、実開昭59−781号公
報、実公平7−55907号公報、及び特開平7−64
792号公報に記載されているように、蓋開閉用のヒン
ジ等を組み込むために外筐体の上部を内側に屈曲させた
もの、あるいは実開昭51−64792号公報に記載さ
れているように、外筐体の幅を容器の下部から上部へ向
かって徐々に減少させたものでは、外筐体の内側面同士
の間隔が下部よりも上部で狭くなるため、二分割された
発泡筐体の一方を外筐体内に組み込むと、他方を外筐体
の内側面と密着する位置まで挿入するためのスペースが
外筐体内に残らず、外筐体内で発泡筐体を相互に組み合
わせることができない。
【0006】本発明は、外筐体の内側面の間隔が下部よ
りも上部で狭く設計された場合でも、発泡筐体を予め成
形して外筐体内に組み込むことが可能な断熱容器を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、本発明の実施形態
を示す図面に対応付けて本発明を説明する。但し、本発
明は図示の形態に限定されない。
【0008】図1及び図2に示したように、請求項1の
発明は、対向する内側面(102)同士の間隔が下部よ
りも上部で狭くなる外筐体(10)と、この外筐体(1
0)内に設置される内筐体(11)と、予め成形された
状態で外筐体(10)と内筐体(11)との間に装着さ
れる発泡合成樹脂製の発泡筐体(12)とを備えた断熱
容器において、発泡筐体(12)が、外筐体(10)の
前記内側面(102)のそれぞれに対応した面形状を有
する一対の両側部材(12A)と、両側部材(12A)
の間に配置される中間部材(12B)との少なくとも三
つの要素に分割して設けられ、外筐体(10)の内側面
(102)に装着された両側部材(12A)の間に中間
部材(12B)が装着されるように前記要素(12A、
12B)が外筐体(10)内で相互に組み合わされて発
泡筐体(12)が形成され、その形成された発泡筐体
(12)内に内筐体(11)が装着されて上述した目的
を達成する。
【0009】請求項1の発明によれば、外筐体(10)
の内側面(102)に対する発泡筐体(12)の密着部
分を両側部材(12A)としてそれぞれ別々に成形する
から、金型との囓を防止するためのアンダーカットを、
外筐体(10)の内側面(102)に対応した発泡筐体
(12)の外側面(120)とは異なる位置に設定し、
それにより、両側部材(12A)を外筐体(10)の内
側面(102)と密着する形状に成形できる。発泡筐体
(12)の各要素(12A、12B)を外筐体(10)
内に組み込む際には、中間部材(12B)が装着される
べきスペースを利用して両側部材(12A)を外筐体
(10)の内側面(102)にそれぞれ密着させ、その
後に中間部材(12B)を組み込んで発泡筐体(12)
を完成させることができる。
【0010】図9及び図10に示すように、請求項2の
発明では、請求項1の断熱容器において、外筐体(2
0)の内側面(202)に装着された両側部材(22
A)同士の間隙が上部から下部に向けて漸次減少し、両
側部材(22A)同士の前記間隙が中間部材(22B)
にて埋められるように両側部材(22A)と中間部材
(22B)の上下方向への分割線(PL)を設定した。
この発明によれば、外筐体(20)に組み込まれた両側
部材(22A)同士の間隙に中間部材(22B)を挿入
すると、その挿入する力と分割線(PL)の傾きとに応
じて両側部材(22A)を外筐体(20)の内側面(2
02)に押し付ける分力が発生し、その反力で両側部材
(22A)と中間部材(22B)が相互に押し付けられ
る。従って、外筐体(20)と発泡筐体(22)との
間、及び両側部材(22A)と中間部材(22B)との
間における隙間の発生を防止できる。
【0011】請求項3の発明では、請求項1又は2の断
熱容器において、両側部材(22A)と中間部材(22
B)との分割面(223、224)の一方に係合突条
(225)を形成し、他方に係合突条(225)と係合
する係合凹条(226)を形成した。この発明によれ
ば、外筐体(20)内にて両側部材(22A)と中間部
材(22B)とを組み合わせる際に、係合突条(22
5)と係合凹条(226)とを相互に係合させ、それに
より分割面(223、224)における両側部材(22
A)と中間部材(22B)とのずれを防止できる。分割
面(223、224)に沿った熱の逃げや侵入を防止し
て断熱性能を高めることもできる。
【0012】請求項4の発明では、請求項1〜3のいず
れかの断熱容器において、外筐体(20)内にて組み立
てられた発泡筐体(22)の内面又は外面に、粉末真空
断熱材製の板状の断熱体(23)を装着した。この発明
によれば、発泡筐体(22)と粉末真空断熱材製の断熱
体(23)との組み合わせによって断熱効率を高められ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】
−第1の実施形態− 図1及び図2は本発明が適用された断熱容器の第1の実
施形態を示すもので、図1は断熱容器の外観を示す斜視
図、図2は図1のII−II線における断面図である。な
お、図2では、中心線CLよりも左側に断熱容器の各要
素を分解した状態を、右側に各要素を組み立てた状態を
それぞれ示している。
【0014】これらの図に示すように、本実施形態の断
熱容器は、概略直方体状の容器本体1Aと、この容器本
体1Aの上端部に蝶着されて容器本体1Aの上部開口を
開閉可能な2枚の蓋体1Bとを有する。容器本体1Aに
おける上部開口の一対の長辺(図1の矢印A方向と平行
な辺)には、各蓋体1Bを選択的に係止及び蝶着するた
めの蓋取付機構(不図示)が設けられ、それにより蓋体
1Bは上記一対の長辺のいずれの側からも開閉可能であ
る。なお、このような蓋体1Bの取付機構は、例えば上
述した実公平7−55907号公報に開示されている。
【0015】容器本体1Aは、外筐体10と、この内部
に設置される内筐体11と、両筐体10、11の間に装
着される発泡筐体12とを有する。外筐体10は、下構
成部材10A及び上構成部材10Bを上下方向に連結し
て構成される。なお、図3にも示したように、下構成部
材10Aは容器本体1Aの収容部分の形状を規定し、そ
の上端には上構成部材10Bに対する結合部10A1が
設けられる。一方、図2に示したように、上構成部材1
0Bは容器本体1Aの上部開口形状を規定し、その下端
には下構成部材10Aの結合部10A1と噛み合うため
の結合部10B1が設けられる。各構成部材10A、1
0Bは、例えば樹脂を素材とする射出成形にて製造され
る。このように外筐体10を上下に分割して成形する構
造は、上述の実公平7−55907号公報にも記載され
ている。
【0016】外筐体10の長辺方向に沿った一対の外側
面100の上端部には、上述した蓋体1Bの取付機構を
収容するための凹部101が形成される。これらの凹部
101に対応して、外筐体10の長辺方向に沿った一対
の内側面102は上部開口の近傍で断熱容器の内側に屈
曲する。そのため、上部開口位置における内側面102
同士の間隔L1は、それよりも下部における間隔L2よ
り狭くなる。なお、図2では、外筐体10の下部にハン
ドル3を組み付けるための凹部103が形成された状態
を実線で示し、凹部103が設けられていない個所の内
側面102を破線で示している。
【0017】内筐体11は、外筐体10の上部開口から
外筐体10内に挿入できるよう、外筐体10よりも一回
り小さく形成される。内筐体11の上端には、外筐体1
0の上部開口縁に設けられた結合部104と噛み合うた
めの結合部110が設けられる。
【0018】発泡筐体12は、発泡合成樹脂を所定の金
型で発泡させることにより、外筐体10への組み込み前
に、一対の両側部材12Aと、単一の中間部材12Bと
の三つの要素に分割されて成形される。これらの部材1
2A、12Bを相互に組み合わせたときの形状は、外筐
体10及び内筐体11が相互に組み合わされたときにそ
れらの間に生じる空間の形状に等しい。
【0019】両側部材12Aは、外筐体10の内側面1
02に密着可能な外側面120と、外筐体10の内底面
105に密着可能な外底面121とを有する。中間部材
12Bは、各両側部材12Aを外筐体10の内側面10
2及び内底面105にそれぞれ密着させたときに生じる
隙間形状に対応して形成され、その下端には外筐体10
の内底面105と密着可能な底面122が設けられる。
なお、図2では示されていないが、各部材12A、12
Bは、外筐体10の短辺側の内側面108(図3参照)
と密着可能な外側面(不図示)も有する。そして、両側
部材12Aと中間部材12Bとの分割面123、124
は、断熱容器の上下方向と平行な平面に形成されてい
る。分割面123、124の位置は、内筐体11の外面
111よりも内側に設定され、そのため、両側部材12
Aには内筐体11の一部を受け入れる凹部125が設け
られている。
【0020】次に、容器本体1Aの組み付け手順を説明
する。まず、下構成部材10Aと上構成部材10Bとを
連結して外筐体10を形成する。次に、外筐体10内に
発泡筐体12の一対の両側部材12Aを挿入し、それら
を外筐体10の内側面102及び内底面105にそれぞ
れ密着させる。このとき、中間部材12Bの装着個所は
空きスペースとなっている。従って、外筐体10の内側
面12A同士の間隔が下部より上部で狭く設定されてい
る場合でも、外筐体10内の中間部材12Bの装着スペ
ースに両側部材12Aを挿入し、その後に外筐体10内
で両側部材12Aを移動させてそれらを内側面102と
密着させることができる。
【0021】両側部材12Aの装着後は、それらの間に
中間部材12Bを挿入して発泡筐体12を完成させる。
この後、発泡筐体12の内側に内筐体11を挿入し、そ
の上端の結合部110と外筐体12の結合部104とを
結合する。以上により容器本体1Aが完成する。なお、
図2では外筐体10及び内筐体11と発泡筐体12とを
区別するために幾らかの隙間が描かれているが、実際に
は外筐体10及び内筐体11と発泡筐体12とは、それ
ぞれ隙間なく密着する。
【0022】本実施形態では、発泡筐体12を一対の両
側部材12Aと、単一の中間部材12Bとからなる3分
割構造としたが、両側部材12Aや中間部材12Bをさ
らに分割してもよい。両側部材12A及び中間部材12
Bとは異なる部材が発泡筐体12の構成要素として追加
されてもよい。
【0023】また、二枚の蓋体1Bを容器本体1Aの一
対の長辺の両側から開閉可能に設けたが、本発明の断熱
容器はそのような態様に限定されない。蓋体1Bは一枚
でもよく、容器本体1Aの一方の長辺側のみから蓋体1
Bを開閉できるようにしてもよい。蓋体1Bを開閉可能
に取り付ける機構には、公知の種々の機構を用いてよ
い。
【0024】なお、図1〜図8に示したように、第1の
実施形態の断熱容器は、そのハンドル3及びカード差し
4の取付構造に関しても幾つかの特徴を有しているが、
それらの特徴部分は後述する。
【0025】−第2の実施形態− 図9及び図10は本発明が適用された断熱容器の第2の
実施形態を示すもので、図9は断熱容器の容器本体2A
を図2と同一方向の断面にて示した図、図10は図9の
X−X線における断面図である。なお、図9では、図2
と同様に、中心線CLよりも左側に断熱容器の各要素を
分解した状態を、右側に各要素を組み立てた状態をそれ
ぞれ示している。容器本体2Aの上側には蓋体(不図
示)が開閉可能に取り付けられる。
【0026】図9に示すように、容器本体2Aは、外筐
体20と、この内部に設置される内筐体21と、両筐体
20、21の間に装着される発泡筐体22とを組み合わ
せて構成されている。外筐体20及び内筐体21はそれ
ぞれ樹脂を素材とするブロー成形法にて所定形状に製造
される。外筐体20の長辺方向(図9の紙面と直交する
方向)に沿った外側面200の上端には容器本体2Aの
中心線CL側に突出するようにフランジ201が設けら
れる。そのため、外筐体20の上部開口位置における内
側面202同士の間隔L1は、それよりも下部における
間隔L2より狭い。
【0027】内筐体21は、外筐体20の上部開口から
外筐体20内に挿入できるよう、外筐体20よりも一回
り小さく形成される。内筐体21の上端には、外筐体2
0に対する結合部210が設けられる。
【0028】発泡筐体22は、発泡合成樹脂を所定の金
型で発泡させることにより、外筐体20への組み込み前
に、一対の両側部材22Aと、単一の中間部材22Bと
の三つの要素に分割して成形される。これらの部材22
A、22Bを相互に組み合わせたときの形状は、外筐体
20及び内筐体21が相互に組み合わされたときにそれ
らの間に生じる空間の形状に等しい。
【0029】両側部材22Aは、外筐体20の内側面2
02に密着可能な外側面220と、外筐体20の内底面
204に密着可能な外底面221とを有する。外側面2
20の上端部には、内筐体21の結合部210の内面2
11と密着する凹部220aが形成される。中間部材2
2Bは、各両側部材22Aを外筐体20の内側面202
及び内底面204にそれぞれ密着させたときに生じる隙
間形状に対応して形成され、その下端には外筐体20の
内底面204と密着可能な底面222が設けられる。そ
して、両側部材22Aと中間部材22Bとの分割面22
3、224は、上述した第1の実施形態と異なって、外
筐体20の内底面204へ向かうほど断熱容器の短辺方
向の中心位置(図9の中心線CLの位置)に近づくよう
に傾けられている。
【0030】両側部材22Aと中間部材22Bとの分割
面223、224の何れか一方(図示例では分割面22
4)には図10(A)に示すように、係合突条225
が、他方(図示例では分割面223)には係合凹条22
6がそれぞれ形成される。但し、図9から明らかなよう
に、分割面223、224のうち、外筐体20の内底面
204(図9参照)に沿って断熱容器の長辺方向に延び
る部分にも係合突条や係合凹条が設けられている。係合
突条225や係合凹条226は、分割面223、224
のうち、外筐体20の短辺側の内側面205(図10参
照)に沿って上下方向に延びる部分に限って設けてもよ
い。なお、本実施形態では、分割面223、224の係
合突条225や係合凹部226が設けられる部分の輪郭
線が両側部材22Aと中間部材22Bの上下方向の分割
線PLに相当する。係合突条225及び係合凹条226
は図10(B)に示すように形成してもよい。図10か
ら明らかなように、両側部材22A及び中間部材22B
は、上述した外筐体20の短辺側の内側面205と密着
する外側面227、228をも有する。
【0031】両側部材22A及び中間部材22Bの内面
側には凹部229が設けられ、それらの凹部229には
板状の断熱体23が装着される。各断熱体23は、いず
れも粉末真空断熱材にて構成されている。粉末真空断熱
材は、多孔性構造を有する無機質粉末(例えばシリカ、
パーライト等の粉末)をフィルム状の袋内に充填し、そ
の袋内を真空排気しつつ密封して製造されるもので、合
成樹脂を発泡させて得られる断熱材と比較して熱伝導度
が1/2以下の優れた断熱性を有している。従って、断
熱体23を追加することにより、容器本体2Aの断熱効
率を大きく改善できる。
【0032】次に、容器本体2Aの組み付け手順を説明
する。まず、外筐体20内に発泡筐体22の一対の両側
部材22Aを挿入し、それらを外筐体20の内側面20
2及び内底面204にそれぞれ密着させる。このとき、
中間部材22Bを装着すべきスペースを利用して各両側
部材22Aを所定位置に装着できる点は第1の実施形態
と同様である。
【0033】続いて、係合突条225と係合凹条226
とを相互に係合させながら両側部材22Aの間に中間部
材22Bを組み込んで発泡筐体22を完成させる。この
とき、外筐体20内に装着された両側部材22A同士の
間隙(分割面223、224同士の間隙)が断熱容器の
上部から下部に向けて漸次減少し、その間隙を埋めるよ
うに中間部材22Bが挿入される。そのため、中間部材
22Bを押し込む力で両側部材22Aが外筐体20に押
し付けられ、その反動で両側部材22Aと中間部材22
Bとが相互に押し付けられる。従って、外筐体20と両
側部材22A、両側部材22Aと中間部材22Bとはそ
れぞれ隙間なく密着し、それにより断熱性能や衝撃強度
の低下が防がれる。なお、図9では外筐体20及び内筐
体21と発泡筐体22とを区別するために幾らかの隙間
が描かれているが、実際には外筐体20及び内筐体21
と発泡筐体22とは、それぞれ隙間なく密着する。ま
た、係合突条225と係合凹条226とが係合するため
に、各部材22A、22Bの分割面223、224にお
けるずれが防止される。分割面223、224に沿った
冷気等の漏れが防止されて断熱性能が向上する。
【0034】発泡筐体22の組み付け後は断熱体23を
装着し、続いて発泡筐体22の内側に内筐体21を挿入
し、その結合部210と外筐体20とをねじ24で固定
する。以上により容器本体2Aが完成する。
【0035】本実施形態においても、両側部材22Aや
中間部材22Bをさらに分割してもよく、両側部材22
A及び中間部材22Bとは異なる部材が発泡筐体22の
構成要素として追加されてもよい。係合突条225や係
合凹条226は、第1の実施形態の分割面123、12
3のように断熱容器の上下方向と平行な分割面に設ける
こともできる。断熱体23は、外筐体20と密着するよ
うに発泡筐体22の外面側に装着してもよい。
【0036】次に、上述した第1の実施形態の断熱容器
におけるハンドル3及びカード差し4の取付構造を図1
〜図8を参照して説明する。図1及び図3に示したよう
に、外筐体10の長辺方向の外側面100、及び短辺方
向の外側面106には、上述したようにハンドル3を取
り付けるための凹部103が適宜数(図では一つの側面
に二つずつ)設けられる。図2及び図4に詳しく示すよ
うに、凹部103の上端には、ハンドル3に対する上受
け部材14が外筐体10の下構成部材10Aと一体に形
成される。上受け部材14は、外筐体10の外側面10
0と略面一に形成された前壁140と、この前壁140
の左右端に連なる一対の側壁141と、一対の側壁14
1の間に平行に設けられた中間壁142(図2参照)と
を有する。各側壁141及び中間壁142には、断熱容
器の下側に向かって開口する逆U字状の切欠143が設
けられ、それらの切欠143には、ハンドル3の回動軸
30(図5参照)が挿入される。この状態で、上受け部
材14の下端側に下受け部材15(図7参照)が装着さ
れてねじ16により外筐体10に固定される。なお、図
2のVII 部の詳細を図7に示す。
【0037】図6に詳しく示したように、下受け部材1
5には、上受け部材14の前壁140及び側壁141に
それぞれ対応して前壁150及び側壁151と凹部15
2が設けられる。下受け部材15を上受け部材14と組
み合わせると、上受け部材14の側壁141に設けられ
た切欠143の下端側に側壁151が挿入される。これ
により、回動軸30が切欠143内に水平に拘束され、
ハンドル3が回動軸30を中心として上下に旋回可能な
状態で支持される。
【0038】なお、図4に示したように、上受け部材1
4の側壁141及び中間壁142からは係止爪144、
145がそれぞれ垂下されて設けられる。側壁141の
係止爪144は、下受け部材15の側壁151に設けら
れた凹部152と係合する。また、中間壁142の係止
爪145は、下受け部材15に設けられた一対の係止爪
153の間に入り込んで前壁150の内面154と係合
する。また、下受け部材15の係止爪153は上受け部
材14の側壁141及び中間壁142との間に入り込ん
で前壁140の内面146(図7参照)と係合する。以
上の係合構造により、上受け部材14と下受け部材15
とが確実に係合してハンドル3の脱落が防がれる。
【0039】図5に詳しく示したように、ハンドル3に
は、回動軸30の両端に連なるように一対の腕部31が
設けられ、それらの腕部31の先端側に回動軸30と平
行な把持部32が設けられる。ハンドル3の不使用時
(使用者がハンドル3を支えていないとき)には、腕部
31や把持部32の自重によりハンドル3がその回動軸
30から垂れ下がるようにして凹部103内に格納され
る。ハンドル3を使用する際には、把持部32に手を添
えてハンドル3を凹部103から引き上げるように回動
させる。この場合、腕部31が凹部103の上端に突き
当たってハンドル3が位置決めされる。
【0040】以上のようなハンドル3の取付構造によれ
ば、上受け部材14にハンドル3を装着して下受け部材
15を固定するだけでハンドル3を確実に取り付けるこ
とができる。従って、ハンドル3の取り付けに必要な工
数を削減してコストダウンを達成でき、ハンドル3が破
損したときにはその取り替えを迅速に行なえる。
【0041】なお、ハンドル受け部14を外筐体10と
は別体に製造し、凹部103にねじ等で固定してもよ
い。次に、図1及び図8を参照してカード差し4の取付
構造について説明する。
【0042】図1に示したように、外筐体10の外側面
100には、上述したハンドル取付用の凹部103とは
別に凹部107が設けられ、その凹部107内にカード
差し4が取り付けられる。図8に示したように、カード
差し4は、凹部107内にねじ40にて固定される本体
41と、本体41の前面の下端部とヒンジ部410を介
して連結されて本体41を開閉するように回動する押さ
え板42とを有する。なお、図8(C)では押さえ板4
2を開位置に移動させた状態を実線で、閉位置に移動さ
せる様子を破線でそれぞれ示している。
【0043】押さえ板42の側縁には係合爪420が設
けられる。本体41を閉じる位置まで押さえ板42を回
動させると、係合爪420が本体41の凹部411に係
合して押さえ板42が図8(A)に示す閉位置に拘束さ
れる。このとき、本体41と押さえ板42とによってカ
ード差し4の上端に開口43が形成される。この開口4
3は、上方からカード(不図示)を抜き差しするに適し
た大きさに設定される。また、押さえ板42には、装着
されたカードを視認するための抜き窓44が形成されて
いる。
【0044】以上のカード差し4を設けた場合には、押
さえ板42を本体41から引き離すか、又は開口43を
利用することにより、断熱容器に対して所望のカードを
簡単に着脱できる。従って、保冷や保温を要する物品を
断熱容器を収容して運送会社や郵便局等に運送を委託す
る場合に、その届け先や収容物等を識別するためのカー
ドを簡単に取り替えることができる。
【0045】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は断熱容
器の外筐体と内筐体との間に配置される発泡筐体を、外
筐体の内側面にそれぞれ対応した面形状を有する両側部
材と、これら両側部材の間に配置される中間部材の少な
くとも三つの要素に分割したため、外筐体の内側面同士
の幅が下部よりも上部において狭く設定されている場合
でも、発泡筐体の各要素を外筐体内で相互に組み合わせ
て発泡筐体を完成させ、しかも外筐体の内側面と発泡筐
体とを確実に密着させて断熱性能の劣化や衝撃強度の低
下を防止できる。
【0046】加えて、請求項2の発明では、中間部材を
両側部材同士の間に押し込む力を利用して両側部材を外
筐体の内側面に押し付け、それと同時に両側部材と中間
部材とを相互に押し付けることができるから、外筐体と
両側部材、及び両側部材と中間部材とを隙間なく突き合
わせて断熱容器の断熱性能や衝撃強度の低下を防ぐこと
ができる。請求項3の発明では、発泡筐体の両側部材及
び中間部材にそれぞれ形成された係合突条及び係合凹条
を互いに係合させて各部材の分割面におけるずれを防止
でき、しかも、分割面に沿った熱の逃げや侵入を防止し
て断熱性能を高めることもできる。請求項4の発明で
は、発泡筐体による断熱効果と粉末真空断熱材製の断熱
材の断熱効果とを利用して断熱効率をさらに向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る断熱容器の外観
を示す斜視図。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図。
【図3】図1の断熱容器の外筐体の一部として設けられ
た下構成部材の斜視図。
【図4】図3のIV部を拡大して示す図。
【図5】図1の断熱容器に設けられるハンドルの斜視
図。
【図6】図6のハンドルを取り付けるための下受け部材
を示す図で、(A)は外筐体に取り付けられた状態を示
す斜視図、(B)は裏面側の構造を示す斜視図。
【図7】図2のVII 部を拡大して示す図。
【図8】図1の断熱容器に設けられるカード差しの詳細
を示す図で、(A)は押さえ板を閉じた状態を示す斜視
図、(B)は押さえ板を開いた状態を示す斜視図、
(C)は押さえ板を開閉する様子を示す図。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る断熱容器を図2
と同一方向の断面にて示した図。
【図10】図9のX−X線に沿った断面形状を示す図
で、(A)、(B)はそれぞれ異なる例を示している。
【符号の説明】
1A、2A…容器本体 1B…蓋体 10、20…外筐体 11、21…内筐体 12、22…発泡筐体 12A、22A…両側部材 12B、22B…中間部材 23…粉末真空断熱材製の断熱体 102、202…外筐体の内側面 120、220…発泡筐体の外側面 123、124、223、224…発泡筐体の分割面 225…係合突条 226…係合凹条

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する内側面同士の間隔が下部よりも
    上部で狭くなる外筐体と、この外筐体内に設置される内
    筐体と、予め成形された状態で前記外筐体と前記内筐体
    との間に装着される発泡合成樹脂製の発泡筐体とを備え
    た断熱容器において、 前記発泡筐体が、前記外筐体の前記内側面のそれぞれに
    対応した面形状を有する一対の両側部材と、前記両側部
    材の間に配置される中間部材との少なくとも三つの要素
    に分割して設けられ、 前記外筐体の前記内側面に装着された前記両側部材の間
    に前記中間部材が装着されるように前記要素が前記外筐
    体内で相互に組み合わされて前記発泡筐体が形成され、
    その形成された発泡筐体内に前記内筐体が装着されてい
    ることを特徴とする断熱容器。
  2. 【請求項2】 前記外筐体の前記内側面に装着された前
    記両側部材同士の間隙が上部から下部に向けて漸次減少
    し、前記両側部材同士の前記間隙が前記中間部材にて埋
    められるように前記両側部材と前記中間部材の上下方向
    への分割線を設定したことを特徴とする請求項1記載の
    断熱容器。
  3. 【請求項3】 前記両側部材と前記中間部材との分割面
    の一方に係合突条を形成し、他方に前記係合突条と係合
    する係合凹条を形成したことを特徴とする請求項1又は
    2記載の断熱容器。
  4. 【請求項4】 前記外筐体内にて組み立てられた前記発
    泡筐体の内面又は外面に、粉末真空断熱材製の板状の断
    熱体を装着したことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の断熱容器。
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