JPH09277094A - 変動トルク相殺装置 - Google Patents

変動トルク相殺装置

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JPH09277094A
JPH09277094A JP8098207A JP9820796A JPH09277094A JP H09277094 A JPH09277094 A JP H09277094A JP 8098207 A JP8098207 A JP 8098207A JP 9820796 A JP9820796 A JP 9820796A JP H09277094 A JPH09277094 A JP H09277094A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力軸に加えられた連続回転運動を出力軸の
間欠回転等の所定形式の回転運動に変換する運動変換装
置の入力軸または出力軸に生じるトルク変動を確実に相
殺する。 【解決手段】 回転軸4に固定されたトルク補償カム5
は、回転軸4の回転により連続回転し、トルク補償カム
5の周面に形成されたカム面によりカムフォロア6を回
転させながら、スライダ7をシリンダ9内で往復動させ
る。これにより、シリンダ9内に設けられたコイルばね
12が圧縮、伸張され、カムフォロア6のトルク補償カ
ム5に対する押圧力が変化し、回転軸4に加えられた変
動トルクを相殺し、運動変換装置2に対するトルク補償
を行う。トルクの補償値を変更したい場合にはエア源1
6からシリンダ内の空気室17に導入されたエアによる
押圧力を付加してばね圧とエア圧とにより補償トルクを
作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力軸の連続回転
運動を出力軸の間欠回転運動、揺動回転運動等の特殊な
回転運動、或いはこれらの回転運動同士を組み合わせた
ような運動等の所定形式の回転運動に変換する運動変換
装置の回転軸(即ち入力軸又は出力軸)に連結して使用
でき、また、入力軸の連続回転運動をスライドの往復直
線運動に変換する運動変換装置を組み込んだプレス装置
の入力軸に連結して使用することができる変動トルク相
殺装置に関する。
【0002】
【従来の技術】間欠割出装置などのカム機構を介して入
力軸の連続回転運動を出力軸の所定形式の回転運動に変
換する運動変換装置においては、その作動時に出力軸に
作用するトルクが絶えず変動するとともに、そのトルク
の反力が変動トルクとして入力軸にも作用する。この入
力軸に作用するトルクは、入力軸の均一な回転を妨げ
て、作動時の振動およびそれに伴う作動誤差を生じる原
因になっている。そして、このトルクによる影響は、特
に高速回転時に大きくなるので、装置の高速化を図る上
で、この変動トルクをできるだけ小さく抑える必要があ
る。
【0003】この変動トルクを抑える手段として、特開
平1−480042号公報、特開昭60−4665号公
報等に変動トルク相殺装置が提案されている。この装置
は、カム軸などの連続回転軸に装着された変動トルク相
殺用の補償カムに係合するカムフォロアを固設した従節
が、補償カムのカム曲線に従って往復運動することによ
り、従節を押圧するように設けられたコイルばねに、連
続回転軸のトルク変動に合わせてエネルギの蓄積、放出
を繰り返すようにしたものである。すなわち、蓄積され
たエネルギが放出される過程では、連続回転軸の回転を
助ける方向のトルクが作用し、逆にエネルギが蓄積され
る過程では、連続回転軸の回転を妨げる方向のトルクが
作用する。この作用により、回転が遅くなりがちな加速
度区間での加速トルクの助長を図り、回転が速くなりが
ちな減速区間では制動トルクの助長を図ることにより、
変動トルクが小さく抑えられ、安定した運動が得られる
ようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の機械式ばねによる変動トルク相殺装置を運動変換装
置に装着する場合、予め装着が予定されている運動変換
装置本体の使用回転数を想定した上で使用されることが
一般的であり、この想定回転数が外れる回転数では、意
図する効果が得られないことがあった。例えば、高速回
転用に設定された慣性負荷の変動トルクを相殺する装置
においては、加減速時に、非常に大きな相殺トルクが発
生するようにカム曲線が設定されており、この装置を低
速回転時に使用した場合には、高速回転時ほど慣性負荷
が発生しないので、どちらかと言えば、加速時に必要以
上の助長トルクが作用し、減速時には必要以上の制動ト
ルクが作用してしまい、意図とは全く逆に、不要なトル
ク変動を作り出してしまうことになる。また、このよう
な変動トルク相殺装置の組み立てを行う際には、コイル
ばねをかなり強く圧縮した状態で作業しなければならな
いので、作業効率が悪いという問題があった。
【0005】本発明の目的は、このような従来の問題を
解決し、入力軸の連続回転運動を出力軸の所定形式の回
転運動に変換する運動変換装置の回転軸、即ち入力軸又
は出力軸に連結して使用され、運動変換装置の変動トル
クを確実に抑えることのできる変動トルク相殺装置を提
供することにある。本発明の他の目的は、入力軸の連続
回転運動をスライドの往復直線運動に変換する運動変換
装置を組み込んだプレス装置の上記入力軸に連結して使
用され、変動トルクを確実に抑えることのできる変動ト
ルク相殺装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の変動トルク相殺
装置は、ばね圧とエア圧の両方を使用することにより、
トルク補償値を調節できるようにしたものであり、基本
的なトルク補償はばね圧で行い、トルク補償値を調節す
る場合にエア圧を使用するようにしたものである。この
エア圧の調整により、トルク補償値を回転数に合わせて
変更することが可能になり、また、エアのない状態であ
っても、トルク補償値はばね圧により基本的に補償され
ているので、万が一、エア漏れがあっても何等問題な
い。また、ばね圧を従来よりも小さく設定できるので、
組み立て時にばねを強く圧縮する程度が小さくなり、作
業効率が改善される効果もある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、入力軸の連続回転運動
を出力軸の所定形状の回転運動に変換する運動変換装置
の回転軸に連結される変動トルク相殺装置であって、通
常時はばねの押圧力のみの使用により回転軸に補償トル
クを作用させ、トルクの補償値を変更したい場合には、
エアによる押圧力を付加してばね圧とエア圧とにより補
償トルクを作用させる構成にしたことを特徴とする変動
トルク相殺装置を提供する。
【0008】上記変動トルク相殺装置は、運動変換装置
の回転軸に補償トルクを加えるトルク補償カムと、この
トルク補償カムのカム面に接触して転動するカムフォロ
アと、このカムフォロアを回転可能に支持する摺動部材
と、この摺動部材を摺動可能に収容するシリンダと、こ
のシリンダ内に収容され、摺動部材を前記カムの方向へ
向けて押圧することにより前記カムフォロアを前記カム
面に押圧するばね部材と、シリンダ内の空気室にエアを
供給する手段とを備えたものとすることができる。ばね
部材を収容する空間とエアを供給する空間とは別々であ
っても、同じであってもよい。また、ばね部材のばね力
を調整する手段を備えることにより、ばね部材の初期ば
ね力を調整できるとともに、補償トルク値の最小と最大
の幅を大きく取ることができる。
【0009】また本発明の変動トルク相殺装置が適用さ
れる運動変換装置は、入力軸の連続回転運動を出力軸の
間欠回転運動に変換するためのカム伝達機構を備えたも
のにすることができ、その回転軸は、運動変換装置の割
出用カムを備えた入力軸か、または割出用カムと係合す
るカムフォロアを有するターレットに固定された出力軸
である。またカム伝達機構は、ローラギヤカム機構やパ
ラレルカム機構、またはバレルカム機構もしくはシリン
ドリカルカム機構を使用することができる。
【0010】また本発明の変動トルク相殺装置は、トル
ク補償カムが、運動変換装置の内部の回転軸に固定され
てもよく、運動変換装置の外部に突出する回転軸に固定
されてもよい。外部に固定される場合は、トルク補償カ
ムが、カムカバーにより覆われるようにしてもよく、ト
ルク補償カムが、カムカバー内に設けられた回転軸に固
定され、この回転軸と運動変換装置の回転軸との間をベ
ルトやカップリング等の動力伝達手段で連結するように
してもよい。
【0011】また本発明は、入力軸の連続回転運動をス
ライドの往復直線運動に変換する運動変換装置を組み込
んだプレス装置の上記入力軸に連結される変動トルク相
殺装置であって、通常時はばねの押圧力のみの使用によ
り回転軸に補償トルクを作用させ、トルクの補償値を変
更したい場合には、エアによる押圧力を付加してばね圧
とエア圧とにより補償トルクを作用させる構成になって
いることを特徴とする変動トルク相殺装置を提供する。
【0012】
【実施例1】以下、本発明の実施例について説明する。
図1は本発明の第1の実施例における直列型の変動トル
ク相殺装置の構成を示している。この変動トルク相殺装
置1は、運動変換装置2に取付ボルト3により固定され
ている。変動トルク相殺装置1は、運動変換装置2の入
出力軸となる回転軸4に固定されたトルク補償カム5を
備え、トルク補償カム5は、カムフォロア6に係合して
いる。カムフォロア6は、スライダ7の先端部に回転可
能に支持され、スライダ7は、スライドガイド8に摺動
可能に収容されている。スライドガイド8は、シリンダ
9とともにケーシングを構成し、シリンダ9の内部に
は、ピストン10が摺動可能に収容されている。ピスト
ン10のスライダ7側にはピストンロッド11が突設さ
れ、その周囲には、スライダ7の円筒部との間に配置さ
れた圧縮性のコイルばね12が挿入されている。またピ
ストン10の周面には、シール部材13が装着されて、
シリンダ9の内周面との間の気密を保っている。シリン
ダ9の端面には、エア供給口14が形成されており、そ
こに圧力調整装置15を備えたエア源16が接続されて
いる。このエア源16からシリンダ9の端面とピストン
10との間に区画された空気室17にエアを供給できる
ようになっている。
【0013】次に本実施例の動作について説明する。カ
ム伝達機構を介して入力軸の連続回転運動を出力軸の所
定の運動に変換する運動変換装置2では、その入力軸お
よび出力軸にトルク変動が絶えず生じている。以下の説
明では、運動変換装置2の回転軸4は入力軸として説明
する。回転軸4に固定されたトルク補償カム5は、回転
軸4の回転により連続回転し、図2に示すように、トル
ク補償カム5の周面に形成されたカム面によりカムフォ
ロア6を回転させながら、スライダ7を往復動させる。
これにより、コイルばね12が圧縮、伸張され、カムフ
ォロア6のトルク補償カム5に対する押圧力が変化し、
回転軸4に加えられた変動トルクを相殺し、運動変換装
置2に対するトルク補償を行う。すなわち、回転軸4に
加わる変動トルクが大きいときは、コイルばね12を圧
縮させて補償トルクを大きくし、変動トルクが小さいと
きは、コイルばね12を伸張させて補償トルクを小さく
する。
【0014】エア源16からエアを供給しない状態で
は、コイルばね12の押圧力のみによりカムフォロア6
がトルク補償カム5に押し付けられて補償トルクを発生
させている。この時のコイルばね12の押圧力は、運動
変換装置2の回転数が最大のときでも、カムフォロア6
がトルク補償カム5からジャンプしないだけの押圧力と
なるように、予め圧縮量を調整してある。したがって、
エアのあるなしに関係なく、装置としては何も問題なく
機能するようになっている。この状態でエア源16から
エアを空気室17に供給することにより、シリンダ9内
のピストン10が押圧されて、コイルばね12を圧縮す
るので、カムフォロア6のトルク補償カム5に対する押
圧力が高くなり、運動変換装置2に対するトルク補償値
を高めることができる。したがって、圧力調整装置15
により調整された最適な位置でそのエア圧を維持するこ
とにより、使用回転数に適した補償トルクを発生させる
ことができる。例えば、加減速時に、非常に大きな変動
トルクが発生するような運動変換装置2に対しては、図
3に示すように、空気室17内にエア圧を最大にするこ
とにより、最適に補償トルクを発生させることができ
る。また、運動変換装置2の回転数の変換に応じて最適
な補償トルクが得られるように、圧力調整装置15を運
動変換装置2の回転数に応じて自動的に調整することも
できる。なお、補償トルクの大きさは、図4に示すよう
に、運動変換装置2の回転軸4(入力軸)に加えられる
変動トルクQ1と、変動トルク相殺装置1のトルク補償
カム5を通してスライダ7を往復動させるときに回転軸
4に加えられる変動トルクQ2との和が常にゼロになる
ように、各部の構成を決定すればよい。
【0015】また、別の構成として、シリンダ9内に付
き当て部を設け、ピストン10がその付き当て部で止ま
るように構成することにより、エアのない状態で
「弱」、エアを最大供給してピストン10を付き当て部
に付き当てた状態で使用する「強」という2段階の設
定、またはオン、オフの設定ができるように構成するこ
ともできる。この「強」の状態を使用回転数での条件に
合うように設定しておけば、回転数が低いうちは
「弱」、回転数が高くなったところで「強」に変えるこ
とも可能である。これにより、「強」のばね力が非常に
強く、回転数が低いうちは、逆に負荷になってしまうと
いう従来の問題を解決することができる。
【0016】図5は上記第1の実施例における変形例を
示すもので、スライドガイド8Aとシリンダ9Aとにそ
れぞれねじ18,19を設けて互いにねじ結合してコイ
ルばね12のばね力の調整する機構を設けたものであ
り、シリンダ9Aを回すことにより、コイルばね12の
圧縮力を変えて、そのばね力を調整することができる。
したがって、コイルばね12による初期トルク補償値の
調整ができるとともに、空気室17にエアのない最小ト
ルク補償値をさらに小さくでき、また空気室17にエア
を最大に充填した最大トルク補償値をさらに大きくする
ことができる。
【0017】このように、上記第1の実施例によれば、
コイルばね12による押圧力のみならず、必要に応じて
空気室17にエアを供給して、ばね圧とエア圧とで補償
トルクを発生させるようにしたので、運動変換装置の変
動トルクを、回転数に関係なく確実に抑えることができ
る。また、空気室17とコイルばね12を収容する空間
とを別の空間に形成したので、空気室17の気密保持が
比較的容易になる。さらに、コイルばね12の押圧力を
調整する機構を設けることにより、補償トルクの初期値
設定の調整ができるとともに、補償トルク値の最小と最
大の幅を大きく取ることができる。
【0018】
【実施例2】図6は本発明の第2の実施例における並列
型の変動トルク相殺装置の構成を示している。この変動
トルク相殺装置21は、運動変換装置22に取付ボルト
23により固定されている。変動トルク相殺装置21
は、運動変換装置22の入出力軸となる回転軸24に固
定されたトルク補償カム25を備え、トルク補償カム2
5は、カムフォロア26に係合している。カムフォロア
26は、ピストン27の先端部に回転可能に支持され、
ピストン27は、シリンダ28内に摺動可能に収容され
ている。シリンダ28の内部端面には、ピストン27側
にロッド29が突設され、このロッド29の周囲には、
ピストン27の円筒部との間に配置された圧縮性のコイ
ルばね30が挿入されている。またピストン27の周面
には、シール部材31が装着されて、シリンダ28の内
周面との間を気密に保っている。シリンダ28の端面に
は、エア供給口32が形成されており、そこに圧力調整
装置33を備えたエア源34が接続されている。このエ
ア源34からピストン27とシリンダ28とによって囲
まれた空気室35にエアを供給できるようになってい
る。
【0019】次に本実施例の動作について説明する。本
実施例では、基本的な動作は実施例1と同様に、通常時
は、運動変換装置22の入出力軸である回転軸24によ
って回転するトルク補償カム25と、このトルク補償カ
ム25の回転により往復運動するピストン27を通じた
コイルばね30の圧縮、伸張により、回転軸24の変動
トルクを吸収し、回転軸24に加わる変動トルクが大き
いときは、エア源34からエアを空気室35に供給する
ことにより、空気室35内のエア圧を上昇させてコイル
ばね30を圧縮していき、圧力調整装置33により調整
された最適な位置でエア圧を維持することにより、使用
回転数に適した補償トルクを発生させることができる。
また、運動変換装置22の回転数の変換に応じて最適な
補償トルクが得られるように、圧力調整装置33を運動
変換装置22の回転数に応じて自動的に調整することも
できる。
【0020】図7は上記第2の実施例における変形例を
示すもので、シリンダ28を円筒状のシリンダ28Aと
キャップ状のシリンダカバー28Bとに分割して、両者
にねじ36,37を設けて互いにねじ結合するととも
に、その内周面と外周面との間にシール部材38を設け
て、コイルばね30のばね力を調整する機構を設けたも
のであり、シリンダカバー28Bを回すことにより、コ
イルばね30の圧縮力を変えて、その初期ばね力および
最小または最大補償トルク値を調整することができる。
【0021】このように、上記第2の実施例によれば、
コイルばね30による押圧力のみならず、必要に応じて
空気室35にエアを供給して、ばね圧とエア圧とで補償
トルクを発生させるようにしたので、運動変換装置の変
動トルクを、回転数に関係なく確実に抑えることができ
る。また、空気室35とコイルばね30を収容する空間
を同一の空間としたので、装置の小型化が可能となる。
さらに、コイルばね12の押圧力を調整する機構を設け
ることにより、補償トルクの初期値設定の調整ができる
とともに、補償トルク値の最小と最大の幅を大きく取る
ことができる。
【0022】
【実施例3】図8は本発明の第3の実施例における変動
トルク相殺装置を運動変換装置とともに示したものであ
る。変動トルク相殺装置41は、図1に示した直列型の
ものであるが、図5に示した並列型のものでもよい。変
動トルク相殺装置41は、運動変換装置42のハウジン
グ43の側面に固定され、そのトルク補償カム41a
は、ハウジング43を貫通する入力軸44のハウジング
43の側面から外部に突出する部分に固定されている。
この入力軸44には、ハウジング43内においてローラ
ギヤカム45が固定されている。ローラギヤカム45に
は、ターレット46の周面に設けられた複数のカムフォ
ロア47が順次係合して、ローラギヤガム45の連続回
転運動が、ターレット46の間欠回転運動に変換され
て、ターレット46の中心部に設けられた出力軸48か
ら出力されるようになっている。
【0023】本実施例では、運動変換装置42のカム伝
達機構にローラギヤカム機構を使用しているので、入力
軸44の連続回転運動を出力軸48の間欠回転運動に確
実に変換することができる。また、その入力軸44に変
動トルク相殺装置41のトルク補償カム41aを直結し
てあるので、構造が簡単でメンテナンスが実施しやすい
利点がある。
【0024】
【実施例4】図9は本発明の第4の実施例における変動
トルク相殺装置を運動変換装置とともに示したものであ
る。変動トルク相殺装置51は、図1に示した直列型の
ものであるが、図5に示した並列型のものでもよい。変
動トルク相殺装置51は、運動変換装置52のハウジン
グ53の下面に固定され、そのトルク補償カム51a
は、ハウジング53を貫通する入力軸54のハウジング
53内部に固定されている。この入力軸54には、ハウ
ジング53内においてパラレルカム55が固定されてい
る。パラレルカム55には、ターレット56に設けられ
た複数のカムフォロア57が順次係合して、パラレルカ
ム55の連続回転運動が、ターレット56の間欠回転運
動に変換されて、ターレット56の中心部に設けられた
出力軸58から出力されるようになっている。
【0025】本実施例では、運動変換装置52のカム伝
達機構にパラレルカム機構を使用しているので、入力軸
54の連続回転運動を出力軸58の間欠回転運動に確実
に変換することができる。また、変動トルク相殺装置5
1のトルク補償カム51aが運動変換装置52の内部に
設けられているので、変動トルク相殺装置51を小型に
構成することができる。
【0026】なお、運動変換装置のカム伝達機構として
バレルカム機構またはシリンドリカルカム機構を使用し
てもよく、同様に入力軸の連続回転運動を出力軸の間欠
回転運動に確実に変換することができる。
【0027】
【実施例5】図10は本発明の第5の実施例における変
動トルク相殺装置を運動変換装置とともに示したもので
ある。変動トルク相殺装置61は、図1に示した直列型
のものであるが、図5に示した並列型のものでもよい。
変動トルク相殺装置61は、そのトルク補償カム62
が、スライドガイド63に固定されたカムカバー64内
に収容されており、このカムカバー64が運動変換装置
65のハウジング66の側面に固定されている。トルク
補償カム62は、ハウジング66を貫通する入力軸67
のハウジング66外部に突出する部分に固定されてい
る。入力軸67の連続回転運動は、出力軸68の間欠回
転運動に変換されて出力される。本実施例では、トルク
補償カム62がカムカバー64に覆われているので、カ
ム面に塵埃等が付着するのを防止することができる。
【0028】
【実施例6】図11は本発明の第6の実施例における変
動トルク相殺装置を運動変換装置とともに示したもので
ある。変動トルク相殺装置71は、図1に示した直列型
のものであるが、図5に示した並列型のものでもよい。
変動トルク相殺装置71は、そのトルク補償カム72
が、スライドガイド73に固定されたカムカバー74内
に収容されており、トルク補償カム72は、このカムカ
バー74を貫通する回転軸75に固定されている。ま
た、こま回転軸75には、カムカバー74の外側部分に
プーリ76が固定されている。このプーリ76には、運
動変換装置77のハウジング78から外部に突出する入
力軸79の部分に固定されたプーリ80との間にベルト
81が掛け渡されている。入力軸79の連続回転運動
は、出力軸82の間欠回転運動に変換されて出力され
る。本実施例では、変動トルク相殺装置71をユニット
化して、運動変換装置77から離れた位置に取り付ける
ことができる。
【0029】
【実施例7】図12は本発明の第7の実施例における変
動トルク相殺装置を運動変換装置とともに示したもので
ある。変動トルク相殺装置91は、図11に示したもの
と同じであり、そのトルク補償カム92が、スライドガ
イド93に固定されたカムカバー94内に収容されてお
り、トルク補償カム92は、このカムカバー94を貫通
する回転軸95に固定されている。また、この回転軸9
5には、カムカバー94の外側部分で、運動変換装置9
6のハウジング97から外部に突出する入力軸98の部
分にカップリング99により連結されている。入力軸9
8の連続回転運動は、出力軸100の間欠回転運動に変
換されて出力される。本実施例では、変動トルク相殺装
置91をユニット化して、運動変換装置96から離れた
位置に取り付けることができる。
【0030】図13は本発明の第8の実施例における変
動トルク相殺装置を有する運動変換装置を組み込んだプ
レス装置を示している。このプレス装置のフレーム12
1は上部支持部121aと中間支持部121bと下部支
持部121cとを有する箱形に形成されている。フレー
ム121の上部支持部121aおよび中間支持部121
bには、それぞれ軸受126,127を介してスライド
120の上部案内部120a及び下部案内部120bが
上下方向に摺動可能に嵌合している。スライド120の
下部には上型128が取り付けられ、下型129はボル
スタ130を介してフレーム121の下部支持部121
c上に取り付けられている。
【0031】スライド120の中間部には、上下に一対
のカムフォロラ131,132がニードル137,13
8を介して回転可能に取り付けられている。またスライ
ド120の中間部には一対のカムフォロラ131,13
2の間を水平方向に入力軸114が貫通しており、この
入力軸114にハート形の駆動用板カム133がそれぞ
れ一対のカムフォロラ131,132に挟持されるよう
に固定されている。入力軸114は、その両端部をそれ
ぞれ軸受134,135を介してフレーム121に回転
可能に支持されている。入力軸114の一端部には、フ
ライホイール125が軸締結要素136を介して固定さ
れており、このフライホイール125は、フレーム12
1の上部支持部121a上に設置されたモータ122の
回転軸に固定されたプーリ123によりベルト124を
介して回転駆動される。入力軸114の他端部には、変
動トルク相殺装置101のトルク補償カム112が、締
結要素139を介して固定されている。
【0032】上記プレス装置は次のように作動する。即
ち、モータ122が回転してその回転力がプーリ123
およびベルト124を介してフライホイール125に伝
達されて入力軸114が回転すると、駆動用板カム13
3および一対のカムフォロラ131,132を介してス
ライド120が上下方向に往復直線運動を行い、スライ
ド120に取り付けられた上型128とフレームの下部
支持部121cに取り付けられた下型130との間でワ
ークが加工される。一方、変動トルク相殺装置101
は、スライド120が往復運動してワークを加工してい
る間に入力軸114に発生する負荷変動トルクを相殺す
るように働く。
【0033】以上より明らかな通り、上記第8の実施例
の変動トルク相殺装置は、入力軸114の連続回転運動
をスライド120の往復直線運動に変換する運動変換装
置を組み込んだプレス装置の入力軸114に連結されて
いる。なお、この第8の実施例における変動トルク相殺
装置101自体は、そのトルク補償カム112の形状
が、スライド120が往復運動してワークを加工してい
る間に入力軸114に発生する変動トルクを相殺できる
ような形状にされている点を除き、図1に示した変動ト
ルク相殺装置と同様のものであり、スライダ107,ス
ライドガイド113,エア供給口140等を有してい
る。図13に図示されている変動トルク相殺装置は図1
に示したものと同様のものであるが、その変動トルク相
殺装置として、図5,6,7,10,11,12に示さ
れているような変動トルク相殺装置を採用することは、
もちろん可能である。なお、図13に示したような形式
のプレス装置自体は、特開平7−116897号公報に
記載されている。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明は、ばね圧とエア
圧の両方を使用することにより、トルク補償値を調節で
きるようにしたものであり、基本的なトルク補償はばね
圧で行い、トルク補償値を調節する場合にエア圧を使用
することにより、トルク補償値を回転数に合わせて変更
することが可能になる。また、エアのない状態であって
も、トルク補償値はばね圧により基本的に補償されてい
るので、万が一、エア漏れがあっても何等問題ない。ま
た、ばね圧を従来よりも小さく設定できるので、組み立
て時にばねを強く圧縮する程度が小さくなり、作業効率
を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施例における直列型の
変動トルク相殺装置の部分断面平面図。 (b)同装置の部分断面正面図。
【図2】(a)同装置におけるコイルばね圧縮状態を示
す部分断面平面図。 (b)同装置におけるコイルばね伸張状態を示す部分断
面平面図。
【図3】同装置におけるエア最大充填時の状態を示す部
分断面平面図。
【図4】同装置における変動トルク相殺時の変動トルク
の推移を示す特性図。
【図5】同装置にばね力調整手段を付加した部分断面平
面図。
【図6】(a)本発明の第2の実施例における並列型の
変動トルク相殺装置の部分断面平面図。 (b)同装置の部分断面正面図。
【図7】同装置にばね力調整手段を付加した部分断面平
面図。
【図8】本発明の第3の実施例における変動トルク相殺
装置とローラギヤカム機構を備えた運動変換装置の断面
正面図。
【図9】本発明の第4の実施例における変動トルク相殺
装置とパラレルカム機構を備えた運動変換装置の断面正
面図。
【図10】本発明の第5の実施例におけるカムカバーを
備えた変動トルク相殺装置と運動変換装置の部分断面正
面図。
【図11】本発明の第6の実施例におけるカムカバーを
備えてユニット化された変動トルク相殺装置とこれにベ
ルトにより連結された運動変換装置の部分断面正面図。
【図12】本発明の第7の実施例におけるカムカバーを
備えてユニット化された変動トルク相殺装置とこれにカ
ップリングにより連結された運動変換装置の部分断面正
面図。
【図13】(a)本発明の第8の実施例における変動ト
ルク相殺装置を有する運動変換装置を組み込んだプレス
装置の断面正面図。 (b)同装置の断面側面図。
【符号の説明】
1 変動トルク相殺装置 2 運動変換装置 3 取付ボルト 4 回転軸 5 トルク補償カム 6 カムフォロア 7 スライダ 8 スライドガイド 9 シリンダ 10 ピストン 11 ピストンロッド 12 コイルばね 13 シール部材 14 エア供給口 15 圧力調整装置 16 エア源 17 空気室 21 変動トルク相殺装置 22 運動変換装置 23 取付ボルト 24 回転軸 25 トルク補償カム 26 カムフォロア 27 ピストン 28 シリンダ 29 ロッド 30 コイルばね 31 シール部材 32 エア供給口 33 圧力調整装置 34 エア源 35 空気室

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸の連続回転運動を出力軸の所定形
    式の回転運動に変換する運動変換装置の回転軸に連結さ
    れる変動トルク相殺装置であって、通常時はばねの押圧
    力のみの使用により回転軸に補償トルクを作用させ、ト
    ルクの補償値を変更したい場合には、エアによる押圧力
    を付加してばね圧とエア圧とにより補償トルクを作用さ
    せる構成になっていることを特徴とする変動トルク相殺
    装置。
  2. 【請求項2】 運動変換装置の回転軸に補償トルクを加
    えるトルク補償カムと、前記カムのカム面に接触して転
    動するカムフォロアと、前記カムフォロアを回転可能に
    支持する摺動部材と、前記摺動部材を摺動可能に収容す
    るシリンダと、前記シリンダ内に収容され、前記摺動部
    材を前記カムの方向へ向けて押圧することにより前記カ
    ムフォロアを前記カム面に押圧するばね部材と、前記シ
    リンダ内の空気室にエアを供給する手段とを備えた変動
    トルク相殺装置。
  3. 【請求項3】 シリンダ内に摺動可能に設けられたピス
    トンによってシリンダ内のばね部材を収容する空間と前
    記空気室とが区画され、ばね部材が前記摺動部材と前記
    ピストンとの間に伸縮可能に配設されている請求項2記
    載の変動トルク相殺装置。
  4. 【請求項4】 シリンダ内のばね部材を収容する空間と
    空気室とが同じである請求項2記載の変動トルク相殺装
    置。
  5. 【請求項5】 ばね部材のばね力を調整する手段を備え
    た請求項3または4記載の変動トルク相殺装置。
  6. 【請求項6】 運動変換装置がカム伝達機構を備えてお
    り、その回転軸が、割出用カムを備えた入力軸か、また
    は割出用カムと係合するカムフォロアを有するターレッ
    トに固定された出力軸である請求項1から5のいずれか
    に記載の変動トルク相殺装置。
  7. 【請求項7】 カム伝達機構が、ローラギヤカム機構で
    ある請求項6記載の変動トルク相殺装置。
  8. 【請求項8】 カム伝達機構が、パラレルカム機構であ
    る請求項6記載の変動トルク相殺装置。
  9. 【請求項9】 カム伝達機構が、バレルカム機構である
    請求項6記載の変動トルク相殺装置。
  10. 【請求項10】 トルク補償カムが、運動変換装置の内
    部の回転軸に固定されている請求項2から9のいずれか
    に記載の変動トルク相殺装置。
  11. 【請求項11】 トルク補償カムが、運動変換装置の外
    部に突出する回転軸に固定された請求項2から9のいず
    れかに記載の変動トルク相殺装置。
  12. 【請求項12】 トルク補償カムが、カムカバーにより
    覆われている請求項11記載の変動トルク相殺装置。
  13. 【請求項13】 トルク補償カムが、カムカバー内に設
    けられた回転軸に固定され、この回転軸と運動変換装置
    の回転軸との間を動力伝達手段で連結した請求項12記
    載の変動トルク相殺装置。
  14. 【請求項14】 入力軸の連続回転運動をスライドの往
    復直線運動に変換する運動変換装置を組み込んだプレス
    装置の上記入力軸に連結される変動トルク相殺装置であ
    って、通常時はばねの押圧力のみの使用により回転軸に
    補償トルクを作用させ、トルクの補償値を変更したい場
    合には、エアによる押圧力を付加してばね圧とエア圧と
    により補償トルクを作用させる構成になっていることを
    特徴とする変動トルク相殺装置。
  15. 【請求項15】 運動変換装置の入力軸に補償トルクを
    加えるトルク補償カムと、前記カムのカム面に接触して
    転動するカムフォロアと、前記カムフォロアを回転可能
    に支持する摺動部材と、前記摺動部材を摺動可能に収容
    するシリンダと、前記シリンダ内に収容され、前記摺動
    部材を前記カムの方向に向けて押圧することにより前記
    カムフォロアを前記カム面に押圧するばね部材と、前記
    シリンダ内の空気室にエアを供給する手段とを備えた変
    動トルク相殺装置。
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