JPH09279708A - 建築物の断熱施工方法 - Google Patents
建築物の断熱施工方法Info
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- JPH09279708A JPH09279708A JP8911396A JP8911396A JPH09279708A JP H09279708 A JPH09279708 A JP H09279708A JP 8911396 A JP8911396 A JP 8911396A JP 8911396 A JP8911396 A JP 8911396A JP H09279708 A JPH09279708 A JP H09279708A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 断熱性の高い硬質合成樹脂発泡体を断熱材と
して用いて、建築物の断熱施工を行なう。 【解決手段】 建築物の支持部材(例えば、床根太1
1、11)間に硬質合成樹脂発泡体Aである断熱材1を
設置していく断熱施工方法において、設置すべき支持部
材間の間隔よりも若干大きめの幅を持ち、かつ、少なく
とも片表面に不織布Bが貼着された硬質合成樹脂発泡体
Aを、湾曲させながら支持部材間に挿入していく。硬質
合成樹脂発泡体Aの表面に不織布Bを貼着したことによ
り、硬質合成樹脂発泡体Aの湾曲により表面に亀裂や割
れが生じることなく、容易にかつ確実に床根太11、1
1の間に設置できる。また、硬質合成樹脂発泡体Aの復
元力により密封性も確保され維持される。
して用いて、建築物の断熱施工を行なう。 【解決手段】 建築物の支持部材(例えば、床根太1
1、11)間に硬質合成樹脂発泡体Aである断熱材1を
設置していく断熱施工方法において、設置すべき支持部
材間の間隔よりも若干大きめの幅を持ち、かつ、少なく
とも片表面に不織布Bが貼着された硬質合成樹脂発泡体
Aを、湾曲させながら支持部材間に挿入していく。硬質
合成樹脂発泡体Aの表面に不織布Bを貼着したことによ
り、硬質合成樹脂発泡体Aの湾曲により表面に亀裂や割
れが生じることなく、容易にかつ確実に床根太11、1
1の間に設置できる。また、硬質合成樹脂発泡体Aの復
元力により密封性も確保され維持される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物の断熱施工方
法に関し、特に、建築物の壁、床、天井などにおける断
熱の目的で、その支持部材(枠部材)間に硬質合成樹脂
発泡体製の断熱材を設置していく断熱施工方法に関す
る。
法に関し、特に、建築物の壁、床、天井などにおける断
熱の目的で、その支持部材(枠部材)間に硬質合成樹脂
発泡体製の断熱材を設置していく断熱施工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建築物の壁、床、天井などにおける断熱
性を高める目的から、根太、大引、垂木、柱、間柱、野
縁などのような支持部材によって形成される空間に断熱
材を配置していく断熱施工が行なわれている。断熱材と
して、従来、グラスウールあるいは発泡ポリエチレンや
発泡ポリプロピレン成形品のように軟質の合成樹脂発泡
体が用いられていたが、グラスウールは支持部材間への
設置は容易である一方、施工時、ガラスの繊維が手や顔
など体部に刺さり作業しずらく安全衛生上必ずしも好ま
しいものとはいえず、また、施工後、吸湿により断熱性
能が低下することに加え、吸湿部分がカビやダニの発生
原因ともなっていた。
性を高める目的から、根太、大引、垂木、柱、間柱、野
縁などのような支持部材によって形成される空間に断熱
材を配置していく断熱施工が行なわれている。断熱材と
して、従来、グラスウールあるいは発泡ポリエチレンや
発泡ポリプロピレン成形品のように軟質の合成樹脂発泡
体が用いられていたが、グラスウールは支持部材間への
設置は容易である一方、施工時、ガラスの繊維が手や顔
など体部に刺さり作業しずらく安全衛生上必ずしも好ま
しいものとはいえず、また、施工後、吸湿により断熱性
能が低下することに加え、吸湿部分がカビやダニの発生
原因ともなっていた。
【0003】発泡ポリエチレンや発泡ポリプロピレンな
どの軟質の合成樹脂発泡板は、グラスウールと同様、支
持部材間への設置は容易であり作業性も良好であるが、
断熱性能が低いために、所要の断熱を得るためには断熱
材の厚みを厚くする必要があり、結果として、壁の厚み
を厚くしなければならない不都合がある。また、これら
の樹脂に難燃処理を施すことは困難であり、防災上、建
築物への適用には困難をきたす。
どの軟質の合成樹脂発泡板は、グラスウールと同様、支
持部材間への設置は容易であり作業性も良好であるが、
断熱性能が低いために、所要の断熱を得るためには断熱
材の厚みを厚くする必要があり、結果として、壁の厚み
を厚くしなければならない不都合がある。また、これら
の樹脂に難燃処理を施すことは困難であり、防災上、建
築物への適用には困難をきたす。
【0004】そのために、近年にいたり、断熱性に優
れ、軽量でかつ取扱いも容易であり、また、難燃処理も
容易である、硬質発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン
などの硬質合成樹脂発泡体が建築物用の断熱材として広
く用いられるようになってきている。断熱施工に際し、
押出し成形などにより成形された硬質合成樹脂発泡体
は、挿入すべき支持部材間の空間とほぼ同じ大きさある
いはわずかに小さめに切断されて該空間に挿入される。
そして、支持部材と硬質合成樹脂発泡体の間に間隙が生
じた場合には、必要に応じて適宜のコーキング材や軟質
合成樹脂発泡体の切片などを充填して密封性を確保して
いる。
れ、軽量でかつ取扱いも容易であり、また、難燃処理も
容易である、硬質発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン
などの硬質合成樹脂発泡体が建築物用の断熱材として広
く用いられるようになってきている。断熱施工に際し、
押出し成形などにより成形された硬質合成樹脂発泡体
は、挿入すべき支持部材間の空間とほぼ同じ大きさある
いはわずかに小さめに切断されて該空間に挿入される。
そして、支持部材と硬質合成樹脂発泡体の間に間隙が生
じた場合には、必要に応じて適宜のコーキング材や軟質
合成樹脂発泡体の切片などを充填して密封性を確保して
いる。
【0005】すなわち、発泡ポリスチレンなどの硬質合
成樹脂発泡体は高い耐圧縮性を有しており建築用素材と
して有効に用いられているが、反面、そのままではほと
んど変形することはなく、無理に湾曲などの変形をさせ
ようとすると、表面に亀裂や割れが生じる。そのため
に、硬質合成樹脂発泡体を断熱材として用いて建築物の
断熱施工を行う場合に、挿入すべき空間よりも大きい寸
法の硬質合成樹脂発泡体を用いると、支持部材間への挿
入時に、全体を湾曲させて圧入することが必要となり、
その結果、表面に亀裂や割れが生じて断熱材としての用
を果たせなくなることが生じうる。
成樹脂発泡体は高い耐圧縮性を有しており建築用素材と
して有効に用いられているが、反面、そのままではほと
んど変形することはなく、無理に湾曲などの変形をさせ
ようとすると、表面に亀裂や割れが生じる。そのため
に、硬質合成樹脂発泡体を断熱材として用いて建築物の
断熱施工を行う場合に、挿入すべき空間よりも大きい寸
法の硬質合成樹脂発泡体を用いると、支持部材間への挿
入時に、全体を湾曲させて圧入することが必要となり、
その結果、表面に亀裂や割れが生じて断熱材としての用
を果たせなくなることが生じうる。
【0006】従って、通常の断熱施工においては、前記
のように、挿入すべき空間と同じ大きさに成形あるいは
裁断するか、あるいは若干小さめに成形、裁断してお
き、挿入後に、必要に応じて、支持部材との隙間部分に
コーキング材とか軟質合成樹脂発泡体の切片などがシー
リング材として充填される。
のように、挿入すべき空間と同じ大きさに成形あるいは
裁断するか、あるいは若干小さめに成形、裁断してお
き、挿入後に、必要に応じて、支持部材との隙間部分に
コーキング材とか軟質合成樹脂発泡体の切片などがシー
リング材として充填される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】設置すべき空間と同じ
大きさに硬質合成樹脂発泡板を成形、裁断することは慎
重な作業を要し、また、例え同じ大きさのものを準備し
たとしても断熱施工する建築物に多少の組付け誤差など
を生じている場合には、それを支持部材との間に隙間の
ない状態で組付け施工することは困難である。あらかじ
め若干小さめに成形、裁断しておき、組付け後に生じた
隙間を別途用意したコーキング材とか軟質合成樹脂発泡
体の切片などで密封する場合には、多少の寸法誤差には
対応できるが、狭い隙間にコーキング材などを充填して
いくことは困難な作業を伴う。
大きさに硬質合成樹脂発泡板を成形、裁断することは慎
重な作業を要し、また、例え同じ大きさのものを準備し
たとしても断熱施工する建築物に多少の組付け誤差など
を生じている場合には、それを支持部材との間に隙間の
ない状態で組付け施工することは困難である。あらかじ
め若干小さめに成形、裁断しておき、組付け後に生じた
隙間を別途用意したコーキング材とか軟質合成樹脂発泡
体の切片などで密封する場合には、多少の寸法誤差には
対応できるが、狭い隙間にコーキング材などを充填して
いくことは困難な作業を伴う。
【0008】上記の課題を解決した合成樹脂発泡体製の
建築用断熱材として、例えば、ポリスチレン系樹脂のビ
ーズ発泡成形体であって75倍以上に発泡したような比
較的軟質の板状発泡体の一方の面のほぼ中央部にたわみ
用溝を板の長手方向に設け、該板状発泡体の他の面の両
端にも同様に溝を板の長手方向に設けるようにした断熱
構造体用板状発泡体が提案されている(特開平5−86
657号公報)。この板状発泡体を用いて断熱施工する
に際して、板状発泡体は、根太などの支持枠体間の寸法
よりも大きめに設定され、支持枠体間への圧挿時には、
板の両端部及び中央部に設けた溝がつぶれることにより
支持枠体間の許容寸法範囲が拡大し、板状発泡体の圧挿
作業を容易にすると共に、板状発泡体の圧縮弾性率と各
溝の反発力が生かされ、圧挿された板状発泡体と支持枠
との間に生じ易い隙間を板状発泡体全体の変形で防止で
きる、というものである。
建築用断熱材として、例えば、ポリスチレン系樹脂のビ
ーズ発泡成形体であって75倍以上に発泡したような比
較的軟質の板状発泡体の一方の面のほぼ中央部にたわみ
用溝を板の長手方向に設け、該板状発泡体の他の面の両
端にも同様に溝を板の長手方向に設けるようにした断熱
構造体用板状発泡体が提案されている(特開平5−86
657号公報)。この板状発泡体を用いて断熱施工する
に際して、板状発泡体は、根太などの支持枠体間の寸法
よりも大きめに設定され、支持枠体間への圧挿時には、
板の両端部及び中央部に設けた溝がつぶれることにより
支持枠体間の許容寸法範囲が拡大し、板状発泡体の圧挿
作業を容易にすると共に、板状発泡体の圧縮弾性率と各
溝の反発力が生かされ、圧挿された板状発泡体と支持枠
との間に生じ易い隙間を板状発泡体全体の変形で防止で
きる、というものである。
【0009】上記の建築用断熱材は比較的軟質の合成樹
脂発泡体においては有効に機能するものと解されるが、
比較的低発泡の発泡ポリスチレンあるいは硬質発泡ポリ
ウレタンのような硬質合成樹脂発泡板(断熱性能は格段
に優れている)の場合には、溝が設けられた部分が圧挿
時に破断あるいは破損する恐れがあり、溝を形成する技
術をそのまま適用することはできない。例え適用したと
しても、溝加工は容易でなく加工コストが多大となると
共に、溝加工時あるいは運搬時に溝部分が欠けたり割れ
たりする恐れもある。さらに、削り取る溝幅によって
は、支持枠間に圧挿後に、依然として空隙が残ってしま
い、断熱性能が低下する恐れもある。
脂発泡体においては有効に機能するものと解されるが、
比較的低発泡の発泡ポリスチレンあるいは硬質発泡ポリ
ウレタンのような硬質合成樹脂発泡板(断熱性能は格段
に優れている)の場合には、溝が設けられた部分が圧挿
時に破断あるいは破損する恐れがあり、溝を形成する技
術をそのまま適用することはできない。例え適用したと
しても、溝加工は容易でなく加工コストが多大となると
共に、溝加工時あるいは運搬時に溝部分が欠けたり割れ
たりする恐れもある。さらに、削り取る溝幅によって
は、支持枠間に圧挿後に、依然として空隙が残ってしま
い、断熱性能が低下する恐れもある。
【0010】本発明は、硬質合成樹脂発泡体を建築物の
断熱材として用いて断熱施工する場合における上述のよ
うな不都合を解消することを目的としており、より具体
的には、建築物の断熱を必要とする場所に、硬質合成樹
脂発泡板を支持部材との間に隙間のない状態で容易に設
置することを可能とした新たな断熱施工方法を提供する
ことを目的とする。
断熱材として用いて断熱施工する場合における上述のよ
うな不都合を解消することを目的としており、より具体
的には、建築物の断熱を必要とする場所に、硬質合成樹
脂発泡板を支持部材との間に隙間のない状態で容易に設
置することを可能とした新たな断熱施工方法を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明による建築物の断熱施工方法は、基本的に
は、本出願人がすでに提案している、少なくとも片表面
に不織布を貼着し、それにより、大きく湾曲させても不
織布を貼着した湾曲表面側に亀裂や破断が生じることの
ない硬質合成樹脂発泡体(特開平7−47632号公報
及び特開平7−229213号公報参照)を建築物の支
持部材間に設置する断熱材として用いて断熱施工を行な
おうとするものである。
めの本発明による建築物の断熱施工方法は、基本的に
は、本出願人がすでに提案している、少なくとも片表面
に不織布を貼着し、それにより、大きく湾曲させても不
織布を貼着した湾曲表面側に亀裂や破断が生じることの
ない硬質合成樹脂発泡体(特開平7−47632号公報
及び特開平7−229213号公報参照)を建築物の支
持部材間に設置する断熱材として用いて断熱施工を行な
おうとするものである。
【0012】すなわち、第1の発明は、建築物の支持部
材間に断熱材を設置していく断熱施工方法において、断
熱材として、平板の状態で該設置すべき支持部材間の間
隔よりも若干大きめの幅を持ち、かつ、少なくとも片表
面に不織布が貼着された硬質合成樹脂発泡体を用い、該
断熱材を湾曲させながら支持部材間に挿入していくこと
を特徴とする建築物の断熱施工方法、であり、第2の発
明は、建築物の支持部材間に断熱材を設置していく断熱
施工方法において、断熱材として、平板の状態で該設置
すべき支持部材間の間隔よりも若干大きめの幅を持ち、
かつ、少なくとも片表面に不織布が貼着された硬質合成
樹脂発泡体を予め湾曲させたものを用い、該湾曲した断
熱材を支持部材間に挿入していくことを特徴とする建築
物の断熱施工方法、である。
材間に断熱材を設置していく断熱施工方法において、断
熱材として、平板の状態で該設置すべき支持部材間の間
隔よりも若干大きめの幅を持ち、かつ、少なくとも片表
面に不織布が貼着された硬質合成樹脂発泡体を用い、該
断熱材を湾曲させながら支持部材間に挿入していくこと
を特徴とする建築物の断熱施工方法、であり、第2の発
明は、建築物の支持部材間に断熱材を設置していく断熱
施工方法において、断熱材として、平板の状態で該設置
すべき支持部材間の間隔よりも若干大きめの幅を持ち、
かつ、少なくとも片表面に不織布が貼着された硬質合成
樹脂発泡体を予め湾曲させたものを用い、該湾曲した断
熱材を支持部材間に挿入していくことを特徴とする建築
物の断熱施工方法、である。
【0013】いずれの発明においても、硬質合成樹脂発
泡体として、湾曲した内側となる面に所要数の溝を形成
したものを用いることもでき、その場合には、硬質合成
樹脂発泡体の湾曲が一層容易となる。
泡体として、湾曲した内側となる面に所要数の溝を形成
したものを用いることもでき、その場合には、硬質合成
樹脂発泡体の湾曲が一層容易となる。
【0014】なお、本発明において、硬質合成樹脂発泡
体の材料に特に制限はなく、ポリスチレン系発泡板、ポ
リウレタン系発泡板、ポリメチルメタアクリルレート発
泡板などを選択的に使用できる。また、該硬質合成樹脂
発泡体の少なくとも片表面に積層する不織布としては、
レーヨン、綿、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロ
ンなど、もしくは、これらのブレンドの短繊維又は長繊
維、あるいは、ガラス繊維、SUS繊維などを通常の方
法でウエブ状又はマット状に配列させ、必要に応じて接
着剤を用いつつ繊維相互を接着させて得られるシート状
のものであってよい。
体の材料に特に制限はなく、ポリスチレン系発泡板、ポ
リウレタン系発泡板、ポリメチルメタアクリルレート発
泡板などを選択的に使用できる。また、該硬質合成樹脂
発泡体の少なくとも片表面に積層する不織布としては、
レーヨン、綿、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロ
ンなど、もしくは、これらのブレンドの短繊維又は長繊
維、あるいは、ガラス繊維、SUS繊維などを通常の方
法でウエブ状又はマット状に配列させ、必要に応じて接
着剤を用いつつ繊維相互を接着させて得られるシート状
のものであってよい。
【0015】本発明者らの実験によれば、不織布に方向
性がある場合には、少なくとも湾曲方向の破断伸度が2
0%以上、引張り強度が2kg/5cm幅(JIS L
−1096:カットストリップ法)以上のものが好まし
く、さらに好ましくは破断伸度が30%以上で引張り強
度が4kg/5cm幅以上のものが適している。湾曲方
向の破断伸度が20%以下の場合、あるいは、引張り強
度が2kg/5cm幅以下の場合には、湾曲させるとき
に亀裂や破断などが生じることもある。
性がある場合には、少なくとも湾曲方向の破断伸度が2
0%以上、引張り強度が2kg/5cm幅(JIS L
−1096:カットストリップ法)以上のものが好まし
く、さらに好ましくは破断伸度が30%以上で引張り強
度が4kg/5cm幅以上のものが適している。湾曲方
向の破断伸度が20%以下の場合、あるいは、引張り強
度が2kg/5cm幅以下の場合には、湾曲させるとき
に亀裂や破断などが生じることもある。
【0016】方向性のある不織布を用いることもでき、
本発明者らの実験によれば、その場合には、繊維の方向
を湾曲する方向に一致させるように貼着することによ
り、断熱材を一層大きく湾曲させることができる。
本発明者らの実験によれば、その場合には、繊維の方向
を湾曲する方向に一致させるように貼着することによ
り、断熱材を一層大きく湾曲させることができる。
【0017】前記のように、硬質合成樹脂発泡板は伸度
がきわめて小さく曲げに対する耐性が小さいことから、
そのままの形で湾曲させようとすると、ごくわずかの曲
げにより延伸する方の面に亀裂が走りさらに曲げようと
すると直ちに破断するが、本発明においては硬質合成樹
脂発泡板の表面に不織布を貼着したものを用いることに
より、硬質合成樹脂発泡板の表面に亀裂などを発生させ
ることなく、大きく湾曲させることが可能となり、支持
部材間への設置が容易となる。
がきわめて小さく曲げに対する耐性が小さいことから、
そのままの形で湾曲させようとすると、ごくわずかの曲
げにより延伸する方の面に亀裂が走りさらに曲げようと
すると直ちに破断するが、本発明においては硬質合成樹
脂発泡板の表面に不織布を貼着したものを用いることに
より、硬質合成樹脂発泡板の表面に亀裂などを発生させ
ることなく、大きく湾曲させることが可能となり、支持
部材間への設置が容易となる。
【0018】本発明において、硬質合成樹脂発泡板と不
織布の接着強度は湾曲したときにその伸びに追従できる
強度を必要とする。この接着強度を得ることのできる接
着剤としては、本発明者らの実験によれば、エチレン−
酢酸ビニル共重合体で代表されるホットメルト型接着
剤、二液エポキシ樹脂系、一液ウレタン系などの反応硬
化型接着剤、酢酸ビニル系、ウレタン系で代表されるエ
マルジョン系、二液のポリエステル系、ウレタン系で代
表される溶剤系などであってもよく、ホットメルト型接
着剤を用いる場合には、不織布の貼着面に押出し法、ロ
ールコーター法などで接着剤をコーティングしたものを
熱ロールを用いて硬質合成樹脂発泡板にプレス・接着す
る方法が有効であり、反応硬化型接着剤を用いる場合に
は、ロールコーター法などでどちらか一方に塗布したも
のを圧着していく方法が効果的である。
織布の接着強度は湾曲したときにその伸びに追従できる
強度を必要とする。この接着強度を得ることのできる接
着剤としては、本発明者らの実験によれば、エチレン−
酢酸ビニル共重合体で代表されるホットメルト型接着
剤、二液エポキシ樹脂系、一液ウレタン系などの反応硬
化型接着剤、酢酸ビニル系、ウレタン系で代表されるエ
マルジョン系、二液のポリエステル系、ウレタン系で代
表される溶剤系などであってもよく、ホットメルト型接
着剤を用いる場合には、不織布の貼着面に押出し法、ロ
ールコーター法などで接着剤をコーティングしたものを
熱ロールを用いて硬質合成樹脂発泡板にプレス・接着す
る方法が有効であり、反応硬化型接着剤を用いる場合に
は、ロールコーター法などでどちらか一方に塗布したも
のを圧着していく方法が効果的である。
【0019】塗布量も特に制限はないが少なすぎると湾
曲時に硬質合成樹脂発泡板と不織布との間に剥離が生じ
る恐れがあり、また厚すぎると不織布の伸びを規制する
恐れがあるので、10〜60g/m2 (ドライ)程度が
適切である。
曲時に硬質合成樹脂発泡板と不織布との間に剥離が生じ
る恐れがあり、また厚すぎると不織布の伸びを規制する
恐れがあるので、10〜60g/m2 (ドライ)程度が
適切である。
【0020】不織布は一方の面に貼着するものであって
もよく両面に貼着するものであってもよい。両面に貼着
する場合には1枚の断熱材をS字状に湾曲させて施工す
ることが可能となり、建築物の支持部材間隔より相当大
きな断熱材であっても、その長さを充分に支持部材の間
に挿入設置することを可能とし、密着性を良好にする。
また、不織布は水分吸着性が良いために戸建住宅などの
断熱壁として施工するときには壁面での結露の吸収材と
しても有効に機能する。
もよく両面に貼着するものであってもよい。両面に貼着
する場合には1枚の断熱材をS字状に湾曲させて施工す
ることが可能となり、建築物の支持部材間隔より相当大
きな断熱材であっても、その長さを充分に支持部材の間
に挿入設置することを可能とし、密着性を良好にする。
また、不織布は水分吸着性が良いために戸建住宅などの
断熱壁として施工するときには壁面での結露の吸収材と
しても有効に機能する。
【0021】本発明による硬質合成樹脂発泡板の製造に
際しては、通常の成形手段により所要の大きさの板状の
硬質合成樹脂発泡板を成形し、それをラミネータなど通
常の接着手段を用いて所望の不織布を一面あるいは両面
に貼着する。必要に応じて、その前後に、不織布が貼着
されていない面に所要形状の溝加工を行なう。溝形状は
V字状が望ましいが、これに限らない。
際しては、通常の成形手段により所要の大きさの板状の
硬質合成樹脂発泡板を成形し、それをラミネータなど通
常の接着手段を用いて所望の不織布を一面あるいは両面
に貼着する。必要に応じて、その前後に、不織布が貼着
されていない面に所要形状の溝加工を行なう。溝形状は
V字状が望ましいが、これに限らない。
【0022】本発明による硬質合成樹脂発泡板の建築物
への断熱施工は次のようにして行なう。前記第1の発明
の場合には、先ず、不織布を貼着した所要の大きさの平
板状の硬質合成樹脂発泡板を、断熱施工をしようとする
建築物の支持部材(枠部材)間の間隔よりも若干大きめ
(好ましくは、間隔に対して110%程度)の幅で切断
し、設置すべき断熱材を得る。長さ方向については、必
要とされる長さに切断する。
への断熱施工は次のようにして行なう。前記第1の発明
の場合には、先ず、不織布を貼着した所要の大きさの平
板状の硬質合成樹脂発泡板を、断熱施工をしようとする
建築物の支持部材(枠部材)間の間隔よりも若干大きめ
(好ましくは、間隔に対して110%程度)の幅で切断
し、設置すべき断熱材を得る。長さ方向については、必
要とされる長さに切断する。
【0023】その断熱材を支持部材の間に配置し、作業
者は、不織布が貼着されている側が突出した表面側とな
るようにして支持部材の間に押し込む。不織布が貼着さ
れていることにより、硬質合成樹脂発泡板は表面側に亀
裂や破断が生じることなく容易に湾曲し、湾曲した状態
で支持部材の間に挿入される。所定の深さまで入り込ん
だ時点で作業者は押し込みを停止する。押圧力の解除に
より、硬質合成樹脂発泡板は原形状に復元する方向に幾
分戻ろうとし、それにより、断熱材の木口面は支持部材
の側面に圧接され、断熱材の木口面と支持部材の側面と
の間に密封状態が確保される。
者は、不織布が貼着されている側が突出した表面側とな
るようにして支持部材の間に押し込む。不織布が貼着さ
れていることにより、硬質合成樹脂発泡板は表面側に亀
裂や破断が生じることなく容易に湾曲し、湾曲した状態
で支持部材の間に挿入される。所定の深さまで入り込ん
だ時点で作業者は押し込みを停止する。押圧力の解除に
より、硬質合成樹脂発泡板は原形状に復元する方向に幾
分戻ろうとし、それにより、断熱材の木口面は支持部材
の側面に圧接され、断熱材の木口面と支持部材の側面と
の間に密封状態が確保される。
【0024】第2の発明の場合には、先ず、少なくとも
片表面に不織布を貼着した所要の大きさの平板状の硬質
合成樹脂発泡板を、適宜の装置を用いて、不織布を貼着
した面側が湾曲表面側となるようにして、好ましくは一
定の曲率半径で湾曲させる。不織布の存在により硬質合
成樹脂発泡板は、湾曲表面側に亀裂や破断は生じない状
態で容易に湾曲する。また、湾曲した硬質合成樹脂発泡
板は、長時間にわたり所定の曲率を保った状態が維持さ
れる。
片表面に不織布を貼着した所要の大きさの平板状の硬質
合成樹脂発泡板を、適宜の装置を用いて、不織布を貼着
した面側が湾曲表面側となるようにして、好ましくは一
定の曲率半径で湾曲させる。不織布の存在により硬質合
成樹脂発泡板は、湾曲表面側に亀裂や破断は生じない状
態で容易に湾曲する。また、湾曲した硬質合成樹脂発泡
板は、長時間にわたり所定の曲率を保った状態が維持さ
れる。
【0025】次に、湾曲した硬質合成樹脂発泡板を、断
熱施工をしようとする建築物の支持部材(枠部材)間の
間隔に合わせて切断し、設置すべき断熱材を得る。切断
幅は支持部材間の間隔と同じであってもよく、幾分狭く
てもあるいは広くてもよい。その場合、間隔の大きさに
よっても異なるが、間隔より狭く切断する場合には、間
隔よりも1〜3mm程度狭いものとし、間隔よりも広く
切断する場合には、間隔に対して110%程度の広さあ
るいは5〜30mm程度広いものとするのが好ましい。
熱施工をしようとする建築物の支持部材(枠部材)間の
間隔に合わせて切断し、設置すべき断熱材を得る。切断
幅は支持部材間の間隔と同じであってもよく、幾分狭く
てもあるいは広くてもよい。その場合、間隔の大きさに
よっても異なるが、間隔より狭く切断する場合には、間
隔よりも1〜3mm程度狭いものとし、間隔よりも広く
切断する場合には、間隔に対して110%程度の広さあ
るいは5〜30mm程度広いものとするのが好ましい。
【0026】切断した断熱材を支持部材の間に配置す
る。切断幅が支持部材間の間隔と同じかあるいは幾分狭
いものの場合には、作業者は支持部材間に配置した後、
曲率が大きくなる方向に断熱材を躯体に対して押し付け
る。それにより、断熱材の木口面は支持部材の側面に強
制的に圧接され、断熱材の木口面と支持部材の側面との
間に密封状態が確保される。支持部材間の間隔よりも幾
分広い幅に切断したものの場合には、作業者は、不織布
が貼着されている側が突出した表面側となるようにして
断熱材を支持部材の間に押し込む。それにより、断熱材
はさらに湾曲した状態で支持部材の間に挿入され、押圧
力の解除により、断熱材の木口面と支持部材の側面との
間の密封状態は一層確実に確保される。
る。切断幅が支持部材間の間隔と同じかあるいは幾分狭
いものの場合には、作業者は支持部材間に配置した後、
曲率が大きくなる方向に断熱材を躯体に対して押し付け
る。それにより、断熱材の木口面は支持部材の側面に強
制的に圧接され、断熱材の木口面と支持部材の側面との
間に密封状態が確保される。支持部材間の間隔よりも幾
分広い幅に切断したものの場合には、作業者は、不織布
が貼着されている側が突出した表面側となるようにして
断熱材を支持部材の間に押し込む。それにより、断熱材
はさらに湾曲した状態で支持部材の間に挿入され、押圧
力の解除により、断熱材の木口面と支持部材の側面との
間の密封状態は一層確実に確保される。
【0027】断熱材の設置を終了した後に、化粧床材や
壁材などの表面化粧材が間柱などに対して取り付けられ
る。このような表面化粧材の取り付けを容易にするため
に、湾曲した状態で設置された断熱材が間柱などの支持
部材から突出しないようにすることが望ましいが、幾分
突出していて表面化粧材の取り付けによりさらに変形を
受けたとしても、不織布が貼着されていることから、硬
質合成樹脂発泡板に亀裂や破断が生じるのは回避され
る。
壁材などの表面化粧材が間柱などに対して取り付けられ
る。このような表面化粧材の取り付けを容易にするため
に、湾曲した状態で設置された断熱材が間柱などの支持
部材から突出しないようにすることが望ましいが、幾分
突出していて表面化粧材の取り付けによりさらに変形を
受けたとしても、不織布が貼着されていることから、硬
質合成樹脂発泡板に亀裂や破断が生じるのは回避され
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照した好
ましい実施の形態に基づきより詳細に説明する。図1は
本発明による建築物の断熱施工方法に用いる断熱材の一
実施例を表面側からみた斜視図であり、図2は裏面側か
らみた斜視図である。この断熱材1は、断熱材としての
機能を果たす押出し発泡ポリスチレンなどの平板状の硬
質合成樹脂発泡体Aと、その片表面に接着剤を用いて貼
着された不織布Bとで構成されている。そして、断熱材
Aの不織布Bが貼着されていない面には、図3に拡大し
て示すように、長手方向に平行な多数のV型溝Mが形成
されている。
ましい実施の形態に基づきより詳細に説明する。図1は
本発明による建築物の断熱施工方法に用いる断熱材の一
実施例を表面側からみた斜視図であり、図2は裏面側か
らみた斜視図である。この断熱材1は、断熱材としての
機能を果たす押出し発泡ポリスチレンなどの平板状の硬
質合成樹脂発泡体Aと、その片表面に接着剤を用いて貼
着された不織布Bとで構成されている。そして、断熱材
Aの不織布Bが貼着されていない面には、図3に拡大し
て示すように、長手方向に平行な多数のV型溝Mが形成
されている。
【0029】図4は、図1に示される断熱材1に外力を
加えて不織布B側を湾曲表面側として湾曲させた状態を
示しており、硬質合成樹脂発泡体Aの片表面に不織布B
を貼着することにより、湾曲した表面側に亀裂や破断を
発生させることなく容易に湾曲され、外力を除去した
後、多少原状に復帰する方向に復帰するものの、湾曲し
た姿勢を維持した状態で長時間保持される。なお、この
例では、裏面にV型溝Mが形成されることから、該V型
溝Mを閉じる方向への湾曲は一層確実かつ容易となる。
加えて不織布B側を湾曲表面側として湾曲させた状態を
示しており、硬質合成樹脂発泡体Aの片表面に不織布B
を貼着することにより、湾曲した表面側に亀裂や破断を
発生させることなく容易に湾曲され、外力を除去した
後、多少原状に復帰する方向に復帰するものの、湾曲し
た姿勢を維持した状態で長時間保持される。なお、この
例では、裏面にV型溝Mが形成されることから、該V型
溝Mを閉じる方向への湾曲は一層確実かつ容易となる。
【0030】図5は、裏面に形成する溝Mの他の例であ
り、ここでは、断面U字状の溝が縦横に形成されてお
り、この場合には、縦方向及び横方向の2方向への湾曲
が容易となる。
り、ここでは、断面U字状の溝が縦横に形成されてお
り、この場合には、縦方向及び横方向の2方向への湾曲
が容易となる。
【0031】次に、上記の断熱材1を用いての建築物の
断熱施工方法について説明する。図6はその一例であ
り、大引10の上に取り付けた床根太11、11の間に
断熱材1を設置して断熱床を施工する例である。この例
において、断熱材1としては、図4に示した不織布B側
を湾曲表面側として予め湾曲状態とされた断熱材を、断
熱施工に際して、湾曲した状態での幅が床根太11、1
1間の間隔と同じか幾分狭い幅となるように、V型溝M
の方向に沿って裁断したものを用いている。
断熱施工方法について説明する。図6はその一例であ
り、大引10の上に取り付けた床根太11、11の間に
断熱材1を設置して断熱床を施工する例である。この例
において、断熱材1としては、図4に示した不織布B側
を湾曲表面側として予め湾曲状態とされた断熱材を、断
熱施工に際して、湾曲した状態での幅が床根太11、1
1間の間隔と同じか幾分狭い幅となるように、V型溝M
の方向に沿って裁断したものを用いている。
【0032】作業者は、裁断された断熱材1を、図6、
図7に示すように、その不織布B側が上側となるように
して、床根太11、11の間に配置していく。断熱材1
の幅は床根太11、11の幅と同じかより若干狭いので
配置は容易である。配置後、作業者は断熱材1を上から
躯体側、すなわち大引10に対して押し付ける。それに
より、断熱材1の床根太11に沿った側面は支持部材で
ある床根太11側に強制的に圧接され、断熱材1は床根
太11との間に間隙の無い状態で設置される。設置後、
湾曲した断熱材1は幾分原形状に復帰する力が生じる。
それにより、密封度は長期にわたり確実に確保される。
なお、押し付けた状態で断熱材1の最高部Pが床根太1
1の上端面を越えないように、全体の湾曲度を調整する
ことが望まれる。
図7に示すように、その不織布B側が上側となるように
して、床根太11、11の間に配置していく。断熱材1
の幅は床根太11、11の幅と同じかより若干狭いので
配置は容易である。配置後、作業者は断熱材1を上から
躯体側、すなわち大引10に対して押し付ける。それに
より、断熱材1の床根太11に沿った側面は支持部材で
ある床根太11側に強制的に圧接され、断熱材1は床根
太11との間に間隙の無い状態で設置される。設置後、
湾曲した断熱材1は幾分原形状に復帰する力が生じる。
それにより、密封度は長期にわたり確実に確保される。
なお、押し付けた状態で断熱材1の最高部Pが床根太1
1の上端面を越えないように、全体の湾曲度を調整する
ことが望まれる。
【0033】図8は、不織布Bの面を下面側として床根
太11、11間に配置した状態を示す断面図であり、こ
のように配置する場合には、配置後、断熱材1の床根太
11に近接した部分を大引10に向けて押圧することに
より、所要の密封度を得ることができる。
太11、11間に配置した状態を示す断面図であり、こ
のように配置する場合には、配置後、断熱材1の床根太
11に近接した部分を大引10に向けて押圧することに
より、所要の密封度を得ることができる。
【0034】図4に示した予め湾曲状態とされた断熱材
を、断熱施工に際して、床根太11間の間隔よりも幾分
広い幅となるように、V型溝Mの方向に沿って裁断した
ものを用いて、断熱施工することもできる。その場合に
は、作業者は、断熱材1を不織布B側を下面側として床
根太11、11に沿ってその上に配置した後、断熱材1
を上から大引10に向けて押し付ける。それにより、断
熱材1はさらに曲率を増しながら床根太11、11の間
に押入され、大引10に衝接した時点で停止する。も
し、その時に断熱材1の側辺部(床根太に接する部分)
が床根太表面から突出している場合には、作業者はその
部分をさらに押し付けて、全体が床根太11の面から突
出しないようにする。
を、断熱施工に際して、床根太11間の間隔よりも幾分
広い幅となるように、V型溝Mの方向に沿って裁断した
ものを用いて、断熱施工することもできる。その場合に
は、作業者は、断熱材1を不織布B側を下面側として床
根太11、11に沿ってその上に配置した後、断熱材1
を上から大引10に向けて押し付ける。それにより、断
熱材1はさらに曲率を増しながら床根太11、11の間
に押入され、大引10に衝接した時点で停止する。も
し、その時に断熱材1の側辺部(床根太に接する部分)
が床根太表面から突出している場合には、作業者はその
部分をさらに押し付けて、全体が床根太11の面から突
出しないようにする。
【0035】この場合でも、不織布を湾曲表面側に貼着
していることにより、硬質合成樹脂発泡体の表面に亀裂
などが発生することはなく、また、湾曲度がさらに大き
くなることから、先に説明した例と比較して、硬質合成
樹脂発泡体の原形状への復元力も大きくなり、断熱材1
の床根太11との間の密封は一層確実となる。
していることにより、硬質合成樹脂発泡体の表面に亀裂
などが発生することはなく、また、湾曲度がさらに大き
くなることから、先に説明した例と比較して、硬質合成
樹脂発泡体の原形状への復元力も大きくなり、断熱材1
の床根太11との間の密封は一層確実となる。
【0036】図1に示す平板状の断熱材を用いる場合に
は、断熱施工に際して、床根太11、11間の間隔より
も幾分広い幅となるように、断熱材をV型溝Mの方向に
沿って裁断する。そのように裁断された平板状の断熱材
を用いて断熱施工をする態様は、前記した予め湾曲状態
とされた断熱材を床根太11間の間隔よりも幾分広い幅
となるように裁断したものを用いて断熱施工する場合と
同様である。
は、断熱施工に際して、床根太11、11間の間隔より
も幾分広い幅となるように、断熱材をV型溝Mの方向に
沿って裁断する。そのように裁断された平板状の断熱材
を用いて断熱施工をする態様は、前記した予め湾曲状態
とされた断熱材を床根太11間の間隔よりも幾分広い幅
となるように裁断したものを用いて断熱施工する場合と
同様である。
【0037】図9〜図11は、本発明による建築物の断
熱施工方法を壁面の断熱に適用した例を示している。図
において、13は壁であり、所定の間隔で柱14が設け
られ、さらに柱と柱の間には間柱15が設けられる。ま
た、横方向には胴縁16も設けられる。この場合での間
柱15の間への断熱材の設置の方法及び態様は、前記し
た床根太11間に断熱材1を設置する場合と同様であ
り、説明は省略する。ただし、この場合には、図11に
示すように、断熱材の湾曲方向が間柱と間柱との間では
なく、胴縁16の間の方向に湾曲させる態様もあり得
る。
熱施工方法を壁面の断熱に適用した例を示している。図
において、13は壁であり、所定の間隔で柱14が設け
られ、さらに柱と柱の間には間柱15が設けられる。ま
た、横方向には胴縁16も設けられる。この場合での間
柱15の間への断熱材の設置の方法及び態様は、前記し
た床根太11間に断熱材1を設置する場合と同様であ
り、説明は省略する。ただし、この場合には、図11に
示すように、断熱材の湾曲方向が間柱と間柱との間では
なく、胴縁16の間の方向に湾曲させる態様もあり得
る。
【0038】次に、本発明の断熱施工方法に用いる断熱
材の一つの例を記載すると次のようである。 −押出発泡ポリスチレン断熱材(商品名:エスレンフォ
ームSU、JIS A9511 3種b、積水化成品工
業(株)製) ・寸法:幅365mm、長さ1800mm、厚さ30m
m −片表面に張り付けた不織布(商品名:スパンボンドP
03070、旭化成(株)製) ・特性:目付70g/m2 、引張強度(kg/5cm
幅)タテ19/ヨコ9、破断伸度(%)タテ60/ヨコ
70、材質:ポリエステル、 −接着剤(商品名:ヒロダイン♯7573 ヒロダイン
(株)製) ・約30g/m2 で塗布後、ホットロールで加圧接着。
材の一つの例を記載すると次のようである。 −押出発泡ポリスチレン断熱材(商品名:エスレンフォ
ームSU、JIS A9511 3種b、積水化成品工
業(株)製) ・寸法:幅365mm、長さ1800mm、厚さ30m
m −片表面に張り付けた不織布(商品名:スパンボンドP
03070、旭化成(株)製) ・特性:目付70g/m2 、引張強度(kg/5cm
幅)タテ19/ヨコ9、破断伸度(%)タテ60/ヨコ
70、材質:ポリエステル、 −接着剤(商品名:ヒロダイン♯7573 ヒロダイン
(株)製) ・約30g/m2 で塗布後、ホットロールで加圧接着。
【0039】上記の断熱材(幅365mm)を間隔が3
45mmであり高さが60mmである床根太の間に、不
織布面を下側として押し込んだ。断熱材は床根太との接
触面が密封された状態で、床根太の間に設置されてお
り、押出発泡ポリスチレン断熱材の表面に亀裂が生じる
こともなかった。
45mmであり高さが60mmである床根太の間に、不
織布面を下側として押し込んだ。断熱材は床根太との接
触面が密封された状態で、床根太の間に設置されてお
り、押出発泡ポリスチレン断熱材の表面に亀裂が生じる
こともなかった。
【0040】
【発明の効果】本発明による建築物の断熱施工方法によ
れば、断熱性の硬い硬質合成樹脂発泡材を、亀裂や破損
を生じさせることなく、建築物の根太、大引、垂木、
柱、間柱、野縁などのような支持部材間に確実かつ容易
に設置することができる。それにより、建築物の壁、
床、天井などにおける断熱性能を確実に向上させること
ができる。
れば、断熱性の硬い硬質合成樹脂発泡材を、亀裂や破損
を生じさせることなく、建築物の根太、大引、垂木、
柱、間柱、野縁などのような支持部材間に確実かつ容易
に設置することができる。それにより、建築物の壁、
床、天井などにおける断熱性能を確実に向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる断熱材の一例を示す表面側斜視
図。
図。
【図2】本発明に用いる断熱材の一例を示す裏面側斜視
図。
図。
【図3】裏面の溝を拡大して示す斜視図。
【図4】本発明に用いる断熱材の他の例を示す裏面側斜
視図。
視図。
【図5】裏面の溝の他の例を示す斜視図。
【図6】本発明を断熱床として施工した状態を示す図。
【図7】図6の側面図。
【図8】本発明を断熱床として施工した他の状態を示す
図。
図。
【図9】本発明を断熱壁として施工した状態を示す図。
【図10】本発明を断熱壁として施工した他の状態を示
す図。
す図。
【図11】本発明を断熱壁として施工したさらに他の状
態を示す図。
態を示す図。
1…断熱材、A…硬質合成樹脂発泡体、B…不織布、C
…溝、10…大引、11…床根太、13…壁、14…
柱、15…間柱、16…胴縁
…溝、10…大引、11…床根太、13…壁、14…
柱、15…間柱、16…胴縁
Claims (3)
- 【請求項1】 建築物の支持部材間に断熱材を設置して
いく断熱施工方法において、断熱材として、平板の状態
で該設置すべき支持部材間の間隔よりも若干大きめの幅
を持ち、かつ、少なくとも片表面に不織布が貼着された
硬質合成樹脂発泡体を用い、該断熱材を湾曲させながら
支持部材間に挿入していくことを特徴とする建築物の断
熱施工方法。 - 【請求項2】 建築物の支持部材間に断熱材を設置して
いく断熱施工方法において、断熱材として、平板の状態
で該設置すべき支持部材間の間隔よりも若干大きめの幅
を持ち、かつ、少なくとも片表面に不織布が貼着された
硬質合成樹脂発泡体を予め湾曲させたものを用い、該湾
曲した断熱材を支持部材間に挿入していくことを特徴と
する建築物の断熱施工方法。 - 【請求項3】 硬質合成樹脂発泡体として、湾曲裏面側
となる面に所要数の溝が形成されたものを用いることを
特徴とする請求項1又は2記載の建築物の断熱施工方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8911396A JPH09279708A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 建築物の断熱施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8911396A JPH09279708A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 建築物の断熱施工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09279708A true JPH09279708A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=13961846
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8911396A Pending JPH09279708A (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 建築物の断熱施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09279708A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021032339A (ja) * | 2019-08-26 | 2021-03-01 | アキレス株式会社 | 断熱ボード |
-
1996
- 1996-04-11 JP JP8911396A patent/JPH09279708A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021032339A (ja) * | 2019-08-26 | 2021-03-01 | アキレス株式会社 | 断熱ボード |
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