JPH09276935A - 曲げ加工装置およびその工具加工面形状設定方法 - Google Patents
曲げ加工装置およびその工具加工面形状設定方法Info
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- JPH09276935A JPH09276935A JP8981896A JP8981896A JPH09276935A JP H09276935 A JPH09276935 A JP H09276935A JP 8981896 A JP8981896 A JP 8981896A JP 8981896 A JP8981896 A JP 8981896A JP H09276935 A JPH09276935 A JP H09276935A
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- bending
- tools
- tool
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- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 被加工材の摩耗を大幅に軽減することのでき
る曲げ加工装置を提供する。 【解決手段】 所定方向に所定距離離して配置された一
対の工具(100、200を該所定方向に直交する方向
に相対的に移動させて被加工材(300)を曲げる曲げ
加工装置において、一方の工具(100)は、断面にお
いて、被加工材の曲げ支点(O)となるほぼ直角の加工
面形状を有し、他方の工具(200)は、断面におい
て、前記曲げ支点(O)と該他方の工具が被加工材に接
触する作用点(P)との距離(L)が、前記両工具の相
対的移動の間、一定となる加工面形状を有している。
る曲げ加工装置を提供する。 【解決手段】 所定方向に所定距離離して配置された一
対の工具(100、200を該所定方向に直交する方向
に相対的に移動させて被加工材(300)を曲げる曲げ
加工装置において、一方の工具(100)は、断面にお
いて、被加工材の曲げ支点(O)となるほぼ直角の加工
面形状を有し、他方の工具(200)は、断面におい
て、前記曲げ支点(O)と該他方の工具が被加工材に接
触する作用点(P)との距離(L)が、前記両工具の相
対的移動の間、一定となる加工面形状を有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲げ加工装置およ
びその工具加工面形状設定方法に関し、特に、所定方向
に所定距離離して配置された一対の工具を該所定方向に
直交する方向に相対的に移動させて被加工材を曲げる曲
げ加工装置およびその工具加工面形状設定方法に関す
る。
びその工具加工面形状設定方法に関し、特に、所定方向
に所定距離離して配置された一対の工具を該所定方向に
直交する方向に相対的に移動させて被加工材を曲げる曲
げ加工装置およびその工具加工面形状設定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、曲げ加工装置では、工具として
パンチおよびダイを用い、プレス機械等により両者を相
対的に移動させて板状の被加工材を曲げるようににして
いる。
パンチおよびダイを用い、プレス機械等により両者を相
対的に移動させて板状の被加工材を曲げるようににして
いる。
【0003】このような曲げ加工装置の従来例を図3に
示す。図3において、100はパンチ、200はダイ、
300は板状の被加工材であり、その板厚はtである。
パンチ100は断面において被加工材300の曲げ支点
Oとなるほぼ直角の隅部を有し、ダイ200は断面にお
いて一定の曲率半径Rの加工面形状を有している。
示す。図3において、100はパンチ、200はダイ、
300は板状の被加工材であり、その板厚はtである。
パンチ100は断面において被加工材300の曲げ支点
Oとなるほぼ直角の隅部を有し、ダイ200は断面にお
いて一定の曲率半径Rの加工面形状を有している。
【0004】図3(A) はパンチ100が降下してダイ
200により被加工材300が曲げられている様子を示
し、被加工材300がダイ200に接触している作用点
Pで曲げ力(荷重)Wが、パンチ100の曲げ支点Oで
モーメントMが働いている。
200により被加工材300が曲げられている様子を示
し、被加工材300がダイ200に接触している作用点
Pで曲げ力(荷重)Wが、パンチ100の曲げ支点Oで
モーメントMが働いている。
【0005】そして、このような状態で、パンチ100
およびダイ200が相対的に移動するにつれ、その作用
点Pが被加工材300の面上を滑りながら曲率半径Rの
加工面上を移動しつつ曲げ加工が行われる。
およびダイ200が相対的に移動するにつれ、その作用
点Pが被加工材300の面上を滑りながら曲率半径Rの
加工面上を移動しつつ曲げ加工が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の工具の一方が一定な曲率半径の加工面を有する曲
げ加工装置においては、上述のように、パンチおよびダ
イが相対的に移動するにつれ、その作用点が被加工材の
面上を滑りながら一定の曲率半径の加工面上を移動しつ
つ曲げ加工が行われるので、被加工材の表面に摩耗痕が
大きく残るという問題があった。
従来の工具の一方が一定な曲率半径の加工面を有する曲
げ加工装置においては、上述のように、パンチおよびダ
イが相対的に移動するにつれ、その作用点が被加工材の
面上を滑りながら一定の曲率半径の加工面上を移動しつ
つ曲げ加工が行われるので、被加工材の表面に摩耗痕が
大きく残るという問題があった。
【0007】また、メッキ等の表面処理の施された被加
工材の場合には、このメッキが剥離されてしまい被加工
材の防錆上大きな問題を生じさせていた。
工材の場合には、このメッキが剥離されてしまい被加工
材の防錆上大きな問題を生じさせていた。
【0008】本発明の目的は、かかる従来の問題を解決
し、被加工材とパンチやダイ等の工具との滑りを実質的
に無くし、被加工材の摩耗を大幅に軽減することのでき
る曲げ加工装置を提供することにある。
し、被加工材とパンチやダイ等の工具との滑りを実質的
に無くし、被加工材の摩耗を大幅に軽減することのでき
る曲げ加工装置を提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、かかる曲げ加
工装置の加工面形状を簡単に得ることのできる工具加工
面形状設定方法を提供することにある。
工装置の加工面形状を簡単に得ることのできる工具加工
面形状設定方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の曲げ加工装置の一形態は、所定方向
に所定距離離して配置された一対の工具を該所定方向に
直交する方向に相対的に移動させて被加工材を曲げる曲
げ加工装置において、前記一対の工具のうち一方の工具
は、断面において、被加工材の曲げ支点となるほぼ直角
の加工面形状を有し、前記一対の工具のうち他方の工具
は、断面において、前記曲げ支点と該他方の工具が被加
工材に接触する作用点との距離が、前記両工具の相対的
移動の間、一定となる加工面形状を有していることを特
徴とする。
るために、本発明の曲げ加工装置の一形態は、所定方向
に所定距離離して配置された一対の工具を該所定方向に
直交する方向に相対的に移動させて被加工材を曲げる曲
げ加工装置において、前記一対の工具のうち一方の工具
は、断面において、被加工材の曲げ支点となるほぼ直角
の加工面形状を有し、前記一対の工具のうち他方の工具
は、断面において、前記曲げ支点と該他方の工具が被加
工材に接触する作用点との距離が、前記両工具の相対的
移動の間、一定となる加工面形状を有していることを特
徴とする。
【0011】本発明の好ましい形態では、前記所定距離
は、前記被加工材の厚みより大きいことを特徴とする。
は、前記被加工材の厚みより大きいことを特徴とする。
【0012】本発明の好ましい形態では、前記曲げ支点
と他方の工具が被加工材に接触する作用点との距離は、
前記被加工材の厚みの2〜10倍であることを特徴とす
る。
と他方の工具が被加工材に接触する作用点との距離は、
前記被加工材の厚みの2〜10倍であることを特徴とす
る。
【0013】本発明のさらに好ましい形態では、前記一
対の工具のうち一方の工具は、パンチまたはダイの一方
であり、前記一対の工具のうち他方の工具は、パンチま
たはダイの他方であることを特徴とする。
対の工具のうち一方の工具は、パンチまたはダイの一方
であり、前記一対の工具のうち他方の工具は、パンチま
たはダイの他方であることを特徴とする。
【0014】また、本発明の曲げ加工装置の工具加工面
形状設定方法の一形態は、所定方向に被加工材の板厚t
に相当する距離離して配置された一対の工具を該所定方
向に直交する方向に相対的に移動させて被加工材を曲
げ、前記一対の工具のうち一方の工具は、断面におい
て、被加工材の曲げ支点となるほぼ直角の加工面形状を
有し、前記一対の工具のうち他方の工具は、断面におい
て、前記曲げ支点と該他方の工具が被加工材と接触する
作用点との距離Lが、前記両工具の相対的移動の間、一
定となる加工面形状を有する曲げ加工装置の工具加工面
形状設定方法であって、 1)前記一方の工具の加工面形状を作図し、そのほぼ直
角部を第1の曲げ支点O1 とし、第1の曲げ支点O1 か
ら前記所定方向に距離Lの点を第1の作用点P1 として
取り、 2)第1の曲げ支点O1 を中心とする半径tの円を描
き、第1の作用点P1 からこの円に接線を引き、 3)一方の工具が上記1)の状態から微少量相対移動し
た状態の加工面形状を作図し、そのほぼ直角部を第2の
曲げ支点O2 とし、 4)第2の曲げ支点O2 を中心とする半径Lの円を描
き、上記2)で得られた接線との交点を第2の作用点P
2 とし、 5)第2の曲げ支点O2 を中心とする半径tの円を描
き、第2の作用点P2 からこの円に接線を引き、 6)一方の工具が上記3)の状態から微少量相対移動し
た状態の加工面形状を作図し、そのほぼ直角部を第3の
曲げ支点O3 とし、以下、上記4)ないし6)の作業を
数字を1つづつ繰り上げつつ接線がほぼ垂直になるまで
繰り返し、各交点を第3の作用点P3 以降とし、上記第
1の作用点P1 以降の各作用点(P1 ,P2 ,P3 ,・
・・)を順次滑らかに結び他方の工具の加工面形状とす
ることを特徴とする。
形状設定方法の一形態は、所定方向に被加工材の板厚t
に相当する距離離して配置された一対の工具を該所定方
向に直交する方向に相対的に移動させて被加工材を曲
げ、前記一対の工具のうち一方の工具は、断面におい
て、被加工材の曲げ支点となるほぼ直角の加工面形状を
有し、前記一対の工具のうち他方の工具は、断面におい
て、前記曲げ支点と該他方の工具が被加工材と接触する
作用点との距離Lが、前記両工具の相対的移動の間、一
定となる加工面形状を有する曲げ加工装置の工具加工面
形状設定方法であって、 1)前記一方の工具の加工面形状を作図し、そのほぼ直
角部を第1の曲げ支点O1 とし、第1の曲げ支点O1 か
ら前記所定方向に距離Lの点を第1の作用点P1 として
取り、 2)第1の曲げ支点O1 を中心とする半径tの円を描
き、第1の作用点P1 からこの円に接線を引き、 3)一方の工具が上記1)の状態から微少量相対移動し
た状態の加工面形状を作図し、そのほぼ直角部を第2の
曲げ支点O2 とし、 4)第2の曲げ支点O2 を中心とする半径Lの円を描
き、上記2)で得られた接線との交点を第2の作用点P
2 とし、 5)第2の曲げ支点O2 を中心とする半径tの円を描
き、第2の作用点P2 からこの円に接線を引き、 6)一方の工具が上記3)の状態から微少量相対移動し
た状態の加工面形状を作図し、そのほぼ直角部を第3の
曲げ支点O3 とし、以下、上記4)ないし6)の作業を
数字を1つづつ繰り上げつつ接線がほぼ垂直になるまで
繰り返し、各交点を第3の作用点P3 以降とし、上記第
1の作用点P1 以降の各作用点(P1 ,P2 ,P3 ,・
・・)を順次滑らかに結び他方の工具の加工面形状とす
ることを特徴とする。
【0015】本発明の曲げ加工装置によれば、一方の工
具と他方の工具との相対的な移動による被加工材の曲げ
行程中において、一方の工具による被加工材の曲げ支点
と他方の工具が被加工材に接触する作用点との距離が、
前記両工具の相対的移動の間、一定となっているので、
被加工材の表面と他方の工具との間でその作用点が被加
工材の面上を滑ることがなく、被加工材の摩耗、メッキ
剥離等が防止される。
具と他方の工具との相対的な移動による被加工材の曲げ
行程中において、一方の工具による被加工材の曲げ支点
と他方の工具が被加工材に接触する作用点との距離が、
前記両工具の相対的移動の間、一定となっているので、
被加工材の表面と他方の工具との間でその作用点が被加
工材の面上を滑ることがなく、被加工材の摩耗、メッキ
剥離等が防止される。
【0016】また、本発明の曲げ加工装置の工具加工面
形状設定方法によれば、簡単に所望の加工面形状を得る
ことができる。
形状設定方法によれば、簡単に所望の加工面形状を得る
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】添付の図面に記載された実施例に
基づき、本発明の好ましい実施の形態につき詳細に説明
する。
基づき、本発明の好ましい実施の形態につき詳細に説明
する。
【0018】図1は、本発明に係る曲げ加工装置の工具
形状を示す一例である。理解を容易とするために従来例
と同一の符号を用いるに、100はパンチ、200はダ
イ、300は板状の被加工材であり、その板厚はtであ
る。パンチ100は断面において被加工材300の曲げ
支点Oとなるほぼ直角の隅部を有し、ダイ200は、断
面において、前記曲げ支点Oとダイ200が被加工材3
00に接触する作用点Pとの距離Lが、パンチ100と
ダイ200との相対的移動の間、一定となる加工面形状
を有している。
形状を示す一例である。理解を容易とするために従来例
と同一の符号を用いるに、100はパンチ、200はダ
イ、300は板状の被加工材であり、その板厚はtであ
る。パンチ100は断面において被加工材300の曲げ
支点Oとなるほぼ直角の隅部を有し、ダイ200は、断
面において、前記曲げ支点Oとダイ200が被加工材3
00に接触する作用点Pとの距離Lが、パンチ100と
ダイ200との相対的移動の間、一定となる加工面形状
を有している。
【0019】すなわち、本実施例では、ダイ200の加
工面が、以下に説明する作図法により上述の要求を満た
す形状とされている。
工面が、以下に説明する作図法により上述の要求を満た
す形状とされている。
【0020】そこで、まず、図2を参照しつつ本発明の
曲げ加工装置の工具加工面形状設定方法につき説明す
る。
曲げ加工装置の工具加工面形状設定方法につき説明す
る。
【0021】水平方向に被加工材300の板厚tに相当
する距離離して配置された一対の工具としてのパンチ1
00およびダイ200の加工面形状を設定するものとし
て、最初に、 1)一方の工具としてのパンチ100の断面における加
工面形状を作図し、そのほぼ直角部を第1の曲げ支点O
1 とする。そして、第1の曲げ支点O1 から水平方向に
距離Lの点を第1の作用点P1 として取る。次に、 2)第1の曲げ支点O1 を中心とする半径tの円を描
き、第1の作用点P1 からこの円に接線Q1 を引く。さ
らに、 3)パンチ100が上記1)の状態から微少量相対移動
した状態のパンチ加工面形状を作図(図示の例では、こ
の微少量を板厚tと等しく取ってある)し、そのほぼ直
角部を第2の曲げ支点O2 とする。そして、 4)第2の曲げ支点O2 を中心とする半径Lの円を描
き、上記2)で得られた接線Q1 との交点を第2の作用
点P2 とする。さらに、 5)第2の曲げ支点O2 を中心とする半径tの円を描
き、第2の作用点P2 からこの円に接線Q2 を引く。さ
らに、 6)パンチ100が上記3)の状態から微少量(=t)
相対移動した状態のパンチ加工面形状を作図し、そのほ
ぼ直角部を第3の曲げ支点O3 とする。
する距離離して配置された一対の工具としてのパンチ1
00およびダイ200の加工面形状を設定するものとし
て、最初に、 1)一方の工具としてのパンチ100の断面における加
工面形状を作図し、そのほぼ直角部を第1の曲げ支点O
1 とする。そして、第1の曲げ支点O1 から水平方向に
距離Lの点を第1の作用点P1 として取る。次に、 2)第1の曲げ支点O1 を中心とする半径tの円を描
き、第1の作用点P1 からこの円に接線Q1 を引く。さ
らに、 3)パンチ100が上記1)の状態から微少量相対移動
した状態のパンチ加工面形状を作図(図示の例では、こ
の微少量を板厚tと等しく取ってある)し、そのほぼ直
角部を第2の曲げ支点O2 とする。そして、 4)第2の曲げ支点O2 を中心とする半径Lの円を描
き、上記2)で得られた接線Q1 との交点を第2の作用
点P2 とする。さらに、 5)第2の曲げ支点O2 を中心とする半径tの円を描
き、第2の作用点P2 からこの円に接線Q2 を引く。さ
らに、 6)パンチ100が上記3)の状態から微少量(=t)
相対移動した状態のパンチ加工面形状を作図し、そのほ
ぼ直角部を第3の曲げ支点O3 とする。
【0022】以下、上記4)ないし6)の作業を、曲げ
支点Oおよび交点(作用点)Pの数字を1つづつ繰り上
げつつ接線Qがほぼ垂直になるまで繰り返し、各交点を
第3の作用点P3 以降とする。すなわち、作用点P3
は、上記4)と同様に、第3の曲げ支点O3 を中心とす
る半径Lの円を描き、上記2)と同様の上記5)で得ら
れた接線Q2 との交点として求められる。さらに、同様
に、作用点P4 は、第4の曲げ支点O4 を中心とする半
径Lの円を描き、上記2)、5)と同様にして得られた
接線Q3 との交点として求められる。
支点Oおよび交点(作用点)Pの数字を1つづつ繰り上
げつつ接線Qがほぼ垂直になるまで繰り返し、各交点を
第3の作用点P3 以降とする。すなわち、作用点P3
は、上記4)と同様に、第3の曲げ支点O3 を中心とす
る半径Lの円を描き、上記2)と同様の上記5)で得ら
れた接線Q2 との交点として求められる。さらに、同様
に、作用点P4 は、第4の曲げ支点O4 を中心とする半
径Lの円を描き、上記2)、5)と同様にして得られた
接線Q3 との交点として求められる。
【0023】そして、上記第1の作用点P1 以降の各作
用点(P1 ,P2 ,P3 ,・・・)を順次滑らかに結び
ダイ200の加工面形状とする。
用点(P1 ,P2 ,P3 ,・・・)を順次滑らかに結び
ダイ200の加工面形状とする。
【0024】上記作図は、紙面上で行うこともできる
が、CAD等を用いて画面上で作成することもできる。
そして、このようにして得られた形状に対応させて、実
際の工具に倣い加工を行うことにより、所望の加工面形
状を有する工具、すなわち、パンチ100およびダイ2
00が得られる。
が、CAD等を用いて画面上で作成することもできる。
そして、このようにして得られた形状に対応させて、実
際の工具に倣い加工を行うことにより、所望の加工面形
状を有する工具、すなわち、パンチ100およびダイ2
00が得られる。
【0025】ここで、本発明にかかる曲げ支点Oとダイ
200が被加工材300に接触する作用点Pとの距離L
が一定になるようにした工具を有する曲げ加工装置の作
用を説明する前に、理解を容易とするために、従来の一
定の曲率半径Rの加工面形状の工具を有している曲げ加
工装置につき説明する。
200が被加工材300に接触する作用点Pとの距離L
が一定になるようにした工具を有する曲げ加工装置の作
用を説明する前に、理解を容易とするために、従来の一
定の曲率半径Rの加工面形状の工具を有している曲げ加
工装置につき説明する。
【0026】前述のように、図3(A)は、パンチ10
0が降下してダイ200により被加工材300が曲げら
れている様子を示し、被加工材300がダイ200に接
触している作用点Pで曲げ力(荷重)Wが、パンチ10
0の曲げ支点OでモーメントMが働いている。
0が降下してダイ200により被加工材300が曲げら
れている様子を示し、被加工材300がダイ200に接
触している作用点Pで曲げ力(荷重)Wが、パンチ10
0の曲げ支点OでモーメントMが働いている。
【0027】そして、このような状態で、パンチ100
およびダイ200が相対的に移動するにつれ、その作用
点Pが被加工材300の面上を滑りながら曲率半径Rの
加工面上を移動しつつ曲げ加工が行われる。
およびダイ200が相対的に移動するにつれ、その作用
点Pが被加工材300の面上を滑りながら曲率半径Rの
加工面上を移動しつつ曲げ加工が行われる。
【0028】図3(B)は、図3(A)の作用点P付近
を拡大して示す断面図であり、説明を一般化するため
に、硬質の円柱ダイ(曲率半径R)200が軟質(硬度
H)の平板被加工材300に押し付けられているものと
して示している。
を拡大して示す断面図であり、説明を一般化するため
に、硬質の円柱ダイ(曲率半径R)200が軟質(硬度
H)の平板被加工材300に押し付けられているものと
して示している。
【0029】今、曲げ支点Oと作用点Pとの距離をLと
すると、曲げモーメントMは、M=L×Wであり、荷重
Wは距離Lに反比例する。なお、基本的に、M=(材料
の定数)×t(紙面に対し垂直方向は考えない)であ
る。
すると、曲げモーメントMは、M=L×Wであり、荷重
Wは距離Lに反比例する。なお、基本的に、M=(材料
の定数)×t(紙面に対し垂直方向は考えない)であ
る。
【0030】そして、硬い円柱が軟らかい平板に押し付
けられれば、当然に平板の方に円柱の痕が付く。そこ
で、痕の幅(接触幅)をbとし、紙面と垂直方向の円柱
ダイ(平板)の長さをlとすれば、
けられれば、当然に平板の方に円柱の痕が付く。そこ
で、痕の幅(接触幅)をbとし、紙面と垂直方向の円柱
ダイ(平板)の長さをlとすれば、
【0031】
【数1】W/(b×l)=平板の降伏応力、 となる。
【0032】なお、ここで平板の降伏応力はビッカース
硬さと同じ程度の値をとるので、その値をHとし、荷重
Wが紙面垂直方向の単位長さ1について作用するとすれ
ば、
硬さと同じ程度の値をとるので、その値をHとし、荷重
Wが紙面垂直方向の単位長さ1について作用するとすれ
ば、
【0033】
【数2】W/b=H と表される。
【0034】そして、曲率半径Rの円柱ダイ200の平
板への喰い込み量λは、三平方の定理により、以下のよ
うに求められる。
板への喰い込み量λは、三平方の定理により、以下のよ
うに求められる。
【0035】
【数3】λ=R−{(R2 −(b/2)2 } 上述した関係は、あくまでも図3(A)に示す状態が静
止していることを前提としている。
止していることを前提としている。
【0036】しかしながら、かかる曲げ加工では、被加
工材300とダイ200との間には滑りが生じ、被加工
材に関してそれを図示すると図3(C)のようになる。
そして、この滑りの距離をdとすると、被加工材300
の摩耗量Vは、V=λ×dとなる。
工材300とダイ200との間には滑りが生じ、被加工
材に関してそれを図示すると図3(C)のようになる。
そして、この滑りの距離をdとすると、被加工材300
の摩耗量Vは、V=λ×dとなる。
【0037】ここで、図3(A)に戻り、被加工材30
0の曲がり角をθとすると、距離Lおよび荷重Wは次式
で表される。
0の曲がり角をθとすると、距離Lおよび荷重Wは次式
で表される。
【0038】
【数4】L=[t2 +{(R+t)tan θ/2}2 ] W=M/[t2 +{(R+t)tan θ/2}2 ] ここで、モーメントMについては一定であると見なす
と、荷重Wは曲げ加工が進んでいくにつれ、すなわち、
曲がり角θが0に近ずくにつれ大きくなっていく。
と、荷重Wは曲げ加工が進んでいくにつれ、すなわち、
曲がり角θが0に近ずくにつれ大きくなっていく。
【0039】従って、上記図3(C)は、厳密には図3
(D)の如くなり、
(D)の如くなり、
【0040】
【外1】
【0041】被加工材300の摩耗量Vは簡易的に、
【0042】
【数5】V=(λ1 +λ2 )/2×d と表せる。
【0043】また、荷重Wの変化に伴い、接触幅bも変
化する。そして、曲げ加工開始点(θ=90゜)および
終了点(θ=0゜)における接触幅は下記のようになる
ので、
化する。そして、曲げ加工開始点(θ=90゜)および
終了点(θ=0゜)における接触幅は下記のようになる
ので、
【0044】
【数6】
【0045】それぞれの点における喰い込み量λは、
【0046】
【数7】
【0047】となる。
【0048】そして、
【0049】
【外2】
【0050】摩耗量Vは、
【0051】
【数8】 V={R−(R2 −M2 /(4H2 ×t2 ))}×1/2×(R+t) (1) となる。
【0052】ところで、本発明に係る曲げ支点Oと被加
工材300に接触する作用点Pとの距離Lが一定になる
ようにした工具を有する曲げ加工装置にあっては、上述
の従来例と異なり、W=M/Lの関係において距離Lが
一定であり、また、従来例と同様の条件としてモーメン
トMを一定と見なすと、荷重Wは一定となる。
工材300に接触する作用点Pとの距離Lが一定になる
ようにした工具を有する曲げ加工装置にあっては、上述
の従来例と異なり、W=M/Lの関係において距離Lが
一定であり、また、従来例と同様の条件としてモーメン
トMを一定と見なすと、荷重Wは一定となる。
【0053】従って、距離Lが一定であることから、従
来例につき図3(B)に示した喰い込み現象が、被加工
材300の定点にて生じ、曲げ加工が進むにつれて、す
なわち、曲げ角θが0゜に近づくにつれて、円柱ダイ2
00の曲率半径Rが、図4に示すように、R1 からR
2 、R3 と大きくなるのと等価となる。
来例につき図3(B)に示した喰い込み現象が、被加工
材300の定点にて生じ、曲げ加工が進むにつれて、す
なわち、曲げ角θが0゜に近づくにつれて、円柱ダイ2
00の曲率半径Rが、図4に示すように、R1 からR
2 、R3 と大きくなるのと等価となる。
【0054】ここで、本発明の場合には、滑り距離d=
0であるから、理論的には摩耗量V=0となるが、実際
には最小の曲率半径R1 のときの喰い込み量をλ1 とす
れば、摩耗量Vはb×λ1 で表され、
0であるから、理論的には摩耗量V=0となるが、実際
には最小の曲率半径R1 のときの喰い込み量をλ1 とす
れば、摩耗量Vはb×λ1 で表され、
【0055】
【数9】b=M/HL λ1 =R1 −(R1 2−M2 /(4H2 ×L2 )) であるから、結局、摩耗量Vは、
【0056】
【数10】 V=[R1 −(R1 2−M2 /(4H2 ×L2 ))]×M/HL (2) となる。
【0057】ここで、上述の従来例による摩耗量Vと、
本発明による摩耗量Vとを、式(1)および(2)を用
いて対比するために、下記の条件に設定する。
本発明による摩耗量Vとを、式(1)および(2)を用
いて対比するために、下記の条件に設定する。
【0058】すなわち、L=nt(nは2より大きい正
の整数) R=(n−1)t R1 =0.2nt M=H×E×t (板厚に比例)Eは被加工材の縦弾性係
数 すると、上式(1)は、
の整数) R=(n−1)t R1 =0.2nt M=H×E×t (板厚に比例)Eは被加工材の縦弾性係
数 すると、上式(1)は、
【0059】
【数11】 V=(nt/2)×n{t−(t2 −E2 /4n2 )} (1′) 上式(2)は、
【0060】
【数12】 V=0.2×E×n{t−(t2 −E2 /4n4 )} (2′) となる。
【0061】そして、経験的に、M=H/2とおけるの
で、E=1/2tとなる。従って、式(1′)および
(2′)の前半を対比するに、
で、E=1/2tとなる。従って、式(1′)および
(2′)の前半を対比するに、
【0062】
【数13】(nt/2):0.2×E=nt:1/5t
=5nt2 :1 となり、nは正の整数なので、式(1′)の前半は式
(2′)の前半より大きく、また、式(1′)の後半は
式(2′)の後半よりも当然に大きいので、全体とし
て、式(1′)>式(2′)となることが分かる。換言
すると、本発明の加工面形状による摩耗量Vが従来のも
のに比べて大幅に減少することが分かる。
=5nt2 :1 となり、nは正の整数なので、式(1′)の前半は式
(2′)の前半より大きく、また、式(1′)の後半は
式(2′)の後半よりも当然に大きいので、全体とし
て、式(1′)>式(2′)となることが分かる。換言
すると、本発明の加工面形状による摩耗量Vが従来のも
のに比べて大幅に減少することが分かる。
【0063】これらの関係を図示すると、図5に示すよ
うになる。すなわち、図5の(A),(B)は従来のダ
イ200が一定の曲率半径Rの加工面を有する場合であ
り、曲げ加工が進むにつれ、ダイ200の表面および被
加工材300の両方に滑りが生じている(黒塗りで示さ
れている)。この結果、被加工材300の表面には広い
範囲に亘り摩耗が生ずる。
うになる。すなわち、図5の(A),(B)は従来のダ
イ200が一定の曲率半径Rの加工面を有する場合であ
り、曲げ加工が進むにつれ、ダイ200の表面および被
加工材300の両方に滑りが生じている(黒塗りで示さ
れている)。この結果、被加工材300の表面には広い
範囲に亘り摩耗が生ずる。
【0064】これに対し、図5の(C),(D)は本発
明に係るダイ200が曲げ支点Oと被加工材300に接
触する作用点Pとの距離Lが一定になるようにした加工
面を有する場合であり、曲げ加工が進むにつれ、被加工
材300の表面は定点のままダイ200の表面のみに滑
りが生じている(黒塗りで示されている)。この結果、
被加工材300の表面では定点のみに摩耗が生じるのみ
で、その摩耗量が大幅に軽減されるのである。
明に係るダイ200が曲げ支点Oと被加工材300に接
触する作用点Pとの距離Lが一定になるようにした加工
面を有する場合であり、曲げ加工が進むにつれ、被加工
材300の表面は定点のままダイ200の表面のみに滑
りが生じている(黒塗りで示されている)。この結果、
被加工材300の表面では定点のみに摩耗が生じるのみ
で、その摩耗量が大幅に軽減されるのである。
【0065】なお、上述の説明におけるパンチ100と
ダイ200との関係は、逆としてもよいことは云うまで
もない。
ダイ200との関係は、逆としてもよいことは云うまで
もない。
【0066】[実施例および比較例]被加工材としてE
GC−E−20/20ジンコート鋼板、板厚t=1.0
mm、曲げ線長さ=28mmについて、本発明の曲げ加
工装置(曲げ支点と作用点との距離Lが3tおよび5
t)および従来例の曲げ加工装置を用いて、曲げ加工を
行い、亜鉛メッキの剥離量を計測した。その結果を表1
に示す。
GC−E−20/20ジンコート鋼板、板厚t=1.0
mm、曲げ線長さ=28mmについて、本発明の曲げ加
工装置(曲げ支点と作用点との距離Lが3tおよび5
t)および従来例の曲げ加工装置を用いて、曲げ加工を
行い、亜鉛メッキの剥離量を計測した。その結果を表1
に示す。
【0067】
【表1】
【図1】本発明の曲げ加工装置の一実施の形態を示す断
面図である。
面図である。
【図2】本発明の曲げ加工装置の工具加工面形状設定方
法による作図法を示す図である。
法による作図法を示す図である。
【図3】従来例を説明する図であり、(A)は図1に対
応する断面図、(B)はその一部拡大図、(C)および
(D)は滑りによる摩耗を説明するための図である。
応する断面図、(B)はその一部拡大図、(C)および
(D)は滑りによる摩耗を説明するための図である。
【図4】本発明の曲げ加工装置の工具の被加工材への接
触を説明するための断面図である。
触を説明するための断面図である。
【図5】本発明および従来例における滑りと摩耗との関
係を説明するための断面図であり、(A)および(B)
は従来例のものを、(C)および(D)は本発明のもの
を示す。
係を説明するための断面図であり、(A)および(B)
は従来例のものを、(C)および(D)は本発明のもの
を示す。
100 パンチ 200 ダイ 300 被加工材 O 曲げ支点 P 作用点 L 距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 徹太郎 東京都目黒区中根2丁目4番19号 キヤノ ン精機株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 所定方向に所定距離離して配置された一
対の工具を該所定方向に直交する方向に相対的に移動さ
せて被加工材を曲げる曲げ加工装置において、 前記一対の工具のうち一方の工具は、断面において、被
加工材の曲げ支点となるほぼ直角の加工面形状を有し、 前記一対の工具のうち他方の工具は、断面において、前
記曲げ支点と該他方の工具が被加工材に接触する作用点
との距離が、前記両工具の相対的移動の間、一定となる
加工面形状を有していることを特徴とする曲げ加工装
置。 - 【請求項2】 前記所定距離は、前記被加工材の厚みよ
り大きいことを特徴とする請求項1に記載の曲げ加工装
置。 - 【請求項3】 前記曲げ支点と他方の工具が被加工材に
接触する作用点との距離は、前記被加工材の厚みの2〜
10倍であることを特徴とする請求項2に記載の曲げ加
工装置。 - 【請求項4】 前記一対の工具のうち一方の工具は、パ
ンチまたはダイの一方であり、 前記一対の工具のうち他方の工具は、パンチまたはダイ
の他方であることを特徴とする請求項1ないし3のいず
れかに記載の曲げ加工装置。 - 【請求項5】 所定方向に被加工材の板厚tに相当する
距離離して配置された一対の工具を該所定方向に直交す
る方向に相対的に移動させて被加工材を曲げ、 前記一対の工具のうち一方の工具は、断面において、被
加工材の曲げ支点となるほぼ直角の加工面形状を有し、 前記一対の工具のうち他方の工具は、断面において、前
記曲げ支点と該他方の工具が被加工材と接触する作用点
との距離Lが、前記両工具の相対的移動の間、一定とな
る加工面形状を有する曲げ加工装置の工具加工面形状設
定方法であって、 1)前記一方の工具の加工面形状を作図し、そのほぼ直
角部を第1の曲げ支点O1 とし、第1の曲げ支点O1 か
ら前記所定方向に距離Lの点を第1の作用点P1 として
取り、 2)第1の曲げ支点O1 を中心とする半径tの円を描
き、第1の作用点P1 からこの円に接線を引き、 3)一方の工具が上記1)の状態から微少量相対移動し
た状態の加工面形状を作図し、そのほぼ直角部を第2の
曲げ支点O2 とし、 4)第2の曲げ支点O2 を中心とする半径Lの円を描
き、上記2)で得られた接線との交点を第2の作用点P
2 とし、 5)第2の曲げ支点O2 を中心とする半径tの円を描
き、第2の作用点P2 からこの円に接線を引き、 6)一方の工具が上記3)の状態から微少量相対移動し
た状態の加工面形状を作図し、そのほぼ直角部を第3の
曲げ支点O3 とし、 以下、上記4)ないし6)の作業を数字を1つづつ繰り
上げつつ接線がほぼ垂直になるまで繰り返し、各交点を
第3の作用点P3 以降とし、 上記第1の作用点P1 以降の各作用点(P1 ,P2 ,P
3 ,・・・)を順次滑らかに結び他方の工具の加工面形
状とすることを特徴とする曲げ加工装置の工具加工面形
状設定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8981896A JPH09276935A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 曲げ加工装置およびその工具加工面形状設定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8981896A JPH09276935A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 曲げ加工装置およびその工具加工面形状設定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09276935A true JPH09276935A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=13981338
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8981896A Pending JPH09276935A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 曲げ加工装置およびその工具加工面形状設定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09276935A (ja) |
-
1996
- 1996-04-11 JP JP8981896A patent/JPH09276935A/ja active Pending
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