JPH09276655A - 高濃度アンモニア含有排ガスの処理方法及び処理装置 - Google Patents

高濃度アンモニア含有排ガスの処理方法及び処理装置

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JPH09276655A
JPH09276655A JP9029172A JP2917297A JPH09276655A JP H09276655 A JPH09276655 A JP H09276655A JP 9029172 A JP9029172 A JP 9029172A JP 2917297 A JP2917297 A JP 2917297A JP H09276655 A JPH09276655 A JP H09276655A
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gas
catalyst layer
ammonia
exhaust gas
pipe
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JP9029172A
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Roberuto Masahiro Serikawa
ロベルト 正浩 芹川
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Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒層に導入されるアンモニア濃度及び温度
を管理調整できる装置を提供し、その装置を用いてアン
モニアを窒素と水に分解でき、かつ窒素酸化物を生成し
ない処理方法を提供すること。 【解決手段】 高濃度アンモニア含有排ガスを触媒酸化
分解する処理方法において、排ガスに気体状酸化剤を混
合すると共に、アンモニア濃度を0.1%以上2%未満
に希釈し、この希釈された排ガスを、触媒層導入時の温
度を180〜250℃の範囲として、触媒と接触させ
る。好ましくは、希釈用ガスとして触媒層からの排出ガ
スの一部を冷却したものを循環させて用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力産業、化学産
業、電子産業、金属表面処理産業やし尿処理場等から排
出されるアンモニア含有排水をスチームストリッピング
法等で分離濃縮された高濃度アンモニア含有排ガスまた
は直接高濃度アンモニア含有排ガスとして排出された排
ガスの処理方法及び処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アンモニアストリッピング法等から排出
される5〜20%程度の濃度の高濃度アンモニア含有排
ガスの処理法としては、従来技術では、窒素酸化物を生
成しないようにアンモニア濃度、触媒層温度および被処
理ガス温度を調節することは行われていない。例えば、
特開平2−245285号公報では、ストリッピングし
たアンモニア含有ガスを250〜350℃まで加熱して
触媒層へ導入している。この温度範囲では、高濃度アン
モニアが含まれている排ガスでは、触媒表面で温度がさ
らに上昇し、窒素酸化物の生成が著しく起こり、処理ガ
スを直接大気中に放出することができず、この窒素酸化
物を吸収するための吸収塔を設ける必要があった。ま
た、特開平3−258388号公報では、触媒層から排
出される処理ガスをストリッピング塔の下部に戻し、ス
トリッピングのキャリアーガスとして用いているが、窒
素酸化物の発生を抑制するようにアンモニア濃度及び被
処理ガス温度が調整されていないため、高濃度のアンモ
ニアが触媒層に導入される場合、酸化反応熱で触媒層で
の温度が上昇し、窒素酸化物が大量に発生される問題が
ある。特開平7−116650号公報でも同じくストリ
ッピング塔から排出されるアンモニア含有ガスを触媒酸
化させているが、窒素酸化物の生成を抑制する方法では
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記高濃度のアンモニ
アガスが触媒層に導入される場合、アンモニアの酸化の
際の発熱で触媒層の温度が上昇し、窒素酸化物の発生反
応が促進される。従来の技術では、この発生した窒素酸
化物を除去する装置を取り付ける必要があり、高濃度ア
ンモニア含有ガスの処理装置のコスト上昇に直接つなが
っていた。また、アンモニアの酸化分解には、以下に示
す3通りの反応がある。すなわち、 1) NH3 +3/4O2 −−→ 1/2N2 +3/2H2 O 2) NH3 +5/4O2 −−→ NO +3/2H2 O 3) NH3 +7/4O2 −−→ NO2 +3/2H2 O 反応温度が高いほど、2)及び3)の反応が促進され
る。本発明は、触媒層に導入される被処理ガス中のアン
モニア濃度及び温度を管理調整する方法及び装置であっ
て、反応1)を選択的に促進させる状況を提供し、2)
及び3)の反応を抑制することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、下
記の本発明の高濃度アンモニア含有排ガスの処理方法及
び処理装置によって達成される。 (1)高濃度アンモニア含有排ガスを触媒酸化分解する
処理方法において、前記排ガスに気体状酸化剤を混合す
ると共に、アンモニア濃度を0.1%以上2%未満に希
釈し、この希釈された前記排ガスを触媒層に導入する時
の温度を180〜250℃の範囲として、前記触媒層中
の触媒と接触させることを特徴とする高濃度アンモニア
含有排ガスの処理方法。 (2)前記気体状酸化剤が空気、酸素富化空気、純酸素
のいずれかであることを特徴とする前記(1)に記載の
高濃度アンモニア含有排ガスの処理方法。 (3)前記高濃度アンモニア含有排ガスを前記空気前記
気体状酸化剤で希釈した被処理ガスを前記触媒層に導入
する時の温度を180〜250℃とするため、前記被処
理ガスを触媒層排出ガスと熱交換を行うと共に、他の外
部熱源により加熱した酸化剤を含むガスを用いることを
特徴とする前記(1)に記載の高濃度アンモニア含有排
ガスの処理方法。 (4)前記被処理ガスを前記触媒層に導入する時の温度
を180〜250℃とするため、前記触媒層排出ガスの
一部を冷却し、そのガスを循環させて前記高濃度アンモ
ニア含有排ガスを希釈するために前記高濃度アンモニア
含有排ガスへ混合することを特徴とする前記(1)に記
載の高濃度アンモニア含有排ガスの処理方法。
【0005】(5)触媒を充填した触媒層と前記触媒層
に被処理ガスを導入する導入管と前記触媒層排出ガスと
希釈用ガスを熱交換するガス−ガス熱交換器を配備した
排出管とからなる前記被処理ガス処理系統と、気体状酸
化剤を含む希釈用ガスを導入する送風機と、希釈用ガス
を加熱するヒータとを希釈用ガス導入管で連通して配備
した希釈用ガス導入系統とからなり、前記希釈用ガス導
入管は、前記触媒層排出ガスと希釈用ガスを熱交換する
ガス−ガス熱交換器内を通過せしめられ、かつ前記希釈
用ガス加熱ヒータを通った希釈用ガスを導入するための
もので、前記触媒層に被処理ガスを導入する導入管に対
して前記触媒層上流で連結されることを特徴とする高濃
度アンモニア含有排ガスの処理装置。 (6)高濃度アンモニア含有排ガスの導管に接続する気
体状酸化剤を含むガスの導入管及び希釈ガスの導入管、
触媒を充填した触媒層、前記触媒層に被処理ガスを導入
する導入管、前記触媒層からの排出ガスを導く排出管、
送風機、前記排出管から分岐して前記希釈ガス導入管に
接続するガス循環管を設け、前記排出管又は前記ガス循
環管の少なくとも一方にガス冷却用熱交換器を設けたこ
とを特徴とする高濃度アンモニア含有排ガスの処理装
置。
【0006】(7)被処理ガス処理系統は、触媒を充填
した触媒層と希釈用ガスで希釈された被処理ガスを循環
管路に循環せしめる高温ガス用ブースタを配備してなる
前記循環管路と、前記循環管路の前記触媒層の上流に設
けた被処理ガス導入配管と、前記高温ガス用ブースタの
下流、希釈用ガス導入管採り入れ口の上流で前記循環管
路から分岐し、バルブと前記触媒層排出ガスと希釈用ガ
スを熱交換するガス−ガス熱交換器を備えた処理ガス排
出管からなる被処理ガス処理系統と、気体状酸化剤を兼
ねる希釈用ガスを導入する送風機を備え、循環管路に連
結される前に導入する希釈用ガスを予備加熱するために
管路の一部が触媒層排出ガスと希釈用ガスを熱交換する
ガス−ガス熱交換器内を通過せしめられてなる管路より
なる希釈ガス供給系統とからなり、前記循環管路の被処
理ガス採り入れ口と希釈用ガス採り入れ口の間にスター
トアップ用ヒータを設けたスタートアップバイパスを連
結してなることを特徴とする高濃度アンモニア含有排ガ
スの処理装置。
【0007】(8)前記気体状酸化剤を兼ねる希釈用ガ
スを導入する送風機を備た前記希釈ガス供給管路は、前
記処理ガスと熱交換するガス−ガス熱交換器内を経た後
さらに前記触媒層の内部を通過させ、前記被処理ガス導
入配管と連結させる管路とし、その管路の前記触媒層の
内部を通過する部分を触媒層と希釈用ガスを熱交換する
ための熱交換配管とすることを特徴とする前記(7)に
記載の高濃度アンモニア含有排ガスの処理装置。
【0008】本発明の高濃度アンモニア含有排ガスの処
理方法は、高濃度のアンモニアを含む排ガスを、そのア
ンモニア濃度が0.1%以上2%未満になるように気体
状酸化剤を含む希釈ガスで希釈し、触媒層へ導入される
ガス温度を180〜250℃に調整することにより、触
媒層でのNOx 発生量が十分に低い温度に維持でき、安
定な状態でアンモニアの分解が可能であることを見出し
たことを基礎として、研究することにより達成された。
つまり、被処理ガス中のアンモニア濃度が2%以上であ
ると、アンモニアの酸化熱により、触媒層温度が上昇
し、高濃度のNOx 成分が発生する。またアンモニア濃
度が0.1%以下であると、NOx の発生の問題はなく
なるが、アンモニアの酸化熱量が少ないため、アンモニ
アの分解を触媒層で進行させるのに大量の外部加熱を必
要とし、ランニングコストが高くなる。このため、被処
理ガス中のアンモニア濃度を0.1%以上2%未満とす
るが、それと共に触媒層での反応の進行を考慮して、触
媒層へ導入する被処理ガス温度を180〜250℃に調
整することにより、アンモニアの酸化熱を効率良く利用
し、NOx の発生量が少ない領域で安定な状態で高度の
アンモニア分解率が得られる。
【0009】本発明の希釈ガスとしては、空気、或いは
空気と循環ガスの混合ガスを用いることが可能である
が、アンモニア含有ガスのアンモニア濃度が高い場合に
は、希釈ガスとして空気を用いるとすると、大量の希釈
用空気を熱交換器及び加熱器で加熱する必要があり、コ
スト面で不利である。ただ、その空気を触媒層から出る
昇温した排出ガスと熱交換器で熱交換させて予熱させる
とか、或いは触媒層内に熱交換用の配管を設け、そこへ
空気を通して予熱させるときには、熱コスト的に有利で
あり、特に後者の場合には触媒層を冷却してその温度上
昇を抑えることができ、より高いアンモニア濃度の排ガ
スを処理することができ、かつ反応温度に近い温度でア
ンモニア含有ガスと混合することができる。また、触媒
層から排出される昇温した排出ガスの一部を循環させ、
これに気体状酸化剤の空気を混合させて希釈用ガスとし
て用いれば、他に加熱装置を必要としないために熱的ロ
スが少ないため、省エネルギーが計れるという利点があ
る。
【0010】ただ、前記したように、排出ガスの一部を
循環させる場合には、実際の問題として、触媒層で反応
が進行するように、希釈した被処理ガスにおけるアンモ
ニア濃度は0.1%以上2%未満の範囲とされている
が、触媒層内の温度が上昇しすぎてしまうという問題が
ある。特に、温度の上昇した排出ガスを循環させて用い
るこのような場合には、結果的に触媒層内に反応熱がた
まることになるため、触媒層内の温度が上昇しすぎてし
まうことになるので、循環用のガスは冷却することが必
要となる。このためには、ガスの冷却用の熱交換器を通
すようにすることが良く、このような熱交換器はガスク
ーラと呼ぶこともある。冷却用熱交換器は、触媒層から
の排出ガスを通す排出管の途中、或いはそれから分岐し
た循環管の途中に設ければよく、両方に設けてもよい。
排出管に設けた場合には、外部への排出ガスの温度が低
下して環境上好ましいという利点がある。
【0011】触媒層は、従来の充填式反応層、ハニカム
触媒層の形がとれる。触媒としては、アンモニアの酸化
分解に有効とされている酸化チタン、酸化ジルコニウ
ム、アルミナ、コージライトにFe、Co、Ni、C
u、Pt、Ag、Mo、V、Mn等の金属担持触媒又は
前記金属酸化物を複合酸化させたペレット状、球状の触
媒を用いることが可能である。なお、ガスを送るのに送
風機を用いるが、これはファン式のものだけでなく、コ
ンプレッサー式のものをも含むものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に示す装置により、本発明の
高濃度アンモニア含有排ガスの処理を説明する。図1に
おいて、ハニカム触媒を充填した触媒層Aを設けた反応
槽Bの下部から試料アンモニアガス1と希釈用空気2を
導入して、混合した状態で触媒層Aに通す、混合ガス及
び触媒層Aは外部よりヒータで加熱する。触媒層Aの入
口と出口にそれぞれ温度測定手段(入口用C及び出口用
D)を設け入口温度及び出口温度を測定すると共に試料
アンモニアガス1と希釈用空気2の供給量を制御する。
試料アンモニアガス1と希釈用空気2は触媒層Aを通過
する間に酸化分解され、好ましくは窒素ガスと水蒸気ガ
スからなる処理ガス3として系外に放出される。
【0013】図6に示す装置は、排出ガスの少なくとも
一部を希釈ガスとして使用するために循環した場合にお
ける、本発明の高濃度アンモニア含有排ガスの処理を説
明するためのものである。図6において、高濃度アンモ
ニア含有排ガス1は、アンモニア導入のためのラインa
から入り、後で述べる循環管であるラインgからの循環
ガスと混合して、ラインbから被処理ガスとして触媒層
Aへ導入する。触媒層Aからの排出ガスは排出管である
ラインdを通ってガスクーラKを通り、冷却される。ガ
スクーラKには外部の空気が導入されて冷却を行う。ガ
スクーラKの後のラインdに気体状酸化剤である空気2
が導入される。その後送風機Hを通り、その後の分岐箇
所kでラインgが分岐される。ラインgに冷却された排
出ガスの一部が分岐されて、前述したアンモニア導入の
ためのラインaに接続して高濃度アンモニア含有排ガス
1に循環ガスが混合される。分岐箇所kで循環されなか
った排出ガスは外部に放出される。前記において、送風
機Hの設置箇所及び希釈用空気2の導入箇所は、ガスの
流通関係を考慮して決めたものであって、空気2はライ
ンaに対する循環ガスの混合箇所の近くとしても良い
が、吸引圧の大きさの関係で図に示した箇所の方がよ
い。図2ないし図5の装置の構造及び作用は、以下に示
す実施例の中で説明する。
【0014】
【実施例】
実施例1 図1に示す簡単な装置で、高濃度アンモニア含有排ガス
として市販のアンモニアガスから形成したガスを用いて
その分解を行った。アンモニアガス1は反応槽Bの下部
で希釈用空気2と混合してアンモニア濃度を1%に調整
した。触媒層Aに充填する触媒はハニカム担体に白金・
パラジム等の貴金属を担持させたものであり、サイズは
径30mm、高さ50mmのものとして用いた。希釈用
空気2とアンモニアガス1との混合ガス流量は、GHS
Vが10,000hr-1になるように調整した。触媒と
混合ガスは、電気炉(ヒータ)で加熱した。電気炉の温
度は入口温度が適正温度になるように制御した。触媒層
Aの入口温度を設定し、それに対応する出口温度とアン
モニアの分解率、NOx の生成率を第1表に示した。混
合ガス中のアンモニアの濃度が1%であると、200〜
250℃の温度範囲で、高効率でアンモニアを分解する
ことが可能であり、NOx の生成率も低く抑えることが
可能である。
【0015】
【表1】
【0016】比較例1 実施例1の混合ガス中のアンモニアの濃度を2%に変え
て実施例1と同じ条件でアンモニアの分解実験を行っ
た。結果を第2表に示す。アンモニアの濃度が高いと、
触媒の表面温度が上昇し、NOx の生成を促進させ、N
x の濃度を低く抑え、かつ高度のアンモニア分解率が
得られる温度条件が得られなかった。
【0017】
【表2】
【0018】実施例2 スチームを用いたアンモニアストリッピングを想定し
て、水蒸気が存在する場合のアンモニアの触媒酸化分解
を図2に示す装置を用いて行った。図2に示す装置は、
反応槽Bの下部から希釈用空気2とアンモニアガス1と
共に水蒸気4を吹き込めるようにしてある以外、図1に
示す装置と構造及び機能は同じである。混合ガス中に占
める水蒸気4の濃度は39%、アンモニア1の濃度は1
%、空気の濃度は60%に設定した。触媒及びGHSV
を実施例1及び比較例1の場合と同条件として、アンモ
ニアの分解実験を行った。結果を第3表に示す。第3表
から本実施例2の場合、水蒸気が存在すると触媒層2の
温度は均一に保つことができ、NOx の生成を抑制する
ことが容易であることがわかる。本実施例2の結果か
ら、アンモニアストリッピング装置から排出される、水
蒸気を多く含む高濃度アンモニア含有排ガスには本発明
の高濃度アンモニア含有排ガスの処理方法が効果的であ
ることがわかる。
【0019】
【表3】
【0020】実施例3 本発明の高濃度アンモニア含有排ガスの処理方法によっ
てアンモニアストリッピング装置から排出されたアンモ
ニアガスの触媒酸化分解を行うのに使用する装置の1例
を図3に示す。図3において、ラインaを介して、15
%の濃度のアンモニアを含む飽和水蒸気(組成はアンモ
ニア15%、水蒸気85%である。)を360Nm3
Hr(8000Nm3 /日)の流量、110℃で送気
し、ラインbを経て触媒層Aに供給する。一方希釈ガス
として用いられる空気2をコンプレッサーEによって、
室温の空気をラインfに5,040Nm3 /Hrの流量
として取り込み、熱交換器Fを介して処理ガスdとの熱
交換で予備加熱され、ラインgに入り、空気加熱器Gで
ラインbの被処理ガス温度が180〜220℃となるよ
う昇温される。
【0021】空気加熱器Gを出た昇温された希釈ガス2
はラインcに入り、前記ラインaを介して送気されたア
ンモニア1を含む飽和水蒸気とラインbにおいて均一に
混合され、ラインaからの高濃度のアンモニア1を含む
飽和水蒸気含有排ガスをアンモニア濃度1%に希釈す
る。ラインb中のガスの流量及び温度は、好ましくは
5,400Nm3 /Hr、180〜220℃である。ラ
インb中のアンモニア含有ガスは触媒層Aで酸化分解さ
れ、窒素と水に変換・無害化され、ラインdを介して熱
交換器Fに導入され、冷却されて処理ガス3としてライ
ンeを介して大気中に放出可能となる。
【0022】実施例4 本発明の高濃度アンモニア含有排ガスの処理方法によっ
てアンモニアストリッピング装置から排出されたアンモ
ニアガスの触媒酸化分解を行うのに使用する装置の他の
1例を図4に示す。図4において、ラインaを介して、
被処理ガスである15%の濃度のアンモニア1を含む飽
和水蒸気(組成はアンモニア15%、水蒸気85%であ
る。)を360Nm3 /Hr(8000Nm3 /日)の
流量、110℃の温度で送気し、ラインbを経て触媒層
Aに供給する。このアンモニア1を含む飽和水蒸気(排
ガス)をアンモニア濃度を約1%以下に希釈するガスは
触媒層Aから排出された処理ガスと加熱空気の混合ガス
である。前記被処理を希釈する処理ガスは高温ガス用ブ
ースタH、バルブIを有する処理ガス取り出し管e、加
熱空気供給管h及びスタートアップ用ヒータJを備えた
ラインiを備えたラインd、g、j、c及びbからなる
循環管路を通り、途中加熱空気供給管hから供給される
加熱空気と共にラインbで被処理ガスを希釈し、触媒層
Aに戻る。
【0023】一方気体状酸化剤を兼ねる希釈ガスとして
用いられる空気はコンプレッサーEによって、室温の空
気をラインfに600Nm3 /Hrの流量として取り込
み、熱交換器Fを介して処理ガスとの熱交換で予備加熱
され、ラインh(加熱空気供給管)に入り、前記希釈ガ
ス2が循環する循環管路に入る。このラインfに供給さ
れる600Nm3 /Hrの空気流量は10,000pp
mの被処理ガス中のアンモニアを酸化するに必要な酸素
の3倍量を含む空気流量である。アンモニア濃度が約1
%以下に希釈された被処理ガスは、ラインbを介して触
媒層Aに供給され、ここで酸化分解される。アンモニア
濃度が10ppm以下に分解された処理ガスは、ライン
dを介して高温ブースタHに導入される。高温ガス用ブ
ースタHは本発明システムで処理ガスを循環させる役割
を果たしている。高温ブースタHで昇圧されたガスの一
部は循環管路の途中に設けられたバルブIを有する処理
ガス取り出し管eにバルブIの操作を介して系外に取り
出し、酸化剤として、及び希釈ガスとして供給される空
気と熱交換し、冷却後大気中に放出される。
【0024】一方酸化剤として、及び希釈ガスとして供
給される空気2の量は、ラインaに含まれるアンモニア
1を完全に酸化させ得る等量の1〜5倍の範囲で十分で
ある。酸化剤として、及び希釈ガスとして供給される空
気2はコンプレッサーEによって、室温の空気をライン
fに600Nm3 /Hrの流量として取り込まれ熱交換
器Fで加熱され、ラインhを介して前記循環管路に導入
される。加熱器Jは、バイパスラインiに設けられ、ス
タートアップ時にのみ使用される。
【0025】実施例5 本発明の高濃度アンモニア含有排ガスの処理方法によっ
てアンモニアストリッピング装置から排出されたアンモ
ニアガスの触媒酸化分解を行うのに使用する装置の今一
つ別の1例を図5に示す。図5に示す装置は、前記図4
に示す装置と比較すると、”酸化剤あるいは希釈ガスと
して供給される空気”を熱交換法によって予備加熱する
ための装置の構成が異なる以外、前記図4に示す装置と
同じである。図5を用いて、本発明の装置の1例とその
機能を説明する。図5において、ラインaを介して被処
理ガスである150,000ppmの濃度のアンモニア
1を含む飽和水蒸気(組成はアンモニア15%、水蒸気
85%である。)を360Nm3 /Hr(8000Nm
3 /日)の流量、110℃の温度で送気し、ラインbを
経て触媒層Aに供給する。このアンモニアを含む飽和水
蒸気をアンモニア濃度1%以下に希釈するガスは、ライ
ンaにおいて熱交換器Fを介して処理ガスとの熱交換で
予備加熱され、さらにラインhを経由し、触媒層Aの内
部に設けた熱交換のための経路Kを通って予備加熱され
た酸化用及び希釈用の空気と触媒層Aから排出された処
理ガスである。
【0026】前記触媒層Aから排出された処理ガスは、
ラインd、高温ガス用ブースタH及びバルブIを有する
処理ガス取り出し管eを分岐させるラインg、スタート
アップ用ヒータJを設けたラインiを備えたラインj及
びラインcとラインbからなる循環管路を通り触媒層A
に戻る。この循環管路を通り触媒層Aに戻る途中ライン
bおいて、ラインaを介して触媒層Aに流入する被処理
ガス1と希釈空気2との混合ガスと均一に混合される。
【0027】前記触媒層Aでは、被処理ガスは、ライン
hから導入される”酸化剤として及び希釈ガスとして”
供給される空気3と熱交換を行い、それによって被処理
ガス1から発生する酸化反応による反応熱を除去し、触
媒層Aの温度を常に200℃近辺に抑える。200℃近
辺に触媒層Aでの温度を一定にするこにより触媒層Aで
のNOx の生成を抑制し、かつ触媒の劣化を抑える。無
害化された処理ガスは、ラインdを介して高温ガス用ブ
ースタHに導入され、循環管路を通ってガスを循環させ
る圧力にまで昇圧される。昇圧された処理ガスはその一
部はバルブIの操作によって系外に排出され、その大半
はラインgを通る循環管路系に戻される。取り出された
処理ガス3は、ラインeを通って熱交換器Fに導入さ
れ、冷却された後大気中に放出される。ラインgを通る
循環管路系に戻された処理ガスは、高濃度アンモニア含
有ガスの希釈ガスとして用いられる。なお、実施例4の
場合と同様、スタートアップ時には、バイパスラインi
に設けられた加熱器Jを作動し、高温ガス用ブースタH
で触媒層Aの温度を理想的反応温度である200℃近辺
にまで加熱する。
【0028】実施例6 図6に示す装置を用いて高濃度アンモニア含有排ガスの
処理を行った。図6に示す装置は、前述したように触媒
層Aからの排出ガスを導く排出管であるラインdにガス
クーラKを設けて、循環ガスを冷却するようにしたもの
である。ラインaからアンモニア濃度20%、水蒸気8
0%の高濃度アンモニア含有排ガスが100℃、2.1
N・リットル/minの流量で導入し、それに循環管で
あるラインgから182℃の循環ガスが119N・リッ
トル/minの流量で導入されて、混合し、180℃の
被処理ガスとして121.1N・リットル/minの流
量で触媒層Aに入る。スタート・アップのときには加熱
のため電気ヒータからなるスタートアップヒータJを通
すが、処理が始まった後には、スタートアップヒータJ
を通すことはない。
【0029】触媒層AはFe/Mnペレット2.4リッ
トルを充填した層とPtハニカムを1.5リットル設け
た層の2段からなる触媒室であり、被処理ガスがこの触
媒層A内でアンモニアの酸化分解が生じると共に昇温
し、217℃の排出ガスとしてラインdへ排出される。
この排出ガスをガスクーラKに導き、冷却ファンで送ら
れる20℃、500Nリットル/minの流量の空気と
熱交換して190℃の温度に冷却される。この排出ガス
にラインhから気体状酸化剤として20℃の空気が3.
5〜7.5N・リットル/minの流量で導入され、そ
の混合ガスは循環用のファンHにより吸引されて送られ
る。このガスは流量が124.5〜128.5N・リッ
トル/minの範囲にあるが、2つに分岐され、その一
つの分岐ガス流れは前記した121.1N・リットル/
minの流量で、循環ガスとして高濃度アンモニア含有
排ガスと混合するために循環される。残ったもう一つの
分岐ガス流れは、5.5〜9.5N・リットル/min
の流量で排気される。このような処理によって、アンモ
ニア分解率99.9%以上が得られ、排気ガス中のNO
x 濃度は30ppm以下に抑えることができた。以上、
実施例により説明したような方法で本発明により、高効
率、経済的に、かつ安全に、触媒の劣化を抑制しつつ高
濃度アンモニア含有ガスを分解処理することができる。
【0030】
【発明の効果】前記説明した通り、高濃度アンモニア含
有ガスを分解処理する場合、従来の無希釈方法では触媒
層での温度が上昇し、NOx の発生量が増大し、さら
に、高温による触媒の劣化が激しい。本発明によると、
アンモニア濃度を循環する処理ガス及び空気で0.1%
以上2%未満、好ましくは0.1〜1%に希釈し、被処
理ガスの温度を180〜250℃にすることにより、高
効率、経済的に、安全に、高濃度アンモニア含有ガスを
分解処理することができ、かつ触媒の寿命を長くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高濃度アンモニア含有排ガスの高温・
触媒酸化処理方法の1例を示す説明図である。
【図2】高濃度アンモニア含有排ガスに水蒸気が存在す
る場合における触媒酸化分解を行った装置の概要図を示
す。
【図3】アンモニアストリッピング装置から排出された
アンモニアガスの触媒酸化分解を行うのに使用した装置
の概要図を示す。
【図4】アンモニアストリッピング装置から排出された
アンモニアガスの触媒酸化分解を行うのに使用した装置
の他の1例の概要図を示す。
【図5】希釈用空気を触媒層で熱交換するようにした、
アンモニアストリッピング装置から排出されたアンモニ
アガスの触媒酸化分解を行うのに使用した装置の概要図
を示す。
【図6】触媒層からの排出ガスを冷却して希釈ガスとし
て循環する形式の本発明の高濃度アンモニア含有排ガス
の処理方法を示すフローシートである。
【符号の説明】
1 アンモニアガス(被処理ガス) 2 希釈用空気 3 処理ガス 4 水蒸気 5 冷却用空気 A 触媒層 B 反応槽 C 入口用温度計 D 出口用温度計 E コンプレッサ F 熱交換器 H ブースタ I バルブ J スタートアップヒータ K ガスクーラ a ライン(試料供給管) b ライン(試料導入管) c ライン d ライン e ライン f ライン g ライン h ライン i ライン j ライン k 分岐箇所

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高濃度アンモニア含有排ガスを触媒酸化
    分解する処理方法において、前記排ガスに気体状酸化剤
    を混合すると共に、アンモニア濃度を0.1%以上2%
    未満に希釈し、この希釈された前記排ガスを触媒層に導
    入する時の温度を180〜250℃の範囲として、前記
    触媒層中の触媒と接触させることを特徴とする高濃度ア
    ンモニア含有排ガスの処理方法。
  2. 【請求項2】 前記気体状酸化剤が空気、酸素富化空
    気、純酸素のいずれかであることを特徴とする請求項1
    に記載の高濃度アンモニア含有排ガスの処理方法。
  3. 【請求項3】 前記高濃度アンモニア含有排ガスに前記
    気体状酸化剤を混合すると共に希釈して得た被処理ガス
    を前記触媒層に導入する時の温度を180〜250℃と
    するため、前記被処理ガスを触媒層排出ガスと熱交換を
    行うと共に、前記気体状酸化剤を含有するガスとして他
    の外部熱源により加熱した酸化剤を含むガスを用いるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の高濃度アンモニア含有
    排ガスの処理方法。
  4. 【請求項4】 前記被処理ガスを前記触媒層に導入する
    時の温度を180〜250℃とするため、前記触媒層排
    出ガスの一部を冷却し、そのガスを循環させて前記高濃
    度アンモニア含有排ガスを希釈するために前記高濃度ア
    ンモニア含有排ガスへ混合することを特徴とする請求項
    1に記載の高濃度アンモニア含有排ガスの処理方法。
  5. 【請求項5】 触媒を充填した触媒層と前記触媒層に被
    処理ガスを導入する導入管と前記触媒層排出ガスと希釈
    用ガスを熱交換するガス−ガス熱交換器を配備した排出
    管とからなる前記被処理ガス処理系統と、気体状酸化剤
    を含む希釈用ガスを導入する送風機と、希釈用ガスを加
    熱するヒータとを希釈用ガス導入管で連通して配備した
    希釈用ガス導入系統とからなり、前記希釈用ガス導入管
    は、前記触媒層排出ガスと希釈用ガスを熱交換するガス
    −ガス熱交換器内を通過せしめられ、かつ前記希釈用ガ
    ス加熱ヒータを通った希釈用ガスを導入するためのもの
    で、前記触媒層に被処理ガスを導入する導入管に対して
    前記触媒層上流で連結されることを特徴とする高濃度ア
    ンモニア含有排ガスの処理装置。
  6. 【請求項6】 高濃度アンモニア含有排ガスの導管に接
    続する気体状酸化剤を含むガスの導入管及び希釈ガスの
    導入管、触媒を充填した触媒層、前記触媒層に被処理ガ
    スを導入する導入管、前記触媒層からの排出ガスを導く
    排出管、送風機、前記排出管から分岐して前記希釈ガス
    導入管に接続するガス循環管を設け、前記排出管又は前
    記ガス循環管の少なくとも一方にガス冷却用熱交換器を
    設けたことを特徴とする高濃度アンモニア含有排ガスの
    処理装置。
  7. 【請求項7】 被処理ガス処理系統は、触媒を充填した
    触媒層と希釈用ガスで希釈された被処理ガスを循環管路
    に循環せしめる高温ガス用ブースタを配備してなる前記
    循環管路と、前記循環管路の前記触媒層の上流に設けた
    被処理ガス導入配管と、前記高温ガス用ブースタの下
    流、希釈用ガス導入管採り入れ口の上流で前記循環管路
    から分岐し、バルブと前記触媒層排出ガスと希釈用ガス
    を熱交換するガス−ガス熱交換器を備えた処理ガス排出
    管からなる被処理ガス処理系統と、気体状酸化剤を兼ね
    る希釈用ガスを導入する送風機を備え、循環管路に連結
    される前に導入する希釈用ガスを予備加熱するために管
    路の一部が触媒層排出ガスと希釈用ガスを熱交換するガ
    ス−ガス熱交換器内を通過せしめられてなる管路よりな
    る希釈ガス供給系統とからなり、前記循環管路の被処理
    ガス採り入れ口と希釈用ガス採り入れ口の間にスタート
    アップ用ヒータを設けたスタートアップバイパスを連結
    してなることを特徴とする高濃度アンモニア含有排ガス
    の処理装置。
  8. 【請求項8】 前記気体状酸化剤を兼ねる希釈用ガスを
    導入する送風機を備た前記希釈ガス供給管路は、前記処
    理ガスと熱交換するガス−ガス熱交換器内を経た後さら
    に前記触媒層の内部を通過させ、前記被処理ガス導入配
    管と連結させる管路とし、その管路の前記触媒層の内部
    を通過する部分を触媒層と希釈用ガスを熱交換するため
    の熱交換配管とすることを特徴とする請求項7に記載の
    高濃度アンモニア含有排ガスの処理装置。
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