JPH09276287A - トラカール外套管 - Google Patents

トラカール外套管

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JPH09276287A
JPH09276287A JP8684496A JP8684496A JPH09276287A JP H09276287 A JPH09276287 A JP H09276287A JP 8684496 A JP8684496 A JP 8684496A JP 8684496 A JP8684496 A JP 8684496A JP H09276287 A JPH09276287 A JP H09276287A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はトラカール外套管の内部の洗浄を容易
かつ確実に行えて、かつ気密性の高いトラカール外套管
を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は体腔内に刺入され、体腔内への挿
入器具の挿入路を形成する管状の套管を備えたトラカー
ル外套管10の本体と、前記挿入器具の挿入路を開閉す
る閉塞弁14と、この閉塞弁との接触により閉塞して体
腔内外の気密を確保するチャンバー11bとを備えたト
ラカール外套管において、前記閉塞弁14と前記チャン
バー11bとを着脱自在で、かつ装着した状態では前記
閉塞弁14を前記チャンバー11bに付勢させて保持す
る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体腔内に刺入し、
体腔内への挿入器具の挿入路を形成する管状のトラカー
ル外套管に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、外科手術等においても内視鏡が広
く用いられるようになってきている。腹腔鏡下での胆嚢
摘出術等はその代表例である。腹腔鏡下外科手術におい
ての操作は、まず炭酸ガスなどの気腹ガスを腹腔に送気
してその腹腔を気腹し、次に内針を装填したトラカール
外套管を腹腔内に穿刺し、その後に内針を抜去すること
で、トラカール外套管内に腹腔鏡や処置具等の挿入器具
を腹腔内に導入するための案内路を形成する。
【0003】この種のトラカール外套管はその内部に腹
腔内から体外に気腹ガスが漏出しないように気密を保つ
ためのバルブが設けられている。このバルブはトラカー
ル外套管内の案内路を気密に保つという機能上、閉塞部
材、その支持部材や付勢部材等の多くの構成部品が必要
であり、その結果としてバルブ周辺の構造が複雑になる
という問題がある。そのため、術後にトラカール外套管
を洗浄する際にその内部の洗浄が面倒であるという問題
が生じる。
【0004】また、他の先行例としてUSP第5,22
4,952号明細書のものがある。この先行例にはトラ
カール外套管に付勢部材で付勢される閉塞部材を有する
弁を設けたものであるが、この弁の部材はトラカール外
套管の本体から着脱することができない。また、閉塞部
材を付勢するために別の付勢部材を必要としている。さ
らに、この閉塞用弁の部材はトラカール外套管の本体側
に着脱できないように取り付けられているために、それ
らの部材とそれらの周辺の洗浄が非常に難しく、またそ
れらの部材の組立性も悪い。
【0005】これら先行例の問題を解決するために特開
平6−292678号公報に記載されているような弁構
造のものが知られている。この公報で知られる弁構造
は、弾性材からなる閉塞部材が気腹圧により付勢されて
気密を確保する方式のものである。また、閉塞部材はト
ラカール外套管に対し着脱自在に設けられている。な
お、腹腔鏡や処置具をトラカール外套管内に挿入したと
きに気密を保つためのキャップがトラカール外套管基端
部に設けられることも知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トラカール外套管にあっては気腹圧により閉塞部材を付
勢してトラカール外套管内の気密を確保しようとする
が、気腹圧のみで完全に気密を保つ程の付勢力が得られ
ず、従って、チャンバーの当接部分に閉塞部材を確実に
当接させることが困難であることや、その閉塞部材の弾
性部分にクセがついて閉塞部材がチャンバー全体に当接
しなくなることにより確実な閉塞が困難になる。
【0007】一方、閉塞部材を付勢するためにばね等に
よる付勢部材を閉塞部材と一体に設けるとすると、前述
した通りにトラカール外套管の内部構造が複雑になり、
特に術後の洗浄作業が面倒になる。
【0008】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところはトラカール外套管の内部
の洗浄を容易かつ確実に行えて、かつ気密性の高いトラ
カール外套管を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は体腔内に刺入さ
れ、体腔内への挿入器具の挿入路を形成する管状の套管
を備えたトラカール外套管の本体と、前記挿入器具の挿
入路を開閉する閉塞部材と、この閉塞部材との接触によ
り閉塞して体腔内外の気密を確保するチャンバーとを備
えたトラカール外套管において、前記閉塞部材と前記チ
ャンバーとを着脱自在で、かつ装着した状態では前記閉
塞部材を前記チャンバーに付勢させて保持したことを特
徴とする。これにより、トラカール外套管内部の洗浄が
容易でかつ気密性の高いトラカール外套管を提供するこ
とを可能とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>図1から図2を参照して、本発明の第
1実施形態を説明する。 (構成)図1および図2に示すように、この第1実施形
態に係るトラカール外套管10の本体は基端側本体11
と先端側本体12からなり、全体として体腔内への挿入
器具の挿入路を形成するように構成されている。
【0011】そして、基端側本体11と先端側本体12
はその基端側本体11に設けられたピン11aと先端側
本体12に設けられたカム溝12aにより、いわゆるバ
ヨネット式に着脱自在に連結されるものである。基端側
本体11と先端側本体12にはその装着完了位置を示す
目印11d,12dが設けられている。さらに基端側本
体11と先端側本体12の連結部付近にはパッキン13
が介設されており、そのパッキン13により連結した両
者の連結部を気密状態にシールする。
【0012】基端側本体11にはチャンバー11bが設
けられており、さらに、チャンバー11bにはシリコン
ゴム等からなる閉塞弁14が装着されている。前記閉塞
弁14はその一端にチャンバー11bの溝部11cに対
してスライド式に嵌め込む着脱部14aが設けられてい
る。溝部11cは図6において紙面に垂直な方向へ直線
的に形成されている。溝部11cに着脱部14aを嵌め
込むことにより閉塞弁14はチャンバー11bに着脱自
在に取り付けられている。
【0013】前記閉塞弁14は前記溝部11cに嵌め込
むための着脱部14aと、この着脱部14aにヒンジ部
14bを介して一体に連接される円板状の弁部14cと
からなる。そして、閉塞弁14はヒンジ部14bが図1
で示す実線の状態に屈曲された状態で、チャンバー11
bの溝部11cに嵌め込まれて装着される。このため、
閉塞弁14の弁部14cはヒンジ部14bの弾性復元力
によりチャンバー11bの開口縁11dに向けて付勢さ
れ、その開口縁11dに押し当たり、これによりチャン
バー11bの開口を閉塞した状態にシールする。
【0014】なお、前記閉塞弁14の着脱部14aにつ
いてはチャンバー11bの溝部11cに着脱する際の摺
動性を良くするため、金属や硬質のプラスチックにより
形成することが望ましい。
【0015】また、前記基端側本体11には開口フラン
ジ11eが設けられており、この開口フランジ11eに
は図2で示すように挿入口15aを有する弾性体からな
るキャップ15が被着されている。このキャップ15は
それ自身の弾性により着脱自在に嵌め込まれる。
【0016】一方、前記開口フランジ11eに挿入さ
れ、前記挿入口15aにより緊縛される外径部16aを
有する挿入具16と、この挿入具16の基端側に被着さ
れ、前記キャップ15の挿入口15aより細径の挿入口
17aを有する小口キャップ17からなるリデューサ1
8が用意されている。
【0017】また前記挿入具16の先端部には外径部1
6aより細径のガイド部16bが形成されている。そし
て、リデューサ18は基端側本体11の開口フランジ1
1e付近にストラップ19を介して接続される。ストラ
ップ19はシリコンゴム等の弾性材からなり、基端側本
体11とリデューサ18の双方に対して着脱自在に設け
られている。
【0018】先端側本体12の太径の手元操作部部分に
はトラカール外套管10を腹腔内に穿刺/抜去する際に
しっかり把持するためのグリップ20が設けられてい
る。先端側本体12の先端側部分には腹腔内に刺入され
る挿入部用套管21が連接されている。
【0019】(作用)トラカール外套管10の本体は、
前述したように基端側本体11と先端側本体12からな
り、その基端側本体11と先端側本体12はバヨネット
式に着脱自在に連結されているため、トラカール外套管
10の組立/分解をワンタッチにでき、例えばねじ式の
連結方式に比べると、ねじ谷等がないことから術後の洗
浄性も良い。
【0020】また閉塞弁14は、チャンバー11bに装
着されているときにはそのヒンジ部14bが屈曲してい
るので、閉塞弁14自身の弾性復元力により弁部14c
は常にチャンバー11bの開口縁11dに向けて付勢さ
れている。そのため、前述の先行技術(特開平6−29
2678号公報)のものにおいてのトラカール外套管よ
りも高い気密性を得ることができる。さらに、閉塞弁1
4は単純な板状の弁であるので、その成型等が極めて容
易であり、低コストで製造することができる。
【0021】さらにリデューサ18が用意されたことに
より、普段、使用する挿入器具よりも細径の挿入器具を
用いるときでも気腹ガスの漏出を防ぐことができる。リ
デューサ18の挿入具16にはガイド部16bが設けら
れていることから基端側本体11へのリデューサ18の
挿入はスムースに行うことができる。
【0022】また、ストラップ19は基端側本体11と
リデューサ18の双方に対して着脱自在に設けられてい
るので、リデューサ18を必要としないときにはリデュ
ーサ18を取り外して使用することが可能であり、リデ
ューサ18やストラップ19が破損したときはそれらの
部品だけを交換することができる。なお、分解可能であ
るため、術後の洗浄性が良いことはもとよりである。
【0023】さらにグリップ20が先端側本体12に設
けられたことによりトラカール外套管10の把持性が向
上し、よってトラカール外套管10の操作性が向上する
ことからトラカール外套管10をより安全に腹腔内に刺
入することができる。
【0024】(効果)前記閉塞弁14のヒンジ部14b
をチャンバー11bに屈曲させた状態で装着することに
より、付勢部材によらなくても高い気密性が得られると
ともに、構造がシンプルであることにより使用後の分解
・洗浄が容易である。しかも、リデューサ18をトラカ
ール外套管10に対して着脱自在に設けたことにより使
用上便利で、かつ洗浄性の良いトラカール外套管を提供
することができる。
【0025】<第2実施形態>図3から図5を参照し
て、本発明の第2実施形態を説明する。 (構成)図3に示すように、この第2実施形態に係るト
ラカール外套管31の本体は主に基端側本体32と先端
側本体33とからなり、全体として体腔内への挿入器具
の挿入路を形成するように構成されている。
【0026】基端側本体32と先端側本体33はその基
端側本体32の先端部分に設けられた雄ねじ32aと先
端側本体33の基端部分に設けられた雌ねじ33aによ
り連結されており、また着脱できるようになっている。
また基端側本体32と先端側本体3の連結部付近にはパ
ッキン34が介設されており、パッキン34はその両者
の連結部分を気密状態にシールするものである。なお、
基端側本体32と先端側本体33の連結部はトラカール
外套管31の太径の手元操作部31aにおいて形成され
ている。
【0027】前記基端側本体32の基端には開口フラン
ジ32bが設けられており、この開口フランジ32bに
は、挿入口35aを有する弾性体からなるキャップ35
がその弾性を利用して被着されている。また、基端側本
体32内には先端側の縁36aが斜めに形成されている
チャンバー36と、このチャンバー36を取り囲むよう
に嵌合しそのチャンバー36に対して着脱自在に装着さ
れる閉塞部材37と、この閉塞部材37を取り囲むよう
に嵌合しその閉塞部材37に対して着脱自在に装着され
る付勢部材38が備えられている。
【0028】前記閉塞部材37は前記チャンバー36を
締め付けて嵌合する固定壁37aと、前記チャンバー3
6の先端に形成された縁36aに対してその全周に渡り
当接する閉塞弁37bと、当該閉塞弁37bと前記縁3
6aが当接する位置に設けられ薄肉の突出壁状に形成さ
れたシール部37cと、当閉塞弁37bが開閉する際の
支点となるヒンジ部37dにより構成される。固定壁3
7aの内面には凸部37eが設けられており、この凸部
37eが前記チャンバー36の外周面に設けられた凹溝
36bに嵌まり込んで係合することによって固定壁37
aはチャンバー36に対して位置決め固定される。な
お、これらの固定壁37a、閉塞弁37b、シール部3
7c、ヒンジ部37dはシリコンゴム等の弾性材により
一体に形成されている。
【0029】前記付勢部材38は前記固定壁37aを締
め付けて嵌合するばね支持部材38aと、前記閉塞弁3
7bを縁36aに向けて付勢するように前記ばね支持部
材38aに固定されているばね38bにより構成され
る。付勢部材38においての、ばね支持部材38aとば
ね38bは一体にして設けても良い。
【0030】先端側本体33の先端側部分は腹腔内に刺
入される挿入部用套管39からなり、これに図4で示す
ように差し込まれた挿入器具42を腹腔内に案内するよ
うになっている。套管39の先端部付近には気腹ガスを
送通するための送気孔39aが設けられており、さらに
套管39の先端部には先端チップ40が設けられてい
る。先端チップ40の先端は斜めに形成されているが、
その先端チップ40の開口部40aの縁は非エッジに形
成されている。そのために先端チップ40の肉厚は套管
39より厚く設けられており、その肉厚の分だけ、内径
寸法は先端チップ40の方が套管39より小さい。
【0031】また、前記先端側本体33の手元部分の側
面部分には送気口金41が設けられている。この送気口
金41には図示しない送気チューブが接続され、その送
気チューブを介して図示しない気腹器から気腹ガスが腹
腔内に供給するようになっている。
【0032】(作用)図3は挿入器具42が挿入されて
いないときのトラカール外套管31の状態を示す。この
とき、閉塞弁37bに設けられている薄肉の凸壁状のシ
ール部37cは、チャンバー36の先端に形成された縁
36aに対してその全周に渡って当接している。さら
に、閉塞弁37bは、ばね38bにより付勢されること
により前記シール部37cが弾性変形を起こして前記縁
36aに密着することにより完全にシールする。これに
よりキャップ35側部分と挿入先端側部分を気密的に遮
断するから送気口金41から送気された気腹ガスの漏れ
を防止する。従って、挿入器具42を挿入しないときは
気腹ガスが体外へ漏出することがなく、腹腔を気腹した
状態に保つことができる。
【0033】一方、図4はトラカール外套管31に例え
ばトラカール内針や内視鏡または処置具等の挿入器具4
2を挿入したときの状態を示すものである。このように
挿入器具42をトラカール外套管31内に挿入すると、
挿入器具42はヒンジ部37dの弾性及びばね38bの
弾性による付勢力に抗して閉塞弁37bを押す。する
と、閉塞弁37bはヒンジ部37dを支点にして折り曲
がるので、挿入器具42は閉塞弁37bを傷つけること
なくトラカール外套管31内に挿入できる。
【0034】なお、トラカール外套管31の各本体3
2,33内には閉塞弁37bとばね38bが可動できる
だけのスペースが設けられているので、挿入器具42を
挿入する際、キャップ35の挿入口35aにおける開口
周縁が挿入器具42の外周面に接し、そのまま緊縛する
ので、この部分から気腹ガスが腹腔外に漏出するのを防
ぐ。従って、挿入器具42を挿入して閉塞部材37で気
密を保てなくても、キャップ35により気腹ガスを体外
に漏出することなく、腹腔を気腹状態に保つことができ
る。
【0035】前述の通り、前記先端チップ40の内径は
套管39の内径より小さく設けられているため、先端チ
ップ40の内径と略同じ外径の挿入器具42を挿入した
場合は、両者間のクリアランスが小さいために気腹ガス
を十分に腹腔内に供給できなくなる虞があるが、この実
施形態の場合には送気口金41から送気された気腹ガス
は挿入器具42の外周と套管39の内周との間を通っ
て、套管39の先端付近に設けられた送気孔39aから
腹腔内に流れ、気腹ガスの供給を確保する。
【0036】また、先端チップ40の開口部40aの縁
は非エッジに形成されているので、例えば挿入器具42
として例えば挿入部に湾曲部を有する内視鏡を用いる場
合、誤って内視鏡の湾曲部を曲げたままトラカール外套
管31から抜去しようとしても先端チップ40が湾曲部
を覆うゴムなどの可撓部材を傷付ける心配がない。
【0037】術後にトラカール外套管31を洗浄すると
きはまず基端側本体32と先端側本体33を雄ねじ32
aと雌ねじ33aを境に分解し、パッキン34を取り外
す。次に、基端側本体32から付勢部材38を取り外
し、続いて閉塞部材37を取り外す(図5を参照)。こ
のとき、図5に示すように、付勢部材38はばね支持部
材38aをつまみ、閉塞部材37は固定壁37aをつま
むことで、それらの部材を容易に取り外すことができ
る。最後に基端側本体32からキャップ35を取り外
す。以上のようにトラカール外套管31は各構成部品を
分解することができるので、各構成部品とも隅々まで完
全に洗浄することができ、洗浄が容易であるとともに、
洗浄不良にともなう感染症の発生を防ぐことができる。
【0038】(効果)この実施形態によれば、閉塞部材
37をチヤンバー36に向けて付勢するように着脱自在
に保持したことにより、トラカール外套管31の内部の
洗浄を容易かつ完全に行え、しかも気密性の高いトラカ
ール外套管31を提供することができる。
【0039】<第3実施形態>図6から図7を参照し
て、本発明の第3実施形態を説明する。 (構成)この第3実施形態は前述した第2実施形態と共
通する構成があるので異なる構成のみ説明し、同一の構
成には同じ符号を付してその説明は省略する。
【0040】図6に示すように、閉塞部材37は固定壁
37a、閉塞弁37b、シール部37c、ばね素材から
なるヒンジ部37dにより、一体的に構成される。な
お、固定壁37a、閉塞弁37b、シール部37cは第
1実施形態と同様にシリコンゴム等の弾性材により形成
される。
【0041】また、前記閉塞部材37のヒンジ部37d
は、ばね素材を用いてなり、これにより固定壁37aと
閉塞弁37bを連結し、閉塞部材37を一体的に設けた
ことにより、この第3実施形態では第2実施形態に示さ
れている付勢部材38がその構成から除外されている。
【0042】(作用)図6はトラカール外套管31に挿
入器具42が挿入されていないときの状態を示す。この
とき、閉塞弁37bに設けられている薄肉壁状のシール
部37cはチャンバー36の先端に形成された縁36a
に対してその全周に渡って当接している。さらに、閉塞
弁37bは、ばね素材からなるヒンジ部37dにより付
勢されることにより前記シール部37cが弾性変形をし
て前記縁36aに密着する。
【0043】図7は、トラカール外套管31に挿入器具
42が挿入されているときの状態を示す。挿入器具42
をトラカール外套管31内に挿入すると、その挿入器具
42はばね素材からなるヒンジ部37dの付勢力に抗し
て閉塞弁37bを押す。すると、開閉弁37bはヒンジ
部37dを支点にして折り曲がるので、挿入器具42は
閉塞弁37bを傷付けることなくトラカール外套管31
内に挿入できる。
【0044】その他の構成は第2実施形態と同じなの
で、トラカール外套管31は各構成部品を分解すること
ができるので、各構成部品とも隅々まで完全に洗浄する
ことができ、洗浄不良に伴う感染症の発生を容易に防ぐ
ことができること等は前述した第2実施形態と同様であ
る。
【0045】(効果)第2実施形態での効果に加えて、
閉塞部材37のヒンジ部37dにばね素材を用いて固定
壁37a、閉塞弁37b、シール部37cとを一体的に
設けられていることにより、第2実施形態に示されてい
る付勢部材38を省くことができるので、構成部品の削
減に伴い、より洗浄作業が簡便になるとともに製造コス
トを低減することができる。
【0046】また、前記付勢部材38が省かれたことに
より、挿入器具42をトラカール外套管31内に挿入さ
れたとき、ばね38bが可動するためのスペースをトラ
カール外套管の本体32,33内に設ける必要がないた
め、トラカール外套管31の本体32,33をより小型
にすることができる。これにより、術者は挿入器具42
の操作性が向上し、手術を迅速に行うことができる。
【0047】[付記] 1.体腔内に刺入され、体腔内への挿入器具の挿入路を
形成する管状の套管を備えたトラカール外套管の本体
と、前記挿入器具の挿入路を開閉する閉塞部材と、この
閉塞部材との接触により閉塞して体腔内外の気密を確保
するチャンバーとを備えたトラカール外套管において、
前記閉塞部材と前記チャンバーとを着脱自在で、かつ装
着した状態では前記閉塞部材を前記チャンバーに付勢さ
せて保持したことを特徴とするトラカール外套管。
【0048】2.付記第1項に記載のトラカール外套管
であって、前記閉塞部材は屈曲した状態で前記チャンバ
ーに保持される屈曲部を有する。 3.付記第2項に記載のトラカール外套管であって、前
記屈曲した部分は弾性部材で構成され、その弾性力で閉
塞部材の弁部を前記チャンバーに押し当る。 4.付記第2,3項に記載のトラカール外套管であっ
て、前記閉塞部材と前記屈曲部は同一部材で一体であ
る。
【0049】5.付記第1項乃至第4項に記載のトラカ
ール外套管であって、前記チャンバーに接触する向きに
閉塞部材を付勢し、その閉塞状態の気密性を高める付勢
部材を設けた。 6.付記第5項に記載のトラカール外套管であって、前
記付勢部材は前記チャンバーに対して着脱自在である。
【0050】7.付記第1に記載のトラカール外套管に
おいて、前記閉塞部材はトラカール外套管の本体と係合
する固定部と、前記チャンバーの先端に形成された縁に
対して全周に渡り当接する閉塞弁と、前記挿入器具の挿
脱により前記閉塞弁が開閉する際の支点となるヒンジ部
からなり、少なくとも当該ヒンジ部をばね素材により形
成したことを特徴とするトラカール外套管。 8.付記第1ないし付記第7に記載のトラカール外套管
において、前記閉塞部材を弾性材により形成したことを
特徴とするトラカール外套管。
【0051】9.付記第1ないし付記第8に記載のトラ
カール外套管において、前記閉塞部材と前記チャンバー
が当接する位置に、前記閉塞部材に一体にシール部を形
成したことを特徴とするトラカール外套管。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、前
記閉塞部材と前記チャンバーとを着脱自在で、かつ装着
した状態では前記閉塞部材を前記チャンバーに付勢させ
て保持するように構成にしたから、トラカール外套管の
内部の洗浄が容易でかつ気密性の高いトラカール外套管
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るトラカール外套管の手元部
を分解して示す説明図。
【図2】第1実施形態に係るトラカール外套管の手元部
を断面して示す説明図。
【図3】第2実施形態に係るトラカール外套管の縦断面
図。
【図4】第2実施形態に係るトラカール外套管に挿入部
材が挿入されたときのトラカール外套管の縦断面図。
【図5】第2実施形態に係るトラカール外套管の基端側
本体、閉塞部材、及び付勢部材の外観を示す斜視図。
【図6】第3実施形態に係るトラカール外套管の縦断面
図。
【図7】第3実施形態に係るトラカール外套管に挿入部
材が挿入されたときのトラカール外套管の縦断面図。
【符号の説明】
10…トラカール外套管、11…基端側本体、12…先
端側本体、11a…ピン、11b…チャンバー、11c
…溝部、11d…開口縁、14…閉塞弁、14a…着脱
部、14b…ヒンジ部、14c…弁部、18…リデュー
サ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体腔内に刺入され、体腔内への挿入器具の
    挿入路を形成する管状の套管を備えたトラカール外套管
    の本体と、前記挿入器具の挿入路を開閉する閉塞部材
    と、この閉塞部材との接触により閉塞して体腔内外の気
    密を確保するチャンバーとを備えたトラカール外套管に
    おいて、 前記閉塞部材と前記チャンバーとを着脱自在で、かつ装
    着した状態では前記閉塞部材を前記チャンバーに付勢さ
    せて保持したことを特徴とするトラカール外套管。
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