JPH09279075A - インクジェットプリンター用インク及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットプリンター用インク及びその製造方法

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JPH09279075A
JPH09279075A JP11411396A JP11411396A JPH09279075A JP H09279075 A JPH09279075 A JP H09279075A JP 11411396 A JP11411396 A JP 11411396A JP 11411396 A JP11411396 A JP 11411396A JP H09279075 A JPH09279075 A JP H09279075A
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Japan
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ink
dye
oxide
fine particles
hydroxide
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JP11411396A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Nishida
広泰 西田
Mitsuru Nakai
満 中井
Takahiro Tsuji
孝弘 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keiwa Shoko KK
JGC Catalysts and Chemicals Ltd
Original Assignee
Catalysts and Chemicals Industries Co Ltd
Keiwa Shoko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷物の耐水性、耐光性、表面光沢、耐擦傷
性及び密着性が良好なインクジェットプリンター用イン
クを提供する。 【構成】 染料が包含された平均粒径5〜200 nmの無
機酸化物及び/又は水酸化物微粒子を含有するインクジ
ェットプリンター用インクは、金属アルコキシドに染料
を添加し、アルカリ、アンモニア、アミン等の加水分解
用触媒を用いて金属アルコキシドを加水分解し、染料が
包含された無機酸化物及び/又は水酸化物微粒子ゾルと
することにより製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐光性、耐水性、表
面光沢及び密着性を有する印刷物を得ることができるイ
ンクジェットプリンター用インク及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】パソコ
ン等の出力装置としてのみならず、種々の材質の媒体上
に印刷を施す手段として、インクジェットプリンターが
広く使用されている。インクジェットプリンター用イン
クとして現在広く使用されているのは、水その他の溶剤
に可溶の有機化合物からなる染料で、アゾ染料、アント
ラキノン染料、インジゴ染料、フタロシアニン染料、カ
ルボニウムイオン染料、ニトロ染料、キノリン染料、ナ
フトキノン染料等が挙げられる。
【0003】染料は水その他の溶剤に可溶であるので非
常に薄い着色層を形成することができ、かつ透明感のあ
る色調にすることができるという利点を有するが、耐水
性に劣り、その上紫外線の照射により褪色するという欠
点がある。例えばインクジェットプリンター用のインク
は染料を含有するため、印刷物に日光又は蛍光灯の光が
強く当たると数日で褪色してしまう。その上、水性染料
からなるため、得られる印刷物の表面光沢及び耐擦傷性
が劣るという問題がある。そこで良好な表面光沢及び耐
擦傷性を得るために、インクジェット印刷の後にアクリ
ル樹脂等による表面処理を施すことも行われている。し
かしながら、アクリル樹脂等による表面処理を施す場合
には、余分な工程が必要になるために、コスト高になる
という欠点がある。
【0004】このような欠点を克服するためには、イン
クジェットプリンター用インクとして顔料を使用すれば
良いが、顔料は粒径が大きいので、インクジェットプリ
ンター用のインクとして使用することができない。また
顔料では鮮明な色とか透明感のある色を得ることができ
ない。従って、インクジェットプリンター用インクとし
て、鮮明な色調を有するとともに良好な耐紫外線性(耐
光性)を有するインクジェットプリンター用インクが望
まれている。
【0005】従って、本発明の目的は、上記従来技術の
欠点を解消し、印刷物の耐水性、耐光性、表面光沢、耐
擦傷性及び密着性が良好なインクジェットプリンター用
インクを提供することである。
【0006】本発明のもう1つの目的は、かかるインク
ジェットプリンター用インクを製造する方法を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者は、無機酸化物及び/又は水酸化物の
ゾルを調製する際に染料を存在させておけば、得られる
酸化物及び/又は水酸化物微粒子中に少なくとも一部の
染料が包含されたゾルが得られ、このゾルをインクジェ
ットプリンター用インクとして用いれば、インクジェッ
トプリンターのノズルから噴射されると直ちに酸化物及
び/又は水酸化物のゾルはゲル化して固定化され、良好
な耐水性、耐光性、表面光沢、耐擦傷性及び密着性を有
する堅牢な印刷物が得られることを発見し、本発明に想
到した。
【0008】すなわち、本発明のインクジェットプリン
ター用インクは、染料と、前記染料が包含された無機酸
化物及び/又は水酸化物微粒子を含有することを特徴と
する。
【0009】また本発明のインクジェットプリンター用
インクの製造方法は、水及び/又は有機溶媒に金属アル
コキシド及び前記染料を添加し、前記金属アルコキシド
を加水分解して、前記染料の少なくとも一部が包含され
た無機酸化物及び/又は水酸化物微粒子分散ゾルとする
ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0011】[1] インクジェットプリンター用インク 本発明のインクジェットプリンター用インクは、染料
と、該染料が包含された無機酸化物及び/又は水酸化物
微粒子、さらに必要に応じて紫外線吸収性無機化合物微
粒子が、水及び/又は有機溶媒中に溶解又は分散してい
る。上記酸化物及び/又は水酸化物微粒子、紫外線吸収
性無機化合物微粒子はインク媒体中ではコロイド粒子と
して均一に分散し、ゾルを形成している。 [A] 無機酸化物及び/又は水酸化物ゾル 無機酸化物及び/又は水酸化物ゾルは金属アルコキシド
の部分加水分解物による微粒子が分散したゾルである。
金属アルコキシドを出発物質とし、水及び/又は有機溶
媒中での加水分解・重合により金属酸化物又は水酸化物
のゾルとする。
【0012】金属アルコキシドは、一般式:M(OR)
n (ただしMは金属元素、Rはアルキル基、nは金属元
素の酸化数である。)により表される。金属アルコキシ
ドの具体例として、Si(OCH3 ) 4 、Si(OC 2 H 5 ) 4
Si(i-OC 3 H 7 ) 4 、Si(t-OC 4 H 9 ) 4 、Al(OCH3 )
3 、Al(OC 2 H 5 ) 3 、Al(i-OC 3 H 7 ) 3 、Al(t-OC
4 H 9 ) 3 、Mg(OCH3 ) 2 、Mg(OC 2 H 5 ) 2 、Ca(OCH
3 ) 2 、Ca(OC 2 H 5) 2 、Sr(OC 2 H 5 ) 2 、Ba(OC
2 H 5 ) 2 、Zn(OC 2 H 5 ) 2 等が挙げられる。
【0013】金属アルコキシドを有機溶媒又は水若しく
はこれらの混合物に溶解する。有機溶媒としては、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール等のアルコールや、エチレングリコー
ル、エチレンオキサイドが挙げられる。得られた溶液に
加水分解用の触媒を添加する。触媒の例としては、アル
カリ、アンモニア、アミン等が挙げられる。触媒量は、
金属アルコキシドを100 重量部として、0.01〜5重量部
とするのが好ましい。触媒量が0.01重量部未満である
と、金属アルコキシドの加水分解が十分に進まず、また
5重量部を超えると所望の微粒子を得るのが困難とな
る。
【0014】金属アルコキシドの加水分解は、室温〜80
℃の温度で数時間以上放置しておけば完了する。加水分
解により、金属アルコキシドは金属の水酸化物及び/又
は酸化物の微粒子分散ゾルとなる。ゾル−ゲル法の反応
機構は、例えばシリコンアルコキシドとしてSi(OC 2 H
5 ) 4 を使用した場合、以下の通りである。 Si(OC 2 H 5 ) 4 +4H 2 O → Si(OH)4 +4C 2 H 5 OH・・・(1) Si(OH)4 → SiO 2 +2H 2 O ・・・(2) ただし全て水酸化物及び/又は酸化物になっている必要
はなく、一部アルコキシド基(OC 2 H 5 等)が残留し
ていてもよい。
【0015】無機酸化物及び/又は水酸化物ゾル中の微
粒子の平均粒径は、インクジェットプリンター用イン
ク粒子が十分な着色力を発揮でき、上記微粒子がイン
クジェット用ノズルを自由に通過でき、かつインクの
保存中に微粒子が沈降しないように、設定する必要があ
る。このような条件を満たす微粒子の平均粒径は5〜20
0 nmである。微粒子の平均粒径が5nm未満であると着色
力が不十分であり、微粒子の平均粒径が200 nmを超える
とインクジェット用ノズルの目詰まり及び沈降の恐れが
ある。なお、微粒子の最大粒径は、目詰まり及び沈降防
止のため約200nmとする。このため、インクジェットプ
リンター用インク粒子の好ましい平均粒径は5〜100 nm
であり、最大粒径は200 nmである。また流動性及び均一
性の観点から、インクジェットプリンター用インク粒子
の粒径分布はできるだけ均一であるのが好ましく、粒径
分布範囲はほぼ平均粒径の±40%以内であるのが好まし
い。
【0016】[B] 紫外線吸収性無機化合物微粒子 本発明のインクジェットプリンター用インクに耐紫外線
性を付与するために、紫外線吸収性無機化合物を添加す
るのが好ましい。紫外線吸収性無機化合物としては、酸
化亜鉛、水酸化鉄、酸化セリウム、酸化錫、酸化チタ
ン、酸化ジルコニウム等の無機酸化物又はこれらの複合
酸化物からなる群から選ばれた少なくとも1種を使用す
るのが好ましい。このような酸化物及び/又は水酸化物
はTi(OCH3) 4 、Ti(OC 2 H 5 ) 4 、Ti(i-OC 3 H 7 )
4 、Ti(t-OC 4 H 9 ) 4 、Zr(OCH3) 4 、Zr(OC 2 H 5 )
4 、Zr(OC 3 H 7 ) 4 、Zr(OC 4 H 9 ) 4 等の金属ア
ルコキシドを加水分解することによって得られる。中で
もチタン及び/又はジルコニウムのアルコキシドが好ま
しく、特にチタン・ジルコニウム複合酸化物を生成する
TiアルコキシドとZrアルコキシドとの混合物が好まし
い。
【0017】紫外線吸収性酸化物及び/又は水酸化物の
添加量は無機酸化物及び/又は水酸化物微粒子100 重量
部当たり5〜300 重量部であるのが好ましい。紫外線吸
収性酸化物の添加量が5重量部未満であると、紫外線カ
ット効果が不十分であり、300 重量部を超えても紫外線
カット効果のさらなる向上は得られない。
【0018】紫外線吸収性酸化物及び/又は水酸化物の
形態としては、球状が好ましいが、不定形でもよく、こ
れらの微粒子が分散したゾルでもゲルでもよい。ゾルの
場合、金属アルコキシドの形態で最初から配合し、同時
に加水分解するのが好ましい。又、ゾル又はゲルに分散
したこれらの微粒子の粒径は、前記無機酸化物及び/又
は水酸化物微粒子と同様にできる。
【0019】[C] 染料 (1) 種類 本発明に使用する染料の種類は特に限定されず、例えば
以下のものが挙げられる。 (a) C.I. アシッド・イエロー 17、23、42、44、79、
142 。 (b) C.I.アシッド・レッド 1、8、13、14、18、26、
27、35、37、42、52、82、87、89、92、97、 106、 11
1、 114、 115、 134、186 、 249、 254、289 。 (c) C.I.アシッド・ブルー 9、15、29、45、92、249
。 (d) C.I.アシッド・ブラック 1、2、7、24、26、9
4。 (e) C.I.フード・イエロー 3、4。 (f) C.I.フード・レッド 7、9、14。 (g) C.I.フード・ブラック 1、2。 (h) C.I.ダイレクト・イエロー 1、12、24、26、33、
44、50、 120、 132、142、 144。 (i) C.I.ダイレクト・レッド 1、4、9、13、17、2
0、28、31、39、80、81、83、89、 225、 227。 (j) C.I.ダイレクト・オレンジ 26、29、62、 102。 (k) C.I.ダイレクト・ブルー 1、2、6、15、22、2
5、71、76、79、86、87、90、98、 163、 165、 199、
202。 (l) C.I.ダイレクト・ブラック 19、22、32、38、51、
56、71、74、75、77、154 、 168、 171。 (m) C.I.ベーシック・イエロー 1、2、11、13、14、
15、19、21、23、24、25、28、29、32、36、40、41、4
5、49、51、53、63、66、67、70、73、77、87、91。 (n) C.I.ベーシック・レッド 2、12、13、14、15、1
8、22、23、24、27、29、35、36、38、39、46、49、5
1、52、54、59、68、69、70、73、78、82、102 、 10
4、 109、 112。 (o) C.I.ベーシック・ブルー 1、3、5、7、9、2
1、22、26、35、41、45、47、54、62、65、66、67、6
9、75、77、78、89、92、93、 105、 117、120 、 12
2、 124、 129、 137、 141、 147、 155。 (p) C.I.ベーシック・ブラック 2、8。 (q) C.I.ベーシック・グリーン 4、6。 (r) C.I.リアクティブ・ブラック 3、4、7、11、1
2、17。 (s) C.I.リアクティブ・イエロー 1、5、11、13、1
4、20、21、22、25、40、47、51、55、65、67。 (t) C.I.リアクティブ・レッド 1、14、17、25、26、
32、37、44、46、55、60、66、74、79、96、97。 (u) C.I.リアクティブ・ブルー 1、2、7、14、15、
23、32、35、38、41、63、80、95。 (v) C.I.モーダント・ブルー 7。 (w) C.I.モーダント・レッド 30。
【0020】(2) 添加量 無機質酸化物及び/又は水酸化物のゾルに配合される染
料の量は、一般に酸化物及び/又は水酸化物のゾル(無
機質酸化物及び/又は水酸化物のゾル+必要に応じて紫
外線吸収性酸化物及び/又は水酸化物のゾル)100 重量
部当たり0.1 〜50重量部である。染料が0.1 重量部未満
であると、着色効果が不十分であり、50重量部を超えて
添加させるのは難しい。着色効果の観点から染料の添加
量は0.5〜30重量部であるのが好ましく、0.1 〜20重量
部、特に0.1 〜10重量部が好ましい。
【0021】[2] インクジェットプリンター用インクの
調製 本発明のインクジェットプリンター用インク中の固形分
(染料+無機酸化物及び/又は水酸化物微粒子+紫外線
吸収性酸化物及び/又は水酸化物微粒子)の濃度は1〜
20重量%とするのが好ましい。固形分の濃度が1重量%
未満であると、得られる印刷物が薄すぎる。また固形分
の濃度が20重量%を超えると、インクの流動性が低くな
り、ノズルの目詰まりの原因となる。
【0022】染料を溶解又は分散した媒体中に、無機酸
化物及び/又は水酸化物微粒子を生成し得る金属アルコ
キシド(さらに必要に応じて、紫外線吸収性無機化合物
用の金属アルコキシド)を投入する。媒体としては水の
他にアルコール等の有機溶媒を使用することができる
が、水/アルコールの混合溶媒とするのが好ましい。イ
ンク溶媒中の水/アルコール重量比は、10/100以
上が好ましい。10/100未満では、インクの乾燥速
度が速すぎてノズルの目詰まりしやくす、インクの安定
性が悪くなる。紫外線吸収性酸化物及び/又は水酸化物
微粒子も使用する場合には、その金属アルコキシドを予
め添加しておけば、同時に加水分解することができる。
ただし、無機質酸化物及び/又は水酸化物のゾルを生成
した後で、紫外線吸収性酸化物及び/又は水酸化物のゾ
ルを添加してもよい。
【0023】金属アルコキシド(+必要に応じて、紫外
線吸収性酸化物及び/又は水酸化物用の金属アルコキシ
ド)の投入後室温〜40℃の温度で0.5 〜30時間撹拌する
と、金属アルコキシドの加水分解により酸化物及び/又
は水酸化物のゾルが生成し、それと同時に少なくとも一
部の染料は酸化物及び/又は水酸化物中のゾルの中の微
粒子の内部に均一に分散する。なお、酸化物及び/又は
水酸化物ゾルのゲル化は印刷したのち、水分の蒸発によ
り進行する。
【0024】水性媒体には、インクの乾燥を防止すると
ともに溶液を安定化させ、かつ浸透性を良好にするため
に、水溶性有機溶媒を配合するのが好ましい。このよう
な目的に好適な有機溶媒としては、多価アルコール類
(エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、グリセロール等)、多価アルコー
ルアルキルエーテル類(エチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレング
リコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテル等)、多価アルコールアリールエーテル類
(エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレン
グリコールモノベンジルエーテル等)、含窒素複素環
化合物類(N-メチル-2- ピロリドン、N-ヒドロキシエチ
ル-2- ピロリドン、1,3-ジメチルイミダゾジノン、ε-
カプロラクム、γ- ブチロラクトン等)、アミド類
(ホルムアミド、N-メチルホルムアミド、N,N-ジメチル
ホルムアミド等)、アミン類(モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノ
エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン
等)、含硫黄化合物類(ジメチルスルホキシド、スル
ホラン、チオジエタノール等)、及びカーボネート類
(プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート等)
等が挙げられる。これらのうち、特にジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、グリセロール、N-メチル-2- ピロリドン、チオジエ
タノール等が好ましい。
【0025】インクジェットプリンター用インクには表
面張力調整用に界面活性剤を添加するのが好ましい。界
面活性剤としては、アニオン系(ラウリン酸ナトリウ
ム、ドデシルベンゼンスルホン酸、硫酸ドデシルナトリ
ウム、モノラウリルリン酸ナトリウム等)、ノニオン
系(グリセリンモノステアレート、ソルビタンステアレ
ート、しょ糖ステアレート、ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル、ドデシルポリオキシエチレンエーテ
ル等)、及び両性系(ラウリルジメチル酢酸ベタイ
ン、2-ウンデシル-N- カルボキシメチル-N- ヒドロキシ
エチルイミダゾニウムベタイン等)が挙げられる。
【0026】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
【0027】実施例1〜3 下記組成の均一な溶液を調製した。 テトラエトキシシラン Si(OC 2 H 5 ) 4 34 重量% 染料(1) 10 重量%(固形分基準) メタノール 30.5重量% 2Nのアンモニア水 0.5重量% 水 25 重量% 100.0 重量% 注:(1) 使用した染料の種類は以下の通りであった。 A.シアン系染料(Solvent Blue 78 、住友化学工業(株)製「Sumiplas t Blue GP 」)。 B.マゼンタ系染料(Solvent Red 145 、住友化学工業(株)製「Sumipl ast Red 3B」)。 C.イエロー系染料(Solvent Yellow 54 、住友化学工業(株)製「Sumi plast Lemon Yellow HGN」)。
【0028】上記溶液を30℃で2時間撹拌し、SiO2
として10重量%のシリカゾル(平均粒径:10nm)A、B
及びC(それぞれ染料A、B、Cを含有)を得た。得ら
れた各シリカゾルにエチレングリコール5重量部を混合
し、下記表1に示す組成のインクを製造した。
【0029】 表1 (単位:重量部) 染料 シリカ エチレング アルコール 例No. 種類 微粒子の量 リコールの量 水の量 の量 実施例1 A 10 10 5 19 61 実施例2 B 10 10 5 19 61 実施例3 C 10 10 5 19 61
【0030】エプソン(株)製のインクジェットプリン
ター(MJ-500C )を使用し、各インクでインク受容体を
塗布したポリエステルフィルム及びガラス板上に印刷し
た。フィルム上に印字したサンプルについて、以下のテ
ストを行った。テスト結果を表2に示す。
【0031】(1) 耐光性テスト:デューサイクル・サン
シャイン・スーパーロングライフ・ウエザーメータ「WE
L-SUN-DC」(スガ試験機(株)製)を使用し、降雨なし
で240時間の暴露時間の条件で、テストを行った。評価
は以下の通りである。 ◎:非常に良い(240 時間後に褪色が全く認められなか
った)。 ○:良い(240 時間後に褪色が僅かに認められた)。 △:普通(240 時間後に通常のインクジェットプリンタ
ーの印刷物と同程度の褪色が認められた)。
【0032】(2) 表面光沢テスト:ポリエステルフィル
ム上の印刷物の表面光沢を目視により観察した。評価は
以下の通りである。 ◎:非常に良い(写真と同様な光沢があった)。 ○:良い(写真にやや劣るが、光沢があった)。 △:普通(ほとんど光沢がなかった)。
【0033】(3) 耐擦傷性テスト:表面光沢を目視で観
察し、かつ耐擦傷性を爪による引っ掻き傷の有無により
判定した。評価は以下の通りである。 ◎:非常に良い(引っ掻き傷が全くできなかった)。 ○:良い(引っ掻き傷がほとんどできなかった)。 △:普通(引っ掻き傷が容易にできた)。
【0034】(4) 密着力テスト:ガラス板上に印字した
サンプルについて、カッターナイフで1mm間隔に切れ目
を入れて100 個の枡目を形成し、セロハンテープを貼付
した後で剥離し、残留した枡目をカウントした(クロス
ハッチテスト法)。この方法による密着力の評価は以下
の通りである。 ◎:非常に良い(残留枡目100 個)。 ○:良い(残留枡目50〜99個)。 △:普通(残留枡目50個未満)。
【0035】(5) 反射濃度の保持率:ドット濃度はサク
ラマイクロデンシドメーター「PDM-5」(小西写真工業
(株)製)を用いて測定した。
【0036】 表2 例No. 反射濃度の保持率 耐光性 表面光沢 耐擦傷性 密着力 実施例1 92% ○ ◎ ◎ ◎ 実施例2 96% ○ ◎ ◎ ◎ 実施例3 93% ○ ◎ ◎ ◎
【0037】以上の通り、実施例1〜3のインクジェッ
トプリンター用インクにより、表面光沢、耐擦傷性及び
密着力に優れた印刷物を作製することができた。また耐
光性も通常のインクジェットプリンターによる印刷より
改善されていた。
【0038】比較例1〜3 実施例1〜3と同じ組成の混合物を80℃で1時間加熱撹
拌した結果、シリカゾル中の微粒子が凝集した。染料が
分散したシリカ凝集ゲル微粒子の分散液100 重量部にエ
チレングリコール5重量部を混合し、下記表3に示す組
成のインクを製造した。
【0039】 表3 (単位:重量部) 染料 シリカゲル エチレング アルコール 例No. 種類 微粒子の量 リコールの量 水の量 の量 比較例1 A 10 10 5 19 61 比較例2 B 10 10 5 19 61 比較例3 C 10 10 5 19 61
【0040】実施例1〜3と同じ条件でインクジェット
プリンターにより印刷し、耐光性、表面光沢、耐擦傷性
及び密着力のテストを行った。結果を表4に示す。
【0041】 表4 例No. 反射濃度の保持率 耐光性 表面光沢 耐擦傷性 密着力 比較例1 62% ○ △ △ △ 比較例2 58% ○ △ △ △ 比較例3 66% ○ △ △ △
【0042】以上の通り、比較例1〜3のインクジェッ
トプリンター用インクにより得られた印刷物は、表面光
沢、耐擦傷性及び密着力に改善が認められなかった。
【0043】実施例4〜6 下記組成の均一な溶液を調製した。 テトラエトキシシラン Si(OC 2 H 5 ) 4 7重量% テトラエトキシチタン Ti(OC 2 H 5 ) 4 23重量% テトラエトキシジルコニウム Zr(OC 2 H 5 ) 4 5重量% 染料(1) 10重量%(固形分基準) メタノール 39.5重量% 2Nのアンモニア水 0.5重量% 水 15重量% 100.0 重量% 注:(1) 実施例1〜3に使用したのと同じ染料。
【0044】上記溶液を25℃で15時間撹拌し、シリカ微
粒子(平均粒径:40nm)及びチタン・ジルコニウム複合
酸化物微粒子(平均粒径:20nm)を含有する分散液を調
製した。
【0045】各分散液A〜Cにエチレングリコール5重
量部を混合し、下記表5に示す組成のインクを製造し
た。
【0046】 表5 (単位:重量部) 染料 シリカ TiO2 ・ ZrO2 エチレンク゛リコール アルコール 例No. 種類 微粒子の量 微粒子の量 の量 水の量 の量 実施例4 A 10 2 10 5 15 63 実施例5 B 10 2 10 5 15 63 実施例6 C 10 2 10 5 15 63
【0047】実施例1〜3と同じ条件でインクジェット
プリンターにより印刷物を作成し、耐光性、表面光沢、
耐擦傷性及び密着力のテストを行った。テスト結果を表
6に示す。
【0048】 表6 例No. 反射濃度の保持率 耐光性 表面光沢 耐擦傷性 密着力 実施例4 96% ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例5 91% ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例6 93% ◎ ◎ ◎ ◎
【0049】以上の通り、実施例4〜6のインクジェッ
トプリンター用インクにより、耐光性、表面光沢、耐擦
傷性及び密着力に優れた印刷物を作製することができ
た。
【0050】比較例4〜6 実施例4〜6と同じ組成の混合物を35℃で3時間撹拌し
た結果、シリカ及びチタン・ジルコニウム複合酸化物
(TiZrO 4 )の微粒子はそれぞれ凝集した。染料が分散
した凝集粒子の分散液100 重量部にエチレングリコール
5重量部を混合し、得られたインクを使用して、実施例
1〜3と同じ条件で耐光性、表面光沢及び耐擦傷性のテ
ストを行った。結果を表7に示す。製造した。
【0051】 表7 例No. 反射濃度の保持率 耐光性 表面光沢 耐擦傷性 密着力 比較例4 81% ◎ △ △ △ 比較例5 78% ◎ △ △ △ 比較例6 83% ◎ △ △ △
【0052】以上の通り、比較例4〜6のインクジェッ
トプリンター用インクにより得られた印刷物は、表面光
沢、耐擦傷性及び密着力に改善が認められなかった。
【0053】以上具体例を挙げて本発明を説明したが、
本発明はこれに限定されず、本発明の範囲内で種々の変
更を加えることができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のインクジェ
ットプリンター用インクは無機酸化物及び/又は水酸化
物微粒子に染料を包含させてなるので、染料に特有の鮮
明で透明感のある色調を得ることができるのみならず、
得られた印刷物は良好な耐光性、表面光沢、耐擦傷性及
び密着力を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 満 福岡県北九州市若松区北湊町13−2 触媒 化成工業株式会社若松工場内 (72)発明者 辻 孝弘 和歌山県御坊市野口1204−1−205

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 染料と、前記染料が包含された無機酸化
    物及び/又は水酸化物微粒子を含有することを特徴とす
    るインクジェットプリンター用インク。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットプリン
    ター用インクにおいて、さらに紫外線吸収性無機化合物
    を含有することを特徴とするインクジェットプリンター
    用インク。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    プリンター用インクにおいて、インク媒体はアルコール
    と水からなることを特徴とするインクジェットプリンタ
    ー用インク。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のインク
    ジェットプリンター用インクにおいて、前記インク媒体
    中の水/アルコールの重量比が10/100 以上であること
    を特徴とするインクジェットプリンター用インク。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のインク
    ジェットプリンター用インクにおいて、前記無機酸化物
    及び/又は水酸化物微粒子としてシリカ微粒子及び/又
    はアルミナ微粒子を使用することを特徴とするインクジ
    ェットプリンター用インク。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれかに記載のインク
    ジェットプリンター用インクにおいて、前記紫外線吸収
    性無機化合物として、酸化亜鉛、水酸化鉄、酸化セリウ
    ム、酸化錫、酸化チタン、酸化ジルコニウム及びこれら
    の複合酸化物からなる群から選ばれた少なくとも1種を
    含有することを特徴とするインクジェットプリンター用
    インク。
  7. 【請求項7】 染料と、前記染料が包含された無機酸化
    物及び/又は水酸化物微粒子を含有するインクジェット
    プリンター用インクを製造する方法において、水及び/
    又は有機溶媒に金属アルコキシド及び前記染料を添加
    し、前記金属アルコキシドを加水分解して、前記染料の
    少なくとも一部が包含された無機酸化物及び/又は水酸
    化物微粒子分散ゾルとすることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のインクジェットプリン
    ター用インクの製造方法において、前記紫外線吸収性無
    機化合物を生成し得る金属アルコキシドが共存した状態
    で加水分解を行うことを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8に記載のインクジェット
    プリンター用インクの製造方法において、前記紫外線吸
    収性無機化合物を生成し得る金属アルコキシドとしてチ
    タン及び/又はジルコニウムのアルコキシドを使用する
    ことを特徴とする方法。
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