JPH09278782A - フィチン酸の製造方法 - Google Patents
フィチン酸の製造方法Info
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- JPH09278782A JPH09278782A JP8503896A JP8503896A JPH09278782A JP H09278782 A JPH09278782 A JP H09278782A JP 8503896 A JP8503896 A JP 8503896A JP 8503896 A JP8503896 A JP 8503896A JP H09278782 A JPH09278782 A JP H09278782A
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- protein
- weight
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、大豆ホエー等のフィチン酸含有量に
対して蛋白含有量の多いフィチン酸抽出液(蛋白/フィ
チン酸含有量(重量比)が2以上)から高純度のフィチ
ン酸(蛋白/フィチン酸含有量(重量比)が0.05以
下)を製造することを目的とした。 【解決手段】フィチン酸抽出液 を 陰イオン交換カラム
へ吸着し、溶出し、精製する方法に於いて、蛋白/フィ
チン酸(重量比)が2以上のフィチン酸抽出液を除蛋白
し、蛋白/フィチン酸(重量比)が0.05以下のフィ
チン酸を製造する方法。
対して蛋白含有量の多いフィチン酸抽出液(蛋白/フィ
チン酸含有量(重量比)が2以上)から高純度のフィチ
ン酸(蛋白/フィチン酸含有量(重量比)が0.05以
下)を製造することを目的とした。 【解決手段】フィチン酸抽出液 を 陰イオン交換カラム
へ吸着し、溶出し、精製する方法に於いて、蛋白/フィ
チン酸(重量比)が2以上のフィチン酸抽出液を除蛋白
し、蛋白/フィチン酸(重量比)が0.05以下のフィ
チン酸を製造する方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛋白含有量の高い
フィチン酸抽出液からの高純度のフィチン酸を製造する
方法に関する。
フィチン酸抽出液からの高純度のフィチン酸を製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フィチン酸の製造法として特公昭62-133
58号公報には、抽出した粗フィチン酸溶液を直接陰イオ
ン交換樹脂カラムに供与し、フィチン酸成分を吸着させ
た後、アルカリを用いてフィチン酸を溶出させ、カチオ
ンを陽イオン交換樹脂を用いて除去する方法が開示され
ている。
58号公報には、抽出した粗フィチン酸溶液を直接陰イオ
ン交換樹脂カラムに供与し、フィチン酸成分を吸着させ
た後、アルカリを用いてフィチン酸を溶出させ、カチオ
ンを陽イオン交換樹脂を用いて除去する方法が開示され
ている。
【0003】同公報第3欄第43行目〜第4欄第10行
目に原料として用いるフィチン含有酸性溶液として、コ
ーンスチープリカー、脱脂米糠希硫酸抽出液が記載され
ている。
目に原料として用いるフィチン含有酸性溶液として、コ
ーンスチープリカー、脱脂米糠希硫酸抽出液が記載され
ている。
【0004】前記原料抽出液のフィチン酸含有量は比較
的多いものの、蛋白含有量は比較的少ない(通常蛋白/
フィチン酸含有量(重量比)が2未満)ので、直接陰イ
オン交換樹脂カラムに吸着し、これを酸やアルカリで溶
出しただけで蛋白含有量の少ないフィチン酸を得ること
が出来る。
的多いものの、蛋白含有量は比較的少ない(通常蛋白/
フィチン酸含有量(重量比)が2未満)ので、直接陰イ
オン交換樹脂カラムに吸着し、これを酸やアルカリで溶
出しただけで蛋白含有量の少ないフィチン酸を得ること
が出来る。
【0005】しかし、蛋白含有量の多い大豆ホエー(通
常蛋白/フィチン酸含有量(重量比)が7程度)等から
高純度のフィチン酸を製造するにはこの方法は不適であ
り、事実該公報のどこにも大豆ホエーから高純度のフィ
チン酸を製造することは開示されていない。蛋白含量の
高いフィチン酸は蛋白質に由来する臭い,着色(濁り)
があり、使用用途にもよるが蛋白の影響が邪魔になり、
フィチン酸中の蛋白質含量を低減することが望まれてい
る。
常蛋白/フィチン酸含有量(重量比)が7程度)等から
高純度のフィチン酸を製造するにはこの方法は不適であ
り、事実該公報のどこにも大豆ホエーから高純度のフィ
チン酸を製造することは開示されていない。蛋白含量の
高いフィチン酸は蛋白質に由来する臭い,着色(濁り)
があり、使用用途にもよるが蛋白の影響が邪魔になり、
フィチン酸中の蛋白質含量を低減することが望まれてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、大豆ホエー
等のフィチン酸含有量に対して蛋白含有量の多いフィチ
ン酸抽出液(蛋白/フィチン酸含有量(重量比)が2以
上)から高純度のフィチン酸(蛋白/フィチン酸含有量
(重量比)が0.05以下)を製造することを目的とし
た。
等のフィチン酸含有量に対して蛋白含有量の多いフィチ
ン酸抽出液(蛋白/フィチン酸含有量(重量比)が2以
上)から高純度のフィチン酸(蛋白/フィチン酸含有量
(重量比)が0.05以下)を製造することを目的とし
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特公昭62-1
3358号公報に記載の方法を用いて、大豆ホエーを直接陰
イオン交換樹脂カラムに供与し、フィチン酸成分を吸着
させた後、アルカリを用いてフィチン酸を溶出させた
が、蛋白含有量の低い高純度のフィチン酸を得ることは
出来なかった。
3358号公報に記載の方法を用いて、大豆ホエーを直接陰
イオン交換樹脂カラムに供与し、フィチン酸成分を吸着
させた後、アルカリを用いてフィチン酸を溶出させた
が、蛋白含有量の低い高純度のフィチン酸を得ることは
出来なかった。
【0008】そこで、鋭意研究を進めた結果、フィチン
酸抽出液を除蛋白し蛋白/フィチン酸含有量(重量比)
を2未満とすることで課題を解決できる知見を得て本発
明を完成するに到った。
酸抽出液を除蛋白し蛋白/フィチン酸含有量(重量比)
を2未満とすることで課題を解決できる知見を得て本発
明を完成するに到った。
【0009】即ち、本発明は、フィチン酸抽出液 を 陰
イオン交換カラムへ吸着し、溶出し、精製する方法に於
いて、蛋白/フィチン酸(重量比)が2以上のフィチン
酸抽出液を除蛋白し、蛋白/フィチン酸(重量比)が
0.05以下のフィチン酸を製造する方法である。フィ
チン酸抽出液は大豆ホエーが好適である。除蛋白の態様
はフィチン酸抽出液を限外濾過したり、フィチン酸抽出
液をpH7以上となし、フィチン酸を沈澱回収することが
出来る。溶出したフィチン酸溶出液を電気透析して過剰
の塩類を除くことが出来る。
イオン交換カラムへ吸着し、溶出し、精製する方法に於
いて、蛋白/フィチン酸(重量比)が2以上のフィチン
酸抽出液を除蛋白し、蛋白/フィチン酸(重量比)が
0.05以下のフィチン酸を製造する方法である。フィ
チン酸抽出液は大豆ホエーが好適である。除蛋白の態様
はフィチン酸抽出液を限外濾過したり、フィチン酸抽出
液をpH7以上となし、フィチン酸を沈澱回収することが
出来る。溶出したフィチン酸溶出液を電気透析して過剰
の塩類を除くことが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に用いるフィチン酸抽出液
は、蛋白/フィチン酸の重量比が2以上、好ましくは4
以上のものを用いることが出来る。例えば、この比が約
7の大豆ホエーは大豆蛋白製造工程で多量に得られフィ
チン酸抽出液として安定して入手出来好適である。この
比が約1であるコーンスチープリカー、米糠硫酸抽出液
等は本発明の方法を用いる必要はないが、用いれば更に
高純度のフィチン酸を得ることが出来る。
は、蛋白/フィチン酸の重量比が2以上、好ましくは4
以上のものを用いることが出来る。例えば、この比が約
7の大豆ホエーは大豆蛋白製造工程で多量に得られフィ
チン酸抽出液として安定して入手出来好適である。この
比が約1であるコーンスチープリカー、米糠硫酸抽出液
等は本発明の方法を用いる必要はないが、用いれば更に
高純度のフィチン酸を得ることが出来る。
【0011】本発明の除蛋白の態様は、蛋白の等電点沈
殿法による除去では十分でなく、逆浸透圧膜法、限外濾
過膜法等の膜分離或いはフィチン酸をアルカリ沈殿させ
て回収する方法が適当である。膜分離による方法では逆
浸透圧膜による濃縮・分離より限外濾過膜による濾過・
分離のほうが工業的に多量の処理に適しており好適であ
る。
殿法による除去では十分でなく、逆浸透圧膜法、限外濾
過膜法等の膜分離或いはフィチン酸をアルカリ沈殿させ
て回収する方法が適当である。膜分離による方法では逆
浸透圧膜による濃縮・分離より限外濾過膜による濾過・
分離のほうが工業的に多量の処理に適しており好適であ
る。
【0012】限外濾過する態様としては、公知の限外濾
過装置を用いて、フィチン酸を含む低分子成分のみを回
収することが出来る。この際、用いる限外濾過膜の分画
分子量は5千〜10万、好ましくは1万〜5万が適当であ
る。フィチン酸の分子量は千以下なので、前記限外濾過
膜を用いて、蛋白質成分を効率よく除去することが出来
る。この際の蛋白の濃縮倍率はフィチン酸抽出液の性状
や膜の種類にもよるが、2倍〜20倍、好ましくは5倍〜
10倍が適当である。濃縮倍率が小さいとフィチン酸の回
収率が低下し、濃縮倍率が大きいと膜の目詰まりなどが
起こり好ましくない。又、更に、フィルター処理や遠心
分離を併用することで濃縮倍率を上げることが出来る。
過装置を用いて、フィチン酸を含む低分子成分のみを回
収することが出来る。この際、用いる限外濾過膜の分画
分子量は5千〜10万、好ましくは1万〜5万が適当であ
る。フィチン酸の分子量は千以下なので、前記限外濾過
膜を用いて、蛋白質成分を効率よく除去することが出来
る。この際の蛋白の濃縮倍率はフィチン酸抽出液の性状
や膜の種類にもよるが、2倍〜20倍、好ましくは5倍〜
10倍が適当である。濃縮倍率が小さいとフィチン酸の回
収率が低下し、濃縮倍率が大きいと膜の目詰まりなどが
起こり好ましくない。又、更に、フィルター処理や遠心
分離を併用することで濃縮倍率を上げることが出来る。
【0013】限外濾過による除蛋白により得られるフィ
チン酸抽出液は、後述するアルカリ沈殿法のようにフィ
チン酸を再溶解する必要がなく、そのまま陰イオン交換
カラムへ吸着することが出来るので好適である。更に限
外濾過法は、陰イオン交換カラムへの供与前に拘らずこ
の後に行うカラム処理や脱塩処理の任意の工程で行う事
も可能である。
チン酸抽出液は、後述するアルカリ沈殿法のようにフィ
チン酸を再溶解する必要がなく、そのまま陰イオン交換
カラムへ吸着することが出来るので好適である。更に限
外濾過法は、陰イオン交換カラムへの供与前に拘らずこ
の後に行うカラム処理や脱塩処理の任意の工程で行う事
も可能である。
【0014】又、アルカリ沈殿法としては、フィチン酸
抽出液をアルカリ剤で処理し、フィチン酸を沈澱として
回収する方法を利用することが出来る。この時のアルカ
リ剤は、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,アンモニ
ア水といった1価の物が好ましく、カルシウム,マグネ
シウム等の2価以上の金属を含む物は、この後の再溶解
処理が悪化するため、好ましくない。
抽出液をアルカリ剤で処理し、フィチン酸を沈澱として
回収する方法を利用することが出来る。この時のアルカ
リ剤は、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,アンモニ
ア水といった1価の物が好ましく、カルシウム,マグネ
シウム等の2価以上の金属を含む物は、この後の再溶解
処理が悪化するため、好ましくない。
【0015】アルカリ剤で処理する態様としては、フィ
チン酸抽出液に前記アルカリ剤を添加して、溶液のpHを
7以上、好ましくは8以上に調整する。pHが7未満で
はフィチン酸が沈澱しないので好ましくない。pH7〜
pH8ではフィチン酸が沈殿するが沈澱形成が十分でな
く、pH8以上ではフィチン酸の沈殿形成が十分となり
好適である。pHを調整すると数分以内にフィチン酸を含
む沈澱を得ることができる。又、この際アクアリックFH
G(栗田工業株式会社製)やハイモロックZP-700(ハイ
モ株式会社製)等の高分子凝集剤を併用するとより効果
的に沈澱を回収できる。
チン酸抽出液に前記アルカリ剤を添加して、溶液のpHを
7以上、好ましくは8以上に調整する。pHが7未満で
はフィチン酸が沈澱しないので好ましくない。pH7〜
pH8ではフィチン酸が沈殿するが沈澱形成が十分でな
く、pH8以上ではフィチン酸の沈殿形成が十分となり
好適である。pHを調整すると数分以内にフィチン酸を含
む沈澱を得ることができる。又、この際アクアリックFH
G(栗田工業株式会社製)やハイモロックZP-700(ハイ
モ株式会社製)等の高分子凝集剤を併用するとより効果
的に沈澱を回収できる。
【0016】以上のようにして回収されたフィチン酸の
沈澱は酸性溶液で再び溶解させる事ができる。過剰の酸
の存在も、この後に続く陰イオン交換樹脂カラム処理で
除去することができる。フィチン酸沈澱の再溶解に用い
る酸はクエン酸、乳酸、酒石酸等の有機酸、塩酸,硫
酸,リン酸などの鉱酸のうちから選ばれた1種又は2種
以上が適当である。
沈澱は酸性溶液で再び溶解させる事ができる。過剰の酸
の存在も、この後に続く陰イオン交換樹脂カラム処理で
除去することができる。フィチン酸沈澱の再溶解に用い
る酸はクエン酸、乳酸、酒石酸等の有機酸、塩酸,硫
酸,リン酸などの鉱酸のうちから選ばれた1種又は2種
以上が適当である。
【0017】尚、フィチン酸の測定は「J. Agric Food
Chem 1980,Vol 28,1315」に記載の方法、蛋白の測定は
ビウレット法によった。
Chem 1980,Vol 28,1315」に記載の方法、蛋白の測定は
ビウレット法によった。
【0018】次に、除蛋白されたフィチン酸溶液を陰イ
オン交換カラムに供与し、フィチン酸をカラムに充填し
た陰イオン交換樹脂に吸着させる。
オン交換カラムに供与し、フィチン酸をカラムに充填し
た陰イオン交換樹脂に吸着させる。
【0019】陰イオン交換樹脂に吸着させる際の該フィ
チン酸抽出液の濃度は0.02〜10重量%、好ましくは0.05
〜5重量%が適当である。0.02%より希薄ではカラム処
理量が増え装置が大型になり、10%より濃厚では粘性が
高く、カラム処理が困難となる。
チン酸抽出液の濃度は0.02〜10重量%、好ましくは0.05
〜5重量%が適当である。0.02%より希薄ではカラム処
理量が増え装置が大型になり、10%より濃厚では粘性が
高く、カラム処理が困難となる。
【0020】陰イオン交換カラムに用いる陰イオン交換
樹脂は、アンバーライトIR-45,IR-68,IR-93,IR-41
0,IR-411(オルガノ株式会社製)やデュオライトA-37
5,A-368,A-378(住友化学工業株式会社製)等が使用
できるが、これに拘らず塩基性のものから適宜選択す
る。陰イオン交換樹脂の交換基はCO3型, CH3COO型,Cl
型,SO3型,OH型のいずれかの状態で用いるが、選択性
から特にCl型,SO3型が好ましい。
樹脂は、アンバーライトIR-45,IR-68,IR-93,IR-41
0,IR-411(オルガノ株式会社製)やデュオライトA-37
5,A-368,A-378(住友化学工業株式会社製)等が使用
できるが、これに拘らず塩基性のものから適宜選択す
る。陰イオン交換樹脂の交換基はCO3型, CH3COO型,Cl
型,SO3型,OH型のいずれかの状態で用いるが、選択性
から特にCl型,SO3型が好ましい。
【0021】陰イオン交換カラムへのフィチン酸の吸着
は一概には規定できないが、通常pH1〜7程度のフィチン
酸抽出液をSV0.5〜50程度の速度で供与する。
は一概には規定できないが、通常pH1〜7程度のフィチン
酸抽出液をSV0.5〜50程度の速度で供与する。
【0022】次に陰イオン交換樹脂に吸着したフィチン
酸を溶出させる。溶出にはアルカリ,酸,塩等を用いて
吸着されたフィチン酸を溶出させることが出来る。溶出
したフィチン酸溶出液は脱塩等で精製することが出来
る。溶出の態様により脱塩等の精製の態様も異なるので
以下説明する。また、下で用いる各塩類の濃度範囲につ
いては、5N(M)より高いと、その後の脱塩に負担がかか
り過ぎ、0.05N(M)より低いと、フィチン酸が溶出されな
い。
酸を溶出させる。溶出にはアルカリ,酸,塩等を用いて
吸着されたフィチン酸を溶出させることが出来る。溶出
したフィチン酸溶出液は脱塩等で精製することが出来
る。溶出の態様により脱塩等の精製の態様も異なるので
以下説明する。また、下で用いる各塩類の濃度範囲につ
いては、5N(M)より高いと、その後の脱塩に負担がかか
り過ぎ、0.05N(M)より低いと、フィチン酸が溶出されな
い。
【0023】アルカリ溶出の場合、0.05〜5N程度の水酸
化ナトリウム,水酸化カリウム,アンモニア水等のアル
カリ溶液を、フィチン酸の吸着した陰イオン交換カラム
にSV0.2〜20程度の速度で通液させ溶出させることが出
来る。
化ナトリウム,水酸化カリウム,アンモニア水等のアル
カリ溶液を、フィチン酸の吸着した陰イオン交換カラム
にSV0.2〜20程度の速度で通液させ溶出させることが出
来る。
【0024】このフィチン酸溶出液を陽イオン交換樹脂
(H型)に通液し、カチオンをH+に変換することで純粋
なフィチン酸を得る事ができる。
(H型)に通液し、カチオンをH+に変換することで純粋
なフィチン酸を得る事ができる。
【0025】酸溶出する場合、0.05〜5N程度の塩酸,硫
酸,リン酸等の酸性溶液を、フィチン酸の吸着した陰イ
オン交換カラムにSV0.2〜20程度の速度で通液させ溶出
させることが出来る。
酸,リン酸等の酸性溶液を、フィチン酸の吸着した陰イ
オン交換カラムにSV0.2〜20程度の速度で通液させ溶出
させることが出来る。
【0026】得られるフィチン酸溶出液を電気透析によ
り精製することで、その中に存在するフィチン酸以外の
アニオンを排除し、純粋なフィチン酸を得る事ができ
る。アルカリ溶出とそれに続く陽イオン交換樹脂処理と
異なり、陽イオン交換樹脂の再生が不要なので排水も少
なく工業的実用性が高い。
り精製することで、その中に存在するフィチン酸以外の
アニオンを排除し、純粋なフィチン酸を得る事ができ
る。アルカリ溶出とそれに続く陽イオン交換樹脂処理と
異なり、陽イオン交換樹脂の再生が不要なので排水も少
なく工業的実用性が高い。
【0027】塩溶出の場合、0.05〜5M程度の塩化ナトリ
ウム,塩化カリウム,硫酸アンモニウム等の中性塩溶液
を、フィチン酸の吸着した陰イオン交換樹脂カラムにSV
0.2〜20bedvolume/Hr(以下同じ単位)程度の速度で通
液させ溶出させることが出来る。
ウム,塩化カリウム,硫酸アンモニウム等の中性塩溶液
を、フィチン酸の吸着した陰イオン交換樹脂カラムにSV
0.2〜20bedvolume/Hr(以下同じ単位)程度の速度で通
液させ溶出させることが出来る。
【0028】得られたフィチン酸溶出液にフィチン酸と
当量以上の塩酸,硫酸等の低分子の酸を加え、電気透析
により精製することで、その中に存在するフィチン酸以
外のカチオン,アニオンを排除し、純粋なフィチン酸を
得る事ができる。
当量以上の塩酸,硫酸等の低分子の酸を加え、電気透析
により精製することで、その中に存在するフィチン酸以
外のカチオン,アニオンを排除し、純粋なフィチン酸を
得る事ができる。
【0029】以上の様にして精製したフィチン酸溶液
は、そのままあるいは減圧濃縮などにより濃縮して、抗
酸化剤、キレート剤等として用いることが出来る。
は、そのままあるいは減圧濃縮などにより濃縮して、抗
酸化剤、キレート剤等として用いることが出来る。
【0030】
【実施例】以下実施例により本発明の実施態様を説明す
る。 実施例1(アルカリ沈殿法) 脱脂大豆2.5重量部に水30重量部を加え可溶成分を回収
した。これを塩酸でpH4.5に調整し、蛋白質成分を沈澱
除去した上澄(大豆ホエー)をフィチン酸抽出液とし
た。
る。 実施例1(アルカリ沈殿法) 脱脂大豆2.5重量部に水30重量部を加え可溶成分を回収
した。これを塩酸でpH4.5に調整し、蛋白質成分を沈澱
除去した上澄(大豆ホエー)をフィチン酸抽出液とし
た。
【0031】この大豆ホエーは乾燥固形分2.2重量%、
フィチン酸含有量0.052%、蛋白含量0.34%であった。
即ち、蛋白/フィチン酸重量比は6.5であった。但し、
フィチン酸の測定は「J. Agric Food Chem 1980,Vol 2
8,1315」に記載の方法、蛋白の測定はビウレット法によ
った。
フィチン酸含有量0.052%、蛋白含量0.34%であった。
即ち、蛋白/フィチン酸重量比は6.5であった。但し、
フィチン酸の測定は「J. Agric Food Chem 1980,Vol 2
8,1315」に記載の方法、蛋白の測定はビウレット法によ
った。
【0032】次に、この大豆ホエーに水酸化ナトリウム
を添加して粗フィチン酸抽出液のpHを8とし、更に高分
子凝集剤(アクアリックFHG)を15ppm加え遠心分離する
ことで、フィチン酸に富む沈澱を回収した。
を添加して粗フィチン酸抽出液のpHを8とし、更に高分
子凝集剤(アクアリックFHG)を15ppm加え遠心分離する
ことで、フィチン酸に富む沈澱を回収した。
【0033】次に、このフィチン酸沈殿物を3重量部の
水に懸濁し、塩酸を加えpHを4に下げることでフィチン
酸を再溶解させ、上澄を回収したものをフィチン酸濃縮
液とした。このフィチン酸濃縮液は乾燥固形分1.1重量
%、フィチン酸含有量0.40%、蛋白含量0.061%、蛋白
/フィチン酸重量比は0.15であった。
水に懸濁し、塩酸を加えpHを4に下げることでフィチン
酸を再溶解させ、上澄を回収したものをフィチン酸濃縮
液とした。このフィチン酸濃縮液は乾燥固形分1.1重量
%、フィチン酸含有量0.40%、蛋白含量0.061%、蛋白
/フィチン酸重量比は0.15であった。
【0034】このフィチン酸濃縮液をCl型に再生したデ
ュオライトA-375陰イオン交換樹脂カラムにSV10で通液
し、フィチン酸を吸着させた。続いて0.2Nの水酸化ナト
リウム溶液1重量部をSV10で通液させることでフィチン
酸を溶出し、更に溶出液をH型に再生したデュオライトC
-20陽イオン交換樹脂カラムにSV10で通液することで、
フィチン酸0.008重量部を含む溶液0.5重量部を得
た。
ュオライトA-375陰イオン交換樹脂カラムにSV10で通液
し、フィチン酸を吸着させた。続いて0.2Nの水酸化ナト
リウム溶液1重量部をSV10で通液させることでフィチン
酸を溶出し、更に溶出液をH型に再生したデュオライトC
-20陽イオン交換樹脂カラムにSV10で通液することで、
フィチン酸0.008重量部を含む溶液0.5重量部を得
た。
【0035】このフィチン酸の分析値は乾燥固形分1.8
重量%、蛋白含量0.021重量%、フィチン酸含量1.6重量
%であり、蛋白/フィチン酸(重量比)は1.3%であっ
た。 比較例1(除蛋白なし) 実施例1と同様にして、粗フィチン酸抽出液を得た。こ
れを直接Cl型に再生したデュオライトA-375陰イオン交
換樹脂カラムにSV50で通液し、フィチン酸を吸着させ
た。0.2Nの水酸化ナトリウム溶液1重量部をSV10で通液
することでフィチン酸を溶出し、更に溶出液をH+型に再
生したデュオライトC-20陽イオン交換樹脂カラムにSV10
で通液することで、フィチン酸0.01重量部含む溶液
0.5重量部を得た。
重量%、蛋白含量0.021重量%、フィチン酸含量1.6重量
%であり、蛋白/フィチン酸(重量比)は1.3%であっ
た。 比較例1(除蛋白なし) 実施例1と同様にして、粗フィチン酸抽出液を得た。こ
れを直接Cl型に再生したデュオライトA-375陰イオン交
換樹脂カラムにSV50で通液し、フィチン酸を吸着させ
た。0.2Nの水酸化ナトリウム溶液1重量部をSV10で通液
することでフィチン酸を溶出し、更に溶出液をH+型に再
生したデュオライトC-20陽イオン交換樹脂カラムにSV10
で通液することで、フィチン酸0.01重量部含む溶液
0.5重量部を得た。
【0036】このフィチン酸の分析値は乾燥固形分2.8
重量%、蛋白含量0.40重量%、フィチン酸含量2.0重量
%であり、蛋白/フィチン酸(重量比)は20%であっ
た。
重量%、蛋白含量0.40重量%、フィチン酸含量2.0重量
%であり、蛋白/フィチン酸(重量比)は20%であっ
た。
【0037】これは、実施例1で得られたフィチン酸の
蛋白質濃度に比べ高い蛋白質濃度を呈し、フィチン酸純
度の低いものであった。 実施例2(限外濾過法) 脱脂大豆2.5重量部に水30重量部を加え、更に塩酸
を加えてpHを4.5とした上で、可溶成分(大豆ホエー)
を回収した。分析値は乾燥固形分2.5重量%、蛋白含量
0.40重量%、フィチン酸含量0.055重量%であった、大
豆ホエーを分画分子量40000の限外濾過器(膜:ダイセ
ル化学製)で濃縮し濾液24lを得た。分析値は乾燥固形
分2.0重量%、蛋白含量0.005重量%、フィチン酸含量0.
055重量%であった、次に、この濾液をCl型に再生した
デュオライトA-375陰イオン交換樹脂カラムにSV50で通
液し、フィチン酸を吸着させた。1Nの塩化ナトリウム溶
液1重量部をSV10で通液することでフィチン酸を溶出
し、溶出液に濃塩酸15ml加えた上で電気透析機(膜プロ
セス社製)を用いて9Vで2時間の電気透析を行い、共存
する塩類を系外に除去することで、フィチン酸0.00
8重量部を含む溶液0.5重量部を得た。析値は乾燥固
形分1.8重量%、蛋白含量0.02重量%、フィチン酸含量
1.6重量%であり、蛋白/フィチン酸(重量比)は1.3%
であった。
蛋白質濃度に比べ高い蛋白質濃度を呈し、フィチン酸純
度の低いものであった。 実施例2(限外濾過法) 脱脂大豆2.5重量部に水30重量部を加え、更に塩酸
を加えてpHを4.5とした上で、可溶成分(大豆ホエー)
を回収した。分析値は乾燥固形分2.5重量%、蛋白含量
0.40重量%、フィチン酸含量0.055重量%であった、大
豆ホエーを分画分子量40000の限外濾過器(膜:ダイセ
ル化学製)で濃縮し濾液24lを得た。分析値は乾燥固形
分2.0重量%、蛋白含量0.005重量%、フィチン酸含量0.
055重量%であった、次に、この濾液をCl型に再生した
デュオライトA-375陰イオン交換樹脂カラムにSV50で通
液し、フィチン酸を吸着させた。1Nの塩化ナトリウム溶
液1重量部をSV10で通液することでフィチン酸を溶出
し、溶出液に濃塩酸15ml加えた上で電気透析機(膜プロ
セス社製)を用いて9Vで2時間の電気透析を行い、共存
する塩類を系外に除去することで、フィチン酸0.00
8重量部を含む溶液0.5重量部を得た。析値は乾燥固
形分1.8重量%、蛋白含量0.02重量%、フィチン酸含量
1.6重量%であり、蛋白/フィチン酸(重量比)は1.3%
であった。
【0038】
【発明の効果】本発明により、蛋白含量の高いフィチン
酸抽出液からでも蛋白含量の低い高純度なフィチン酸を
得ることが可能になったものである。
酸抽出液からでも蛋白含量の低い高純度なフィチン酸を
得ることが可能になったものである。
Claims (5)
- 【請求項1】フィチン酸抽出液 を 陰イオン交換カラム
へ吸着し、溶出し、精製する方法に於いて、蛋白/フィ
チン酸(重量比)が2以上のフィチン酸抽出液を除蛋白
し、蛋白/フィチン酸(重量比)が0.05以下のフィ
チン酸を製造する方法。 - 【請求項2】フィチン酸抽出液が大豆ホエーである請求
項1の製造方法。 - 【請求項3】除蛋白の態様がフィチン酸抽出液を限外濾
過する請求項1又は請求項2の製造方法。 - 【請求項4】除蛋白の態様が、フィチン酸抽出液をpH7
以上となし、フィチン酸を沈澱回収する請求項1又は請
求項2の製造方法。 - 【請求項5】溶出したフィチン酸溶出液を電気透析して
過剰の塩類を除く請求項1〜請求項4のいずれかの製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8503896A JPH09278782A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | フィチン酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8503896A JPH09278782A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | フィチン酸の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09278782A true JPH09278782A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=13847531
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8503896A Pending JPH09278782A (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | フィチン酸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09278782A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1107071C (zh) * | 2000-10-30 | 2003-04-30 | 李国荣 | 一种植酸的生产工艺方法 |
| CN113980047A (zh) * | 2021-10-15 | 2022-01-28 | 山东寿光巨能金玉米开发有限公司 | 一种植酸的制备方法 |
-
1996
- 1996-04-08 JP JP8503896A patent/JPH09278782A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1107071C (zh) * | 2000-10-30 | 2003-04-30 | 李国荣 | 一种植酸的生产工艺方法 |
| CN113980047A (zh) * | 2021-10-15 | 2022-01-28 | 山东寿光巨能金玉米开发有限公司 | 一种植酸的制备方法 |
| CN113980047B (zh) * | 2021-10-15 | 2023-08-18 | 山东寿光巨能金玉米开发有限公司 | 一种植酸的制备方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040323 |
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| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040720 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |