JPH09278462A - 光学素子成形用型及びその製造方法 - Google Patents
光学素子成形用型及びその製造方法Info
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- JPH09278462A JPH09278462A JP9014303A JP1430397A JPH09278462A JP H09278462 A JPH09278462 A JP H09278462A JP 9014303 A JP9014303 A JP 9014303A JP 1430397 A JP1430397 A JP 1430397A JP H09278462 A JPH09278462 A JP H09278462A
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- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B11/00—Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
- C03B11/06—Construction of plunger or mould
- C03B11/08—Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
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- C03B11/08—Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
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- C03B11/086—Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses material composition or material properties of press dies therefor of coated dies
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- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B2215/00—Press-moulding glass
- C03B2215/02—Press-mould materials
- C03B2215/08—Coated press-mould dies
- C03B2215/14—Die top coat materials, e.g. materials for the glass-contacting layers
- C03B2215/22—Non-oxide ceramics
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- C03B2215/08—Coated press-mould dies
- C03B2215/14—Die top coat materials, e.g. materials for the glass-contacting layers
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ガラスとの融着がなく、高硬度で、表面平滑性
に優れ、更に、型耐久性の高い光学素子成形用型を提供
する。 【解決手段】プレス成形によりガラス光学素子を製造す
るための光学素子成形用型1であって、少なくとも、そ
の成形面に、リチウム元素またはその化合物を含有する
TaNの薄膜2を形成して、これを離型層とした。
に優れ、更に、型耐久性の高い光学素子成形用型を提供
する。 【解決手段】プレス成形によりガラス光学素子を製造す
るための光学素子成形用型1であって、少なくとも、そ
の成形面に、リチウム元素またはその化合物を含有する
TaNの薄膜2を形成して、これを離型層とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ、プリズム
などのガラス光学素子を、ガラス素材からのプレス成形
により製造する際に使用される光学素子成形用型、およ
び、その製造方法に関するものである。
などのガラス光学素子を、ガラス素材からのプレス成形
により製造する際に使用される光学素子成形用型、およ
び、その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】研磨工程を必要としないで、ガラス素材
から、プレス成形によって、レンズなどの光学素子を製
造する技術は、従来の製造において必要とされた複雑な
工程をなくし、簡単かつ安価に、光学素子を製造するこ
とを可能にした。特に、近年は通常のレンズのみなら
ず、プリズム、その他の特殊なガラス光学素子の製造に
も、上述の技術が採用されるようになった。
から、プレス成形によって、レンズなどの光学素子を製
造する技術は、従来の製造において必要とされた複雑な
工程をなくし、簡単かつ安価に、光学素子を製造するこ
とを可能にした。特に、近年は通常のレンズのみなら
ず、プリズム、その他の特殊なガラス光学素子の製造に
も、上述の技術が採用されるようになった。
【0003】このようなガラス光学素子のプレス成形に
使用される型材料には、硬度、耐熱性、離型性、鏡面加
工性などの優れている材質が要求される。従来、この種
の型材料として、金属、セラミックスなどが選択され、
また、それらを成形面にコーティングすることなどの、
数多くの提案がなされている。幾つかの例を挙げるなら
ば、特開昭49−51112号公報には、13Crマル
テンサイト鋼が、特開昭52−45613号公報には、
SiC及びSi3N4が、特開昭60−246230号公
報には、超硬合金に貴金属をコーティングした材料が、
また、特開昭61−183134号公報、特開昭61−
281030号公報、特開平1−301864号公報に
は、それぞれ、ダイヤモンド薄膜もしくはダイヤモンド
状炭素膜が、特開昭64−83529号公報には、硬質
炭素膜をコーティングした材料が提案されている。ま
た、特公平2−31012号公報には、レンズまたは成
形用型のどちらか一方に5〜500nmの炭素膜を形成
することが提案されている。
使用される型材料には、硬度、耐熱性、離型性、鏡面加
工性などの優れている材質が要求される。従来、この種
の型材料として、金属、セラミックスなどが選択され、
また、それらを成形面にコーティングすることなどの、
数多くの提案がなされている。幾つかの例を挙げるなら
ば、特開昭49−51112号公報には、13Crマル
テンサイト鋼が、特開昭52−45613号公報には、
SiC及びSi3N4が、特開昭60−246230号公
報には、超硬合金に貴金属をコーティングした材料が、
また、特開昭61−183134号公報、特開昭61−
281030号公報、特開平1−301864号公報に
は、それぞれ、ダイヤモンド薄膜もしくはダイヤモンド
状炭素膜が、特開昭64−83529号公報には、硬質
炭素膜をコーティングした材料が提案されている。ま
た、特公平2−31012号公報には、レンズまたは成
形用型のどちらか一方に5〜500nmの炭素膜を形成
することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
13マルテンサイト鋼は酸化し易く、更に、高温では、
Feがガラス中に拡散して、ガラスが着色する欠点を持
つ。また、SiCおよびSi3N4は一般的に酸化され難
いとされているが、高温では、酸化が起こり、表面にS
iO2が形成され、ガラスの融着が生じる。貴金属をコ
ーティングした材料を用いる場合は、融着を起こし難い
が、コーティング層が極めて軟らかなため、傷がつき易
く、変形し易いという欠点を持つ。
13マルテンサイト鋼は酸化し易く、更に、高温では、
Feがガラス中に拡散して、ガラスが着色する欠点を持
つ。また、SiCおよびSi3N4は一般的に酸化され難
いとされているが、高温では、酸化が起こり、表面にS
iO2が形成され、ガラスの融着が生じる。貴金属をコ
ーティングした材料を用いる場合は、融着を起こし難い
が、コーティング層が極めて軟らかなため、傷がつき易
く、変形し易いという欠点を持つ。
【0005】また、一般的にダイヤモンド状炭素膜、a
−C:H膜、硬質炭素膜を用いた成形用型は、型とガラ
スとの離型性が良く、ガラスとの融着を起こさないと言
われているが、例えば、強度の弱いガラス材料を用いた
場合、離型時にガラスの割れが生じやすいので、この場
合も、更に、離型性の向上が望まれていた。また、ダイ
ヤモンド薄膜は、高硬度で、熱的安定性にも優れている
が、前記ダイヤモンド状炭素膜、a−C:H膜、硬質炭
素膜などと呼ばれる、所謂、非晶質の炭素膜に比べる
と、型とガラスとの離型性が悪く、この場合にも、更
に、離型性の向上が望まれていた。
−C:H膜、硬質炭素膜を用いた成形用型は、型とガラ
スとの離型性が良く、ガラスとの融着を起こさないと言
われているが、例えば、強度の弱いガラス材料を用いた
場合、離型時にガラスの割れが生じやすいので、この場
合も、更に、離型性の向上が望まれていた。また、ダイ
ヤモンド薄膜は、高硬度で、熱的安定性にも優れている
が、前記ダイヤモンド状炭素膜、a−C:H膜、硬質炭
素膜などと呼ばれる、所謂、非晶質の炭素膜に比べる
と、型とガラスとの離型性が悪く、この場合にも、更
に、離型性の向上が望まれていた。
【0006】また、特公平2−31012号公報に所載
の実施例では、真空蒸着法によって炭素膜を得るが、そ
の炭素膜は、一般的には、基板との密着力が弱く、形成
中に膜が剥離するなどの耐久性に問題がある。本発明
は、上記事情に基づいてなされたもので、ガラスとの融
着がなく、高硬度で、表面平滑性に優れ、更に、型耐久
性の高い光学素子成形用型およびその製造方法を提供す
ることを目的としている。
の実施例では、真空蒸着法によって炭素膜を得るが、そ
の炭素膜は、一般的には、基板との密着力が弱く、形成
中に膜が剥離するなどの耐久性に問題がある。本発明
は、上記事情に基づいてなされたもので、ガラスとの融
着がなく、高硬度で、表面平滑性に優れ、更に、型耐久
性の高い光学素子成形用型およびその製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わる光学素子成形用
型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造するため
の光学素子成形用型であって、少なくとも、その成形面
に、リチウム元素またはその化合物を含有するTaNの
薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴として
いる。
目的を達成するために、本発明に係わる光学素子成形用
型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造するため
の光学素子成形用型であって、少なくとも、その成形面
に、リチウム元素またはその化合物を含有するTaNの
薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴として
いる。
【0008】また、この発明に係わる光学素子成形用型
において、前記離型層であるTaNの薄膜中の、リチウ
ム元素の含有率が、0.05〜5atom%であること
を特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成形
用型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造するた
めの光学素子成形用型であって、少なくとも、その成形
面に、リチウム元素またはその化合物を含有するTiN
の薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴とし
ている。
において、前記離型層であるTaNの薄膜中の、リチウ
ム元素の含有率が、0.05〜5atom%であること
を特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成形
用型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造するた
めの光学素子成形用型であって、少なくとも、その成形
面に、リチウム元素またはその化合物を含有するTiN
の薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴とし
ている。
【0009】また、この発明に係わる光学素子成形用型
において、前記離型層であるTiNの薄膜中の、リチウ
ム元素の含有率が、0.05〜5atom%であること
を特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成形
用型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造するた
めの光学素子成形用型であって、少なくとも、その成形
面に、リチウム元素またはその化合物を含有するZrN
の薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴とし
ている。
において、前記離型層であるTiNの薄膜中の、リチウ
ム元素の含有率が、0.05〜5atom%であること
を特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成形
用型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造するた
めの光学素子成形用型であって、少なくとも、その成形
面に、リチウム元素またはその化合物を含有するZrN
の薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴とし
ている。
【0010】また、この発明に係わる光学素子成形用型
において、前記離型層であるZrNの薄膜中の、リチウ
ム元素の含有率が、0.05〜5atom%であること
を特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成形
用型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造するた
めの光学素子成形用型であって、少なくとも、その成形
面に、リチウム元素またはその化合物を含有するTiC
の薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴とし
ている。
において、前記離型層であるZrNの薄膜中の、リチウ
ム元素の含有率が、0.05〜5atom%であること
を特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成形
用型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造するた
めの光学素子成形用型であって、少なくとも、その成形
面に、リチウム元素またはその化合物を含有するTiC
の薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴とし
ている。
【0011】また、この発明に係わる光学素子成形用型
において、前記離型層であるTiCの薄膜中の、リチウ
ム元素の含有率が、0.05〜5atom%であること
を特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成形
用型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造するた
めの光学素子成形用型であって、少なくとも、その成形
面に、リチウム元素またはその化合物を含有するTiC
Nの薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴と
している。
において、前記離型層であるTiCの薄膜中の、リチウ
ム元素の含有率が、0.05〜5atom%であること
を特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成形
用型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造するた
めの光学素子成形用型であって、少なくとも、その成形
面に、リチウム元素またはその化合物を含有するTiC
Nの薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴と
している。
【0012】また、この発明に係わる光学素子成形用型
において、前記離型層であるTiCNの薄膜中の、リチ
ウム元素の含有率が、0.05〜5atom%であるこ
とを特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成
形用型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造する
ための光学素子成形用型であって、少なくとも、その成
形面に、リチウム元素またはその化合物を含有するMo
Cの薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴と
している。
において、前記離型層であるTiCNの薄膜中の、リチ
ウム元素の含有率が、0.05〜5atom%であるこ
とを特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成
形用型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造する
ための光学素子成形用型であって、少なくとも、その成
形面に、リチウム元素またはその化合物を含有するMo
Cの薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴と
している。
【0013】また、この発明に係わる光学素子成形用型
において、前記離型層であるMoCの薄膜中の、リチウ
ム元素の含有率が、0.05〜5atom%であること
を特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成形
用型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造するた
めの光学素子成形用型であって、少なくとも、その成形
面に、リチウム元素またはその化合物を含有するSiC
の薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴とし
ている。
において、前記離型層であるMoCの薄膜中の、リチウ
ム元素の含有率が、0.05〜5atom%であること
を特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成形
用型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造するた
めの光学素子成形用型であって、少なくとも、その成形
面に、リチウム元素またはその化合物を含有するSiC
の薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴とし
ている。
【0014】また、この発明に係わる光学素子成形用型
において、前記離型層であるSiCの薄膜中の、リチウ
ム元素の含有率が、0.05〜5atom%であること
を特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成形
用型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造するた
めの光学素子成形用型であって、少なくとも、その成形
面に、リチウム元素またはその化合物を含有するSiN
の薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴とし
ている。
において、前記離型層であるSiCの薄膜中の、リチウ
ム元素の含有率が、0.05〜5atom%であること
を特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成形
用型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造するた
めの光学素子成形用型であって、少なくとも、その成形
面に、リチウム元素またはその化合物を含有するSiN
の薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴とし
ている。
【0015】また、この発明に係わる光学素子成形用型
において、前記離型層であるSiNの薄膜中の、リチウ
ム元素の含有率が、0.05〜5atom%であること
を特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成形
用型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造するた
めの光学素子成形用型であって、少なくとも、その成形
面に、リチウム元素またはその化合物を含有するCrC
の薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴とし
ている。
において、前記離型層であるSiNの薄膜中の、リチウ
ム元素の含有率が、0.05〜5atom%であること
を特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成形
用型は、プレス成形によりガラス光学素子を製造するた
めの光学素子成形用型であって、少なくとも、その成形
面に、リチウム元素またはその化合物を含有するCrC
の薄膜を形成して、これを離型層としたことを特徴とし
ている。
【0016】また、この発明に係わる光学素子成形用型
において、前記離型層であるCrCの薄膜中の、リチウ
ム元素の含有率が、0.05〜5atom%であること
を特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成形
用型の製造方法は、プレス成形によりガラス光学素子を
製造するための光学素子成形用型の製造方法において、
前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、イオン
プレーティング法により、離型層として、リチウム元素
またはその化合物を含有するTaNの薄膜を形成するこ
とを特徴としている。
において、前記離型層であるCrCの薄膜中の、リチウ
ム元素の含有率が、0.05〜5atom%であること
を特徴としている。また、本発明に係わる光学素子成形
用型の製造方法は、プレス成形によりガラス光学素子を
製造するための光学素子成形用型の製造方法において、
前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、イオン
プレーティング法により、離型層として、リチウム元素
またはその化合物を含有するTaNの薄膜を形成するこ
とを特徴としている。
【0017】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるTaNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、イオンプレーティング法により、離型層として、リ
チウム元素またはその化合物を含有するTiNの薄膜を
形成することを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるTaNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、イオンプレーティング法により、離型層として、リ
チウム元素またはその化合物を含有するTiNの薄膜を
形成することを特徴としている。
【0018】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるTiNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、イオンプレーティング法により、離型層として、リ
チウム元素またはその化合物を含有するZrNの薄膜を
形成することを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるTiNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、イオンプレーティング法により、離型層として、リ
チウム元素またはその化合物を含有するZrNの薄膜を
形成することを特徴としている。
【0019】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるZrNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、イオンプレーティング法により、離型層として、リ
チウム元素またはその化合物を含有するTiCの薄膜を
形成することを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるZrNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、イオンプレーティング法により、離型層として、リ
チウム元素またはその化合物を含有するTiCの薄膜を
形成することを特徴としている。
【0020】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるTiCの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、イオンプレーティング法により、離型層として、リ
チウム元素またはその化合物を含有するTiCNの薄膜
を形成することを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるTiCの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、イオンプレーティング法により、離型層として、リ
チウム元素またはその化合物を含有するTiCNの薄膜
を形成することを特徴としている。
【0021】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるTiCNの薄膜
中の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom
%とすることを特徴としている。また、本発明に係わる
光学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラ
ス光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方
法において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リ
チウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用
いて、イオンプレーティング法により、離型層として、
リチウム元素またはその化合物を含有するMoCの薄膜
を形成することを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるTiCNの薄膜
中の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom
%とすることを特徴としている。また、本発明に係わる
光学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラ
ス光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方
法において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リ
チウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用
いて、イオンプレーティング法により、離型層として、
リチウム元素またはその化合物を含有するMoCの薄膜
を形成することを特徴としている。
【0022】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるMoCの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、イオンプレーティング法により、離型層として、リ
チウム元素またはその化合物を含有するSiCの薄膜を
形成することを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるMoCの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、イオンプレーティング法により、離型層として、リ
チウム元素またはその化合物を含有するSiCの薄膜を
形成することを特徴としている。
【0023】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるSiCの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、イオンプレーティング法により、離型層として、リ
チウム元素またはその化合物を含有するSiNの薄膜を
形成することを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるSiCの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、イオンプレーティング法により、離型層として、リ
チウム元素またはその化合物を含有するSiNの薄膜を
形成することを特徴としている。
【0024】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるSiNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、スパッタリング法により、離型層として、リチウム
元素またはその化合物を含有するCrCの薄膜を形成す
ることを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるSiNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、スパッタリング法により、離型層として、リチウム
元素またはその化合物を含有するCrCの薄膜を形成す
ることを特徴としている。
【0025】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるCrCの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、スパッタリング法により、離型層として、リチウム
元素またはその化合物を含有するSiCの薄膜を形成す
ることを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるCrCの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、スパッタリング法により、離型層として、リチウム
元素またはその化合物を含有するSiCの薄膜を形成す
ることを特徴としている。
【0026】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるSiCの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、スパッタリング法により、離型層として、リチウム
元素またはその化合物を含有するTiNの薄膜を形成す
ることを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるSiCの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、スパッタリング法により、離型層として、リチウム
元素またはその化合物を含有するTiNの薄膜を形成す
ることを特徴としている。
【0027】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるTiNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、スパッタリング法により、離型層として、リチウム
元素またはその化合物を含有するTaNの薄膜を形成す
ることを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるTiNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、スパッタリング法により、離型層として、リチウム
元素またはその化合物を含有するTaNの薄膜を形成す
ることを特徴としている。
【0028】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるTaNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、スパッタリング法により、離型層として、リチウム
元素またはその化合物を含有するZrNの薄膜を形成す
ることを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるTaNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、スパッタリング法により、離型層として、リチウム
元素またはその化合物を含有するZrNの薄膜を形成す
ることを特徴としている。
【0029】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるZrNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、スパッタリング法により、離型層として、リチウム
元素またはその化合物を含有するTiCの薄膜を形成す
ることを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるZrNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、スパッタリング法により、離型層として、リチウム
元素またはその化合物を含有するTiCの薄膜を形成す
ることを特徴としている。
【0030】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるTiCの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、スパッタリング法により、離型層として、リチウム
元素またはその化合物を含有するTiCNの薄膜を形成
することを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるTiCの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、スパッタリング法により、離型層として、リチウム
元素またはその化合物を含有するTiCNの薄膜を形成
することを特徴としている。
【0031】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるTiCNの薄膜
中の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom
%とすることを特徴としている。また、本発明に係わる
光学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラ
ス光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方
法において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リ
チウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用
いて、スパッタリング法により、離型層として、リチウ
ム元素またはその化合物を含有するMoCの薄膜を形成
することを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるTiCNの薄膜
中の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom
%とすることを特徴としている。また、本発明に係わる
光学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラ
ス光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方
法において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リ
チウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用
いて、スパッタリング法により、離型層として、リチウ
ム元素またはその化合物を含有するMoCの薄膜を形成
することを特徴としている。
【0032】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるMoCの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、スパッタリング法により、離型層として、リチウム
元素またはその化合物を含有するSiNの薄膜を形成す
ることを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるMoCの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、プレス成形によりガラス
光学素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法
において、前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチ
ウム元素またはその化合物を含有する金属源原料を用い
て、スパッタリング法により、離型層として、リチウム
元素またはその化合物を含有するSiNの薄膜を形成す
ることを特徴としている。
【0033】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層であるSiNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、成形面に少なくとも1種
類以上のアルカリ金属を含有する離型層を有する光学素
子成形用型の製造方法であって、前記離型層の形成をス
パッタ法で行い、かつ該スパッタ法が2つ以上のターゲ
ットを用い、該ターゲットの少なくとも1つは、アルカ
リ金属を含有するターゲットであり、他の少なくとも1
つは、金属炭化物、金属窒化物又は金属炭窒化物形成用
のターゲットであることを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層であるSiNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴としている。また、本発明に係わる光
学素子成形用型の製造方法は、成形面に少なくとも1種
類以上のアルカリ金属を含有する離型層を有する光学素
子成形用型の製造方法であって、前記離型層の形成をス
パッタ法で行い、かつ該スパッタ法が2つ以上のターゲ
ットを用い、該ターゲットの少なくとも1つは、アルカ
リ金属を含有するターゲットであり、他の少なくとも1
つは、金属炭化物、金属窒化物又は金属炭窒化物形成用
のターゲットであることを特徴としている。
【0034】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層を構成する金属炭化
物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜中のリ
チウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の元
素の含有率を、成形面表面において0.05〜5ato
m%とすることを特徴としている。また、本発明に係わ
る光学素子成形用型の製造方法は、成形面に少なくとも
1種類以上のアルカリ金属を含有する離型層を有する光
学素子成形用型の製造方法であって、前記離型層の形成
をスパッタ法で行い、かつ該スパッタ法が2つ以上のタ
ーゲットを用い、該ターゲットの少なくとも1つは、ア
ルカリ金属を含有するターゲットであり、他の少なくと
も1つは、金属炭化物、金属窒化物又は金属炭窒化物形
成用のターゲットであり、少なくとも光学素子成形面の
表面100nm以上の領域で、前記アルカリ金属を含有
するターゲットと金属炭化物、金属窒化物又は金属炭窒
化物形成用のターゲットとを同時にスパッタして、アル
カリ金属と金属炭化物、金属窒化物又は金属炭窒化物の
混合層を形成することを特徴としている。
の製造方法において、前記離型層を構成する金属炭化
物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜中のリ
チウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の元
素の含有率を、成形面表面において0.05〜5ato
m%とすることを特徴としている。また、本発明に係わ
る光学素子成形用型の製造方法は、成形面に少なくとも
1種類以上のアルカリ金属を含有する離型層を有する光
学素子成形用型の製造方法であって、前記離型層の形成
をスパッタ法で行い、かつ該スパッタ法が2つ以上のタ
ーゲットを用い、該ターゲットの少なくとも1つは、ア
ルカリ金属を含有するターゲットであり、他の少なくと
も1つは、金属炭化物、金属窒化物又は金属炭窒化物形
成用のターゲットであり、少なくとも光学素子成形面の
表面100nm以上の領域で、前記アルカリ金属を含有
するターゲットと金属炭化物、金属窒化物又は金属炭窒
化物形成用のターゲットとを同時にスパッタして、アル
カリ金属と金属炭化物、金属窒化物又は金属炭窒化物の
混合層を形成することを特徴としている。
【0035】また、この発明に係わる光学素子成形用型
の製造方法において、前記離型層を構成する金属炭化
物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜中のリ
チウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の元
素の含有率を、成形面表面において0.05〜5ato
m%とすることを特徴としている。また、本発明に係わ
る光学素子成形用型は、請求項53に記載の光学素子成
形用型の製造方法により製造されたことを特徴としてい
る。
の製造方法において、前記離型層を構成する金属炭化
物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜中のリ
チウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の元
素の含有率を、成形面表面において0.05〜5ato
m%とすることを特徴としている。また、本発明に係わ
る光学素子成形用型は、請求項53に記載の光学素子成
形用型の製造方法により製造されたことを特徴としてい
る。
【0036】また、本発明に係わる光学素子成形用型
は、請求項55に記載の光学素子成形用型の製造方法に
より製造されたことを特徴としている。このような発明
に到達したのは、以下に述べるような発明者の研究によ
るものである。即ち、本発明者は、従来の光学素子成形
用型の問題点に鑑み、成形表面層として用いられる離型
層への、成形性能に及ぼす添加物の影響について詳細な
実験を続けた結果、成形性能への、アルカリ金属、特に
リチウムの関与を明らかにすることができたのである。
は、請求項55に記載の光学素子成形用型の製造方法に
より製造されたことを特徴としている。このような発明
に到達したのは、以下に述べるような発明者の研究によ
るものである。即ち、本発明者は、従来の光学素子成形
用型の問題点に鑑み、成形表面層として用いられる離型
層への、成形性能に及ぼす添加物の影響について詳細な
実験を続けた結果、成形性能への、アルカリ金属、特に
リチウムの関与を明らかにすることができたのである。
【0037】従来の、成形用型の表面と、金属炭化物、
金属窒化物、金属炭窒化物などのセラミックス薄膜は、
ガラスとの密着力が比較的大きく、離型性に問題があ
り、強度の弱いガラスやレンズ径の大きい光学素子、更
には、曲率の小さい光学素子などを成形した場合、ガラ
スが割れ、また、ガラスが型に付着する現象が生じるこ
とがあった。このため、本発明者らは、離型層中に種々
の元素を添加して、より高い離型性に関して、検討を重
ねた結果、離型層中に、リチウム元素またはその化合物
を添加した場合、型とガラスとの密着力の大幅な低下が
実現されることを見出したのである。
金属窒化物、金属炭窒化物などのセラミックス薄膜は、
ガラスとの密着力が比較的大きく、離型性に問題があ
り、強度の弱いガラスやレンズ径の大きい光学素子、更
には、曲率の小さい光学素子などを成形した場合、ガラ
スが割れ、また、ガラスが型に付着する現象が生じるこ
とがあった。このため、本発明者らは、離型層中に種々
の元素を添加して、より高い離型性に関して、検討を重
ねた結果、離型層中に、リチウム元素またはその化合物
を添加した場合、型とガラスとの密着力の大幅な低下が
実現されることを見出したのである。
【0038】即ち、リチウム元素は、多くのガラス中に
含まれているものであるが、反応性が高く、従来は、こ
の元素を含有した膜を型材表面に形成して離型膜として
用いることは、全く考えられていなかった。しかし、本
発明者らの、上述の検討結果によれば、この元素および
その化合物が、型材の表面に微量存在することによっ
て、型とガラスとの離型性の向上に役立っていることが
明らかになった。この理由については、未だ、不明な点
が多いが、リチウム元素、および、その酸化物などの化
合物は、融点が低く、ガラス成形温度下において、気化
することにより、ガラスと型との界面上に、離型層(こ
の場合はガス層)として働くためであろう、と考えられ
る。
含まれているものであるが、反応性が高く、従来は、こ
の元素を含有した膜を型材表面に形成して離型膜として
用いることは、全く考えられていなかった。しかし、本
発明者らの、上述の検討結果によれば、この元素および
その化合物が、型材の表面に微量存在することによっ
て、型とガラスとの離型性の向上に役立っていることが
明らかになった。この理由については、未だ、不明な点
が多いが、リチウム元素、および、その酸化物などの化
合物は、融点が低く、ガラス成形温度下において、気化
することにより、ガラスと型との界面上に、離型層(こ
の場合はガス層)として働くためであろう、と考えられ
る。
【0039】このようにして、本発明がなされ、その結
果、ガラスとの融着がなく、高硬度で、表面平滑性に優
れ、更に、型耐久性の高い、光学素子成形用型を実現し
たのである。また、成形面に少なくとも1種類以上のア
ルカリ金属を含有する離型層を有する光学素子成型用型
材の形成方法において、該離型層の形成をスパッタ法で
行い、かつ該スパッタ法が2つ以上のターゲットを用
い、ターゲットの少なくとも1つは、アルカリ金属を含
有するターゲットであり、更に、該ターゲットの少なく
とも1つは、金属炭化物、金属窒化物または金属炭窒化
物形成用のターゲットであることにより、ガラスとの融
着がなく、高硬度で、表面平滑性に優れ、更に、型耐久
性の高い、光学素子成形用型の形成を実現したものであ
る。
果、ガラスとの融着がなく、高硬度で、表面平滑性に優
れ、更に、型耐久性の高い、光学素子成形用型を実現し
たのである。また、成形面に少なくとも1種類以上のア
ルカリ金属を含有する離型層を有する光学素子成型用型
材の形成方法において、該離型層の形成をスパッタ法で
行い、かつ該スパッタ法が2つ以上のターゲットを用
い、ターゲットの少なくとも1つは、アルカリ金属を含
有するターゲットであり、更に、該ターゲットの少なく
とも1つは、金属炭化物、金属窒化物または金属炭窒化
物形成用のターゲットであることにより、ガラスとの融
着がなく、高硬度で、表面平滑性に優れ、更に、型耐久
性の高い、光学素子成形用型の形成を実現したものであ
る。
【0040】また、本発明においては、成形面に少なく
とも1種類以上のアルカリ金属を含有する離型層の形成
をスパッタ法で行い、かつ該スパッタ法が2つ以上のタ
ーゲットを用い、該ターゲットの少なくとも1つは、ア
ルカリ金属を含有するターゲットであり、更に、該ター
ゲットの少なくとも1つは、金属炭化物、金属窒化物ま
たは金属炭窒化物形成用のターゲットとすることによ
り、非常に制御性よく金属炭化物、金属窒化物又は金属
炭窒化物中にアルカリ金属を添加することができる。
とも1種類以上のアルカリ金属を含有する離型層の形成
をスパッタ法で行い、かつ該スパッタ法が2つ以上のタ
ーゲットを用い、該ターゲットの少なくとも1つは、ア
ルカリ金属を含有するターゲットであり、更に、該ター
ゲットの少なくとも1つは、金属炭化物、金属窒化物ま
たは金属炭窒化物形成用のターゲットとすることによ
り、非常に制御性よく金属炭化物、金属窒化物又は金属
炭窒化物中にアルカリ金属を添加することができる。
【0041】
(第1の実施形態)以下に、本発明の光学素子成形用型
の製造方法を、図面を参照しながら、具体的に説明す
る。図1の(A)および(B)は、成形用型の模式的断
面図である。ここで、符号1は型母材、2はリチウム、
カリウム、ナトリウムよりなる元素または化合物を1種
類以上含有する金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物
のいずれかの薄膜である。なお、図1の(B)には、型
母材1と、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のい
ずれかの薄膜との間に、中間層3がある。
の製造方法を、図面を参照しながら、具体的に説明す
る。図1の(A)および(B)は、成形用型の模式的断
面図である。ここで、符号1は型母材、2はリチウム、
カリウム、ナトリウムよりなる元素または化合物を1種
類以上含有する金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物
のいずれかの薄膜である。なお、図1の(B)には、型
母材1と、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のい
ずれかの薄膜との間に、中間層3がある。
【0042】この実施の形態では、凸面レンズ成形用型
を示したが、本発明は、凸面レンズ成形用型に限定され
るものでなく、凹面レンズ成形用型、非球面レンズ成形
用型、シリンドリカルレンズ成形用型などにも採用可能
である。本発明の、成形用型の成形面の薄膜としての、
リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる元素または化
合物を1種類以上含有する離型層は、リチウム、カリウ
ム、ナトリウムよりなる元素または化合物を1種類以上
含有する金属源、または、金属炭化物、金属窒化物、金
属炭窒化物のいずれかの原料を用いて、イオンプレーテ
ィング法あるいはスパッタリング法により、形成される
のである。これにより、少なくとも成形面に、リチウ
ム、カリウム、ナトリウムよりなる元素または化合物を
1種類以上含有する金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒
化物のいずれかの薄膜を形成した成形用型が得られる。
を示したが、本発明は、凸面レンズ成形用型に限定され
るものでなく、凹面レンズ成形用型、非球面レンズ成形
用型、シリンドリカルレンズ成形用型などにも採用可能
である。本発明の、成形用型の成形面の薄膜としての、
リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる元素または化
合物を1種類以上含有する離型層は、リチウム、カリウ
ム、ナトリウムよりなる元素または化合物を1種類以上
含有する金属源、または、金属炭化物、金属窒化物、金
属炭窒化物のいずれかの原料を用いて、イオンプレーテ
ィング法あるいはスパッタリング法により、形成される
のである。これにより、少なくとも成形面に、リチウ
ム、カリウム、ナトリウムよりなる元素または化合物を
1種類以上含有する金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒
化物のいずれかの薄膜を形成した成形用型が得られる。
【0043】図2は、イオンプレーティング法で用いる
成膜装置の模式図である。ここで、符号21は真空槽、
22はガス排気口であり、このガス排気口22には、油
拡散ポンプ、ロータリーポンプおよび真空バルブ(いず
れも図示されていない)が接続されている。また、符号
23はガス導入口であり、24はガス流量コントロール
装置であり、ガスボンベ、圧力調整器、バルブ(いずれ
も図示されていない)が接続されている。
成膜装置の模式図である。ここで、符号21は真空槽、
22はガス排気口であり、このガス排気口22には、油
拡散ポンプ、ロータリーポンプおよび真空バルブ(いず
れも図示されていない)が接続されている。また、符号
23はガス導入口であり、24はガス流量コントロール
装置であり、ガスボンベ、圧力調整器、バルブ(いずれ
も図示されていない)が接続されている。
【0044】更に、25は高周波電源、26は整合器、
27は高周波アンテナである。また、28は基板ホルダ
ー、29は基体であり、この基体および基板ホルダーに
は、直流電源210により、負の直流バイアスを印加す
ることができる。なお、211は電子源、212はその
電源で、この電子源211より放出された電子線によっ
て、金属源、または、金属炭化物、金属窒化物、金属炭
窒化物のいずれかの原料(以下では蒸発源213と呼
ぶ)を加熱・溶解し、蒸発させることができる。
27は高周波アンテナである。また、28は基板ホルダ
ー、29は基体であり、この基体および基板ホルダーに
は、直流電源210により、負の直流バイアスを印加す
ることができる。なお、211は電子源、212はその
電源で、この電子源211より放出された電子線によっ
て、金属源、または、金属炭化物、金属窒化物、金属炭
窒化物のいずれかの原料(以下では蒸発源213と呼
ぶ)を加熱・溶解し、蒸発させることができる。
【0045】例えば上記のイオンプレーティング法によ
れば、(1)真空槽に、少なくとも部分的に炭素または
窒素のいずれか、または、両方を含有するガスを導入
し、(2)蒸発源213を電子線により溶解・蒸発さ
せ、(3)高周波の印加により、炭素または窒素のいず
れか、または、両方を含有するガスおよび上記の蒸発源
物質をプラズマ化し、更には、イオン化し、(4)基板
の負バイアス印加によりイオンを基体に照射することに
より、(5)プラズマ中または基体表面上で、炭素また
は窒素のいずれか、または両方含有するガスと蒸発源物
質を反応させ、(6)基体表面に金属炭化物、金属窒化
物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜を形成することがで
きる。
れば、(1)真空槽に、少なくとも部分的に炭素または
窒素のいずれか、または、両方を含有するガスを導入
し、(2)蒸発源213を電子線により溶解・蒸発さ
せ、(3)高周波の印加により、炭素または窒素のいず
れか、または、両方を含有するガスおよび上記の蒸発源
物質をプラズマ化し、更には、イオン化し、(4)基板
の負バイアス印加によりイオンを基体に照射することに
より、(5)プラズマ中または基体表面上で、炭素また
は窒素のいずれか、または両方含有するガスと蒸発源物
質を反応させ、(6)基体表面に金属炭化物、金属窒化
物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜を形成することがで
きる。
【0046】なお、本発明のイオンプレーティング法
は、上記装置および方式に、なんら限定されるものでは
なく、他の方式を用いたもの、例えば、蒸発源を通電加
熱で溶解・蒸発させる方法、直流アーク放電で溶解・蒸
発させる方法などを用いることができる。また、ガスお
よび蒸発金属をプラズマ化のために、直流放電を用いる
こともできる。更に、基板バイアスには、高周波を印加
する方法を採用してもよい。
は、上記装置および方式に、なんら限定されるものでは
なく、他の方式を用いたもの、例えば、蒸発源を通電加
熱で溶解・蒸発させる方法、直流アーク放電で溶解・蒸
発させる方法などを用いることができる。また、ガスお
よび蒸発金属をプラズマ化のために、直流放電を用いる
こともできる。更に、基板バイアスには、高周波を印加
する方法を採用してもよい。
【0047】図3は、スパッタリング法で用いる成膜装
置の模式図である。ここで、31は真空槽、32はガス
排気口であり、ガス排気口32は、油拡散ポンプ、ロー
タリーポンプ、および、真空バルブ(いずれも図示され
ていない)が接続されている。また、33は基板ホルダ
ー、34は基体である。35はガス導入口で、ガス流量
コントロール装置、ガスボンベ、圧力調整器、バルブ
(いずれも図示されていない)などが接続されている。
置の模式図である。ここで、31は真空槽、32はガス
排気口であり、ガス排気口32は、油拡散ポンプ、ロー
タリーポンプ、および、真空バルブ(いずれも図示され
ていない)が接続されている。また、33は基板ホルダ
ー、34は基体である。35はガス導入口で、ガス流量
コントロール装置、ガスボンベ、圧力調整器、バルブ
(いずれも図示されていない)などが接続されている。
【0048】符号36は金属源、または、金属炭化物、
金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの原料(以下で
は、ターゲット材料36と呼ぶ)、37は高周波電源、
38は整合器である。そして、このスパッタリング法
を、上記装置において採用して、成形用型の成形面を形
成する際には、(1)真空槽に、少なくとも部分的に、
炭素または窒素のいずれか、または、両方を含有するガ
スを導入し、(2)ターゲット材料に高周波を印加する
ことにより少なくとも部分的に、炭素または窒素のいず
れか、または、両方を含有するガスおよび上記の蒸発源
物質をプラズマ化し、更には、イオン化し、(3)これ
によりターゲット材料をスパッタリングし、(4)プラ
ズマ中、または、基体表面上で、炭素または窒素のいず
れか、または、両方を含有するガスとターゲット材料と
を反応させ、(5)基体表面に、金属炭化物、金属窒化
物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜を形成することがで
きる。
金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの原料(以下で
は、ターゲット材料36と呼ぶ)、37は高周波電源、
38は整合器である。そして、このスパッタリング法
を、上記装置において採用して、成形用型の成形面を形
成する際には、(1)真空槽に、少なくとも部分的に、
炭素または窒素のいずれか、または、両方を含有するガ
スを導入し、(2)ターゲット材料に高周波を印加する
ことにより少なくとも部分的に、炭素または窒素のいず
れか、または、両方を含有するガスおよび上記の蒸発源
物質をプラズマ化し、更には、イオン化し、(3)これ
によりターゲット材料をスパッタリングし、(4)プラ
ズマ中、または、基体表面上で、炭素または窒素のいず
れか、または、両方を含有するガスとターゲット材料と
を反応させ、(5)基体表面に、金属炭化物、金属窒化
物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜を形成することがで
きる。
【0049】なお、本発明のスパッタリング法は、上記
装置および方式になんら限定されるものではなく、他の
方式を用いたもの、例えば、高周波電源の代わりに、直
流電源を用いる装置や方式でも可能であり、また、ター
ゲット材料近傍に磁石を配したマグネトロン・スパッタ
リング法、ターゲット材料を向い合わせに配置する対向
スパッタリング法などの方法を採用することができる。
装置および方式になんら限定されるものではなく、他の
方式を用いたもの、例えば、高周波電源の代わりに、直
流電源を用いる装置や方式でも可能であり、また、ター
ゲット材料近傍に磁石を配したマグネトロン・スパッタ
リング法、ターゲット材料を向い合わせに配置する対向
スパッタリング法などの方法を採用することができる。
【0050】上述のイオンプレーティング法およびスパ
ッタリング法は、そのいずれの方法においても、金属炭
化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜形成
に、次の手段が必要である。即ち、(1)金属源、また
は、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれか
の原料を、溶解またはスパッタリングにより基体表面に
蒸発させ、(2)少なくとも部分的に、炭素または窒素
のいずれか、または、両方を含有するガスをプラズマ化
し、(3)プラズマ中、または、基体表面上で炭素また
は窒素のいずれか、または両方を含有するガスと、蒸発
源またはターゲット材料とを反応させ、(5)基体表面
に金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの
薄膜を形成することが必要である。
ッタリング法は、そのいずれの方法においても、金属炭
化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜形成
に、次の手段が必要である。即ち、(1)金属源、また
は、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれか
の原料を、溶解またはスパッタリングにより基体表面に
蒸発させ、(2)少なくとも部分的に、炭素または窒素
のいずれか、または、両方を含有するガスをプラズマ化
し、(3)プラズマ中、または、基体表面上で炭素また
は窒素のいずれか、または両方を含有するガスと、蒸発
源またはターゲット材料とを反応させ、(5)基体表面
に金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの
薄膜を形成することが必要である。
【0051】なお、この際、成膜雰囲気ガス中に、メタ
ン、エタン、エチレン、アセチレンなどの炭化水素ガ
ス、一酸化炭素、ハロゲン化炭素などの炭素含有ガスを
添加し、金属と反応させることにより、金属炭化物を形
成することができる。また、成膜雰囲気ガス中に、窒素
ガス、アンモニア、ハロゲン化窒素などの窒素含有ガス
を添加し、金属と反応させることにより、金属窒化物を
形成することができる。更に、成膜雰囲気ガス中に、炭
素含有ガスと窒素含有ガスとの両方を添加し、金属と反
応させることにより、金属炭窒化物を形成することがで
きる。
ン、エタン、エチレン、アセチレンなどの炭化水素ガ
ス、一酸化炭素、ハロゲン化炭素などの炭素含有ガスを
添加し、金属と反応させることにより、金属炭化物を形
成することができる。また、成膜雰囲気ガス中に、窒素
ガス、アンモニア、ハロゲン化窒素などの窒素含有ガス
を添加し、金属と反応させることにより、金属窒化物を
形成することができる。更に、成膜雰囲気ガス中に、炭
素含有ガスと窒素含有ガスとの両方を添加し、金属と反
応させることにより、金属炭窒化物を形成することがで
きる。
【0052】この場合、成膜雰囲気ガスに適宜、水素、
希ガス(ヘリウム、アルゴン、ネオンなど)を含むガス
を添加することができる。特に、スパッタリング法にお
いては、スパッタ効果の大きいアルゴンなどの希ガスを
添加することが望ましい。本発明では、イオンプレーテ
ィング法により、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化
物のいずれかで、薄膜を形成する際に、金属源、また
は、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれか
の原料中に、リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる
元素または化合物を1種類以上含有させることで、得ら
れた金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれか
の薄膜中に、リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる
元素を添加することができる。
希ガス(ヘリウム、アルゴン、ネオンなど)を含むガス
を添加することができる。特に、スパッタリング法にお
いては、スパッタ効果の大きいアルゴンなどの希ガスを
添加することが望ましい。本発明では、イオンプレーテ
ィング法により、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化
物のいずれかで、薄膜を形成する際に、金属源、また
は、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれか
の原料中に、リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる
元素または化合物を1種類以上含有させることで、得ら
れた金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれか
の薄膜中に、リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる
元素を添加することができる。
【0053】また、本発明では、スパッタリング法によ
り、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれか
で、薄膜を形成する際に、ターゲット材料中に、リチウ
ム、カリウム、ナトリウムよりなる元素または化合物を
1種類以上含有させるか、または、ターゲット材料上に
リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる元素または化
合物を1種類以上含有するぺレットを設置することによ
り、得られた金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物の
いずれかの薄膜中に、前記リチウム、カリウム、ナトリ
ウムよりなる元素を添加することができる。
り、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれか
で、薄膜を形成する際に、ターゲット材料中に、リチウ
ム、カリウム、ナトリウムよりなる元素または化合物を
1種類以上含有させるか、または、ターゲット材料上に
リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる元素または化
合物を1種類以上含有するぺレットを設置することによ
り、得られた金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物の
いずれかの薄膜中に、前記リチウム、カリウム、ナトリ
ウムよりなる元素を添加することができる。
【0054】金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物の
いずれかの薄膜中のリチウム、カリウム、ナトリウムよ
りなる1種類以上の元素含有率は、0.05〜5ato
m%、望ましくは、0.1〜2atom%、更に、好ま
しくは、0.5〜1%である。なお、ここでの含有量
(atom%)とは、リチウム、カリウム、ナトリウム
のうちの1種類しか、薄膜中に含まない場合は、その1
種類の元素の含有量であり、また、2種類以上の元素を
含む場合は、それぞれの含有量の合計である。
いずれかの薄膜中のリチウム、カリウム、ナトリウムよ
りなる1種類以上の元素含有率は、0.05〜5ato
m%、望ましくは、0.1〜2atom%、更に、好ま
しくは、0.5〜1%である。なお、ここでの含有量
(atom%)とは、リチウム、カリウム、ナトリウム
のうちの1種類しか、薄膜中に含まない場合は、その1
種類の元素の含有量であり、また、2種類以上の元素を
含む場合は、それぞれの含有量の合計である。
【0055】この含有量が、0.05atom%未満で
は、リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以
上の元素添加の効果が無く、また、5atom%より大
きいと、離型性については、比較的よいものの、金属炭
化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜で、
その劣化が激しくなるなどの欠点が生じる。リチウム、
カリウム、ナトリウムは、いずれも、ガラスとの離型性
に優れているが、特に、リチウムが離型性および型の耐
久性に優れている。
は、リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以
上の元素添加の効果が無く、また、5atom%より大
きいと、離型性については、比較的よいものの、金属炭
化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜で、
その劣化が激しくなるなどの欠点が生じる。リチウム、
カリウム、ナトリウムは、いずれも、ガラスとの離型性
に優れているが、特に、リチウムが離型性および型の耐
久性に優れている。
【0056】このリチウムの添加の効果は、特に大口径
レンズの成形や、メニス形状の成形のときに顕著であ
る。一般的に大口径レンズ(例えば30φ以上)の成形
時には型に大きな応力が発生し離型膜の劣化が激しくな
る。また、メニス形状(特に凸メニス)のレンズを成形
する時には、外周部に大きな応力が発生し、外周部の割
れや離型層の劣化が生じやすい。これに対し、本発明が
示すリチウムを含有した金属炭化物、金属窒化物、金属
炭窒化物のいずれかの薄膜を離型層とした光学素子成形
用型は離型性に優れ、離型層の劣化、更にガラスの割れ
を抑制し、特に大口径レンズの成形や、メニス形状の成
形の型に最適である。
レンズの成形や、メニス形状の成形のときに顕著であ
る。一般的に大口径レンズ(例えば30φ以上)の成形
時には型に大きな応力が発生し離型膜の劣化が激しくな
る。また、メニス形状(特に凸メニス)のレンズを成形
する時には、外周部に大きな応力が発生し、外周部の割
れや離型層の劣化が生じやすい。これに対し、本発明が
示すリチウムを含有した金属炭化物、金属窒化物、金属
炭窒化物のいずれかの薄膜を離型層とした光学素子成形
用型は離型性に優れ、離型層の劣化、更にガラスの割れ
を抑制し、特に大口径レンズの成形や、メニス形状の成
形の型に最適である。
【0057】また、リチウム、カリウム、ナトリウムよ
りなる1種類以上の元素の添加方法には、蒸発源および
ターゲット材料に、前記リチウム、カリウム、ナトリウ
ム元素単体を添加する方法、あるいは酸化物、ハロゲン
化物、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩などの種々の化合物の形
で、蒸発源およびターゲット材料に添加する方法を用い
ることができる。また、リチウム、カリウム、ナトリウ
ムよりなる元素または化合物は、蒸発またはスパッタリ
ングによりガス化し、成膜雰囲気中に導入され、更に、
成膜された金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のい
ずれかの薄膜の中に、上記元素を添加することができ
る。
りなる1種類以上の元素の添加方法には、蒸発源および
ターゲット材料に、前記リチウム、カリウム、ナトリウ
ム元素単体を添加する方法、あるいは酸化物、ハロゲン
化物、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩などの種々の化合物の形
で、蒸発源およびターゲット材料に添加する方法を用い
ることができる。また、リチウム、カリウム、ナトリウ
ムよりなる元素または化合物は、蒸発またはスパッタリ
ングによりガス化し、成膜雰囲気中に導入され、更に、
成膜された金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のい
ずれかの薄膜の中に、上記元素を添加することができ
る。
【0058】ただし、蒸発源およびターゲット材料へ添
加したり、リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる1
種類以上の元素の割合と、形成した金属炭化物、金属窒
化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜中に含まれるリチ
ウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の元素
の割合とは、等しくないことが多いので、注意が必要で
ある。これは、蒸発源またはターゲット材料とリチウ
ム、カリウム、ナトリウムよりなる元素または化合物の
それぞれの蒸気圧、または、スパッタリングレートが異
なるためである。
加したり、リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる1
種類以上の元素の割合と、形成した金属炭化物、金属窒
化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜中に含まれるリチ
ウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の元素
の割合とは、等しくないことが多いので、注意が必要で
ある。これは、蒸発源またはターゲット材料とリチウ
ム、カリウム、ナトリウムよりなる元素または化合物の
それぞれの蒸気圧、または、スパッタリングレートが異
なるためである。
【0059】このため、本発明においては、蒸発源及び
ターゲット材料中のリチウム、カリウム、ナトリウムよ
りなる1種類以上の元素添加量を、前記範囲内にするの
ではなく、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のい
ずれかの薄膜中のリチウム、カリウム、ナトリウムより
なる1種類以上の元素添加量を、前記範囲内にする必要
がある。
ターゲット材料中のリチウム、カリウム、ナトリウムよ
りなる1種類以上の元素添加量を、前記範囲内にするの
ではなく、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のい
ずれかの薄膜中のリチウム、カリウム、ナトリウムより
なる1種類以上の元素添加量を、前記範囲内にする必要
がある。
【0060】また、本発明の金属炭化物、金属窒化物、
金属炭窒化物よりなる薄膜は、ガラス硝種や成形温度、
成形雰囲気により、種々の薄膜を選ぶことができるが、
硬度、耐熱性などを考慮した場合、元素周期表の4A,
5A,6A族、および、シリコンの炭化物、窒化物、炭
素化物を用いることが望ましい。なお、この実施の形態
では、元素周期表の4A族元素はTi,Zr,Hfであ
り、また、5A族元素はV,Nb,Taであり、更に、
6A族元素はCr,Mo,Wである。
金属炭窒化物よりなる薄膜は、ガラス硝種や成形温度、
成形雰囲気により、種々の薄膜を選ぶことができるが、
硬度、耐熱性などを考慮した場合、元素周期表の4A,
5A,6A族、および、シリコンの炭化物、窒化物、炭
素化物を用いることが望ましい。なお、この実施の形態
では、元素周期表の4A族元素はTi,Zr,Hfであ
り、また、5A族元素はV,Nb,Taであり、更に、
6A族元素はCr,Mo,Wである。
【0061】また、シリコンは、一般的に、金属の分類
に入れないことがあるが、本発明では、広い意味で、シ
リコンの炭化物、窒化物、炭素化物を、それぞれ、金属
炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物と呼ぶことにする。
元素周期表の4A,5A,6A族およびシリコンの炭化
物、窒化物、炭窒化物は、硬度が高く(ビッカース硬度
で1000以上、代表的には2000以上)、成形時の
変形などが少なく、また、融点が高いため(1500℃
以上、代表的には、2000℃以上)、高温での安定性
に優れており、ガラスとの反応が少なく、成形耐久性に
優れている。
に入れないことがあるが、本発明では、広い意味で、シ
リコンの炭化物、窒化物、炭素化物を、それぞれ、金属
炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物と呼ぶことにする。
元素周期表の4A,5A,6A族およびシリコンの炭化
物、窒化物、炭窒化物は、硬度が高く(ビッカース硬度
で1000以上、代表的には2000以上)、成形時の
変形などが少なく、また、融点が高いため(1500℃
以上、代表的には、2000℃以上)、高温での安定性
に優れており、ガラスとの反応が少なく、成形耐久性に
優れている。
【0062】このように、元素周期律表の4A,5A,
6A族及びシリコンの炭化物、窒化物、炭窒化物のいず
れかの薄膜に、リチウム、カリウム、ナトリウムよりな
る1種類以上の元素を添加することにより、離型性に優
れ、成形耐久性に優れた光学素子成形用型材の離型層を
得ることができる。これに対し、本発明の範囲外の種々
の金属または合金のいずれかの薄膜に、リチウム、カリ
ウム、ナトリウムよりなる1種類以上の元素を添加して
も、本発明範囲内の元素周期律表の4A,5A,6A族
及びシリコンの炭化物、窒化物、炭窒化物のいずれかの
薄膜の場合に見られるほどの離型性の改善は見られな
い。この理由に関しては、まだ不明な点が多くあるが、
金属薄膜、合金薄膜ではリチウム、カリウム、ナトリウ
ム元素と合金が形成されて安定化し、離型槽としての働
きをしないためであろうと考えられる。また、金属また
は合金のいずれかの薄膜では、一般的に融点が低い場合
が多く、高温での安定性が低く、ガラスとの反応または
変形、摩耗、キズなどが生じやすく、成形耐久性に劣
る。
6A族及びシリコンの炭化物、窒化物、炭窒化物のいず
れかの薄膜に、リチウム、カリウム、ナトリウムよりな
る1種類以上の元素を添加することにより、離型性に優
れ、成形耐久性に優れた光学素子成形用型材の離型層を
得ることができる。これに対し、本発明の範囲外の種々
の金属または合金のいずれかの薄膜に、リチウム、カリ
ウム、ナトリウムよりなる1種類以上の元素を添加して
も、本発明範囲内の元素周期律表の4A,5A,6A族
及びシリコンの炭化物、窒化物、炭窒化物のいずれかの
薄膜の場合に見られるほどの離型性の改善は見られな
い。この理由に関しては、まだ不明な点が多くあるが、
金属薄膜、合金薄膜ではリチウム、カリウム、ナトリウ
ム元素と合金が形成されて安定化し、離型槽としての働
きをしないためであろうと考えられる。また、金属また
は合金のいずれかの薄膜では、一般的に融点が低い場合
が多く、高温での安定性が低く、ガラスとの反応または
変形、摩耗、キズなどが生じやすく、成形耐久性に劣
る。
【0063】金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物の
いずれかの薄膜において、そこへのリチウム、カリウ
ム、ナトリウムよりなる1種類以上の元素の添加は、そ
の薄膜全域に行う必要はなく、金属炭化物、金属窒化
物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜表面について、その
近傍のみでも良い。ここでの、金属炭化物、金属窒化
物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜表面の近傍とは、膜
表面から数百nm程度の領域のことで、特に、表面から
100nm以下の領域の、リチウム、カリウム、ナトリ
ウムよりなる1種類以上の元素の濃度が、成形特性に大
きく寄与する。このため、金属炭化物、金属窒化物、金
属炭窒化物のいずれかの薄膜を成膜する初期段階では、
リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の
元素の添加量を少なくし、または、添加無しとし、成膜
の最終段階の、数百nm以下の膜厚の領域のみ、本発明
で規定する、リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる
1種類以上の元素濃度(0.05〜5atom%)とし
ても良い。
いずれかの薄膜において、そこへのリチウム、カリウ
ム、ナトリウムよりなる1種類以上の元素の添加は、そ
の薄膜全域に行う必要はなく、金属炭化物、金属窒化
物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜表面について、その
近傍のみでも良い。ここでの、金属炭化物、金属窒化
物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜表面の近傍とは、膜
表面から数百nm程度の領域のことで、特に、表面から
100nm以下の領域の、リチウム、カリウム、ナトリ
ウムよりなる1種類以上の元素の濃度が、成形特性に大
きく寄与する。このため、金属炭化物、金属窒化物、金
属炭窒化物のいずれかの薄膜を成膜する初期段階では、
リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の
元素の添加量を少なくし、または、添加無しとし、成膜
の最終段階の、数百nm以下の膜厚の領域のみ、本発明
で規定する、リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる
1種類以上の元素濃度(0.05〜5atom%)とし
ても良い。
【0064】本発明で用いられる基体は、アルミナ・ジ
ルコニアのような酸化物系セラミックス、炭化珪素・窒
化珪素・炭化チタン・窒化チタン・炭化タングステンな
どの炭化物・窒化物系セラミックス、更に、WC系の超
硬合金、モリブデン・タングステン・タンタルなどの金
属を用いることができる。なお、この実施の形態におい
て、基体の形状は、成形装置や成形レンズの形状によ
り、任意に決めることができるが、例えば、レンズを成
形する場合、成形面を、そのレンズ径の曲率に合わせ
て、曲面形状にし、その曲面上に、気相合成法を用い
て、前記金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいず
れかの薄膜を形成することができる。
ルコニアのような酸化物系セラミックス、炭化珪素・窒
化珪素・炭化チタン・窒化チタン・炭化タングステンな
どの炭化物・窒化物系セラミックス、更に、WC系の超
硬合金、モリブデン・タングステン・タンタルなどの金
属を用いることができる。なお、この実施の形態におい
て、基体の形状は、成形装置や成形レンズの形状によ
り、任意に決めることができるが、例えば、レンズを成
形する場合、成形面を、そのレンズ径の曲率に合わせ
て、曲面形状にし、その曲面上に、気相合成法を用い
て、前記金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいず
れかの薄膜を形成することができる。
【0065】
【実施例】次に、本発明を以下に挙げる実施例に基づ
き、詳細に説明する。 (実施例1)本実施例では、図2に示す実施の形態で、
即ち、イオンプレーティング法によって、窒化タンタル
よりなる離型層を成形した。この際の型母材には、Si
C焼結体を所定の形状に加工した後、CVD法で、多結
晶SiC膜を形成し、その後、成形面をRmax=0.
04μmに鏡面研磨したものが用いられた。
き、詳細に説明する。 (実施例1)本実施例では、図2に示す実施の形態で、
即ち、イオンプレーティング法によって、窒化タンタル
よりなる離型層を成形した。この際の型母材には、Si
C焼結体を所定の形状に加工した後、CVD法で、多結
晶SiC膜を形成し、その後、成形面をRmax=0.
04μmに鏡面研磨したものが用いられた。
【0066】この成形用型を良く洗浄した後、図2に示
すイオンプレーティング装置に設置した。また、金属源
として、タンタル(粉末、100メッシュ)を用い、こ
の中に、塩化リチウム(LiCl)を、0.1atom
%の割合で混入した。真空槽21を、所定の真空度まで
排気した後、ガス導入口23から、窒素およびアルゴン
の混合ガスを、それぞれ、20ml/minずつ導入し
た。
すイオンプレーティング装置に設置した。また、金属源
として、タンタル(粉末、100メッシュ)を用い、こ
の中に、塩化リチウム(LiCl)を、0.1atom
%の割合で混入した。真空槽21を、所定の真空度まで
排気した後、ガス導入口23から、窒素およびアルゴン
の混合ガスを、それぞれ、20ml/minずつ導入し
た。
【0067】なお、このときの圧力は、2.7×10-2
Paであった。高周波電源25(周波数13.56MH
z)を用いて、500Wの高周波電圧を印加し、高周波
コイル27の近傍にプラズマを形成し、更に、型母材2
9および基板ホルダー28には、直流電源210を用い
て、−150Vのバイアス電圧を印加した。また、電子
源211を用いて、タンタル源213を溶解した。以上
のような操作によって、型母材上の成形面に、窒化チタ
ン膜を1.5μm形成した。なお、上記の窒化タンタル
薄膜と同一合成条件で形成した分析用サンプルを、二次
イオン質量分析法(SIMS)で測定したところ、表面
近傍(表面から20nm程度の領域)での窒化タンタル
薄膜中のリチウムの含有量は、約1.0atom%であ
った。
Paであった。高周波電源25(周波数13.56MH
z)を用いて、500Wの高周波電圧を印加し、高周波
コイル27の近傍にプラズマを形成し、更に、型母材2
9および基板ホルダー28には、直流電源210を用い
て、−150Vのバイアス電圧を印加した。また、電子
源211を用いて、タンタル源213を溶解した。以上
のような操作によって、型母材上の成形面に、窒化チタ
ン膜を1.5μm形成した。なお、上記の窒化タンタル
薄膜と同一合成条件で形成した分析用サンプルを、二次
イオン質量分析法(SIMS)で測定したところ、表面
近傍(表面から20nm程度の領域)での窒化タンタル
薄膜中のリチウムの含有量は、約1.0atom%であ
った。
【0068】次に、本実施例による光学素子成形用型に
よって、ガラスレンズのプレス成形を行った結果を説明
する。図4に示すガラスレンズの成形装置で、符号41
は真空槽、42は光学素子を成形するための上型、43
はその下型、44は上型を抑えるための上型抑え、45
は胴型、46は型ホルダー、47はヒーター、48は下
型を突き上げる突き上げ棒、49は該突き上げ棒を作動
させるエアシリンダー、410は油回転ポンプ、41
1,412,413はバルブ、414は不活性ガス流入
バルブ、415はバルブ、416はリークバルブ、41
7はバルブ、418は温度センサーである。
よって、ガラスレンズのプレス成形を行った結果を説明
する。図4に示すガラスレンズの成形装置で、符号41
は真空槽、42は光学素子を成形するための上型、43
はその下型、44は上型を抑えるための上型抑え、45
は胴型、46は型ホルダー、47はヒーター、48は下
型を突き上げる突き上げ棒、49は該突き上げ棒を作動
させるエアシリンダー、410は油回転ポンプ、41
1,412,413はバルブ、414は不活性ガス流入
バルブ、415はバルブ、416はリークバルブ、41
7はバルブ、418は温度センサーである。
【0069】成形ガラスは、フリント系光学ガラス:S
F14(軟化点Sp=586℃、転移点Tg=485
℃)であり、これから、φ30mmの、肉厚比:4の凹
レンズを成形する。この際の成形条件は、窒素雰囲気
下、プレス温度588℃である。成形中、成形用型と成
形された光学素子との離型性は、良好であった。型表面
の検査は集光灯の光を成形型にあて、その表面を目視で
観察することにより行った。この検査法により、もし膜
剥離、クラック発生、硝子の融着が発生していた場合に
は、その部分に明確な痕跡がみられるはずである。しか
し、本実施例により作成された光学素子成形用型を上記
検査法で観察したところ、非常に鏡面性が高く、膜剥
離、クラック発生、硝子の融着によって生じる痕跡は観
測されなかった。なお、念のため上記光学素子成形用型
を走査型電子顕微鏡を用いて表面を倍率500から50
00倍の条件で観察したところ、やはり膜剥離、クラッ
ク発生、硝子の融着は観測されなかった。また、成形ガ
ラスレンズについても同様な目視による表面性の検査を
行ったところ、表面の曇り、キズ及び微少凹凸などは観
察されなかった。
F14(軟化点Sp=586℃、転移点Tg=485
℃)であり、これから、φ30mmの、肉厚比:4の凹
レンズを成形する。この際の成形条件は、窒素雰囲気
下、プレス温度588℃である。成形中、成形用型と成
形された光学素子との離型性は、良好であった。型表面
の検査は集光灯の光を成形型にあて、その表面を目視で
観察することにより行った。この検査法により、もし膜
剥離、クラック発生、硝子の融着が発生していた場合に
は、その部分に明確な痕跡がみられるはずである。しか
し、本実施例により作成された光学素子成形用型を上記
検査法で観察したところ、非常に鏡面性が高く、膜剥
離、クラック発生、硝子の融着によって生じる痕跡は観
測されなかった。なお、念のため上記光学素子成形用型
を走査型電子顕微鏡を用いて表面を倍率500から50
00倍の条件で観察したところ、やはり膜剥離、クラッ
ク発生、硝子の融着は観測されなかった。また、成形ガ
ラスレンズについても同様な目視による表面性の検査を
行ったところ、表面の曇り、キズ及び微少凹凸などは観
察されなかった。
【0070】なお、窒化タンタル膜中にリチウムを添加
しない点を除き、他は、上述の条件で、同様にして、光
学素子成形用型を作成した場合には、同一のガラス素材
および形状で、ガラス成形を行ったとしても、型とガラ
スとの離型力が大きく、ガラスに割れが発生し、更に、
ガラスが成形用型と、一部融着しているのが観察されて
いる。
しない点を除き、他は、上述の条件で、同様にして、光
学素子成形用型を作成した場合には、同一のガラス素材
および形状で、ガラス成形を行ったとしても、型とガラ
スとの離型力が大きく、ガラスに割れが発生し、更に、
ガラスが成形用型と、一部融着しているのが観察されて
いる。
【0071】(実施例2−5、比較例1−2)次に、実
施例2−5、比較例1−2について説明する。ここで
は、窒化チタン薄膜中に種々の元素を添加して、その効
果を評価した。この際、窒化チタン薄膜の合成は、イオ
ンプレーティング法で行った。また、型母材として、W
C系超硬合金を用い、これを所定の形状に加工した後、
この成形用型を良く洗浄し、図2の装置に設置し、窒化
チタン合成を行った。金属源としては、チタン(粉末、
100メッシュ)を用い、種々の添加物を、0.2at
om%添加した。また、他の合成条件としては、窒素お
よびアルゴンの混合ガスを、それぞれ、25ml/mi
nずつの導入、バイアス電圧:−120V、高周波出
力;400W、圧力:3.3×10-2Paである。これ
により、膜厚約1.2μmの窒化チタン膜が形成され
た。
施例2−5、比較例1−2について説明する。ここで
は、窒化チタン薄膜中に種々の元素を添加して、その効
果を評価した。この際、窒化チタン薄膜の合成は、イオ
ンプレーティング法で行った。また、型母材として、W
C系超硬合金を用い、これを所定の形状に加工した後、
この成形用型を良く洗浄し、図2の装置に設置し、窒化
チタン合成を行った。金属源としては、チタン(粉末、
100メッシュ)を用い、種々の添加物を、0.2at
om%添加した。また、他の合成条件としては、窒素お
よびアルゴンの混合ガスを、それぞれ、25ml/mi
nずつの導入、バイアス電圧:−120V、高周波出
力;400W、圧力:3.3×10-2Paである。これ
により、膜厚約1.2μmの窒化チタン膜が形成され
た。
【0072】次に、この光学素子成形用型によって、ガ
ラスレンズのプレス成形を行った。成形は、不図示の連
続成形装置を用い、成形ガラスはフリント系光学ガラ
ス:SF14(軟化点Sp=586℃、転移点Tg=4
85℃)であり、窒素雰囲気下、プレス温度:588℃
の条件で、5000回のプレス成形を行った。レンズ形
状は実施例1と同様である。その結果を図5に示す。
ラスレンズのプレス成形を行った。成形は、不図示の連
続成形装置を用い、成形ガラスはフリント系光学ガラ
ス:SF14(軟化点Sp=586℃、転移点Tg=4
85℃)であり、窒素雰囲気下、プレス温度:588℃
の条件で、5000回のプレス成形を行った。レンズ形
状は実施例1と同様である。その結果を図5に示す。
【0073】なお、図中の窒化チタン膜中の種々の元素
濃度は、成形用型の合成条件と同一条件で、別途に作成
した評価用サンプルを、SIMS法を用いて、測定して
求めたものである。成形品表面性の評価は、成形レンズ
に集光灯の光を当ててその表面性(表面の曇り、キズ及
び微少凹凸)を目視で検査することにより行った。評価
基準としては、製品として使用可能かどうかを「限度見
本」と呼ばれるサンプルと比較して決定した。この「限
度見本」は、アス及びクセ(所望のレンズ形状からのず
れ量)がニュートンリング約1本で、最大表面粗さ(P
−V値)で約30nm、平均表面粗さ(RMS)で約5
nmであり、集光灯の光を当てて確認できる、大きさ約
10μmまでのキズがレンズ全体の中で2個で、且つ近
接していない、という条件のものである。この「限度見
本」より表面性の悪い成形品は製品として使用できな
い。評価基準のうち、×は、この限度見本より表面性が
劣り、製品として使用不可能なものである。△は、限度
見本と同レベルの表面性または、簡単な拭き洗浄で、限
度見本と同レベルの表面性が得られるものである。○
は、限度見本以上の表面性が得られているものである。
◎は、非常に良好な表面性で曇り等がほとんどないもの
である。また、成形耐久性は、限度見本と同レベルまた
はそれ以上の製品を規定の数量成形することが可能かど
うかで評価した。×は、硝子の融着または割れなどのた
めに、規定の数量を成形することができなかったもので
ある。△は、ほぼ規定回数の成形が可能なもの、○は、
規定回数の1.5倍以上の成形が可能なもの、更に◎
は、規定回数の2倍以上の成形が可能なものである。
濃度は、成形用型の合成条件と同一条件で、別途に作成
した評価用サンプルを、SIMS法を用いて、測定して
求めたものである。成形品表面性の評価は、成形レンズ
に集光灯の光を当ててその表面性(表面の曇り、キズ及
び微少凹凸)を目視で検査することにより行った。評価
基準としては、製品として使用可能かどうかを「限度見
本」と呼ばれるサンプルと比較して決定した。この「限
度見本」は、アス及びクセ(所望のレンズ形状からのず
れ量)がニュートンリング約1本で、最大表面粗さ(P
−V値)で約30nm、平均表面粗さ(RMS)で約5
nmであり、集光灯の光を当てて確認できる、大きさ約
10μmまでのキズがレンズ全体の中で2個で、且つ近
接していない、という条件のものである。この「限度見
本」より表面性の悪い成形品は製品として使用できな
い。評価基準のうち、×は、この限度見本より表面性が
劣り、製品として使用不可能なものである。△は、限度
見本と同レベルの表面性または、簡単な拭き洗浄で、限
度見本と同レベルの表面性が得られるものである。○
は、限度見本以上の表面性が得られているものである。
◎は、非常に良好な表面性で曇り等がほとんどないもの
である。また、成形耐久性は、限度見本と同レベルまた
はそれ以上の製品を規定の数量成形することが可能かど
うかで評価した。×は、硝子の融着または割れなどのた
めに、規定の数量を成形することができなかったもので
ある。△は、ほぼ規定回数の成形が可能なもの、○は、
規定回数の1.5倍以上の成形が可能なもの、更に◎
は、規定回数の2倍以上の成形が可能なものである。
【0074】実施例2−5においては、窒化チタン膜中
にリチウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上
の元素を添加することにより、光学素子成形用型材とし
て、十分な成形品の表面性および成形耐久性が得られ
た。これに対して、比較例1−4では、添加元素が上記
の範囲外のため、成形品の表面性および成形耐久性の劣
化が確認された。特に、比較例1−3では、成形用型と
ガラスとの密着力が高く、成形中に、型とガラスとの離
型性が悪化し、成形後のガラス製品に、割れが発生した
ものが存在した。更に、ガラスの割れのため、成形用型
にガラスが付着し、成形テスト中に、型のクリーニング
が必要となった。また、比較例4では、窒化チタン膜の
劣化が激しく、膜剥離が生じた。このため、成形ガラス
は、表面性が劣化し、実用に適しないものとなった。
にリチウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上
の元素を添加することにより、光学素子成形用型材とし
て、十分な成形品の表面性および成形耐久性が得られ
た。これに対して、比較例1−4では、添加元素が上記
の範囲外のため、成形品の表面性および成形耐久性の劣
化が確認された。特に、比較例1−3では、成形用型と
ガラスとの密着力が高く、成形中に、型とガラスとの離
型性が悪化し、成形後のガラス製品に、割れが発生した
ものが存在した。更に、ガラスの割れのため、成形用型
にガラスが付着し、成形テスト中に、型のクリーニング
が必要となった。また、比較例4では、窒化チタン膜の
劣化が激しく、膜剥離が生じた。このため、成形ガラス
は、表面性が劣化し、実用に適しないものとなった。
【0075】以上、明らかにしたように、本発明におい
ては、離型層にリチウム、カリウム、ナトリウムよりな
る1種類以上の元素を添加することにより、光学素子成
形用型として、十分な成形品の表面性および成形耐久性
が得られた。 (実施例6−10、比較例5−6)次に、実施例6−1
0、比較例5−6について説明する。本実施例および比
較例では、窒化チタン薄膜中の添加元素濃度について、
評価を行った。なお、窒化チタンの形成は、実施例2と
同様にして、イオンプレーティング法で行った。また、
型母材は、先ず、所定の形状に加工される。そして、こ
の成形用型を良く洗浄した後、図2の装置に設置し、窒
化チタン薄膜を形成した。このとき、金属チタン原料中
に添加する塩化リチウムの量を変化させることで、窒化
チタン膜中に添加するリチウム量を変化させた。また、
他の合成条件には、原料ガス流量を、窒素:20ml/
min、アルゴン:30ml/minとしており、バイ
アス電圧:−100V、高周波出力:400W、圧力:
3.5×10-2Paである。これにより、膜厚約1μm
の窒化チタン膜が形成された。
ては、離型層にリチウム、カリウム、ナトリウムよりな
る1種類以上の元素を添加することにより、光学素子成
形用型として、十分な成形品の表面性および成形耐久性
が得られた。 (実施例6−10、比較例5−6)次に、実施例6−1
0、比較例5−6について説明する。本実施例および比
較例では、窒化チタン薄膜中の添加元素濃度について、
評価を行った。なお、窒化チタンの形成は、実施例2と
同様にして、イオンプレーティング法で行った。また、
型母材は、先ず、所定の形状に加工される。そして、こ
の成形用型を良く洗浄した後、図2の装置に設置し、窒
化チタン薄膜を形成した。このとき、金属チタン原料中
に添加する塩化リチウムの量を変化させることで、窒化
チタン膜中に添加するリチウム量を変化させた。また、
他の合成条件には、原料ガス流量を、窒素:20ml/
min、アルゴン:30ml/minとしており、バイ
アス電圧:−100V、高周波出力:400W、圧力:
3.5×10-2Paである。これにより、膜厚約1μm
の窒化チタン膜が形成された。
【0076】次に、この光学素子成形用型によって、ガ
ラスレンズのプレス成形を行った。この成形は、連続成
形装置を用いており、成形ガラスはフリント系光学ガラ
ス:SF14(軟化点Sp=586℃、転移点Tg=4
85℃)であって、窒素雰囲気下、プレス温度:588
℃の条件で、5000回のプレス成形であった。なお、
レンズ形状は実施例1と同様である。その結果を図6に
示す。
ラスレンズのプレス成形を行った。この成形は、連続成
形装置を用いており、成形ガラスはフリント系光学ガラ
ス:SF14(軟化点Sp=586℃、転移点Tg=4
85℃)であって、窒素雰囲気下、プレス温度:588
℃の条件で、5000回のプレス成形であった。なお、
レンズ形状は実施例1と同様である。その結果を図6に
示す。
【0077】なお、図中の窒化チタン膜中のリチウム濃
度は、成形用型の合成条件と同一条件で、別途作成した
評価用サンプルを、SIMS法を用いて、測定して求め
たものである。実施例6−10においては、リチウム元
素濃度を0.05〜5atom%とすることにより、光
学素子成形用型材として、十分な成形品の表面性および
成形耐久性が得られた。これに対して、比較例5,6で
は、リチウム元素濃度が上記の範囲外のため、成形品の
表面性および成形耐久性の劣化が確認された。更に、比
較例5では、リチウム元素濃度が低いため、型とガラス
との密着力が高く、成形中、型とガラスの離型性が悪化
し、成形されたガラス製品に割れが発生したものが存在
した。更に、ガラスの割れのため、型にガラスが付着
し、成形テスト中に型のクリーニングが必要となった。
また、比較例6では、リチウム元素濃度が高く、窒化チ
タン膜の劣化が生じ、成形による膜の磨耗および膜剥離
が生じた。このため、成形ガラスは表面性が劣化し、実
用に適しないものとなった。このように、添加元素濃度
が0.05atom%より低い場合は、成形中の型とガ
ラスとの離型性が悪く、また、5atom%より高い場
合は、窒化チタン薄膜の膜質が悪化し、これが膜の磨耗
または膜剥離の原因となる。
度は、成形用型の合成条件と同一条件で、別途作成した
評価用サンプルを、SIMS法を用いて、測定して求め
たものである。実施例6−10においては、リチウム元
素濃度を0.05〜5atom%とすることにより、光
学素子成形用型材として、十分な成形品の表面性および
成形耐久性が得られた。これに対して、比較例5,6で
は、リチウム元素濃度が上記の範囲外のため、成形品の
表面性および成形耐久性の劣化が確認された。更に、比
較例5では、リチウム元素濃度が低いため、型とガラス
との密着力が高く、成形中、型とガラスの離型性が悪化
し、成形されたガラス製品に割れが発生したものが存在
した。更に、ガラスの割れのため、型にガラスが付着
し、成形テスト中に型のクリーニングが必要となった。
また、比較例6では、リチウム元素濃度が高く、窒化チ
タン膜の劣化が生じ、成形による膜の磨耗および膜剥離
が生じた。このため、成形ガラスは表面性が劣化し、実
用に適しないものとなった。このように、添加元素濃度
が0.05atom%より低い場合は、成形中の型とガ
ラスとの離型性が悪く、また、5atom%より高い場
合は、窒化チタン薄膜の膜質が悪化し、これが膜の磨耗
または膜剥離の原因となる。
【0078】以上、明らかにしたように、本発明におい
ては、離型層にリチウム、カリウム、ナトリウムよりな
る1種類以上の元素を、その濃度を0.05〜5ato
m%として、添加することにより、光学素子成形用型と
して、十分な成形品の表面性および成形耐久性が得られ
た。 (実施例11−16、比較例7−8)次に、実施例11
−16、比較例7−8について、説明する。ここでは、
種々の離型膜を形成し、その評価を行った。この際、離
型膜の形成は、先述と同様にイオンプレーティング法で
行った。また、型母材は、予め所定の形状に加工し、こ
の成形用型を良く洗浄した後、図2の装置に設置し、離
型層(薄膜)を形成した。このとき、種々の金属源を用
い、また、ガス種も以下のように選択した。
ては、離型層にリチウム、カリウム、ナトリウムよりな
る1種類以上の元素を、その濃度を0.05〜5ato
m%として、添加することにより、光学素子成形用型と
して、十分な成形品の表面性および成形耐久性が得られ
た。 (実施例11−16、比較例7−8)次に、実施例11
−16、比較例7−8について、説明する。ここでは、
種々の離型膜を形成し、その評価を行った。この際、離
型膜の形成は、先述と同様にイオンプレーティング法で
行った。また、型母材は、予め所定の形状に加工し、こ
の成形用型を良く洗浄した後、図2の装置に設置し、離
型層(薄膜)を形成した。このとき、種々の金属源を用
い、また、ガス種も以下のように選択した。
【0079】(1)金属窒化物の形成時には、窒素:2
0ml/min、アルゴン:20ml/min (2)金属炭化物の形成時には、メタン:20ml/m
in、アルゴン:20ml/min (3)金属炭窒化物の形成時には、窒素:10ml/m
in、メタン:10ml/min、アルゴン:20ml
/min (4)金属膜の形成時には、アルゴン:30ml/mi
n 更に、金属源中には塩化リチウムを添加し、離型層中に
リチウムを添加した。また、他の合成条件は、バイアス
電圧:−100V、高周波出力:400W、圧力:3.
5×10-2Pa、膜厚:約1μmである。
0ml/min、アルゴン:20ml/min (2)金属炭化物の形成時には、メタン:20ml/m
in、アルゴン:20ml/min (3)金属炭窒化物の形成時には、窒素:10ml/m
in、メタン:10ml/min、アルゴン:20ml
/min (4)金属膜の形成時には、アルゴン:30ml/mi
n 更に、金属源中には塩化リチウムを添加し、離型層中に
リチウムを添加した。また、他の合成条件は、バイアス
電圧:−100V、高周波出力:400W、圧力:3.
5×10-2Pa、膜厚:約1μmである。
【0080】次に、この光学素子成形用型を用いて、ガ
ラスレンズのプレス成形を行った。この成形には、連続
成形装置を用い、成形ガラスはフリント系光学ガラス:
SF14(軟化点Sp=586℃、転移点Tg=485
℃)であり、窒素雰囲気の下で、プレス温度:588℃
の条件により、5000回のプレス成形を行った。な
お、レンズ形状は、実施例1と同様である。結果を図7
に示す。
ラスレンズのプレス成形を行った。この成形には、連続
成形装置を用い、成形ガラスはフリント系光学ガラス:
SF14(軟化点Sp=586℃、転移点Tg=485
℃)であり、窒素雰囲気の下で、プレス温度:588℃
の条件により、5000回のプレス成形を行った。な
お、レンズ形状は、実施例1と同様である。結果を図7
に示す。
【0081】なお、離型層膜中のリチウム濃度は、成形
用型の合成条件と同一条件で、別途に作成した評価用サ
ンプルを、SIMS法を用いて測定し、いずれのサンプ
ルにおいても、0.5〜1.2atom%であることを
確認している。実施例11−16においては、元素周期
表の4A,5A,6A族、および、シリコンの炭化物、
窒化物、炭窒化物のいずれかの薄膜を用いることによ
り、光学素子成形用型として、十分な成形品の表面性お
よび成形耐久性が得られた。これに対して、比較例7,
8では、上記の範囲外のために、成形品の表面性および
成形耐久性の劣化が確認された。
用型の合成条件と同一条件で、別途に作成した評価用サ
ンプルを、SIMS法を用いて測定し、いずれのサンプ
ルにおいても、0.5〜1.2atom%であることを
確認している。実施例11−16においては、元素周期
表の4A,5A,6A族、および、シリコンの炭化物、
窒化物、炭窒化物のいずれかの薄膜を用いることによ
り、光学素子成形用型として、十分な成形品の表面性お
よび成形耐久性が得られた。これに対して、比較例7,
8では、上記の範囲外のために、成形品の表面性および
成形耐久性の劣化が確認された。
【0082】特に、比較例7では、ガラスとの反応性が
高いため、型とガラスとの密着力が高く、成形中の、型
とガラスとの離型性が悪化して、成形したガラス製品に
割れが発生したものが存在した。更に、ガラスの割れの
ため、成形用型にガラスが付着し、成形テスト中に、型
のクリーニングが必要となった。また、比較例7,8で
は、膜の硬度が低いためか、膜の劣化が生じ、成形によ
る膜の摩耗および剥離が生じた。このため、成形したガ
ラス製品の表面性が劣化し、実用に適さないものとなっ
た。
高いため、型とガラスとの密着力が高く、成形中の、型
とガラスとの離型性が悪化して、成形したガラス製品に
割れが発生したものが存在した。更に、ガラスの割れの
ため、成形用型にガラスが付着し、成形テスト中に、型
のクリーニングが必要となった。また、比較例7,8で
は、膜の硬度が低いためか、膜の劣化が生じ、成形によ
る膜の摩耗および剥離が生じた。このため、成形したガ
ラス製品の表面性が劣化し、実用に適さないものとなっ
た。
【0083】(実施例17)次に、実施例17について
説明する。ここでは、スパッタリング法により、炭化ク
ロム薄膜よりなる離型層を形成した。この炭化クロム膜
は、図3に示すようなスパッタリング装置を用いて形成
した。本実施例では、ターゲットとして、クロム中に酸
化リチウム(Li2O)を1atom%添加したものを
用いた。また、所定の形状に加工された超硬材料からな
る型母材を、図3の装置に入れ、炭化クロム薄膜を形成
した。形成条件は、ガス流量がメタン:20ml/mi
n、アルゴン:10ml/minとし、基板温度:室
温、高周波出力:400W、圧力:5×10-1Paとし
た。これにより、成形面には、約800nmの炭化クロ
ム膜が形成された。
説明する。ここでは、スパッタリング法により、炭化ク
ロム薄膜よりなる離型層を形成した。この炭化クロム膜
は、図3に示すようなスパッタリング装置を用いて形成
した。本実施例では、ターゲットとして、クロム中に酸
化リチウム(Li2O)を1atom%添加したものを
用いた。また、所定の形状に加工された超硬材料からな
る型母材を、図3の装置に入れ、炭化クロム薄膜を形成
した。形成条件は、ガス流量がメタン:20ml/mi
n、アルゴン:10ml/minとし、基板温度:室
温、高周波出力:400W、圧力:5×10-1Paとし
た。これにより、成形面には、約800nmの炭化クロ
ム膜が形成された。
【0084】なお、上述の成形用型の合成条件と同一条
件で、別途に作成した評価用サンプルを、SIMS法を
用いて測定したところ、炭化クロム膜中のリチウム元素
濃度は2.1atom%であった。この成形用型材を用
いて、成形耐久テストを行った。このプレス成形には、
連続成形装置を用いており、成形ガラスはクラウン系光
学ガラス:SK12(軟化点:Sp=672℃、転移
点:Tg=550℃)であり、直径:φ35で肉厚比:
4の凹レンズを成形する。成形条件は、窒素雰囲気下
で、プレス温度:620℃の条件であり、5000回の
プレス成形を行った。
件で、別途に作成した評価用サンプルを、SIMS法を
用いて測定したところ、炭化クロム膜中のリチウム元素
濃度は2.1atom%であった。この成形用型材を用
いて、成形耐久テストを行った。このプレス成形には、
連続成形装置を用いており、成形ガラスはクラウン系光
学ガラス:SK12(軟化点:Sp=672℃、転移
点:Tg=550℃)であり、直径:φ35で肉厚比:
4の凹レンズを成形する。成形条件は、窒素雰囲気下
で、プレス温度:620℃の条件であり、5000回の
プレス成形を行った。
【0085】その結果、成形中、型と成形された光学素
子との離型性は良好であった。更に、成形後の型表面
を、走査型電子顕微鏡で観察した所、膜剥離、クラック
の発生、更には、ガラスの融着が認められず、良好な型
表面性を保有していた。また、成形されたガラスレンズ
も、実用上、十分な精度の表面粗さであった。なお、炭
化クロム膜中にリチウムを添加しない以外は、上述と同
じ条件で、光学素子成形用型を作成し、同一のガラス素
材および同一形状で、ガラス成形を行ったところ、型と
ガラスとの離型力が大きくて、ガラスの割れが発生し、
更に、ガラスが一部、型と融着しているのが観察され
た。
子との離型性は良好であった。更に、成形後の型表面
を、走査型電子顕微鏡で観察した所、膜剥離、クラック
の発生、更には、ガラスの融着が認められず、良好な型
表面性を保有していた。また、成形されたガラスレンズ
も、実用上、十分な精度の表面粗さであった。なお、炭
化クロム膜中にリチウムを添加しない以外は、上述と同
じ条件で、光学素子成形用型を作成し、同一のガラス素
材および同一形状で、ガラス成形を行ったところ、型と
ガラスとの離型力が大きくて、ガラスの割れが発生し、
更に、ガラスが一部、型と融着しているのが観察され
た。
【0086】(実施例18)次に、実施例18について
説明する。本実施例では、離型層を、スパッタリング法
により、炭化ケイ素薄膜で形成した。炭化ケイ素膜の形
成には、図3に示すようなスパッタリング装置が用いら
れた。本実施例では、ターゲットとして炭化ケイ素を用
い、ターゲット表面に硼化リチウム(LiB2)ぺレッ
トを配置することで、炭化ケイ素薄膜中にリチウムを添
加する。
説明する。本実施例では、離型層を、スパッタリング法
により、炭化ケイ素薄膜で形成した。炭化ケイ素膜の形
成には、図3に示すようなスパッタリング装置が用いら
れた。本実施例では、ターゲットとして炭化ケイ素を用
い、ターゲット表面に硼化リチウム(LiB2)ぺレッ
トを配置することで、炭化ケイ素薄膜中にリチウムを添
加する。
【0087】しかして、所定の形状に加工された超硬材
料の型母材を図3の装置に入れ、炭化ケイ素薄膜の形成
を行う。形成条件は、ガス流量がメタン:10ml/m
in、アルゴン:30ml/minとし、基板温度:2
00℃、高周波出力:400W、圧力:5×10-1Pa
である。これにより、成形面には約1.2μmの炭化ケ
イ素膜が形成された。
料の型母材を図3の装置に入れ、炭化ケイ素薄膜の形成
を行う。形成条件は、ガス流量がメタン:10ml/m
in、アルゴン:30ml/minとし、基板温度:2
00℃、高周波出力:400W、圧力:5×10-1Pa
である。これにより、成形面には約1.2μmの炭化ケ
イ素膜が形成された。
【0088】なお、成形用型の合成条件と同一条件で、
別途に作成した評価用サンプルを、SIMS法を用いて
測定したところ、炭化ケイ素膜中のリチウムの元素濃度
は、2.1atom%であった。この成形用型材を用い
て成形耐久テストを行った。成形には連続成形装置を用
い、成形ガラスはクラウン系光学ガラス:SK12(軟
化点Sp=672℃、転移点Tg=550℃)であり、
直径:φ35で肉厚比:4の凹レンズを成形する。成形
条件は、窒素雰囲気下で、プレス温度:620℃の条件
であり、5000回のプレス成形を行った。
別途に作成した評価用サンプルを、SIMS法を用いて
測定したところ、炭化ケイ素膜中のリチウムの元素濃度
は、2.1atom%であった。この成形用型材を用い
て成形耐久テストを行った。成形には連続成形装置を用
い、成形ガラスはクラウン系光学ガラス:SK12(軟
化点Sp=672℃、転移点Tg=550℃)であり、
直径:φ35で肉厚比:4の凹レンズを成形する。成形
条件は、窒素雰囲気下で、プレス温度:620℃の条件
であり、5000回のプレス成形を行った。
【0089】成形中、型と成形された光学素子との離型
性は良好であった。更に、成形後の型表面を走査型電子
顕微鏡で観察した所、膜剥離、クラックの発生、更に、
ガラスの融着が認められず、良好な型表面性を有してい
た。また、成形されたガラスレンズも、実用上、十分な
精度の表面粗さであった。なお、炭化ケイ素膜中にリチ
ウムを添加しない以外は、上述と同一の条件で、光学素
子成形用型を作成し、同一のガラス素材および同一の形
状で、ガラス成形を行ったところ、型とガラスとの離型
力が大きくて、ガラスの割れが発生し、更に、ガラスが
一部、型と融着しているのが観察された。
性は良好であった。更に、成形後の型表面を走査型電子
顕微鏡で観察した所、膜剥離、クラックの発生、更に、
ガラスの融着が認められず、良好な型表面性を有してい
た。また、成形されたガラスレンズも、実用上、十分な
精度の表面粗さであった。なお、炭化ケイ素膜中にリチ
ウムを添加しない以外は、上述と同一の条件で、光学素
子成形用型を作成し、同一のガラス素材および同一の形
状で、ガラス成形を行ったところ、型とガラスとの離型
力が大きくて、ガラスの割れが発生し、更に、ガラスが
一部、型と融着しているのが観察された。
【0090】(実施例19−21)実施例19〜21で
は、スパッタリング法により、窒化チタン薄膜よりなる
離型層を形成した。窒化チタン膜の形成は、図3に示す
ような、スパッタリング装置を用いる。本実施例では、
ターゲットとしてチタンを用い、ターゲットの表面上に
図8に記載のぺレットを配置することで、窒化チタン薄
膜中にリチウムを添加する。
は、スパッタリング法により、窒化チタン薄膜よりなる
離型層を形成した。窒化チタン膜の形成は、図3に示す
ような、スパッタリング装置を用いる。本実施例では、
ターゲットとしてチタンを用い、ターゲットの表面上に
図8に記載のぺレットを配置することで、窒化チタン薄
膜中にリチウムを添加する。
【0091】所定の形状に加工された超硬材料製の型母
材を図3の装置に入れ、窒化チタン薄膜を形成する。形
成条件は、ガス流量が窒素;10ml/min、アルゴ
ン;15ml/minとし、基板温度;180℃、高周
波出力;420W、圧力;4×10-1Paとし、これに
より、約1.5μmの窒化チタン膜を形成した。なお、
成形用型の合成条件と同一条件で、別途作成した評価用
サンプルをSIMS法を用いて、窒化チタン膜中のリチ
ウム元素濃度を測定し、図8に示す結果を得た。
材を図3の装置に入れ、窒化チタン薄膜を形成する。形
成条件は、ガス流量が窒素;10ml/min、アルゴ
ン;15ml/minとし、基板温度;180℃、高周
波出力;420W、圧力;4×10-1Paとし、これに
より、約1.5μmの窒化チタン膜を形成した。なお、
成形用型の合成条件と同一条件で、別途作成した評価用
サンプルをSIMS法を用いて、窒化チタン膜中のリチ
ウム元素濃度を測定し、図8に示す結果を得た。
【0092】この成形用型部材を用いて、成形耐久テス
トを行ったが、成形には連続成形装置を用い、成形ガラ
スにはクラウン系光学ガラス:SK12(軟化点Sp=
672℃、転移点Tg=550℃)を用いる。そして、
φ35の凹メニスカスレンズを成形することができる。
なお、成形条件は、窒素雰囲気下で、プレス温度:62
0℃の条件であり、5000回、プレス成形をなす。
トを行ったが、成形には連続成形装置を用い、成形ガラ
スにはクラウン系光学ガラス:SK12(軟化点Sp=
672℃、転移点Tg=550℃)を用いる。そして、
φ35の凹メニスカスレンズを成形することができる。
なお、成形条件は、窒素雰囲気下で、プレス温度:62
0℃の条件であり、5000回、プレス成形をなす。
【0093】図8に示すように、成形中、型と成形され
た光学素子との離型性は良好であり、更に、成形後の型
表面を走査電子顕微鏡で観察したところ、膜剥離、クラ
ックの発生やガラスの融着が認められず、良好な型表面
を有していた。また、成形ガラスレンズも、実用上、十
分な表面粗さであった。なお、窒化チタン膜中にリチウ
ムを添加しない以外は、同様な条件で、別に、光学素子
成形用型を作成し、同一のガラス素材および形状で、ガ
ラス成形を行ったところ、型とガラスとの離型力が大き
くなり、ガラスに割れが生じ、更に、ガラスが型に対し
て一部、融着しているのが観察された。
た光学素子との離型性は良好であり、更に、成形後の型
表面を走査電子顕微鏡で観察したところ、膜剥離、クラ
ックの発生やガラスの融着が認められず、良好な型表面
を有していた。また、成形ガラスレンズも、実用上、十
分な表面粗さであった。なお、窒化チタン膜中にリチウ
ムを添加しない以外は、同様な条件で、別に、光学素子
成形用型を作成し、同一のガラス素材および形状で、ガ
ラス成形を行ったところ、型とガラスとの離型力が大き
くなり、ガラスに割れが生じ、更に、ガラスが型に対し
て一部、融着しているのが観察された。
【0094】(実施例22−24)実施例22〜24で
は、凸メニス形状のガラスレンズ(SF8相当)を成形
した。離型層は実施例19〜21と同様のスパッタリン
グ法を用い、窒化チタンよりなる離型層を形成した。本
実施例ではターゲットとしてチタンを用い、ターゲット
表面上に図9に記載のぺレットを配置し、窒化チタン薄
膜中にアルカリ元素を添加した。
は、凸メニス形状のガラスレンズ(SF8相当)を成形
した。離型層は実施例19〜21と同様のスパッタリン
グ法を用い、窒化チタンよりなる離型層を形成した。本
実施例ではターゲットとしてチタンを用い、ターゲット
表面上に図9に記載のぺレットを配置し、窒化チタン薄
膜中にアルカリ元素を添加した。
【0095】所定の形状に加工されたWC系超硬合金の
型母材を図3の装置に入れ、窒化チタン膜を形成する。
形成条件は、ガス流量が窒素:8ml/min、アルゴ
ン:13ml/minとし、基板温度:100℃、高周
波出力:1000W、圧力:0.35Paとし、これに
より、約0.8μmの窒化チタン膜を形成した。なお、
成形用型の形成条件と同一条件で、別途作成した評価用
サンプルをSIMS法を用いて膜中のアルカリ濃度を測
定した結果を図9中に示す。
型母材を図3の装置に入れ、窒化チタン膜を形成する。
形成条件は、ガス流量が窒素:8ml/min、アルゴ
ン:13ml/minとし、基板温度:100℃、高周
波出力:1000W、圧力:0.35Paとし、これに
より、約0.8μmの窒化チタン膜を形成した。なお、
成形用型の形成条件と同一条件で、別途作成した評価用
サンプルをSIMS法を用いて膜中のアルカリ濃度を測
定した結果を図9中に示す。
【0096】この成形用型部材を用いて、連続成形装置
を用いて成形耐久テストを行った。成形ガラスはSF8
相当のガラスで、φ25の凸メニス形状のレンズを成形
する。なお、成形条件は窒素雰囲気下で、プレス温度:
590℃で行った。図9に示すように、成形中、型と成
形された光学素子との離型性は実用上問題なかったが、
特にリチウムを含有させた窒化チタン膜を離型層として
用いた場合(実施例22)、成形品の表面性は非常に良
好で、成形後の型表面を走査型電子顕微鏡で観察しても
膜の剥離やガラスの融着は認められず良好な型表面を有
していた。
を用いて成形耐久テストを行った。成形ガラスはSF8
相当のガラスで、φ25の凸メニス形状のレンズを成形
する。なお、成形条件は窒素雰囲気下で、プレス温度:
590℃で行った。図9に示すように、成形中、型と成
形された光学素子との離型性は実用上問題なかったが、
特にリチウムを含有させた窒化チタン膜を離型層として
用いた場合(実施例22)、成形品の表面性は非常に良
好で、成形後の型表面を走査型電子顕微鏡で観察しても
膜の剥離やガラスの融着は認められず良好な型表面を有
していた。
【0097】なお、窒化チタン膜中にアルカリ元素を添
加しない以外は、同様な条件で、光学素子成形用型を作
成し、同一のガラス素材及び形状でガラス成形を行った
ところ、成形ガラスの外周部で割れが発生し、更にガラ
スが型に対して一部融着しているのが観察された。 (第2の実施形態)この実施形態においては、光学素子
成形用型の構造は、図1に示したものと同様であり、そ
の製法が異なるのみである。
加しない以外は、同様な条件で、光学素子成形用型を作
成し、同一のガラス素材及び形状でガラス成形を行った
ところ、成形ガラスの外周部で割れが発生し、更にガラ
スが型に対して一部融着しているのが観察された。 (第2の実施形態)この実施形態においては、光学素子
成形用型の構造は、図1に示したものと同様であり、そ
の製法が異なるのみである。
【0098】図10は、スパッタリング法による成膜装
置の模式図である。図中121は真空槽、122はガス
排気口で不図示の油拡散ポンプ、ロータリーポンプ、及
び真空バルブが接続されている。123は基板ホルダ
ー、124は基体である。125はガス導入口で、不図
示のガス流量コントロール装置、ガスボンベ、圧力調整
器、バルブ等が接続されている。126は金属源又は金
属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかのター
ゲット、127はアルカリ金属またはアルカリ化合物を
含有するターゲット(以下ではアルカリターゲット材料
と呼ぶ)、128は高周波電源、129は整合器であ
る。310は、基板ホルダー123を回転させる基板回
転機構である。
置の模式図である。図中121は真空槽、122はガス
排気口で不図示の油拡散ポンプ、ロータリーポンプ、及
び真空バルブが接続されている。123は基板ホルダ
ー、124は基体である。125はガス導入口で、不図
示のガス流量コントロール装置、ガスボンベ、圧力調整
器、バルブ等が接続されている。126は金属源又は金
属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかのター
ゲット、127はアルカリ金属またはアルカリ化合物を
含有するターゲット(以下ではアルカリターゲット材料
と呼ぶ)、128は高周波電源、129は整合器であ
る。310は、基板ホルダー123を回転させる基板回
転機構である。
【0099】例えば、上記装置を用いて、(1)真空槽
に、炭素又は窒素のいずれか又は両方を含有するガスお
よび希ガスを1種類以上含む成膜雰囲気ガスを導入し、
(2)金属源又は金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化
物のいずれかのターゲットおよびアルカリターゲット材
料に高周波を印加することにより、(3)成膜雰囲気ガ
スをプラズマ化し、これによりターゲット材料をスパッ
タリングし、(4)基体表面にアルカリ金属を含有する
金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄
膜を形成することができる。
に、炭素又は窒素のいずれか又は両方を含有するガスお
よび希ガスを1種類以上含む成膜雰囲気ガスを導入し、
(2)金属源又は金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化
物のいずれかのターゲットおよびアルカリターゲット材
料に高周波を印加することにより、(3)成膜雰囲気ガ
スをプラズマ化し、これによりターゲット材料をスパッ
タリングし、(4)基体表面にアルカリ金属を含有する
金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄
膜を形成することができる。
【0100】なお、本発明のスパッタリング法は、上記
装置及び方式になんら限定されるものではなく、他の方
式を用いたもの、例えば高周波電源の代わりに直流電源
を用いることも可能であり、また、ターゲット材料近傍
に磁石を配したマグネトロンスパッタ法や、ターゲット
材料を向い合わせに配置する対向スパッタ法を用いるこ
ともできる。
装置及び方式になんら限定されるものではなく、他の方
式を用いたもの、例えば高周波電源の代わりに直流電源
を用いることも可能であり、また、ターゲット材料近傍
に磁石を配したマグネトロンスパッタ法や、ターゲット
材料を向い合わせに配置する対向スパッタ法を用いるこ
ともできる。
【0101】成膜雰囲気ガスは、金属ターゲットを用い
た場合は、炭素又は窒素のいずれか又は両方含有するガ
スを添加することにより、金属炭化物、金属窒化物、金
属炭窒化物のいずれかの薄膜を形成することができる。
金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかのタ
ーゲットを用いた場合は、炭素又は窒素のいずれか又は
両方含有するガスを添加する必要はなく希ガスのみでも
金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄
膜を形成することが可能であるが、金属の炭化および窒
化を向上させるため適宜、炭素又は窒素のいずれか又は
両方含有するガスを添加することも可能である。
た場合は、炭素又は窒素のいずれか又は両方含有するガ
スを添加することにより、金属炭化物、金属窒化物、金
属炭窒化物のいずれかの薄膜を形成することができる。
金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかのタ
ーゲットを用いた場合は、炭素又は窒素のいずれか又は
両方含有するガスを添加する必要はなく希ガスのみでも
金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄
膜を形成することが可能であるが、金属の炭化および窒
化を向上させるため適宜、炭素又は窒素のいずれか又は
両方含有するガスを添加することも可能である。
【0102】つまり、成膜雰囲気ガス中に、メタン、エ
タン、エチレン、アセチレン等の炭化水素ガス、一酸化
炭素またはハロゲン化炭素、等の炭素含有ガスを添加し
金属と反応させることにより金属炭化物を形成すること
ができる。また成膜雰囲気ガス中に、窒素ガス、アンモ
ニア、ハロゲン化窒素、等の窒素含有ガスを添加し金属
と反応させることにより金属窒化物を形成することがで
きる。更に、成膜雰囲気ガス中に、炭素含有ガスと窒素
含有ガスの両方を添加し、金属と反応させることにより
金属炭窒化物を形成することができる。また、成膜雰囲
気ガスには適宜、水素、希ガス(ヘリウム、アルゴン、
ネオン等)、等を含むガスを添加することができる。特
にスパッタリング法においてはスパッタ効果の大きいア
ルゴンなどの希ガスを添加することが望ましい。
タン、エチレン、アセチレン等の炭化水素ガス、一酸化
炭素またはハロゲン化炭素、等の炭素含有ガスを添加し
金属と反応させることにより金属炭化物を形成すること
ができる。また成膜雰囲気ガス中に、窒素ガス、アンモ
ニア、ハロゲン化窒素、等の窒素含有ガスを添加し金属
と反応させることにより金属窒化物を形成することがで
きる。更に、成膜雰囲気ガス中に、炭素含有ガスと窒素
含有ガスの両方を添加し、金属と反応させることにより
金属炭窒化物を形成することができる。また、成膜雰囲
気ガスには適宜、水素、希ガス(ヘリウム、アルゴン、
ネオン等)、等を含むガスを添加することができる。特
にスパッタリング法においてはスパッタ効果の大きいア
ルゴンなどの希ガスを添加することが望ましい。
【0103】金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物の
いずれかの薄膜中のリチウム、カリウム、ナトリウムよ
りなる1種類以上の元素含有率は、0.05〜5ato
m%、望ましくは0.1〜2atom%、さらに望まし
くは、0.5〜1atom%である。ここで言う含有量
(atom%)とは、リチウム、カリウム、ナトリウム
のうちの1種類しか膜中に含まれない場合は、その1種
類の元素の含有量であり、又、2種類以上の元素を含む
場合は、それぞれの含有率の合計である。この含有量
が、0.05atom%未満では、リチウム、カリウ
ム、ナトリウムよりなる1種類以上の元素添加の効果が
無く、また5atom%より大きいと金属炭化物、金属
窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜の劣化が激しく
なる等の欠点が生じる。
いずれかの薄膜中のリチウム、カリウム、ナトリウムよ
りなる1種類以上の元素含有率は、0.05〜5ato
m%、望ましくは0.1〜2atom%、さらに望まし
くは、0.5〜1atom%である。ここで言う含有量
(atom%)とは、リチウム、カリウム、ナトリウム
のうちの1種類しか膜中に含まれない場合は、その1種
類の元素の含有量であり、又、2種類以上の元素を含む
場合は、それぞれの含有率の合計である。この含有量
が、0.05atom%未満では、リチウム、カリウ
ム、ナトリウムよりなる1種類以上の元素添加の効果が
無く、また5atom%より大きいと金属炭化物、金属
窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜の劣化が激しく
なる等の欠点が生じる。
【0104】リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる
1種類以上の元素の添加は、金属源又は金属炭化物、金
属窒化物、金属炭窒化物のいずれかのターゲットとは別
に、前記リチウム、カリウム、ナトリウム元素単体また
は、その酸化物、ハロゲン化物、炭酸塩、硫酸塩、硝酸
塩等の種々の化合物のターゲットを作成しスパッタリン
グすることにより行うことができる。リチウム、カリウ
ム、ナトリウムよりなる元素または化合物は、スパッタ
リングによりガス化し、成膜雰囲気中に導入され、更に
成膜された金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のい
ずれかの薄膜の中に上記元素が添加される。
1種類以上の元素の添加は、金属源又は金属炭化物、金
属窒化物、金属炭窒化物のいずれかのターゲットとは別
に、前記リチウム、カリウム、ナトリウム元素単体また
は、その酸化物、ハロゲン化物、炭酸塩、硫酸塩、硝酸
塩等の種々の化合物のターゲットを作成しスパッタリン
グすることにより行うことができる。リチウム、カリウ
ム、ナトリウムよりなる元素または化合物は、スパッタ
リングによりガス化し、成膜雰囲気中に導入され、更に
成膜された金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のい
ずれかの薄膜の中に上記元素が添加される。
【0105】また、本発明の金属炭化物、金属窒化物、
金属炭窒化物よりなる薄膜は、ガラス硝種や成形温度、
成形雰囲気により種々の薄膜を選ぶことができるが、硬
度、耐熱性等を考慮した場合、元素周期表の4A,5
A,6A族及びシリコンの夫々の炭化物、窒化物、炭窒
化物を用いることが望ましい。ここで、元素周期表の4
A族元素はTi,Zr,Hfであり、5A族元素はV,
Nb,Taであり、6A族元素はCr,Mo,Wであ
る。また、シリコンは一般的に金属の分類に入れないこ
とがあるが、本発明では広い意味でシリコンの炭化物、
窒化物、炭窒化物をそれぞれ金属炭化物、金属窒化物、
金属炭窒化物と呼ぶことにする。元素周期表の4A,5
A,6A族及びシリコンの夫々の炭化物、窒化物、炭窒
化物は、硬度が高く(ビッカース硬度で1000以上、
代表的には2000以上)、成形時の変形等が少なく、
また融点が高いため(1500℃以上、代表的には20
00℃以上)、高温での安定性に優れガラスとの反応が
少なく、成形耐久性に優れている。
金属炭窒化物よりなる薄膜は、ガラス硝種や成形温度、
成形雰囲気により種々の薄膜を選ぶことができるが、硬
度、耐熱性等を考慮した場合、元素周期表の4A,5
A,6A族及びシリコンの夫々の炭化物、窒化物、炭窒
化物を用いることが望ましい。ここで、元素周期表の4
A族元素はTi,Zr,Hfであり、5A族元素はV,
Nb,Taであり、6A族元素はCr,Mo,Wであ
る。また、シリコンは一般的に金属の分類に入れないこ
とがあるが、本発明では広い意味でシリコンの炭化物、
窒化物、炭窒化物をそれぞれ金属炭化物、金属窒化物、
金属炭窒化物と呼ぶことにする。元素周期表の4A,5
A,6A族及びシリコンの夫々の炭化物、窒化物、炭窒
化物は、硬度が高く(ビッカース硬度で1000以上、
代表的には2000以上)、成形時の変形等が少なく、
また融点が高いため(1500℃以上、代表的には20
00℃以上)、高温での安定性に優れガラスとの反応が
少なく、成形耐久性に優れている。
【0106】金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物の
いずれかの薄膜へのリチウム、カリウム、ナトリウムよ
りなる1種類以上の元素の添加は、金属炭化物、金属窒
化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜全域に行う必要は
なく、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれ
かの薄膜表面近傍のみでも良い。ここで言う金属炭化
物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜表面近
傍とは、膜表面から数百nm程度の領域のことで、特に
表面から約100nmの領域のリチウム、カリウム、ナ
トリウムよりなる1種類以上の元素の濃度が成形特性に
大きく寄与する。このため、金属炭化物、金属窒化物、
金属炭窒化物のいずれかの薄膜の成膜の初期段階では、
リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の
元素の添加量を少なく又は添加無しとし、成膜の最終段
階の100nm以上の膜厚の領域のみ、本発明規定のリ
チウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の元
素濃度(0.05〜5atom%)としても良い。
いずれかの薄膜へのリチウム、カリウム、ナトリウムよ
りなる1種類以上の元素の添加は、金属炭化物、金属窒
化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜全域に行う必要は
なく、金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれ
かの薄膜表面近傍のみでも良い。ここで言う金属炭化
物、金属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜表面近
傍とは、膜表面から数百nm程度の領域のことで、特に
表面から約100nmの領域のリチウム、カリウム、ナ
トリウムよりなる1種類以上の元素の濃度が成形特性に
大きく寄与する。このため、金属炭化物、金属窒化物、
金属炭窒化物のいずれかの薄膜の成膜の初期段階では、
リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の
元素の添加量を少なく又は添加無しとし、成膜の最終段
階の100nm以上の膜厚の領域のみ、本発明規定のリ
チウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の元
素濃度(0.05〜5atom%)としても良い。
【0107】本発明で用いられている基体は、アルミナ
・ジルコニアのよいうな酸化物系セラミックス、炭化珪
素・窒化珪素・炭化チタン・窒化チタン・炭化タングス
テンなどの炭化物・窒化物系セラミックス、更に、WC
系の超硬合金、モリブデン・タングステン・タンタル等
の金属等を用いることができる。、基体の形状は、成形
装置や成形レンズの形状により任意に決めることができ
るが、例えばレンズを成形する場合、成形面をそのレン
ズ径の曲率に合わせて、曲面形状にし、その曲面上に気
相合性法を用いて前記金属炭化物、金属窒化物、金属炭
窒化物のいずれかの薄膜を形成する。
・ジルコニアのよいうな酸化物系セラミックス、炭化珪
素・窒化珪素・炭化チタン・窒化チタン・炭化タングス
テンなどの炭化物・窒化物系セラミックス、更に、WC
系の超硬合金、モリブデン・タングステン・タンタル等
の金属等を用いることができる。、基体の形状は、成形
装置や成形レンズの形状により任意に決めることができ
るが、例えばレンズを成形する場合、成形面をそのレン
ズ径の曲率に合わせて、曲面形状にし、その曲面上に気
相合性法を用いて前記金属炭化物、金属窒化物、金属炭
窒化物のいずれかの薄膜を形成する。
【0108】次に本実施形態を実施例に基づき詳細に説
明する。
明する。
【0109】
(実施例1)本実施例では、図10に示すようなスパッ
タリング法によって窒化タンタルよりなる離型層を成形
した。型母材としてSiC焼結体を所定の形状に加工し
た後、CVD法で多結晶SiC膜を形成し、その後、成
形面をRmax=0.04μmに鏡面研磨したものを用
いた。この型を良く洗浄した後、図10に示すスパッタ
リング装置に設置した。また、金属ターゲットとして、
タンタルを用い、アルカリ源ターゲットとして塩化リチ
ウム(LiCl)焼結体を用いた。真空槽121を所定
の真空度まで排気した後、ガス導入口125から、窒素
及びアルゴンの混合ガスをそれぞれ20ml/minず
つ導入した。なお、この時圧力は、5×10-1Paであ
った。また、高周波電源129(周波数13.56MH
z)を用いて、タンタルターゲットに高周波電圧を80
0W印加し、塩化リチウムターゲットに高周波電圧を2
5W印加した。この時、基板ホルダー123は毎分10
回転で回転している。以上のような操作によって、型母
材上の成形面にリチウムを含有する窒化タンタル膜を
1.5μm形成した。なお、上記の窒化タンタル薄膜と
同一合成条件で形成した分析用サンプルを、二次イオン
質量分析法(SIMS)で測定したところ、表面近傍
(表面から20nm程度の領域)での窒化タンタル薄膜
中のリチウムの含有量は、約2.0atom%であっ
た。
タリング法によって窒化タンタルよりなる離型層を成形
した。型母材としてSiC焼結体を所定の形状に加工し
た後、CVD法で多結晶SiC膜を形成し、その後、成
形面をRmax=0.04μmに鏡面研磨したものを用
いた。この型を良く洗浄した後、図10に示すスパッタ
リング装置に設置した。また、金属ターゲットとして、
タンタルを用い、アルカリ源ターゲットとして塩化リチ
ウム(LiCl)焼結体を用いた。真空槽121を所定
の真空度まで排気した後、ガス導入口125から、窒素
及びアルゴンの混合ガスをそれぞれ20ml/minず
つ導入した。なお、この時圧力は、5×10-1Paであ
った。また、高周波電源129(周波数13.56MH
z)を用いて、タンタルターゲットに高周波電圧を80
0W印加し、塩化リチウムターゲットに高周波電圧を2
5W印加した。この時、基板ホルダー123は毎分10
回転で回転している。以上のような操作によって、型母
材上の成形面にリチウムを含有する窒化タンタル膜を
1.5μm形成した。なお、上記の窒化タンタル薄膜と
同一合成条件で形成した分析用サンプルを、二次イオン
質量分析法(SIMS)で測定したところ、表面近傍
(表面から20nm程度の領域)での窒化タンタル薄膜
中のリチウムの含有量は、約2.0atom%であっ
た。
【0110】次に、本実施例による光学素子成形用型に
よってガラスレンズのプレス成形を行った。ガラスレン
ズの成形装置は、第1の実施形態の場合と同様図4に示
すものを用いた。成形ガラスはフリント系光学ガラスS
F14(軟化点Sp=586℃、転移点Tg=485
℃)で、φ30で肉厚比4の凹レンズを成形する。成形
条件は窒素雰囲気下、プレス温度588℃で行った。成
形中、型と成形された光学素子との離型性は良好であっ
た。また、成形後の型表面を走査型電子顕微鏡で観察し
た所、膜剥離、クラックの発生、更にガラス中の酸化鉛
の還元析出物である鉛やガラスの融着は認められず、良
好な型表面性を有していた。また、成形ガラスレンズ
も、良好な表面粗さであった。なお、窒化タンタル膜中
にリチウムを添加しない以外は同様にして光学素子成型
用型を作成し、同一のガラス素材及び形状でガラス成形
を行ったところ、型とガラスとの離型力が大きく、ガラ
スの割れが発生し、更にガラスが型と一部融着している
のが観察された。
よってガラスレンズのプレス成形を行った。ガラスレン
ズの成形装置は、第1の実施形態の場合と同様図4に示
すものを用いた。成形ガラスはフリント系光学ガラスS
F14(軟化点Sp=586℃、転移点Tg=485
℃)で、φ30で肉厚比4の凹レンズを成形する。成形
条件は窒素雰囲気下、プレス温度588℃で行った。成
形中、型と成形された光学素子との離型性は良好であっ
た。また、成形後の型表面を走査型電子顕微鏡で観察し
た所、膜剥離、クラックの発生、更にガラス中の酸化鉛
の還元析出物である鉛やガラスの融着は認められず、良
好な型表面性を有していた。また、成形ガラスレンズ
も、良好な表面粗さであった。なお、窒化タンタル膜中
にリチウムを添加しない以外は同様にして光学素子成型
用型を作成し、同一のガラス素材及び形状でガラス成形
を行ったところ、型とガラスとの離型力が大きく、ガラ
スの割れが発生し、更にガラスが型と一部融着している
のが観察された。
【0111】(実施例2−5、比較例1−4)本実施例
及び比較例では、窒化チタン薄膜中に種々の元素を添加
してその効果を評価した。窒化チタン薄膜の合成は、図
10に示すスパッタリング法で行った。型母材としてW
C系超硬合金を所定の形状に加工した後、この型を良く
洗浄し、図10の装置に設置し、窒化チタン合成を行っ
た。金属ターゲットとしてチタンを用い、また、種々の
アルカリ化合物ターゲットを用意しチタンターゲットと
同時にスパッタリングを行い窒化チタン中に含有させ
た。また、他の合成条件は、窒素及びアルゴンの混合ガ
スをそれぞれ25ml/minづつ導入、チタンターゲ
ットへの高周波出力:750W,アルカリ化合物ターゲ
ットへの高周波出力:20Wとし、圧力:6×10-1P
aとした。これにより、膜厚約1.2μmの窒化チタン
膜が形成された。次に、この光学素子成形用型によって
ガラスレンズのプレス成形を行った。成形は、不図示の
連続成形装置を用い、成形ガラスはフリント系光学ガラ
スSF14(軟化点Sp=586℃、転移点Tg=48
5℃)で、窒素雰囲気下、プレス温度588℃の条件で
5000回プレス成形を行った。レンズ形状は実施例1
と同様である。結果を図11に示す。
及び比較例では、窒化チタン薄膜中に種々の元素を添加
してその効果を評価した。窒化チタン薄膜の合成は、図
10に示すスパッタリング法で行った。型母材としてW
C系超硬合金を所定の形状に加工した後、この型を良く
洗浄し、図10の装置に設置し、窒化チタン合成を行っ
た。金属ターゲットとしてチタンを用い、また、種々の
アルカリ化合物ターゲットを用意しチタンターゲットと
同時にスパッタリングを行い窒化チタン中に含有させ
た。また、他の合成条件は、窒素及びアルゴンの混合ガ
スをそれぞれ25ml/minづつ導入、チタンターゲ
ットへの高周波出力:750W,アルカリ化合物ターゲ
ットへの高周波出力:20Wとし、圧力:6×10-1P
aとした。これにより、膜厚約1.2μmの窒化チタン
膜が形成された。次に、この光学素子成形用型によって
ガラスレンズのプレス成形を行った。成形は、不図示の
連続成形装置を用い、成形ガラスはフリント系光学ガラ
スSF14(軟化点Sp=586℃、転移点Tg=48
5℃)で、窒素雰囲気下、プレス温度588℃の条件で
5000回プレス成形を行った。レンズ形状は実施例1
と同様である。結果を図11に示す。
【0112】なお、図中の窒化チタン膜中の種々の元素
濃度は、成形用型の合成条件と同一で別途作成した評価
用サンプルをSIMS法を用いて測定して求めたもので
ある。実施例2−5においては、窒化チタン膜中にリチ
ウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の元素
を添加することにより、光学素子成形用型材として十分
な成形品表面性及び成形耐久性が得られた。これに対
し、比較例1−4では添加元素が上記の範囲外のため成
形品表面性及び成形耐久性の劣化が確認された。比較例
1−3では、型とガラスとの密着力が高く、成形中の型
とガラスの離型性が悪化し、成形ガラスに割れが発生し
たものが存在した。更にガラスの割れのため、型にガラ
スが付着し、成形テスト中に型のクリーニングが必要と
なった。比較例4では、窒化チタン膜の劣化が激しく膜
剥離が生じた。このため、成形ガラスは表面性が劣化
し、実用に適しないものとなった。以上示したように、
リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の
元素を添加することにより、光学素子成形用型材として
十分な成形品表面性及び成形耐久性が得られた。
濃度は、成形用型の合成条件と同一で別途作成した評価
用サンプルをSIMS法を用いて測定して求めたもので
ある。実施例2−5においては、窒化チタン膜中にリチ
ウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の元素
を添加することにより、光学素子成形用型材として十分
な成形品表面性及び成形耐久性が得られた。これに対
し、比較例1−4では添加元素が上記の範囲外のため成
形品表面性及び成形耐久性の劣化が確認された。比較例
1−3では、型とガラスとの密着力が高く、成形中の型
とガラスの離型性が悪化し、成形ガラスに割れが発生し
たものが存在した。更にガラスの割れのため、型にガラ
スが付着し、成形テスト中に型のクリーニングが必要と
なった。比較例4では、窒化チタン膜の劣化が激しく膜
剥離が生じた。このため、成形ガラスは表面性が劣化
し、実用に適しないものとなった。以上示したように、
リチウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の
元素を添加することにより、光学素子成形用型材として
十分な成形品表面性及び成形耐久性が得られた。
【0113】(実施例6−11、比較例5−6)本実施
例及び比較例では、種々の離型膜を形成しその評価を行
った。離型膜の形成は実施例2と同様なスパッタリング
法で行った。型母材として所定の形状に加工し、この型
を良く洗浄した後、図10の装置に設置し、離型層薄膜
形成を行った。この時、種々の金属ターゲットを用い、
またガス種も (1)金属窒化物形成時には、窒素:20ml/mi
n、アルゴン;20ml/min (2)金属炭化物形成時には、メタン:20ml/mi
n、アルゴン:20ml/min (3)金属炭窒化物形成時には、窒素:10ml/mi
n、メタン:10ml/min、アルゴン:20ml/
min、 (4)金属膜形成時には、アルゴン:30ml/min とした。
例及び比較例では、種々の離型膜を形成しその評価を行
った。離型膜の形成は実施例2と同様なスパッタリング
法で行った。型母材として所定の形状に加工し、この型
を良く洗浄した後、図10の装置に設置し、離型層薄膜
形成を行った。この時、種々の金属ターゲットを用い、
またガス種も (1)金属窒化物形成時には、窒素:20ml/mi
n、アルゴン;20ml/min (2)金属炭化物形成時には、メタン:20ml/mi
n、アルゴン:20ml/min (3)金属炭窒化物形成時には、窒素:10ml/mi
n、メタン:10ml/min、アルゴン:20ml/
min、 (4)金属膜形成時には、アルゴン:30ml/min とした。
【0114】更に、アルカリ源ターゲットとしてフッ化
リチウムを用い、離型層中にリチウムを添加した。ま
た、他の合成条件は、金属ターゲットへの高周波出力:
800W、アルカリ源ターゲットへの高周波出力:25
Wとし、圧力:3.5×10-2Pa、膜厚約1.2μm
とした。次に、この光学素子成形用型によってガラスレ
ンズのプレス成形を行った。成形は、連続成形装置を用
い、成形ガラスはフリント系光学ガラスSF14(軟化
点Sp=586℃、転移点Tg=485℃)で、窒素雰
囲気下、プレス温度588℃の条件で5000回プレス
成形を行った。レンズ形状は実施例1と同様である。結
果を図12に示す。
リチウムを用い、離型層中にリチウムを添加した。ま
た、他の合成条件は、金属ターゲットへの高周波出力:
800W、アルカリ源ターゲットへの高周波出力:25
Wとし、圧力:3.5×10-2Pa、膜厚約1.2μm
とした。次に、この光学素子成形用型によってガラスレ
ンズのプレス成形を行った。成形は、連続成形装置を用
い、成形ガラスはフリント系光学ガラスSF14(軟化
点Sp=586℃、転移点Tg=485℃)で、窒素雰
囲気下、プレス温度588℃の条件で5000回プレス
成形を行った。レンズ形状は実施例1と同様である。結
果を図12に示す。
【0115】なお、離型層膜中のリチウム濃度は、成形
用型の合成条件と同一条件で別途作成した評価用サンプ
ルをSIMS法を用いて測定し、いずれのサンプルにお
いても0.5〜1.2atom%であることを確認して
いる。実施例6−11においては、元素周期表の4A,
5A,6A族及びシリコンの炭化物、窒化物、炭窒化物
のいずれかの薄膜を用いることにより、光学素子成形用
型材として十分な成形品表面性及び成形耐久性が得られ
た。これに対し、比較例5,6では上記の範囲外のため
成形品表面性及び成形耐久性の劣化が確認された。比較
例5では、ガラスとの反応性が高いため、型とガラスと
の密着力が高く、成形中の型とガラスの離型性が悪化
し、成形ガラスの割れが発生したものが存在した。更に
ガラスの割れのため、型にガラスが付着し、成形テスト
中に型のクリーニングが必要となった。比較例5,6で
は、膜の硬度が低いためか、膜の劣化が生じ、成形によ
る膜の摩耗及び膜剥離が生じた。このため、成形ガラス
は表面性が劣化し、実用に適しないものとなった。
用型の合成条件と同一条件で別途作成した評価用サンプ
ルをSIMS法を用いて測定し、いずれのサンプルにお
いても0.5〜1.2atom%であることを確認して
いる。実施例6−11においては、元素周期表の4A,
5A,6A族及びシリコンの炭化物、窒化物、炭窒化物
のいずれかの薄膜を用いることにより、光学素子成形用
型材として十分な成形品表面性及び成形耐久性が得られ
た。これに対し、比較例5,6では上記の範囲外のため
成形品表面性及び成形耐久性の劣化が確認された。比較
例5では、ガラスとの反応性が高いため、型とガラスと
の密着力が高く、成形中の型とガラスの離型性が悪化
し、成形ガラスの割れが発生したものが存在した。更に
ガラスの割れのため、型にガラスが付着し、成形テスト
中に型のクリーニングが必要となった。比較例5,6で
は、膜の硬度が低いためか、膜の劣化が生じ、成形によ
る膜の摩耗及び膜剥離が生じた。このため、成形ガラス
は表面性が劣化し、実用に適しないものとなった。
【0116】(実施例12−15、比較例7−8)本実
施例では、スパッタリング法により炭化ケイ素薄膜より
なる離型層を形成した。炭化ケイ素膜の形成は図10に
示すようなスパッタリング装置を用いて行った。
施例では、スパッタリング法により炭化ケイ素薄膜より
なる離型層を形成した。炭化ケイ素膜の形成は図10に
示すようなスパッタリング装置を用いて行った。
【0117】本実施例では、金属炭化物ターゲットとし
て炭化ケイ素を用い、アルカリ源ターゲットとして硼化
リチウム(LiB2)を用いることで、炭化ケイ素薄膜
中にリチウムを添加する。本実施例および比較例では、
成膜の途中から硼化リチウムターゲットに高周波を印加
し、炭化ケイ素膜の表面近傍のみにリチウムを添加し
た。
て炭化ケイ素を用い、アルカリ源ターゲットとして硼化
リチウム(LiB2)を用いることで、炭化ケイ素薄膜
中にリチウムを添加する。本実施例および比較例では、
成膜の途中から硼化リチウムターゲットに高周波を印加
し、炭化ケイ素膜の表面近傍のみにリチウムを添加し
た。
【0118】所定の形状に加工された超硬材料製の型母
材を図10の装置に入れ、炭化ケイ素薄膜の形成を行
う。形成条件は、ガス流量がメタン:10ml/mi
n、アルゴン:30ml/minとし、基板温度:20
0℃、炭化ケイ素ターゲットヘの高周波出力:800
W、硼化リチウムターゲットヘの高周波出力:25W、
圧力:5×10-1Paとした。硼化リチウムターゲット
への高周波印加は成膜の途中から行い、時間を変えて種
々の厚さのリチウム添加炭化ケイ素膜を形成した。な
お、リチウム添加されていない炭化ケイ素膜とリチウム
添加炭化ケイ素膜の合計の厚さを1.2μmとした。
材を図10の装置に入れ、炭化ケイ素薄膜の形成を行
う。形成条件は、ガス流量がメタン:10ml/mi
n、アルゴン:30ml/minとし、基板温度:20
0℃、炭化ケイ素ターゲットヘの高周波出力:800
W、硼化リチウムターゲットヘの高周波出力:25W、
圧力:5×10-1Paとした。硼化リチウムターゲット
への高周波印加は成膜の途中から行い、時間を変えて種
々の厚さのリチウム添加炭化ケイ素膜を形成した。な
お、リチウム添加されていない炭化ケイ素膜とリチウム
添加炭化ケイ素膜の合計の厚さを1.2μmとした。
【0119】なお、成形用型の合成条件と同一条件で別
途作成した評価用サンプルをSIMS法を用いてリチウ
ム添加炭化ケイ素膜中のリチウム元素濃度を測定したと
ころ、2.1atom%であった。この成形用型材を用
いて成形耐久テストを行った。成形は連続成形装置を用
い、成形ガラスはクラウン系光学ガラスSK12(軟化
点Sp=672℃、転移点Tg=550℃)で、φ35
で肉厚比4の凹レンズを成形する。成形条件は窒素雰囲
気下、プレス温度620℃の条件で5000回のプレス
成形を行った。結果を図13に示す。
途作成した評価用サンプルをSIMS法を用いてリチウ
ム添加炭化ケイ素膜中のリチウム元素濃度を測定したと
ころ、2.1atom%であった。この成形用型材を用
いて成形耐久テストを行った。成形は連続成形装置を用
い、成形ガラスはクラウン系光学ガラスSK12(軟化
点Sp=672℃、転移点Tg=550℃)で、φ35
で肉厚比4の凹レンズを成形する。成形条件は窒素雰囲
気下、プレス温度620℃の条件で5000回のプレス
成形を行った。結果を図13に示す。
【0120】実施例12−15において、成形中、型と
成形された光学素子との離型性は良好であった。更に、
成形後の型表面を走査型電子顕微鏡で観察した所、膜剥
離、クラックの発生、更にガラスの融着は認められず、
良好な型表面性を有していた。また、成形ガラスレンズ
も、実用上十分な表面粗さであった。なお、炭化ケイ素
膜中にリチウムの含有層が0.1μm未満の比較例7お
よび8においては、型とガラスとの離型力が大きく、ガ
ラスの割れが発生し、更にガラスが型と一部融着してい
るのが観察された。
成形された光学素子との離型性は良好であった。更に、
成形後の型表面を走査型電子顕微鏡で観察した所、膜剥
離、クラックの発生、更にガラスの融着は認められず、
良好な型表面性を有していた。また、成形ガラスレンズ
も、実用上十分な表面粗さであった。なお、炭化ケイ素
膜中にリチウムの含有層が0.1μm未満の比較例7お
よび8においては、型とガラスとの離型力が大きく、ガ
ラスの割れが発生し、更にガラスが型と一部融着してい
るのが観察された。
【0121】(実施例16−20、比較例9−10)本
実施例及び比較例では、窒化チタン薄膜中の添加元素濃
度について評価を行った。窒化チタンの形成は実施例2
と同様にしてスパッタリング法で行った。型母材として
所定の形状に加工し、この型を良く洗浄した後、図10
の装置に設置し、窒化チタン薄膜形成を行った。ターゲ
ットとして金属チタンおよびフッ化リチウムターゲット
を用い、成膜中のフッ化リチウムヘの高周波印加電力を
種々変化させることで、窒化チタン膜中に添加するリチ
ウム量を変化させた。また、合成条件は、原料ガス流量
を、窒素:20ml/min、アルゴン30ml/mi
nとし、チタンターゲットヘの高周波出力:750W、
圧力:4×10-1Paとした。これにより、膜厚約1μ
mの窒化チタン膜が形成された。次に、この光学素子成
形用型によってガラスレンズのプレス成形を行った。成
形は、連続成形装置を用い、成形ガラスはフリント系光
学ガラスSF14(軟化点Sp=586℃、転移点Tg
=485℃)で、窒素雰囲気下、プレス温度588℃の
条件で5000回プレス成形を行った。レンズ形状は実
施例1と同様である。結果を図14に示す。
実施例及び比較例では、窒化チタン薄膜中の添加元素濃
度について評価を行った。窒化チタンの形成は実施例2
と同様にしてスパッタリング法で行った。型母材として
所定の形状に加工し、この型を良く洗浄した後、図10
の装置に設置し、窒化チタン薄膜形成を行った。ターゲ
ットとして金属チタンおよびフッ化リチウムターゲット
を用い、成膜中のフッ化リチウムヘの高周波印加電力を
種々変化させることで、窒化チタン膜中に添加するリチ
ウム量を変化させた。また、合成条件は、原料ガス流量
を、窒素:20ml/min、アルゴン30ml/mi
nとし、チタンターゲットヘの高周波出力:750W、
圧力:4×10-1Paとした。これにより、膜厚約1μ
mの窒化チタン膜が形成された。次に、この光学素子成
形用型によってガラスレンズのプレス成形を行った。成
形は、連続成形装置を用い、成形ガラスはフリント系光
学ガラスSF14(軟化点Sp=586℃、転移点Tg
=485℃)で、窒素雰囲気下、プレス温度588℃の
条件で5000回プレス成形を行った。レンズ形状は実
施例1と同様である。結果を図14に示す。
【0122】なお、図中の窒化チタン膜中のリチウム濃
度は、成形用型の合成条件と同一条件で別途作成した評
価用サンプルをSIMS法を用いて測定して求めたもの
である。実施例16−20については、リチウム元素濃
度を0.05〜5atom%の範囲とすることにより、
光学素子成形用型材として十分な成形品表面性及び成形
耐久性が得られた。これに対し、比較例9,10ではリ
チウム元素濃度が上記の範囲外のため、成形品表面性及
び成形耐久性の劣化が確認された。比較例9では、リチ
ウム元素濃度が低いため、型とガラスとの密着力が高
く、成形中の型とガラスの離型性が悪化し、成形ガラス
に割れが発生したものが存在した。更にガラスの割れの
ため、型にガラスが付着し、成形テスト中に型のクリー
ニングが必要となった。比較例10では、リチウム元素
濃度が高く窒化チタン膜の劣化が生じ、成形による膜の
摩耗及び膜剥離が生じた。このため、成形ガラスは表面
性が劣化し、実用に適しないものとなった。このよう
に、添加元素濃度が0.05atom%より低い場合
は、成形中の型とガラスの離型性が悪く、又、5ato
m%より高い場合は窒化チタン薄膜の膜質が悪化し、膜
の摩耗又は膜剥離の原因となる。以上示したように、リ
チウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の元
素の添加濃度を0.05〜5atom%とすることによ
り、光学素子成形用型材として十分な成形品表面性及び
成形耐久性が得られた。
度は、成形用型の合成条件と同一条件で別途作成した評
価用サンプルをSIMS法を用いて測定して求めたもの
である。実施例16−20については、リチウム元素濃
度を0.05〜5atom%の範囲とすることにより、
光学素子成形用型材として十分な成形品表面性及び成形
耐久性が得られた。これに対し、比較例9,10ではリ
チウム元素濃度が上記の範囲外のため、成形品表面性及
び成形耐久性の劣化が確認された。比較例9では、リチ
ウム元素濃度が低いため、型とガラスとの密着力が高
く、成形中の型とガラスの離型性が悪化し、成形ガラス
に割れが発生したものが存在した。更にガラスの割れの
ため、型にガラスが付着し、成形テスト中に型のクリー
ニングが必要となった。比較例10では、リチウム元素
濃度が高く窒化チタン膜の劣化が生じ、成形による膜の
摩耗及び膜剥離が生じた。このため、成形ガラスは表面
性が劣化し、実用に適しないものとなった。このよう
に、添加元素濃度が0.05atom%より低い場合
は、成形中の型とガラスの離型性が悪く、又、5ato
m%より高い場合は窒化チタン薄膜の膜質が悪化し、膜
の摩耗又は膜剥離の原因となる。以上示したように、リ
チウム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の元
素の添加濃度を0.05〜5atom%とすることによ
り、光学素子成形用型材として十分な成形品表面性及び
成形耐久性が得られた。
【0123】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による成形
用型を用いて、ガラス光学素子を成形すると、ガラスと
型の離型性が極めて良好であり、表面粗さ、面精度、透
過率、形状精度の良好な成形品が得られる。更に、この
型を用いて、プレス成形を長時間繰り返しても、膜剥離
やクラック、傷の発生という欠陥が発生せず、耐久性が
向上する。
用型を用いて、ガラス光学素子を成形すると、ガラスと
型の離型性が極めて良好であり、表面粗さ、面精度、透
過率、形状精度の良好な成形品が得られる。更に、この
型を用いて、プレス成形を長時間繰り返しても、膜剥離
やクラック、傷の発生という欠陥が発生せず、耐久性が
向上する。
【0124】また、上述の成形用型を用いてガラス光学
素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法によ
れば、低コストで、膜の劣化及び成形ガラスの表面粗さ
の劣化を生じない光学素子成形用型を製造することがで
き、生産性の向上とコストダウンを実現することが可能
となった。
素子を製造するための光学素子成形用型の製造方法によ
れば、低コストで、膜の劣化及び成形ガラスの表面粗さ
の劣化を生じない光学素子成形用型を製造することがで
き、生産性の向上とコストダウンを実現することが可能
となった。
【図1】本発明の光学素子成形用型の模式的断面図であ
る。
る。
【図2】第1の実施形態におけるイオンプレーティング
法による離型層の形成装置の模式図である。
法による離型層の形成装置の模式図である。
【図3】第1の実施形態におけるスパッタリングによる
離型層の形成装置の模式図である。
離型層の形成装置の模式図である。
【図4】本発明に係わる光学素子成形用型を使用するレ
ンズ成形装置を示す断面図である。
ンズ成形装置を示す断面図である。
【図5】第1の実施形態における実施例2−5及び比較
例1−4の結果を示す図である。
例1−4の結果を示す図である。
【図6】第1の実施形態における実施例6−10及び比
較例5,6の結果を示す図である。
較例5,6の結果を示す図である。
【図7】第1の実施形態における実施例11−16及び
比較例7,8の結果を示す図である。
比較例7,8の結果を示す図である。
【図8】第1の実施形態における実施例19−21の結
果を示す図である。
果を示す図である。
【図9】第1の実施形態における実施例22−24の結
果を示す図である。
果を示す図である。
【図10】第2の実施形態におけるスパッタリングによ
る離型層の形成装置の模式図である。
る離型層の形成装置の模式図である。
【図11】第2の実施形態における実施例2−5及び比
較例1−4の結果を示す図である。
較例1−4の結果を示す図である。
【図12】第2の実施形態における実施例6−11及び
比較例5,6の結果を示す図である。
比較例5,6の結果を示す図である。
【図13】第2の実施形態における実施例12−15及
び比較例7,8の結果を示す図である。
び比較例7,8の結果を示す図である。
【図14】第2の実施形態における実施例16−20及
び比較例9,10の結果を示す図である。
び比較例9,10の結果を示す図である。
1 基体 2 金属炭化物、金属窒化物、金属炭窒化物の膜 3 中間層 21 真空槽 22 ガス排気口 23 ガス導入口 24 ガス流量コントロール装置 25 高周波電源 26 整合器 27 高周波アンテナ 28 基体ホルダー 29 基体ホルダー 210 直流電源 211 電子源 212 電子源電源 213 蒸発源 31 真空槽 32 ガス排気口 33 基板ホルダー 34 基体 35 ガス導入口 36 ターゲット材料 37 高周波電源 38 整合器 41 真空槽 42 上型 43 下型 44 上型抑え 45 胴型 46 型ホルダー 47 ヒーター 48 突き上げ棒 49 エアシリンダー 410 油回転ポンプ 411,412,413 バルブ 414 不活性ガス流入バルブ 415 バルブ 416 リークバルブ 417 バルブ 418 温度センサー
Claims (58)
- 【請求項1】 プレス成形によりガラス光学素子を製造
するための光学素子成形用型であって、少なくとも、そ
の成形面に、リチウム元素またはその化合物を含有する
TaNの薄膜を形成して、これを離型層としたことを特
徴とする光学素子成形用型。 - 【請求項2】 前記離型層であるTaNの薄膜中の、リ
チウム元素の含有率が、0.05〜5atom%である
ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子成形用型。 - 【請求項3】 プレス成形によりガラス光学素子を製造
するための光学素子成形用型であって、少なくとも、そ
の成形面に、リチウム元素またはその化合物を含有する
TiNの薄膜を形成して、これを離型層としたことを特
徴とする光学素子成形用型。 - 【請求項4】 前記離型層であるTiNの薄膜中の、リ
チウム元素の含有率が、0.05〜5atom%である
ことを特徴とする請求項3に記載の光学素子成形用型。 - 【請求項5】 プレス成形によりガラス光学素子を製造
するための光学素子成形用型であって、少なくとも、そ
の成形面に、リチウム元素またはその化合物を含有する
ZrNの薄膜を形成して、これを離型層としたことを特
徴とする光学素子成形用型。 - 【請求項6】 前記離型層であるZrNの薄膜中の、リ
チウム元素の含有率が、0.05〜5atom%である
ことを特徴とする請求項5に記載の光学素子成形用型。 - 【請求項7】 プレス成形によりガラス光学素子を製造
するための光学素子成形用型であって、少なくとも、そ
の成形面に、リチウム元素またはその化合物を含有する
TiCの薄膜を形成して、これを離型層としたことを特
徴とする光学素子成形用型。 - 【請求項8】 前記離型層であるTiCの薄膜中の、リ
チウム元素の含有率が、0.05〜5atom%である
ことを特徴とする請求項7に記載の光学素子成形用型。 - 【請求項9】 プレス成形によりガラス光学素子を製造
するための光学素子成形用型であって、少なくとも、そ
の成形面に、リチウム元素またはその化合物を含有する
TiCNの薄膜を形成して、これを離型層としたことを
特徴とする光学素子成形用型。 - 【請求項10】 前記離型層であるTiCNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率が、0.05〜5atom%
であることを特徴とする請求項9に記載の光学素子成形
用型。 - 【請求項11】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型であって、少なくとも、
その成形面に、リチウム元素またはその化合物を含有す
るMoCの薄膜を形成して、これを離型層としたことを
特徴とする光学素子成形用型。 - 【請求項12】 前記離型層であるMoCの薄膜中の、
リチウム元素の含有率が、0.05〜5atom%であ
ることを特徴とする請求項11に記載の光学素子成形用
型。 - 【請求項13】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型であって、少なくとも、
その成形面に、リチウム元素またはその化合物を含有す
るSiCの薄膜を形成して、これを離型層としたことを
特徴とする光学素子成形用型。 - 【請求項14】 前記離型層であるSiCの薄膜中の、
リチウム元素の含有率が、0.05〜5atom%であ
ることを特徴とする請求項13に記載の光学素子成形用
型。 - 【請求項15】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型であって、少なくとも、
その成形面に、リチウム元素またはその化合物を含有す
るSiNの薄膜を形成して、これを離型層としたことを
特徴とする光学素子成形用型。 - 【請求項16】 前記離型層であるSiNの薄膜中の、
リチウム元素の含有率が、0.05〜5atom%であ
ることを特徴とする請求項15に記載の光学素子成形用
型。 - 【請求項17】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型であって、少なくとも、
その成形面に、リチウム元素またはその化合物を含有す
るCrCの薄膜を形成して、これを離型層としたことを
特徴とする光学素子成形用型。 - 【請求項18】 前記離型層であるCrCの薄膜中の、
リチウム元素の含有率が、0.05〜5atom%であ
ることを特徴とする請求項17に記載の光学素子成形用
型。 - 【請求項19】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、イオン
プレーティング法により、離型層として、リチウム元素
またはその化合物を含有するTaNの薄膜を形成するこ
とを特徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項20】 前記離型層であるTaNの薄膜中の、
リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%とす
ることを特徴とする請求項19に記載の光学素子成形用
型の製造方法。 - 【請求項21】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、イオン
プレーティング法により、離型層として、リチウム元素
またはその化合物を含有するTiNの薄膜を形成するこ
とを特徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項22】 前記離型層であるTiNの薄膜中の、
リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%とす
ることを特徴とする請求項21に記載の光学素子成形用
型の製造方法。 - 【請求項23】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、イオン
プレーティング法により、離型層として、リチウム元素
またはその化合物を含有するZrNの薄膜を形成するこ
とを特徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項24】 前記離型層であるZrNの薄膜中の、
リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%とす
ることを特徴とする請求項23に記載の光学素子成形用
型の製造方法。 - 【請求項25】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、イオン
プレーティング法により、離型層として、リチウム元素
またはその化合物を含有するTiCの薄膜を形成するこ
とを特徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項26】 前記離型層であるTiCの薄膜中の、
リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%とす
ることを特徴とする請求項25に記載の光学素子成形用
型の製造方法。 - 【請求項27】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、イオン
プレーティング法により、離型層として、リチウム元素
またはその化合物を含有するTiCNの薄膜を形成する
ことを特徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項28】 前記離型層であるTiCNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴とする請求項27に記載の光学素子成
形用型の製造方法。 - 【請求項29】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、イオン
プレーティング法により、離型層として、リチウム元素
またはその化合物を含有するMoCの薄膜を形成するこ
とを特徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項30】 前記離型層であるMoCの薄膜中の、
リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%とす
ることを特徴とする請求項29に記載の光学素子成形用
型の製造方法。 - 【請求項31】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、イオン
プレーティング法により、離型層として、リチウム元素
またはその化合物を含有するSiCの薄膜を形成するこ
とを特徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項32】 前記離型層であるSiCの薄膜中の、
リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%とす
ることを特徴とする請求項31に記載の光学素子成形用
型の製造方法。 - 【請求項33】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、イオン
プレーティング法により、離型層として、リチウム元素
またはその化合物を含有するSiNの薄膜を形成するこ
とを特徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項34】 前記離型層であるSiNの薄膜中の、
リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%とす
ることを特徴とする請求項33に記載の光学素子成形用
型の製造方法。 - 【請求項35】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、スパッ
タリング法により、離型層として、リチウム元素または
その化合物を含有するCrCの薄膜を形成することを特
徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項36】 前記離型層であるCrCの薄膜中の、
リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%とす
ることを特徴とする請求項35に記載の光学素子成形用
型の製造方法。 - 【請求項37】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、スパッ
タリング法により、離型層として、リチウム元素または
その化合物を含有するSiCの薄膜を形成することを特
徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項38】 前記離型層であるSiCの薄膜中の、
リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%とす
ることを特徴とする請求項37に記載の光学素子成形用
型の製造方法。 - 【請求項39】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、スパッ
タリング法により、離型層として、リチウム元素または
その化合物を含有するTiNの薄膜を形成することを特
徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項40】 前記離型層であるTiNの薄膜中の、
リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%とす
ることを特徴とする請求項39に記載の光学素子成形用
型の製造方法。 - 【請求項41】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、スパッ
タリング法により、離型層として、リチウム元素または
その化合物を含有するTaNの薄膜を形成することを特
徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項42】 前記離型層であるTaNの薄膜中の、
リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%とす
ることを特徴とする請求項41に記載の光学素子成形用
型の製造方法。 - 【請求項43】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、スパッ
タリング法により、離型層として、リチウム元素または
その化合物を含有するZrNの薄膜を形成することを特
徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項44】 前記離型層であるZrNの薄膜中の、
リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%とす
ることを特徴とする請求項43に記載の光学素子成形用
型の製造方法。 - 【請求項45】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、スパッ
タリング法により、離型層として、リチウム元素または
その化合物を含有するTiCの薄膜を形成することを特
徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項46】 前記離型層であるTiCの薄膜中の、
リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%とす
ることを特徴とする請求項45に記載の光学素子成形用
型の製造方法。 - 【請求項47】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、スパッ
タリング法により、離型層として、リチウム元素または
その化合物を含有するTiCNの薄膜を形成することを
特徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項48】 前記離型層であるTiCNの薄膜中
の、リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%
とすることを特徴とする請求項47に記載の光学素子成
形用型の製造方法。 - 【請求項49】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、スパッ
タリング法により、離型層として、リチウム元素または
その化合物を含有するMoCの薄膜を形成することを特
徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項50】 前記離型層であるMoCの薄膜中の、
リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%とす
ることを特徴とする請求項49に記載の光学素子成形用
型の製造方法。 - 【請求項51】 プレス成形によりガラス光学素子を製
造するための光学素子成形用型の製造方法において、 前記成形用型の、少なくとも成形面に、リチウム元素ま
たはその化合物を含有する金属源原料を用いて、スパッ
タリング法により、離型層として、リチウム元素または
その化合物を含有するSiNの薄膜を形成することを特
徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項52】 前記離型層であるSiNの薄膜中の、
リチウム元素の含有率を、0.05〜5atom%とす
ることを特徴とする請求項51に記載の光学素子成形用
型の製造方法。 - 【請求項53】 成形面に少なくとも1種類以上のアル
カリ金属を含有する離型層を有する光学素子成形用型の
製造方法であって、 前記離型層の形成をスパッタ法で行い、かつ該スパッタ
法が2つ以上のターゲットを用い、 該ターゲットの少なくとも1つは、アルカリ金属を含有
するターゲットであり、他の少なくとも1つは、金属炭
化物、金属窒化物又は金属炭窒化物形成用のターゲット
であることを特徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項54】 前記離型層を構成する金属炭化物、金
属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜中のリチウ
ム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の元素の
含有率を、成形面表面において0.05〜5atom%
とすることを特徴とする請求項53に記載の光学素子成
形用型の製造方法。 - 【請求項55】 成形面に少なくとも1種類以上のアル
カリ金属を含有する離型層を有する光学素子成形用型の
製造方法であって、 前記離型層の形成をスパッタ法で行い、かつ該スパッタ
法が2つ以上のターゲットを用い、 該ターゲットの少なくとも1つは、アルカリ金属を含有
するターゲットであり、他の少なくとも1つは、金属炭
化物、金属窒化物又は金属炭窒化物形成用のターゲット
であり、 少なくとも光学素子成形面の表面100nm以上の領域
で、前記アルカリ金属を含有するターゲットと金属炭化
物、金属窒化物又は金属炭窒化物形成用のターゲットと
を同時にスパッタして、アルカリ金属と金属炭化物、金
属窒化物又は金属炭窒化物の混合層を形成することを特
徴とする光学素子成形用型の製造方法。 - 【請求項56】 前記離型層を構成する金属炭化物、金
属窒化物、金属炭窒化物のいずれかの薄膜中のリチウ
ム、カリウム、ナトリウムよりなる1種類以上の元素の
含有率を、成形面表面において0.05〜5atom%
とすることを特徴とする請求項54に記載の光学素子成
形用型の製造方法。 - 【請求項57】 請求項53に記載の光学素子成形用型
の製造方法により製造されたことを特徴とする光学素子
成形用型。 - 【請求項58】 請求項55に記載の光学素子成形用型
の製造方法により製造されたことを特徴とする光学素子
成形用型。
Priority Applications (4)
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|---|---|---|---|
| JP9014303A JPH09278462A (ja) | 1996-02-16 | 1997-01-28 | 光学素子成形用型及びその製造方法 |
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Applications Claiming Priority (3)
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Family
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|---|---|---|---|
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