JPH09276876A - フッ素の不活性化処理法 - Google Patents
フッ素の不活性化処理法Info
- Publication number
- JPH09276876A JPH09276876A JP9883896A JP9883896A JPH09276876A JP H09276876 A JPH09276876 A JP H09276876A JP 9883896 A JP9883896 A JP 9883896A JP 9883896 A JP9883896 A JP 9883896A JP H09276876 A JPH09276876 A JP H09276876A
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- Japan
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- liquid
- hydrofluoric acid
- concentration
- fluorine
- circulating liquid
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製錬廃ガス洗浄液中のフッ酸等による装
置の腐食を防止するために、珪石塊と洗浄液とを接触さ
せる従来の方法では、フッ酸を十分に無害化できていな
い。本発明の課題は、フッ酸等を効率よく、確実に無害
化する方法の提供である。 【解決手段】 フッ素等を含む液と、液量に対して20
〜100%となる重量の平均粒径が1mm以下、好まし
くは、100ミクロン以下に粉砕した珪石とを、温度を
40〜80℃、5分間以上接触させる。
置の腐食を防止するために、珪石塊と洗浄液とを接触さ
せる従来の方法では、フッ酸を十分に無害化できていな
い。本発明の課題は、フッ酸等を効率よく、確実に無害
化する方法の提供である。 【解決手段】 フッ素等を含む液と、液量に対して20
〜100%となる重量の平均粒径が1mm以下、好まし
くは、100ミクロン以下に粉砕した珪石とを、温度を
40〜80℃、5分間以上接触させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は製錬廃ガスより硫酸
を回収する際に発生する廃酸中のフッ素の不活性化に関
する。
を回収する際に発生する廃酸中のフッ素の不活性化に関
する。
【0002】
【従来の技術】硫化精鉱等を用いる非鉄金属製錬工程で
は、亜硫酸ガスを含む廃ガスが発生する。多くの場合、
この亜硫酸ガスを硫酸として回収し、廃ガスを無害化し
て大気中に放出している。
は、亜硫酸ガスを含む廃ガスが発生する。多くの場合、
この亜硫酸ガスを硫酸として回収し、廃ガスを無害化し
て大気中に放出している。
【0003】硫酸製造工程では、まず廃ガス中に含まれ
るダストやSO3などの不純物を除去し、かつ廃ガス温
度を適正化するため、空塔、洗浄塔、ガスクーラー、ミ
ストコットレルなどが用いられる。これらの一連の工程
をまとめてガス精製工程という。
るダストやSO3などの不純物を除去し、かつ廃ガス温
度を適正化するため、空塔、洗浄塔、ガスクーラー、ミ
ストコットレルなどが用いられる。これらの一連の工程
をまとめてガス精製工程という。
【0004】これらの中で、例えば、空塔、洗浄塔では
塔頂部より洗浄液が散布され、散布された洗浄液の一部
が蒸発し、残部は気液接触し、ガス中のダストを洗い落
とし、SO3を吸収して塔底に溜まり、塔外に排出され
る。排出された洗浄液はカローコン等で固液分離され、
直経30mm以上の珪石を充填した反応塔を介して循環
液ポンプタンクに送液され、空塔、洗浄塔に供給されて
いる。この結果、循環液中には硫酸が濃縮され、循環液
は希硫酸となる。
塔頂部より洗浄液が散布され、散布された洗浄液の一部
が蒸発し、残部は気液接触し、ガス中のダストを洗い落
とし、SO3を吸収して塔底に溜まり、塔外に排出され
る。排出された洗浄液はカローコン等で固液分離され、
直経30mm以上の珪石を充填した反応塔を介して循環
液ポンプタンクに送液され、空塔、洗浄塔に供給されて
いる。この結果、循環液中には硫酸が濃縮され、循環液
は希硫酸となる。
【0005】非鉄金属精錬原料中には微量のフッ素が含
まれており、このフッ素は廃ガス中に分配され、循環液
中に浸食性の高いフッ酸等や珪フッ酸などとして濃縮さ
れる。これらの侵食性の高いフッ酸等(以下本明細書に
おいてフッ酸等という。)や珪フッ酸は単独での測定は
困難であり、通常全フッ素濃度を測定して全フッ素濃度
として評価しているが、前記循環液中の全フッ素濃度
は、循環液が硫酸濃度維持のため随時抜き出され、中和
処理され、無害化されて排出されているものの、1〜5
g/リットルとなっている。
まれており、このフッ素は廃ガス中に分配され、循環液
中に浸食性の高いフッ酸等や珪フッ酸などとして濃縮さ
れる。これらの侵食性の高いフッ酸等(以下本明細書に
おいてフッ酸等という。)や珪フッ酸は単独での測定は
困難であり、通常全フッ素濃度を測定して全フッ素濃度
として評価しているが、前記循環液中の全フッ素濃度
は、循環液が硫酸濃度維持のため随時抜き出され、中和
処理され、無害化されて排出されているものの、1〜5
g/リットルとなっている。
【0006】前記珪石を充填した塔に循環液を通液する
のは、循環液中の主としてフッ酸等をフッ化珪素として
無害化するためである。このようにしてフッ酸等を無害
化するのは、そうしないと設備を損傷することになるか
らである。例えば、塔の材質として磁器製の煉瓦を用い
た場合には、循環液中のフッ酸等の濃度を概ね、0.2
g/リットル以下にしないと煉瓦の損傷を来すと言われてい
る。しかしながら、珪石とフッ酸等との反応性は悪く、
必ずしも十分な効果が得られてはいなかった。
のは、循環液中の主としてフッ酸等をフッ化珪素として
無害化するためである。このようにしてフッ酸等を無害
化するのは、そうしないと設備を損傷することになるか
らである。例えば、塔の材質として磁器製の煉瓦を用い
た場合には、循環液中のフッ酸等の濃度を概ね、0.2
g/リットル以下にしないと煉瓦の損傷を来すと言われてい
る。しかしながら、珪石とフッ酸等との反応性は悪く、
必ずしも十分な効果が得られてはいなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記欠点を解消すべく
種々の試みがなされている。例えば、循環液中の全フッ
素濃度を0.2g/リットル以下となるように循環液を系外
に払い出すものである。この方法は確実にフッ酸等の濃
度を0.2g/リットルに維持することが可能であるが、処
理すべき循環液量が過大となり、廃水処理設備に負担を
来すことになる。
種々の試みがなされている。例えば、循環液中の全フッ
素濃度を0.2g/リットル以下となるように循環液を系外
に払い出すものである。この方法は確実にフッ酸等の濃
度を0.2g/リットルに維持することが可能であるが、処
理すべき循環液量が過大となり、廃水処理設備に負担を
来すことになる。
【0008】また、例えば、水ガラスを添加する方法が
ある。しかし、水ガラスを添加すると循環液の粘度が上
昇し、循環ポンプや配管系に負担がかかりすぎ、現実的
ではなくなる。
ある。しかし、水ガラスを添加すると循環液の粘度が上
昇し、循環ポンプや配管系に負担がかかりすぎ、現実的
ではなくなる。
【0009】本発明は上記状態を鑑みなされたものであ
り、簡便に循環液中のフッ酸等を低減しうる方法の提供
を課題とするものである。
り、簡便に循環液中のフッ酸等を低減しうる方法の提供
を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消する本発
明の方法は、フッ素等を含む液と、液量に対して20〜
100%となる重量の平均粒径が1mm以下、好ましく
は、100ミクロン以下に粉砕した珪石とを接触させる
ものであり、好ましくは接触時の温度を40〜80℃、
接触時間を5分以上とするものである。
明の方法は、フッ素等を含む液と、液量に対して20〜
100%となる重量の平均粒径が1mm以下、好ましく
は、100ミクロン以下に粉砕した珪石とを接触させる
ものであり、好ましくは接触時の温度を40〜80℃、
接触時間を5分以上とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明者らは、フッ酸等と珪石と
の反応を精査したところ、大きな珪石とフッ素等を含む
循環液とを接触しただけでは反応性が悪いが、珪石を所
定の粒度以下にした場合に反応性が大幅に改善されるこ
とを見いだし本発明に至った。
の反応を精査したところ、大きな珪石とフッ素等を含む
循環液とを接触しただけでは反応性が悪いが、珪石を所
定の粒度以下にした場合に反応性が大幅に改善されるこ
とを見いだし本発明に至った。
【0012】以下実施例を用いて本発明を説明する。
【0013】(実施例1)硫酸濃度が150g/リットル、
全フッ素濃度が1.7g/リットル、珪素濃度が0.1g/
リットルである実循環液を500ミリリットルづつビーカーに採取
し、平均粒径が25ミクロン(A)、0.1mm
(B)、1.0mm(C)、5.0mm(D)、30m
m(E)となるように粉砕した珪石を500g、各ビー
カーに投入し5分間攪拌し、ついで濾過して濾液中の全
フッ素濃度とSi濃度とを分析して求めた。得られた結
果を表1に示した。
全フッ素濃度が1.7g/リットル、珪素濃度が0.1g/
リットルである実循環液を500ミリリットルづつビーカーに採取
し、平均粒径が25ミクロン(A)、0.1mm
(B)、1.0mm(C)、5.0mm(D)、30m
m(E)となるように粉砕した珪石を500g、各ビー
カーに投入し5分間攪拌し、ついで濾過して濾液中の全
フッ素濃度とSi濃度とを分析して求めた。得られた結
果を表1に示した。
【0014】 表1によれば、全フッ素濃度にほとんど変化はないもの
の、液中のSi濃度が珪石の粒径が小さくなるにつれ上
昇している。この結果は、侵食性の高いフッ酸等が侵食
性の低い珪フッ酸に変化していることを示しているとい
える。ちなみに、この反応式を下記式1に示した。
の、液中のSi濃度が珪石の粒径が小さくなるにつれ上
昇している。この結果は、侵食性の高いフッ酸等が侵食
性の低い珪フッ酸に変化していることを示しているとい
える。ちなみに、この反応式を下記式1に示した。
【0015】式1 SiO2+6HF = H2SiF6+2H2O ちなみに、H2SiF6の煉瓦に対する侵食性はHFの1
0分の1以下と言われている。
0分の1以下と言われている。
【0016】(実施例2)硫酸濃度が150g/リットル、
全フッ素濃度が1.3g/リットル、珪素濃度が0.1g/
リットルである実循環液を500ミリリットルづつビーカーに採取
し、平均粒径25ミクロンの珪石粉を0g、50g
(F)、100g(G)、200g(H)、300g
(I)、500g(J)、1000g(K)加え、同様
に5分間攪拌し、濾過して濾液中のFとSiとを分析し
て求めた。得られた結果を表2に示した。
全フッ素濃度が1.3g/リットル、珪素濃度が0.1g/
リットルである実循環液を500ミリリットルづつビーカーに採取
し、平均粒径25ミクロンの珪石粉を0g、50g
(F)、100g(G)、200g(H)、300g
(I)、500g(J)、1000g(K)加え、同様
に5分間攪拌し、濾過して濾液中のFとSiとを分析し
て求めた。得られた結果を表2に示した。
【0017】 表2よりSi濃度は50g添加したものと1000g添
加したものと変化なく、50gの添加で十分であること
がわかる。
加したものと変化なく、50gの添加で十分であること
がわかる。
【0018】(実施例3)珪石粉の平均粒径を0.1m
mとした以外は実施例2と同様にして処理し、処理液中
のFとSiとを分析して求めた。得られた結果を表3に
示した。
mとした以外は実施例2と同様にして処理し、処理液中
のFとSiとを分析して求めた。得られた結果を表3に
示した。
【0019】 表3よりSi濃度は50g添加したものと1000g添
加したものと変化なく、50gの添加で十分であること
がわかる。
加したものと変化なく、50gの添加で十分であること
がわかる。
【0020】(実施例4)珪石粉の平均粒径を1.0m
mとし、実循環液を実施例1の物を用いた以外は実施例
2と同様にして処理し、処理液中のFとSiとを分析し
て求めた。得られた結果を表4に示した。
mとし、実循環液を実施例1の物を用いた以外は実施例
2と同様にして処理し、処理液中のFとSiとを分析し
て求めた。得られた結果を表4に示した。
【0021】 表2よりSi濃度は50g添加したものと1000g添
加したものと変化なく、50gの添加で十分であること
がわかる。
加したものと変化なく、50gの添加で十分であること
がわかる。
【0022】(実施例5)実施例1に使用した実循環液
を500ミリリットルづつビーカーに採取し、平均粒径が0.
1mm(B)となるように粉砕した珪石を500g、各
ビーカーに投入し5分、10分、15分、30分間攪拌
し、ついで濾過して濾液中の全フッ素濃度とSi濃度と
を分析して求めた。得られた結果を表5に示した。
を500ミリリットルづつビーカーに採取し、平均粒径が0.
1mm(B)となるように粉砕した珪石を500g、各
ビーカーに投入し5分、10分、15分、30分間攪拌
し、ついで濾過して濾液中の全フッ素濃度とSi濃度と
を分析して求めた。得られた結果を表5に示した。
【0023】 表5によれば、反応時間は5分あれば十分といえる。
【0024】(実施例6)珪石粉の平均粒径を1.0m
mとし、実循環液を実施例1の物を用い、珪石添加量を
500gとし、実循環液温度を表6のようにし、反応時
間を5分とした以外は実施例5と同様にして処理し、処
理液中のFとSiとを分析して求めた。得られた結果を
表6に示した。
mとし、実循環液を実施例1の物を用い、珪石添加量を
500gとし、実循環液温度を表6のようにし、反応時
間を5分とした以外は実施例5と同様にして処理し、処
理液中のFとSiとを分析して求めた。得られた結果を
表6に示した。
【0025】 表6の結果より循環液の温度が40℃以上あれば十分な
反応が得られることがわかる。しかし、循環液の温度が
90℃となると装置自体の損傷が激しくなり好ましくは
ない。
反応が得られることがわかる。しかし、循環液の温度が
90℃となると装置自体の損傷が激しくなり好ましくは
ない。
【0026】
【発明の効果】本発明の方法によれば、フッ酸等と珪石
との反応性をあげることができるため、簡便に循環液中
のフッ酸等の無害化処理が可能となる。
との反応性をあげることができるため、簡便に循環液中
のフッ酸等の無害化処理が可能となる。
Claims (3)
- 【請求項1】 フッ素等を含む液と、液量に対して2
0〜100%となる重量の平均粒径が1mm以下の珪石
とを5分以上接触させることを特徴とするフッ素の不活
性化処理法。 - 【請求項2】 珪石の平均粒径が100ミクロン以下
である請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 珪石と液との接触に際して、液温度を
40〜80度とする請求項1または2記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9883896A JPH09276876A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | フッ素の不活性化処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9883896A JPH09276876A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | フッ素の不活性化処理法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09276876A true JPH09276876A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14230414
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9883896A Pending JPH09276876A (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | フッ素の不活性化処理法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09276876A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010158633A (ja) * | 2009-01-09 | 2010-07-22 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | フッ素含有排水からのフッ素分離方法 |
-
1996
- 1996-04-19 JP JP9883896A patent/JPH09276876A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010158633A (ja) * | 2009-01-09 | 2010-07-22 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | フッ素含有排水からのフッ素分離方法 |
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